1回目記事からの続きです→こちら
3-1・京セラのフライパン
2回目記事のトップバッターは、京セラのフライパンです。
同社の場合、セラミックパン(アルミ+セラミック塗装)だけの展開になります。
ここまで見たアルミ+フッ素加工パンに比べて「カリッと系」な調理が得意な種類です。
1・フライパンの比較 (1)
1-1:選び方の基本の説明【導入】
1-2:T-Fal〈フッ素/セラミック〉
1-3:北陸アルミ〈フッ素/セラミック〉
2・フライパンの比較 (2)
2-1:パール金属〈フッ素〉
2-2:ビタクラフト〈フッ素〉
2-3:エバークック〈フッ素〉
2-4:サーモス〈フッ素〉
2-5:フレーバーストーン〈フッ素〉
2-6:Ballarini〈フッ素〉
2-7:王様フライパン〈フッ素〉
3・フライパンの比較 (3)
3-1:京セラ〈セラミック〉
3-2:フィスラー〈セラミック〉
3-3:ターク〈鉄〉
3-4:マイヤー〈鉄〉
3-5:バーミキュラ ほか〈鉄〉
3-6:最終的なおすすめの提案【結論】
今回の記事も、1回目記事の冒頭(こちら)で書いた選び方の基本に沿いながら説明していきます。
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なお、以下の記事では、Atlasのおすすめポイントを赤系の文字色で、イマイチと思うポイントを青字で記していきます。
【2024年発売】(ゴールド)
【26cmフライパン】〈28 30cmもあり〉
56・京セラ セラブリッドフライパン
¥3,982 Amazon.co.jp (7/11執筆時)
【28cmウォックパン】
57・京セラ セラブリッドフライパン
¥4,634 Amazon.co.jp (7/11執筆時)
【20cmミニフライパン】
58・京セラ セラブリッドフライパン
¥3,464 Amazon.co.jp (7/11執筆時)
【2019年発売】(ピンク)
【26cmフライパン】〈28 30cmもあり〉
59・京セラ セラブリッドフライパン
¥2,879 Amazon.co.jp (7/11執筆時)
・ゴールド
20cm CF-20C-WBG 26cm CF-26C-WBG
28cm CF-28C-WBG
28cmウォックパン CF-28FC-WBG
・ピンク
20cm CF-G21B-WPK 26cm CF-G26B-WPK
28cm CF-G28B-WPK
28cmウォックパン CF-G28FB-WPK
基材:アルミ/セラミック
重さ:890グラム(26cm)
コーティング:1層
IHヒーター: 対応
こちらは、京セラのセラブリッドフライパンです。
同社は、自社でセラミックを製造できる会社ですが、調理器具として、セラミック製フライパンも出しています。
ピンクの方は旧製品で、ハンドル部分の形状ほかセラミックコートが旧世代です。
新世代だと「アップグレードセラミック加工」とされ、より焦げ付きにくくなったとされます。
セラミックのフライパンは、フッ素のものと比べると、焦げ付きやすく、汚れ落としが面倒で、油がある程度必要という難点があります。
一方、カリッとしたクリスピーな仕上がりを期待できる点、フッ素に比べて贋造で長寿命な点で利点があります。
タイプは、IH兼用です。
ガス火でも、IHヒーターでも利用できます。
サイズは、20センチから30センチまで4段階で選べます。
通常製品も深めですが、さらに深型のウォックパンも出ています。
コーティングは、アルミベースの上に、セラミックス層という1層構造です。
ただ、セラミックパンの場合は、頑丈なので、この部分のスペックはさほど気にする必要はないでしょう。
重さは、26センチのフライパンで、約880gです。
こちらは、ガスでもIHでも利用できる仕様です。
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以上、京セラのセラブリッドフライパンの紹介でした。
特殊なフライパンですが、例えば朝ご飯でベーコンなどを「カリッと」クリスピーに焼きたい場合など、メインではないフライパンとして1つ備えるには便利な製品だと思います。。
クリスピーな仕上がりに期待するならば、1つ持っていても良いでしょう。セラミックを製造できるメーカーとして、品質や値段の面でもお得感が高いです。
3-2・フィスラーのセラミックパン
続いて、ドイツのフィスラーのフライパンです。
同社は、格安の入門用にセニットなどのフッ素加工のパンも扱いますが、中級製品以上では、セラミックパンを多く展開します。
〈26 28cmもあり〉
【24cmフライパン】157-304-26-100
60・ Fissler アダマント クラシック
¥7,718 Amazon.co.jp (7/11執筆時)
【20cmミニフライパン】157-304-20-100
61・ Fissler アダマント クラシック
¥8,800 Amazon.co.jp (7/11執筆時)
基材:アルミ/炭化ケイ素
重さ:1000グラム(26cm)
コーティング:3層
IHヒーター: 対応
アダマント クラシック は、ドイツの調理器具メーカーであるフィスラーの製品です。
日本でも知られる高級調理機具メーカーですが、パンは、ユニークなハンドルが目をひきます。
人間工学に基づいた形状ですが、(よく振る)アジア系の料理にむくわけではないため、使い慣れるには人間の方の適応も必要です。
タイプは、IH兼用です。
ガス火でも、IHヒーターでも利用できます。
サイズは、26cm(157-304-26-100)ほか、20cm(157-304-20-10)と24cm(157-304-24-100)の展開です。
コーティングは、「アダマントコーティング」です。
3層構造で、下部2層に炭化ケイ素(セラミック系素材)を使用します。
一方、本機はトップコーティングはフッ素ですが、火の通り(熱伝導性)は良いため「カリッと」仕上げやすいです。
重さは、26センチのフライパンで、約1kgです。
軽くも重くもないです。
こちらは、ガスでもIHでも利用できる仕様です。
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以上、フィスラーのアダマント クラシック の紹介でした。
京セラに比べると表面コートがある分、くっつきにくいでしょう。その分、メンテナンスなどは楽なので、別にフッ素系のパンを持たずに1つ持つ感じならば、本機は候補となります。
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【26cm】〈20 24 28cmあり〉
62・ Fissler アダマント コンフォート
¥19,800 楽天市場 (7/11執筆時)
【26cm】〈20 24cmあり〉
63・ Fissler アダマント プレミアム
¥28,600 楽天市場 (7/11執筆時)
基材:ステンレス/炭化ケイ素
重さ:1400グラム(26cm)
コーティング:3層
IHヒーター: 対応
なお、フィスラーは、直営店(楽天店)に、アダマントコーティングを採用する上位機があります。
コンフォートは、角形形状で、煮込み料理などに便利な仕様にたモデルで、基本的にはクラシックと同グレードです。
アダマント プレミアムは、基材をアルミからステンレスに換装した上位機です。
素材の違いで、保温性には優れますので「カリッと」も「じっくり煮込み」もハイブリッドに対応できます。
ただ、カリッと系は特殊なので、台所のスペースに余裕があるようならば、これらの機能を分けて、2本のパンを持った方が使い勝手は良いでしょう。
3-3・タークの鉄製のフライパン
ここからは、鉄製フライパンの比較です。
はじめに、ドイツのタークのフライパンです。
鉄製のフライパンでは世界的に知られた企業です。
鍛造で全体が鉄製なのが特長です。根気は必要ですが、しっかり「育てる」ことで、一生ものにもできる点で人気です。
【24cm】〈16-34cm 深型・浅型あり〉
64・turk(ターク) クラシックフライパン
¥11,000 Amazon.co.jp (7/11執筆時)
基材:鉄
重さ:1700グラム(26cm)
コーティング:
IHヒーター: 対応
クラシックフライパンは、ドイツのタークが販売する鉄製のフライパンです。
19世紀以来100年の伝統がある老舗ブランドで、手工業で年間8000本の生産という希少品です。
タイプは、鉄なので、IH兼用です。
サイズは、16センチから34センチまでとこちらも広い品揃えがあります。
コーティングは、鉄製なのでなされません。
買ったら、最初に「から焼き(焼き込み)」して保護膜を作り、使用後は洗剤で洗わずに、油をフライパンに染みこませて「育てる」フライパンです。
重さは、26センチのフライパンで約1700gとさらに重いです。
これは、鍛鉄製だからです。
耐久性は、「最強クラス」です。
というのも、この製品は、ハンドル部分を含めて、1枚の鉄板を叩いて鍛造したものだからです。溶接がなされないため、強度が担保されます。
外観もフライパンとして美しいです。ドイツの伝統工芸です。
ハンドルは、当たり前ですが、鍛造で鉄のままつながっているので、熱くなります。
鍋つかみを使ったり、ハンドルカバーを回したり工夫してつかうものです。
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以上、クラシックフライパンの紹介でした。
フライパンを育てるならば、頑丈度が高いこのクラスが良いでしょう。
重くて使い安いとは言えない製品ですが、16cmの小型モデルならば800g程度です。「朝ご飯の目玉焼き専用」として育てるなどならば、意外と続きそうです。
3-4・マイヤーの鉄製のフライパン
つづいて、アメリカのマイヤーの鉄製のフライパンです。
【28cm】
65・マイヤー ヘスタン ナノボンド HTN-P28
¥60,500 Amazon.co.jp (7/11執筆時)
【22cm】
66・マイヤー ヘスタン ナノボンド HTN-P22
¥44,000 楽天市場 (7/11執筆時)
基材:鉄(ステンレス)
重さ:1240グラム(28cm)
コーティング:4層
IHヒーター: 対応
ヘスタン・ナノボンドフライパンは、米国のマイヤーの製品です。
世界的な調理器具メーカーで、世界各地に工場を持ちますが、本製品はイタリア工場製です。
タイプは、鉄なので、IH兼用です。
サイズは、22cmと28cmの発売があります。
重さは、28センチのフライパンで1240gです。
ごく軽量ではないですが、素材とサイズをふまえれば、少し軽めとは言えます。
コーティングは、本機は鉄系統ではやや特殊で、なされています。
第一層目が チタン粒子を蒸着して作られたチタン層(ナノボンド)になっています。
専用のクリーンルームでしか扱えないので値段が高くなります。
しかし、鉄系の性質を持ちつつ、油回しが不要となります。
さらに言えば、ステンレスの4倍の硬度で、表面が傷つきにくいため、ある程度、フッ素樹脂のパンのように手軽に利用可能です。また、強火対応なので、オーブンでも利用可能です。
一方、オーブンは、耐熱温度的にフッ素系でも利用できますが、「取ってがステンレス」である必要はあるので、本機の優位性でしょう。
とくに耐熱温度については700度なので、一般的なフッ素樹脂(300度前後)よりだいぶ強靱です。
表面が傷つきにくく、内装も(ステンレスとしては)洗いやすいと言えます。食洗機も対応です。
耐久性は、本機は2点止めです。
ただ、子々孫々「育てる」ようなフライパンではないですし、問題ないでしょう。
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以上、ヘスタン・ナノボンドフライパンの紹介でした。
ステンレスですが、鉄系と同じで、強火に強く、熱伝導率が高い特性がある製品です。その上で、油回し不要で、お手入れもしやすい製品です。
その点では、ある種、(機能面では)セラミックパンが「ライバル」になってきます。
値段的には太刀打ちできないですし、ステンレスは「ヤケ」の問題もあるわけですが、本機のキッチン用品としての「美しさ」には、どうしても逆らえない魅力(魔力)があります。
3-5・他社の鉄製のフライパン
最後に、ここまでみたメーカーの鉄製フライパンをまとめて見ていきます。
鋳物のバーミキュラも含みます。
【26cm】〈16-45cm〉
67・遠藤商事 鉄黒皮厚板フライパン
¥2,845 Amazon.co.jp (7/11執筆時)
基材:鉄
重さ:1330グラム(26cm)
コーティング:
IHヒーター: 対応
鉄黒皮厚板フライパンは、鉄製のフライパンとしては最も売れている製品です。
タイプは、鉄なので、本機も、IH兼用です。
サイズは、16センチから2センチごとに45センチまでラインナップされます。
選択肢の幅は広いと言えます。
コーティングは、鉄製なのでなされません。
ただ、表面に透明シリコン焼付塗装がなされています。
この類の鉄製フライパンの場合、最初に「から焼き(焼き込み)」せずに、「普通の油を使った料理で徐々に育てられる」ので手軽です。
もちろん、あくまで「鉄製フライパン」ですので、油は多めに利用する必要があり、ダイエット向きではありません。また、油がなじめば、焦げ付きにくくなっていきますが、そのレベルまでには数年の我慢が必要です。
とはいえ、熱伝導率は高いですし、手早くお肉を焼くなどには良いフライパンではあります。
重さは、しかしながら、26センチのフライパンで約1330gと非常に重いです。
これは歳を取ってくると割とネックです。
耐久性は、「ハンドルの部分も金属」なので、過失で駄目にする危険性は少ないです。
ただし、ハンドル部分と本体とは、金属ボトルでつなげるている構造ですので、相当長期間保つかといわれると微妙です。
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以上、鉄黒皮厚板フライパンの紹介でした。
利便性の面では高性能パンには敵いません。「育てる楽しみ」を味わいたい方にはおすすめできますが、その場合、ハンドルとの接合部分の強度は、この製品のネックでしょう。
【26cm中華鍋】〈22・28cmあり〉
68・和平フレイズ 燕三条 鉄 フライパン enzo EN-012
¥8,373 Amazon.co.jp (7/11執筆時)
22cm EN-011
26cm EN-012
28cm EN-013
【26cm】〈20・22・24cmあり〉
69・和平フレイズ 燕三条 鉄 フライパン enzo EN-010
¥7,550 Amazon.co.jp (7/11執筆時)
20cm EN-017
22cm EN-008
24cm EN-009
26cm EN-010
基材:鉄
重さ:1120グラム(26cm中華鍋)
コーティング:
IHヒーター: 対応
燕三条 鉄フライパン ENZOは、新潟の燕三条の和平フレイズのだす鉄製フライパンです。
普通のフライパンとウォックパン(中華鍋)がありますが、とくに、中華鍋が「格好良い」です。
雪平鍋のような、ハンマー跡のような槌目仕上げが美しいですが、これは、深鍋型で面積の大きくなる中華鍋を薄く、硬く作るための工夫です。
重さは、この部分と、スピン加工(鍋淵に向かって薄くしていく切削)で、深鍋ですが、26cmでも1120グラムに押さえています。
ハンドルは、その代わり、一生ものではないです。
国内企業ですが、見た感じ修理を受け付けるような情報はないです。
まあ、気をつけて使えば問題ないでしょう。
サイズは、中華鍋だと28cm・26cm・22cmから選べます。
コーティングは、鉄製なのでなされません。
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以上、和平フレイズの燕三条 鉄フライパン ENZOの紹介でした。
某所で見かけて欲しくなった製品です。中華鍋は、油を多く回すことがほぼなので、鉄も良いかなと思って見ました。
一生ものではないですが、長年使えそうです。
【26cmフライパン】〈24 28cmもあり〉
70・ビタクラフト スーパー 鉄 フライパン
¥8,013 Amazon.co.jp (7/11執筆時)
【28cmウォックパン】
71・ビタクラフト スーパー 鉄 フライパン
¥8,324 Amazon.co.jp (7/11執筆時)
【20cmミニフライパン】
72・ビタクラフト スーパー 鉄 フライパン
¥7,545 Amazon.co.jp (7/11執筆時)
基材:鉄
重さ:960グラム(26cm)
コーティング:4層
IHヒーター: 対応
スーパー鉄フライパンは、米国のビタクラフトが販売する鉄製フライパンの上級モデルです。
同社の、フッ素加工パンは、前半でも見ましたが、こちらは鉄です。
タイプは、鉄なので、IH兼用です。
サイズは、普通のフライパンは、一般的な26cm(2002)を含め、20cmから28cmの4段階になります。
ただ、深めのウォックパンについては、24cmから最大33cmまであるため、仕事用にも使えそうです。
コーティングは、なされません。
ただ、こちらは特殊熱処理「窒化4層加工」がなされており、鉄製フライパンとして「錆びにくい」上、凹凸があるため、油がなじみやすい構造でもあります。
表面処理していない点で、から焼きをする必要がない点では鉄黒皮厚板フライパンと同じです。
さらに、凹凸構造があるため、使用後の油引きも不要で、入門者用が「手軽に育てるフライパン」としては相当手軽でしょう。
重さは、26センチのフライパンで約960gです。鉄製フライパンとしては軽量級です。
耐久性は、一方、ハンドルと本体が一体成形ではないため、「子々孫々まで使えそうな」タークのフライパンほど徹底して頑丈ではありません。
ただ、現品をみると溶接部分はしっかりしているため、おそらく数十年はびくともしないでしょう。
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以上、スーパー鉄フライパンの紹介でした。
鉄製フライパンが欲しいけど、「できるだけ使いやすいものが欲しい」という方はこちらでしょう。重さも割と軽量なので、26インチほどの常用タイプならば、こちらが良いと思います。
【26cm】〈20 24 28 30cmもあり〉
73・HANAKO+a 打出し窒化加工 NISD-20777
¥15,400 楽天市場 (7/11執筆時)
基材:鉄
重さ:886グラム(26cm)
コーティング:4層
IHヒーター: 対応
打出し窒化加工HANAKO+a は、横浜の山田工業所が製造しているフライパンです。
先ほどドイツのturk(ターク) のパンを見ました。同じように、日本で鍛造「打ち出し」のフライパンを作っているのが同社です。
ハンマーで職人さんが5000回以上叩いて完成させる根気のいる作業ゆえ、この値段となっています。
とっては鍛造ではないですが、丈夫なチタンハンドルです。
タークは格好良いですが、ハンドルが熱くなりやすいため、使いやすさではこちらが勝ります。同シリーズでは、木製ハンドルもありますが、やはりこちらが良いでしょう。
タイプは、鉄なので、IH兼用です。
サイズは、普通のフライパンは、20cmから30cmの5段階になります。
重さは、26センチのフライパンで約886gです。
意外と軽いのは、鍛造の利点で板厚を2.3mmで押さえてあるためです。
コーティングは、最初から、窒素加工がなされています。
耐久性は、一体成形ではないですが、4点止めですから、早々には壊れないでしょう。
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以上、打出し窒化加工HANAKO+aの紹介でした。
Atlasも所有していますが、実際、頑丈で、軽く、使いやすいです。
Turkとは方向性が違いますが「日本の職人芸」を感じられますし、値段分の価値はあるでしょう。
【24cm】(深型)
【オーク材】
74・Vermicular バーミキュラ FP24-OK
¥16,279 Amazon.co.jp (7/11執筆時)
【ウォルナット材】
75・Vermicular バーミキュラ FP24-WN
¥16,279 Amazon.co.jp (7/11執筆時)
基材:ホーロー
重さ:1050グラム
コーティング:不明
IHヒーター: 対応
【26cm】
【オーク材】
76・Vermicular バーミキュラ FP26-OK
¥16,830 Amazon.co.jp (7/11執筆時)
【ウォルナット材】
77・Vermicular バーミキュラ FP26-WN
¥16,830 Amazon.co.jp (7/11執筆時)
基材:ホーロー
重さ:1100グラム
コーティング:不明
IHヒーター: 対応
バーミキュラは、日本の愛知ドビーの販売する鉄製のプライパンです。
タイプは、鉄なので、IH兼用です。
サイズは、24cmと26cmの発売があります。
24センチについては、深型のフライパンで、煮込み系にも利用できます。
重さは、26センチのフライパンで1100gです。
本機は、鍛造(打ち出し)ではなく、鋳型で作る鋳造です。
鉄には違いないので、蓄熱性は、本機も優秀で、鉄製のプライパンの仲間です。。
コーティングは、層などは不明です。
ただ、鋳鉄の上に、ホーロー(エナメル・釉薬)をかけて処理しています。
ホーローは熱伝導率(熱周り)が良い釉薬なので、250度、5ccの水を3秒で蒸発させると宣伝しています。
鍛造で薄くした鉄のフライパンと比較データはないですが、それでも、熱回りの部分では優れると思われます。メーカーによれば、「水になじむ特殊なホーロー」をかけています。
同社の鍋もそうですが、要するに、熱回りを良くして、余分な水分を「速攻」で蒸発させることで、うまみを閉じ込める、という方向性です。
耐久性は、一方で、注意してください。
釉薬としてのホーローは、ガラス質で、要するに「陶器」としての性質があるので「割れ」ます。
また、耐熱温度は300度で、フッ素加工のフライパンと同じです。また、本機の柄は木製(60度)ですが、おそらくこれは意図的で、高温すぎる調理や、オーブンなどに入れさせないためです。
揚げ物についても200度以上は駄目で、フライパン返しなども、金属製は不可です。むろん、食洗機も不可で、焦げ付きがあっても、柔らかいスポンジ以外は駄目です。
とはいえ、ホーローの再塗布(7500円)や、木製の柄の交換(2500円)を含めて、アフターサービスは充実します。
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以上、バーミキュラの紹介でした。
鋳鉄の上にホーローなので、「ホーロー系フライパン」という新しいジャンルの製品として紹介するべきだったかもしれない面白い製品です。
一方、【鍋の比較記事】で取りあげた同社の製品と異なり、フライパンにホーローが向いているかは、論争的でしょう。
あまり手荒に使えない神経質な部分があるので、少し、道具に振り回されている感じがあります。少なくとも、使い手を選ぶ調理器具でしょう。
今回の結論
丈夫なフライパンのおすすめは結論的にこの機種!
というわけで、今回は、フライパンの比較でした。
最後に、いつものように、Atlasのおすすめ機種!を提案してきたいと思います。
なお、1回目記事でも書きましたが、適切なフライパンのサイズは、基本的に26cm前後を選ぶのが標準的です。
20センチ前後のものは、朝食用ほか、1人暮らしやダイエット中で意識的に少量炊飯したい人にオススメです。
第1に、ガス用に使う場合で、ある程度軽量のフライパンを探している方に、おすすめなのは、
【2021年発売】(24年9月型番変更)
【26cmフライパン】〈 24 28cmもあり〉
1 ・T-Fal ハードチタニウム・インテンス
1 ・T-Fal ロイヤルブルー・インテンス
¥3,354 Amazon.co.jp (7/11執筆時)
【28cmウォックパン(炒め用の深め)】
2 ・T-Fal ハードチタニウム・インテンス
2 ・T-Fal ロイヤルブルー・インテンス
¥3,885 Amazon.co.jp (7/11執筆時)
【20cmミニフライパン】
3 ・T-Fal ハードチタニウム・インテンス
3 ・T-Fal ロイヤルブルー・インテンス
¥2,980 Amazon.co.jp (7/11執筆時)
基材:アルミ/フッ素
重さ:732グラム(26cm)
コーティング:チタン5層
IHヒーター:
コーティング品質 ★★★★★
耐久性 ★★★★★
軽量性 ★★★★★
お手入れしやすさ ★★★★★
総合評価 ★★★★★
T-Falのハードチタニウム・インテンスと ロイヤルブルー・インテンスが良いと思います。
コーティングは、同社5位の4層のチタンインテンスです。
同社の上位機は、トップコートなどの性能を高めた、より上位のコートを採用する製品もあります。
しかし、この機種が26cmのフライパンの重さが約730gと軽量なのに対して、IH対応機は1100g前後とほどほどの重さになります。
軽さを重要と考えたい場合は、ガス火ならばこちらでしょう。
表面素材も良く、フレーバーストーンのような「つるっと滑る」間隔を味わえると思います。
耐久性の部分では、このグレードでも、チタン粒子をトップコートに採用するので、(順位が示す以上に)性能は期待して良いです。
その上で、十分に暖まると中心の印が消える「おしらせマーク」もあるので、加熱しすぎによる、フッ素の傷みも抑止できるでしょう。
材料を入れる前は、フライパンの温度が分かりにくいものですから。
・ハードチタニウム・インテンス
20cm D53002 24cm D53004
26cm D53005 28cm D53006
28cmウォックパン D53019
・ロイヤルブルー・インテンス
20cm D53302 24cm D53304
26cm D53305 28cm D53306
22cmディープパン D53383
26cmディープパン D53385
28cmウォックパン D53319
エッグロースター D53318
サイズは、基本的には、フラインは、26センチで良いでしょう。
2つ買うとすると、朝御飯用の20cmか、炒めるのに便利なウォックパンなどがおすすめです。
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【26cm】〈20〜30cmあり〉
18・北陸アルミ センレンキャスト
¥3,274 Amazon.co.jp (7/11執筆時)
基材:アルミ/フッ素
重さ:620グラム(26cm)
コーティング:3層
IHヒーター:
コーティング品質 ★★★★★
耐久性 ★★★★☆
軽量性 ★★★★★★
お手入れしやすさ ★★★★★
総合評価 ★★★★★
ただし、ガス火用として「より軽量」と言えるのは、日本製の北陸アルミのセンレンキャストです。
テフロン(無印) ★★★☆☆
テフロンプラチナ ★★★★☆
プラチナプラス ★★★★★
プロファイル ★★★★★★
ほかにもありますが、コーティングについてしっかり説明があり、ある程度信頼性がある製品となるとこちらです。
ケマーズのテフロン加工となる上で、2位のプラチナプラスですので、T-Falの上位機を除けば「堅牢」です。
その上で、熱の通りもリップルウェーブ加工で配慮がありますので、いろいろ便利に使えそうです。
とくに、サイズ展開は、T-Fal以上なので、サイズ面でこだわりのある方は、とくに良いかと思います。
ただし、とってが「木製」ということだけは気をつけてください。適当に使うと、焦げますので。
第2に、IH用に使う場合、ないし、ある程度の重さのフライパンが欲しい場合は、
【2021年発売】
【26cmフライパン】〈24 28cmもあり〉
10・T-fal IHルージュ・アンリミテッド
10・T-fal IHハードチタニウム・アンリミテッド
¥4,245 Amazon.co.jp (7/11執筆時)
【28cmウォックパン】
11・T-fal IHルージュ・アンリミテッド
11・T-fal IHハードチタニウム・アンリミテッド
¥4,427 Amazon.co.jp (7/11執筆時)
【20cmミニフライパン】
12・T-fal IHルージュ・アンリミテッド
12・T-fal IHハードチタニウム・アンリミテッド
¥3,391 Amazon.co.jp (7/11執筆時)
基材:アルミ/フッ素
重さ:1159グラム(26cm)
コーティング:チタン5層
IHヒーター: 対応
コーティング品質 ★★★★★
耐久性 ★★★★★
軽量性 ★★★☆☆
お手入れしやすさ ★★★★★
総合評価 ★★★★★
ティファールの「IHルビーエクセレンス」「IHハードチタニウムプラス」が良いでしょう。
フライパンの重さが26センチのフライパンで1159gと重量感があるため、重さがある程度欲しい方は、違和感なく使えると思います。
コーティングは、同社1位の5層のチタンアンリミテッドです。
T-Falの上級コーティングフライパンは、ノンスティック(滑りやすさ)が、実際的にかなり持続します。
本機はとくに、ハードクリスタル素材で、フィニッシュ層の改良に成功しているため、ユーザー体験としての「すべりの良さの持続性」は、期待値が高いです。
すべる限りは、油を控えめで調理もできるわけで、ヘルシーでもあります。
多少高価ですが、その分、耐久性も期待できるので、長く大事に使いたい場合にはおすすめです。
サイズは、どちらの色も結構な数があります。
ただ、トータルコーディネートで、かなりの数、色々揃えたい場合は、IHルージュ・アンリミテッドの色目の方が(鍋を含め)展開数が多いです。
第3に、複数のフライパンをセットで揃えようと考えている方には、
【24cm 3点セット】
47・フレーバーストーン グランド 4点セット
¥13,764〜 Amazon.co.jp (7/11執筆時)
【24cm単品】
47・フレーバーストーン フライパン レッド
47・フレーバーストーン ディープパン レッド
¥5,109 Amazon.co.jp (7/11執筆時)
基材:アルミ/フッ素
重さ:900グラム(24cm)
コーティング:3層(ストーン)
IHヒーター: 対応
コーティング品質 ★★★★★
耐久性 ★★★★★
軽量性 ★★★★☆
お手入れしやすさ ★★★★★
総合評価 ★★★★★
フレーバーストーンのセットがオススメです。
コーティングは、スーパーストーンコーティングというオリジナルの3層コートです。
いたずらに多層にはしていませんが、すべりの良さは高く評価できます。
表層コートが厚めなのか、わりと長持ちもしましたし、長く使えると思います。
ーー
なお、T-Falの別ラインになりますが、セット販売のモデルが複数あります。
それらについては、このブログの【T-Falの取ってのとれるフライパンの性能とおすすめ機種】の記事で書いています。
鍋などと一緒に紹介しています。そちらも、興味があればぜひご覧ください。
第4に、朝ご飯のベーコン焼きや、肉料理などに使うセラミックパンを探している方には
【2024年発売】(ゴールド)
【26cmフライパン】〈28 30cmもあり〉
56・京セラ セラブリッドフライパン
¥3,982 Amazon.co.jp (7/11執筆時)
【28cmウォックパン】
57・京セラ セラブリッドフライパン
¥4,634 Amazon.co.jp (7/11執筆時)
【20cmミニフライパン】
58・京セラ セラブリッドフライパン
¥3,464 Amazon.co.jp (7/11執筆時)
【2019年発売】(ピンク)
【26cmフライパン】〈28 30cmもあり〉
59・京セラ セラブリッドフライパン
¥2,879 Amazon.co.jp (7/11執筆時)
・ゴールド
20cm CF-20C-WBG 26cm CF-26C-WBG
28cm CF-28C-WBG
28cmウォックパン CF-28FC-WBG
・ピンク
20cm CF-G21B-WPK 26cm CF-G26B-WPK
28cm CF-G28B-WPK
28cmウォックパン CF-G28FB-WPK
コーティング品質 ★★★☆☆
耐久性 ★★★★★★
軽量性 ★★★★☆
お手入れしやすさ ★★★☆☆
総合評価 ★★★★★
京セラ セラブリッドフライパンが良いでしょう。
T-Falの新型、あるいは、最軽量の北陸アルミのセラミックパンと迷いましたが、価格面を含め、今のところはこちらを推します。
旧型(ピンク)のほうが安めですが、先述のように、セラミックコートが少し異なり、焦げ付きにくさは新機種が優ります。
1つしかフライパンを持たない方には、フッ素樹脂のフライパンに較べて、汚れが付きやすいので、おすすめできません。
しかし、複数のフライパンを所有し、とくに、卵焼き・ベーコン・お肉・餃子など外側をカリッと焼きたい場合に、こちらを持っていると便利でしょう。
熱伝導性がよいのは鉄と同じですが、(鉄に較べれば)扱いはこちらが圧倒的に楽です。
【20cmミニフライパン】
52・京セラ セラブリッドフライパン
¥3,464 Amazon.co.jp (7/11執筆時)
朝専用ならば、とくに、小さめの方20cmの利便性が高そうです。
本機は深型のディープパンといってもよい形状なので、油ハネが少なそうなのも、忙しい朝には良いと思います。
ただし、本編で書いたように、セラミックの場合、しっかり油をひいて、中火ほどで使わないと、焦げ付くので、フッ素系とは「使い方が少し違う」点は理解してから買いましょう。
フッ素製品も中火推奨である部分は同じですが、「強火での焦げ付きにくさ」は圧倒的にセラミックは不利です。
逆に言えば、「中火でもしっかり表面がこんがり焼ける」ので、ようするに「使い方」です。
第5に、「自分のフライパン」を育てることに関心のある方におすすめできる製品は、
【26cmフライパン】〈24 28cmもあり〉
70・ビタクラフト スーパー 鉄 フライパン
¥8,013 Amazon.co.jp (7/11執筆時)
【28cmウォックパン】
71・ビタクラフト スーパー 鉄 フライパン
¥8,324 Amazon.co.jp (7/11執筆時)
【20cmミニフライパン】
72・ビタクラフト スーパー 鉄 フライパン
¥7,545 Amazon.co.jp (7/11執筆時)
基材:鉄
重さ:960グラム(26cm)
コーティング:4層
IHヒーター: 対応
コーティング品質 ★★★☆☆
耐久性 ★★★★★★
軽量性 ★★★★☆
お手入れしやすさ ★★★☆☆
総合評価 ★★★★★
ビタクラフトが販売するスーパー鉄フライパンでしょう。
個人的には、鍛造のHANAKO+aが良いですが、費用対効果を考えると、一般的にはこちらでしょう。
鉄製フライパンを育てる場合、通常「洗剤を使わない洗浄」「油引きが毎回必要」など、たいへんな手間がかかります。
しかし、この製品は、「窒化4層加工」により、油なじみするまでのこうした難点を克服している点が魅力です。
重量も相当に軽量である点も、「現代における鉄製フライパンの再提案」とも言えそうです。
全製品をこのブランドで統一するのはおすすめしませんが、例えば、26インチの常用フライパンだけをこれにするのは「あり」でしょう。
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【24cm】〈16-34cm 深型・浅型あり〉
64・turk(ターク) クラシックフライパン
¥11,000 Amazon.co.jp (7/11執筆時)
基材:鉄製
重さ:1700グラム(26cm)
コーティング:
IHヒーター: 対応
コーティング品質 ☆☆☆☆☆
耐久性 ★★★★★★★
軽量性 ★★★☆☆
お手入れしやすさ ★★★☆☆
総合評価 ★★★★★
ただし、「子々孫々」まで使えるような「お家の家宝としてフライパン」を育成したい場合は、鍛造のタークが良いでしょう。
堅牢性はこの上ないですから。多少重いので、例えば16センチや18センチのモデルにして、「朝食専用」などとしたら「おしゃれ」でしょうか。
補足:このブログの関連記事の紹介
以上、今回は、フライパンを紹介しました。
1・インジニオ・ネオのセット【T-Fal】
2・インジニオ・ネオの単品 【T-Fal】
3・取っ手の取れるフライパン【全社】
なお、セット商品として考えられている方、T-faなどの製品に関する個別記事もあます。
その場合、上記の1番の【インジニオ・ネオの比較記事】などをご参照ください。
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そのほか、本モノマニアでは、調理器具について以下の比較記事があります。
1・フライパンの比較
2・鍋・ソースパンの比較
3・圧力鍋の比較
4・電気圧力鍋の比較
5・ジューサーの比較
6・フードプロセッサーの比較
7・ハンドミキサーの比較
8・電動かき氷器の比較
9・肉の筋切り器の比較
今回と同じような方法で比較していますので、こちらも、どうかよろしくお願いします。
ではでは。