1回目記事からの続きです→こちら
3-1・Samsungのスマートウォッチ
3回目記事のトップバッターは、韓国のサムスンがギャラクシーブランドのスマートウォッチです。
1・スマートウォッチの比較 (1)
1-1:選び方の基本の説明【導入】
1-2:Google + FitBit〈米国〉
1-3:ガーミン 1〈米国〉
2・スマートウォッチの比較 (2)
2-1:ガーミン 2〈米国〉
2-2:カシオ〈日本〉
2-3:ポラール〈北欧〉
3・スマートウォッチの比較 (3)
3-1:サムスン〈韓国〉
3-2:ファーウェイ〈中国〉
3-3:ポラール〈北欧〉
4・スマートウォッチの比較 (4)
4-1:Amazfit〈中国〉
4-2:シャオミ〈中国〉
5・スマートウォッチの比較 (5)
5-1:ASUS〈台湾〉
5-2:最終的なおすすめの提案【結論】
今回も、1回目記事の冒頭(こちら)で書いた「選び方の基本」に沿って解説していきます。
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また、以下の記事では、Atlasのおすすめポイントを赤系の文字色で、イマイチと思う部分を青字で書いていきます。
【2025年発売】
【40mm】
28・Galaxy Watch7 Bluetoothモデル 40mm SM-L300NZ
¥51,480 Amazon.co.jp (3/29執筆時)
29・Galaxy Watch7 LTEモデル 40mm SM-L305FZ
¥67,318 Amazon.co.jp (3/29執筆時)
クリーム BT: SM-L300NZEJXJP
グリーン BT: SM-L300NZGJXJP
クリーム LTE: SM-L305FZEJSJP
グリーン LTE: SM-L305FZGJSJP
パネル:有機EL(1.3型)
重さ: 28.8g(ベルトなし)
【44mm】
30・Galaxy Watch7 Bluetoothモデル 44mm SM-L310NZ
¥56,427 Amazon.co.jp (3/29執筆時)
31・Galaxy Watch7 LTEモデル 44mm SM-L315FZ
¥76,409 Amazon.co.jp (3/29執筆時)
シルバー BT: SM-L310NZSJXJP
グリーン BT: SM-L310NZGJXJP
シルバー LTE: SM-L310NZSJXJP
グリーン BT: SM-L305FZGJSJP
パネル:有機EL(1.5型)
重さ: 33.8g(ベルトなし)
ガラス:サファイアcrystal
バンド:シリコン系
心拍数計:BioActive sensor
測定: 睡眠質 階段段数 血中酸素 皮膚温度 AGEs ほか
スポーツ:VO2 MAX
GPS:4衛星 (マルチGNSS)
スマホ対応:IOS Android
電話応答:可能
音声AI:Google assitant
音楽サービス連携:Spotifyほか
電子マネー:FeliCa
アプリ追加:Wear OS
道案内:対応
バッテリー: 30時間(常時表示利用時)
Galaxy Watch 7は、韓国のサムスンが販売するスマートウォッチです。
同社は、毎年1バージョンずつ挙げていますが、24年登場の最新世代です。
今年は、搭載のCPUの大幅なパワーアップ(公称3倍の処理力)がありました。
パネルは、他社機同様に有機EL(AMOLED)です。
ガラスは、腕時計グレードのサファイアクリスタルです。
画面サイズは、1.3型(40mm)と、1.5型(44mm)の2サイズ構成です。
自社開発のSuper AMOLED(スーパー有機EL)ですので、画面が薄めにでき、サファイアグラスが採用できたと言えると思います。
ガラス部分がフローティングデザインで近未来的でおしゃれです。
また、ベルトなしの重さとは言え、同じガラスを使うHUAWEIのライバル機と比べても、サファイアグラス採用機としては「軽い」です。
時計のベゼル(周囲)が全体を被わない構造が功を奏しているのだと思います。ぶつけやすいと思われる部分は、カバーされているように見えますし、良い設計でしょう。
ケースは、アーマーアルミニウムです。
同社独自の用語ですが、軽量だが傷つきやすいアルミ素材を硬質化処理(アルマイト)したようなものかと思います。
バンドは、いずれもシリコン系です。
色は、ホワイト以外は、文字盤サイズで選べない色があります。
リストバンドのサイズは、手首周りの対応表記がないです。
ただ、ホールは多いですし、問題ないです。
センサーは、行動計測に関わる装備は、加速度・ジャイロ・地磁気(電子コンパス)です。
計測できるデータは、歩数・距離・階段段数・カロリー・睡眠量などです。
その上で、気圧(高度)センサーも付属なので、わりと良い構成です。
日常生活の計測は、歩数・距離ほか、階段段数を含めて、日常生活の記録として欲しい機能は網羅します。
この部分は、搭載センサーの種類がものをいう部分ですが、本機は優秀です。
スポーツ計測は、基本機能としては、他社ほどは強調されない感じです。
例えば、HUAWEIのような「ゴルフに強い」というような個性はないです。
とはいえ、ランニングは、VO2maxの測定ほか、ストライド分析に対応できます。
ウォーキング・水泳ほか、トレーニング(スクアット・リフトなど)の計測に対応し、また、ウォーキングほかの、アクティビティの自動検出もできます。
つまり、日常的な運動の記録ならば問題ないです。
あとは、自転車のパワー測定が強調されますが、(当たり前ですが)市販の対応「パワーメーター」と、Galaxyスマホが必要です。
心拍数計も、搭載です。
本機は、総計13LEDと精度の部分に配慮された構成です。
ストレスレベル計測も、FitBitのような専用センサーはないですが、対応します。
同社は、心拍数・脈拍に関わる背面のセンサーをバイオアクティブセンサーと総合して呼びます。
黄色・青・紫と赤外線LEDを含む、13LED構成です。光学式心拍数計のほか、電気式心拍センサーを備え精度を上げる工夫があります。
その上で、 生体電気インピーダンスセンサーが付属です。
こちらは、生体インピーダンス分析(BIA:Bioelectrical Impedance Analysis)のためです。 指をボタン部分に添えることで、約15秒で、体組成測定(骨格筋、基礎代謝量、体内の水分量、体脂肪率)が可能です。
体重計にも使われる生体電気インピーダンス法ですので、ある程度正確に思います。
ただ、逆に言えば、これは、基本的に体重計に備える機能ではありますが、ライフロガーには、あって損はないように思います。
血中酸素レベルや、、VO2maxの測定にも対応できます。
そのほか、赤外線温度センサーによる皮膚温度の計測も対応です。
月経周期などの分析のためです。
AGEs指数は、一方、Galaxyが他社に先駆けて初採用した新しい計測項目です。
体内糖化度を測る発想で、終末糖化産物(AGEs)を検出することを目指したものといえます。
これは、本機の多数・多色のLEDを活かした機能性の1つです。
終末糖化産物(AGEs)には、特定の光あてると格好する性質を持つ物質があります。それをセンサーで検出し、指数として表示するという方向です。
いずれにしても、睡眠質などと同じで、(ほぼ)終日スマートウォッチをつけて、継続的に計測していくような方にとって面白い機能の類です。
なお、この指数自体の効果(意味性)は、完全に説明されているわけではない点は付記しておきます。今後の検証が待たれます。
睡眠量も、レム睡眠サイクルを含めて検出できます。
先述のバイオアクティブセンサーの部分で、測定精度も期待できます。
睡眠コーチングなどのアドバイス機能もあります。
いびきの検出・分析はユニークと言える機能ですが、これは、スマホのマイクを利用してのもので、スマホを枕元に置く必要はあります。
GPS搭載は、4衛星で搭載です。
米国のGPSのほか、ロシアのグロナスと中国の北斗、ヨーロッパのガリレオです。
一方、他社高級機のようにマルチGNSS対応ですが、日本のみちびきには非対応です。
バッテリーを消費する前者よりも、みちびき対応の方が、低電力で測位性があがるので、ここは多少マイナスです。
このほか、スマホからA-GPS情報(基地局情報)をとるようなので、測位も使われている場合、やや速くなるかもしれません。
防水性能は、5気圧防水です。
Samsung Health
¥0 Apple App Store
Samsung Health
¥0 Google Play
スマホ連携は、上記のSamsung Health(S Health)設定します。
純正の健康アプリもこのアプリです。
OSは、Wear OS Powered by Samsungです。
Google MapやGoogle Fitなど用意された時計用アプリをインストールできます。
Google純正のWearOSそのものではなく、Googleと共同開発したオリジナルOSです。
しかし、Playストア対応で、WearOSで動くアプリならばインストール可能です。iOSユーザーも、Playストアは時計内のアプリ扱いなので、インストールして時計をカスタマイズできます。
道案内も、したがって、Google Mapほかの地図アプリで可能と言えます。
Google(ヘルスコネクトアプリ)とは、同期に対応します。
こちらはGoogleの「健康アプリ」ではなく、データの管理・Google Fitを含めた各社の健康アプリへの「受け渡し」だけするためのアプリ、いわば「データハブアプリ」です。
現状の対応アプリは【Googleによる対応アプリの表明】ページに記されまますが、 Samsung Healthは対応なので、問題ないです。
iOS(ヘルスケアアプリ)とは、ただ、連携に「非対応」です。
他のアプリや体重計などの機器とのデータの受け渡しはできません。
機能面では、着信・通知の受け取り・カレンダーなど、基本部分はいずれのOSでも対応です。
一般的な通知をみれるほか、文字盤上で、スケジュール確認ができる面白い仕組みを採用します また、一部アプリに限定されますが、メール画像表示と、履歴の確認もできるようになりました。
そのほか、Galaxy AIを利用し、メッセージの返信を過去の会話状況から推測表示する「スマートリプライ」は、スマートウォッチの場合、かなり便利な新機能と言えます。
電話応答は、対応です。
本機は、スピーカーとマイクが双方とも搭載のためです。
音声AIは、Google Assistantに対応です。
旧機はここが(裏技以外)無理でしたが、対応との表記が出ました。
電子決済は、今回の改変のポイントで、日本モデルでFeliCa搭載になりました。
対応決済サービスは、順次発表で、3系統との広報です。
日本仕様のみの搭載で、SONY系のFeliCaで、OSはWear OS系です。
そのため、SuicaほかID・QUICPayも対応です。
音楽再生はも、対応です。
定額音楽サービスについては、Wearアプリを介して使えるものはいけるでしょう。Spotifyプレミアムほかの、オフラインアップロードはできると思います。
ネットワークは、この機種は、BluetoothとWi-Fiも搭載します。
電池の保ちは、実使用時間で「40時間まで」との表記です。
ただ、ディスプレイの低輝度常時表示をする場合30時間ですので、まあ、約1日と考えてください。
本機は急速充電対応で、30分で45%まで急速充電可能となっています。満充電時間は、おそらく90分前後でしょう。
防水性は、5気圧防水なので、水泳は対応しますが、水中では使えません。
そのほか、Apple Watchのように、転倒した際に検知し、通報する転倒検知が装備です。
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以上、Galaxy Watch7の紹介でした。
特に、普通の日常生活の記憶はかなり高度にできそうな製品です。ライフロガーにはとくに良さそうです。電子マネー決済にも対応しましし、定額音楽サービスも扱えるため、普通の利用には、便利に使えるでしょう。
特にGalaxyユーザーは、スマホカメラの外部操作端末としても利用できるので、セルフィーやリモート撮影をする場合も、役立つシーンはありそうです。
一方、スポーツ関係の計測は、日常的な運動のレベルを超えるような部分ではさほど多機能ではないです。あとは、GPS部分でみちびき非対応なのが、課題です。
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なお、Galaxyからは、旧機種、あるいは、現行機について、次のような製品展開もあります。
違いを順番にみておきます。
【2023年発売】
【40mm】
32・ Galaxy Watch6 40mm SM-R930NZ
¥50,164 Amazon.co.jp (3/29執筆時)
グラファイト:SM-R930NZKAXJP
ゴールド:SM-R930NZEAXJP
パネル:有機EL(1.3型)
重さ: 28.7g(ベルトなし)
【44mm】
33・ Galaxy Watch6 44mm SM-R940NZ
¥50,164 Amazon.co.jp (3/29執筆時)
グラファイト:SM-R940NZKAXJP
シルバー:SM-R940NZSAXJP
パネル:有機EL(1.5型)
重さ: 33.3g(ベルトなし)
【43mm】(回転ベゼルあり)
34・ Galaxy Watch6 Classic 43mm SM-R950NZ
¥54,236 Amazon.co.jp (3/29執筆時)
ブラック:SM-R950NZKAXJP
シルバー:SM-R950NZSAXJP
パネル:有機EL(1.3型)
重さ: 59.0g(ベルトなし)
【47mm】(回転ベゼルあり)
35・ Galaxy Watch6 Classic 47mm SM-R960NZ
¥57,436 Amazon.co.jp (3/29執筆時)
ブラック:SM-R960NZKAXJP
シルバー:SM-R960NZSAXJP
パネル:有機EL(1.5型)
重さ: 52.0g(ベルトなし)
ガラス:サファイアグラス
バンド:シリコン
心拍数計:BioActive sensor(旧)
測定:活動量 睡眠質 階段段数 血中酸素
スポーツ:VO2 MAX
GPS:4衛星
スマホ対応:IOS Android
電話応答:可能
音声AI:Google assitant
音楽サービス連携:Spotifyほか
電子マネー:FeliCa
アプリ追加:Wear OS
道案内:対応
バッテリー: 30時間(常時表示利用時)
第1に、Galaxy Watch6です。
本機の1世代前になる製品です。
デザインは、2系統ありました。
こちらの場合、現行モデルで展開のない、外観がごくわずかレトロなクラシックモデル(左図)がありました。
性能面では、先述のAGEsに非対応になるのが目立ちます。
また、バイオアクティブセンサーが旧世代なので、心拍数などの計測精度で差があると言えます。
加えて、CPUの部分で、現行機は「公称3倍」(電力効率も30%アップ)ですので、基本性能の部分でも差が付きます。
旧機の場合、1.4GHzの2コア)ですが、新機種は、1.5GHz/1.6GHzの変則構成の5コアですから、実際、差はあります。
そのほか、GPSの部分で、マルチGNSSに非対応になる点、先述の「スマートリプライ」も非対応な点が目立つ違いです。
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結論的にいえば、予算が許すならば、新機種が良いでしょう。
スマートウォッチは、スマホ以上に買換え周期が長いといえます。CPUが良い場合、将来的にわたり陳腐化しにくいので、その部分を含めて、新機種を推します。
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【2024年発売】
【40mm】
36・Galaxy Watch FE SM-R861N
¥36,620 Amazon.co.jp (3/29執筆時)
シルバー BT: SM-R861NZSAXJP
ブラック BT: SM-R861NZKAXJP
ピンクゴールド BT:SM-R861NIDAXJP
パネル:有機EL(1.2型)
重さ: 26.6g(ベルトなし)
ガラス:サファイアcrystal
バンド:シリコン系
心拍数計:BioActive sensor(下位)
測定:活動量 睡眠質 階段段数 皮膚温度
スポーツ:VO2 MAX
GPS:4衛星
スマホ対応:IOS Android
電話応答:可能
音声AI:Google assitant
音楽サービス連携:Spotifyほか
電子マネー:
アプリ追加:Wear OS
道案内:対応
バッテリー: 30時間(常時表示利用時)
第2に、Galaxy Watch FE です。
2024年からの展開で、Appleでいえば、Apple Watch SEに相当する、格安な普及ラインです。
文字盤は、1.2型なのでやや小さめです。
CPUは、ただ、1.18GHzの2コアです。
最新上位機とは、値段差以上の差がある感じです。
心拍数計(バイオアクティブセンサー)は、写真でみる限り2LED式です。
精度に差はあるでしょうが、電子心拍数計や、生体電気インピーダンスセンサーなどはそのまま、装備ですし、ここは入門レベルでは十分とは言えます。
あとは、赤外線温度センサーがないので皮膚温度の測定ができない点と、GPS部分で、マルチGNSSに対応しない点、また、FeliCa未搭載で、電子マネー非対応である点が目立つ違いです。
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結論的にいえば、Galaxyのスマホユーザーの場合、値段と相性の面で本機を選ぶ意味はあると言えます。
入門機としては、電子マネー非対応である点を除けば、必要な性能が網羅的な上で、Wear OS搭載で、アプリ面の拡張性もあるので。
ただ、それ以外のスマホユーザーがあえて選ぶ利用はない機種でしょう。
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【2025年発売】
【47mm】
37・Galaxy Watch Ultra SM-L705F
¥115,400 Amazon.co.jp (3/29執筆時)
ホワイト BT: SM-L705FZWJSJP
シルバーBT: SM-L705FZTJSJP
グレー BT: SM-L705FDAJSJP
パネル:有機EL(1.5型)
重さ: 60.5g(ベルトなし)
ガラス:サファイアcrystal
バンド:シリコン系
心拍数計:搭載
測定:活動量 睡眠質 階段段数 血中酸素 皮膚温度 AGEs
スポーツ:VO2 MAX
GPS:4衛星 (マルチGNSS)
スマホ対応:IOS Android
電話応答:可能
音声AI:Google assitant
音楽サービス連携:Spotifyほか
電子マネー:FeliCa
アプリ追加:Wear OS
道案内:対応
バッテリー: 48時間(常時表示利用時)
第3に、Galaxy Watch Ultraです。
同社の、最上位機です。
名称やデザインを含めて、先発のApple Watch Ultraを意識した製品と言えます。
こちらは、新型のGalaxy Watch7と同じく、高性能です。
ディスプレイも1.5型で同じです。
いわゆるタフネスウォッチの類で、ベゼルが広いため、47mmサイズと大きな文字盤です。
バンドも、Apple Watch Ultraのような通気性・耐熱性のあるストラップになります。
タフネスは、10気圧防水となるほか、ベゼルを、グレード4チタニウムフレームとすることで、耐久性を上げています。
アメリカのMIL規格に対応するタフさを持ちます。
重さは、そのかわり、60.5gです。
ただ、他社のタフネス系に比べて重いわけでもないです。
地図表示も、「選び方の基本」で説明した、汎用地図データ(GPXなど)のダウンロードができるので、イベント大会のコース地図など、有志が作ったデータを簡単にインストールすることも可能です。
ルート表示やルートバックを含めた基本的なトレッキング向け機能は網羅されます。
そのほか、緊急時のサイレン機能、あるいは、(視界を確保するための)自動でのナイトモード表示など、登山などのアウトドア向けの機能性もあります
スポーツ対応も、機能性の部分で、トライアスロン・アクアスロン・カヤック・サーフィン・水上スキー向けの計測性能が付くなど、通常版より構成を多めにしています。
あとは、センサーで得た体の状況を総合的に判断しスコア表示する「エナジースコア」も対応です。簡易的ですが、競技のレディネス(準備状況)を示すものとも言えます。
あとは、冒頭みた通常機とさほど変わりません。バッテリーは、最大48時間です。
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結論的にいえば、タフネス部分については、大幅に強化された製品です。
一方、【GPSランニングウォッチの比較】でみたようなより本格的なスマートウォッチと比べると、バッテリー持続時間部分の工夫があまりないのです、どちらかといえば、ウォータースポーツ向きで、登山などには向かないタイプと言えそうです。
3-2・HUAWEIのスマートウォッチ
続いて、中国のファーウェイのスマートウォッチです。
世界的なスマホメーカーですが、主に自社製品ユーザー向けにスマートウォッチも展開します。
【2024年発売】
【茶:ブラウンレザー】B0DDX6D6JL
38・HUAWEI WATCH GT 5 46mm
¥29,518 Amazon.co.jp (3/29執筆時)
【青:ブルーウーブン】B0DDXFYMTQ
39・HUAWEI WATCH GT 5 46mm
¥29,518 Amazon.co.jp (3/29執筆時)
【黒:フルオロエストラマー】 B0DDXK1NMS
40・HUAWEI WATCH GT 5 46mm
¥27,718 Amazon.co.jp (3/29執筆時)
パネル:有機EL(1.43型)
重さ: 48g(ベルトなし)
バッテリー: 14日
【白:ホワイトレザー】B0DDX6D6JL
41・HUAWEI WATCH GT 5 41mm
¥29,518 Amazon.co.jp (3/29執筆時)
【青:フルオロエストラマー】B0DDX27TCZ
42・HUAWEI WATCH GT 5 41mm
¥27,718 Amazon.co.jp (3/29執筆時)
パネル:有機EL(1.32型)
重さ: 35g(ベルトなし)
バッテリー: 7日
ガラス:
バンド:シリコン or レザー
心拍数計:HUAWEI TruSeen 5.5+
測定:活動量 睡眠質 血中酸素 皮膚温ほか
スポーツ:VO2 MAX
GPS:5衛星+GNSS
スマホ対応:IOS Android
電話応答:可能
音声AI:
音楽サービス:
電子マネー:
アプリ追加:HUAWEI AppGallery
道案内:対応可
HUAWEI WATCH GT 5は、ファーウェイのスマートウォッチの中級機です。
外観デザインは、基調としてクラシック」す。
一方、ケースのベゼルがアルミではなくステンレス製な部分は「中級機」の仕様です。
基本的には丸形ですが、46mmのステンレススチールは8角形のベゼルで、高級感がある仕様です。どれも、デザイン性は良いです。
ガラスは、ただ、種類(耐久性)は非公開です。
パネルは、46mmは1.43インチ、41mmは1.32インチのカラー有機ELパネルです。
パネル解像度は、466 × 466ピクセル、画面密度は326PPIですので、品質は良いです。
一方、低輝度常時点灯に対応しますが、最大輝度の開示はないです。ただ、悪くはなさげです。
リストバンドは、2種類の展開です。
それぞれ、本革レザーベルト、エラストマーベルトです。
Appleは(昨今の事情で)レザーを廃止しましたが、HUAWEIだとあります。
センサーは、行動計測に関わる装備は、加速度・ジャイロ、コンパス、気圧・温度センサーです。
ガーミンの上位機と同じで、文句ない構成です。
なお、HUAWEIは、この世代からGPS・心拍数計(5.5世代)やこれらのセンサーをまとめて「HUAWEI TruSense」と呼ぶことに舌用です。総合的にデータを付け合わせて、健康データを総合的に分析していくという、ある種の宣言のようです。
日常生活の計測は、歩数・距離・カロリーなど、基本的な部分は対応です。
一方、気圧計は装備なのですが、どうも、他社の様な「気圧高度計」ではないようで、上昇高度(階段段数)の計測は未対応です。基本的に気圧高度計があれば計測可能であると思いますが、過去モデルでもそうでした。
スタンド(立っている時間)の検知はできますが、スポーツ関係を含めて、昇降高度の計測機能はない仕様です。
スポーツ計測は「100以上のワークアウト対応」との表記です。
心拍数計を利用してのVO2Max(最大酸素摂取量)の測定にも対応です。
Garminの専門機のようなランニングフォームの分析もできます。
特に、ゴルフには力を入れていて、GPSを利用した距離測定、全国2200以上のコースデータの表示も可能です。
練習などの際のスイング分析、コース時の、風速・風向の計測などに対応です。
ただ、この部分は、次に見る同社の上位機のほうがより高度なので、後ほど改めて書きます。
心拍数計は、HUAWEI TruSeen 5.5+です。
同社の「5.5世代」の心拍数計です。
赤緑LEDが3灯と、受光するPD(フォトダイオード)が6機の18チャネル機です。
なお、 多くのLEDを搭載すると、消費電力部分の課題が出てくるので、そのための工夫になります。心拍数を設定したゾーンから外れた場合、バイブや音声で注意が促される機能もあります。
詳しい精度や構造は非開示ですが、Garminの第4世代と第5世代の真ん中ほどかなと思います。
いずれにしても、値段相応に優秀です。
このほか、血中濃度濃度と、皮膚温の計測も対応です。各社の上位機と同じです。
Fitbitと較べる場合、皮膚電気活動(cEDA)センサーは非搭載ですが、計測できる種類としては、多めです。
一方、こうしたセンサーを利用した女性の生理周期の計算も、今回同社が強調している機能です。
皮膚温・心拍数・呼吸数から予測する仕組みです。Apple Watchにもありますが、センシングの方法は独自です。
あとは、手洗い検出機能・転倒検知機能など、Apple Watchが先行していた機能も装備しています。
睡眠量は、心拍数・皮膚温センサーによるデータほか、呼吸数(特徴)を含めてデータを照合し、状況を分析します。
同社が力を入れている部分です。このほか、ストレス(健康)データを利用しつつ、睡眠などのアドバイスをなす機能もあります。
睡眠時の呼吸の乱れの検知もなします。Apple Watchも24年から、「睡眠時無呼吸症候群の検知」という機能が加わったのですが、表現は違いますが、方向性は同じでしょう。
GPSは、搭載です。
5衛星に対応するほか、L1波とL5波双方を捕捉できるデュアルバンドGPS(GNSSマルチバンド マルチGNSS)です。
ガーミンの対応機で詳しく書きましたが、測位精度が上がる利点のほか、受信感度もあがるため、ビルの谷間などでもGPSを受信しやすいメリット性があります。
特に24年からは、HUAWEIヒマワリ型測位システムの搭載で、測位精度が上がったとの記述です。
詳細は不明ですが、このレベルの工夫ができるのは、限られた企業だけでしょう。
道案内は、GoogleMapの利用は不可です。
ただ、アプリとして同社の「ウォッチ版 Petalマップ」が用意されます。
そちらを利用してのターンバイターン式(矢印式)の案内が可能です(左図)。
また写真のようなフルカラーマップ表示も可能です。ただ、これは、事前にオフラインマップをダウンロードしておく必要があります。その上で、利用開始時にGPSが始動位置を検知してからの案内になります。Google Pixel Watchや、Garminのオフライン地図内蔵製品、あるいは、Apple Watchとは仕様が異なる部分が注意点です。
つまり、基本的には「迷ってから使う」「出先で行き先を定める」のではなく、決めていたコースから外れないための機能です。ルートを戻る際に使えるルートバック機能もあるので、ワークアウト用には使えるでしょう。
Huawei Health
¥0 Apple App Store
Huawei Health
¥0 Android APK
純正健康アプリは、以上のものです。
スマホとの連携設定もこのアプリを使います。
Android・iPhone双方とも対応します。
iOS(ヘルスケアアプリ)とは、データ連係に対応します。
体重計や、スマホで取った歩数ほかの健康データは相互参照できます。
Google(ヘルスコネクトアプリ)とは、連携に非対応です。
ただ、サードパーティアプリ(Health Sync)経由ならば連携はできます
なお、Androidについてはご存じだろう事情で、Huawei Healthは、Google Play経由ではなく、APKファイルでの提供です。そのため、ファーウェイの説明ページを上のリンクでは示しました。
同社のOSを使うスマホならば問題ないです。
Wear OSは、非搭載です。
そのかわり、HUAWEI AppGalleryを使った自社系アプリを用意します。
なお、機能的には、他社機同様に、スマホの着信通知・メッセージ・カレンダー表示などは、最初から一通りできます。
電話応答は、マイクとスピーカーは搭載なので可能です。
なお、ジャイロを使って「電話を取る動作」のジェスチャーをすると着信を受けられるなど、面白い機能もみられます。
電子決済は、非対応です。
NFC機能がないためです。
音声AIも、非対応です。
音楽再生は、非対応です。スマホの楽曲操作はできます。
Wi-Fiも装備せず、定額サービスとの連携はできません。
電池の保ちは、13日(41mmは7日)との表記です。
低輝度常時点灯を利用する場合、5日(3日)です。
ただ、GPSを利用時に常時ONにした場合の値は非開示です。一方、GPSを1日3時間利用する場合の想定で、9日(5日)なので、結構保つ方です。
電池を食うWi-Fiを使わない部分は割り引くとしても、優秀でしょう。
防水性は、一般的な5気圧防水です。
そのほか、IP69K等級の防水防塵等級が示されます。
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以上、HUAWEI WATCH GT 5の紹介でした。
ミドルクラスの製品として、そつのない構成である上で、外観について、「クラシックウォッチ」のような美麗さがあるのが「売り」でしょう。
搭載センサーも、充実します。先述のように、高度の測定(階段段数)の部分の仕様を除けば、問題ない構成に思います。
センサーは、一方、マルチGPS対応や、同社第5.5世代の心拍数計、皮膚温センサーを含めて充実します。
スマートウォッチとしては、Suica非対応である部分と、Wi-Fi未搭載で、大手のサブスク型の音楽配信サービスとの連携が弱い点が、目に付く「弱点」でしょう。
ーー
なお、このグレードの旧機、あるいは、姉妹機となる製品がいくつかあります。
違いを順番にみておきます。
【2023年発売】
【ブラウンレザー】
43・HUAWEI WATCH GT 4 46mm
¥22,409 Amazon.co.jp (3/29執筆時)
【ステンレススチール】
43・HUAWEI WATCH GT 4 46mm
¥35,536 Amazon.co.jp (3/29執筆時)
【フルオロエストラマー】
43・HUAWEI WATCH GT 4 46mm
¥21,700 Amazon.co.jp (3/29執筆時)
【グリーン】(24年追加)
43・HUAWEI WATCH GT 4 46mm
¥23,118 Amazon.co.jp (3/29執筆時)
パネル:有機EL(1.43型)
重さ: 48g(ベルトなし)
【レザー】
44・HUAWEI WATCH GT 4 41mm
¥22,409 Amazon.co.jp (3/29執筆時)
【ステンレススチール】
44・HUAWEI WATCH GT 4 41mm
¥35,536 Amazon.co.jp (3/29執筆時)
【グリーン】B0D2L358PR
44・HUAWEI WATCH GT 4 41mm
¥22,173 Amazon.co.jp (3/29執筆時)
パネル:有機EL(1.32型)
重さ: 37g(ベルトなし)
ガラス:
バンド:シリコン or レザー
心拍数計:搭載
測定:活動量 睡眠質 血中酸素 皮膚温ほか
スポーツ:VO2 MAX
GPS:5衛星+GNSS
スマホ対応:IOS Android
電話応答:可能
音声AI:
音楽サービス:
電子マネー:
アプリ追加:HUAWEI AppGallery
道案内:対応可
バッテリー: 14日
第1に、HUAWEI WATCH GT 4です。
同グレードの1世代前です。
旧機の場合、若干本体に厚みがあります。
そのほか、先述のヒマワリ型測位システム不採用でGPSの受信感度に差がある点、環境光センサーがないので、常時点灯利用時のバッテリー持続時間がやや短い点、防護塗装の変更で、耐摩耗性が新機種の方が良い点、IP69Kの防水防塵等級を得た点などが、目に付く違いです。
結論的にいえば、、あまり値段差はないので、セールでもない限り、基本的に新機種を選べば良いでしょう。
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【2024年発売】
【 銀:チタンベルト】B0DDWTZ2RQ
45・HUAWEI WATCH GT 5 Pro 46mm
¥53,818 Amazon.co.jp (3/29執筆時)
【 黒:フルオロエラストマー】B0DDWZJPRD
45・HUAWEI WATCH GT 5 Pro 46mm
¥39,418 Amazon.co.jp (3/29執筆時)
パネル:有機EL(1.43型)
重さ: 63g(ベルトなし)
バッテリー: 14日
バンド:上記参照
【 銀:ナノクリスタルセラミック】B0DDX2BVPG
46・HUAWEI WATCH GT 5 Pro 42mm
¥71,818 Amazon.co.jp (3/29執筆時)
【 黒:フルオロエラストマー】B0DDX8F9YT
46・HUAWEI WATCH GT 5 Pro 42mm
¥54,818 Amazon.co.jp (3/29執筆時)
パネル:有機EL(1.32型)
重さ: 44g(ベルトなし)
バッテリー: 7日
バンド:上記参照
ガラス:サファイアグラス
心拍数計:HUAWEI TruSeen 5.5+
測定:活動量 睡眠質 血中酸素 皮膚温ほか
スポーツ:VO2 MAX
GPS:5衛星+GNSS
スマホ対応:IOS Android
電話応答:可能
音声AI:
音楽サービス:
電子マネー:
アプリ追加:HUAWEI AppGallery
道案内:対応可
第2に HUAWEI WATCH GT 5 Proです。
最新機種の上位機です。
外観は、全モデルとも、ガラスがサファイヤグラスと、一般的な「腕時計グレード」の素材を使っており豪華です。
ケースは、46mmがチタニウム、41mmが、セラミック(ナノセラミック)とやはり、下位機より豪華です。
セラミックは、HUAWEI独特の仕様です。独特の白色の質感ですし、「衝動買い」しそうな、あまり見ない純白のデザインです。
少なくとも、外観の質の部分、値段差に相当する差はあります。
ただし、46mmはとくにベルトのない状態で50gを超えるので、スマートウォッチとしては、重めになります。ただ、腕時計としては、普通でしょう。
機能面では、センサーに、深度センサーが加わります。
気圧センサーとは別立てでの搭載で、ダイビング向きの搭載です。
引き続き、階段段数は測定できない仕様ですので、同社独自の仕様でしょう。
一方、防水性は、同じ5気圧(50M)でスペックとしては、40Mまで対応とされます。
10気圧防水ではないですが、実用水準でしょう。
加えて、先ほど書いたように、ゴルフ計測機能が、高度になります。
コース情報は、全世界15,000以上に増加します(日本2,300以上)。
そこは、ガーミンの対応機に引き続き及ばないのですが、ガーミンだと有料サブスク(月額1,180円)となる、グリーンの情報がデフォルトで利用できるようです。
あとは、目に付く違いはないです。
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結論的にいえば、主には、ゴルフウォッチとして本機を選びたい方に向く製品です。グリーン傾斜角が、サブスク契約を経ずに使える点は魅力に思います。
次に見る、最上位機だと、さらに性能は上ですのが、価格差を考えるとこちらがよさそうです。
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【2024年発売】B0DDX8DBF9
47・HUAWEI WATCH Ultimate
¥113,162 Amazon.co.jp (3/29執筆時)
パネル:有機EL(1.32型)
重さ: 76g(ベルトなし)
バッテリー: 14日
バンド:チタニウム
ガラス:サファイアグラス
心拍数計:HUAWEI TruSeen 5.5+
測定:活動量 睡眠質 血中酸素 皮膚温ほか
スポーツ:VO2 MAX
GPS:5衛星+GNSS
スマホ対応:IOS Android
電話応答:可能
音声AI:
音楽サービス:
電子マネー:
アプリ追加:HUAWEI AppGallery
道案内:対応可
第3に HUAWEI WATCH Ultimateです。
外観は、さらに豪華です。
ベルトも含めてチタニウムで、ベゼルと背面ケースはナノクリスタルセラミック、前面ケースは、ジルコニウムベースのリキッドメタルです。
機能面では、一方、100M防水で、本格的なダイバーウォッチになります。
ゴルフ機能も、さらに、打ち上げ、打ちおろしなどの傾斜を考慮した補正、前打の飛距離表示、おすすめクラブの提案などに対応敷です。
クラブ提案は、ガーミンでは最上位機の機能性ですが、このグレードではHUAWEIも対応です。
あとは、言及したい明示的な違いはないです。
なお、ゴルフ機能は、ガーミンほか、Android系のWear OSとAppleのWatchOSに対応する、スマホアプリで、スマートゴルフナビ(ゴルフ GPSナビ)というアプリがあります。
そうしたものとの大きな違いは、サブスクではない点でしょう。このあたりに本機のプレゼンスがありそうです。
【2024年発売】
【レザーバンド】(ホワイト)
48・HUAWEI WATCH FIT 3
¥20,518 Amazon.co.jp (3/29執筆時)
【ナイロンバンド】(グレー)
49・HUAWEI WATCH FIT 3
¥20,518 Amazon.co.jp (3/29執筆時)
【フルオロエストラマーバンド】(各色)
50・HUAWEI WATCH FIT 3
¥19,618 Amazon.co.jp (3/29執筆時)
パネル:有機EL(1.74型)
ガラス:
バンド:上記参照
心拍数計:HUAWEI TruSeen 5.5
測定:活動量 睡眠質 血中酸素
スポーツ:
GPS:(搭載)
スマホ対応:IOS Android
電話応答:可能
音声AI:
音楽サービス:
電子マネー:
アプリ追加:
道案内:
バッテリー: 10日
重さ: 26g/30g(ベルト含まず)
HUAWEI WATCH FIT 3は、同社の格安ラインの入門用スマートウォッチです。
同社の本機より安い製品は【リストバンド型活動量計の比較】の方の記事ででみていますが、本格的なスマートウォッチだとこのグレードが入門機です。
パネルは、四角い形状で、1.82 インチ(489 x 480)のフルカラー有機ELです。
対角で言えば広めなディスプレイで、画面密度も347ppiで良いです。
ケースは、アルミニウム合金です。
この価格クラスならば上等です。
リストバンドのサイズは、約130〜約210 mmの1サイズです。
ただ、ピンクのみ約120〜約 190 mmです。
バンド素材は、レザー・ナイロン・フルオロエストラマーです。
一般的なのは、シリコンの質感のフルオロエストラマーでしょう。
つけ心地が良いので、最近採用例が増えています。
ナイロンバンドは、Apple系と同じで、若干チクチクするので、Atlasは苦手です。
センサーは、9軸IMUセンサーです。
ようするに、加速度・ ジャイロ・地磁気(電子コンパス)の各センサーが、それぞれ3軸というセンサーです。ドローンなどの姿勢制御にも使われる高度なセンサーです。
これによる、後述する睡眠分析の精度や、スポーツ計測(水泳における4種のストロークの区別)など、測定に関する機能向上がみられます。
日常生活の計測は、歩数・移動距離・立っている時間を測れます。
引き続き、階段の昇降段数や、運動時の昇降については、非対応のようです。
スポーツ計測は、のクラスでも100種以上に対応です。
ただ、先述のゴルフなど、センサーなどの差で、上位機ほどは充実しないとは言えます。
屋外/屋外ウォーキング、屋内/屋内ウォーキングとエリプティカル(足ふみ式のトレーニング機器)と、ローイングの6種類は、自動検出に対応します。
睡眠量の計測は、高度です(HUAWEI TruSleep 4.0)。
睡眠深度の分析ほか、心拍数センサーほか、先述の9軸ジャイロを利用し、呼吸数・呼吸の乱れもモニターするようになりました。
格安機ですが、しっかりしたシステムです。
心拍数計は、同社の光学式で、24年登場のHUAWEI TruSeen 5.5です。
上位機(HUAWEI TruSeen 5.5+)と世代は同じですが、+がないです。
これは、計器の部分でLED2つ、PD(受光部)1つという少なめの構成になるからです。
運動時にバンドがズレたりする場合の精度に関係します。
まあ、入門機のスマートウォッチなので、これでも問題ないです。
血中酸素レベルは本機でも測定対応です。
GPSは、A-GPSではなく、GPSが搭載との表記です。
一方、本機の旧機はみちびき・グロナスを含む4衛星の表記でした。
今回は、日本仕様でこの部分の情報がないので、米国のGPSだけなのか、それ以上の対応幅があるかは不明です。ただ、例えば、BeiDouほかだけでGPSに対応しないなどはないと思います。
その場合は、GNSSと書くと思うので。GNSS(デュアルバンドGPS)は非対応ですが、ここは価格クラス的に問題ありません。
一方、地図は搭載されませんが、GPSを利用した軌跡表示は可能です。
スマホとの連動は、Bluetooth 5にて通信可能です。
利用アプリは上位機と同じです。
電話応答は、本機はマイク・スピーカー搭載で可能です。
音楽再生は、スマホの操作ほか、時計にダウンロードしてのオフライン再生も対応です。
音声AIは、引き続き未搭載です。
電池の保ちは、最長10日間保ちます。
ただし、画面常時点灯を利用する場合は4日間、
GPSを利用する場合は12時間です。
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以上、HUAWEI WATCH FIIT 2の紹介でした。
必要最低限の機能性はあって「安い」ので、低予算で気軽に試したいならば、候補になるでしょう。
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【2023年発売】【下位機】
51・ HUAWEI WATCH FIT Special Edition
¥9,900 Amazon.co.jp (3/29執筆時)
パネル:有機EL(1.74型)
ガラス:
バンド:シリコン
心拍数計:HUAWEI TruSeen 5.0
測定:活動量 睡眠質 血中酸素
スポーツ:
GPS:3衛星
スマホ対応:IOS Android
電話応答:
音声AI:
音楽サービス:
電子マネー:
アプリ追加:
道案内:
バッテリー: 9日
重さ: 21g(ベルトなしの重さ)
なお、2世代前の旧機をベースにしたWATCH FIT Special Editionの販売があります。
下位機として販売が続く感じです。
比較する場合、液晶が少し小さい1.64型になるほか、時計部分にスピーカーがない関係で、時計による通話に非対応です。音楽再生も対応しません。
そのほか、心拍数の世代が古い(HUAWEI TruSeen 5.0)点と、センサーが6軸センサーになる関係で、睡眠量の分析において呼吸分析が、運動時には水泳のストロークの区別などができないなどの差があります。
あとは、常時点灯非対応な部分で、環境光センサーが未付属になるのが、目に付く違いです。
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結論的にいえば、値段差はあるので同じ尺度では比べられないにせよ、上位機とは、値段差分の差はあると言えます。
次回に続く
スマートウォッチのおすすめは結論的にこれ!
というわけで、今回は、スマートウォッチの比較の3回目記事でした。
しかし、記事はまだまだ続きます。
4・スマートウォッチの比較 (4)
4-1:Amazfit〈中国〉
4-2:シャオミ〈中国〉
5・スマートウォッチの比較 (5)
5-1:ASUS〈台湾〉
5-2:最終的なおすすめの提案【結論】
つづく4回目記事(こちら)では まだ紹介していない、Amazfit・シャオミの製品紹介します。
日常の健康管理 ★★★★★
野外トレーニング ★★★★★
電池の保ち ★★★★★
ファッション性 ★★★★★
アプリの豊富さ ★★★★★
総合評価 ★★★★★
その上で、最終回記事(こちら)に入ります。
今回紹介した全てのスマートウォッチから、予算別・目的別にAtlasのおすすめ機種!を提案していきます。
引き続き、よろしくお願いします。
4回目記事は→こちら!