1回目記事からの続きです→こちら
2-1・ベンキューのモニターの比較

2回目記事のトップバッターは、、台湾のベンキューのモニターです。
ゲーミングモニターには、台湾勢は強いですが、同社もその傾向があります。
1・2.5Kゲーミングモニターの比較 (1)
1-1:LG〈韓国〉
1-2:ASUS〈台湾〉
2・2.5Kゲーミングモニターの比較 (2)
2-1:BenQ〈台湾〉
2-2:アイオーデータ〈日本〉
2-3:ソニー〈日本〉
2-4:TVS レグザ〈日本〉
3・2.5Kゲーミングモニターの比較 (3)
3-1:フィリップス〈欧州〉
3-2:DELL〈米国〉
3-3:HP〈米国〉
3-4:TCL 〈中国〉
3-5:レノボ ほか
4・2.5Kゲーミングモニターの比較 (4)
4-1:最終的なおすすめの提案【まとめ】
---
なお、以下では、Atlasのおすすめポイントを赤系の文字色で、イマイチと思う部分を青字で記していきます。

【27インチ】
【2024年発売】EX271
16・BenQ MOBIUZ EX271Q
¥44,600 Amazon.co.jp (4/7執筆時)
17・BenQ MOBIUZ EX271Q-JP
¥48,800 楽天市場 (4/7執筆時)
リフレッシュレート:最大180Hz
解像度:WQHD (2560x1440)
輝度:350cd/u
パネル: Fast-IPS ノングレア
コントラスト比:1000:1
同期技術: FreeSync Premium
応答速度:1ms (GtoG)
HDR:HDR10
USB給電:65W
接続端子:HDMI2.0×2 DP1.4 USB-C
スタンド:チルト 左右 高さ
VESA: 100mm
スピーカー:
保証期間: 1年(本体は3年)
EX2710Qは、BenQのゲーミングモニターです。
末尾に-JPが付く型番のほうは、1ヶ月限定ですが常時点灯の交換保証が付きます。それ以外は同じです。
解像度は、2560×1440の2.5K(WQHD)です。
リフレッシュレートは、最大165Hzです。

液晶パネルは、Fast-IPSです。
応答速度は、したがって、超高速な1ms(GtoG)です。
そのほかは、輝度(350cd/u)、色域(P3 95%)、コントラスト比(1000:1)ですので、IPSのスタンダード仕様です。
HDRは、HDR10です。
そこまで強調できない仕様です。
一方本機は、HDRiという独自技術を入れています。
内蔵の明るさセンサーを利用しつつ、周囲の明るさに合わせてディテールを調整するので、暗部表現などに配慮しつつのHDR画質強化が行われます。
標準画質のコンテンツも「HDRiエミュレート」で疑似的にHDRを再現できます。
チラツキ対策は、本機も、AMD FreeSync Premiumに対応します。
問題ないでしょう。

画質面での補整機能は、かなり充実します。
第1に、「映像美」は、ブライトネスインテリジェンスプラス Gen2 (B.I.+ Gen2)が注目点です。
輝度の調整技術の1つですが、露出オーバーにならない範囲で輝度を的確に調整します。
結果的に、映像のコントラストを鮮明にする効果も期待できます。
これに使われる環境光センサーは、照明の明るさだけでなく、照明の色温度も検知して調整します。そのため、実空間における調整力は、シンプルな明るさセンサーだけ搭載の機種より、本機は高いでしょう。
本機は第2世代ですが、この世代は起点としたい明るさをユーザーが自由に決定できるようになり、利便性が増しました。
第2に、「目の優しさ」の部分では、この環境光センサーで、を利用して、室内光の照度と、明かりの色温度のに応じて輝度が調整されます。フリッカー対策もあります。
結論的にいえば、環境光センサーが本機のポイントです。それを活かして、機能を強化している部分が良い部分です。
ちなみに、テレビにも似たような機能があります。照明の色も見れる機種が出てきました、方向性は同じです。
一方、「ゲーム」は、各種モードなどが充実しますが、黒挿入などの残像感軽減に関する補正はないです。

その上で、本機は、PCモニターとしてはかなり珍しく、テレビに匹敵するような画像補正をなします。
固有名はないですが、同社の4K機で先行的に搭載された「PixSoulエンジン」と同じ機能性です。
映像に関わるビッグデータをAIに深層学習させたデータベースを、処理力の高いAIに分析させるという方向です。
本機は、次のような機能性があります。

第1に、 AI自動コントラスト調整(Shadow Phange)です。
PixSoulエンジンの場合、表示コンテンツのオブジェクトを解析(理解)した上で、輝度・コントラストを含めて適切に画質調整を行う機能です。
同時に、環境光センサーの情報も使うので、HDRiの上位版という言い方もできます。同じく、色調も最適化しています。

第2に、カラーモードです。
従来機とちがい「映画・ゲーム・文書」などではなく、アートスタイルによる区分です。
これもAIによるビックデータ学習の成果ですが、TVとは違う方向性で面白いです。
SF向きに色の彩度を調整したSci-Fiモード、人体(前景)を把握してその質感を強調するファンタジーモード(RPGモード)、リアルな質感重視のリアリスティックモードです。

そのほか、従来のゲーム向けの暗部強調なども、同等の技術で、機能性を高めています。

第4に、Color Shuttleです。
ゲームタイトル別に、適切な画像設定を提供・共有するものです。
同社認定のゲームエキスパートによる設定をダウンロードし、AIによる画質調整に役立てるという方向です。
---
結論的にいえば、テレビ技術の「後追い」と言うレベルではなく、ゲーミング用として必要な機能性を、独自に発展させたものと言えます。
最後に改めてまとめますが、相当な進化で、この業界の「時代」を変えそうな感じがあります。

接続端子は、HDMI2.0×2 DP1.4 USB-Cです。
HDMIの場合、仕様上、144Hzまでのリフレッシュレートです。
DPなら問題ないです。
ディスプレイスタンドは、上下・高さ・左右の調整が可能です。
調整幅(上5度・下15度・左右15度・高さ10cm)です。
スピーカーは、未付属です。
保証は、3年です。
ただし、パネル部分は1年のみです。無輝点保証はありません。
---
以上、BenQのEX271Q の紹介でした。
パネルがゲーム向けのFast-IPSであるうえで、やはり、AIエンジンを利用した高度な画像処理が相当目立つと言える製品です。この技術体系が一般機(ビジネス機)に降りてきたら、おそらくこの業界の「時代を変える」かなと思います。
高度な処理は、PCモニターの場合、処理(応答速度)の部分と相反するのですが、AI時代で(副作用なく)その処理力が相当に上昇したことで可能になったと言えそうです。
PCモニターは(TVと違い)寡占市場ではなく、相当多くの企業が、無数のモデルを出している状況です。原因の1つは、PCモニターは「パネル」を含めて性能差がつけにくいからです。
ただ、TVの状況をみても、画像エンジン部分の競争になると、とくに高級機市場は、ラインナップがもう少し整理されるかなと思いました。この部分の自社技術を伸ばさない企業と、ベンキューのように伸ばす企業とでは、今後、けっこうな差が付いていきそうです。
ーーー

【2025年発売】
【27インチ】(Amazon限定)
18・BenQ EW270Q
¥33,000 Amazon.co.jp (4/7執筆時)
リフレッシュレート:最大200Hz
解像度:WQHD (2560x1440)
輝度:350cd/u
パネル: Fast-IPS ノングレア
コントラスト比:1200:1
同期技術: FreeSync Premium
応答速度:1ms (GtoG)
HDR:HDR10
USB給電:65W
接続端子:HDMI2.0×1 DP1.4 USB-C
スタンド:チルト 左右 高さ
VESA: 100mm
スピーカー:5W×2
保証期間: 1年(本体は3年)
なお、EW270Qは、ベンキューがAmazon限定で売っている、2.5Kゲーミングモニターモニターです。

パネルは、本機もFast-IPSの類で、応答速度は1msです。
スペックは、輝度(350cd/u)、色域(P3 90%)、コントラスト比(1200:1)です。
コントラスト比はわずかに良い一方、色域ははっきり低く、先ほどの機種に対して、画質部分で、1ランク下の水準です。
画質調整機能は、ただ、環境光(明るさ)センサーを利用する同社の仕組みは備えます。
一方、先ほど書いたAIエンジンを利用した、ゲーミング向きの凝った機能性はないです。どちらかというと「マイルド」にゲーミング対応させた製品と言えます。もっとも、応答速度やFreeSync Premium対応など、その部分の装備は良いです。
映像用の補正も、内蔵の環境光センサーを利用しつつ、周囲の明るさに合わせてディテールを調整するHDRiほか、。局所的なコントラストを補整し、明暗の見え方を最適化するローカルコントラスト調整など、TVのような「映像視聴向け」の機能性は光ります。

スピーカーも、総合10Wのステレオである上で、6つのサウンドモードが選べる仕様であり、すこし凝っています。
また、音声・画像モードを含めて、サイドのボタン(シナリオホットキー)にメモリ登録して、設定を1タッチで切り替えられる仕様にしています。
リモコンはないものの、この部分で、仕事用、ゲーム用などと自分で設定を詰めておけば、兼用には便利に使えそうです。
あとは、先ほどの機種に対して、言及したい部分はないです。
65WのUSB PD給電もしっかり対応します。
---
結論的にいえば、ゲーミングモニターとしては「マイルド」な仕様です。
ただ、映像視聴や仕事用との併用もできる「格安機」として、一定のプレゼンスを感じます。
ベンキューは、画質や目の疲れなどに効果のある環境光センサーを装備し、それを活かす機能性を備える点でメーカーとしての個性もあるといえますし、仕事・映像視聴・ゲームの兼用機としては、選べる製品の1つに思います。

【2026年3月発売】
【26.5インチ】(第3世代 QD-OLED)
19・BenQ MOBIUZ EX271QZ
¥179,834 Amazon.co.jp (4/7執筆時)
リフレッシュレート:最大240Hz
解像度:WQHD (2560x1440)
輝度:300cd/u
パネル: QD-OLED
コントラスト比: 150万:1
同期技術: FreeSync Premium Pro
応答速度:1ms (GtoG)
HDR:HDR10
USB給電:90W
接続端子:HDMI2.1x3 DP1.4 USB-C
スタンド:チルト 左右 高さ
VESA: 100mm
スピーカー:
保証期間: 1年(本体は3年)
EX271QZは、BenQの2.5Kのゲーミングモニターです。
リフレッシュレートは、最大240Hzです。
高リフレッシュレート機です。

パネルは、OLED(有機EL)とだけの記載ですが、正確にはサムスン系の QD-OLEDです。
ようするに、量子ドット技術を利用した有機ELパネルです(Quantum Dot OLED)。
同社の第3世代にあたるパネルです。
輝度(250cd/u)コントラスト比(150万:1)、色域(P3 99%)です。
QD-OLEDは、色域が広く、輝度が強めの画面でも「鮮やか」な画質である一方、一般的なLG系のOLED(WOLED)に比べて、完全遮光できない場合は画質がやや落ちます。
ただ、主にゲーミング用として「暗くして」使うならば、26.5インチを選んでも良い気はします。
HDRは、31.5型はVESAのHDR True Black 500に対応です。
主には、全白輝度が高く出せるため、認定水準に達したと言えます。
一方、OLED機の場合、同社はLCD系だと「売り」の明るさセンサーは備えないようです。
チラツキ対策は、FreeSync Premium Proに対応です。
応答速度は、GtoGで0.03msです。
ここも、有機ELパネルの良い部分です。

画質面での補整機能は、OLED向けの仕様として、2つの機能性が強調されます。
第1に、グラデーション色補正です。
テレビでいうところの「階調補正」で、色の階調(つながり)を整えるものです。

第2に、High Pixel コントラスト調整です。
テレビで言えば、ローカルコントラストの調整です。局所的なコントラストを補整し、明暗の見え方を最適化する技術です。
あとは「ゲームアートスタイル別カラーモード 」があります。
SF向きに色の彩度を調整したSci-Fiモード、人体(前景)を把握してその質感を強調するファンタジーモード(RPGモード)、リアルな質感重視のリアリスティックモードから自動選択する機能性です。これは、LCD系でも採用モデルはありました

接続端子は、HDMI2.1×2 DP1.4 USB-Cです。
DPは、転送が無圧縮ではない世代(1.4)ですが実用上問題ないです。
USB-Cは、90WのUSB PD給電に対応します。
ディスプレイスタンドは、上下・高さ・左右の調整が可能です。
調整幅は、チルト(上5度・下15度)・左右(15度)・高さ(10cm)です。
両モデルとも同じです。
保証期間は、パネルは1年で、あとは3年です。

スピーカーは未付属です。
同社の提案としては、eARC対応のHDMI端子をつけているので、市販のスピーカーを適宜つけてくださいという感じです。それはそれで「あり」でしょう。
このブログでも紹介記事があるので、記事の最後で示します。
---
以上、BenQのEX271QZの紹介でした。
同系のパネルはサムスンが広く供給するので、他社にも採用例が見られます。
その中での同社の個性は、先述の「画像補正」の部分でしょう。割と「テレビ的」な補正であり、効果もあるでしょう。
一方、ヒートシンクなどの独自の熱対策がないのと、グレア仕様ですが、低反射加工のような表面処理がないのは、気になります。
価格からすると、なにかしら、もう少し目に付く独自性が欲しかったようにも思う新機種でした。
2-2・アイオーデータのモニターの比較

続いて、日本のアイオーデータのWQHD(2.5K)解像度のゲーミングモニターです。
三菱電機の液晶モニター部門を吸収して、プレゼンスを高めた日本のPC周辺機器メーカーです。

【2025年発売】【27インチ】
(3年保証)
20・IODATA GigaCrysta EX-GDQ271UA
¥26,980 Amazon.co.jp (4/7執筆時)
20・IODATA GigaCrysta KH-GDQ271UA
¥29,980 楽天市場 (4/7執筆時)
リフレッシュレート:最大275Hz
解像度:WQHD (2560x1440)
輝度:350cd/u
パネル: Fast-IPS(AHVA)ノングレア
コントラスト比: 1000:1
同期技術:AdaptiveSync
応答速度:1ms (GtoG)
HDR:HDR10
USB給電:
接続端子: HDMI2.0×3 DP1.4×2
スタンド:チルト
VESA: 100mm
スピーカー:
保証期間: 3年
GigaCrysta EX-GDQ271UA などは、アイオーデータの27インチの2.5Kモニターです。
複数ありますが、保証年数が異なるだけで、基本仕様は同じです。

リフレッシュレートは、最大で275Hzまで対応です。
なおこちらはオーバークロック時の値で、前提にしない場合は240Hz水準です。

液晶パネルは、いわゆる「Fast-IPS」の類とみて良いです。
台湾のAUOのAHVA-IPSであることは公開されています。ゲーミング分野に強い同社の高リフレッシュレート対応パネルのどれかでしょう。
スペックは、輝度(350cd/u)、コントラスト比(1000:1)です。色域は、P3が非公開です。いずれにしても、この部分は、P3 80%台でそこまで高くない水準でしょう。
HDRは、HDR10の水準です。
チラツキ対策は、AdaptiveSyncです。
このあたりの仕様は、コスパ優先に思います。
応答速度のは、GtoGで1msです。
パネルが特定しにくいので、ネイティブの応答速度は不明です。
ただ、おそらく4-5msの水準の、普及型のFast-IPSの水準かとは思います。
問題ないでしょう。

画質面での補整機能は、暗部強調(ナイトビジョン)は備えます。
そのほか、色彩強調と超解像度が強調されます。
ただ、同社の超解像度技術は、DVDほどのSD画質のみ効果が謳われています。現在の映像水準だと、そこまで重要ではないでしょう。
加えて、色彩補正も、同社の従来技術となるRGB + CMY の6色軸の補正(カラーエンハンスメント)ではないようで、処理面でも差をつけているようです。
そのほかエイムポイントなど、FPS向けの諸機能は、ゲーミング機ながら確認できません。モーションブラー対策(黒挿入など)もありません。

接続端子は、HDMI2.0が2つとDP1.4が2つです。
本機の場合、HDMIだと、120Hzのリフレッシュレートまでです。
最大リフレッシュレートはDP接続のみになります。ただ(珍しく)2系統あるので、大きな問題はないでしょう。
ディスプレイスタンドは、チルト角度(上20° 下5°)の調整のみです。
ここは明確に弱いです。
保証は、3年です。
一方、無輝点保証はありますが、1ヶ月のみです。
輝点は、後からでる場合もあるのですが、保証期間中ずっとではないのは注意点です。
---
以上、アイオーデータのGigaCrysta EX-GDQ271UA などの紹介でした。
(いわゆる)Fast-IPSを搭載する240Hz水準の高リフレッシュレート機としては「安め」という点が売りの製品です。
一方、映像美の方向では「ストイック」な仕様である上で、スタンドほか、HDRやチラツキ対策の部分などで、コストカット感があるのも事実です。
同社のゲーミング系では基本装備されるリモコンもないですし、映像補正部分の独自技術も省略です。
こうした点で安いですが「安い理由」もあると言えます。

【2026年発売】【27インチ】
(3年保証)
21・IODATA GigaCrysta EX-GDQ271RAB
21・IODATA GigaCrysta EX-GDQ271RAW
¥39,800 Amazon.co.jp (4/7執筆時)
22・IODATA GigaCrysta KH-GDQ271RAB
22・IODATA GigaCrysta KH-GDQ271RAW
¥39,980 楽天市場 (4/7執筆時)
(5年保証)
23・IODATA GigaCrysta LCD-GDQ271RAB
23・IODATA GigaCrysta LCD-GDQ271RAW
¥47,849 楽天市場 (4/7執筆時)
リフレッシュレート:最大320Hz
解像度:WQHD (2560x1440)
輝度:500cd/u
パネル: Fast-IPS(AHVA)ノングレア
コントラスト比: 1000:1
同期技術:NVIDIA G-SYNC Compatible
応答速度:0.2ms (GtoG)
HDR:HDR400
USB給電:
接続端子: HDMI2.0×2 DP1.4×1
スタンド:チルト 左右 高さ 回転
VESA: 100mm
スピーカー:2W×2
保証期間: 3年/5年
EX-GDQ271RAB などは、アイオーデータの27インチの2.5Kモニターです。
先ほどの機種は「廉価版」的でしたので、このクラスからが同社の「スタンダードライン」と言えます。

リフレッシュレートは、最大で320Hzまで対応です。
また、この値はオーバークロック時ではないようです。
また、本機の場合も、DP接続時のみこの速度です。

液晶パネルは、本機も(いわゆる)Fast-IPSの類とみて良いです。
下位機と同じで、台湾のAUOのAHVA-IPSであることは公開されています。スペックは、輝度(500cd/u)、コントラスト比(1000:1)です。色域は、本機もP3が非公開です。
ただ、パネルスペックからして、広色域ではないにせよ、P3は90%台前半クラスはありそうです。あくまで「スタンダード」なパネルとの比較としてですが、そう悪くないでしょう。
HDRは、VESAのHDR400の水準です。
チラツキ対策は、NVIDIA G-SYNC Compatibleです。
Adaptive Syncの記載もあるので、DPならばAMD系もフォローとは言えます。そのほか、HDMIについては、HDMI 2.1 VRRの対応表明もあります。
応答速度のは、オーバードライブ時で最大0.2msです。
Fast-IPSとしても速めなのは、この値は最大リフレッシュレート時にClear AIM機能を利用した状態だからです。パネル自体は1msと同じ水準と考えて良いです。

Clear AIM機能とは高速映像のモーションブラー(=ブレ)を抑制する機能です。
LGの1ms Motion Blur Reductionとか、ASUSのELMBなどが採用する技術と同じで、フレーム間に黒フレームを挿入することで残像感を軽減する仕組みです。
目の錯覚で、黒フレームを挿入すると残像していないように「見える」という理屈です。
テレビなどにも使われる技術です。黒フレームを挿入する場合と、消灯させる場合とがありますが、アイオーデータの場合、後者になります。
ただし、Clear AIM機は、万能ではなく、HDRと重ねがけはできず、リフレッシュレートが120Hz未満だと使えず、さらに、可変リフレッシュレートでは使えない(=G-SYNC Compatible・AdaptiveSyncと併用不可)です。
また、強すぎると、輝度が落ちる弊害もあるので、万能ではないです。
もちろん、各社ともなにかしら制約はあるのですが、一部併用ができるASUSなどと比べると、制限が多めにみえます。

画質面での補整機能は、「映像美」に関わる技術は、こちらはエンハンストコントラストを含む「エンハンストカラー」、ゲーム用の暗部強化技術として「Night Clear Vision 2」など、映像補整機能は、ゲーミングモニターのなかでも、相当充実します。
ある種、テレビに近いと言える仕様です。超解像技術は、SD画質(720×480)の画質向上のみ有効な機能性なので、いまだと利用シーンはかなり限られるでしょう。
「目の優しさ」は、チラツキ防止のフリッカー対策はありますし、最低限の性能はあります。

接続端子は、HDMI2.0が2つとDP1.4が1つです。
HDMIの場合は、接続規格上、144Hzまでです。
ディスプレイスタンドは、フルスペックです。
調整幅も、高さ(13cm)、チルト角度(上25° 下5°)です。平均点以上です。
保証は、流通ルートによって5年と3年に分けられています。
いずれも無輝点保証はありますが、1ヶ月限定です。
そのほか、このグレードから、リモコンが付属です。
---
以上、アイオーデータのEX-GDQ271RAB などの紹介でした。
下位機種と違いFast-IPSを搭載する高リフレッシュレート機というだけでなく、画質調整機能や、ディスプレイスタンドなどの部分で、露骨なコストカットはみられません。
他社の同価格帯のFast-IPS採用機と比べる場合、画質補正面で「テレビより」な方向性ですので、TVを持たない方の(ゲーム機などとの)兼用には選択肢になります。
一方、色域部分は不確定ですが、輝度は高くHDRの水準も良いので、画質重視で選ぶ場合も、候補の1つにできそうです。
ーーー
なお、本機とグレードが前後する現行機と旧機がいくつかあります。
違いを確認しておきます。

【2023年発売】【27インチ】
(3年保証)
24・IODATA EX-GDQ271JA
¥29,999 Amazon.co.jp (4/7執筆時)
24・IODATA KH-GDQ271JA
¥36,800 楽天市場 (4/7執筆時)
(5年保証)
25・IODATA LCD-GDQ271JA
¥39,710 楽天市場 (4/7執筆時)
リフレッシュレート:最大180Hz
解像度:WQHD (2560x1440)
輝度:400cd/u
パネル: Fast IPS(AHVA)ノングレア
コントラスト比: 1000:1
同期技術:G-SYNC Compatible
応答速度:0.2ms (GtoG)
HDR:HDR400
USB給電:
接続端子: HDMI2.0×3 DP
スタンド:チルト 左右 高さ 回転
VESA: 100mm
スピーカー:2W×2
保証期間: 3年/5年
第1に、GigaCrysta KH-GDQ271JAなどです。
先ほどの機種の1世代前です。
本機も複数ありますが、保証年数が異なるだけで、基本仕様は同じです。
リフレッシュレートは、この世代だと最大で180Hzまで対応です。

液晶パネルは、同じくFast-IPS系です。
スペック的には若干輝度は低くなります。
画質面での補整機能は、旧機だと「スルーモード」がありました。
三菱時代からみられた技術ですが、画像処理の一部をスルーすることで、処理による遅延を防ぐ(約0.303ミリ秒)技術です。数字的にも、遅延時間を確認できます。
補正部分のあとの機能性は、現行機と変わりません。
接続端子は、HDMI2.0が2つとDP1.2です。
本機も165Hzは、DPのみのフォローです。
そのほかUSB-Aポート(USB 2.0)が1つありますが、マイク専用とされます。
ディスプレイスタンドは、こちらもフルスペックです。
調整幅も、高さ10cm、チルト角度(上25° 下5°)ですし、平均点以上です。
あとは、この世代だと1ヶ月の無輝点保証はありませんでした
---
結論的にいえば、流通ルートによっては、旧機はだいぶ安いので、そこまで突き詰めた高リフレッシュレートが不要ならば、こちらでもOKでしょう。
お買得感はあります。
ーーー

【2024年発売】
【27インチ】
(3年保証)
26・IODATA GigaCrysta EX-GCQ271UD
¥57,980 Amazon.co.jp (4/7執筆時)
(5年保証)
27・IODATA GigaCrysta LCD-GCQ271UD
¥68,999 楽天市場 (4/7執筆時)
リフレッシュレート:最大240Hz
解像度:WQHD (2560x1440)
輝度:400cd/u
パネル: Fast-ADSノングレア
コントラスト比: 1000:1
同期技術:G-SYNC Compatible
応答速度:0.2ms (GtoG)
HDR:HDR400
USB給電:
接続端子: HDMI2.0×3 DP
スタンド:チルト 左右 高さ 回転
VESA: 100mm
スピーカー:2W×2
保証期間: 3年/5年
第2に、EX-GCQ271UD などです。
同社の27型の2.5Kゲーミング用では、上級機にあたります。

リフレッシュレートは、こちらは、最大240Hzです。
世代的に、新しい旧機種のがここでは上です。

パネルは、ADSです。
輝度(400cd/u)、コントラスト比(1000:1)、応答速度は(最大0.2ms)です。
色域は非開示ですが、おそらくP3 94%のパネルだと思います。
この場合、オーバードライブ時ではない標準の応答速度も5msほどですし、実質的に、Fast-IPS(Fast-ADS)と言える水準です。
調達先は違いますが、この点で、1つ上でみたFast-IPSの後継機になるでしょう。
リフレッシュレート以外の部分の性能も、こちらのが少し良くみえます。

機能面では、フォーカスモードを新機軸とします。
ようするに、大会準拠の、24型相当の画面に切り替える機能です。

その上で、黒枠に、10秒間で明滅する心理学的な錯視描写を表示すことで、集中力を高められる工夫があります。目は疲れそうですが。
Clear AIMは本機もあります。
あとは、こちらのみ、KVM対応のUSB-Aハブ(USB2.0)が2系統、マウス、キーボードなど用に付く点と、通常保証に加えて、1ヶ月ですが、無輝点保証が備わる点が、目立つ違いです。
---
結論的にいえば、27型について言えば、本機の方が、仕様面では優れるように思います。
買われる際の値段差がさほどないならば、こちらでしょう。
ーー

【2025年発売】
【31.5インチ】
(3年保証)
28・IODATA GigaCrysta EX-GDQ271JAWOS
¥69,800 Amazon.co.jp (4/7執筆時)
(5年保証)
29・IODATA GigaCrysta LCD-GDQ271JAWOS
¥67,596 楽天市場 (4/7執筆時)
リフレッシュレート:最大180Hz
解像度:WQHD (2560x1440)
輝度:350cd/u
パネル: HFS-IPS ノングレア
コントラスト比: 1200:1
同期技術:AdaptiveSync
応答速度:2ms (GtoG)
HDR:HDR10
USB給電:65W
接続端子: HDMI2.0×3 DP USB-C
スタンド:チルト 左右 高さ 回転
VESA: 100mm
スピーカー:2W×2
保証期間: 3/5年
第4に、GigaCrysta EX-GDQ271JAWOS です。
こちらは、TV兼用の「スマートモニター」的な製品です。

このブログの【4Kモニターの比較記事】ほかでみた、LG Smart Monitorと同じで、モニター自体にWi-Fiを搭載し、定額動画サービスを単独で視聴できるような専用のOSを組み込んだものです。
OSは、LGエレクトロニクスのWebOSです。
Google TVやAmazonのFire TVなどではなく、LGの開発した独自の仕組みで、同社のテレビやプロジェクターに搭載です。
LGのテレビにも使われる独自のOSです。こちらは、NetflixやPrimeVideoを含む、国際的なサービスは完全に対応します。日本のローカルサービスも、主要サービスは(一部アニメ系などを除き)だいたい網羅します。
付属リモコンも本機は、LGからの提供(LG仕様)です。なお、LGはこの仕組みを外販しているので、パネルもLG製というわけではないです。
パネルは、TCL系のCSOTの HFS-IPSです。
IPS系のパネルで、モニター他TVにも多く使われている企業のものです。
スペックは、輝度(350cd/u)、コントラスト比(1200:1)です。色域は非公開です。
はた、HDRも、HDR10までの水準です。

リフレッシュレートは、一方、180Hzです。
「ゲーミンググレード」ですが、無線伝送の限界で、ワイヤレスの場合は60Hzまでになります。ただ、おそらく、ここは多くの方には問題はないでしょう。
応答速度は、ただ、課題です。
本機は、最大2msで、ゲーム用と考えると仕様が弱めです。
ネイティブの応答速度は(おそらく)6ms前後に止まるので、「Fast-IPS」クラスとはすこし言いがたい部分があります。
画質調整機能も、先述のエンハンスメントカラーのような独自性がないです。
接続は、HDMI2.0×3 DP USB-Cという構成です。
USBは、PD対応で65Wですが給電できます。
スタンドは、稼働性が良いです。
高さ(13cm)、チルト角度(上23° 下5°)、左右(90°)と縦回転です。
保証は、本機も流通ルートで期間が変わります。
無輝点保証は1ヶ月です。
--
結論的にいえば、ゲーミングモニター+スマートテレビという組み合わせに魅力を感じる場合、候補になるでしょう。
現在のところ、LGはWQHDのゲーミング用だとこの種のモニターの展開もないので、一定のニーズはあるかもしれません。
一方、ゲーミングモニターとしては、応答速度ほか、チラツキ対策の対応規格(AdaptiveSyncとHDMI 2.1 VRR)や、画質調整機能の部分で、そこまで仕様が良くないのは、注意点に思います。
ーーー

【2020年発売】
【31.5インチ】
30・IODATA LCD-GCQ321HXDB
¥61,651 楽天市場 (4/7執筆時)
リフレッシュレート:最大165Hz
解像度:WQHD (2560x1440)
輝度:350cd/u
パネル: ADSノングレア
コントラスト比: 1200:1
同期技術:G-SYNC Compatible
応答速度:1ms (GtoG)
HDR:HDR400
USB給電:
接続端子: HDMI2.0×3 DP USB-C
スタンド:チルト 左右 高さ 回転
VESA: 100mm
スピーカー:3.5W×2
保証期間: 5年
第5に、LCD-GCQ321HXDB です。
さきほどと同じADSパネルで、31.5型となる製品です。
ただ、同じADSでもスイッチングの改良がない世代です。
したがって、応答速度は、オーバードライブ時1msながら、ネイティブだと8msです。Fast-IPS(Fast-ADS)だと、ネイティブでも4-5msなので、スペックが旧水準です。
--
結論的にいえば、同期技術などの部分も、この値段の製品としては、陳腐化しているので、セール時を含めて、おすすめしかねます。

【2025年発売】【27インチ】
(3年保証)
31・IODATA GigaCrysta EX-GDQ271JLAQ
¥46,500 Amazon.co.jp (4/7執筆時)
31・IODATA GigaCrysta KH-GDQ271JLAQ
¥54,800 楽天市場 (4/7執筆時)
31・IODATA GigaCrysta LCD-GDQ271JLAQ/S3
¥63,380 楽天市場 (4/7執筆時)
(5年保証)
32・IODATA GigaCrysta LCD-GDQ271JLAQ
¥65,579 楽天市場 (4/7執筆時)
リフレッシュレート:最大200Hz
解像度:WQHD (2560x1440)
輝度:450cd/u
パネル: Fast -QminiLED-IPS (AHVA)ノングレア
コントラスト比: 1300:1
同期技術:G-SYNC Compatible
応答速度:0.9ms (GtoG)
HDR:HDR1000
USB給電:
接続端子: HDMI2.1 x2 DisplayPort
スタンド:チルト 左右 高さ 回転
VESA: 100mm
スピーカー:2W×2
保証期間: 3年/5年
EX-GDQ271JLAQ などは、アイオーデータの27インチの2.5Kモニターの上位機です。
こちらも、保証年数が異なるだけで、どれも基本仕様は同じです。
リフレッシュレートは、最大で200Hzまで対応です。

液晶パネルは、ベースはさきほどと同じくFast-IPSです。
しかし、バックライトをmini-LEDにした上で、量子ドットフィルムで色域強化をなしている点で上位です。このタイプは便宜的に「 Fast -QminiLED-IPS 」として呼ぶことにします。
パネルは、輝度(450cd/u)、コントラスト比( 1300:1)、色域(P3 98%)です。
コントラスト比はやや良い程度に止まるものの、エリア制御対応の本機の場合、ローカルディミング機能を使うならば、ここは改善されます。
OLED系を除く液晶系では高品質と言え「現代的」な映像美を楽しめるでしょう。

HDRは、HDR1000です。
mini-LED採用機なので、エリア制御で輝度強化できるため、この水準のピーク輝度が得られます。
HDR対応コンテンツは最近多く、効果も感じられますので、この部分が下位機に比較する場合、最大の違いの1つでしょう。

チラツキ対策は、一方、G-SYNC Compatibleです。
Adaptive Syncの記載もあります。
応答速度は、オーバードライブ時で最大0.9msです。
条件的には200Hzのものです。Fast-IPSらしいスペックで、問題ないです。

画質面での補整機能は、下位機種と仕様はほぼ同じです。
下位機種に見られたスルーモードが未搭載です。不要との判断でしょう。
一方、エンハンストカラーは、「エンハンストコントラスト」表記になりますが、これは、先述のように、量子ドット技術でカラー拡張が不要になったからだと思います。
本機の場合も「テレビ的」な機能性が充実すると言えます。
「目の優しさ」は、チラツキ防止のフリッカー対策はあります。
この部分は、「フリッカー軽減」と「フリッカーレス」表記とがありますが、本機はしっかり後者です。

接続端子は、 HDMI2.1 x2とDisplayPortという構成です。
DPのバージョンが書いていませんが、200Hzは対応とのことです。
USBハブはありません。
ディスプレイスタンドは、フル可動です。
調整幅は、高さ(12cm)、チルト角度(上20° 下5°)、左右(90°)と縦回転です。
上チルトがやや弱い気もしますが問題ないです。。
保証は、3年です。ただ、5年保証モデルも選べます。
ただし、いずれも、無輝点保証はありません。
---
以上、アイオーデータのEX-GDQ271JLAQ などの紹介でした。
「Fast -QminiLED-IPS 」パネルと言うことで、応答速度が速い上で、輝度ピークと色域という、ゲーミングにおける「映像美」に重要な部分を強化した、「上位機らしい上位機」です。
もともと同社は、「映像美」方面の調整力は優れていましたし、家庭用のゲーム用2.5Kとしては、まとまった性能であり、選んで良いかと思います。
あえて言えば、FreeSync系の規格未対応で「 Adaptive Sync」になる部分は注意点です。むしろ少数派の「G-SYNC Compatible」に対応する部分でニーズを拾えそうにはおもいました。

【2025年発売】
【27インチ】(3年保証)
33・IODATA GigaCrysta EX-GDQ271UEL
¥77,800 Amazon.co.jp (4/7執筆時)
33・IODATA KH-GDQ271UEL
¥77,800 楽天市場 (4/7執筆時)
33・IODATA GigaCrysta LCD-GDQ271UEL
¥83,000 楽天市場 (4/7執筆時)
リフレッシュレート:最大280Hz
解像度:WQHD (2560x1440)
輝度:250cd/u
パネル:QD-OLED グレア(低反射処理)
コントラスト比:150万:1
同期技術:G-SYNC Compatible
応答速度:0.03ms (GtoG)
HDR:HDR True Black 400
USB給電:
接続端子: HDMI2.1x2 DisplayPort
スタンド:チルト 左右 高さ 回転
VESA: 100mm
スピーカー:2W×2
保証期間: 3年
GigaCrysta EX-GDQ271UEL などは、アイオーデータの27インチの2.5KモニターのQD-OLEDパネルの上位機です。
流通ルートの違いで型番が変わりますが、性能は同じです。

リフレッシュレートは、最大で280Hzまで対応です。
パネルは、有機EL系パネルに量子ドット処理をした、QD-OLEDパネルです。
この種の2.5Kパネルでは安めといえます。表面はグレア(光沢)パネルにARコート(低反射処理)を施した構造です。発色の鮮やかさを重視しつつ、映り込み対策も一定の配慮があります。
テレビで多く見られるハーフグレア(+低反射処理)や、DELLなどが採用するAnti-reflective(反射防止)のセミグロス系処理と比べると、画質の印象はより派手でリッチです。
映り込みはセミグロス系より強めに残りそうでが、ゲーム用途ではこの方式でも十分実用的といえるでしょう。
パネルは、輝度(250cd/u)、コントラスト比( 150万:1)、色域(P3 99%)です。
他社機でも買いましたが、「真の黒」が実現できる上で、色域も高い方式です。この価格帯で「映像美」を優先する場合、液晶系より優れると言えます。
ただ、標準輝度は低めなので、明るい日中に利用する場合は、遮光などが必要です。

HDRは、HDR True Black 400です。
ピーク輝度は1000ニト表記ですが、他の数字(黒レベルなど)が上位認定基準に及ばないのだと思います。
とはいえ、輝度差も大きく出せますし、十分以上でしょう。

チラツキ対策は、本機も、G-SYNC Compatibleです。
Adaptive Syncの記載もあります。
応答速度は、0.03ms です。
ここも、OLEDの利点です。

画質面での補整機能は、映像美に関わる部分は仕様はほぼ同じです。
エンハンストコントラストも引き続き搭載で、ゲーム系機能もあります。

接続端子は、 HDMI2.1 x2とDisplayPortという構成です。
DPのバージョンが書いていませんが、こちらも全端子280Hzは対応とのことです。
DSC(可逆圧縮)するDP1.4かなと思います。
USBハブはありません。
ディスプレイスタンドは、フル可動です。
調整幅は、高さ(15cm)、チルト角度(上20° 下5°)、左右(45°)と縦回転です。
保証は、3年です。
---
以上、アイオーデータのGigaCrysta EX-GDQ271UEL などの紹介でした。先述のように、「上位機らしい上位機」に思えます。
同じ種類のパネルはレノボほか他社にも供給されるので比較は必要でしょう。ただ、機能的な充実度と独自性を含めて言えば、他社のQD-OLEDパネルに比べても安めに思えます。
遮光できる空間で利用する場合は、値段相応の画質を得られそうです。ただし、日中の明るい環境で使うなら、先ほどの液晶パネル機の方が適しています。
一方、グレア系の低反射処理になるので、画質は量子ドットの効果もあって「派手目」なリッチ系です。ゲーミングや動画視聴以外の用途との併用はあまり向かない「尖った」仕様である部分は、注意を要します。
2-3・ソニーのモニター

続いて、ソニーのモニターです。
同社は、業務用以外にPC向けは作っていなかったのですが、2022年から新しく参入しました。
テレビもゲーム機もある会社なので、納得感があります。
【2024年発売】
【27インチ】
34・SONY INZONE M10S SDM-27Q10S
¥159,000 Amazon.co.jp (4/7執筆時)
リフレッシュレート: 最大480Hz
解像度:WQHD (2560x1440)
輝度:(1300cd/u)
パネル方式:OLED ノングレア
コントラスト比: 1000:1
同期技術:G-SYNC Compatible
コントラスト比:150万:1
HDR:HDR True Black 400
USB給電:
接続端子:HDMI 2.1 x2 DP2.1 x1
スタンド:チルト 左右 高さ
VESA: 100mm
スピーカー:
保証期間: 1年
INZONE M10S SDM-27Q10S は、ソニーの27インチの2.5Kモニターです。
後述するように、こちらはOLEDパネルです。
リフレッシュレートは、最大480Hzです。
同じ、画面サイズ、同じリフレッシュレートのOLEDの製品を、すでにASUSの製品を見ました。そちらがライバルと言えます。

パネルは、先述のように、OLED(有機EL)パネルです。
輝度は、ソニーの場合、HDR時の輝度(1,300cd/m2)のみの説明なので、他社機と比較になりません。

世代は、(4Kテレビ向けで言えば)恐らく、2024年世代のLGのEVO gen4です。
輝度は、他社機で書いたように、PCモニター用だとこの世代でも1300cd/uですので。
ただ、詳しいスペックは非開示で、ASUSなどと違いマイクロレンズアレイ採用(MLA+)の有無の明記はないので、確信はないです。
色域(P3 98.5%)、コントラスト比(150万:1)は他機と同じです。、

一方、ASUSとおなじく、ソニーもパネルに対する独自の熱対策の表明があります。
同社のテレビと違って、小型のヒートシンクで熱を逃がす仕組みです。
27型ですし、これが効率的なのでしょう。いずれにしても、熱で画質や製品寿命が劣化するOLEDですので、対策がある部分は、ワンポイントです。

HDRは、HDR True Black 400です。
ピーク輝度が400cd/uを超える水準で、OLEDの場合、このような呼称になります。
チラツキ対策は、G-SYNC Compatibleです。

画質補正は、暗部補正などゲーミングにおなじみな機能性は装備です。
その上で、アイオーデータのように、競技用の23型表示をワンボタン表示できる機能、色調などをFPSゲーム用に整えるFPS専用画質モードなどを備えます。
個人的に「なるほど」と思ったのが、このモードでの画質はTNパネルに似せる方向で調整されるという点です。競技用に使われることが多いからと言う理由です。
一方、同社の下位機(4K機)ほど、同社のPS5との連携機能は強調されません。むろん使えない訳ではないですが、PC用という色彩が強いです。

接続端子は、HDMI2.1が2つとDP2.1です。
いずれの端子でも最大リフレッシュレートが使える仕様です。

ディスプレイスタンドは、回転以外はフル稼動です。
調整幅も、高さ12cm、チルト角度(上20° 下5°)、左右(360°)です。
Acerなどにみられる、360どぐるぐる回るタイプです。
形状的には、安定性と言うより、画面への寄りやすさ重視でしょうか。
保証は、1年です。
ここは、正直課題でしょう。他社のが充実します。
無輝点保証もないです。
---
以上、ソニーのINZONE M10Sの紹介でした。
同じほどのスペックのOLED製品がASUSにあるので、そちらがライバルでしょう。ASUSもですが、パネルの熱対策があるのは、同社の良い部分と言えます。
比較する場合、AI分析を利用したゲーム機能の効率化、あるいは、同社の「売り」であるELMBが利用できる点を含めて、老舗のASUSが(さすがに)有利かなと思います。
価格も若干ソニーは、高め傾向なのが難点です。「応答速度などに影響を与えない範囲で、同社のテレビに使われる、映像向けのAI解析技術が活かせればもっと「すごいのができる」ように思うのですが、ゲーミング向けだと、ジャンル的に転用難しいのかもしれません。
このあたりは、むしろ、ASUSなり、ベンキューなどが進んでいる印象です。
2-4・TVS レグザのモニター

続いて、TVSレグザのPCモニターです。
2024年からソニーに続いてのテレビメーカーの参入でした。

【2024年発売】
【27インチ】
25・ TVS REGZA RM-G276N
¥31,500 Amazon.co.jp (4/7執筆時)
リフレッシュレート:最大240Hz
解像度:WQHD (2560x1440)
輝度:400cd/u
パネル:Fast-IPS ノングレア
コントラスト比:1000:1
同期技術:AdaptiveSync
応答速度:1ms (GtoG)
HDR:HDR400
USB給電:
接続端子:HDMI2.0 ×2 DP
スタンド:チルト
VESA: 75mm
スピーカー:2W×2
保証期間: 1年
RM-G276N は、 TVS REGZAが販売する27インチのゲーミング用モニターです。
リフレッシュレートは、最大240Hzです。
WQHDでは高リフレッシュレートといえるスペックです

液晶パネルは、(いわゆる)Fast-IPS系のノングレアです。
応答速度は、もちろん1msです。
他のスペックは、ただ、輝度(340cd/u)、コントラスト比(1000:1)、色域(P3 90%以下)です。
輝度の数字の刻みが変則的なのが多少気になりました。あとのスペックはあまり強調できず、IPSのスタンダードの域を出ません。
現状だとこの価格クラスだと、mini-LEDやQLEDクラスの展開もあることをふまえると、「物足りない」スペックです。
ただ、ゲーミング用に必要十分なスペックではあります。
HDRは、HDR400の水準で対応です。
チラツキ対策は、AdaptiveSyncのみです。
画質面での補整機能は、クロスヘア、暗部強調など、基本と言える機能性は見られます。
よりシンプルなゲームモードも準備して、初心者向けには優しそうです。
ただ、いわゆる暗部強調や、黒挿入技術などの採用はないです。
フリッカー対策などはありますが。

接続端子は、HDMI2.0が2系統とDisplayPort 1.4です。
HDMIだと、144Hzまでです。
それ以上で利用したい場合、DPを使います。
ディスプレイスタンドは、チルト稼働のみです。
保証期間は、1年です。
---
以上、TVS REGZAのRM-G276N の紹介でした。
Fast-IPSですが、そこまでパネルスペックが良くない製品です。
大手ブランドですが、独自機能がほぼみられません。かといってさほど安くもないので、性能面での選択肢にはならないでしょう。PCモニターとしては、保証年数も課題と言えます。
評価を覆すような新製品を期待したいです。
次回に続く!
ゲーミングモニターのおすすめは結論的にこれ!
というわけで、今回は、ゲーム用のWQHD解像度のモニターの比較の2回目記事でした。
しかし、記事はまだまだ「続き」ます。

3・2.5Kゲーミングモニターの比較 (3)
3-1:フィリップス〈欧州〉
3-2:DELL〈米国〉
3-3:HP〈米国〉
3-4:TCL 〈中国〉
3-5:レノボ ほか
4・2.5Kゲーミングモニターの比較 (4)
4-1:最終的なおすすめの提案【まとめ】
続く3回目記事(こちら)では、フィリップスなどのWQHD解像度のゲーミングモニターを追加で紹介します。
画質の良さ ★★★★★
目疲れしにくさ ★★★★★
スタンドの性能 ★★★★★
応答速度 ★★★★★
リフレッシュレート ★★★★★
品質保証 ★★★★★
総合評価 ★★★★★
その上で4回目記事(こちら)では、記事全体の「結論」として、価格別・目的別に、Atlasのおすすめ機種を提案していきたいと思います。
引き続きよろしくお願いします。
3回目記事は→こちら
