【今回レビューする内容】2024年 新型のiPhoneの性能とおすすめ・選び方:iPhone 16 Pro iPhone 16 Pro Max iPhone 15 iPhone 15 Plus iPhone 14 iPhone 14 Plus iiPhoneSE:カメラ画質やディスプレイ・CPUスペックの違いや性能ランキング
【比較する製品型番】iPhone 16 Pro MYMV3J/A MYMW3J/A MYMY3J/A MYMX3J/A MYN03J/A MYN13J/A MYN33J/A MYN23J/A MYN43J/A MYN53J/A MYN73J/A MYN63J/A MYN83J/A MYN93J/A MYNC3J/A MYNA3J/A iPhone 16 Pro Max MYWG3J/A MYWH3J/A MYWK3J/A MYWJ3J/A MYWL3J/A MYWM3J/A MYWP3J/A MYWN3J/A MYWQ3J/A MYWR3J/A MYWU3J/A MYWT3J/A iPhone 16 MYDQ3J/A MYDR3J/A MYDT3J/A MYDV3J/A MYDU3J/A MYDW3J/A MYDX3J/A MYDY3J/A MYE13J/A MYE03J/A MYE23J/A MYE33J/A MYE43J/A MYE63J/A MYE53J/A iPhone 16 Plus MXVA3J/A MXVC3J/A MXVD3J/A MXVF3J/A MXVE3J/A MXVG3J/A MXVH3J/A MXVJ3J/A MXVL3J/A MXVK3J/A MXVN3J/A MXVP3J/A MXVQ3J/A MXVT3J/AMXVR3J/A Phone 15 MTMH3J/A MTMJ3J/A MTMK3J/A MTML3J/A MTMM3J/A MTMN3J/A MTMP3J/A MTMQ3J/A MTMR3J/A MTMT3J/A MTMU3J/A MTMV3J/A MTMW3J/A MTMX3J/A MTMY3J/A iPhone 15 Plus MU083J/A MU093J/A MU0A3J/A MU0D3J/A MU0E3J/A MU0F3J/A MU0H3J/A MU0J3J/A MU0N3J/A MU0Q3J/A MU0T3J/A MU0U3J/A MU0V3J/A MU0W3J/A MU0X3J/A iほか
今回のお題
最新モデルのiPhoneのおすすめはどの機種?
どもAtlasです。
今日は、2024年11月現在、最新のAppleのiPhoneの比較です。
CPU・GPU、液晶パネルの品質、バッテリー量ほか、特に(分かりにくい)「カメラ性能」の部分は、(カメラ特有の)細かいスペックを出しつつ、詳しめに説明しました。
1・新型iPhoneの比較 (1)
1-1:iPhone 16 Pro Max
1-2:iPhone 16 Plus
1-3:iPhone 15 Plus
2・新型iPhoneの比較 (2)
2-1:Phone 14 Plus
2-2:iPhone SE
2-3:最終的なおすすめの提案【結論】
今回は、最新のiPhone 15世代の全機を含め、iPhone 14・iPhone13・iPhone SEなどの現行機は全機とも取りあげています。
画面のみやすさ ★★★★★
処理速度 ★★★★★
持ちやすさ ★★★★★
カメラ性能 ★★★★★
総合評価 ★★★★★
以下では、いつものように、各機種をシリーズごとに比較します。
そして、最後の「結論」では、上表のようなポイントから、目的別・予算別にAtlasのおすすめ機種!を提案していきます。
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1・Androidタブレットの比較
2・iPadの比較
3・iPhoneの比較
4・Amazon Fireタブレットの比較
5・Microsoft Surfaceの比較
なお、今回は、このブログ「モノマニア」のタブレット・スマホ比較記事の1つとして書きました。
1-1・iPhone 15 Proシリーズの比較
というわけで、比較に入ります。
はじめに、現行機種では最も新しい世代となる、iPhone15 Proシリーズからです。
画面の大きな兄弟機となる、iPhone15 Pro Maxもこちらで扱います。
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なお、以下の記事では、Atlasのおすすめポイントを赤系の文字色で、イマイチと思う部分を青字で記していきます。
【2024年9月発売】
【128GB】(Apple売価 ¥159,800)
1・iPhone 16 Pro 128GB
¥180,428〜 楽天市場 (11/14執筆時)
ブラックチタニウム:MYMV3J/A
ホワイトチタニウム:MYMW3J/A
ナチュラルチタニウム:MYMY3J/A
デザートチタニウム:MYMX3J/A
【256GB】(Apple売価 ¥174,800)
2・iPhone 16 Pro 256GB
¥192,800〜 楽天市場 (11/14執筆時)
ブラックチタニウム:MYN03J/A
ホワイトチタニウム:MYN13J/A
ナチュラルチタニウム:MYN33J/A
デザートチタニウム:MYN23J/A
【512GB】(Apple売価 ¥204,800)
3・iPhone 16 Pro 512GB
¥223,910〜 楽天市場 (11/14執筆時)
ブラックチタニウム:MYN43J/A
ホワイトチタニウム:MYN53J/A
ナチュラルチタニウム:MYN73J/A
デザートチタニウム:MYN63J/A
【1TB】(Apple売価 ¥234,800)
4・iPhone 16 Pro 1TB
¥234,801 Amazon.co.jp (11/14執筆時)
ブラックチタニウム:MYN83J/A
ホワイトチタニウム:MYN93J/A
ナチュラルチタニウム:MYNC3J/A
デザートチタニウム:MYNA3J/A
CPU:A18 Proチップ
パネル:6.3インチ OLED
解像度:2,622 x 1,206 (460 ppi)
カメラ解像度:4800万画素(最大)
ズームレンジ:10倍
撮像素子:1/1.3(メイン)
カメラ明るさ:F1.78/ F2.2/ F2.8
前面カメラ:1200万画素 F1.9
バッテリー:最大27時間(ビデオ再生時)
ネットワーク:Wi‑Fi 7 Bluetooth 5.3
重さ:199g
サイズ:幅149.6x幅71.5x 厚み8.25mm
iPhone 16 Pro は、15世代のiPhoneでは、ハイエンドといえる高級モデルです。
後ほど見る、画面の大きなiPhone 16 Pro Maxもあります。
ただ今年は、カメラ性能も変わらず、画面が「大きめ」になるだけです。
そちらを「狙って」いるかたも、とりあえず、本機の説明からご覧いただければと思います。
以下、前モデルのiPhone 15 Proとの違いに注目しつつ、以下、説明していきます。
ラインナップは、4種類です。
ストレージ(記憶容量)の違いで、128GB・256GB・512GB・1TBで選べます。
利用方法にもよりますが、一般的に256GB以上あると、余裕を持って使えると、Atlasは考えます。
本体色は、4色展開です。
今年は、全てのモデルに「チタン」という文字が入ります。堅牢で耐久性の高い金属であるチタンを外装(チタニウムバンド)に使用したからです。
内部フレームはアルミですが、これは、部材の価格もありますあ、チタンは(比重として)重めだからです。接合強度を独自に高めることで、剛性と軽量性を兼ね備えたハイブリッドフレームにしていると言えます。
重さは、199グラムです。
先述のように、チタンは重いのですが、薄くても剛性が担保できるため、総重量として軽くできたといえます。心理的節目の200gを切っています。
ただし、後述するカメラの高性能化などにより、旧来のiPhone 15 Pro(187g)と比べると12gの増加です。ただ、2世代前のiPhone 14 Proは207gだったので、中間ほどです。
ただし、サイズは(厚みは同じですが、幅が変更なので、ケースは買い換えが必要です。
持ちやすさは、前世代から改良がありました。
エッジ部分(チタン素材)の形状変更で、持ちやすく(滑りにくい)改良されました。
一方、カメラの影響で、厚みは、1世代前のiPhone 15 Proと同じ8.25mmです。
iPhone14 Pro以前より厚みがあるので、2年落ち(14 Pro)からの買い換え時はチェックポイントです。
画面サイズは、従来通りの6.1インチです。
このサイズが、(一般男性基準で)「片手で持ちながら、片手で操作できる」という意味で、限界サイズです。
例えば、「寝ころがりながら使う」ことを考えると、このサイズが無難です。
CPUは、新開発のA18 Proチップが採用されます。
iPhone Proは、しっかりCPU(Soc)を毎年律儀に更新します。
前世代(15 Pro)は、A17 Proでした。
それ以前だと、13 ProはA15,14 ProはA16、15 ProははA17 Proとなります。
コア数は、6コアです。
クロック数が高い高性能コアが2つ(4.1GHz)と、消費電力が優秀な高効率コアが4つです。
上表の通り、ベンチマークは13000を越えてきます。
Appleの初代M1プロセッサと同じほどのスコアですし、小型のMacと言っても良い水準です。
なお、Appleによれば、省電力化(20%)をなしたで「前世代より15%高速に処理できる」という表記ですが、ベンチマークだと、前世代(15 Pro)と比れば、5%ほどの性能差です。
ただ、高性能コアの最大クロックが8%前後は上がっていますし、処理によってはそれほどの性能差はあり得るでしょう。
GPU(グラフィクス)は、6コアGPUです。
Appleによれば前世代(15 Pro)より、20%高速です。14 Proと15Proでも25%以上の性能差だったので、CPU以上に、最近強化されています。とくに、前世代(15 Pro)採用のA17 ProチップからGPUのコア数を増やしていました。
その点では、それ以降が、Appleにおける「AI世代のiPhone」といえ話題のAppleのAI(アップルインテリジェンス)も、それ以降からの対応になっています。
Neural Engineは、AI学習・処理用のエンジンです。
16コアNeural Engineですが、演算速度は旧来とおなじ(35TOPS)とのことです。
ディスプレイは、前世代(15 Pro)の6.1型から、6.3型に少しだけ大きくなりました。
引き続き、質の良いOLED(有機EL)です。
スマホ程度の小画面ならば、シンプルに「液晶の上位互換」と言って良いです。
最大輝度は、2世代前と同様で、1000ニトです。
HDRコンテンツの再生に重要なピーク輝度も1600ニトです。
輝度スペックが低いと、日光下での視認性が悪くなります。しかし、iPhoneの場合、問題ありません。OLEDはここが「弱点」なのですが、スマホでは既に「解決」していると感じます。
解像度も、2622 x 1026ピクセルです。
Dynamic Islandと呼ばれるノッチ(黒い部分)があるので、変則的な数字です。
しかし、画面密度が460ppiなので、相応に高詳細です。なお、ノッチも廃止の噂がありましたが、iPhone15に持ち越しのようです。
画面密度については、iPhone同士ではなく、他社の安めのスマホと比べてですが、この部分に、大きな差があります。視認性の良さは「売り」です。
細かい部分で言えば、写真を自然な色で見せるTrue Toneに対応するほか、広色域規格のDCI-P3対応水準なので、現行の他社高級機に比べても、やはり品質は良いです。
カメラは、フロントが1カメラで、リアカメラが3カメラです。
1世代前(15 Pro)2世代前(14 Pro)と同じですが、リアカメラは構成が新しくなりました。
ズームレンジ(倍率)は、3レンズの総計で10倍ズームです。
昨年の6倍から伸びました。
スマホのレンズは、焦点レンズが同じ単焦点(1倍ズーム)です。コンデジと違い、レンズがシフト(=伸びたり縮んだり)して、画角を調整するズームレンズではないので、Appleは「レンジ」という言い方をします。
簡単に言えば、本機は、「0.5倍」「1倍」「5倍」だと最大画素数でも画質劣化なしに表現でき、それ以外の中間の倍率(例えば1.7倍)だと、(原理的に)画質がわずかに落ちる「可能性」があるといえます。
ただ、後ほど説明しますが、標準解像度(12MP)で普通に撮る限りにおいて、画質劣化を感じさせないような、高度な仕組みがあります。
撮影方法は、iPhone 16 Proは大幅な改善が見られます。
横にすると、コンデジのシャッター位置あたりの場所に、カメラコントロールボタンが新設されました。静電容量式なので、クリック以外にスライドで、ズームほかの設定もできるようになりました。
Appleらしい、使い勝手の向上に思います。
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以下、3つのカメラの性能を、個別に詳しく書いておきます。
ただ、カメラにこだわる方向けなので、ここは読み飛ばしてもOKです。
第1に、メインレンズです。
F値も、F1.78ですので明るいレンズです。
焦点距離は、35mm換算値で、24mmの単焦点です(光学1倍)。
ズームレンジ(倍率)は、1-2倍です(24mm-49mm)です。
原理は後で書きますが、ズームレンズ式ではなく、クアッドピクセルセンサー技術を使います。
本機の標準画質は12MP(1200万画素)ですが、49MPセンサーの中央の12MP(1200万画素)の部分をセンサークロップして、実質48mm(2倍相当)に対応させています。
カメラアプリでは、2倍までのレンジで、24mm(1倍Fusion)、28mm(1.3倍Fusion)、35mm(1.5倍Fusion)、48mm(2倍望遠)が基本の選択肢として選べます。
2倍だと後述する画質強化をなせないので、「2倍Fusion」という表現にはなりません。
なお、Fusionという言葉は、今期のAppleでは多用されているのですが、全体として明確な用語定義がないので、わかりにくいです。
ただ、上で示した倍率においては、実質、変化が分からないほど「綺麗」ですので、基本問題ないです
画素数は、メインレンズは4800万画素です。
Appleでは最高クラスで、高級ミラーレス1眼並でといえます
ただ、画素数を上げると(感度の問題で)夜間対応が悪くなると言えます。
しかし、ソフト面の処理技術(Photonic Engine)の採用で、むしろ、暗い場所の撮影に「より強く」なっています。
以下、少し詳しく書いておきます。
4800万画素という解像度は、一般的な撮影には、スペックが高すぎて不要です。ファイルサイズも大きくなりますので。
そのため、本機は、メインカメラによる、標準の写真撮影は、12MP(1200万画素)か、24MP(2400万画素)に落として撮影します。
しかし、その際に、上図のように、1ピクセルを結合させて4倍(1200万×4=4800)とするハードウェアビニングをして、撮像素子(センサー)性能を強化し、画質向上につなげています。
以下、この部分をさらに詳しめに書いておきます。
撮像素子は、いうまでもなく、カメラの「画質のキモ」です。
コンレジやミラーレスを含めて、高性能機は、大きなセンサー(撮像素子)であるほど基本的に画質は良いです。ソニーの IMX903を採用します。
今回は、メインカメラが1/1.3型で、前世代(15 Pro)の1/1.5型より大きいです。
大きいとその分、光を多く取り込めるので、カメラの基礎性能が大幅に向上すると考えてください
例えば、入門機のコンデジは1/2.3ほどが多ので、ここだけで言えばスマホがすでに越えています。
もちろん、高級コンデジ(1型)や、それより、だいぶ大きなミラーレス(APS-C, フルサイズ)のような大きな撮像素子には敵わない水準です。
そのため、先述のハードウェアビニング技術で、ピクセル結合させることで、疑似的に大きな撮像素子と同じ働きをするようにしています(=クアッドピクセルセンサー技術)。
12MP(1200万画素)撮影の場合、このような処理をしています。
24MP(2400万画素)撮影は、さらに、この技術を基礎にしつつ、もうすこし「ややこしい」ことをしています。
(処理後の)12MPの画像と、(処理前の)48MPの画像を、Photonic Engineでソフト的に合成することで、画質を高めています。
この場合、ファイルサイズもこれならば、写真1枚で3MB(12MBだと2MB)ですので、ファイルサイズ的にも実用水準でありつつ、高画質です。
なお、ピクセル統合せずに48MP超高解像度写真(4800万画素)を撮ることも、RAWモード設定により可能です。
手ぶれ補正は、デジカメと同じセンサーシフト式(第2世代 光学式)で、高水準です。
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第2に、超広角レンズです。
2つめのカメラですが、4800万画素の13mmの単焦点です。
標準24mmからすると「0.5倍ズーム(逆に言えば2倍)」の位置です。
前世代(15 Pro)は、1200万画素だったので画素が増えました。
先述のように「1倍」はFusion(合成)での表現ですが、0.5倍は、このレンズのみの表現だから、綺麗です。広く超広角で撮る場合の画質が、今回、上がったと言えます。
2020年の「第12世代」から搭載されましたが、(わりと歪みますが)かなり広範囲を広く撮れるので、風景や建物の全体像の撮影に便利です。
撮像素子は、メインより小さい1/2.55インチです(IMX972)
iPhoneのカメラは撮像+レンズが3系統あるので、画素数ほかこの部分も変わります。
そのほか、0.5倍マクロとして、接写も可能です。
このレンズは、レンジでの合成(Fusion)にも使われます。
F値は、F2.2になります。
手ぶれ補正は、このレンズを利用する場合も、センサーシフト式(第2世代 光学式)です。
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第3に、望遠レンズです。
3つめのカメラですが、1200万画素で120mmの5倍ズームの単焦点です。
ちなみに、前世代(15 Pro)は、77mm(3倍)でしたが、画面の大きな前世代(15 Pro Max)は今年と同じ仕様でした。
テトラプリズムレンズを採用します。
構造は異なりますがソニーのXperiaが採用していた横配置のペリスコープ望遠カメラ(潜望鏡式)のApple版です。写真のように、4回光線を屈折させることで、レンズとプリズムの距離を稼ぎ、この焦点距離を実現しています。
ペリスコープと違い、ズーム倍率に可変性はなく固定です。しかし、エンジン処理などでそれを補正します。また、レンズを複数通すヘリスコープと違い、レンズも明るいF2.8)ので、写真の実際的な画質もかなり良いです。
手ぶれ補正は、このレンズを利用するレンジにおいて方式が変わります。
画面の大きな前世代(15 Pro Max)で採用された「3Dセンサーシフト光学式手ぶれ補正」です。
3方向(3D)にセンサーが動く構造で、ブレ量が大きくなる5倍でもしっかり、手ぶれを作動するようにしたものです。「オートフォーカス3Dセンサーシフト」とも表現され、AF速度を含めて、強化されます。毎秒1万回の補正とされます。
撮像素子は、小さめの1/3.2インチです(IMX913)
F値は、F2.8になります。
第4に、フロントカメラです。
スペックは1200万画素です(F値1.9 撮像素子1/3.6)。
この部分は、iPhone13世代から変わりません。
ただ、先述の画像処理技術(Photonic Engine)はこちらも有効ですので、暗い場所の「自撮り」などには、強いとは言えます。
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以上、カメラ部分についての詳しい説明でした。
結論的にいえば、iPhone15 Pro世代と比べて、メインカメラは撮像素子の性能強化で、特に、48mmあたりの標準ズームの画質が伸びた部分が注目点です。
その上で、超広角にズームアウトする場合の画質の向上、望遠にズームインする場合の倍率の向上などが、新要素です。
先述のように、その分重く、大きくなったので一長一短はあるのですが、概ねにおいて進化と言えます。
実用的なファイルサイズ(約3MB)のまま、自動撮影時24MP(2400万画素)に合成されるため、一般的に言って(あまり深く考えずとも)解像感が高く、しっかり明るい写真が撮れると言えます。
3世代前のiPhone13 Pro世代からの買い換えの場合は、Photonic Engineが不採用のだったことから、メインカメラ(1-2倍まで)の詳細感や夜間撮影対応の部分で、より差があると言えます。
動画撮影は、4K解像度で120P(120フレーム/秒)まで対応です。
「4Kドルビービジョン対応ビデオ撮影」という機能名です。
前世代(15 Pro)の60フレームから伸びました。
こちらも、100フレーム以上は、Fusion(合成技術)を利用してのものです。
スローモーションは、 フルHD解像度ならば、コマ数を増やして最大240P映像なども撮れます。本格的でなくてよいならば、トレーニング時のフォーム分析などにも使える水準でしょう。
また、主にゲームに関係するでしょうが、120Hzのリフレッシュレートに対応します。
これは、iPhone 16では無理で、16 Proだけです。コーデックも、H.264ほか、HEVC(H.265)・ProRes(Appleロスレス)に対応します。
手ぶれ補正は、動画でもセンサーシフト式・3Dセンサーシフト(光学式)補正が有効です。
高級カメラだと、本体のジャイロを併用した5軸ハイブリッド補整など上位の補正技術があります。しかし、そうした機能の言及は見られないです。
一方、iPhone14 Proからは、動画撮影時、動きながらの手ぶれを押さえる「アクションモード」が加わりました。こちらには、本体内のセンサーが併用されていると思います。
空間ビデオ(3Dビデオ)撮影は、対応です。
Apple Vision Proの展開と合わせたもので、内蔵の2カメラを利用して撮影します。
その写真版である、空間写真も対応です。
マイクは、今回から、2マイク(ステレオ)から4マイクです。
外部マイクなしに、ステレオ録音だけでなく、空間オーディオの録音ができます。
風切り音の低減も機能として加わります。
加えて、撮影後の編集ですが、4chの音声情報を利用して、被写体に連動して、声のセンタリングができるようになります。ビデオカメラでいうところの、ズームマイク機能のようなものです。
ネットワーク機能は、Wi-Fi 7とBluetooth 5.3が搭載です。
注目点はWi-Fiで、この世代でWi-Fi7に対応になりました。2023年に日本で利用が認められたばかりの新規格です。
対応するルーターが必要ですが、iPhoneの場合、WB(ワイドバンド)対応の2アンテナです。
そのため、理論上、最大で5760Mbps(720メガバイト/秒)の通信速度が得られます。
とくに、この世代の場合、2022年に日本で開放された新しい6GHz帯が利用できます。
チャンネル数が5GHz帯より多く、また、世の中で普及していない帯域ので、ご近所との混線による速度低下が少ないメリットもあります。
なお、この速度を得るには、ご家庭のルーター側の対応も必要です。
例えば、5年以上買い替えていないご家庭はWi-Fi5でしょうから、アンテナ2本のiPhoneの場合、最大867Mbps(108メガバイト/秒)にボトルネックがあります。
なお、WiFi 7対応ルーターは、現状で筐体も大きく、価格も高く上級者向けです。
そのため、iPhoneを活かすため、一般家庭でおすすめなのは、Wi-Fi6E規格のルーターです。
近年、Wi-Fi5→Wi-Fi6→Wi-Fi6E→Wi-Fi7と(休息に)規格進化が進みましたが、2022年頃から普及したルーターなので、多くのご家庭では、未対応でしょう。
Wi-Fi7と同じで(空いている)6GHz帯が使える規格なので、ご自宅のPCを含めた、通信速度の改善効果が得られるでしょう。1・高速な無線LANルーターの比較
2・超高速なWi-Fi 6 Wi-Fi6E ルーターの比較
3・最速なWi-Fi 7 ルーターの比較
なお、こうしたルーター部分の仕様は、このブログだと、以上のリンク記事で詳しく書いています
Wi-Fi6Eに対応するモデルは、上位機なので2番の記事で主に紹介しています。2019年以前からルーターを買い替えていない場合、Wi-Fi6も非対応のルーターでしょうし、そろそろ買い替えても良いかなと思います。
その場合、よろしければ、上記の記事をご覧ください。
Bluetoothは、バージョン5.3です。
Bluetoothは第5世代になって通信安定性を増しています。
一方、イヤホンなどとつなげる場合、温室に影響してくるコーデック対応は、従来通りSBCとAACのみです。
ただ、最新の空間オーディオ(3D立体音源)の再生も、Appleほか、Amazon Musicの音源を含めて対応できます。
こうした部分は、このブログだと【完全ワイヤレスイヤホンの比較記事】で、少し詳しい話を書いています。興味のある方は、ご覧ください。
ハイレゾ音源・CD音質(ロスレス)は、Bluetoothを利用するイヤホンでは、対応不可です。
CD音質で聴きたい場合は、USB-C端子から有線イヤホンを利用すれば可能です。
ハイレゾ音源は、DACの関係でこの方法では無理です。
ただ【ポータブルアンプの比較記事】で書いている、各社の超小型のポタアンを使えば、対応アプリからの再生はできます。
通信用チップは、15 Proからですが、新しいUWB(超広帯域無線チップ)に更新されました。
その関係で、「iPhoneを探す」の機能が大幅にパワーアップし、Apple Watchなどで自分のiPhoneを探す際の精度があがりました。iPhoneやApple Watchを手がかりに「友達を探す」こともできます。
このほか、iPhoneを探すは、緊急SOSだけでなく衛星通信でも使えるようになりました。
しばらくの間は無料で、その後は、アクティベーションから2年後有料サービスになります。
LTE回線は、ギガビットLTEです。
4G/LTE・5Gを含めて利用可能です。
もちろん、デュアルSIM(nano-SIMとeSIM)となります。
セキュリティは、顔認証(Face ID)です。
最近は、ソフト的な進化で、メガネ・マスクしてもOKになっています。
前世代もおなじですが、先述の画像処理技術(Photonic Engine)の採用で、暗い場所での利用は恐らく、従来より強くなっているかと思います。
FeliCaポートは、もちろん搭載です。
これを利用して、Apple Payでの支払いに対応します(Suicaほか)。
センサーは、他社のスマホと比べても充実します。
気圧計・ジャイロ・環境光センサーといった、他のスマホでも見られるものは網羅します。
一方、独自性の強いのは次の2点です。
第1に、LiDARスキャナです。
iPad(写真)でも採用されるものですが、カメラを使い、光の反射で距離を測る最先端のシステムです。
自動車の自動運転技術や、このブログの【ロボット掃除機の比較記事】でみているような、先端製品にも使われます。
即時性・正確性・認識範囲の点で、既存のセンサより期待値が高く、特に、ARアプリ(拡張現実)には高い効果が期待できます。
また、前世代(15 Pro)からですがこの距離測定の仕組みがカメラ撮影時(ナイトモード)にも利用されるようになり、ダイナミックレンジがさらに拡げられるようにもなりました。
このほか、カメラ撮影に付いては、HDR合成(スマートHDR)もパワーアップしたので、今回のバージョンアップでは、条件の悪い場所でのポートレート(人物撮影)が相当良くなったと言えます。
第2に、ジャイロセンサーです。
今回は、従来の3軸ジャイロから、ハイダイナミックレンジジャイロに、加速度センサーも、高重力加速度センサーになりました。
この部分は、このブログでは【Apple Watchの比較記事】でも書きましたが、自動車運転時の「衝突検知機能を」付けるために備えられます。
バッテリーは、(条件が厳しいと言える)ビデオ再生換算で、最大27時間です。
【USB-C 30W】
Anker 511 Charger (Nano 3, 30W)
¥2,790 Amazon.co.jp (11/14執筆時)
【USB-C 33W + USB-A】
Anker 323 Charger (33W)
¥2,790 Amazon.co.jp (11/14執筆時)
充電は、近年のiPhoneは、Lightning端子は廃止で、USB-C充電です。
最大25Wまでフォローで、30W以上の給電力のあるUSB電源アダプタが推奨です。
なお、充電用アダプターは、昔と違って付属しません。
前世代までの給電力は15Wでしたし、USB-PDの30W対応のものをお持ちの方は限られると思います。充電はできますが、それだと遅めですし、買っても良いでしょう。
充電に要する時間は、この規格に対応する場合30分で50%まで回復します。
【0.7メートル・1.5メートル】
エレコム USB-C USB-C ケーブル 60W USB PD対応
¥1,399 Amazon.co.jp (11/14執筆時)
なお、USB-Cケーブルは付属します。
ケーブルもこのクラスだと、USB-PD規格に準拠したケーブルである必要があるでしょう。
このほか、このブログの【USBモバイルバッテリーの比較記事】で紹介している製品を利用する場合も、USB-C給電に対応し、30W対応している場合は、やはり、充電は遅くなると言えます。
そのほか、Qiワイヤレス充電に対応します。
MagSafe充電器
¥5,930 Amazon.co.jp (11/14執筆時)
なお、Appleはこの規格を利用するMagSafe充電器を出しています。
給電側の端子は(丸い)USB-Cです。
「カバーを付ける派」の方も、最近はMagsafe対応ケースが出るのでそのままで問題ありません。iPhoneは仕様上、15W給電になるので、充電時間は多少ですが有線より長めになります。
操作系は、従来と同じボタン構成です。
ただ、ミュートボタンのカスタマイズに対応し、他の役割を振ることも可能になった点は違いと言えます。
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以上、iPhone 16 Proの紹介でした。
高級機としてそつない構成で、値段相応に機能が充実する製品です。
2世代前のiPhone14(Pro)あたりからの買い換えが多いと思いますが、はっきりとしたCPU/GPUの性能向上ががあります。
その上で、カメラも、新しい技術の採用で、ビデオを含めて、画質、使い勝手が向上し、撮影方法も多彩化しています。
加えて、チタニウムの採用で、耐久性が上がった上で、画面も少し大きめになっています
こうした点で「買い換えGO」なモデルと言えそうです。
ただし、iPhone 16(下位機)と比べる場合、大きな違いは、主にはカメラとしての部分なので、そこに比重を置かないならば、下位機でも良いでしょう。
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【2024年9月発売】
【256GB】(Apple売価 ¥189,800)
5・iPhone 16 Pro Max 256GB
¥208,800〜 楽天市場 (11/14執筆時)
ブラックチタニウム:MYWG3J/A
ホワイトチタニウム:MYWH3J/A
ナチュラルチタニウム:MYWK3J/A
デザートチタニウム:MYWJ3J/A
【512GB】(Apple売価 ¥219,800)
6・iPhone 16 Pro Max 512GB
¥241,800〜 楽天市場 (11/14執筆時)
ブラックチタニウム:MYWL3J/A
ホワイトチタニウム:MYWM3J/A
ナチュラルチタニウム:MYWP3J/A
デザートチタニウム:MYWN3J/A
【1TB】(Apple売価 ¥249,800)
7・iPhone 16 Pro Max 1TB
¥271,700〜 楽天市場 (11/14執筆時)
ブラックチタニウム:MYWQ3J/A
ホワイトチタニウム:MYWR3J/A
ナチュラルチタニウム:MYWU3J/A
デザートチタニウム:MYWT3J/A
CPU:A18 Proチップ
パネル:6.9インチ OLED
解像度:2,868 x 1,320 (460 ppi)
カメラ解像度:4800万画素(最大)
ズームレンジ:10倍
撮像素子:1/1.3(メイン)
カメラ明るさ:F1.78/ F2.2/ F2.8
前面カメラ:1200万画素 F1.9
バッテリー:最大33時間(ビデオ再生時)
ネットワーク:Wi‑Fi 7 Bluetooth 5.3
重さ:227g
サイズ:幅163x幅77.6x 厚み8.25mm
なお、このグレードは、iPhone 15 Pro Maxという機種も売られます。
相違点は、画面サイズの部分だけで、こちらは大きい6.9インチになります。
昔っぽく言えば、タブレットとの中間の「ファブレットサイズ」です。片手でもって、片手で操作は、どんなに「巨人」でも無理です。
重さも、227gなので、はっきりと、重みを感じます。
画面解像度は、2,868 x 1,320 と拡がる一方、画面密度は同じ460ppiなので、「映像の美しさ」も同じです。
バッテリーは、ビデオ再生時33時間なので、多めにバッテリーを入れています。
あとは変わりません。
---
結論的にいえば、大きな画面で、ゲームをしたい(動画を見たい)というニーズには適うものの、携帯性(軽量性)がこのサイズだと悪くなります。
寝転がった際など、片手で持って操作していたという方は、使い勝手が大きく変わる部分点にに注意してください。
つまり、シンプルに「上位互換」「大は小を兼ねる」とは言えない部分があります。
1-2・iPhone 16シリーズの比較
つづいて、同じ第16世代のスタンダード機となるiPhone16 シリーズです。
iPhone16ほか、画面の大きな兄弟機となるiPhone16 Plusもここで扱います。
【2023年9月発売】
【128GBモデル】(Apple売価 ¥124,800)
8・iPhone 16 128GB
¥124,800 Amazon.co.jp (11/14執筆時)
ブラック:MYDQ3J/A
ホワイト:MYDR3J/A
ピンク:MYDT3J/A
ティール:MYDV3J/A
ウルトラマリン:MYDU3J/A
【256GBモデル】(Apple売価 ¥139,800)
9・iPhone 16 256GB
¥139,800 Amazon.co.jp (11/14執筆時)
ブラック:MYDW3J/A
ホワイト:MYDX3J/A
ピンク:MYDY3J/A
ティール:MYE13J/A
ウルトラマリン:MYE03J/A
【512GBモデル】(Apple売価 ¥169,800)
10・iPhone 16 512GB
¥170,500 楽天市場 (11/14執筆時)
ブラック:MYE23J/A
ホワイト:MYE33J/A
ピンク:MYE43J/A
ティール:MYE63J/A
ウルトラマリン:MYE53J/A
CPU:A18チップ
パネル:6.1インチ OLED
解像度:2,532 x 1,179 (460 ppi)
カメラ解像度:4800万画素(最大)
ズームレンジ:4倍
撮像素子:1/1.56
カメラ明るさ:F1.6/ F2.2
前面カメラ:1200万画素 F1.9
バッテリー:最大22時間(ビデオ再生時)
ネットワーク: Wi-Fi7 Bluetooth 5.3
重さ:170g
サイズ:幅147.6x幅71.6x 厚み7.8mm
iPhone 16は、2024年発売の16世代のスタンダード機です。
先ほどみた、iPhone 16 Proとの違いに注目しながら、解説していきます。
フレームは、アルミニウムです。
チタンは不採用ですが「航空宇宙産業レベルのアルミニウム」であり、傷は付きにくいです。
画面サイズは、6.1インチです。
iPhone16 Proよりわずかですが、小さくなります。
ただ、(一般男性基準で)「片手で持ちながら、片手で操作する」には、このくらいでちょうど良いようには思います。
重さは、170グラムです。
ここは、強調できる部分で、Proよりも20g弱ほど軽いです。
CPUは、A18 Bionicチップを採用します。
上位機(iPhone 15 ProとMax)の採用するA18 Proと比べる場合、CPUベンチマークでは、そこまで目立つ差はない感じです。
コア数は、クロック数が高い高性能コアが2つ(3.8GHz)と、消費電力が優秀な高効率コアが4つです。
構成は上位機と同じですが、高性能コアのクロックが上位機(4.1GHz)より約5%ですが弱いので、そこでわずかながらの差がついたと言えます。
上位機は(発熱問題もあり)そこまでパワーが高められなかった感があります。
GPU(グラフィクス)は、5コアGPUです。
上位機(iPhone 15 ProとMax)より、コアが1つ少ない構成です。
純粋に、20%ほど弱いと考えて良いでしょう。とはいえ、AppleのAI(アップルインテリジェンス)に対応ですし、CPU部分を含めて、「贅沢」です。
逆に言えば、ここに対応させなければならないので、このスペックを載せたとも言えます。
Neural Engineは、16コアNeural Engineで、上位機と変わりません。
ディスプレイは、本機もOLED(有機EL)です。
こちらも上部にノッチ(黒い部分)があるDynamic Islandにです。
実用上、違和感はないです。AppleはUIの工夫がうまいからです。
最大輝度は、最大1000ニト、ピーク輝度も1600ニトです。
DCI-P3カバーの表記もある広色域ですし、パネル品質に違いはないです
リフレッシュレートは、ただし、120Hzに非対応です。
ゲームなどの「なめらかな」表示では差がつく場合があります。
そんほか、スリープ時にも時計などを表示し続ける常時表示ディスプレイが不採用です。
カメラは、 上位機(iPhone 15 ProとMax)とは、多くの差があります。
リアカメラは、2カメラです。
ズームレンジは、2カメラ総合で4倍(焦点距離:13mm-52mm)です。
その部分では、上位機(10倍)とは差があります。
カメラコントロールは、一方、上位機同様も、カメラコントロールスイッチがあります。
繰り返しませんが、未搭載の旧世代より、だいぶ使いやすいです。
また、カメラ関係ではないですが、iPhone15と比べると、ボタンがもうひとつ増えている(アクションボタン)ので、操作系は全般的に高度化しています。
レンズは、先述のように2つです。
いか、少し細かくみておきます。
第1に、メインレンズです。
焦点距離は、35mm換算値で、26mmの単焦点です(光学1倍Fusion)。
レンジ(倍率)は、2倍です(24mm-49mm)です。
上位機と同じで、ズームレンズではないです。しかし、12MP(1200万画素)での撮影は、2倍望遠までならば、ソフト面の処理技術(Photonic Engine)の恩恵で、画質の劣化はないです。
手ぶれ補正は、搭載です。
上位機同様のセンサーシフト式(光学式)ですが、1つ前の「第1世代」です。。
世代間の違いは(補正段数のような)具体的な情報はないです。
撮像素子は、1/1.56ですので、上位機よりは小さめです。
レンズは、F1.6ですので、仕様は良いです。
第2に、超広角レンズです。
焦点距離は、35mm換算値で、13mmの単焦点です(光学0.5倍Fusion)。
撮像素子は、1/2.55サイズで、レンズはF2.2です。
手ぶれ補正は、こちらも、第1世代のセンサーシフトです。
いずれも上位機とそこまで差は付かないですが、画素数が1200万画素になります。
Photonic Engineが重要な本機の性質上、ここで、上位機との画質差は付くと思います。
中間などはともかく、夜間などの画質面においては(悪くないにせよ)差はあります。
第3に、フロントカメラはです。
1200万画素で、この部分も、おおざっぱに言って、上位機と差はないです。
−
結論的にいえば、iPhone 16 Proと較べる場合、デジタルズームになる4倍以上のズーム撮影の部分はもちろん、それ以外のレンジでも、一定の画質差がつくでしょう。
動画撮影は、4K60P(60フレーム/秒)まで対応です。
一般的に十分ですが、4K/120Pのフレームレートは対応できません。
そのほか、ProRes非対応など、動画撮影そのものを目的とする方にとっては、上位機と違いはあります
とはいえ、空間ビデオや、スローモーション(120P)を含めて、面白いといえる撮影機能は網羅されるので、普通に動画撮影する場合、不便に感じる要素はないでしょう。
手ぶれ補正は、写真と同じ方式で、動画でも有効です。
動きながらの動画撮影で、手ぶれを軽減できるアクションモードも搭載です。
マイクは、ただ、2マイクです。
空間オーディオ録音には対応できますが、再現性には差があるでしょう。
ネットワーク機能は、Wi-Fi 7とBluetooth 5.3が搭載です。
上位機と同じアンテナ2本であり、ここは優秀に思えます。
最大で5760Mbps(720メガバイト/秒)の通信速度が得られます。
ただし、規格対応しない無線LANルーターで、特に5年以上古いものの多くの場合、Wi-Fi5でつながるので、アンテナ2本のiPhoneの場合、最大867Mbps(108メガバイト/秒)にボトルネックがあります。
1・高速な無線LANルーターの比較
2・超高速なWi-Fi 6 Wi-Fi6E ルーターの比較
3・最速なWi-Fi 7 ルーターの比較
先述のように、最近のルーターは、速度以外に、ご家族や、テレビなどのIOT家電の複数同時利用時の通信安定性が改善しています。
Wi-Fi7ルータは、本体が大きく、まだマニアックでおすすめしません。しかし、Wi-Fi 7と同じく(ご近所で空いている)6GHzを使えるWi-Fi6Eに対応するモデルは、普及してきました。
通信の悪さで悩んでいる方で、2020年以前からルーターを換えた記憶のない場合は、検討する意義があります。
よろしければ、上記の記事をご覧ください。
LTE回線は、ギガビットLTEです。
ここも、上位機と、性能差はないです。
セキュリティは、本機も、顔認証(Face ID)です。
FeliCaポートは、しっかり搭載です。
そのため、Apple Payでの支払いが可能です。
センサーは、iPhone16 Proとだいたい同じです。
ジャイロセンサー・加速度センサーも、自動車の「衝突検知機能」が利用できる最新型です。
しかし、iPhone14 Proとちがって、LiDARスキャナが非搭載です。
AR(拡張現実)アプリの対応部分ほか、16 Proで説明した、カメラでの夜間撮影などの精度で差は付くでしょう。
バッテリーは、(条件が厳しいと言える)ビデオ再生換算で、最大22時間です。
上位機より短いとは言え、十分でしょう。
【USB-C 30W】
Anker 511 Charger (Nano 3, 30W)
¥2,790 Amazon.co.jp (11/14執筆時)
【USB-C 33W + USB-A】
Anker 323 Charger (33W)
¥2,790 Amazon.co.jp (11/14執筆時)
充電は、本機もUSB-Cです。
充電時間を含めて、この部分の仕様は、iPhone16 Proと変わりません。
こちらも、ケーブルは付属しますが、充電器は未装備です。
数世代前まで付属していた充電器も使えますが、15Wなので、充電速度が半減します。
同時に上のような、30W対応の充電器を買うのも良いと思います
---
以上、iPhone 16の紹介でした。
16 Proと大きく異なるのは、外装がチタニウムではないこととカメラ画質の部分です。
上位機の場合、(光学ズームの倍率を除けば)ほぼ、10万円前後の高級コンデジと画質は変わらない感じまできています。
こちらも悪くないですが、ズーム倍率の部分ほか、高倍率ズームを利用しない状況での画質も、上位機と差が付きます。
ただ、上位シリーズで言えば(望遠側のズームの倍率を除き)iPhone14 Proあたりのスペックはありますし、カメラに詳しくない普通の方の感覚では「綺麗に撮れるカメラ」です。
とくに、使い勝手の部分でカメラコントロールボタンができたのはこの世代からです。また、空間ビデオなど、面白そうな機能も省略されません。
つまり、一般向けには、本機で問題ないです。
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【2024年9月発売】
【128GB】(Apple売価 ¥139,800)
11・iPhone 16 Plus 128GB
¥146,289〜 楽天市場 (11/14執筆時)
ブラック:MXVA3J/A
ホワイト:MXVC3J/A
ピンク:MXVD3J/A
ティール:MXVF3J/A
ウルトラマリン:MXVE3J/A
【256GB】(Apple売価 ¥154,800)
12・iPhone 16 Plus 256GB
¥160,870 楽天市場 (11/14執筆時)
ブラック:MXVG3J/A
ホワイト:MXVH3J/A
ピンク:MXVJ3J/A
ティール:MXVL3J/A
ウルトラマリン:MXVK3J/A
【512GB】(Apple売価 ¥184,800)
13・iPhone 16 Plus 512GB
¥171,577 楽天市場 (11/14執筆時)
ブラック:MXVN3J/A
ホワイト:MXVP3J/A
ピンク:MXVQ3J/A
ティール:MXVT3J/A
ウルトラマリン:MXVR3J/A
CPU:A18チップ
パネル:6.7インチ OLED
解像度:2,796 x 1,290 (460 ppi)
カメラ解像度:4800万画素(最大)
ズームレンジ:4倍
撮像素子:1/1.56
カメラ明るさ:F1.6/ F2.2
前面カメラ:1200万画素 F1.9
バッテリー:最大27時間(ビデオ再生時)
ネットワーク: Wi-Fi7 Bluetooth 5.3
重さ:199g
サイズ:幅160.9x奥行77.8x 厚み7.8mm
なお、このグレードについても、iPhone 16 Plusという機種が売られます。
相違点は、基本的に、画面サイズの部分だけす。
画面サイズ6.7インチになりますので、片手での操作が難しい製品です。
重さは、ただ、199gに止まります。
ずっしり感じるかどうかの「分岐点」といえる200gに止まっています。
画面解像度は、2,796 x 1,290と拡がります.
画面密度は、ただ、iPhone16と同じ460ppiなので、「映像の美しさ」は同じです。
バッテリーは、27時間です。
大きさ部分のメリット性から、バッテリー量が少し多いからです。
あとの部分は、上で見たiPhone 16 と変わりません。
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結論的にいえば、大画面が「マスト」という方のみ選べば良い製品です。
画面サイズが不要ならば、基本性能は同じなので、素直にiPhone16でOKです。
大きな画面で、ゲームをしたい(動画を見たい)というニーズには適うものの、携帯性がこのサイズだと悪くなります。
とくに、寝転がった際など、片手で持って操作していたという方は、使い勝手が大きく変わる部分に注意してください。
1-3・iPhone 15 シリーズの比較
つづいて、iPhone15 シリーズです。
2023年登場のスタンダードクラスの製品です。
例年通りに、値下げをしつつ販売が続きます。
【2023年9月発売】
【128GBモデル】(Apple売価 ¥112,800)
14・iPhone 15 128GB
¥112,800 Amazon.co.jp (11/14執筆時)
ブラック:MTMH3J/A
ピンク:MTMJ3J/A
イエロー:MTMK3J/A
ブルー:MTML3J/A
グリーン: MTMM3J/A
【256GBモデル】(Apple売価 ¥127,800)
15・iPhone 15 256GB
¥133,980〜 楽天市場 (11/14執筆時)
ブラック:MTMN3J/A
ピンク:MTMP3J/A
イエロー:MTMQ3J/A
ブルー:MTMR3J/A
グリーン: MTMT3J/A
【512GBモデル】(Apple売価 ¥157,800)
16・iPhone 15 512GB
¥138,800〜 楽天市場 (11/14執筆時)
ブラック:MTMU3J/A
ピンク:MTMV3J/A
イエロー:MTMW3J/A
ブルー:MTMX3J/A
グリーン: MTMY3J/A
CPU:A16 Bionic
パネル:6.1インチ OLED
解像度:2,532 x 1,179 (460 ppi)
カメラ解像度:2400万画素
ズームレンジ:4倍
撮像素子:1/1.5
カメラ明るさ:F1.6/ F2.4
前面カメラ:1200万画素 F1.9
バッテリー:最大20時間(ビデオ再生時)
ネットワーク: Wi-Fi6 Bluetooth 5.3
重さ:171g
サイズ:幅147.6x幅71.6x 厚み7.8mm
iPhone 15は、15世代機では最も「格安」なモデルです。
以下、1つ上で見た、iPhone 16 との違いに注目しながら、解説していきます。
画面サイズは、6.1インチです。
重さは、171グラムです。
この部分は、新しいiPhone 16 とほぼ変わりません。
CPUは、A16 Bionicチップを採用します。
ベンチマークスコアは、11000はあるので、現役世代です。
高性能コア(3.5GHz)2つと高効率コア4という構成で、新しいiPhone 16 とは、15%ほどの性能差です。
GPUは、ただ、注意点です。
おなじ5コアなのですが、スタンダードクラスの場合、真ん中のA17世代のCPUが開発されなかったこともあり、アップルのAI(Apple Intelligence)に非対応になります。
CPUほか、GPUパワーが多く必要だからです。
対応は、現状のAIの進化を考えると、簡単な質問に利用するだけでなく、画像編集、文章校正、文章作成支援、翻訳など、仕事・学習には、必需機能になりそうです。
ここは差であると考えてください。
そのほか、本機もAI学習用にNeural Engineを別に搭載です。
ディスプレイは、本機もOLED(有機EL)です。
仕様は、新機種ほぼと変わりません。
カメラは、画質としては、1つ上でみた新しいiPhone 16 と大きな差はないです。
異なるのは、コンテンツ対応の部分と、使い勝手です。
図のように、カメラが斜め配置の旧式なので、空間ビデオ・空間写真の撮影に非対応です。
加えて、カメラコントロールボタンの搭載も24年からなので、使い勝手の部分で差が付きます。
アクションボタンもないので、操作系は、わりと差が付きます。
動画撮影は、先述の空間ビデオ対応の部分ほか、マイク録音において、空間オーディオに対応しない世代です。
ただ、Apple Vision ProなどVRデバイス用のコンテンツを作る場合、2024年機以降と言えます。
ネットワーク機能は、Wi-Fi 6とBluetooth5.3が搭載です。
つまり、6GHz帯をフォローできるWi-Fi7(あるいはWi-Fi6E)には非対応です。
それでも対応ルーターならば、最大1201Mbps(150メガバイト//秒)ほどは出せますが、旧式と言えばそうです。
なお、このあたりの通信規格に興味がある場合、【おすすめ無線LANルーターの比較記事】で色々書いていますので、ご覧いただければと思います。
バッテリーは、ビデオ再生換算で、最大20時間です。
充電は、本機もQi充電(15W)あるいは、USB-C(15W)です。
こちらは、USBも15Wですので、15W対応ならば、既存の充電器でいけるでしょう。
そのほかのスペックは、新しいiPhone 16 に対して、大きく変わりません。1つ上の製品説明をご覧ください。
こちらも、顔認証(Face ID)ですし、FeliCaポートも、しっかり搭載です。
---
以上、iPhone 15の紹介でした。
先述のように、この世代だとGPUパワーの関係で、アップルのAI(Apple Intelligence)に非対応になります。
今は使わないという方もいるでしょうが、これから「使われていく」技術ではあります。数年後中古で売る場合も、ここの対応・非対応が、値段差に影響しそうな気はします。
この値段差ならば、新機種が良いでしょう。
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【2023年9月発売】
【128GB】(Apple売価 ¥124,800)
17・iPhone 15 Plus 128GB
¥124,800 Amazon.co.jp (11/14執筆時)
ブラック:MU083J/A
ピンク:MU093J/A
イエロー:MU0A3J/A
ブルー:MU0D3J/A
グリーン:MU0E3J/A
【256GB】(Apple売価 ¥139,800)
18・iPhone 15 Plus 256GB
¥141,212 Amazon.co.jp (11/14執筆時)
ブラック:MU0F3J/A
ピンク:MU0H3J/A
イエロー:MU0J3J/A
ブルー:MU0N3J/A
グリーン:MU0Q3J/A
【512GB】(Apple売価 ¥169,800)
19・iPhone 15 Plus 512GB
¥159,394 Amazon.co.jp (11/14執筆時)
ブラック:MU0T3J/A
ピンク:MU0U3J/A
イエロー:MU0V3J/A
ブルー:MU0W3J/A
グリーン: MU0X3J/A
CPU:A16 Bionic
パネル:6.7インチ OLED
解像度:2,796 x 1,290 (460 ppi)
カメラ解像度:1200万画素
ズームレンジ:4倍
撮像素子:1/1.5
カメラ明るさ:F1.6/ F2.4
前面カメラ:1200万画素 F1.9
バッテリー:最大20時間(ビデオ再生時)
ネットワーク: Wi-Fi6 Bluetooth 5.3
重さ:201g
サイズ:幅160.9x幅77.8x 厚み7.8mm
なお、このグレードについても、iPhone 15 Plusという機種が売られます。
相違点は、基本的に、画面サイズの部分だけです。
また、サイズ・重さも、1世代あとの同サイズのiPhone 16 Plusとほぼ同じです。
バッテリーは、26時間です。
あとの部分は、1つ上で見たiPhone 15と変わりません。
---
結論的にいえば、本機の場合も、新機種とそこまでの値段差がない上で、アップルのAI(Apple Intelligence)に非対応です。
やはり選ぶならば、1世代新しいiPhone 16 Plusが良いでしょう。
次回に続く!
iPhoneのおすすめは結論的にこの機種!
というわけで、今日は、AppleのiPhoneの比較の1回目記事でした。
しかし、記事はもうすこしだけ、続きます。
2・新型iPhoneの比較 (2)
2-1:Phone 14 Plus
2-2:iPhone SE
2-3:最終的なおすすめの提案【結論】
画面のみやすさ ★★★★★
処理速度 ★★★★★
持ちやすさ ★★★★★
カメラ性能 ★★★★★
総合評価 ★★★★★
次回の2回目記事(こちら)では、旧機ながら多少新品在庫がある、iPhone 12と、唯一の小型機種となる、iPhone SE(第3世代)をみていきます。
その上で、結論でとして、今回紹介した全モデルから、目的別・用途別に「Atlasのオススメ機種!」を提案していきます。
引き続きよろしくお願いします。
2回目記事は→こちら
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