Top 生活家電 比較2025’【解説】衣類スチーマー51機の性能とおすすめ・選び方 (3)

2025年05月21日

比較2025’【解説】衣類スチーマー51機の性能とおすすめ・選び方 (3)

1回目記事からの続きです→こちら

今回のお題
基本性能の良い衣類スチーマーのおすすめはどれ?

 どもAtlasです。

 今日は、2025年5月現在、最新モデルとなる衣類スチーマーの比較の3回目記事です。

1・衣類スチーマーの比較 (1)
 プレス・スチーム兼用機〈小型〉
  1-1:選び方の基本の説明
  1-2:パナソニック〈日本〉
  1-2:日立〈日本〉
  1-3:東芝〈日本〉
  1-4:T-Fal〈仏国〉
  1-5:アイリスオーヤマ〈日本〉
2・衣類スチーマーの比較 (2) 
  スチーム専用機〈中型〉
  2-1:T-Fal〈仏国〉
  2-2:コンエアー〈米国〉
  2-3:パナソニック〈日本〉
  2-4:アイリスオーヤマ〈日本〉
  2-5:その他〈各社〉
3・衣類スチーマーの比較 (3) 
  スチーム専用機〈据置型〉
  3-1:SteamOne〈仏国〉
  3-2:LG〈韓国〉
  そのほかの製品
  3-3:他の企業〈各社〉
4・衣類スチーマーの比較 (4)
 =最終的なのおすすめの提案【結論】

 今回の 3回目記事は、衣類スチーマーの中でも据置型の大型モデルの紹介です。

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 このタイプは、基本的に「上級者向け・プロ向け」と言えますが。ただ、欧米では個人宅でもよく見かけますし、日本でもニーズはあるようです。

 202309241847.jpg

コンエアー
 :GS-65J GS-88J GS-121J
SALAV

 :GS-39-DJ

 なお、このジャンルは、米国のコンエアーや、中国のSALAVが、かなり「幅をきかせていた」のですが、最近はずっと在庫がない状況が続いています。

 そのため、両社の製品の代替案になる他社製品をみていきます。

3-1・SteamOneの衣類スチーマー

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 はじめに、SteamOne衣類スチーマーです。

 2010年創業のフランスの企業で、日本ではDMM.comが輸入しています。

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 なお、以下では、Atlasがおすすめできるポイントを赤系の文字色で、イマイチと思う部分は、青字で書いていきます。


  202502171257.jpg

 【2023年発売】

 (上位機)99-502-71-020233

 43・ SteamOne George ‎JPES700
   ¥51,364 Amazon.co.jp (5/21執筆時)

 (下位機)99-502-71-030306

 43・ SteamOne Stilys ST706SB
   ¥38,500 楽天市場 (5/21執筆時)

かけ面:
コード:コード付
注水量:1200mL
スチーム量:27g/分
ハイパワースチーム:
水漏防止:
かけ面サイズ:
重さ :7.4kg
備考 持続時間45分

  SteamOne Georgeは、 SteamOneの発売するガーメントスチーマーです。

 下位機として、SteamOne Stilysがありますが、在庫で販売終了のようです。

 そちらは、メンテナンスのタイミング(30時間)の有無や、スチーム量が2段階と少なめでした。

 その上で、新機種と違い、給水量が(ぱっと見上から視認できない)仕様だったので、「整理」されたかと思います。

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 基本的な用途は、この機種も手持ちでの衣類スチームです。

 コンエアーなどと同じで完全に自宅に据え置いて使うタイプです。

 重さは、7.4kgです。

 サイズは、幅150×奥行270×高さ1800mmです。

 この方式の場合重さを感じるのはハンドルの部分だけなので、重くても使いにくいわけではないです。設置性も良いです。

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 水蒸気噴射量は、27g/分です。

 据置型では従来もう少し強力なものもありましたが、これだけあれば十分です。

 加えて、18g/分、10g/分と低出力への切替も可能です。

 従来のこの手の製品は、出力調整の部分が弱かったので、本機の良い部分でしょう。

 かけ面は、しかり、ワイドサイズです。

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 なお、手元にトリガーがないので、本機の場合ON/OFFの操作はできません。

 その代わり、フォルダに戻した際に蒸気量が減る(止まる)、オートスタート/ストップセンサーがあります。赤外線センサーを利用するものです。

 (値段差があるので当然ですが)Slavの製品より配慮があると言えます。

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 水タンクは、本体に1.2Lの大タンクが内蔵です。

 透明タンクなので、水残量が立った状態でも上から分かるのが良い部分です。

 約45分持続する容量です。

 立ち上がり時間は、60秒です。

 遅くはないものの、この部分については、ライバル機にもう少し速い機種があります。

 202204151502.jpg

 対応する衣類の種類は、上表の通りです。

 ウール・シルク・ベルベットなどは、ヘッドを離して利用します。

 202502171318.jpg

 付属品は、以上のものです。

 他社機の大型機同様に、安全のためにミトンが付きます。

 そのほか、袖や襟などにつかう当て布(スチームボード)やブラシも付属です。

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 以上、 SteamOne Georgeの紹介でした。

 大型の据置機である上で、スチーム量の調整と、ホルダに連動するON/OFF機能があるのがポイントとなります。

 基本「プロ用」で、費用対効果が良いとは言えません。

 しかし、デザイン家電と言って良い見映えもありますし、タンクの視認性や使い勝手など、細かい部分に配慮があり、値段相応の価値はありそうです。

 本格的な据置用をお探しの場合、良い選択肢でしょう。

ーーー

  202303021942.jpg

 【2022年発売】

 44・ SteamOne Minilys Full Black M95B
   ¥36,727 Amazon.co.jp (5/21執筆時)

かけ面:
コード:コード付
注水量:1000mL
スチーム量:25g/分
ハイパワースチーム:
水漏防止:
かけ面サイズ:
重さ :7kg
備考 持続時間40分

 先ほどの製品をやや小型にしたモデルが、Minilys Full Black M95Bです。

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 本体も、幅21×高さ172cm×奥行き16cmです。

 設置面は、B5サイズですので、家庭でも無理なく置けると言えます。

 水蒸気噴射量は、平均25g/分としっかりしたパワーがあります。

 水タンクも、1Lですので十分です。

 消費電力も、1200Wと少し抑えられています。

 立ち上がり時間も、60秒と同じなので、日本の一般家庭用と考えればこちらのほうが、スリムで良いように思えます。

 一方、オートスタート/ストップセンサー省略です。

 同社の製品は手元でスチームを止めることができない仕様ですので、ここは注意点です。

 スチーム量もエコモード非搭載で、調整できません。

 その点で言えば、本機を選ぶとすると、その「格好良さ」の部分と言えます。

3-2・LGの衣類スチーマー

  202309241855.jpg

 最後に、若干特殊ですが、LGエレクトロニクスの製品をまとめて紹介します。



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 【2022年発売】

 45・LG styler S3GNF
 46・LG styler S3BNF
  ¥222,679 Amazon.co.jp (5/21執筆時)

 【2018年発売】

 47・LG styler S3WF
  ¥151,272 楽天市場 (5/21執筆時)

 【2018年発売】(ミラー仕様)

 48・LG styler S3MF
  ¥164,980 楽天市場 (5/21執筆時)

かけ面:
コード:
注水量:1500mL
スチーム量:
ハイパワースチーム:
かけ面サイズ:
重さ :約83kg

 これらは、LGは発売する新しいタイプの衣類スチーマーです。

 スチームウォッシュ&ドライ LG stylerという名前です。

  202211021313.jpg

 基本的な用途は、この機種は、特殊です。

 中に収納した衣類に自動でスチームし、シワや臭いを除去するという「ライフスタイルクローゼット」というジャンルです。

 なお、2018年モデルが残ります。

 外観ミラー仕様モデルは新機種にはない構成で少し高いです。

 202211021326.jpg

 ただ、それを含めて、旧機種(上図)は、シルクケアモード・スポーツウェア・花粉ケアなどの諸モードが操作部にないです。

 花粉ケアは「ダウンロード」してダウンロードボタンで利用できます。ただ、シルクケアは非対応で、使い分けはし辛いでしょう。ただ、(ほぼ)スーツやパンツ専用ならば、値段で決めてOKです。

 本体のサイズは、高さ185・幅44.5・奥行58.5cmです。

 ロッカーのような形状で、最下部に、大きな水タンクが付属する製品です。

 202003271430.jpg

 水タンク容量は、1.5Lです。

 本機の場合、充填したスチーム乾燥の過程で改宗するので、同量の排水タンクも備えます。

 202003271432.jpg

 本体の仕組みは、面白いです。

 スチームをボックスに充填し、衣類を湿らつつ、ハンガーに振動を加えることで、ホコリや花粉の除去も意識します。

 その後、ヒーターで低温乾燥させていきます。乾燥は、エアコン室外機やドラム式の洗濯機に採用される、ヒートポンプ式です。

 繊維に優しい方式ですし、密閉するため、騒音も苦にならないレベルです。

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 約50分で仕上がります。ただし、花粉落としや除菌をするためには90分程度必要です。

 消費電力量は、489W/時間です。

 ヒートポンプ式のドラム式の洗濯機の約半分ですから、1回運転で20円〜30円程でしょう。


 202204151519.jpg

 対応する衣類の種類は、通常の衣類スチーマーと較べると、説明を要します。

 ベルベットのほか、ポリエステル・レーヨンなどのうちストレッチ素材については、対応不可です。

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 とはいえ、この部分に注意さえすれば、アクリル・ナイロン・レーヨンなどの化繊や綿との合繊ならば、ズボン・シャツを問わず、上着ならば、ほぼ完全にシワが取れます。

 繊細なシルクについても対応でき、シルクケアモードが付属です。

 綿100%などは残る場合がありますが、仕組みと素材的に仕方ないでしょう。

 ハンガー3本とズボン1本までの容量を同時に処理できる能力を持っています。

 201911271047.jpg

 なお、本機は、Wi-Fiが搭載されます。

 スマホアプリで、専用コースが追加ダウンロードできるほか、経過などが確認・通知される仕様です。

--

 以上、LGLG stylerの紹介でした。

 もはや人間の手を介さず、時間予約して乾燥までしてくれるとても便利な家電です。

 先述のように、化繊や綿との合繊ならば、ズボン・シャツを問わず、ほぼ完全にシワが取れます。

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 クリーニング効果はないですが、きれい好きの方は、相当便利に使えるでしょう。

 洗濯関係の時短技術は、衣類折りたたみ機が実用化断念とのことですが、こちらについては、しっかり形になり、継続販売されており、引き続き注目の家電と言えます。

ーー

 202211021332.jpg

 【2022年発売】(大容量ミラー仕様)

 49・LG styler S5MB
  ¥234,000 Amazon.co.jp (5/21執筆時)

かけ面:
コード:
注水量:1500mL
スチーム量:
ハイパワースチーム:
かけ面サイズ:
重さ :約100kg

 なお、本機を大きくして、「最大5着」対応できる庫内にしたモデルがこちらです。

 本体のサイズは、高さ196・幅60・奥行65cmですので、かなり大きくなります。

 なお、付属ハンガーの本数は同じなので、ハンガーは適宜用意することになります。

 202211021339.jpg

 消費電力は変わらず、標準乾燥時間も同じです。

 発売時期の関係で、シルクケアモードは「ダウンロード」対応になりますが、できることは、基本的に同じです。

  202211021340.jpg

 ただ、生地の厚い寝具や、ある程度熱を入れる必要がある「花粉ケア」を行いたい場合は、庫内が広い分、時間は多めにかかるので、「大は小を兼ねる」とは言いがたいところはあるでしょう。

3-3・そのほかの衣類スチーマー

 最後に、ここまで見たメーカー以外の、衣類スチーマーを諸タイプをまとめて「ざっくり」と紹介します。


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 【2024年発売】

 50・TWINBIRD SA-4095B
   ¥3,980 Amazon.co.jp (5/21執筆時)

かけ面:フッ素樹脂
コード:コード付
注水量:75mL
スチーム量: 0.4g/分
ハイパワースチーム:
かけ面サイズ:W60 × D130 mm
重さ :630g

 SA-4095Bは、ツインバード工業の衣類スチーマーです。

 この形状は、日本では同社が先発で、30年近いロングセラーの最新機になります。

 2024年機は、従来と違って、ブラックで格好良くなっています。

 それとともに、若干スリムで、軽くなりました。

 202410201614.jpg

 基本的な用途は、従来機同様プレスです。

 水蒸気噴射量は、0.4g/分です。

 他機と違い連続ショットができるわけではない(単発ショット)なので、霧吹きでの事前処理が推奨されます。

 水タンクは、75mlです。

 立ち上がり時間は、40秒です。

 かけ面は、普通のフッ素加工でありとくにこだわりはありません。

 対応する衣類の種類は、3段階の温度調整はできるので、プレスにおいては、柔軟性はあるていどあります

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 付属品は、ほこりや小さなゴミを取り除くのに向いた衣類ブラシと、大きなゴミや糸くずが取れる毛ブラシです。

 家庭には必要なものですし、兼用できるのは良い部分だと思います。

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 以上、ツインバード工業衣類スチーマーの紹介でした。

 衣類スチーマーという製品名ですが、他機と意味するところが違います。

 その部分に注意してください。どちらかと言えば、プレス用です。

ーー

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 【Amazon限定】

 51・モノクローム MAS-1000/K
   ¥1,913 Amazon.co.jp (5/21執筆時)

かけ面:フッ素樹脂
コード:コード付
注水量:150mL
スチーム量: 0.5g/分
ハイパワースチーム:
かけ面サイズ:W 56 × D 124 mm
重さ :

 このほか、MAS-1000/Kは、AmazonのPBとなるモノクロームから販売される、衣類スチーマーも似た形状です。

  日本の小泉成器が作ります。

 202010111439.jpg

 アタッチメントも、機能性が同等と言えるものが添付されます。

 ただ、本機も、チームが弱い機種なので、衣類スチーマーとしてはあまり高機能ではないでしょう。

次回につづく!
衣類スチーマーのおすすめは結論的にこの機種!

 というわけで、今回は、衣類スチーマーの比較の3回目記事でした。

 記事は、もう少しだけ「続き」ます。

202107141741.jpg  

4・衣類スチーマーの比較 (4)
 =最終的なのおすすめの提案【結論】

スチーム力(薄手)★★★★★
スチーム力(厚手)★★★★★
不着臭の除去   ★★★★★
プレス利用    ★★★★★
軽量性      ★★★★★
総合評価     ★★★★★

 続く4回目記事こちら)は結論編です。

 今回紹介した、全ての衣類スチーマーから、予算別・目的別に、Atlasのおすすめ機種!を提案していきます。

 引き続き、よろしくお願いします。

 4回目記事は→こちら

posted by Atlas at 16:32 | 生活家電

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