1回目記事からの続きです→こちら
3-1・アイオーデータのモニターの比較
3回目記事のトップバッターは、日本のアイオーデータの製品です。
三菱電機の液晶モニター部門を吸収して、プレゼンスを高めた日本のPC周辺機器メーカーです。
1・2.5K液晶モニターの比較 (1)
1-1:選び方の基本の説明【導入】
1-2:LG〈韓国〉
1-3:EIZO〈日本〉
1-4:フィリップス〈日本〉
2・2.5K液晶モニターの比較 (2)
2-1:DELL〈米国〉
2-2:ASUS〈台湾〉
2-3:ACER〈台湾〉
2-4:BenQ〈台湾〉
2-5:イイヤマ〈日本〉
3・2.5K液晶モニターの比較 (3)
3-1:アイオーデータ〈日本〉
3-2:JAPANNEXT〈日本〉
3-3:レノボ〈中国〉
4・2.5K液晶モニターの比較 (4)
4-1:HP〈米国〉
4-2:フィリップス・シャオミ ほか
4-3:最終的なおすすめの提案【結論】
今回も、1回目記事の冒頭(こちら)で書いた選び方の基本の説明に沿って解説をしていきます。
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なお、以下では、Atlasのおすすめポイントを赤系の文字色で、イマイチと思う部分を青字で記していきます。
【2024年発売】【27インチ】
(5年保証)
37・IODATA BizCrysta LCD-CQ271SA-F
¥44,404 楽天市場 (5/7執筆時)
37・IODATA LCD-CQ271SA-FX
¥47,250 楽天市場 (5/7執筆時)
(5年保証+抗菌)
38・IODATA BizCrysta LCD-CQ271SA-F-AG
¥53,327 楽天市場 (5/7執筆時)
(3年保証)
39・IODATA EX-CQ271SA-F
¥41,800 Amazon.co.jp (5/7執筆時)
解像度:WQHD (2560x1440)
輝度:250cd/u
液晶方式:IPS系(AAS) ノングレア
コントラスト比:1300:1
応答速度:4ms (GTG)
リフレッシュレート:100Hz(WQHD)
HDR:
USB給電:65W
接続端子: HDMI DisplayPort USB-C
スタンド:チルト 左右 高さ 回転
VESA:100mm
スピーカー:内蔵(2w×2)
保証期間:上記参照
BizCrysta LCD-CQ271SAなどは、アイオーデータが販売する2.5K解像度のモニターです。
画面サイズは、27インチの大画面です。
同社の、ビジネス(法人)向き展開の「BizCrysta」シリーズに属します。
複数の製品がありますが、文教(学校)用が混じるからです。
純粋に、「販路の違い」で型番を分けただけです。
ただし、保証期間が異なる点だけは見てください。
一方、文教向けに光触媒コーティング剤(ナノディフェンダーAg+)を塗布したモデルがあります。ただ、個人用ならば、選択肢にしなくて良いでしょう。
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結論的にいえば、個人用ならば、保証期間の違いだけ注意して、あとは値段で決めてOKでしょう。
あとは同じなので、同時にみていきます。
液晶パネルは、「IPS系」のAASです。
IPSと同じ方式なのですが、商標の関係で(そう)名乗れないパネルです。
有名なところでは、ADSと同じです。
上表は、IPS系パネルを製造する企業と、そのパネル名(商標)を示したものです。
日本市場のPCモニターで、採用例が多いと言えるパネルを上から順番に並べています。
AASパネルは、台湾大手のイノラックスが作るIPS系パネルです。
ADSなどと同じで、IPS方式で生産されるが、商標などの関係でそれを名乗れないIPSの仲間です。
ただ、PCモニター用として採用されるのは希ですしコスト面からの採用でしょう。
スペックは、輝度(250cd/u)は普通で、色域は非開示ですが、おそらく、sRGB 80%前後の平凡な値でしょう。
とはいえ、IPSですし、輝度を含めて仕事用ならば問題ないです。
応答速度は、オーバードライブ時、4msです。
平均値をクリアしますし、一般的なゲームでもこれならば問題ないです。
自動画質調整は、一方、対応しません。
同社の個人向けと違い、テキスト、映画などの簡単モード設定はないです。
画像補正機能も、同様です。
先述のように、同社の家庭用は(もともと、TVメーカーだった三菱からの移管だったこともあり)低解像度ソースの画質が向上する「超解像技術」や、映像を鮮やかにする「エンハンストカラー」も搭載です。しかし、本機はこう言ったものが全省略で、ストイックな仕事向きです。
とはいえ、目の優しさに重要な、フリッカー対策(とブルーライトカット)もあるので、仕事用として堅実な構成ではあります。
モニタースタンドの性能も、良いです。
前後左右高さ回転に対応できるフリースタイルスタンドです。
調整幅は、高さ15cm、チルト角度(上23° 下5°)と左右(130°)と縦回転です。
他社と比べても、可動幅は広めであり、これくらいあれば十分以上です。
接続端子は、 HDMI・DisplayPort・USB-Cいう構成です。
USB-Cは、ノートPCなどに対して65Wの給電も可能です。
このほか、出力用のDisplayPortもあるので、USB-C、あるいはDPで、デイジーチェーン(数珠つなぎ)で、マルチモニター環境の構築も可能です。
USBハブも、搭載です。
というより、相当充実していてUSB-A形状の端子が3つと、USB-Cが1つです。
速度は、いずれもUSB3.0の水準ですが、問題ないです。(ハブ用の)USB-C端子も15W出力ができるので、スマホなどの充電には良さそうです。そのほか、LAN端子もあります。
同社は、接続端子とUSBハブの充実度から「ドッキングステーション」と呼んでいます。
もちろん、分離はしませんが。
ケーブルは、USB-CとDPケーブル(1.8M)が付属です。
スピーカーは、総合4Wのステレオです。
音楽を聴くようなグレードではないです。これは他社もですが、別に買った方が良いでしょう。
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以上、アイオーデータのBizCrysta LCD-CQ271SAなどの紹介でした。
一般向けにも売られますが、ややマイナーなAASパネルを採用している部分を含めて、(基本)法人向けに思います。とはいえ、特に端子周りを強化しているので、その部分に魅力を感じるならば、個人でも選んで良いでしょう。
フリッカー対策や稼動性のスタンドを備えますし、値段相応の機能性はあるといえます。
ただし、画質調整部分は淡泊ですし、仕事以外にも使うならば、ほかにもっと良い機種はあります。
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なお、アイオーデータは、本機以外にWQHD解像度の製品がいくつかあります。
順番にみておきます。
(5年保証)チルト
40・IODATA LCD-CQ270SA
¥36,239 楽天市場 (5/7執筆時)
40・IODATA LCD-CQ270SAX
¥38,260 楽天市場 (5/7執筆時)
(5年保証+抗菌)
41・IODATA LCD-CQ270SA-AG
¥47,190 楽天市場 (5/7執筆時)
(3年保証)
42・IODATA EX-CQ270SA
¥31,800 Amazon.co.jp (5/7執筆時)
スタンド:チルト
(5年保証)
43・IODATA LCD-CQ270SA-F
¥38,963 楽天市場 (5/7執筆時)
43・IODATA LCD-CQ270SA-FX
¥37,500 楽天市場 (5/7執筆時)
(5年保証+抗菌)
44・IODATA LCD-CQ270SA-F-AG
¥50,379 楽天市場 (5/7執筆時)
(3年保証)
45・IODATA EX-CQ270SA-F
¥34,800 Amazon.co.jp (5/7執筆時)
スタンド:チルト 左右 高さ 回転
解像度:WQHD (2560x1440)
輝度:250cd/u
液晶方式:IPS系(AAS) ノングレア
コントラスト比:1300:1
応答速度:4ms (GTG)
リフレッシュレート:100Hz(WQHD)
HDR:
USB給電:65W
接続端子: HDMI DisplayPort USB-C
VESA:100mm
スピーカー:内蔵(2w×2)
保証期間:上記参照
第1に、LCD-CQ270SAなどです。
1つ上の製品とパネルは同じです。
しかし、デイジーチェーンでの2台接続がないほか、LANがない仕様です。
スタンドは、こちらのみ、チルトのみの下位仕様になります。
画像補正は、一方、こちらのみ、超解像技術とエンハンストカラーがあります。
前者はDVD相当の低解像ソースの解像感を高める技術、後者はソフト的に色域を高める技術です。
同社が三菱パネル時代から搭載してきたTV的な機能性です。
自動画質調整も、こちらだけ言及があり、5モードで対応です。
あとは、先ほどの機種とそこまで変わりません。
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結論的にいえば、家庭用、個人用ならばこちらのほうが、仕様は良いかと思います。
値段差にもよりますが、デイジーチェーンが不要ならば、こちらでも良いでしょう。
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【27インチ】(全機とも性能は同じ)
【2023年発売】
46・IODATA BizCrysta LCD-BCQ271DW-F
46・IODATA BizCrysta LCD-BCQ271DB-F
¥54,525 楽天市場 (5/7執筆時)
【2024年発売】
47・IODATA BizCrysta LCD-BCQ271DW-F/UE
47・IODATA BizCrysta LCD-BCQ271DB-F/UE
¥54,800 Amazon.co.jp (5/7執筆時)
解像度:WQHD (2560x1440)
輝度:300cd/u
液晶方式:ADS ノングレア
コントラスト比:1000:1
応答速度:5ms (GTG)
リフレッシュレート:75Hz(WQHD)
HDR:
USB給電:65W
接続端子: DisplayPort HDMI USB-C
スタンド:チルト 左右 高さ 回転
VESA:100mm
スピーカー:内蔵(2w×2)
保証期間:5年
第2に、 LCD-BCQ271Dです。
本機もビジネス向けのBizCrystaシリーズですが、その最上位機にあたります。
流通ルートで型番を替えていますが、保証年数を含めて色以外同じです。
パネルは、ADSです。
こちらも「IPS系」ですが、AASよりは、PCモニターやTVの採用歴が長いので、信頼性では上です。
スペックを見ても、輝度は300cd/uとそれなりに高めです。
しかし、色域は非開示で、コントラスト比(1000:1)も普通なので、パネル部分の品質が先ほどの下位機に比べ、格段に上というわけでもないと言えます。
一方、「アイケア」の部分では、本機のほうが少し仕様が良いです。
照度センサーが装備されるからです。
明るさが自動調整されるほか、人感センサーでディスプレイへの近づき過ぎを警告する機能など「目の優しさ」に関わる技術が、より充実します。
ただ、どちらかというと離席時の電源オフほか「節電」を目的にして搭載しているもので、ここに力を入れる他社(EIZOやベンキュー)ほど、アイケアに念入りというわけでもないです。
あとは、この項のはじめに見た製品に対して、言及したい違いはないです。
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結論的にいえば、やはり、法人がある程度の数を備品として揃えるために買うような機種です。実際、大学などの共用パソコンには割と良いように思いました。逆に、個人で買うには割高感があります。
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【27インチ】
【2024年発売】
48・IODATA LCD-MQ271XDB-A/UE
¥41,833 楽天市場 (5/7執筆時)
【2018年発売】
48・IODATA LCD-MQ271XDB-A
¥36,875 楽天市場 (5/7執筆時)
解像度:WQHD (2560x1440)
輝度:250cd/u
液晶方式:ADS ノングレア
コントラスト比:1,000:1
応答速度:5ms (GTG)
リフレッシュレート:60Hz(WQHD)
HDR:
USB給電:
接続端子: HDMI×3 Display Port
スタンド:チルト
VESA:100mm
スピーカー:内蔵(2w×2)
保証期間:5年
第23、LCD-MQ271XDB-A/UEです。
同社のビジネス向けの廉価版と考えてください。なお、新旧での性能差はないです。
「ADSの2.5K」という部分だけ残して、あとは機能を削った27インチの「廉価版」です。
とくに、スタンドがチープになっている部分が気になります。
パネルは、本機もADSです。
ただ、上位機と違って、輝度は普通の250cd/uですし、色域も非開示の、普通のパネルです。
本機も、超解像技術を除いた画質面での機能性が省略されるほか、自動画質調整も同社の家庭向けに比べると、簡略化されたものです。
接続端子は、ただ、DPが1系統ほか、HDMIが(珍しく)3系統です。
デイジーチェーンや、USBハブ機能はないですが、この部分になにかしら魅力を感じるならば、選択肢にできるかもしれません。
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【27インチ】
【2024年発売】
49・IODATA MediCrysta CD-MDQ271A
¥79,108 楽天市場 (5/7執筆時)
(抗菌モデル)
49・IODATA MediCrysta LCD-MDQ271A-AG
¥85,202 楽天市場 (5/7執筆時)
(キャリブレーションセンサーセットモデル)
49・IODATA MediCrysta CD-MDQ271A/S
¥112,549 楽天市場 (5/7執筆時)
解像度:WQHD (2560x1440)
輝度:350cd/u
液晶方式:IPS(AHVA) ノングレア
コントラスト比:1300:1
リフレッシュレート:75Hz(WQHD)
応答速度:14ms (GTG)
HDR:
USB給電:
接続端子: DisplayPort HDMI DVI-D
スタンド:チルト 左右 高さ 回転
VESA:100mm
スピーカー:内蔵(2w×2)
保証期間:5年
第2に、 LCD-MCQ271EDB2です。
医療用モデルとして、同社がだす27インチモニターで、「メディクリスタ」というシリーズ名になります。
こちらも、先述の光触媒コートを塗装した抗菌モデルがあります。
そのほか、正確な色合わせのために、キャリブレーターが付属するモデルも展開されます。
いずれの機種も、医療画像用に、細部の階調表現ができる「DICOMモード」が搭載されるのが特徴です。
パネルは、新機種は、AUOのIPS(AHVA)です。
AHVAは、企業によってはそのまま「IPS」と表記している場合も多いパネルです。本機のような高品質パネルでのプレゼンスがあるとも言えます。
スペック的には、輝度は旧機のが高いのですが、新機種の方がコントラスト比は高いです。
(門外漢なので何とも言えませんが)「DICOMモード」にはおそらく、コントラスト比が出しやすい、AHVAの方が適当だから(ポジティブな意味で)変更したのだと思います。
一方、新機種は、応答速度が遅い(オーバードライブなし)ですが、用途的にこれは問題ないです。そのほか、色域(色空間)は示されませんが、おそらく、良い素性のパネルなので、この部分の数字は実際には良いかなと思います。
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結論的にいえば、パネルの素性が良いのですが、一般向けに便利という要素は特にみられませんので、「目的外使用」には向かないタイプの、ニッチなモニターと言えます。
3-2・JAPAN NEXTのモニターの比較
つづいて、ジャパンネクストのモニターです。
格安モニターを海外工場から輸入販売している日本企業となります。機種の展開数では、日本でも有数になってきました。
【2024年発売】
【23.8インチ】
50・JAPANNEXT JN-IPS2380FLWQHD-HSP-N
¥24,760 楽天市場 (5/7執筆時)
スタンド:チルト 左右 高さ 回転
51・JAPANNEXT JN-IPS2380FLWQHD-N
¥20,980 Amazon.co.jp (5/7執筆時)
スタンド:チルト
解像度:WQHD (2560x1440)
輝度:250cd/u
液晶方式: IPS(HADS) ノングレア
コントラスト比:1,000:1
応答速度:7ms (GTG)
リフレッシュレート:75Hz(WQHD)
HDR:
USB給電:
接続端子:DP HDMI DVI
VESA:75mm
スピーカー:
保証期間:1年
JN-IPS2380FLWQHD-HSP-N は、JAPANNEXTが販売するモニターです。
下位機種がありますが、スタンドがチルト角度調整のみの製品です。
アームに交換するような方を除けば、通常版が良いでしょう。
画面サイズは、23.8インチです。
2.5Kでこのサイズは希少なので、選択肢が増えるのは良いことです。
パネルは、「IPS (HADS)」表記です。
珍しい言い回しですが、BOE系列が生産するパネルです。
有名な同社のADSと同じでIPSの改良型ですが、HADS表記の市販モニターがほぼ見らないので、信頼性の評価は不能です。
スペック的には、輝度(250cd/u)コントラスト比(1,000:1)は並ですが、色域がDCI-P3 95%です。この点で素性のしれない製品でもなさそうです。
ただ、基本は、産業用向けのパネルにはおもいます。
自動画質調整は、特段の機能はないです。
ゲーム向けの調整機能ほか、FreeSyncには対応しますので、最低限のゲーム向けスペックはありますが。
画像補正機能は、フリッカー対策もあるので、ビジネス用にも問題ないでしょう。
応答速度も、オーバードライブ時7ms (GTG)です。
標準14msですし、ここも産業用パネルっぽいスペックです。
ディスプレイアームは、上位機は、上下・左右・高さ・回転に対応するフルスペックです。
調整幅は、高さは15cm、チルト角度(上15°・下5°)、スイーベル(60°)、ピボット(90°)です。
他社機に比べるとやや弱いとは言えます。
接続端子は、DP HDMI DVI という構成です。
D-subがなくて、DVIがあるという仕様は(いずれにしてもレガシー端子ですし問題ないですが)割と珍しいです。
ケーブルは、HDMIが付属です。
スピーカーは、未付属です。
保証は、1年間です。
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以上、JN-IPS2380FLWQHD-HSP-Nの紹介でした。
小型の2.5Kディスプレイで安いものを探しているならば、選択肢になるでしょう。
ただ、保証期間ほか、調整の部分、液晶の出所が特定できない、筐体デザイン(特にスタンドの品質信頼性)の部分で「安い理由」はあるとは言えます。
これらが大手とのとの違いになることをふまえて考えると良い製品です。
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【23.8インチ】
【2024年発売】
52・JAPANNEXT JN-IPS238WQHD-C65W
¥25,43 Amazon.co.jp (5/7執筆時)
解像度:WQHD (2560x1440)
輝度:250cd/u
液晶方式: IPS(AHVA) ノングレア
コントラスト比:1,000:1
応答速度:14ms (GTG)
リフレッシュレート:75Hz(WQHD)
HDR:
USB給電:65W
接続端子:DP HDMI D-sub
スタンド:チルト
VESA:75mm
スピーカー:
保証期間:1年
なお、同社からは、WQHD解像度の23.8インチとして、JN-IPS238WQHD-C65Wという製品もあります。
パネルは、台湾のAUOのAHVA-IPSです。
PCモニターの採用例も多く、ここまで見た同社の製品のなかでは、信頼性はよさそうです。
スペック的には、輝度(250cd/u)・コントラスト比(1,000:1)、色域(sRGB100%)を含めて、標準的なスペックのIPSパネルです。
あえて言えば、色域は少しだけ高めですが。
接続端子も、USB-C端子を持ち、65Wながら給電対応と、良い仕様です。
一方、スタンドが、チルト稼働のみである部分と、応答速度が14msと、かなり劣ります。
値段的に仕方ないですが、この部分のスペックが偏っているがかなり気になります。
【27インチ】
【2024年発売】
53・JAPANNEXT JN-27iB120Q-H-C6
¥38,164 Amazon.co.jp (5/7執筆時)
解像度:WQHD (2560x1440)
輝度:350cd/u
液晶方式: IPS-Black(AHVA) ノングレア
コントラスト比:2,000:1
応答速度:8ms (GTG)
リフレッシュレート:120Hz(WQHD)
HDR:HDR10
USB給電:65W
接続端子:DP HDMI USB-C
スタンド:チルト 左右 高さ 回転
VESA:100mm
スピーカー:2W×2
保証期間:1年
JN-27iB120Q-H-C6 は、JAPANNEXTが販売するWQHD解像度の27型モニターです。
競合が多い画面サイズですが、パネル部分で見どころがある機種です。
パネルは、Black-IPSです。
LGもこのスペックの製品を作りますが、こちらは、AUOの生産するものです。AUOならば、問題ないです。
他社でも書いたように、IPSの改良版で、コントラスト比は2000:1とIPSの弱点を克服している次世代です。「黒が締まる」のでTV用にもこの技術は使われます。
輝度も高めの350cd/uで、 色域も、DCI-P3 98%です。
しっかりしたスペックで、スペックだけならば「デザイナー用」とも言えます。
ただ、機能面や、キャリブレーション的な配慮はないので、その用途には向きません。
背面にイルミネーションがある点でも、あくまで、(マイルドな)ゲーミング向けの高品質パネル採用製品です。
リフレッシュレートは、最大120Hzです。
PS5などのゲームをつなげて、高リフレッシュレートを楽しめる水準です。
本格的なゲーミングモニターではないですが、その入口くらいの性能はあります。
HDRも、HDR10ですが、対応します。
自動画質調整は、特段の機能はないです。
ゲーム向けの調整機能はあり、FreeSyncには対応します
最低限のゲーム向けスペックはあります。
画像補正機能は、フリッカー対策もあるので、ビジネス用にも問題ないでしょう。
応答速度も、オーバードライブ時8ms (GTG)です。
MPRT値だと1msですが、先述のように、基準が甘いので、あまり参考にできません。
ディスプレイアームは、本機も、上下・左右・高さ・回転に対応するフルスペックです。
調整幅は、高さは14.5cm、チルト角度(上15°・下5°)、スイーベル(60°)、ピボット(90°)です。
下位機とあまり変わらず、な皆水準です。
接続端子は、DP HDMI USB-C という構成です。
USB-Cは、先述のように、ノートPCなどに65Wの給電ができます。
USBハブも、付属です。
USB-Aが2系統です。速度規格が分かりませんが、KVM対応とあるので、USB2.0かもしれません。
マウスや、キーボード用です。
ケーブルは、HDMI・USB-Cともに付属です。
スピーカーは、総合4Wですが、搭載です。
保証は、こちらも1年間です。
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以上、ジャパンネクストのJN-27iB120Q-H-C6 の紹介でした。
Black-IPSクラスの高コントラストIPSを採用する機種としては安いです。
色域も広く、素性の良い上級パネルですが、先述のように、デザイナー向けの開発という訳ではないので、そういった用途に向く機能性はないです。
どちらかといえば、「マイルドなゲーム・映像視聴向け」で、仕事にも使えるような感じで、その用途では良いでしょう。
特にパネルの品質が良く、安いと思います。USB-C給電も対応ですし、モニターも稼働性があるうえで、それなりに堅牢そうです。
むろん、応答速度の部分のスペックと、保証部分は課題なのですが、値ごろ感をだすためわりとうまく、諸機能を「削った」なと思いました。予算によっては選択肢にしてよいです。
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なお、ジャパンネクストは、WQHD解像度の27インチ機をほかにも多く出します。
簡単にですが、順番にみておきます。
【2024年発売】【27インチ】
(デイジーチェーン対応)
54・JAPANNEXT JN-IPS27Q4FL-HSPC9-DL
¥36,344 Amazon.co.jp (5/7執筆時)
リフレッシュレート:60Hz(WQHD)
USB給電:90W
保証期間:2年
(デイジーチェーン非対応)
55・JAPANNEXT JN-i27QR-C65W-HSP
¥28,480 Amazon.co.jp (5/7執筆時)
リフレッシュレート:75Hz(WQHD)
USB給電:65W
保証期間:1年
解像度:WQHD (2560x1440)
輝度:400cd/u
液晶方式: IPS+ (AHVA) ノングレア
コントラスト比:1,000:1
応答速度:8ms (GTG)
HDR:HDR10
接続端子:DP HDMI USB-C
スタンド:チルト 左右 高さ 回転
VESA:100mm
スピーカー:2W×2
第1に、JN-IPS27Q4FL-HSPC9-DL などです。
パネルは、IPSです。
正確には、AUOのAHVA-IPSパネルです。
Black-IPSではない普通のIPSですので、コントラスト比はIPS標準の1000:1です。
輝度は、400cd/uと少し高めで、色域もDCI-P3 97-98%と良いです。今回便宜的に使っている「IPS+」の水準のIPSの上位パネルです。
広色域IPSに近いともいます。
ただ先ほどの機種と比べてしまうと、黒のしまりはイマイチで、映像美という部分では、価格差分の差はあります。
リフレッシュレートも、75Hzなので、先ほどの機種より低めになります。
スタンドは、こちらもフル稼動です。
上位機で、チルト(上20° 下5°)、高さ(11.5cm)、左右(30°)と縦回転です。
接続端子は、DP HDMI USB-Cです。
いずれも、USB-C給電は対応しますが、上位仕様だと95Wと強めです。
加えて、DP OUTがあるので、デイジーチェーンでモニター2台つなげることができます。
上位機と下位機の価格差は主に個粉の仕様差によるでしょう。
USBハブは、いずれもUSB-A(USB.3.0)が2ポートです。
あとは、1つ上でみた上位機に対して、言及したい違いはないです。
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結論的にいえば、先ほどの機種と比べてしまうと、パネル部分の差は感じてしまします。
ただ、下位機だと、輝度・色域のスペックが良く、スタンドの稼働性も良い上で、同スペック程度の他機より安い水準と言えそうです。
引き続き、保証部分と、応答速度は課題ですが、そこを「飲める」ならば、選んでも良いように思います。
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【2024年発売】
【27インチ】(ビック系限定)
56・JAPANNEXT JN-i271Q-HSPC6
¥32,800 楽天市場 (5/7執筆時)
解像度:WQHD (2560x1440)
輝度:350cd/u
液晶方式:IPS+ (AHVA) ノングレア
コントラスト比:1,000:1
応答速度:8ms (GTG)
リフレッシュレート:100Hz(最大)
HDR:HDR10
USB給電:65W
接続端子:DP HDMI USB-C
スタンド:チルト 左右 高さ 回転
VESA:100mm
スピーカー:2W×2
保証期間:1年
第2に、JN-i271Q-HSPC6 です。
ビックカメラ系列限定の製品です。
パネルは、こちらも、台湾のAUOの作るIPS-AHVAです。
輝度は350cd/uで、色域が(DCI-P3不明記で)sRGB100%の記載のみです。
それでも(今回使っている)IPS+の水準には届きます。
リフレッシュレートは、その代わり、100Hzと少し良いのでそこを重視する場合、選択肢にはなるでしょう。
ただ、ゲーミング用モニターといえる水準ではないので、例えば、「少しカーソルをなめらかに表示したい」といったような、意味です。
スタンドは、こちらもフル稼動です。
調整幅は、一方、チルト(上15° 下5°)、左右(60°)、高さ110mmと縦回転です。
チルトと高さ調整の幅は、平均より劣るとはいえますが、必要十分でしょう。
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結論的にいえば、1つ上のAmazonモデルと比べると、パネルの素性(品質)は、そちらのほうが少し上かなと思います。
リフレッシュレートは、ゲーミング以外、さほど重視しなくても良い点をふまえれば、先ほどの機種野方が仕様は良いようには思えます。
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【27インチ】
【2025年発売】
57・ JAPANNEXT JN-IPS27Q
¥19,980 Amazon.co.jp (5/7執筆時)
スタンド:チルト
応答速度:7ms (GTG)
リフレッシュレート:70Hz(最大)
保証期間:2年
【2024年発売】
58・JAPANNEXT IPS271WQHD-HSP
¥26,982 Amazon.co.jp (5/7執筆時)
スタンド:チルト 左右 高さ 回転
応答速度:12ms (GTG)
リフレッシュレート:100Hz(最大)
保証期間:1年
解像度:WQHD (2560x1440)
輝度:300cd/u
液晶方式:IPS+ (AHVA) ノングレア
コントラスト比:1,000:1
HDR:HDR10
USB給電:
接続端子:DP HDMI
VESA:100mm
スピーカー:内蔵(2w×2)
第3に、JN-IPS27Qなどです。
パネルは、台湾のAUOの作るIPS-AHVAです。
ただ、色域はsRGB100%ですが輝度が300cd/uとより落ちる製品です。
応答速度は、MPRTは1msと良くみえます。
しかし、実用空間で多い中間色同時の切替(GtoG)だと7msとそれぞれ劣ります。
一方、上位機のIPS271WQHD-HSPは リフレッシュレートが100Hzと高めで、FreeSync対応という部分でゲーム用の訴求に思える製品です。
スタンドの稼働性もこちらは良いですが、応答速度(12ms)の部分で、その用途だとクセはありそうです。
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結論的にいえば、応答速度にやはりクセがあるのが目に付きます。
格安モニターの場合、何に使うとしても、もうすこし「普通」のスペックを示すパネルのほうが良いように思います。
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【2023年発売】
【27インチ】(Amazon限定)
59・JAPANNEXT JN-i270WQHDR
¥24,480 Amazon.co.jp (5/7執筆時)
解像度:WQHD (2560x1440)
輝度:250cd/u
液晶方式:IPS系 ノングレア
コントラスト比:1,000:1
応答速度:4ms (GTG)
リフレッシュレート:75Hz(最大)
HDR:HDR10
USB給電:
接続端子:DP HDMI×2
スタンド:チルト
VESA:100mm
スピーカー:内蔵(2w×2)
保証期間:1年
第5に、 JN-i270WQHDR です。
同じくパネルの出所が不明の機種で、スタンドの稼働性がわるい製品です。
端子構成は、一方、HDMIが2系統で使いやすそうです。
応答速度も、しっかり、GtoGで4msです。
ただ、輝度が250cd/uと平凡なスペックですし、同社から選ぶとしても、やはりほかに良い機種があるように思います。
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【2023年発売】
【27インチ】
60・JAPANNEXT JN-IPS27WQHD-C65W-HSP
¥31,800 Amazon.co.jp (5/7執筆時)
応答速度:14ms (typ)
USB給電: 65W
接続端子:DP HDMI USB-C
スタンド:チルト 左右 高さ 回転
(通常使用)高さ11cm 上チルト 20°
61・ JAPANNEXT JN-i27Q4FL-H
¥26,980 Amazon.co.jp (5/7執筆時)
(上位仕様)高さ13cm 上チルト 15°
61・JAPANNEXT JN-27IPS4FLWQHDR-HSP
¥28,098 Amazon.co.jp (5/7執筆時)
応答速度:8ms (GTG)
USB給電:
接続端子:DP HDMI
スタンド:チルト 左右 高さ 回転
62・ JAPANNEXT JN-27i4FLQR
¥27,255 Amazon.co.jp (5/7執筆時)
応答速度:8ms (GTG)
USB給電:
接続端子:DP HDMI
スタンド:チルト
解像度:WQHD (2560x1440)
輝度:400cd/u
液晶方式:ADS ノングレア
コントラスト比:1,000:1
リフレッシュレート:60Hz(最大)
HDR:HDR10
VESA:100mm
スピーカー:内蔵(2w×2)
保証期間:1年
第6に、JN-IPS27WQHD-C65W-HSP などです。
パネルは、IPS系パネルでは、お馴染みのBOEのADSです。
輝度(400cd/u)、色域(sRGB 99%・DCI-P3 95%)とも、数字は良いです。
こうした部分で、映像視聴には向いていそうです。
応答速度は、ただ、オーバードライブ時でも8msと遅いです。
とくに上位機は、オーバードライブ時の速度を出しいません。
スタンドは、上位機は、フルスペックです。
調整幅は、チルト(上20° 下5°)、高さ110mm、左右(60°)と縦回転です。
JN-27IPS4FLWQHDR-HSPは、多少ですが、ほかより良いスタンドです。高さが若干柔軟なほか、安定性も少し良さそうです。
とはいえ、チルトのみの最下位機を除けば、どの機種もこの価格クラスでは及第点の性能です。
接続端子は、下位仕様だとDP HDMIです。
ただ、上位機は、給電付きのUSB-C(65W)端子も加わります。
を含めて、USB-C接続に非対応です。
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結論的にいえば、最上位機については、この価格帯の製品では(ゲーム用途を除き)家庭用には良くみえます。
ただ、ここまで見た同社のAHVA-IPS採用機と比べて、そこまで安くないのと。ADSのこのクラスは、リフレッシュレートが60Hzまでなので、どちらが「今どきか」と言われれば、前者(=AHVA)かなと思います。
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【27インチ】
【2025年発売】
63・JAPANNEXT JN-IPS27Q2
¥20,980 Amazon.co.jp (5/7執筆時)
液晶方式:IPS+ (AAS) ノングレア
コントラスト比:1,000:1
応答速度:7ms (GTG)
リフレッシュレート:75Hz(最大)
接続端子:DP HDMI
HDR:
保証期間:2年
【2024年発売】
64・JAPANNEXT JN-IPS273WQHD
¥24,930 Amazon.co.jp (5/7執筆時)
液晶方式:IPS系+ (TFT) ノングレア
コントラスト比:1,300:1
応答速度:4.5ms (GTG)
リフレッシュレート:100Hz(最大)
接続端子:DP HDMI 2.0×2
HDR:HDR10
保証期間:2年
解像度:WQHD (2560x1440)
輝度:300cd/u
USB給電:
スタンド:チルト
VESA:100mm
スピーカー:内蔵(2w×2)
第7に、 JN-IPS27Q2 などです。
パネルは、IPS系です。
25年機は、輝度(300cd/u )、コントラスト比(1,000:1)、色域(sRGB 100%)です。
色域は、DCI-P3でも95%です。上表ではIPS+の水準にあります。
24年機は、コントラスト比がやや高い(1,300:1)一方、色域はやや低め(sRGB99%)
パネルの生産企業は、24年機は非開示ですが、いずれも、イノラックスのAASだと思います。
いずれにしても、スペック的に、素性はわるくなさそうなパネルです。
応答速度は、25年機はGtoGで7msですので、やや劣ります。
スタンドは、いずれもチルトのみです。
アームに交換しないならば、あまりおすすめはしません。
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結論的にいえば、パネルスペックを重視する場合、安めでは良い選択肢です。
一方、PCモニター用として多く採用しているパネルではない点が「安い理由」でしょう。
ただ、同社の場合、保証が他社より短めになる部分もあるので、IPS,ADS,AHVAなどのメジャーどころの製品で、スペックが良いもデルを選んだほうが良いかとは思います。
3-3・レノボのモニターの比較
続いて、レノボのモニターです。
直販展開が中心ですが、割と値ごろ感がある製品が多い印象です。
【27インチ】
【2024年発売】67C0UAC6JP
65・ Lenovo L27h-4A QHD 67C0UAC6JP
¥24,980 Lenovo直販 (5/7執筆時)
解像度:WQHD (2560x1440)
輝度:350cd/u
液晶方式:IPS+ ノングレア
コントラスト比:1500:1
応答速度:4ms (GTG)
リフレッシュレート:最大100Hz
HDR:HDR10
USB給電:75W
接続端子:HDM2.1I×2 -DP1.4 USB-C
スタンド:チルト 左右 高さ 回転
VESA:100mm
スピーカー:3W×2
保証期間:3年
L27h-4Aは、レノボの販売する、2.5Kの27インチモニターです。
米国のIBMからThinkPadとThinkVision を引き継いだ中国企業で、PC供給ではNECなどと連携関係にもある企業です。
新旧両機種あります。パネルが変更になっており、コントラスト比とリフレッシュレートの改良が見られます。
パネルは、IPS+の水準です。
スペックは、輝度(350cd/u)コントラスト比(1500:1)、色域(sRGB 99% DCI-P3 90%)です。
Black-IPSの水準(2000:1)に至らないものの、コントラスト比は目をひきます。
長年のIPSの標準(1000:1)の1.5倍ですし。
DELLにも採用機がありましたが、24年登場の新型パネルでしょう。Black-IPSには至らないもののこのブログで便宜的に使っている「IPS+」の水準を超えます。
HDRは、HDR10ですが、対応です。
応答速度は、オーバードライブ時最大で4msです。
ノーマルでも6msなので問題ないです(ネイティブ14ms)。
リフレッシュレートも、100Hzは出せます。
画像補正機能は、特段の説明はなく、「あっさり」です。
フリッカー対策がなされる程度です。
スタンドは、上下左右高さ回転と全方向対応です。
チルト(上 22度 下5度)、左右(360度)、高さ(15cm)と回転なので、可動性も良いです。
接続端子は、DP HDMIとUSB-C端子です。
USB-C端子は、スペック表未記載でしたが説明書によると最大75Wです。
スピーカーは、総合6Wです。
内蔵スピーカーのレベルではありますが、そこそこです。
保証期間は、しっかり3年です。
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結論的にいえば、上位機については、同社のこの価格帯の製品では良くみえます。
実際先ほど「良い」とかいたAmazon限定(JN-i27QR-C65W-HSP)と比する製品ですが、比べれば、わずかに先ほどの製品の方が良いように見えます。
ADSのこのスペックのパネルは他社でもよく見ますが、リフレッシュレートが今どきだとやや低めの60Hzである点を含めて、旧世代感があり、若干ですが見劣りします。
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以上、 Lenovo ThinkVision E22-30 の紹介でした。
3万円前後のWQHD解像度27インチ機は、競合が多いです。
ただ、レノボ機の場合、コントラスト比の部分のパネルスペックが良い上で、スタンドの稼働性、輝度ほか、他のスペックもしっかりします。USB-C給電もしっかり対応です。
外観デザインもHPのようなシンプル系で交換がもてますし、スペック的なバランスも良いように思います。保証も、しっかり3年です。
画像処理の部分は、海外勢の多くのように「PCおまかせ」系ですが、それ以外は問題ないです。パネル品質重視で、格安な機種を探している場合、意外と良い候補に見えます。
【27インチ】
【2024年発売】
66・ Lenovo ThinkVision E27q-20 62D0GAR1JP
¥45,980 Lenovo直販 (5/7執筆時)
解像度:WQHD (2560x1440)
輝度:350cd/u
液晶方式:IPS+ ノングレア
コントラスト比:1000:1
応答速度:4ms (GTG)
リフレッシュレート:最大75Hz
HDR:HDR10
USB給電:75W
接続端子:HDM1.4 DP 1.2
スタンド:チルト 左右 高さ 回転
VESA:100mm
スピーカー:2W×2
保証期間:3年
Lenovo ThinkVision E27q-20 も、レノボの販売する2.5Kモニターです。
外観は、先ほどの機種よりクラシックです。
同社のノートPCで言えば、ThinkBookより、ThinkPadに近い感じです。
パネルは、IPSとの表記です。
スペックは、輝度(350cd/u)、コントラスト比(1000:1)、視野角(178°)、色域(sRGB 99%)です。
今回の基準では、IPS+に相当します。
ただ、1つ上の製品に比べると、コントラスト比はIPSとしては標準な水準です。パネルだけで、上下を示せば、こちらのほうが下位です。
ThinkPadだと、ようするに、Eシリーズ(エコノミー)的な位置づけです。
応答速度は、オーバードライブ時、最大で4msです。
ノーマルでも6msなので問題ないです。
画像補正機能は、ただし、特段の説明はなく、「あっさり」です。
フリッカー対策はなされます。
スタンドは、上下左右高さ回転と全方向対応です。
チルト(上 22度 下5度)、左右(360度)、高さ(15.5cm)と回転なので、可動性も良いです。
とくに左右は、完全に裏返せる稼動性です。
接続端子は、HDM1.4Kと DP 1.2です。
ハブなどはありません。
保証は、2年です。
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以上、 Lenovo ThinkVision E27q-20 の紹介でした。
調整力の部分では「あっさり」ですが、パネル・スタンド・フリッカー対策という、ビジネス用に重要な部分は網羅します。
IBM時代からの伝統もあってか、パネル回りも堅牢な作りです。ThinkPad系のファンならば、ロゴもアクセントもあるので、候補の1つになるかもしれません。
次回に続く!
WQHD液晶モニターのおすすめは結論的にこれ!
というわけで、今回は、2.5Kモニターの比較の3回目記事でした。
しかし、記事は、もうすこしだけ「続き」ます。
4・2.5K液晶モニターの比較 (4)
4-1:HP〈米国〉
4-2:他の企業〈各社〉
4-3:最終的なおすすめの提案【結論】
液晶パネルの品質 ★★★★★
スタンドの性能 ★★★★★
動画ゲーム対応 ★★★★★
品質保証 ★★★★★
総合評価 ★★★★★
最終回の4回目記事(こちら)は、HPほか残りの企業の製品をみたあと、全体の結論編にはいります。
今回紹介した全製品から、予算別・目的別に、Atlasのおすすめモニターを提案していきます。
引き続きよろしくお願いします。
4回目記事は→こちら