1回目記事からの続きです→こちら
5-1・富士通の高性能エアコン
7回目記事のトップバッターは、富士通ゼネラルの「ノクリア」の高級機です。
後述するように同社の高級エアコンは、風量や除湿機能に特色があります。
1・格安エアコンの比較 (1)
1-1:選び方の基本の解説【導入】
1-2:パナソニック
1-3:ダイキン
2・格安エアコンの比較 (2)
2-1:日立
2-2:富士通
3・格安エアコンの比較 (3)
3-1:三菱重工
3-2:三菱電機
4・格安エアコンの比較 (4)
4-1:シャープ
4-2:東芝
5・格安エアコンの比較 (5)
5-1:アイリスオーヤマ
5-2:コロナ
予算:5万円〜
6・高性能エアコンの比較 (1)
6-1:パナソニック
6-2;日立
7・高性能エアコンの比較 (2)
7-1:富士通
7-2:ダイキン
8・高性能エアコンの比較 (3)
8-1:三菱重工
8-2;三菱電機
9・高性能エアコンの比較 (4)
9-1:シャープ
9-2;東芝
予算:10万円〜
10・エアコンのおすすめ 【まとめ】
=最終的なおすすめの提案【結論】
今回も、1回目記事冒頭の「選び方の基本」(こちら)で書いた基準に沿いながら、各機をみていきます。
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以下では、Atlasのおすすめポイントを赤系の文字色で、イマイチと思う部分を青字で記していきます。
【6畳向き】
【2025年1月発売】
20・富士通ゼネラル AS-Z225S-W
¥174,612 楽天市場 (6/10執筆時)
暖房能力:2.5kW (0.6〜5.8)6〜 7畳
冷房能力:2.2kW (0.6〜3.4)6〜 9畳
コンセント形状:100V 15A
省エネ達成率:104%(27年度)
年間電気代:18,693円(603kWh)
【8畳向き】
【2025年1月発売】
21・富士通ゼネラル AS-Z255S-W
¥191,724 楽天市場 (6/10執筆時)
暖房能力:2.8kW (0.6〜5.8)6〜 8畳
冷房能力:2.5kW (0.6〜3.5)7〜 10畳
コンセント形状:100V 15A
省エネ達成率:103%(27年度)
年間電気代:21,545円(695Wh)
【10畳向き】
【2025年1月発売】
22・富士通ゼネラル AS-Z285S-W
¥194,852 楽天市場 (6/10執筆時)
【2024年1月発売】
22・富士通ゼネラル AS-Z284R-W
¥247,250 楽天市場 (6/10執筆時)
暖房能力:3.6kW (0.6〜7.2)8〜 12畳
冷房能力:2.8kW (0.6〜4.1)8〜 10畳
コンセント形状:100V 20A
省エネ達成率:103%(27年度)
年間電気代:24,149円(779Wh)
Zシリーズは、富士通ゼネラルの「ノクリア」の高級ラインのエアコンです。
一部サイズは旧機種が残りますが、基本性能は同じです。
今年は、型番変更に止まるので、新旧から値段で決めてOKです。
消費電力量は、上位機らしく「省エネ」です。
先述のように、格安エアコンの平均は上図のような感じですが、それよりも、年間で4000円前後安いです。
暖房能力や冷房能力は、上位機らしいスペックです。
とくに、暖房時の暖かさは従来から「こだわり」がある企業です。
ただ、新型のコンプレッサを導入したパナソニックの上位機と比べると、暖房はほぼ互角ですが、冷房能力では負ける部分はあります。
除湿機能は、富士通は、見どころがあります。
他社が採用する、弱冷房除湿(ソフトクール除湿)ほか、再熱除湿機能も選べるからです。最近だと、再熱除湿を搭載する機種は少ないです。
この場合、ヒーターを併用し、冷やして除湿し、暖めた空気を出るので、温度が低下しにくいメリットがあります。
熱交換器を冷却器と再熱器に部分に分けて運用する方式で(弱冷房除湿よりは電気代がかかるものの)別のヒーターを搭載するわけでもないので、経済的です。
だいぶ昔はここが難点でしたが、経済性が増したため搭載が続きます。
住宅構造の事情で、比較的寒い時期に除湿を利用したい場合、外気1度以上で動きます。
再熱除湿でない機種もこのスペックの機種はあります。ただ、真夏以外の除湿量や温度低下を考えると、搭載に意義はあります。
他のエアコンの除湿の場合、室外と室内の気温が同じほどだと除湿力が弱いため、再熱除湿は、梅雨・長雨の時期に寒い地域の場合、特に意義があるでしょう。
なお、再熱除湿は、吹き出し口から、夏には「生暖かい空気が出る」ので、風に当たるような使い方をしない方が快適です。ただ、容易に対策できるでしょう。
加えて、このシリーズは「さらさら冷房」機能も搭載です。
通常、対策のないエアコンは設定温度に到達すると(冷房しなくなるので)相対的に除湿が弱り、「寒いが多湿」になりやすいです。
本機は、設定温度に近づくと、再熱除湿に自動で切り替わるため、湿気を取りきり蒸し暑さを感じにくいと言えます。
各社、高級機だとこの部分に何らかの対策があります。ただ、真夏以外も強力な「再熱除湿」を使う部分で、メリット性はやや大きいでしょう。
気流制御は、スマートセンサーを利用する方式です。
「複眼ふく射センサー」、つまり赤外線センサーを基本にします。
富士通の場合、搭載のAI学習により温度ムラ予測と体感温度予測を行うため、「ダブルAI機能」と呼んでいます。
一方、この部分は、あとで見るように東芝が、高度なレーダーセンサーを採用したので、やはり、比較が必要です。
一方、富士通がこだわるのは、風の到達距離です。
強力ファンと独立ルーパーによって、風の届く範囲も相当広いため、形状が複雑な部屋や、縦長の部屋などへの対応力は、同社の個性と言えます。
とくに、富士通はフラップが大型で、アシストフラップが付属するダブルウイングフラップです。ここはメーカーとしてこだわる「暖房」において有利で、足もとに風を送りやすくする工夫となります。
富士通は、先述のように、スペック的な暖房能力(kW)では、他社に強いライバル機もあります。ただ、こうした工夫全体としていえば、暖房の快適さにも、強いこだわりがある印象です。。
その点で言えば、霜取り運転中に止まらず、暖房しながら運転するバイパス暖房も、ユニークと言えます。
自動お掃除機能は、搭載です。
なお、富士通は、エアコン掃除機の「元祖」です。
その分、メンテ性などの弱点も知っているのでしょうし、数年間、最上位機に搭載をやめていた時期がありました。
近年復活させましたが、パナソニックのような排出機構も、東芝のような掃除機対応などもなく、進化もイマイチです。
清潔性は、最近各社とも工夫する場合が多いです。
同社も、熱交換器に防かびコーティングをなすほか、フィルター・風経路ともに、防かび対策を施します。
送風ファンを除けば、対策の言及があるので、日立などを除けば充実するほうかと思います。
一方、同社がこだわるのは、熱交換器の加熱除菌です。他社は氷結させてゴミを流し、乾かすような構造を取ります。
しかし、同社は、溜まった結露水を55度のお湯にして洗い流す方式です。
諸説あるでしょうが、同社によると、カビ対策はお湯を使うことが最も効果的ということです。実際、熱交換器の「カビの抑制」ではなく「カビの除去」と表現します。
再熱除湿と同じで、再熱除菌も、部屋の温度が上がるので夏場にはとても不快ですので、寝室には正直おすすめしません。
3回に1回はやるような指示ですが、タイマー設定ほか、センサーによる不在検知で、留守中に行わせることは可能です。
確認したところ、その場合、冷房運転をして水を貯めてからの動作となるので、問題ないです。
一方、お手入れも忘れれば意味ないため、他の部分のメンテを含めて、エアコンが判断して、勝手に実行してくれる「まるごとクリーンタイマー」機能もあります。
オフにもできます。
空気清浄機能は、搭載です。
富士通ゼネラルの場合、電気を使って花粉などを帯電させてフィルターに吸着させる、上位のプラズマ空清を利用します。東芝も使っている方式です。
エアコンのように大きなフィルタを入れるスペースがない場合に便利です。
捕捉率は、92%と「そこそこ」です。
東芝のように熱交換器に付着させるのではなく、フィルタに吸着させる仕組みです。そのため、1年間に1度の洗浄メンテは必要です。
ニオイの脱臭はできません。
先述のように、エアコンの空気清浄機能には、各社とも「限界」があるため、過度に力を入れすぎず、この程度でも十分かな、とは思います。
ネットワーク機能は、富士通も搭載します。
無線LANアダプタも内蔵です。外出先からの制御や運転確認に対応します。
一方、執筆時現在ですが、スマホ内蔵GPSに連動した、消し忘れ、つけ忘れ防止機能は、未装備です。
他社は軒並み装備ですので、多少劣ります。
ただ、アップデート対応できる部分なので、そのうち搭載になるかもしれません(調査予定)。
パナソニック同様に、AI解析・学習もできます。
にも似た機能がありますが、内蔵される各センサーのデータや、外気温や気象情報を付け合わせて、AIがユーザーの好みに合わせて自動運転を改良していく仕組みもあります(ダブルAI)。
スマホで、ピンポイントな風向き、風量調整なども他社上位機同様にできます。
ファームウェアのアップデートも対応です。
そのほか、nocriaの上位機の場合、本体にスピーカーが内蔵です。
オフにもできますが、声で操作の復唱をしてくれます。
そのほか「お手入れお知らせ」としてメンテナンス時期をお知らせしてくれる機能や、節電方法のアドバイス、電気代のチェックなどが、音声で可能です。
スマホ利用音IOTに比べると「ローテク」ですが、お年寄りなどに優しいと言えそうです。
酷暑対応は、外気温(吹き出し口温度)50度まで対応です。
最近は各社共ですが、現状における業界最高水準です。
寒冷地も、暖房時、外気温マイナス15度まで動きます。
ダイキン上位機には及びませんが、「タフ」な製品といえます。
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以上、富士通ゼネラルのZシリーズの紹介でした。
流行りの「換気・加湿機能」はない機種です。ただ、風量の強さや、再熱除湿など、基本的な部分において見どころは多いです。
先述のように、利用後の加熱除菌という仕組みは、熱さが長い時間続くわけで寝室には不適でしょうが、リビングならば良いかと思います。
6畳・8畳用ではとくに、部屋が最も早く冷える機種だと言えます。
【6畳向き】
【2025年2月発売】
23・富士通ゼネラル AS-X225S-W
¥191,214 楽天市場 (6/10執筆時)
暖房能力:2.5kW (0.6〜5.5)6〜 7畳
冷房能力:2.2kW (0.6〜3.4)6〜 9畳
コンセント形状:100V 15A
省エネ達成率:101%(27年度)
年間電気代:19,251円(621kWh)
【8畳向き】
【2025年2月発売】
24・富士通ゼネラル AS-X255S-W
¥208,440 楽天市場 (6/10執筆時)
【2024年発売】
24・富士通ゼネラル AS-X254R-W
¥199,230 楽天市場 (6/10執筆時)
暖房能力:2.8kW (0.6〜5.5)6〜 8畳
冷房能力:2.5kW (0.6〜3.5)7〜 10畳
コンセント形状:100V 15A
省エネ達成率:100%(27年度)
年間電気代:21,510円(717kWh)
【10畳向き】
【2025年2月発売】
25・富士通ゼネラル AS-X285S-W
¥217,076 楽天市場 (6/10執筆時)
【2024年発売】
25・富士通ゼネラル AS-X284R-W
¥208,800 楽天市場 (6/10執筆時)
暖房能力:3.6kW (0.6〜7.1)8〜 12畳
冷房能力:2.8kW (0.6〜4.1)8〜 10畳
コンセント形状:100V 20A
省エネ達成率:101%(27年度)
年間電気代:24,490円(790kWh)
Xシリーズは、富士通ゼネラルの「ノクリア」の最上位機です。
新旧両機種ありますが、性能差はないです。
去年はそれなりに変更があったので今年は「おやすみ」のようです。
ネットでは在庫がまだあるので、値段が安いうちは、旧機種でOKです。
暖房能力や冷房能力は、注意点があります。
最上位機ながら、特に、畳数が小さめなものは、Zシリーズに暖房能力で及ばない部分があります。
ただ、気にするほどの差ではないとは言えます。
消費電力量も、省エネ達成率ベースで、多少負けています。
気流制御は、しかし、魅力です。
本機は、左右に送風装置が内蔵されます。
熱交換器を通らないただの風ですが、風力がアップするため、相当に遠くまで風が飛ぶハイブリッド気流です(DUAL BLASTER)。
ようするに、連動型のサーキュレーターが内蔵されているようなものなので、空気のかくはん効果が期待できます。
一方、冷暖房能力自体が強くなるわけではない点は注意点です。
適用畳数以内ならばOKでしょうが、それ以上に適応させようとする場合、せっかくの節電性能は半減しますので、適用畳数の範囲内において「風が強い」と考えてください。
ネットワーク機能は、Wi-Fiが内蔵されます。
下位機種同様に、外出先からの操作を含めて、スマホでエアコンが操作できます。
なお、以前は、Bluetooth通信(RF)のリモコンでしたが、現在は普通の赤外線リモコンです。割と問題点もありましたので、これで問題ありません。
清潔性は、下位機種同様に加熱除菌の仕組みがあります。
それらに加え、送風ファンにも抗菌・防カビコーティングがなされるのが大きな違いです。
センサーは、人感センサーが付属です。
節電のためのもので、人の位置などは把握しないので、気流制御には関わりません。
一方、本機は、本体ほか、先述のリモコン部分にも温度センサーを搭載します。
その上で、介護などに便利な熱中症や防寒などのため、自動でエアコンが付く「見まもり」運転モードがあります。リモコン内蔵の温度計ではなく、本体内蔵の室温センサーを利用するので、正確性は、設置状況による部分はあります。
あとの主要機能は、上で見たZシリーズとあまり変わりません。
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以上、富士通ゼネラルの Xシリーズはの紹介でした。
個人的に本機の旧機種を使っていた時期があり、懐かしい製品です。
送風ファンのパワーは折り紙付きですので、変則的な形状のリビングなどに据え置く場合、有利になる場合が多いといえます。
Bluetooth方式のリモコンもその意味では、赤外線リモコンより、変則的な部屋の間取りに強いわけですし、ニーズはあるかと思います。
ただし、リモコンには赤外線(IR)がないので、他社の【スマートリモコンの比較記事】で書いた各社の製品とはリンクできません。そのため、部屋の温湿度に応じたエアコンの自動運転など、家中の家電のIOT化に興味のある方は対応できない部分がある点、気をつけましょう。
【8畳向き】
【2024年10月発売】(2025年モデル)
26・富士通ゼネラル ゴク暖 AS-ZN254S-W
¥194,852 楽天市場 (6/10執筆時)
【2023年10月発売】(2024年モデル)
26・富士通ゼネラル ゴク暖 AS-ZN254R-W
¥217,800 楽天市場 (6/10執筆時)
暖房能力:2.8kW (0.6〜7.1)7〜 10畳
冷房能力:2.5kW (0.6〜3.5)6〜 8畳
コンセント形状:100V 20A
省エネ達成率:109%(27年度)
年間電気代:21,576円(695kWh)
ZNシリーズは、富士通ゼネラルの「ノクリア」シリーズのエアコンです。
このシリーズは、冬場にはCMでよく見る「ゴク暖ノクリア」で、「寒冷地仕様」のエアコンです。
他社にも寒冷地仕様のエアコン(ダイキンのスゴ暖・三菱電機のズバ暖ほか)はありますが、今回の記事ではあまり触れませんでした。
富士通はこの機種をかなり力を入れて宣伝していて、おそらく暖房特化型では、最も有名で、売れ筋と言えるので、取りあげました。
8畳クラスのみの紹介なのは、これ以上は200V用で、本格的な工事が必要で、今回の比較対象から外れるからです。ただ、機能面は同じなので、参考になるかとは思います。
1・お手入れお知らせ
2・人感センサー「自動ECO」
新旧両機種あります。
主な違いは、自動ECO機能の有無です。
自動ECOは、人感センサーを利用したものです。旧機でもセンサー自体は搭載で、人の在不在を検知したエコ運転(不在ECO)はしました。
自動ECOは、人がいる場合でも、温度状況と人の動き(活動量)に合わせて、温度を制御してくれる機能です。ON/OFF可能です。
ただ、人の動き(=検知回数)を見るだけのものなので、実際、勝手に制御されて不快に感じる場合はあるでしょう。あってもなくても良いと思います。
あとは、変わりません。
暖房能力や冷房能力は、8畳用で、それぞれ最大7.1kw、最大3.5kwです。
冷房は、高級機としては平均的と言えますが、「ゴク暖」だけに暖かいです。
寒冷地仕様モデルとして優秀です。
ただ、(本機は全国で宣伝していますが)下位シリーズ10畳用と比べると数値は同じほどというのが本機の注意点です。
つまり、冷房能力の面で「8畳用」だが、暖房だけ「10畳並」にして暖かくしているよ、という類のモデルです。これは、200V用も同じです。
エアコンの本体サイズは畳数によらず同じで、室外機も同じなので、では、「10畳用を買うのと何が違うの?」という自問自答は必要です。
速暖力は、(10畳並の出力なので)応じて高いでしょう。
出されている温度は、200Vの14畳モデルのものなので、100V 20Aの8畳用機種で果たしてどうなのかがわからないです。
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結論的にいえば、ふだんマイナス10度を下回るような厳寒地を除けば、下位や他社機の10畳用を買う場合との違いは、省エネ性が少し良いという点でしょう。
(冷房が弱い分)期間電気代が少ないので、10年間で電気代が少し安いということになるでしょうが、冷暖房のバランスは良くないと思います。
とにかく、本機は、CMだけで判断せず、あくまで、寒冷地仕様として売っているモデルと理解してください。
暖かさの部分では、下位機種同様、バイパス暖房に対応です。
冷房中の霜取り運転時に暖房が止まらないようにする工夫ですが、寒冷地用という性質からすると、マッチ度が高い機能でしょう。
パナソニックのエネチャージとは違う考え方ですが、部屋の温度低下は防げるでしょうし、快適性が向上しそうです。
状況によっては、通常の霜取り運転になるとの注意書きですが、この動作が必要になる場合は、部屋の温度は設定よりも少し上げておく予備動作をします(ホットキープ&クイック除霜)。
気流制御は、ただ、あまり工夫はないです。
また、Xシリーズにみられた左右にむけた送風装置もありません。
ただ、アシストフラップは、本機も大型です。
足もとに暖気を届きやすくする工夫です。スペック的な足もと温度(最高40度)は、この部品の有無に関わらず同じですが、通常の上位機と同じで、快適度は実際増すでしょう。
除湿機能は、本機も、弱冷房と再熱除湿が選べます。
冬寒くて、季節によっては湿気が多い日本海側だと、寒い時期の対応力が高いと言える再熱除湿はポイントかもしれません。
自動お掃除機能は、同じものが搭載になります。
清潔性は、Xシリーズにある、ファンの防かび・抗菌コーティングが未採用です。
まるごとクリーンタイマーは、こちらも搭載です。
これは、あまり詳しくない方にはうれしい機能といえます。設定した時間に必要に応じて(オートで)クリーン機能を実行します。
最近の機種は、(自動お掃除だけでなく)カビ取りや除菌など複数の掃除機能があるので、分からないという場合も多そうなので、そこにメスを入れた形です。
それ以外は同じです。
空気清浄機能は、プラズマ空清を搭載です。
ここも下位機種と同じです。
ネットワーク機能は、本機も無線LANを搭載です。
リモコンは、普通の赤外線です。
酷暑対応は、本機は50度、マイナス25度まで室外機が対応できます。
冬の対応を各機種は、一般向けではダイキン機に限られますし、寒冷地用としてはポイントです。
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以上、富士通ゼネラルのZNシリーズの紹介でした。
「ゴク暖」はあくまで(相当の)寒冷地向きの機種であるとの理解が必要です。酷寒でも暖房ができる点が魅力の機種です。これは、他社の暖房特化型も同じことが言えます。
逆に言えば、マイナス10度を下回らないような場所のメイン機としては、同社のXシリーズなどが良いでしょう。
寒冷地でない場所ではバランスが悪いので、かえって電気代がかかるでしょうから、パワフルな機種が欲しければ、素直に適用畳数を1つ高めたほうが賢いです。
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【6畳向き】
【2024年10月発売】(2025年モデル)
27・富士通ゼネラル ゴク暖 AS-DN225S-W
¥124,297 楽天市場 (6/10執筆時)
【2023年10月発売】(2024年モデル)
27・富士通ゼネラル ゴク暖 AS-DN224R-W
¥111,507 楽天市場 (6/10執筆時)
暖房能力:2.2kW (0.6〜6.5)6〜 9畳
冷房能力:2.5kW (0.9〜3.2)6〜 7畳
コンセント形状:100V 20A
省エネ達成率:103%(27年度)
年間電気代:20,150円(650kWh)
【8畳向き】
【2024年10月発売】(2025年モデル)
28・富士通ゼネラル ゴク暖 AS-DN255S-W
¥135,004 楽天市場 (6/10執筆時)
【2023年10月発売】(2024年モデル)
28・富士通ゼネラル ゴク暖 AS-DN254R-W
¥127,312 楽天市場 (6/10執筆時)
暖房能力:2.8kW (0.6〜6.5)7〜 10畳
冷房能力:2.5kW (0.9〜3.3)6〜 8畳
コンセント形状:100V 20A
省エネ達成率:101%(27年度)
年間電気代:23,281円(751kWh)
なお、DNシリーズは、ゴク暖の下位シリーズです。
「コンパクトモデル」となるため、こちらは、先述の速暖機能が省略になります。新機種は、プラズマ空清も省略です。
大型フラップも不採用なので、風の届きも12m(上位機は15m)です。また、アシストフラップ不採用で、気流制御の部分でも差があります。先述のバイパス暖房もないですし、同社の売りの「再熱除湿」もありません。
無線LANについても、オプションです。
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結論的にいえば、名前は「ゴク暖」ですが、機能としては「スタンダード機」の性能です。その、暖房機能を強化したというイメージで、考えると良いかなと思います。
5-2・ダイキンの高性能エアコン
続いて、ダイキンの高性能エアコンです。
すでにみた同社の入門機と同じく、「異常気象」に強いタフネスさをベースにしつつ、上位機は、「換気と加湿」という、時代のニーズに合わせた空調部分に力を入れてパワーアップさせています。
【2024年11月発売】(2025年モデル)
【6畳向き】
【通常型番】
29・ダイキン Rシリーズ AN225ARS-W
¥237,120 楽天市場 (6/10執筆時)
【工務店向け型番】
30・ダイキン RXシリーズ S225ATRS-W
30・ダイキン RXシリーズ S225ATRS-C
¥153,000 楽天市場 (6/10執筆時)
暖房能力:2.5kW (0.6〜6.2)6〜 7畳
冷房能力:2.2kW (0.5〜3.3)6〜 9畳
コンセント形状:100V 20A
省エネ達成率:104%(27年度)
年間電気代:18,693円 (603kWh)
【8畳向き】
【通常型番】
31・ダイキン Rシリーズ AN255ARS-W
¥256,920 楽天市場 (6/10執筆時)
【工務店向け型番】
32・ダイキン RXシリーズ S255ATRS-W
32・ダイキン RXシリーズ S255ATRS-C
¥163,500 楽天市場 (6/10執筆時)
暖房能力:2.8kW (0.6〜6.3)6〜 8畳
冷房能力:2.5kW (0.4〜3.5)7〜 10畳
コンセント形状:100V 20A
省エネ達成率:103%(27年度)
年間電気代:21,545円(695kWh)
【10畳向き】
【通常型番】
33・ダイキン Rシリーズ AN285ARS-W
¥276,720 楽天市場 (6/10執筆時)
【工務店向け型番】
34・ダイキン RXシリーズ S285ATRS-W
34・ダイキン RXシリーズ S285ATRS-C
¥181,000 楽天市場 (6/10執筆時)
暖房能力:3.6kW(0.6〜7.2)8〜 10畳
冷房能力:2.8kW(0.7〜4.0)8〜 12畳
コンセント形状:100V 20A
省エネ達成率:101%(27年度)
年間電気代:24,490円 (790kWh)
【12畳向き】
【通常型番】
35・ダイキン Rシリーズ AN365ARS-W
¥296,520 楽天市場 (6/10執筆時)
【工務店向け型番】
36・ダイキン RXシリーズ S365ATRS-W
36・ダイキン RXシリーズ S365ATRS-C
¥189,900 楽天市場 (6/10執筆時)
暖房能力:4.2kW(0.6〜7.2)9〜 12畳
冷房能力:3.6kW(0.7〜4.1)10〜 15畳
コンセント形状:100V 20A
省エネ達成率:100%(27年度)
年間電気代:31,992円 (1032kWh)
【14畳向き】
【通常型番】
37・ダイキン Rシリーズ AN405ARS-W
¥306,420 楽天市場 (6/10執筆時)
【工務店向け型番】
38・ダイキン RXシリーズ S405ATRS-W
38・ダイキン RXシリーズ S405ATRS-C
¥203,320 楽天市場 (6/10執筆時)
暖房能力:5.0kW(0.6〜7.3)8〜 10畳
冷房能力:4.0kW(0.7〜5.3)11〜 17畳
コンセント形状:100V 20A
省エネ達成率:93%(27年度)
年間電気代:37,820円 (1220kWh)
こちらは、ダイキンのRシリーズに属するエアコンで、同社の最上位機種です。
流通経路の違いで2種の型番がありますが、性能は同じです。
第1に、AN型番(Rシリーズ)は、デンキヤルートの型番です。
(通常)工事費セットの価格の場合が多いです。
ただ、通常販路の製品は、毎年割と「品薄」です。工務店(ネット)経路より早くなくなります。
第2に、S型番(RXシリーズ)は、住設ルートの型番です。
そちらだけ、ベージュのモデルがあります。個人が買っても問題ないです。
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結論的にいえば、特段違いがないので、基本的には値段で決めて良いでしょう。
例年、ネットだと、工務店ルートの製品のほうがだいぶ価格が安いので、設置工事が全国対応ならば、選んでも良いと思います。
年間電気代は、14畳用を除いて新基準の省エネ達成率を上回ります。
上表は、1回目記事の「選び方の基本」で説明した、各社の格安エアコンの標準的な電気代です。
それらと比べると、1年間で4000円前後の差にはなります。
ただ、ダイキンの場合「節電自動運転(温度・しつどコントロール)」が選択できます。
自動運転時、安定温度に到達したあと、寒く(暖かく)しない程度の節電運転を行います。似た機能を持った旧機の情報では、年間で最大6,000円強の節電との記載でしたし、その程度の節電性は期待できいます。
一方、25年モデルから、温度(冷暖房)の値と、湿度(除加湿)の値を設定しての、複合的な節電もできるようになりました。
いずれのモードも能力は(むろん)落ちるので、速暖性・速冷性、あるいは、室温安定性は落ちるでしょう。
ただ、同社によると、使用されるコンプレッサー(スイングコンプレッサー)は、低回転でも効率良く運転できるため、室温変化を起こしにくいとします。また、運用面でも、例えば、おやすみ運転を利用する場合、夜は基準値を変更して動作させるような配もがあります。
こうした工夫がある部分で言えば、「快適度」の減少を最小限にしつつ、省エネ性を詰めた機能だといえそうです。とくに、しっかりとした断熱構造のあるご自宅ならば、結構「使える」でしょう。
暖房能力と冷房能力は、どのサイズも最高水準であり、問題ありません。
あえて言えば、冷房能力は少しパナソニックがに負け、暖房はダイキンが勝ちますが、ここまで強ければ、どちらも「互角」と言って良いです。
一方、 パナソニック機の最上位機にも見られましたが、暖房時の屋外の空気中の水分を取り出して、利用する「加湿機能(うるる加湿)」機能があります。
100V機の場合、無給水で、8畳・10畳クラスで620ml/h、12畳で630ml/あたりです。
パナソニックの高級機も同じ機能がありますが、特に8畳以下の製品は、ダイキンのほうが加湿量はやや多いです。
【加湿器の比較記事】で紹介した水タンク式の専門機と比較しても、同等以上の加湿量です。
ただし、屋外との温度差で加湿量は変わるでしょうし、湿度の指定も不可です。ちなみに、スペック的は、屋外7度・室内20度のものです。
一方、ダイキンの加湿機能は、パワフルに使う場合、室外機の稼働音が不評だったのですが、今回、吸音マフラーを搭載し、この部分の対策を強めています。
一方、パナソニックの高級機でも見ましたが、ダイキンにも換気機能があります。
繰り返しの説明になりますが、普通のエアコンは、熱交換だけを室外機と行うもので、換気はしていません。エアコンから出ている空気は、室内の空気です。
しかし、本機は機構上、室外機と空気の流路がつながり、ある程度換気もします。
パナソニックと同じく、給気換気と排気換気と両方に対応します。
流量について言えば、パナソニックは、どのサイズも給気が30㎥/hで、排気が27㎥/hでしたので、この部分ついては、(加湿量と違い)すこし負けます。
排気換気は、夏場に有効です。
帰宅直後の「ムッと」した熱を、センサー検知後に自動的に排気するのに有効です室内が低温になった場合、給気換気に切り替わります。
なお、給気を含めて、基本機能はパナソニックと変わりません。
センサーも同じです。
パナソニックは、センサー(ひと・もの・温湿度センサー)で、自動で換気も制御しました。
ダイキンも方向性は同じで、センサー連動で換気を行う仕様です。
人センサーと連動して、不在時に給気換気量(給気風量)を自動で減らすセンサー換気になります。気密性の低い木造家屋には「無用」な機能でしょうが、マンションなどは意味があるでしょう。
応用的に、排気換気を手動設定して、ニオイや湿気を逃がすことも可能です。
一方、ダイキンは、エアコンの内部乾燥運転の際の湿気も外に逃がすので、(夜など)オフにした後の不快感は軽減します。
この機能は、パナソニックには言及がないのですが、とにかく、乾燥運転は(夏場に部屋が暑くなって)邪魔くさいので、かなりよい機能に思えます。
除湿機能は、「再熱除湿」と「弱冷房除湿」を利用するハイブリッドです。
弱冷房除湿は、選んで運転することはできます(除湿冷房)が、再熱加湿は、必要な場合、自動でそれが使われます。
これを同社は、さらら除湿(リニアハイブリッド方式)と呼びます。
つまり、夏は普通に、電気代が安い弱冷房除湿を使い(上左図)、適温に達したら熱交換器の一部を休ませて、温度低下を防ぎます(上右図)
冬場は、本機の「換気機能」を利用して湿気を外に追い出します(下左図)。梅雨・長雨の時期など、室外と室内の温度差・湿度差がない場合は再熱除湿(リニアハイブリッド除湿)で、除湿していきます(下右図)。
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結論的にいえば、除湿機能の部分だけで言えば、相当に力強い仕様です。
空調部分が強いのはパナソニックもですが、除湿部分は、(風のが重要な)衣類乾燥を除けば、ダイキンが少し良い感じです。
ただ、ダイキンは除湿に対応する気温は外気14度からです。
例えば、「肌寒く外が雨」という状況だと給気換気でも、再熱除湿でも対応できないでしょう。ただ、こういった状況で除湿が必要な人は多くないでしょう。
総合的にダイキンは優秀です。
一方、ダイキンは、夏の冷房時、安定温度に達したあとの、湿度制御が「うまい」部分にも定評があります。
通常のエアコンだと、安定温度到達後は、冷房(除湿)運転を止めるので、除湿量は少なくなります。しかし、本機は、熱交換器の一部だけ冷やす冷媒制御で、室温との差を作ることで除湿量を増やします(デジクル制御)。
0.5度単位の細かい温度制御(ピット制御)と合わせて実現しています。10年ほどまえからの搭載技術で「プレミアム冷房」と言います。
今でも入門機では未搭載で、中位機(FXシリーズ)から搭載されています。
気流制御は、ダイキンの下位機種はあまり工夫がなかったです。
しかし、本機は、赤外線センサーと連動した運転をします。
前方160度に限られますが、人・壁・床の温度情報を取得し、AIが快適な温度で自動運転するAI快適自動運転が目立ちます。
ただ、レーダー方式の東芝、複合的なセンサーを活用するパナソニックには、総合的な精度では及ばないでしょうが、評価できます。
一方、風の到達距離は、情報はないです。
ただ、ダイキン機は、風量をわりと重視した設計ですし不安はありません。
省エネ性は、この部分もあり、本機も評価が高いです。
自動お掃除機能は、搭載です。
ただし、ダストボックス式で、特に面白い工夫はないです。
清潔性は、工夫が見られます。
先述のように、本機は換気機能を利用した加湿機能があります。
その加湿水の一部を利用した加湿水洗浄機能があります。
時間がかかるので、あくまで「月一回の」お手入れ用です。しかし、お掃除効果は期待できるでしょう。
イオン(ストリーマ)放射機能を利用しつつ乾かすので、お手入れの際のカビ対策も万全です。ニオイの原因菌の抑制効果も期待できます。
水を加湿に使う方式なので、「月一回」ではなく日常運転時のカビ対策も重要です。
その点は、熱交換器の油汚れ対策を含むコーティングで解決する方向です。
空気清浄機能は、非搭載です。
「換気」に力点をおくメーカーなので、これでいいのでしょう。
一ニオイは、水de脱臭という機能で、水分子に壁などの付着臭を吸収させる仕組みはあります。
ネットワーク機能は、無線LAN(Wi-Fi)が付属です。
自社アプリで、外出先からの操作も可能です。
ダイキンも、スマホGPSと連動して電源の入切(通知)に対応できます。
一方、天気などのクラウド情報、ユーザーの運転状況や、本体内蔵センサーなどの諸情報をAがI解析・学習し、自動運転を各家庭用に「カスタマイズ」機能は、非搭載です。パナソニックや富士通ゼネラルとの差です。
なお、方向性は少し変わりますが、無線LANを通じて、【加湿空気清浄機の比較記事】でみたダイキン機との協調運転が可能です。
「空調家電」として高度な本機の性質上、この部分は、他社に比べても強調できます。
酷暑対応は、室外機50度対応を表明します。
その上で、寒冷地については、下位機種以上の-25℃対応です。
酷暑・極寒への対応力は、全メーカーを通しても評判が最も良いです。
ダイキンは「スゴ暖」という寒冷地対応タイプもあります。そちらも耐低温の数字は本機と同じです。
ただし、仕様面で、凍結や着雪を防止する装備があるので違いはあります。
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以上、ダイキンのRシリーズとRXシリーズの紹介でした。
100V機の最高峰機だけで言えば、加湿・換気・高度な除湿という部分で、パナソニック最上位機がライバルです。
比較する場合、パワーという部分では、ダイキンが有利に思います。下位機種同様の室外機の「極地対応力」を含めて、適用畳数通りに使ったら、「パワー不足を感じさせない」でしょう。
帰宅直後に、一気に「快適温度・湿度」に持って行く速さでは、一番だと感じます。
一方、パナソニックは、センシングを含めて、(掘っておいても)「快適な空調管理」を目指す方向性かと思います。
霜取り運転で停止せず間断なく運転できるエネチャージ システムを含めて、シーズン中、ほぼ全日エアコンを付けっぱなしにするような使い方の場合は、パナソニックが少しよいかと感じます。
とはいえ、ほとんど互角と思えますので、あとは値段でしょう。
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【2023年11月発売】(2024年モデル)
【6畳向き】
【工務店向け型番】
39・ダイキン RXシリーズ S224ATRS-W
39・ダイキン RXシリーズ S224ATRS-C
¥179,998 楽天市場 (6/10執筆時)
【ビック系型番】
40・ダイキン RBKシリーズ AN224ARBKS-W
¥255,820 楽天市場 (6/10執筆時)
暖房能力:2.5kW (0.6〜6.2)6〜 7畳
冷房能力:2.2kW (0.5〜3.3)6〜 9畳
コンセント形状:100V 20A
省エネ達成率:106%(27年度)
年間電気代:18,414円 (594kWh)
【8畳向き】
【工務店向け型番】
41・ダイキン RXシリーズ S254ATRS-W
41・ダイキン RXシリーズ S254ATRS-C
¥167,121 楽天市場 (6/10執筆時)
【ビック系型番】
42・ダイキン RBKシリーズ AN254ARBKS-W
¥293,220 楽天市場 (6/10執筆時)
暖房能力:2.8kW (0.6〜6.3)6〜 8畳
冷房能力:2.5kW (0.4〜3.5)7〜 10畳
コンセント形状:100V 20A
省エネ達成率:104%(27年度)
年間電気代:21,235円(685Wh)
【10畳向き】
【工務店向け型番】
43・ダイキン RXシリーズ S284ATRS-W
43・ダイキン RXシリーズ S284ATRS-C
¥159,800 楽天市場 (6/10執筆時)
【ビック系型番】
44・ダイキン RBKシリーズ AN284ARBKS-W
¥305,800 楽天市場 (6/10執筆時)
暖房能力:3.6kW(0.6〜7.3)8〜 10畳
冷房能力:2.8kW(0.7〜4.0)8〜 12畳
コンセント形状:100V 20A
省エネ達成率:103%(27年度)
年間電気代:24,149円 (779kWh)
【12畳向き】
【工務店向け型番】
45・ダイキン RXシリーズ S364ATRS-W
45・ダイキン RXシリーズ S364ATRS-C
¥167,800 楽天市場 (6/10執筆時)
【ビック系型番】
46・ダイキン RBKシリーズ AN364ARBKS-W
¥327,800 楽天市場 (6/10執筆時)
暖房能力:4.2kW(0.6〜7.3)9〜 12畳
冷房能力:3.6kW(0.7〜4.1)10〜 15畳
コンセント形状:100V 20A
省エネ達成率:100%(27年度)
年間電気代:31,992円 (1032kWh)
【14畳向き】
【工務店向け型番】
47・ダイキン RXシリーズ S404ATRS-W
47・ダイキン RXシリーズ S404ATRS-C
¥236,798 楽天市場 (6/10執筆時)
暖房能力:5.0kW(0.6〜7.3)8〜 10畳
冷房能力:4.0kW(0.7〜5.3)11〜 17畳
コンセント形状:100V 20A
省エネ達成率:95%(27年度)
年間電気代:37,231円 (1201kWh)
なお、ダイキン機については、以上のような旧機が残ります。
通常のデンキヤルートのAN型番(Rシリーズ)は、既に生産完了です。
ただ、住設向けのS型番(RXシリーズ)とビックカメラ系列向けに卸されるBK型番(RBKシリーズ)は、まだ在庫がありました。
BK型番のみ、ビックカメラが発注したオリジナルのおまけ機能が付きます。
センサー自動おでかけ運転です(上図)。
後述する「人感センサー」と連動した留守エコ機能の1つです。通常だと、指定時間経過後に電源がきれます。しかし、切らずに弱運転を続けるモードが選択可能です。
あとは、オリジナルおやすみ運転です。
通常機の「おやすみ運転」を独自改良し、1時間後に風量を下げて運転するようにしています。ただ、条件によっては、十分に冷えにくくなるのと、風向・気流設定によっては効果がない(音が大きい)場合があります。
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結論的にいえば、センサー自動おでかけ運転はあって良い「おまけ」に思う一方、オリジナルおやすみ運転は、制御プログラムの書換に類するので、一長一短を感じます。
こうした特典は、大手のデンキヤだとわりとあります。
個人的には、メーカーが「最も良い」と思って決めた制御はいじらずに、、センサー自動おでかけ運転のように、基本機能に付け足す方向のオマケだけにして欲しいとは、いつも感じます。
ただ、本機の場合はそう大きなプラスもマイナスもないです。基本的には値段で決めて良いでしょう。
年間電気代は、一方、サイズによりますが、新機種と若干の前後があります。
ただ、有意の差とまでは、言えないので、ここは気にしなくて良いでしょう。
機能面も、大きくは変わりません。
先述の合「節電自動運転(温度・しつどコントロール)」を利用する場合、旧機の場合、温度との連動だけで、湿度をふまえての連動(節電加湿暖房・節電加湿冷房)ができない程度です。
家電メーカーだと、新機種が発売すると即座に、自社サイトから旧機の紹介を即時に消して、新旧のスペックを比較できなくする企業と、旧機のスペック表を残して、型落ちを望むユーザーに配慮する企業に分かれます。
ダイキンは、三菱電機などと同じで「すぐ消す派の企業です。そのため、公開のあるマニュアルベースで比較した限りですが、新機種での機能省略も、新機種における機能追加も、上記で示した部分以外はないと思われます。
個人的には、家電メーカーの家電サイトだけ「ウェブ魚拓(アーカイブ)」して公開するようなサービスがあればヒットするように思いますが、まあ、色々問題はあるでしょう。
・・・話を元に戻します。
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結論的にいえば、比較して値段が新機種より安いようならば、旧機を選んでも良いでしょう。
とくに、住設ルートの製品は例年かなり安いので、工事の都合がつくようならば、そちらが良いかと思います。工事の話は、記事の最後で、改めて説明するつもりです。
次回に続く
高性能エアコンのおすすめは結論的にこれ!
というわけで、今回は、エアコンの比較の7回目記事でした。
記事は、まだまだ「続き」ます。
8・高性能エアコンの比較 (3)
8-1:三菱重工
8-2;三菱電機
9・高性能エアコンの比較 (4)
9-1:シャープ
9-2;東芝
予算:10万円〜
10・エアコンのおすすめ 【まとめ】
=最終的なおすすめの提案【結論】
続く、8回目記事(こちら)では、三菱重工・三菱電機の高級機を紹介します。
冷房能力 ★★★★★
暖房能力 ★★★★★
気流制御 ★★★★★
スマホ連携 ★★★★★
異常気象対応 ★★★★★
カビ臭対策 ★★★★★
総合評価 ★★★★★
その上で、結論編(こちら)では、ここまで紹介してきた全機種から、Atlasのおすすめといえる機種を提案していきます。
引き続きよろしくお願いします。
8回目記事は→こちら!
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