1回目記事からの続きです→こちら
3-1・Samsungのスマートウォッチ
3回目記事のトップバッターは、韓国のサムスンがギャラクシーブランドのスマートウォッチです。
1・スマートウォッチの比較 (1)
1-1:選び方の基本の説明【導入】
1-2:Fitbit + Google〈米国〉
1-3:ガーミン 1〈米国〉
2・スマートウォッチの比較 (2)
2-1:ガーミン 2〈米国〉
2-2:ファーウェイ〈中国〉
2-3:ポラール〈北欧〉
2-4:シャオミ〈中国〉
3・スマートウォッチの比較 (3)
3-1:サムスン〈韓国〉
3-2:カシオ〈日本〉
3-3:ノキア〈北欧〉
3-4:フォッシル〈米国〉
4・スマートウォッチの比較 (4)
4-1:Amazfit〈中国〉
4-2:ASUS〈台湾〉
4-3:最終的なおすすめの提案【結論】
今回も、1回目記事の冒頭(こちら)で書いた「選び方の基本」に沿って解説していきます。
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また、以下の記事では、Atlasのおすすめポイントを赤字系の文字色で、イマイチと思う部分を青字で書いていきます。
【2023年発売】(追記予定)
【40mm】
43・ Galaxy Watch6 40mm SM-R930NZ
¥50,160 Amazon.co.jp (8/31執筆時)
グラファイト:SM-R930NZKAXJP
ゴールド:SM-R930NZEAXJP
パネル:有機EL(1.3型)
重さ: 28.7g(ベルトなし)
【44mm】
43・ Galaxy Watch6 44mm SM-R940NZ
¥55,200 Amazon.co.jp (8/31執筆時)
グラファイト:SM-R940NZKAXJP
シルバー:SM-R940NZSAXJP
パネル:有機EL(1.5型)
重さ: 33.3g(ベルトなし)
【43mm】(回転ベゼルあり)
43・ Galaxy Watch6 Classic 43mm SM-R950NZ
¥73,728 Amazon.co.jp (8/31執筆時)
ブラック:SM-R950NZKAXJP
シルバー:SM-R950NZSAXJP
パネル:有機EL(1.3型)
重さ: 59.0g(ベルトなし)
【47mm】(回転ベゼルあり)
43・ Galaxy Watch6 Classic 47mm SM-R960NZ
¥72,000 Amazon.co.jp (8/31執筆時)
ブラック:SM-R960NZKAXJP
シルバー:SM-R960NZSAXJP
パネル:有機EL(1.5型)
重さ: 52.0g(ベルトなし)
ガラス:サファイアグラス
バンド:シリコン
心拍数計:搭載
測定:活動量 睡眠質 階段段数 血中酸素
スポーツ:VO2 MAX
GPS:4衛星
スマホ対応:IOS Android
電話応答:可能
音声AI:Google assitant
音楽サービス連携:Spotifyほか
電子マネー:FeliCa
アプリ追加:Wear OS
道案内:対応
バッテリー: 30時間(常時表示利用時)
Galaxy Watch6は、韓国のサムスンが販売するスマートウォッチです。
デザインは、2系統です。
通常モデル(右図)はシリコンバンド基調で、文字盤もカジュアルな作りです。
クラシックモデル(左図)は、文字盤横にしっかりとしたベゼルがあるので、腕時計的です。その代わり、重さが倍になります。
Atlasならば、「スマートウォッチは(従来の)腕時計ではないもの」との考えなので、通常モデルを選ぶでしょう。もちろん、好き好きでOKです。
いずれのモデルもガラスが「腕時計グレード」のサファイアグラスですので、値段以上の高級感や主張を感じます。
なおバンドは、クラシックもシリコンですが、ここは、安めのものを添しておくので、こだわるならば「自由に換えてね」という話になります。
文字盤は、通常モデルだと40mmと44mmで2サイズ構成です。
クラシックモデルはベゼルの分、それぞれ大きくなります。
パネルは、1.3インチ(1.5インチ)のカラー有機ELです。
自社開発のSuper AMOLED(スーパー有機EL)ですので、画面が薄めにでき、サファイアグラスが採用できたと言えると思います。
ベルトなしの重さとは言え、同じガラスを使うHUAWEIのライバル機と比べても、サファイアグラス採用機としては「軽い」です。
時計のベゼル(周囲)が全体を被わない構造が功を奏しているのだと思います。ぶつけやすいと思われる部分は、カバーされているように見えますし、良い設計でしょう。
リストバンドのサイズは、手首周りの対応表記がないです。
ただ、ホールは多いですし、問題ないです。
計測できるデータは、歩数・距離・階段段数・カロリー。睡眠量です。
階段段数を含めて、日常生活の記録として欲しい機能は網羅します。
先述のように、この部分は、搭載センサーの種類がものをいう部分ですが、本機は優秀です。
心拍数計も、搭載です。
ストレスレベル計測も、FitBitのような専用センサーはないですが、対応します。
一方、オリジナルと言えるのが、側面に搭載されるバイオアクティブセンサーです。
この部分に手を添えて15秒で、体組成測定(骨格筋、基礎代謝量、体内の水分量、体脂肪率)が可能です。
体重計にも使われる生体電気インピーダンス法ですので、ある程度正確に思います。
ただ、逆に言えば、これは、基本的に体重計に備える機能ではありますが、ライフロガーには、あって損はないように思います。
そのほか、血中酸素レベルや、VO2maxの測定にも対応できます。
睡眠量も、レム睡眠サイクルを含めて、分析精度はなかなか高いです。
いびきの検出・分析はユニークと言える機能ですが、これは、スマホのマイクを利用してのもので、スマホを枕元に置く必要はあります。
GPS搭載は、搭載です。
GPSのほか、ロシアのグロナスと中国の北斗、ヨーロッパのガリレオと4衛星の情報がとれます。
ただし、日本のみちびきには非対応です。また、スマホからA-GPS情報(基地局情報)をとるようなので、測位も使われている場合、やや速くなるかもしれません。
そのほか、気圧(高度)センサーによる気圧の表示もできます。
トレーニングは、基本的には「日常生活の記録」をメインにした製品です。
ランニングについては、VO2maxの測定ほか、ストライド分析に対応するため、割と高度に思えます。
先述のように、スポーツ機能の部分は、搭載センサー種類(数)に影響されますが、本機は優秀です。
防水性能は、5気圧防水です。
スマホと連携は、着信・通知の受け取り・カレンダーなど、基本部分は対応です。
一般的な通知をみれるほか、文字盤上で、スケジュール確認ができる面白い仕組みを採用します また、一部アプリに限定されますが、メール画像表示と、履歴の確認もできるようになりました。
電話応答は、対応です。
本機は、スピーカーとマイクが双方とも搭載のためです。
音声AIは、Google Assistantに対応です。
旧機はここが(裏技以外)無理でしたが、対応との表記が出ました。
電子決済は、今回の改変のポイントで、日本モデルでFeliCa搭載になりました。
対応決済サービスは、順次発表で、3系統との広報です。
日本仕様のみの搭載で、SONY系のFeliCaで、OSはWear OS系ですから、おそらくSuicaは対応でしょう。あとは、ID・QUICPayあたりと想像しますが、分かり加筆します(加筆予定)。
Samsung Health
¥0 Apple App Store
S Health
¥0 Google Play
純正アプリは、上記のSamsung Health(S Health)です。
iOSのヘルスケアアプリは、連携に「非対応」です。
Google Fitは、サードパーティ製アプリで、同期に対応します。
OSは、Wear OS Powered by Samsungを搭載です。
GoogleMapやGoogle Fitなど用意された時計用アプリをインストールできます。
Google純正のWearOSそのものではなく、Googleと共同開発したオリジナルOSです。
しかし、Playストア対応で、WearOSで動くアプリならばインストール可能です。iOSユーザーも、Playストアは時計内のアプリ扱いなので、インストールして時計をカスタマイズできます。
道案内も、したがって、Google Mapが扱えるため可能と言えます。
音楽再生はも、対応です。
定額音楽サービスについては、Wearアプリを介して使えるものはいけるでしょう。Spotifyプレミアムほかの、オフラインアップロードはできると思います。
ネットワークは、この機種は、BluetoothとWi-Fiも搭載します。
電池の保ちは、実使用時間で「40時間まで」との表記です。
ただ、ディスプレイの低輝度常時表示をする場合、30時間ですので、まあ、約1日と考えてください。
本機は急速充電対応で、30分で45%まで急速充電可能となっています。満充電時間は、おそらく90分前後でしょう。
防水性は、5気圧防水なので、水泳は対応しますが、水中では使えません。
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以上、Galaxy Watch6の紹介でした。
アクティブな活動全般を記憶できるとも言えませんが、日常生活の記憶については、「欲しい部分は網羅」している優等生だと思います。待望だった電子マネー決済にも対応しました。
特にGalaxyユーザーについては、スマホカメラの外部操作端末としても利用できるようなので、セルフィーやリモート撮影をする場合も、役立つシーンはありそうです。
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【2022年発売】(在庫限り)
【40mm】【バンド】
44・ Galaxy Watch5 40mm SM-R900NZ
¥44,420 Amazon.co.jp (8/31執筆時)
グラファイト:SM-R900NZAAXJP
シルバー:SM-R900NZSAXJP
ピンクゴールド:SM-R900NZDAXJP
パネル:有機EL(1.2型)
重さ: 28.7g(ベルトなし)
【44mm】【バンド】
44・Galaxy Watch5 44mm SM-R900NZ
¥39,950 Amazon.co.jp (8/31執筆時)
グラファイト:SM-R910NZAAXJP
シルバー:SM-R910NZSAXJP
サファイア:SM-R910NZBAXJP
パネル:有機EL(1.4型)
重さ: 33.5g(ベルトなし)
ガラス:サファイアグラス
バンド:シリコン
心拍数計:搭載
測定:活動量 睡眠質 階段段数 血中酸素
スポーツ:VO2 MAX
GPS:4衛星
スマホ対応:IOS Android
電話応答:可能
音声AI:Google assitant
音楽サービス連携:Spotifyほか
電子マネー:
アプリ追加:Wear OS
道案内:対応
バッテリー: 1日(GPS利用時)
なお、Galaxy Watch5は、1世代前の最上位機です。このグレードは継続しないので在庫限りとなります。
割と安いですが、電子マネー決済に非対応です。
また、同じほどの文字盤ですが、パネル周囲のベゼルは厚めなので、若干パネルが小さくなります。
あとは、睡眠分析ほか、OS部分の改良に止まります。
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【2020年発売】
【40mm】【バンド】
45・ Galaxy Watch4 40mm SM-R860NZ
¥27,294 Amazon.co.jp (8/31執筆時)
ブラック:SM-R860NZKAXJP
シルバー:SM-R860NZSAXJP
ピンクゴールド:SM-R860NZDAXJ
パネル:有機EL(1.2型)
重さ: 25.9g(ベルトなし)
【44mm】【バンド】
45・Galaxy Watch4 44mm SM-R870NZ
¥33,299 Amazon.co.jp (8/31執筆時)
ブラック:SM-R870NZKAXJP
シルバー:SM-R870NZSAXJP
グリーン:SM-R870NZGAXJP
パネル:有機EL(1.4型)
重さ: 30.3g(ベルトなし)
一方、さらに1世代前のGalaxy Watch4は、(Appleと同じ方式で)下位機種として継続販売です。
Galaxy Watch5に対する主な相違点は、外回り(外観)です。
こちらは、ガラスが(高度と高級感がある)サファイアグラスではなく、強度の高いゴリラガラスDXの採用でした。s
機能面では、一応センサー(バイオアクティブセンサー)の改良があったとの記載ですが、目立つ違いはない印象です。
あえて言えば、バッテリー量が少し増えた点と、(裏技を用いないと)Google Assistantに対応できないのが、最大の違いだと思います。
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結論的にいえば、この値段差、機能差ならば、どちらかと言うと旧モデルがだいぶ「お買得」に思えます。値下がりしていますし、選んで良いかと思います。
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【2022年発売】
【45mm】
45'・ Galaxy Watch5 Pro 45mm SM-R920NZ
¥64,000 Amazon.co.jp (8/31執筆時)
グレー:SM-R920NZTAXJP
ブラック:SM-R920NZKAXJP
パネル:有機EL(1.4型)
重さ: 46.5g(ベルトなし)
ガラス:サファイアグラス
バンド:シリコン
心拍数計:搭載
測定:活動量 睡眠質 階段段数 血中酸素
スポーツ:VO2 MAX
GPS:4衛星
スマホ対応:IOS Android
電話応答:可能
音声AI:Google assitant
音楽サービス連携:Spotifyほか
電子マネー:
アプリ追加:Wear OS
道案内:対応
バッテリー: 80時間(GPS利用時20時間)
一方、FeliCa未搭載の1世代前ですがGalaxy Watch5 Pro という上位版が登場しています。
本機の場合、ベゼルがチタニウムです。
サファイアグラスとのコンビで、高級腕時計でよくみる構成になっています。その分、重みはでますが、剛性ほか、高級感が出てきます。
機能面では、さほどの違いはないです。
ただ、ワークアウトの際にルート地図(GPXフォーマット)を作ってインストールできます。ネットでよく見る、Google Mapに「上書き」されている独自地図ルートと同じ形式で、自転車の走行ルートや、登山地図の紹介でもよく見られるものです。
Wear OSでこのようなアプリがないので、独自機能と言えます。ただ、GPSスポーツウォッチのジャンルならば、この能力を持つ機種は、他社にもあります。
あとは、バッテリー量が多め(GPS仕様で20時間)となる部分以外、目に付く違いはないです。
3-2・カシオのスマートウォッチの比較
続いて、カシオのスマートウォッチの紹介です。
【2021年発売】
46・カシオ G-SQUAD PRO GSW-H1000
¥79,800 Amazon.co.jp (8/31執筆時)
ブルー:GSW-H1000-1JR
シルバー:GSW-H1000-1AJR
レッド:GSW-H1000-1A4JR
パネル:白黒+カラー液晶(1.2型)
ガラス:
バンド:シリコン
心拍数計:搭載
測定:活動量
スポーツ:VO2 MAX
GPS:3衛星
スマホ対応:IOS Android
電話応答:
音声AI:Google assitant
音楽サービス:
電子マネー:
アプリ追加:Wear OS
道案内:対応
バッテリー: 1.5日(GPS非利用時)
重さ: 103g
G-SQUAD PRO GSW-H1000は、カシオのスマートウォッチです。
同社の製品には、Bluetooth搭載でスマホ連携できるモデルは他にもあります。
ただ、しっかりしたOSを搭載し、一般的に「スマートウォッチ」と言いうるのは、現行機種では、このグレードからです。
デザインは、G-SHOCKベースなので「ゴツい」です。
ケース幅は、65.6 × 56.3 × 21.3mmで、重さも103gです。
ただ、この部分を求めて買う機種でもないかとは思います。
構造的には、バッテリー重視のモノクロ液晶とカラー液晶搭載する不思議な構造です。
リストバンドは、フリーサイズで1本付属です。
計測できるデータは、計測できるデータは、歩数・距離・カロリーです。
一方、階段段数は(高度という意味を除き)計測はできず、睡眠量にも非対応です。
心拍数計も、搭載です。
ただ、「皮膚温度」・「血中酸素の常時測定」という、最新の流行機能は、非搭載です。
最先端ではないと言えます。
スポーツ対応力は、数としては、15種のスポーツに対応です。
GPSと心拍数計があるので、他社ができるような測定は、一通り可能です。
VO2Maxの計測にも対応できます。
地図表示も可能です。オフライン用にダウンロードやルート設定もできるため、わりと便利です。
GPSは、搭載です。
グロナスとみちびきにも対応で、3衛星ですので、最近の平均値くらいです。
スマホ連携は、着信通知・メッセージ・カレンダー表示などに対応します。
音声AIは、マイクは搭載で、Googleアシスタントによる音声操作も対応できます。
電話応答は、ただ、マイク搭載機には珍しく、機能としてないです。
メッセージもも、Androidで利用する場合は簡単な返信には対応ですが、音声入力は対応できません。
本機も、GoogleのWear OSを利用します。
GoogleMapやGoogle Fitなど、用意された時計用アプリを好きにインストールできます。
道案内は、したがって、対応できます。
iOSのヘルスケアアプリは、公式的には、連携「非対応」です。
ただし、サードパーティのStrava を経由させることで同期できます。
Google Fitは、対応です。
電子決済は、NFC系の機能がないので、お店や交通機関での支払い利用には未対応です。
音楽再生は、機能としてありません。
ネットワークは、この機種は、Bluetooth4.1とWi-Fiです。
電池の保ちは、公式的には、GPS非使用時で1.5日です。
結構短いですので、毎日充電するタイプです。
防水性は、20気圧防水と、性能が良いです。
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以上、カシオの、G-SQUAD PRO GSW-H1000の紹介でした。
PRO TREK Smartが今のところ終息しているので、カシオでは唯一の「スマートウォッチ」といえます。
基本的には「フィールドギア」なので、自宅内や出勤時に利用して便利な機能は、アプリで対応しない限りは未搭載です。
また、その場合も、重さとゴツさから、使途は限られるでしょう。ただ、スマートウォッチのジャンルとしては、かなり独自なので、必要とする人は確実にいるでしょう。たい方で、できるだけ安い製品を選びたい人には候補でしょう。
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【2023年発売】
47・カシオ G-SHOCK ジー・スクワッド
¥39,600〜 Amazon.co.jp (8/31執筆時)
ブラック(メタル):DW-H5600MB-1JR
ブルー(メタル):DW-H5600MB-2JR
ブルー(樹脂):DW-H5600-2JR
ブラック(樹脂):DW-H5600-1JR
パネル:MIP液晶(1.2型)
ガラス:
バンド:シリコン
心拍数計:搭載
測定:活動量 睡眠質 血中酸素
スポーツ:VO2 MAX
GPS:A-GPS
スマホ対応:IOS Android
電話応答:
音声AI:
音楽サービス:
電子マネー:
アプリ追加:
道案内:
バッテリー: 6日
重さ: 52g
なお、2023年発売の下位シリーズのジー・スクワッドも、「スマートウォッチ化」しました。
心拍数計を搭載し、血中酸素・睡眠量・VO2 Maxの取得もできるなど、できることは増えました。
スマホ連携機能は、ただ、本機はWear OSは、未搭載です。
また、モノクロ液晶(MIP)にデータを表示するのみの仕組みですので、スマホからの通知内容までみれるわけでもないです。
センサーも、GPSは不採用です。
スマホの基地局情報(A-GPS)を利用する測位方式になります。
バッテリーは、ソーラー充電対応で、補助的にUSB充電も対応します(3.2時間で満充電)。
ただ、ソーラー充電では、さすがにフル充電は(現実的に)無理です。
実際的には、時計機能の表示に限定して使える「LOW」まで(何とか)感じです(上表)。
また、いくら天気が良くても、電圧の関係で「満タン(High)」までは、太陽光だけでは充電されません。
スマートウォッチとしての機能を使うには、定期的なUSB充電はマストと考えてください。ソーラーグラスを採用する他社のスマートウォッチと、この部分は同じです。
バッテリー持続時間は、一方、時計としてだけ利用する場合6日間、アクティビティモードでフルにライフログを取る場合、約35時間です。
スマートウォッチとして使う場合、ほぼ毎日の充電になる部分が、本機の注意点です。
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結論的にいえば、恒常的にライフログを取ろうとする場合、あるいは、スマホ通知などを使いたいために、スマートウォッチを探している場合、あまり向いた機種ではないです。
バッテリー部分は、説明書やカタログでしっかり説明されない(説明書のみ)のはやや不親切に思いました。
3-3・ノキアのスマートウォッチの比較
続いて、フィンランドのNOKIAの販売するスマートウォッチです。
アナログ文字盤にこだわる製品を出します。
【2017年発売】
48・Nokia Steel HR 36mmモデル
¥20,898 Amazon.co.jp (8/31執筆時)
ブラック:HWA03-36BLACK-ALL-JP
ゴールド:36WHITE-RG-S.GR
ホワイト:HWA03-36WHITE-ALL-JP
ブラック:HWA03-36BLACK-RG-S.BL
48・Nokia Steel HR 40mmモデル
¥23,213 Amazon.co.jp (8/31執筆時)
ブラック: HWA03-40BLACK-ALL-JP
パネル:有機EL(1.4型/1.6型)
ガラス:
バンド:シリコン
心拍数計:搭載
測定:活動量 睡眠質
スポーツ:VO2 MAX
GPS:A-GPS
スマホ対応:IOS Android
電話応答:
音声AI::
音楽サービス:
電子マネー:
アプリ追加:
道案内:
バッテリー: 25日
重さ: 39g/ 49g
Nokia Steel HRは、ノキアの販売するスマートウォッチです。
時計のサイズは、文字盤の大きさから2種選べます。
デザインは、見た目通りのアナログ腕時計です。
この機種の「売り」です。
液晶的な文字盤はなく、アクティビティの状況は、サブダイヤルで確認する方式です。
ただ、「不便さの美しさ」の類の思想は、製品からよく感じます。
時計の文字盤の配置が北欧起源のNOKIAらしく、非常にオシャレで、ファッション性が高いです。本体ケース316Lステンレスで、安っぽさもなく、このあたりも人気の秘密でしょう。
バイブによるアラーム機能も搭載されます。文字盤の部分で、SMSなどの簡単な通知が受けられる仕様でもあります。
計測できるデータは、歩数・距離・消費カロリー・睡眠量と、このあたりは他社と同じです。
ただ、高度計は未装備で、階段段数の把握はできません。
心拍数計は、搭載です。
小さなディスプレイが搭載され、そこに心拍数の表示がなされます。
なお、この部分は、カロリー表示や24時間時計表示などに切り替えることも可能です。
GPSは、単独で利用できるものは非搭載です。
スマホのA-GPSを利用する方式なので、内蔵タイプより利便性は劣ります。

Nokia Helth Mate
¥0 Apple App Store
Nokia Health Mate
¥0 Google Play
スマホとの連動は、こちらのアプリを利用します。
なお、ノキアは、フランスの体重計メーカーのWhitingsを買収したため、このアプリで、後述する体重計と連動して総合的に健康管理できます。
iOSのヘルスケアアプリとは、上記のアプリを介して、データの連係に対応します。
Google Fitとも、ノキアの体重計は、公式にデータ連係に対応します。
電話応答と音声AIは、共に機能として持ちません。
スピーカーもマイクも未搭載だからです。
音楽再生は、機能として持ちません。
電池の保ちは、25日です。
防水性能は、こちらも50Mの完全防水であり、スイミングに対応できます。
バンドも初期付属はスポーツバンドですので、アクティブに活動する人にも問題ない仕様です。重さも36gと軽量です。
連動できる体重計は、このブログの別記事で紹介しました。
管理ソフトも同じNokia Helth Mateです。
並行輸入ではなく、国内正規品が手に入るため、Fitbitと比べても体重計との連動面では有利でしょう。詳しくは、【おすすめのスマホ対応体重計の比較記事】をご覧ください。
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以上、 Nokia Steel HRの紹介でした。
アナログ時計というノキアの良さを引き継ぎつつ、ディスプレイと心拍数計を搭載し「便利」にした機種です。他社と比較して、「スマートウォッチ」としての能力はイマイチながら、「ファッション性は高い」です。
ただ、後で見る、米国の時計メーカーのFOSSILが、この両者をある程度兼ね備えたモデルを展開しているので、比較は必要です。
【2018年発売】
49・Nokia Steel HR Sport
¥27,807 Amazon.co.jp (8/31執筆時)
ホワイト:HWA03B-40white
ブラック:HWA03B-40black
パネル:有機EL(1.4型)
ガラス:
バンド:シリコン
心拍数計:搭載
測定:活動量 睡眠質
スポーツ:VO2 MAX
GPS:A-GPS
スマホ対応:IOS Android
電話応答:
音声AI:
音楽サービス:
電子マネー:
アプリ追加:
道案内:
バッテリー: 25日
重さ: 349g
Nokia Steel HR Sportは、同社の上級のスマートウォッチです。
時計のサイズは、大きめの40mmのみです。
下位機種との違いは、VO2 Maxの計測に対応した点です。
ガーミンに対応機がありましtが、同じように運動強度(フィットネスレベル)を計測可能になっています。
また、30種類のスポーツについて、トレーニングモードを用意し、正確な消費カロリーなどを計測できるようにしています。
一方、ガーミンと比較する場合、GPSをスマホに依存するなど、本格的なスポーツ競技用ではない点は注意でしょう。
あくまで「(ノキアの)アナログ時計の延長線上」の進化です。
3-3・Fossilのスマートウォッチ比較
続いて、米国の時計メーカーのフォッシルの製品の紹介です。
ドレスウォッチを含めて、昔から腕時計を生産している企業です。そういった企業の中では、スマートウォッチに力を割と入れています。
カシオもそうですが、ビジネス用やファッション用途は展開しませんので、やはり、その部分で、同社は目立ちます。
【2022年発売】
【Neutra ステンレススチール】
50・ フォッシル GEN 6 FTW4059
50・ フォッシル GEN 6 FTW4060
¥25,454 Amazon.co.jp (8/31執筆時)
パネル:有機EL(1.28型)
ガラス:
バンド:スチール
心拍数計:搭載
測定:活動量 睡眠質 血中酸素ほか
スポーツ:
GPS:1衛星
スマホ対応:IOS Android
電話応答:可能
音声AI: Google assitant
音楽サービス:YouTube Music
電子マネー:Google Pay
アプリ追加:Wear OS
道案内:可能
バッテリー: 1日
重さ:
ジェネレーション6 ハイブリッドスマートウォッチは、米国のFossilの販売するスマートウォッチです。
デザインは、2系統です。
文字盤は、本機もOLED(有機EL)で、326ppiの密度ですので、美麗です。
サイズは、44mmのステンレスケースなので、一般的な「腕時計」としても、ある程度評価できるスペックです。
リストバンドは、22mm幅のバンドです。
バンドは交換可能です、時計屋さんでコマ調整で、サイズも調整可能です。
計測できるデータは、歩数・距離・睡眠量などです。
そのほか、有酸素運動レベルが測定できますが、VO2Maxという言い方はしていないので、独自指標かもしれません。
センサーは、加速度・ジャイロ・地磁気(コンパス)です。
気圧高度計がないので、階段段数の計測は未対応です。
心拍数計は、搭載です。
血中酸素が測定できるものですので、現行の標準です。
スポーツ対応力は、さほど強調していません。
ただ、後述するようにWearOSアプリが利用できるため、搭載センサーの範囲ですが、水泳・ジョギングなどに(そこそこ)対応できるとは言えます。
GPSは、搭載です。
情報がないので、米国のGPS衛星のみの可能性もありますが、実際は対応している可能性もあります。
Wear OS by Google
¥0 Apple App Store
Wear OS by Google
¥0 Google Play
スマホ連携は、本機もGoogleのWear OSが利用できます。
スマホの着信通知・メッセージ・カレンダー表示などに対応します。
道案内も、Wear OSですのでGoogle Mapアプリなども、利用できます。
先述のように、GPSを搭載しているスマホならば、どれでも地図が見えるわけではないです。本機のように、Wi-Fi搭載で、OS自体で「地図」が取得できる機に限られます。
この部分は、中国系の企業の製品に対する、本機のポイントです。
音声AIも、Googleアシスタントに対応します。
電話応答は、マイク・スピーカー内蔵ですから可能です。
電子決済は、本機はGoogle Payに対応できます。
Wear OS版Google Payは、2022年からは日本でも使えるようになりました。
一方、内蔵NFCチップの関係で(日本の)FeliCaは対応していないので、FeliCaベースのお馴染みのSUICAなどは使用できません。
Google Pay(Wallet)として、一部のクレカ決済が使える感じと考えてください。
音楽再生は、対応です。
定額サービスも、WearOS+Wi-Fi構成すので、YouTube Musicに対応です。
Googleの純正品とこの部分は同じです。
ネットワークは、この機種は、Bluetooth6とWi-Fiです。
電池の保ちは、24時間です。
ただ、省電力を重視してGPSなどをきる複数日拡張モードがあるほか、充電自体は80%まで50分と速いです。
また、時計としての用途を重視するので、ディスプレイの常時ON(低輝度)に対応します。電池の保ちは、それを加味してのもののようです。
防水性は、注意点です。
3気圧防水で、多少気密性においてやや弱いスペックです。
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以上、Fossilのジェネレーション6 ハイブリッドスマートウォッチの紹介でした。
Wear OSですので、今回の1回目記事でみた、Google Pixel Watchのライバルと言えます。
できることはだいたい同じです、気圧高度計がないので、階段段数(昇降)が把握できない程度でしょう。道案内も、音声AIの利用も、Suicaも使えるので、たいていの場合「不満は感じない」でしょう。
米国の、もとからの腕時計メーカーのデザインなので、見かけも「腕時計」に近いです。ビジネスシーンにマッチしやすいので、その部分で、本機は良い選択肢です。
確かに、他社も、低価格でのサファイアグラスの採用や、ベゼルを工夫したビジネスモデルはあります。ただ、メーカー柄、やはりモダンな要素が強く「スマートウォッチ」的なデザインが多いです。
バンドを含めて揃いで探していて、クラシックな腕時計に近いものを探しているならば、本機は「候補」です。
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【2022年発売】
51・ フォッシル GEN 6 FTW4043
51・ フォッシル GEN 6 FTW4062
51・ フォッシル GEN 6 FTW4061
¥38,500 Amazon.co.jp (8/31執筆時)
【2022年発売】WELLNESS EDITION
52・ フォッシル GEN 6 FTW4070
52・ フォッシル GEN 6 FTW4069
52・ フォッシル GEN 6 FTW4071
¥28,591 Amazon.co.jp (8/31執筆時)
パネル:有機EL(1.28型)
ガラス:
バンド:ステンレススチール
なお、このシリーズには、ケースが同じで、ベルトが異なる以上のモデルもあります。
ミリタリーウォッチのようなバンドデザインの製品から、シンプルなラバーバンド、シリコンバンド、レザー系まで幅広いです。
同じタイプのバンドの製品は他社にもあります。
アナログのボタンが多い独特の形ですし、時計のフェイスが「好み」に合うようならば、これらも選択肢にして良いでしょう。
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【2022年発売】
53・ フォッシル GEN 6 FTW6082
53・ フォッシル GEN 6 FTW6083
¥30,800 Amazon.co.jp (8/31執筆時)
【2022年発売】
54・ フォッシル GEN 6 FTW6077
54・ フォッシル GEN 6 FTW6078
¥30,800 Amazon.co.jp (8/31執筆時)
【2022年発売】
55・ フォッシル GEN 6 FTW6080
55・ フォッシル GEN 6 FTW6079
¥29,3091 Amazon.co.jp (8/31執筆時)
パネル:有機EL(1.28型)
ガラス:
バンド:スチールほか
なお、このシリーズには、女性向けとして売られるシリーズがあります。
家電系企業の多くは、ケースを性別で分けない場合が大半ですが、FOSSILは時計屋さんということもあり、こちらは、(伝統的な意味で)「女性向け」のバンドデザインの製品です。
「男性用」と機能面では同じです。ケースが42mmと少し小さめで、有機ELの文字盤が1.28型になります。
普通の腕時計に比べたら、だいぶ大きい文字盤ですが、スマートウォッチの場合、これくらいないと実用性に問題が出ますし、このカテゴリならば小さい方です。
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【2022年発売】
【Neutra ステンレススチールバンド】
56・ フォッシル GEN 6 FTW7070
56・ フォッシル GEN 6 FTW7062
¥36,300 楽天市場 (8/31執筆時)
【Machineステンレススチールバンド】
57・ フォッシル GEN 6 FTW7071
57・ フォッシル GEN 6 FTW7072
¥36,300 Amazon.co.jp (8/31執筆時)
【シリコンバンド】
58・ フォッシル GEN 6 FTW7069
¥17,325 楽天市場 (8/31執筆時)
【レザーバンド】
59・ フォッシル GEN 6 FTW7068
59・ フォッシル GEN 6 FTW7073
¥29,800 Amazon.co.jp (8/31執筆時)
パネル:モノクロ(1.1型)
ガラス:
バンド:スチールほか
心拍数計:搭載
測定:活動量 睡眠質 血中酸素ほか
スポーツ:
GPS:A-GPS
スマホ対応:IOS Android
電話応答:可能
音声AI: Amazon Alexa
音楽サービス:
電子マネー:Google Pay
アプリ追加:
道案内:
バッテリー: 14日間
重さ:
一方、一部の男性用のみの紹介に止めますが、今回紹介しないモデルを含めて、同社の出すスマートウォッチ全てが、Wear OS搭載ではない点に注意してください。
こちらについては、独自のiOS(FOSSIL ハイブリッド)の製品です。
測定項目できる項目は、だいたい同じですが、カスタマイズはできないと考えてください。
健康管理も、Google FitとAppleヘルスケアにデータを転送して、そちらで「ご自由に」という方向です。
ディスプレイも、 1.1インチ E-inkです。
【Amazon Kindleの比較記事】でみた読書端末と同じで、モノクロで、消費電力が少ないタイプです。
むしろ、バッテリー持続時間メインの設計で、GPSも未搭載とすることで、14日間の電池の保ちを確保しています。
見かけも、使い方も、こちらの方が「腕時計」ぽいですが、スマートウォッチとしては、制限が多いと言えます。
次回に続く
スマートウォッチのおすすめは結論的にこれ!
というわけで、今回は、各社のスマートウォッチを比較しました。
4・スマートウォッチの比較 (4)
4-1:Amazfit〈中国〉
4-2:ASUS〈台湾〉
4-3:最終的なおすすめの提案【結論】
日常の健康管理 ★★★★★
野外トレーニング ★★★★★
電池の保ち ★★★★★
ファッション性 ★★★★★
アプリの豊富さ ★★★★★
総合評価 ★★★★★
つづく4回目記事(こちら)は、最終回です。
まだ紹介していない、Amazfit・ASUSの製品紹介したあと、今回紹介した全てのスマートウォッチから、予算別・目的別にAtlasのおすすめ機種!を提案していきます。
引き続き、よろしくお願いします。
4回目記事は→こちら!