【今回レビューする製品】2023年 12畳対応のリビング向けLEDシーリングライトの性能と選び方
【比較する製品型番】東芝 NLEH12022A-LC NLEH12002B-LC NLEH12003B-LC NLEH12001B-LC NLEH12010B-LC NLEH12018A-SLC LEDH8201A01-LC LEDH8200A01W-LD NLEH12011B-LC NLEH12021A-LC ドウシシャ DCC-12CM ACC-12CM DCC-SW12CM ACC-SW12CM
今回のお題
12畳用LEDシーリングライトはどれがおすすめ?
どもAtlasです。
今日は、2023年1月現在、最新の12畳用LEDシーリングライトの比較の3回目記事です。
1・12畳用シーリングライトの比較 (1)
1-1:パナソニック
1-2:日立
2・12畳用シーリングライトの比較 (2)
2-1:日立〈続き〉
2-2:NEC hotaluX
2-3:アイリスオーヤマ
3・12畳用シーリングライトの比較 (3)
3-1:東芝
3-2:ドウシシャほか
4・シーリングライトまとめ 【結論】
=最終的なおすすめ機種の提案
今回は、東芝をはじめ、上表の各社の12畳用のシーリングライトを順番に見ていきます。
ただ、「シーリングライトの選び方の基本」は、1回目記事の冒頭に書きました
そのため、検索エンジン経由でいらしていただいた方は、1回目記事(こちら)からお読みいただければ、よりわかりやすいかと思います。
よろしくお願いします。
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1・ 8畳用シーリングライトの比較
2・10畳用シーリングライトの比較
3・12畳用シーリングライトの比較
4・14畳用シーリングライトの比較
5・6畳用シーリングライトの比較
6・和風シーリングライトの比較
また、別の畳数でお探しだった方は、以上のリンクをご利用ください。
3-1・東芝のLEDシーリングライト
はじめに、東芝(ライテック)の12畳用のLEDシーリングライトです。
なお、家庭用は、NVC Lighting Japan(雷士照明)が、消費者向け照明事業を引き継いで、「東芝ブランド」で販売する形の製品です。
住設ルートの製品は、東芝ライテックが引き続き売っているようです。
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なお、以下では、Atlasがオススメできるポイントは赤字で、イマイチと思う部分は青字で記していきます。
【2020年発売】
【12畳】【調色可】
46・東芝 NLEH12018A-SLC
¥13,445 楽天市場 (1/6執筆時)
明るさ:5100ルーメン(43.9W+1W )
直径: 51cm
調光:無段階
調色:可能〈昼光色・電球色〉
演色値:Ra85
NLEH12018A-SLCは、東芝の発売する、スピーカー付のLEDシーリングライトです。
ただ、先述のように、東芝ライテックは一般家庭用から撤退しています。
本機は、中国資本のNVC Lighting Japan(雷士照明)が、消費者向け照明事業を引き継いで、「東芝ブランド」で販売する形の製品です。
本機の特長は、Bluetooth無線を利用したスピーカーの搭載です。
リモコンがあるので、照明については普通に使えます。
一方、スピーカーについては1Wのモノラルスピーカーであり、音量調整が不要なほど非力です。
壁スイッチで照明への電流をカットしない限り常にBluetoothはONですので、「NLEH-A-DLD」という名前のIDを探して、スマホなどから接続するだけです。
明るさと、5000ルーメンですので、この畳数の最高値より少しですが落ちます。
調光(明るさ調整)は、連続調光が可能です。
また、常夜灯の調光も6段階でできる製品です。
調色(色の調整)は、可能です。
演色値は、Ra85と、平均的です。
タイマーは、30分と60分だけですが、ゆっくり照度を落としていく「ゆっくりおやすみタイマー」が付属です。
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以上、東芝(NVC)の、NLEH12018A-SLCの紹介でした。
やはり、音楽再生には非力でしょう。
これは、値段からすると仕方ないです。しかし、単純なマイクスピーカーなどとして、何かしら良い使いみちはあるかもしれません。
【2021年発売】
【12畳】【調光調色可能】
47・東芝 LEDH8201A01-LC
¥7,980 楽天市場 (1/6執筆時)
【12畳】【調光のみ】
48・東芝 LEDH8200A01W-LD
¥7,259 楽天市場 (1/6執筆時)
明るさ:5499ルーメン(43.9W )
サイズ:直径50.7cm×高さ14.2cm
調光:連続調光
調色:可能〈昼白色・電球色〉
演色値:Ra85(太陽光=Ra100)
※LEDH8201A01-LCのスペック
LEDH84480-LC は、東芝ライテックの販売する製品です。
本機は、一般市場で売られる「工務店用(住設)モデル」です。
明るさは、5499ルーメンです。
この畳数で認められる最大光束なので、問題ありません。
演色値も、Ra85です。
先述のように、太陽をRa100とする数値ですが、この値が業界の現在的な平均値です。
ある程度、目にも優しいと言えます。
調光(明るさ調整)は、連続調光に対応します。
常夜灯についても、6段階で可能です。
調色は、上位機のみ対応します。
タイマーは、時計機能がないので、おやすみタイマーのみです。
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以上、東芝のシーリングライトの紹介でした。
性能で選ぶと言うよりは、値段重視の機種です。
ただ、上位機種については、調色もできますし、明るさは最大光量です。
直径50cmという部分は、リビング用として小さく「ひっかかり」ますが、価格重視ならば、上位機種は選択肢にできます。
【2021年発売】
【12畳】
49・東芝 NLEH12011B-LC
¥15,066 楽天市場 (1/6執筆時)
サイズ:直径66.4cm×高さ10.5cm
50・東芝 NLEH12010B-LC
¥13,752 楽天市場 (1/6執筆時)
サイズ:直径58.5cm×高さ10.5cm
明るさ:5499ルーメン(44.3W)
最大時:7149ルーメン (58.3W)
調光:連続調光
調色:可能〈昼光色・電球色
演色値:Ra85(太陽光=Ra100)
こちらは、家庭用向けの一般流通のモデルです。
円周部がクリアパネルになる製品と、アクリルシェードの製品がありますが、グレードは同じです。
直径は違いますが、配光は同じので、好きな方を選んでください。
直径は、クリアパネルの方は66.4cmで、アクリルシェードは58.5cmです。
いずれもリビング用でLED配置も同じです。フレーム枠の部分の寸法差となります。
壁からの高さは105cmなので、低い天井でも邪魔になりにくいです。
明るさは、5499ルーメンと12畳用の最高値です。
一方、本機は、日立やパナソニックと同じで「明るさアップ」を搭載です。
1.3倍水準ですので、数字は良いですが、日立のようなカラーLEDによる工夫はなく、パナソニックのように「文字くっきり光(昼光色)」で明るさアップされるわけではないです。
あくまで、スタンダードな全灯(昼白色)が1.3倍にできるだけですから、もっとも光が欲しいだろう読書や手元作業の強化という点では、一歩及ばないでしょう。
調光(明るさ調整)連続調光が可能です。
また、常夜灯の調光も6段階でできる製品です。
調色(色の調整)は、先述のように、上位機のみ可能です。
東芝の上位機は、電球色の側の色温度の調整の幅が結構広いです。
パナソニックの2700Kに対して、東芝は2000Kに対応しますので。もちろん、使い道は限られますが。
演色値は、Ra85です。
タイマーは、30分と60分だけですが、ゆっくり照度を落としていく「ゆっくりおやすみタイマー」が付属です。
掃除の手軽さは、割と配慮があります。
帯電しにくいカバー(クリーンエース)を採用するほか、虫が入りにくい構造(ムシールド)があります。
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以上、東芝(NVC)の、 NLEH12011B-LCなどの紹介でした。
同じようなクリアパネルは日立も出しますが、それがライバルです。
比較すると先述のように、天井からの距離があまり必要でなく本機はスマートです。
その上でブースト機能が付きますが、日立の「ラク見え」のような特別な面白い個性がない点では、少し負けます。
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【2021年発売】
【8畳】
【下位機種】
51・東芝 NLEH12002B-LC
¥9,301 楽天市場 (1/6執筆時)
(シルバートリム付)
52・東芝 NLEH12003B-LC
¥9,208 楽天市場 (1/6執筆時)
【廉価版】NLEH1214B-LC-E9
53・東芝 NLEH12001B-LC
¥12,800 楽天市場 (1/6執筆時)
明るさ:5499ルーメン(43.9W)
サイズ:直径50cm×高さ10.5cm
調光:連続調光
調色:可能〈昼光色・電球色〉
演色値:Ra85(太陽光=Ra100)
なお、これらの型番については、下位機種となります。
直径が50cmと小型になるので、配光が上位に及ばないほか、リモコンに液晶がないため、時間設定ができず、ON/OFFタイマーが利用できません。
一方、廉価版のほうは、シェード形状の違いで、他機とちがって、光の均一拡散への配慮が低い機種となります。
いずれにしても、上位機の方が良いかと思います。
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【2021年発売】
【8畳】
54・ 東芝 NLEH12021A-LC
¥15,305 楽天市場 (7/23執筆時)
明るさ:5499ルーメン(42.3W)
最大時:7149ルーメン (56.3W)
サイズ:直径60cm×高さ12.5cm
調光:連続調光
調色:可能〈昼光色・電球色〉
演色値:Ra85(太陽光=Ra100)
加えて、リングタイプの製品も出します。
住設向けの高級照明器具のようなユニークなデザインで面白いです。
こちらは、「明るさアップ」を搭載しますし、リモコンも上位機相当の液晶があるものなので、タイマーを含めて、スタンダード機と同じ機能性です。
ただ、この配光パターンの場合、やはり中心部に向かって配光にムラが出やすいので、実用面では、(木枠付きなどよりも)結構クセがあることは理解して買うべきでしょう。
とはいえ、ユニークなので、市場にあるのは良いと思える製品です。
【12畳】
55・東芝 NLEH12022A-LC
¥27,596 楽天市場 (1/6執筆時)
明るさ:5499ルーメン(43.9W)
サイズ:直径60.8cm×高さ14cm
調光:無段階
調色:可能〈昼光色・電球色〉
演色値:Ra85(太陽光=Ra100)
NLEH12022A-LCも、東芝の発売するLEDシーリングライトです。
照明自体に「凝った」仕様です。
旧東芝時代には「マルチカラー」モデルがありました。それとは違いますが、Atlasとしは、新会社になって、照明部分で面白いと思えた、初の機種です。
直径は、60.8cmです。
リビング向けで問題ないサイズです。
デザイン形状的に、外周にクリアパネルがある形状ですが、高さは14cmです。
薄くはないですが、普通形状の家庭用のシーリングの平均値と差はないので、たいてい問題ありません。
明るさは、5499ルーメンと8畳用の最高値です。
本機については、明るさのブースト機能はないです。
ただ、サイドパネルに導光板があります。シアター用に間接光(正確にはサイド光)だけを出すこと、あるいは、メイン光と同時に出して、部屋のすみずみまで明るくさせることが可能です。
(この畳数では展開がないですが)日立の「ひろびろ光搭載タイプ」の製品と似ています。
ただ、導光板から出せるのは、本機については電球色だけなので、(シアター用は問題ないですが)ひろびろ光については、日常用というわけではないです。
したがって、東芝も「ホームパーティーにもおすすめ」という宣伝です。
なお、導光板からのサイド光は単独で調光が可能です。
調光・調色(色の調整)は、先ほどの機種と同じです。
演色値も、Ra85です。
タイマーは、本機は、下位機種でみた30分/60分おやすみタイマーほか、徐々に明るくできるお目ざめタイマーが付きます。
また、おやすみアシストとして、睡眠を促す明かりに調光できる機能が付属です。「睡眠を促すメラトニンの分泌を抑制しにくい」光質とされますが、この部分はAtlasも専門外です。
掃除の手軽さは、割と配慮があります。
帯電しにくいカバー(クリーンエース)を採用するほか、虫が入りにくい構造(ムシールド)があります。
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以上、東芝(NVC)の NLEH12022A-LCの紹介でした。
デザイン性の高いフォルムが気に入った方で、天井方向への間接照明を出せる点に魅力を感じるならば、選択肢にできます。
ただ「部屋のすみずみまで照らす」という意味では、先述のような限界があります。ブーストもできませんし、そういったニーズの場合は、「ひろびろ光」を搭載する日立機の方が良いかもしれません。
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【2022年発売】
【8畳】
56・東芝 NLEH12012C-LC
¥19,351 楽天市場 (1/6執筆時)
明るさ:4299ルーメン(34.6W)
最大時:5589ルーメン (45.5W)
サイズ:直径66.4cm×高さ11.1cm
調光:無段階
調色:可能〈昼光色・電球色〉
演色値:Ra85(太陽光=Ra100
なお、2022年に本機の兄弟機として、 NLEH08012C-LCが登場しました。
先述のように、先ほどの機種の場合、「サイド光」な照明でしたが、本機は、天井に向けているので、文字通りの間接光です。
この場合は、ニュアンスは少し変わり、先ほどの機種(左図)より、天井を照らすことによる雰囲気の向上を重視する感じです(右図)。
主に電球色で美しいと思います。そのほか、本機については、1.3倍の「明るさアップ」に対応できます。
そのほか、本機は高さが11cmで、間接照明も出せるリビング向けとして他機より「薄い」のは強調できます。「天井を高く「部屋を広く」見せられる部分も、本機の良い部分でしょう。
3-2・その他のシーリングライト
最後に、ここまで見た以外の各社の製品を、まとめて紹介します。
【2020年発売】
【12畳】
57・ドウシシャ DCC-12CM
¥26,656 楽天市場 (1/6執筆時)
【12畳】【Amazon限定】
58・ドウシシャ ACC-12CM
¥24,920 Amazon.co.jp (1/6執筆時)
明るさ:5000ルーメン(60W )
サイズ:直径60cm×高さ16cm
調光:10段階
調色:可能〈昼光色・電球色〉
演色値:
DCC-12CM は、日本のドウシシャのシーリングファンライトです。
Amazon限定モデルがありますが、性能は同じです。
空調家電で有名なメーカーですから、やはり、そちらで勝負します。【扇風機の比較記事】でも紹介した同社の「カモメファン」に似た形状の7枚羽根のファンを装備しています。
面白いのは、【サーキュレーターの比較記事】で書いたような単独専門機とことなり、正回転と逆回転ができる仕様で、年中の空気のかくはんを可能にしている点です。
「LEDシーリングファンライト」というのは他社で見あたらないので、独壇場でしょう。
風量も、最大31㎣/分で16段階の調整と、天井ファンとしては優秀です。
気になる騒音も、DCモーター採用ですから、(ゆっくり回る、外国風の天井ファンライトは別として)、静かといえ問題ないでしょう。
一方、天井設置型で高速回転するので、1ヶ月に一度、羽の部分の手入れ(ほこり取り)は必要です。カバーを回し開けて、羽根を外してふき掃除が基本です。
本機も、調光・調色に対応します。
明るさは、500ルーメンと12畳用としては、最大光量より暗いです。
配光については、真ん中がない仕様ですが、中心部が暗くならないような配列の配慮はあります。
演色値は、不明です。
消費電力は、多めです。なお、ファンの部分は別計算で、さらに最大11Wが別にかかります。
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以上、ドウシシャのシーリングファンライトの紹介でした。
パナソニックのスピーカー機もそうですが、天井シーリングの「ハイブリッド家電化」は最近の流行です。ファンをつけた独創性は評価できますし、実際本機は売れています。
一方、天井が高いご家庭については、月次のファンの手入れが面倒という点に注意してください。また、毎日使わない部屋に設置すると、たまの利用時に溜まったホコリが落ちてくる可能性もあるため、基本的にはリビング用でしょう。
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【2020年発売】
【12畳】
59・ドウシシャ DCC-SW12CM
¥51,718 楽天市場 (1/6執筆時)
【12畳】【Amazon限定】
60・ドウシシャ ACC-SW12CM
¥44,350 Amazon.co.jp (1/6執筆時)
明るさ:5000ルーメン(60W )
サイズ:直径60cm×高さ20cm
調光:10段階
調色:可能〈昼光色・電球色〉
演色値:
なお、本機には、最大18度まで、ファンがスイングする上位機もあります。
ただ、本機は空気循環には優れますが、(扇風機のように)直風にあたって涼むレベルではないので、機能としては不要に思えます。
次回に続く!
LEDシーリングライトのおすすめは結論的にこれ!!
というわけで、今回は、12畳用のLEDシーリングライトについて書いてきました。
しかし、記事はもうすこしだけ「続き」ます。
1・ 8畳用シーリングライトの比較
2・10畳用シーリングライトの比較
3・12畳用シーリングライトの比較
4・14畳用シーリングライトの比較
5・6畳用シーリングライトの比較
6・和風シーリングライトの比較
7・シーリングライトまとめ 【結論】
明るさ ★★★★★
演色性の良さ ★★★★★
調光と調色 ★★★★★
目の疲れにくさ ★★★★★
照明のデザイン ★★★★★
総合評価 ★★★★★
最終回の結論編(こちら)では、全ての畳数の製品から、「Atlasのおすすめ機種!」を、価格別・目的別・部屋サイズ別に提案していきたいと思います。
引き続き、よろしくお願いします。
結論編は→こちら!
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