【今回レビューする内容】2022年 衣類スチーマーの性能とおすすめ・選び方:T-Falのアクセススチームなど
【比較する製品型番】SteamOne Stilys ST706SB SteamOne Mingles MI606MB コンエアー GS-40J GS-55J GS-36J GS-65J GS-88J SALAV G-39 ガーメントスチーマ LG styler S3MF S3BF S3WF
今回のお題
忙しい朝に便利な「衣類スチーマー」のおすすめ機種はどれ?
どもAtlasです。
今日は、2022年4月現在、最新モデルとなる衣類スチーマーの比較の3回目記事です。
1・衣類スチーマーの比較 (1)
=プレス・スチーム兼用機〈小型〉
1-1:パナソニック〈日本〉
1-2:日立〈日本〉
1-3:東芝〈日本〉
1-4:T-Fal〈仏国〉
1-5:アイリスオーヤマ〈日本〉
1-6:その他〈各社〉
2・衣類スチーマーの比較 (2)
=スチーム専用機〈中型〉
2-1:T-Fal〈仏国〉
2-2:コンエアー〈米国〉
2-3:パナソニック〈日本〉
2-4:アイリスオーヤマ〈日本〉
2-5:その他〈各社〉
3・衣類スチーマーの比較 (3)
=スチーム専用機〈据置型〉
3-1:コンエアー〈米国〉
3-2:SteamOne〈仏国〉
3-3:その他〈各社〉
4・衣類スチーマーの比較 (4)【結論】
=目的別・価格別のおすすめの提案
今回の 3回目記事は、衣類スチーマーの中でも据置型の大型モデルの紹介です。
このタイプは、基本的に「上級者向け・プロ向け」と言えますが。ただ、欧米では個人宅でもよく見かけますし、日本でもニーズはあるようです。
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ただ「衣類スチーマーの選び方の基本」は、今回の1回目記事で書きました。
お時間のある方は、1回目記事(こちら)からお読みいただければ、より分かりやすいかと思います。
よろしくお願いします。
スチーム力(薄手)★★★★★
スチーム力(厚手)★★★★★
不着臭の除去 ★★★★★
プレス利用 ★★★★★
軽量性 ★★★★★
総合評価 ★★★★★
というわけで、以下では、いつものように各製品を一機ずつ比較していきます。
そして、3回目記事の「結論編」(こちら)では、上表のようなポイントから、目的別・予算別にAtlasのおすすめ機種を提案していきます。
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1・コードレスアイロンの比較
2・コード付きアイロンの比較
3・衣類スチーマーの比較
4・ズボンプレッサーの比較
なお、今回の記事は、家庭用のプレス機の比較記事全体としては、3回目記事の一環として書きました。
3-1・コンエアーの衣類スチーマー
はじめに、アメリカのコンエアーの衣類スチーマーです。
衣類スチーマーの老舗メーカーで、据置型を世界中で売っています。
据置型は、T-falが撤退したので、大手で日本で販売しているのは同社だけでしょう。
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なお、以下では、Atlasがおすすめできるポイントを赤字、イマイチと思う部分は、青字で書いていきます。
【2020年】
45・コンエアー GS-65J
¥14,080 楽天市場 (4/15執筆時)
かけ面:
コード:コード付
注水量:1500mL
スチーム量:20g/分
ハイパワースチーム:
水漏防止:
かけ面サイズ:
重さ :1.7kg
備考 持続時間65分
GS-65J は、米国のコンエアーが販売する「コンエアーウルトラパワースチーマー」です。
この製品は、据置タンクにスチームホースが付属するという、欧米では伝統的な形状の衣類スチーマーです。
昔はティファールも、インスタントスチーム 3360 3320として販売していましたが、完全に日本市場から「撤退」しました。
基本的な用途は、手持ちでの衣類スチームです。
衣類にも利用できますが、ロングホースと、大容量タンクを活かして、家中のファブリックに使える汎用性の高い製品です。
ただ、【スチームクリーナーの比較記事】で紹介した製品のように掃除に特化してはいませんが、除菌・消臭用途には使えます。
本体のサイズは、幅315×奥190×高335mmです。
決してコンパクトではないです。
重さは、1.7kgです。
それなりに軽量ですが、水の重さを考えると、結構重いです。
水蒸気噴射量は、20g/分です。
本機については、利用する際に手元のスチームトリガーを押す一般的な方式です。
据置型がトリガーがないタイプ(本体操作型)もありますが、こちらは異なります。
なお、スチーム量については、本体のスチーム調整ダイヤルで、調整する方式です。
手元操作でできない部分が、前回見たような据置型以外のタイプとの違いとなります。
水タンクは、本体に1.5Lの大タンクが内蔵です。
最大運転でも、65分保ちます。
立ち上がり時間は、60秒です。
ホースの長さからしてこの部分は仕方ないです。
かけ面は、噴射孔が横に並ぶ形のワイドサイズです。
その上で、アタッチメントを利用すると、(簡易的ながら)ズボンが伸ばせるほか、アイロン台で簡単なシワ伸ばしも可能です。
対応する衣類の種類は、上記のようになります。
シルク・カシミヤなどについては、デリケート衣類用の、ソフトクッションアタッチメントを利用します。
ベルベットについては記載はないです。
付属品は、毛の長い衣類に利用できるブラシや、ソフトクッションブラシ、ドアに引っかけて置くためのドアハンガーなど、伝統的に充実します。
また、挟み込んでズボンに折り目を付ける「簡易ズボンプレッサー(右下)」のアタッチメントも、特徴的です。しかし、あくまで「簡易」で、この部分は、次に見る上位機のがうまくできます。
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以上、コンエアーのGS-65J の紹介でした。
据置型を探している方で、昔から衣類スチーマーを作っている「伝統的なブランド」から選ぶならば、本機は選択肢です。
ウォークインクローゼットなどに据え置いて利用したい方ほか、衣類に限らず、家中のファブリックに利用したい場合などにおすすめします。
【2016年】
46・コンエアー GS-88J
¥21,780 楽天市場 (4/15執筆時)
かけ面:
コード:コード付
注水量:1800mL
スチーム量:30g/分
ハイパワースチーム:
水漏防止:
かけ面サイズ:
重さ :6kg
備考 持続時間60分
GS-88Jもコンエアーの衣類スチーマーです。
古くから販売のある同社の伝統的なスチーマーで、先ほどの機種の上位機です。
基本的な用途は、本機も手持ちでの衣類スチームです。
水タンクが据置である点は、先ほどの機種と同じです。
本機の場合、さらにハンガーが付属します。
普段は畳んでおいて、利用時にハンガーを延ばして利用する形式です。
昔からある衣類スチーマーというのは、皆このような形式でしたが、最近は逆に「珍しい」です。
水蒸気噴射量は、30g/分です。
なお、据置型はホースがあるので水の液化が問題なります。
しかし、本機は、スチームユニットが本体とノズルと両方に付いており、パワーを維持できるような工夫があります
一方、本機は強力ですが、スチーム吐出量の調整は不可すので、個人宅用としてはとりまわしにくい部分はあります(ポイントプレス専用のダイヤルはあり)。
一方、本機については、持ち手にトリガーはないですが、「スチームロック」のボタンがあるので、止めたいときはそれを押すと、しばらくで止まります。
水タンクは、本体に1.8Lの大タンクが内蔵です。
最大運転でも、60分保ちます。
立ち上がり時間は、90秒です。
さすがに少し長く時間がかかります。
かけ面は、本機の場合、簡易的に「ポイントプレス」に使えます。
また、写真に見られる「すきま」にパンツを挟み込み、折り目付けをすることも可能です。
先ほどの機種と違って、アタッチメントを利用せずとも使えるので便利ですし、効果的です。
対応する衣類の種類は、上記のようになります。
ベルベットについては、記載がないですが、あとは他機と同じです。
シルク・カシミヤなどについては、デリケート衣類用の、ソフトクッションアタッチメントを利用します。
ベルベットについては記載はないです。
先述のように、収納できるハンガーも付属です。
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以上、コンエアーのGS-88Jの紹介でした。
類型機が海外の滞在先にあったので、個人的に懐かしいモデルです。
デザインは実用性重視ですが、価格も平均的ですので、据置型を探す場合は、本機を基準にすると選びやすいかなと思います。
3-2・SteamOneの衣類スチーマー
続いて、SteamOneの衣類スチーマーです。
2010年創業のフランスの企業で、日本ではDMM.comが輸入しています。
【2022年】
47・ SteamOne Stilys ST706SB
¥45,000 Amazon.co.jp (4/15執筆時)
かけ面:
コード:コード付
注水量:1200mL
スチーム量:27g/分
ハイパワースチーム:
水漏防止:
かけ面サイズ:
重さ :7.5kg
備考 持続時間45分
Stilys ST706SB は、 SteamOneの発売するガーメントスチーマーです。
基本的な用途は、この機種も手持ちでの衣類スチームです。
コンエアーなどと同じで完全に自宅に据え置いて使うタイプです。
重さは、7.5kgです。
重さを感じるのはハンドルの部分だけなので、重くても使いにくいわけではないです。
水蒸気噴射量は、27g/分です。
据置型ではコンエアーなどでもう少し強力なものもありましたが、これだけあれば十分です。
加えて、エコモードを搭載し、そちらは12g/分と少し弱めにも設定できます。
コンエアーやの大容量製品は、出力調整の部分が弱かったので、本機の良い部分でしょう。
なお、手元にトリガーがないので、本機の場合ON/OFFの操作はできません。
その代わり、フォルダに戻した際に蒸気量が減る(止まる)、オートスタート/ストップセンサーがあります。赤外線センサーを利用するものです。
(値段差があるので当然ですが)Slavの製品より配慮があると言えます。
水タンクは、本体に1.2Lの大タンクが内蔵です。
約45分持続する容量です。
立ち上がり時間は、60秒です。
遅くはないものの、この部分については、ライバル機にもう少し速い機種があります。
かけ面は、本機もワイドサイズです。
対応する衣類の種類は、上表の通りです。
ウール・シルク・ベルベットなどは、ヘッドを離して利用します。
付属品は、以上のものです。
他社機の大型機同様に、安全のためにミトンが付きます。
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以上、SteamOne Stilys ST706SB の紹介でした。
大型の据置機である上で、スチーム量の調整と、ホルダに連動するON/OFF機能があるのがポイントとなります。
基本「プロ用」で、費用対効果が良いとは言えません。
しかし、デザイン家電と言って良い見映えもありますし、コンエアやSlavの製品は見映えがイマイチですから、その点から本機は割と良い選択肢になるかもしれません。
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【2022年】
48・ SteamOne Minilys MI606MB
¥27,800 Amazon.co.jp (4/15執筆時)
かけ面:
コード:コード付
注水量:1000mL
スチーム量:25g/分
ハイパワースチーム:
水漏防止:
かけ面サイズ:
重さ :7kg
備考 持続時間40分
先ほどの製品をやや小型にしたモデルが、Minilys MI606MBです。
本機も、格好良いデザインです。
パワー面もここまであれば問題ないと言えますが、本機については、先述のオートスタート/ストップセンサーが省略です。
先述のように、同社の製品は手元でスチームを止めることができない仕様である点は注意点です。
スチーム量も、エコモード非搭載で、調整できません。
その点で言えば、機能面で、次に見るような「ジェネリック」な製品とあまり変わらないので、同社から選ぶならば、上位機が良いかと思います。
3-3・そのほかの衣類スチーマー
最後に、ここまで見たメーカー以外の製品をまとめて紹介します。
49・SALAV G-39 ガーメントスチーマ
¥8,980 Amazon.co.jp (4/15執筆時)
かけ面:
コード:コード付
注水量:1200mL
スチーム量:27g/分〜
ハイパワースチーム:
水漏防止:
かけ面サイズ:
重さ :3.8kg
備考 持続時間45分
こちらは、SALAVの発売する改良型ガーメントスチーマーです。
中国広東省のメーカーで、グローバルに衣類スチーマーを売っている会社です。
日本でも結構長い販売歴があります。
基本的な用途は、この機種も手持ちでの衣類スチームです。
本体のサイズは、幅352×奥255×高290mmです。
重さは、3.8kgです。
ただ、持ち手の部分は軽量で、タンクも車輪付きですから、問題ないです。
水蒸気噴射量は、27g/分〜35g/分です。
各社とも平均値で出しますが、それと比べても問題ない数値です。
ただ、噴射量の調整はできません。
また、手元にトリガーなどはないです。本機は、本体の電源が付いている限り、スチームが出続ける(加湿される)タイプです。
水タンクは、本体に1.2Lの大タンクが内蔵です。
45分持続する容量を持ちますので、給水後は数週間使えるでしょう。
立ち上がり時間は、45秒です。
速度に不満はないでしょう。
かけ面は、噴射孔が横に並ぶ形のワイドサイズです。
「シワを伸ばす」用途には利用できません。
対応する衣類の種類は、明示はされません。
ただ、形状と仕組みから、同タイプの他社機と同じとみて問題ないでしょう。
ただし、強弱の調整はできない仕様です。
付属品は、以上のものです。
コンエアーの大型機と比較すると、セットアップには時間がかかりそうですから、基本的には出しっぱなしで利用した方が良いでしょう。
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以上、SALAVの製品の紹介でした。
シンプルに、強力なスチームを発し続けるタイプの製品です。
多機能ではないですが、値段で勝負はできていますし、本機でも用途に合うようならば、選択肢になるかと思います。
【2019年】
50・LG styler S3MF
50・LG styler S3BF
50・LG styler S3WF
¥159,500 Amazon.co.jp (4/15執筆時)
かけ面:
コード:
注水量:1500mL
スチーム量:
ハイパワースチーム:
かけ面サイズ:
重さ :約83kg
LS-532 は、中国のGooBang Dooが、Amazonで売ってい
スチームウォッシュ&ドライ LG stylerは、LGは発売する新しいタイプの衣類スチーマーです。
基本的な用途は、この機種は、特殊です。
中に収納した衣類に自動でスチームし、シワや臭いを除去するという「ライフスタイルクローゼット」というジャンルです。
本体のサイズは、高さ185・幅44.5・奥行き58.5cmです。
ロッカーのような形状で、最下部に、大きな水タンクが付属する製品です。
水タンク容量は、1.5Lです。
本機の場合、充填したスチーム乾燥の過程で改宗するので、同量の排水タンクも備えます。
本体の仕組みは、面白いです。
スチームをボックスに充填し、衣類を湿らつつ、ハンガーに振動を加えることで、ホコリや花粉の除去も意識します。
その後、ヒーターで低温乾燥させていきます。乾燥は、エアコン室外機やドラム式の洗濯機に採用される、ヒートポンプ式です。
繊維に優しい方式ですし、密閉するため、騒音も苦にならないレベルです。
約50分で仕上がります。ただし、花粉落としや除菌をするためには90分程度必要です。
消費電力量は、489W/時間です。
ヒートポンプ式のドラム式の洗濯機の約半分ですから、1回運転で20円〜30円程でしょう。
対応する衣類の種類は、通常の衣類スチーマーと較べると、説明を要します。
ベルベットのほか、ポリエステル・レーヨンなどのうちストレッチ素材については、対応不可です。
シルクについては、Wi-Fiによるアップデートにて対応します。
とはいえ、この部分に注意さえすれば、アクリル・ナイロン・レーヨンなどの化繊や綿との合繊ならば、ズボン・シャツを問わず、上着ならば、ほぼ完全にシワが取れます。
綿100%などは残る場合がありますが、仕組みと素材的に仕方ないでしょう。
ハンガー3本とズボン1本までの容量を同時に処理できる能力を持っています。
なお、本機は、Wi-Fiが搭載されます。
スマホアプリで、専用コースが追加ダウンロードできるほか、経過などが確認・通知される仕様です。なお、ミラー調のデザインのモデルのみ、やや価格が高めに設定されます。
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以上、LGのLG stylerの紹介でした。
もはや人間の手を介さず、時間予約して乾燥までしてくれるとても便利な家電です。
先述のように、化繊や綿との合繊ならば、ズボン・シャツを問わず、ほぼ完全にシワが取れます。
クリーニング効果はないですが、きれい好きの方は、相当便利に使えるでしょう。
洗濯関係の時短技術は、衣類折りたたみ機が実用化断念とのことですが、こちらについては、しっかり形になり、継続販売されており、引き続き注目の家電と言えます。
次回につづく!
衣類スチーマーのおすすめは結論的にこの機種!
というわけで、今回は、衣類スチーマーを比較の3回目記事でした。
記事は、もう少しだけ「続き」ます。
1・衣類スチーマーの比較 (1)
=プレス・スチーム兼用機〈小型〉
1-1:パナソニック〈日本〉
1-2:日立〈日本〉
1-3:東芝〈日本〉
1-4:T-Fal〈仏国〉
1-5:アイリスオーヤマ〈日本〉
1-6:その他〈各社〉
2・衣類スチーマーの比較 (2)
=スチーム専用機〈中型〉
2-1:T-Fal〈仏国〉
2-2:コンエアー〈米国〉
2-3:パナソニック〈日本〉
2-4:アイリスオーヤマ〈日本〉
2-5:その他〈各社〉
3・衣類スチーマーの比較 (3)
=スチーム専用機〈据置型〉
3-1:コンエアー〈米国〉
3-2:SteamOne〈仏国〉
3-3:その他〈各社〉
4・衣類スチーマーの比較 (4)【結論】
=目的別・価格別のおすすめの提案
スチーム力(薄手)★★★★★
スチーム力(厚手)★★★★★
不着臭の除去 ★★★★★
プレス利用 ★★★★★
軽量性 ★★★★★
総合評価 ★★★★★
続く4回目記事(こちら)は結論編です。
今回紹介した、全ての衣類スチーマーから、予算別・目的別に、Atlasのおすすめ機種!を提案していきます。
引き続き、よろしくお願いします。
4回目記事は→こちら