Top スキャナー 比較2025' 小型のモバイルスキャナ19機の性能とおすすめ・選び方 (2)

2025年05月14日

比較2025' 小型のモバイルスキャナ19機の性能とおすすめ・選び方 (2)

1回目記事からの続きです→こちら

今回の結論
モバイルスキャナーのおすすめは結論的にこれ!

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1・モバイルスキャナの比較 (1)
 1-1:選び方の基本の紹介【導入】
 1-2:キヤノン
 1-3:PFU〈ScanSnap〉
 1-4:エプソン
 1-5:ブラザー
2・モバイルスキャナの比較 (2)
 =最終的なおすすめの提案【結論】

 というわけで、今回は各社のモバイルスキャナを紹介してきました。

 最後にいつものように、Atlasのおすすめ機種!を提案してみたいと思います。


 第1に、オフィス・自宅のデスク向けで、読取速度が比較的速い機種としてオススメなのは、

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 【2023年発売】

 Windows 7〜11 Mac 10.9〜15

 【上位機種】

 12・エプソン DS-C480W
  ¥44,000 Amazon.co.jp (5/14執筆時)

 【下位機種】

 13・エプソン DS-C420W
  ¥32,000 Amazon.co.jp (5/14執筆時)

重さ :1.9kg(下位機は1.8kg)
Wi-Fi:対応
バッテリー駆動:
サイズ:長さ29.5×高さ12.5×奥行 10.4cm

スキャン処理  ★★★★★
携帯性     ★★★★☆
ネットワーク  ★★★★★
画像補正    ★★★★★
総合評価    ★★★★★

 エプソンDS-C480Wでしょう。

 常にPCなどのデバイスの近くで使うならば、液晶パネルなしの DS-C420WでもOKです。

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 読込速度は、仕事で最も使う300dpiについては、全く問題ない速度です。

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 原稿台も20枚まで置けますし、Uターン排紙なので、場所もとらないでしょう。

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 その上で、重送検知ほか、ガラス汚れ・ホチキス検知など、一度に複数枚取り込む場合、絶対あると有利と言える機能も備わります。

 ストレスになる部分ですので、ここは大きいです。

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 ドライバー部分も、画像補正が強いです。

 ユーティリティソフトも、同社の上級者向けが使えますので、処理の自動化の部分でも、結構高度なことができるでしょう。

 むろん、Wi-Fiも備えます。

 実際、小型サイズで、ここまでの性能の良い機種は他社にはなく、買って後悔のない機種です。

ーーー

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 【2016年発売】(在庫限り)

 Windows XP〜11 Mac 10.6〜15

 【上位機種】

 14・エプソン DS-360W
  ¥33,028 楽天市場 (5/14執筆時)

重さ :1.3kg
Wi-Fi:対応
バッテリー駆動対応
サイズ:長さ28.7×高さ6.7×奥行 8.8cm

 一方、どうしても「バッテリー動作」して欲しいならば、旧機のDS-360Wが選択肢です。

 ただ、本編で書いたように、その部分以外は、新機種に優る部分は、サイズ感以外はあまりないとは言えます。


 第2に、外出先・出張先のモバイル用としておすすめできるのは

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 【2014年発売】

 Windows XP〜11 Mac 10.8〜14

 4・Canon imageFORMULA DR-P208II
  ¥20,036 Amazon.co.jp (5/14執筆時)

 5・Canon imageFORMULA P-208II
  ¥17,160 楽天市場 (5/14執筆時)

重さ :600g
Wi-Fi:未対応
バッテリー駆動未対応
サイズ:長さ31.25×高さ4×奥行5.55cm

スキャン処理  ★★★★☆
携帯性     ★★★★★
ネットワーク  ★★★☆☆
画像補正    ★★★★★
総合評価    ★★★★☆

 キヤノンのDR-P208IIでしょう。

 小型で持ちはこびに対応する機種で、両面読み取りに対応する機種ですから。

 ダイワボウ情報システム発注の別注モデル( P-208II)がありますが、性能は同じです。値段で決めて良いでしょう。

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 本機は、手差しではあるものの、原稿が10枚同時に挿入できるため、作業効率が高いです。

 重さ600グラムと、バッグに入れても十分持ち運べる重さです。

 Wi-Fi非対応ですが、用途的にその部分に不便を感じないならば、本機がおすすめです。

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 スキャン速度は、上表の通りです。

 小型機ではブラザーのが速いですが、原稿を10枚手で挿入して使える部分で、実際的には、こちらの方が処理力は高いです。

 そおほか、ドライバインストール不要の「プラグアンドスキャン対応」という部分で、出先で他のPCを使うことになった場合の「保険」となります。

ーーー

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 【2021年発売】

 Windows 8.1〜11 Mac 10.14〜15

 2・Canon imageFORMULA R10 JPN
 3・Canon imageFORMULA R10 PG
  ¥24,864 Amazon.co.jp (5/14執筆時)

重さ :1.0kg
Wi-Fi:未対応
バッテリー駆動未対応
サイズ:長さ28.5×高さ4.0×奥行 9.5cm

スキャン処理  ★★★★☆
携帯性     ★★★★☆
ネットワーク  ★★★☆☆
画像補正    ★★★★★
総合評価    ★★★★☆

 ただ、どうしても、スタッカー(原稿置き)がある方が良いと考えるならば、R10をおすすめします。

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 こちらはスタッカーが付属して1kgです。

 長さ28.5×高さ4.0×奥行 9.5cmで、持ち運べないわけではないので、長期出張などに持っていくならば選択肢にして良いかと思います。

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 速度的にも問題ありません。「プラグアンドスキャン対応」にも対応です。


 第3に、保存を含めて完全にスキャナだけで利用できる機種としてオススメなのは、

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 【2020年発売】

 Windows 7〜11 Mac 10.12〜15

 19・BROTHER スキャナー MDS-940DW
  ¥16,363 楽天市場 (5/14執筆時)

重さ :700g
Wi-Fi:対応
バッテリー駆動対応
サイズ:長さ31.9×高さ4.54×奥行 6.31cm

スキャン処理  ★★☆☆☆
携帯性     ★★★★★★
ネットワーク  ★★★★★
画像補正    ★★★☆☆
総合評価    ★★★★☆

 ブラザーの MDS-940DWがオススメです。

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 モバイル利用で、本機だけでデータを保存していきたい場合は、SDカードに保存できる点が活きるでしょう。

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 Wi-Fiとバッテリーを付属し、読み取り速度も高速両面読み取りにも対応します。

 そのため、原稿が1枚ずつ手差しになる部分で問題がないならば、キャノンのDR-P208IIより総合力が高いので、こちらを選ぶべきでしょう。

 軽量性については、後発のエプソンなどに負けます。

 しかし、保存まで完全にPC/スマホレスにできるのは、こちらの利点でしょう。

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 なお、SDカードについては、格安モデルを含めて【こちら】で別に紹介していますので、よろしければどうぞ。


 第4に、軽量小型で、出張先などでも便利に使える携帯用のハンディスキャナとしておすすめな機種は、

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 【2018年発売】

 Windows 7〜11 Mac 10.11〜15

 17・EPSON モバイルスキャナー ES-60WB
 18・EPSON モバイルスキャナー ES-60WW
  ¥21,973 Amazon.co.jp (5/14執筆時)

サイズ:長さ27.2×高さ3.38×奥行4.7cm
重さ :300g
Wi-Fi:対応
バッテリー駆動約300枚

スキャン処理  ★★☆☆☆
携帯性     ★★★★★★
ネットワーク  ★★★★★
画像補正    ★★★★★
総合評価    ★★★★☆

 エプソンのES-60Wでしょう。

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 両面は非対応な、手差しの片面読み取り機とはなりますが、小型・軽量です。

 しかも、Wi-Fiとバッテリーを搭載し、バッテリー駆動で300枚分まで転送が可能です。

 ケーブルを持ち歩かずとも使えるので、出張には最適でしょう。さほど多用しない方が、デスクに入れておくのにも向きそうです。

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 スキャン速度は、あまり速くないですが、片面の手差しモデルは、1枚ずつさすのが前提ですし、あまり問題にしなくて良いと思います。

補足1:自炊ユーザー向けの補足注意

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 というわけで、今回はモバイルスキャナの紹介でした。最後に多少重要な「おまけ」です。

 職場やご自宅の「PDF化」や「自炊」を考えている方に向けてです。

 例えば、100冊以上の本やファイルなど、大量に処理することが想定される方は、モバイル用だとあまり選択肢がないです。

 さきほど「おすすめ」にしたエプソン「最上位機」にしても、20枚給紙なので、ビジネス用ならばともかく、本の「自炊用」としてみれば弱いです。

1・A4ドキュメントスキャナの比較

 そのため、自宅でその用途でご利用するならば、据え置き型の機種を選んだ方が、確実に作業効率が高いです。

 サイズとしても机の上に十分置けるサイズです。

 こういった機種は、上記リンクで別に比較しています。よろしければ、ご覧ください。

補足2:スキャナ関連記事の紹介

 このブログ「モノマニア」では、以下のようなスキャナに関する記事をこれまで書いています。

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1・ドキュメントスキャナの比較
  目的:書類の取込・自炊
  画質:標準
  速度:20枚/分〜
2・フラットベッドスキャナの比較
  用途:書類の取込
  画質:普通
  速度:1枚ずつ
3・ブックスキャナの比較
  用途:非破壊自炊
  画質:高い
  速度:1枚ずつ
4・書画カメラ型スキャナの比較
  用途:非破壊自炊
  画質:悪い
  速度:普通
5・フィルムスキャナの比較
  用途:写真用
  画質:最高
  速度:1枚ずつ
6・ハンディスキャナの比較
  用途:モバイル用
  画質:悪い
  速度:5枚/分〜
7・A3スキャナーの比較
  用途:図面の取込など
  画質:普通
  
速度:普通

 これらの記事もよろしくお願いします。

補足3:スキャナのお手入れ用品について

 最後に、お手入れについてです。

 コミックや本の取り込みをする場合、本の糊がスキャナの読み取り面に「本の糊(のり)」などが付いてしまい、光線や線がPDFに入ってしまうことが多いです。

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 富士通 クリーナF1 FI-C100CF1
  ¥2,489 Amazon.co.jp (5/14執筆時)

 キムワイプ 6箱 (200枚入) S-200
  ¥1,134 Amazon.co.jp (5/14執筆時)

 そこで、日々のメンテナンスのために、この2つのアイテムをスキャナと同時に揃えることをおすすめします。

 F1クリーナーは、富士通のScanSnap用のガラス面やローラーなどの専用の液体クリーナーです。これは、他のスキャナでも使えますので、1本持っておくことをオススメします。

 こちらはスプレー式ですので、キムワイプを湿らせて読み取り面やローラーを拭き掃除します。かなり大きいので、1度買えば当分持ちます。

 なお、キムワイプは、本来実験器具の清掃に使うものですが、ローラーやスキャナの掃除にも適しています

 ゴミが読み取り面に入るので、水道水で湿らせたティッシュペーパーなどでは掃除しないほうがよいです。

ーーー

 なお、このブログ「家電批評モノマニア」には自炊関連用品として次のような比較記事もあります。

  201810151541.jpg

1・フラットベッドスキャナの比較
2・ドキュメントスキャナの比較
3・ブックスキャナの比較
4・ディスクカッターの比較
5・裁断機の比較
6・自炊に必要な製品【まとめ】

 これらの記事も、よろしければご覧ください。例えば、6番の記事では、「自炊初心者向け」に必要な機材について、詳しく説明しています。

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フラッドベッドスキャナの比較記事

 そのほか、コミックの表紙だけなどならば、その部分だけ、上で紹介しているフラッドベッドスキャナで行った方が効率が良いでしょう。

 以上の記事で紹介しています。

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posted by Atlas at 16:48 | スキャナー

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