1回目からの続きです→こちら
4-1・Amazfitのスマートウォッチ
4回目記事のトップバッターは、Amazfitのスマートウォッチです。
Zepp Healthという中国企業が展開するブランドで、AmazonのAI(アレクサ)を音声アシスタントに設定できるのを「売り」にします。
1・スマートウォッチの比較 (1)
1-1:選び方の基本の説明【導入】
1-2:Google + FitBit〈米国〉
1-3:ガーミン 1〈米国〉
2・スマートウォッチの比較 (2)
2-1:ガーミン 2〈米国〉
2-2:カシオ〈日本〉
2-3:ポラール〈北欧〉
3・スマートウォッチの比較 (3)
3-1:サムスン〈韓国〉
3-2:ファーウェイ〈中国〉
3-3:ポラール〈北欧〉
4・スマートウォッチの比較 (4)
4-1:Amazfit〈中国〉
4-2:シャオミ〈中国〉
5・スマートウォッチの比較 (5)
5-1:ASUS〈台湾〉
5-2:最終的なおすすめの提案【結論】
今回も、1回目記事の冒頭(こちら)で書いた「選び方の基本」に沿って解説していきます。
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また、以下の本文では、Atlasのおすすめポイントを赤系の文字色で、イマイチと思う部分を青字で書いていきます。
【2023年発売】(後継下位機あり)
52・Zepp Health Amazfit Bip 5
¥14,648 Amazon.co.jp (3/29執筆時)
ブラック:B0CH8HCT7K
ピンク:B0CH8J5ZJ9
クリーム:B0CH8HS6Y9
パネル:カラー液晶(1.91型)
ガラス:2.5D 強化ガラス
バンド:TPU
心拍数計:BioTracker(1LED)
測定:活動量 睡眠質 血中酸素
スポーツ:
GPS:4衛星
スマホ対応:IOS Android
電話応答:対応
音声AI:
音楽サービス:
電子マネー:
アプリ追加:
道案内:
バッテリー: 10日
重さ: 40g(本体26g)
Amazfit Bip 3 Pro は、中国の Zepp Healthの販売するスマートウォッチです。
外観は、HUAWEIやXiaomiの下位機と同じで、長方形です。
パネはは、1.91 インチ(320×380)のカラー液晶です。画面密度は260ppiです。
各社の角形の時計と比べても結構大きめで、視認性は良いです。
有機ELではなく、液晶パネルですが、ここに問題はないでしょう。
リストバンドのサイズは、手首周りとしては不明です。
バンドは、155mm- 210mmの長さとのことです。
画面サイズの部分を含めて、手首周りの細い方は、正確な値がわからないので、チェックしてください。
センサーは、行動計測に関わる装備は、GPSを除けば、3軸加速度センサーのみです。
日常生活の計測は、歩数・移動距離・カロリーには対応です。
ただ、センサー構成の限界で、階段段数をふくめた昇降は測れません。
スポーツ対応力は、120のスポーツに対応です。
ただ、やはり、センサー構成の限界で、計測項目は各社の中級機に比べると少ないと言えます。
ただ、以上の6種類のアクティビティの自動検出には対応します。
心拍数計は、搭載されます。
同社上位のBioTracker PPG 4.0は「2LED」ですが、こちらは、マルチパスではない1LEDモデルです。つまり、精度の面では入門機です(BioTracker PPG バイオメトリック センサー)。
測定面では、血中酸素濃度には対応できます。
睡眠量の計測は、対応です。
ストレスレベルも計測できます。
なお、健康管管理全般については、米国のPAI Healthの健康管理システムを利用します。
後ほど見るXiaomiもこれを使っていました。
GPSは、上表だと中国の北斗(BeiDou)を除いた4衛星に対応です。
みちびきに対応するのは良い部分です。
GNSS(デュアルバンドGPS)は非対応ですが、値段からして問題ありません。
道案内は、非対応です。
「outdoor activity」機能で、通ったルートの簡易表示ができるだけです。明示的なルートバック機能もないです。
ただ、本機でも、歩いた道筋ほか距離を判断できるので、ワークアウト後の楽しみは増えます。
Zeppアプリ
¥0 Apple iTunes Store
Zeppアプリ
¥0 Google Play
スマホ連携は、同社のZeppアプリを用います。
純正の健康アプリもこのアプリになります。
Android・iPhone双方とも対応しますが、Wi-Fiはないので、Bluetooth 5にて通信します。
iOS(ヘルスケアアプリ)とは、データ連係に対応します。
Google(ヘルスコネクトアプリ)とも連携できます。
機能面では、電話の着信・LINEなどの通知・スマホの音楽制御・メッセージ・カレンダーのアラートをお知らせなど、一通り対応になります。
Wear OSは、非搭載です。
アプリの追加はできません。
電話応答は、対応です。
内蔵のマイクとスピーカーを利用します。
音声AIは、Amazon Alexaに対応です。
ネイティブ搭載(Alexa Build-in)になるので、アラーム設定・質問・翻訳・家電操作などを音声で行えます。
スマートウォッチでは、Alexaを扱える製品は限られるため、シリーズ名的にもそこを「目当て」の方は多そうです。
電子決済は、非対応です。
一応、会員証のように静的なコード(バーコード)は写真で取り込めますが、動的に変わるコード(支払用のQRコード)などは無理です。
音楽再生も、単独での音楽再生機能には非対応です。
スマホの楽曲操作は可能です。
電池の保ちは、最長10日間です。
ただし、GPSを利用する場合は非公開ですが、他機同様短くなるでしょう。充電は2時間です。
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以上、Amazfit Bip 5 の紹介でした。
安めの機種は、HUAWEI・Xiaomi・OPPOをはじめ、中国の大企業のライバルが多いですが、画面の大きさをを重視する場合、選択肢になりそうです。
一方、弱点は、搭載センサーの数で、多少負ける部分はあるかなと感じました。とはいえ、Alexaが使えるのは、コアユーザーには「ワンポイント」でしょうし、ニーズはありそうです。
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なお、同社の入門向けスマートウォッチの場合、以下のようなラインナップもあります。
順番にみておきます。
【2024年発売】B0D4LWRWB1
53・Zepp Health Amazfit Bip 5 Unity
¥9,909 Amazon.co.jp (3/29執筆時)
ブラック:B0CH8HCT7K
ピンク:B0CH8J5ZJ9
クリーム:B0CH8HS6Y9
パネル:液晶(1.91型)
ガラス:2.5D 強化ガラス
バンド:TPU
心拍数計:BioTracker(1LED)
測定:活動量 睡眠質 血中酸素
スポーツ:
GPS:
スマホ対応:IOS Android
電話応答:対応
音声AI:
音楽サービス:
電子マネー:
アプリ追加:
道案内:
バッテリー: 10日
重さ: 40g(本体26g)
第1に、Amazfit Bip 5 Unityです。
おそらく先ほどの機種の後継機になりますが、GPSが省略になります。
それに伴い、サイクリングのアクティビティの自動検出に非対応です。
あとは、1LED式の心拍数計を含めて、言及したい違いはないです。
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結論的にいえば、値段差はありますが、GPSがないのは、結構な差でしょう。
計測において精度部分で差が出そうです。
【2025年発売】
(シリコンバンド)
54・Zepp Health Amazfit Active2
¥16,298 Amazon.co.jp (3/29執筆時)
(レザーバンド)4月発売
55・Zepp Health Amazfit Active2 プレミアム
¥21,890 Amazon.co.jp (3/29執筆時)
ブラックシリコン:B0DWDX6ZZG
ブラックレザー:B0DWDQN7NF
パネル:有機EL(1.32型)
ガラス:2.5D強化ガラス/サファイア
バンド:シリコン/レザー
心拍数計:BioTracker(2LED 10ch)
測定:活動量 睡眠質 血中酸素 皮膚温 心拍変動ほか
スポーツ:
GPS:5衛星+円偏波
スマホ対応:IOS Android
電話応答:対応
音声AI:Amazon Alexa
音楽サービス:
電子マネー:
アプリ追加:
道案内:(簡易表示)
バッテリー: 10日
重さ: 約36g(本体24g)
Amazfit Active 2 も、中国の Zepp Healthの販売するスマートウォッチです。
同社の中級機になります。
2022年発売のAmazfit Activeの後継機ですが、今回は円形で形が大きく変わり、スペックも良くなっています。
パネルは、本機も有機EL(AMLED)で、1.32 インチ(466×466)です。
丸形で、表示部はそこまで大きくはないです。
ただ、周りに厚めのベゼルをつけて、クラシックな腕時計な見かけにしています。
ケースサイズは44mmですので、(いわゆる女性向けの)小型ではないです。
輝度も2000ニト表記で、画面解像度も、353PPIと細かいですし、時計としての見栄えは、この価格帯だととても良く、評価できます。
ガラスは、通常モデルは、2.5D強化ガラスとの表記です。
ただ、レザーバンドのモデルは、サファイヤグラスです。
高品質な時計用で、この価格帯ではかなり珍しいです。
リストバンドのサイズは、シリコンだと135mm-195mm、レザーだと150mm-210mmです。
センサーは、充実します。
従来からあった加速度・電子コンパス(地磁気)に、ジャイロ、気圧高度の各センサーが、今回加わりました。
この価格帯の製品だとかなり充実します。
あとは、本機は常時表示対応なので、節電のための環境光センサーもあります。
日常生活の計測は、歩数・移動距離・カロリーは対応です。
ただし、階段の昇降段数はできません。
スポーツ計測はは、160以上のスポーツに対応との表記です。
先述のように、今回からジャイロセンサー、気圧高度計が加わり、計測項目を含めて、増えました。
例えば、ランニング(マラソン)時の高度変化の記録、ウインタースポーツにおける気圧変化などの警告(嵐アラート)などは、こうしたセンサーを利用した新機能と言えます。
ガーミンなどのように、蓄積されたデータからオリジナルなトレーニング計画をAIが提案する機能性(Zepp Coach)も利用できます。
また、歩行、ランニング、ランニングマシン、サイクリング、水泳などの自動検出にも対応です。
心拍数計は、搭載されます。
下位機よりこの部分の測定精度は良いです。
LED2灯とPD5つの10チャネルですから。
同社の上位機には及びませんが、1万円前後の機種と考えれば仕様は良いです。
一方、会期も対応の血中酸素濃度ほか、本機は温度センサー(皮膚温センサー)があるので、皮膚の表面温度を測定できます。
他社にもありますが、それと同様に、(医療的な意味での)体温計としては利用できません。同社の場合、独自のレディネススコアの判定に使うようです。
スポーツ用にVO2Max(最大酸素摂取量)測定に対応する水準ですので、やはり、値段相応に高度です。
睡眠量の計測は、対応です。
Zepp Auraとして、ヘルスケア全般の測定値が総合的に管理されます。
ストレスレベルや心拍変動(HRV)が計測できるほか、睡眠深度も計測できます(restoreIQ)
とくに、睡眠時の無呼吸の判定が加わっていますし、ここを含めて新しいです。ベースは、PAIのシステムのようです。
熟睡のための睡眠コーチ機能もあります。
GPSは、上表の5衛星です。
GNSS(デュアルバンドGPS)は非対応です。
ただ、GPSの部分で、本機は、円偏波対応である部分が言及に値します。
デュアルバンド円偏波GPSアンテナを業界で初めて投入しています。
普通の直線偏波のアンテナでも円偏波は拾えますが、専用アンテナの場合(ほぼ)100%に近い衛星信号を拾えるとされます。これにより、受信状況の悪い都心などで、安定して測位されるといえます。
一方、A-GPSは対応しないので、室内での測位はできません。ただ、ここは問題ないでしょう。
道案内は、地図表示という意味では非対応です。
ただ、GPSと地磁気センサー(電子コンパス)で、スマホアプリであらかじめ設定したルート地図(上記)を案内させることはできます。
これは、ふだん使いというより、有志(あるいは自分)が作った自転車やランニングイベントなどの地図を表示するために使う「スポーツ用」です。とはいえ、ルートバックも、ナビもしてくれます。
GPX、TCX、 KMLなどのフォーマットに対応します。
地図表示はできません。
純正健康アプリは、下位機と同じZAPアプリです。
通信は、Bluetoothで、仕様は、先ほど下位機で書いたものと同じです。
電話応答は、マイクがあるので、対応です。
音声AIも、Amazon Alexaに対応です。
ネイティブ搭載(Alexa Build-in)になるので、アラーム設定・質問・翻訳・家電操作などを音声で行えます。
スマートウォッチでは、Alexaを扱える製品は限られるため、シリーズ名的にもそこを「目当て」の方は多そうです。
このほか、Open AIのシステムを利用し、一部機能の音声操作や、メッセージの音声入力、読み上げなどにも対応です。
音楽再生は、250MBまで本体への音楽データの保存はできます。
そのほか、スマホの楽曲操作も可能です。
電子決済は、非対応です。
ただ、本機も会員証のように静的なコード(バーコード)は写真で取り込めます。
電池の保ちは、最長10日間保ちます。
ただし、GPSを利用する場合は、最大21時間という表記です。
非公開ですが、他機同様短くなります。
充電は2時間です。
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以上、Amazfit Active 2の紹介でした。
人気機種の最新版ですが、外観も、中身のセンサーもだいぶ強化されました。
下位機と比べても、パネル品質・GPSの精度・音楽再生機能の部分でかなりの性能差が見られます。とくに、円偏波対応のGPSの部分は、他社の同グレード機と比べた場合の「ワンポイント」でしょう。
一方、他社の同型と比べる必要はあります。
GPSではマルチGNSSに対応しない部分と、操作性の部分で、押しボタンだけでクラウン(=ジョグダイヤル)がない操作系は、見栄えと実用性とで、イマイチに思いました。
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なお、このシリーズには、旧機がいくつか残ります。
違いを確認しておきます。
【2023年発売】(後継機あり)
56・Zepp Health Amazfit Active
¥16,298 Amazon.co.jp (3/29執筆時)
ブラック:
ペタルピンク:
ラベンダーパープル:
パネル:カラー液晶(1.75型)
ガラス:強化ガラス
バンド:シリコン/ヴィーガンレザー
心拍数計:BioTracker(2LED 4ch)
測定:活動量 睡眠質 血中酸素 皮膚温ほか
スポーツ:
GPS:5衛星+円偏波
スマホ対応:IOS Android
電話応答:対応
音声AI:Amazon Alexa
音楽サービス:
電子マネー:
アプリ追加:
道案内:(簡易表示)
バッテリー: 14日
重さ: 約36g(本体24g)
第1に、Amazfit Activeです。
先ほどの機種の旧機です。
比較すると、ジャイロセンサーを持たないほか、心拍数計が4チャネル(2LED 2PD)の旧世代です。
その関係で、運動計測ほか、睡眠、健康系計測の部分で、新機種と大きな差があります。
外観は、スクエア型です。
パネル自体は大きいですが、有機ELでなく、液晶です。
輝度も新機種に及びませんし、表面ガラスの品質を含めて、新機種と品質面で値段差以上の差があります。
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結論的にいえば、値段差を考慮しても、今選ぶならば、新機種と言えます。
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【2024年発売】
57・Zepp Health Amazfit Active edge
¥14,469 Amazon.co.jp (3/29執筆時)
ラバブラック:
ミッドナイトパルス:
ミントグリーン:
パネル:液晶(1.32型)
ガラス:2.5D強化ガラス
バンド:TPU
心拍数計:BioTracker 4.0(2LED)
測定:活動量 睡眠質 血中酸素 皮膚温ほか
スポーツ:
GPS:5衛星
スマホ対応:IOS Android
電話応答:対応
音声AI:Amazon Alexa
音楽サービス:
電子マネー:
アプリ追加:
道案内:(簡易表示)
バッテリー: 16日
重さ: 約54g(本体34g)
第2に、 Amazfit Active edgeです。
こちらは2024年発売の現行機ですが、中身のセンサー類の仕様的は、旧機の「Active」にむしろ近いです。
形状的に太めのベゼルと4つのボタン、10気圧防水のあるタフネス系なので、重さは増えます。
パネルは、こちらも有機ELではなく液晶です。
GPSは、5衛星です。
おそらくユニットサイズの関係で、先述円偏波GPSアンテナは不採用です。
センサーも、ジャイロ・高度計ほか温度センサー(皮膚温センサー)がありません。
心拍数計も旧型(4チャネル)です。
したがって、先述のレディネススコアの非対応です。
バッテリーは、形状の利点でバッテリーが若干多いため、16日電池が持ちます。
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結論的にいえば、ルックスは良いですが、やはり中身の性能では旧世代です。
おそらく、そう遠くない時期に、新仕様がでるような感じがします。
【2023年発売】
58・Amazfit Balance
¥26,900 Amazon.co.jp (3/29執筆時)
シリコン:B0CLC3QNV6
ナイロン:B0CLC5JRV8
パネル:有機EL(1.5型)
ガラス:強化ガラス+アンチグレアガラス
バンド:シリコン/ナイロン
心拍数計:BioTracker 5.0
測定:活動量 睡眠質 血中酸素 皮膚温ほか
スポーツ:VO2 MAX
GPS:6衛星+GNSS
スマホ対応:IOS Android
電話応答:
音声AI: Amazon Alexa
音楽サービス:
電子マネー:
アプリ追加:Zepp OS 4.0
道案内:(簡易表示)
バッテリー: 14日
重さ: 45g/52g(本体35g)
Amazfit Balance は、Amazfitの上位モデルです。
外観は、本機も丸形になります。
パネルは、有機ELの1.5型で、先ほどの機種より文字盤は大きいです。
画面密度も323ppiで、しっかり細かいです。
ケースは、FRP(繊維強化ポリマー)で、フレームはアルミ合金です。
中級グレードの製品として問題ないです。
ガラスは、強化ガラスとのみの記載です。
ただ、表面にアンチグレア処理をしているようです。有機ELの弱点をカバーするためでしょうが、同社が業界初だったとのことです。
輝度は非開示ですが、この部分で有機ELの弱点(日光下の視認性)の対策はなされるといえます。
リストバンドは、2種類から選べます。
シリコン製とナイロン製です。
ナイロン素材は個人的にチクチクする触感が苦手なので、Atlasならばシリコンを選びます。
バンドサイズは、バンド自体の長さとしてですが、シリコンが140mm-215mm、ナイロンがナイロン:150mm-210mmです。
センサーは、行動計測に関わる装備は、加速度・ジャイロ・地磁気(コンパス)・気圧センサーです。
温度センサーもあるので、メインセンサーといえるものは、Active2と同じく、フル装備です。
本機も、常時表示対応なので、節電のための環境光センサーもあります。
日常生活の計測は、歩数・距離などと、カロリー計算は対応です。
ただ、階段の昇降段数は記載がないです。
スポーツ対応力は、「150以上のワークアウト対応」との表記です。
同じセンサー構成のActive 2(160種)より少ないですが、単純に発売時期の違いです。
先述のように、対応するスポーツの数というより、計測項目が重要です。本機の場合、センサーが良いものなので、この部分の精度は下位機同様良いです。
その上で、プラスアルファの機能性もあります。
ランニングでは、ランニングパワーが測れますし、トレーニング効果(TE)も測れます。水泳もスコア(SWOLF)が出せます。VO2Max(最大酸素摂取量)はもちろん取れます。
そのほか、アプリ上で、トレーニング計画の立案(Zepp Coach)もできます。
AIの質問に答えつつの立案で面白いですが、ここは、ガーミンやポラールなどがやはり強いでしょう。
ゴルフは、スイング速度の分析ほどで、この部分は、HUAWEIやガーミンほど力は入れません。
スキーは、スキー場マップは、後述のオフラインマップが日本対応しています(24年から)。
心拍数計は、同社のBioTracker 5.0 PPGセンサーです。
構成としては写真からは分かりにくいですが、HUAWEI機も採用していた、LED2灯と、PD8基の構成で、16チャネルになります。
先述のように、消費電力を減らすためにとられる構造で、中国系のスマートウォッチだとわりと見かける工夫で、心拍数測定に精度がでます。
多灯式より、汗などによるズレはありえそうですが、プロスポーツ用ではなく、一般向けのスマートウォッチならば十分以上でしょう。
計測項目としてはストレスレベルの計測ほか、血中酸素レベルほか、皮膚温の測定もできます。。
一方、本機は、体組織計(骨格筋、基礎代謝量、体内の水分量、体脂肪率ほか)が可能です。
Galaxyにバイオアクティブセンサー搭載機がありましたが、それと同じで、時計側面のダイヤルに手を添えることで計測する生体電気インピーダンス法を利用します。
体重計に備える機能ではありますが、当たり前ですが、体重までは測れません。
睡眠量も、下位機同様に、計測可能です。
同じZepp Auraで、ヘルスケア全般の測定値が総合的に管理されます。
GPSは、搭載です。
6衛星に対応という表記です。上表とインドのNAVICということになるかと思います。
その上で、L1波とL5波双方を捕捉できるデュアルバンドGPS(GNSSマルチバンド マルチGNSS)ですから、この部分でも本機は「優秀」と言えます。
一方、円偏波は、発売時期の関係で非対応です。
道案内は、本機も簡易的に対応です。
事前にマップデータをアプリで読み込んでおき、ルートガイド(あるいはルートバック)など、スポーツ大会や、登山などのフィールド活動に使えます。
ただし、地図自体は未対応で、音声ナビのようなことはできません。
スマホ連携は、本機も先ほどの機種とと同じアプリを利用します。
本機も、スマホの着信通知・メッセージ・カレンダー表示などに対応します。
一方、こちらは、マイクとスピーカー内蔵なので、電話の通話自体も可能です。
音声AIも、下位機同様、AmazonのAIであるAlexaを呼び出せる機種です。
アラーム設定・質問・翻訳・家電操作などを音声で行えますので、同社端末でIOT化している方には便利でしょう。
なお、Alexaにできることは、このブログでは、【Amazon Echo音声AIスピーカーの比較記事】のなかで、詳しく書いています。
Zeppアプリ
¥0 Apple iTunes Store
Zeppアプリ
¥0 Google Play
スマホ連携は、同社のZeppアプリを用います。
OSは、一方、Zepp OS 4 です(執筆時)。
同社の場合、アプリ更新に連動し、OSのアップグレードも可能です。
Wear互換ではないですが、専用アプリがインストールできます。
ゲームなどもありますが、主には、時計のフェイス(壁紙)の変更が主なので、この部分の柔軟度は、WearOS搭載機には負けるでしょう。
電子決済は、非対応です。
音楽再生は、対応です。
本機に音楽を転送できるため、スマホに依存せず再生が可能です。
ただし、定額サービスとの連携はありません。
ネットワークは、この機種は、Bluetooth5.0のほかWi-Fiも搭載します。
ただ、Wi-Fiは、音楽転送時のみ利用する仕様です。
電池の保ちは、公式的には、およそ2週間です。
GPSを利用すると47時間、マルチGNSSだと26時間です。十分です。
防水性は、5気圧防水です。
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以上、Amazfit Balanceの紹介でした。
下位機種のActive 2と比べる場合、心拍数計の精度、文字盤サイズや外観サイズの部分ほか、Zepp OS を搭載で、アプリが追加できる点で上位です。
他社機と比べても、この価格帯の中国大手のライバル機に負けない構成に思えます。
機能面で抜き出た独自機能はみられないのは確かですが、Alexaを呼び出せる点ほか、体組織の計測に早々に対応した部分が、見どころでしょう。睡眠測定を含めて、分析もなかなか凝っています。
一方、NFC機能がなくSuica非対応である部分、定額音楽サービスとのリンク面で弱いのは、他の中国勢と共通する弱点と言えます。
あとは、先述の地図の部分ですが、これは、値段的に仕方ないでしょう。
4-2・シャオミのスマートウォッチ比較
続いて、中国のシャオミの製品の紹介です。
【2025年発売】BHR9389GL BHR9381GL
59・Xiaomi Redmi Watch 5
¥14,980 Amazon.co.jp (3/29執筆時)
【2024年発売】BHR7854GL BHR7848GL
60・Xiaomi Redmi Watch 4
¥9,580 Amazon.co.jp (3/29執筆時)
パネル:有機EL(2.07型)
ガラス:
バンド:TPU
心拍数計:搭載(2LED)
測定:活動量 睡眠質 血中酸素
スポーツ:
GPS:5衛星+GNSS
スマホ対応:IOS Android
電話応答:(対応)
音声AI:Amazon Alexa
音楽サービス:
電子マネー:
アプリ追加:
道案内:
バッテリー: 20日
重さ: 33.5g(本体のみ)
Xiaomi Redmi Watch 5は、中国のシャオミが販売するスマートウォッチの入門機です。
同社も、毎年モデルチェンジをしていて、こちらが最新モデルです。
昨年のRedmi Watch 4が残ります。
比較する場合、画面サイズがわずかに大きく(1.97型→2.07型)なりました。
その代わり、わずかに重くなった(31.5g→33.5g)のですが、ケースサイズは同じまま、表示領域だけ大きくしていますし、改良と言って良いです。
最大輝度も上がりました(600nit→1500nit)。
ただし、正確には「高輝度モード」時の値なので、バッテリーは減るでしょう。
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結論的にいえば、かなり明るい太陽光の元では新機種の輝度は魅力です。
ただ、値段重視ならば旧機でも良いでしょう。
パネルは、2.05インチの有機EL(AMOLED)です。
有機ELは、液晶に比べて日中の明るい場所にやや弱いのですが、本機は最大1500ニトと明るい新世代ですし、問題はないです。
リフレッシュレートも60Hz明記で、低リフレッシュレート(5Hz)での常時表示も対応します。
フレームは、アルミ製です。
クラウンはステンレスで、見た目にもわりとこだわった仕様です。
リストバンドは、135〜205mm対応のものが1本です。
素材は、TPUです。
格安バンドではよくあるものであり、問題ないです。
なお同社は、別売の交換バンドも展開します。クイックリリース構造に対応し、着脱が便利です。
センサーは、行動計測に関わる装備は、加速度、ジャイロ、電子コンパスです。
気圧高度計や温度センサーはないですが、値段からすると十分です。
このほか、本機は、低輝度常時表示対応なので、節電のため、環境光センサーが付きます。
日常生活の計測は、歩数・距離・カロリーなどです。
階段の昇降段数は記録できません。
スポーツ計測は、ランニング・室内運動・水泳ほか150種類のワークアウトに対応です。
GPS・心拍数計ほかセンサーが多めですが、具体的に何ができるのかは、マニュアルの公開がないので、不明です。
ここは、何がどう分析できるかが重要なので、数だけは何とも言えません。
心拍数計は、搭載です。
本機は、2LEDと2フォトダイオードの4チャネルです。
入門機ですのでこれで十分です。
多くの他社機と同じく血中酸素(SpO2)レベルも測定対応です。
センサーは、4チャネルPPGセンサーです。
今回、世代が新しくなり、精度が阿がち増した。本格的なスポーツ用でもないですし、実用上、十分以上です。
睡眠量も、むろん、分析に対応します。
レム睡眠の検出もできますし、ストレスレベルの測定もできます。
GPSは、米国のGPSとロシアのグロナス・欧州のガリレオ・日本のみちびき、中国のBeiDouとフル対応です。
さすがに、デュアルバンドGPSは非対応です。
とはいえ、価格から言えば相当「頑張っている」と思います。
道案内は、非対応です。
Mi Fitness (Xiaomi Wear Lite)
¥0 Apple iTunes Store
Mi Fitness (Xiaomi Wear)
¥0 Google Play
純正アプリは、以上のものです。
Android向けには、Xiaomi Wear、iOS用には、Xiaomi Wear Liteというアプリが用意されます。
iOS用は、LITEとの記載ですが、本機を使う分には特段機能制限は見られません。
通信は、Wi-Fi未装備で、Bluetoothによります。
Google(ヘルスコネクトアプリ)とは、対応です。
2025年に対応になったようです。
iOS(ヘルスケアアプリ)とも、データ連係に対応します。
OSは、Wear OSには対応しません。
自社のXiaomi HyperOSを使いますが、アプリインストールなどの機能はありません。
電話応答は、マイクを搭載するので対応します。
音声AIも、アップデートで、Amazon Alexaに対応です。
音楽再生は、機能としてありません。
ネットワークは、この機種は、Bluetooth 5を搭載です。
電池の保ちは、20日間です。
GPSを使わない状況での数字です。本機は、環境光センサー搭載で、輝度調整されるので、高輝度モードを使わない限り、バッテリーの保ちも良さそうです。
防水性は、5気圧防水です。
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以上、Xiaomi Redmi Watch 5の紹介でした。
WearOSは対応せず、新しいアプリを好きにインストールできないものの、しっかりGPSを搭載し、センサーもそれなりに充実する機種です。
本編で書いたように、スポーツ計測でなにができるのか、全体像が掴めませんが、普通に日常生活の記録と、ランニング・サイクリングほどの距離記録ならば、問題ないです。
WearOSを搭載する製品がこの価格で出れば話は別になりますが、現状で1万円前後で選ぶならば、機能面では良い選択肢の1つに思えます。
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なお、同社からは次のような下位機の販売があります。
順番にみておきます。
【2024年発売】BHR8791GL BHR8789GL
61・Xiaomi Redmi Watch 5 Lite
¥5,980 Amazon.co.jp (3/29執筆時)
パネル:有機EL(1.96型)
ガラス:
バンド:TPU
心拍数計:搭載(1LED)
測定:活動量 睡眠質 血中酸素
スポーツ:
GPS:5衛星
スマホ対応:IOS Android
電話応答:対応
音声AI:Amazon Alexa
音楽サービス:
電子マネー:
アプリ追加:
道案内:
バッテリー: 18日
重さ: 29.2g(本体のみ)
第1に、Redmi Watch 2 Liteです。
先ほどの機種の下位機です。
パネルは、有機ELで1.96型です。
上位機とだいたい同じサイズです。
画面密度も332PPIとこの価格ではかなり良いです。
輝度は不明ですが、暗いわけではないです。
ケースは、ただ、プラスチックにメッキ処理をしたものです。
みためはともかく、強度は、上位機と比べてイマイチでしょう。
バンドは、TPU素材です。
135mm〜205mmの長さにマッチします。
センサーは、動き計測は、加速度計・ジャイロスコープです。
気圧高度計や電子コンパスは、さすがに値段からして未搭載です。
GPSは、ただ搭載です。
しっかり、上記の5衛星に対応するので、ここは優れます。
道案内は、オフラインマップは非搭載です。
ただ、あらかじめアプリで作成したルートの簡易表示はできるようです。
この部分は、先ほどの上位機では説明のない機能ですが、こちらはできるようです。
ただ、電子コンパスはないので、ターンバイターン方式の案内のようなことはできません。
心拍数計は、1LED・PDの入門用です。
とはいえ、常時監視もできますし、血中酸素濃度の測定もできます。
睡眠量・睡眠質も、心拍数計があればしっかりできます。
そのほか、呼吸のモニターもできます。
スポーツ計測は、145種の対応とはされます。
ただ、何ができるのかは、マニュアルが非公開で、イマイチ分かりません。
とはいえ、センサーとGPSはあるので、ウォーキング・ランニング・サイクリングを含めた、移動系の競技の計測について、基本的なものは網羅します。
純正アプリは、先ほどの機種と同じです。
電話応答も マイク搭載で対応できます
バッテリーは、最大18日間です。
防水は、5気圧です。
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結論的にいえば、5000円前後の予算で考える場合、候補にしてよい機種でしょう。
ケースの剛性は値段なりですが、見かけを含めて問題ないように見えます。計測も、入門機として欲しいセンサーは網羅です。
本格的な計測に使えるわけではないですが、例えば、ちょっと試したい方、あるいは、子供へのプレゼントなどには値ごろ感を含めて良いように思えます。
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【2024年発売】BHR8784GL BHR8790GL
62・Xiaomi Redmi Watch 5 Active
¥3,980 Amazon.co.jp (3/29執筆時)
【2023年発売】
63・Xiaomi Redmi Watch 3 Active
¥4,708 Amazon.co.jp (3/29執筆時)
パネル:カラー液晶(2.0型)
ガラス:
バンド:TPU
心拍数計:搭載(1LED)
測定:活動量 睡眠質 血中酸素
スポーツ:
GPS:
スマホ対応:IOS Android
電話応答:対応
音声AI:Amazon Alexa
音楽サービス:
電子マネー:
アプリ追加:
道案内:
バッテリー: 18日
重さ: 30.6g(本体のみ)
第2に、Redmi Watch 5です。
スマートウォッチ形状の製品では、全社通しても最安の現行機です。
1世代前の旧機が残りますが、液晶がやや小さくなります。いずれにしても、この値段ならば選ばなくて良いでしょう。
パネルは、液晶パネルですが、2型と結構大きいです。
画面密度も250PPIですし、値段の割に優秀です。
ケースは、ただ、プラスチックにメタルスプレーコートをなしたものです。
強度はイマイチでしょう。ただ、価格を下げるためでしょうし、妥協するべき点です。
バンドは、TPU素材です。
センサーは、動き計測は、加速度計のみです。
心拍数計は、1LED・PDの入門用です。
この部分は、1つ上の製品と仕様は同じです。
GPSは、さすがにこの価格だと非搭載です。
つまり、スポーツ計測は加速度計のみ。
140種の対応とはされますが、距離を使う測定の精度はほぼ期待できないでしょう。
つまり、そこを「狙った」製品ではないです。
純正アプリは、先ほどの機種と同じです。
一方、格安機では珍しく、マイク搭載で、通知だけでなく、通話にも使えます。
バッテリーは、最大18日間です。
電池を食う、Wi-FiもGPSもないため、長持ちです。
防水は、5気圧です。
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結論的にいえば、本格的なスポーツ計測はこの水準だと無理です。
また、GPSがないので、移動距離が長くなるような測定(ウォーキング、マラソン、サイクリングなど)もあまり得意ではないです。
日常生活の記録にもGPSはあったほうがよいですし、個人的には、少し予算をだしても1つ上の製品が良いように思えます。
【2025年発売】BHR9197GL BHR9195GL
64・ シャオミ Xiaomi Watch S4 白
65・ シャオミ Xiaomi Watch S4 黒
¥19,980 Amazon.co.jp (3/29執筆時)
【2025年発売】BHR9199GL
66・ シャオミ Xiaomi Watch S4 レインボー
¥21,980 Amazon.co.jp (3/29執筆時)
【2024年発売】M2323W1
67・ シャオミ Xiaomi Watch S3 BHR7874GL 白
68・ シャオミ Xiaomi Watch S3 BHR7874GL 黒
¥16,100 Amazon.co.jp (3/29執筆時)
パネル:有機EL(1.43型)
ガラス:
バンド:フッ素ゴム
心拍数計:搭載(2LED 16ch)
測定:活動量 睡眠質 血中酸素
スポーツ:
GPS:5衛星 (マルチGNSS)
スマホ対応:IOS Android
電話応答:可能
音声AI:Amazon Alexa
音楽サービス:
電子マネー:
アプリ追加:
道案内:
バッテリー: 15日
重さ: 44.5g(本体のみ)
Xiaomi Watch S4 は、中国のシャオミが販売するスマートウォッチの上位機です。
現行機は、白と黒ほか、ベゼルが特注塗装となるレインボーの展開があります。
色以外の性能は変わりません。
一方、旧機となるXiaomi Watch S4が残ります。
大きな違いは操作性で、もともとボタンのみだったものが、クラウンが加わりました。操作性ほか、統計としての見栄えも良くなったと言えます。
あまり注目されない部分ですが、特に格安なスマートウォッチだと、クラウンが見られない機種は割とあります。
また、心拍数計測におけるアルゴリズムの更新もあったようです。ただし、ユニットは同じなので、協調するほどの差があるかは不明委です。
そのほか、新機種は、最大輝度が1500ニトに上がりましたが、下位機と同じで、「高輝度モード時」の値になります。バッテリー寿命に影響を与えるでしょう。
あとは、明示的な仕様差は見られません。
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結論的にいえば、クラウンの新搭載が今年の目玉です。
実際、ここは、使い勝手と、見栄え(高級感)においては大きい要素なので、新機種を選ぶ意味はあるように思います。
あとは目に付く違いはないので、同時にみていきます。
パネルは、有機EL(AMOLED)で1.43インチです。
本機も、輝度を下げての画面の常時点灯に対応します。
輝度は600ニトで、60Hzのリフレッシュレートですので、そこそこ良いです。
ケースは、デザイン性を明らかに意識したものです。
ベゼルは、クルドパリのデザインとのことです。
今年から新形状で、ベゼルが交換できる仕様となりました。
リリースしやすいバンド部分を含めて「カスタマイズ」性を同社は近年高めています。
ガラスは、種類不明で、コーニングガラスとのみの記載です。
リストバンドは、フッ素樹脂です。
先述のように、交換しやすくしているので、この部分は必要最低減な仕様にしているようです。
センサーは、行動測定につかうものは、加速度・ジャイロ・電子コンパス(磁気)・気圧計を装備です。
計測上、大事なものはほぼ「フル装備」です。
日常生活の計測は、歩数・距離・カロリーなど、基本的な部分は対応です。
ただ、階段の昇降段数はできません。気圧計が、気圧高度計ではないのかもしれません。
このほか、常時表示対応のため輝度の最適化する環境光センサーが装備です。
スポーツ計測は、ランニング・室内運動・水泳ほか150種類のワークアウトに対応です。
センサーが充実する機種ですが、具体的にどのスポーツの何が、どの精度で計測できるかは、マニュアル公開もないので、不明瞭です。
GPSも、上記5種類はフル対応です。
その上で、L1波とL5波双方を捕捉できるマルチGNSS(デュアルバンドGPS マルチGNSS)を装備です。
電池の保ちがやや悪くなりますが、設定しておくと、GPSの測位精度がかなり上がります。
走行・移動系のログをとる場合、ここに対応していることはかなりのメリットです。以前は高級機だけでしたが、最近はこのクラスでも搭載になってきました。
道案内は、非対応です。
GPS内蔵なので、帰宅後にアプリで奇跡を表示するような使い方は他機同様にできます。
心拍数計も、搭載です。
12チャネルPPGセンサーです。
見た感じ、2LEDと、受信用のPDが6基で12チャネルです。
スポーツ専用機ではないですし、中級機としては質が良いと言って良いでしょう。
平均心拍数精度97.95%とのことです。
そのとか、血中酸素(SpO2)レベルも測定対応です。
睡眠量も、分析対応します。
レム睡眠の検出もできますし、ストレスレベルの測定もできます。
純正健康アプリは、下位機種と同じアプリです。
仕様も同じです。
電話応答も、マイクとスピーカーが双方あるので、スタンドアロンで通話が可能です。
音声AIも、本機はAmazon Alexaに対応です。
FeliCa機能(Suica)はないですし、道案内も不可です。
音楽再生は、対応できます。
ネットワークは、この機種は、Bluetooth 5.2とWi-Fiを搭載です。
電池の保ちは、通常使用モードで12日間、省電力モードで24日です。
ただ、GPSを使わない場合の時間かと思います。
防水性は、5気圧防水です。
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以上、 Xiaomi Watch S2 の紹介でした。
バンドやベゼルのカスタマイズ性が目をひく機種ですが、GPSや心拍数計など計器の部分も、入門機としては水準以上と言えます。
一方、アプリをインストールできない点や、道案内やSuicaなど電子決済ができない点で、中級機に至らない水準の製品とも言えます。
その点で言えば、やはり、ファッション的な意味でのカスタマイズ性が面白いと感じた方が選ぶ製品です。
次回に続く!
スマートウォッチのおすすめは結論的にこれ!
というわけで、今回は、スマートウォッチの比較の4回目記事でした。
しかし、記事はもう少しだけ続きます。
5・スマートウォッチの比較 (5)
5-1:ASUS〈台湾〉
5-2:最終的なおすすめの提案【結論】
続く、5回目記事(こちら)は、残りの企業の製品をみたあと結論編に入ります。
いつものように、予算別・目的別にAtlasのおすすめ機種!を提案していきます。
引き続き、よろしくお願いします。
5回目記事は→こちら!