1回目記事からの続きです→こちら
3-1・ソニーのAVアンプ

3回目記事のトップバッターは、ソニーの販売するAVアンプです。
以前と違って、入門機は展開されず、中級機からのラインナップです。
1・AVアンプの比較記事 (1)
1-1:選び方の基本の説明【導入】
1-2:ヤマハ
2・AVアンプの比較記事 (2)
2-1:DENON
2-2:マランツ
3・AVアンプの比較記事 (3)
3-1:ソニー
3-2:JBL
3-3:パイオニア
3-4:オンキヨー
4・AVアンプの比較記事 (4)
4-1:最終的なおすすめの提案【結論】
なお、今回も、1回目記事の冒頭(こちら)で書いた「選び方の基本」に沿いながら、各機をみていきます。
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なお、今回も、Atlasのおすすめポイントを赤系の文字色で、イマイチと思う部分を青字で記していきます。

【2018年発売】
25・SONY STR-DH790
¥72,739 楽天市場 (6/24執筆時)
チャンネル数:7.1ch
定格出力:90W (6Ω)
実用最大出力:145W (1k1ch/6Ω)
4K HDR10:対応
立体音響:Dolby Atmos DTS:X
HDMI入力:4系統 (eARC)
HDMI出力:1系統
オーディオ:光1 同軸1
ネットワーク:Bluetooth
サイズ:幅430×高さ133×奥行297mm
ソニーの STR-DH790は、ソニーの中級機です。
ただ、同社では最も安いといえるAVアンプです。
本体サイズは、幅430×高さ133×奥行297mmとなります。
一般的なAVアンプとしては、比較的コンパクトな機種です。

チャンネル数は、最大7.1chです。
基本的には5.1ch構成に、増えた2つのチャンネルを用途に合わせて使う形です。

・SONY SS-CSE【ペア】
¥22,851 Amazon.co.jp (6/24執筆時)
例えば、「天井から降り注ぐ方向の音」を再現する小型のイネーブルドスピーカーを2つ増設して、5.1.2chとして利用できます。
SONYの発売もありますが、フロントスピーカーの上に2機設置するのが一般的です。
もちろん、5.1ch以下でも利用できます。

テレビ出力は、4K/60pに対応します。
また、HDR10にも対応し、新4K衛星放送用に使われるHLG規格も公式に対応となります。一方、Dolby Visionには対応しますが、HDR10+には対応しません。
同じく、8Kや4K/120Hzにも対応しない点は、購入目的によっては注意点です。
アンプのパワーは、各スピーカーに対して90W(6Ω)です。
ソニーは「全高調波ひずみ率」として示していますが、定格出力に相当する数値として見てよいでしょう。
実用最大出力は、145Wです。
再生周波数帯域は、10Hz-100 kHz です。
十分な余裕があり、問題ありません。
ハイレゾ音源は、ネットワークやUSBメモリー経由で再生するような機能はありません。
ただ、アンプ部の再生周波数帯域は広く、4Kブルーレイなどの映画音声をHDMI経由で扱うAVアンプとしては問題ありません。

サラウンド技術は、立体音響系は、Dolby AtmosとDTS:Xに対応です。
そのほか、2Dサラウンド系では、Dolby TrueHDとDTS-HD Master Audioにも対応しています。

仮想的なサラウンド再生は、S-Force PROフロントサラウンドを搭載です。
ただし、これは旧来の2Dサラウンド系の技術です。
フロントスピーカーだけで、仮想的にサラウンド音場を再現する仕組みであり、高さ方向を含む立体音響を仮想化する機能ではありません。
一方、DTS Neural:Xにも対応します。ただし、こちらは、仮想的にスピーカーを作るような技術ではなく、ステレオや5.1chなどの音源を、接続したスピーカー構成に合わせて展開するアップミックス機能です。
ハイトスピーカーなしで高さ方向を仮想化する達意の機能ではありません。
接続端子は、HDMI入力(映像機器から)が4系統、HDMI出力(TVへ)が1系統です。
これに、音声入力用の光端子が1つ、同軸端子が1つ付属する構成です。
ネットワーク機能は、Bluetoothのみです。
音楽ストリーミングは、Wi-Fi未対応なので、フォローされません。
ラジオは、FM・ワイドFMのみの対応です。

セッティングは、「アドバンストD.C.A.C.」というシステムがあります。
付属マイクを利用し、置いたスピーカーの位置を最適化する技術です。
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以上、ソニーの STR-DH770の紹介でした。
発売から時間が経っていますが、全スピーカーを「リアル」で構成するならば、まだ現役で使える機種です。
ただ、バーチャルでの立体音響の再現には対応せず、この部分では陳腐化が進んだ機種です。Wi-Fiを搭載しない部分を含めて、全体としてはやや物足りない機種と評価できます

【2023年発売】
26・SONY STR-AN1000
¥124,058 楽天市場 (6/24執筆時)
チャンネル数:7.2ch
定格出力:各100W (6Ω)
実用最大出力:165W (1k1ch/6Ω)
4K HDR10:対応 (8K 4K/120P)
立体音響:Dolby Atmos DTS:X
HDMI入力:6系統 (eARC)
HDMI出力:2系統
オーディオ:光1 同軸1
ネットワーク:Bluetooth Wi-Fi 5 有線LAN
サイズ:幅430x高さ156x奥行331mm
STR-AN1000は、SONYが販売するAVアンプの上級機です。

本体サイズは、幅430×高さ156×奥行331mmです。
小さくはないですが、DENONの同級機と同じほどです。

チャンネル数は、最大7.2chです。
本機の場合、「アコースティックセンターシンク」に対応します。
このブログの【有機ELテレビの比較記事】でで書いたようなBRAVIAの対応機とのコンビの場合、テレビの内蔵スピーカーをセンタースピーカーとして利用できます。
TVの内蔵スピーカーだと「貧弱」なイメージがありますが、SONYの場合、テレビ側のスピーカーを使うことで、画面中央付近からセリフが聞こえるように調整できます。
なお【シアタースピーカーの比較記事】でも、このシステムを使ったアンプ内蔵品をみています。
テレビ出力は、4Kに対応し、HDR10・HLGにも対応します。
その上で、Dolby Visionや8K/60Hz、4K/120Hzも通すので、同社のPS5ほか、ゲーム用のニーズにも適います。

アンプのパワーは、各スピーカーに対して100W(6Ω)です。
DENONのように出力自慢のメーカーではないので「必要十分」な値ですが、問題ないです。
ノイズ対策・ジッター対策など、高音質化を主眼に置いており、回路も新設計されています。
AVアンプとしては、音のクリアさを重視する方向で、DENONよりはマランツに方向性が似ています。
再生周波数帯域は、本機も10Hz-100kHzの幅です。

ハイレゾ音源は、対応です。
WAV・FLAC・ALAC・DSDなど主要コーデックに対応します。
DSDは、2chで11.2MHz、5.1chで5.6MHzまで対応です。
加えて、ソニーではお馴染みのDSEE Ultimateに対応するため、ハイレゾではない通常の音源も再計算で補完されます。
サラウンド技術は、立体音響系は、Dolby AtmosとDTS:Xに対応です。

仮想的な再生は、一方、本機の特長です。
同社の360 Spatial Sound Mappingに対応します。
各社とも採用するマイクを使った位置補正とも関係しますが、ソニーの場合、その測定情報をもとに、仮想的なスピーカーとなるファントムスピーカーを生成します。
これにより、実際のスピーカー数以上の広がりを持つ、立体的なサラウンド音場を作り出します。
他社の「借り物」ではなく、自社技術で構築できるのが、やはりソニーの見どころです。自社の立体音響レンダリング技術であるモノポールシンセシスと、音場最適化技術を組み合わせたものです。
複数の実スピーカーからの音波を合成し、理想的な位置に配置されたファントムスピーカーを作ることで、広い音場空間を実現します。
接続端子は、HDMI入力(映像機器から)が6系統、HDMI出力(TVへ)が2系統です。
これに、音声出力用の光端子が2つ、同軸端子が1つ付属する構成です。
eARCにも対応です。

ネットワーク機能は、Bluetoothに加えて、Wi-Fi 5と有線LANを搭載です。
Bluetoothは、ハイレゾ対応のLDACに対応するほか、SBC・AACもフォローです。
また、Bluetoothヘッドホンやスピーカーへの送信にも対応します。
DLNAにも対応し、ホームネットワーク上のPCやNASに保存した音楽ファイルを再生できます。
その上で、Apple系のAirPlay 2と、Google系のGoogle Castに対応します。

音楽ストリーミングは、Spotify Connectに対応します。
スマホ側の対応アプリから、Apple MusicやAmazon Music、YouTube Musicなどの音楽を本機に送れます。
iOS系端末ではAirPlay 2で、Android系端末ではGoogle Castを使う形が基本です。

映像ストリーミングは、本機へ直接キャストしてテレビに映像を出す方式には対応しません。
先述のように、AVアンプでWi-Fi経由の映像キャストを直接受ける仕組みは現状では一般的ではないです。
TVやレコーダー、あるいは、【STB機器の比較】で書いたような各社の端末をHDMIでつなげてみるのが基本です。
ラジオは、FM・ワイドFMの対応です。

セッティングは、先述の360 Spatial Sound Mappingでも書いたように高度です。
システム自体は、D.C.A.C.(デジタル・シネマ・オート・キャリブレーション)IXという名前です。
同社の以前のシステムは距離・音圧・周波数特性での調整でしたが、角度もみるようになっています。
加えて、全スピーカーの位相特性をフロントに揃えるA.P.M.(オートマチック・フェーズ・マッチング)にも対応です。
先述のように、マイクを利用したセッティングについては、ソニーは従来から他社より優秀でしたが、さらに良くなったと言えます。

このほか、センタースピーカーの(仮想的な)高さ補整が、10段階で調整できるのは、先述の「アコースティックセンターシンク」を利用できない場合、有用に思います。
多くのかたが問題に感じているだろう部分でしょうから。
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以上、SONYのSTR-AN1000 の紹介でした。
パワー部分では、先述のように「そこそこ」です。
ただ、測定情報をもとにファントムスピーカーを作る360 Spatial Sound Mappingを搭載するため、リアルスピーカーの設置数や位置に制約がある家庭でも、広い音場を作りやすい点が魅力です。
実際、3.1.2chや5.1.2chあたりまではリアルなスピーカーで組めても、それ以上は「難しい」というご家庭は多いでしょうし、多チャンネルのAVアンプでも、あってよい技術だと思います。
とくに、映画コンテンツは、最近多チャンネル録音が普通ですから、時代のニーズに適った製品に思えました。値段設定も「頑張れば手に入る」絶妙なラインかと思います。
3-2・JBLのAVアンプ

つづいて、米国のJBLのAVアンプです。
ハーマンインターナショナルの系列の老舗のオーディオブランドです。
AVアンプのイメージはあまりありませんでしたが、2024年から日本展開をはじめました。
【2024年発売】
27・JBL MA710 WHT MA710WHTJN
¥92,620 楽天市場 (6/24執筆時)
チャンネル数:7.2ch
定格出力:各110W (8Ω)
実用最大出力:
4K HDR10:対応 (8K 4K/120P)
立体音響:Dolby Atmos DTS:X
HDMI入力:6系統 (eARC)
HDMI出力:1系統
オーディオ:光2 同軸1
ネットワーク:Bluetooth 5.3 Wi-Fi 有線LAN
サイズ:幅435x高さ171x奥行372mm
JBL MA710は、同社の販売するAVアンプです。

マニュアルを見ると、5.1chのJBL MA310などの展開もあるようですが、現在の日本展開では、7.2ch機の本機のみの展開です。
本体サイズは、幅432×高さ109.2×奥行347.6mmです。
マランツと並んで、背が低く、設置性は良いといえます。
デザインは、ダイヤルが透明なクリスタル仕様で、今までのAVアンプにはないモダンな感じです。ここは好き嫌いがあるかもしれません。
チャンネル数は、最大7.2chです。
7.2ch構成ほか、5.2.2ch構成にも対応します。
テレビ出力は、4K/60P対応です。
そのほか、8K/60Hz・4K/120Hも対応可能です。ただし、HDMI端子のうち3系統に限ります。
アンプのパワーは、各スピーカーに対して、定格出力が110W(8Ω)です。
各社のこのクラスの製品と比べても、十分な出力です。
実用最大出力は、非開示です。
今回みてきた1kHz・1ch駆動・6Ωの実用最大出力は非開示です。
ただ、4Ω時の出力は190Wですので、他社機と比較しても、パワー面では問題のない仕様でしょう。
パーツ部分では、7チャンネルの低ノイズクラスDアンプの採用に言及があるほどで、内部構成の説明は割とあっさりです。
再生周波数帯域は、情報がないです。
ハイレゾ音源は、デジタル信号処理として最大24bit/192kHzまで対応します。
ただし、音質のアップコンバート機能などは、表明がないです。
サラウンド技術は、こちらも、Dolby AtmosとDTS:Xに対応です。
仮想的なサラウンド再生は、立体音響だけでなく、2D系のバーチャルサラウンドも含めて非対応です。
Dolby SurroundやDTS Neural:Xには対応しますが、これは設置済みのスピーカーを活用するアップミックス機能です。
リアスピーカーなしで後方の音場を仮想再現する機能や、ハイトスピーカーなしで高さ方向を仮想化する機能は、公式情報では確認できません。。

接続端子は、HDMI入力(映像機器から)が6系統、HDMI出力(TVへ)が1系統です.
それに、音声入力用の光端子が1つ、同軸端子が1つが1つ付属する構成です。
本機も、HDMIはeARC仕様です。
ネットワーク機能は、Bluetooth 5.3とWi-Fi、有線LANを搭載です。
Apple AirPlay 2とGoogle Castに対応しますが、DLNAは対応表記がないです。

Bluetoothは、SBC・AACのほか、aptX HDとaptX Adaptiveにも対応します。
Bluetoothとしては、比較的高品位な転送に対応する仕様です。
ラジオは、非対応です。
セッティングは、同社のEZ Set EQを利用することで可能です。
スマホのマイクを利用して、ルームイコライザーを自動調整する方式です。
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以上、JBLのJBL MA710の紹介でした。
小型筐体ですので、マランツの薄型機がライバルです。
この価格帯の製品としては、音質面の工夫に関わる説明が少なめな印象はありますが、仕様は全体としてそつのない構成です。出力にも余裕があり、デザインを含めて、同社のシアターシステムと合わせるには良いでしょう。
ただ、、バーチャルサラウンド系の機能が弱いので、全チャンネルともリアルスピーカーだけの構成で利用するのが、前提になるだろう製品です。
【2024年発売】JBLMA9100HPWHTJN
28・JBL MA9100HP WHT
¥214,500 楽天市場 (6/24執筆時)
チャンネル数:9.2ch
定格出力:各140W (8Ω)
実用最大出力:
4K HDR10:対応 (8K 4K/120P)
立体音響:Dolby Atmos DTS:X
HDMI入力:6系統 (eARC)
HDMI出力:2系統
オーディオ:光1 同軸1
ネットワーク:BT 5.4 Wi-Fi5 有線LAN
サイズ:幅432x高さ134x奥行396.4mm
MA9100HP WHT は、JBLが日本で販売するAVアンプの上位機です。

本体サイズは、幅432×高さ135×奥行396.4mmです。
同社の下位機種ほどではないですが、9.2ch機としてはかなり背が低いです。
この部分を狙っての開発に思えます。
一方、本機は、6.5インチのカラーディスプレイを前面に搭載します。アルバムアートや楽曲情報の表示に対応する点は、下位機種に対して目立つ違いです。
チャンネル数は、最大9.2chです。
9.2ch構成ほか、7.2.2ch構成、5.2.4ch構成なども可能です。
テレビ出力は、4K/60Pに対応です。
このほか、8K及び、4K/120pに対応します。
下位機と同じで、HDMI入力6系統のうち3系統が8K/60Hz・4K/120Hz対応です。
定格出力は、各スピーカーに対して、定格出力が140W(8Ω)です。
同社の下位機より出力が高く、このクラスとしても十分です。
実用最大出力は、非開示です。
本機も、1kHz・1ch駆動・6Ωの実用最大出力は非開示です。
ただ、4Ω時の出力は240Wです。
ただ、あくまで同じ電圧で鳴らした場合の参考換算ながら、6Ωに換算しても、160W〜190Wクラスはいくでしょう。
問題ありません。
接続端子は、HDMI入力(映像機器から)が6系統、HDMI出力(TVへ)が2系統です。
同軸、光は1つずつです。
そのほか、下位機と違う部分としては、セッティング面で、Dirac Liveに対応する程度です。
ただ、ライセンスは別売です。限定ライセンスでも$259からと効果です。検討要素に入れなくて良いでしょう。
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以上、JBLのMA9100HP WHT の紹介でした。
カラーディスプレイを含めて、JBLらしいモダンなデザインと、背の低い筐体が目立つAVアンプです。
9.2ch機としては出力も十分ですが、このクラスでは他社機もパワー面は強いので、そこだけで選ぶ製品ではないでしょう。
一方、薄型筐体で9.2chまで組める点は見どころです。その点では、同社のスピーカーでシステムを組みたい方のほか、マルチチャンネル環境を作りたいが、本体の高さを課題に感じていた場合、割と良い候補になりそうです。
3-3・パイオニアのAVアンプ

続いて、パイオニアのAVアンプです。
パイオニアは、現在はONKYOと同じPremium Audio Company系のホームAVブランドとして展開されています。
パイオニアもONKYOと同じく新体制に移行し、日本ではTEACが販売代理店となっています。
【2022年発売】
29・ Pioneer VSX-LX305(B)
¥148,000 Amazon.co.jp (9/9執筆時)
チャンネル数:9.2ch
出力:各90W (8Ω)
実用最大出力:190W(1k1ch/6Ω)
4K HDR10:対応
立体音響:Dolby Atmos DTS:X
HDMI入力:7系統 (eARC)
HDMI出力:2系統
オーディオ:光1 同軸1
ネットワーク:Wi-Fi Bluetooth
サイズ:幅435x高さ173x奥行370.5mm
VSX-LX305は、パイオニアの上級機となります。
旧会社が出していたVSX-LX304の後継機となります。

本体サイズは、幅435×高さ173×奥行370.5mmです。
高さが控えめで設置性は良いです。

チャンネル数は、この機種は、最大9.2chです。
9chアンプを内蔵するため、5.2.4chや7.2.2chなど、ハイトスピーカーを含む本格的な構成を組めます。

テレビ出力は、4Kに対応し、HDR10・HLGにも対応します。
8K/60Hzや4K/120Hzなどを含めて、対応水準は問題ありません。
一方、本機は、映像処理の部分でSuper Resolution(超解像技術)に対応し、フルHDや4K映像を8Kへアップスケーリングできます。
説明の仕方が少し分かりにくいですが、超解像技術を利用して、アップスケール時の画質補正を行うという意味でしょう。これはテレビ側に任せられる部分でもありますが、こうした補正が弱い傾向にあるプロジェクタなどで使う場合は、一定の意義はあるかもしれません。
アンプのパワーは、一方、各スピーカーに対して90W(8Ω)です。
十分なスペックですが、サイズの関係もあるのか、やや弱めです。
それでも内部の回路は9chディスクリートアンプ構成で、パワーアンプ部の伝送経路の短縮化やクリーングランド化など、ノイズ対策を含む高音質化が図られています。
再生周波数帯域は、10Hz-100 kHz です。
ハイレゾ音源は、対応が明示され、WAV・FLAC・ALAC・DSDなど主要コーデックに対応します。DSDは11.2MHz対応です。

サラウンド技術は、Dolby AtmosとDTS:Xの対応です。
仮想的なサラウンド再生は、Dolby Atmos Height Virtualizerでの対応です。
他社のシステムを使う形ですが、ハイトスピーカーやサラウンドスピーカーを使用せずに仮想的な音響効果を実現します。
このほか、Dolby SurroundやDTS Neural:Xによるアップミックスにも対応します。
接続端子は、HDMI入力(映像機器から)が7系統、HDMI出力(TVへ)が2系統です。
これに、音声入力用の光端子が1つ、同軸端子が1つ付属する構成です。

ネットワーク機能は、Bluetoothに加えて、Wi-Fiを搭載です。
DLNA対応の明記は見られませんが、Music Server機能を搭載します。
ホームネットワーク上のPCやNASに保存した音楽ファイルを再生できます。
ストリーミングサービスは、Amazon MusicやSpotify、radikoなどの対応表記があります。
ラジオは、AM・FM・ワイドFMの対応です。

セッティングは、Dirac Liveに対応です。
DENONと異なり、有償アップグレードではなく、Room CorrectionのFull版を搭載済みです。ただし、サブウーファー補正を強化するBass ControlやARTには対応しません。
また、旧パイオニア時代からのAdvanced MCACCも同時に搭載します。
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以上、パイオニアのVSX-LX305の紹介でした。
このクラスの製品はライバルが多いです。
堅実な構成で、設置性は良さそうです。Dirac LiveとAdvanced MCACCを両方使える点は、音場補正を重視する場合に面白い部分です。
一方、アンプの出力やサラウンド機能の部分では、そこまで強い個性はないように思います。こうした部分で、一長一短があるように思いました。
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【2023年発売】VSA-LX805(B)
31・ Pioneer VSA-LX805
¥(368,000) 楽天市場 (9/9執筆時)
チャンネル数:11.4ch
出力:各140W (8Ω)
実用最大出力:260W(1k1ch/6Ω)
4K HDR10:対応
立体音響:Dolby Atmos DTS:X
HDMI入力:8系統 (eARC)
HDMI出力:3系統
オーディオ:光3 同軸2
ネットワーク:Wi-Fi Bluetooth4.2
サイズ:幅435x高さ185.5x奥行468mm
なお、同社からは、VSA-LX805という最上位機が展開されます。

後ほどみる同級のONKYOの最上位機と、内蔵アンプは同じ11chです。
しかし、実用最大出力がやや高く、サブウーファープリアウトも4系統になります。
単純なスペック面では、こちらの方が少し上位に見える構成です。

ノイズ対策は、ノイズ対策は、先ほどの機種と同じく、HDMIやネットワークなどのデジタル部のノイズをアナログ部に影響させないクリーングランド設計を採用します。
一方、ONKYO機が全チャンネルVLSCなどを強く訴求するのに対して、本機は、ESS製のSABRE 32 UltraDAC ES9026Proを全チャンネルに使う点や、ルビコンと共同開発したPML MUコンデンサーなど、DAC周辺や高域方向の情報量を重視した作りを前面に出しています。
ただ、先ほどの機種とおなじ、デジタルノイズを防ぐクリーングランド設計の言及こそあれ、ONKYOのが主張のある感じです。ピュアオーディオ的な繊細感の部分でもそうです。
DENONとマランツの関係性と同じで、同じ企業グループ内でも、音作りの方向性で差を付けている印象です。
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結論的にいえば、 パイオニアは、ONKYOよりも、明るさや抜けの良さを意識した方向性に見えます。この点では、どちらかといえばDENONの迫力重視の機種と比較しやすいでしょう。
本機も、サブウーファープリアウトを4系統備えるため、複数サブウーファーを使った低音域の構成自由度も高いです。
このあたりは、映画向けのAVアンプとして見た場合、派手めで分かりやすい音場を狙いやすい構成と言えます。ハリウッド系のコンテンツを大きめの音量で楽しむ用途ならば、本機との相性は良さそうです。
3-4・オンキヨーのAVアンプ

続いて、ONKYOのAVアンプです。
紆余曲折があって、現在は、米国のPremium Audio Companyの傘下です。TEACが代理店をつとめることで、2022年、逆輸入的に日本市場に復活しました。
2010年代までAVアンプも出していた企業なので、その系譜を継ぐモデルといえるかと思います。

【2022年発売】
25・ONKYO TX-NR6100
¥98,000 楽天市場 (6/24執筆時)
チャンネル数:7.2ch
定格出力:各100W (8Ω)
実用最大出力:190W (1k1ch/6Ω)
4K HDR10:対応 (8K 4K/120P)
立体音響:Dolby Atmos DTS:X
HDMI入力:6系統 (eARC)
HDMI出力:2系統
オーディオ:光1 同軸1
ネットワーク:BT 4.2 Wi-Fi 有線LAN
サイズ:幅435x高さ173.5x奥行380mm
TX-NR6100は、ONKYOブランドのAVアンプです。
同社ブランドが再展開されて以降の製品です。ただし、外観や基本的な方向性は、2019年登場のTX-NR696に近いものです。

本体サイズは、幅435x高さ173.5x奥行378mmです。
7.2ch機と考えても「かなり大きめ」です。
レコード用のフォノ端子を含めて、レガシー系の端子も多く備えるので、このサイズになります。ブランド的にも往年のONKYOユーザーにも向けた構成と言えます。
チャンネル数は、最大7.2chです。
テレビ出力は、4Kに対応し、HDR10+やHLGにも対応します。
Dolby Visionや8K/60Hz、4K/120Hzなど、主な業界基準にも対応します。
アンプのパワーは、各スピーカーに対して100W(8Ω)です。
劇的に高いわけではないですが、十分な性能です。
再生周波数帯域は、10Hz-100 kHz の幅です。

ハイレゾ音源は、対応です。
WAV・FLAC・ALAC・DSDなど、主要コーデックに対応します。
DSDは11.2MHzまで対応します。
一方、DACチップのメーカー名や型番は、公式情報では確認できません。元となった製品はAKMの384kHz 32bitを利用していましたた、同じかは不明です。
サラウンド技術は、こちらも、Dolby AtmosとDTS:Xの対応です。

仮想的なサラウンド再生は、Atmos Height VirtualizerとDTS Virtual:Xの両方に対応です。
本機は7chアンプなので、5.2.2ch構成でハイトスピーカーを使う場合、サラウンドバックまでは同時に構成できません。
ただし、これらの仮想サラウンド機能を利用すると、ハイトスピーカーやサラウンドスピーカーを置けない環境でも、仮想的に音像を作り、立体感のある音場を再現できます。
接続端子は、HDMI入力(映像機器から)が6系統、HDMI出力(TVへ)が2系統です。
これに、音声出力用の光端子が2つ、同軸端子が1つ付属する構成です。
HDMI入力6系統のうち、8K/60Hz・4K/120Hzに対応するのは3系統です。

ネットワーク機能は、Bluetoothに加えて、Wi-Fiを搭載です。
コーデックは、受信時はSBC・AAC、送信時はSBC・aptX・aptX HDに対応します。
Bluetoothヘッドホンに送る場合も、音質面に配慮があります。
DLNA対応という表記は前面には出ませんが、本機もMusic Server機能を搭載します。ホームネットワーク上のPCやNASに保存した音楽ファイルを再生できます。
AirPlay 2に対応するほか、Google Castにも対応します。

音楽ストリーミングは、Amazon Music HD、Spotify、Deezer HiFiなどに対応します。
同社のOnkyo Controllerというアプリを利用します。
映像ストリーミングは、他社同様に、TVやSTB機器側に依存する形です。
ラジオは、AM・FM・ワイドFMの対応です。
加えて、radikoやTuneInにも対応します。

セッティングは、AccuEQを利用します。
イネーブルドスピーカーの位相ずれを補正するAccuReflexも搭載します。
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以上、ONKYOの TX-NR6100 の紹介でした。
大きめの本体ですが、その分、フォノ端子を含むレガシー系端子が充実しています。
一方、立体音響対応のサラウンドやネットワーク機能など、新しい要素も組み合わさっており、その部分での陳腐化の度合いも少ないです。
本体のサイズさえ問題ないならば、オールドファンを中心にニーズがありそうです。

【2022年発売】
26・ONKYO TX-RZ50(B)
¥178,800 Amazon.co.jp (9/9執筆時)
チャンネル数:9.2ch
出力:各130W (8Ω)
実用最大出力:215W(1k1ch/6Ω)
4K HDR10:対応 (8K 4K/120P)
立体音響:Dolby Atmos DTS:X
HDMI入力:7系統 (eARC)
HDMI出力:2系統
オーディオ:光1 同軸1
ネットワーク:Wi-Fi Bluetooth
サイズ:幅435x高さ201.5x奥行398mm
ONKYOの TX-RZ50 は、同社のハイエンドクラスのAVアンプです。
本機も、旧ONKYOが出していたTX-RZ840を更新した位置づけのモデルになります。

本体サイズは、幅435×高さ201.5×奥行398mmです。
高さは20cmを超えますし、ここまで見た機種のなかでも大きめです。

チャンネル数は、最大9.2chです。
9ch分のアンプを内蔵するため、7.2.2chや5.2.4chなど、ハイトスピーカーを含む本格的な構成を組めます。
また、11.2chプリアウトも備えるため、外部パワーアンプを追加すれば7.2.4ch構成まで発展できます。
テレビ出力は、4Kに対応し、HDR10・HLGにも対応します。
最新規格は8K/60Hzや4K/120Hzなどを含めて、今回の機種更新で対応になりました。
アンプのパワーは、各スピーカーに対して130W(8Ω)です。
大きさと価格に見合って、相当強力です。4Ωの難しいスピーカーでも使える仕様です。
一方、電源部やノイズ対策にも配慮が見られます。

再生周波数帯域は、5Hz-100 kHzです。
ここまで見た機種に較べて、スペック上、低音域方向の余裕が大きい点は言及に値するでしょう。
ハイレゾ音源は、対応です。
WAV・FLAC・ALAC・DSDなど主要コーデックに対応します。DSDは11.2MHz対応です。
サラウンド技術は、こちらも、Dolby AtmosとDTS:Xの対応です。
仮想的なサラウンド再生は、立体音響は、Dolby Atmos Height Virtualizerで対応です。
加えて、Theater-Dimensionalに対応します。
こちらはフロント2本または3本のスピーカーだけで、後方の音場を仮想的に再現する2D系のバーチャルサラウンドです。
接続端子は、HDMI入力(映像機器から)が7系統、HDMI出力(TVへ)が2系統です。
これに、音声入力用の光端子が1つ、同軸端子が1つ付属する構成です。
なお、HDMI入力7系統のうち、8K/60Hz・4K/120Hz対応は背面の3系統です。残りの背面3系統は8K/24Hzまで、前面1系統はHDMI 2.0相当です。

ネットワーク機能は、BluetoothとWi-Fiが搭載です。
ストリーミングサービスは、下位機同様、同社のOnkyo Controllerというスマホアプリを利用します。
基本的な仕様は、1つ上で見た製品と先ほどと同じです。
ラジオは、AM・FM・ワイドFMの対応です。
こちらも、radikoやTuneInが使えます。

セッティングは、Dirac Liveに対応です。
スウェーデンのDirac Researchが開発した補正技術です。複数のリスニングポイントで測定し、周波数特性や位相特性を補正することで、定位や明瞭さを改善します。
本機は、Dirac Live Room CorrectionのFull版を追加費用なしで利用できます。一方、サブウーファー補正を強化するDirac Live Bass Controlは別料金です。
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以上、ONKYOのTX-RZ50の紹介でした。
強力なアンプ部と9chアンプ構成が自慢の機種です。中級者以上で、ヨーロッパ製などのインピーダンス低めのスピーカーを利用する場合などに、需要がありそうです。
また、Dirac Live Room CorrectionのFull版を標準で使える点も、このクラスでは魅力です
ただし、通常のシアター用スピーカーに使うには、相当程度「オーバースペック」でしょう。
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【2023年発売】(執筆時在庫なし)
27・ONKYO TX-RZ70
¥(437,800) Amazon.co.jp (9/9執筆時)
チャンネル数:11.2ch
出力:各130W (8Ω)
実用最大出力:250W(1k1ch/6Ω)
4K HDR10:対応 (8K 4K/120P)
立体音響:Dolby Atmos DTS:X
HDMI入力:7系統 (eARC)
HDMI出力:3系統
オーディオ:光2 同軸2
ネットワーク:Wi-Fi Bluetooth4.2
サイズ:幅435x高さ201.5x奥行480mm

なお、ONKYOからも11.2ch機が出ています。

ハード面では、同社の基本となるシンメトリック構造やディスクリート構成を維持しつつ、11chアンプ化しています。
下位のTX-RZ50と比べると、定格出力は同じ130Wですが、実用最大出力は250Wに高められています。
サラウンド技術は、他社の同級機と同じくAuro-3Dに対応しま。
そのほか、IMAX Enhancedにも対応しますし、この部分で不足はありません。
セッティングは、Dirac Live Room Correctionを標準搭載します。
サブウーファー補正を強化するDirac Live Bass Controlにも有料ライセンスで対応できます。
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結論的にいえば、下位機種に対して、11chアンプ化や電源部の強化をはじめ、全チャンネルVLSC、Auro-3D対応など、価格差分の強化はあります。
他社の同級機に比べても、アンプ部や音場補正の面で見劣りしない内容です。Dirac Live Room Correctionを標準で使える点も利点です。
ここまでのAVアンプを必要とする方は限られますが、本格的な7.2.4ch構成まで組みたい場合には、候補の1つにできる上位機といえます。
次回に続く!
ホームシアター向けのAVアンプのおすすめは結論的にこちら!
というわけで、今回は、AVアンプの比較の3回目記事でした。
しかし、記事は、もう少しだけ「続き」ます。

4・AVアンプの比較記事 (4)
4-1:最終的なおすすめの提案【結論】
アンプのパワー ★★★★★
チャンネル数 ★★★★★
仮想サラウンド ★★★★★
ネットワーク再生 ★★★★★
設置性 ★★★★★
ノイズ対策 ★★★★★
総合評価 ★★★★★
4回目記事(こちら )は、結論編です。
今回紹介した全機種から、目的別・予算別に、Atlasのおすすめ機種を提案していきます。
引き続きよろしくお願いします。
4回目記事は→こちら!
