Top 調理家電 比較2025’ コンベクションオーブン31機の性能とおすすめ・選び方:デロンギ・シロカなど (2)

2025年05月13日

比較2025’ コンベクションオーブン31機の性能とおすすめ・選び方:デロンギ・シロカなど (2)

1回目記事からの続きです→こちら

2-1・クイジナートのオーブン

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 2回目記事のトップバッターは、米国のクイジナートのコンベクションオーブンです。

 どちらかと言えば、ミキサーなどモーターを利用する調理家電のほうがプレゼンスがありますが、コンベクションオーブンも展開します。

1・コンベクションオーブンの比較 (1)
 1-1:選び方の基本の説明【導入】
 1-2:デロンギ(イタリア)
 1-3:シロカ〈日本〉
 1-4:タイガー〈日本〉
 1-5:日立〈日本〉
 1-6:東芝〈日本〉
 1-7:アイリスオーヤマ〈日本〉
2・コンベクションオーブンの比較 (2)
 2-1:クイジナート〈米国〉
 2-2:他の企業〈各社〉
 2-3:最終的なおすすめの提案【結論】

 今回も、1回目記事の冒頭(こちら)で書いた「選び方の基本」の説明に沿いながら各機をみていきます。

ーー

 また、以下では、いつものように、Atlasが高評価している点は赤系の文字色で、イマイチと感じている点は青字で書くようにします。


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 【2021年発売】

 17・ クイジナート TOA-29KJ
 18・ クイジナート TOA-29SJ
  ¥17,600 楽天市場 (5/13執筆時)

庫内容量 :6.4L
温度調節:90-230度
保温温度:
タイマー:30分まで
二段調理:
解凍機能:
消費電力:1450W
サイズ :幅320×奥行380×高さ290mm

 TOA-29は、クイジナートが展開する製品です。

 Non Fry Oven Toasterという名前での展開ですが、カテゴリーとしては、コンベクションオーブンです。

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 本体サイズは、幅320×奥行380×高さ290mmです。

 オーブントースターが縦長になったといえば、適切な表現でしょう。

 設置面積はさほど必要がないと言えます。

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 庫内容量は、非開示ですが、約6.4リットルです。

 庫内の有効寸法は、幅240x奥行295x高さ90mmです。中が完全に立方体だとすれば、網から上の容積は、約6.4リットルという計算になります。

 なお、本機もコンベクションオーブンですが、Non Fry Oven Toasterという名前の通りですが、【ノンフライヤーの比較記事】で書いたような類似家電と同じ利用法が可能です。

 バスケットが付いていて、ノンフライ調理、あるいは、総菜の温め直しに使えます。

 ただ、さほど大きくはないため、唐揚げならば300gほど(約6個)といった調理量です。

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 なお、オーブンラックは、リバーシブルで、焼き位置を多少ですが替えられる仕様です。

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 対応できる調理は、オーブン・グリル・コンベクションの3つの調理が可能です。

 スローベークについては、下ヒータのみのモードがないので、対応しません。

 なお、グリル調理とAir Fry(ノンフライ)モードがありますが、いずれもファンは回る仕様です。

 ちなみに、(他機同様)上火で焼くので英語的に「BROIL」と表現されます。日本では「グリル」とあまり区別されませんが

 トーストは、4枚まで対応可能です。

 3段階の焼き目調整もダイヤル設定可能です。


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 調理温度は、最大230度す。

 ヒーターの最大温度は平凡です。

 ただ、本機は、上部のファンがかなり大きく、熱対流の部分では逆に強いと言えます。場所による焼きムラや、時短性において強みと言えるかと思います。

 ヒーターは、普通のガラス管(石英管)です。

 タイマーは、最大30分です。より強力な機種はあるものの、必要な性能は備えます。

 安全性は、特別な工夫はないです。

 清潔性は、シンプル構造であり、問題は感じません。

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 以上、クイジナートTOA-29の紹介でした。

 実際的にできることは、1万円台の他社機とあまり変わりません。

 ただ、構造的に、庫内の幅がやや狭いため、25cmクラスのピザを切らずに焼くのは少し厳しい点、ほか、安全面で、同じ外国製品となるデロンギに比べると、特段の配慮はない点は注意点です。

ーーーー

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 【2025年発売】(ピザストーン付属)

 19・ クイジナート TOA-39SJ
  ¥30,416 Amazon.co.jp (5/13執筆時)

 【2022年発売】(各色)

 20・ クイジナート TOA-38SJ
  ¥34,920 Amazon.co.jp (5/13執筆時)

 21・ クイジナート TOA-38WJ
  ¥27,000 Amazon.co.jp (5/13執筆時)

庫内容量 :6.4L
温度調節:90-230度
保温温度:
タイマー:30分まで
二段調理:
解凍機能:
消費電力:1450W
サイズ :幅375×奥行335×高さ310mm

 TOA-39SJは、本機の日本市場向けとされる「上位版」となります。

 エアフライ オーブントースターという名前です。

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 新旧ありますが、新機種のみピザストーンが付属です。

 一方、1つ上で見た製品との違いはいくつかありますが、主には、トーストに関わる改良とです。

 順番にみていきます。

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 第1に、スチーム機能です。

 アイリーオーヤマでみたような、水トレイの簡易的な仕組みで、基本的に「パン焼き」時の味の向上を目指すものです。

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 コンベクションファンと、スチームの有無で、4種類の焼き方の提案があります。

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 第2に、ヒーター配置の変更です。

 これもパン焼きのためです。総出力は同じですが、M字ヒーターをやめて、石英ガラス管を5本に変えています。表面火力が強い遠赤タイプではないですが、素早く表面を焼き上げて、なかの水分を残す方向性です

 そのほか取り外し可能なグリルコンテナを付属させ、蒸し料理ほかに便利に使える仕様にした点、トースト機能の充実により、ダイヤル配置を変更した点、ラックの形状変更などが違いです。

 庫内容量は、幅280mm x奥行260mm x高さ90mmに替えています。

 従来機も食パン4枚入りますが、より幅広で、食パン4枚が無理なくはいるサイズです。

 ピザなら24cmまで対応です。

---

 結論的にいえば、料理もするが、パンも焼くという方には、本機の方がオススメできると言えます。

 スチームを利用(併用)する形式は、最新のトレンドではない(むしろ最近は速断火力)ので、一回り遅くは感じますが、日本のニーズを取り入れていた部分は良い進化でしょう。

 ただ従来型のM字ヒーターの方が、ムラが生じやすい側面部分の加熱力は良い感じがするので、パンを特に焼かないならば、その部分に対策がある、従来型のM字ヒーターのほうが良いかもしれません。

2-2・他社のコンベクションオーブン

 最後に、ここまで紹介したメーカー以外で、「面白い製品」を出しているメーカのコンベクションオーブンを紹介します。


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 【2018年発売】

 22・TWINBIRD TS-4119W
  ¥9,980
Amazon.co.jp (5/13執筆時)

 【レシピブックなし】

 23・TWINBIRD TS-4179W
  ¥10,980
楽天市場 (5/13執筆時)

庫内容量:14L
温度調節:100〜230度
保温温度:
タイマー:60分まで
二段調理:
解凍機能:
消費電力:1400W
サイズ :幅440×奥行350×高さ300mm

 TS-4118は、ツインバード工業コンベクションオーブンです。

 同社は日本の中堅電機メーカーで、ホームセンターでもおなじみのブランドです。流通ルートの違いで2系統ありますが、レシピ集の有無以外は、機能は同じです。

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 本体サイズは、幅440×奥行350×高さ300mmです。

 庫内容量は、14リットルです。

 デロンギにだいたい同じのサイズがありますが、本機の場合、オーブンは1段調理しかできません

 庫内の有効寸法は、幅270×奥行270×高さ200mmという表記で、広めです。

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 対応できる調理は、 コンベクション調理、オーブン調理、グリル調理、スローべーク調理の全てが可能です。

 調理温度も、230度まで可能です。

 タイマーも60分まであります。

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 安全性は、本体に耐熱ガラスを使うなどの配慮がありますが、デロンギほど徹底はしていません。

 もちろん、JISの安全基準は守られており、安心して使うことができます。

 清潔性は、この機種もくず受けへのアクセスがしやすい機種です。お手入れは簡単でしょう。

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 付属品は、4つです。こちらもピザ用のプレートが付きます(23cmまで対応)。

 なお、ピザプレートはストーンではないため、石窯のような焼き加減を楽しむことはできません

---

 以上、ツインバード工業のコンベクションオーブンの紹介でした。

 コンベクションオーブンとして「フルスペック」なので、格安機としては候補です。ライバルはアイリスオーヤマの入門機でしょうが、価格はそちらが少し安めなので、多少競争力がないかなと感じます。


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 【2021年発売】

 24・TESCOM 低温コンベクション TSF61A
  ¥13,453 楽天市場 (5/13執筆時)

庫内容量:約5.5リットル
温度調節:35〜230度
保温温度:
タイマー:60分まで
二段調理 :
解凍機能:
消費電力 :1200W
サイズ:幅345x高さ240x奥行410 mm

 低温コンベクションオーブン TSF61Aは、日本の家電メーカーのテスコムが発売する製品です。

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 本体サイズは、幅345x高さ240x奥行410 mmです。

 やや奥行がありますが、設置に問題ないでしょう。

 庫内容量は、寸法としては、幅254×高さ85×奥行き254mmです。

 容積は非開示ですが、立方体に近いので、計算すれば約5.5Lです。

 他機にもみられましたが、高さ方面に狭いだけなので、パンなら4枚焼けます。

 1段だけのコンベクションオーブンで良いならば、このくらいあれば良いでしょう。

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 対応できる調理は、コンベンションオーブンとしては、スローベーク調理ができない製品です。

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 ただ、その代わり、35度から5度刻みで定温調理が可能です。

 低温は日立の「売り」ですが、刻み幅がこちらの方が余裕があります。

 そのため、お肉の低温調理や、発酵食品作り、または、フードドライヤーとして使える点を「売り」としています。

 低温に初めて注目した、ニッチな製品と言えます。

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 なお、2021年機からは「業界ではじめてジップロックの使用が公認」されました。

 実際的には、ほかの機種でも使えるでしょうが、70度(コンテナは90度)以下ならば使えます。

 タイマーは、加熱用は60分ですが、低温調理のために12時間までのロングタイマー設定も可能です。

 安全性や、清潔性は、他社水準です。

 付属品は、天板と焼き網で、目立ちません。

---

 以上、テスコムのコンベクションオーブンの紹介でした。

 低温調理器具としても使えるため、利用の幅が広いのが「売り」です。

 一般的なコンベンションオーブンとしては異色なので、レシピ集が充実して欲しいところですが、44点と少ないのが、難点と言えばそうです。

 また、発酵食品作りについては温度管理が重要ですが、その点で言えば、「刻み幅が5度」なので、専用設計の製品よりは誤差はるかと思います。


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 【2022年発売】

 25・ ラドンナ Toffy K-TS5
  ¥18,800 Amazon.co.jp (5/13執筆時)

庫内容量 :約10リットル
温度調節:40, 60-230度
保温温度:
タイマー:60分まで
二段調理:
解凍機能: 
消費電力:1200W
サイズ :幅325×奥行315×高さ330mm

 Toffy K-TS5は、ラドンナが販売するコンベクションオーブンです。

 クラシックなデザインの家電の販売で、最近プレゼンスがある日本企業です。

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 本体サイズは、幅325×奥行315×高さ330mm です。

 アイリスオーヤマのリクックに似た立方体に近い形状ですが、1回り小さめです。

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 庫内容量は、寸法として言えば、幅265×奥行205×高さ188mm です。

 容積は非開示ですが、単純に立方体として計算すれば約10リットルです。

 問題ないかと思いますが、構造的に、2段調理はできません。

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 対応できる調理は、コンベクション・オーブン・グリル・スローベークは、対応です。

 ファンの位置が上部になるアイリスオーヤマのリクックと同じ構造です。

 調理温度も、最大230度です。

 なお、本機は、グリル(+スローベーク利用時)も低速でファンが回しますが、上火で焼き目を付ける場合の温度は180度ですので、少し落ちる仕様です。

 基本的には、コンベクション機能で、揚げ物などのノンフライ調理をすることが得意な機種でしょう。

 ピザは25cmまで焼けます

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 面白い部分は、トーストをする場合に、スチームトーストができる部分です。

 特段高機能ではなく、水が庫内の受け皿に溜まるだけなシンプルな仕組みではありますが、給水が楽とは言えます。

 そのほか、40度に限られますが、発酵温度が出せるのがもうひとつの特長と言えます。

 安全性は、特段問題を感じません。

 清潔性は、トレイラックも含めて水洗いできますが、内部は凹凸が多いので、多少拭きにくそうな部分はあります。

---

 以上、Toffy K-TS5の紹介でした。やはり本機を選ぶとすれば、クラシックで格好良い「デザイン性」の部分がポイントになります。

 一方、調理容量は2段調理でないので(見かけよりは)少なめである点と、機能面から言えば、少々高めの値段設定になる点が注意点です。

ーーー

 最後に、最近目についた製品をザッとだけみておきます。

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 【2023年発売】

 26・Instant Brands Steam&Heat ISP1020
  ¥13,800 楽天市場 (5/13執筆時)

庫内容量 :約13.5リットル
温度調節:80-250度
保温温度:
タイマー:30分まで
二段調理:
解凍機能: 
消費電力:1380W
サイズ :幅332×奥行394×高さ232mm

 第1に、Instant Brandsの製品です。

 カナダの家電会社で、【電気圧力鍋の比較記事】でも同社の製品を書いたことがあります。シナジートレーディングが輸入販売します。

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 本体サイズは、幅332×奥行394×高さ232mmです。

 設置性は良いです。

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 調理温度は、250度までだせます。

 アナログなダイヤル式ですが、本機は、ノーマル・スチーム・コンベクションと2つのモードです。ノーマルはトースト用です。

 つまり、上火・下火を自由には調整できないタイプです。

 一方、ラドンナ同様に、上にスチーム用の孔があるタイプです。 

 庫内容量は13.4L(調理要領5.1L)で、トーストなら4枚までです。

 わりと幅広と言えます。

--- 

 結論的にいえば、(スチーム)トーストメインで、あとは揚げ物などのコンベクションができれば良い、という方に向くでしょう。

 パワーを含めて問題ないです。


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 【2024年発売】 執筆時欠品: B0D8PW3QX3

 27・EPEIOS EPAO001 B0D8PY9P5S
  ¥(11,883) Amazon.co.jp (5/13執筆時)

庫内容量 :約12リットル
温度調節:80-230度(6段階)
保温温度:
タイマー:60分まで
二段調理:
解凍機能: 
消費電力:1250W
サイズ :幅343×奥行き336×高さ273mm

 EPAO001は、「LOAF オーブントースターHUMという名前でEPEIOSが販売する製品です。

 EPEIOSは、キッチン家電で最近知られてきた中国深圳Jinlingma Technologyが展開するブランドです。日本に販社(EPEIOS JAPAN)があり、保証体制もあります。

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 本体サイズは、幅343×奥行き336×高さ273mmです。

 庫内容積は、約12Lです。構造的に、2段調理はできません。

 スペック的に以前、美的集団(Midea Group)系のComfee’が出していたものと似ているので、製造はそちらかもしれません。

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 対応できる調理は、コンベクション・オーブン・グリルは、対応です。

 下火のみの運転モードはないので、スローベークはできないです。

 なお、筐体上部に水の吸入口(10ML)があり、スチームが使えます。

 ただ、中の水受け皿に水が給水されるだけなので、使用後の水受け皿のメンテは必要です。

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 トーストほか、グリルにおける野菜・魚料理などの仕様が推奨されます。

 むろん、吸水量(水蒸気量)からして【小型スチームオーブンレンジの比較】でみたような、100℃以上の過熱水蒸気で過熱するものではないです。

 つまり、「カラッと」させたいフライなどのリベイクに使えるものではないです。ここは値段相応です。

 ファンの位置は上部で、アイリスオーヤマのリクックと同じ構造です。

 調理温度も、最大230度です。

 ピザは18cmまで焼けます。

 安全性は、特段問題を感じません。

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 清潔性は、トレイラックや、メッシュ製バスケットも含めて水洗いできます。

 タイマーは30分までです。

---

 以上、EPEIOS EPAO001の紹介でした。

 注目するべきはやはり外観で、クラシックでモダンなデザインです。

 スチームも、あとで水受け処理は必要にせよ上から給水できるのは多少便利には思うので、そこもポイントとでしょう。ただ、10MLですので、基本的にはスチームトーストのための装備です。


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 【2024年発売】

 28・山善 YCW-C120(CB)
 29・山善 YCW-C120(SG)
  ¥9,558 Amazon.co.jp (5/13執筆時)

庫内容量 :約12リットル
温度調節:80-230度(6段階)
保温温度:
タイマー:60分まで
二段調理:
解凍機能: 
消費電力:1200W
サイズ :幅330×奥行295×高さ310mm

 YCW-C120は、日本の山善が販売するコンベクションオーブンです。

 東証上場の家電の輸入商社で、本機も調達だと思います。

 EPEIOSと形が似ますが、少し小さめの設計です。

 本体サイズは、幅343×奥行き336×高さ273mmです。

 庫内容積は、約10Lになります。

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 対応できる調理は、コンベクション(エアフライ)、オーブン、トースト(グリル)と、あたためです。

 202502032045.jpg

 特徴的なのは、上火のS字ヒーターの採用とデュアルファンです。

 前者は、コンベクション利用時のみ利用する、直ヒーターの補助ヒーターのような役割です。シンプルですが、熱ムラを防ぐ工夫として、独自性を感じます。

 一方、トーストモードをグリルに換算するとしても、スローベークは非対応です。

 ただ、この仕様は最近結構ありますし、使われないから、ということはあるでしょう。皿に水が給水されるだけなので、使用後の水受け皿のメンテは必要です。

 202502032049.jpg

 あたためは、他社で言うところのリベイクで、中温程度で、上火の熱を回してゆっくり加熱する感じです。

 調理温度は、80度からの最大230度です。

 網棚は、3段階に動かせるので、焦げ目を付けやすそうです。

 安全性は、特段問題を感じません。

 202502032052.jpg

 清潔性は、トレイ、ワイヤーラックなどを含めて水洗いできいます。

 洗いたい場所は分解できる印象ですが、食洗機は非対応です。

 タイマーは60分までです。

 ダイヤル式ですので、短時間の加熱(トースト)などの微調整は苦手とするでしょう。

 ここは、EPEIOSのように30分でもよかったかなと思います。

---

 以上、山善のYCW-C120の紹介でした。

 火力の強い料理用の格安機を探している場合、候補にできそうです。

 ほどほどの庫内で、上火火力が強く、ファンも強力という仕様です。高級機を例外とすれば、最も大事な、コンベクション利用時の熱周りに工夫を感じる機種です。立ち上がりに注意すれば、火力は十分だと思います。

 一方、トーストやリベイクをメインに考える場合、短時間のタイマーの設定しにくさ、利用後の取り出しにくさを含めて、使い勝手には課題がみられます。


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 【2024年発売】

 28・山善 YCW-C120(CB)
 29・山善 YCW-C120(SG)
  ¥9,558 Amazon.co.jp (5/13執筆時)

庫内容量 :約12リットル
温度調節:80-230度(6段階)
保温温度:
タイマー:60分まで
二段調理:
解凍機能: 
消費電力:1200W
サイズ :幅330×奥行295×高さ310mm

 YCW-C120は、日本の山善が販売するコンベクションオーブンです。

 東証上場の家電の輸入商社で、本機も調達だと思います。

 EPEIOSと形が似ますが、少し小さめの設計です。

 本体サイズは、幅343×奥行き336×高さ273mmです。

 庫内容積は、約10Lになります。

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 対応できる調理は、コンベクション(エアフライ)、オーブン、トースト(グリル)と、あたためです。

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 特徴的なのは、上火のS字ヒーターの採用とデュアルファンです。

 前者は、コンベクション利用時のみ利用する、直ヒーターの補助ヒーターのような役割です。シンプルですが、熱ムラを防ぐ工夫として、独自性を感じます。

 一方、トーストモードをグリルに換算するとしても、スローベークは非対応です。

 ただ、この仕様は最近結構ありますし、使われないから、ということはあるでしょう。皿に水が給水されるだけなので、使用後の水受け皿のメンテは必要です。

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 あたためは、他社で言うところのリベイクで、中温程度で、上火の熱を回してゆっくり加熱する感じです。

 調理温度は、80度からの最大230度です。

 網棚は、3段階に動かせるので、焦げ目を付けやすそうです。

 安全性は、特段問題を感じません。

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 清潔性は、トレイ、ワイヤーラックなどを含めて水洗いできいます。

 洗いたい場所は分解できる印象ですが、食洗機は非対応です。

 タイマーは60分までです。

 ダイヤル式ですので、短時間の加熱(トースト)などの微調整は苦手とするでしょう。

 ここは、EPEIOSのように30分でもよかったかなと思います。

---

 以上、山善のYCW-C120の紹介でした。

 火力の強い料理用の格安機を探している場合、候補にできそうです。

 ほどほどの庫内で、上火火力が強く、ファンも強力という仕様です。高級機を例外とすれば、最も大事な、コンベクション利用時の熱周りに工夫を感じる機種です。立ち上がりに注意すれば、火力は十分だと思います。

 一方、トーストやリベイクをメインに考える場合、短時間のタイマーの設定しにくさ、利用後の取り出しにくさを含めて、使い勝手には課題がみられます。

今回の結論
コンベクションオーブンのおすすめは結論的にこの機種!

 というわけで、今回は、コンベクションオーブンの紹介をしました。

 最後にいつものように、目的別、予算別にAtlasのおすすめ機種を提案しておきます。


 第1に、機能や安全性から見て、最もオススメできるコンベクションオーブンとしては、

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 【2019年発売】

 1・デロンギ スフォルナトゥット EO12562J-WN
  ¥24,413 楽天市場 (5/13執筆時)

 1・デロンギ スフォルナトゥット EO12562J-WN
  ¥22,418 Amazon.co.jp (5/13執筆時)

庫内容量:12.5L
温度調節:100〜220度
保温温度:60度
タイマー:120分まで
二段調理:対応
解凍機能:対応
消費電力:1400W
サイズ:幅490×奥行365×高さ240mm

火力の強さ    ★★★★★
オーブン調理   ★★★★★
グリル調理    ★★★★★
スローベーク調理 ★★★★★
お手入れ     ★★★★★
安全性      ★★★★★
総合評価     ★★★★★

 デロンギのコンベクションオーブンEO1490J-Wでしょう。

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 コンベクション調理、オーブン調理、グリル調理、スローべーク調理といった基本性能があるのは当然として、解凍から保温まで機能も充実します。

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 庫内は、12.5Lです。

 多少狭めで、コンパクトなのですが、2段調理は可能なので、実際の調理容量は多いと言えます。

 1段で利用する場合、幅315×奥行265×高さ140mmと高さもとれるので、多少厚めのお肉なども十分対応できそうです。

 豊富な調理レシピ集もあるため、長く楽しんで使えると思います。

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 また、EU基準の耐熱性能を持つ安全性を保ちつつ、220度まで出力できるパワーは、高火力が好影響するピザなどの料理にも最適と言えます。

 デザイン性も、イタリア家電らしく、インテリア性が高く、その点でも購入満足度が高い製品だと思います。

 もしどれを買うか迷ったら、この機種が費用対効果的にも、性能的にも最もオススメです。コンベクションオーブンでは老舗で、シェアトップですし、インターネット上にレシピも豊富にあります。


 第2に、本格的なキッチンに置く、大きなコンベクションオーブンとしては

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 【2018年発売】

 3・デロンギ EOB2071J-5W
  ¥44,964 Amazon.co.jp (5/13執筆時)

庫内容量 :20L
温度調節:60〜245度
保温温度:60度
タイマー:120分まで
二段調理:対応
解凍機能:対応
消費電力:1400W
サイズ :幅515×奥行405×高さ300mm

火力の強さ    ★★★★★★
オーブン調理   ★★★★★★
グリル調理    ★★★★★★
スローベーク調理 ★★★★★
庫内容量     ★★★★★★
お手入れ     ★★★★★
安全性      ★★★★★
総合評価     ★★★★★★

 デロンギの EOB2071J-5Wでしょう。

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 調理容量は、20Lと下位機種よりだいぶ広いです。

 その上で、2段調理はもちろんできるので、かなり本格的な実調理容量といえます。

 簡単ならば、業務用にも使えそうなサイズですし、容量が必要な場合は、本機で良いかと思います。


 第2に、コンパクトで設置性が良く、トースターの代替製品として優れた製品は、

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 【2023年発売】

 9・日立 VEGEE HMO-F300 (B) 【黒】
 10・日立 VEGEE HMO-F300 (W) 【白】
  ¥15,049 Amazon.co.jp (5/13執筆時)

庫内容量 :約11リットル
温度調節:40〜250度
保温温度:
タイマー:10秒〜5時間まで
二段調理:
解凍機能:
消費電力:1300W
サイズ :幅376×高さ249×奥行413 mm

火力の強さ    ★★★★★
オーブン調理   ★★★★★
グリル調理    ★★★★★
スローベーク調理 ★★★★★
庫内容量     ★★★★☆
お手入れ     ★★★★★
安全性      ★★★★★
総合評価     ★★★★★

 日立のVEGEE HMO-F300でしょう。

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 「トーストをより美味しく焼ける」コンベクションオーブンは、シロカの「すばやき」をはじめ、ほかにあります。

 ただ、今回の記事の趣旨から言えば、トースト兼用タイプでも、コンベクション調理、オーブン調理、グリル調理、スローべーク調理に全て対応できることが重要です。

 その点で、本機をおすすめとしました。

 パンの発酵にも使える幅広い温度設定も可能ですので、使い勝手は良いです。

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 自動メニューも、本機を評価したポイントです。

 ここまで「おすすめ」にしたデロンギなどの製品でも、トーストは美味しく焼けます。

 ただ、朝の忙しい時などを考えると、専用の自動調理ボタンがあるほうが、使い勝手が良いでしょう。トーストや、ピザは、冷凍にも切り替えられます。

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 ドライフード作成も、おまけ要素としては面白みがあります。

 野菜やフルーツのドライフードほか、乾燥肉(ジャーキー)の作成などに使えます

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 サイズは、幅37.6×高さ24.9×奥行41.3cmです。

 キッチンにも置きやすいです。

 日本の大手家電メーカーらしく、トースト以外にも、14種類のボタン式自動メニューが利用できる点でも、普段使いに向いています。

 ピザ焼きも、蓄熱性の期待できるホーローコーティングでレベル高く焼けそうです。


 第4に、低価格帯のコンベクションオーブンとしてオススメできるのは、

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 【2014年発売】

 【スチーム用水皿付属】

 13・アイリスオーヤマ FVC-D15B-S
  ¥7,960 楽天市場 (5/13執筆時)

 【スチーム用水皿なし】

 14・アイリスオーヤマ PFC-D15A-W
  ¥8,061 Amazon.co.jp (5/13執筆時)

庫内容量 :約11リットル
温度調節:60〜250度
保温温度:
タイマー:60分まで
二段調理 :
解凍機能: 
消費電力:1300W
サイズ:幅417×奥行329×高さ285mm

火力の強さ    ★★★★★
オーブン調理   ★★★★☆
グリル調理    ★★★★☆
スローベーク調理 ★★★★☆
庫内容量     ★★★★☆
お手入れ     ★★★★☆
安全性      ★★★★☆
総合評価     ★★★★☆

 アイリスオーヤマのこちらの製品が選択肢でしょう。

  201901271644.jpg

 温度設定や庫内容量は上位機種に負けず、実用面で問題ありません。

 低価格ですが、コンベクション調理、オーブン調理、グリル調理、スローべーク調理といった基本性能が全て網羅されている点も安心でしょう。

 201901271645.jpg

 トースト4枚まで対応できますし、上位機なら(シンプルな仕組みながら)スチームトーストが作れます。

 日本のメーカーで、購入後のサポートをきちんと得られる点も、この機種を選ぶメリットだと思います。

補足:調理家電の関連記事の紹介

 というわけで、今回は、コンベクションオーブンの比較でした。

 なお、このブログは、オーブンなどの「焼く・温める」家電製品について次のような記事があります。

 201804061528.jpg

1・1人暮らし向け電子レンジ
2・小型のスチームオーブン
3・中型のスチームオーブン
4・オーブントースター
5・コンベクションオーブン
6・オーブン全体のおすすめ【結論】

 これらの記事もよろしくお願いします。

 最後になりましたが、この記事がもしお役に立ったようならば、Twitter Facebook はてなブックマークなどで話題を共有していただければ、とても嬉しいです。

 ではでは!

posted by Atlas at 11:44 | 調理家電

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