Top 生活家電 比較2025’【最高性能】新型冷蔵庫97機の性能とおすすめ・選び方 (3):東芝・AQUA編

2025年06月09日

比較2025’【最高性能】新型冷蔵庫97機の性能とおすすめ・選び方 (3):東芝・AQUA編

1回目記事からの続きです→こちら

3-1・東芝の冷蔵庫

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 3回目記事のトップバッターは、東芝の冷蔵庫です。

 同社の場合、「野菜室の野菜の鮮度維持」に強い個性があります。

1・プレミアム冷蔵庫の比較 (1)
 1-1:選び方の基本の説明【導入】
 1-2:パナソニック
2・プレミアム冷蔵庫の比較 (2)
 2-1:日立
 2-2:シャープ
3・
プレミアム冷蔵庫の比較 (3)
 3-1:東芝
 3-2・アイリスオーヤマ
4・プレミアム冷蔵庫の比較 (4)

 4-1:三菱電機
 4-2・AQUA
5・プレミアム冷蔵庫の比較 (5)

 =最終的なおすすめの提案【結論】

 今回も、1回目記事の冒頭(こちら)で書いた「選び方の基本」に沿いながら、各機を説明していきます。

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 また、 以下の本文では、Atlasのおすすめできるポイントを赤系の文字色で、イマイチな部分を青字で記していきます。


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 【2025年3月発売】

 【460L】〈幅65cmサイズ〉

 47・東芝 GR-Y460FZ(ZH)
 47・東芝 GR-Y460FZ(UC)
  ¥239,800 楽天市場 (6/9執筆時)

 【508L】〈幅65cmサイズ〉

 48・東芝 GR-Y510FZ(ZH)
 48・東芝 GR-Y510FZ(UC)
  ¥212,570 楽天市場 (6/9執筆時)

 【551L】 〈幅68.5cmサイズ〉

 49・東芝 GR-Y550FZ(ZH)
 49・東芝 GR-Y550FZ(UC)
  ¥269,800 楽天市場 (6/9執筆時)

定格内容積:460L
冷蔵室:236L〈178L〉
冷凍室:83L〈53L〉
野菜室:103L〈68L〉
製氷室:18L〈6L〉
特別室:21L〈12L〉
カメラ撮影:  
年間電気代:8,215円(265kWh)

 FZシリーズは、東芝ライフスタイルから販売されている「上から2番目」のグレードの冷蔵庫です。

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 デザイン性は、このグレードでもガラストップを採用しており、綺麗です。

 本体色は、今年度は2色展開です。

 冷蔵庫の部分は、東芝は「タッチオープン」に対応します。

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 定格内容積は、3種類から選べます。

 最小は、460Lです。

 幅も奥行も65cmで治まるので、コンパクトと言えます。 

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 1つ大きいものだと、509Lです。

 こちらも65cmの設置幅ですが、奥行は70cmクラスです。

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 551Lだと、以上のような寸法です。

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 配置は、「真ん中野菜室」です。

 東芝は昔から野菜室が「主役」ですから。

 なお、パナソニックや日立もこの配置はありました。

 ただ、東芝は製氷室の下に野菜室なので、同じ「まんなか」でも東芝の方が、野菜室は上になります。

 あまり屈まず出し入れできて、視認性も良いため、頻繁に出し入れするならば、この配置のが個人的には理に適うと思っています。

 他社は、下目の方が、重い野菜が出しやすいと言えますが、重めの野菜というのは「レア」ですし、(野菜をあまり使わず)ペットボトルなどを入れるのでないならば、こちらが合理的でしょう。

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 冷蔵室は 、フレンチドア(観音開き)です。

 スイッチ部をタッチするとドアが開く「タッチオープン」に対応です。

 庫内は、日立に似た工夫があります。

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 庫内全体を85%の湿度にできる「うるおい冷蔵室」です。

 その上で、「冷蔵庫チルドモード」(全面チルド)に設定する場合、冷凍庫のメイン収納全面を「チルド室」にできる仕様です。

 このモードは25年機から追加された仕様です。

 日立と同じでドア側を除いて高湿状態で2度で保てます。

 ただし、日立と全く同じではないです。

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 仕組みは、日立(左図)は冷蔵室単独の冷却器、東芝(右図)は野菜室兼用の冷却器だからです。

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 構造差もあり、東芝の場合、冷蔵室のメタリッククールパネルの工夫を追加する必要があるので、冷凍庫の内容量の部分でをしています。

 効果は、単純に比較はできないでしょうが、冷蔵室単体で管理する日立の方が、冷蔵室の「全面チルド」には力を入れているとは言えそうです。

 また、日立は「うるおいチルド」が標準の運転モードですが、東芝は、あくまで「冷蔵庫チルドモード」(全面チルド)で、下段の「チルド室」が一杯になった「非常時」のみ、「全面チルド」を利用するような使い方です。

 利用時は、若干(2%)ほど電力を余計に使うほか、後述する「氷結チルド」と併用不可という限界もあります。

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 チルド室は、(全面チルドは非常用なので)日立と同じく、冷蔵室の最下段にもケース型収納が準備されます。 

 (非常時ではない)普段は、こちらを「チルド室」として使います。上下、2段で使えますし、こちらでも割と広めではあります。

 一方、この部屋は、3つのモードを選んで使う仕組みです。

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 第1に、速鮮チルドモードです。

 上下の冷却器から、大風量を吹き付けることで「スピード冷却」ができます。

 一気に、マイナス4度まで下がるため、今すぐ冷やして食べたい、(買ってきたばかりの)お刺身や、温いビールなどの冷却に便利です。

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 第2に、解凍モードです。

 その上、大風量を活かした、急速解凍にも利用できます。これらは、チルド室の機能を超えますが、新しい提案として面白いです。

 ただ、仕組み的に、どれも、チーズなどとの共存は無理でしょう。

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 第3に、氷結晶チルドモードです。

 食品を入れた後、湿度(うるおい)を食材表面に吹き付けてから急冷することで、食材の上に、氷の膜を作ることで、長期保存をなすという発想です。肉・魚にラップしてOKです。

 空気中の水分を多量に利用する方式で、しかも、チルドは中身は凍っていないわけで、衛生的な心配を感じましたが、72時間後の除菌率99%のLED除菌機能で、清潔性を高めているとのことです。

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 結果、お肉で10日間です。

 最近は各社とも保持日数は伸びていますが、同社も十分長めでしょう。

 一方、先述の「冷蔵庫チルドモード(全面チルド)」で、冷蔵室のメイン部分をチルド(2度・高湿)にする場合、氷結チルドは「自動的にキャンセル」になります。

 この点からも、東芝の「全面チルド」は、あくまで「非常事態」に使うような機能性だと言えます。

チルド(強)を選んだ時のみ、庫内を2度にする設定ですから。

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 冷凍室は、メインルームは最下段です。

 下段は、2層式で広いです。一方、従来特段の機能性がなかったのですが、24年機からは「おいしさ持続上質冷凍」という機能名がつきました。

 もともと東芝は冷凍庫の出力は強めですが、とくに下段(底)について、温度変化も低減させる構造で、霜付きを少なくする工夫を強化しています。

 東芝は、もとから冷却器が上下に2つあるため、下段のパワフルに冷却できています(新鮮ツイン冷却システム)。

 一方、日立、パナソニックが近年採用してきた、(メイン冷凍室の)開閉時の温度変化による「霜ブロック」機能は、東芝だと未装備です。

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 特別室(製氷室横)も、東芝は、冷凍室カウントします。

 こちらも、下段と同じで、「おいしさ持続上質冷凍」が利用できます。

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 その上で、「おいしさ密封急冷凍」に切替対応できます。

 上側に置いた食材を、冷気とアルミトレイ、そして、下側の循環冷気を利用して、急冷凍する仕組みです。

 空気を直接あてないことで、霜をよせつけず肉などの凍らせる効果があります。また、いわゆる「バラ凍結」のように、くっつかずに食材を「パラパラ」にする工夫とも言えます。

 従来機でも、急冷的な仕組み(一気冷凍)がありましたが、人気の急冷部分を強化したと言えます。図のように、2段構造にすることで、この2つの効果を併せ持たせています。

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 食べ残りなどの「フリージング」を美味しく仕上げる工夫はこれまで、他社にもあまりなかった点で、「おいしさ密封 急冷凍」はわりと独創的で、便利かなと感じました。

 なお、ホームフリージングに関する機能の充実度は、従来(ほぼ)三菱電機の独壇場でしたが、パナソニックや東芝が最近強化してきています。

 今後、高級冷蔵庫の「トレンド」になる気がします。

 自動製氷は、対応です。

 先述のように、東芝は冷凍室の冷却器は、冷凍室単独です。

 それもあり、「専用冷気でできる氷が美味しい」と同社は言っています。実際、冷気の脱臭対策なども充実するので、あり得るかなと思います。

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 野菜室は、中段です(もっと潤う摘みたて野菜室)。

 伝統的に東芝の「強い部分」とされており、レビュー紙でもかなり評価されます。

 他社の追い上げも凄まじいですが、実際、ひきつづき優秀です。

 ポイントは、「ミストチャージユニット」です。

 これは、実際に冷気から取り出した水分を野菜室に集中的に送る仕組みで、保湿します。

 結露しそうな場合は、野菜が水腐れしないよう、それを回収します。

 パナソニックも類似の調湿機構を持ちます。ただ、そちらは、野菜室庫内に完結する仕組みなので、東芝の方が高度でしょう。

 実際、東芝は、湿度95%以上という数値を示せています。

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 日立同様、東芝も、このユニットに内蔵される触媒で、野菜の劣化を促進するエチレンガスを分解できます。

 また、最長で10日ほど野菜が保つという点でかなりの性能とも言えます。

 詳しい仕組み(触媒の種類)などは非公開です。

 2022年機まではAg+フィルターセラミック光触媒、その前は、日立も使う「プラチナ触媒」でした。

 23年機以降は、銅イオン配合の新ユニットという情報のみ公開されます。野菜室の脱臭にも付帯効果があるとされています。

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 そのほか、野菜室のLEDがUV-LED(紫外線)です。

 これは脱臭ではなく、菌の繁殖の抑制のためです。

 UVは最近、海外家電でかなり利用されていて、その流れです。紫外線は(人間に)有害ですが、密閉された状況でのみ照射されて目に触れない点で、野菜室には合う仕組みです。

 この部分も、菌由来の鮮度劣化の防止に貢献しているようです(W-UV除菌)。

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 使い勝手の部分では、「使い切り野菜ボックス」が付属します。

 切った野菜などをそのまま放り込んでも、ミストチャージの集中で、ラップなしでも「約10日間鮮度がつづく」とされます。

 構想的にはケース下部に水切り穴があり、加湿しすぎによる水腐りを防止する仕組みです。

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 結論的にいえば、やはり、野菜室の部分は、他社より充実すると言えます。

 他社も今では色々な工夫をしますが、野菜室の性能では「絶対他社に先をいかせない」という、東芝の意地を感じます。

 ちなみに、果実(リンゴやバナナ)は、エチレンガスがないと完熟しにくいので逆効果です。パナソニック・日立もそうですが、エチレン利用を表明する機種は、野菜室以外に入れましょう。

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 電気代は、開閉センサーを使うエコ運転ができます(かってにエコ)。

 さらに無線LANにつなげて、クラウドに開閉状況情報を送って、賢い運転方法をAI学習により推測し、より節電できる「かってにエコプラス」機能も備えます。

 これらを合わせて、5〜10%の節電効果とされます。

 このほか、機能を最低減まで低めることで約35%の節電を目指す「とってもエコ」モードがあります。ただ、空に近い状態で、長期間留守をする場合を除けば、不便なだけで、あまり意味はないでしょう。

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 清潔性の面では、シャープ・パナソニックと違い、マイナスイオン系は使われません。

 その代わり、先述のUV殺菌灯が、野菜室に採用されます(W-UV除菌)。

 試験空間ですが、第三者機関(北里環境科学センター)の評価は得ています。食材が満載の空間で効果があるかは不定ですが、無意味ではないでしょうし、それは他社も同じです。

 なお、UVランプは、2024年モデルまでは、チルドルーム、冷蔵庫上段にもありましたが、そちらは25年から省略です。

 ただ、野菜室以外の効果は、イマイチ分かりにくかった部分もありますし、なくても良いかと思います。

 現行機だと、冷蔵庫・野菜室は「Ag+マルチバイオ脱臭」ほか、冷気の通り道に触媒を塗布した「きれいループ」の工夫があります。製氷皿もAG+抗菌仕様です。

 多重の工夫で複合的に対策していると言えますし、問題ないです。

 ネットワーク機能は、本機は、Wi-Fiを装備し、対応です。

 役に立ちそうなのは製氷用タンクの水切れチェックでしょうか。

 そのほか、扉の開閉による見まもり、ペットなどのための(冷蔵庫外の)温度見まもりなどが、アプリ経由で対応できます。

 庫内カメラは、ただし、非搭載です。

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 以上、東芝FZシリーズの紹介でした。

 引き続き「野菜の鮮度保持」については、他社よりかなり優秀です。チルド室も、「冷蔵庫チルドモード」は本編で書いたように、チルド室が満杯になった際の非常用に止まる感じです。

 ただ、専用チルド室は充実しており、二段で使える上、氷結晶チルドも見どころといえます。肉が10日間保つというスペックは、他社と並びました。

 一方で、お刺身など、洗ったり、焼いたりしない、非加熱食品を入れておくような場合、自己精製した氷をつかう方法は、少し論争的にも思えます。

 ただ、ラップして使うのがが前提でLED除菌もなされます。また、収拾したうるおいを(氷ではないにせよ)利用する形式は、高級冷蔵庫では一般的です。

 しっかり製品化されているわけですし、これは「不要な心配」ということでしょう。

 いずれにしても野菜の鮮度を最大級に考えるならば、本機は、とても良い選択肢です。

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 なお、本機の下位機あたる機種はまだいくつかあります。

 順番に確認しておきます。

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 【2025年3月発売】

 【452L】〈幅60cmサイズ〉

 50・東芝 GR-Y450GT-TW
 50・東芝 GR-Y450GT-TH
  ¥227,999 楽天市場 (6/9執筆時)

 【501L】〈幅60cmサイズ〉

 51・東芝 GR-Y500GT-TW
 51・東芝 GR-Y500GT-TH
  ¥235,000 楽天市場 (6/9執筆時)

 【2024年3月発売】

 【501L】〈幅60cmサイズ〉

 52・東芝 GR-W500GT-TW
 52・東芝 GR-W500GT-TH
  ¥200,800 楽天市場 (6/9執筆時)

定格内容積:452L
冷蔵室:233L〈180L〉
冷凍室:90L〈59L〉
野菜室:90L〈46L〉
製氷室:15L〈5L〉
特別室:24L〈12L〉
カメラ撮影:
年間電気代:7,843円(253kWh))

 第1に、GTシリーズです。

 先ほどの製品の下位機種ですが、わりと人気があるスリム型のシリーズです。

 一部サイズで、旧も残りますが、違いは、FZシリーズの場合と同じです。

 冷蔵室の「うるおい冷蔵室(全面チルド)」の対応の有無です。逆に、UV殺菌灯は、旧機のみ、野菜室だけでなく、冷蔵室とチルド室にもあります

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 結論的にいえば、東芝の全面チルドは(日立のそれほど)核心的な機能性ではないので、こちらの場合も、安いうちは、旧機で良いでしょう。

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 定格内容積は、452L501Lの展開です。

 設置幅は、いずれも60cmです。

 かなりスリムな上で、452Lモデルならば、約65cmの奥行で足ります。

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 501Lモデルだと、奥行約70cmです。

 ただ、このシリーズは断熱材の工夫で庫内を広めに取れているため、設置面積に対して、収納量は業界平均より多めと言えます。

 隙間スペースが限られてるけれども、収納量を諦めたくない場合、候補の1つにできます。

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 開閉は、一方、本機は観音開きではないので、左開き、右開きを選べます。

 こちらも、しっかり、タッチオープンドアです。

 配置は、東芝はどの機種もですが、野菜室が中央の構成です。

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 野菜室は、東芝機が伝統的に売りにする部分ですので、スリム型でも、真ん中配置で、かつ広いです。

 機能面では、一方、ミストチャージユニットや、UV除菌など、先ほどのFZシリーズと同様に装備です。

 省略されるメイン機能も野菜室まわりはないです。

 冷蔵室も、やはり、FZシリーズと仕様は同じです。

 高湿度を保つ「うるおい冷蔵室」で、(非常時に)全面チルドにできる「冷蔵庫チルドモード」も備えます。

 チルド室も、しっかり「氷結チルド」ですので、ここも同じです。

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 特別室・冷凍室も同じです。

 おいしさ密封急冷凍・おいしさ持続上質冷凍対応します。

 スリム型は下段庫内は2段式ではなく3段式で、実収納量を稼いでいますが、問題ないでしょう。

 ネットワークは、本機も、Wi-Fi対応です。

 あとの部分も、FZシリーズに対して、言及したい違いはないです。

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 結論的にいえば、シリーズ名が変わるものの主要機能はだいたい同じです。

 設置幅が60cmの機種は、他社の場合「機能が一部省略」になる場合がありますが、本機はそういう部分が、ほとんどないのが良い部分でしょう。

 幅が60cmでないと入らない場合など、選んで良い機種だと思います。

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 【465L】〈幅60cmサイズ〉

 【2024年10月発売】

 53・東芝 GR-W470GSK(EC)
 53・東芝 GR-W470GSKL(EC)
  ¥177,000 楽天市場 (6/9執筆時)

定格内容積:465L
冷蔵室:239L〈188L〉
冷凍室:83L〈56L〉
野菜室:103L〈71L〉
製氷室:16L〈6L〉
特別室:24L〈13L〉
カメラ撮影:  
年間電気代:7,843円(253kWh)

 第2に、GSKシリーズです。

 60cm幅の465L機なので、GTシリーズと同じ、スリム型と言えます。

 ただし、機能面では下位機にあたります。

 形状は、観音開きではなく、左開き・右開きを選択するタイプです。

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 設置幅・配置は、上手の通りです。

 幅は60cmですが、奥行は70cmです。

 こちらは、GTシリーズと違って、断熱材が新方式になっていないので、設置面積に比して、収納量は、「そこそこ」に止まります。

 タッチオープンドアも不採用となります。

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 冷蔵室は、湿度を高めウル「うるおい冷蔵室」ではありますが、全面チルドは非対応です。

 チルド室も、速鮮チルドと解凍モードのみ選択可能で、氷結晶チルドモード非対応です。

 お肉(あるいは刺身など)をまとめ買いするような方は、少し注意です。

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 野菜室は、同じ機能性で、しっかり、東芝がこだわる真ん中配置です。

 ミストチャージユニットも、しっかり装備します。

 ただ、野菜室のW-UV除菌は非対応で、庫内の菌の繁殖に対する対策は「Ag+マルチバイオ脱臭」のみによることになります。

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 特別室・冷凍室も、「おいしさ密封急冷凍・おいしさ持続上質冷凍」に非対応です。

 今だと同社の中級機に装備される「切り替え冷凍室」の仕様に止まります。

 急冷と野菜用の穏やかな冷凍に切り替えられる装備です。

 23年までは上位機にも備わっていた機能性です。

 しかし、先述の人気の「業務用並」の急速冷凍を充実させるため急冷の強化に舵をとった結果、切替冷凍室は廃止になったといえます。

 そのため、こちらが優れるというより、旧仕様というほうが正確でしょう。

 ネットワークは、一方、Wi-Fiが、未搭載になります。

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 結論的にいえば、東芝の注目点である野菜室は、W-UV除菌こそ省略ですが、上位に迫る機能性があると言えます。

 ただ、タッチオープン・ネットワーク部分などの機能性の違いはともかく、チルド部分の機能性が低めなのは、今どきとしては残念と言えます

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 【2024年11月発売】

 〈幅65cmサイズ〉

 【462L】

 54・東芝 GR-W460FK(EW)
 54・東芝 GR-W460FK(EC)
  ¥161,798 楽天市場 (6/9執筆時)

 【509L】

 55・東芝 GR-W510FK(EW)
 55・東芝 GR-W510FK(EC)
  ¥152,861 楽天市場 (6/9執筆時)

 〈幅68.5cmサイズ〉

 【551L】

 56・東芝 GR-W550FK(EW)
 56・東芝 GR-W550FK(EC)
  ¥178,000 楽天市場 (6/9執筆時)

 【601L】

 57・東芝 GR-W600FK(EW)
 57・東芝 GR-W600FK(EC)
  ¥180,923 楽天市場 (6/9執筆時)

定格内容積:462L
冷蔵室:237L〈179L〉
冷凍室:83L〈53L〉
野菜室:103L〈71L〉
製氷室:18L〈6L〉
特別室:21L〈12L〉
カメラ撮影:  
年間電気代:8,184円(264kWh)

 第3に、FKシリーズです。

 もう1ランク下位の製品になります。

 冷蔵室は、タッチオープンに非対応になるほか、照明も(必要十分ながら)明るい、シーリングブライト照明が非搭載です。

 チルドは、こちらも、氷結晶チルドモードに対応できません。

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 野菜室も、エチレンガスの分解は機能としてあるのですが、UV除菌ほか、ミストチャージも省略です。

 そのほか、除菌に関する工夫が下位(Ag+低温触媒)になるほか、Wi-Fiが未装備で、IOT化しません。

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 結論的にいえば、とくに「野菜室」が東芝の「売り」という点を考えると、値段は安いものの、選択肢にはしづらい部分はあります。これより上位機が良いでしょう。

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 〈幅60cmサイズ〉

 【462L】

 【2024年12月発売】

 58・東芝 GR-W41GK(WU)
 58・東芝 GR-W41GKL(WU)
  ¥142,980 楽天市場 (6/9執筆時)

定格内容積:411L
冷蔵室:214L〈169L〉
冷凍室:71L〈46L〉
野菜室:92L〈56L〉
製氷室:14L〈4L〉
特別室:20L〈9L〉
カメラ撮影:  
年間電気代:9,765円(315kWh)

 第4に、GKシリーズです。

 同社の6ドアタイプでは、安めのラインです。

 また、こちらも型番末尾が「L」のものは左開きになります。

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 こちらは、幅60cmのスリム型です。

 定格内容量は、411Lです。

 三菱ほかにも60cm機がありました。

 ただ、東芝だと60cmだとこれ以上の容量のものはないです。

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 機能面では、野菜室の機能がされに下位です(うるおいラップ野菜室)

 エチレンガスの仕組みがないタイプで、気密性を高めて、野菜室の保湿を促す工夫のみになります。

 特別室(上段の冷凍庫)も、ホームフリージング用の「一気冷凍」のみとなり、野菜の冷凍にゆっくり対応できない仕様です。

 急冷部分も、ここまでみた製品よりも弱く、さほど速くはないです。

 チルド室も、特段の機能性がなくなります。

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 結論的にいえば、性能面では、3ドアの上位モデルとさほど変わらない、ミドルクラスの性能です。

 価格などではなく、設置幅だけが問題ならば、三菱ほか、他社の60cm機に負ける感じがあります。



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 【2024年4月発売】

 【543L】〈幅68.5cmサイズ〉

 59・東芝 GR-Y540XFS-TH
 59・東芝 GR-Y540XFS-TW
  ¥292,800 楽天市場 (6/9執筆時)

 【595L】 〈幅68.5cmサイズ〉

 60・東芝 GR-Y600XFS-TH
 60・東芝 GR-Y600XFS-TW
  ¥437,800 楽天市場 (6/9執筆時)

 【643L】 〈幅68.5cmサイズ〉

 61・東芝 GR-Y640XFS-TH
 61・東芝 GR-Y640XFS-TW
  ¥353,800 楽天市場 (6/9執筆時)

定格内容積:543L
冷蔵室:283L〈203L〉
冷凍室:110L〈70L〉
野菜室:110L〈66L〉
製氷室:20L〈7L〉
特別室:22L〈12L〉
カメラ撮影:  
年間電気代:8,680円(280kWh)

 XFSシリーズは、東芝ライフスタイルが2025年から展開するシリーズで、同社の最上位機です。

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 外観デザインは、他社フラッグシップに多いミラー加工ではないです。

 ただ、フロスト加工のガラスドアを採用しており、綺麗です。

 定格内容積は、543Lからの3種類です。

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 543Lの場合、設置幅は、最低でも68.5cmからなので、広いキッチン向けです。

 ただ、奥行は65cmで済んでいるため、設置面積比での収納量は優秀です。 

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 595Lは、奥行70cmです。

 ただ、特に、冷蔵室・冷凍室は、この設置サイズスにしては多めと言えます。

 東芝の上位機では歴代でも最も良いと言えます。

 このために、筐体の薄壁化、冷却ユニットの小型化、庫内ダクト幅のスリム化など、全面的に冷蔵庫の構造の変更を行っています。

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 643Lは、奥行が74.5cmになるのが注意点です。

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 他社も近年この部分の改良を進めましたが、東芝は少し遅れて今年からだったと言えます。後発の利点で、他社よりも「極まった」大容量化に思います。

 ただ、そのあおりで、幅65cmクラスは省略となったのは、残念とは言えます。

 一方、野菜室のサイズは、このシリーズで広がりませんでした。

 従来と同じか、多少小さめかなという水準です。

 他社もですが、現代的な生活(冷凍食品やホームフリージングの増加)に合わせた、バランスの変更かなと思いました。

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 配置は、冒頭みたFZシリーズと同じで、野菜室がどっしりと真ん中です。

 開閉もフレンチドア(観音開き)ですので、同じです。 

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 冷蔵室は 、FZシリーズ同様「うるおい冷蔵室」です。

 そちらで説明したように、日立と違って、チルド室が入りきれなくなった際の「非常時」用の装備と言えますが、冷蔵庫チルドモード(全面チルド)も備えます。

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 一方、下位シリーズと比べると、新機種からは、「全面チルド」利用時の冷却をアシストする、メタリッククールパネルが非装備です。

 定格内容積を増やすための措置でしょう。ただ、省略により、温度(2度)・湿度(85%)の値も、消費電力も変わっていないので、別の工夫で不要になった可能性は高いです。 

 いずれにしても、東芝の場合、「全面チルド」は、日立とは違い、核心的な機能性とは言えませんし、これでよかったと思います。

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 チルド室は、冷蔵室の下段に付属です。

 下位機と同じで、氷結晶チルドと、解凍モードの両機能性を持ちます。

 一方、DELIチルド(デリチルド)は、こちらのみです。

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 調理済みのご飯や、おかず、唐揚げなどを最大7日間保存できるという仕組みです。

 氷結しない程度のぎりぎりの低温で保存するように、温度を調整します。

 これら3つの、チルドモードを持つので、3WAYチルドと東芝は呼んでいます。

 野菜室は、下位のFZシリーズと仕様はだいたい同じです。

 ミストチャージユニットも、W-UV除菌もあります。繰り返しませんが、野菜室の機能性は、全社通しても、東芝が最も良いです。

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 冷凍室も、機能性は変わりません。

 ただ、先述のように、本体の改良で、最も実収納量が増加したのは、冷凍室です。

 3段式で、かつ横にも広いです。640Lモデルの場合、買い物カゴ3杯分に相当する、2室合計で104Lの実収納量です。

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 特別室は、本機も「おいしさ密封急冷凍/おいしさ持続上質冷凍」にしっかり対応します。

 電気代は、本機も、開閉センサーの情報をAIが分析する「かってにエコプラス」など、下位機種と同じようなエコ運転ができます。

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 ネットワーク機能は、本機もWi-Fiを装備します。

 Bluetoothも搭載します。これは、スマホの音楽や、(Bluetooth内蔵の)テレビの音を本体内蔵のスピーカーから音楽を聴くためです。

 音質はあまり期待できないものの、なにかしら便利なシーンはあるかもしれません。

 一方、他社と違い、冷蔵庫カメラや、Aiスピーカーのようなものは非搭載です。

 ただ、冷蔵庫の閉め忘れや、先ほど書いた「急冷凍」の仕上がりの通知などをしてくれるのは、便利でしょう。

 清潔性の面でも、下位機同様に野菜室でUV灯を利用する仕組みがあるほか、冷蔵庫・野菜室は「Ag+マルチバイオ脱臭・きれいループ」の仕組みもあります。

 カメラ撮影は、非対応です。

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 以上、東芝のXFSシリーズの紹介でした。

 引き続き、充実する野菜室魅力がある上で、新技術による、内容量増加の多くを冷凍室の容積に振り分けることで、バランス良く「現代化」もした 上位機と言えます。

 「全面チルド」を目的の1つにしないのならば、特段の欠点もみられませんし、各社の25年の最上位機の中でも、最も性能がまとまった機種に思えます。

 トレンドのホームフリージング部分も性能強化がみられますし、各社の最上位機のなかでも、基本部分で良くみえる製品です。

 同社の上位機は、毎年、ここが足りないなとAtlasが思う部分を的確に改良しており、進化の度合いが大きいです。

 あえて言えば、メイン収納室の霜ブロック対策と、IOT化の点でカメラ部分の工夫がないので、そこが次の課題とは思えます。

3-2・アイリスオーヤマの冷蔵庫

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 続いて、アイリスオーヤマの冷蔵庫です。

 同社は、ターゲット世代の成長とともに高グレードの家電を出していく方針のようです。冷蔵庫も、2023年から6ドア機に参入しました。


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 【2023年9月発売】

 【上位機】(カメラあり)

 【453L】〈幅68.5cmサイズ〉

 62・アイリス STOCK EYE IRGN-C45A-W
 62・アイリス STOCK EYE IRGN-C45A-B
  ¥184,842 Amazon.co.jp (6/9執筆時)

 【503L】〈幅68.5cmサイズ〉

 63・アイリス STOCK EYE IRGN-C50A-W
 63・アイリス STOCK EYE IRGN-C50A-B
  ¥169,260 Amazon.co.jp (6/9執筆時)

 【2023年7月発売】

 【下位機】(カメラなし)

 【453L】〈幅68.5cmサイズ〉

 64・アイリス STOCK EYE IRGN-45A-W
 64・アイリス STOCK EYE IRGN-45A-B
  ¥169,697 Amazon.co.jp (6/9執筆時)

 【503L】〈幅68.5cmサイズ〉

 65・アイリス STOCK EYE IRGN-50A-W
 65・アイリス STOCK EYE IRGN-50A-B
  ¥143,318 Amazon.co.jp (6/9執筆時)

定格内容積:453L
冷蔵室:216L〈----L〉
冷凍室:132L〈----L〉
野菜室:66L〈---L〉
製氷室:15L〈---L〉
特別室:24L〈---L〉
カメラ撮影:冷蔵室・低温野菜室   
年間電気代:8,990円(290kWh)

 STOCK EYE シリーズは、アイリスオーヤマが販売する冷蔵庫です。

 同社の製品では最上位になります。

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 2系統ありますが、上位機のみ、後述する「庫内カメラ」搭載機です。

 消費電力量を含めてそれ以外は変わらないため、同時にみていきます。

 デザイン性は、ガラストップ採用で、高級感があります。

 外装の高級感の部分では、他社のプレミア機と変わりません。

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 定格内容積は、2サイズで、453L(左図)と503L(右図)です。

 設置幅は、しかし注意点です。

 68.5cmの設置幅(+1cmの廃熱空間)が必要です。

 他社だと、600Lクラスの設置幅なので「大きめ」といえます。

 この部分は、「冷媒層の薄型化」が他社の現行水準に及んでいないからと言えます。

 消費電力も、ギリギリで省エネ達成率100%ですし、冷媒部分(薄型化)は苦戦しているように見えました。

 とはいえ、キッチンに余裕があれば、あまり問題ないです。また、あくまで「プレミア機」同士を較べた場合の話ですから、実用性は十分にあります。

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 配置は、本機は下段2段が冷凍室と特別室で、真ん中に野菜室という構成です。

 一方、アイリスは、〈ヤマカッコ〉で示される実収納量が非開示です。

 他社に比べて大きな問題です。

 先述のように、冷媒の薄型化にも苦戦している様子なので、この部分は数字ははっきり示して欲しかったと思います。

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 冷蔵室は 、観音開きです。

 収納量は、453Lモデルの冷蔵庫だと、収納量は3ドアとあまり変わらなそうです。

 お子さんがいる世帯用としては503Lモデルからでしょう。

 内部構は、下段ケースがチルド室です。その上が、低温野菜室とされます。

 いずれも、ケース式です。

 (普通の)野菜室は、この下の2段目に別にあるので、合計すると「野菜1.5室」という冷蔵庫です。

 変則的な構成にならざるを得なかった理由は後述しますが、卵もメイン棚に入れるとすれば、やはり、段数が増える503Lモデルにしたほうが無難に思えます。

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 下段のチルド室は、9Lです。ケースとしてあまり大きくないです。

 ただ、弱・中の温度設定ほか、お肉・お魚向けの微凍結チルドに設定できるので、フレキシブルに使えます。ここはしっかりしています。

 一方、お肉やお魚の平均保持日数は、示されません。

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 野菜室は、冷蔵室の下です。

 ただ、503Lモデルも含めて、収量は少なめです。

 先述のように、冷蔵室に低温野菜室がありますが、それを含めても、実収納量は「ほどほど」の域でしょう。

 冷蔵室の低温野菜室(1-3度)は、低温なら長持ちする食材(キャベツ・ニンジンなど)をいれる目的、野菜室(3-7度)、それ以外の野菜(ピーマン・きゅうり・りんご・トマトなど)を入れるような提案です。

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 これまでみてきたように、他社の場合、エチレンガスやLED灯の工夫で野菜室の野菜を「長持ち」させる工夫がありました。

 アイリスは、野菜室にそういった工夫をせず低温野菜室をつけることで、鮮度維持を狙ったようです。

 また、後ほど説明するように、上位機だと冷蔵室の「写真が撮れる」ので、日持ちの短い葉物野菜、あるいはキャベツのような普段使いの野菜を「スマホで見える」ようにするという目的もあっての配置です。

 ただ、日常利用で、は2室に分かれるのは面倒なので、ここは大きな課題でしょう。

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 特別室は、急速冷凍室です。

 これは、各社のプレミア機ではお馴染みですが、アルミトレイを利用し、お肉などを急速冷凍させる機能です。

 ただ、三菱のような「凍ったままお肉が切れる」ような機能性はなく、普通です。

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 冷凍室は、一見どころです。

 アクアやシャープの「メガフリーザー」と同じで大きいです。

 132Lと、かなりの収量です。

 アイリスは、ターゲット世代の成長に合わせて、高級家電を増やしていく方向なので、「働き盛り」に成長した同社のファンに、この部分は「受ける」でしょう。

 霜付きを抑えるなど、特別な工夫はないものの、収量部分は文句ないです。

 製氷室は、普通の製氷室です。

 電気代は、省エネ達成率ギリギリの水準です。

 エコ目的でのセンサーもないですし、構造的に野菜室が2室別なので、開閉頻度も上がるでしょうから、節電性はやや弱いです。

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 ネットワーク機能は、Wi-Fiを装備しており、コネクテッド家電です。

 カメラ撮影も、対応です。

 また、上位機は、メインの冷蔵室の写真が撮れます。

 庫内の2つのカメラで、ドリンクホルダ部分とメイン室の写真についてスマホから見えます。撮影は、開閉した際と、その2分後に自動で撮られます。

 日立・パナソニックにもカメラ対応機がありました。

 アイリス方式の場合、低温野菜室にいれた、日持ちの短い葉物野菜や、(まあ長持ちしますが)普段使いのキャベツなども見れるため、買い物時には便利です。

 ただ、冷凍室、(メインの)野菜室は、日立、パナソニックの現行機とちがって、一部でも撮影不可です。

 清潔性の面では、脱臭フィルタなどに言及はないです。

---

 以上、アイリスオーヤマSTOCK EYE シリーズの紹介でした。

 庫内容量に対する収納量が少ない部分や、野菜室が2つに分かれる部分など「クセ」がある部分が懸念材料です。また、とくに、冷蔵室も、野菜にスペースが取られることをふまえると、収量が狭めである点にも注意が必要に思えます。

 一方、冷凍室は「メガ」ですし、この部分を重視する場合、アクア・シャープ機などとどちらにするかは迷いそうな機種だと思いました。

 各室の技術的な独自の工夫は「発展途上」という感じがあります。しかし、何十年も冷蔵庫を作ってきた会社と違い、まだ「初年度」の段階ですから、個人的には今後に期待しています。

 なお、アイリスだけから選ぶ場合、カメラ付きの503Lが良さそうです。

 「カメラなし」のモデルだと、「使いにくい野菜室配置」にしている意味性がほぼないですし、453Lモデルは、冷蔵室の棚部分が狭すぎて(1人暮らしならともかく)世帯用として向かないように見えるからです。

次回に続く
最新冷蔵庫のおすすめは結論的にこれ!

 というわけで、今日は、各社のプレミアム冷蔵庫の比較の3回目記事でした。

 しかし、記事は、まだまだ「続き」ます。

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4・プレミアム冷蔵庫の比較 (4)
 4-1:三菱電機
 4-2・AQUA
5・プレミアム冷蔵庫の比較 (5)

 =最終的なおすすめの提案【結論】

 続く4回目記事こちら)では、三菱電機AQUAの冷蔵庫を紹介します。

電気代の安さ  ★★★★★
冷蔵室の工夫  ★★★★★
チルド機能   ★★★★★
野菜室の工夫  ★★★★★
冷凍の工夫   ★★★★★
総合評価    ★★★★★

 その上で、最終回の記事こちら)では、ここまで紹介してきた全てのサイズの冷蔵庫から、予算別、目的別に、Atlasのおすすめ機種!を提案していきます。

 引き続き、よろしくお願いします。

 4回目記事は→こちら

posted by Atlas at 15:34 | 生活家電

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