Top スマホ関連機器 比較2023’【機能別】最新iPhone 23機の性能とおすすめ・選び方:iPhone 14 Pro iPhone 13 iPhone SE iPhone12ほか (1)

2023年08月10日

比較2023’【機能別】最新iPhone 23機の性能とおすすめ・選び方:iPhone 14 Pro iPhone 13 iPhone SE iPhone12ほか (1)

【今回レビューする内容】2023年 新型iPhoneの性能とおすすめ・選び方:iPhone 14 Pro iPhone 14 Pro Max iPhone 14 iPhone 14 Plus iPhone 13 iPhone SE iPhone12

今回のお題
最新モデルのiPhoneのおすすめはどの機種?

 どもAtlasです。

 今日は、2023年5月現在、最新のAppleiPhoneの比較です。

 202210161248.jpg

1・新型iPhoneの比較 (1)
 1-1:iPhone 14 Pro & Max
 1-2:iPhone 14 & Plus
 1-3:iPhone 13
 1-4:iPhone 12
 1-5:iPhone SE
2・新型iPhoneの比較 (2)
 =最終的なおすすめの提案【結論】

 最新の「iPhone 14世代」の全機ほか、iPhone 13・iPhone12・iPhone SEなど、販売が継続している現行ラインナップは全機を紹介する予定です。

画面のみやすさ ★★★★★
処理速度    ★★★★★
持ちやすさ   ★★★★★
カメラ性能   ★★★★★
総合評価    ★★★★★

 以下では、いつものように、各機種をシリーズごとに比較します。

 そして、最後の「結論」では、上表のようなポイントから、目的別・予算別にAtlasのおすすめ機種!を提案していきます。

ーー

1・Androidタブレットの比較
2・iPadの比較
3・iPhoneの比較
4・Amazon Fireタブレットの比較
5・Microsoft Surfaceの比較

 なお、今回は、このブログ「モノマニア」のタブレット・スマホ比較記事の1つとして書きました。

1-1・iPhone 14 Proシリーズの比較

 というわけで、比較に入ります。

 はじめに、現行機種では最も新しい世代となる、iPhone14 Proシリーズからです。

 画面の大きな兄弟機となる、iPhone14 Pro Maxもこちらで扱います。

---

 なお、以下の記事では、Atlasのおすすめポイントを赤字で、イマイチと思う部分を青字で記していきます。


 202209091436.jpg

 【2022年9月発売】

 【128GB】(Apple売価 ¥149,800)

 1・iPhone 14 Pro 128GB
  ¥149,800 Amazon.co.jp (8/10執筆時)  

スペースブラック:MPXU3J/A
ゴールド:MQ073J/A
シルバー:MQ013J/A
ディープパープル:MQ0F3J/A

  【256GB】(Apple売価 ¥164,800)

 2・iPhone 14 Pro 256GB
  ¥164,800 Amazon.co.jp (8/10執筆時)  

スペースブラック:MQ0Q3J/A
ゴールド:MQ173J/A
シルバー:MQ0Y3J/A
ディープパープル:MQ1E3J/A

 【512GB】(Apple売価 ¥194,800)

 3・iPhone 14 Pro 512GB
  ¥194,800 Amazon.co.jp (8/10執筆時)  

スペースブラック:MQ1L3J/A
ゴールド:MQ223J/A
シルバー:MQ1V3J/A
ディープパープル:MQ283J/A

 【1TB】(Apple売価 ¥224,800)

 4・iPhone 14 Pro 1TB
  ¥224,800 Amazon.co.jp (8/10執筆時)

スペースブラック:MQ2F3J/A
ゴールド:MQ2U3J/A
シルバー:MQ2M3J/A
ディープパープル:MQ313J/A

CPU:A16 Bionic
パネル:6.1インチ OLED
解像度:2,556 x 1,178 (460 ppi)
カメラ解像度:4800万画素
ズームレンジ:6倍
カメラ明るさ:F1.78/ F2.2/ F2.8
前面カメラ:1200万画素 F1.9
バッテリー:最大23時間(ビデオ再生時)
ネットワーク: Wi-Fi6 Bluetooth 5.3
重さ:206g
サイズ:幅147.5x幅71.5x 厚み7.85mm

 iPhone 14 Pro は、14世代のiPhoneでは最も「オーソドックス」といえるモデルです。

本機を「基本」に考えると違いが分かりやすく、他機も選びやすいので、最初にみます。

 ラインナップは、4種類です。

 ストレージ(記憶容量)の違いで、128GB・256GB・512GB・1TBで選べます。

 128GBは廃止の噂もありましたが、残りました。

 利用方法にもよりますが、一般的に256GB以上あると、余裕を持って使えると、Atlasは考えます。

 202209091448.jpg  

 本体色は、4色展開です。

 毎年、Appleの推し色があります。今回は、ディープパープル色です。

 画面サイズは、6.1インチです。

 このサイズが、(一般男性基準で)「片手で持ちながら、片手で操作できる」という意味で、限界サイズです。

 例えば、「寝ころがりながら使う」ことを考えると、このサイズが無難です。

 重さは、206グラムです。

 スマホは「200g」あたりが、重いと感じるかどうかのラインです。

 そのギリギリを攻めている感じです。

 202209091459.jpg  

 CPUは、新開発のA16 Bionicチップが採用されます。

 iPhone Proについては、しっかり,CPU(Soc)を毎年律儀に更新します。

 前世代のA15(上位版)と同じ6コアCPUと、5コアGPU(グラフィックス)と、コア数で言えば同じです。

 202209091519.jpg

 しかし、リーク情報だと、A16 Bionicは、マルチコアの総合数値出言えば、iPhone13世代のA15 Bionicとさほど性能差はなく、、シングルコアあたりならば10%程度の差、ということのようです。

 結論的にいえば、処理速度については、さほど改善は見られないと言って良いでしょう。

 そのほか、AI学習用にNeural Engineを別に搭載しているのは、iPadなどと同じです。

 202209091534.jpg

 ディスプレイは、OLED(有機EL)です。

 スマホ程度の小画面ならば、シンプルに「液晶の上位互換」と言って良いです。

 OLEDは、ブログの別記事で比較したPC用モニターやTVとは、また違った評価になります。

 また、今回から、スリープ時の常時表示(写真)にも対応となりました。Apple Watchで先行採用されていた技術で、1Hzで表示するため、バッテリーへの影響は最小限です。

 最大輝度は、1000ニトです。

 HDRコンテンツの再生に重要なピーク輝度も1600ニトです。

 輝度スペックが低いと、日光下での視認性が悪くなります。しかし、iPhoneの場合、問題ありません。

 OLEDはここが「弱点」なのですが、スマホでは既に「解決」していると感じます。

  202209091532.jpg

 解像度も、2556 x 1179ピクセルです。

 Dynamic Islandと呼ばれるノッチ(黒い部分)があるので、変則的な数字です。

 しかし、画面密度が460ppiなので、相応に高詳細です。なお、ノッチも廃止の噂がありましたが、iPhone15に持ち越しのようです。

 画面密度については、iPhone同士ではなく、他社の安めのスマホと比べてですが、この部分に、大きな差があります。視認性の良さは「売り」です。

 細かい部分で言えば、写真を自然な色で見せるTrue Toneに対応するほか、広色域規格のDCI-P3対応水準なので、現行の他社高級機に比べても、やはり品質は良いです。

 202209091530.jpg

 リアカメラは、3カメラ構成です。

 スマホの場合、(デジカメのように)伸びたり縮んだりするズームレンズの搭載が難しいため、複数のレンズを搭載する場合が多いです。

 iPhoneもそうなります。

 3つのカメラの性能を少し詳しく書いておきます。ただ、カメラにこだわる方向けなので、ここは読み飛ばしてもOKです。

 第1に、メインレンズです。

 35mm換算値、で24-48mmの2倍ズームです。

 4800万画素と、今回の新機種は、従来より解像度が一足飛びに良くなりました。

 F値もF1.78ですので、相当明るいレンズです。

 なお、解像度を上げると(感度の問題で)夜間対応が悪くなると言えます。

 しかし、同社が得意とするソフト面の処理技術Photonic Engine)の新採用で、むしろ、暗い場所の撮影は「より強く」なったことを、Appleは強調します。

 詳しい説明はないですが、カメラのHDR合成とWDRの進化形のようです。

 第2に、望遠レンズです。

 1200万画素で、77mmの単焦点レンズ(1倍ズーム)です。

 メインレンズの広角側を基準にすれば、「3倍ズーム」の位置にあります。

 202206241116.jpg

 参考までに言えば、Android系の場合、ソニーのXperiaが、横配置のペリスコープ望遠カメラ(潜望鏡式)を採用することで、85-125mmの1.5倍高額ズームを搭載します。

 iPhone14世代で、このタイプを搭載する噂がありましたが、(おそらく、堅実性を重要視し)見送られました。

 第3に、遠広角レンズです。

 200万画素の13mmの単焦点です。

 2020年の「第12世代」から搭載されましたが、(わりと歪みますが)かなり広範囲を広く撮れるので、風景や建物の全体像の撮影に便利です。

 結論的にいえば、iPhone13世代と比べて、メインカメラ(1-2倍まで)の詳細感と、夜間対応強化が、iPhone14 Proの最大の見どころです。

 総計6倍となるズームレンジの幅は、iPhone13と変わりません。しかし、写真の質は相当な向上が見込めるでしょう。最も大きな見どころです。

 202209091604.jpg

 動画撮影は、4K解像度で60P(60フレーム/秒)まで対応です。

 フルHD解像度ならば、コマ数を増やして最大240Pのスローモーション映像なども撮れます。本格的でなくてよいならば、トレーニング時のフォーム分析などにも使える水準でしょう。

 一方、主にゲームに関係するでしょうが、120Hzのリフレッシュレートに対応します。これは、Proだけです。

 コーデックも、H.264ほか、HEVC(H.265)・ProRes(Appleロスレス)に対応します。

 手ぶれ補正は、写真でも、動画でも有効です。

 デジカメと同じセンサーシフト式(光学式)で、高水準です。

 高級カメラだと、本体のジャイロを併用した5軸ハイブリッド補整など上位の補正技術があります。しかし、そうした機能の言及は見られないです。

 なお、iPhone14 Proからは、動画撮影時、動きながらの手ぶれを押さえる「アクションモード」が加わりました。こちらには、本体内のセンサーが併用されていると思います。

 フロントカメラは、1200万画素です。

 この部分も、iPhone13世代と変わりません。

ただ、先述の画像処理技術(Photonic Engine)はこちらでも有効ですので、暗い場所の「自撮り」などには強くなったと言えます。

 ネットワーク機能は、Wi-Fi 6とBluetooth5.3が搭載です。

 Wi-Fiのアンテナは2アンテナ(2×2)仕様です。

 補足しておけば、Wi-Fi 6は、2019年ごろから出てきて、2021年くらいに本格的に普及した新しい通信規格です。皆さんのルーターが古い場合、対応していないかもしれません。

 202111251411.jpg

 従来のWi-Fi5(11ac)でと2本アンテナで、最大867Mbpsの速度でした。

 202111251410.jpg

 しかし、Wi-Fi 6だと、最大1201Mbps(=約150メガバイト秒)ほどに高速化できます。

 その上で、家族が多い場合など、複数同時接続時の通信安定性も高めるため、導入は有利なことが多いです。

 202104071711.jpg

 この部分は、このブログだと【おすすめ無線LANルーターの比較記事】で詳しく書いています。

 よろしければ、そちらをご覧ください。

 202207211428.jpg

 Bluetoothは、バージョン5.3です。

 Bluetoothは第5世代になって通信安定性を増しています。

 一方、イヤホンなどとつなげる場合、温室に影響してくるコーデック対応は、従来通りSBCとAACのみです。

 201911041443.jpg

 この部分は【完全ワイヤレスイヤホンの比較記事】で、少し詳しい話を書いています。

 興味のある方は、ご覧ください。

 LTE回線は、ギガビットLTEです。

 4G/LTE・5Gを含めて利用可能です。

 もちろん、デュアルSIM(nano-SIMとeSIM)となります。

 セキュリティは、顔認証(Face ID)です。

 最近は、ソフト的な進化で、メガネ・マスクしてもOKになっています。

 前世代もおなじですが、先述の画像処理技術(Photonic Engine)の採用で、暗い場所での利用は恐らく、従来より強くなっているかと思います。

 FeliCaポートは、もちろん搭載です。

 これを利用して、Apple Payでの支払いに対応します(Suicaほか)。

 202003211725.jpg

 センサーは、他社のスマホと比べても充実します。

 気圧計・ジャイロ・環境光センサーといった、他のスマホでも見られるものは網羅します。

 一方、独自性の強いのは次の2点です。

 第1に、LiDARスキャナです。

 iPad(写真)でも採用されるものですが、カメラを使い、光の反射で距離を測る最先端のシステムです。

 自動車の自動運転技術や、このブログの【ロボット掃除機の比較記事】でみているような、先端製品にも使われます。

 即時性・正確性・認識範囲の点で、既存のセンサより期待値が高く、特に、ARアプリ(拡張現実)には高い効果が期待できます。

 202209091636.jpg

 第2に、ジャイロセンサーです。

 今回は、従来の3軸ジャイロから、ハイダイナミックレンジジャイロに、加速度センサーも、高重力加速度センサーになりました。

 この部分は、このブログでは【Apple Watchの比較記事】でも書きましたが、自動車運転時の「衝突検知機能を」付けるために備えたものです。

 こちらも、iPhone 14世代からの新機軸です。

 このセンサーの性能を利用したほかの機能(アプリ)も、そのうち「発明」されるでしょう。

 バッテリーは、(条件が厳しいと言える)ビデオ再生換算で、最大23時間です。

 202209091656.jpg

 充電は、Lightning端子経由です。

 充電に要する時間は、付属するUSB-C to Lightningケーブルを利用し、20W以上の給電力を持つアダプタを利用する場合で、30分で50%まで回復します。

   202202061407.jpg

 【USB-C 20W USB-A 12W】

 Anker PowerPort PD 2
  ¥2,990 Amazon.co.jp (8/10執筆時)  

 なお、充電用アダプターは、昔と違って付属しません

 また、昔の(四角い)USB-Aケーブル用ではなく、(丸い)USB-Cにも対応できるアダプタのうち、20Wの給電力をだせるモデルでないと、給電時間は遅くなります。

201808181116.jpg

 また、このブログの【USBモバイルバッテリーの比較記事】で紹介している製品を利用する場合も、USB-C給電に対応し、20W(少なくとも18W)対応している場合は、やはり、充電は遅くなると言えます。

 そのほか、Qiワイヤレス充電に対応します。

 202209092151.jpg

 MagSafe充電器
  ¥5,930 Amazon.co.jp (8/10執筆時)   

 なお、Appleはこの規格を利用するMagSafe充電器を出しています。

 こちらも、給電側の端子は(丸い)USB-Cです。

 「カバーを付ける派」の方も、最近はMagsafe対応ケースが出るのでそのままで問題ありません。iPhoneは仕様上、15W給電になるので、充電時間は多少ですが有線より長めになります。

---

 以上、iPhone 14 Proの紹介でした。

 高級機としてそつない構成で、円安で値段が上がった部分はあるものの、値段相応に機能が充実する製品です。

 一方、iPhone13(Pro)と較べた場合、今年については、CPU(チップ)部分の性能はさほど高まっていないので、メインカメラの解像度の大幅な進化がポイントになります。

 個人的にはここを重要視したいので、今年は「買い換えGO」ですが、その他の部分は、落ち着いてみると、そう大きく変わっていないと言えます。

 ただ、(CPU性能がはっきり劣る)二年落ちのiPhone12 (Pro)以前から、こちらへの買い換えならば、使い勝手部分を含めて、導入効果を十分に実感できるでしょう。

ーーー


 202209091645.jpg  

 【2022年9月発売】

 【128GB】(Apple売価 ¥164,800)

 5・iPhone 14 Pro Max 128GB
  ¥164,800 Amazon.co.jp (8/10執筆時)  

スペースブラック:MQ963J/A
ゴールド:MQ983J/A
シルバー:MQ973J/A
ディープパープル:MQ993J/A

  【256GB】(Apple売価 ¥179,800)

 6・iPhone 14 Pro Max 256GB
  ¥179,801 Amazon.co.jp (8/10執筆時)  

スペースブラック:MQ9A3J/A
ゴールド:MQ9D3J/A
シルバー:MQ9C3J/A
ディープパープル:MQ9E3J/A

 【512GB】(Apple売価 ¥209,800)

 7・iPhone 14 Pro Max 512GB
  ¥209,800 Amazon.co.jp (8/10執筆時)  

スペースブラック:MQ9F3J/A
ゴールド:MQ9H3J/A
シルバー:MQ9G3J/A
ディープパープル:MQ9J3J/A

 【1TB】(Apple売価 ¥239,800)

 8・iPhone 14 Pro Max 1TB
  ¥(239,800) Amazon.co.jp (8/10執筆時)  

スペースブラック:MQ9K3J/A
ゴールド:MQ9M3J/A
シルバー:MQ9L3J/A
ディープパープル:MQ9N3J/A

CPU:A16 Bionic
パネル:6.7インチ OLED
解像度:2,796 x 1,290 (460 ppi)
カメラ解像度:4800万画素
ズームレンジ:6倍
カメラ明るさ:F1.78/ F2.2/ F2.8
前面カメラ:1200万画素 F1.9
バッテリー:最大29時間(ビデオ再生時)
ネットワーク: Wi-Fi6 Bluetooth 5.3
重さ:240g
サイズ:幅160.7x幅77.6x 厚み7.85mm

 なお、このグレードは、iPhone 14 Pro Maxという機種も売られます。

 202209091651.jpg  

 相違点は、画面サイズの部分だけで、こちらは大きい6.7インチになります。

 昔っぽく言えば、タブレットとの中間の「ファブレットサイズ」です。片手でもって、片手で操作は、どんなに「巨人」でも無理です。

 重さも、240gなので、はっきりと、重みを感じます。

 画面解像度は、2796x1290と拡がる一方、画面密度は同じ460ppiなので、「映像の美しさ」も同じです。

 バッテリーは、29時間なので、重さの分、少し多めにバッテリーを入れています。

 あとの部分は、カメラを含め、上で見たiPhone 14 Proと変わりません。

---

 結論的にいえば、大きな画面で、ゲームをしたい(動画を見たい)というニーズには適うものの、携帯性(軽量性)がこのサイズだと悪くなります。

 寝転がった際など、片手で持って操作していたという方は、使い勝手が大きく変わる部分点にに注意してください。

 つまり、シンプルに「上位互換」「大は小を兼ねる」とは言えない部分があります。

1-2・iPhone 14 シリーズの比較

 つづいて、最新の「第14世代」の下位版となるiPhone14 シリーズです。

 iPhone14ほか、画面の大きな兄弟機となるiPhone14 Plusもここで扱います。


 202209091712.jpg

 【2022年9月発売】

 【128GBモデル】(Apple売価 ¥119,800)

 9・iPhone 14 128GB
  ¥119,800 Amazon.co.jp (8/10執筆時)

ミッドナイト:MPUD3J/A
パープル:MPUY3J/A
スターライト:MPUQ3J/A
PRODUCT RED:MPV93J/A
ブルー: MPVJ3J/A

  【256GBモデル】(Apple売価 ¥134,800)

 10・iPhone 14 256GB
  ¥134,800 Amazon.co.jp (8/10執筆時)

ミッドナイト:MPVW3J/A
パープル:MPW93J/A
スターライト:MPW33J/A
PRODUCT RED:MPWG3J/A
ブルー:MPWN3J/A

 【512GBモデル】(Apple売価 ¥164,800)

 11・iPhone 14 512GB
  ¥164,800 Amazon.co.jp (8/10執筆時)

ミッドナイト:MPWV3J/A
パープル: MPX83J/A
スターライト: MPX23J/A
PRODUCT RED:MPXF3J/A
ブルー:MPXM3J/A

CPU:A15 Bionic
パネル:6.1インチ OLED
解像度:2,532 x 1,170 (460 ppi)
カメラ解像度:1200万画素
ズームレンジ:2倍
カメラ明るさ:F1.5/ F2.4
前面カメラ:1200万画素 F1.9
バッテリー:最大20時間(ビデオ再生時)
ネットワーク: Wi-Fi6 Bluetooth 5.3
重さ:172g
サイズ:幅146.7x幅71.5x 厚み7.8mm

 iPhone 14 は、14世代機では最も「格安」なモデルです。

 先ほどみた、iPhone 14 Proとの違いに注目しながら、解説していきます。

 ラインナップは、3種類です。

 ストレージ(記憶容量)の違いで、128GB〜512GBで選べます。

 エントリークラスということで、1TBモデルはないです。

 202209091706.jpg

 本体色は、5色展開です。

 Appleでは、お馴染みのチャリティーカラーの「PRODUCT RED」は、今回もこのシリーズにあります。

 画面サイズは、6.1インチです。

 iPhone14 Proと同じサイズです。

 先述のように、(一般男性基準で)「片手で持ちながら、片手で操作できる」限界サイズです。

 重さは、172グラムです。

 ここは、強調できる部分で、Proよりも30gほど軽いです。

 より軽い製品(iPhone SE 3rd)もあります。

 しかし、重いスマホが苦手という方は、この部分で本機を「選ぶ要素」になるでしょう。

 202209091519.jpg

 CPUは、例年と異なり、今年は 上位のProシリーズと共通しません。

 世代的に1つ古い13世代のA15 Bionicチップを採用します。

 ただ、先ほどiPhone14 Proで説明したように、今年は、スコア面で性能差はないと推測できます。

 リーク情報では、シングルコアあたりならば10%程度の差なので、過度に気にしなくても良いかと思います。Appleは、明確に性能差があるときは「20%の性能差!」などと絶対、プレゼンで強調するのが通例ですが、今回はありません。

 本機も、AI学習用にNeural Engineを別に搭載です。

 202209091721.jpg

 ディスプレイは、本機もOLED(有機EL)です。

 しかし、先ほど説明した、スリープ時にも時計などを表示し続ける常時表示ディスプレイは、iPhone14 Proと違って、不採用です。

 ノッチ(写真黒色の部分)が島状(Dynamic Island)でなく、以前と同じ「陸続き」です。

 最大輝度は、800ニトです。

 HDRコンテンツの再生に重要なピーク輝度も1200ニトです。

 iPhone14 Proと比べて、20%ほど暗めの数字です。

 これは、2世代前の上位機にあたるiPhone12 Proと同水準です。

 Atlasもこの輝度は長く使いました。たしかに、直射日光下だと見えないと感じるシーンはまれにありましたが、一般的な感覚では、問題なく明るい水準と言えます。

 解像度は、2532 x 1170ピクセルです。

 Proと微妙に数字が違います。これはノッチ(黒い部分)の位置が違うからというだけです。

 画面密度も460ppiなので、輝度面以外は、ディスプレイで差はないです。

 写真を自然な色で見せるTrue Toneに対応しますし、広色域規格のDCI-P3対応水準です。

 202209091728.jpg

 リアカメラは、Proシリーズとは仕様が大きく変わり、2カメラです。

 専門的なので、カメラ好きの方以外はここは読み飛ばしてもOKです。

 第1に、メインレンズです。

 35mm換算で26mmの単焦点です。Proと違ってズームしない、光学1倍レンズです。

 解像度も、従来通りの1200万画素なので、上位機と明確に差を付けています。

 F値は1.5ですので、iPhone14 Proより明るく、ソフト面の処理技術Photonic Engine)も採用です。

 しかし、光学ズームがないので、ズームして遠くを撮ると、例外なく画質は悪くなります。

 第2に、遠広角レンズは、1200万画素の13mmの単焦点です。

 F値はわずかに劣りますが、こちらはProとあまり変わらないスペックです。


 結論的にいえば、iPhone 14 Proと較べる場合、決定的な差があるのは、カメラ部分です。

 とくに、旅行ほかで、遠くの被写体を大きく撮りたい場合は、明確に画質差が生じます。

 202209091604.jpg

 動画撮影は、4K解像度で60P(60フレーム/秒)まで対応です。

 ただ、iPhone14 Proと違って、スローモーション撮影と、タイプラプス撮影(間隔を置いた連続撮影)に対応しないので、やはり差はあります。

 加えて、先ほど書いた、ズーム撮影の部分も、動画撮影時の差になります。

 手ぶれ補正は、写真でも、動画でも有効です。

 iPhone 14 Pro同様のセンサーシフト式(光学式)ですから、性能差はないでしょう。

 動きながらの動画撮影で、手ぶれを軽減できるアクションモードも搭載です。

 フロントカメラは、1200万画素です。

 この部分も、おおざっぱに言って、差はないです。

 202104071711.jpg

 ネットワーク機能は、Wi-Fi 6とBluetooth5.3が搭載です。

 この部分も、iPhone 14 Proと差がないです。

 したがって、【おすすめ無線LANルーターの比較記事】で書いた対応ルーターを導入すれば、速度や通信安定性の改善効果が期待できます。

 LTE回線は、ギガビットLTEです。

 ここも性能差はないです。

 なお、海外では緊急連絡に限り、衛星電話経由で通報できる機能がiPhone 14 以上はありますが、日本では(法的な問題から)使えません

 セキュリティは、本機も、顔認証(Face ID)です。

 FeliCaポートは、しっかり搭載です。

 Apple Payでの支払いが可能です。

 202209091636.jpg

 センサーは、iPhone14 Proとだいたい同じです。

 ジャイロセンサー・加速度センサーも、自動車の「衝突検知機能」が利用できる最新型です。

 ただ、iPhone14 Proとちがって、LiDARスキャナが非搭載です。

 AR(拡張現実)アプリの対応部分で、差は付くでしょう。このセンサーを使う基本アプリで言えば、例えば、写真から寸法を測る機能が使えません。

 バッテリーは、(条件が厳しいと言える)ビデオ再生換算で、最大20時間です。

 上位機より短いとは言え、十分でしょう。

 202209091656.jpg

 充電は、Lightning端子経由です。

 充電時間を含めて、この部分の仕様は、iPhone14 Proと変わりませんので、1つ上の製品説明をご覧ください。

---

 以上、iPhone 14 の紹介でした。

 円安なので値段面で本機を選ぶ方は多くいそうです。

 CPU性能は、ほぼ差は無いので、やはり、上位機と差が目立つのはカメラ機能です。

 逆に言えば、この部分にこだわらないならば、あとは、スリープ時に画面の常時表示できない部分と、AR対応の部分が、やや劣るだけです。

 筐体の剛性もグレードも変わらないので、実際「カメラはそこそこでOK」ならば、こちらで良いと言えます。

ーーーー

 202209091759.jpg

 【2022年9月発売】

 【128GB】(Apple売価 ¥134,800)

 12・iPhone 14 Plus 128GB
  ¥134,800 Amazon.co.jp (8/10執筆時)

ミッドナイト:MQ4A3J/A
パープル:MQ4E3J/A
スターライト:MQ4D3J/A
PRODUCT RED:MQ4F3J/A
ブルー: MQ4H3J/A

  【256GB】(Apple売価 ¥149,800)

 13・iPhone 14 Plus 256GB
  ¥134,800 Amazon.co.jp (8/10執筆時)

ミッドナイト: MQ4J3J/A
パープル:MQ4M3J/A
スターライト:MQ4L3J/A
PRODUCT RED:MQ4P3J/A
ブルー: MQ4Q3J/A

 【512GB】(Apple売価 ¥179,800)

 14・iPhone 14 Plus 512GB
  ¥134,800 Amazon.co.jp (8/10執筆時)

ミッドナイト:MQ4R3J/A
パープル:MQ4U3J/A
スターライト:MQ4T3J/A
PRODUCT RED:MQ4V3J/A
ブルー:MQ4W3J/A

CPU:A15 Bionic
パネル:6.7インチ OLED
解像度:2,778 x 1,284 (458 ppi)
カメラ解像度:1200万画素
ズームレンジ:2倍
カメラ明るさ:F1.5/ F2.4
前面カメラ:1200万画素 F1.9
バッテリー:最大26時間(ビデオ再生時)
ネットワーク: Wi-Fi6 Bluetooth 5.3
重さ:203g
サイズ:幅146.7x幅71.5x 厚み7.8mm

 なお、このグレードについても、iPhone 14 Plusという機種が売られます。

 202209091805.jpg

 相違点は、こちらについても基、基本的に、画面サイズの部分だけす。

 画面サイズ6.7インチになりますので、片手での操作が難しい製品です。

 重さは、ただ、200gに止まります。

 ずっしり感じるかどうかの「分岐点」といえる200g前後には止まっています。

 画面解像度は、2778 x 1284と拡がりますが、画面密度は、iPhone14と同じ460ppiなので、「映像の美しさ」は同じです。

 バッテリーは、26時間です。

 大きさ部分のメリット性から、バッテリー量が少し多いからです。

 あとの部分は、上で見たiPhone 14と変わりません。

---

 結論的にいえば、iPhone14 Pro Maxの場合と同じで、大画面が「マスト」という方のみ選べば良い製品です。

 とくに画面サイズが不要ならば、基本性能は同じなので、素直にiPhone14でOKです。

 大きな画面で、ゲームをしたい(動画を見たい)というニーズには適うものの、携帯性がこのサイズだと悪くなります。

 とくに、寝転がった際など、片手で持って操作していたという方は、使い勝手が大きく変わる部分に注意してください。

 シンプルに「上位互換」「大は小を兼ねる」とは言えない点は、iPhone14 ProとiPhone14 Maxの関係と同じです。

1-3・iPhone 13 シリーズの比較

 つづいて、2世代前で、現在では通常サイズの「少し安い版」になるiPhone13です。



 202209091903.jpg

2021年9月発売】

 【128GB】(Apple売価 ¥107,800)

 15・iPhone 13 128GB
  ¥98,977 楽天市場 (8/10執筆時)

ミッドナイト:MLNC3J/A
スターライト:MLND3J/A
PRODUCT RED:MLNF3J/A
ブルー: MLNG3J/A
ピンク:MLNE3J/A
グリーン:MNGG3J/A

  【256GB】(Apple売価 ¥122,800)

 16・iPhone 13 256GB
  ¥123,900 楽天市場 (8/10執筆時)

ミッドナイト:MLNH3J/A
スターライト: MLNJ3J/A
PRODUCT RED:MLNL3J/A
ブルー: MLNM3J/A
ピンク: MLNK3J/A
グリーン: MNGH3J/A

 【512GB】(Apple売価 ¥152,800)

 17・iPhone 13 512GB
  ¥153,910 楽天市場 (8/10執筆時)

ミッドナイト: MLNN3J/A
スターライト:MLNP3J/A
PRODUCT RED:MLNR3J/A
ブルー: MLNT3J/A
ピンク:MLNQ3J/A
グリーン:MNGJ3J/A

CPU:A15 Bionic
パネル:6.1インチ OLED
解像度:2,532 x 1,170 (460 ppi)
カメラ解像度:1200万画素
ズームレンジ:2倍
カメラ明るさ:F1.6/ F2.4
前面カメラ:1200万画素 F1.9
バッテリー:最大19時間(ビデオ再生時)
ネットワーク: Wi-Fi6 Bluetooth 5.0
重さ:173g
サイズ:幅146.7x幅71.5x 厚み7.65mm

 iPhone 13 は、2021年9月に発売された製品です。

 通例通り、Pro版は新製品と入替に廃止ですが、iPhone13は、実質的な「下位機種」として、値を下げての継続販売になりました。

 主に、1つ上でみている、iPhone14との違いに注目して説明します。

 ラインナップは、3種類です。

 ストレージ(記憶容量)の違いで、128GB〜512GBで選べます。

 202209092144.jpg

 本体色は、6色展開です。

 最初は上図の5色でしたが、2022年にグリーンが追加されています。

 最近は、春先にたまに、新色が1つだけ加わることが多いです。

 耐久性(剛性)は、iPhone14と同じです。

 画面サイズは、6.1インチです。

 iPhone14と同じサイズで、(一般男性基準で)「片手で持ちながら、片手で操作できる」限界サイズです。

 重さは、172グラムです。

 iPhone14とほぼ変わりません。

 ただ、厚さが7.6mmなので、ごくわずかこちらが薄めではあります。

  202209091519.jpg

 CPUは、13世代のA15 Bionicチップです。

 繰り返しになりますが、最新のA16とは実際さほど性能差はないと言えます。

 ただ、iPhone13は、同じチップでも、GPU(グラフィックス)のコアが、5コアでなはく、4コアにしているため、(ごくわずかですが)はありそうです。

 とはいえ、5%にも達していないという部分での話です。

 ディスプレイは、OLED(有機EL)です。

 ノッチ(黒色の部分)の形状、最大輝度、解像度を含めて、スクリーン部分は、iPhone14と同じグレードです。

 202209091721.jpg

 ディスプレイは、本機もOLED(有機EL)です。

 ノッチ(黒色の部分)の形状、最大輝度、解像度を含めて、スクリーン部分は、iPhone14と同じグレードです。

 202209091838.jpg

 リアカメラも、ほとんど、iPhone14と性能は変わりません。

 メインレンズのF値(明るさ)は、わずかに負けていて、F1.6です。

 ただ、実際レンズの質の部分で、有意の差はないですし、使用時に差は感じないでしょう。

 ただ、ソフト面の処理技術Photonic Engine)の搭載は、iPhone14から搭載ですので、暗い場所や逆光下での撮影は、多少の差は付くとはいえそうです。

 動画撮影は、4K解像度で60P(60フレーム/秒)まで対応です。

 この部分も、機能面はほとんどiPhone14と同じです。

 ただ、動きながら動画撮影に強いアクションモードは非搭載です。

 「YouTuber時代」ですし、意外とこの部分は「重要視」するかたはいそうです。

 手ぶれ補正は、センサーシフト式(光学式)で、性能差はないです。

 フロントカメラは、一方、iPhone14からはオートフォーカス対応になのですが、この世代は、非搭載でした。

 Photonic Engineの部分を含めてですが、顔認証の精度は、新機種には劣るでしょう。

 202104071711.jpg

 ネットワーク機能は、Wi-Fi 6とBluetooth5.0が搭載です。

 Bluetoothのバージョンが最新機より少し落ちますが、通信安定性の向上は、Bluetooth 5.0からでしたし、ほぼ問題ないように思えます。

 LTE回線は、ギガビットLTEです。

 ここも性能差はないです。

 セキュリティは、本機も、顔認証(Face ID)です。

 FeliCaポートは、しっかり搭載です。

 Apple Payでの支払いが可能です。

 センサーは、多少差がある部分です。

 発売時期の関係もあり、ジャイロと加速度センサー旧世代です。

 そのため、iPhone14には可能な、自動車の「衝突検知機能」が使えません。

 このセンサーを利用する別の機能が将来的に出た場合、それも使えないことになります。

 バッテリーは、ビデオ再生換算で、最大19時間です。

 ここも変わりません。

 202209091656.jpg

 充電は、Lightning端子経由です。

 充電時間を含めて、やはり同じです。

---

 以上、iPhone 13 の紹介でした。

 同じストレージサイズで約1万円ほど、iPhone14より安い機種です。

 個人的な印象では、CPU周りとフロントカメラ周りに多少の性能差は見られるものの、差はごくわずかです。

 この程度のマイナーチェンジならば、値段面を含めて、iPhone13を選んでOKなのではないかと思います。

1-4・iPhone 12 シリーズの比較

 つづいて、2世代前で、現在では通常サイズの下位機種になるiPhone12です。



 202209091903.jpg

 【2020年9月発売】

 【64GB】(Apple売価 ¥92,800)

 18・iPhone 12 64GB
  ¥82,000 楽天市場 (8/10執筆時)

ブラック:MGHN3J/A
ホワイト:MGHP3J/A
PRODUCT RED:MGHQ3J/A
ブルー: MGHR3J/A
グリーン:MGHT3J/A
パープル: MJNH3J/A

  【128GB】(Apple売価 ¥99,800)

 19・iPhone 12 128GB
  ¥96,200 楽天市場 (8/10執筆時)

ブラック:MGHU3J/A
ホワイト:MGHV3J/A
PRODUCT RED:MGHW3J/A
ブルー: MGHX3J/A
グリーン:MGHY3J/A
パープル:MJNJ3J/A

 【256GB】(Apple売価 ¥114,800)

 20・iPhone 12 256GB
  ¥118,900 楽天市場 (8/10執筆時)

ブラック:MGJ03J/A
ホワイト:MGJ13J/A
PRODUCT RED:MGJ23J/A
ブルー: MGJ33J/A
グリーン:MGJ43J/A
パープル:MJNK3J/A

CPU:A14 Bionic
パネル:6.1インチ OLED
解像度:2,532 x 1,170 (460 ppi)
カメラ解像度:1200万画素
ズームレンジ:2倍
カメラ明るさ:F1.6/ F2.4
前面カメラ:1200万画素 F1.9
バッテリー:最大17時間(ビデオ再生時)
ネットワーク: Wi-Fi6 Bluetooth 5.0
重さ:162g
サイズ:幅146.7x幅71.5x 厚み7.4mm

 iPhone 12 は、2020年9月に発売された製品です。

 現状では、画面サイズが、6.1インチクラスの「 格安モデル」として売られます。

 ラインナップは、3種類です。

 ストレージ(記憶容量)の違いで、64GB〜256GBで選べます。

 値段で較べる場合、最小のストレージサイズが、128GBではなく、64GBからになっている部分に注意して比べてください。

 いずれにしても、現行水準からすると少ないので、128GBは最低欲しい感じです。

 202209091909.jpg

 本体色は、6色展開です。

 こちらの場合も、発売後、2021年の春にパープルが追加されました。

 耐久性(剛性)は、iPhone12も、最新世代と同じく、Apple自慢の強化セラミックシールドガラスですので、変わらないでしょう。

 画面サイズは、6.1インチです。

 iPhone14と同じです。

 重さは、162グラムです。

 軽いです。

 どうも、毎年少しずつiPhoneは重くなっている感じですので、重さ部分の技術革新は、この先数バージョンでは、確実に必要になってくると思われます。

 202209091519.jpg

 CPUは、12世代のA14 Bionicチップです。

 iPhone13のA15と同じ、6コアCPUと5コアCPUです。

 ただ、13世代は、上表のように結構な性能向上がありました。

 実用上問題ないとは言え、iPhone13との価格差から言えば、本機は、処理能力がかなり劣ると言えます。

  202209091915.jpg

 ディスプレイは、本機もOLED(有機EL)です。

 ノッチ(黒色の部分)の形状が少し広いでが、表示が減って不便と言うことはないです。

 最大輝度は、625ニトです。

 ピーク輝度は、1200ニトなので、HDRコンテンツに対応できますが、iPhone13より、20%ほど弱いです。

 解像度や、画面密度は同じですが、OLEDは輝度が高くないと、日光下での視認性が落ちる部分から言えば、やはりはあります。

 202209091930.jpg

 リアカメラは、レンズ性能だけで言えば、iPhone13と同等です。

 ただ、暗い場所の撮影などに使う、写真のHDR機能の処理方法が旧式(スマートHDR 3)です。

 手ぶれ補正も、本機は、光学式ながら、センサーシフト式ではないです。

 精度はiPhone13以降と異なります。

 202209091939.jpg

 動画撮影は、4K解像度で60P(60フレーム/秒)まで対応です。

 しかし、浅い被写体深度で撮影可能なシネマティックモードが使えません。

 ようするに、動画撮影の際、背景などのボケ味を強調しにくい面、また、複数の人物がいる場合、フォーカス調整がしにくいと考えてください。

 フロントカメラは、特に性能は変わりません。

 202104071711.jpg

 ネットワーク機能は、Wi-Fi 6とBluetooth5.0が搭載です。

 その他の部分は、セキュリティ・センサー・FeliCaを含めて、iPhone13と同じです。

 バッテリーは、ビデオ再生換算で、最大19時間です。

 少し短めになります。

 充電は、Lightning端子経由です。

 充電時間を含めて、やはり、iPhone13同じです。

---

 以上、iPhone 12 の紹介でした。

 CPU性能に大きく差が付く点と、輝度の部分で劣る点で、iPhone13とは、値段差以上の差を感じます。

 そのほか、カメラや動画周りにもはっきりと差があることをふまえれば、選ぶならばiPhone13と言えます。

1-5・iPhone SEシリーズの比較

 最後に、iPhoneSE (第3世代)の紹介です。

 こちらは、画面サイズの部分で、シンプルに「下位機種」と言い切れない機種です。



   202209091950.jpg

 【2022年3月発売】

 【64GB】(Apple売価 ¥62,800)

 21・iPhone SE 64GB
  ¥62,800 Amazon.co.jp (8/10執筆時)  

 21・iPhone SE 64GB
  ¥47,500 楽天市場 (8/10執筆時)

ミッドナイト:MMYC3J/A
スターライト: MMYD3J/A
PRODUCT RED: MMYE3J/A

  【128GB】(Apple売価 ¥69,800)

 22・iPhone SE 128GB
  ¥69,801 Amazon.co.jp (8/10執筆時)

 22・iPhone SE 128GB
  ¥72,500 楽天市場 (8/10執筆時)

ミッドナイト:MMYF3J/A
スターライト:MMYG3J/A
PRODUCT RED:MMYH3J/A

 【256G】(Apple売価 ¥84,800)

 22・iPhone SE 256GB
  ¥84,800 Amazon.co.jp (8/10執筆時)

 23・iPhone SE 256GB
  ¥84,800 楽天市場 (8/10執筆時)

ミッドナイト:MMYJ3J/A
スターライト:MMYK3J/A
PRODUCT RED:MMYL3J/A

CPU:A15 Bionic
パネル:4.7インチ IPS液晶
解像度:1,324 x 750 (326ppi)
カメラ解像度:1200万画素
ズームレンジ:1倍
カメラ明るさ:F1.8
前面カメラ:700万画素 F2.2
バッテリー:最大15時間(ビデオ再生時)
ネットワーク: Wi-Fi6 Bluetooth 5.0
重さ:144g
サイズ:幅138.4x幅67.3x 厚み7.3mm

 iPhone SE は、2022年3月に発売された製品です。

 このモデルだけは、ナンバリングから外れていて、同名の製品の「第3世代」となります。

 202209101002.jpg

 画面サイズは、4.7インチです。

 6.7インチ、6.1インチ機と比べると、かなりコンパクトです。

 もともと(故ジョブズ時代の)iPhoneがこのサイズだったこともあり、片手で扱える操作感から、本機を愛用してる方も多くいます。

 また、下部に丸い「物理ボタン」がある最後の機種なので、その部分を利用しての指紋認証を含めて、使い勝手が良いと考える人もいるかもしれません。

 とはいえ、近年、iOSは、6.1インチ以上前提のコンテンツ・アプリになってきているので、ガラパゴス化が進んでいます。ご自身が「最適化」できそうで、また、予算があるならば、「大きめ」を、Atlasも友人にはオススメしています。

 ラインナップは、3種類です。

 ストレージ(記憶容量)の違いで、64GB〜256GBで選べます。

 本当にあまりスマホを使わない方を除けば、64GBは避けた方が良いでしょう。

 202209091957.jpg

 本体色は、3色展開です。

 本機は「格安モデル」を兼ねるので、展開数は減らして、調達コストを下げていると言えるかもしれません。

 耐久性(剛性)は、一方、現行機で唯一、ガラス部分がCeramic Shieldではないです。

 iPhoneは、Ceramic Shieldを採用してから、本当に「割れにくく」なったと感じています。ここは大きな違いです。

 そのほか、耐水性のスペックも(一応水深1M×30分水準ではありますが)他機より劣ります。

 重さは、144グラムです。

 やはり、軽いです。

 202209091519.jpg

 CPUは、13世代のA15 Bionicチップです。

 ここは1つポイントで、2022年の発売と言うことで、iPhone 13と同じものにしてます。

 最新世代ともさほど差がないので、この部分は侮れない性能です。

 繰り返しますが、本機は単純に「格安機」として選ぶ人だけでなく、値段と言うより「小さいから」選ぶ中・上級ユーザーがいるため、信頼性のあるCPUを採用していると言えます。

 ディスプレイは、こちらは、OLED(有機EL)ではんなく液晶パネルです。

 OLEDに比べると、黒の締まりが少し悪いので、映像の美麗さでは負けます。画面密度も、Retina水準ではありますが、326ppiなので少し劣ります。

 ただ、質の良いIPSパネルですし、その範疇では性能が良いです。また、実用上問題ないです。

 最大輝度は、625ニトです。

 iPhone 12と同じ水準です。

 ただ、ピーク輝度の記載がなく、(写真合成のHDRではなく、動画やテレビ的な意味での)HDRコンテンツに非対応です。

 202209092016.jpg

 リアカメラは、相当シンプルです。

 1200万画素水準はあり、F値も1.8と割と良いスペックですが、光学ズームがないです。

 202209092019.jpg

 手ぶれ補正は(むろん、センターシフトではないですが)搭載します、しかし、自動で夜間撮影に向いたモードに調整されるナイトモードが非搭載です。 

 やはり、カメラを楽しみたい方には、本機は向かないです。

 202209091939.jpg

 動画撮影は、K解像度で60P(60フレーム/秒)まで対応です。

 iPhone12と同じで、シネマティックモードは非対応で、ボケ味のある映像は作りにくい仕様です。

 先述のように、HDRに対応できないので、規格対応する動画も撮れません。

 しかし、浅い被写体深度で撮影可能なシネマティックモードが使えません。

 ようするに、動画撮影の際、背景などのボケ味を強調しにくい面、また、複数の人物がいる場合、フォーカス調整がしにくいと考えてください。

 フロントカメラも、700万画素水準ですので、やはり他機より劣ります。

 202104071711.jpg

 ネットワーク機能は、Wi-Fi 6とBluetooth5.0がしっかり搭載です。

 アンテナもしっかり2本(2×2)です。

 LTE回線は、一方、本機は、4G LTE-Advancedです。

 5Gは対応ですが、アンテナ数が違い4x4 MIMOではなく、2x2 MIMOになります。

 ただ、ここは、さほど意識しなくて良いかと思います。

 202209092157.jpg

 セキュリティは、本機は、先述のように、顔認証ではなく、指紋認証です。

 物理ボタン部分が指紋センサーになっています。

 あとは、センサー・FeliCaを含めて、iPhone13と同じです。

 バッテリーは、ビデオ再生換算で、最大15時間です。

 サイズ的には「健闘」と言ったところです。

 なお、本機は、ワイヤレス充電(MagSafe充電器)に対応できません。Qiワイヤレス充電は可能ですが。

 充電は、Lightning端子経由です。

 充電時間を含めて、iPhone13と仕様は同じです。

 そのほか、音響規格の部分で、本機だけ、立体音響規格のドルビーアトモスに対応できず、必然的に、Apple Musicで推す「空間オーディオ」にも対応しません。

---

 以上、iPhone SEの紹介でした。

 CPU性能は良いですから、カメラや動画再生などに興味がなく、実用重視ならば「中・上級者」でも本機は選択肢にできます。

 ただ、物理ボタンがない部分など、新しい方式に「自分をうまくカスタマイズ」できそうで、予算が無理なく確保できるそうならば、新機種を選んで、自分を「慣らしていく」方向性で買い替えることを、Atlasとしては「おすすめ」します。

 実際、CPU以外の部分は、最新世代との差が全方位的にありますから。来年以降、新機種の軽量化はあり得るかもしれませんが、いわゆる「iPhone SE Pro」は、ざんねんながら、永遠に出ないと思います・・。

次回に続く!
iPhoneのおすすめは結論的にこの機種!

 というわけで、今日は、AppleiのiPhoneの現行機について見てきました。

 しかし、記事はもうすこしだけ、続きます。

  202209091436.jpg

1・新型iPhoneの比較 (1)
 1-1:iPhone 14 Pro & Max
 1-2:iPhone 14 & Plus
 1-3:iPhone 13
 1-4:iPhone 12
 1-5:iPhone SE
2・新型iPhoneの比較 (2)
 =最終的なおすすめの提案【結論】

画面のみやすさ ★★★★★
処理速度    ★★★★★
持ちやすさ   ★★★★★
カメラ性能   ★★★★★
総合評価    ★★★★★

 次回の2回目記事こちら)は、結論編です。

 今回紹介した全モデルから、目的別・用途別に「Atlasのオススメ機種!」を提案していきます。

 引き続きよろしくお願いします。

 2回目記事は→こちら

---

 記事が皆さんのお役に立ったようならば、Twitter Facebook はてなブックマークなどで話題をシェアしていただければうれしいです。

posted by Atlas at 11:23 | スマホ関連機器

 このブログ家電批評モノマニアには「家電やモノの比較記事」が約350本あります!

 よろしければ、下部のリンク集をご覧ください。

 家電批評モノマニアは、「家電ブログランキング」に参戦中です。右のリンクから「クリックで応援」お願いします!  201302192014.jpg

<広告>

          

Googleなどの検索エンジンでは

「家電批評モノマニア」「家電ジャンル」or「型番」

の単語入力で、このブログの個別記事検索ができます!





          




 今後の記事は、【Twitter アカウント】でツイートしています。お題も募集中!

monomani31.png