Top オーディオ製品 比較2025' 新型スマートスピーカー42機の性能とおすすめ・選び方 (3)

2025年07月10日

比較2025' 新型スマートスピーカー42機の性能とおすすめ・選び方 (3)

1回目記事からの続きです→こちら

3-1・その他のスマートスピーカーの比較

 3回目記事では、ここまでみたメーカー以外の製品を「ざっくり」ですが、追加でみていきます。

1・スマートスピーカーの比較 (1)
 1-1:選び方の基本の説明【導入】
 1-2:Amazon〈Alexa〉
 1-3:Apple〈siri〉
 1-4:Google〈G-Assistant〉
2・スマートスピーカーの比較 (2)  
 2-1:Bose〈Alexa or Seri〉
 2-2:Sonos〈G-Assistant/ Alexa〉
 2-2:Denon〈Alexa〉
 2-3:JBL〈G-Assistant/ Alexa〉
3・スマートスピーカーの比較 (3)
 3-1:他の企業〈G-Assistant or Alexa〉
 3-2:最終的なおすすめ機種の提案 【結論】

 今回も1回目記事の冒頭(こちら)で書いた「選び方の基本」に沿いながら、各機を説明していきます。

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 なお、以下では、Atlasのおすすめポイントを赤系の文字色で、イマイチと思う部分を青字系で記していきます。


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 【2022年発売】

  37・ Bang&Olufsen Beosound Emerge
  ¥143,636 Amazon.co.jp
(7/10執筆時)

AIの種類:Google Assistant
スピーカー:360度全方位
ユニット: 3WAY式
ユニット口径:10.2cm+3.68cm+1.5cm
再生周波数帯域:45Hz-22KHz
サイズ:幅6.7×奥行き16.5×高さ25.5cm

 Beosound Emerge Bang&Olufsenのスピーカーです。

 デンマークの音響メーカーで、デザイン性の高い高級製品を得意とします。

 搭載される人工知能は、Google Assistantです。

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 本体のサイズは、幅6.7×奥行き16.5×高さ25.5cmです。

 ブックサイズというか、小さめのルーターのような形状です。

 本棚などに置いて、Bluetoothで完全無線化して利用するコンセプトでしょう。

 整理におけるミニマリストにはたまらない製品でしょう。

 スピーカーとしての実力は、高いです。

 小型にもかかわらずアンプは総合120Wですから。

 値段相応に強力です。

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 電源は、USB-Cから常時電源をとる形式です。

 付属のアダプタでコンセントから取るのが普通でしょう。ただ、要求される電力は、15Wと要求水準は低いので、たいていの場合、PCやモニターの端子からでも電源は取れるでしょう。

 スピーカーユニットは、3WAY方式です。

 10.2cmのウーファー、3.68cmのミドルレンジ、1.5cmのトゥイーターです。

 形状からして当然ですが、前面は、ソフトドーム型のトゥイーターだけです。

 ウーファーはサイドのオーク材のカバーの下です(サイドファイヤー型)。ミッドレンジも、斜めに取り付けられています。

 構造的に、ウーファーは、壁にぶつけて跳ね返りを利用する仕組みです。

 そのため、設置場所によってやや不得意な場所はあるでしょう。(本当に)本棚の中に付けて使える感じは、もちろんないです。

 マイクユニットは、むろん装備します。

 こちらは、マイクを利用する「アクティブ・ルーム補正技術」にも使うものです。

 シアター用スピーカーなどでは普通にみられる技術です。

 Bluetoothは 記載がないので、SBCのみでしょう。

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 音楽配信サービスは、本機は、Spotify Connectはネイティブ対応です。

 あとは、Google Assistantを利用する場合はその仕様に準じます。

 そのほか、Chromecast built-inAirplay 2に対応します。そのため、シンプルにスマホ(PC)を介在させての「キャスト」は、BOSE同様に簡単でしょう。

 動画配信・家電操作も、同じことになります。

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 以上、Bang&OlufsenBeosound Emerge の紹介でした。

 面白い筐体で、音質部分の工夫も価格相応に良いです。ただ、コンパクトで音質を追求した高いという部分はあるので、同じ価格で、大きなスピーカーに比べて、音質が良いとは言えない点が注意点です。

 また、本機の場合、Wi-Fiを利用して本機や、同社のその他のWi-Fiスピーカーと「ペアリング」して利用するのが、基本線な感じがあります。

 2tuでステレオを組むとすると、相当な「超高級機」になるので、(一般人には)しきいは高いです。


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 【2024年発売】

 38・Bowers & Wilkins Zeppelin Pro Edition ZEPPELINPRO
   ¥118,000 Amazon.co.jp (12/18執筆時)

AIの種類:Amazon Alexa
スピーカー:モノラル(サラウンド)
ユニット:2ウェイ式
ユニット口径:90×2+25×2+150mm
再生周波数帯域:35Hz–24kHz
サイズ:幅650×奥行194×高さ210mm

 ZEPPELINは、Bowers & Wilkinsの発売するスマートスピーカーです。

 同名の飛行船をモチーフにした同社のZEPPELINというステレオスピーカーの最新作です。原型は、2007年に登場した、iPod専用スピーカで、その「リバイバル」です。

 2024年に2年降りに新機種に更新され、名前にProが付きました。

 主な変更点は、トゥイーターの加工で、アルミ素材だった旧機に対して、チタン加工を施しています。(高級機ですし)そこまで大きな価格差はないので、新機種が良いでしょう。

 搭載される人工知能は、こちらは、Amazon Alexaです。

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 本体の重さは、6.6kgです。

 サイズは、幅650x奥行194x高さ210mmです。

 同サイズですが、リビングにおいて圧倒的な存在感がある筐体です。 

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 スピーカーユニットの構成は、3ウェイ5スピーカーです。

 中央には、150mmのサブウーファー、左右には90mmのミッドレンジウーファーと、25mmのダブルドームトゥイーターという構成です。

 ミッドレンジは、原型機同様、エッジレスの90mmFST(Fixed Suspension Transducer)素材です。

 素材はケプラーではないですが、原型機が出た当時の同社の高級ユニットにも使われていていました。この方式は仕組み的に、音のスピード感を強調できます。

 トゥイーターは、アルミ系素材のチタンドーム仕上げにして、やはりスピード感を重視します。

 アンプは、総合240Wなので、音圧という部分でも十分です。

 設置場所は、最近のスマートスピーカーと違って壁際にほぼ限られそうです。

 再生周波数帯域は、原型機が、ハイレゾ時代以前の設計ということもあって、35Hz–24kHzです。

 小音量の再生は、本機については、旧機の利用経験がありますが、問題ありません。

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 スマホやPCの楽曲の再生は、Bluetooth 5Wi-Fiに対応します。

 Bluetooth再生は、コーデックとして、SBC・AAC・AptX Adaptive対応です。

 AptX Adaptiveは、可変ビットレートで遅延が少ないコーデックで、最近登場したものです。

 (意義はともかくとして)先述の「スピード感」という部分の思想で採用したのかなと思います。ただ、基本はWi-Fiを利用して、定額聴き放題サービスなどを利用することを前提にする設計でしょう。

 本機もAirPlay2対応ですから、iPhone・Macからは音質の劣化なしに、しかも手軽に音楽が転送できます。

 周波数帯域は、一方、36Hz-24kHzです。

 高音域は20kHzを超える数字ですが、業界のハイレゾ基準(40kHz)には満たない数字です。

 このあたりは、海外企業の場合対応と言えるかは「諸説あり」です。40Hzなくても問題ないとする方は「対応」とみなす方もいます。

 マイクは、Alexaがネイティブで使える機種ですので搭載です。

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 Bowers & Wilkins music
  ¥0 Apple App Store (7/10執筆時)

 Bowers & Wilkins music
  ¥0 Google Play (7/10執筆時)

 初期設定は、こちらは、上記の純正アプリが用意されます。

 本機は、SONOSなどと同じで、アプリを介して、Amazon Music以外の各社のストリーム配信のリスト作成や制御が可能です。

 対応するのは、Amazon Musicほか、Deezer・TuneIn・SoundCloud・Spotify(Spotify Connect)です。

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 以上、Bowers & WilkinsZEPPELINの紹介でした。

 「スピード感」という明確なこだわりがある機種で、オーディオとして評価できる機種です。

 先述のように、設計は決して新しくないので、3Dサラウンド全盛となりつつある現在、音質の傾向として革新性はないです。ただ、オールインワンで、ストリーム配信を良いステレオで聴きたい、という方には(値段が許せば)候補でしょう。


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 【2023年発売】(白・黒)

  39・defunc HOME Large D2092
  40・defunc HOME Large D2091
  ¥59,800 Amazon.co.jp (7/10執筆時)

 【2023年発売】(白・黒)

  41・defunc HOME Small D2062
  42・defunc HOME Small D2061
  ¥(39,800) Amazon.co.jp (7/10執筆時)

AIの種類:Amazon Alexa
スピーカー:モノラル
ユニット:2ウェイ
ユニット口径:
再生周波数帯域:
サイズ:下で説明

 defunc HOMEは、スウェーデンのDefuncの販売するAlexa対応スピーカーです。

 初見でしたが、2015年創業の新しい企業です。

 格安ジャンルが得意な新しいメーカーですが、こちらもお買得感がある価格です

 なお、スモールサイズの方が、執筆時在庫なしでした。終売かもしれません。

 搭載される人工知能は、こちらは、Amazon Alexaです。

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 本体サイズは、2種の展開です。

 大きな方は、直径300×高さ150mm、小さな方は、直径200×高さ150mmです。

 平面的なユニットですが、方向性や設置場所によらないとされます。

 ただ、原則的には、壁際配置でしょう。

 別売の、壁掛けマウントも用意される見込みです。

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 スピーカーユニットは、2ウェイ式です。

 大きい方は、19mm+172mm、小さな方は 19mm+102mmとウーファーサイズだけ書いています。

 サラウンドスピーカーとして設計ですが、基本的に、どちらもモノラル構成の2WAYです。

 低温は、見た感じ、半円形のウェーブガイドで強化することで、この形状を実現しているといえます。

 BGM用途なら問題ないにせよ、音質を重視するならば、ペアリングはできるので2機欲しい機種です。のような部分では、オーディオグレードとして作られた製品とは言えないでしょう。

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 スマホやPCの楽曲の再生は、Wi-Fi・Bluetoothで対応です。

 専用アプリ(defunc HOMEアプリ)が用意されていて、それを利用する方法です。 

 日本語は対応表明があります。

 なお、他社のWi-Fi搭載機とおなじで、AirPlay2には対応するので、そちらでPCを含めた転送もできる機種です。

 初期設定も、こちらを利用します。

EufyHome というオリジナルのアプリを利用します。iOS/Android双方あります。

 その後のアプリなどの設定は、他機の場合と同じで、Amazon Alexaで行います。

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 以上、defunc HOMEの紹介でした。

 システム的には、クラシックでオーソドックスなスピーカーに思えます。

 ただ、薄型で壁掛けができる部分と、北欧らしい「相当の格好良さ」があるので、「一目惚れで」買ってしまいそうです。

 ただ、音質的には、ペアで使わないと、値段相応の満足度は得にくいでしょう

今回の結論!
スマートスピーカーのおすすめは結論的にこれ!

 というわけで、今回は各社のスマートスピーカーを紹介しました。

 最後にいつものように、目的別・予算別にAtlasのおすすめ機種を提案したいと思います。


 第1に、機能的にまとまった製品で、総合力とコスパに優れると言える製品としておすすめなのは、

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 【2020年発売】

 【第4世代】

 1・Amazon Echo 第4世代 【黒】
 2・Amazon Echo 第4世代 【白】
 3・Amazon Echo 第4世代 【青】  
  ¥7,980 Amazon.co.jp (7/10執筆時)

AIの種類:Amazon Alexa
スピーカー:360度全方位
ユニット: 2ウェイ
ユニット口径:20mm+76.2mm
再生周波数帯域:
サイズ:直径175mm×高さ148mm

スピーカー音質 ★★★★★
家電操作    ★★★★★
AIの賢さ   ★★★★★
テレビ連携   ★★★★☆
設定のしやすさ ★★★★★
総合評価    ★★★★★

 Amazon Echoでしょう。

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 スピーカーとしての実力は、小型ながら「360度全方位スピーカー」です。

 先述のように、小型スピーカーに限っては、下手にステレオを詰め込むよりも、この構成の方が、音が自然です。

 1万円強という価格設定も絶妙で、最も導入しやすいでしょう。

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 また、他社に比較すると「日本のサービスへの対応状況」が高く、スマホアプリに相当する「対応スキル」が豊富です。

 ラジオを聴いたり、レシピを尋ねたり、タクシーを呼んだり便利に使えることでしょう。

 カレンダー・スケジュール管理などのビジネス面は、スマホOSを出す、AppleやGoogleに及ばないものの、データの取得はでき、必要十分です。

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 音楽再生も、【Amazon Music Unlimited 】が利用できます。

 実際的な曲数も多いですし、曲名、アーティスト、タイトルからの再生や、より「漠然とした」おすすめの曲の再生なども対応します。

 30日間は無料で試せるので、自分にマッチしているかも試せるでしょう。

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 その上で、Apple MusicSpotifyなど、有力な他社製配信サービスが利用できる点も評価できます。

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 ・ RATOC smalia RS-WBRCH1
  ¥6,9224 Amazon.co.jp (7/10執筆時)

 ・LinkJapan eRemote5
  ¥3,780 Amazon.co.jp (7/10執筆時)

 家電リモコン操作は、別の端末が必要です。

 ただ、専門的なソフト(IFTTT)を利用しなくても、用意された「対応スキル」でだいたい設定できるので、容易でしょう。

 なお、Atlas個人的には、家電コントローラーとスマートスピーカーとは別々のが良いと考えています。

 なぜなら、内蔵タイプだと、赤外線リモコンの受信範囲にスマートスピーカーを置かざるを得ないからです。

 なお、こうしたリモコン機能に興味のある方は、【スマート学習リモコンの比較記事】もあります。よろしければ、ご覧ください。


 第2に、音楽の定額聴き放題サービスで音質を重視して利用したい方におすすめなのは、

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 【2023年発売】

 21・Sonos Era 300 E30G1JP1BLK
 22・Sonos Era 300 E30G1JP1
  ¥53,900 Amazon.co.jp (7/10執筆時)

AIの種類:Google or Amazon
スピーカー:3.0.2ch
ユニット:6スピーカー
ユニット口径:
再生周波数帯域:
サイズ:幅260×奥行160×高さ185mm

スピーカー音質 ★★★★★★
家電操作    ★★★★★
AIの賢さ   ★★★★★
テレビ連携   ★★★★★
設定のしやすさ ★★★★★
総合評価    ★★★★★★

 Sonos Era 300が候補です。 

 結構高いのですが、ハイレゾ音源ほか、Amazon Musicなどの3Dミュージックも対応できる機種です。

 この部分で、音源部分の「将来性」もありまし、本機を選びました。

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 本体サイズは、幅120×奥行160×高さ185mmです。

 横長形状ですが、コンパクトで設置性が良いです。

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 スピーカーユニットの構成は、トゥイーター4基と、ウーファーが2基です。

 配置は、センターにトゥイーターが1基、両サイドにウーファーとトゥイーターが1基ずつ、上方向に向けてトゥイーターが1基です。

 本編で書いたように、上向きのハイトスピーカーが用意され、ドルビーアトモス(空間オーディオ)に「リアル対応」です。

 音響規格では、Dolby Atmos Music対応なので、Amazon Musicの空間オーディオ(3Dミュージック)と、Apple Musicの対応音源に公式対応と言うことになります。

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 2台買うと若干高いのでのですが、本機も、ペアリングでステレオ配置にもできます。

 ハイレゾ音源は、公式的に対応です。

 日本基準のハイレゾ認証マークは出しませんが、本編で書いたように、同社は、本機で再生対応を謳います。

 定額音楽サービス全盛ですし、音源部分の対応幅が広いと、楽しみは広がるので、その部分を含めて選択肢として良いです。

 AIアシスタントも、Amazon系ほか、Google系も選べるため、選択肢が増える部分も注目点でしょう。


 第3に、コアなAppleユーザーで、Siriを中心に家庭のIOT化を考えたいならば、

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 【2022年発売】

 5・Apple HomePod 第2世代 MQJ73J/A
 6・Apple HomePod 第2世代 MQJ83J/A
  ¥44,436 楽天市場 (7/10執筆時)

AIの種類:Apple Siri
スピーカー:360度全方位
ユニット:(1ウーファー)
ユニット口径:20mm×1+BFT×7
再生周波数帯域:
サイズ:直径142×高さ168mm

スピーカー音質 ★★★★★★
家電操作    ★★★★★
AIの賢さ   ★★★★★
テレビ連携   ★★★☆☆
設定のしやすさ ★★★★★
総合評価    ★★★★★

 Apple HomePodでしょう。

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 音質的には、20cmと大きめのウーファー5つの指向性トゥイーターで、同社イチオシの「空間オーディオ」に高度に対応できるような方向性です。

 とくに、位置調整(音響調整)技術は高度です。

 ただ、本編で書いたように、仕組み上、どこに置いても良い音というわけではなく、多少設置性場所は選ぶ機種に思えるので、最低限の工夫は必要です。

 音圧については、物足りなく感じたら、ステレオ構成にすることを考えれば良いと思います。

 まあ、ステレオにしたときの、Appleの「ミニシステム」は、家電として美しいのは間違いないですけれど。

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 課題だったIOT家電の制御も、将来を見通せば、IOT家電の統一操作規格といえる「matter」がでたことで、解決に向かうと思います。

 ただし、現状においては(特に日本では)「出遅れ感」があるので、即効性を期待するならば、他社機が良いです。


 第4に、スマホを含めて、Google系のコアユーザーに便利に使えるだろう製品は、

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 【2020年10月発売】

 8・Google Nest Audio チョーク
 9・Google Nest Audio チャコール
  ¥11,730 楽天市場 (7/10執筆時)

AIの種類:Google Assistant
スピーカー:モノラル(ステレオ)
ユニット: 2WAY式
ユニット口径:75mm+19mm
再生周波数帯域:
サイズ:幅124×奥行78×高さ175mm

スピーカー音質 ★★★★☆
家電操作    ★★★★☆
AIの賢さ   ★★★★★
テレビ連携   ★★★★★
設定のしやすさ ★★★★☆
総合評価    ★★★★☆

 Google Nest Audio でしょう。

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 Googleカレンダーなどは、Amazon系でも利用できます。

 ただ、YouTubeを含めて、広範なGoogleサービスをネイティブに利用できる点で、Android OSを含む、同社のサービスのコアユーザーに本機は向くでしょう。

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 スピーカーは、単機だとモノラルスピーカーですが、同じものを2つ購入すれば、ステレオとして利用できます。

 音質もステレオ利用ならば、従来のステレオと仕組みは同じ訳ですので、音の定位も、サラウンド感も得やすいでしょう。

 もちろん単機でも、音楽を聞き流すには十分な音質ですし、とくに、AIの発声は聞き取りやすいです。

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 音楽配信サービスも、シェアが多いSpotifyが利用できる点で利便性があるでしょう。

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 【2024年発売】

 【4K対応】

 7・Google グーグル TV Streamer (4K) GA05662-JP
  ¥14,800 Amazon.co.jp (7/10執筆時)

 その上で、本機は、社のGoogle Chromecast機器(Google グーグル TV Streamer)と連携できます。

 YouTubeの音声操作対応の部分を含め、TV周りの操作に限定すれば、最も手軽で多機能と言えます。

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 家電コントローラーとしては、Amazon系ほど、対応するアクションは少なめです。

 しかし、必要な部分は網羅されてきました。

 なお、特に「初心者」の方で、Google系AIを選ぶ場合、純正の「 Google Nest Audio 」を最初は購入することをおすすめします。

 というのも、サードパーティ製の場合、「機械部分は各メーカー」「AI部分はGoogle」のサポートとなり、トラブル発生の折りに、「混乱」しやすいです。

 Atlasも、以前、他社製品でこの部分で苦労しました。


 第5に、利便性や音質に注目して高級スマートスピーカーを選ぶならば、

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 【2023年発売】

 34・JBL Authentics 300 JBLAUTH300BLKJN
  ¥58,590 Amazon.co.jp (7/10執筆時)

AIの種類:Google or Amazon
スピーカー:ステレオ
ユニット:2.0ch
ユニット口径:25mm×2+133mm
再生周波数帯域: 45Hz〜20kHz
サイズ:幅342×奥行272×高さ195.6mm

 JBLAuthentics 300でしょう。

 AIスピーカー自体を出す各社の純正スピーカーから、明確に音質差を感じられると言うことになると、このクラスからですので。

 音質面では、BOSEも良いので迷ったのですが、やはり、AI対応の部分で、JBLの仕様は惹かれるため、こちらを推しました。

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 音質部分は、クラシックなステレオ構成です。

 ただ、十分なユニット口径を持ちつつ、配置も余裕があるため、音質は価格相応に良いです。

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 その上で、Amazon AlexaGoogle Assistant双方に対応です。

 JBLの場合、片側の排他利用ではなく、両社のAIが同時利用できるため、音楽サービスの利用の幅が広いです。Apple系のAirplay2に対応です。

 他社も、対応をすすめる可能性はありますが、現在的に対応している高級機で言えば、本機が最も音質が良いと思います。

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 また、本機は、持ち運んでバッテリーでの利用も可能ですし、利用方法の幅も広いと言えます。

 クラシカルで外観も良いですし、マイクを使った即時的な、セルフチューニング機能もありますし、値段相応にまとまった性能の機種です。

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 【2023年発売】

 35・JBL Authentics 200 JBLAUTH200BLKJN
  ¥39,114 Amazon.co.jp (7/10執筆時)

AIの種類:Google or Amazon
スピーカー:ステレオ
ユニット:2.0ch
ユニット口径:25mm×2+125mm
再生周波数帯域: 50Hz〜20kHz
サイズ:幅267×奥行168×高さ172mm

 一方、机などで近接試聴する場合は、本機の小型版となるJBL Authentics 200 でもよいでしょう。

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 その場合は、これくらいのユニットの方が、配置的にも音質的にも良いと言えます。

 こちらでも、しっかり、mazon系Google系双方に対応できます。

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 【2024年発売】(加筆予定)

 36・JBL Authentics 500 JBLAUTH500BLKJN
  ¥74,250 Amazon.co.jp (7/10執筆時)

AIの種類:Google or Amazon
スピーカー:マルチサラウンド
ユニット:3.1ch
ユニット口径:25mm×3+70mm×3+165mm
再生周波数帯域: 40Hz〜20kHz
サイズ:幅447×奥行240×高さ255.7mm

 逆に、広めのリビングの「メイン機」として利用する場合で、予算がある場合は、上位機のJBL Authentics 500も候補です。

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 サイズは、幅447×奥行240×高さ255.7mmです。

 横方向に存在感はありますが、構成として2基用意してステレオ配置するような製品ではないですし、リビングならば、置けるスペースを「発見」できるでしょう。

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 スピーカー構成は、こちらも、3.1chのステレオです(総合270W)。

 本編で書いたように、正面は、センター2ウェイ3スピーカーである上で、下面に大きなサブウーファー、後ろ側に同社の特許であるスリップストリーム型バスレフポートと、「詰めるに詰め込んだ」構成です。

 配置的にも、同社の売りである中音域や正面向きの視聴性に配慮しつつ、重低音も強化しています。左右のトゥイーターも、音の拡がりを重視した配置で、広めのリビング向けの特性に思います。

 いずれにしても、考えられた、面白いユニット構成であり、そこが魅力です。 

 外観は、クラシックですが、中身は、最新の、Wi-Fi 6とBluetooth 5.3 を搭載ですし、10万円前後で本格的なスマートスピーカーを探している場合、結構良さそうに思いました。


 第5に、主に野外で利用したい方で、バッテリー搭載の防水モデルを探している方は、

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 【2020年発売】

 15・Bose Portable Smart Speaker 【シルバー】
 16・Bose Portable Smart Speaker 【ブラック】
  ¥43,945 楽天市場 (7/10執筆時)

AIの種類:Google or Amazon
スピーカー:360度全方位
ユニット:フルレンジ
ユニット口径:woofer×2
再生周波数帯域:
サイズ:幅119×奥行104×高さ191.5mm

スピーカー音質 ★★★★★
家電操作    ★★★★☆
AIの賢さ   ★★★★★
テレビ連携   ★★★★★
設定のしやすさ ★★★★☆
総合評価    ★★★★★

 BOSEのPortable Smart Speakerが良いでしょう。

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 持ち運びやすい設計部分のほか、AIが選択できる部分、また、操作性を含めると、現状では、本機が良いかと思います。

 IPx4等級防塵防滴性があるほか、12時間分のバッテリーを内蔵するので、屋外利用も問題ないです。

 持ち歩くにしても軽い部分が評価できます。

 水没しない限りは利用でき、また軽いので、自宅内で持ち歩いたり、お風呂でも利用したいという目的には適うでしょう。


 第6に、情報表示対応のスマートスピーカーとして優れているのは、

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 【2024年発売】

 4・Amazon Echo Show 15 第2世代
  ¥47.980 Amazon.co.jp (3/15執筆時)

スピーカー:ステレオ
ユニット:2WAY
ユニット口径:50.8mm+15.2mm
再生周波数帯域:
液晶解像度:15.6インチ フルHD
カメラ:13Mピクセル
サイズ:幅408x奥行36x高さ257 mm

スピーカー音質 ★★★★☆
家電操作    
★★★★★
AIの賢さ   ★★★★★
テレビ連携   ★★★★★★★
設定のしやすさ 
★★★★★
総合評価    ★★★★★

 AmazonEcho Show 15でしょう。

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 Alexa対応音声認識リモコン Pro
  ¥2.980 Amazon.co.jp (3/15執筆時)

 動画・音楽配信サービスは、Fire TV OSを搭載します。

 本編で書いたように、Android OSをベースにしたものなので、日本ローカルの動画サービスを含めて、ほぼ制限なく、全ての動画・音楽関連サービスに対応できます。

 見たいコンテンツが見られないストレスはないと言えます。

 液晶パネルは、15.6インチです。

 解像度はフルHD( 1920×1080)ですし、画質もあるていど期待できます。

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 ビデオ通話も、前面カメラで可能です。

 ニュースなどの情報取得ももちろん可能ですし、リビングやキッチンの「メイン端末」として導入するには良いデバイスでしょう。

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 Echo Show 15用プレミアム角度調整機能付きスタンド
  ¥12.980 Amazon.co.jp (3/15執筆時)

 基本「壁掛け」が前提ですが、スタンドの別売で用意されます。

 スピーカーユニットは、50.8mmのウーファーと、15.2mmのトゥイーターからなる2ウェイのステレオです。

 じっくり音楽を聴く端末でもないですし、これで問題ないでしょう。

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 【2019年発売】【10インチ】

 13・Google Nest Hub Max GA00426-JP
 14・Google Nest Hub Max GA00639-JP
  ¥28,050 楽天市場 (7/10執筆時)

AIの種類:Google Assistant
スピーカー:モノラル
ユニット:2WAY
ユニット口径:18mm ×2 +75mm
再生周波数帯域:
液晶解像度:10インチ1280×800
カメラ:6.5Mピクセル
サイズ:幅200×奥行101×高さ183mm

 もちろん、Google Nest Hub Maxも良い機種です。

 正直なところ「僅差」なので、You Tubeを含めて、Googleのサービスを中心に使ってる方については、こちらを選んでも良いかと思います。

 ただ、設定は、Amazonより少し難しいので、中級者以上に向きます。

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 本機の注目点は、超音波センサーと高感度マイクの搭載です。

 人間の位置に応じて、画面情報を見やすく替える技術と、前面カメラを利用して、家族に合わせた情報を表示する技術は、この類の端末としては、相当手が込んでいると言えます。

 Amazonの「首振り機能」と同じくらいの面白さを感じます。

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 なお、IOT自体をGoogle系で統一する方は、このブログの【メッシュWi-Fiの比較記事】で紹介した、同社の無線ルーターを合わせて導入するのも良いでしょう。


 第7に、寝室に置く場合に便利といえる、AI搭載のモニタースピーカーは、

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 【2021年発売】【第2世代】

 11・Google Nest Hub GA01892-JP
 12・Google Nest Hub GA01331-JP
  ¥8,610 楽天市場 (7/10執筆時)

AIの種類:Google Assistant
スピーカー:モノラル
ユニット:2WAY
ユニット口径:43.5mm
再生周波数帯域:
液晶解像度:7インチ1024×600
カメラ:
センサー:
サイズ:幅178×奥行69.5×高さ120mm

スピーカー音質 ★★★☆☆
家電操作    ★★★★☆
AIの賢さ   ★★★★★
テレビ連携   ★★★★★
設定のしやすさ ★★★★☆
総合評価    ★★★★★

 Google Nest Hubでしょう。

 モニター付きについては、Amazonが圧倒的に強いです。

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 しかし、「ミリ波レーダー(soli)」を利用した睡眠分析という、とくに、寝室において差別化できる新機軸を搭載してきました。

 7インチというモニターサイズも、ベッドサイドに置く寝室用としてはむしろメリット性です。個人的には、(ライフロガーなので)分析の部分だけでも「本機が欲しい」と思えます。

 その他の部分も、「徐々に明るくなって」音と明かりで起こしてくれる「目覚まし」など、寝室に向く機能は多いです。

 ただ、スピーカーは「それなり」なので、(動画ならまだしも)音楽を中心に考えるならば、他機が良いです。

補足:スマートスピーカー関連記事の紹介

 というわけで、今回は、スマートスピーカーの紹介でした。

 最後に、このブログの関連記事を紹介させてもらいます。

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1・Amazonのエコーの比較

 第1に、Amazon純正のエコー端末です。

 Amazon純正の端末は、「画面付き」「画面なし」を含めて以上の機種を含めて、多くの機種があります。

 今回の記事で紹介しきれなかったニッチな製品を含めて、(Atlasが知る限りの)全機種を詳しく書いています。

 「おすすめ」も改めて提案していますので、興味のある方は、そちらの記事も合わせてご覧ください。

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2・スマート学習リモコンの比較

 第2に、スマートリモコンです。

 とくに「スマート家電」のハブとして、家電操作の上で利用を考えている方は、このブログの、以上の専門記事をご確認ください。

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3・サウンドバーの比較

 第3に、サウンドバーです。

 今回紹介してきた「スマートスピーカー」のオルタナティブ(代替)になる製品があることを、念のために書いておきます。

 最近、テレビ用の音響機器で、「Wi-Fi」を装備する機種の一部で、Google AssistantAmazon Alexaを「標準装備」した製品が結構出てきたからです。

 このブログの【サウンドバーの比較記事】で紹介した製品となります。

 音質面でも、「Wi-Fi」を装備する上位機は、音質面で、テレビ向きに相当に期待できる製品があります。

 予算的には、やや高価となります。

 しかし、リビング用のAIスピーカーとして考えている方で、TVの音質アップも同時に考えたい場合は、このタイプのAIスピーカーも検討しても良いと思います。

 興味のある方は、以上のリンク記事をご利用ください。

  201809011946.jpg --

4・4K液晶テレビの比較
5・8Kテレビの比較
6・有機ELテレビの比較

 第4に、テレビです。 

 テレビ自体にも、各社の音声AIが内蔵されるタイプの製品が出ています。

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 しかし、TV内蔵型の場合は、注意が必要です。

 なぜなら、スピーカー本体に、AI用のマイクを内蔵する機種は、一部の高級機に限られるからです。

 多くの場合、TVリモコンにマイクが搭載され、ボタンを押さないとAIを呼び出せない仕様です。

 これだと、操作の「ハンズフリー」化にならず、AIの利用も面倒ですし、導入のメリット性はほとんどないと言えます。

 そのため、そういった製品をお持ちの場合も、今回紹介したような単独のスピーカーを買う意義は大きいです。

 というわけで、今回の記事は以上です。ではでは。

posted by Atlas at 19:59 | オーディオ製品

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