1回目記事からの続きです→こちら
今回の結論
小型スチームオーブンレンジのおすすめは結論的にこれ!
1・小型スチームオーブンの比較 (1)
1-1:選び方の基本の説明【導入】
1-2:シャープ〈ヘルシオ〉
1-3:パナソニック〈ビストロ〉
1-4:日立〈ヘルシーシェフ〉
2・小型スチームオーブンの比較 (2)
2-1:東芝〈石釜ドーム〉
2-2:アイリスオーヤマ
2-3:ツインバード ほか
3・小型スチームオーブンの比較 (3)
3-1:最終的なおすすめの提案【結論】
というわけで、今回は、「小型・省スペース」なスチームオーブンを紹介しました。
3回目記事となる今回は、いつものように、目的別・予算別に、Atlasのおすすめ機種を提案していきます。
第1に、スチームオーブンで減塩・脱油料理を楽しみたい人におすすめなのは、
【2022年9月発売】
1・SHARP ヘルシオ AX-UA30-W
2・SHARP ヘルシオ AX-UA30-B
¥43,120 Amazon.co.jp (7/6執筆時)
【2021年発売】
3・SHARP ヘルシオ AX-UA20-W
4・SHARP ヘルシオ AX-UA20-B
¥49,500 Amazon.co.jp (7/6執筆時)
【2020年発売】
5・SHARP ヘルシオ AX-AJ1-W
6・SHARP ヘルシオ AX-AJ1-B
¥35,800 Amazon.co.jp (7/6執筆時)
庫内容量:22L
レンジ出力:1000W
トースト:2枚まで(両面焼)
スチーム:ウォーターオーブン(水タンク)
センサー:蒸気センサー
オーブン最高温度:250度
外形寸法:幅470x奥行390×高さ340mm
対応人数 1-2人程度まで
スチーム調理 ★★★★★★
レンジ調理 ★★★★☆
オーブン調理 ★★★★☆
グリル調理 ★★★★☆
トースト調理 ★★★★★
レシピ充実度 ★★★★★
総合評価 ★★★★★
シャープのヘルシオのAX-UA30がおすすめです。
旧機種が残ります。
本編で書いたように、AX-UA20はほぼ同じ性能、AX-AJ1も無線LANがない以外は大きく変わりません。
無線LANの部分だけ考えて、あとは、値段で決めて良いかと思います。
個人的には、モノクロ液晶しか搭載しないタイプの電子レンジで、無線LANと連携できてもあまり便利ではないと思うので、2020年モデルで良いかと思います。
庫内容量は、22Lと少し小さめです。
本編で書いたように、密閉庫内で、蒸気で充満させないとならない、ウォーターオーブン特有の限界があるからです。
しかし、それでも2-3人分の料理は楽にこなせますので問題ないでしょう。
サイズは、幅470x高さ340x奥行390 mmです。
後ろだけでなく、左右もピッタリ配置できるので、設置の自由性は最も高いレンジとも言えます。
スチーム加熱は、しかし、本格的な水タンク式のウォーターオーブンです。
他社機と違い、ヒーターを併用せず、ボイラーを使う方式ですので、豊富な蒸気量で庫内を満たせます。
実際、その力で、食材表面を「水だけで焼く」ことができるのは、ヘルシオだけです。
加熱当初からパワフルな蒸気量なので、野菜などが短時間で仕上がりビタミンの保持力が高いほか、肉や魚も、蒸気による食材表面の、余分な塩分や油分をしっかり落としきります。
この部分で、「ヘルシー志向」の方は、確実に本機が合います。
また、「濃い」過熱水蒸気を表面に吹き付けることで、ヒーターなしで「焼ける」ので、グリル系の料理にも対応できます。
過熱水蒸気を利用する料理を最重要視するならば、機能の上で足りないものはありません。
ヘルシオは、このウォーターオーブンを使った自動メニューの数や料理ブックが充実します。
他社の場合、過熱水蒸気を効果的に利用した自動メニューは同社に比べると圧倒的に少ないいです。本編で書いたように、水タンクはあっても、マニュアル設定だと「過熱水蒸気」が使えない機種も、珍しくないです。
この部分でも、ヘルシー志向の 料理好きの方には「合う」といえます。
ヘルシオファンも独自にメニューを開発しており、それらの情報をネットで利用できるのも良い部分です。
電子レンジは、ただ「課題」があります。
蒸気センサー(=絶対湿度・温度センサー)だかです。
とくに、ラップをした製品は「無力」です。それ以外の場合も、加熱判定がイマイチで、余計に時間がかかったり、加熱不足だったりします。
その点で、ホームフリージングを多用している方、コンビニ弁当が多い方、あるいは、市販の冷凍食品でもパッケージをみて設定しないような方は、少し向かない部分があります。
解凍も、センサーの限界で、グラム指定が必要な仕様です。
精度も、上位センサーを装備する機種に及びません。
ただ、スチーム半解凍はできますし、グラム設定をしっかりした上で、時間をかければ、しっかり解凍はできます。
自動調理(おまかせ調理)も、小型機では珍しく充実します。
食材を適応に置いて(選んで)、後はセンサーにおまかせするおくだけグリルや、中華・カレー・パスタなどを、(適当な材料で)おまかせで作って貰えるらくチン1」などです。
東芝も24年機から対応しましたが、フルオート(セミオート)系の自動調理の充実度では、やはりシャープです。
オーブン調理は、ドライで使っても、最大250度(5分間)です。
ただ、過熱水蒸気は「焼く」能力もあるので、本機の場合、「ウォーターオーブン」で使った方が、実際のが火力は強いです。
自動メニューのレシピもそれ前提ですし、基本そのように使うものです。過熱水蒸気利用に伴う片付け(庫内の水滴のふき掃除)を面倒に感じるならば、ドライオーブンやグリルが強い製品(東芝や、パナソニック)も検討してください。
グリル調理は、対応できますが、得意ではないというレベルです。
トーストは、角皿を利用することで、裏返さずに2枚の焼き上げに対応できます。
過熱水蒸気を利用する方式なので、(名称はないものの)東芝のスチームトースト同様に味は期待できます。
12分の調理時間は、多少ネックですが。
まとめれば、シャープ機は、全機種通しても、小型機だと「ヘルシー調理」部分の性能は格段に良いです。
レンジセンサーは(はっきりと)弱いですが、オーブンとしては、過熱水蒸気を使えば「焼き目」もしっかり付きますし、総合的に問題ないように思います。
第2に、「電子レンジ」としての「あたため性能」を重視して、スチームオーブンを選ぶ場合は、
【2025年2月発売】MRO-S7CA(W) MRO-S7CA(H)
14・日立 ヘルシーシェフ MRO-S7CA W
15・日立 ヘルシーシェフ MRO-S7CA H
¥26,000 Amazon.co.jp (7/6執筆時)
【2024年8月発売】MRO-S7C(W) MRO-S7C(H)
16・日立 ヘルシーシェフ MRO-S7C W
17・日立 ヘルシーシェフ MRO-S7C H
¥35,500 Amazon.co.jp (7/6執筆時)
庫内容量:27L
レンジ出力:1000W
トースト:2枚(裏返し)
スチーム:スチームカップ式
センサー:重量・蒸気・温度
オーブン最高温度:250度
外形寸法:幅483×奥行355x高さ335mm
対応人数 1-2人程度まで
スチーム調理 ★★★☆☆
レンジ調理 ★★★★★
オーブン調理 ★★★★☆
グリル調理 ★★★★☆
トースト調理 ★★★★☆
レシピ充実度 ★★★★☆
総合評価 ★★★★★
日立のMRO-S7CAでしょう。
本編で書いたように、旧機は同じ設置面積ですこし庫内が狭いため、買われる際同じほどの値段ならば、新機種で良いかと思います。
庫内容量は、27Lです。
シャープより広めです。
設置性は、幅483×奥行388x高さ355mmです。
とくに、横幅が48センチ台に収まっているので、小型冷蔵庫とセットの机上棚などにも設置できます。
スチーム調理は、スチームカップ式なので、あまり評価できません。
過熱水蒸気ができるのは終盤のみなので、加熱蒸気で「カラッと」させられる程度の効果に止まります。
もちろん、レンジは、ノンフライレシピで揚げ物を作るわけなので、食用油でフライヤーで揚げるよりはだいぶ「ヘルシー」ですが、ヘルシオと違い、それ以上は望めないと言えます。
シンプルに、鶏肉や牛肉を「焼く」ような場合、あるいは、買った総菜(揚げ物)のリベイクにおける、減油・減塩効果も、あまり期待できないです。
蒸し料理も、凝ったレシピはない(茶碗蒸し程度)なので、ここを重視する場合、選択肢にはならないです。
電子レンジ機能は、しかし、小型機に限定してみると、全社通しても、おそらく最も「正確」です。
センサーは、加熱前の重さを見れる重量センサーと、加熱後の水蒸気量がみられる蒸気センサーのコンビです。
この1つのセンサーは、計測上の互いの弱点を補いやすいので「良いコンビ」です。
単体の赤外線センサーで判断する場合と違ってデータを突き合わせるため、判断ミスによる失敗が少ない方式といえます。
小型機では、最上位の赤外線センサーを装備する機種はないので、日立の重量センサー+蒸気センサーの併用が(おそらく)最高です。
実際、加熱時間の制御力は高く、加熱ムラ・加熱不足が最も起こりにくい機種ですから。
市販の「お弁当・チルド食品」など、作り置きや、ホームフリージングした食品などについて、出力や加熱時間を指定しなくても、ある程度正確に加熱してくれるでしょう。
市販の冷凍食品も、「自動あたため」でおまかせ処理しているような方は、特に向くでしょう。
解凍も、細かい指定が不要で、解凍・半解凍から選べます。
スチームを使わないので、時間をかける場合の仕上がりは、他機のほうが良い部分はあるにせよ、普通の解凍は、やはり「賢い」です。
1kgまで未設定でよいので。
自動メニューも、89の自動メニューの調理が可能です。
オーソドックスなメニューが多いので、家庭向きだと思います。ローストビーフや、鶏のハーブ焼など面白いメニューもあります。
ただ、東芝やシャープのような、完全に「フルオート調理」できるような系統の機能性はないので、時短というか、「遊び心」は少なめです。
オーブン・グリル機能は、小型機としては及第点です。
ただ、グリルの上火火力はそこまで強力ではないですが、手造り揚げ物については(角皿スチーム方式ではありますが)終盤の過熱水蒸気の援助で、しっかり仕上がるでしょう。
トーストは、自動で8分(旧機は9分)です。
スチームトーストも対応でき、同じ時間です。
ただ、裏返しの必要はあるので、この部分に不便を感じる場合、【オーブントースターの比較記事】で書いたような製品を別に揃えても良いかなとは思います。
まとめれば、多機能レンジはほしいが、「もっぱら普段はレンチン」という方に、本機は向きます。センサー性能は、やはり日立は良いですので。
第3に、充実した「オーブン機能」を重視し、ピザや厚みのあるお肉などを焼きたいと考えている方は、
【2025年8月発売】
(通常型番)ER-D90B(K) ER-D90B(W)
22・東芝 石窯ドーム ER-D90B-K
23・東芝 石窯ドーム ER-D90B-W
¥62,800 楽天市場 (7/6執筆時)
【2024年発売】
(通常型番)ER-D90A(K) ER-D90A(W)
24・東芝 石窯ドーム ER-D90A-K
25・東芝 石窯ドーム ER-D90A-W
¥38,770 楽天市場 (7/6執筆時)
(エディオン限定型番)ER-D90AE4(K)
26・東芝 石窯ドーム ER-YD90AE4-K
¥43,800 楽天市場 (7/6執筆時)
庫内容量:26L
レンジ出力:1000W
トースト:2枚(裏返し)
スチーム:過熱水蒸気 (水タンク)
センサー:赤外線・温度センサー
オーブン最高温度:250度
外形寸法:幅480x高さ350x奥行390mm
対応人数 1-2人程度まで
スチーム調理 ★★★★★
レンジ調理 ★★★★★
オーブン調理 ★★★★★★
グリル調理 ★★★★★
トースト調理 ★★★☆☆
レシピ充実度 ★★★★★
総合評価 ★★★★★
東芝のER-D90Bでしょう。
石窯構造の採用で、オーブン機能は小型機では最も力を入れる製品ですので。
新旧でメイン機能の変更はないので、値段が下がった旧機でOKです。
エディオン限定機でも構いません。
庫内容量は、26リットルです。
本体サイズは、幅480x高さ350x奥行390 mmです。
壁ピタで配置でき、左右も3cmあけるだけなので、設置性は問題ないです。
外観のデザイン性も良いです。
オーブン機能は、最大温度は250度(5分)です。
小型機の場合、最大温度の部分は、他社機も軒並み変わりません。
ただ、東芝は、内部構造自体「オーブン優先」の設計です。
ヒーターを専用かハツしてまで、ドーム型天井にして熱対流を良くしているうえで、ドア側以外の庫内全部を、遠赤加工して、食材に向けて、4面から遠赤外線を放射する仕組みです。
遠赤外線は、熱い肉などでも熱が浸透しやすいので、熱い肉などのオーブン調理には重要でし、実際、中までしっかり加熱された上で、お肉は「ふっくら、ジューシー」です。
むろん「ピザ焼き釜」を摸したものですが、クリスピー型を含め、ピザ焼きは大得意でしょう。
グリル機能は、一方、(遠赤が得意な内部加熱より)表面加熱が重要なので、パナソニックと比べると、そこまで力強い仕様ではないです。
ただ、中央に熱が集まりやすいドーム構造の庫内で、食材表面に熱が渡りやすい部分もあって、東芝の場合、オーブン加熱で、焼き目がしっかり付きます。
実際、自動メニューだと、ほぼ「オーブン」駆動で肉系は調理しています。
自動調理機能も、食材を置くだけの「フルオートオーブン調理」の石窯おまかせ焼きに対応です。「ざっくり」料理で、このクラスだと、鶏肉と野菜だけの対応ですが「面白み」はあります。調味料レベルでも、「遊べる」といえます。
Atlas的にも、鶏肉で、カレー粉ほか、タンドリー、ケイジャン、ジャークチキン、メッセルマニなどのスパイス、あるいはいしる(魚醬)、の味付けで「レシピ開発」するのが好きですが、そういったこともしやすいでしょう。
電子レンジ機能は、赤外線センサー(ハイアングル赤外線センサー)です。
補助的に温度センサーを使いますが、ほぼ赤外線でセンシングしているといえます。
そこまで性能が期待できる赤外線センサーではない(1眼固定式)なので、日立には及びません。
ただ、ハイアングル配置で、ラップや容器内の熱を見やすくする工夫はあるので、重量センサーがない不利については、部分的には対策があるように見えます。
解凍も、グラム設定は必要ですが、スチーム解凍できますし、問題ないでしょう。
小型では、パナソニック・日立とともに、優秀なほうです。
スチーム方式は、水タンクを利用する過熱水蒸気です。
蒸し料理を含めて、この部分の性能は、あまり期待できませんし、メーカーもそこまで力を入れていないでしょう。
日立の「スチームカップ式」よりは良い、といった程度です。
トーストは、常のトーストの場合、2枚で約6分50秒です。
スチームトーストも引き続き対応です。
ただし、裏返しは必要ですので、毎日食べるような方は、トースターがあった方が良いかもしれません。
まとめれば、本機の場合、熱い肉などもふっくら焼ける「オーブン調理」に魅力を感じる方が、選べば良いと言えます。
スチームは、蒸し料理もふくめてそこまで特徴はないですし、グリル的な表面加熱力だと、パナソニック機が優秀ですが、オーブンを重視したい方は(Atlasを含めて)多いでしょう。
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【2025年8月発売】ER-4000B(K)
21・東芝 石窯ドーム ER-D4000B-K
¥104,500 楽天市場 (7/6執筆時)
庫内容量:26L (2段)
レンジ出力:1000W
トースト:2枚(裏返し)
スチーム:過熱水蒸気 (水タンク)
センサー:赤外線・温度センサー
オーブン最高温度:300度(5分間)
外形寸法:幅493x高さ357x奥行399mm
一方、2ランクほど高めの「プレミアモデル」ですが、25年から展開の上位機は、予算が許せば、検討しても良いでしょう。
庫内容量は、26リットルです。
ただ、庫内2段なので、製パンを含めて、小型でも大量に処理できます。
本体サイズは、:幅493x高さ357x奥行399mmです。
下位機種より大きくはなりますが、断熱性に配慮があるので左右と壁側は「壁ピタ」できますし、設置性は良いです。
一方、機能面では、スチームオーブンにおいて、ハイブリッド調理に対応になります。
高出力のヒーターと過熱水蒸気を併用するので、食材の表面まで(下位機より)さらに「こんがり」焼く感じにできます。
ヒーター自体も、こちらは、300度が5分間出せます。
また、構造的に、熱風ファンで熱を回す構造もあるので、遠赤効果を含めた、熱の浸透力は、下位機種より「一段上」といえます。
その上で、「フルオート調理」の石窯おまかせ焼きも、豚・牛・鶏・野菜・魚に対応できます。
ネットワーク機能も、こちらだと、Wi-Fiを搭載します。
正直この部分はなくても良い気はしますが、本機はカラータッチパネル採用で、レシピを取り込めますし、(まあ)あって損はないでしょう。
第4に、炭火の直火焼きのように肉や魚を「こんがり」焼きたい方におすすめなのは、
【2024年発売】
12・パナソニックビストロ NE-BS6C-K
¥79,705 Amazon.co.jp (7/6執筆時)
庫内容量:25L
レンジ出力:1000W
トースト:4枚(両面対応)
スチーム:(水タンク式)
センサー:スイングサーチ赤外線
オーブン最高温度:250度
外形寸法:幅500×高さ347×奥行400mm
対応人数 1-2人程度まで
スチーム調理 ★★★★☆
レンジ調理 ★★★★★
オーブン調理 ★★★★★
グリル調理 ★★★★★★
トースト調理 ★★★★★★
レシピ充実度 ★★★★★★
総合評価 ★★★★★★
パナソニックのビストロ NE-BS6Cでしょう。
庫内容量は、25Lです。
本体サイズは、幅500×高さ347×奥行400mmです。
後側の壁ピタ配置は可能ですが、上部10cmほか、吸気口がある関係で左右も2cmあける必要はありますので、設置空間はみてください。
外観は、東芝のプレミア機と比する仕様です。
タッチカラーパネルを採用するほか、高級機に多くみられるソフトダンパードアで、ふわっと「丁寧に」締まる仕様です。
電子レンジは、1眼のスイングサーチ赤外線センサーです。
単眼ですが、普通の赤外線センサーと違って「スイング構造」がある仕様です。
そのため、食材の表面温度を広範囲に測れるので、普通の赤外線センサーより、少し優秀です。
パナソニックの場合、加熱中の温度も表示できる精度のセンサーで、検知スピードの部分でも評価できます。
重量センサー+蒸気センサーをダブル搭載する日立を例外とすると、型スチームオーブンでは高水準です。
解凍は、おそらく、各社通しても、小型機では、精度が最も期待できます。
パナソニック独自のサイクロンウェーブ加熱を使い、センサーで制御しつつ解凍していく方式です。
しっかりスチーム解凍・半解凍もできますし、充実します。
スチームオーブンは、水タンクの過熱水蒸気です。
ただ、本編で書いたように、パナソニックはマニュアル設定で「スチームオーブン(グリル)」は選べません。
スチーム調理も、「塩サバ・塩鮭・アジの開き・肉巻き野菜・鶏の照り焼き」など一部自動メニュー記載のものだけなので、この部分は、各社の最上位機に比べても「あっさり」です。
スチーム(蒸し料理)は、ただ、逆に充実します。
直接ヒートグリル皿だけに向けて「ピンポイント」で集中噴射できる「スピードスチーム機構」があるので、「100度以下」のスチームの利用幅は、結構あります。
特に、火加減(蒸し加減が)難しい、魚料理や、中高温の「卵料理(茶碗蒸し・ゆで卵など)」は特に上手にできると言えます。
また、餃子などは、十分な水量で蒸しながら、後述するヒートグリル皿で焼き付けるので、フライパンで蒸し焼きような本格的な仕上がりと言えます。
グリル機能は、パナソニックの最大の見所です。
本機の場合、上火のヒーター火力だけでなく、レンジのマイクロ波の熱をヒートグリル皿が吸収する仕組みがあるので、「両面グリル」のような機能性があります。
そのため、(ドライな)グリルでも、「強火力で両面で焼くグリル料理」ができます。
この部分で、焼き鳥や焼き魚などをふくめて、強力な表面火力による「焼き目」が重要な調理については、大得意です。
オーブン機能は、ただし、石窯構造の東芝に軍配が上がります。
厚いお肉でも、内部まで熱を浸透させるような力は、本体構造からオーブン焼きに最適化している、東芝には及びません。
とはいえ、250度が5分間と標準的な火力はありますし、問題ないです。
トーストは、4枚同時の調理が可能で、
しかも、付属のビストログリル皿を利用すると、裏返す必要なしに両面を焼ける点は、魅力でしょう。4枚でも6分程度で焼き上げることが可能です。
ネットワーク機能は、非搭載です。
ただ、カラー液晶はつくので、基本レシピの確認や、必要な角皿配置などが確認できます。
多彩な自動メニューも、液晶表示あってこそ便利とも言えるため、外観の見映えの部分でも、本機の仕様は良いと思います。
まとめれば、減油・減塩などのスチーム部分がやや弱いものの、多彩な蒸し料理、表面火力が強い両面グリル、優秀な解凍機能に注目する場合、本機は選べるでしょう。
補足:電子レンジ関連記事について
というわけで、今回はスチームレンジの紹介でした!
1・中型スチームオーブンの比較
容量:30L〜
人数:1-4人(世帯向け)
2・小型スチームオーブンの比較
容量:18L〜26L
人数:1-2人
3・小型電子レンジの比較
容量:15L〜18L
人数:1人
4・中型電子レンジの比較
容量:20L〜26L
人数:1-3人
5・オーブン/レンジ全体の選び方 【まとめ】
=目的別・予算別のおすすめの提案
なお、電子レンジについては、以上の記事もあります。
とくに5番の記事は、基本的な選び方をまとめたものなので、ぜひご覧ください。
6・オーブントースターの比較
7・コンベクションオーブンの比較
また、オーブントースターなどを、「レンジとは別」に揃えたい方については、以上の記事もあります。
こちらもよろしくお願いします。
そのほか、ひとり暮らしや、2人以上の新生活をはじめようと思っている方、必要なもののリストについて上でまとめてみました。よろしければ、こちらもご覧ください。
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(今回は続き記事なので、1回目記事をご紹介いただけると、いっそう嬉しいです!)
ではでは!