【今回レビューする内容】2022年 曲面パネルのゲーミングディスプレイ・ビジネス用曲面モニターの性能とおすすめ・選び方
【比較する製品型番】GIGABYTE G27FC A G27QC G34WQC A BenQ MOBIUZ EX2710R EX3210R EX3415R BenQ EW3880R MSI Optix MEG381CQR Plus MSI Optix G27CQ4 G32CQ4 MSI MAG ARTYMIS 242C 323CQR Optix MEG381CQR Plus MSI Optix G321C ARTYMIS 273CQRX-QD Optix G27C5 G271CQP G322CQP G32C4 E2 G27C7 G27C6P E2 G243CV G321CUV
今回のお題
曲面ゲーミングモニターのおすすめはどの機種?
ども、Atlasです。
今日は、2022年10月現在、最新の曲面モニター(曲面ゲーミングモニター)の比較の2回目記事です。
1・曲面モニターの比較 (1)
1-1:DELL〈米国〉
1-2:LG〈韓国〉
1-3:ASUS〈台湾〉
2・曲面モニターの比較 (2)
2-1:MSI〈台湾〉
2-2:Acer〈台湾〉
2-3:ギガバイト〈台湾〉
2-4:BenQ〈台湾〉
3・曲面モニターの比較 (3)
3-1:HP〈米国〉
3-2:その他の企業
4・ゲーミングモニターの比較 【結論】
=最終的なおすすめ機種の提案
前回紹介できなかった、ギガバイトなどの曲面ディスプレイを追加で紹介します。
ただ、曲率を含む「曲面ディスプレイの選び方の基本」は、1回目記事の冒頭で書きました。
お時間がある方は、1回目記事【こちら】からお読みいただくと、より分かりやすいかと思います。
よろしくお願いします。
液晶のみやすさ ★★★★★
スタンドの性能 ★★★★★
応答速度 ★★★★★
リフレッシュレート ★★★★★
品質保証 ★★★★★
総合評価 ★★★★★
というわけで、以下では、各社のモニターを一機ずつ比較していきます。
そして、最後の「結論」では、上表のようなポイントから、「Atlasのオススメ機種」を提案していきます。
2-1・MSIのモニターの比較
はじめに、台湾のMSI(マイクロスターインターナショナル)です。
同社もどちらかと言えば、マザーボードやビデオカードが強い会社です。
ただ、曲面ディスプレイはこだわりがあるようです。
-----
なお、以下では、Atlasのおすすめポイントを赤字で、イマイチと思う部分を青字で記していきます。
【2021年発売】
【27インチ・曲面モニター】
13・MSI Optix G27CQ4
¥35,578 楽天市場 (10/31執筆時)
【31.5インチ・曲面モニター】
14・MSI Optix G32CQ4
¥56,776 楽天市場 (10/31執筆時)
周波数:最大165.0Hz
曲率:1500R
解像度:WQHD (2560x1440)
輝度:250cd/u
液晶方式: VA ノングレア
コントラスト比:3000:1
同期技術: FreeSync Premium
応答速度:1ms (MPRT)
HDR:
USB給電:
接続端子: DisplayPort HDMI 2.0×2
スタンド:上下チルト
VESA: 100mm
スピーカー:
保証期間: 3年
Optix G32CQ4 は、MSIが出している曲面モニターです。
2サイズありますが、パネルの大きさ以外の仕様は同じですので、同時に紹介します。
モニター解像度は、WQHD (2560x1440)です。
つまり、最近人気な2.5K解像度です。
曲率は、こちらも1500Rですので、きつめです。
リフレッシュレートは、最大165Hzとなります。
液晶パネルは、曲面タイプのノングレアのVA液晶です。
一方、他社機に比べると、輝度が低めです。
HDRも、したがって、非対応です。
応答速度は、本機もMPRT表記なので、実際の数値は不明です。
ただ、VAパネルですし、4-5m(GtoG)ほどでしょう。
先述のように、ここは、選ぶ際に過度に重視しないのが良いでしょう。
チラツキ対策は、AMDのミドルグレードのFreeSync Premiumに対応します。
画質面での補整機能は、本機も特段の独自性はないです。
フリッカー対策の明示があり、暗部補正の「ナイトビジョン」が搭載と、他社の下位機並みです。
接続端子は、 DisplayPortとHDMI2.0が付属します。
HDMIだと144Hzまでなので、DPが良いでしょう。
ディスプレイスタンドは、角度の調整だけできるシンプルな仕様です。
27インチ機については、高さ調整できない部分がとくに問題でしょう。
保証期間については、しっかり、3年保証です。
---
以上、MSIのOptix G32CQ4 の紹介でした。
曲面で最大165Hz対応モデルはあまりなく、稀少性があります。
ただ、モニタースペックだけでいうと、次に紹介するAcer機の方が少し良いです。
ーーーーーー
なお、同社からは、ほかにもかなり曲面ディスプレイもあります。
シリーズ名がOPTIXほか、ARTYMISなどが混ざりますが、シリーズ名による固有の特徴(筐体や曲率)はないです。
できるだけ分かりやすく分類しながら説明します。
【27インチ・曲面モニター】
15・MSI Optix G271CQP
¥45,800 Amazon.co.jp (10/31執筆時)
解像度:WQHD (2560x1440)
輝度:300cd/u
コントラスト比:3000:1
HDR:
USB給電:
接続端子:HDMI×2 DP
スタンド:チルト・高さ
【31.5インチ・曲面モニター】
16・MSI Optix G322CQP
¥48,200 Amazon.co.jp (10/31執筆時)
解像度:WQHD (2560x1440)
輝度:250cd/u
コントラスト比:2500:1
HDR:HDR
USB給電:
接続端子:HDMI×2 DP
スタンド:チルト・高さ
【32インチ・曲面モニター】
17・MSI MAG ARTYMIS 323CQR
¥59,800 楽天市場 (10/31執筆時)
解像度:WQHD (2560x1440)
輝度:400cd/u
コントラスト比:2500:1
HDR:HDR400
USB給電: (15W)
接続端子:HDMI×2 DP USB-C
スタンド:チルト・高さ
周波数:最大165.0Hz
曲率:1000R
液晶方式: VA ノングレア
同期技術: FreeSync Premium
応答速度:1ms (MPRT)
VESA: 100mm
スピーカー:
保証期間: 3年
第1に、曲率が1000R・解像度がWQHDの製品群です。
先ほどの機種に対して、解像度はそのままに、曲率をキツくしています。
パネルは、どれもVAです。
色域は、32インチ機でも、DCI-P3 89.8%、sRGBで97.7%なので、量子ドットなどではない普通のVAパネルです。
曲率は、先述のように、1000Rです。
1500Rでもかなりきつめですが、1000Rだと曲面ディスプレイのなかでも、究極的に曲がっていますので、実物を見た方が良いかと思います。
なお、MSIは、「1800Rが一番良い」と以前に書いていました。
曲面は「長時間の目の負担軽減」になるとMISはしますが、冒頭書いたように、典拠となっている論文からして、疑問があります。
そもそも、(実際、近くでも見渡せてしまうので)かなりの近接視聴ができてしまうので、疲れるというか、気をつけないと目を悪くする気がします。
これは、平面を含めてどのモニターにも言えることです。
1000Rを「弁護」しておけば、「没入感」は最も期待できます。
視野全体を画面におきやすいので、(メタバース的な方向性で)「没入感がさらに向上」するでしょう。
32インチ機は、USBハブが付属するほか、USB-C接続も可能ですが、給電力は15W水準なので、USB-PD給電には非対応です。
なお、MSIについては、2022年発売機から「最大170Hz」のオーバクロック対応になりましたが、通常でも165Hzと差はないので、ここは考えないで比べています。
ーーーー
【23.6インチ・曲面モニター】
18・MSI MAG ARTYMIS 242C
¥28,800 楽天市場 (10/31執筆時)
【31.5インチ・曲面モニター】
19・MSI Optix G321C
¥29,800 Amazon.co.jp (10/31執筆時)
周波数:最大165Hz
曲率:1000R
解像度:フルHD
輝度:300cd/u
液晶方式: VA ノングレア
コントラスト比: 3000:1
同期技術: FreeSync Premium
応答速度:1ms (MPRT)
HDR:
USB給電:
接続端子: HDMI2.0b×2 DP1.2a
スタンド:チルト
VESA: 100mm
スピーカー:
保証期間: 3年
第2に、曲率が1000R・解像度がフルHDの製品群です。
「極限曲率」の廉価版と言え、パネル解像度を、WQHDからフルHDに落としたものです。
スタンドも、チルト調整のみと、下位グレードにすることで、値頃感を出していると言えます。
ただ、曲面は2.5K以上が普通ですし、フルHDの31.5インチ大画面で十分な没入感が得られるかと言われると、疑問です。
なお、 MAG ARTYMIS 242Cについては、HDMI1.4なので、フルスペックの165Hzを利用したい場合は、DP接続になるでしょう。
ーー
【2022年発売】
【27インチ・曲面モニター】
(通常型番)
20・MSI G27C6P E2
¥26,061 楽天市場 (10/31執筆時)
(Amazon限定型番)170Hz Oc非対応
21・MSI Optix G27C7
¥26,800 Amazon.co.jp (10/31執筆時)
(旧型)170Hz Oc非対応
22・MSI Optix G27C5
¥26,800 Amazon.co.jp (10/31執筆時)
【31.5インチ・曲面モニター】
(通常型番)
23・MSI G32C4 E2
¥36,200 Amazon.co.jp (10/31執筆時)
周波数:最大165Hz
曲率:1500R
解像度:フルHD
輝度:250cd/u
液晶方式: VA ノングレア
コントラスト比: 3000:1
同期技術: FreeSync Premium
応答速度:1ms (MPRT)
HDR:
USB給電:
接続端子: HDMI1.4×2 DP1.2
スタンド:チルト
VESA: 100mm
スピーカー:
保証期間: 3年
第3に、曲率が1500R・解像度がフルHDの製品群です。
こちらも、フルHDの廉価仕様ですが、曲率が1000Rではなく、すこし緩めて1500Rにしています。
これらも、HDMI1.4なので、高リフレッシュレートで利用したい場合、基本的にはDPでつなげるモニターと言えます。
ーーー
【2022年発売】
【23.6インチ・曲面モニター】
24・MSI G243CV
¥(16,980) Amazon.co.jp (10/31執筆時)
周波数:最大75Hz
解像度:フルHD
応答速度:1ms (MPRT)
同期技術: FreeSync Premium
HDR:対応
接続端子: HDMI1.4b×1 DP1.2a
【31.5インチ・曲面モニター】
25・MSI G321CUV
¥46,200 楽天市場 (10/31執筆時)
周波数:最大60Hz
解像度:4K (3840 × 2160)
応答速度:4ms (GtoG)
同期技術: Adaptive-Sync
HDR:
接続端子: HDMI2.0b×2 DP1.2a
曲率:1500R
輝度:250cd/u
液晶方式: VA ノングレア
コントラスト比: 3000:1
USB給電:
スタンド:チルト
VESA: 100mm
スピーカー:
保証期間: 3年
第4に、曲率が1500Rで、リフレッシュレートが低率になる製品です。
31.5インチは、4K解像度のモデルがあります。
この曲率だと「ゲーミング専用」ですので、高リフレッシュレートが不要だが、解像度は欲しいという方向けです。
ゲーミング用と考えると少しニッチでしょう。パネルはこちらもVAパネルです。
【2022年発売】
【27インチ・曲面モニター】
27・MSI MPG ARTYMIS 273CQRX-QD
¥89,800 Amazon.co.jp (10/31執筆時)
周波数:最大240.0Hz
曲率:1000R
解像度:WQHD (2560x1440)
輝度:400cd/u
液晶方式: QLED-VA ノングレア
コントラスト比:3000:1
同期技術: FreeSync Premium Pro
応答速度:1ms (MPRT)
HDR:HDR400
USB給電:
接続端子: DisplayPort1.2a HDMI 2.0×2
スタンド:チルト・高さ
VESA: 100mm
スピーカー:
保証期間: 3年
MPG ARTYMIS 273CQRX-QD は、MSIが出している曲面モニターの上級機です。
モニター解像度は、2.5KのWQHD (2560x1440)です。
曲率は、1000Rです。
他社にもありましたが、目の視野を考えるとこれ以上はない極限です。
リフレッシュレートは、最大240Hzです。
オーバークロックを前提にしないならば、現状でも最高クラスです。
液晶パネルは、本機は、QLED-VA液晶です。
TV用によく見かけるもので、青色LEDと特殊フィルムをパネルの後ろに加えることで、主に、色域と輝度表現(HDR)の向上を目指すものです。
実際、本機の色空間は、動画製作に使う、DCI-P3 95%、静止画に使うAdobeRGB 93%ですので (キャリブレーションなどは置いておき)クリエーター用の入門機ほどの性能はあります。
HDRは、HDR400の水準です。
ピーク輝度は530カランなので、もう少しでHDR600です。
QLEDなら出せるでしょうが、無理やり調整してバランスを崩しては仕方ないので、却って良心的に思えます。
応答速度は、本機もMPRT表記なので、実際の数値は不明です。
VA系は応答速度の部分ではスペックが高められないので仕方ないです。VAパネルですし、4-5m(GtoG)ほどでしょう。
チラツキ対策は、AMDのFreeSync Premium Proに対応します。
AMDのハイグレードタイプですので、HDRにも有効です。
画質面での補整機能は、本機も特段の独自性はないです。
フリッカー対策の明示と暗部補正の「ナイトビジョン」ほどです。
接続端子は、 DisplayPortとHDMI2.0が付属します。
HDMIだと144Hzまでです。一方、DPは本機はDP1.2aです。
240Hz対応機ですが、WQHD解像度の際には(おそらく)設定は無理だと思います。
ディスプレイスタンドは、角度の調整だけできるシンプルな仕様です。
27インチ機については、高さ調整できない部分がとくに問題でしょう。
保証期間については、しっかり、3年保証です。
---
以上、MSIの MPG ARTYMIS 273CQRX-QDの紹介でした。
曲率が1000Rで「極限の没入感」がある上で、QLED-VA液晶で、とくに輝度表現部分で画質も良いという機種です。
スペック的に面白いのですが、(ただでさえ疲れやすい)曲面で、派手目な画質のパネルというのは、目の疲れの部分で、長時間の利用には向かない気はします。
【34インチ・曲面モニター】
28・MSI Optix MAG342CQ
¥58,712 楽天市場 (10/31執筆時)
周波数:最大144Hz
曲率:1500R
解像度:UWWQHD (3440x1440)
輝度:300cd/u
液晶方式: VA ノングレア
コントラスト比:4000:1
同期技術: Adaptive Sync
応答速度:1ms (MPRT)
HDR:対応
USB給電:
接続端子: DisplayPort1.4 HDMI 2.0×2
スタンド:前後左右高さ
VESA: 100mm
スピーカー:
保証期間: 3年
Optix MAG342CQは、MSIが販売する大画面モデルです。
モニター解像度は、UWQHDで3440x1440です。
他社機でも説明しましたが、高解像度である一方、縦横比は21:9であり、特殊です。
曲率は、1500Rです。
大画面ですが、平均よりきつめです。
リフレッシュレートは、144Hzまで対応できます。
オーバークロックなどの言及はないです。
液晶パネルは、VA液晶です。
量子ドット技術の言及はないですが、広色域パネルです。
色域は、実際、DCI-P3 93%をフォローしますので、この値段では優秀でしょう。
HDRは、ただ、本機は「無印」での対応です。
輝度ピークが400cd/uに満たない点は、やはり値段相応と言えます。
応答速度は、MPRT表記なので、実際の数値は不明です。
チラツキ対策は、一方、Adaptive Sync表記です。
DP接続なら、ビデオカード2社の「最低限」の機能は利用できるレベルに止まります。
画質面での補整機能は、やはり、特段の独自性はないです。
フリッカー対策はもちろんありますが。
接続端子は、 DisplayPort1.4とHDMI2.0が付属します。
ディスプレイスタンドは、縦回転ができないだけ、であとは「フルスペック」です。
高さの調整範囲は9cmと短めですが、この画面サイズならば問題ありません。
保証期間については、しっかり、3年保証です。
---
以上、MSIのMAG342CQ の紹介でした。
同じ解像度(縦横比)のDELLの34インチ機(S3422DWG)がライバルでしょう。
曲率は1500Rなので、没入感は本機のが上でしょう。
スタンドもしっかり調整できるので、うまく利用すれば、画面への集中力の部分で利点があります。価格も、この解像度の製品にしては安いです。
ただ、輝度部分でHDRの対応水準が低いのと、同期技術の部分で、、Adaptive Syncですので、この部分で「入門機」のレベルの製品ではあります。
ーーーー
【2021年発売】
【37.5インチ・曲面モニター】
29・MSI Optix MEG381CQR Plus
¥225,800 Amazon.co.jp (10/31執筆時)
周波数:最大144Hz (OC 175Hz)
曲率:2300R
解像度:UWWQHD (3440x1440)
輝度:400cd/u
液晶方式:Fast-IPS (rapid) ノングレア
コントラスト比: 1000:1
同期技術: G-SYNC ULTIMATE
応答速度:1ms (GtoG)
HDR:HDR 600
USB給電:
接続端子: HDMI2.0×2 DP
スタンド:上下・左右・チルト
VESA: 100mm
スピーカー:
保証期間: 3年
一方、MSIは、さらに大きな37.5インチの曲面モニターも出しています。
比較対象は、同じ画面サイズで、同じ(緩めの)2300Rの曲率のDELL機(3422DWG)でしょう。
仕様も似ています。
比較する場合、あちらは、コントラストが高いNano-IPSですが、こちらは(いわゆる)Rapid-IPS表記です。
おそらく、LGではなく、他社系になると思います。
応答速度はこちらが速いので、ストイックにその部分を重視するなら本機は「あり」かと思います。
仕様面も、右下に有機ELパネルを採用しつつ、ジョグダイヤルで操作可能なゲーミングダイヤルほか、仕様も豪華です。
ただ、現状で値段は(さすがに)高めですし、画質を含めて総合的に言えば、DELLも負けていないとは言えます。
2-2・ACERのモニターの比較
続いて、台湾のエイサーです。
ASUS同様に、日本では、ゲーミングモニターに強い印象のあるメーカーです。
【2019年発売】
【31.5インチ・曲面モニター】
30・ Acer NITRO XZ322QUPbmiiphx
\42,671 楽天市場 (10/31執筆時)
【27インチ・曲面モニター】
31・Acer NITRO XZ272UPbmiiphx
¥44,800 楽天市場 (10/31執筆時)
【27インチ・曲面モニター】(特定店向け)
32・Acer NITRO XZ2 XZ272UVbmiiphx
¥48,577 楽天市場 (10/31執筆時)
周波数:最大165.0Hz
曲率:1500R
解像度:WQHD (2560x1440)
輝度:400cd/u
液晶方式: VA ノングレア
コントラスト比:3000:1
同期技術: FreeSync Premium
応答速度:4ms (GtoG)
HDR:HDR400
USB給電:
接続端子: HDMI 2.0×2 DP
スタンド:前後・左右・高さ
VESA: 100mm
スピーカー:3W×2
保証期間: 1年(本体は3年)
XZ272UPbmiiphxは、台湾のAcerが出している曲面モニター機です。
2サイズありますが、パネルの大きさ以外の仕様は同じです。
ただし、XZ272UVbmiiphxは、スピーカーが2Wになるほか、GtoGの応答速度が非開示で、チラツキ対策もAdaptive Syncとなります。
ようするに、曲面モニターは欲しいが、ゲーミングモニターである必要がない方向けの廉価版と言えます。
あとは、ほぼ同じなので、3機種同時に紹介します。
モニター解像度は、WQHD (2560x1440)です。
曲率は、両サイズともに、1500Rです。
1800Rが標準ですがこちらの方が曲がっており、結構、きつめです。
リフレッシュレートは、最大165Hzとなります。
液晶パネルはも、曲面タイプのノングレアのVA液晶です。
輝度は400cd/mですが、色域がsRGBで95%(DCI-P3は未開示)なので、 QLEDなどの広色域化パネルではない、普通のVAです。
HDRも、したがって、HDR400に対応できます。
チラツキ対策は、無印ですが、AMDのFreeSyncに対応します。
上位のプレミアムではないので、この部分は「そこそこ」です。
液晶パネルは、曲面タイプのVA液晶パネルを利用します。
応答速度は、4msです。
GtoGでの値ですVAならこれほどです。
先述のように、この部分は、あまり「スペックを追って」選ばない方が良いでしょう。
画質面での補整機能は、ただ、イマイチです。
独自機能があまりなく、ゲーミング用の暗部補正の「ブラック・ブースト」と、フリッカー対策くらいです。
接続端子は、 DisplayPortとHDMI2.0が付属します。
WQHD解像度なので、DPのみ高リフレッシュレート対応で、HDMIの場合、144Hzが限界です。
ディスプレイスタンドは、しっかり調整できるフルスペックです。
保証期間については、本機については、パネル・バックライトが1年保証です。
本体部分は3年ですが、保証は他社より弱めです。
---
以上、 AcerのXZ272UPbmiiphxの紹介でした。
VAパネルは、ランクがありますが、こちらは広色域化パネルではないほうです。
それでも、HDR400に対応ですので、輝度バランスのっぶうんで、多少無理している部分はあるかもしれません。
ーーーー
【2021年発売】
【34インチ・曲面モニター】
33・ Acer Predator X34 X34Sbmiiiphzx
¥132,390 楽天市場 (10/31執筆時)
周波数:最大180.0Hz
曲率:1900R
解像度:UWWQHD (3440x1440)
輝度:400cd/u
液晶方式: IPS ノングレア
コントラスト比:1000:1
同期技術: G-Sync
応答速度:1ms (GtoG)
HDR:HDR400
USB給電:
接続端子: HDMI 2.0×3 DP
スタンド:前後・左右・高さ
VESA: 100mm
スピーカー:7W×2
保証期間: 1年(本体は3年)
なお、同社からは、34インチの曲面モニターも新展開となりました。
このサイズは、BenQなど他社にもみられますが、IPS液晶である上で、輝度が高め(ピーク輝度550カラン)である部分がポイントです。
曲率は、1900Rで平均的です。
一方、IPS液晶ながら、応答速度が速く1msですしFast-IPSの系統であること、この系統では珍しくG-Sync系である点が、個性に思えます。
ゲーミング用の大画面曲面機で、IPSであることはあまり意味がないように思うのですが、この応答速度なら「あり」でしょう。
ただ、値段はさすがに高いです。
2-3・ギガバイトのモニターの比較
続いて、台湾のギガバイトです。
モニターと言うより、マザーボードやビデオカードで日本では知られています。
ただ、ゲーミングブランド「AORUS」を持っていることもあり、モニターもだします。
【2021年発売】
【27インチ・曲面モニター】
34・GIGABYTE G27FC A
¥38,606 Amazon.co.jp (10/31執筆時)
解像度:フルHD(1920×1080)
輝度:250cd/u
コントラスト比:3000:1
HDR:対応
35・GIGABYTE G27QC
¥44,980 楽天市場 (10/31執筆時)
解像度:WQHD (2560x1440)
コントラスト比:4000:1
HDR:対応
周波数:最大165.0Hz
曲率:1500R
輝度:250cd/u
液晶方式: VA ノングレア
同期技術: Adaptive-Sync
応答速度:1ms (MPRT)
HDR:
USB給電:
接続端子: DisplayPort HDMI 2.0×2
スタンド:上下・高さ
VESA: 100mm
スピーカー:
保証期間: 3年
G27FC A は、台湾のギガバイトが出している曲面モニターです。
モニター解像度は、2機種で異なります。
ただ、パネル部分は、輝度の低い格安のVAパネルで、輝度が250cd/mで同じです。
色空間は、WQHDのほうで、DCI-P3 88%、sRGB132%なので、広色域化パネルではないですが、色域は広めです。
曲率は、1500Rと、平均(1800R)よりは曲がっています。
リフレッシュレートは、最大165Hzとなります。
チラツキ対策は、Adaptive-Syncとの表記です。
この場合、DPについてだけ、FreeSyncとG-sync compatibleに(非公式に)対応ということになります。
HDRは、グレード未記載ながら、上位機のみ対応です。
応答速度は、MPRT表記なので、GtoGの実際の数値は不明です。
画質面での補整機能は、暗部補正の「ナイトビジョン」が搭載されるくらいで、目立つぶぶんはないです。
接続端子は、 DisplayPortとHDMI2.0が付属します。
本機は、DPのみ、チラツキ対策ができる点からもDPでつなげた方が良いです。
ディスプレイスタンドは、回転こそできませんが、上下と高さが調整できる点で、少し良いです。
---
以上、ギガバイトのG27FC A の紹介でした。
パネル部分の性能は、格安パネルとしては色域が広めとは言えますが、輝度を含めて考えると、あまり良くないです。また、FreeSyncにも、G-syncにも、公式的に対応と明言しない点も、やや残念に思えます。
ーーーー
【2022年発売】
【34インチ・曲面モニター】
36・GIGABYTE G34WQC A
¥51,800 Amazon.co.jp (10/31執筆時)
周波数:最大165Hz
曲率:1800R
解像度:UWWQHD (3440x1440)
輝度:350cd/u
液晶方式: VA ノングレア
コントラスト比: 4000:1
同期技術: FreeSync Premium
応答速度:1ms (MPRT)
HDR:HDR400
USB給電:
接続端子: HDMI2.0×2 DP×2
スタンド:チルト・高さ
VESA: 100mm
スピーカー:
保証期間: 3年間
なお、同社からは、34インチのUWWQHD解像度のモニターも出ています。
コントラストと輝度の部分の設定が異なりますが、同じパネルをDELLでも見ました。
曲率も1800Rと同じです。
そちらでも書いたように、UWWQHD解像度は縦横比が特殊ですので、用途としてはかなりニッチかと思います。
2-4・ベンキューのモニターの比較
続いて、台湾のベンキューのモニターです。
ゲーミングモニターには、台湾勢は強いですが、同社もその傾向があります。
【2021年発売】
【27インチ】
37・BenQ MOBIUZ EX2710R
¥54,951 Amazon.co.jp (10/31執筆時)
コントラスト比:3000:1
【32インチ】
38・BenQ MOBIUZ EX3210R
¥69,800 Amazon.co.jp (10/31執筆時)
コントラスト比:2500:1
周波数:最大165Hz
曲率:1000R
解像度:WQHD (2560x1440)
応答速度:2ms (GtoG)
同期技術: FreeSync Premium
輝度:300cd/u
液晶方式: VA ノングレア
HDR:HDR400
USB給電:
接続端子:HDMI2.0×2 DP
スタンド:前後左右高さ
VESA: 100mm
スピーカー: 2.5W×2+5W
保証期間: 3年
EX2710Rは、BenQが発売する曲面型のゲーミングモニターです。
32インチ機もありますが、仕様が同じです。
また、画面サイズの構成(23.5インチと32インチ)は異なりますが、先ほどみたMSIにもほぼ同じ仕様の製品がありますので、値段は比較して下さい。
モニター解像度は、2560×1440の2.5K(WQHD)です。
曲率は、MSIと同じで、1000Rです。
そちらでも書きましたが「極めてきつめのカーブ」なので、選ぶならば、実際見てからのほうが良いかと思います。
リフレッシュレートは、最大165Hzです。
リフレッシュレートは、最大165Hzです。
液晶パネルは、VA液晶です。
応答速度は、2ms(GtoG)です。
VAとしては(上表にだした平均値より)かなり速いです。
HDRは、HDR400対応です。
輝度ピークも応答速度もVA液晶としては良いので、可変バックライトでピーク輝度をあげる、新タイプのVA液晶のユニットだと思います。
色空間は、DCI-P3カバー率90%ですので、QLEDのような広色域パネルではないです。
一方、本機は、HDRiという独自技術を入れています。
内蔵の明るさセンサーを利用しつつ、周囲の明るさに合わせてディテールを調整するので、暗部表現などに配慮しつつのHDR画質強化が行われます。
標準画質のコンテンツも「HDRiエミュレート」で疑似的にHDRを再現できます。
チラツキ対策は、 AMD FreeSync Premiumに対応します。
上位対応なので、通常のチラツキとレスポンス改善効果のほか、低フレームレート表示時のカクツキの改善効果もあります。
画質面での補整機能は、わりと独特です。
第1に、「映像美」は、ブライトネスインテリジェンスプラス(B.I.+)が注目点です。
輝度の調整技術の1つですが、露出オーバーにならない範囲で輝度を的確に調整します。
結果的に、映像のコントラストを鮮明にする効果も期待できます。
このセンサーは、いわゆる環境光センサーです。照明の明るさだけでなく、照明の色温度も検知して調整するため、実空間における調整力は、シンプルな明るさセンサーだけ搭載の機種より、本機は高いでしょう。
第2に、「目の優しさ」の部分では、明るさセンサーで、を利用して、室内光の状況に応じて輝度が調整されます。フリッカー対策もあります。
結論的にいえば、明るさセンサーが本機のポイントで、それを活かして、機能を強化している部分が良い部分です。
ちなみに、テレビにも似たような機能があります。そちらh、最近は、環境光センサーで、照明の色も見れる機種が出てきたので、同社もその方向で進化させるかもしれません。
一方、「ゲーム」は、各種モードなどが充実しますが、黒挿入などの残像感軽減に関する補正はないです。
接続端子は、HDMI2.0×2 DPです。
HDMI端子は、2つともHDMI2.0です。144Hzにボトルネックがあるので、高リフレッシュレートに対応したいならば、基本はDPとなります。
ディスプレイスタンドは、多機能スタンドです。
縦表示(ピボット)はできませんが、それ以外は可動幅も平均以上あり、優秀です。
スピーカーは、本機は2.5W×2+5Wの2.1chステレオスピーカーです。
こだわりがあると言えますが、それでも出力が弱いので、基本的にはヘッドホンほか、【PCスピーカーの比較記事】で紹介したような製品を利用する方が良いでしょう。
---
以上、BenQのEX2710Rの紹介でした。
良かれ悪しかれ、1000Rという曲率がポイントとなる機種です。
普通の曲面ディスプレイよりかなり湾曲するので、見た目は格好良いです。冒頭書いたように、一度みて、できれば、10分くらいは試してみてください。
ベンキューは、目の優しさに配慮があるモニターが多いですが、この曲率はその部分で注意事項と言えます。
ーーーー
【2021年発売】
【34インチ】
39・BenQ MOBIUZ EX3415R
¥111,091 Amazon.co.jp (10/31執筆時)
周波数:最大165Hz
曲率:1900R
解像度:UWWQHD (3440x1440)
輝度:200cd/u
液晶方式: IPS ノングレア
コントラスト比:1000:1
同期技術: FreeSync Premium
応答速度:2ms (GtoG)
HDR:HDR400
USB給電:
接続端子:HDMI2.0×2 DP
スタンド:前後・左右・高さ
VESA: 100mm
スピーカー: 2.5W×2+5W
保証期間: 3年
なお、ベンキューからは、IPSパネルで、解像度がUWWQHDとなる、34インチの上位機の展開もあります。
このサイズは、他社からも出ますが、HDR対応のIPSパネルという点で、本機は特長的です。
曲率は、1900Rです。
こちらについては、平均的な曲面ディスプレイの数値ですし、問題ないでしょう。
その上で、本機の場合も、HDRiなど明るさ部分のユニークな技術が搭載です。
一方、気になる部分は、200カランという暗めの輝度です。輝度ピークを400カランまで持ってきて、HDR400対応としていますが、そもそものパネル輝度が低めなのが、(値段からしても)かなり気になります。
このサイズの曲面モニターに、IPS液晶を搭載する意義もすこし分かりにくいので、なんとなく選びがたいです。
ーーーー
【2021年発売】
【37.5インチ・曲面モニター】
40・BenQ EW3880R
¥150,364 Amazon.co.jp (10/31執筆時)
周波数:最大60Hz
曲率:2300R
解像度:WQHD+(3840x1600)
輝度:230cd/u
液晶方式:IPS ノングレア
コントラスト比: 1000:1
同期技術: G-SYNC ULTIMATE
応答速度:4ms (GtoG)
HDR:HDR 10
USB給電:
接続端子: HDMI2.0×2 DP
スタンド:上下・左右・チルト
VESA: 100mm
スピーカー:3W×2+8W
保証期間: 3年
一方、MSIとほぼ同時期にBenQも37.5インチを出しました。
本機については、リフレッシュレートの部分で、ゲーミング用ではないです。
同じ画面サイズで、2300Rという同じ曲率、変則的な縦横比(21:9)である点は、DELLやMISと同じです。ただ、解像度がWQHD+(3840 x 1600)となり少し広めになります。
スピーカーに、サブウーファがつく構成や、同社自慢の明るさセンサーを利用したアイケア機能など、見どころはあります。
ただ、冒頭書いたように、仕事用には曲面モニターはあまり向かない点をふまえると、リフレッシュレートが不要の一般ゲーム、あるいは、映像視聴用といえます。
ただ、あえて、コントラスト比があまり良くない(普通の)IPSが映像視聴用に向くかと言えば疑問符もつくので、なんとなく、仕様面での中途半端感をAtlas的には感じました。
次回に続く!
曲面モニターのおすすめは結論的にこの機種!
というわけで、今回は、曲面のゲーミングモニターの比較の2回目記事でした。
しかし、記事はまだまだ「続き」ます。
1・曲面モニターの比較 (1)
1-1:DELL〈米国〉
1-2:LG〈韓国〉
1-3:ASUS〈台湾〉
2・曲面モニターの比較 (2)
2-1:MSI〈台湾〉
2-2:Acer〈台湾〉
2-3:ギガバイト〈台湾〉
2-4:BenQ〈台湾〉
3・曲面モニターの比較 (3)
3-1:HP〈米国〉
3-2:その他の企業
4・ゲーミングモニターの比較 【結論】
=最終的なおすすめ機種の提案
続く3回目記事(こちら )では、ここまで紹介できなかった、HPなどの曲面ディスプレイを追加でみていきます。
液晶のみやすさ ★★★★★
スタンドの性能 ★★★★★
応答速度 ★★★★★
リフレッシュレート ★★★★★
品質保証 ★★★★★
総合評価 ★★★★★
その上で、最終回となる4回目記事(こちら)では、記事全体の「結論」として、価格別・目的別に、Atlasのおすすめ機種を提案していきたいと思います。
引き続きよろしくお願いします。
3回目記事は→こちら