Top 映像機器 比較2025’【最新型】有機ELテレビ92機の性能とおすすめ・選び方 (5)

2025年04月12日

比較2025’【最新型】有機ELテレビ92機の性能とおすすめ・選び方 (5)

1回目記事からの続きです→こちら

今回の結論
最新の有機ELテレビのおすすめは結論的にこれ!

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1・有機ELテレビの比較 (1)
 1-1:選び方の基本の説明【導入】
 1-2:パナソニック
3・ 有機ELテレビの比較 (2)
 2-1:ソニー
 2-2:シャープ
3・ 有機ELテレビの比較 (3)
 3-1:LGエレクトロニクス
4・ 有機ELテレビの比較(4)
 4-1:レグザ(東芝)
 4-2:ハイセンス
5・ 有機ELテレビの比較(5)
 5-1:最終的なおすすめの提案【結論】

 というわけで、今回は、各社の有機ELテレビを紹介してきました。 

 最終回となる5回目記事では、いつものように、目的別・用途別にAtlasのおすすめ機種をあげておきたいと思います。


 第1に、比較的低予算で、最先端の技術を試したい方におすすめできるのは、

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 【2023年7月発売】

 【42インチ】

 63・ LGエレクトロニクス OLED42C3PJA
  ¥102,271 楽天市場 (4/12執筆時)

 【45インチ】

 64・ LGエレクトロニクス OLED48C3PJA
  ¥114,557 楽天市場 (4/12執筆時)

 【55インチ】

 65・ LGエレクトロニクス OLED55C3PJA
  ¥147,900 楽天市場 (4/12執筆時)

 【65インチ】

 66・ LGエレクトロニクス OLED65C3PJA
  ¥223,960 楽天市場 (4/12執筆時)

モニターパネル:OLED EVO gen2
倍速パネル:4倍速相当
ネット動画:Web OS(自社方式)
フレームレート: 4K/ 120p
新4K放送チューナー:搭載(2)

パネル品質  ★★★★★
画像エンジン ★★★★☆  
音質の良さ  ★★★★☆
ネット動画  ★★★★☆
番組表    ★★★★☆
総合評価   ★★★★☆

 LGの2023年の入門機となるOLED C3シリーズでしょう。

 型落ちですが、上位パネルを採用しており、また安い点を評価しました。

 ネットだとまだ在庫がみられます。

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 液晶パネルは、OLED.EVO gen2です。

 LG系では中級パネルで、ピーク輝度が1300ニトとこの価格クラスだとよいものです。

 カーテンを引くなどの対策は日中必要な水準ですが、映像美の部分で、普通のOLEDパネルを利用する他機より品質面で期待できます。

 先述のように、放熱プレートなどの工夫はないですが、画質面で、基本的に重要なのはパネル性能なので、やはり優秀です。

 倍速パネルも、搭載で、しっかり搭載なので、動く映像にも強いと言えます。

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 画像エンジンは、α9 AI Processor 4K Gen6を搭載します。

 LGの場合、「α9」など数字が同じならば、同じ処理能力を持っています。

 α9の場合、24年モデルでも6年前からあるCPUの7世代目です。

 新世代にたいする処理差は、明示的にはなく、機能面でもさほど差はないです。

 本編で書いたように、「AI世代」になってから、LGも画質補正にはかなり力を入れるようになっており、この価格帯では充実していると言って良いです。

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 搭載されるOSは、割とグローバルなもので、「スマートテレビ」に近い操作性です。

 この部分で慣れは必要でしょうが、若い世代ならば、むしろ使いやすさを感じる部分もあるかと思います。リモコンも、最近は、特殊なものではなくなっています。

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 スピーカーは、そこまで凝ってない20Wです。

 ただ、内蔵スピーカーは、高級機でないとそこまで音質は期待できないのは他社もだいたい同じです。

 将来的にでもよいので、満足できなかったら【サウンドバーの比較記事】で紹介したような製品を増設したら良いでしょう。eARC対応なので増設も簡単です。


 第2に、家族全員が集うリビング用として考える場合におすすめと言える有機ELテレビは、

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 【2024年7月発売】

 【55インチ】

 9・パナソニック VIERA TV-55Z95A
  ¥326,700 Amazon.co.jp (4/12執筆時)

 【65インチ】

 10・パナソニック VIERA TV-65Z95A
  ¥480,000 Amazon.co.jp (4/12執筆時)

 【2023年7月発売】

 【55インチ】

 11・パナソニック VIERA TH-55MZ2500
  ¥270,000 Amazon.co.jp (4/12執筆時)

 【65インチ】

 12・パナソニックVIERA  TH-65MZ2500
  ¥315,000 Amazon.co.jp (4/12執筆時)

モニターパネル:OLED EVO gen3
倍速パネル:2倍速
ネット動画:Amazon Fire TV
フレームレート: 4K/ 120p
新4K放送チューナー:搭載(2)

パネル品質  ★★★★★★
画像エンジン ★★★★★ 
音質の良さ  ★★★★★
ネット動画  ★★★★★★
番組表    ★★★★★
総合評価   ★★★★★★

 パナソニックZ95Aシリーズでしょう。

 最新パネルを利用するLGの最上位機(G4)と最後まで迷いましたが、価格と補正部分をふまえて、僅差でこちらにしました。

 家族全員がみるような場所に置く場合、画質面で全員が満足できそうなバランス重視である点を評価しました。とくに、スポーツ視聴は向くでしょう。

 本編で書いたように、デュアル超解像非対応で、Fire TVが未搭載になる部分はありますが、旧機は割と安いので、今の価格差ならば、そちらでも良いでしょう。

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 パネルは、明確な説明はないですが、どの世代もLG OLED EVO Gen3でしょう。

 ピーク輝度として、2100ニトの水準があれば、日中でも少し工夫すれば、問題なく使えるといって良いと思います。

 シニア世代などで、専らのお茶の間で見る場合は、例外ですが、その場合は冒頭書いたように、そもそもOLEDではなく、4K液晶の上位機が良いでしょう。

 サムスン系の量子ドットは、良かれ悪しかれ「華やか」な画質なので、パナソニックのこれまでの絵作りを見る場合、LGパネルのが実際相性が良かったのかなと思います。

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 パネルは、先述のように、日本市場向けに出す、日本企業の製品の場合、技術的な「チューンナップ」で、パネル性能を限界まで引き出す工夫があります。

 パナソニックも、放熱部分で「デュアルヒートレス構造」をとる上で、写真のような温度センサーで、問題ないレベルで輝度を限界まで上げられるようにしています。

 同社がプラズマテレビ時代から培った技術を活かしたものですし、信頼性はあると言えます。

 パネルの低反射処理があるのも、ワンポイントでしょう。

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 画像エンジンは、HCX PRO AI Processor MK IIです。

 24年登場のエンジンで、AI技術に対応できるように、強化されたものです。

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 本編で書いたように、同社は独自搭載の「Dot ContrastパネルコントローラーPro」で得た画面の明るさ分布と入力信号(色)情報を、ヘキサクロマドライブという三次元カラーマネジメント回路(3D-LUT)で、自社の「味付け」にします。

 パネルはLG製ですが、この部分で「自社の哲学」にあった画質にしていると言えます。

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 暗いシーンでも、階調がはっきり見え、明るいシーンでも、色帯異常が生じにくい堅実な画質です。

 伝統的に「派手目」の味付けにせず、どのようなコンテンツでも、見疲れせず、落ち着いて見れる感じのパネル傾向ですが、本機も(画質が良い上で)そう言えます。

 この部分で、普段のリビング用で、家族全員が使いやすい感じがあります。

 技術的にも、ビッグデータを深層学習を経て学習したAIによる補正技術が多様です。この部分に極限までフューチャーした、レグザのハイエンドを除けば、最上位クラスでしょう。

 最近のトレンドである、明るさほか、部屋の照明色までみて、色調を調整できる環境光センサーもしっかり装備です。

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 新機種だと、W超解像対応です。

 AI解析だけに任せず、従来の数理モデルを併用することで自然なアップコンバートを目指す技術で、ここも独自です。

 地デジ・ネット画像など4K以下の解像度を見る際の補正も、レグザに続き、充実する印象です。

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 もう一つのトレンドと言える、解析による「オブジェクト検出」も使っています。 

 とくに、パナソニックは、動く被写体にこの処理を利用することを表明する点で独自です。

 むろん倍速パネルですし、スポーツなどの「動く映像」には、現行機ではかなり強い仕様に思います。

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 ネット動画サービスも、「強固なタッグ」を組みました。

 この部分は、映像コンテンツ視聴はもちろん、家電操作を含めた、IOT家電のハブとできる部分で、かなり良いところと組んだなと個人的に思います。

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 スピーカーも、しっかり、ハイトスピーカーがある、今どきな仕様です。

 この部分は、もっと良い機種もありますが、こだわるならば、【サウンドバーの比較記事】で紹介したような専門機を導入する方がむしろ良いでしょうし、これでも問題ないです 

 こうした点で、予算が許すならば、パナソニック機はおすすめできます。

ーーー

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 【2024年5月発売】

 【42インチ】(放熱プレートなし)

 5・パナソニック VIERA TV-42Z85A
  ¥162,000 Amazon.co.jp (4/12執筆時)

 【48インチ】(放熱プレートなし)

 6・パナソニック VIERA TV-48Z85A
  ¥166,000 Amazon.co.jp (4/12執筆時)

モニターパネル:OLED
倍速パネル:4倍速相当
ネット動画:自社規格
フレームレート: 4K/ 120p
新4K放送チューナー:搭載(2)

パネル品質  ★★★★☆
画像エンジン ★★★★★ 
音質の良さ  ★★★★☆
ネット動画  ★★★★★★
番組表    ★★★★★
総合評価   ★★★★★

 一方、少し画面が小さめと言うことならば、同社の下位機と言うことになります。

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 パネルは、ただし、普通のLG OLED(gen2)です。

 温度センサーや放熱プレートなども工夫もないです。

 この点で、どうしても無理でない場合は、画面が大きな先ほどの機種を選びたいところです。

 また、先ほどみたように、LGの型落ちで、小さめ画面のEVO 2採用機の型落ちが安く出ているうちは、そちらのが良いとも思います。

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 画像エンジンは、上位パネルがないこの画面サイズの場合、より重要度が増すと言えます。

 その点で言えば、パナソニックは、同社の上位機と変わらないHCX PRO AI Processor MK IIです。

 したがって、、オブジェクト検出・超解像処理・環境光センサーを利用した処理など、最新上位機といってよい処理性を持ちます。

 むろん、Dot ContrastパネルコントローラーProヘキサクロマドライブで、パナソニック独自の絵の「味付け」もしています。

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 パネルも、倍速パネルである上で、オブジェクト検出を動く映像に使いますし、地デジやネット動画などの低解像度映像のアップスケーリングも、W超解像を含めた、工夫の水準は高いです。

 スピーカーは、30Wの2chであまり強くないです。

 ただ、ここは外部増設を考えれば良いでしょう。

 その上で、Amazon Fire TVが使える部分を含めて、小さめ画面の有機ELだと、完成度が高いですし、この部分も良いと思います。


 第3に、地デジやBS放送、ネット動画など、普通のコンテンツに強いリビング向けと言えるのは、

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 【2024年7月発売】(後継機あり)

 【55インチ】

 82・ 東芝 REGZA 55X9900N
  ¥281,990 楽天市場 (4/12執筆時)

 【65インチ】

 83・ 東芝 REGZA 65X9900N
  ¥384,000 楽天市場 (4/12執筆時)

 【77インチ】

 84・ 東芝 REGZA 77X9900N
  ¥528,000 楽天市場 (4/12執筆時)

モニターパネル:OLED EVO gen4
倍速パネル:2倍速
ネット動画:自社方式
フレームレート: 4K/120P
新4K放送チューナー:搭載(2)

パネル品質  ★★★★★★
画像エンジン ★★★★★★
音質の良さ  ★★★★★★
ネット動画  ★★★★☆
番組表    ★★★★★
総合評価   ★★★★★★

 レグザX9900Nシリーズでしょう。

 新機種も出ましたが、値ごろ感を感じるのは、登場により安くなってきたこちらです。

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 パネルは、24年登場のOLED EVO gen4です。

 ピーク輝度3000ニトクラスなので、「日中対応」と言えます。

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 パネル周りの工夫も、同じパネルのパナソニックの最上位機同様に凝っています。

 温度センサーによる管理こそないですが、独自の3層ハイブリッド高冷却システムで、パネルの潜在能力を引き出す工夫は、やはり充実します。

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 画像エンジンは、上位のレグザエンジン ZRα(24年新エンジン)です。

 レグザがレグザであるため(絶対)負けてはならない部分ですが、実際、強力です。

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 地デジAIビューティPROと総称される、4Kアップコンバート技術は、本編で散々書いたように、相当独自で、かつ、強力です。

 エンジンパワーの相当の部分をそちらに回していると思います。

 超解像処理で、フレーム間処理をした上で、3段階処理で4K表現にするので、低解像度の地デジなども、4Kらしい画質でみることが出来ます。

 この部分は、全社とおしても、東芝は良いです。

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 超解像処理以外も、近年技術革新が進む、オブジェクト検出もしっかり利用します。

 特に、人間の顔「」に注目する補正は定評があります。

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 アニメや、低解像度のネット動画を含む補正も、やはり、最近のトレンドである、バウンディングノイズの処理を含めて、フォローします。

 もちろん、ここでも多様な超解像処理は、効果的です。

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 視聴環境に合わせたカスタマイズでも、一歩先を行きます。

 環境光センサーで、照明色を見れるだけでなく、ミリ波レーダーで、視聴者がどこにいるかも把握して、映像調整します。音もそれで調整されます。

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 スピーカーは、リアルで、5.1.2chで、出力も高いです。。

 とくに55型・66型は、170W・180Wと相当力強い上に、18基のスピーカーで、リアルに5.1.2chと豪華です。

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 とくに、流行りの3D立体音響について言えば、音源側の対応が必要な、ドルビーアトモスに対応できるだけでなく、地デジなどのステレオ音源も、3D立体音響にできるレグザイマーシブサウンド360 PROをもちます。

 その部分でも、普段見る映像には強いと言えるでしょう。

 スポーツ視聴なども倍速パネルであり、普通に使うには問題ないです。

 ゲーム用としても(映像補正が凝っていますが)そもそもOLEDは応答性が良い上で、スルーして応答速度を高められる工夫があるので、やはり問題ないです。

 4K/120Pもむろん対応です。

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 録画機能も、「全録」対応のタイムシフト機で、(解像度を問わなければ)6チャンネルを約1週間録画できます。

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 【2024年発売・タイムシフト対応】

 【HDDタイプ:4TB】(3TB・6TBもあり)

 ・IODATA AVHD-AS4/E
  ¥20,980〜 Amazon.co.jp (4/12執筆時)

 【SSDタイプ:1TB】(2TBもあり)

 ・ IODATA AVSSD-RS1
  ¥19,032〜 Amazon.co.jp (4/12執筆時)

 ただ、東芝のタイムシフト(全ch録画)を利用する場合、(常時稼動させるという耐久面で)増設するストレージは対応機が良いでしょう。

 HDDが普通でバリエーションも多いですし、容量あたりの単価は安めです。ただ、最近はTVのUSB端子にさせる超小型のSSD型もありますし、ここは好みで良いでしょう。

1・外付けHDDの比較記事
2・ポータブルSSDの比較記事

 以上の記事で見ています。


 第4に、ホームシアター向けに映像美を得たい場合、おすすめできるのは

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 【2024年6月発売】

 【55インチ】

 44・シャープ 4T-C55GS1
  ¥251,920 楽天市場 (4/12執筆時)

 【65インチ】

 45・シャープ 4T-C65GS1
  ¥415,690 楽天市場 (4/12執筆時)

モニターパネル:QD-OLED 2024
倍速パネル:2倍速
ネット動画:Google TV
フレームレート:4k/120p
新4K放送チューナー:搭載(2)

パネル品質  ★★★★★★★
画像エンジン ★★★★★
音質の良さ  ★★★★★
ネット動画  ★★★★★★
番組表    ★★★★★★
総合評価   ★★★★★★

 シャープGS1 ラインでしょう。

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 この用途の場合、輝度のほか、色域が重要になります。

 LG最上位機も良いですが、やはり色域とカラー輝度を高められる、サムスンのQD-OLEDを採用する機種が良いかと思います。

 ソニーもこのパネルを使いますが、残念ながら、日本モデルが出ないため、現状でこちらが一択です。

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 パネルは、おそらく、2024年仕様のQD-OLED(2024)だとみて良いでしょう。

 輝度が3000ニトクラスです。

 サムスン方式は、白色フィルターがないRGBフィルタなので、全白輝度もカラー輝度もこの値です。

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 それもあり、画面の色域は、LGの最上位機よりだいぶ広く、鮮やかです。

 リビングでのふだん使いだと「派手目」に調整される傾向ですが、シアター目的、あるいは、専ら視聴は映画などであるご家庭の、シアターリビング化目的ならば、良いようにみえます。

 量子ドット式なので、視野角も広めにです。逆に、日中だと、反射光で若干黒表現が課題になる場合がありますが、シアター目的ならば問題ないです。

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 パネルの工夫は、放熱プレートもありますし、 温度センサーもあるので、パネル自体の潜在能力を限界まで引き出せそうです。

 画質向上面の工夫も、独自のパネル制御(スパークリングドライブEX回路)があり、専用回路で、特に輝度を独自補正しています。

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 その上で、シャープではお馴染みのリッチカラーテクノロジー(プロ)処理の進化形である、量子ドットリッチカラーを含めて、このパネルの特性に合っていると思います。

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 画像エンジンは、Medalist S4Xです。

 昔は若干処理面で弱い部分があったのですが、最近は、AI技術も取り入れ、アップスケーリング時の超解像処理や、エリアごとのコントラスト制御など、見どころも増えてきました。

 日中の画質向上に欠かせない、環境光センサーも搭載です。

 ただ、先述の、画像の前景と背景を分けて、立体感を出していく、オブジェクト検出・解析系の機能は、若干他社に比べて弱いかなという感じはあります。

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 スピーカーは、総合100Wです。

 ハイトスピーカーがあり、立体音響に対応できる仕様です。

 とはいえ、最上位機としてはあまり凝ったものではないですが、シアター目的ならば、そもそも外部スピーカーの増設を考える方も多そうですし、これでも良いでしょう。

ーーー

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 【2023年8月発売】

 【55インチ】

 46・シャープ 4T-C55FS1
  ¥188,311 楽天市場 (4/12執筆時)

 【65インチ】

 47・シャープ 4T-C65FS1
  ¥318,660 楽天市場 (4/12執筆時)

モニターパネル:QD-OLED 2023
倍速パネル:2倍速
ネット動画:Google TV
フレームレート:4k/120p
新4K放送チューナー:搭載(2)

パネル品質  ★★★★★★
画像エンジン ★★★★★ 
音質の良さ  ★★★★★
ネット動画  ★★★★★★
番組表    ★★★★★★
総合評価   ★★★★★

 ただ、やはり、少し高めです。

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 予算的に厳しい場合は、パネルがQD-OLED 2023ですが、ネットではまだ在庫がある、1世代前のFS1ラインでもよいでしょう。

 パネルは、これでもピーク輝度が2100ニトで、日中でも使える水準です。

 そもそも「シアター目的」ということならば、最大輝度はさほどまで重視しなくても満足感が得られそうですし、こちらでも良いでしょう。

 あとの部分の違いはほぼ気にならないレベルで、お買得です。

ーーー

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 【2025年4月発売予定】加筆予定

 【55インチ】

 90・ 東芝 REGZA 55X9900R
  ¥484,000 楽天市場 (4/12執筆時)

 【65インチ】

 91・ 東芝 REGZA 65X9900R
  ¥638,000 楽天市場 (4/12執筆時)

モニターパネル:OLED EVO gen5
倍速パネル:2倍速
ネット動画:自社方式
フレームレート: 4K/120P
新4K放送チューナー:搭載(2)

パネル品質  ★★★★★★★
画像エンジン ★★★★★★
音質の良さ  ★★★★★★
ネット動画  ★★★★☆
番組表    ★★★★★
総合評価   ★★★★★★

 一方、十分な予算があるという方は、REGZA 55X9900Rシリーズも候補です。

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 こちらは、LGの第5世代パネルで、ピーク輝度は、約4000ニト色域も、DCI-P3 99.5%と、歴代最高です。

 その上で、低発熱設計なので、2024年世代のパネルとは、かなりの仕様差があります。

 価格面で、現状だと一般向けではないですが、予算に都合がつく場合は、かなり有力な候補になります。

 「選び方の基本」で書いたように、黒の締まりを重視する場合、LGパネルを選ぶ意味はあります。日中に日光対策せずに使う場合は、(値段を度外視すれば)現状では最も良い選択肢です。

補足:テレビと周辺機器について

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1・有機ELテレビの比較 (1)
 1-1:選び方の基本の説明【導入】
 1-2:パナソニック
2・ 有機ELテレビの比較 (2)
 2-1:ソニー
 2-2:シャープ
3・ 有機ELテレビの比較 (3)
 3-1:LGエレクトロニクス
4・ 有機ELテレビの比較(4)
 4-1:レグザ(東芝)
 4-2:ハイセンス
5・ 有機ELテレビの比較(5)
 5-1:最終的なおすすめの提案【結論】

 というわけで、今回は、OLEDタイプのテレビを紹介しました。

1・10v-15v型液晶TVの比較
2・19v型液晶TVの比較
3・24v型小型液晶TVの比較
4・32v型中型液晶TVの比較
5・40v型のFHD液晶TVの比較
6・4K液晶テレビの比較 
7・有機ELテレビの比較
8・8Kテレビの比較
9・チューナーレス4Kテレビの比較
10・テレビの選び方まとめ 【結論】

  そのほか、このブログには、その他のテレビの比較記事があります。

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  よろしければ、これらもご覧ください。

 また、このブログが特集したテレビ全機種・全サイズから、果たしてどのモデルを選ぶべきか?については、【テレビの選び方のまとめ記事】もあります。

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1・家庭用プロジェクターの比較

 ちなみに、プロジェクターについても、別に記事を書いています。

補足・周辺機器についての情報

 最後に「おまけ」です。

 テレビに関連する周辺機器や、このブログの関連記事の紹介です。


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 第1に、HDMIケーブルです。

 とくに、ゲーム機を4K/120P対応させる場合、音楽機器をeARCでつなげる場合、ケーブルが「Utlra Premium HDMI Cable」認証を持つかを確認しましょう。

 2020年頃から出てきた規格ですが、ノイズ対策・伝送幅の部分で、これらに適合するように作られています。

 この場合、信頼性が担保されます。

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 【1m-5m】48Gbps

 【4K/120p/ eARC対応】

 バッファロー BSHDUN10BK/N
  ¥1,293〜 Amazon.co.jp (4/12執筆時)

 未対応ケーブルより特別に高いわけでもないです。

 どれも少し太めですが、ケーブル問題はトラブルを抱えがちです。意識しても良いかと思います。

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新4K8K衛星放送をに必要な設備の比較記事

 そのほか、新4K放送受信にも、ケーブルほかの規格合わせが必要です。

 詳しくは、以上の記事で書いています。


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 第2に、ブルーレイレコーダーです。

 ハリウッド映画などを4K解像度で見たい場合、上位のUHD ブルーレイ対応のレコーダーが必要です。

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 普通のブルーレイは「フルHD収録」なので、対応メディアを再生できませんから。

 新旧問わず、コンテンツはすでに十分にそろっています。

1・SONYのブルーレイレコーダー
2・パナソニックのブルーレイディーガ

3・東芝の全録レグザブルーレイ 
4・シャープのアクオスブルーレイ
5・再生専用のブルーレイプレーヤー
6・おすすめブルーレイレコーダー【まとめ】

 テレビと合わせて、レコーダーやプレーヤーを探しているか違いましたら、このブログに別記事があります。 

 「せっかく4K対応TVを買ったのだから、4K映像も楽しみたい!」という方は、ぜひご検討ください


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 第3に、ネットストリーミング端末についてです。

 こちらは、より手軽に4K映像を楽しめる手段と言えます。

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 ここまで見てきたように、ソニーやシャープのTVなどは、GoogleTVを標準装備し、別売の機器なしでも、ネットの4K動画サービスを広範に利用できるようにしています。

 リモコン駆動も、以前に比べるとかなり良くなりました。

 しかし、他社については、「完全対応」しません。しかし、その場合は対応端末を利用すると、多くの4Kコンテンツサービスにアクセス可能です。

 興味のある方は、このブログの【セットトップボックスの比較記事】をご覧ください。


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 第4に、スピーカーです。

 今回紹介したテレビも、上位機は優れたスピーカーを採用します。

 ただし、その音質は、あくまで「テレビレベル」であり、映画館のような、「オーディオグレード」とはほど遠いと言えます。

1・サウンドバーの比較
2・ホームシアターシステムの比較
3・AVアンプの比較
4・PC用スピーカーの比較
5・ミニコンポの比較
6・Bluetoothスピーカーの比較
7・ブックシェルフスピーカの比較

 その場合、別途スピーカーを導入するのは「手」です。

 特に最近は、TVの前「だけ」に設置し、音質などを強化できる別売りスピーカーが出ています。1万円程度からラインアップがあります。

 このブログでは音響機器も色々見ています。

 さしあたって、1回目の【サウンドバーの比較記事】をご覧いただければ良いかと思います。


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 【Amazon限定】

 バッファロー 2TB HD-AD2U3
  ¥11,980 Amazon.co.jp
(4/12執筆時)

 第5に、テレビ録画用のストレージです。

 ブルーレイレコーダーを導入しない方で、テレビ録画希望者は、同時に購入することを「強く」オススメします。 経験上、後からだと「面倒に」なって絶対設置しようと思わないからです。

 基本的には(据置型の)外付けHDD型がコスパや(熱による)故障の少なさの部分でおすすめです。

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1・外付けHDDの比較記事
2・ポータブルHDDの比較記事
3・ポータブルSSDの比較記事

 ただ、常時使用しない方は、電源不要で小型のポータブルHDDでも良いでしょう。

 また、ポータブルSSDは価格が高めですが、多チャンネル常時録画(タイムシフト)に対応できるスペックの製品も登場しています。

 興味のある方は、後ほど、以上の記事で、対応機をご覧ください。

ーーー

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1・LEDシーリングライトの比較
2・Philips Hue LED照明の比較

 そのほか、シアター用の照明が最近、流行の兆しを見せています。

 天井照明で、シアター対応したい場合は1番の記事が良いかと思います。

 ただ、上の写真のように、テレビ専用で、HDMI経由で色データをとりテレビの色と連動して、映像の没入(迫力)をたかめるシステムは2番の記事で紹介しています。

 これらの記事もよろしくお願いします。

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posted by Atlas at 11:26 | 映像機器

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