1回目記事からの続きです→こちら
9-1・シャープの高性能エアコン

9回目記事のトップバッターは、シャープの高性能エアコンです。
同社の高級機は、「空気のクリーンさ」に注目した機種と、気流制御に特徴をもたせた機種の2路線があります。
1・格安エアコンの比較 (1)
1-1:選び方の基本の解説【導入】
1-2:パナソニック
1-3:ダイキン
2・格安エアコンの比較 (2)
2-1:日立
2-2:ゼネラル(旧:富士通ゼネラル)
3・格安エアコンの比較 (3)
3-1:三菱重工
3-2:三菱電機
4・格安エアコンの比較 (4)
4-1:シャープ
4-2:東芝
5・格安エアコンの比較 (5)
5-1:アイリスオーヤマ
5-2:コロナ
予算:5万円〜
6・高性能エアコンの比較 (1)
6-1:パナソニック
6-2;日立
7・高性能エアコンの比較 (2)
7-1:ゼネラル(旧:富士通ゼネラル)
7-2:ダイキン
8・高性能エアコンの比較 (3)
8-1:三菱重工
8-2;三菱電機
9・高性能エアコンの比較 (4)
9-1:シャープ
9-2;東芝
予算:10万円〜
10・エアコンのおすすめ 【まとめ】
=最終的なおすすめの提案【結論】
今回も、1回目記事冒頭の「選び方の基本」(こちら)で書いた基準に沿いながら、各機をみていきます。
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以下では、Atlasのおすすめポイントを赤系の文字色で、イマイチと思う部分を青字で記していきます。

【2026年3月発売】
【6畳向き】
46・シャープ Rシリーズ AY-U22RS
¥165,277 楽天市場 (7/14執筆時)
暖房能力:2.2kW (0.4〜4.4)5〜 6畳
冷房能力:2.2kW (0.4〜3.2)6〜 9畳
コンセント形状:100V 15A
省エネ達成率:100%(27年度)
年間電気代:22,227円(630kWh)
【8畳向き】
47・シャープ Rシリーズ AY-U25RS
¥173,550 楽天市場 (7/14執筆時)
暖房能力:2.8kW (0.4〜4.8)6〜 8畳
冷房能力:2.5kW (0.5〜3.3)7〜 10畳
コンセント形状:100V 15A
省エネ達成率:100%(27年度)
年間電気代:22,227円(717kWh)
【10畳向き】(別筐体)
48・シャープ Rシリーズ AY-U28RL
¥190,868 楽天市場 (7/14執筆時)
暖房能力:3.6kW (0.4〜5.4)8〜 10畳
冷房能力:2.8kW (0.5〜3.6)8〜 12畳
コンセント形状:100V 15A
省エネ達成率:100%(27年度)
年間電気代:24,862円(802kWh)
【12畳向き】(別筐体)
49・シャープ Rシリーズ AY-U36RL
¥199,125 楽天市場 (7/14執筆時)
暖房能力:3.6kW (0.8〜5.1)8〜 10畳
冷房能力:2.8kW (0.8〜3.3)8〜 12畳
コンセント形状:100V 20A
省エネ達成率:100%(27年度)
年間電気代:31,192円(1032kWh)
Rシリーズは、現行のシャープのエアコンでは、最上位機になります。

設置性は、8畳までと、10畳以上で変わります。
なお、8畳用で11kgですので、コンパクト系の上位機と言えます。

年間電気代は、一方、100%省エネ達成率です。
同社では、このクラスからの達成でそれ以下は、87%の水準です。
暖房能力・冷房能力は、一方、6畳用はやや暖房出力に注意です。
おそらく100%省エネ達成率をなすためでしょうが、定格出力が、他社機や同社の下位機のような2.5kWではなく、2.2kW水準だからです。
最大出力は、4.4kWですので実際の暖房力は高いのですが、電気代は記載より上がりますし「数字達成ありき」であまり余り感心はしません。
示される畳数内では問題ないでしょうが、断熱が弱い住宅ではやや立ち上がりが弱いと思います。なお、8畳モデル以上はこうした部分はみられません。

気流制御は、コアンダロング気流制御です。
特に風量が自慢で、ロング気流(急速)設定時に15メートル、微風でも11mという値です。
下位機同様に、気流を届けやすいエアロダイナミックフォルムを採用しており、力強く風を届ける仕様にしています。

なお、シャープは「匠の冷房」と呼びますが、特色ある気流制御と、次に説明する除湿面での工夫で夏場の冷房・除湿時の不快感を低減させることを重要視する設計です。
これらは、同社の1つ下位のEシリーズでもみられる工夫ですが、上位機は、冷房時の最小運転出力部分で性能強化もみられるので、特に安定温度到達時以後の快適度は、値段のぶんだけ上でしょう。

除湿機能は、再熱除湿ではなく、弱冷房除湿ですが氷結ドライと名前が付きます。
某社のビールのような名前ですが、熱交換器を氷点に下げられるようにすることで、低温多湿の時期でも、除湿能力を高めるための工夫です。
日本海側など、室温と外気の温度の開きがなく、かつ、湿度だけ高い時期が長いところでは、除湿力において「強み」がとくにありそうです。

なお、凍結させても、冷たい冷風は、微風で天井に流すことで、寒さが広がらないようにしています。独自開発のファンモーターと、同社のこだわる天井に当てる「コアンダ気流」の仕組みをを活かした形です。

なお高温多湿の夏場も、冷風を天井に吹き付ける「コアンダ除湿」で行われます。安定湿度に達するまでの強運転時も、不快な風や冷風を避けることができます。

加えて、設定温度到達後も除湿量が減らない仕組みがしっかりあります。
高級機だとダイキンの「プレミアム冷房」に似ますが、熱交換器の部分稼動ではなく、弱冷房しつつ、ファン回転数の制御で対応する仕組みです。
しかし到達前も「コアンダ除湿」で配慮される状況を含めて言えば、(再熱除湿を伴わない機種だけで言えばですが)シャープの仕組みも悪くないように思います。

運転条件は、ただし、除湿運転の場合、外気温16度、室温18度からです。
そのため、洗濯乾燥などの目的で気温が低めの春秋シーズンまで「パワフル」使うという用途には向きません。

自動お掃除機能は、対応です。
10年分のほこりを溜められるとされるダストボックスを備えます。
最近このような大容量仕様のモデルが増えていますが、油煙系の汚れが多い部屋だとフィルター部分のメンテはいずれにしても必要なので、あまり有効な訴求には思えません。
あえて言えば、完全に「ほったらかし」で掃除もせずに使うような方には保険としては「良い」とはいえます。

清潔性は、マイナスイオン発生機能としてプラズマクラスター25000搭載です。
同社は、発生量でいくつかランクをつけますが、本機は発生量が多めの上位グレードです。
それもあり、エアコン内部のカビ対策にも使われます。また、マイナスイオンなので、風の届く範囲ですが、静電気除去や消臭効果も期待できます。
ただし、この仕組みも微量オゾンは出るので、部屋の中にイオン発生装置が複数ある場合は、(片側だけ消すなど)やや注意してください。
一方、花粉には効果はないので、同社もエアコンについてはその部分の機能性を宣伝していません。

熱交換器は、本機も親水コートです。
なお、除湿の機能名は「氷結ドライ」はありますが、日立のように熱交換器を凍らせて洗浄はしません。

一方、熱交換器と共に汚れが気になるファン部分は防カビカラッとファンを採用です。
ファン部分に親水コート(超親水ナノコーティング)がなされているので、ファンに付着する結露水が素早く広がり、すぐ乾くことでカビに至りにくいという工夫です。
他社も上位機だと工夫を凝らす部分ですが、こちらも良い工夫でしょう。

ただ、以前あった同社の旧機(Fシリーズ)や、現行機では三菱電機のエアコンのように、(そもそも)簡単に取り外してメンテできる構造にしてくれた方が、「掃除好き」にはありがたいとはいえます。

ネットワーク機能は、無線LAN(Wi-Fi)を装備しており対応です。
機能的にも、他社と同じで、スマホ内蔵GPSに連動しての、つけ忘れ、消し忘れの通知など、一通りの性能はあります。

AI解析・学習も、対応です。
天気予報と連動しての先回り制御(日中AI)と、日々の運転状況の情報、あるいは、ユーザーのフォードバック情報をクラウド上のAIが学習・解析し、適切に運転します。
シャープの場合、同社の空調家電(空気清浄機・太陽光発電ほか)との協調運転もできます。こうしたシステムを総称で、COCORO AIRと呼んでいます。

アプリを利用しつつペットに最適な気流(ペットモード)を設定したり、、学習した不在時間にプラズマクラスターの照射をする機能(消臭モード)なども利用できます。
ただし、消臭モードは、エアコンのオンオフ時間の学習に基づくものです。人感センサーを使うわけでないため、正確性は担保されないでしょう。

スマートスピーカーも、対応です。
【スマートスピーカーの比較記事】で書いたような、Amazon・Googleのデバイスをお持ちならば、音声でのエアコン操作にも対応します。
ただし、Google系(Google Assistant)は、 Conversational Actions型が廃止なので、制御できる項目は、Google側が用意した共通操作(オンオフや、温度関係のみ)です。
このあたりの話は、他社機の話となりますが【スマートリモコンの比較記事】で割と書いたので、興味ある方はそちらをご覧ください。
酷暑対応は、本機は、吸い込み口の外気温で50度です。
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以上、シャープのRシリーズの紹介でした。
6畳用は特に暖房を使う場合はあまりおすすめできませんが、8畳モデル以上は、中級機としての諸機能をだいたい網羅する上で、省エネ達成率が良い点が目を引くといえます。
一方、本機は他社と比べる場合、機能面では各社の「最上位機」クラスではなく、それに次ぐ「中級機(ミドルグレード)」あたりの機能性です。
それを考えると、執筆時に発売直後だったという部分もあり、現状の価格は、このグレードの製品としてはやや高めです。
十分に値段が下がり、8畳モデルが10万円台前半に入るほどになれば、また別の評価もあるかもしれません。この部分は、値段の推移をみながら、後日加筆します。
9-2・東芝のエアコン

つづいて、東芝ライフスタイルのエアコンです。
大清快というシリーズ名です。従来は空気清浄部分にポイントが置かれる機種ですが、最近は、「風よけ」「風あて」部分に個性が出てきました。

【6畳向き】
【2026年2月発売】RAS-V221DZ(W)
50・ 東芝 大清快 RAS-V221DZ-W
¥186,775 楽天市場 (7/14執筆時)
暖房能力:2.2kW (0.5〜5.0)6〜 9畳
冷房能力:2.2kW (0.6〜3.1)6〜 7畳
コンセント形状:100V 15A
省エネ達成率:100%(27年度)
年間電気代:19,530円(630kWh)
【8畳向き】
【2026年2月発売】RAS-V251DZ(W)
51・ 東芝 大清快 RAS-V251DZ-W
¥149,437 楽天市場 (7/14執筆時)
【2025年3月発売】RAS-U251DZ(W)
52・ 東芝 大清快 RAS-U251DZ-W
¥138,000 楽天市場 (7/14執筆時)
暖房能力:2.8kW (0.5〜5.3)6〜 8畳
冷房能力:2.5kW (0.7〜3.2)7〜 10畳
コンセント形状:100V 15A
省エネ達成率:100%(27年度)
年間電気代:22,2627円(717kWh)
【10畳向き】
【2026年2月発売】RAS-V281DZ(W)
53・ 東芝 大清快 RAS-V281DZ-W
¥207,979 楽天市場 (7/14執筆時)
【2025年3月発売】RAS-U281DZ(W)
54・ 東芝 大清快 RAS-U281DZ-W
¥133,136 楽天市場 (7/14執筆時)
暖房能力:3.6kW (0.5〜6.3)8〜 10畳
冷房能力:2.8kW (0.7〜3.4)8〜 12畳
コンセント形状:100V 20A
省エネ達成率:95%(27年度)
年間電気代:26,071円(841kWh)
V-DZシリーズは、東芝の上級機の1つです。
新旧両機種あります。
旧機は、人感センサー(人サーチセンサー)を利用した不在節電が可能でしたが、新機種では省略されています。欲しい場合は、現行機では次に見る上位機からの装備になります。
逆に省略された機能性はないですので、値段の安いうちは旧機で良いでしょう。
省エネ達成率は、新基準で100%ですので、優秀です。
10畳向きはすこし落ちますが、さほどは問題ないでしょう.。
なお、東芝の場合、機能面では、既にみた10万円以下の同社の中級機と機能はあまり変わりません。ただ、省エネ達成率の部分で、このシリーズは下位機に比べて優秀と言えます。

節電面は、日あたりセンサーによる節電に対応します。
温度だけではなく、窓からの日当たりを感知して、パワーを自動でセーブし、節電を促す機能性です。
暖房能力と冷房能力は、他社のハイエンド機と比べると、最高ではないです。
だだ、全体的に暖房は強めの傾向なので、冬場に使う場合に良いと思います。

気流制御は、東芝の場合「無風感」という風質が注目点です。
本機は既に比較した同社下位機でも搭載ですが、二重構造のルーバーで、上下の風をぶつけることで、風を打ち消すという発想です。
冷房は強くしたいが、風が苦手という場合に良いです。
暖房でも利用できますが、主には冷房用でしょう。
また、同社の下位機にも搭載されますが「AI学習機能」があり、利用状況の学習で、自動運転の自動カスタマイズにも対応します。

除湿機能は、普通の弱冷房除湿(ソフトクール除湿)のみです。
温度設定のみで、風量は調整できません。
ただ、外気・室内ともに17度以上では作動するので、梅雨や、長雨の時期までの運用は、最低限できるでしょうが、除湿量は落ちます。
除湿運転については、他社に比べても、東芝はそこまでこだわりがなさそうです。

自動お掃除機能は、付属です。
下位機種と同じで、ボックス式ながら、掃除機でメンテできるのが売りです。

空気清浄機能は、対応です。
すでにみた同社の10万円以下の製品でも使われるプラズマ空清方式です。

一般的には電気集塵式とわれる方法です。
電気の力で熱交換器にホコリを吸着させ、ドレンホースで外に排出させる仕組みです。

本機は、下位機種同様の、汚れを浮かし、水で流れやすい加工をしたマジック洗浄熱交換器です。そのため、付着した汚れは、水と一緒にドレンホースから流れていくので、衛生面の心配もないです。
高圧電流ユニットはメンテフリーで、フィルタもないので消耗品費もかからない、というダブルの利点があります。
その上で、99%の捕捉率です。「割と優秀」であり、花粉などの吸着効果は、この価格帯の製品では、それなりに期待できそうです。
ただし、これは、同様の機能を搭載する他社機もそうですが、【空気清浄機の比較記事】で書いたような専用品と違い、「エアコン部分に」舞い上がったほこりしか吸わないので、花粉対策としては弱いです。
また、脱臭する仕組みはないので、例えば、タバコの煙(粒状物質)は吸着されますが、ニオイは(ほぼ)とれません。

ただし、本機の場合、空気清浄部分の適用畳数は、エアコンの適用畳数によらず全機とも8畳です。
8畳の空気清浄に30分要します。
同様の機能を搭載する他社機もそうですが、【空気清浄機の比較記事】で書いたような専用品と違い、短時間で花粉は取り切れません。
また、仕組み上「エアコン部分に」舞い上がったほこりしか吸わないので、花粉対策としては弱いです。

脱臭も、仕組みとして、専用機に及びません。
例えば、タバコの煙(粒状物質)は吸着されますが、ニオイは(ほぼ)とれません。
なお、24年機からは、同じ機能性のまま、ニオイ除去(脱臭)の機能性もカタログスペックに加わりました。
検証で、生活臭について臭気強度1以上の低減がみられたとしますが、空間脱臭用としては、自然減衰よりは良い程度に止まるでしょう。

一方、熱交換器に付着させたほこりですが、それに対して紫外線の殺菌灯(UV除菌ユニット)を照射する仕組みが、本機にはあります(UVプレミアムクリーン除菌)。
運転中、熱交換器への照射をすることで、熱交換器に集められた細菌やカビの抑制を狙います。
エアコンもある程度「密閉性」があるので、カビの抑制におい意義はあると言えそうです。

一方、下位機でも書きましたが、熱交換器を酷使する方式なので、そこの汚れが心配です。
搭載のマジック洗浄熱交換器は、汚れを浮かす特殊樹脂コーティングをなします。
「理に適った」方法です。ただ、コーティングが肝ななので、エアコンクリーニングの際は、あまり強い薬剤を使わないようにお願いした方が良いかもしれません。

清潔性も、仕組みとしては既にみた下位機と同じです。
先述の熱交換器のコーティングの工夫ほか、本機は、送風ファンと、上下ルーバーも抗菌仕様です。
抗菌剤を練り込む形でしょうし、日立などほどはこの部分に力はいいないにせよ、上位機として工夫はあると言ったとことです。
メンテは、プラズマ空清やUV照射を利用する方式です。
シーズン後との定期クリーニングの際は、図のようなフローで、経路を含めて完全なメンテをします。
冷房利用時の定時クリーニングの際も、15分のUV照射のあと15分の暖房乾燥(15分)と送風乾燥(15分)で仕上げていきます。
付着した汚れを流しきることに力点が置かれる日立の凍結洗浄のほうが徹底度は高いですが、東芝も、しっかり時間をかければ、対策ができます。
ネットワーク機能は、無線LAN(Wi-Fi)を装備します。
操作は、同社のIoLIFEアプリを利用する形です。
機能面では、外出先からの操作には対応しますが、スマホのGPS連動で、外出時のつけ忘れ、消し忘れをお知らせする機能はないです。
ここは残念です。

AI解析・学習は、一方、天気予報や、家族の外出状況などネット情報は利用しません。
本機もAI快適学習運転という機能性はありますが、運転状況や、室温、外気温などの情報のみで完結しますので。これでも十分便利とは言えますが、IOT化(aIOT化)しているとまでは言えないでしょう。
そのほか、東芝もスマートスピーカーとの連係が可能です。
Amazon AlexaもGoogle Assistantも対応です。

酷暑対応は、50度まで対応です。
寒冷地対応の部分でもマイナス15度を出します。
ダイキンに次いで、示されるスペックは良い水準です。
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以上、東芝の大清快のU-DZシリーズの紹介でした。
冒頭少し書いたように、プラズマ空清やUV照射を利用するメンテの部分、「無風感」の部分、「お掃除機能」の部分を含めて、同社の下位機と基本性能は(ほぼ)同じです。
そちらでも書いたのですが、同社の特長であるプラズマ空清も、「無風感」もユニークで、良い工夫であり、備わっている意味があると思います。
別に空気清浄機をお持ちで、2台目の「アシスト機」として使う場合、本機の利用は大きな意味があるでしょう。また、花粉症でなく、ほこりだけで、部屋のニオイにはそこまで対策しなくて良いならば、空気清浄機の「メイン機」代わりにもできるでしょう。
一方、下位機に比べて本機の独自性はエアコンの省エネ達成率が各社の上位機相当の水準に達する点と、とくに、暖房出力の水準がよい点です。
エアコンとしての基本部分が良いとも言えますので、他社との比較は必要ですが、東芝機だけで言えばこのグレードを選ぶ意味はあると言えます。

【6畳向き】
【2025年11月発売】RAS-V221DR(W)
55・ 東芝 大清快 RAS-V221DR-W
¥186,775 楽天市場 (7/14執筆時)
暖房能力:2.2kW (0.6〜5.1)6〜 9畳
冷房能力:2.2kW (0.7〜3.9)6〜 7畳
コンセント形状:100V 15A
省エネ達成率:106%(27年度)
年間電気代:18,414円(594kWh)
【8畳向き】
【2025年11月発売】RAS-V251DR(W)
56・ 東芝 大清快 RAS-V251DR-W
¥203,068 楽天市場 (7/14執筆時)
暖房能力:2.8kW (0.6〜6.6)6〜 8畳
冷房能力:2.5kW (0.7〜4.0)7〜 10畳
コンセント形状:100V 20A
省エネ達成率:106%(27年度)
年間電気代:20,956円(676kWh)
【10畳向き】
【2025年11月発売】RAS-V281DR(W)
57・ 東芝 大清快 RAS-V281DR-W
¥207,979 楽天市場 (7/14執筆時)
暖房能力:3.6kW (0.5〜6.3)8〜 10畳
冷房能力:2.8kW (0.7〜4.2)8〜 12畳
コンセント形状:100V 20A
省エネ達成率:103%(27年度)
年間電気代:24,149円(779kWh)
U-DRシリーズは、東芝のハイエンド機です。
一部サイズで旧モデルが残りますが、大きな違いは省エネ機能です。
10畳用は若干省エネ達成率が旧機のが良かった(106%)と言えます。それ以下の畳数(6畳用・8畳用)暖房の最大能力が微妙に旧機のが高かったと言えます。ただ、そこまで大きな違いとまで言わず、実利用時では誤差範囲に止まるとも言えます。

一方、新機種は、「無風感空調」を実現するルーパーの穴形状の変更がみられます。
穴に傾斜をつける新形状で風の拡散性を高める工夫です。従来からある通常気流の風とぶつけて無風感を出す「縦方向」の工夫に、新しく「横方向」に風を拡散する工夫を付け加えた感じでの進化です。
東芝によると、吹き出し口から2.5m離れた位置での風速は30%軽減されたとされます。冷房風が苦手な方には良い工夫でしょう。
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結論的にいえば、「無風感空調」の仕様変更は、東芝もわりと強調している部分です。売りの機能の1つですし、値段差がない状況ならば、新機種を選ぶ意味はあると思います。
あとは同じなので、同時にみていきます。

省エネ達成率は、新基準で100%ですので、優秀です。
100Vクラスのエアコンでは、100%超えしている機種は限られます。
全社通しても良好で、実際、2024年の省エネ大賞を受賞した機種の後継機です。

節電面は、下位機と同じく日あたりセンサーによる節電に対応します。
その上で、人感センサー(人サーチセンサー)を利用した不在節電も可能です。
この2つで賢く節電するため、実際の電気代は(省エネ達成率が示す数字以上に)安く上がる可能性があります。
暖房能力と冷房能力は、能力的に下位機より優れます。
他社のハイエンド機と比較しても負けないレベルです。

気流制御は、一方、東芝はこのグレードは、下位機種よりかなり機能性が高まります。
以下、この部分の革新性を、箇条書きで説明しておきます。

第1に、レーダーセンサーの採用です。
本機の場合、人の検知に、人感センサーや、カメラセンサーではなく、マイクロ波を利用したレーダーを搭載します。
センシング精度のが高さが売りで、明るさなどに左右されず、しっかり人影を把握できる仕組みです。
そのため「風あて」「風よけ」の精度は、全社を通しても良いことが「売り」になります。

複数の人間の動きを精度良く検知できるため、一番近い人を狙って「風あて」風あてを行う「レーダー風あて」、誰もいない方向をねらう「レーダー風よけ」に対応します。

節電面にも、レーダーは利用されます。
一番近い人のみに、冷風を送ることで節電する節電冷房機能です。
2025年機からは、同じ仕組みでの節電暖房も対応です。

第2に、左右の吹き分け対応です。
レーダー方式は、その利点を活かすためにルーバーも左右で吹き分けられる構造にしています。

売りの「無風感」も、これにより、片側だけに出せるため、しっかり設定すると、便利に使えるシーンは増えたと言えます。
なお、レーダーとの「合わせ技」で、2箇所に風を送るようなことは「今後の課題」のようです。

第3に、サーキュレーターモードです。
ようするに、上下左右のルーバーが互い違いでスイングすることで、空気の「かくはん」を促すものです。
あたって快適な気流ではないでしょうし「おまけ」的ですが、オフシーズンなど、下位機にも搭載だった空気清浄機能だけ利用したい場合、効率的に捕集できるかもしれません。
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結論的にいえば、どれもユニークで効果の部分で説得力のある仕組みです。
気流制御については、他社上位機と比べても、最上級の工夫があると言えます。

除湿機能は、3種の設定です。
おすすめ除湿・除湿弱・除湿強の設定ができます。
いずれも、湿度単位での設定は不可で、気温も下がる弱冷房除湿です。
温度設定は、現在の部屋よりも2-3度低めに設定しないと、単なる送風運転になる部分でいえば、東芝はこの部分に、他社よりこだわりはないです。

自動お掃除機能は、付属です。
掃除機でゴミを吸い出す仕組みを含めて、下位機と同じです

空気清浄機能も、やはり、同じ紙フィルタ不要のプラズマ空清方式です。
マジック洗浄熱交換器にほこりを吸着させて、紫外線のUV殺菌灯で抗菌対策する仕組みを含めて、同じです。先述のように、ニオイは(ほぼ)除去できない方式です。
一方、このグレードは、ホコリセンサー(とモニター)を備えました。停止中もホコリを検知したら、送風(吸引)を行って空気をきれいにすることができます。

なお、空気清浄機の適用畳数は、本機(100V)はどの機種も9畳です。
下位機より多少広くなりますが、やはり、花粉対策のメイン機にするには、先述の理由で無理でしょう。
清潔性・メンテ性も、下位機種と同じです。
プラズマ空清やUV照射を利用した方式で、日立の凍結洗浄を除けば、上級と言って良いでしょう。

ネットワーク機能は、本機も無線LAN(Wi-Fi)を装備します。
できることは、1つ上でみた下位機と同じです。
あえて言えば、電気代の表示ができるのは、こちらからです。
なお、パナソニックほか他社は、この部分は最上位機だけの機能性というわけでもないです。

酷暑対応は、50度まで対応です。
寒冷地は、本機も、マイナス15度に対応水準とされます。
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以上、V-DRシリーズの紹介でした。
各社の上位機と比べるとやはり、レーダーを利用する制御が魅力です。
「風よけ」にせよ、「風あて」にせよ、エアコンの風に「割と神経質」なかたは、本機を優先候補にして良いでしょう。
また、最も有用に感じるのは「風が苦手」という方が、家族にいる場合でしょう。
東芝の最高級機の場合「無風感」にせよ、「レーダー風よけ」にせよ、直接風が苦手な方が選ぶべき空調に思えます。「風あて」も、冬場で、エアコンがリビングのメイン暖房である場合、有利に思います。
レーダー方式は、暖房効率(体感温度)を上げやすく思うので、快適度を維持したまま、光熱費もある程度節約できそうです。
一方、近年の他社上位機に比べると、加湿・換気などに特別な機能がないのと、除湿部分の機能性が、上位機としては、かなり物足りない部分が弱点です。
次回に続く
高性能エアコンのおすすめは結論的にこれ!
というわけで、今回は、エアコンの比較の9回目記事でした。
記事は、もう少しだけ「続き」ます。

10・エアコンのおすすめ 【まとめ】
=最終的なおすすめの提案【結論】
冷房能力 ★★★★★
暖房能力 ★★★★★
気流制御 ★★★★★
スマホ連携 ★★★★★
異常気象対応 ★★★★★
カビ臭対策 ★★★★★
総合評価 ★★★★★
続く、10回目記事(こちら)は、結論編です。
ここまで紹介してきた全機種から、Atlasのおすすめといえる機種を提案していきます。
引き続きよろしくお願いします。
10回目記事は→こちら!
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