【今回レビューする内容】2022年 2.5K・WQHDゲーミングモニターの性能とおすすめ:2.5K WQHD解像度のゲーミングモニター
【比較する製品型番】グリーンハウス GH-ELCG27WA-BK GH-GLCC27WA-BK Dell ALIENWARE AW2723DF AW2721D Dell G3223D MSI Optix MAG274QRF-QD Optix MAG274QRF-QD MPG321QRF-QD AOC AGON AG273QXP/11 Acer NITRO VG1 VG271USbmiipx NITRO XV0 XV320QULVbmiiphx Razer Raptor 27 RZ39-03500100-R3J1 IIYAMA G-MASTER GB2770QSU-B1 GB2760QSU-B1C IODATA EX-LDGCQ321HDB LCD-GCQ321HXDB JAPANNEXT JN-IPS3150WQHDR165
今回のお題
ゲーミングディスプレイのおすすめはどの機種?
ども、Atlasです。
今日は、2022年10月現在、最新のWQHD解像度のゲーミングモニターの比較の2回目記事です。
1・2.5Kゲーミングモニターの比較 (1)
1-1:HP〈米国〉
1-2:LG〈韓国〉
1-3:BenQ〈台湾〉
1-4:ASUS〈台湾〉
1-5:アイオーデータ〈日本〉
1-6:イイヤマ〈米国〉
2・2.5Kゲーミングモニターの比較 (2)
2-1:グリーンハウス〈日本〉
2-2:MSI〈台湾〉
2-3:DELL〈米国〉
2-4:その他の製品〈各社〉
3・ゲーミングモニターの比較 【結論】
=最終的なおすすめ機種の提案
前回の1回目記事では、HP・LGをはじめとする各社の2.5Kゲーミングモニターをみてきました。
今回は、1回目記事で紹介できなかった各社の製品を追加でみていきます。
1・格安ゲーミングモニターの比較
レート:144Hz -165Hz
解像度:フルHD
予算:2万円〜
2・高速ゲーミングモニターの比較
レート:240Hz -390Hz
解像度:フルHD
予算:3.5万円〜
3・2.5Kゲーミングモニターの比較
レート:144Hz--240Hz
解像度:WQHD
予算:4万円〜
4・4Kゲーミングモニターの比較
レート:144Hz
解像度:4K
予算:10万円〜
5・曲面ゲーミングモニターの比較
レート:144Hz〜165Hz
解像度:フルHD WQHD UWWQHD
予算:3万円〜
6・ゲーミングモニターまとめ
=最終的なおすすめ機種の提案
なお、今回の記事は、このブログの「ゲーミングモニター」全体の比較記事の1つとして書いているものです。
ま「ゲーミングモニターの選び方の基本」については、上記1番の記事(こちら)の冒頭で書いています。
そのため、検索エンジン経由でいらしていただいた方は、お時間がありましたら、1番の記事からお読みいただければ分かりやすいかと思います。
また、応答速度や解像の面で「より上位」の製品をお探しだった方は、該当リンクの記事をお読みいただければと思います。
よろしくお願いします。
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液晶パネルの画質 ★★★★★
目の疲れにくさ ★★★★★
動画・ゲーム対応 ★★★★★
品質保証 ★★★★★
総合評価 ★★★★★
というわけで、以下では、各社のモニターを一機ずつ比較していきます。
そして、最後の「結論」では、上表のポイントから、「Atlasのオススメ機種」を提案していきます。
よろしくお願いします。
2-1・アイオーデータのモニターの比較
はじめに、日本のアイオーデータの製品です。
三菱電機の液晶モニター部門を吸収して、プレゼンスを高めた日本のPC周辺機器メーカーです。
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なお、以下では、Atlasのおすすめポイントを赤字で、イマイチと思う部分を青字で記していきます。
【2020年発売】
【31.5インチ】
(3年保証 FreeSync Premium)
16・IODATA EX-LDGCQ321HDB
¥49,320 Amazon.co.jp (10/31執筆時)
(5年保証 G-SYNC Compatible)
16・IODATA LCD-GCQ321HXDB
¥66,990 楽天市場 (10/31執筆時)
周波数:最大165Hz
解像度:WQHD (2560x1440)
輝度:350cd/u
液晶方式: ADSノングレア
コントラスト比: 1200:1
同期技術:G-SYNC or FreeSync
応答速度:1ms (GtoG)
HDR:HDR400
USB給電:
接続端子: HDMI2.0×3 DP USB-C
スタンド:前後左右高さ回転
VESA: 100mm
スピーカー:3.5W×2
保証期間: 3年/5年
EX-LDGCQ321HDB は、アイオーデータが販売する格安なゲーミングモニターです。
複数ありますが、保証期間ほか、AdaptiveSyncについて、認定ビデオカード企業が異なります。あとは、3年保証のほうがDPケーブルのみで、HDMIケーブルが付属しないのが違いです。
モニター解像度は、2560×1440の2.5K(WQHD)です。
リフレッシュレートは、最大165Hzです。
液晶パネルは、ADS液晶です。
性質は、目に優しいIPS液晶と同じ特性ですが、権利の関係でIPSを名乗れない「ジェネリック」製品です。
IPS系のパネルを生産するのは大手だけで言えば以上の通りです。この中でも、ADSは、最近はテレビにも使われますし、信頼性は担保されます。
ただ、伝統的に、(製品の安定度が抜群な)本家のIPSに対しては、ユーザーの信頼性と、調達価格の部分でわずかに差があるパネルとは言えます。
HDRは、HDR400対応です。
ゲーム側がHDR対応ならば、輝度表現が向上します。
ただし、BenQのように通常のSD画質のコンテンツを計算でアップコンバートする技術は未搭載です。
チラツキ対策は、先述のように、機種により、AMD FreeSync Premiumか、G-SYNC Compatibleを選ぶ方式です。
なお、G-SYNCはDPのみ対応です。保証はしませんが、実際的には、どちらも、VESA規格のAdaptive-Syncで中身は同じかと思います。
応答速度は、オーバードライブ時に1msです。
ADSとしては高速です。
ただ、本機は、パネル自体の速度は8msとIPSに比べると少し遅めです。ODをはじめ、補正を強くかけ過ぎると、チラツキなどの弊害が生じるので、その部分は懸念材料です。
ただし、利用時は、後述のスルーモードがONで固定なので、利用する場合、画質が劣化する副作用があるとは言えます。
パネル自体は5ms(GtoG)でスペックは悪くないので、ドライブを弱めても問題はなさそうです。
画質面での補整機能は、わりとユニークです。
「ゲーム」については、他社機のような黒挿入技術は未搭載です。
ただ、以下の2つの機能は注目に値します。
第1に、「スルーモード」です。
三菱時代からみられた技術ですが、画像処理の一部をスルーすることで、処理による遅延を防ぐ(約0.303ミリ秒)技術です。
数字的にも、遅延時間を確認できます。
液晶テレビの「ゲームモード」と似たような仕組みです。ただし、とくに動いていない部分の画質が劣化します。
なお、 FreeSync 利用時は、後述のスルーモードがONで固定です。
第2に、「バーストモード」です。
画質は、完全に無視ですが、オーバードライブの「2段ブースト」がでできます。
なお、先述のオーバードライブ時の速度は、これをふまえた数字ではない(LV3)なので、もっと速いということです。
一方、「映像美」に関わる技術として「超解像技術」「エンハンストカラー」、コントラストを強化する「CREX」、ゲーム用の暗部強化技術として「Night Clear Vision」など、映像補整機能は、ゲーミングモニターのなかでも、相当充実します。
ある種、テレビに近いと言える仕様です。超解像技術については、「スルーモード」でも有効とのことです。
「目の優しさ」については、チラツキ防止のフリッカー対策はありますし、最低限の性能はあります。
接続端子は、HDMI3つとDisplayPort(DP)が付属します。
HDMIは、HDMI2.0で、144Hzまでならば公式に対応します。
一方、USB-C端子があるので、そちらでも映像と音声の電送が可能です。165HzでもOKです。
ただ、ノートPCなどをつなげても給電できるUSB-PD給電には非対応です。まあ、需要はないかとは思います。
先述のように、基本的に可能な限りにおいて、PCとはDPポートをつなげた方がよいです。
ディスプレイスタンドは、フル稼働の「パーフェクトスタンド」です。
高さなど稼働幅は標準ですが、「目に優しい」機種です。
VESA規格も対応です。
そのほか、本機は、本体のイルミネーションに対応します。
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以上、アイオーデータの EX-LDGCQ321HDBの紹介でした。
三菱時代のTV技術を大いに活かした、ゲーミングモニターに思えます。
ゲーミングほか、映像の視聴も視野に入れたマルチメディア用途にはわりと向くでしょう。仕事にも視野角の部分で問題ないと思います。
ゲーミング的には、黒挿入技術はないですが、「スルーモード」と「FreeSync」の同時利用できるため、その点を含めて、他社の対応機にも劣らないでしょう。
ただ、(オーバードライブしない状態での)ADS自体の本来のパネル速度の部分は、ゲーミングモニターに親和性が高いか、というのは、論争的ではあるかもしれません。
2-2・イイヤマのモニターの比較
つづいて、日本のイイヤマの4Kモニターからです。
現在はマウスコンピュータ傘下ですが、古くからあるディスプレイメーカーであり、品質には信頼性があります。
【2020年発売】
【27インチ】GB2760QSU-1C
17・IIYAMA G-master GB2760QSU-B1C
¥32,980 Amazon.co.jp (10/31執筆時)
周波数:最大144Hz
解像度:WQHD (2560x1440)
輝度:350cd/u
液晶方式: TN ノングレア
コントラスト比: 1000:1
同期技術: FreeSync Premium
応答速度:1ms
HDR:
USB給電:
接続端子: DP DVI HDMI
スタンド:前後左右高さ回転
VESA: 100mm
スピーカー: 内蔵(2w×2)
保証期間: 3年間
GB2760QSU-B1は、イイヤマの27インチの「ゲーミングディスプレイ」です。
モニター解像度は、WQHD (2560x1440)です。
液晶パネルは、TN液晶です。
IPS液晶に比べると、視野角が狭く、表示画質もイマイチですが、応答速度とリフレッシュレートを上げやすいという特性があるので、高リフレッシュレート機に多く使われます。
リフレッシュレートは、最大144Hzです。
チラツキ対策は、本機も、AMD FreeSyncテクノロジー(アダプティブシンク)に対応します。
応答速度は、標準時で5msです。
オーバードライブを利用する場合、1ms(GtoG)です。
TNパネルですし、この数字は普通です。むろん速いです。
HDRには、非対応です。
画質面での補整機能は、イマイチです。
他社が採用するような、黒挿入技術やスルーモードのような、特別な遅延対策・残像対策がないからです。
テレビ的な機能としては、コントラスト強調(ACR)、ゲームでは、マニュアルの暗部補正技術(BlackTuner)がありますが、ゲームに特化した機能は少ないです。
「目の優しさ」の部分では、フリッカー対策はあります。
接続端子は、HDMI・DisplayPort DVIが付属します。
本機は、144Hzまでなので、HDMIでもOKです。しかし、DVIの場合は高リフレッシュレートは利用できません。
ディスプレイスタンドは、本機も多機能スタンドを装備します。
稼働性も問題のない水準です。
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以上、イイヤマのGB2760QSU-B1の紹介でした。
応答速度・高性能スタンドなどそれなりにまとまってはいます。
ただ、映像補正の部分で、独自技術なく、個性と呼べるものがないため、この値段のTNだと少し割高にも思えます。
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【2021年発売】
【27インチ】GB2760QSU-1C
18・IIYAMA G-MASTER GB2770QSU-B1
¥53,000 Amazon.co.jp (10/31執筆時)
周波数:最大165Hz
解像度:WQHD (2560x1440)
輝度:400cd/u
液晶方式: Fast-IPS ノングレア
コントラスト比: 1000:1
同期技術: FreeSync Premium
応答速度:(1ms)
HDR:
USB給電:
接続端子: DP HDMI
スタンド:チルト・高さ・回転
VESA: 100mm
スピーカー: 内蔵(2w×2)
保証期間: 3年間
一方、2021年に(いわゆる)Fast-IPSを採用した上位機が登場しました。
パネル性能はしたがって、下位機種とは段違いに良いです。
ただ、同じパネルを採用するHPなどに比べて、やや価格競争力に欠ける感じはあります。
スタンド(左右角度調整不可)は、HPと同水準ですし、HPなど米国系企業の弱い独自調整の部分も、ゲーミングモニターとして実用性があり僧なのは、黒レベルの調整に止まります。
6種類の画質の自動調整モードも、一般向けのモニターなら便利と言えますが、ゲーミングモニターとしては、(ないよりは良いですが)、ほかに付けるべき機能があるでしょう。
やや選びにくいと感じます。
2-3・グリーンハウスのモニターの比較
続いて、日本のグリーンハウスのモニターです。
老舗のPC機器メーカーで、モニターではタッチパネルなどニッチ路線が強いです。ただ、最近ゲーミングモニターも結構出しています。
【2021年発売】【27インチ】
【3年保証】
19・グリーンハウス GH-ELCG27WA-BK
¥38,233 Amazon.co.jp (10/31執筆時)
【5年保証】
20・グリーンハウス GH-GLCC27WA-BK
¥36,918 楽天市場 (10/31執筆時)
周波数:最大144Hz
解像度:WQHD (2560x1440)
輝度:300cd/u
液晶方式: IGZO-IPSノングレア
コントラスト比: 1000:1
同期技術: Adaptive-Sync
応答速度:2ms (GtoG)
HDR:対応
USB給電:
接続端子: DP HDMI2.0 ×2
スタンド:前後左右高さ回転
VESA: 100mm
スピーカー:
保証期間: 3年間
GH-ELCG27WAは、グリーンハウスが販売する23.6インチのゲーミングモニターです。
モニター解像度は、2560×1440の2.5K(WQHD)です。
リフレッシュレートは、最大165Hzです。
液晶パネルは、シャープのIGZOパネルです。
低消費電力で、構造的にタッチパネル化しやすいのでスマホなどでお馴染みです。
IGZOはTFT(半導体)部分の工夫で、それ自体は、ここまで見たような、IPS・VA・TNなどの液晶パネルの表示方式とは異なるものです。したがって、IGZO-IPS IGZO-VAあるいは、IGZO-OLEDどもあり得ます。
ただ、PCモニター向けのパネルを作っているのは、シャープだけなので「シャープの液晶のブランド名」と理解するのが、手っ取り早いかと思います。
その場合、性質は、広色域化されたIPS液晶といえ、視認性やコントラストなどは同格です。
通常のバックライトはWLED(白色LED)は青/黄を混ぜて白を作り、カラーフィルタで発色させます。
広色域化パネルは、バックライトの蛍光体を多色化することで演色性を高めています。詳しい方式は分かりませんが、
シャープのスマホのS-PureLEDのような工夫がなされているものかと思います。
色空間も、sRGB99.9%、Adobe RGB96%と広いです。
DCI-P3は出ませんので、静止画(写真)デザイナー向けとも言えます。
輝度は、350cd/uです。
HDRは、対応ですが、輝度保証がない「無印」となります。
チラツキ対策は、Adaptive-Syncとの記載です。
DPにて、どちらのビデオカードにも対応できるような書き方ですが、言いかえれば、保証はされません。
応答速度は、オーバードライブ時2msです。
通常時は5msとIPSの数字ですし、悪くないです。
画質面での補整機能は、ただし、完全に省略です。
暗部補正についても言及がないです。
接続端子は、HDMI2.0が2つと、DisplayPortが付属します。
USB-Cもあります。他社同様に、DP alternate Mode(Alt mode)での動作ですので、ハブを介する場合などは注意です。
HDMI2.0の場合は、WQHD解像度のモニターは、144Hzまでです。
ディスプレイスタンドは、格安モニターにしては充実する多機能スタンドです。
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以上、グリーンハウスのゲーミングモニターの紹介でした。
言うまでもなく、IGZOパネルが注目点です。
ゲーミングモニターというよりこの部分が面白そうなので、個人的には試したいです。
ただ、逆に言えば、その他の部分は、スタンドを除けばあまり見どころがないとも言えます。
2-4・MSIのモニターの比較
続いて、台湾のMSIの2.5Kモニターです。
【2021年発売】
【27インチ】
21・ MSI Optix MAG274QRF-QD
¥65,600 Amazon.co.jp (10/31執筆時)
【32インチ】
22・ MSI Optix MPG321QRF-QD
¥88,800 Amazon.co.jp (10/31執筆時)
周波数:最大165Hz
解像度:WQHD (2560x1440)
輝度:300cd/u
液晶方式:IPS(量子ドット)
コントラスト比:1000:1
同期技術:G-Sync Compatible
応答速度:1ms (GtoG)
HDR:HDR600
USB給電:
接続端子:HDMI2.0 ×2 DP
スタンド:前後左右高さ回転
VESA: 100mm
スピーカー:
保証期間: 3年間
MAG274QRF-QD は、台湾のMSIが販売する27インチモニターです。
32インチ機が追加で登場しています。
こちらについては、モニターの縦回転はできませんが、輝度が400cd/uとなり、ピーク輝度的に、HDR600に対応となります。
あとは、基本性能は同じなので、同時に見ていきます。
モニター解像度は、2560×1440の2.5K(WQHD)です。
リフレッシュレートは、最大165Hzです。
HDRは、対応です。
ただ、無印なので、HDR10には未対応です。
チラツキ対策は、NVIDIA GeForce系のみ対応(G-Sync Compatible)です。
液晶パネルは、RAPID IPSとの表記です。ノングレアです。
LGのテレビ(QNED)が最近Nano-IPSに、量子ドット技術を利用しているので、その技術の系統かと思います。
量子ドット技術は、光源に青色LEDを採用した上で、パネルの後部に特殊フィルムを差し込むことで、色再現性を高める技術です。
LG以外にTVなどでも採用があります。
色域は、AdobeRGBで99%カバーなので、かなりの広色域と言えます。DCI-P3のカバー率も97%です。
応答速度は、GtoGで1msです。
IPSとしては高速です。LGの最近の高速IPSパネルでしょう。
HDRは、対応ですが、バージョンの記載はないです。
画質面での補整機能は、一方、黒挿入技術などの採用はないです。
ただ、ゲーム用の暗部補正(ナイトビジョン)をはじめ、ゲーム用の機能はあり、フリッカー対策もあります。
接続端子は、HDMI・DisplayPortです。
USB-Cでの入力もできますが、DPとオルタナティブです。
本機についても、HDMIだと最大で144Hzです。
ディスプレイスタンドは、上下と高さは調整可能です。
保証期間は、3年です。
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以上、MSIのMAG274QRF-QD の紹介でした。
デザイナー向けの広色域化パネル(量子ドットIPS)をゲーム用に使った珍しい製品です。
広色域化の部分でワンポイントと言えますし、良い製品かと思います。ただ、HDRが「無印」での対応という部分が、微妙ではあります。
2-5・デルのモニターの比較
続いて、米国のデルのゲーミングモニターです。
同社はデスクトップに強いPCメーカと言うことで、ゲーミングモニターも一定数展開があります。
【2022年発売】
【31.5インチ】
23・ Dell G3223D
¥72,800 Amazon.co.jp (10/31執筆時)
周波数:最大165Hz
解像度:WQHD (2560x1440)
輝度:400cd/u
液晶方式: Nano-IPS ノングレア
コントラスト比: 1000:1
同期技術:G-SYNC & FreeSync
応答速度:1ms (GtoG)
HDR:HDR 400
USB給電:
接続端子:HDMI2.0 x2 DPx1
スタンド:前後左右高さ回転
VESA: 100mm
スピーカー:
保証期間: 3年(無輝点保証)
G3223D は、アメリカのDELLの販売する31.5インチのゲーミングモニターです。
モニター解像度は、WQHD(2560x1440)で、2.5Kです。
リフレッシュレートは、最大165Hzです。
液晶パネルは、明示はありませんが、仕様で言えば、nano-IPSです。
「Fast IPS」と同じく、4倍速のスイッチングに対応させ、IPS液晶ながら、応答速度をあげています。
最近は台湾のAUOも作っていますが、スペックからしておそらくLGの方かなと思います。
色空間は、DCI-P3で98%です。
LGの上位のnano-IPSと同じスペックとなるので、先述のように、今回の記事ではNano-IPSとしています。
HDRは、HDR400です。
このグレードだとスタンダードです。
チラツキ対策は、AMD FreeSyncテクノロジーと、G-sync compatible双方に対応です。
後者は、仕様上、DP接続に限られます。
応答速度は、1ms(GTG)です。
「Fast IPS」の名前通りです。
画質面での補整機能は、基本的なものは網羅します。
ゲームにおける暗部補整(Night Vision )ほか、5つのモードがあります。
フリッカー対策も対応です。
ディスプレイスタンドは、前後左右高さ回転と全方向対応です。
接続端子は、HDMI2.0x2 DisplayPortx1という構成です。
USBハブ機能もありますが、速度はUSB3.0なので普通の速度です。
保証期間は、DELLの良い部分です。
3年間保証がある上、「無輝点保証」も付くため、通常不良品扱いされない液晶のドット不良の交換が保証されます。常時点灯のみとはなりますが、嬉しい部分です。
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以上、DELLのAW2721Dの紹介でした。
160Hzで、1msが出せるIPS系ですので、価格的には妥当と思える機種です。
その上で、HDR400の水準に達しているため、性能面でもまとまっています。この値段ラインの31.5インチ機としては悪くないと思います。
ただ、あと1.5万円足せば、LGの31.5インチが選べます。リフレッシュレートや、画質面で、結構差があるので、少し難しい選択肢は迫られるでしょう。
【2022年発売】
【27インチ】
24・Dell ALIENWARE AW2723DF
¥87,105 DELL直販 (10/31執筆時)
周波数:最大240Hz
解像度:WQHD (2560x1440)
輝度:600cd/u
液晶方式: Nano-IPS ノングレア
コントラスト比: 1000:1
同期技術: G-SYNC &FreeSync Premium Pro
応答速度:1ms (GtoG)
HDR:HDR600
USB給電:
接続端子:HDMIx2 DPx1
スタンド:前後左右高さ
VESA: 100mm
スピーカー:
保証期間: 3年(無輝点保証)
AW2723DFも、アメリカのDELLの販売する27インチのゲーミングモニターです。
他社にも見られた、2.5K解像度の240Hz対応機で、同社の2.5Kの最上位機です。
モニター解像度は、WQHD(2560x1440)です。
リフレッシュレートは、最大240.0Hzです。
Display Portのみの対応で、HDMIは、144Hzまでとなります。
液晶パネルは、本機も、LGのNano-IPSです。
ただし、DELLはFast IPS Nano Colorと書きます。
色空間は、DCI-P3で95%で、輝度は600cd/uです。
応答速度は、1ms (GTG)です。
これらの部分で言えば、色空間の部分で、LGのNano-IPSほどの数字(98%)は出ていませんが、あとは同じです。実際、Nano-IPSと言って良いです。
HDRは、HDR600です。
LGの場合、平均輝度が450cd/uで、HDR対応のために、ピーク輝度を600cd/uにしていました。DELLは、そもそもが600cd/uですので、この部分の仕様は少し違います。
ゲーミングならば問題ないでしょうが、どちらかと言うと本機は完全に「特化型」の設定で、仕事にも使う場合、輝度がしっかり落とせない関係で少しキツい可能性はあります。
ただ、ゲーム+動画用などならば、問題ありません。。
チラツキ対策は、 G-SYNC compatibleとFreeSync Premium Proの両認証を得ています。
、NVIDIA G-SYNC ULTIMATE認証です。
ディスプレイ側に専用チップがあり、高度に対応するほか、HDR600以上の水準の製品に許される認証です。
画質面での補整機能は、ゲーム用にお馴染みの「Night Vision(暗部強化)」ほか、Clear Visio(鮮明化)などは見られます。
ただ、「黒フレーム挿入」など、独自機能はないです。
「目の優しさ」の部分では、フリッカー対策などはなされます。
あとは、ブルーライトカットほどです。
ディスプレイスタンドは、フルスペックです。
高さ(11cm)、チルト角度(24度)ほか、十分な稼働性があります。
接続端子は、HDMI2.0 x2 DisplayPo tx1という構成です。
USBハブ機能もあります。USB3.0なので、ストレージもつなげられますが、SSDをつなげるほど高速ではないです。
保証期間は、3年です。
「無輝点保証」もあります。
このほか、ゲーム用としてライティング機能も装備です。
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以上、DELLのAW2723DFの紹介でした。
27インチは、BenQやASUSもWQHDで最大240.0Hzのものを出します。
それと比べると、価格が安めです。その代わり、黒挿入や、環境光センサーほか、オリジナルの機能はあまりないという、製品にみえます。
先述のように、輝度が結構高め設定の部分がありそうなので、ゲーム用以外に利用する場合は、この部分の事前チェックは必要かと思います。
保証面では、無輝点保証も付きますし、その部分のお買得感(安心感)は感じます。
【2021年発売】
【27インチ】
25・Dell ALIENWARE AW2721D
¥101,680 Amazon.co.jp (10/31執筆時)
周波数:最大240Hz
解像度:WQHD (2560x1440)
輝度:450cd/u
液晶方式: Nano-IPS ノングレア
コントラスト比: 1000:1
同期技術: G-SYNC ULTIMATE
応答速度:1ms (GtoG)
HDR:HDR600
USB給電:
接続端子:HDMIx2 DPx1
スタンド:前後左右高さ
VESA: 100mm
スピーカー:
保証期間: 3年(無輝点保証)
AW2721D も、アメリカのDELLの販売する27インチのゲーミングモニターです。
1つ上みた製品と同級の最上位機です。
WQHD(2560x1440)で、最大240.0Hzという部分では、1つ上でみた機種と同じです。
液晶パネルは、本機も LGのNano-IPSと言って良いです。
色空間は、DCI-P3で98%です。
HDRは、輝度ピークが600cd/uを超えるため、HDR600としてハイグレードに対応です。
本機の場合、平均輝度は450cd/uですので、先ほどの機種ほど極端な「ゲーム設計」ではないです。
チラツキ対策は、一方、NVIDIA G-SYNC ULTIMATE認証です。
ディスプレイ側に専用チップがあり、高度に対応するほか、HDR600以上の水準の製品に許される認証です。
応答速度は、1ms(GTG)です。
1・G-SYNC compatible
=専用プロセッサなし
2・G-SYNC
+専用プロセッサあり
3・G-SYNC Ultimate
+HDR 600対応
画質面での補整機能は、説明が必要です。
まず、G-SYNC以上の場合、チラツキ・カクツキだけでなく、多様な処理ができます。
とくに、黒挿入技術は、ULMB(NVIDIA Ultra Low Motion Blur)として、ASUSと同じ、消灯はしない「黒フレーム挿入」ができます。
本機については、他社機や旧機と違って、OSDに(どうも)ULMB設定が見あたらないので、機能がないようにみえます。
このあたりは確認できませんが、最上位の「G-SYNC Ultimate認証」は、HDRに対応してさえいれば、専用プロセッサで対応しなくても認証が取れる可能性があります。
いずれにしても、G-SYNCは、プロセッサ搭載の場合も、チラツキ防止(Adaptive-sync)は利用できない部分はあります(垂直同期は可)。
「目の優しさ」の部分では、本機には環境照明センサーによる輝度調整機能があります。
映像美にの部分でも強化される技術です。
そのほか、フリッカー対策などはなされますが、ゲーム初心者向けにカスタマイズされた機能は、あまりないです。
ディスプレイスタンドは、フルスペックです。
接続端子は、HDMI2.0 x2 DisplayPor tx1という構成です。
本機も、USBハブ機能(USB3.0)もあります。
保証期間は、3年です。
「無輝点保証」もあります。
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以上、DELLのAW2721Dの紹介でした。
同社の最上位機は1つ上の機種と本機になります。
本機の場合は「G-SYNC Ultimate対応」という分かりやすいポイントがあるので、選びやすいでしょう。対応するカードを使っていれば、素直に本機で良いかと思います。
2-6・その他のモニターの比較
最後に、ここまで見た以外のメーカーを簡単にまとめて紹介します。
【2021年発売】
【31.5インチ】
26・JAPANNEXT JN-IPS3150WQHDR165
¥39,582 Amazon.co.jp (10/31執筆時)
周波数:最大144.0Hz
解像度:WQHD (2560x1440)
輝度:400cd/u
液晶方式:IPS系 ノングレア
コントラスト比:1000:1
応答速度:1ms (MPRT)
HDR:HDR10
USB給電:
接続端子:HDMI2.0×2, Display port1.2×1
スタンド:チルトのみ
VESA: 100mm
スピーカー:内蔵(2w×2)
保証期間: 1年
JN-IPS3150WQHDR165 は、日本のJAPANNEXTが販売する31.5インチのゲーミングディスプレイです。
同社は、近年創業された自社の組立工場をもたないファブレスタイプのモニター企業です。
モニター解像度は、WQHD (2560x1440)です。
液晶パネルは、IPS液晶系との表示です。
先述のように、商標関係でIPSは名乗れないものの、大手で生産されているIPSと同性能のパネルは多くありますので、この表示の場合「LG以外のどこか」になります。
上表は代表的な大手です。これ以外も製造メーカーがあるので、はっきりしたことは言えません。その場合は、品質信頼性が劣るとは言えます。
HDRは、HDR10で対応です。
輝度的にはHDR400の水準に至りますが、認証はありません。
リフレッシュレートは、最大144Hzです。
チラツキ対策は、FreeSync Premiumに対応します。
応答速度は、1ms (MPRT)です。
一部のメーカーが最近使う数値です。GtoGのデータは非公開ですが、他社モデルをみると、2-5ms程度という場合が多いです。
画質面での補整機能は、あまり充実しません。
フリッカー対策はあります。
接続端子は、HDMI2.0が2系統、DisplayPort DVIが1系統です。
どちらでも、144Hzは通ります。ただ、OCして、165Hzで表示したい場合はDPです。
ディスプレイスタンドは、チルトのみ対応です。
保証期間は、1年です。
ここは注意点で、他社より短いです。
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以上、JAPANNEXTのJN-IPS3150WQHDR165の紹介でした。
スペック面ではあまり強調できる部分はないですが、しっかり輝度が出せる「今どきな」仕様にはなっています。
ただ、先述のように、パネルスペックが完全に見通せない部分を含めて、完全に自分に必要なスペックがわかる「中級者向き」と言えるでしょう。特に、画質調整面が弱いのと、保証期間が短い部分は注意点です。
【2021年発売】
【27インチ】
27・ AOC AGON AG273QXP/11
¥39,582 Amazon.co.jp (10/31執筆時)
周波数:最大170.0Hz
解像度:WQHD (2560x1440)
輝度:400cd/u
液晶方式:Nano-IPS ノングレア
同期技術:G-Sync Compatible
コントラスト比:1,000:1
応答速度:1ms (GtoG)
HDR:HDR400
USB給電:
接続端子:HDMI2.0×2, DP×2
スタンド:前後左右高さ回転
VESA: 75mm
スピーカー:
保証期間: 1年(本体は3年)
AGON AG273QXP/11 は、台湾のAOCが販売する「ゲーミングディスプレイ」です。
同社の製品では、売れ筋と言って良いモデルです。
モニター解像度は、WQHD (2560x1440)です。
液晶パネルは、Nano-IPS液晶です。
すでに何度も出ていますが、LGの開発した広色域パネルです。
HDRは、HDR400対応です。
リフレッシュレートは、最大170Hzです。
チラツキ対策は、G-Sync Compatibleに対応します。
FreeSyncにも対応表記が見られます。
応答速度は、1ms (GtoG)です。
画質面での補整機能は、黒挿入などの技術はみられません。
一般的なシャドーコントローリや、ゲームモードなどは搭載です。
フリッカー対策はあります。
接続端子は、HDMI2.0が2系統、DisplayPort2系統です。
どちらでも、144Hzは通ります。
ディスプレイスタンドは、フルスペックのスタンドを装備します。
保証期間は、パネル部分は1年と少し弱いです。
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以上、 AOC AGON AG273QXP/11 の紹介でした。
WQHDのゲーミングモニターで、Nano-IPSでG-Sync Compatibleな製品はレアなので、その部分のニーズはありそうです。
また、スクリーンシールドが最初から付属する部分も人気の理由かもしれません。
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【2021年発売】
【27インチ】
28・ AOC AGON Pro AG275QXL/11
¥53,300 Amazon.co.jp (10/31執筆時)
周波数:最大170.0Hz
解像度:WQHD (2560x1440)
輝度:350cd/u
液晶方式:Nano-IPS(相当)ノングレア
同期技術:G-Sync Compatible
コントラスト比:1,000:1
応答速度:1ms (GtoG)
HDR:HDR400
USB給電:
接続端子:HDMI2.0×2, DP×2
スタンド:前後左右高さ回転
VESA: 100mm
スピーカー:5W×2
保証期間: 1年(本体は3年)
一方、「League of Legendsコラボ」として売られるAG275QXL/11もAOCの製品です。
名前は「AGON Pro」であり、スタンドの稼働性が少し良い部分と、スピーカーが付属する部分など、優れる部分もあります。
ただパネル自体は、Nano-IPSとだいたい同じスペックです。ただ、同社はNano-IPS採用の場合そのように書くので、LGの他のパネル、あるいは他社パネルになるでしょう。
色空間は DCI-P3 97%はあり、応答速度も1msですが、先ほどの機種に比べると、輝度が少し弱めなので、主にバックライトの部分で差はありそうです。
基本的には、「League of Legends」と照明の部分でコラボして、最適化した製品で、底を楽しむ製品だと言えます。
特別デザインのリモコンも同梱です。
【2021年発売】
【31.5インチ】
29・Acer NITRO XV0 XV320QULVbmiiphx
¥54,800 Amazon.co.jp (10/31執筆時)
周波数:最大170Hz
解像度:WQHD (2560x1440)
輝度:250cd/u
液晶方式: IPS ノングレア
コントラスト比:1,000:1
同期技術: FreeSync Premium
応答速度:1ms (GtoG)
HDR:HDR10
USB給電:
接続端子:HDMI 2.0 ×2, Display port
スタンド:上下・左右・高さ
VESA: 100mm
スピーカー:内蔵(2w×2)
保証期間: 1年(本体は3年)
NITRO XV0は、台湾のAcerの発売する31.5インチモニターです。
モニター解像度は、本機もWQHDです。
液晶パネルもしっかり、IPS液晶パネルです。
リフレッシュレートは、最大170Hzとなります。
ただし、DPでのオーバクロック時ですので、この点は環境で偏差はあるしょう。
チラツキ対策は、AMD FreeSync Premiumです。
ランクで言えば、カクツキ防止にも対応する中級になります。
応答速度は、オーバードライブ時に1ms(GtoG)となります。なお、0.5msという数値も出ますが、利用するとFreeSync利用不可です。
冒頭書いたように、オーバードライブによる応答速度の強化は、実用性を削ぐ場合もあるため、その部分だけ注目して買うことにはおすすめしません。
HDRは、HDR10水準です。
ただ、少し暗めの250cd/uという輝度なので、さほど強調もできません。
画質面での補整機能は、黒挿入技術など、レベルの高い補正は不採用です。
接続端子は、DisplayPort×1、HDMI2.0×2という構成です。
本機は、HDMI2.0ですので、HDMIでも、高リフレッシュレートに対応です。
ディスプレイスタンドは、性能が良いです。
前後左右高さをフォローするため、疲れにくいでしょう。
保証期間は、パネルの保証が1年保証と短いです。
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以上、Acerの XV270の紹介でした。
基本的に、オリジナルな要素はざっくり省略しつつ、安めに価格設定した製品に思えます。ただ、スタンドは贅沢です。
独自性はあまりないので、同じ傾向のDELLやHPといった企業の製品が比較対象でしょうが、モニターパネルの基本スペックは少し弱く思えます。
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【2021年発売】【Amazon限定】
【27インチ】
30・Acer NITRO VG1 VG271USbmiipx
¥(46,800) Amazon.co.jp (10/31執筆時)
周波数:最大170Hz
解像度:WQHD (2560x1440)
輝度:350cd/u
液晶方式: IPS ノングレア
コントラスト比:1,000:1
同期技術: FreeSync Premium
応答速度:1ms (VRB)
HDR:HDR400
USB給電:
接続端子:HDMI 2.0 ×2, Display port
スタンド:チルト
VESA: 100mm
スピーカー:内蔵(2w×2)
保証期間: 1年(本体は3年)
一方、27インチ機も出されています。
こちらの場合、スタンドが少々弱い代わりに、ディスプレイの輝度が少し高めで、ピーク輝度的にHDR400対応です。
ただ、応答速度がVEB表記で、GTGの場合何処まで伸びるかが不定です。おそらく、3msあたりではないかと思いますが、それで問題ない場合のみ選択肢にすると良いかと思います。
【2021年発売】
【27インチ】RZ39-03500100-R3J1
31・Razer Raptor 27
¥154,000 Amazon.co.jp (10/31執筆時)
周波数:最大165Hz
解像度:WQHD (2560x1440)
輝度:350cd/u
液晶方式: IPS ノングレア
コントラスト比:
同期技術: FreeSync Premium
応答速度:1ms (GtoG)
HDR:HDR400
USB給電:
接続端子:HDMI 2.0 USB-C DP
スタンド:チルト・高さ
VESA: 100mm /75mm
スピーカー:
保証期間: 1年
RZ39-03500100-R3J1 は、米国のRazerが販売するゲーミングモニターです。
ゲーム周辺機器では誰でも知るメーカーですが、モニターは初参戦でしょう。
モニター解像度は、本機もWQHDです。
液晶パネルは、IPS液晶パネルです。
応答速度は、オーバードライブ時に1ms(GtoG)となります
速度的に速いので、表記はないですが実際は「Fast-IPS」と言えます。
色域は、ただ、DCI-P3 95%なので、悪くないですが、最近のNano-IPSの水準には負けます。
リフレッシュレートは、最大165Hzとなります。
チラツキ対策は、AMD FreeSync Premiumです。
カクツキ防止にも対応する中級です。
Adaptive Sync対応ですので、DP接続の場合は、G-Syncに互換できます。
HDRは、HDR400です。
平均値は超えますが、本機の値段からすると「物足りない」です。
画質面での補整機能は、黒挿入技術など、レベルの高い補正は不採用です。
接続端子は、DisplayPort HDMI2.0 USB-Cという構成です。
USB-Cについては、ノートPCに対する給電対応の記載はないです。
ディスプレイスタンドは、面白く「格好良い」です。
アルミの一体成形のスタンドで、ケーブルマネジメントに配慮があります。
高さ調整ができるほか、チルト対応ですが、90度チルトさせて、ケーブルの着脱が楽にできる工夫があります。
保証期間は、1年保証と短いです。
そのほか、下部にLEDライティングの仕組みが備わります。
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以上、Razer Raptor 27の紹介でした。スタンド構造の独自性は、目を見張るものがあります。
ただ、販売価格の面では競争力に欠けるので、実際のところ、同社のファン以外は選びがたい部分はあるでしょう。
パネル部分のグレードが、とくに値段に見合いません。
次回に続く!
ゲーミングモニターのおすすめは結論的にこの機種!
というわけで、今回は、WQHD解像度のゲーミングモニターの比較でした。
しかし、記事はもう少しだけ「続き」ます。
1・格安ゲーミングモニターの比較
レート:144Hz -165Hz
解像度:フルHD
予算:2万円〜
2・高速ゲーミングモニターの比較
レート:240Hz -390Hz
解像度:フルHD
予算:3.5万円〜
3・2.5Kゲーミングモニターの比較
レート:144Hz--240Hz
解像度:WQHD
予算:4万円〜
4・4Kゲーミングモニターの比較
レート:144Hz
解像度:4K
予算:10万円〜
5・曲面ゲーミングモニターの比較
レート:144Hz〜165Hz
解像度:フルHD WQHD UWWQHD
予算:3万円〜
6・ゲーミングモニターまとめ
=最終的なおすすめ機種の提案
液晶のみやすさ ★★★★★
スタンドの性能 ★★★★★
応答速度 ★★★★★
リフレッシュレート ★★★★★
品質保証 ★★★★★
総合評価 ★★★★★
最終回となる6回目記事(こちら)では、記事全体の「結論」として、価格別・目的別に、Atlasのおすすめ機種を提案していきたいと思います。
引き続きよろしくお願いします。
6回目記事は→こちら