Top 映像機器 比較2024’【最新型】有機ELテレビ83機の性能とおすすめ・選び方 (4)

2024年01月02日

比較2024’【最新型】有機ELテレビ83機の性能とおすすめ・選び方 (4)

1回目記事からの続きです→こちら

4-1・東芝の有機ELテレビの比較

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 4回目記事のトップバッターは、東芝(レグザ)の有機ELテレビです。

 同社は、どちらかというと液晶テレビのほうでプレゼンスがありますが、高度な画像補正技術を活かして、有機ELも頑張っています。

1・有機ELテレビの比較 (1)
 1-1:選び方の基本の説明【導入】
 1-2:パナソニック
3・ 有機ELテレビの比較 (2)
 2-1:ソニー
 2-2:シャープ
3・ 有機ELテレビの比較 (3)
 3-1:LGエレクトロニクス
 3-2:フナイ  
4・ 有機ELテレビの比較(4)
 4-1:東芝
 4-2:ハイセンス
5・ 有機ELテレビの比較(5)
 5-1:最終的なおすすめの提案【結論】

 今回も、1回目記事の冒頭(こちら)で書いた「選び方の基本」の説明に沿いながら、各機をみていきます。

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 なお、以下では、いつものように、Atlasのおすすめできるポイントを赤系の文字色で、イマイチと思う部分を青字で書きます。


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 【2022年6月発売】

 【48インチ】(放熱プレートなし)

 69・東芝 REGZA 48X8900L
  ¥172,413 Amazon.co.jp (1/2執筆時)

 【55インチ】

 70・東芝 REGZA 55X8900L
  ¥165,980 Amazon.co.jp (1/2執筆時)

 【65インチ】

 71東芝 REGZA 65X8900L
  ¥270,909 Amazon.co.jp (1/2執筆時)

モニターパネル:OLED
倍速液晶:2倍速
新4K放送チューナー:搭載(2)
フレームレート: 4K/ 120p

 東芝X8900Lシリーズは、同社の有機ELテレビの入門機です。

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 パネルは、LGの第2世代のOLEDです。

 もっともオーソドックスで他社の入門機でも採用していました。

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 一方、同社の場合も、ソニー・パナソニックなどと同じでバックパネルに放熱プレートを独自に挿入して改良をなしています。

 ちなみに、この改良は東芝が先駆けでした。

 他社と比べると、温度センサーまでは利用しません。しkさい、熱によるコントラストへの影響は低まりますし、効果はあるでしょう。

 ただし、48インチは放熱プレートは未装備です。

 サイズ的に発熱量が少ないので不要とも言えなくもないです。ただ、やはり、画面が小さいことによるスペース的な問題が大きいと思います。

 そのほか、パナソニックなどと同じで、表面パネルに低反射加工をしています。

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 画像エンジンは、東芝は、画像エンジンについて「最もこだわる」メーカーと言って良いです。

 同社のレグザエンジンZRTIを搭載します。

 画像エンジンの性能は、「基となるデータベースの情報量」・「それを分析するAIの賢さ」・「画像や状況を解析するシステムやセンサー」の3要素が重要です。

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 東芝の場合、データベースの部分で「クラウド」を利用する点に独自性があります。ネット上のクラウドから、視聴中の番組ジャンルと画質の特徴情報を取得しています。

 他社は、更新されない静的なデータベースなので、入口の部分で他社より優れます。

 画質改善の部分では、他社も高度な「高精細化」「ノイズ除去」「広色域化処理」を持ちます。

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 とくにこだわるのは、「肌色」です。

 人の肌を検知した場合、適切に補正する「美肌フェイストーンZRU(旧名:ナチュラル美肌トーン)」が、本機から搭載です。

 そのほか、地デジ映像をノイズ処理しつつ4Kにアップコンバートする際の「高精細化」「ノイズ除去」に関わる地デジAIビューティZRTIなど、いくつかの高画質化技術が使われます。

 一方、液晶テレビでは、東芝は、巧みな超解像処理で、長年の評判があります。

 しかし、液晶同様、この技術が搭載されるのは上位機のみです。

 その部分で言えば、フレーム内(1コマの静止画)で東芝機が「何を見れるか」が重要になりますが、先述の「顔(肌色)」以外、何を把握できのかは不明です。

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 一方、「真黒表現」は、有機ELテレビの特性としてこちらも有能です。

 白系の光線表現についても、広色域復元や、人肌に特化した地デジAIビューティZRTIが奏功して、きわめて自然な表現になっています。

 ソニーのトリルミナスのほうが迫力・映像美はありますが、疲れにくい色彩という部分では、東芝がやや優れます。

 オート画質設定で、映像をいじらない方なら、東芝は親和性が高いでしょう。

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 画質の自動調整は、東芝は、全社通してみても高度です。

 本機も、おまかせAIピクチャーZRIIに対応します。

 東芝機はセンサー(環境光センサー)を使って、利用する部屋の明るさと照明色を把握できます。それに合わせて適切に画像を調整します。

 もちろん、コンテンツの種類も把握して、適切に処理します。

 このブログにも【LEDシーリングライトの比較記事】がありますが、最近は、調色できるのが普通なので、良い機能だと思います。

 ソニーの上位機も載せますが、東芝の場合、この価格帯の製品で載せているというのが「ワンポイント」です。

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 HDR規格(HDR10)にはこちらも対応します。

 データベースと照合しつつ輝度を調整するアドバンスドHDR復元やコントラスト制御をするHDRリアライザーなど、多彩な技術が網羅されます。

 これらの機能は、標準画質のコンテンツにも有効です。機能は、HDRオプティマイザーと総称されます。

 上位のHDR技術は、HDR 10+DOLBY VISION対応です。

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 倍速液晶は、搭載で「2倍速」です。

 同社の旧機種は、「黒映像挿入」(インパルスモーションモード)での疑似的な手法でしたが、今回はパネルだけで対応します。

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 スピーカーは、東芝は、総合72Wという強力な構成です。

 本機の場合、総計6基のスピーカーユニットです。

 左右それぞれに2基のフルレンジウーハーと、高音域用に1基のツイーターを装備します。

 それに、重低音を出すため、パッシブラジエータ2基が備わる形です。パッシブラジエーターは、電磁ユニットがないコーン部分だけのスピーカーで、ウーハーのサポートをするユニットです。

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 配置的に、人の声を聞き取りやすいので、ニュースやドラマなども聞きやすいでしょう。 

 加えて、LG同様に、コンテンツに合わせて自動で、音声モードを最適化できる「おまかせサウンド」も搭載です。

 ただ、東芝は、クラウドからジャンル情報を引っ張れる点で精度は高いです。

 一方、立体音響を再現できるドルビーアトモスは東芝も対応ですが、上方向へのハイトスピーカーはないです。「バーチャル」な再現でしょう。

 システムとしては、2.1chですし、過度には強調できません。


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 録画機能は、別売のUSBハードディスクを購入することで対応できます。

 東芝は、この部分が高機能です。

 設定したテーマに沿った「おまかせ録画」ができるのはもちろん、1週間分の録画番組から自動的に「番組表」をつくる「おまかせ録画番組表」機能もあります。

 そのほか、「早見」機能など、TVの域を超えて使えます。

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 4Kチューナーは、搭載です。

 チューナー数は2つなので、裏番組も録画も可能です。

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 映像配信サービスは、充実します。

 YouTube・Netflix・Amazon Videoなどメジャーなサービスは対応です。

 DAZNは最近削られました。

 なお、他社は、汎用的なGoogle TV(旧名Android TV)を搭載し、コンテンツが豊富な仕様のものも出ています。

 それらと比べると、さほど強いとも言えない部分はあります。

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 映像配信サービスについていえば、このブログの【STB機器の比較記事】で紹介したような、他社製端末を導入した方が、使い勝手が良いというのも事実です。

 各サービスへの対応幅が広いという部分だけでなく、内蔵CPU(エンジン)がそれだけに使われる部分で安定性や処理速度が上なので。

 TVへの「全部入り」は魅力ですが、とくに安いTVのエンジンに任せるより、別に考えた方が良い部分はあります。

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 音声アシスタントサービスは、本機は、Googleアシスタントを内蔵します。

 リモコンのボタンでも呼び出せますが、TV本体にもマイクがあるので、ハンズフリーでテレビ操作や情報検索ができます。

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 HFR(ハイフレームレート)は、4K/120Hz (4K/120p)をフォローします。

 PS5など次世代ゲーム機に関係ある規格で、あると「なめらかな動き」が楽しめます。

 HDMI 2.1規格、eARC・ALLM・eARCにもしっかり対応します。

 FPSゲームなどでは、カクツキを減らす、VRR(バリアブル・リフレッシュ・レート)と、自動的に遅延時間を短縮するALLM設定もファームウェア更新でフォローです。

 少し特殊な話なので、フレームレートに興味ある方は、このブログの(PC用)【ゲーミングモニターの比較】のほうで書いた話を参考にしていただければと思います。

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 以上、東芝X8400シリーズシリーズの紹介でした。

 パネル面で独自の対策がある上で、クラウドを利用した画像エンジンによる高度な解析が、基本性能を底上げしています。

 超解像技術は、液晶上位機のような工夫はないですが、先述のクラウドほか、「美肌フェイストーンZRU」・「環境光センサー」など、諸方面の対策が見られるため、過度に気にしなくても良いかと思います。

 ソニー機などとの比較は必要ですが、本機も「悪くない構成」だと感じます。

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 【2021年6月発売】

 【48インチ】(放熱プレートなし)

 72・東芝 REGZA 48X8900K
  ¥143,980 Amazon.co.jp (1/2執筆時)

 【55インチ】

 72・東芝 REGZA 55X8900K
  ¥156,800 楽天市場 (1/2執筆時)

 【65インチ】

 72・東芝 REGZA 65X8900K
  ¥344,900 楽天市場 (1/2執筆時)

モニターパネル:OLED
倍速液晶:2倍速
新4K放送チューナー:搭載(2)
フレームレート: 4K/ 120p

 東芝X8900シリーズは、同社の有機ELテレビの入門機です。

 なお、本機は、旧モデルが残ります。

 比較する場合、画像エンジンが1世代前(ZRI)です。

 ただ、行う処理についての新機軸はなく、精度のバージョンアップに止まると言えます。

 そのほかは、上で書いた機能は変わらないです。買われる際に、同じ画面サイズで値段が安いようならば、選んで良いかなと思います。


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 【2021年6月発売】(生産完了)

 【48インチ】(放熱プレートなし)

 73・ 東芝 REGZA 48X9400S
  ¥186,318 楽天市場 (1/2執筆時)

 【65インチ】

 74・ 東芝 REGZA 65X9400S
  ¥268,080 楽天市場 (1/2執筆時)

モニターパネル:OLED
倍速液晶:2倍速
新4K放送チューナー:搭載(2)
フレームレート: 4K/ 120p

 X9400Sシリーズは、レグザの有機ELテレビの2021年登場の上位機です。

 なお、このグレードは、後で見る最上位機の登場で生産完了になっています。55インチ(55X9400S)はすでに在庫が尽きていました。

 下位機種と比較してパワーアップする部分は、次の3点です。

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 第1に、画像エンジンです。

 本機については、上位のダブルレグザエンジンCloud PROです。

 最近は、ネット動画機能などCPUパワーが必要な処理が多いため、強化されるに越したことはないです。駆動性もこれにより向上するでしょう。

 とくに、エンジンパワーを活かしかなり複雑な超解像処理をします。

 少し詳しく見ます。

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 1つめは、フレーム間処理です。

 地デジの場合、前後合わせて5フレーム、、4K映像の場合前後3フレームをみて、参照フレーム決め、補正します(AI超解像技術 バリアブルフレーム超解像)。

 他社搭載機は、1フレーム(静止画)だけ見て解析する「フレーム内処理」に止まっており、この点でこの機種は優秀です(AI超解像技術)。

 その際、深層学習テクノロジーで画像の「ギラつき」の抑制について、軽減をはかってもいます。

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 1つめは、3段階超解像です。

 アップコンバート時、繰り返し3回の解析を行って処理します。

 DVDのような低解像度のSD画質は4回です(4段再構成型超解像)

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 2つめは、絵柄解析 再構成型超解像です。

 似たものは、他社上位機でも採用があります。フレーム内の画像エリアごと、解析して、詳細感を高めるものです。

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 3つめは、自己合同性型超解像技術です。

 周囲の似た色の部分(画像)を重ねる形で詳細感を高めます。

 とくに字幕などを滑らかにする効果があります(新マルチアングル自己合同性超解像)。

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 このように、超解像という用語だけで、4種の処理をするわけで、この部分の力の入れ方は、東芝は昔からこだわりがあります。

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 そのほか、広色域化に冠する部分で、64色軸の制御になる部分や、エリア後との黒つぶれ白飛びを抑える「ローカルコントラスト復元」、モスキートノイズを減らす「絵柄構造適応型MPEG-NR」ほか、広色域化・ノイズ低減の部分でも、下位機種より高度です。

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 第2に、スピーカーです。

 本機は、総合142Wという強力な構成です。

 前面に、フルレンジ型スピーカー2基とツイーター2基と、裏面上部に、壁に音を反射させて立体音響を作るためのトップツイーター2基、さらに、重低音担当の(サブ)ウーファー2基搭載します。

 それ以外に、低音を作り出すためのパッシブラジエータが合計4基です。

 別売スピーカーを揃えなくても、立体音響が実現できそうなスペックです。とくに重低音は響くでしょう。

 あえて言えば、ドルビーアトモスなどの業界規格に対応しないのですが、そこまでこだわる人は、おそらく自分でスピーカーを用意するでしょうし問題ない構成です。 

 ただし、48V型については、総計72Wと、下位機水準になる点は注意してください。

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 第3に、録画機能です。

 下位機種にもタイムシフトボタンはありますが、本機からは公式に「タイムシフト(全録)」対応です。

 下位機種のような普通の使い方もできますが、地上波デジタル放送6チャンネルを80時間分自動録画させられます。

 それを「過去番組表」から選択して見ることができます。

 番組表は、東芝の場合、タイプシフト対応機は、情報量が多い、4K表示です。

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 そのほか、ジャンル別に「おすすめ」の番組をみる機能(見るこれ)など、多彩です。

 東芝は、何十年も「全録機」を出してきた実績があるので、この点だけで言えば、東芝を選べば間違いはないでしょう。

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 USB HDDは2台まで増設でき、最大増設すれば、最大解像度で、6チャンネルを24時間、約1週間分録画できます。

 チャンネル数や録画する時間帯を制限すれば、より期間は伸びるでしょう。

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 【2TB-4TB】【タイムシフト対応】

 I-O DATA AVHD-AUTB2/EX
  ¥13,250〜 Amazon.co.jp (7/21執筆時)

 なお、タイムシフト録画を24時間運用する場合、常に回転しっぱなしです。そのため、対応明記のある堅牢なHDDを選んだほうが無難でしょう。

 その他の部分は、基本的に下位機種と同じです。

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 以上、東芝X9400Sシリーズの紹介でした。

 パネルは下位機と同じですが、定評のある「超解像技術」がある分、下位機種とは、値段差分の画質差はあると言えます。

 スピーカー・録画機能は不要というかたも多そうですが、画質部分を重視すると、東芝の新型では、これを選んだ方が良いかと思います。

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 【2020年6月発売】(生産完了)

 【77インチ】

 75・ 東芝 REGZA 77X9400
  ¥454,800 Amazon.co.jp (1/2執筆時)

モニターパネル:OLED
倍速液晶:2倍速
新4K放送チューナー:搭載(2)
フレームレート: 4K/ 60p

 なお、東芝の2020年最上位機はX9400シリーズです。77インチのみ残ります。

 新機種よりエンジンが1世代古いですが、画質アップ機能の部分では、「ナチュラル美肌トーン」が旧世代になるだけで、超解像処理の部分は同じです。

 その他は、スピーカー部分でマイナーな改良がありましたが、出力は同じです。

 有意の差はあまりないため、次に見る上位機よりだいぶ安い状況ならば、選択肢にしても良いかと思います。


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 【2023年4月発売】

 【55インチ】

 76・ 東芝 REGZA 55X9900M
  ¥243,000 Amazon.co.jp (1/2執筆時)

 【65インチ】

 77・ 東芝 REGZA 65X9900M
  ¥367,800 楽天市場 (1/2執筆時)

 【77インチ】

 78・ 東芝 REGZA 77X9900M
  ¥658,865 楽天市場 (1/2執筆時)

モニターパネル:OLED EVO gen2
倍速液晶:2倍速
新4K放送チューナー:搭載(2)
フレームレート: 4K/ 120p

 東芝X9900Mシリーズは、同社の有機ELテレビの2023年の最上位機です。

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 パネルは、新世代有機ELパネルという名前です。

 2023年発売ですが、時期が早かったので、パナソニックのOLED EVO gen3ではなく、OLED EVO gen2のようです。

 ピーク輝度は、1300ニトのパネルなので十分ですが、それでも2100ニトの上位機には及ばないと言えます。

 ただ、旧来の上位機から、明るさ制御のアルゴを見直すことで(実際の輝度は)約2割の輝度アップとの表現です。EVOシリーズですので広色域化パネルですし、品質は十分です。

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 そのほか、パナソニック同様に、低反射ARコートの言及があります。

 そちらでも書きましたが、有機ELの場合これも効果的です。

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 一方、インナープレートでの放熱の工夫はありますが、温度センサーなどによる逐次的な温度管理の言及はないです。

 この部分は、パナソニック・ソニーに及ばないといえます。

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 画像エンジンは、上位のレグザエンジン ZRαです。

 機能面で言えば、「フレーム間処理」を伴う超解像処理や、クラウドを利用した高画質化など、下位機種で魅力的だった機能は網羅します。

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 同社がこだわりを持つ「肌の色」の補整が、「美肌AIフェイストーンZRα」として搭載するほか、(末尾のエンジン名の違いこそあれ)同等の機能、あるいは、その進化形の機能が網羅します。

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 例えば、ネット動画の高画質化に関わる「ネット動画AIビューティZRα」は、新たにバンディングノイズの抑制に対応しました。

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 下位機にみられない機能としては、ディープブラックコントロールPROが挙げられます。

 これは、画素単位の輝度コントロールを意味しており、一部他社の上位機も類似機能がみられます。

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 超解像処理は、下位機種で説明した4つの技術は網羅します。

 ただし、フレーム間処理(前後フレーム参照)の部分は地デジ画質だと引き続きするようですが、4Kコンテンツは、言及がなくなりました。

 ソースはもとから4K画質ですし、マイナスではない、技術変更だと思います。

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 その代わり、AI ナチュラルフォーカステクノロジーが加わりました。

 「美肌」にかかわる技術です。本機は、背景と被写体を区別しつつ、超解像処理をします(ナチュラルフェイストーンPRO)。

 全体的に言って、進化したと言えます。

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 加えて、ディープラーニング技術の進化で「アニメ顔検出」で、低ノイズ処理を加える機能も増えました。効果はあるかと思います。

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 画質の自動調整は、AIコンテンツ判別がこのグレードから加わります。

 先述のように、同社の製品は番組情報をクラウド(クラウドAI高画質テクノロジー)からコンテンツの種類の情報取得します。

 ただ、ネット動画などは対応できないため、この機能があります。

 ディープラーニング技術を使ったものでしょう。下位機種と同じで、照明色までわかる、環境光センサーも付属なので、部屋の状況に応じた調整ができます。

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 加えて「ミリ波レーダー高画質」も、自動化の部分では本機の見どころです。

 機能名は「レグザセンシング」としてまとめられますが、レーダーで、複数の視聴者の位置が把握できるため、それに応じた画質処理を同時にします。

 画面付きスマートスピーカーなどには使用例がありますが、テレビだと初めてかと思います。

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 スピーカーは、総合90Wです(重低音立体音響システムZHD)。

 出力だけで言えば、下位機種(142W)より弱いです。

 構成は、トップとサイドに総計4基、メインは2ウェイ式のメインスピーカーが総計4基と、センタースピーカーが2基、加えて、低音用の20Wのウーファー1、それに、スクリーンスピーカーで総計11基です。

 スクリーンスピーカーは、このグレードのみの搭載です。

 従来の東芝の内蔵スピーカーは、センターが少し弱く、例えばセリフの聞きとりがさほど得意とも言えなかったので、その部分を強化するための新構成でしょう。。

 Dolby Atmosに対応できます。

 リアルサラウンドのチャンネル構成は不明ですが、トップトゥイーターがあるので、ドルビーアトモスは、対応水準と言えそうです。

 また、サイドスピーカーもありますし、この構成ならば【サウンドバーの比較】でみた製品でいえば、少なくとも5万円クラスでないと改善効果は、見込めないといえるランクでしょう。割と良いです。

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 また、先述のレーダーは音にも効果を発揮するので、「ミリ波レーダー高音質」にもなり、視聴者の位置により、位相を調整するので、ステレオ感が得やすいでしょう。

 そのほか、本機については、ハイレゾ音源にも対応を表明します。新BS/CS4K放送や、ネット動画サービスはハイレゾ配信の場合もあるので、良いかと思います。

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 接続端子は、eARC・4K/120Pともに対応です。VRR・ALLMも対応です。

 さらに、AMD FreeSync Premium対応なので、ゲーム用PCモニターとしても評価できる水準です。

 なお、レグザは、高度なエンジン処理をするので、(本格的な)ゲーム用だと遅延が問題になることがあります。ただ、処理をスルーする瞬速ゲームモードがあり、この部分の対策力も高いです。

 逆にレトロなゲーム(2K)は、先述の自己合同性超解像技術で、とくに不満が高いだろう、文字部分の視認性に補正がかかるので、有利です。

 その他の部分は、下位機種を踏襲します。

 録画部分は本機もタイムシフトです。

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 以上、レグザX9900Lシリーズの紹介でした。

 画像エンジン(画像補正)の部分だけで言えば、有機ELでは最も高度で工夫を凝らした製品と言えます。

 特に、超解像処理は巧みなので、4K解像度ではない、地デジ・BS・CSを含む従来放送の画質は、高く評価できます。

 その上で、新方式の冷却対策を施した新世代のパネルを装備したことで、隙が無いモデルになりました。

 技術的な面白さで言えば、量子ドット技術採用QD-OLEDを採用するソニーの最上位機か、本機が双璧のように思います。

 画像の鮮やかさ(華やかさ)の言う部分ではSONYでしょう。それなりの画質の、地デジやBS放送、あるいは、DVD時代のもっと古い映像をにみるならば、処理面に一日の長がある東芝が良いかと思います。

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 【2022年6月発売】

 【55インチ】

 79・ 東芝 REGZA 55X9900L
  ¥239,800 楽天市場 (1/2執筆時)

モニターパネル:OLED EVO gen2
倍速液晶:2倍速
新4K放送チューナー:搭載(2)
フレームレート: 4K/ 120p

 なお、本機の旧機種にあたるのが、X9400Lシリーズです。

 55インチのみ僅かに在庫が残ります。

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 大きな違いは、いくつかあります。

 パネルは、本機もOLED EVO gen2です。

 ただ、先述のアルゴ処理部分の違いで、実際の輝度はやや落ちるということにはなります。

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 画質調整は、背景と人物を分けて識別するAI ナチュラルフォーカステクノロジーがありません。先述の「アニメ顔」の部分も、2023年機からです。

 あとは、画質の自動調整の部分で、AIコンテンツ判別が対応できません。

 ネット動画などの画質にかかわる部分で、未調整の際の画質差はあるでしょう。

 音質面・画質面では、先述の「ミリ波レーダー」も未搭載です。

 ここが一番大きいかもしれません。 

 あとは、若干スピーカー構成が違うのが目に付く程度です。

 エンジンも、レグザエンジン ZRαでおなじです。

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 結論的にいえば、新機種との値段差と機能差から言って、本機は、上位機と下位機の関係で捉えるべき製品です。

 とはいえ、下位のX9400Sシリーズと比べると、エンジンが新しいですし、付加的なパネル部分の工夫もあります。買われる際の値段差にもよりますが、それらの「中間グレードの機種」として納得できる価格だったら、選ぶのは問題ないでしょう。

 ただ、在庫限りなので、買われる際の値段はみてください。

4-2・ハイセンスの有機ELテレビの比較

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 はじめに、中国のハイセンスの4Kテレビです。

 数年前と異なり、東芝映像ソリューションのテレビ部門を吸収しており、技術水準が高くなっています。

 「東芝と同じで安い」などと評判ですが、あくまで、東芝ブランドとの差異化は図っているため、注意が必要な部分もあります。


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 【2021年1月発売】

 【48インチ】

 81・ハイセンス 48X8F
  ¥109,800 Amazon.co.jp (1/2執筆時)

 【55インチ】

 82・ハイセンス 55X8F
  ¥(124,800) Amazon.co.jp (1/2執筆時)

 【65インチ】

 83・ハイセンス 65X8F
  ¥239,037 Amazon.co.jp (1/2執筆時)

モニターパネル:OLED
倍速液晶:2倍速
BS/CS 4K用チューナー:搭載(1)
フレームレート: 4K/ 60p

 こちらは、ハイセンスX8Fシリーズ です。

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 パネルは、LGOLED(gen2)です。

 他社の格安機と同じです。

 一方、東芝と同じで、画質キープのための冷却プレートを挿入する工夫が見られます。

 本機については、48インチも未搭載の記述はカタログにはないです。割と珍しいですので、ワンポイントでしょう。

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 画像エンジンは、NEOエンジンplus 2020を搭載します。

 「レグザ」という名前はないですが、こちらも、東芝との共同開発となります。

 性能面でも、本機は「フレーム間処理」を伴う超解像処理をなします。

 前後3段階の処理となるため、東芝機と同じグレードです。

 データベースを用いるAIシーン別超解像処理も同様に搭載するため、画質補正の部分では、「東芝の最新上位機と同等の水準」です。

 「高精細化」「ノイズ除去」については、エリア別適性露出復元・輝き復元・ネット映像高画質処理など、網羅されます。

 一方、東芝が採用する「クラウドを利用した補正」はさすがに未搭載として、ブランド間での差はつけています。

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 画質の自動調整は、対応です。

 東芝系の技術と同じで、明るさセンサーで部屋の照度を把握した上で、視聴しているコンテンツを自動で判断し、適切な映像に自動で調整されます。

 こうした機能は、手動で画面モードを買えない一般ユーザーには、わりと重要でしょう。

 HDR規格(HDR10)は、対応します。

 HDRコンテンツは、新4K衛星放送もHLG形式で対応します。

 一方、通常画像のHDR画質へのアップコンバートには言及がないです。4Kアップコンバートのみ対応です。 そういった機能はこのテレビの場合、未対応です。

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 倍速液晶は、搭載します。 

 その上で、ハイセンス独自の技術のSMR(スムースモーションレート)技術が使われます。

 同社の液晶にも使われるフレーム間の補正技術ですが、具体的な手法は不明です。

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 スピーカーは、72Wのスピーカーです。

 他社の上位機並みの出力です。

 ただ、配置的には、左右にそれぞれウーファー2つとトゥイーター1つという構成で、面白い工夫があるというわけではないです。

 東芝を含めた国内メーカーほどの工夫はないです。

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 【2TB-8TB】

 ・エレコム ELD-QEN2020UBK
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 録画機能は、他社同様に、外付ハードディスクの増設に対応できます。

 トリプルチューナー搭載で、2番組録画にも対応する機種です。

 シーキューボルトにも対応するため、対応するHDDならば、TVを買い替えた後も引き継げる仕様です。

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 新4K放送は、本機もチューナーを搭載です。

 ただし、他社に比べると1基と少ないです。裏番組の録画はできません。

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 番組表は、この機種のもうひとつの見所です。

 東芝吸収の効果が発揮され、電子番組表が非常に見やすくなっています。

ただし、4K番組表ではなく、普通のフルHDです。

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 ネット動画サービスは、ハイセンス系のOSであるVIDAAにて対応です。

 Netflix・dTV・YouTube・DMM・ツタヤなどに対応します。

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 音声アシスタントサービスは、リモコン自体には搭載されません。

 ただ、別に【スマートスピーカーの比較記事】で書いたGoogleアシスタントAmazon Alexaを購入すれば、他社機同様に、家電操作に対応させることは可能です。

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 以上、ハイセンス55X8Fシリーズの紹介でした。

 東芝に比べて、数割程度安く「REGZAエンジン」搭載機が選べるのが魅力です。

 番組表などのユーザーインターフェイスも、「東芝効果」で改善されており、選ばない理由は少なくなっています。

 一方、同じREGZAエンジンでも、やや差を付けている部分はあるため、あくまで「廉価版」としておすすめできます。そのほか、タイムシフト(全録)非対応という部分も、東芝に比べての違いと言えます。

今回の結論
最新の有機ELテレビのおすすめは結論的にこの機種!

 というわけで、今回は、有機ELテレビの比較の4回目記事でした。

 しかし、記事はもう少しだけ「続き」ます。

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5・ 有機ELテレビの比較(5)
 5-1:最終的なおすすめの提案【結論】

パネル品質  ★★★★★
画像エンジン ★★★★★  
音質の良さ  ★★★★★
ネット動画  ★★★★★
番組表    ★★★★★
総合評価   ★★★★★

 次回、5回目記事こちら)は、結論編です。

 今回紹介した全製品からいつものように、目的別・用途別にAtlasのおすすめ機種をあげていきたいと思います。

 5回目記事は→こちら

posted by Atlas at 09:57 | 映像機器

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