1回目記事からの続きです→こちら
2-1・マイクロンのSSDドライブの比較
続いて、米国のマイクロンのSSDです。
半導体メーカーで、WDやキオクシア同様、自社で中身まで製造できます。
ーーー
なお、今回も、Atlasのおすすめポイントについては、赤字系で、イマイチと思う部分については青字系で、本文を記していきます。
【2022年発売】
【500GB】
33・crucial P3 CT500P3SSD8JP
¥5,300 Amazon.co.jp (1/28執筆時)
読込速度:3500MB/s
書込速度:1900MB/s
ランダム:
【1TB】
34・ crucial P3 CT1000P3SSD8JP
¥8,600 Amazon.co.jp (1/28執筆時)
読込速度:3500MB/s
書込速度:3000MB/s
ランダム:
【2TB】
35・crucial P3 CT2000P3SSD8JP
¥21,700 Amazon.co.jp (1/28執筆時)
読込速度:3500MB/s
書込速度:3000MB/s
ランダム:
【4TB】
36・ crucial P3 CT4000P3SSD8JP
¥59,547 Amazon.co.jp (1/28執筆時)
読込速度:3500MB/s
書込速度:3000MB/s
ランダム:
【共通の仕様】
メモリ:3D NAND
I/F:PCI Express 3.0
ヒートシンク:
保証期間:5年間
書込耐久性:220TBW/ 1TB
Crucial P30シリーズは、米国の半導体製造企業となるマイクロンの製品です。
日本はASKが代理店で、輸入販売しています。
同社のMicron 3D NANDを搭載です。
ドライブの速度は、500GBの書込速度を除けば、全て高速です。
ただ、本家を含めて、ランダムアクセスのデータは非公開です。
耐久性は、1TBで220TBW/です。
あまり良いとも言えません。
保証期間は、5年間の限定保証です。
---
以上、Crucial P30シリーズの紹介でした。
速度面のスペックは良く、メモリも自社製造なので信頼性もあります。
ただ、耐久性のスペックが少し悪いのと、ランダムアクセスデータがないのが、少し物足りないと言えます。
基本的には、普及版といえ、コスパを重視して選ぶ機種でしょう。1TBはその意味で安いですが、先述のように、書き込み速度と、耐久性を見るとやや選びがたいでしょうか。
2-2・その他のSSDドライブの比較
最後に、ここまでみた製品以外のメーカーのSSDドライブをまとめてみることにします。
自社工場をもたず販売だけの企業と、半導体は作らないが表面実装だけは自社工場の企業を含みます。
ーーー
【202年発売】
【旭東エレクトロニクス SE900 NVMe SSDシリーズ】
【256GB】
37・ SUNEAST SE900NVG3-256G
¥3,380 Amazon.co.jp (1/28執筆時)
読込速度:3200MB/s
書込速度:1200MB/s
ランダム:
【512GB】
38・ SUNEAST SE900NVG3-512G
¥5,280 Amazon.co.jp (1/28執筆時)
読込速度:3500MB/s
書込速度:1500MB/s
ランダム:
【1TB】
39・SUNEAST SE900NVG3-1TB
¥7,780 Amazon.co.jp (1/28執筆時)
読込速度:2500MB/s
書込速度:1800MB/s
ランダム:
【2TB】
40・ SUNEAST SE900NVG3-2TB
¥14,980 Amazon.co.jp (1/28執筆時)
読込速度:3500MB/s
書込速度:2800MB/s
ランダム:
【共通の仕様】
メモリ:3D NAND
I/F:PCI Express 3.0
ヒートシンク:
保証期間:3年間
書込耐久性:不明
SUNEAST SE900 NVMe SSDシリーズは、大阪の旭東エレクトロニクス が販売する製品です。
工場を持たない企業なので、調達して販売している形です。
防犯カメラが主力のようです。
ドライブの速度は、サイズによりマチマチです。
しかし、2TBについては、値段の割にスペックが良いです。
容量による速度の刻みに法則性がない(比例していない)のと、ランダムアクセスの情報がないのが気になる部分です。
耐久性は、問題点で、書込耐久性の情報がないです。
保証期間は、3年間の国内保証です。
---
以上、 SE900 NVMe SSDシリーズの紹介でした。
価格面の安さは言及に値します。ただ、仕様が完全に開示されず、この安さということで、コントローラー含めて安い理由はそれなりにあると言えます。
【2021年発売】
【CSSD-EG2VNQシリーズ】
【500GB】
41・ CFD EG2VNQ CSSD-M2O5GEG2VNQ
¥7,400 Amazon.co.jp (1/28執筆時)
読込速度:2400MB/s
書込速度:1750MB/s
ランダム:(130K/370K IOPS)
【1TB】
42・ CFD EG2VNQ CSSD-M2O1TEG2VNQ
¥12,380 Amazon.co.jp (1/28執筆時)
読込速度:2400MB/s
書込速度:1750MB/s
ランダム:(130K/370K IOPS)
【2TB】
43・ CFD EG2VNQ CSSD-M2O2TEG2VNQ
¥26,100 楽天市場 (1/28執筆時)
読込速度:2400MB/s
書込速度:1750MB/s
ランダム:(130K/370K IOPS)
【共通の仕様】
メモリ:3D NAND
I/F:PCI Express 3.0
ヒートシンク:
保証期間:3年間
書込耐久性:150TBW/ 1TB
CSSD-EG2VNQシリーズは、日本のPCパーツ代理店のCFDが販売するSSDです。
中身のSSDを製造してはいないので、他社のものを積みます。
ただ、その部分では、キオクシア(BiCS4)と、Micron(Micron B27)のどちらかが使われるという、かなりアバウトな製品です。
ドライブの速度は、上表のように、WD Blue水準の「そこそこ」スペックです。
また、コントローラーは同じですが、SSD自体が2社供給なので、「最大値」に個体差はあるでしょう。
耐久性は、1TBで150TBW/です。
あきらかに低いです。
保証期間は、本機は3年間と短めです。
製造企業ではない弱点です。
---
以上、 CSSD-EG2VNQシリーズの紹介でした。
M2タイプの内蔵SSDでは、「最安級」です。
ただ、耐久性をはじめとして、スペックは高くないので、この部分では期待値は低いです。
中身のSSDの製造企業が特定されない部分も大きなネックです。
その他、各社の製品を順番に「ざっと」みておきます。
【2021年発売】
【CSSD-EG2VNQシリーズ】
【500GB】
44・キングストン NV1 SNVS/500G
¥(7,280) Amazon.co.jp (1/28執筆時)
読込速度:2100MB/s
書込速度:1700MB/s
ランダム:
【1TB】
45・キングストン NV1 SSD SNVS/1000G
¥16,780 Amazon.co.jp (1/28執筆時)
読込速度:2100MB/s
書込速度:1700MB/s
ランダム:
【2TB】
46・キングストン NV1 SSD SNVS/2000G
¥27,800 Amazon.co.jp (1/28執筆時)
読込速度:2100MB/s
書込速度:1700MB/s
ランダム:
【共通の仕様】
メモリ:3D NAND
I/F:PCI Express 3.0
ヒートシンク:
保証期間:3年間
書込耐久性:記載なし
第1に、米国のキングストンが販売するNV1 NVMe PCIe SSDです。
こちらも、安さ自慢」の製品です。
ただ、中身のSSDの製造企業が非開示である上で、保証期間、耐久性も不明瞭です。
日本の販売歴も長い信頼性のある企業ですが、中身の分かるメーカーと大きな価格差もないですので、やや選びにくいといえばそうです。
【2021年発売】
【ギガバイト M30シリーズ】
【500GB】
47・ GIGABYTE M30 GP-GM30512G-G
¥10,950 楽天市場 (1/28執筆時)
読込速度:3500MB/s
書込速度:3000MB/s
ランダム:308K/332K IOPS
【1TB】
48・ GIGABYTE M30 GP-GM301TB-G
¥19,420 楽天市場 (1/28執筆時)
読込速度:3500MB/s
書込速度:2600MB/s
ランダム:350K/302K IOPS
【共通の仕様】
メモリ:3D NAND
I/F:PCI Express 3.0
ヒートシンク:
保証期間:5年間
書込耐久性:600TBW/ 1TB
第2に、台湾のPC機器メーカーのギガバイトの製品です。
こちらについては、スペック的に速度は速く、耐久性も高いですが、ランダムアクセス速度は、この価格の製品としては遅めです。
中身のSSDの製造企業も不明ですので、費用対効果において、あまり安いとは言えないでしょう。
【2022年発売】
【500GB】S78-440K070-P83 HD3331
49・ MSI SPATIUM M390 NVMe M.2 500GB
¥11,053 Amazon.co.jp (1/28執筆時)
読込速度:3300MB/s
書込速度:2300MB/s
ランダム:300K/550K IOPS
【1TB】S78-440L650-P83 HD3330
50・ MSI SPATIUM M390 NVMe M.2 1TB
¥14,241 Amazon.co.jp (1/28執筆時)
読込速度:3300MB/s
書込速度:3000MB/s
ランダム:420K/550K IOPS
メモリ:3D NAND
I/F:PCI Express 3.0
ヒートシンク:
保証期間:5年間
書込耐久性:400TBW/ 1TB
第3に、台湾のMSIです。
同社のM390シリーズは、値段のほか、速度的には見どころがあり、保証も5年です。
中身は、おそらくサムスンからの調達に思えます。
そちらと比較する場合、価格的なメリットは現状ではあまりなく、機能面でも特段目立つところはないです。
ーーー
【2023年発売】
【500GB】S78-440K160-P83 HD3826
51・MSI SPATIUM M371 NVMe M.2 500GB
¥4,980 Amazon.co.jp (1/28執筆時)
読込速度:2200MB/s
書込速度:1150MB/s
ランダム:60K/200K IOPS
【1TB】S78-440L870-P83 HD3827
52・ MSI SPATIUM M371 NVMe M.2 1TB
¥8,800 Amazon.co.jp (1/28執筆時)
読込速度:2350MB/s
書込速度:1700MB/s
ランダム:90K/280K IOPS
【2TB】(執筆時日本未発売)
53・ MSI SPATIUM M371 NVMe M.2 1TB
¥-------
読込速度:2350MB/s
書込速度:1900MB/s
ランダム:135K/350K IOPS
メモリ:3D NAND
I/F:PCI Express 3.0
ヒートシンク:
保証期間:5年間
書込耐久性:480TBW/ 1TB
一方、M731シリーズは、MSIの下位シリーズです。
第3世代のSSDとしては、書込速度が遅めです。安めの理由はそこにあると言えます。
【2022年発売】
LEGEND 750 750シリーズ
【500GB】
54・ ADATA TEC ALEG-750-500GCS
¥7,980 Amazon.co.jp (1/28執筆時)
読込速度:3500MB/s
書込速度:2450MB/s
ランダム:370K/190K IOPS
【1TB】
55・ ADATA TEC ALEG-750-1TCS
¥12,309 Amazon.co.jp (1/28執筆時)
読込速度:3500MB/s
書込速度:3300MB/s
ランダム:420K/260K IOPS
メモリ:3D NAND
I/F:PCI Express 3.0
ヒートシンク:あり(3.3mm)
保証期間:3年間
書込耐久性:600TBW/ 1TB
第4に、台湾の台湾のA-DATAのLEGEND 750シリーズです。
ポイントは、薄めながらヒートシンクが付く点です。
同社によると15%の冷却率の向上とのことです。
速度面・耐久性でも優秀ですが、あえて言えば、ランダムライトの値が少し落ちます。
−−
【2022年発売】
LEGEND 750 740シリーズ
56・ ADATA TEC ALEG-750-1TCS
¥12,075 Amazon.co.jp (1/28執筆時)
1TB:ALEG-740-1TCS
500GB:ALEG-740-500GCS
250GB:ALEG-740-250GCS
読込速度:2500MB/s
書込速度:2450MB/s
ランダム:180K/190K IOPS
メモリ:3D NAND
I/F:PCI Express 3.0
ヒートシンク:あり(3.13mm)
保証期間:3年間
書込耐久性:300TBW/ 1TB
なお、下位機種となるLEGEND 740シリーズもリンク先にあります。
1TBのスペックを出しましたが、値段の分、速度性能と耐久性が劣ります。
ただ、ヒートシンクは付属するので、速度低下にはある程度強そうです。
【2021年発売】
【256GB〜2TB】(128GB売り切れ)
57・ ADTEC ADC-M2D1P80
¥5,387〜 Amazon.co.jp (1/28執筆時)
128GB:ADC-M2D1P80-128G
256GB:ADC-M2D1P80-256G
512GB:ADC-M2D1P80-512G
1TB:ADC-M2D1P80-1TB
読込速度:1800MB/s
書込速度:600MB/s 1200MB/s
ランダム:不明
メモリ:3D NAND
I/F:PCI Express 3.0
ヒートシンク:
保証期間:3年間
書込耐久性:
第5に、日本のADTECです。
こちらも、比較的格安なSSDを輸入します。
ただ、中身の製造メーカーほか、書込耐性などのスペックが非開示です。
次回に続く
内蔵タイプのSSDドライブのおすすめは結論的にこれ!
というわけで、今回は、内蔵SSDドライブの比較の後編記事でした。
しかし、記事は、もうすこしだけ「続き」ます。
5・内蔵SSDドライブのまとめ 【結論】
=最終的なおすすめ製品の提案
読出速度 ★★★★★
書込速度 ★★★★★
耐久性 ★★★★★
保証 ★★★★★
総合評価 ★★★★★
最終回の5回目記事(こちら)は、「結論編」です。
今回紹介した製品をふくめて、いつものように、目的別・予算別にAtlasのおすすめ機種!を提案しておきます。
引き続き、よろしくお願いします。
5回目記事は→こちら !