【今回レビューする内容】2025年 曲面型ディスプレイの性能とおすすめ・選び方:ゲーミングディスプレイ・ビジネス用湾曲型モニターの性能とおすすめ・選び方:曲面モニターの良い部分・イマイチな部分ほか:UWWQHD 1800R 1500R 1000R PC用高リフレッシュレートカービングモニター:Curved PC monitors
【比較する製品型番】デル AW3225DM AW3425DWM-A S3425DW-A U3425WE P3425WE P3424WEB P3424WE U3425WE U3824DW U4025QW AW3425DW AW3423DWF AW3423DW AW3225QF LGエレクトロニクス 27GS60QC-B 32GS60QC-B 32MR50C-B 34GP63A-B 34WR55QC-B 34SR65QC-W 49WQ95C-W 49GR85DC-B 40WP95C-W 45GX950A-B 45GX90SA-B 39GX90SA-W 0 ASUS PA34VCNV ASUS VG27VQ XG32VQR VG27VQ G49WCR 34WR55QC-B 32MR50C-B 49WQ95C-W 49GR85DC-B VA34VCPSN ROG Swift OLED PG49WCD PG34WCDM エイサー XZ272UVbmiiphx ED240QS3bmiipx X34Sbmiiiphzx MSI MAG 32C6X 27CQ6PF 27C6PF MSI Optix G27CQ4 G32CQ4 Predator X34 X34 V X34Vbmiiphuzx G271CQP E2 G322CQP G321C G32C4 MAG 244C G32CQ5P MAG 345CQR MAG 275CQRF QD E2 MAG 325CQRF QD E2 Modern MD342CQPW 491CQPX QD-OLED EIZO FlexScan EV3895E EV3450XC EV3450XC-BK EV3450XC-WH HP OMEN by HP 34c HP OMEN 27c QHD ジャパンネクスト JN-VC315U JN-VCG30202WFHDR-N JN-27VC165WQHDR-HSP JN-IPSC34UWQHDR-C65W-H JN-IPSC34UWQHDR-H JN-34VC165UQR JN-V34UQ JN-IB375C144UQR-H JN-i375C144UQR-H JN-IPSC3752UWQHDPR-H-C65W JN-5X40-N ギガバイト G34WQCP GS32QCA フィリップス 45B1U6900CH/11 シャオミ G34WQi AOC C27G4Z/11 C27G4H/11 レノボ Legion R27qc-30 QHD 67C6GAC2JP R32qc-30 QHD 67C8GAC1JP TCL 34R83Q ほか
今回のお題
曲面モニターのおすすめはどの機種?
ども、Atlasです。
今日は、2025年5月現在、最新の曲面モニターの比較です。
主には、ゲーム用の「曲面ゲーミングモニター」の紹介です。しかし、最近は「ビジネス用曲面モニター」も増えてきたので、そちらもフォローしています。
パネル自体の性能ほか、曲率の違いにも注目して書きました。
ゲーム用モニターとして利用する際に重要なスペックはもちろん、ビジネス用・映像視聴用にどうなのか?、という視点でも分析しました。
1・曲面モニターの比較 (1)
1-1:選び方の基本の説明【導入】
1-2:DELL〈米国〉
2・曲面モニターの比較 (2)
2-1:HP〈米国〉
2-2:LG 〈韓国〉
3・曲面モニターの比較 (3)
3-1:ASUS 〈台湾〉
3-2:EIZO〈日本〉
3-3:TCL〈中国〉
4・曲面モニターの比較 (4)
4-1:MSI〈台湾〉
4-2:Acer〈台湾〉
5・曲面モニターの比較 (5)
5-1:ギガバイト〈台湾〉
5-2:JAPANNEXT〈日本〉
5-3:AOC・レノボ・シャオミ ほか
6・曲面モニターの比較 (6)
6-1:最終的なおすすめの提案 【結論】
ーーー
仕事利用 ★★★★★
ゲーム利用 ★★★★★
映像視聴 ★★★★★
目の優しさ ★★★★★
品質保証 ★★★★★
総合評価 ★★★★★
そして、最後の「結論」では、上表のようなポイントから、「Atlasのオススメ機種」を提案していきます。
よろしくお願いします。
ーーー
1・格安ゲーミングモニターの比較
2・高速ゲーミングモニターの比較
3・2.5Kゲーミングモニターの比較
4・4Kゲーミングモニターの比較
5・曲面ゲーミングモニターの比較
6・ゲーミングモニター全体のまとめ
なお、今回の記事は、(ビジネス用も見ますが)ゲーミングモニターの比較記事全体としては、5回目記事として書きました。
1-1・曲面モニターの選び方の基本
はじめに、「曲面ディスプレイの選び方の基本」からです。
ゲーミング用自体の「選び方の基本」は、1回目記事(こちら)で書きました。
しかし、曲面モニターは、「固有の注意点」あるので、あらかじめ説明しておきます。
ーー
曲面ディスプレイは、中心から緩やかに傾斜があるパネルです。
どれも同じ曲率ではなく、「ゲーム用の黄金比」とも言われる1800Rを平均として、バリエーションが多くあります。
最もキツいゲーミング用で800R、最もゆるやかなデザイナー向けで3800Rです。
極限だと、現在は(目の視野の湾曲率に近似する)1000R(27インチ)が最高です。
画像の奥行感が感じられやすい点で独特の没入感があるので、迫力を感じられますし、見映えもするので、結構人気です。
とくに、ゲーミングディスプレイとしては、大画面でも左右の画面隅まで視界に入れやすい点で、優れると言えます。
しかし、曲率の部分を含めて、曲面ディスプレイ「特有の注意点」もあります。
以下、ビジネスに使う場合、ゲーム・映像視聴に使う場合の話を順番に解説しておきます。
1・ビジネス用の場合
はじめに、ビジネスに使う場合かからです。
仕事向けに「緩やかなカーブ」の仕事用の大画面機が多く出てきました。
一方、ビジネス用の場合、提案される「使い方」は、2種類に分けられると言えます。
第1に、サブディスプレイとしての運用です。
つまり、タイピングを要する仕事は、手前に置いたノートPCで行い、データ確認用に、背後の曲面機を使うというコンセプトです。この用途ならば、曲面機は「あり」かと思います。
タイピングや、長時間の注視を要求しない使い方だからです。
曲率は、この用途ならば、1500Rのキツめでも良いでしょう。
短時間ならば目疲れの心配も少ない上で、全体のデータが総覧しやすく、奥行の狭めの机でも使いやすいからです。
画面サイズも、用途に合ったものを、好きに普通に選べば良いように思います。
第2に、メインモニターとしての運用です。
曲面モニターの「目疲れ」は、ユーザーによって評価が割れがちです。Atlasはその理由を長いこと色々考えてきましたが、これは、「なにを比較基準にして判断するか?」によるものだという結論に達しました。
はじめに、平面パネル1枚と、曲面モニタ1枚との比較の場合です。
曲面機は没入感が強い点と、目が画面に寄りやすい点で、比べると、目疲れしやすいといえます。
つづいて、横置き2枚のマルチモニターと、曲面モニタ1枚との比較の場合です。
目の視点移動(ピント合わせ)が減るため、より疲れにくいとみなせます。
パネル間で目線を移動するような仕事の場合は、とくに目疲れ対策になるでしょう。
---
結論的にいえば、仕事用のメインモニターとして使う場合、曲面機の導入効果があるのは、もともと「横2枚」でデュアルモニターを組んでいた、あるいは、「組んだほうが便利だな!」考えている方の場合です。
現状の仕事において、ワープロ(=タイピング)しながら、たまに左右のデータ(ウェブ)をみる程度ならば、あまりおすすめしません。曲線に違和感を感じにくい「大きめ1枚の平面パネル」のほうが、一般的に「疲れにくい」というのが、現在のAtlasの今のところの結論です。
曲率は、曲面モニターで、タイピングを伴う仕事ならば、「なだらか」な方が良いでしょう。
少なくとも1800Rよりキツいと、タイピングの際、目疲れしやすい傾向です。
画面サイズは、この用途ならば、可能なだけ大きめサイズのモニターのがおすすめです。
16:9の普通の縦横比のモニターならば、27〜34インチ程度がおすすめです。
21:9の横長の縦横比のモニターならば、34〜37.5インチ程度が良いでしょう。
机のサイズにもよりますが、横方向にある程度長いほうが、便利です。
机の奥行は、仕事用の場合、もうひとつおさえるべき要素です。
27インチ機で65cm、31.5インチで70cm、34インチで80cmは、最低必要だと思います。
これは、そこまで目疲れしない健康な方で、しっかり「休み休み」使う場合の話です。
目疲れしやすさには「個人差」もあります。
Atlasのように、目が疲れがちで、かつ、1日中「眺めっぱなし」な使い方ならば、距離はもっと余裕がほしいところです。
適切な距離がとれないと、曲面の場合、没入感が高まりすぎる点と、目と画面に近すぎるの点との「負の連鎖」で、目疲れはしますから。
例えば、今お使いのノートPCやモニターなどで、いつもより「10cm近く」寄って、10分くらいタイピングしてみてください。距離をとることの重要さは分かるかなと思います。
ただ、「奥行問題」は、例えばモニターアームを利用したり、ウォールマウントするなりすれば、解決できる部分です。
導入して便利そうと感じるならば、家庭で使うならば対策も打ちやすいため、導入をためららう理由にはないでしょう。
最後に、曲面モニターが、仕事用のメインモニターと「使える」と言うことを実機を例に簡単に説明しておきます。
【37.5インチ・曲面】
・EIZO FlexScan EV3895
¥181,608 Amazon.co.jp (5/2執筆時)
リフレッシュレート:最大61Hz
曲率:2300R
解像度:UWQHD+ (3840 x 1600)
輝度:300cd/u
パネル: IPS ノングレア
コントラスト比: 1000:1
例えば、EIZOのビジネス用です。
曲率は、2300Rです。
緩やかなカーブの37.5インチになります。
後ほど詳しく解説する機種の1つです。
同社は目に優しいビジネスディスプレイの設計で定評がある会社です。おそらくその方面で「間違った」製品は、間違いなく市場「出さない」企業です。
実際、この曲率ならば、視点移動(ピント合わせ)の少なさほか、距離を取った場所からデータを総覧できるので、「画面の近くに寄りすぎて疲れる」部分が緩和できます。
【2024年発売】
【34.1インチ・曲面】
・ASUS ProArt Display PA34VCNV
¥84,364 Amazon.co.jp (5/2執筆時)
リフレッシュレート:最大60Hz
曲率:3800R
解像度:UWWQHD (3440x1440)
輝度:300cd/u
パネル: IPS ノングレア
コントラスト比: 1000:1
ASUSは、ゲーミングほか、デザイナー向けのディスプレイでも定評がある台湾企業です。
同社は、水平/垂直の把握が重要と思われるデザイン向けにも、24年に曲面を展開しました。
この用途は(さすがに)プロ向きにはかなり論争的には思いますが、曲率3800Rという、相当緩やかなカーブで、大画面ならば、用途に足るとの判断でしょう。
2・ゲーム・映像視聴用の場合
つづいて、ゲーム・映像視聴に使う場合です。
ゲーム用の場合、広い画面を使ったほうが有利な場合は多いでしょう。また、「左右の画面隅まで視界に入る」のは、ゲーミングにおける曲面機のメリット性です。
曲率も「没入感」を重視して考えれば、すこしきつめを選ぶのは「あり」でしょう。
ただし、没入感の高さは「目の疲れ」とバーターなので、適度な休憩は心がけてください。
このほか、注意するべき点が2点あります。
第1に、曲面ディスプレイ酔いです。
小型画面に多い、800Rや1000Rなどの曲率が高いディスプレイはここが注意点です。
Eゲーマーには少ないかもしれませんが、「3D酔い」しがちな方は、画面の各部に対する目からの距離感の違いで「酔いやすい」と言えます。
これはある程度までは「慣れ」です。ただ、TVやスマホでは「平面」を使い続けるわけで、「慣れ」には、個人差があります。
ーーー
第2に、画面のアスペクト比(縦横比)です。
フルHD・WQHD・4K(縦横比16:9)と同じ縦横比ではない、横長のモニターが割とあります。
本格的なゲーミング用だと割と問題ない場合が多いです。
ただ、画面の縦横比が30%ほど広い約21:9になります。映画など、あるいは、一部のゲームなどは、端の「黒帯」が増えます。
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以上、曲面ディスプレイの良い部分と、注意するべき部分を書きました。
改めて言えば、曲面ディスプレイは「クセ」はあるので、合う合わないについて、個人差が大きくでるモニタータイプです。
ただ、上で書いたように、ゲーミングほか、仕事におけるサブディスプレイ用、あるいは、デュアルモニターの代替と考えるならば、メリット性も大きいと言えます。
1・曲面モニターの比較 (1)
1-1:選び方の基本の説明【導入】
1-2:DELL〈米国〉
2・曲面モニターの比較 (2)
2-1:HP〈米国〉
2-2:LG 〈韓国〉
3・曲面モニターの比較 (3)
3-1:ASUS 〈台湾〉
3-2:EIZO〈日本〉
4・曲面モニターの比較 (4)
4-1:MSI〈台湾〉
4-2:Acer〈台湾〉
5・曲面モニターの比較 (5)
5-1:ギガバイト〈台湾〉
5-2:JAPANNEXT〈日本〉
5-3:AOC・レノボ・シャオミ ほか
6・曲面モニターの比較 (6)
6-1:最終的なおすすめの提案 【結論】
以下では、冒頭示したように、メーカー順に、製品を紹介していきます。
1-2・デルのモニターの比較
はじめに、米国のデルのゲーミングモニターです。
同社はデスクトップに強いPCメーカーなので、ゲーミングモニターも多くの展開があります。
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なお、以下では、Atlasのおすすめポイントを赤系の文字色で、イマイチと思う部分を青字で記していきます。
【2020年発売】
【31.5インチ・曲面】
1・Dell Alienware AW3225DM
¥69,999 Amazon.co.jp (5/2執筆時)
解像度:WQHD (2560x1440)
同期技術: FreeSync
【34インチ・曲面】(Amazon限定)
2・ Dell Alienware AW3425DWM-A
¥65,200 Amazon.co.jp (5/2執筆時)
解像度:UWWQHD (3440x1440)
同期技術: FreeSync Premium
リフレッシュレート:最大180Hz
曲率:1500R
輝度:400cd/u
パネル: VA ノングレア
コントラスト比: 3000:1
同期技術: FreeSync Premium
応答速度:1ms (GtoG 最大)
HDR:HDR400
USB給電:
接続端子: HDMI2.1×2 DP1.4
スタンド:チルト・高さ
VESA: 100mm
スピーカー:
保証期間: 3年間
AW3225DMなどは、DELLが販売するゲーミング用曲面モニターです。
なお、末尾-Aで終わる型番は、Amazon型番ですが、通常機と同じです。
画面サイズは、31.5型と34型です。
解像度は、2種類で変わります。
31.5型は、WQHD(2.5L:2560x1440)です。
一般的な16:9の縦横比です。
画面密度(ppi)は、フルHDより25%と詳細なので、その分、広くフィールド表示ができます。
34型は、一方、UWWQHD (3440x1440)です。
縦横比は、21.5:9で通常より約1.3倍ちょと横長になります。
ゲーム用だと問題ない場合が多いですが、映画を含めた多用途に使いやすいとは必ずしも言えません。
曲率は、1500Rです。
画面サイズにもよりますが、しっかり「キツい」カーブです。
ただ、中型モニターで「ゲーミング向き」の最適とされる曲率は1800Rと言われていましたが、最近は、各機とも曲率が上がってきているのはあります。
ユーザーのニーズ(=左右の見通しの良さ)からかと思います。
液晶パネルは、普通のVAです。
TVのパネルとしてよく使われるものです。コントラストがあげやすく「黒が締まる」ので「映像美」に優れます。視野角も178度と広いです。
一方、「ギラツブ」とも呼ばれる独特の粒状感があるので、近接視聴だと目が疲れやすい部分があります。
ただ、本機は曲面で、そもそも、他機以上に(もともと)仕事に向かないので、問題ないでしょう。
輝度は、400cd/m2、色域は、DCI-P3で95%、コントラスト比は3000:1です。
黒のしまり(コントラスト比)は、さすがにVAです。
色域も、広色域パネルではないですが、それなりに良いです。
HDRは、VESA認証があり、HDR400です。
ピーク輝度はもちろん、それ以外の基準もクリアしていますので。
リフレッシュレートは、それぞれの最大解像度で最大180Hzです。
ただ、31.5型に限っては、HDIMは144Hzまでです。
チラツキ対策は、34型は、AMD系のFreeSync Premiumに対応します。
1回目記事(こちら)の冒頭に詳しく書いたように、カクツキ対策もフォローされます。
独自機能は、本機もないです。
31.5型は、ただ、無印のFree syncです。
VESAのAdaptive sync互換で、GeForce系でも問題ないですが、下位仕様です。
応答速度は、オーバードライブ時に、最大1ms (GtoG)です。
ただ、エクストリーム時で、高速時で4msです。
最近は、スイッチング改良でネイティブの応答速度が高いFast-VSパネルが出ていますが、その類ではないです。
画質面での補整機能は、基本「PC側任せ」です。
例えば、先述の「黒挿入技術」をふくめて、特段の補正がないです。
「目の優しさ」は、チラツキ防止のフリッカー対策の記述もないです。
接続端子は、HDMI2.1が2つと、DisplayPort 1.4が付属します。
いずれの端子も、先述の最大リフレッシュレートは対応です。
ディスプレイスタンドは、前後のチルト角度(下5° 上21°)と、100mmの範囲で高さ調節が可能です。
そこそこ優秀です。
保証は、3年です。
DELLのゲーミングモニターは、上位機もそうですが、普通の保証以外に、「3年間のプレミアムパネル交換保証(無輝点保証)」があります。
常時消灯(黒点)こそ保証されませんが、この部分も、同社の「売り」と言えます。
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以上、DELLのAW3225DMなどの紹介でした。
曲面ディスプレイは、「映像美」を重視したVAが多いです。ゲームほか、動画コンテンツの視聴中心で、それを重視するならば、入門機として本機は「あり」でしょう。
一方、汎用的に映像視聴などにも使う場合、34型の画面サイズだと、そこそこ黒帯はでる点だけ、注意は必要です。
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【2020年発売】
【34インチ・曲面】
3・Dell S3425DW S3425DW-A
¥73,200 Amazon.co.jp (5/2執筆時)
リフレッシュレート:最大120Hz
曲率:1800R
解像度:UWWQHD (3440x1440)
輝度:300cd/u
パネル:VAノングレア
コントラスト比: 3000:1
同期技術: FreeSync Premium
応答速度:1ms (GtoG 最大)
HDR:HDR10
USB給電:65W
接続端子: HDMI2.1×2 USB-C
スタンド:チルト・高さ
VESA: 100mm
スピーカー:5W×2
保証期間: 3年間
なお、34型は、同社のSシリーズからもS3425DWという型番ででます。
解像度は、先ほどの機種と同じUWWQHD (3440x1440)です。
リフレッシュレートは、120Hzです。
本格的なゲーミング用というより、PS5などに対応水準にする感じの、ライトなエンターテインメント仕様です。
曲率は、1800Rで普通です。
パネルは、同じくVAです。
スペックは先ほどの機種とだいたい同じですが、最大輝度が300cd/uとやや低く、HDRはHDR10の水準に止まります。
接続端子は、HDMI2系統ほか、USB-Cです。
USB-Cは65W給電対応なので、一般的なノートPCならフル速度で給電できます。
USBハブも、USB-Aを2系統装備です。
速度はUSB3.0です。
スピーカーは、総合10Wで付属です。
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結論的にいえば、曲率も普通ですし、(クセのある)画面の縦横比が問題ないならば、ライトな「エンターテインメント」用ならば、良さそうな仕様です。
USB-C(65W)も、スマホなどで利用すれば便利でしょうし。
ただし、VAですので、仕事用のテキスト作業には向かない点で、汎用には向きません。
【34インチ・曲面】
【2024年発売】
4・Dell U3425WE
¥135,667 楽天市場 (5/2執筆時)
曲率:1900R
リフレッシュレート:最大60Hz
解像度:WQHD (2560x1440)
輝度:300cd/u
パネル: Black IPS ノングレア
コントラスト比: 2000:1
同期技術:
応答速度:5ms (GtoG)
HDR:
USB給電: 90W
接続端子: HDMI DP USB-C (TB4)
スタンド:チルト・高さ・左右
VESA: 100mm
スピーカー:
保証期間: 3年間
U3425WE は、DELLが販売する34インチ曲面モニターです。
ビジネス用の湾曲型といえます。ビジネス向けのハイエンドとなるUシリーズに属します。
モニター解像度は、WQHDです。
いわゆる2.5Kモニターで、縦横比は4KやフルHDと同じ16:9です。
曲率は、1900Rです。
平均値ほどですが、画面も大きめなので及第点でしょう。
液晶パネルは、Black IPSです。
IPSの弱点であるコントラスト比(黒の締まり)を改善したIPSの上級パネルです。
テレビの技術を活かした上位仕様です。商標ではないようで、LGほか、台湾のAUOでも似た2000:1のコントラスト比のパネルが出ています。
色域も、動画向けの指標でDCI-P3 98%ですし、広色域パネルと言って良いです。。
輝度も、300cd/m2です。
仕事用としては十分です。
HDRは、非対応です。
リフレッシュレートは、最大76Hzです(WQHDで60Hz)です。
仕事用であり、ゲーミング用ではないからです。
応答速度は、オーバードライブ時に5ms (GtoG)です。
LGはこの部分を強化した上位のIPS(Nano-IPS)もありますが、本機は仕事向けなのでそこまでのパネルは採用しません。
画質面での補整機能は、環境光センサーを搭載です。
照度センサーと違い、照明色などの色温度も見れるので、「目への優しさ」ほか、画質向上効果も期待できます。最近テレビでも採用が増えている技術です。
特定の機能名はないものの、映像を部屋の照明色や照度に合わせて調整します。
チラツキ防止のフリッカー対策もあります。
接続端子は、HDMI・USB-C・DisplayPortです。
USB-Cは、ノートPCほかに対して90Wの給電が可能です。
加えて、USB-Cは、速度規格的にUSB4(Thunderbolt 4)です。
アップストリーム用のUSB-C(15W給電)も同じ仕様ですので、デイジーチェーンで2台以上とつなげます。
USBハブは、アップストリーム用のUSB-Cとは別に、データ専用のUSB-Cが1ポートと、USB-Aが4ポートあります。
いずれも速度は、USB3.1なので、高速です。
一方、ハブの部分は、自動KVM対応なので、複数のPCを同時使用する場合、シームレスに切り替えて利用することができます。
図のように、ピクチャー バイ ピクチャー(PbP)も対応するため、こうした作業には便利です。
ディスプレイスタンドは、曲面機なので回転こそしませんが、それ以外はフルスペック稼動です。
可動範囲は、高さ15cm、チルト(上5°・下21°)、左右30°です。これに、上方向に4°だけ回りますが、なぜ回るのかはすこし想像がつきませんでいsた。
保証は、3年間です。
無輝点保証も付属です。
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以上、DELLのU3423WE の紹介でした。
冒頭書いたようなデータ作業用には最適です。デュアルディスプレイからの取替えなどには選択肢にできる機種でしょう。
パネルもIPS-Blackなので表示品質も期待できますし、値段相応に優れています。
【34.1インチ・曲面】
【2025年発売】
(カメラなし・USBハブなし)
5・Dell P3425WE
¥94,471 Amazon.co.jp (5/2執筆時)
リフレッシュレート:最大100Hz
コントラスト比: 1500:1
【2023年発売】(一部20年)
(カメラあり・USBハブあり)
6・Dell P3424WEB
¥99,980 楽天市場 (5/2執筆時)
(カメラなし・USBハブなし)
7・Dell P3424WE
¥81,980 楽天市場 (5/2執筆時)
リフレッシュレート:最大60Hz
コントラスト比: 1000:1
曲率:3800R
解像度:WQHD (2560x1440)
輝度:300cd/u
パネル: IPS ノングレア
同期技術:
応答速度:5ms (GtoG)
HDR:
USB給電: 90W
接続端子: HDMI DP USB-C
スタンド:チルト・高さ・左右
VESA: 100mm
スピーカー:5W×2
保証期間: 3年間
P3425WE も、DELLが販売する34インチ曲面モニターです。
こちらは、Pシリーズの曲面機です。同社の(普通の)ビジネス用の上位シリーズで、「プロフェッショナル」向けです。
新旧ありますが、パネル変更があります。
コントラスト比が1500:1とIPSとして従来より高い、2025年から各社からPC用で採用されている新仕様です。リフレッシュレートもやや高めです。
なお旧機は、上位仕様があり、カメラ・マイクが付きます。
カメラは、言及に値します。
こちらは、2K(400万画素)なので、同社の従来機(500万画素)より低いです。
しかし、撮像素子をソニーの裏面照射型(スタービス)にしている上で、素子サイズも29.5%大きいという記述です。
撮像素子とは何かは【カメラの選び方の基本】を書いたこのブログの記事で書いていますが、結論だけ言えば、暗めの照明の室内で利用することを考えると、実際の画質はだいぶ向上したと言えます。
そのほか、AI自動フレーミングなど、最近進歩してきた画質改善技術を加えており、テレビ会議用のモニターとしては、かなり性能が良いと言えます。
マイクも、ディアルエコーキャンセリング対応マイクですし、スピーカーも、内蔵型としては総合10Wとやや強力です。
その分、価格は高いですが、別途ユニットを揃える場合と違って、マイクとスピーカーの位置がはじめから最適化されているのと、USB-C1本で片付くので、配線が整理されるのが魅力です。
このほか、上位機のみ、USB3.0の接続速度ながら、USB-A形状2個・USB-C形状1個のUSBハブが付属です。
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結論的にいえば、パネルスペックが良いので、選ぶならば新機種かと思います。
ただ、カメラ付きが欲しい場合は、旧機でしょう。
あとは、だいたい同じなので、以下は、新型をベースに説明していきます。
モニター解像度は、こちらもWQHDです。
いわゆる2.5Kモニターで、縦横比は4KやフルHDと同じ16:9です。
曲率は、ゆるやかな3800Rです。
少し離れて見渡して使いたい場合おすすめです。
液晶パネルは、一方、普通のiPSです。
輝度は、300cd/m2で、コントラスト比は1500:1です。
色域は、DCI-P3の情報がない(sRGBで99%)ですし、広色域パネルではないです。
とはいえ、仕事用としては十分です。
HDRは、一方、HDR10を含めて対応情報はないです。
曲面以外もそうですが、同社は仕事向け上位機は、対応させません
リフレッシュレートは、新機種で120Hzです。
仕事用でも、マウスカーソルを「なめらかに」などは可能です。
応答速度は、オーバードライブ時に、最大5ms (GtoG)です。
画質面での補整機能は、やはり「PC側任せ」です。
チラツキ防止のフリッカー対策はあります。
接続端子は、HDMI2.1・USB-C・DisplayPort1.4です。
USB-Cについては、ノートPCほかに対して90Wの給電が可能です。
このほか、LAN端子があります。
USBハブは、USB-A(USB3.0)が3つと、USB-C(USB 3.0)が1つです。
USB-Cは接続用とは別立てで、こちらも15Wならば給電できます。
デイジーチェーンはできません。
スタンドは、高さ15cm、チルト(上5°・下21°)、左右30°で、調整できます。
回転方向はさすがに曲面なので縦回転はできません。
正確には、わずか(4°)だけですが傾けられます。
保証は、3年間です。
Pシリーズは、無輝点保証も付属です。
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以上、DELLのP3425WE の紹介でした。
ゆるやかなカーブで、少し離れて見渡して使う場合、仕事向きには良さそうな製品です。
堅実な性能のIPS液晶を採用しつつ、ディスプレイの可動性や、USB給電対応など、仕事向きに、まとまった仕様の製品に思えます。
上位機(旧機)は、これに加えて、高性能なカメラを搭載するので、テレビ会議ニーズにはよい部分もあります。
【2025年発売】(38型は23年)
【34インチ・曲面】
8・Dell U3425WE
¥142,240 楽天市場 (5/2執筆時)
リフレッシュレート:最大120Hz
曲率:1900R
解像度:UWWQHD (3440x1440)
スピーカー:5W×2
【38インチ・曲面】
9・Dell U3824DW
¥169,800 楽天市場 (5/2執筆時)
リフレッシュレート:最大60Hz
曲率:2300R
解像度:WQHD+ (3440x1600)
スピーカー:4.5W×2
輝度:300cd/u
パネル:Black IPS ノングレア
コントラスト比: 2000:1
同期技術:
応答速度:5ms (GtoG)
HDR:
USB給電: 90W
接続端子: HDMI2.1×2 DP1.4 USB-C
スタンド:チルト・左右・高さ
VESA: 100mm
スピーカー:4.5W×2
保証期間: 3年間
U3425WE などは、ビジネス用の高級大画面モニターです。
同社のハイエンドクラスのUシリーズの製品です。
画面サイズは、2種類です。
34型は、ここまでにもあったUWWQHD (3440x1440)解像度です。
注意点は繰り返しませんが、仕事ならば良いでしょう。
曲率は1900Rですので、平均値ほどで、仕事でも問題ないです。
38型は、WQHD+ (3440x1600)です。
正確には37.52 型ですが、縦横比は12:5と変則的です。
縦方向だけ、4Kで、横はWQHDより10%強ほど拡げたというものです。
ただ、若干縦長に使えるだけ、仕事には便利なシーンは多そうです。
曲率は、2300Rです。
画面が大きい分、緩やかです。とはいえ、少し離れて使うものでしょう。
リフレッシュレートは、2機で異なります。
発売時期の関係でしょう。まあ、問題ないです。
液晶パネルは、LG製のBlack-IPSです。
色域は、DCI-P3で98%で、コントラスト比は、2000:1です。
このパネルの特長で、広色域で、黒の締まりがよい、IPSの進化形です。
輝度は、いずれも、300cd/m2です。
HDRは、非対応です。
ストイックな仕事用です。
応答速度は、5msですし、ゲーム用は想定しません。
画質面での補整機能は、DELLのビジネス用は基本的にPC任せです。
ただ、マルチディスプレイを管理する仕組みは、横長だけに、割と充実します。
「目の優しさ」の部分では、フリッカー対策を除けば、とくに強調するべき点はないです。
接続端子は、HDMI2.1が2つと、DisplayPort1.4と、90W給電対応のUSB-Cです。
USBハブは、USB-A(USB 3.1)が3つとUSB-C(USB3.1)が1つです。
高速タイプのUSBで、仕様が良いです。
USB-Cは、ハブ用も15Wの給電力です。
デイジーチェーンは、34型のみ対応です、
USB-C(TB4)のダウンストリームポートがあります。
ディスプレイスタンドは、チルト・左右・高さと調整力が良いです。
34型で高さ15cm、チルト(下5度・上21度)・左右(60度)ですので、充実します。
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以上、DELLのU3425WEなどの紹介でした。
ビジネス用の曲面機としては申し分ない性能の高級機です。冒頭に書いたような曲面特有の注意点はあるものの、便利に使えるでしょう。
曲率もここまで緩やかならば、そう大きな問題はないと思います。
【2024年発売】
【40インチ・曲面】
10・Dell U4025QW
¥226,801 DELL(ストアフロント) (5/2執筆時)
リフレッシュレート:最大120Hz
曲率:2500R
解像度:5K2K(5120×2160)
輝度:450cd/u
パネル:IPS-Black ノングレア
コントラスト比: 2000:1
同期技術:
応答速度:5ms (GtoG)
HDR:HDR600
USB給電:140W
接続端子: HDMI2.1×2 DP USB-C(TB4) LAN
スタンド:チルト・左右・高さ
VESA: 100mm
スピーカー:9W×2
保証期間: 3年間
U4025QWも、ビジネス用の高級40インチ大画面モニターです。
こちらも、同社のハイエンドクラスのUシリーズの製品です。
モニター解像度は、5K2K(5120×2160)です。
先ほどの機種より解像度が良く横は5Kという規格です。
ただ、アスペクト比は21:9ですので、こちらも変則的になります。
曲率は、2500Rです。
なだらかなので、仕事用として問題ないです。
リフレッシュレートは、この解像度で最大120Hzです。
液晶パネルは、Black IPSです。
色空間は、DCI-P3で99%で、輝度は、450cd/m2です。
高スペックな広色域パネルです。
HDRは、HDR600です。
仕事用でも、HDR表示が必要な方向けに付いているようです。
応答速度は、ただ、5msですし、ゲーム用は想定しません。
画質面での補整機能は、先述の環境光センサーが付属です。
「目の優しさ」ほか、室内の照明色がみれるので、映像美の部分も強化されます。
接続端子は、HDMI2.1が1つと、DisplayPort 1.4と、速度的にThunderbolt4対応のUSB-C端子が1つです。
USBは、PCに対する140Wの給電に対応です。
そのほか、USB-A形状の4ポートのUSB3.1(USB-3.2 gen2)と1ポートのUSB-Cハブもあります。
速度が速いタイプで、ストレージ運用もできるのも、ビジネス用高級機らしいです。USB-Cの1ポートのみですが、15W給電もできます。
デイジーチェーンにも対応できます。LANも装備です。
ディスプレイスタンドは、チルト・左右・高さと調整力が良いです。
可動幅も高さ12cm、チルト(下5度・上21度)・左右(60度)ですので、充実します。
保証は、3年間です。
無輝点保証も付属です。
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以上、DELLのU4025QWの紹介でした。
若干離れた場所から見渡すような使い方が便利なビジネスマンで、画質も重要な仕事の場合、パネル品質や、環境光センサーの部分で、おすすめできる高級機です。
先述のように、パネルの縦横比は変則的ですが、仕事用ならば問題ない場合が多そうです。
【34.18インチ・曲面】
【2025年発売】
11・Dell ALIENWARE AW3425DW
¥129,800 DELL(ストアフロント) (5/2執筆時)
リフレッシュレート:最大240Hz
同期技術:FreeSync Premium Pro
コントラスト比: 1.5M:1
応答速度:0.03ms (GtoG)
【2022年発売】
12・Dell ALIENWARE AW3423DWF
¥89,800 DELL直販 (5/2執筆時)
リフレッシュレート:最大175Hz
同期技術:FreeSync Premium Pro
コントラスト比: 1.5M:1
応答速度:0.1ms (GtoG)
【2020年発売】
13・Dell ALIENWARE AW3423DW
¥165,310 楽天市場 (5/2執筆時)
リフレッシュレート:最大165Hz
同期技術:G-SYNC ULTIMATE
コントラスト比: 1M:1
応答速度:0.1ms (GtoG)
曲率:1800R
解像度:UWWQHD (3440x1440)
輝度:250cd/u
パネル:QD-OLED ノングレア
コントラスト比: 1M:1
HDR:HDR True Black 400
USB給電:
接続端子: HDMI2.0×2 DP
スタンド:チルト 左右 高さ
VESA: 100mm
スピーカー:
保証期間: 3年間
AW3425DW は、DELLが販売する27インチ曲面ゲーミングモニターです。
旧機が残りますが、25年機は新型パネルです。
本機は、あとで書くように、サムスンのQD-OLEDパネルが新世代です。
リフレッシュレートが240Hzに対応できるほか、表記上の応答速度も上がっています。
一方、旧機の場合、同期の部分でG-SYNC ULTIMATE対応機が、旧機の場合ありました。
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結論的にいえば、Syncの部分を除けば、新型の方が、ゲーミング用としてはだいぶ仕様は良いです。
あとは、大きく変わりませんので、新機種をベースに、以下見ていきます。
モニター解像度は、UWQHDで3440x1440です。
解像度部分の問題点は、1つ上の製品で説明しました。
曲率は、ゲーミングとしては最も一般的な1800Rです。
リフレッシュレートは、新機種で、最大240Hzです。
2025年に登場した、サムスンの新型といえます。
パネルは、有機EL系で、QD-OLED(Quantum Dot OLED)を採用します。
サムスンディスプレイが開発した量子ドット技術採用の有機ELパネルです。
表面処理は、ノングレアです。
QD-OLEDの詳しい発光原理については(話がそれるので)【おすすめ有機ELテレビの比較記事】のほうをご覧ください。
ここでは、PCモニターとしてのその能力についてだけふれておきます。
コントラスト比(黒の締まり)は、全ての液晶に優ります。
ダイナミック比ですが、新機種で 1.5M:1です。
仕組み的に、OLEDは(バックライトを全消灯できるので)光が漏れないためです。
ありとあらゆる液晶に優ります。
輝度は、250cd/uです。
液晶と違い自発光の仕組みなので、輝度は上げにくいです。
最近のTV用は、ここが改善してきましが、PC用だと、やはり暗いところでの利用に限る水準です。ゲーミング用なら問題ないです。
色域は、DCI-P3で99.3%です。
量子ドット採用は、この部分に活かされます。
HDRは、 True Black 400です。
認定機関(VESA)の新しい認定規格で、有機ELのHDRを測るために出ている指標です。
本機のピーク輝度は1000cd/uです。
上位の認証(Tru Black 500/ 600)が取れそうですが、全白輝度(250cd/u)がそれらの基準(300cd/u 350cd/u)に満たないためでしょう。
応答速度は、0.03msです(GttoG)。
旧機より伸びていますが、ここはリフレッシュレートによる違いかと思います。
チラツキ対策は、先述のように、NVIDIAのG-SYNC ULTIMATEか、AMDのFreeSync Premium Proかを選べます。
1・G-SYNC compatible
=専用プロセッサなし
2・G-SYNC
+専用プロセッサあり
3・G-SYNC Ultimate
+HDR 600対応
画質面での補整機能は、G-SYNC ULTIMATEは、説明が必要です。
まず、G-SYNC以上の場合、チラツキ・カクツキだけでなく、多様な処理ができます。
とくに、黒挿入技術は、ULMB(NVIDIA Ultra Low Motion Blur)として、消灯はしない「黒フレーム挿入」ができます。
本機については、他社機や旧機と違って、OSDにULMB設定がないです。海外レビューでもそのような記事がありました。
確認できませんが、最上位の「G-SYNC Ultimate認証」は、HDRに対応してさえいれば、専用プロセッサで対応しなくても、その認証が取れる可能性があります。
いずれにしても、G-SYNCについては、プロセッサ搭載の場合も、チラツキ防止(Adaptive-sync)は利用できない部分はあります(垂直同期は可)。
「目の優しさ」の部分では、環境照明センサーによる輝度調整機能があります。映像美にの部分でも強化される技術です。
そのほか、フリッカー対策などはなされますが、ゲーム初心者向けにカスタマイズされた機能は、あまりないです。
接続端子は、HDMI2.1が2つと、DisplayPort 1.4が付属します。
なお、旧機は、HDMI2.0ですので、最大リフレッシュレートはDP接続だけでした。
USBハブは、USB-A(USB 3.0)とUSB-C(USB3.0)と1つずつです。
デイジーチェーンは不可です。
スタンドは、縦回転ができないだけで、あとは「フルスペック」です。
チルト(上21° 下5°)、高さ(11cm)、左右(40°)です。
傾斜もできますが、5°程度です。ケーブルを挿すとき便利かなという程度です。
保証は、3年間です。
先述のように、DELLはプレミアムパネル交換で、ドット抜けも保証されます。
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以上、DELLのAW3425DW の紹介でした。
暗いところで「画質重視」で使う場合、予算を考えなければ、最も優れた機種の1つと言えます。先述のように、曲面のゲーミングモニターについて言えば、QD-OLEDはマッチしやすい技術でしょう。
新技術をこのカテゴリに投入したのも頷けます。
【31.6インチ・曲面】
【2024年発売】
14・Dell ALIENWARE AW3225QF
¥143,800 DELL直販 (5/2執筆時)
リフレッシュレート:最大240Hz
曲率:1700R
解像度:4K (3840x2160)
輝度:(1000cd/u)
パネル:QD-OLED
コントラスト比: 1M:1
同期技術:Adaptive-Sync
応答速度:0.03ms (GtoG)
HDR:HDR True Black 400
USB給電:
接続端子: HDMI2.1×2 DP
スタンド:チルト 左右 高さ
VESA: 100mm
スピーカー:
保証期間: 3年間
AW3225QFは、DELLが販売する31.6インチ曲面ゲーミングモニターです。
本機も、ゲーミング用ハイエンドのAlienwareシリーズに属します。
モニター解像度は、4Kです。
曲面機は、変則的な縦横比の製品が多いですが、こちらは「正統派」です。
曲率は、1700Rです。
ゲーミング用としてだいたい平均の曲がりです。
リフレッシュレートは、最大240Hzです。
同社の曲面だと、最高レートが出せる製品です。
後述するように、HDMIでも大丈夫です。
パネルは、QD-OLED(Quantum Dot OLED)を採用します。
スペック的には、1つ上で見たAlienwareシリーズと変わりませんが、上級です。
輝度は、1000cd/uとの記述です。
標準輝度/ピーク輝度でこの数字なのですが(平均)輝度ではない値かなと思います。
同じく、250cd/u前後でしょう。
色空間は、DCI-P3で99%です
文句はないです。
HDRも、引き続き、 True Black 400です。
応答速度も、同じく、0.03msです(GttoG)。
チラツキ対策は、一方で、Adaptive-Sync表記です。
解像度部分、リフレッシュレートが上がる関係でしょうが、NVIDIA(G-SYNC Compatible)・AMDとも、チラツキ・カクツキが対策できるレベルに止まります。
接続端子は、HDMI2.1が2つと、DisplayPor 1.4が付属します。
規格上のDP1.4の上限は144Hzですが、DSC(データ圧縮)技術の利用で、自主的に通せるようにしています。
むろん、いずれの接続方法においても、ハード側(カード側)の対応は必要です。
ディスプレイスタンドは、縦回転ができないだけであとは「フルスペック」です。
高さは、11cmの範囲です。
保証は、3年間です。
先述のように、DELLはプレミアムパネル交換で、ドット抜けも保証されます。
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以上、DELLのAW3225QF の紹介でした。
縦横比が普通な4K曲面モニターで、量子ドットOLEDで、かつ高リフレッシュレートという、ゲーミング用として充実する製品です。
実線と言うより「映像美(と没入感)」が強調できる仕様かと思いますが、個人用と考えれば、間違いないスペックの製品でしょう。
次回に続く!
曲面モニターのおすすめは結論的にこの機種!
というわけで、今回は、曲面モニターの比較の1回目記事でした。
しかし、記事はまだまだ「続き」ます。
2・曲面モニターの比較 (2)
2-1:HP〈米国〉
2-2:LG 〈韓国〉
3・曲面モニターの比較 (3)
3-1:ASUS 〈台湾〉
3-2:EIZO〈日本〉
3-3:TCL〈中国〉
4・曲面モニターの比較 (4)
4-1:MSI〈台湾〉
4-2:Acer〈台湾〉
5・曲面モニターの比較 (5)
5-1:ギガバイト〈台湾〉
5-2:JAPANNEXT〈日本〉
5-3:AOC・レノボ・シャオミ ほか
6・曲面モニターの比較 (6)
6-1:最終的なおすすめの提案 【結論】
続く2回目記事(こちら)では、アメリカのHPの製品をみたあと、米国のLGの曲面ディスプレイを追加でみていきます。
仕事利用 ★★★★★
ゲーム利用 ★★★★★
映像視聴 ★★★★★
目の優しさ ★★★★★
品質保証 ★★★★★
総合評価 ★★★★★
その上で、最終回となる6回目記事(こちら )では、記事全体の「結論」として、価格別・目的別に、Atlasのおすすめ機種を提案していきたいと思います。
引き続きよろしくお願いします。
2回目記事は→こちら