Top 映像機器 比較2022’【最新型】有機ELテレビ85機の性能とおすすめ・選び方 (3)

2022年09月28日

比較2022’【最新型】有機ELテレビ85機の性能とおすすめ・選び方 (3)

【今回レビューする内容】2022年 新製品の有機ELテレビの性能とおすすめ・選び方:液晶テレビと有機ELテレビの画質の違い:東芝 ハイセンス 船井電機編

【評価する製品型番】東芝 REGZA 48X8900K 55X8900K 65X8900K 48X8400 48X9400S 55X9400S 65X9400S 55X9900L 65X9900L 48X8900L 55X8900L 65X8900L ハイセンス 48X8F 55X8F 65X8F フナイ FE-55U7040 FE-65U7040 FE-55U8040 FE-55U8040

今回のお題
最新の有機ELテレビのおすすめはどの機種?

 どもAtlasです。

 今回は、2022年9月現在、最新の有機ELテレビの比較の3回目記事です。

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1・有機ELテレビの比較 (1)
 1-1:パナソニック
 1-2:ソニー
2・ 有機ELテレビの比較 (2)
 2-1:シャープ
 2-2:LGエレクトロニクス
3・ 有機ELテレビの比較(3)
 3-1:東芝
 3-2:ハイセンス
 3-3:フナイ
4・ 有機ELテレビの比較(4) 【結論】
 =最終的なおすすめ機種の提案

 今回は、最後に残してしまった東芝・ハイセンス・フナイ有機ELテレビを紹介します。

パネル品質  ★★★★★
画像エンジン ★★★★★  
音質の良さ  ★★★★★
ネット動画  ★★★★★
番組表    ★★★★★
総合評価   ★★★★★

 その上で、最終回の「結論」にはいり、今回紹介した全機種から、上表のようなポイントから、Atlasのおすすめ機種を提案していきます。

ーーー

1・小型液晶テレビの比較
2・大型液晶テレビの比較
3・4K液晶テレビの比較
4・有機ELテレビの比較
5・8Kテレビの比較
6・おすすめTVのまとめ 【結論】

 なお、今回の記事は、このブログ「モノマニア」のテレビ比較記全体としては、4回目記事の一環として書いたものです。

2-2・東芝の有機ELテレビの比較

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 つづいて、東芝の有機ELテレビの比較です。

 どちらかというと、液晶テレビでかなりのプレゼンスがありますが、高度な画像補正技術を活かして、有機ELも頑張っています。


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 【2022年6月登場】

 【48インチ】(放熱プレートなし)

 66・東芝 REGZA 48X8900L
  ¥203,436 Amazon.co.jp (9/28執筆時)

 【55インチ】

 67・東芝 REGZA 55X8900L
  ¥265,935 Amazon.co.jp (9/28執筆時)

 【65インチ】

 68・東芝 REGZA 65X8900L
  ¥320,000 Amazon.co.jp (9/28執筆時)

モニターパネル:OLED
倍速液晶:2倍速
新4K放送チューナー:搭載(2)
フレームレート: 4K/ 120p

 東芝X8900Lシリーズは、同社の有機ELテレビの入門機です。

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 パネルは、東芝の場合も、LGの第2世代のOLEDです。

 ただし、同社の場合も、ソニー・パナソニックと同じでバックパネルに放熱プレートを独自に挿入して改良をなしています。

 ちなみに、こうした改良は東芝が最初でした。

 ソニーの高級機と違って、温度センサーは利用しませんが効果はあるでしょう。

 なお、48インチには他社同様に放熱プレートは未装備です。

 サイズ的に発熱量が少ないので不要とも言えなくもないでしょうが、やはり、画面が小さいことによるスペース的な問題ゆえでしょう。

 そのほか、表面パネルに低反射加工をしています。

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 画像エンジンは、東芝は、画像エンジンについて「最もこだわる」メーカーです。新開発のレグザエンジンZRTIを搭載します。

 画像エンジンの性能は「基となるデータベースの情報量」・「それを分析するAIの賢さ」・「画像や状況を解析するシステムやセンサー」の3要素が重要です。

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 東芝の場合、データベースの部分で「クラウド」を利用する点に独自性があります。ネット上のクラウドから、視聴中の番組ジャンルと画質の特徴情報を取得しています。

 他社は、更新されない静的なデータベースなので、入口の部分で他社より優れます。

 画質改善の部分では、他社も高度な「高精細化」「ノイズ除去」「広色域化処理」を持ちます。

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 とくにこだわるのは、「肌色」です。人の肌を検知した場合、適切に補正する「美肌フェイストーンZRU(旧名:ナチュラル美肌トーン)」が、本機から搭載です。

 そのほか、地デジ映像をノイズ処理しつつ4Kにアップコンバートする際の「高精細化」「ノイズ除去」に関わる地デジAIビューティZRTIなど、いくつかの高画質化技術が使われます。

 一方、液晶テレビでは、東芝は、巧みな超解像処理で、長年の評判があります。

 しかし、液晶同様、この技術が搭載されるのは上位機のみです。

 その部分で言えば、フレーム内(1コマの静止画)で東芝機が「何を見れるか」が重要になりますが、先述の「顔(肌色)」以外、何を把握できのかは不明です。

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 一方、「真黒表現」は、有機ELテレビの特性としてこちらも有能です。

 白系の光線表現についても、広色域復元や、人肌に特化した地デジAIビューティZRTIが奏功して、きわめて自然な表現になっています。

 ソニーのトリルミナスのほうが迫力・映像美はありますが、疲れにくい色彩という部分では、東芝がやや優れます。

 オート画質設定で、映像をいじらない方なら、東芝は親和性が高いでしょう。

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 画質の自動調整は、東芝は、全社通してみても高度です。

 本機の場合、おまかせAIピクチャーZRIIに対応します。

 東芝機はセンサー(環境光センサー)を使って、利用する部屋の明るさと照明色を把握できます。それに合わせて適切に画像を調整します。

 もちろん、コンテンツの種類も把握して、適切に処理します。

 このブログにも【LEDシーリングライトの比較記事】がありますが、最近は、調色できるのが普通なので、良い機能だと思います。

 ソニーの上位機も載せますが、東芝の場合、この価格帯の製品で載せているというのが「ワンポイント」です。

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 HDR規格(HDR10)にはこちらも対応します。

 データベースと照合しつつ輝度を調整するアドバンスドHDR復元やコントラスト制御をするHDRリアライザーなど、多彩な技術が網羅されます。

 これらの機能は、標準画質のコンテンツにも有効です。機能は、HDRオプティマイザーと総称されます。

 上位のHDR技術は、HDR 10+DOLBY VISION対応です。

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 倍速液晶は、本機は搭載ですので「2倍速」です。

 同社の旧機種は、「黒映像挿入」(インパルスモーションモード)での疑似的な手法でしたが、今回はパネルだけで対応します。

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 スピーカーは、東芝は、総合72Wという強力な構成です。

 本機の場合、総計6基のスピーカーユニットです。

 左右それぞれに2基のフルレンジウーハーと、高音域用に1基のツイーターを装備します。

 それに、重低音を出すため、パッシブラジエータ2基が備わる形です。パッシブラジエーターは、電磁ユニットがないコーン部分だけのスピーカーで、ウーハーのサポートをするユニットです。

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 配置的に、人の声を聞き取りやすいので、ニュースやドラマなども聞きやすいでしょう。 

 加えて、LG同様に、コンテンツに合わせて自動で、音声モードを最適化できる「おまかせサウンド」も搭載です。

 ただ、東芝は、クラウドからジャンル情報を引っ張れる点で精度は高いです。

 一方、立体音響を再現できるドルビーアトモスは東芝も対応ですが、上方向へのハイトスピーカーはないです。「バーチャル」な再現でしょう。

 システムとしては、2.1chですし、過度には強調できません。


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 録画機能は、別売のUSBハードディスクを購入することで対応できます。

 東芝は、この部分が高機能です。

 設定したテーマに沿った「おまかせ録画」ができるのはもちろん、1週間分の録画番組から自動的に「番組表」をつくる「おまかせ録画番組表」機能もあります。

 そのほか、「早見」機能など、TVの域を超えて使えます。

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 4Kチューナーは、搭載です。

 チューナー数は2つなので、裏番組も録画も可能です。

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 映像配信サービスは、充実します。

 YouTubeをはじめ、Netflix dTV DAZN ひかりTVなどメジャーなサービスは全て対応です。

 契約があれば、PCなどの介在なしで自由に見れます。NetflixやひかりTVなどの4K配信にも対応するため、TVの実力を手軽に確かめられるでしょう。

 ただし、他社は、汎用的なGoogle TV(旧名Android TV)を搭載し、好き勝手に視聴アプリを入れ替えられる仕様のものも出ています。それらと比べると、さほど強いとも言えない部分はあります。

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 映像配信サービスについていえば、このブログの【STB機器の比較記事】で紹介したような、他社製端末を導入した方が、使い勝手が良いというのも事実です。

 各サービスへの対応幅が広いという部分だけでなく、内蔵CPU(エンジン)がそれだけに使われる部分で、安定性や処理速度が上なので。

 TVへの「全部入り」は魅力ですが、とくに安いTVのエンジンに任せるより、別に考えた方が良い部分はあります。

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 音声アシスタントサービスは、本機は、Googleアシスタントを内蔵します。

 リモコンのボタンでも呼び出せますが、TV本体にもマイクがあるので、ハンズフリーでテレビ操作や情報検索ができます。

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 HFR(ハイフレームレート)は、本機は、4K/120Hz (4K/120p)をフォローします。

 PS5など次世代ゲーム機に関係ある規格で、あると「なめらかな動き」が楽しめます。

 HDMI 2.1規格、eARC・ALLM・eARCにもしっかり対応します。

 FPSゲームなどでは、カクツキを減らす、VRR(バリアブル・リフレッシュ・レート)と、自動的に遅延時間を短縮するALLM設定もファームウェア更新でフォローです。

 少し特殊な話なので、フレームレートに興味ある方は、このブログの(PC用)【ゲーミングモニターの比較】のほうで書いた話を参考にしていただければと思います。

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 以上、東芝X8400シリーズシリーズの紹介でした。

 パネル面で独自の対策がある上で、クラウドを利用した画像エンジンによる高度な解析が、基本性能を底上げしています。

 超解像技術については、液晶上位機のような工夫はないですが、先述のクラウドほか、「美肌フェイストーンZRU」・「環境光センサー」など、諸方面の対策が見られるため、過度に気にしなくても良いかと思います。

 ソニー機などとの比較は必要ですが、本機も「悪くない構成」だと感じます。

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 【2021年6月登場】

 【48インチ】(放熱プレートなし)

 69・東芝 REGZA 48X8900K
  ¥135,800 Amazon.co.jp (9/28執筆時)

 【55インチ】

 69・東芝 REGZA 55X8900K
  ¥161,799 Amazon.co.jp (9/28執筆時)

 【65インチ】

 69・東芝 REGZA 65X8900K
  ¥224,800 楽天市場 (9/28執筆時)

モニターパネル:OLED
倍速液晶:2倍速
新4K放送チューナー:搭載(2)
フレームレート: 4K/ 120p

 東芝X8900シリーズは、同社の有機ELテレビの入門機です。

 なお、本機については、旧モデルが残ります。

 比較する場合、画像エンジンが1世代前(ZRI)です。

 ただ、行う処理についての新機軸はなく、精度のバージョンアップに止まると言えます。

 そのほかは、上で書いた機能は変わらないので、値段差があるうちは、本機はだいぶ「お買得」に思えます。

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 【2020年7月登場】

 【48インチ】(放熱プレートなし)

 70・東芝 REGZA 48X8400
  ¥122,300 楽天市場 (9/28執筆時)

モニターパネル:OLED
倍速液晶:2倍速相当
新4K放送チューナー:搭載(2)
フレームレート: 4K/ 60p

 さらに、一部サイズについて2世代前の旧機種となる2020年機が残ります。

 比較する場合、パネルは新機種と同じく第2世代OLEDで、55インチのみ放熱プレート処理があるのも同じです。

 エンジンは、2世代古いレグザエンジン Cloud PROです。

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 そのため、人の肌の色を検知、補正する「ナチュラル美肌トーン」など、新しく採用された画質アップ技術が一部利用できません。

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 その部分は、問題ないと思いますが、本機については、倍速パネルが不採用で、点灯制御により疑似的に「2倍速相当」にしていました。

 この処理に加えて、「黒映像挿入」(インパルスモーションモード)も併用しています。この方法は、輝度低下が問題になるのですが、直前輝度を上げることで対処しているようです。

 ただ、黒を画面の一部分に展開できる他社機に較べると、この部分は汎用性に欠けます。実際、東芝は、黒挿入を使うのは、「ゲームモード」としています。

 価格差もないですし、選ぶとしても、2021年機までが良いでしょう。


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 【2021年6月登場】

 【48インチ】(放熱プレートなし)

 71・ 東芝 REGZA 48X9400S
  ¥173,980 楽天市場 (9/28執筆時)

 【55インチ】

 72・ 東芝 REGZA 55X9400S
  ¥198,232 楽天市場 (9/28執筆時)

 【65インチ】

 73・ 東芝 REGZA 65X9400S
  ¥317,006 楽天市場 (9/28執筆時)

モニターパネル:OLED
倍速液晶:2倍速
新4K放送チューナー:搭載(2)
フレームレート: 4K/ 120p

 東芝X9400Sシリーズは、同社の有機ELテレビの2021年登場の上位機です。

 下位機種と比較してパワーアップする部分は、次の3点です。

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 第1に、画像エンジンです。

 本機については、上位のダブルレグザエンジンCloud PROです。

 最近は、ネット動画機能などCPUパワーが必要な処理が多いため、強化されるに越したことはないです。駆動性もこれにより向上するでしょう。

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 エンジンパワーを活かし、本機については、かなり複雑な超解像処理をします。

 東芝の場合、前後のフレームまで解析する「フレーム間処理」をする点に特長があります。

 地デジの場合、前後合わせて5フレーム、4Kでも3フレームを見て補正します。他社搭載機は、1フレーム(静止画)だけ見て解析する「フレーム内処理」に止まっており、この点でこの機種は優秀です(AI超解像技術)。

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 また、アップコンバート時の処理も、繰り返し3回の解析を行う点でより高度です(3段階超解像)。

 また、深層学習テクノロジーで画像の「ギラつき」の抑制について、軽減をはかってもいます。

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 このほか、自社の味付けをして、パネルの発色を良くする「広色域化技術 Pro」も搭載します。東芝は、上位機でも色つけは自然でバランス重視です。

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 第2に、スピーカーです。

 本機は、総合142Wという強力な構成です。

 前面に、フルレンジ型スピーカー2基とツイーター2基と、裏面上部に、壁に音を反射させて立体音響を作るためのトップツイーター2基、さらに、重低音担当の(サブ)ウーファー2基搭載します。

 それ以外に、低音を作り出すためのパッシブラジエータが合計4基です。

 別売スピーカーを揃えなくても、立体音響が実現できそうなスペックです。とくに重低音は響くでしょう。

 あえて言えば、ドルビーアトモスなどの業界規格に対応しないのですが、そこまでこだわる人は、おそらく自分でスピーカーを用意するでしょうし問題ない構成です。 

 ただし、48V型については、総計72Wと、下位機水準になる点は注意してください。

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 第3に、録画機能です。

 下位機種にもタイムシフトボタンはありますが、本機からは公式に「タイムシフト(全録)」対応です。

 下位機種のような普通の使い方もできますが、地上波デジタル放送6チャンネルを80時間分自動録画させられます。

 それを「過去番組表」から選択して見ることができます。

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 そのほか、ジャンル別に「おすすめ」の番組をみる機能(見るこれ)など、多彩です。

 東芝は、何十年も「全録機」を出してきた実績があるので、この点だけで言えば、東芝を選べば間違いはないでしょう。

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 USB HDDは2台まで増設でき、最大増設すれば、最大解像度で、6チャンネルを24時間、約1週間分録画できます。

 チャンネル数や録画する時間帯を制限すれば、より期間は伸びるでしょう。

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 【2TB-4TB】【タイムシフト対応】

 I-O DATA AVHD-AUTB2/EX
  ¥13,250〜 Amazon.co.jp (7/21執筆時)

 なお、タイムシフト録画を24時間運用する場合、常に回転しっぱなしです。そのため、対応明記のある堅牢なHDDを選んだほうが無難でしょう。

 その他の部分は、基本的に下位機種と同じです。

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 以上、東芝X9400Sシリーズの紹介でした。

 パネルは下位機と同じですが、定評のある「超解像技術」がある分、下位機種とは、値段差分の画質差はあると言えます。

 スピーカー・録画機能は不要というかたも多そうですが、画質部分を重視すると、東芝の新型では、これを選んだ方が良いかと思います。

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 【2020年6月登場】

 【55インチ】

 73・ 東芝 REGZA 55X9400
  ¥196,000 楽天市場 (9/28執筆時)

 【65インチ】

 75・ 東芝 REGZA 65X9400
  ¥291,000 楽天市場 (9/28執筆時)

 【77インチ】

 76・ 東芝 REGZA 77X9400
  ¥556,740 Amazon.co.jp (9/28執筆時)

モニターパネル:OLED
倍速液晶:2倍速
新4K放送チューナー:搭載(2)
フレームレート: 4K/ 60p

 なお、東芝の2020年最上位機はX9400シリーズです。

 新機種よりエンジンが1世代古いですが、画質アップ機能の部分では、「ナチュラル美肌トーン」が旧世代になるだけで、超解像処理の部分は同じです。

 その他は、スピーカー部分でマイナーな改良がありましたが、出力は同じです。

 有意の差はあまりないため、基本的に、値段で決めてOKでしょう。


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 【2022年6月登場】

 【55インチ】

 77・ 東芝 REGZA 55X9900L
  ¥265,040 楽天市場 (9/28執筆時)

 【65インチ】

 77・ 東芝 REGZA 65X9900L
  ¥407,584 楽天市場 (9/28執筆時)

モニターパネル:OLED EVO
倍速液晶:2倍速
新4K放送チューナー:搭載(2)
フレームレート: 4K/ 120p

 東芝X9400Sシリーズは、同社の有機ELテレビの2022年の最上位機です。

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 パネルは、「新世代有機ELパネル」という名前です。

 量子ドットではないので、LGのパネルでしょう。

 「レグザ史上最高輝度」という表現と価格をふまえると、(おそらく)LG OLED EVOでしょう。 広色域化を主眼においたパネルですが、輝度も第2世代よりも高くできますので。

 また、本機も、バックパネルで独自の発熱対策をなしていて、実際の輝度・コントラストの精度を底上げしています。

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 画像エンジンは、上位のレグザエンジン ZRαです。

 機能面で言えば、「フレーム間処理」を伴う超解像処理や、クラウドを利用した高画質化など、下位機種で魅力的だった機能は網羅します。

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 同社がこだわりを持つ「肌の色」の補整が、「美肌AIフェイストーンZRα」として搭載するほか、(末尾のエンジン名の違いこそあれ)同等の機能、あるいは、その進化形の機能が網羅します。

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 例えば、ネット動画の高画質化に関わる「ネット動画AIビューティZRα」は、新たにバンディングノイズの抑制に対応しました。

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 一方、下位機にみられない機能としては、ディープブラックコントロールPROが挙げられます。

 これは、画素単位の輝度コントロールを意味しており、一部他社の上位機も類似機能がみられます。

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 一方、超解像技術に関わる部分について言えば、本機は、背景と被写体を区別しつつ、超解像処理ができます(AI ナチュラルフォーカステクノロジー)。

 その上で、フレーム内の画素単位での処理を実行できるにもなりました(絵柄解析 再構成型超解像)ほか、文字の輪郭処理も高度化しました(新マルチアングル自己合同性超解像)。

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 そのほか DVD時代のSD画質のコンテンツの処理も、従来の2段処理から4段に拡充しており、古い映像をよく見る方にも「優しい」仕様です(4段再構成型超解像)。

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 スピーカーは、総合90Wです。

 出力だけで言えば、下位機種(142W)より弱いです。

 構成は、前面に、フルレンジ型スピーカー2基と、裏面上部に、壁に音を反射させて立体音響を作るためのトップツイーター2基、2Dのサラウンド感を出すために、サイドにトゥイーターが2基、さらにセンタースピーカーの役割をするスクリーンスピーカーが1基です。

 合計10基構成ですが、とくにスクリーンスピーカーが初搭載です。

 従来の東芝の内蔵スピーカーは、センターが少し弱く、例えばセリフの聞きとりがさほど得意とも言えなかったので、その部分を強化するための新構成に思えます。

 ドルビーアトモスはもちろん対応で、チャンネル数は、ざっくり言えば、5.1.2chのリアルサラウンドと言えます。

 そのほか、本機については、ハイレゾ音源にも対応を表明します。新BS/CS4K放送や、ネット動画サービスはハイレゾ配信の場合もあるので、良いかと思います。

 その他の部分は、下位機種を踏襲します。

 録画部分は本機もタイムシフトです。

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 以上、X9400Sシリーズの紹介でした。

 画像エンジン(画像補正)の部分だけで言えば、有機ELでは最も高度で工夫を凝らした製品と言えます。

 その上で、冷却対策を施した新世代のパネルを装備したことで、隙が無いモデルになりました。

 技術的な面白さで言えば、量子ドット技術採用QD-OLEDを採用するソニーの最上位機か、本機が双璧のように思います。

 画像の鮮やかさ(華やかさ)の言う部分ではSONYでしょう。それなりの画質の、地デジやBS放送、あるいは、DVD時代のもっと古い映像をにみるならば、処理面に一日の長がある東芝が良いかと思います。

3-2・ハイセンスの有機ELテレビの比較

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 はじめに、中国のハイセンスの4Kテレビです。

 数年前と異なり、東芝映像ソリューションのテレビ部門を吸収しており、技術水準が高くなっています。

 「東芝と同じで安い」などと評判ですが、あくまで、東芝ブランドとの差異化は図っているため、注意が必要な部分もあります。


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 【2021年1月登場】

 【48インチ】

 78・ハイセンス 48X8F
  ¥92,800 Amazon.co.jp (9/28執筆時)

 【55インチ】

 79・ハイセンス 55X8F
  ¥151,000 Amazon.co.jp (9/28執筆時)

 【65インチ】(10月追加)

 80・ハイセンス 65X8F
  ¥180,212 Amazon.co.jp (
9/28執筆時

モニターパネル:OLED
倍速液晶:2倍速
BS/CS 4K用チューナー:搭載(1)
フレームレート: 4K/ 60p

 こちらは、ハイセンスX8Fシリーズ です。

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 パネルは、この製品の場合も、LGからの供給です。

 世代も最新で、同様です。

 また、東芝と同じで、画質キープのための冷却プレートを挿入する工夫が見られます。

 本機については、48インチについても未搭載の記述はカタログにはないです。割と珍しいですので、ワンポイントでしょう。

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 画像エンジンは、NEOエンジンplus 2020を搭載します。

 「レグザ」という名前はないですが、こちらも、東芝との共同開発となります。

 性能面でも、本機は「フレーム間処理」を伴う超解像処理をなします。

 前後3段階の処理となるため、東芝機と同じグレードです。

 データベースを用いるAIシーン別超解像処理も同様に搭載するため、画質補正の部分では、「東芝の最新上位機と同等の水準」です。

 「高精細化」「ノイズ除去」については、エリア別適性露出復元・輝き復元・ネット映像高画質処理など、網羅されます。

 一方、東芝が採用する「クラウドを利用した補正」はさすがに未搭載として、ブランド間での差はつけています。

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 画質の自動調整は、対応です。

 東芝系の技術と同じで、明るさセンサーで部屋の照度を把握した上で、視聴しているコンテンツを自動で判断し、適切な映像に自動で調整されます。

 こうした機能は、手動で画面モードを買えない一般ユーザーには、わりと重要でしょう。

 HDR規格(HDR10)は、対応します。

 HDRコンテンツは、新4K衛星放送もHLG形式で対応します。

 一方、通常画像のHDR画質へのアップコンバートには言及がないです。4Kアップコンバートのみ対応です。 そういった機能はこのテレビの場合、未対応です。

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 倍速液晶は、搭載します。 

 その上で、ハイセンス独自の技術のSMR(スムースモーションレート)技術が使われます。

 同社の液晶にも使われるフレーム間の補正技術ですが、具体的な手法は不明です。

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 スピーカーは、72Wのスピーカーです。

 他社の上位機並みの出力です。

 ただ、配置的には、左右にそれぞれウーファー2つとトゥイーター1つという構成で、面白い工夫があるというわけではないです。

 東芝を含めた国内メーカーほどの工夫はないです。

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 【2TB-8TB】

 ・エレコム ELD-QEN2020UBK
  ¥12,300〜 Amazon.co.jp (9/28執筆時)

 録画機能は、他社同様に、外付ハードディスクの増設に対応できます。

 トリプルチューナー搭載で、2番組録画にも対応する機種です。

 シーキューボルトにも対応するため、対応するHDDならば、TVを買い替えた後も引き継げる仕様です。

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 新4K放送は、本機もチューナーを搭載です。

 ただし、他社に比べると1基と少ないです。裏番組の録画はできません。

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 番組表は、この機種のもうひとつの見所です。

 東芝吸収の効果が発揮され、電子番組表が非常に見やすくなっています。

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 ネット動画サービスは、ハイセンス系のOSであるVIDAAにて対応です。

 Netflix・dTV・YouTube・DMM・ツタヤなどに対応します。

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 音声アシスタントサービスは、リモコン自体には搭載されません。

 ただ、別に【スマートスピーカーの比較記事】で書いたGoogleアシスタントAmazon Alexaを購入すれば、他社機同様に、家電操作に対応させることは可能です。

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 以上、ハイセンス55X8Fシリーズの紹介でした。

 東芝に比べて、数割程度安く「REGZAエンジン」搭載機が選べるのが魅力です。

 番組表などのユーザーインターフェイスも、「東芝効果」で改善されており、選ばない理由は少なくなっています。

 一方、同じREGZAエンジンでも、やや差を付けている部分はあるため、あくまで「廉価版」としておすすめできます。そのほか、タイムシフト(全録)非対応という部分も、東芝に比べての違いと言えます。

3-2・フナイの有機ELテレビの比較

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 続いて、日本の船井電機の4K液晶テレビの紹介です。

 古くから米国などで販売シェアが高いFUNAIが、日本に「逆輸入」した製品で、ヤマダ電機の独占販売製品としてニュースにもなりました。


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 【2021年6月登場】

 【55インチ】

 81・フナイ FE-48US740
  ¥157,058 楽天市場 (
9/28執筆時)

 【55インチ】

 82・フナイ FE-55U7040
  ¥164,780 Amazon.co.jp (9/28執筆時)

 【65インチ】

 83・フナイ FE-65U7040
  ¥219,780 Amazon.co.jp (9/28執筆時)

モニターパネル:OLED
倍速液晶:2倍速
BS/CS 4K用チューナー:付属
フレームレート: 4K/ 60p

 7040シリーズは、フナイの有機ELテレビの入門機です。

 パネルは、この製品の場合も、LGからの供給の第2世代です。

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 画像エンジンは、クリアピクス2 EVOを搭載します。

 詳細な機能については、情報が開示されず不明な部分が多いです。

 他の機能名の部分を含めて、暗部補正などの高詳細化処理はあるようです。

 ただ、超解像処理といえるものがなされるか、また、その内容についてはかくたる情報がないです。

 「広色域化技術」 については、ブリリアントワイドカラーという機能が名前のみだされますが、やはり、説明不足です。

 画質の自動調整は、フナイもイマイチで、特段機能がないです。

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 HDR規格(HDR10)にはこちらも対応します。

 HLGにも対応なので、新4K放送にも(他社同様)対応します。

 ただ、先述のように新4K放送のHLG圧縮信号は、画面が暗くなる問題があります。

 各社とのこの方面の対策についての記述があるのですが、本機はないのは注意点です。

 上位のHDR技術としては、「ドルビービジョン」に対応します。

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 倍速液晶は、しっかりと、パネルで2倍速です。

 一方、他社のような残像対策に対するプラスアルファとして「くっきりモーション OLED」の記述がありますが、制御方法についての情報はないです。

 実際は、「4倍速相当」といえる機種かもしれません。

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 音質は、総出力が80Wです。割とパワフルです。

 スピーカー構成としてみると、フルレンジスピーカートゥイーターが左右に1基ずつです。

 それに加えて、背面上部に、ハイトスピーカー(イネーブルドスピーカー)が2基とウーファーが1基です。

 ただし、48インチだけは、トゥイーターがない構成です。

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 しっかり、ハイトスピーカーがある、2.1.2ch構成なのでドルビーアトモスは「リアル」に再現できるでしょう。

 ただ、恐らく、購入層はお年寄りが多いでしょうから、むしろ、センタースピーカーを強化した3.1chあたりで、「聴きとりやすさ」を重視しても良かったかなとは思いました。

 ただ、他社にもありますが「はっきり音声」というクリアボイス機能はあり、配慮されてはいます。

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 番組表は、やや視認性と情報量が少なめです。

 録画機能は、この機種は、2TBのハードディスクが内蔵です。

 録画一体型テレビは、三菱電機が得意ですが、有機ELテレビには参入していないので、フナイの独壇場です。

 ただ、内蔵モデルとしては仕様的に問題があり、長時間録画に未対応です。

 むろん、外付けUSBドライブは後から増設できますが、それならば他社機とあまり変わらないでしょう。

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 4Kチューナーは、搭載となっています。

 ダブルチューナーですが、片方は視聴専用となります。

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 映像配信サービスは、本機については、AndroidTV(Google TVの旧名)を内蔵します。

 アプリがインストールできるため、各種VODに対応できるので、この部分は優秀です。

 音声アシスタントサービスも、Googleアシスタントが搭載です。

 リモコンのボタンを押せば、本体の音声操作ができるほか、情報も取得できます。

 HFR(ハイフレームレート)は、4K/120Hz (4K/120p)に対応できません。

---

 以上、フナイ7040シリーズの紹介でした。

 録画一体型テレビは、「デンキヤ店頭」で、家電にあまり詳しくない方に「強力な訴求力」があります。

 そういったニーズはありそうですが、(この分野が得意な三菱電機に比べると、「ほぼオマケ」という仕様である点が残念です。

 実際HDDは壊れやすいですし、熱も持つため、TVと一体であるメリット性は薄いでしょう。

  エンジンパワーの部分で、一体型は、録画機能の充実は難しいとは思うのですが、せめて、長時間録画に対応できれば、ニーズはあるのかなとは思います。


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 【2021年6月登場】

 【55インチ】

 84・フナイ FE-55U8040
  ¥223,850 楽天市場 (9/28執筆時)

 【65インチ】

 85・フナイ FE-65U8040
  ¥329,650 楽天市場 (9/28執筆時)

モニターパネル:OLED
倍速液晶:2倍速
BS/CS 4K用チューナー:付属
フレームレート: 4K/ 60p

 7040シリーズは、フナイの有機ELテレビの上級機です。

 本機については、下位機種とTVの部分の仕様は同じです。

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  フナイ FHR-HM2040 
  ¥72,590
楽天市場 (9/28執筆時)

 違いは、外付けのハードディスクがハードディスクがもう一基付属し、「まるごと録画」に対応する部分です。

 地デジに限りますが、最大6チャンネルが1週間分自動録画できます。

 なお、本機については、単品販売があるので、このブログでは、【TVレコーダーの比較記事】のほうに詳細を書いています。

 同じような製品も比較していますので、興味のある方はご覧ください。

今回の結論
最新の有機ELテレビのおすすめは結論的にこの機種!

 というわけで、今回は、有機ELテレビの比較の3回目記事でした。

 しかし、記事はもう少しだけ「続き」ます。

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1・有機ELテレビの比較 (1)
 1-1:パナソニック
 1-2:ソニー
2・ 有機ELテレビの比較 (2)
 2-1:シャープ
 2-2:LGエレクトロニクス
3・ 有機ELテレビの比較(3)
 3-1:東芝
 3-2:ハイセンス
 3-3:フナイ
4・ 有機ELテレビの比較(4) 【結論】
 =最終的なおすすめ機種の提案

パネル品質  ★★★★★
画像エンジン ★★★★★  
音質の良さ  ★★★★★
ネット動画  ★★★★★
番組表    ★★★★★
総合評価   ★★★★★

 次回、4回目記事こちら)は、結論編です。

 今回紹介した全製品からいつものように、目的別・用途別にAtlasのおすすめ機種をあげていきたいと思います。

 4回目記事は→こちら

posted by Atlas at 20:11 | 映像機器

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