【今回紹介する内容】2023年 Mac Studio最新モデルの性能とおすすめ・選び方:Apple Mac Studio MJMV3J/A MJMW3J/A
今回のお題
Maのラインナップと機種ごとの性能の違いは?
ども、Atlasです。
今日は、2023年5月現在、最新のMac Studioの比較です。
Mac Studioは2022年に新登場となった、最も新しい「Mac」のラインです。
従来のラインナップでは、Mac miniとMac Proの「真ん中」にあたると言える、モニターなしの「お弁当箱型」のデスクトップです。
Mac Proを導入するほどではないが、Mac miniだと「少しスペックが足りないな」と感じる方向けの救世主と言えます。
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今回の記事では、新登場となるMac Studioのスペックを細かくみていきます。
処理能力 ★★★★★
画像処理 ★★★★★
拡張性 ★★★★★
価格 ★★★★★
総合評価 ★★★★★
その上で、上表のような観点から「Atlasのおすすめ機種!」を提案していきます。
他のMac製品とスペックを比べつつ、本機が「どのような方に向いているのか」をまとめるつもりです。
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1・Macbookの比較
2・iMacの比較
3・Mac miniの比較
4・Mac Studioの比較
なお、今回の記事は、このブログのMac比較シリーズの4回目記事として書きました。
1・Mac Studioのラインナップと機能
というわけで、Mac Studioの比較を進めていきます。
1-1・ラインナップ
1-2・CPU
1-3・グラフィック
1-4・メモリー
1-5・ストレージ
1-6・接続端子
1-7・ディスプレイとの接続
1-8・ネットワークとの接続
1-9・その他のパーツ構成
今回の記事では、はじめに「ラインナップ」を紹介します。
そのあと、以上のような項目に分けながら、各機のスペックを見ていきます。
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以下、いつものように、Atlasのおすすめポイントを赤字系で、イマイチと思う部分を青字系で記していきます。
1-1・Mac Studioのラインナップ
【2022年3月発売】(執筆時在庫なし)
1・Apple Mac Studio MJMV3J/A
¥(278,000) 楽天市場 (5/1執筆時)
CPU:Apple M1 Max 3.2GHz
メモリ:32GB(増設不可)
ストレージ:512GB SSD(増設不可)
GPU:M1 Max GPU 24コア
2・Apple Mac Studio MJMW3J/A
¥(558,800) 楽天市場 (5/1執筆時)
CPU:Apple M1 Ultra 3.2GHz
メモリ:64GB(増設不可)
ストレージ:1TGB SSD(増設不可)
GPU: M1 Ultra GPU48コア
接続端子:Thunderbolt3×4 USB3.1×2 HDMI
ネットワーク:Wi-Fi6(11ax)・Bluetooth 5
有線LAN:10GB LAN×1
サイズ:幅19.7×奥行19.7×高さ9.5cm
はじめに、現行のMac Studioiのラインナップの紹介からです。
カスタマイズ(CTO)しない場合、以上の2グレードの製品が、現在展開されています。
値段面では、いずれもApple M1 CPU採用機です。
値段差は2倍以上ありますが、後ほどみるように、CPU(GPU)・メモリ・ストレージの部分が大きく異なるので、価格差は正当化されると言えます。
以下、より細かくみていきます。
1-2・CPUの性能の比較
はじめに、CPU(チップ)についてです。
Apple M1
・コア数:8コア
Apple M1 Max
・コア数:10コア
Apple M1 Ultra
・コア数:20コア
CPUは、Mac miniなどが採用するM1チップではなく、M1 MaxとM1 Ultraをそれぞれ採用します。
M1は「低消費電力」を志向しての開発だったので、クロック数の上限(3.2GHz)は維持しつつ、コア数を増やして、性能を高めています。
Macは、パワー重視の「高性能コア」と、効率重視の「高効率コア」、そして、機械学習用の「Neural Engine」を加えた、複雑な構成のCPUです。
ベンチマークスコアは、PCの性能を測る重要な指標です。
家庭用デスクトップPCとして、Atlasの個人的な感覚だと、以上の数字が「快適に使える」数字になります。
Mac miniに採用されるM2 CPUも、スコア15000を超えるので、相当性能が良いです。
さらに、Mac miniをカスタマイズした場合の最上位となるM2 Pro 12コアだと(搭載CPUの世代の違いもあり)Mac Studioの下位機を超えるスコアを出せます。
この部分は、発売時期の差です。
一方、Mac StudioのM1 Ultraは、スコア41000オーバーです。
正直なところ、一般人にはオーバースペックであり、「業務用グレード」です。
Appleによれば「M1 Maxを2個搭載」したという20コアCPUだからです。
目安としては、3D(Houdini FX )で3.8倍、2D(フォトショップ)で、2.5倍という目安の数値をAppleは出しています。
M1 Maxは、2.5倍・2.2倍との表記です。
この部分で言えば、M1 Ultraは、特に複雑な処理が必要なソフトの場合、下位構成に対して、35%ほどの性能差は、期待できます。
いずれにしても、インテル系CPUを搭載する、2019年登場のMac Proよりもスコアは良く、電力効率を加味すると、現行のあらゆる高性能CPUと比べても、「最高クラス」といえます。
それゆえに、廃熱を気にする必要がなしにここまで小型化できたと言えます。
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なお、本機は、M1 CPU採用機なので、Mac miniと同じで、iPhoneアプリがそのまま動作します。
iOSと同じ16コアNeural Engineという構成になった恩恵です。
ただし、全てのアプリが起動できるわけでなく、Googleやマイクロソフトなど、特にMac専用の有料アプリがある製品は、非対応の場合もあります。
ーー
1・旧アプリのパフォーマンス
=インテル用アプリが遅い可能性
2・ Windowsの起動
=仮想化ソフト利用の可否・速度
なお、これまで、このブログでは、Apple M1採用機について、上表2点の注意を促してきました。
すでに「解決水準」にいたりましたが、現状を確認しておきます。
ーー
第1に、旧アプリのパフォーマンスです。
2020年以前の古いソフト・アプリは、Intel CPUを前提に作っていました。
こうした、古いソフトを動かすため、Apple M1はエミュレータ(Rosetta2)を装備します。
そのため、旧アプリの実行速度がやや落ちる部分がありました。
しかし、この部分は,、ほぼ解決されました。
Apple純正アプリや各社のブラウザはもちろんのこと、Adobe・Microsoftなどの主要なビジネスアプリは、だいぶ前に、エミュレータなしのネイティブ動作に対応しました。
その他のアプリも、Appleが(概ね)2022年末までの対応をソフト開発者に促したこともあり、たいてい対応になりました。
「動かないアプリ」は、iMobie M1 App Checker で確認できます(英語サイト)。
Mac OS Mojaveで事前に32bitアプリが(そもそも)切られたこともあり、動かないアプリはあまりない印象です。
エミュレータ動作の場合も「強力なCPU」のパワーを駆使できるので、むしろ体感速度はあがったと言えます。
ーーー
第2に、仮想化ソフトにおけるWindowの起動です。
こちらは、今も気をつけても良いとは言えます。
過去のMacではOSが基本装備するBoot Campや、【Mac用仮想化ソフトの比較記事】で紹介した有料ソフトで、Window OSも起動できました。
しかし、Appleシリコン(M1 M2)は、Intel CPUではないので、Boot Campは非搭載になりました。
一方、仮想化ソフト最大手のParallelsは、2021年4月に、Apple M1搭載機でのWindows 10の稼働に成功し、現在も同社のソフト上で、Windows11も動きました。
正確には「Windows 11 on ARM 64」の駆動です。ただ、DirectX 11にも対応しますし、普通にソフトは動きます。
ニッチな話ですので、ライバル社の製品を含め、興味のある方は、【Mac用仮想化ソフトの比較記事】のほうをご覧ください。
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結論的にいえば、ソフト面でのApple M1 M2の問題点は、ほぼ「解決」されました。
本当に特殊な状況の方を除けば、問題ない状況になっています。
1-3・グラフィック性能の比較
つづいて、グラフィックス(GPU)について、詳しくみていきます。
Mac Studioは、ユニファイドメモリなどが統合されたSOC型構造です。単独GPUではないので、この部分が気になる方は多いかと思います。
Apple M1
・コア数:8コア
Apple M1 Max
・コア数:24コア 32コア
Apple M1 Ultra
・コア数:48コア 64コア
Mac Studioは、下位機種は、24コアGPU、上位機は、48コアのGPUが標準です。
後ほど書きますが、カスタマイズすれば、32コア・64コアも選べます。
GPUスコアは、現行のMac miniの上位構成となる M2 Pro(16コア)でも 10000以上のGPUスコアは出ていました。
それでも「優秀」なのですが、Mac Studioはこの部分が「さらに優秀」です。
下位機種の、24コアGPUだと、18000前後のスコアです。
上位機種の、48コアGPUだと、24000前後のスコアです。
現状では「最高」といえます。
Macでは「ゲーミングPC」というジャンルはないですが、Windowsにおけるその水準に達していると言えます。
1-4・メモリーの性能
つづいて、メモリーについて、確認していきます。
Mac Studioの場合、標準構成だと32GBです(上位機は64GB)。
CTOでカスタマイズもできますが、CPUパワーとのバランスを考えても、これくらいあれば、問題ありません。
なお、「ユニファイドメモリ」なので、あとから増設は不可です。
Apple M1
帯域幅:200GB/s
Apple M1 Max
帯域幅:400GB/s
Apple M1 Ultra
帯域幅:800GB/s
なお、Macの場合、メモリへのアクセス速度(回線の太さ)は、グレードにより倍になっていきます。
あとからの増設はできません。
1-5・ストレージの性能
ストレージ(記憶ドライブ)は、SSDを採用します。
速度面で言えば、最大7.4GB/sの読取速度との表現です。
おそらく最近登場した「第4世代」のSSDでしょう。
容量は、512GBです(上位機は1TB)。
CTOでカスタマイズする場合、最大8TBまで増設されます。
ただ、アップルは、ストレージの増設が相当に割高です。
それをするならば、接続端子を活かして、外部ストレージを増設する方向性のほうが、現実的かと思います。
1-6・接続端子の構成
続いて、接続端子について説明します。
Mac Studioの接続端子は、どれも同じです。
(丸い形の)USB-C形状の端子は、速度的にThunderbolt 4規格で、4端子あります。
(丸い)Thunderbolt4(USB-C)は、最大速度が5000メガバイト/秒(=40ギガビット/秒)と超高速です。
(四角い形の)USB-A形状の端子は、速度的にはUSB3.1規格で、2つあります。
これらの端子のスピードを活かして、外部ストレージ(SSD)を利用するのは、良い選択肢です。
興味のある方は、【高速なポータブルSSDの比較記事】をご覧ください。
そのほか、HDMI2.0端子・ヘッドホン端子から構成されます。
1-7・ディスプレイとの接続
1・27型-28型4Kモニターの比較 (1)
1-1:DELL〈米国〉
1-2:LG〈韓国〉
2・27型-28型4Kモニターの比較 (2)
2-1:EIZO〈日本〉
2-2:アイオーデータ〈日本〉
2-3:フィリップス〈欧州〉
2-4:BenQ〈台湾〉
2-5:ASUS〈台湾〉
3・27型-28型4Kモニターの比較 (3)
3-1:HP〈米国〉
3-2:ACER〈台湾〉
3-3:イイヤマ〈日本 〉
3-4:JAPANNEXT〈日本〉
3-5:Apple〈米国〉
3-5:その他〈4K 5K〉
4・4Kモニターの比較 【結論】
=最終的なおすすめ機種の提案
ディスプレイは、説明するまでもなく、「別売」です。
同時に「専用モニター」が発売されました。
これについては、上記リンクの専用記事(3回目)で、そのスペックについて詳しく書いています。
言うまでもなく、他社のモニターを買ってもOKです。
接続端子は、HDMIでつなげても、Thunderbolt(=USB-C)でつなげても構いません。
USB-Cの場合、6K解像度までのモニタが4台までつなげられます。
HDMIは、4K解像度までのモニターが1台までです。
リフレッシュレートは、HDMI2.0の場合、4K/60Hzまでです。
USB-Cは、 6K/60Hzです。
display port 1.4互換でしょうから、4Kだと144Hzまでいけるはずです。
なお、このブログでは、液晶ディスプレイを95機種以上比較しています。
Mac向きの製品については、【Mac向けモニターの比較記事】で紹介しました。
同時購入を考えている方は、そちらもご覧ください。
1-8・ネットワークとの接続
ネットワークは、無線LANほか、有線LAN(10Gb)とBluetooth 5.0に対応します。
とくに、有線LANについて10Gb級を搭載なので、高速の次世代光回線(フレッツ光クロスなど)を契約している方は、その実力を活かせます。
Wi-Fi(無線LAN)は、Wi-Fi6対応 (11ax)です。
対応するルーターを導入する場合、家族が多い場合など、複数同時通信時の通信安定性が高まります。
Wi-Fi6は、2020年末頃から普及がはじまったばかりので、多くのご家庭は、ルーターが未対応かと思います。
速度的には、Mac Studioのアンテナの本数が不明なので、最大速度が分かりません。
ただ、Macの他機はアンテナ2本(2×2)ですし、Mac Studioで増えているならば強調するはずなので、おそらく同じではないかと思います。
ただ、Mac Studio(2022)は、8Kを扱えません。HDMI2.1水準にないからです。
なお、上表は接続台数の上限を示したものになります。Mac Miniは対応なので、その部分は発売時期の差です。
1・高速な無線LANルーターの比較
速度:1733~ 2402Mbps
用途:2LDK・一戸建て
2・超高速なWi-Fi 6ルーターの比較
速度: 4804Mbps(×2)
用途:大家族・ゲーマー・トレーダー
3・格安な無線LANルーターの比較
速度:866~1300Mbps
用途:1LDK・ワンルーム
4・多人数向けメッシュWi-Fiの比較
速度:~ 2492Mbps×2
用途:旅館・自営業・3F建ての家庭
5・おすすめの無線LANルーター 【結論】
=予算別・目的別のおすすめ機種の提案
このブログでは、以上の記事でフォローしています。
さしあたって、1回目記事に「選び方の基本」を書きましたので、そちらからお読みいただくとわかりやすいかと思います。1-9・他のパーツ構成について
最後に、ここまで見ていない部分を、まとめてみておきます。
第1に、入力デバイスです。
ここは誤解している人がいますが、Mac studioの場合は、(iMacと違い)キーボードもマウスも、標準では未付属です。
別途購入する必要があります。
2・Mac向きのキーボードの比較
3・Mac向きのマウスの比較
このブログでは、以上の2つの記事で、基本的な選び方をフォローしています。
「手が疲れない」という点を重視した記事となりますが、よろしければご覧ください。
【アマゾン限定型番】
【DVDドライブ】
・BUFFALO DVSM-PLV8U2-BK/N
¥2,980 Amazon.co.jp (5/1執筆時)
【ブルーレイ】
・BUFFALO BRXL-PUV6U3-BK/N
¥9,280 Amazon.co.jp (5/1執筆時)
第2に、光学ドライブです。
Macはどの製品もそうなのですが、光学ドライブは内蔵されません。
ソフトのインストールなどをする方は、必要に応じて購入が必要です。
4・Macで使える外付DVDドライブ
5・Macで使えるブルーレイドライブ
6・Mac用のブルーレイ視聴ソフト
とくに、単なるインストールではなく、動画の再生やメディアへの書込にも用いる方は、上記の記事をぜひご覧ください。
とくに、Windowsに慣れている方は、Macの場合、ソフトなどの事情も異なります。
Microsoft Office Home and Student 2021
¥23,562 Amazon.co.jp (5/1執筆時)
第3に、オフィスソフトです。
Macの場合、無料で、Apple純正のワープロ・表計算・プレゼンソフトが無料で付属します。
Microsoft Officに互換しますが、「完全互換」ではなく、書式のズレなどは起こります。また、エクセルマクロなどにも非対応です。
そのため、別に買われる方も多いのが現状です。
こちらについても、以上のリンク記事で、別に書いてありますので、必要があれば、ご覧ください。
第4に、スピーカーです。
Mac studioは、本体内部に簡易的なスピーカーが内蔵されます。
しかし、基本的には、警告音をならすためのものです。
Mac studioは、3.5mmヘッドフォンジャックから、デジタルかアナログで外部スピーカーに音声を出力できます。
そのため、音楽を聴く場合、外部スピーカーを利用すると良いでしょう。
むろん、安定性の高いBluetooth 5.0も備えるので、ワイヤレスでも良いかと思います。
8・PC用スピーカーの比較
9・ミニコンポの比較
10・Bluetoothスピーカーの比較
11・イヤホン・ヘッドホンの比較
興味のある方は、以上のリンク記事をご覧ください。
第5に、ファンです。
本機はファンが左右に2基つきます。
CPUパワーが上がる分、この部分がどうなるかは分かりません。ただ、Appleの広報記事をみると、従来同様にエアフローには、かなりこだわっていそうです。
そのため、小型機ながら、熱による速度低下はあまりなさそうです。
騒音については、実機を見ないと分かりません。
いかに低発熱のCPU/GPUでも、ここまでコア数を増やすと370Wですので、実際の騒音については、使ってみないとなんとも言えません。
この部分については、実機の情報がもうすこし出てから加筆する予定です。
2・Mac StudioのCTO
【2022年3月発売】(執筆時在庫なし)
1・Apple Mac Studio MJMV3J/A
¥(278,000) 楽天市場 (5/1執筆時)
CPU:Apple M1 Max 3.2GHz
メモリ:32GB(増設不可)
ストレージ:512GB SSD(増設不可)
GPU:M1 Max GPU 24コア
2・Apple Mac Studio MJMW3J/A
¥(558,800) 楽天市場 (5/1執筆時)
CPU:Apple M1 Ultra 3.2GHz
メモリ:64GB(増設不可)
ストレージ:1TGB SSD(増設不可)
GPU: M1 Ultra GPU48コア
続いて、Mac Studioの「オーダーメイド(CTO)」についての説明です。
路面店を含むAppleストアでは、カスタムメイドが可能です。
GPU:32コア
+ ¥28,000
メモリ:64GB
+ ¥56,000
SSD:1TB
+ ¥28,000
SSD:2TB
+ ¥84,000
SSD:4TB
+ ¥168,000
SSD:8TB
+ ¥336,000
上表は、先述の下位構成からパワーアップさせた場合の追加料金です。
GPU:64コア
+ ¥140,000
メモリ:128GB
+ ¥112,000
SSD:2TB
+ ¥56,000
SSD:4TB
+ ¥140,000
SSD:8TB
+ ¥308,000
こちらは、先述の上位構成からパワーアップさせた場合の追加料金です。
GPU・メモリ・ストレージの部分で、カスタマイズが可能です。
GPUには、下位機種はそれなりに安い値段で32コア化できそうです。
ただし、おそらく、テストでないならば実感できるほどの差はないでしょう。
ストレージは、下位機種でも512GBです。
増設の必要性はあまりないでしょう。
仮に必要でも、本体は据置型ですし【外付けポータブルSSDドライブの比較記事】で紹介したような小型ストレージをあとから増設できます。
Appleは、ストレージについては、サイズアップするほど割高なので、個人的にはあまりおすすめしません。
今回の結論
Mac Studioのおすすめは結論的にこれ!
というわけで、今回は、新型のMac Studioを紹介してきました。
最後にいつものように、目的別、予算別に、Atlasのおすすめ機種!を紹介します。
第1に、現状で、Mac Studioを選ぶ場合、全方位的におすすめできるのは、
【2022年3月発売】(執筆時在庫なし)
1・Apple Mac Studio MJMV3J/A
¥(278,000) 楽天市場 (5/1執筆時)
CPU:Apple M1 Max 3.2GHz
メモリ:32GB(増設不可)
ストレージ:512GB SSD(増設不可)
GPU:M1 Max GPU 24コア
処理能力 ★★★★★★
画像処理 ★★★★★★
拡張性 ★★★★★★
価格 ★★★★☆
総合評価 ★★★★★
M1 Max GPU搭載の下位機でしょう。
先述のように、性能は下位機種でも相当高いので、たいていの作業はこれで賄えます。
むしろ、本機は、上位機種とは値段差があるので、M2 Pro CPUを搭載するMac miniと、どちらにしようかという部分で悩んでいる方のが多いように思えます。
その点で言えば、本機のCPUは、Mac miniをカスタマイズした場合の最上位構成となるM2 Pro CPU 12コアと処理面の潜在能力で負けると言えます。
廃熱による処理能力低下まで考慮すれば何とも言えませんが、CPU処理だけで言えば、明確な優位点はないです。
GPUは、ただ、一定の差があります。
メモリ帯域幅も400GB/sとM2 Proに対して2倍ですので、グラフィックス関係の処理だと、少し優位する部分はあります。
その点で言えば、 Studioに向くのは、デザイナーなどその方面の「パワーが確実に必要な方」でしょう。
先述のように、Mac miniと違い、HDMI2.1に対応しない部分で8Kモニターを扱えませんが、たいていの場合、ここは問題にならないかと思います。
消費電力は、ただ、Mac mini(150W)・iMac(143W)に対して、Studioは、最大370Wです。
ディスプレイ分の消費電力が加わるので、電気代ほか、部屋は少し暑くなりやすい部分がありますし。
総合的に言えば、このクラスは、GPUを駆使するようなコアユーザーを除けば、パワーアップ著しいMac miniのがコスパを含めて良いかと感じます。
1・Macbookの比較
2・iMacの比較
3・Mac miniの比較
4・Mac studioの比較
そうした点で言えば、Mac Proからの買い換えの場合を除いて、「本当にこのスペックが必要なのか」は、少し考えてもよいかもしれません。
以上の記事で、他機も紹介していますので、見比べても良いかと思います。
第2に、Mac Proユーザーを含め、ハイスペック機の「買い換え」の場合におすすめできるのは、
【2022年3月発売】(執筆時在庫なし)
2・Apple Mac Studio MJMW3J/A
¥(558,800) 楽天市場 (5/1執筆時)
CPU:Apple M1 Ultra 3.2GHz
メモリ:64GB(増設不可)
ストレージ:1TGB SSD(増設不可)
GPU: M1 Ultra GPU48コア
処理能力 ★★★★★★★
画像処理 ★★★★★★★
拡張性 ★★★★★★
価格 ★★★☆☆
総合評価 ★★★★★
M1 Ultra採用の上位構成でしょう。
性能は、現状でも「Macでは最強」なので、説明は不要でしょう。
拡張性の部分で、本機の仕様でも足りそうならば、素直にこちらを選んで良いかと思います。
消費電力は、Mac Proは1000Wを軽く越えるので、拡張性の部分で、本機の仕様で済みそうならば、だいぶ「省エネ」だと思います。
補足1・関連記事の紹介
最後に、Mac Studioを買われる方が、検討するだろう、周辺機器についての情報です。
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第1に、液晶モニターです。
Mac Studioをお探しの方には、特にニーズがあるかと思います。
細かい接続条件やおすすめ機種も紹介していますので、【Macにおすすめの液晶モニターの比較記事】をご覧ください。
ーーー
第2に、光学ドライブです。
Mac Studioの現行機種はどの機種も、DVDドライブが本体に内蔵されません。
したがって、ソフトのインストールなどのために、DVDドライブか、ブルーレイドライブを別に購入する必要があります。
1・Macで使える外付DVDドライブ
2・Macで使えるブルーレイドライブ
3・Mac用のブルーレイ視聴ソフト
ただし、Macの場合、ブルーレイ関係の書込/読み込みに公式に対応しないなど、気をつけるべきいくつかの問題があります。
詳しくは、上記の3つの記事でフォローしていますので、よろしければご覧ください。
ーーーー
1・高速な無線LANルーターの比較
速度:1733~ 2402Mbps
予算:7000円〜1.5万円
用途:2LDK・一戸建て
2・超高速なWi-Fi 6ルーターの比較
速度: 4804Mbps(×2)
予算:1.5万円-6万円
用途:大家族・ゲーマー・トレーダー
3・格安な無線LANルーターの比較
速度:866~1300Mbps
予算:3000円〜1万円
用途:1LDK・ワンルーム
4・多人数向けメッシュWi-Fiの比較
速度:~ 2492Mbps×2
予算:3万円-7万円
用途:旅館・自営業・3F建ての家庭
5・おすすめの無線LANルーター 【結論】
=予算別・目的別のおすすめ機種の提案
第3に、ネットワークについてです。
今回紹介した製品はm、新しいWi-Fi6に対応します。
対応するルーターが必要ですが、ご家族との同時通信時の通信安定性について、新しいルーターで改善する可能性があります。
詳しくは、このブログの【無線LANルーターの比較記事】の記事をご覧ください。
ーーーー
Microsoft Office Home and Student 2021
¥23,562 Amazon.co.jp (10/19執筆時)
第4に、Mac用のオフィスソフトです。
先述のようにMacには、Apple純正のワープロ・表計算・プレゼンソフトが付属します。
これらは、Microsoft Officeに互換しますが、「完全互換」ではなく、書式のズレなどが起こります。
これを避けるためには、Microsoftが販売するMac用のオフィスソフトを別途購入する必要があります。
なお、こちらについても【Mac用のOffice2021の選び方の記事】を別に書いてありますので、必要があればご覧ください。
ーーーー
【2022年発売】
・Parallels Desktop 18 for Mac
¥12,718 Amazon.co.jp (5/1執筆時)
第5に、Windowsについてです。
WindowsからMacに移行した人で、どうしてもMacでWindowsのソフトを動かしたい場合、上のような仮想化ソフトで、WindowsがMac上で利用可能です。
これについても【Mac用仮想化ソフトの比較記事】記事がありますので、よろしければご覧ください。
ーーーー
第6に、音響機器についてです。
Mac miniはスピーカーを内蔵しますが、その音質はイマイチのレベルです。
1・PC用スピーカーの比較
2・ミニコンポの比較
3・Bluetoothスピーカーの比較
4・イヤホン・ヘッドホンの比較
そのため、例えば、デスクトップで音楽を聴きながら作業をする場合、1万円ほどのスピーカーなどを買われると満足度が高いです。
これについては、上記1番の記事で特集しました。
現在は、無線でミニコンポやスピーカーに飛ばせる機種もあり、配線の自由度も高まっています。興味のある方は、上のリンク記事をご覧ください。
ーーー
第7に、プリンタです。
1・A4インクジェット複合機(4色)
2・A4インクジェット複合機(6色)
3・A3インクジェット複合機
4・ビジネスインクジェット
5・A4モノクロレーザー
6・A4モノクロレーザー 複合機
7・A4カラーレーザープリンタ
8・A3カラーレーザープリンタ
9・プリンターの基本的な選び方
また、このブログでは100機以上のプリンターを比較する記事があります。
MacOSに対応した、最新のインクジェットプリンターや、レーザープリンターの導入を考えている人は、とりあえず、導入編となる、【Mac用プリンターの比較記事】をぜひご覧ください。
ーーーー
第8に、マウスとキーボードです。
Mac miniは、いずれ付属しません。
このブログでは、「疲れにくい」キーワードに、いずれの入力デバイスについても、記事があります。
興味のある方は、こちらもよろしくお願いします。
ーーー
1・Macbookの比較
2・iMacの比較
3・Mac miniの比較
4・Mac Studioの比較
そのほか、Mac系の他のパソコンと、どちらを買おうか迷われている場合、同じように比較をした記事もあります。
あわせて、検討している方は、どうかご覧ください。
ーー
最後になりましたが、この記事がもし皆さんのお役に立ったようならば、Twitter Facebook はてなブックマークで話題を共有していただければ嬉しいです。
ではでは。