Top PC周辺機器 比較2025’【疲れない】無線マウス56機の性能とおすすめ・選び方(1-2) フルサイズワイヤレスマウス編

2025年05月19日

比較2025’【疲れない】無線マウス56機の性能とおすすめ・選び方(1-2) フルサイズワイヤレスマウス編

1回目記事からの続きです→こちら

2-1・マイクロソフトのマウス

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 2回目記事のトップバッターは、BUFFALOのマウスです。

 日本のPC周辺機器メーカーとしては、規模が大きいメーカーの1つです。

1・フルサイズマウスの比較 (1)
 1-1:選び方の基本の説明【導入】
 1-2:ロジクール〈スイス〉
2・フルサイズマウスの比較 (2)
 2-1:マイクロソフト〈米国〉
 2-2:バッファロー〈日本〉
 2-3:エレコム〈日本〉
 2-4:サンワサプライ〈日本〉
 2-5:Razer〈シンガポール〉
 2-6:その他の企業〈各社〉
3・おすすめのマウスまとめ
 =最終的なおすすめの提案【結論】

 今回も、1回目記事の冒頭(こちら)で書いた選び方の基本の説明に沿って、解説していきます。

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 以下の本文では、Atlasのおすすめポイントは赤系の文字色で、イマイチだと思う部分は青字系で書いていきます。


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 【2018年発売】

 【Mサイズ】(長さ10.6cm)

 16・バッファロー BSMBW510M
  ¥2,836 Amazon.co.jp (5/19執筆時)

黒:BSMBW510MBK
ホワイト:BSMBW510MWH
レッド:BSMBW510MRD

 17・バッファロー BSMBW515M
  ¥2,980 Amazon.co.jp (5/19執筆時)

黒:BSMBW515MBK
ホワイト:BSMBW515MWH
レッド: BSMBW515MRD

無線方式:USB無線(2.4GHz)
重さ:74g(単3×1)

 18・バッファロー BSMBB540
  ¥5,510 Amazon.co.jp (5/19執筆時)

黒:BSMBB540BK
ホワイト:BSMBB540WH
レッド: BSMBB540RD

 19・バッファロー BSMBB545
  ¥2,280 Amazon.co.jp (5/19執筆時)

黒:BSMBB540BK
ホワイト:BSMBB540WH

無線方式: Bluetooth
重さ:80g(単3×1)

重さ:74g(単3×1)
無線方式:USB無線(2.4GHz)
最大解像度:1600dpi
センサー:BlueLED
スクロール:前後のみ
電池のもち:約3年
ボタン数:5

  BSMBW510MバッファローNEOFITシリーズに属するマウスです。

 他社機と比べても、値段が安いUSB無線のフルサイズマウスなので、その部分で売れているマウスです。

 複数ありますが、基本的に色と流通ルートの違いです。

 Bluetoothモデルと、USB無線モデルがある点に注意すれば、あとは、安い方を選んでOKです。

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 センサーは、BlueLEDを採用します。

 1回目記事で詳しく書きましたが、青色LEDを使った光学式マウスです。

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 この方式は、従来的な赤色LEDを使うタイプよりは追随性が良い方式です。

 また、(マウスパッドなしでの利用など)悪条件への対応力も高いですが、凹凸のない場所での精度がやや悪いので、マウスパッドを利用する分には、LGTに及ばないと言えます。

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 本体形状は、グリップにラバーが採用される上、ロジクールの上位機のように、緩やかなカーブがついた、エルゴノミクス形状です。

 この価格帯の製品としては、グリップ形状については、まずまず良い水準です。

 マウスの長さも、10.6cmと過度に大きくないです。

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 一方、バッファローは「静音クリック」というキャッチコピーで、クリック時の静音性を売りにしています。

 音の感じでは、オムロンの静音スイッチかと思います。「カチカチ」音がしません。

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 無線方式は、Bluetooth式か、2.4GHzのUSB受信機(USBドングル)方式です。

 後者の方が、一般的にBluetoothよりも安定的につながるといえます。

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 スクロールホイールは、しかしながら「オマケ程度」です。

 普通のメカ式ですが、試したところ、その範疇の中でも、感度も操作性も値段相応でした。

 縦方向のスクロール(チルト)にも対応しません。

 ボタン数は、5つです。

 左・右クリックほか、サイドにある「進む・戻る」ボタンと、ホイールを押し込むことでのミドルクリックで、総計5ボタンです。

 左右クリックを除けば、ボタン割り当てが可能です。ただ、割り当て変更ができるソフトは、Windows版しかないです。

 電池の持ちは、3年です。

 なお、本機については、単3電池1本での駆動です。

 その分の重さで、本体はスペックより20gほど重くなります。

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 以上、 BSMBW510M の紹介でした。

 比較的価格が安い機種で、エルゴノミクス形状である点が目を引き、人気がある機種です。

 ただ、クリック部分の機構やホイールの部分は、1000円台の製品と変化がないので、全体としては「イマイチ」です。

ーーー

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 【Sサイズ】(長さ9.5cm)

 【通常型番】

 20・バッファロー BSMBW510SBK
 20・バッファロー BSMBW510SWH
 20・バッファロー BSMBW510SRD
  ¥2,823 Amazon.co.jp (5/19執筆時)

 【Amazon限定】

 21・バッファロー BSMBW515SBK
 21・バッファロー BSMBW515SWH
 21・バッファロー BSMBW515SRD
  ¥2,940 Amazon.co.jp (5/19執筆時)

重さ:60g(単3×1)
無線方式:USB無線(2.4GHz)
最大解像度:1600dpi
センサー:BlueLED
スクロール:前後のみ
電池のもち:約3年
ボタン数:5

 なお、本機には、以上の下位機種があります。

 しかし、これらは「フルサイズ」としては小さめ(モバイルとしては多少大きめ)な水準です。

 どっちつかずのサイズですが、能力的には本機もイマイチです。

2-2・エレコムのマウス

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 つづいて紹介するのは、日本のエレコムのフルサイズマウスです。 

 なお、「握りの極み( EX-G)シリーズとして、フルサイズマウスが多く展開されています。


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 【2024年発売】

 【2.4GHzワイヤレス&Bluetooth】

 22・ELECOM M-SH30MBSKBK
  ¥4,345 Amazon.co.jp (5/19執筆時)

 22・ELECOM M-SH30MBSKXBK
  ¥4,100 Amazon.co.jp (5/19執筆時)

黒: M-SH30MBSKBK M-SH30MBSKXBK
ネイビー:M-SH30MBSKNV
ピンク:M-SH30MBSKPN
ホワイト:M-SH30MBSKWH M-SH30MBSKXWH

 【2.4GHzワイヤレス】(23年)

 23・ELECOM M-SH30DBSKBK
  ¥2,600 Amazon.co.jp (5/19執筆時)

黒:M-SH30DBSKBK
ネイビー:M-SH30DBSKNV
ピンク:M-SH30DBSKPN
ホワイト:M-SH30DBSKW

 【Bluetooth】(23年)

 24・ELECOM M-SH30BBSKBK
  ¥3,900 Amazon.co.jp (5/19執筆時)

黒:M-SH30BBSKBK
ネイビー:M-SH30BBSKNB
ピンク:M-SH30BBSKPN
ホワイト:M-SH30BBSKWH

重さ:約104g(単3×1)
無線方式:上記参照
最大解像度:2000dpi
センサー:BlueLED
スクロール:チルト(前後左右)
電池のもち:18ヶ月
ボタン数:7

 M-SH30DBSKシリーズM-SH30BBSKシリーズは、エレコムが発売するフルサイズ型マウスです。シリーズ名は“SHELLPHA”です。

 3系統ありますが、接続方法の違いになります。

 上に書いたように、Bluetooth2.4GHのUSB無線、あるいはその両方に対応する機種に分かれます。両方対応するもののみ、流通ルートで、型番が2系統ありますが、性能は同じです。

 これで、見極めはできるでしょう。

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 サイズは、幅86×奥行115mm×高さ48mmです。

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 冒頭示した基準では、平均的なサイズのフルサイズです。

 ロジクールでいえば、MX Masterシリーズと同じほどです。

 重さは、電池込みで約104gほどですので、少し軽めです。

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 本体形状は、比べると形は異なりますが、疲れにくい「タテ握り」に近い傾斜型です。

 流行の方向性に乗っかった方向に思えます。

 F1マシンではないですが、業界の「正しい開発傾向」はそちらに向かっているのでしょう。

 なお、スイッチは静音スイッチです。

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 センサーは、Blue LEDです。

 1回目の「選び方の基本」で書いたように、安めのマウスでは優秀ですが、欠点もなくはない方式です。

 解像度は2000DPIと十分です。

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 無線方式は、先述のように、Bluetooth 5.0か、、2.4GHz帯USBレシーバーかを選択できます。

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 スクロールホイールは、前後スクロールと左右のチルトに対応します。

 ただ、ロジクールに較べると、単純なメカ式ですし、その範疇でも回転のなめらかさないので「値段なり」の製品です。

 ボタン数は、7つとの表記です。

 左右クリックほか、ホイールクリックと「進む・戻る」ボタンで5つです。

 同社の場合、左右チルトもボタンとしてのカウントですので(合わせれば)7つということです。

 なお、キーの機能割り当てができる機種の場合、他社でもそのように書く場合がありますが、本機もそうなります。

 電池の持ちは、18ヶ月です。

 なお、本機は、単4電池1本での稼働なので、その分10gほど重くなります。

 そのほか、(SIAA認証はないですが)筐体への抗菌加工の言及があります。

 なお、OSについてですが、MacはmacOS Ventuna 13以降対応との表記です。

 保証は、1年です。

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 以上、エレコムのM-SH30DBSKシリーズなどの紹介でした。形状はロジクール上位機に割と近く、「シェルパ」の名前通り疲れにくい工夫はみられます。

 ライバルは、ロジクールの「マラソンマウス」あたりです。エルゴノミクス性は本機の方が勝ちそうです。センサーはだいたい互角で、ホイール部分とクリック・センサーほかの信頼性は、負ける感じでしょう。

ーーー

 なお、SHELLPHAシリーズは、かなりのバリエーションがあります。

 順番にみていきます。

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 【2024年発売】

 【2.4GHzワイヤレス+Bluetooth】

 25・ELECOM M-SH20MBSKBK
  ¥3,600 Amazon.co.jp (5/19執筆時)

 26・ELECOM M-SH20MBSKXBK
 26・ELECOM M-SH20MBSKXWH
  ¥3,280 楽天市場 (5/19執筆時)

黒:M-SH20MBSKBK
ネイビー:M-SH20MBSKN
ピンク:M-SH20MBSKPN
ホワイト:M-SH20MBSKWH

 【2.4GHzワイヤレス】(23年)

 27・ELECOM M-SH20DBSKBK
  ¥1,609 Amazon.co.jp (5/19執筆時)

黒:M-SH20DBSKBK
ネイビー:M-SH20DBSKNV
ピンク:M-SH20DBSKPN
ホワイト:M-SH20DBSKW

 【Bluetooth】(23年)

 28・ELECOM M-SH20BBSKBK
  ¥3,476 Amazon.co.jp (5/19執筆時)

黒:M-SH20BBSKBK
ネイビー:M-SH20BBSKNB
ピンク:M-SH20BBSKPN
ホワイト:M-SH20BBSKWH

重さ:約96g(単3×1)
無線方式:上記参照
最大解像度:2000dpi
センサー:BlueLED
スクロール:チルト(前後左右)
電池のもち:18ヶ月
ボタン数:5

 第1に、M-SH20DBSKシリーズなどです。

 先ほどの機種の下位機です。

 形状は同じにして、部品の共通化をはかりつつ、本機は、左右チルトがない「5ボタン」になります。

 あとは同じです。

ーーー

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 【2024年発売】

 【2.4GHzワイヤレス+Bluetooth】

 29・ELECOM M-SH10MBSKBK
  ¥3,618 Amazon.co.jp (5/19執筆時)

 30・ELECOM M-SH10MBSKXBK
 30・ELECOM M-SH10MBSKXWH
  ¥3,629 楽天市場 (5/19執筆時)

黒:M-SH10MBSKBK
ネイビー:M-SH10MBSKNV
ピンク:M-SH10MBSKPN
ホワイト:M-SH10MBSKWH

 【2.4GHzワイヤレス】(23年)

 31・ELECOM M-SH10DBSKBK
  ¥1,609 Amazon.co.jp (5/19執筆時)

黒:M-SH10DBSKBK
ネイビー:M-SH10DBSKNV
ピンク:M-SH10DBSKPN
ホワイト:M-SH20DBSKW

 【Bluetooth】(23年)

 32・ELECOM M-SH10BBSKBK
  ¥3,476 Amazon.co.jp (5/19執筆時)

黒:M-SH10BBSKBK
ネイビー:M-SH10BBSKNB
ピンク:M-SH10BBSKPN
ホワイト:M-SH10BBSKWH

重さ:約94g(単3×1)
無線方式:上記参照
最大解像度:2000dpi
センサー:BlueLED
スクロール:チルト(前後左右)
電池のもち:18ヶ月
ボタン数:3

 第2に、M-SH10DBSKシリーズなどです。

 このシリーズの廉価版です。

 チルトボタンに加えて、親指部分のサイドクリックがない仕様です。

 値段差分の、使い勝手の差はあるかと思いますが、使わない人ならば良いでしょう。

ーーー

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 【2024年発売】

 【5ボタン+チルト】

 33・ELECOM M-SH31MBSKBK
  ¥4,255 Amazon.co.jp (5/19執筆時)

 34・ELECOM M-SH31MBSKXBK
 34・ELECOM M-SH31MBSKXWH
  ¥3,780 楽天市場 (5/19執筆時)

黒:M-SH31MBSKBK
ネイビー:M-SH31MBSKNV
ピンク:M-SH31MBSKPN
ホワイト:M-SH31MBSKWH

 【5ボタン】

 35・ELECOM M-SH20MBSKBK
  ¥3,891 Amazon.co.jp (5/19執筆時)

 35・ELECOM M-SH20MBSKXBK
 35・ELECOM M-SH20MBSKXWH
  ¥3,280 楽天市場 (5/19執筆時)

黒:M-SH20MBSKBK
ネイビー:M-SH20MBSKNV
ピンク:M-SH20MBSKPN
ホワイト:M-SH20MBSKWH

 【3ボタン】

 36・ELECOM M-SH11MBSKBK
  ¥3,527 Amazon.co.jp (5/19執筆時)

 36・ELECOM M-SH11MBSKXBK
 36・ELECOM M-SH11MBSKXWH
  ¥3,251 楽天市場 (5/19執筆時)

黒:M-SH11MBSKBK
ネイビー:M-SH11MBSKNV
ピンク:M-SH11MBSKPN
ホワイト:M-SH11MBSKWH

重さ:約67g(単3×1)
無線方式:USB無線(2.4GHz)+BT
最大解像度:2000dpi
センサー:BlueLED
スクロール:チルト(前後左右)
電池のもち:24ヶ月
ボタン数:上記参照

 第3に、M-SH31MBSKシリーズなどです。

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 こちらは、ここまでみたサイズを「Mサイズ」とするならば「Sサイズ」の製品です。

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 長さは、10.7cmです。

 「フルサイズ」としては、小さいほうで、手が小さな方向けのラインです。 

 なお、ここまでみた、Mサイズの3系統に対応する形で、「チルト+5ボタン」・「5ボタン」・「3ボタン」と、ボタンの数で、ランクに分かれます。

 接続は、Sサイズの場合、どれも、Bluetoothと2.4GHz帯USBと双方対応するモデルのみの展開になります。

---

 結論的にいえば、色も含めると、このシリーズは膨大な数ががあります。

 大きな電気店でも、全種類を試せる場所はほぼないでしょうし、もう少し整理してくれた方が、分かりやすいような気はします。

 ただ、基本、サイズの好みを考えて、その後、必要なボタン数を考え、その上で、接続方法を考えれば、ニーズにあったモデルは選べると思います。



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 【2023年発売】

 【右手専用マウス】

 【XLサイズ】(長さ12.6cm)

 37・エレコム M-XGXL50MBSKBK
  ¥8,373 Amazon.co.jp (5/19執筆時)

 【Lサイズ】(長さ12cm)

 38・エレコム M-XGL50MBSKBK
  ¥7,773 Amazon.co.jp (5/19執筆時)

 【Mサイズ】(長さ11.4cm)

 39・エレコム M-XGM50MBSKBK
  ¥6,930 Amazon.co.jp (5/19執筆時)

 【Sサイズ】(長さ10.8cm)

 40・エレコム M-XGS50MBSKBK
  ¥5,291 Amazon.co.jp (5/19執筆時)

重さ:約100-135g
無線方式:USB無線(2.4GHz)+BT
センサー:Ultimate Blue
最大解像度:2000dpi
スクロール:チルト(前後左右)
電池のもち:約30日
ボタン数:8

 EX-G Proシリーズは、エレコムが発売するフルサイズ型マウスです。

 旧シリーズでは「握りの極み」というキャッチフレーズだった、外観に特徴のあるマウスの「最高峰モデル」になります。

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 サイズは、4種類です。

 Lは、ロジクールの12cm級と同じで、M、11cm級です。

 Sは、9.2cmですので、フルサイズというには少し小さめです。

 XLは、ロジクールのフルサイズより規格として大きめです。(それなりに手が大きめの)Atlasでも大きく感じたので、やや特殊かと思います。

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 センサーは、Ultimate Blue光学式センサーです。

 上の表にはないですが、ブルーLEDの改良型です。

 ゲーム用の高解像度センサーを取り入れたものです。

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 メーカーでは不可視レーザーより性能は良いとされ、解像度も高く設定できます。

 追随性は確かに良いですが、「暗視野照明」技術をつかう不可視レーザーと比較する場合、仕事利用時のなめらかな追随性は劣るしょう。

 また、光学式特有の欠点(ホコリやフラットな机面に弱い)はあるので、光学式専用のマウスパッドは欲しいところです。

 解像度も2000dpiと、仕事用としては高いです。

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 本体形状は、先述のように、サイズを選択できるようにした部分がポイントです。

 形状的には、完全に「タテ握り」とまではいきませんが、傾斜を付けたエルゴノミクスで、ロジクール上位機と、考え方の方向性は同じです。

 202407091131.jpg

 無線方式は、2.4GHz帯USBレシーバーと、Bluetooth5.0双方に対応します。

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 スクロールホイールは、「スマート高速スクロール」という名前です。

 本機の場合、ホイールの回転速度で、1行ごとの低速(クリック・トゥ・クリック)と高速(スピン)が自動的に切り替わる「ハイブリッド式」です。

 ロジクール系に慣れていると、ホイールが細めで形状が独特に思いますが、大きな問題と言える「渋さ」や「タイミング」はまずまずです。

 左右のチルトにも対応します。

 ただ、チルト専用のホイールではないので、並の使い勝手ではあります。

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 ボタン数は、8つです。

 左右クリックほか、ホイールクリックと「進む・戻る」ボタンがあります。

 加えて、3つのファンクションボタンという構成です。

 同社の場合も、好きな機能を自社ソフトで割り当てられます。

 ただ、配置的に、必ずしも押しやすい場所にあるわけではないです。

 スイッチは、静音キーです。

 パナソニックのスイッチとのことです。

 電池の持ちは、30日です。

 おそらく、軽量化のため電池をできるだけ減らしたか、あるいは、旧来は6カ月間だった保証を、エレコムとしては長いと言える「2年保証」にするにあたって、消耗を考慮して、短めに表示しているか、だと思います。

 よく分かりません。なお、重さは、XLでも130gなのでロジクール並のMX Master並です。

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 以上、エレコムのEX-G Proシリーズの紹介でした。

 値段的にこのグレードのロジクールが「不在」なので、ミドルクラスとしてある程度プレゼンスがあります。

 機能的には、MX Masterグレードではないですが、スクロールホイールが一定の品質で、サイズの選択肢も多い部分で、しっかり「フィッティング」すれば快適に使えるでしょう。

 一方、従来問題だった保証期間(6ヶ月)も改善されましたが、スペック表示として、相当短い(ゲーム用並)といえるバッテリー量の表記が多少不安です。  

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 【2023年発売】

 【右手用マウス:2.4GHzワイヤレス】

 41・ELECOM EX-G 30Dシリーズ
  ¥2,880〜 Amazon.co.jp (5/19執筆時)

【Sサイズ】
 ブラック:M-XGS30DBSKBK
 ブルー:M-XGS30DBSKBU
 ホワイト:M-XGS30DBSKWH
【Mサイズ】
 ブラック:M-XGM30DBSKBK
 ブルー:M-XGM30DBSKBU
 ホワイト:M-XGM30DBSKWH
【Lサイズ】
 ブラック:M-XGL30DBSKBK
 ブルー:M-XGL30DBSKBU
 ホワイト:M-XGL30DBSKWH
【XLサイズ】
 ブラック:M-XGXL30DBSKBK
 ブルー:M-XGXL30DBSKBU
 ホワイト:M-XGXL30DBSKWH

 【左手用マウス:2.4GHzワイヤレス】

 42・エレコム M-XGM31DBSKBK
  ¥3,473〜 Amazon.co.jp (5/19執筆時)

S:M-XGS31DBSKBK
M:M-XGM31DBSKBK
L:M-XGL31DBSKBK
XL:M-XGXL31DBSKBK

 【右手用マウス:Bluetooth】

 43・ELECOM EX-G 30Bシリーズ
  ¥2,772〜 Amazon.co.jp (5/19執筆時)

【Sサイズ】
 ブラック:M-XGS30BBSKBK
 ブルー:M-XGS30BBSKBU
 ホワイト:M-XGS30BBSKWH
【Mサイズ】
 ブラック:M-XGM30BBSKBK
 ブルー:M-XGM30BBSKBU
 ホワイト:M-XGM30BBSKWH
【Lサイズ】
 ブラック:M-XGL30BBSKBK
 ブルー:M-XGL30BBSKBU
 ホワイト:M-XGL30BBSKWH
【XLサイズ】
 ブラック:M-XGXL30BBSKBK
 ブルー:M-XGXL30BBSKBU
 ホワイト:M-XGXL30BBSKWH

 【左手用マウス:Bluetooth S-XLサイズ】

 44・エレコム M-XGXL31BBSKBK
  ¥2,700〜 Amazon.co.jp (5/19執筆時)

S:M-XGS31BBSKBK
M:M-XGM31BBSKBK
L:M-XGL31BBSKBK
XL:M-XGXL31BBSKBK

重さ:約82-110g(単3×1)
無線方式:上記参照
最大解像度:2000dpi
センサー:BlueLED
スクロール:チルト(前後左右)
電池のもち:24ヶ月
ボタン数:5

 なお、かなり値段差がありますが、EX-Gの下位機がこちらです。

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 本機の場合も、「サイズが4種類」で選べるのが特長です。

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 その上で、「左手専用モデル」も追加されています。

 ニッチですが、エルゴノミクスで左手用はなかなかないです。おそらくさほど利益は出ないと思いますので、企業として良い取組に思えました。

 センサーは、(普通の)BlueLEDで、ボタン数も5、スクロールホイールも、シンプルなギア式でチルトもない仕様、バッテリーも乾電池式になりますが、形状的には傾斜を付けたもので、上位機の思想を踏襲します。

 価格で言えば、むしろ、先ほどみたエレコムの「SHELLPHAシリーズのが近いです。そちらと比べると、ボタン数が多い部分と、適切なサイズが選べる部分で、疲れにくさの部分では、本機の方が「少し上」と言えます。

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 結論的にいえば、価格的に、ロジクールのマラソンマウスのライバルといえます。

 サイズ的にフィッティングできる部分で「有利」な一方、スクロールホイールの室や、センサーの信頼性は、イマイチな部分もあると言えます。

2-3・サンワサプライのマウス

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 最後に、サンワサプライのマウスです。

 同社は、PCサプライでは有名な日本企業ですが、マウスのラインナップは結構充実します。

 大きなデンキヤなら、同社のマウスだけのコーナーができるほどです。


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 【2024年発売】

 【Bluetooth無線】MA-BBS523R

 45・サンワサプライ MA-BBS523BK
  ¥3,445 Amazon.co.jp (5/19執筆時)

 【USB無線】MA-WBS524R

 46・サンワサプライ MA-WBS524BK
  ¥2,342 Amazon.co.jp (5/19執筆時)

無線方式:USB無線 or Bluetooth
重さ:81g(単3×1)
最大解像度:2400dpi
センサー:BlueLED
スクロール:前後
電池のもち:約63日間(充電式)
ボタン数:5

 第6に、MA-BBS523MA-WBS524です。

 同社のエルゴノミクス系のフルサイズマウスの入門的な製品です。

 2機種ありますが、Bluetooth無線方式、USB無線方式と通信方式の違いになります。

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 本体形状は、エルゴノミクス系です。

 傾斜角は10度で、タテ握りというほどではないですが、配慮があります。

 マウスの長さは、10.9cmです。

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 センサーは、Blue LEDです。

 格安のフルサイズマウスは、このパターンが多いです。

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 スクロールホイールは、普通のメカ式です。

 ただ、サイドホイールがあります。

 ロジクールでも書きましたが、この配置だとチルト(横スクロール)は劇的に楽です。

 むろん、普通のメカ式で、精度や回転の快適差ではそちらと差がありますが、個の値段で搭載できているのは評価できます。

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 無線方式は、2.4GHz帯USBレシーバーか、Bluetooth接続を選ぶ形式です。

 Bluetoothは回線が細いので、前も書いたように、音楽機器と併用する場合、問題が起こることがあります。

 その懸念がある場合、USB無線式が良いでしょう。

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 ボタン数は、5つです。

 静音仕様の左右クリックほか、サイドの「進む・戻る」とホイールクリックカウント(解像度)切替用のボタンです。

 ボタンのカスタマイズは、Windowsのみソフトが用意されます。Macは、OS標準のドライバで動かす方式なので、カスタマイズしないとしても、サイドボタンを含めて、ノンサポートです。

 サンワの場合、Mac対応表記があるものの、実際はWindows専用と考えるべきです。同社の他機(フルサイズ)も同じですが、コンパクト型の一部は用意される機種もあります。

 このほか、Macだとサイドボタン(進む・戻る)も非対応です。

 電池の持ちは、本機は単4電池2本ですが、約1年です。

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 以上、サンワのMA-ERGWK10の紹介でした。

 サイドホイール付で、左右チルトを多用する方で、ロジクール機ほどは予算を出せない方に良さそうです。

 ただ、実際、Windows専用であることと、ラチェット式のメインホイールを含めて、あくまで、格安の「入門機」として評価できると考えてください。


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 【2023年発売】

 【USB無線】MA-ERGW10N後継機

 47・サンワサプライ MA-ERGWK10
  ¥3,600 楽天市場 (5/19執筆時)

無線方式:USB無線(2.4GHz)

 【Bluetooth】MA-ERGBT11N後継機

 48・サンワサプライ MA-ERGBTK11
  ¥3,960 楽天市場 (5/19執筆時)

無線方式:Bluetooth

重さ:約114g(単4×2)
最大解像度:1600dpi
センサー:BlueLED
スクロール:前後
電池のもち:約1年(単4×2)
ボタン数:5

 MA-ERGWK10は、サンワサプライが販売するフルサイズマウスです。

 2023年に型番が変わりましたが、抗菌加工の言及が増えてほかの性能は同じです。

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 本体形状は、独特です。

 ロジクールにもありましたが「縦握り」ができる製品です。

 一般的なマウスは「横握り」ですが、この形状だと、「肩を後ろに下げ気味での操作」になるため、疲労が溜まりにくいと言えます。

 傾斜角は、55度です。ロジクールの57度とだいたい同じです。

 「縦握り」は手のカーブも自然になるので、負担が少ない部分もメリットです。

 マウスの長さは、11.8cmです。本機についても、それなりに手の大きめの方に向きます。

 センサーは、こちらもBlue LEDです。

 スクロールホイールは、普通のメカ式です。

 形状的な限界もあり、縦横のチルトに対応しません。

 無線方式は、本機も、2.4GHz帯USBレシーバーか、Bluetooth接続を選ぶ形式です。

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 ボタン数は、5つです。

 左右クリックほか、サイドの「進む・戻る」とホイールクリックです。

 こちらもボタンのカスタマイズは、Windowsのみソフトが用意されます

 電池の持ちは、本機は単4電池2本ですが、約1年です。

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 以上、サンワのMA-ERGWK10の紹介でした。

 ロジクールの「縦握り」は、1万円前後と結構高いので、値段的に競合はしない機種です。

 「縦握り」が自分にあうのか試すような入門機として、本機は「あり」だと思います。

 ただ、ホイールのすべりやクリック感を含め、さすがに「値段分の差」はあります。

ーーー

 なお、本機は、バリエーションがいくつかあります。

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 【2023年発売】

 49・サンワサプライ MA-EWBS513BK
  ¥2,309 Amazon.co.jp (5/19執筆時)

重さ:約117g(単4×2)
無線方式:Bluetooth
最大解像度:1600dpi
センサー:BlueLED
スクロール:前後
電池のもち:約1年(単4×2)
ボタン数:5

 第1に、 MA-EWBS513BKです。

 タテ握り系の新製品です。

 接続は、Bluetoothです。

 202306101109.jpg

 形状・握りは、先ほどの機種と比べると、サイドボタンが、親指ではなく人差し指での操作になるのが特長です。

 個人的には、この配置は、最も使う左クリック利用の邪魔に思え、最適ではないように感じます。

 サンワ自体も「エルゴノミクスマウスをこれから使用したい人」向けのような、微妙な書き方をしています。

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 ボタン配置は、左右「進む」「戻る」の配置が、頂上にありユニークです。

 ただ、「戻る」は、だいぶ押しにくい配置にみえます。

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 【2022年発売】

 【USB無線】

 50・サンワサプライ MA-ERGW22
  ¥3,200 Amazon.co.jp (5/19執筆時)

無線方式:USB無線+Bluetooth

 【Bluetooth】

 51・サンワサプライ MA-ERGBT24
  ¥3,339 Amazon.co.jp (5/19執筆時)

無線方式:Bluetooth

重さ:108g(単3×1)
最大解像度:1600dpi
センサー:BlueLED
スクロール:前後
電池のもち:約63日間(充電式)
ボタン数:5

 第2に、MA-ERGW22MA-ERGBT24です。

 202302171637.jpg

 こちらは、傾斜角を角度を25度に抑えた製品です。

 ここまでだと「縦握りとは言いにくく」、普通のマウスと同じで肩はすこし前のめりになるでしょう。

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 ただ、機能的な位置づけが少し違い「ウデをひねりにくい」腱鞘炎予防のためとのことです。

 「タテ形状」の良い部分の1つを活かしつつ、見た目は普通なので、変な形状のマウスで「職場で尖りたくない」方には「あり」かとは思います。

 なお、USBドングルは、USB-C用と、USB-A用が、ダブルで添付です。

 そのほか、本機は充電池(約60日間)方式になります。


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 【2025年発売】

 【液晶画面方式】

 52・サンワサプライ 400-MAWBT196BK
  ¥4,980 Amazon.co.jp (5/19執筆時)

 【LED方式】EZ4-MAWBT196BK

 53・サンワサプライ 400-MAWBT196LED
  ¥4,780 Amazon.co.jp (5/19執筆時)

重さ:約67.9g
無線方式:USB(Unifying)+BT
最大解像度:2400dpi
センサー:BlueLED
スクロール:前後左右
電池のもち:約200日(充電式)
ボタン数:5

 400-MAWBT196LEDも、サンワサプライが販売するフルサイズマウスです。

 こちらもタテ握りですが、上部にファンクションキがある製品です。

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 ダイヤル中央のボタンを押すと、左右スクロールほか、ジョグダイヤルの機能性を、上図の6つの機能に切り替えられます。

 なお、上位機は、機能表示部分が液晶ですが、下位機種はLED表示です。その関係で、切替は、左右スクロール、ズーム切替、マルチウィンドウ切替の3種のみになります。

 あとは、重さも、仕様も、電池の保ちも、同じです。

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 本体形状は、本機も縦握り」ができる製品です。

 傾斜角は未記載ですが、しっかり「縦」といえる50度前後です。

 長さは、11.5cmですので、若干小さめです。

 センサーは、こちらもBlue LEDです。

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 スクロールホイールは、普通のメカ式です。

 左右チルトは、先述のように、上部のジョグダイヤルで可能です。

 なお親指での操作ですが、構造的に側面に親指をかけて回せない構造で、連続スクロールができません。

 上部の滑り止めがある部分を回すので、縦長の書類で、かなり左右スクロールしたいような場合は、耐久面を含めて、想定していないでしょう。

 ただ、ちょっとスクロールさせる分には、便利そうです。

 無線方式は、2.4GHz帯USBレシーバーと、Bluetooth5.0接続が選べます。

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 ボタン数は、本機も5つです。

 センターボタンは、マウス解像度の切替、指置き下部にあるボタンは、接続先の切替に使えます。

 左右クリックほか、サイドの「進む・戻る」とホイールクリックです。

 なお、特殊な製品ですが、Fキー長押しで、Mac/Windowsと切り替えで対応します。

 電池の持ちは、同社によると200日です。

 1日8時間で、マウスの利用が5%という想定になります。

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 以上、サンワの400-MAWBT196LEDの紹介でした。

 触った感じ、ボタン配置と、ジョグダイヤルの使いやすさ、回しやすさにはだいぶ課題があります。上部にディスプレイを配置するため、多用する左右クリックのポジションが若干犠牲になっている感じがあり、個人的には微妙に使いにくかったです。

 形状は、おそらく、手が小さめの方には合うでしょう。こってり装備ですが、重さも差ほど感じませんし。

 ただし、値段的な限界もありつつですが、クリック感などはロジクールの縦型の小型に及ばないとはいえます。

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 【2025年発売】

 54・サンワサプライ 400-MAWBT215BK
  ¥4,980 楽天市場 (5/19執筆時)

重さ:約60g
無線方式:USB(Unifying)+BT
最大解像度:2400dpi
センサー:BlueLED
スクロール:前後左右
電池のもち:約175日(充電式)
ボタン数:5

 このほか、サンワサプライの「タテ握り」のバッテリー型だと、400-MAWBT215BKがあります。

 サイズは、12cmのフルサイズで、角度も50度ほどはあります。

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 本機の場合、ファンクション機能など面白い機能はないです.

 その代わり、重さが60gと軽いです。「タテ握り」では全社通しても「最軽量」でしょう。

 ただ、マウスの場合、持ち上げるわけではないので、重さより、マウスパッドが操作性に関係します。

 軽いと、マウスの挙動が安定しにくい部分もありますし、 実際「滑る」マウスパッドを使った上で、普通の重さのマウスを使った方が、操作性は良いと思います。

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 結論的にいえば、(一部ゲーム用途を除けば)マウスは、極度に軽い必要はないです。

2-4・レイザーのマウス

 202107311303.jpg 

 続いて、シンガポールのRazerの発売する、ワイヤレスマウスです。

 同社はゲーム用マウスのシェアが多いのですが、本機については(あくまで)ビジネス用の展開といえます。


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 【2020年発売】

 55・Razer Pro Click RZ01-02990100-R3M1
  ¥12,500 Amazon.co.jp (5/19執筆時)

重さ:106g
無線方式:USB 2.4+Bluetooth
最大解像度:16000dpi
センサー:Razer 5G
スクロール:チルト
電池のもち:200時間(充電式)
ボタン数:8

 Razer Pro Clickは、シンガポールのレイザーが販売するビジネス向けのフルサイズマウスです。

 202201171543.jpg

 本体形状は、本機も、エルゴノミクス形状です。

 サイズ的には、12.7cmのフルサイズで、ロジクールのMX Master 3Sと同程度です。

 値段も同じくらいで、そちらがライバルです。

 比べると、本機は106gなので、相当軽量です。

 重さもあって、マウスの滑りが良い一方で、形状的にマウスパッドに「はいつく」ような安定性は多少負けるというのがAtlasの評価です。

 202201171547.jpg

 本体デザインは、米国のHumanscaleとの提携のデザインです。

 Atlasは椅子も好きで【オフィスチェアの比較記事】も書いています。

 日本で同社の製品はあまり見かけないので紹介していませんが、同社のエルゴノミクス形状の椅子は米国で使ったことがあります。

 独特の曲線美は、それらしいと思いました。

 202407091134.jpg

 センサーは、ゲーミング用の高解像度センサーを使います。

 同社のRazer 5Gオプティカルセンサーです。最大解像度1.6万DPIで精度重視です。

 ゲーミング用として性能は良いですが、底面素材は選ぶので、光学用のマウスパッドを使わないと、その性能は活かせません。

 ただ、高解像度の大画面モニターを使って、細かい操作をするような仕事をされている方には、不可視レーザーより「良い部分」はあります。

 マウス解像度は、200dpi-16000dpiの間でユーザーが設定できます。

 マウス頭部のボタンがDPIの変更ボタンになっていて、5段階で変更できます。

 無線方式は、USB無線(2.4GHz)のほか、Bluetoothに対応します。

 スクロールホイールは、一方、さほど工夫がないチルトホイールです。

 この部分の工夫は、ロジクールに負けると言えます。

 202201171600.jpg

 ボタン数は、8ボタンです。

 左右クリックと、サイドの「進む・戻る」です。

これに、(プログラム可能なので)ホイールの前後スクロールと左右チルトもボタンにカウントしての8ボタンです。

 ビジネス用にホイールにプログラムはあまり考えられないので、数字ほどボタン数は多く感じないです。

 バッテリーは、内蔵バッテリーの充電池式です。

 2.4GHz帯無線を利用する場合最大200時間、Bluetoothの場合400時間です。

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 以上、Razer Pro Clickの紹介でした。

 軽量性とセンサー精度の良さが売りです。

 握りやすい形状も印象が良いです。

 こうした部分で言えば、フルサイズの高級マウスを試したが、重さ面で駄目だったという方には試す価値はあるでしょう。

 ただ、設計全体で言えば、同社のゲーム用マウスのプチ改良版といったところです。

 ビジネス用に便利な部分(スクロール)の工夫がなく、センサーも必ずしも仕事用に向いたものではないです。

 大画面でのグラフィック作業など細かい操作が必要な方にはニーズがあるかもしれませんが、一般向けにはニッチでしょう。

2-5・その他のマウス

 最後に、ここまでみた以外のメーカーの製品をみていきます。


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 【2022年発売】

 56・ HUAWEI Wireless Mouse ‎CD26
  ¥3,591 Amazon.co.jp (5/19執筆時)

重さ:92g
無線方式:USB 2.4+Bluetooth
最大解像度:3000dpi
センサーTOGレーザー?
スクロール:チルト
電池のもち:(単3×1)
ボタン数:4

 Wireless Mouse ‎CD26 は、中国のHUAWEIが販売するフルサイズマウスです。

 202210251452.jpg

 本体形状は、サイドボタンがない左右対象型に近い形です。

 言及はないですが、写真から見ると、左手でも使えるマウスのようです。

 長さは、11.3cmなので、多少小さめのフルサイズと言えます。

 202407091134.jpg

 センサーは、本機はTOGレーザーセンサーです。

 TOGレーザーは、ガラス面でも利用できるレーザーのことです。

 「不可視レーザー」に相当し、ビジネス用では精度最もが高い方式です。

 ただ、仕様を見るとTOGセンサーほか、光学式のIRセンサー(IR LED)も併用とあります。詳しい情報がないですが、マウス感度が低く設定する場合、こちらが使われているかもしれません。なにかしら分かれば加筆します。

 スクロールホイールは、ただ、普通のチルトです。

 202210251515.jpg

 ボタン数は、4つです。

 左右クリックホイールクリックです。

 加えて、ホイール下にカスタマイズボタンがあります。

 こちらは、マウス解像度の調整につかうボタンです。なお、同社の場合、(切り替えずとも)接続した端末にあわせて、自動的にマウス解像度を切り替える機能もあります。

 そのほか、マウスを端末間でシームレスに切り替えられるScreenHop機能があります。この部分は、ロジクールのLogicool Flowの「機能限定版」といった感じです。

 無線方式は、2.4GHz帯のUSBBluetooth接続双方に対応します。

 USBドングルが付属です。

 電池の持ちは、本機は単3電池1本ですが、具体的な電池寿命については情報がないです。

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 以上、HUAWEIWireless Mouse ‎CD26の紹介でした。

 感度面でロジクール機とは差はありますが、格安モデルで、性能の良い不可視レーザーを採用する部分が特長でしょう。

 一方、ホイールについての工夫はさほどない点と、さほどエルゴノミックな形状と言えない部分はあります。

 ただ、特に同社製のWindows ノートPCと一緒に利用する場合、あるいは、同社のHarmonyOSを採用するタブレットと併用する場合、自動ペアリングなほか便利な機能が使える点で、割とニーズはあろうかと思います。

次回につづく
無線マウスのおすすめは結論的にこの機種!

 というわけで、今回はフルサイズのワイヤレスマウスの紹介の2回目記事でした。

 しかし、記事は、もう少しだけ、続きます。

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1・ワイヤレスマウスの比較
 用途:仕事用(据置)
2・小型ワイヤレスマウスの比較
 用途:モバイル用  
3・ゲーミングマウスの比較

 用途:ゲーム専用
4・有線マウスの比較
 用途:仕事用
5・おすすめのマウスまとめ 【結論】
 
=目的別・予算別のマウスの提案

疲れにくさ  ★★★★★
動きの正確性 ★★★★★
ホイール性能 ★★★★★
ボタン構成  ★★★★★
持ちはこび  ★★★★★
バッテリー  ★★★★★
総合評価   ★★★★★

 最終回となる、最終回記事こちら)では、このブログで紹介したワイヤレスマウス全機種から、目的別・予算別にAtlasのおすすめ機種を提案していきます。

 引き続き、よろしくお願いします。 

 3回目記事は→こちら

posted by Atlas at 14:13 | PC周辺機器

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