1回目記事からの続きです→こちら
7-1・ゼンハイザーのイヤホン
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7回目記事のトップバッターは、ドイツのゼンハイザーの完全ワイヤレスイヤホンです。高音質な方向性で日本にファンが多い人気音響メーカーです。
1・完全ワイヤレスイヤホンの比較(1)
1-1:選び方の基本の解説【導入】
1-2:アップル〈米国〉
1-3:ソニー〈日本〉
2・完全ワイヤレスイヤホンの比較(2)
2-1:BOSE〈米国〉
2-2:Beats〈米国〉
2-3:パナソニック〈日本〉
3・完全ワイヤレスイヤホンの比較(3)
3-1:JBL〈米国〉
3-2:ヤマハ〈日本〉
3-3:DENON〈日本〉
4・完全ワイヤレスイヤホンの比較(4)
4-1:ANKER 〈米国〉
4-2:オーディオテクニカ〈日本〉
5・完全ワイヤレスイヤホンの比較(5)
5-1:JVC ビクター〈日本〉
5-2:Bang&Olufsen〈北欧〉
6・完全ワイヤレスイヤホンの比較(6)
6-1:AVIOT〈日本〉
6-2:Final ag 〈日本〉
7・完全ワイヤレスイヤホンの比較(7)
7-1:ゼンハイザー〈ドイツ〉
7-2:AKG〈オーストリア〉
7-3:Noble Audio〈米国〉
7-4:Amazon 〈米国〉
7-5:Google 〈米国〉
8・完全ワイヤレスイヤホンの比較 (8)
8-1:サムスン〈韓国〉
8-2:ファーウェイ〈中国〉
8-3:シャオミ 〈中国〉
9・完全ワイヤレスイヤホンの比較 (9)
=予算別・目的別のおすすめの提案【結論】
今回も、1回目記事の冒頭(こちら)で書いた「選び方の基本」に沿いながら各機を説明していきます。
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また、以下では、Atlasのおすすめポイントを赤系の文字色で、イマイチだと思う部分を青字系で書きます。
【2021年発売】
80・ゼンハイザー CX Plus True Wireless
¥24,780 Amazon.co.jp (11/3執筆時)
タイプ:密閉型(カナル)
再生周波数帯域:5Hz-21kHz
コーデック:SBC AAC aptX adaptive
3D音響:
個人最適化:
連続再生時間:4時間
ドライバー:7mm
マイク:搭載
ノイキャン:1マイク式
防水性能:
重さ:6g×2
CX Plus True Wirelessは、ドイツのゼンハイザーの製品です。

重量は、片側、6gです。
平均値より多少軽いですが、小型というわけでもないです。
イヤーピースは、4サイズ同梱されます。XSサイズがあるため、日本向けにも親切でしょう。

音質面では、本機は、ユニット自体の再生周波数帯域の公開があり、低音域が5Hz、高音域が21kHzです。
スペックを公開している製品の中では、低音方向の数値に余裕があります。
人間の耳で実際に5Hzまで聞こえるわけではないですが、「メーカーが低域の良さを強調したくて作った製品」であることは分かります。
その分、「音が籠もりがち」という評価もありますが、イコライザで調整できる範囲です。
バスブースト機能も付属です。
ドライバーは、7mmのダイナミック型です。
割と大きめといえます。
音質のパーソナライズは、一方、機能としてないです。

Bluetoothコーデックは、注目点です。
こちらも、SBCとAACとApt-Xに対応します。
加えて、Apt-X Adaptiveという可変ビットレートの新規格にも対応しますが、スマホなどの側はまだあまり対応できません。この場合、ハイレゾも対応水準です。
立体音響は、一方、独自の対応情報については未記載です。
通信安定性の面では、Bluetooth5.2に対応です。
Bluetooth5に較べると、機器の方向検知(ビームフォーミング)に対応する規格です。

ノイズキャンセリングは、対応です。
ただ、自社技術ではなく、クアルコム社の汎用チップによる対応です。
一方、クアルコムチップでもWマイク式に対応できるものもあります。ただ、ゼンハイザーは、Wマイク式は「あえて」採用せず、外側マイクだけの1マイク式にしたようです。
そのほうが「音が自然」ということですが、ノイキャンの部分で自社技術を磨く他社機と技術水準は異なるため、単純に比較はできなそうです。
連続再生時間は、4時間です。
防水性は、日常生活防水までです。
マイクは、搭載され、ハンズフリー通話が可能です。
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以上、ゼンハイザーの M3IETWの紹介でした。
ゼンハイザー製の高級機ということで、音のひずみも少なく出来は良いです。買って損はないと思います。
一方、低音域の音質は期待できますし、品質は良いでしょう

【2024年発売】【型番:700365】
81・ゼンハイザー MOMENTUM True Wireless 4
¥33,000 Amazon.co.jp (11/3執筆時)
タイプ:密閉型(カナル)
再生周波数帯域:5Hz-21kHz
コーデック:SBC AAC aptX-Adaptive LC3
3D音響:
個人最適化:
連続再生時間:6時間
ドライバー:7mm
マイク:搭載
ノイキャン:Wマイク式(自動)
防水性能:
重さ:5.8g×2
MOMENTUM True Wireless 4は、ドイツのゼンハイザーの最上位機です。
2024年に第4世代になりました。
音周りは第3世代とあまり変化はないですが、通話用マイクの品質改善(ホワイトノイズの減少)と、Bluetooth 5.4の採用、後述するLC3コーデックの対応が新機軸です。

重量は、5.8gです。
さほど重くないですし、サイズも割と小さめです。
イヤーピースは、3サイズ同梱されます。
シリコン製で、下位機種とは形状もやや異なります。
音質面では、周波数帯域のスペックは下位機種と同じです。
ドライバーも、同じ7mmですので、音響部分は下位機とスペック的に見える性能差は乏しいです。
制御の部分で、プロセッサを2基搭載にすることで、音質の向上を果たしたという記述は見られますが、この部分を主眼に置いた上位機というわけでもなさそうです。
音質のパーソナライズは、一方、機能としてないです。

Bluetoothコーデックは、SBC・AAC・Apt-Xのほか、aptX Adaptiveに対応します。
したがって「ハイレゾ対応」できますが、イヤホンの部分のスペック(21kHz)が、業界の定める基準(40kHz)に満たないので、真に対応していると言えるかは、微妙です。
なお、新機種になってLC3コーデックにも対応しました。高圧縮で、低遅延なコーデックとして、最近ひろまってきたものです。
立体音響は、フォローしません。
通信安定性の面では、Bluetooth5.4に対応です。

ノイズキャンセリングは、明確に「強力」です。
汎用のクアルコムのSOCですが、Wマイク式(自動)に相当します(Hybrid Adaptive ANC)
リアルタイム分析も、したがって行って、自動で「かかり」の調整をしています。
ソニーなどのように加速度まで見るわけではないものの、周囲の騒音レベル(騒音状態)によって、かかり方を自動で調節されます。
連続再生時間は、ノイキャンオンで6時間という表記です。
ケースは、蓄電容量からすると、3-4回ほどのフル充電はできそうです。
防水性は、IPX4です。
マイクは、内側に1基、外側に2基搭載です。
他社もそうですが、内側と外側の音で分析して品質を高める仕組みを採用する場合、通話品質が上がります。もちろん、ビームフォーミングマイクです。
外音取り込みモードも搭載です。
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以上、ゼンハイザーの MOMENTUM True Wireless 4の紹介でした。
Apt-X系に対応する高級機をお探しの場合は、良い選択肢でしょう。
その上で、下位機種との違いは、ハイブリッド アダプティブANCに対応する部分です。
一方、静寂な場所での音質面は、下位機種とさほど違いはないと思われるので、用途に合った方のみ、検討対象にすると良いかと思います。
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このほか、同社のTWS型イヤホンで目に付いた製品を、以下で順番にみておきます。

【2024年発売】【型番:700262 700263 】
82・ゼンハイザー ACCENTUM True Wireless
¥16,500 Amazon.co.jp (11/3執筆時)
タイプ:密閉型(カナル)
再生周波数帯域:5Hz-21kHz
コーデック:SBC AAC aptX LC3
3D音響:
個人最適化:
連続再生時間:7時間
ドライバー:7mm
マイク:搭載
ノイキャン:Wマイク式
防水性能:
重さ:5.5g×2
第1に、ACCENTUM True Wirelessです。
24年に登場した MOMENTUM True Wireless 4の廉価版です。
ドライバー周りはほぼ同じで、静謐な状況でなる音はほぼ同じと言えます。
差が付くのは、ノイキャンで、こちらは、Wマイク式ですが、周囲の状況に合わせた調整(ANC)はしない、普通のWマイクです。
コーデックも、低遅延のAptx-X Adaptiveに非対応です。
おそらく、Socが変わります。
あとは、ケース搭載のバッテリー量が少ないのと、LE Audio(LC3)のAuracastに対応しない点が違いです。後者は、規格対応がまだ進んでいないので、まあ、なくても惜しくないです。
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結論的にいえば、自宅の静かな場所で利用するならば、コスト面でこちらを選んでも良いでしょう。
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【2025年発売】【型番:700430 700446 】
83・ゼンハイザー ACCENTUM Open
¥15,400 Amazon.co.jp (11/3執筆時)
タイプ:開放型(インイヤー)
再生周波数帯域:15Hz-25kHz
コーデック:SBC AAC
3D音響:
個人最適化:
連続再生時間:6時間
ドライバー:11mm
マイク:搭載
ノイキャン:
防水性能:
重さ:4.35g×2
第2に、ACCENTUM Openです。
1つ上と同じシリーズ名ですが、ショートスティック形状の開放型(オープンエア)になります。

重さは、片側4.35gと軽いです。
本体色は、クリーム色は、Amazon限定です。
ドライバーは、一方、11mmです。
このタイプの良い部分で、耳回りが小型でも、大きめのドライバーを乗せられます。
一方、開放型なので、音漏れはあります。
その部分は要不要としても、この価格でノイキャンが未搭載なのは、すこし謎です。
マイクは、搭載で、外音取り込みはできます。
コーデックも、SBCとAACのみで、立体音響にも非対応です。
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結論的にいえば、イマイチ目指す方向が見えてこない製品です。
同社から選ぶとしても、別のモデルが良いかと思います。
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【2023年発売】【型番:M3IETW3】
84・ゼンハイザー TV Clear Set 2
¥48.766 Amazon.co.jp (11/3執筆時)
タイプ:密閉型(カナル)
再生周波数帯域:
コーデック:SBC
3D音響:
個人最適化:
連続再生時間:15時間
ドライバー:6mm
マイク:搭載
ノイキャン:
防水性能:
重さ:5.7g×2
第3に、TV Clear Set 2です。
若干「特殊」な製品です。

こちらは、名前の通り「テレビ専用」設計です。
他社機でも繰り返し書いてきたように、現状のBluetoothコーデック技術だと、多かれ少なかれ、遅延が起こるので、テレビに向かない部分があります。

その部分で、本機は、HDMI端子とRCAケーブル対応の専用トランスミッタをTV側に置き、独自規格で送信することで、遅延に対処しています。
この方式は【ネックスピーカーの比較記事】で書いた諸製品にはわりと見られますが、完全ワイヤレスイヤホンだと、珍しいと言えます。
一方、ノイキャンもないですし、ドライバーも特段大きいわけではないので、自宅内外での音楽視聴にはあまり向かないです。
逆に、テレビであったら便利だろう、外音取り込みモード(=アンビエントアウェアネス)は付きますし、マイクもあるので、通話もできます。
騒音かでのセリフの聞きとりかかわる、クリアボイス(=スピーチクラリティ)も、5段階でかかりが調整できるので、完全にこの目的ならば、選択肢にできそうです。
バッテリーは、ノイキャン未搭載ということもあり15時間の保ちです。
ケースはQiワイヤレス充電対応で、本体に対して、1.5回分の充電ができます。
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【2024年発売】
85・ゼンハイザー MOMENTUM SPORT
¥22,200 Amazon.co.jp (11/3執筆時)
タイプ:密閉型(カナル)
再生周波数帯域:
コーデック:SBC AAC aptX-Adaptive
3D音響:
個人最適化:
連続再生時間:
ドライバー:10mm
マイク:搭載
ノイキャン:Wマイク式
防水性能:IP55
重さ:6.4g×2
第4に、「SPORT True Wirelessです。
2024年に登場する、同社のスポーツ用のハイエンドです。

重さは、片側が6.4gです。
形状は、ウイングが目立ちますが、名前通り「スポーツ用」で、落とさないような配慮のためです。装着調整用にイヤーフィンも用意され、フィット感を高めます。
防水・防塵性も、IP55ですので、雨天時のトレーニングにも使いやすいでしょう。
ドライバーは、10mmです。
大きいですし、カナルタイプです、仕組み的に密閉型ではなく「セミオープン」です。
ジョギングやワークアウトの利用では問題ないですが、この方式は音漏れはあるので、シーンは選ぶ方式です。

ノイズキャンセリングは、対応です。
こちらも、(自動でかかりは調整されない)普通のWマイク式です。
セミオープンでの搭載は珍しいです。
外音取り込みも可能な仕様なので、半解放ながら、パッシブ(耳せん)で遮音はスルしようと言えます。
バッテリー持続時間は、調査中です。
一方、特徴的で面白いのは、心拍数と体温の測定機能です。
ポラールとの技術協力とのことです。

ここは、このブログの以上の記事でみた、腕時計型でも賄えます。
ワークアウト時に利用している場合が多いでしょうが、耳の温度は一般的に「正確」だと言われますし、圧力を利用した耳での心拍数の計測も同じことが言えるようです。
ただし、この部分は、メーカーの発表と、後日の専門家による検証による部分ですので、現段階では判断保留にします。
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結論的にいえば、(それでも)計測部分に目が行く機種です。半解放型である点は、ワークアウト用と考えると問題ないと思いますが、なぜ、「セミオープン」にしたのか(音質と言うより、計測の必要からか?)を含めて、ちょっと分からない部分が多いので、発売されてから、補足しようかと思います。
7-2・AKGのイヤホン

続いて、AKGの完全ワイヤレスイヤホンです。
オーストリア初の老舗のオーディオ企業で、今は、JBLなどと同じグループです。
Atlasも同社のヘッドホンは昔から好きです。

【2024年発売】AKGN5HYBRIDWHT
86・AKG N5 Hybrid AKGN5HYBRIDBLK
¥38,500 Amazon.co.jp (11/3執筆時)
タイプ:密閉型(カナル)
再生周波数帯域:20Hz〜40kHz
コーデック:SBC AAC LDAC LC3 Plus
3D音響:
個人最適化:対応
連続再生時間:8時間
ドライバー:10mm
マイク:搭載
ノイキャン:Wマイク式(自動)
防水性能:IP54
重さ:6g×2
AKG N5 HYBRID は、AKGブランドだと初となる完全ワイヤレスイヤホンです。

重量は、6gです。
ショートスティック型ですが、なんとなく、同社のイメージに合っている形状に思えました。
イヤーピースは、3サイズが1つずつ同梱です。
特段の機能性はアピールされていません。
ドライバーは、10mmです。
工夫はコーティングの部分で、硬質のDLCコーティング振動板です。ダイヤモンドライクカーボンの略で、ダイヤとグラファイトカーボンの中間ほどの硬さです。
後発としてはさほど凝った仕様ではないですが、堅実でらしいと言えばらしいです。
ハイレゾ対応水準です。

音質のパーソナライズは、同社のAKG Headphonesアプリで可能です。
JBLなどと同じで、フィット調整した上で、音響をパーソナライズする方向です。
デノンほどの主張はないです。

Bluetoothコーデックは、SBC・AACのほかLDACとLC3対応です(後者はアップデート対応)。LDACでハイレゾ対応させています。

一方、本機は、USB-Cドングル(2.4GHz Bluetooth送信機)が付属です。
これを利用する場合、LC3 Plusでの送信ができます。一部で話題の「超低遅延コーデック」で、LC3の半分以下の低遅延だと言われる、可変ビットレートのApt-X LLのライバルです。
ゲームや映像視聴用ですが、どの程度の遅延で済むかは、Atlasもレビューに割と注目しています。
立体音響は、一方、規格対応しません。
通信安定性の面では、Bluetooth5.3に対応です。

ノイズキャンセリングは、Wマイク式(自動)です(リアルタイム補正付きHybrid Adaptive ANC)。
外耳道のサイズから音漏れ補正もできますし、フィット調整を含めて高度です。
連続再生時間は、8時間という表記です。
LDACやLC3 Plus利用時は短くなると思います。

防水性は、IP54です。
IPX4の防水性に、一定の防塵等級も持つことになります。
マイクは、左右ごとで3つです。
外音取り込み(ヒアスルー)、マルチポイント双方にも対応です。
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以上、AKGのN5 HYBRID の紹介でした。
先行している同族のJBLと比べて、仕様面で、こちらだけの飛び抜けた個性は感じないです。
ただ、チューンはAKGのものです。AKGは、JBLのような安定した低・中音域がありつつも、中・高音域の透明感が特徴です。質が良く聴き疲れにくい音質です。音源の質に左右されると言えばそうですが、一般的にハイレゾ再生に向きそうです。
7-3・Noble Audioのイヤホン

続いては、Noble Audioです。
21世紀初頭に操業した、米国の音響メーカーです。
どちらかと言えば、10万円以上のCIEM(特注のイヤホン)で知られる、ニッチな高級ブランドですが、本機はコンシューマ向けです。
日本では、音響機器を取り扱う商社のエミライが代理店であり、出所の信頼性もあります。

【2025年発売】(執筆時在庫なし)
87・Noble Audio FoKus TRIUMPH NOB-FOKUSTRH-B
¥(32,800) 楽天市場 (11/3執筆時)
タイプ:密閉型(カナル)
再生周波数帯域:20Hz – 20kHz
コーデック:SBC AAC Apt-X Adaptive LDAC
3D音響:
個人最適化:対応
連続再生時間:7.5時間
ドライバー:MEMS+10mm
マイク: 搭載
ノイキャン:
防水性能:IPX5
重さ:
Noble Audio FoKus は2025年に登場した製品です。
先述のように、同社の製品は、高級機だとキリがないのですが、市販のTWS型のイヤホンだと、このシリーズは、同社の上位機と言えます。
このシリーズは、執筆時、視聴できていないので、また試してから加筆します。

重さは、非公開です。
音質重視の「大粒」系で、ここを重視したい方が選ぶ機種ではないです。
ただ、先述のように、カスタムIEMを主業にする企業なので、そういったモデルの中では、装着性は良いでしょう。

イヤーピースは、通常用が3サイズです。
それに加えて、2層構造のダブルフランジタイプが2種付きます。

ドライバーはMEMS+6.5mmという構成です。
下位機よりドライバーは小さめですが、MEMS用の昇圧回路を従来と異なる独自のものとしたこととバーターだったようです。

音質のパーソナライズは、対応です。
同社のCIEM(特注のイヤホン)で採用されるものと同じです。
人間の、可聴周波数をふまえて、、周波数を細かく調整できます。
また、それをふまえて、EQをかなり細かく調整できます
立体音響は、非対応です。

Bluetoothコーデックは、SBC AACのほか、Adaptiveを含めたApt-XとLDACに対応です。
接続安定性の面は、Bluetooth5.3です。
問題ないです。マルチポイント接続も対応です。
ノイズキャンセリングは、非対応です。
外出先で使うことを狙った製品ではないですし、問題ないです。
外音取り込みは、ヒアスルー対応です。
連続再生時間は、音量50%で最大で7.5時間となります。
ノイキャンなしの機種としては短いです。
上位コーデックを利用すると短くなるでしょうし、そこまで長持ちはしません。
バッテリーケースは、1回分の充電量です。
ここも少なめですが、先述のように、持ちはこび用でもないですし、問題ないです。
防水性は、示されません。
マイクは、搭載です。
ただ、通話用のマイクスペックについては未記載ですが、 32kHzの音声通話が可能なaptX Voice対応で、通は品質は良いとされます。
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以上、FALCON MAX の紹介でした。
このシリーズの旧機は、ハイレゾ非対応でだいぶ仕様が異なるので、後日試して加筆します。
ただ、xMEMS製 COWELLドライバー +ドライバーという同社の新機軸の進化を(既製品で)試せる点で、注目すべき製品でしょう。
ワイヤードの多ドライバー製品は、まさにハイレゾ向きな音質ですし、クラス相応の解像感が期待できそうです。
一方、メインドライバーのサイズは若干気になる部分ですが、バランス調整が上手な企業である点と、先述のアプリによる調整をふまえると、妥協ではなく、このサイズが「最適解」だったのかなとは思います。いずれにしても、かなり気になる製品なので、加筆予定です。
7-4・Amazon Echoのイヤホン

続いて、Amazonが直販する完全ワイヤレスイヤホンとなるEcho Budsの紹介です。

【2022年発売】(執筆時在庫なし)
【充電ケースなし】
88・Amazon Echo Buds 第2世代
¥(12,980) Amazon.co.jp (11/3執筆時)
【充電ケースあり】
88・Amazon Echo Buds 第2世代
¥(14,980) Amazon.co.jp (11/3執筆時)
タイプ:密閉型(カナル)
再生周波数帯域:20Hz-20kHz
コーデック:SBC・AAC
3D音響:
個人最適化:
連続再生時間:5時間
ドライバー:5.7mm
マイク:搭載
ノイキャン:Wマイク式?
防水性能:IPX4
重さ:5.7g×2
Amazon Echo Budsは、米国のアマゾンが販売する完全ワイヤレスイヤホンです。
執筆時前まで在庫があったのですが、ちょうどセール期間だったからか、在庫がありませんでした。Amazonは冬はセールが多いのでその時「復活」するかもしれません。

PowerWave 5Wワイヤレス充電パッド
¥1,980 Amazon.co.jp (11/3執筆時)
本体色は、ホワイトとブラックです。
一方、本機については、2モデルあります。
普通の充電ケースのものと、ワイヤレス充電対応ケースのものです。
イヤホン自体は両方同じですが、後者のみQiでのワイヤレス充電が可能です。
ただ、充電パッド自体は別売です。ただ、5W給電で良いので(専用設計でなくて構わないならば)スマホ用のQi充電器でもOKです。

重量は、片側5.7gです。
ライバル機に比べても軽いといえます。ウイングチップを付けない前提なら、小型です。

イヤーピースは、4サイズが添付されます。
また、スポーツ用に固定したい場合につかうウイングチップが搭載です。
適切にフィットしているかアプリで試す機能があり、これは便利に思えます。

ドライバーは、ダイナミック型の5.7mmです。
平均よりわずかに小さめですが、低音は割と出ています。
カナル型ですが、2つのベント(孔)がある構造が奏功しているのかと思います。繰り返し書いてきたように、ベントが目立つ製品は音漏れが生じやすいです。
気になりはしませんが、図書館などの超静粛が要請される場所では、使い始めは、すこし気にしてみてください。
音質のパーソナライズは、一方、機能としてないです。
あえて言えば、イヤーチップのフィット機能はあります。
立体音響は、ノーフォローです。
ハイレゾも未対応です。

Bluetoothコーデックは、SBC・AACに対応します。
接続安定性の面では、一方、本機はBluetooth5.0に対応しています。

ノイズキャンセリングは、採用技術にしっかりとした明言はないです。
それでも、マイクは、外側2つ(1つはマイク用)と内側1つあります。

少なくとも、物理的には、「内と外」のマイクを使う(自動ではない)Wマイク式(Hybirid ANC)の配置です。
おそらく、そのように機能すると思いますが、確証はないです。データの付け合わせの部分で、異なった処理をなしている可能性はありますので。
とはいえ、自社開発の専用のノイキャンチップを使うSONY・Appleなどに工夫では及ばないものの、この価格を考えれば、それなりにノイキャンは効いていました。
連続再生時間は、ステレオ再生/ノイキャンONで5時間です。
バッテリーケースは、充電器を兼ねており、約2回分フル充電可能です。
先述のように、ワイヤレス仕様のケースもありますが、バッテリー量自体は同じです。

マイクは、搭載です。
本機も、外音取り込み機能があり、歩行時もある程度安全に利用できます。
一方、本機については、マイクに呼びかける形でAlexa(Amazonの音声AI)をスマホからBluetooth回線経由で呼び出せます。

なお、他社のイヤホン(SONY・JVC・JBL・Jabra)の一部機種で、Alexa対応製品は同じことができるので、この部分が「マスト」だとしても、必ずしも本機を選ぶ必要はないです。
ただ、呼び出す際の感度(正確性)はさすがにチューンがなされているようで、連携面は強みです。

防水性は、IPX4等級です。
本機は、ウイングチップを使う場合、ワークアウトでも使えそうです。
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以上、Amazon Echo Budsの紹介でした。
比較的小型で、スポーツに使い分けられる点、ノイキャンを搭載する点、小型の割にはしっかり低音が出る点など良い部分が多くある製品です。同社の音声AIを多用する方にはとくに、良い選択肢になると思います。
シーンによっては、ベント部分にはやや気をつける必要はありますが、それ以外は問題ありません。
7-5・Googleのイヤホン

続いて、米国のGoogleが直販する完全ワイヤレスイヤホンです。

【2025年発売】
89・ Google Pixel Buds 2a Hazel
89・ Google Pixel Buds 2a Iris
¥22,037 楽天市場 (11/3執筆時)
【2020年発売】
89・ Google Pixel Buds A-series
¥9,704 楽天市場 (11/3執筆時)
タイプ:密閉型(カナル)
再生周波数帯域:
コーデック:SBC AAC
3D音響:(空間オーディオ)
個人最適化:
連続再生時間:7時間
ドライバー:11mm
マイク:搭載
ノイキャン:Wマイク?
防水性能:IPX4
重さ:4.7g×2
Google Pixel Buds 2aは、Googleの販売するTWSイヤホンの入門機です。
旧機が残ります。
こちらは、ただノイキャン非搭載で、アダプティブサウンド機能で、騒音に応じて音量は調整できるだけでした。そのほか、バッテリー量がやや少なく(5時間)、防水性、探索(Find Hub)、マルチポイント接続などが旧機だと非対応です。
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結論的にいえば、価格差があるので、下位機として旧機は選択できますが、他社機だとこの価格でノイキャン付きもありますし、今選べる機種かは微妙なところです。
以下では、新機種をベースに説明をなしていきます。

重量は、5.1gです。
ユニット自体は小型ではないですが、重さは相当軽量です。
イヤーピースは、大・中・小の3サイズが付属です。
ドライバーは、11mmです。
相当大きなダイナミック型ドライバの採用が見どころです。
大きいですが、しっかりカナル(密閉型)です。詳しいスペックは非公開ながら、サイズに由来する安心感は大きいです。
一方、本機は、カナル式ですが、エアホールがあるタイプなので、多少の音漏れの心配はあります。図書館等の室内ほか、その他の場所でも音を出しすぎない方が良さそうです。
音質のパーソナライズは、一方、機能としてないです。

Bluetoothコーデックは、情報非公開です。
ただ、実際的には、SBCとAACに対応です。
立体音響は、対応です。
ただし、Google純正の一部端末(Google Pixel Tablet、Google Pixel 6 以降)と連携した場合に限られます。
通信安定性の面では、本機は、Bluetoothは5.4です。
問題ありません。
ノイズキャンセリングは、対応です(Silent Seal 1.5)。
細かい仕様は非開示ですが、耳内の遮音状態を検知するという記述からしてWマイク式ではあるでしょう。
ただ、詳細は非開示ですので、正確なところは不明です。騒音のリアルタイム分析(騒音レベル・騒音種類)はしていないのではないかと思います。
連続再生時間は、7時間です。
充電ケースは、24時間分となります。
マイクは、搭載です。
ただ、外音取り込みモード(アンビエント機能)もあります。

防水性は、IP54相当の防塵防滴に対応します。
また、固定用アーチがあるので、形状的にスポーツ利用にも向きます。

音声アシスタントは、Googleアシスタントに公式対応します。
タップか、発話キーワード(OK Google)でOKですが、Wi-Fiを装備するわけではないので、Androidスマホ利用を前提とします。
面白いのがリアルタイム翻訳機能です。
OS側の機能性なので他社のイヤホンでも使えますが、本機はイヤホン側のボタン1つで立ち上げられます。デュアルビームフォーミングマイク(指向性マイク)を2機と音声加速度計を搭載します。
自分の声は搭載マイクを通して、スマホの翻訳アプリに送られ、スマホの文字かスピーカーで相手に伝えます。相手からの返答は、スマホマイクが拾いイヤホンに戻ってきます。
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以上、Google Pixel Buds 2aの紹介でした。
次に見る上位機と比べると、音質面、ノイキャン面とも、値段差以上の差を感じます。
とはいえ、今後登場する新機能を含めて連携面で「純正がやや有利」なのは確かなので、そこまで音質は重視せずともよく、むしろ「連携面」の利便性を重視したい場合、選択肢の1つにできるでしょう。

【2024年発売】
90・ Google Pixel Buds Pro 2
¥17,100 楽天市場 (11/3執筆時)
【2022年発売】
90・ Google Pixel Buds Pro
¥13,793 楽天市場 (11/3執筆時)
タイプ:密閉型(カナル)
再生周波数帯域:
コーデック:SBC AAC
3D音響:
個人最適化:
連続再生時間:8時間
ドライバー:11mm
マイク:搭載
ノイキャン:Wマイク(自動)相当
防水性能:IP54
重さ:4.7g×2
Google Pixel Buds Pro 2は、Google純正の完全ワイヤレスイヤホンの上位シリーズです。
新旧ありますが、今回は、制御チップの変更(Tensor A1)がありました。
それに伴い、ノイキャンの精度が旧機の2倍という表記になります。制御チップの変更で(おそらく)通信安定性も向上していると思われます。また、新チップの採用で、GoogleのAi(Gemini)をハンズフリーで利用できる機能性が加わりました。
ただし、今のところ英語のみです(後日調査予定あり)
そのほか、後述する立体音響に対応したほか、新機種は、だいぶ軽量化(6.2g→4.7g)しました。
これに伴うドライバーの小型化はないようですが、安定化のため、固定用アーチが付くなど、形状は少し変わっています。
あとは、目に付く違いはないので、新機種をベースに以下、紹介していきます。

重量は、4.7gです。
Appleをライバルと考えると、今回、の改良でそれを上回る軽さを手に入れました。
イヤーピースは、大・中・小の3サイズが付属です。

ドライバーは、旧機同様、11mmのダイナミックドライバを搭載します。
ノイキャン機能搭載ですが、ドライバの大きさでは妥協しておらず音質重視です。
なお、22年機とサイズは同じですが、高周波チャンバー(気室)の採用で、高音域の再現性は、同社によれば改善されています。
一方、本機も、大きめのエアホールがあるので、(極小ながら)音漏れの心配はあるタイプです。
これは、低音域の質とバーターなので、仕方ないです。

Bluetoothコーデックは、公式には情報がないです。
ただ、引き続きSBCとAACのようで、Apt-X系列は非対応です。
通信安定性の面では、Bluetooth 5.4です。
問題ありません。
立体音響は、本機も、Googleの空間オーディオ機能に対応します。
ヘッドトラッキングにも対応するので、ここも、OSの違いはあるにせよ、Appleに追いついたと言えます。

ノイズキャンセリングは、Wマイク式(自動)です。
リアルタイム分析も周囲の騒音状況ほか、イヤホンの装着状況の検知も行い、自動で、ノイキャンの「かかり」を調整します。
先述の新チップ(Tensor A1)が前世代の2倍で、センシング密度も(300万回/秒)という表記です。
仕組みは(非開示なので)不明ですが、この部分で、現行水準の平均値以上の性能はあります。
パーソナライズも、Silent Seal機能という名前で、ノイキャン部分のフィッティング機能を持ちます。
ユーザーの耳の形や聞こえ方に合わせた調整機能とされますし、ノイキャン部分の総合性能は、十分でしょう。
加えて、音声加速度計も、搭載です。
イアホン利用時の自動的な圧力調整のためのものでした。圧はカナル型イヤホンで不快に感じやすい部分なので、ワンポイントでしょう。
連続再生時間は、ノイキャンを利用して7時間です。
充電ケースは、13時間分となります。ワイヤレスQi充電対応です。
マイクは、本機も搭載です(片側3つ)。
下位機種同様に、ビームフォーミング対応で、先述の音声加速度計及び、風切り音対策のためのメッシュカバーなど工夫が見られます。
スティックのないこの形状のタイプでは、性能は期待できるといえます。
外音取り込みモードも装備しますし、。
防水性は、IP54相当の防塵防滴に対応します。
完全防水ではないが、飛沫防水はあるとというレベルです。
防塵性もあります。
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以上、 Google Pixel Buds Pro 2の紹介でした。
大きめのドライバーで、(最大手ほどではないにせよ)しっかりしたノイキャンを装備します。
流行の空間オーディオもフォローできますし、先述の生成AI対応の部分を含めて、OS供給企業の純正品として堅実な性能を期待できそうです。あえて言えば、ハイレゾ系の音源がフォローされないですが、ここは問題ないという方が多そうです。
次回につづく!
完全ワイヤレスイヤホンのおすすめは結論的にこの機種!
というわけで、今回は音楽用の完全ワイヤレスイヤホンの比較の7回目記事でした。
記事はまだまだ、続きます。

8・完全ワイヤレスイヤホンの比較 (8)
8-1:サムスン〈韓国〉
8-2:ファーウェイ〈中国〉
8-3:シャオミ 〈中国〉
9・完全ワイヤレスイヤホンの比較 (9)
=予算別・目的別のおすすめの提案【結論】
次回の7回目記事(こちら)では、サムスンほかスマホ企業の完全ワイヤレスイヤホンを、追加でみていきます。
音質の良さ ★★★★★
ノイズキャンセル ★★★★★
ハイレゾ再生 ★★★★★
立体音響 ★★★★★
軽さ ★★★★★
防水性 ★★★★★
総合評価 ★★★★★
その上で、8回目記事(こちら)の、全体の結論編に入ります。
今回紹介した「全製品」から、予算別・目的別に、最終的なAtlasのおすすめ機種!を提案していきます。
引き続きよろしくお願いします。
7回目記事は→こちら!
