1回目記事からの続きです→こちら
2-1・キークロンのMac用キーボード

2回目記事のトップバッターは、キークーロンの「Mac 日本語配列」のキーボードです。
同社はキックスターターからはじまったベンチャーの製品です。
海外では数年前から有名な製品でしたが、2021年からコペックジャパンが正規輸入をはじめると同時に、日本語モデルも展開しています。
1・Mac対応キーボードの比較 (1)
1-1:選び方の基本の説明【導入】
1-2:Apple〈米国〉
1-3:ロジクール〈スイス〉
2-4:Matias 〈カナダ〉
2・Mac対応キーボードの比較 (2)
2-1:キークロン〈香港〉
2-2:富士通〈日本〉
2-3:東プレ〈日本〉
2-4:FILCO〈日本〉
3・Mac対応キーボードの比較 (3)
3-1:最終的なおすすめの提案【結論】
今回も、1回目記事の冒頭(こちら)で書いた「選び方の基本」に沿いながら、各機の説明をします。
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また、以下の記事では、Atlasのおすすめポイントを赤系の文字色で、イマイチと感じる部分を青字で記します。

【2024年発売】
【ゲータロン・赤軸】
25・キークロン Q6 Max QMK/VIA SKU: Q6M-M1-JIS
25・キークロン Q6 Max QMK/VIA SKU: Q6M-P1-JIS
¥43,890 楽天市場 (11/19執筆時)
【ゲータロン・茶軸】
26・キークロン Q6 Max QMK/VIA SKU: Q6M-M3-JIS
26・キークロン Q6 Max QMK/VIA SKU: Q6M-P3-JIS
¥43,990 楽天市場 (11/19執筆時)
【ゲータロン・バナナ軸】
27・キークロン Q6 Max QMK/VIA SKU: Q6M-M4-JIS
27・キークロン Q6 Max QMK/VIA SKU: Q6M-P4-JIS
¥43,990 楽天市場 (11/19執筆時)
OS対応:Win Mac
キー方式:メカニカル式(ゲータロン)
配列:日本語108キー
接続:Bluetooth 5.1 USB有線/無線
キーピッチ:19mm
キーストローク:4mm
Fキー:フルサイズ
バッテリー:充電式(110時間)
Q6 Max は、キークロンの日本語のフルサイズキーボードです。
同社は「カスタムメイド」に近いラインアップ展開で、USキーボードなら(それこそ)各サイズ、各軸色で無数にあります。
一方、JISでだされているものも以前だと多くあったのですが、生産完了モデルを除く、現行機だと、以上のモデルが「代表的」といえます。

重さは、約2.2kgです。
筐体はアルミですし、しっかり重めです。
動きにくいのは、メリット性といえます。
バックライトは、RGBカラーに対応します。
基本ゲーム用の仕様ですが、OFFや単色にもできます。
接続方式は、2.54HzのUSB無線とBluetoothのスイッチ切替式です。
有線のUSB-Cも対応です。
スイッチは、中国のゲータロンが出すGateron Jupiter スイッチです。
メカニカル式ですが、ロープロ(低身長)ではなく、普通のキーです。
軸の種類は、3種類です。
一方、本機は、ホットスワップ対応です。
ドイツのCheryのMXスイッチ(5pin)と互換するのでスイッチごと交換できる仕様です。
同社の光学式キーほか、Kailhなど同じ形状のものならば対応できます。3pinも使えるようです。
打鍵感は、キーによって変わります。
茶軸は、ゲータロンも標準的な押し味です。
荷重は55g、APは2mm、ストロークは4mmほどです。
一般的なクリック音があるため、底付き音とともに静音性は普通ながら、軽快感も、押し味もバランスが良い仕様です。
バナナ軸は、タクタイル(クリック感)があるタイプです。
荷重は59g、APは2mm、ストロークは3.4mmほどです。
やや浅めのストロークですが、感じは「4mm」と変わらず「フルハイト」です。
ただ、「カチッと」いう感じの青軸ほどクリッキーではなく、茶軸寄りのクリック感(トコトコ」寄りです。ストロークがやや浅めなので、青軸と同じほどの荷重(約60g)ですが、押し心地はやや軽めで、(青軸に比べれば)やや静かと言ったところです。
ただ、底打ちした際のクッション感はやや弱めで、打ち味は青軸かとは思います。
赤軸は、リニアの反発感で、スイッチ音がないタイプです。
荷重は45g、APは2mm、ストロークは3.4mmほどです。
それなりに静かですが、打鍵の正確性の部分では茶軸に負ける感じです。ただ、高速タイピングには適します。
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結論的にいえば、 茶軸がオーソドックスで、赤軸は、軽く速めに打ち心地が好きな方向けの特化型といえます。FILCOのマジェスタッチが採用していた、チェリーのMXの同色軸の傾向とあまり変わりません。
バナナ軸は、仕事用だと、誤入力を防ぐため重めの打鍵感とある程度の「クリックした感(ひっかかり)」が欲しい方で、それなりに打鍵は減らしたい方向けです。
ただ、特殊な押し味ではあります。茶軸を利用した経験のある方は、それだと、押し味心地が「ちょっと軽めだな」と感じた方に向くでしょう。

なお、本機は、大型バーの打鍵も良いです。
全機とも大きめなキー(スペース・シフト・エンター)へのねじ込み式のスタビライザー採用の言及があります。
筐体も、吸音性を高め、ノイズを低減し、打鍵の安定感を高める独自の工夫があります。
例えbあ、高価な削り出しのアルミ筐体の採用や、底打ち感を防ぐ「ガスケットマウント」など多くの工夫があります。
本機は、同社の(英語用のみ展開のスタンダード機と違って)プロ版に相当するので、仕様面で、こうしたこだわりがあります。
キートップは、耐久性のあるPBT樹脂キャップを採用します。

キー配列は、日本語108キーです。
配置は、キー自体の変更や、文字列の入力など自由に設定できます。

各OSへの対応は、Win Macに公式対応です。
本機の場合、QMK+VIA対応で、キーボード内のファームウェアの書換で対応させる方式です。
OS側をいじるソフトウェアマクロ(キーリマップ)と違って、機種に依存しないメリットがあります。また、Macの場合OSの更新に伴う諸問題もクリアできると言えるでしょう。
ハードマクロは、昔と違って、視覚的にプログラムができるソフトが提供されるようになったため、中級者以上ならば、プログラムの知識がなくともできます。そして、結構便利に使えます。
タブレットはIPad OS(iPad OS 16.1以降)ならば、JIS配列のキーマップが、OS側で公式対応されるのでキー配置通りに打てるでしょう。Android系は、特殊なUIを使う企業の製品もあるため、何とも言えません。

なお、本機は日本語Mac仕様のキートップですが、Windows用には、交換キーがデフォルトで付属です。このほか、右上には、ボリュームやアプリ切替ほかに設定できる、回転ノブもあります。

Bluetoothのバージョンは、5.1です。
バッテリーは、4000mAhで、LEDオフでも180時間の保ちです。
若干、短いですが、これは「てんこ盛り」の仕様ですし、仕方ないでしょう
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以上、 キークロンのQ6 Max の紹介でした。
ニッチな製品ですが、使ってみるとかなりしっかりしたキーボードです。わざわざ日本語化して「多国籍化」しているだけの理由はあります。
値段の面では「他山の石」でしょうが、ホットスワップとQMK/VIA対応ですし、Mac用にキーボードを「カスタマイズ」する場合の「上級者向けの原型機」として、結構、良いように思いました。
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【2024年発売】
【ゲータロン・赤軸】
28・キークロン Q1 Max QMK/VIA SKU: Q1M-M1-JIS
28・キークロン Q1 Max QMK/VIA SKU: Q1M-P1-JIS
¥43,890 楽天市場 (11/19執筆時)
【ゲータロン・茶軸】
29・キークロン Q1 Max QMK/VIA SKU: Q1M-M3-JIS
29・キークロン Q1 Max QMK/VIA SKU: Q1M-P3-JIS
¥43,890 楽天市場 (11/19執筆時)
【ゲータロン・バナナ軸】
30・キークロン Q1 Max QMK/VIA SKU: Q1M-M4-JIS
30・キークロン Q1 Max QMK/VIA SKU: Q1M-P4-JIS
¥43,890 楽天市場 (11/19執筆時)
OS対応:Win Mac
キー方式:メカニカル式
配列:日本語84キー
接続:Bluetooth 5.1 USB有線/無線
キーピッチ:19mm
キーストローク:4mm
Fキー:あり
電池: 110時間(バッテリー)
なお、キークロンのQシリーズは、フルサイズほかMacキー配列の80%テンキーレスのキーボードもあります。
キーなどの仕様は同で、テンキーがない以外は配置も特殊ではないです。必要に応じて選んでも良いでしょう。
2-3・MatiasのMac用キーボード

続いて、富士通のキーボードです。
富士通は、子会社のPFU(リコーに売却)でHHKBなどのキーボードをだしていましたが、こちらは、パソコンを出すFCCL系統でだされる製品です。
【2022年発売】
31・富士通 FMV Mobile Keyboard FMV-NKBUD
31・富士通 FMV Mobile Keyboard FMV-NKBUL
31・富士通 FMV Mobile Keyboard FMV-NKBUR
¥22,000 楽天市場 (11/19執筆時)
OS対応:Win Mac, iPad OS
キー方式:パンタグラフ式
配列:日本語86キー
接続:Bluetooth LE
キーピッチ:19mm
キーストローク:1.5mm
Fキー:小サイズ
電池: 充電式(1ヶ月)
FMV Mobile Keyboardは、富士通が販売する高級な小型Bluetoothキーボードです。
自社PCの40周年記念にでた製品の1つでクラウドファンディング経由の商品化でした。
500g以下の軽量でしっかりした打ち味の高級キーボードは市場にあまりないので、期待の新製品と言えます。

重さは、350gです。
個人的に、持ち運んでも苦でない「ギリギリ」の重さに思います。
ただ、主なニーズは、小型キーボードの導入で、机上を片付けたい方向けでしょう。

キーボードの形式は、パンタグラフ式です。
PCメーカーらしく専用設計で、反発感にこだわる設計です。
押した際は重めの荷重で「押した感」を持たせるように調整しています。
加えて、底打ちになる前に、キーを反応するようにすることで、キーの反応性の部分での快適感を高める工夫もあります。

また、キーごとに荷重を変える工夫や、キー自体に凹みを付ける工夫(球面シリンドリカルキー)もみられます。
薄型で小型キーボードは、(構造的に)パンタグラフ式にせざるを得ない限界がありますが、その条件下で工夫があるのは良い部分です。
キーが沈む深さ(ストローク)は、一方、1.5mmです。
沈み込みは、平均より浅めです。
その部分を補うために、先ほど書いたパンタグラフ部分の工夫を施したと言えます。
1.8mm程度のストロークがある製品を比べて「押し味はどうか」という部分はありますが、見映えと携帯性は圧倒的に上回ると言えるでしょう。

キーサイズは、ピッチが19mmなので、しっかり押せます。
キー配列は、Windowsキーがある日本語86配列の省スペースキーボードです。
マイクロソフトのキーボード(83キー)と比べると、最上段右側に、プリントスクリーン・インサートなどのショートカットキーが多い構成です。
そのかわり、Fキーは小さめですが、その他はだいたい標準配置ですので問題は感じません。
タッチパッドは、本機は付属します。
Windowsだと、4本指ジェスチャを含めて設定できます。Macは、ただ、2本指までの諸操作です。

各OSへの対応は、Win Mac, iPad OS,公式対応です。
Androidは非対応です。
本機は入力モードを3種類(Win・Mac・iOS)用意して、キーボード内で信号変換する方式なので、対応には確実性があります。ロジクールなどの自動判定だと誤判定はありますから。なお、ボタン横のランプでキーマップの状況も分かるようにしています。
ペアリングも3台まで対応です。
加えて、各OSで、内蔵タッチパッドを利用してのジェスチャーに対応です。
ただ、パッドのサイズ感も含めて、複数の指を使う場合の操作性はイマイチでしょう。

充電方式は、バッテリー式です。
ただ、 とはいえ、バックライトを装備する点と、マウスパッドの信号も処理するためでしょうが、Bluetooth5(LE)ながらバッテリーは1ヶ月の保ちです。
充電は、USB-Cなので多くの場合、問題ないでしょう。
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以上、富士通のFMV Mobile Keyboardの紹介でした。
構造的・配置的にノートPCそのままの使い勝手が欲しいという場合に、候補になるかと思います。筐体の形状(厚み)やタッチパッドがある部分を含めて、そのように言えます。裏面に滑りやすさについての対策がありますし、練って出した製品に思えます。
基本的には、Windows用に出された製品ですが、スイッチ切替でMacに対応させる方式なので、信号自動判定方式より「確実」に対応できそうです。
ストロークの浅さは、個人的に懸念材料となりますが、同じストロークで、同じ構造の同社のノートPC(FMV UH)を参考にすると、15mmであることは感じさせないとは言えます。
2-4・東プレのキーボード
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続いて、日本の東プレのRealForceキーボードです。
なお東プレは、現行機の前世代(RealForce R3)は、Mac刻印の日本語・英語キーボードとも展開がありましたが、現行世代だと未発売です。
ただ、「選び方の基本」で書いたように、サードパーティのキーリマップソフト(Karabiner-Elements)でカスタマイズできます。
日本で「仕事用に」人気のキーボードですので、今回見ています。
ただし、東プレは、このブログだと【東プレRealForceキーボードの比較記事】がメイン記事です。そちらの方に全機で全機を「より詳しく」紹介しています。

【2025年発売】
(かな刻印なし)(黒・白)
32・ 東プレ REALFORCE R4 R4HC11
32・ 東プレ REALFORCE R4 R4HC21
¥36,520 Amazon.co.jp (11/19執筆時)
(かな刻印あり)(黒・白)
33・ 東プレ REALFORCE R4 R4HC61
33・ 東プレ REALFORCE R4 R4HC71
¥36,520 Amazon.co.jp (11/19執筆時)
荷重:ALL45g
(かな刻印なし)(黒・白)
34・ 東プレ REALFORCE R4 R4HC12
34・ 東プレ REALFORCE R4 R4HC22
¥36,520 Amazon.co.jp (11/19執筆時)
荷重:変加重
(かな刻印なし)(白のみ:黒欠品)
35・ 東プレ REALFORCE R4 R4HC13
35・ 東プレ REALFORCE R4 R4HC23
¥36,520 Amazon.co.jp (11/19執筆時)
荷重:ALL30g
OS対応:Windows (Macは要リマップ)
キー方式:メカニカル式
配列:日本語91キー
接続:Bluetooth 5.0 USB有線
キーピッチ:19mm
キーストローク:4mm
テンキー:あり
Fキー:フルサイズ
電池: 単4電池×3(3ヶ月持続)
R4HC11などは、東プレが販売するREALFORCE R4シリーズの日本語キーボードです。
同社の最新のハイエンドキーボードです。

キーの方式は、静電容量無接点方式です。
フメカ式の一種ですが、構造が大きく変わります。

この方式は、機械的接点が不要で、「1億回」の耐用を謳うほどの耐久力があります。
また、接点がない点で、チャタリング(1回のキー入力で勝手に文字が複数回出る現象)問題が出にくい上で、他のメカ式と違い、その部分でのハード側の調整が不要なので、メカ式より入力自体が安定した上で「高速」です。

打鍵感も、言及に値します。
押し下げる際の感触も自然で優しく、押し切った際の底付きも少ないです。感覚的な部分でも高級感があるほか、物理的に「疲れにくい」です。
仕組み的には、他社のメカ式と違い、複数のキーと一体成形したラバードーム(カップラバー)が中間にあります。これがバネと共にタクタイル感を高める役割を担うことで、特有の「やわらかさ」を出しています。

キー荷重は、東プレの場合、荷重の違いで3種類から選べます。
上表は、それぞれの軸の特徴です。ただし、メンブレン式・パンタグラフ式は考慮にいれていない、各社のメカ式と比べた場合の評価値です。
各評価軸は、既に見たフィルコ(マジェスタッチ)などとあわせました。
一般的には、全てのキーが「ALL45g」(静音仕様)の製品が今だと「スタンダード」です。一番クセがなく使えます。

変加重は、小指部分のキーだけ30gのキーを使い、指への負担を軽くしたものです。
若干「指疲れ」を感じる方におすすめとは言えますが、「ALL45g」とそこまでの実用上の差はないです。
なお、昔はこの仕様が東プレの「スタンダード」でした。今だと「ALL45g」のほうが標準で、ラインナップも多い状況です。
ALL30gは、全キーとも軽めにしたものです。
こちらは特殊で、フィルコの「マジェスタッチ」のようなチェリー系のスイッチを含めて、おそらく「業界一押し味が軽い」仕事用です。
ただ、余りに軽いので、タッチが上手でない方は誤入力が多くなると言えます。用途としてはかなり特殊で、長時間入力する方で「指疲れ」が酷い場合に限定しておすすめです。

クリック感は、どの荷重でも、スイッチ音(タクタイル)があります。
ただ、どれも静音キーを採用するので、底付き音(接触音)は「なだらか」です。もちろん、ノートPCのようなパンタグラフ式より音はしますが、メカ式としてはかなり「静か」です。チェリーの「静音赤軸」と同レベルで、メカスイッチでは最高クラスです。
触覚ほか聴覚を含めて言えば「強くないクリック感」ですが「コトコト」と気持ち良く、リズミカルにタイピングできます。
また、東プレの場合、キーも本体も一体で自社開発なので、経年変化後の打鍵感の劣化や、がたつきや異音が少ないのも特徴です。
耐久性は 先述のように、高いです。
その上で、本体は長期保証(3年)ですし、「コーヒーをこぼす」など保証が効かない場合も、代替機の貸し出しを受けられる上で、定額修理(多くは1万円以内)で直してくれます。また、展開終了後、7年以内ならば、オーバーホールも受け付けてくれます。

キーピッチ(キーとキーの間隔)は19mmで、キーストローク(キーが沈む深さ)は4mmです。深く押し込めるため、誤入力が少なく済みます。
なお、本機は、専用ソフトでAP(スイッチの作動点)を.8mm〜3mmの間を0.1mm刻みで自己設定できます。
)
R4 / R3 / R3S Key Spacer SetM0401J
¥(1,540) Amazon.co.jp (11/19執筆時)
キースペーサーで、2mmか3mmで調整できますので、カスタマイズ派には人気です。

キー配列は、日本語91キーです。
いわゆる80%TKLです。
日本語標準は87キーですが、テンキーの上に「メディアキー」が4つ付属する構成です。変則的な配置もなく素直です。
メインキーの部分はWindowsキーがある構成です。(今どきの)Copilotキーなどはない、昔ながらの仕様です。

キートップは、複数の本体色から選べます。
黒は、墨印字、白は、ブラックです。
白がキーの視認性が良い「仕事向け」、黒はデザイン性重視の「自宅向け」といえます。照明の角度によっては文字が見えにくいので、ブラインドタッチができない方は、墨印字は厳しいでしょう。

カナ刻印は、ALL45gだけ「あり」モデルがあります。
黒の墨印字にあっても意味がない気はしますが、企業調達などで(意味のない)納入条件があるからかもしれません。

無線接続は、USB有線と、Bluetooth5.0に対応です。
USB有線の場合、リケーブルできる仕様です。付属するのは、1.5mのUSB-C to USB-Aケーブルです。

Bluetoothあ4台までのマルチペアリングに対応です。
写真では「タブレット」の絵もありますので、タブレットでも「使える」ことが示唆されているとも言えます。規格的に、PC側の対応があれば、この世代だと低消費電力かつ安定性も高く接続できる世代です。

各OSへの対応は、先述のようにWindowsのみに公式対応です。
しかし、Windows用の信号(HID)を、Mac信号に変換する「Karabiner-Elements」という有志の無料アプリで、Macでも「配列通り」打てるようにできます。
おすすめの設定方法を含めて、こちらについては記事の最後で改めて書きます。

また、東プレは、(配列はともかく)Mac OS用に専用ソフト(ユーティリティ)は出しています。そのため、ここまで書いたような諸機能の設定は自体はMacでも簡単です。
バッテリーは、単4電池3本で、3ヶ月の保ちです。

このほか、利便性を高める「おまけ」として、省電力用の近接センサーと、非常用にボタンで操作できるマウス機能があります。
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以上、REALFORCE R4シリーズのTKLキーボードの紹介でした。
BT接続向けとして書きましたが、メインマシンでUSB接続した方がその安定性を活かせる製品に思えます。その上で、タブレットなどメインマシン以外にBTでフレキシブルにつなげられるのが、魅力です。
難点は価格です。ただ、保証期間が長い上で、代替機の送付を含めて修理体制が充実している点、そもそも耐久性が高い点をふまえれば、「もとは取れる」と言えます。
なお、BT接続がマストでない場合、もう少し安めの下位機もあります。詳しくは、【東プレRealForceキーボードの比較記事】のほうで書いています。
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【2025年発売】
(かな刻印なし)(黒・白)
36・ 東プレ REALFORCE R4 R4HA11
36・ 東プレ REALFORCE R4 R4HA21
¥37,180 Amazon.co.jp (11/19執筆時)
(かな刻印あり)(黒・白)
37・ 東プレ REALFORCE R4 R4HA61
37・ 東プレ REALFORCE R4 R4HA71
¥37,180 Amazon.co.jp (11/19執筆時)
荷重:ALL45g
(かな刻印なし)(黒・白)
38・ 東プレ REALFORCE R4 R4HA12
38・ 東プレ REALFORCE R4 R4HA22
¥37,180 Amazon.co.jp (11/19執筆時)
荷重:変加重
(かな刻印なし)(黒・白)
39・ 東プレ REALFORCE R4 R4HA13
39・ 東プレ REALFORCE R4 R4HA23
¥37,180 Amazon.co.jp (11/19執筆時)
荷重:ALL30g
OS対応:Windows (Macは要リマップ)
キー方式:メカニカル式
配列:日本語112キー
接続:Bluetooth 5.0 USB有線
キーピッチ:19mm
キーストローク:4mm
テンキー:あり
Fキー:フルサイズ
電池: 単4電池×3(3ヶ月持続)
なおテンキーが必要ならば、同じモデルの「フルサイズ」を選ぶのが良いかと思います。
特に不要ならば、テンキーレスで良いでしょう。

【2021年発売】
(かな刻印あり)(黒・白)
40・東プレ REALFORCE R3S R3SA11
40・東プレ REALFORCE R3S R3SA21
¥24,640 Amazon.co.jp (11/15執筆時)
荷重:ALL45g
(かな刻印あり)(黒)
41・東プレ REALFORCE R3S R3SA12
¥24,640 Amazon.co.jp (11/15執筆時)
荷重:変加重
(かな刻印あり)(黒)
42・東プレ REALFORCE R3S R3SA13
¥24,640 Amazon.co.jp (11/15執筆時)
荷重:ALL30g
OS対応:Windows (Macは要リマップ)
キー方式:メカニカル式
配列:日本語112キー
接続:USB有線
キーピッチ:19mm
キーストローク:4mm
テンキー:あり
Fキー:フルサイズ
電池:
R3SA11などは、REALFORCE R3Sシリーズの日本語キーボードです。
先ほどのR3シリーズの下位機にあたります。
仕様差は、主に接続面です。
本機はBluetooth接続ができないUSB有線接続になります。

キーの重さは、ALL45g、変加重、ALL30gと全種がラインナップです。
打鍵感を含めて、上位機と仕様は変わりません。
繰り返せば、ALL45gが最近の主流で、一般向けです。「変加重」は小指入力が疲れやすい方向きで、ALL30gは「軽め」は、特に指疲れしやすい方の特化型です

キー配列は、フルサイズの日本語112キーです。
R4シリーズと同じですが、BTユニットがない関係で縦方向にややスリムです。
下段キーはWindowsキーがあるタイプで、テンキーの上にはメディアキーもあります。ようするに、上位機とキー配置は同じです。
PBTキャップであり、品質差もないです。

キートップは、下位機は、黒本体を含めて「カナ印字あり」です。
一方、黒本体は「墨印字」ではなく「ゴールド印字」です。
上位機の場合と異なり、ブラインドタッチが「やや怪しい」でも、刻印の試飲性はある程度まで担保されます。
キーの静音性は、静音仕様です。
キーを押し下げた時のあたりが「ソフト」なので、音の部分で若干「浅い」と錯覚するだけだと言えます。
慣れれば気になりませんし逆に「スコスコ」と静かなクリック音で、リズム良く打てるため、心地よいです。

APCは、対応です。
先述のように、キーの入力を感知する高さを設定できる機能です。
ただし、上位機と比べる場合、4段階(0.8mm・1.5mm・2.2mm・3.0mm)です。
登録も2つまでなので、ここで差をつけます。
)
R4 / R3 / R3S Key Spacer SetM0401J
¥(1,540) Amazon.co.jp (11/15執筆時)
キーストロークは、4mmです。
上位機と同じで、スペーサーを買えば2mmか3mmで調整できます。
無線接続は、Bluetoothは非対応で、USB(USB-A)のみです。
Anker USB-C & USB 3.0 変換アダプタ
¥999 Amazon.co.jp (11/15執筆時)
付属ケーブルは、1.6mです。
端子形状はUSB2.0です。互換するのでPC側端子はUSB3.0でも問題ないです。
なお、USB-Cケーブルへのリケーブルはできませんので、端子がない場合は、変換アダプタを買ってください。
利便性に関わる部分では、近接センサーとマウス機能は未付属です。
あまり便利ではないので、ここは問題ないです。
あとは、上位機と目に付く違いはないです。Macへの対応方法も同じです。
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以上、REALFORCE R3Sシリーズのフルサイズキーボードの紹介でした。
BT接続が必要ない場合で一般的な仕事用ならば、費用の部分でこちらを選ぶのは「あり」に思えます。
そのほかの違いは、近接センサーとマウス機能ほどで、APCもそこまで細かく設定できずともこと足りるように思います。そういった点で、一般向けにはこのグレードが「おすすめ」です。
なお、本機の場合も、Macへの対応には、サードパーティのキーリマップソフトが必要です。先述のように、ソフトは無料で安定的なので、問題ないです。
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【2025年発売】
(かな刻印あり)(黒)
43・東プレ REALFORCE R3S R3SC12
¥21,582 Amazon.co.jp (11/15執筆時))
荷重:ALL45g
(かな刻印あり)(白・黒)
44・東プレ REALFORCE R3S R3SC21
44・東プレ REALFORCE R3S R3SC11
¥21,582 Amazon.co.jp (11/15執筆時)
荷重:変加重
(かな刻印あり)(黒)
45・東プレ REALFORCE R3S R3SC13
¥21,582 Amazon.co.jp (11/15執筆時)
荷重:ALL30g
OS対応:Windows (Macは要リマップ)
キー方式:メカニカル式
配列:日本語91キー
接続:USB有線
キーピッチ:19mm
キーストローク:4mm
テンキー:あり
Fキー:フルサイズ
電池:
こちらも、必要に応じて、テンキーレスを選んでも良いでしょう。
2-5・FILCOのキーボード

続いてフィルコ(ダイヤテック)のキーボードです。
古参のキーボード好きにはお馴染みの日本の老舗で「マジェスタッチ」シリーズで有名です。
こちらの場合も、「選び方の基本」で書いたように、Macの場合、サードパーティのキーリマップソフト(Karabiner-Elements)が必要です。
なお、同社のキーボードは、このブログでは【FILCOのマジェスタッチキーボードの比較記事】の方がメインで、今回はそちらからの「出張版」になります。

【2022年発売】
【マジェスタッチコンバーチブル3】
【茶軸】
46・マジェスタッチ CT3 FKBC108M/JB3-RKL
¥19,538 Amazon co.jp (11/19執筆時)
【青軸】
47・マジェスタッチ CT3 FKBC108MC/JB3-RKL
¥(18,627) Amazon co.jp (11/19執筆時)
【赤軸】
48・マジェスタッチ CT3 FKBC108MRL/JB3-RKL
¥19,490 Amazon co.jp (11/19執筆時)
【静音赤軸】
49・マジェスタッチ CT3 FKBC108MPS/JB3-RKL
¥20,527 Amazon co.jp (11/19執筆時)
OS対応:Windows (Macは要リマップ)
キー方式:メカニカル式
配列:日本語108キー
接続:Bluetooth 5.1 USB有線
キーピッチ:19mm
キーストローク:4mm
テンキー:あり
Fキー:フルサイズ
電池: 単3電池×2(3ヶ月持続)
Majestouch Convertible3シリーズは、FILCOが発売するフルサイズのキーボードです。
比較的値ごろ感があるメカニカル方式を発売する企業です。
こちらもBT対応ですが、東プレの有線モデルとだいたい同じほどの値段で買える点で「値ごろ感」があります。
なお、型番の末尾に-RKLが付くのは、Amazonモデルになりますが、キーストッパーがオマケで付く以外は通常製品と同じになります。

キーボードの形式は、メカニカル方式です。
他社機でも書いたように、主流といえるパンタグラフ式より、打鍵の正確性やキーの耐久面で優れる方式です。

押し味も、パンタグラフ式に較べると「別格」であり、段違いに心地よく入力可能な方式です。
薄型、軽量化できない部分ほかと、値段の高さが欠点ですが、それらを考慮にいれても投資価値に見合う方式です。

スイッチは、定評のあるドイツの「チェリー」の製品を採用します。
具体的には、製品により、茶軸・青軸・ 赤軸・静音赤軸という4種類の軸を採用します。
軸の違いで「押し味」が変わるので、好みに合わせて選ぶ必要があります。

上表は、それぞれの軸の特徴をAtlasがまとめたものです。
メンブレン式・パンタグラフ式は考慮にいれていない、各社のメカ式だけの評価値になります。
細かいスペックの読み方は、このブログの【FILCOのマジェスタッチキーボードの比較記事】で詳しく解説しています。
結論的にいえば、茶軸が最も「初心者向け」です。
押し味が適度に軽く、適度なタクタイル(クリック感)があるためクセがないからです。
青軸は、クリック感が強く、打鍵音がかなり大きめです。
ブラインドタッチで、文字入力を間違わずに入力したいという方に向きます。
赤軸は、逆にクリック感がなく、入力してから最後まで(磁石の反発のような)リニアな押し味です。
軽めで疲れにくい一方、タイプミスが多くなりがちなので上級者におすすめです。
静音赤軸は、軸の前後に弾性素材をつけ静音処理をなした「赤軸」と考えてください。
静音性は、各社通してもメカ式では最高クラスの軸ですが、このクラスでも(ノートPCのような)パンタグラフ式には及びません。

キーピッチは19mmで、キーストロークは4mmです。
ただし、静音赤軸だけは、3.7mmです。
パンタグラフ式に較べると沈み込みは深く、押し味は「快適」です。利便性で言えば、誤入力が少なくて済む部分がメカ式の良い部分です。
キー配列は、日本語108キー配列です。
100%フルサイズのテンキー付きです。
最下段は、Windowsキーが備わる仕様ですが、最近増えてきたcopilotキーは未装備です。

各OSへの対応は、Windowsのみに公式対応です。
ただ、「選び方の基本」でも書いたように「Karabiner-Elements」という有志の無料アプリで、Macでも「配列通り」打てるようにできます。
おすすめの設定方法をは、記事の最後で改めて書きます。

充電方式は、電池式で、単3電池2本です。
持続時間は非開示です。ただ、規格は省電力のBluetooth5.1ですし、極端に短いことはないでしょう。通信安定性も、この世代だと十分です。PC側も規格対応していれば接続は安定しやすいでしょう。
なお、本機は、USB端子での接続も可能です。通信安定性が課題になる場合も、そちらでつなげることで改善が見込めるでしょう。
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以上、FILCOのマジェスタッチ3コンバーチブル の紹介でした。
しっかりしたスイッチを搭載するメカ式のフルサイズで、BT接続に対応できるモデルでは、比較的安価な日本製として評価できます。
値ごろ感もあるので、質の良いKBを安めで探している方におすすめできます。
Windows用として、USBとBT接続双方に対応できる製品を探している方は、特に「打ち味の良さ」の部分を重視したい場合、候補にできます。
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【2022年発売】
【茶軸】
50・マジェスタッチ CT3 TKL FKBC91M/JB3-RKL
¥18,031 Amazon.co.jp (11/19執筆時)
50・マジェスタッチ CT3 TKL FKBC91M/JB3
¥18,099 楽天市場 (11/19執筆時)
【青軸】
51・マジェスタッチ CT3 TKL FKBC91MC/JB3-RKL
¥18,808 Amazon.co.jp (11/19執筆時)
51・マジェスタッチ CT3 TKL FKBC91MC/JB3
¥16,989 楽天市場 (11/19執筆時)
【赤軸】
52・マジェスタッチ CT3 TKL FKBC91MRL/JB3
¥17,893 楽天市場 (11/19執筆時)
【静音赤軸】
53・マジェスタッチ CT3 TKL FKBC91MPS/JB3-RKL
¥19408 Amazon.co.jp (11/19執筆時)
53・マジェスタッチ CT3 TKL FKBC91MPS/JB3
¥19,300 楽天市場 (11/19執筆時)
OS対応:Windows (Macは要リマップ)
キー方式:メカニカル式
配列:日本語91キー
接続:Bluetooth 5.1 USB有線
キーピッチ:19mm
キーストローク:4mm
テンキー:
Fキー:大サイズ
電池: 単3電池×2
一方、テンキーが必不要と感じる場合は、同じシリーズのテンキーレスを選ぶと良いでしょう。テンキー部分がないほかは仕様は変わらず、筐体の剛性も、安定性も問題ないです。

【2022年発売】
【茶軸】
54・マジェスタッチ3 FKBN108M/NMB3-AKP
¥16,903 Amazon.co.jp (11/19執筆時)
【赤軸】
55・マジェスタッチ3 FKBN108MRL/NMB3
¥17,782 楽天市場 (11/19執筆時)
【静音赤軸】
56・マジェスタッチ3 FKBN108MPS/NMB3
¥17,782 楽天市場 (11/19執筆時)
配列:日本語108キー(かなあり)

【茶軸】
57・マジェスタッチ3テンキーレス FKBN91M/NMB3-AKP
¥15,715 Amazon.co.jp (11/19執筆時)
【青軸】
58・マジェスタッチ3 テンキーレス FKBN91MC/NMB3
¥14,505 楽天市場 (11/19執筆時)
【赤軸】
59・マジェスタッチ3 テンキーレス FKBN91MRL/NMB3-AKP
¥15,834 Amazon.co.jp (11/19執筆時)
【静音赤軸】
60・マジェスタッチ3 テンキーレス FKBN91MRL/NMB3-AKP
¥15,834 Amazon.co.jp (11/19執筆時)
配列:日本語91キー(かななし)
OS対応:Windows (Macは要リマップ)
キー方式:メカニカル式
配列:日本語91キー
接続:USB有線
キーピッチ:19mm
キーストローク:4mm
テンキー:
Fキー:大サイズ
電池:
マジェスタッチ3は、同社のスタンダードモデルです。
フルサイズとテンキーレスモデルがあります。
一方、これらは先ほどの製品に対して、Bluetooth接続が省略で、USB接続専用です。

軸色は、こちらも、基本となる4色全てから選べます。

キー配列は、フルサイズはオーソドックスな日本語108キーです。
天板刻印は、かな刻印なしです。

テンキーレス機は、テンキーが内だけの日本語91キーです。
こちらも「かな刻印なし」モデルもありますが、軸色で在庫が不安定だったので、「カナ刻印あり」のものを出しました。
あとの部分は、1つ上で見た「Bluetooth付属」モデルと変わりません。
ーーー以上、マジェスタッチ3の紹介でした。
とくに、USB接続で構わない場合、値段面で選択肢にできるでしょう。チェリーの純正スイッチ搭載機では、価格的にも値ごろ感がありますしおすすめできます。
なお、Macとの接続については、本機もリマップ経由になる点だけ注意してください。

このほかのマジェスタッチKBは、以上のメイン記事で見ています。
メカニカル方式のKBはニッチなので、機種によっては入荷が不安定なので、軸色によってない時期もある点は、ご了承ください。
次回に続く
Macユーザーにおすすめのキーボードは結論的にこれ!
というわけで、今回は、Mac向けのキーボードの比較の2回目記事でした。
しかし、記事はもう少しだけ「続き」ます。

3・Mac対応キーボードの比較 (3)
3-1:最終的なおすすめの提案【結論】
キーの軽さ ★★★★★
打鍵の正確さ ★★★★★
静音性 ★★★★★
打ちやすさ ★★★★★
総合評価 ★★★★★
最終回の3回目記事(こちら)は「結論編」です。
今回紹介した製品全てから、予算別・目的別にAtlasのおすすめ機種を提案していきます。
引き続き、よろしくお願いします。
3回目記事は→こちら
