Top 掃除機・掃除用品 比較2025’ 強力!ダイソンの掃除機29機の性能とおすすめ・選び方:強力コードレス掃除機(3)

2025年04月15日

比較2025’ 強力!ダイソンの掃除機29機の性能とおすすめ・選び方:強力コードレス掃除機(3)

【今回レビューする内容】2025年 ダイソンのコードレス掃除機の性能とおすすめ選び方

【比較する製品型番】ダイソン V8 Slim Fluffy SV10KSLM SV10K EXT FU BU BK V8 Slim Fluffy+ SV10K SLM COM Dyson V8 Origin SV25 RD2 RD Digital Slim Fluffy SV18 FF N SV18 FF EX2 SV18 FF OR2 SV18FFPLPU Digital Slim Fluffy Origin SV18 FF ENT N Digital Slim Fluffy Origin (SV18 FF ENT2) ENT EX Dyson V12 Detect Slim Absolute SV46 ABL SV46AB SV46 ABL EX Dyson V12s Detect Slim Submarine SV46 SU Dyson Gen5detect Absolute SV23 ABL Gen5detect Absolute SV23 ABL EX Dyson V15 Detect Complete SV22 ABL2 B Dyson Cyclone V10 Fluffy V12s Detect Slim Submarine SV49 SU Dyson V11 Fluffy SV15 FF BU Dyson V12 Detect Slim Fluffy SV46 FF Dyson V12 Detect Slim Fluffy Plus SV20 FF HEPA A Dyson V8 Origin SV25 RD2 EH ほか

今回のお題
ダイソンのコードレスの掃除機のおすすめはどれ?

 どもAtlasです。

 今日は、2025年4月現在、最新のコードレス掃除機の比較の3回目記事です。

 今回は、英国のダイソンの「強力掃除機」に特化して説明します。

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1・強力なコードレス掃除機の比較 (1)
 1-1:選び方の基本の説明【導入】
 1-2:日立〈日本〉
 1-3:東芝 〈日本〉
 1-4:シャープ〈日本〉
 1-5:パナソニック 1 〈日本〉
2・強力なコードレス掃除機の比較 (2)
 2-1:パナソニック 2 〈日本〉
 2-2:三菱電機〈日本〉
 2-3:アイリスオーヤマ〈日本〉
 2-4:バルミューダ〈日本〉
3・強力なコードレス掃除機の比較 (3)
 3-1:ダイソン〈英国〉
4・強力なコードレス掃除機の比較 (4)
 4-1:シャーク〈米国〉
 4-2:Tineco〈中国〉
 4-3:ケルヒャー〈ドイツ〉
 4-4:AQUA〈日本〉
5・おすすめコードレス掃除機
 5-1:おすすめ機種の提案【結論】

 なお、コードレス掃除機自体の「選び方の基本」は、1回目記事の冒頭(こちら)ですでに紹介しています。

 そのため、同社の製品と、他社機を比べながら探したい方は、そちらから読んでいただいても良いかと思います。

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 1つだけ、お願いです。

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1・軽量なコードレス掃除機の比較
2・キャニスター式掃除機の比較
3・ロボット掃除機の比較

 なお、ダイソン機でも、フローリング専用ながら超軽量dyson mirco(左図)とDyson Omni-glide、押し歩くキャニスター型のDayson Ball(右図)、そして、ロボットのDayson 360(下図)は、ちょっと「特殊」なので、別記事にしています

 お探しだった場合、以上のリンクをご利用ください。ライバルとなる他社機と一緒に比較しています。

 よろしくお願いします。

2-1・【強力】ダイソンの掃除機の比較

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 というわけで、イギリスのダイソンの「じゅうたん対応」水準のコードレス掃除機の比較をしていきます。

1・軽さ重視のダイソン機
 ・フローリング 畳
 ・毛の短いじゅうたん
2・パワー重視のダイソン機
 ・フローリング 畳
 ・毛の長いじゅうたん

 一歩、ダイソンは、このタイプだけでも、相当数の展開があります。

 そのため、吸引力で2つのグループに分けて紹介していきます。

 なお、ダイソンは(仕様書で)仕事率(=掃除機のモーターパワー)を出します。日本と違ってAW(Air Watt)という単位ですが、実際の測定方法はW(ワット)と変わりません。

 ただ、コードレス掃除機の場合「モーター回転数・気筒数」でも「吸う力」が変わってくるので、この値だけだと(とくにキャニスター型とは)比べられません。

 今回は、こうした部分をふまえながら、総合的に見ていこうと思います。

1・軽さ重視のダイソン機

 はじめに、ダイソン機のうち、「フローリング」ほか、「毛の長くないじゅうたん」までなら対応できる軽量タイプからです。

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 なお、以下では、いつものように、オススメできるポイントを赤系の文字色で、イマイチな点は青字で書いていきます。


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 【2019年8月発売】

 【通常製品】

 1・ダイソン V8 Slim Fluffy SV10KSLM
  ¥31,920 楽天市場 (4/14執筆時)

 【ミニモーターヘッド付属】(赤・青・黒)

 2・ダイソンV8 Slim Fluffy Extra SV10K EXT FU
 3・ダイソン V8 Slim Fluffy Extra SV10K EXT BU
 4・ダイソン V8 Slim Fluffy Extra SV10K EXT BK
  ¥31,171 楽天市場 (4/14執筆時)

 【ミニモーターヘッド・LED隙間ノズル付属】

 5・ダイソン V8 Slim Fluffy+ SV10K SLM COM
  ¥31,940 楽天市場 (4/14執筆時)

重さ:2150グラム
定格電圧:
仕事率:最大115W
モーター回転: 11万回/分
気筒数: 15気筒
標準駆動時間:約30分
集塵方式:サイクロン式
ヘッド:モーター式  
センサー:
充電時間: 5時間

 V8 Slimは、ダイソン現行の入門機です。

 2017年登場のV8シリーズの改良型です。ヘッドが軽量化され「第2世代」となった機種です。

 複数の展開がありますが、付属品以外同じなので、同時に紹介します。

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 掃除機の重さは、2150gです。

 他社の「強力タイプ」には、もっと軽いものもあります。

 ただ、よほど非力の方でない限り、この重さでも問題ないです。

 2.5kgを超えてくると「ズッシリ」くるものですが、この程度ならば、それなりに「軽々と動かせる」と言えます。

 本機は、「ダイソンは上位機になるほど重い」という、従来の「ダイソンの法則」を初めて崩した「歴史的機種」でもあります。

 なお、軽量化は、ヘッドの改良と、スティック素材の見直しで実現しました。

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 吸引力は、仕事率が115Wです。

 同社には、もっと強力な機種もありますが、この水準があれば、ふつう問題ないです。

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 V8モーターは、以前のV7シリーズと同じ15気筒です。

 比べると吸引力が10%ほどアップしていますので、底を加味しました。

 多気筒のサイクロン式は仕事率が低く出るので、スティックではない掃除機と比較して考えないでください。

 実際、(薄手なら)現行品と比較してもカーペット対応水準のパワーがあります。

 旧機と比べると、吸引力は視認できるほどの向上しました。

 騒音も旧機基準で50%ほど低減されたとされます。排気の清浄能力も高いです。

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 掃除機のヘッドは、1種類のみ付属です。

 Slim Fluffyクリーナーヘッド(旧名:スリムソフトローラークリーナーヘッド)です。

 モーター式ですが、本体幅は25cmと「幅広」です。

 しかし、アルミなど軽量化を徹底していて「幅広ながらスリムで軽量」にしています。

 中身のローラーに、静電気を抑えるカーボンファイバーを採用するため、細かいゴミの捕捉率が上がっています。

 このヘッドは、基本的にはフローリング向きです。

 ただ、本機の吸引力だと、「毛の短いじゅうたん」までなら対応水準とみなせますし、実際「吸い」ます。フロアの一部がじゅうたんならば十分です。

 なお、ダイソンの場合、ヘッドは自走式(自走アシスト)ではないです。

 モーターはブラシを回すために使われているのみで、走行アシストはしません(モーター式)。ただ、形状的な工夫で、掃除機の前後の移動は「わりと楽」に思います。

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 付属品は、グレードで変わります。

 第1に、通常製品は、基本ツールとなる隙間ノズル・コンビネーションノズルのみです。

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 第2に、V8 Slim Fluffy Extraは、これらに加えてミニモーターヘッドが付属です。

 ハンディクリーナーとして使えるほか、マットレス用掃除機としても利用可能です。その場合、ゴミ用と布団用で同じヘッドを使わずに済むので清潔です。

  加えて、吸付かずに軽いふとんが手入れできる「フトンツール」も付属です。

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 第3に、V8 Slim Fluffy+ は、これらにプラスして、ノズルがLED隙間ノズルも付属です。

なります。

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 バッテリー持続時間は、モーターヘッド利用時に30分です。

 強運転は7分ですが、ダイソンの場合、通常モードでもそれなりに絨毯でも吸います。

 ただ、最大パワーで奥まで吸わせたい場合は、そこまで長く使えないです。

 掃除機のセンサーは、非搭載です。

 ゴミ量に応じてセンサー自動運転(自動強運転)できるのは、上位シリーズだけです。

 バッテリー充電時間は、5時間です。

 短いとは言えないですが、容量を考えれば仕方ないことです。

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 サイクロン分離方式は、ゴミの圧縮機能を持たない構造です。

 東芝などは、風圧でゴミを圧縮して、ゴミを捨てやすくする利点があります。

 ゴミの捨ては、ワンタッチで行える独自の配慮はありますが、粉じんの舞い上がりにくさや、ひっかかりのなさは、圧縮サイクロンが少し上です。

 一方、同社のサイクロンは、ブリーツフィルターがない仕様です。この場合、ゴミが溜まっても、サイクロンらしい吸引力の持続性が得られます。

 メンテを要するフィルターも1つで済むため、お手入れも楽になります。すでに見たモデルで言えば、東芝やパナソニックの上位機と同型式です。

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 掃除機の収納は、壁にネジ固定する収納ブラケット固定です。

 床に置きたい場合、サードパーティの対応製品を買う必要があります。

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 以上、ダイソン V8 Slimの紹介でした。

 現行の「最安」グレードです。

 しかし、モーターのパワーのほか、高性能な「幅広タイプ」のヘッドを搭載するため、吸引力は同価格帯の他社製品に比べても負けません。モーターも静かです。

 難点は、少しバッテリー充電時間が長く、連続使用できない場合がある点です。

 とはいえ、充電さえ忘れなければ、「メイン機」として間違いなく使えるシリーズです。

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 【2022年発売】(原型機は2017年)

 6・Dyson V8 Origin SV25 RD2 EH
  ¥(36,250) Amazon.co.jp (4/14執筆時)

 7・Dyson V8 Origin SV25 RD2
  ¥29,689 楽天市場 (4/14執筆時)

 8・Dyson V8 Origin SV25 RD
  ¥(33,169) 楽天市場 (4/14執筆時)

 9・Dyson V8 SV25 FF NI2
  ¥31,800 楽天市場 (4/14執筆時)

重さ:2550グラム
定格電圧:
仕事率:最大115W
モーター回転: 11万回/分
気筒数: 15気筒
標準駆動時間:約30分
集塵方式:サイクロン式
ヘッド:モーター式  
センサー:
充電時間: 5時間00分

 なお、ダイソンは、以上の「展開終了モデル」について、在庫部品を使用したと思われる「アウトレット」を、直販・通販番組ほかで不定期で売っています。

 性質上、在庫が復活したり、なくなったりするので、執筆時なかったものも、過去価格を(カッコして)記載しています。

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 V8 Originは、2022年登場です。

 しかし、実際はV8 Slimが軽量化する前にあった2017年発表のV8の「再販」です。

 モーターはV8なので、V8 slimとパワーは同等です。

 重さは、2550gで、かなり重いです。

 ソフトローラー(Fluffy)の製品でこの重さというのは、さすがに「時代遅れ」で使いにくいでしょう。充電時間も5時間です。


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 【2022/23年発売】(2020年モデルが元)

 【通常製品】SV18FFN

 10・ダイソン Digital Slim Fluffy SV18 FF N
  ¥41,324 Amazon.co.jp (4/14執筆時)

 11・ダイソン Digital Slim Fluffy SV18 FF H
   ¥45,950 楽天市場 (4/14執筆時)

 【毛絡み防止ツール付属】SV18FFEX2

 12・ダイソン Digital Slim Fluffy SV18 FF EX2
   ¥44,800 楽天市場(Dyson公式) (4/14執筆時)

 【Fluffy Opticクリーナーヘッド付属】

 13・ダイソン Digital Slim Fluffy Optic SV18FFPLPU
   ¥69,980 ジャパネット限定 (4/14執筆時)

 【壁掛け対応】

 14・ダイソン Digital Slim Origin SV18 FF OR2
   ¥34,227 楽天市場 (4/14執筆時)

重さ:1900グラム
仕事率:最大100W
モーター回転: 12万回/分
気筒数: 11気筒
標準駆動時間:25分
集塵方式:サイクロン式
ヘッド:モーター式   
センサー:
充電時間: 3 時間30分

 ダイソンDigital Slimは、ダイソンの「軽め」でじゅうたん対応タイプの中級機です。

 じゅうたん対応できる水準のパワーを維持しつつも、重さに加減を加えた製品です。

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 掃除機の重さは、1900gです。

 V8 Slimより250g軽いので、この部分を突き詰めた機種と言えます。

 日本市場にはニーズがある方向性です。

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 吸引力は、ただし、100Wです。

 軽量化にともない、サイクロンも、従来の15気筒ではなく11気筒です。

 こうした部分で、数字で言うとV8より弱いです。

 しかし、ダイソンは「V8を上回るパワー」とします。

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 モーターは、実際V8より10%ほど速い、毎分12万回転のDyson Hyperdymiumです。

 その上で、空力の見直しもあったので、先述のように実際の性能は「」というのが、ダイソンの説明です。実際、V8世代より「吸う」ように思います。

 なお、気筒数が少ないとゴミ分離が悪く、ゴミ(ほこり)が付きやすくなります。

 ただ、11気筒の製品もその部分の弱点は、あまり指摘されていません。

 他社と比べると、そもそも11気筒は「多気筒」ですし、むしろ優れる点といえます。

 ただし、軽量化のためパイプ径が細い部分も含めて、後ほど見ていく「重いが、超強力」な最新上位機よりは、パワーは抑えめとはいえます、

 その部分も含めて、甘く評価しても「毛の短いじゅうたん・畳」までの機種です。

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 掃除機のヘッドは、1種類が付属です。

 下位機でも見たSlim Fluffyクリーナーヘッドです。

 したがって、毛の長いじゅうたんなどに使える専用ヘッドは未装備です。

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 ジャパネット限定は、ヘッドに緑色LEDがつくFluffy Opticクリーナーヘッドです。

 これは、後ほどみる上位機で詳しく説明しますが、1クラス上位のヘッドです。

 このクラスの軽量機に初期付属するモデルは(Atlasが知る限り)ないので、価格次第ですが、「憧れのダイソン」の宣伝にふさわしく割とよいオマケ要素です。

 付属品は、型番によって違います。

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 どの製品も、コンビネーションノズル隙間ノズルは付属します。

 その上で、以上のパーツも付属です。

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 第1に、通常製品です。

 こちらは、壁掛け不要の専用充電ドックと、マットレスなどの掃除用のミニモーターヘッドが付属となります。

 ドックが付属なので、別売品を買わずとも、壁に孔を開けなくても使えるといえます。

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 第2に、 SV18 FF EX2です。

 毛絡み防止スクリューツール目玉と言えます。

 通常製品にも付属するソファ用の小型のミニモーターヘッドの改良版です。

 同じくソファやベッド用で、円すい形の回転ブラシがらせん状に動くことで、髪の毛を絡まず吸い取りやすく改良した新ツールになります。

 別売で9,900円なので、ミニモーターヘッドとさほど値段は変わりませんが、2つあっても仕方ないものですし、欲しい場合、選択肢になります。

 通常機と同じでフロアドックも付属します。

 そのほか、先述のノズル類・ふとんツールも付きますが、ミニモーターヘッドは装備しません。

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 第3に、SV18 FF OR2 です。

 Fluffyの文字がない製品ですが、ヘッドはこちらもSlim Fluffyなので同じです。

 一方、こちらは先述のノズル類ほか、壁掛け用のウォールドックのセットです。

 壁に孔を開けて据え付ける以前のものです。「オリジン」という名前はそこからでしょう。なお、こちらは、ファブリック用のミニモーターヘッド系(スクリューツール含む)は未付属です。

 センサーは、未装備です。

 したがって、先述のエコモードは、特にセンシングして時間を延ばすわけではないです

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 バッテリー持続時間は、モードで変わります。

 エコモードで40分、中モードで25分、強モード5分です。絨緞(畳)を除けばエコモードで問題なく吸います。ただ、エコモードの値はモーターヘッドを利用しない場合の時間です。

 中運転で、だいたい25分を標準持続時間と考えれば良いかと思います。

 軽量化優先なので、下位機より稼働時間が長いわけでもないです。

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 モード切替は、液晶モニター表示を見ながら、運転ボタンで切り替えます。

 シャープと同じく、液晶で各モードの残り稼働時間が確認できるのは、便利です。

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 加えて、本機はバッテリーの着脱は容易です。補修部品扱い965171-01)ですが、1.2万円ほどで充電器とバッテリーが販売されています。

 この部分は、良い改良であり、弱点を消しています。


 バッテリー充電時間は、3.5時間です。

 サイクロン分離方式は、ゴミの圧縮機能を持たないものです。

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 以上、ダイソン Digital Slimの紹介でした。

 登場時は、「軽くても吸う」という強力タイプの高級機が後発の他社から多く出てきたことへの、ダイソンからの「回答」といえる機種でした。

 実際、着脱式バッテリーや軽量素材の小径のスティックなど多くの見どころがあります。

 他社との違いという意味では、「ゴミが溜まっても吸引力が落ちない」という部分が目立ちます。この部分を(サイクロン式で)突いてきた製品はあまりないですから。

 一方、本機は、フローリングなどには「超強力」ですが、(毛の長い)じゅうたん対応については明言されない点は、注意するべきです。

 とはいえ、値段を考えなければ、フローリング用としては「無双」といえ、ゴミを取りきる力は、相当レベルが高いでしょう。

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 【下位機】

 〈型番:SV18 FF ENT ・SV18 FF ENT N 〉

 15・ダイソン Digital Slim Fluffy Origin
   ¥40,580 楽天市場 (4/14執筆時)

 【中位機】

 〈Digital Slim Fluffy Origin (SV18 FF ENT2) 〉

 16・ダイソン Digital Slim Fluffy Origin
  ¥(46,700) Amazon.co.jp (4/14執筆時)

重さ:1900グラム
定格電圧:
仕事率:最大100W
モーター回転: 12万回/分
気筒数: 11気筒
標準駆動時間:約30分
集塵方式:サイクロン式
ヘッド:モーター式   
充電時間: 3 時間30分

 なお、似た名前の製品ですが、末尾に「Digital Slim Fluffy Origin」は、このシリーズの廉価版です。

 現状で販売がないのですが、この手の製品は不定期に復活する場合のあるので、記事に残しました。

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 違う点は、付属品だけです。

 いずれも、先述の縦置きできる充電ドック(左図)が付属しません。

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 下位機は、隙間ノズル・コンビネーションノズルといった基本ツールのみです。先述のふとん掃除などにつかうミニモーターヘッド(右図)も省略です。

 中位機は、ノズル類に加えてミニモーターヘッド(右図)は付属です。

 ただ、充電ドックは実用度が高い付属品なので、ないのは非常に「惜しい」と思います。

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 このほか、ダイソンには最軽量機となるDyson MicroとDyson Omni-glideもあります。しかし、カーペット向けではないですから、【軽量コードレス掃除機の比較】のほうで紹介しています。

2・パワー重視のダイソン機

 続いて、ダイソン機のうち、「フローリング」・「毛の長くないじゅうたん」以外に、「毛の長いじゅうたん」も含めて対応水準と言える製品です。


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 【2023年発売】

 【通常モデル】

 〈型番: SV46ABL〉

 17・Dyson V12 Detect Slim Absolute SV46 ABL
   ¥64,310 楽天市場 (4/14執筆時)

 〈型番:V46ABLEX〉

 18・Dyson V12 Detect Slim Absolute SV46 ABL EX
   ¥62,340 楽天市場 (4/14執筆時)

 【廉価版】

 (モーターバーヘッドなし)

 19・Dyson V12 Detect Slim Fluffy SV46 FF
  ¥49,980 Amazon.co.jp (4/14執筆時)

 【Amazon限定】

 (モーターバーヘッドなし+フィルタおまけ)B0D1GFKQ2P

 20・Dyson V12 Detect Slim Fluffy Plus SV20 FF HEPA A
  ¥49,980 Amazon.co.jp (4/14執筆時)

重さ:2200グラム
定格電圧:  
仕事率:最大150W
モーター回転: 12.5万回/分
気筒数: 11気筒
標準駆動時間:約30分
集塵方式:サイクロン式
ヘッド:モーター式   
センサー:ゴミ量(高感度)
充電時間: 3 時間30分

 ダイソン V12 Detect Slimは、2021年6月に発売された機種です。

 その後、2022年と23年にモデルチェンジがあって、仕様がすこし変わりました。

 こちらも、「軽いが、まあ強力」な部類の機種です。1つ上のDigital Slimの直接的な上位機です。現行の通常モデルは、2系統ありますがパイプの色(黄色・グレー)以外同じです。

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 一方、24年に廉価版(Detect Slim Fluffy)が追加になりました。こちらは、じゅうたん向きのモーターヘッド診付属で、フローリング向きのFluffy Opticクリーナーヘッドのみです。

 フローリング専用として使うならば、もっと軽い機種はあると言えますので、向くのはフローリングでも(ある程度)強力に吸わせたい方に限定されるでしょう。

 なお、Amazon限定はこの仕様に、交換用フィルタのオマケが付く構成です。

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 掃除機の重さは、2200gです。

 軽量化処理をしたSlim系ですが、この系統としては重めです。

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 吸引力は、最大150Wです。

 サイクロンは、スリム系なので本機も11気筒です。

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 モーターはDigital Slimより良く12.5回転の新世代のDyson Hyperdymiumモーターです。

 回転数だけでは5%ほどの差なのですが、この世代はヘッド構造の見直しもあったので、こと、じゅうたんなどパワーが必要な状況だと、結構な「」が見られます。

 実際、このシリーズは、後述するように、長い毛のじゅうたんに使えるヘッドを装備する機種もあるので、1つ上のDigital Slimとは、明らかに違う機種と言えます。

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 掃除機のヘッドは、2種類付属です。

 第1に、Fluffy Opticクリーナーヘッドです。

 フローリング向けのソフトローラーです。

 フローリングのゴミが探りやすいように緑色のLEDが付属するヘッドです。

 この製品の名前に「 Detect(探索)」が付く理由の1つです。

 なお、同じ名前の2022年機(既に生産終了)は、「レーザースリムフラフィクリーナーヘッド」でした。同じく緑系ですが、LEDに替えたことで、2倍明るく、照射範囲も約30cmと伸びました。

 細かいゴミの発見率はレーザーのほうが良かったようですが、実際の掃除シーンを考えると、遠くまで見えた方が「腰は痛くならない」でしょう。

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 第2に、モーターバークリーナーヘッド(Mortorbar)です。

 加えて長い毛のじゅうたん用に対応できる水準です。以前は「ダイレクトドライブクリーナーヘッド」という名前でしたが、改名しました。

 (ダイソン水準で)「毛の長いじゅうたん対応」と言えるのは、このグレードからでしょう。ただし、緑色のLEDは、(じゅうたんだと意味がないので)こちらのヘッドにはありません。

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 付属品は、先ほどの機種でも見ましたが、新しい毛絡み防止スクリューツール付属となります。

 従来ソファ・ベッド用のミニモーターヘッドの改良版で、円すい形の回転ブラシがらせん状に動くことで、髪の毛を絡まず吸い取りやすく改良した改良型の新ツールになります。

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 立て掛け用のフロアドック(Floor Dok)も付属です。

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 あとは、お馴染みの2種のノズル(すき間・コンビネーション)と、ツールをしまうツールクリップという構成です。

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 掃除機のセンサーは、このグレードから、ゴミ量センサーが付属です。パナソニックと同じく精度の良い「高感度センサー」です。

 一方、方式は、ピエゾセンサー(圧電センサー)ですので、パナソニック(赤外線)と変わります。効果は同じですが、ゴミ量ほか、ゴミサイズまで計測できる点で、より「高度」とも言えます。

 床のゴミのこりが上部ディスプレイでわかるほか、ゴミ量に応じた自動運転(強弱制御)にして、バッテリーを節約できます。

 床面検知センサーは未搭載です。

 ただ、ダイソンは(そもそも)フローリングとじゅうたんと「ヘッド交換」を要する設計です。床質を知ることは意味がないため、ゴミ量センサーにしています。

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 バッテリー持続時間は、エコモード時最大で60分との表記です。

 ただ、下位機種同様モーターヘッド非装着時の値です。

 普通に使う場合、エコ(50分)、中(30分)、強(5分)ほどと考えてください。

 また、先述のように、ゴミ量センサー連動でのオートモードが選べます。

 必要に応じて吸引力を調整できるので、絨毯を含めて普通に使って「約30分」ほどは保つと言えます。

 下位機同様に、本機も、バッテリーの着脱が容易ですし、モニターで残り運転時間も分かるので、バッテリーの持続性に不満を感じることは少ないと思います。

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 なお、今回紹介した「じゅうたん用のダイソン機」は、あとで見る、最上位機(Gen5detect)を除けば、トリガーを握ったときに電源がはいる「トリガー式」です。

 ただ、V12はボタン式電源です。

 継続利用に便利な反面、電池の持続性はすこし劣る部分はあります。好き好きですが。

 バッテリー充電時間は、3.5時間です。

 サイクロン分離方式は、こちらもゴミの圧縮機能を持たないものです。

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 以上、ダイソン V12 Detect Slimの紹介でした。

 スリム系としては2200gとやや重いです。ただ、長い毛のじゅうたんに強力に対応できる製品としては、同社では「軽い」とも言える製品です。

 続いて見ていく、重さとパワーの面で、先ほど見た下位機種と、次にみる上位機との「ちょうど真ん中」位なので、総合的には本機が便利そうです。

 下位機種にない「LEDライト」と「ゴミ量センサー」という2つの工夫もありますし、予算が許せば、買って良い機種です。

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 【2023年発売】

 【上位機】

 21・Dyson V12s Detect Slim Submarine SV46 SU
   ¥79,799 楽天市場 (4/14執筆時)

重さ:2200グラム
定格電圧:  
仕事率:最大150W
モーター回転: 12.5万回/分
気筒数: 11気筒
標準駆動時間:約30分
集塵方式:サイクロン式
ヘッド:モーター式   
センサー:ゴミ量(高感度)
充電時間: 3 時間30分

 なお、このグレードの「変化球」の製品といえるのが、Dyson V12s Detect Slim Submarineです。

 本体部分の仕様は、V12と同じで、重さも同じです。

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 掃除機のヘッドは、2種類付属です。

 ただし、種類が異なります。

 第1に、フローリング向けのFluffy Opticクリーナーヘッドです。

 こちらは通常機と同じ仕様です。緑色のLEDもあります。

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 第2に、Submarine ウェットローラーヘッドです。

 名前の通り、フローリングなどのフロアの水拭き用になります。

 コーティングされた木材・石材床でもOKです。

 他社の掃除機だと【水ふきロボット掃除機の比較記事】は展開がありましたが、人間がかけるスティック型だと(大手だと)初めてかと思います。

 重量は、このスティックを利用する場合、3.2kgになります。

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 準備は、本体の給水タンクを外し、水をいれ、キャップを閉めて、本体にはめるだけです。この際、水タンクに、床用洗剤・重曹などを入れてもOKです。

 取り付けたら自動的に「水拭きモード」に変わります。

  202308050807.jpg 

 その上で、水をスプレーしつつ、ふきとり掃除していくことになります。

 水ふきロボットと若干異なるのは、巻き込んだ汚水をドリップトレイに巻き込んで貯めていくところです。

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 したがって、利用後は汚水を捨てるわけですが、汚水にノーアクセスで清潔に捨てられるような配慮があるのがダイソンらしいと思います。

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 利用後に乾かして、片付け完了です。ローラーとケースは洗剤で簡単に洗えます。食洗機でも洗えますが、日本人的感覚だと抵抗はあるでしょう。

 手洗いで問題ないです。

 ローラの着脱も簡単です。

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 仕組み的なメリット性は、先述のトレイ式で、ロボットに比べて結構「派手な」汚れも取りやすい部分です。

 ぞうきん・ちりとりを使うより手間がかからず、バキュームクリーナーほど大がかりではない点で「」な製品に思いました。

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 一方、注意点は、V12シリーズですがじゅうたん用のヘッド(モーターバークリーナーヘッド)が(現状)未付属である点です。

 恐らくですが、そのうち、「Dyson V12s Detect Slim Submarine Complete」あるいは、「Dyson V12s Detect Slim Submarine Absolute」などとして出るかもしれません。

 説明書には、モーターバーの説明もあったので。

 ただ、用途としては、例えば、ペットを買われているご自宅で「仕上げ」的に利用する場合が多いように思います。また、今のところ、この構成が「売れそう」に思います。

 一方、逆の話としてですが、お持ちのV12などにSubmarine ウェットローラーヘッドが取り付けられる(市販されるか)かですが、これは、機器互換性がないので無理です。

 あとの部分は、先ほどの機種と同じです。

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 付属品は、お馴染みの以上のセットです。

 ただ、下位機の場合、フロアドックが未付属になります。

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 結論的にいえば、広いリビング、あるいは、キッチンなどをお持ちのご家庭、あるいは、ペットを飼っているご家庭でふき掃除もしたい場合、良いセットに思います。

 水タンク量的に(バキュームクリーナーなどと比べて)家庭用の訴求だと思いますが、ある程度の面積(20-30畳)無給水・ノーバッテリー着脱で行けそうですので、小規模オフィスや自営業の方にもニーズはあるかもしれません。

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 【2023年発売】

 【下位機】

 22・Dyson V12s Detect Slim Submarine SV49 SU
   ¥45,797 楽天市場 (4/14執筆時)

重さ:2200グラム
定格電圧:  
仕事率:最大150W
モーター回転: 12.5万回/分
気筒数: 11気筒
標準駆動時間:約30分
集塵方式:サイクロン式
ヘッド:モーター式   
センサー:ゴミ量(高感度)
充電時間: 3 時間30分

 なお、サブマリン系については、あとから以上の廉価版がでました。

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 掃除機のヘッドも、1種類のみ付属です。Fluffy Opticクリーナーヘッド未付属で、下位仕様の(ライトがない)Slim Fluffyクリーナーヘッドになります。

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 付属品は、縦置きするためのフロアドックが未付属です。

 ただ、こちらの場合も、ファブリック用の毛絡み防止ツールは付属ですし、そう悪い構成には思えません。

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 結論的にいえば、ふき掃除目当てで変わる場合で、予算を節約したい場合、選択肢になりそうです。ただ、フロアドックは便利ですし、掃除機のライトもあって損はないので、できれば上位機が良いかなとは感じました。


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 【2023年発売】

 【通常製品】

 23・Dyson Gen5detect Absolute SV23 ABL
  ¥116,000 Amazon.co.jp (4/14執筆時)

 【限定色】(性能・付属品は同じ)SV46ABLEX

 24・Dyson Gen5detect Absolute SV23 ABL EX
   ¥69,800 楽天市場 (4/14執筆時)

重さ:3200グラム
定格電圧:
仕事率:最大262W
モーター回転: 12.5万回/分
気筒数: 14気筒
標準駆動時間:約30分
集塵方式:サイクロン式
ヘッド:モーター式  
センサー:床面検知+高感度ほこり
充電時間: 4 時間30分

 Dyson Gen5detect Absolute は、2023年にダイソンが発表した製品です。

 約2年ぶりに登場した最新製上位機で、今回はモーター出力が上がりました。

 本機は「Slim」の表現がない機種です。 

 重さに全くこだわらず、「パワーを最大」にした製品です。

 掃除機の重さは、3200グラムです(ソフトローラー時)。

 明らかに重いと言える数字です。じゅうたん用だと3.5kgです。

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 吸引力は、仕事率として、262W(262AW)です。

 言うまでもなく、「強力」であり、へたなキャニスター型より吸います。

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 今回はモーターが新型(Gen 5 Hyperdymiumモーター)になりました。

 従来の最高は、12.5万回転/分でしたが、約10%ほど回転数が上がりました。

 サイクロン気筒も、スリム系の11気筒に対して、14気筒です。

 総合的な、「吸う力」は、これらの部分で歴代最強クラスです。

 静音性も、2世代前にディフューザーの改良と、静音パーツの採用があり、昔の機種より改善しています。

 ただ、本機はモーター回転数が上がっているので、普通にかける際「不快音」という意味では問題ない様子ですが、マックスの騒音値としては旧機より上と言えます。実際、メーカー側も今回はあまり静音性を強調しません。

 掃除機のヘッドは、下位機同様で、2種類です。

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 第1に、Fluffy Opticクリーナーヘッド(ソフトローラー)です。

 フローリング〜毛の短いじゅうたん向けのもので、ゴミ発見用の緑色LEDを装備です。

 下位機種にもありました。

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 第2に、デジタル モーターバークリーナーヘッド(Digital Motorbar)です。

 こちらは、毛の長いじゅうたん向けの2022年登場の新ヘッドです。

 56個のコーム型ブレードが「毛絡み」を防止してしっかり吸引させる仕組みです。

 なお、「デジタル」という部分は、床面検知センサーの搭載を意味します。センサーの項目であとで説明します。

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 付属品は、下位機種と構成自体はだいたい同じです。

 ソファ・ベッド用の毛絡み防止スクリューツールも付属します。

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 立て掛け用のフロアドック(Floor Dok)も付属です。

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 ノズルは、ただ、隙間ノズルが「ビルトインコンビネーション隙間ノズル」です。

 写真のようにパイプ内蔵で、簡単に付けられる仕様です。日本企業の製品には似たような仕組みがよくありますが、ダイソンでは初めてです。 

 あとは、お馴染みのコンビネーションノズルとツールをしまうツールクリップという構成です。

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 センサーは、本機もピエゾ方式の高感度ゴミ量センサーです。

 上部モニターで確認もできます。

 その上で、先述のように、じゅうたん用のモーターヘッドに床面検知センサーも内蔵です。

 1回目記事こちら)の「選び方の基本」で書いた、「2つのセンサー」が双方とも備わります。2つとも備えるのは「珍しい」といえます。

 実際、じゅうたんを「強く吸う」には、床面検知センサーは便利です。一方、このセンサーだけの機種は、ゴミの取り残しが生じがちですが、ゴミ量センサーも付属などで、万全と言えます。

 床面検知センサーは、先述の「毛絡み防止」にも寄与します。 

 サイクロン分離方式は、こちらもゴミの圧縮機能を持たないものです。

 ただ、ダストカップが大容量なので、ゴミ捨ての頻度という点では、下位機種より楽です。

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 バッテリー持続時間は、エコモードで最大70分です。

 ただし、モーターヘッド非装着時の値なので、普通に使う場合(エコ 60分 中30分 強5分)です。下位機と同じ水準です。

 したがって、センサー連動のオートモード利用時に30分ほどと見ておけば良いかと思います。

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 バッテリー充電時間は、4.5時間と決して短いとは言えません。

 バッテリー自体は本機も着脱が簡単なので、使ってみて不便だったら、買い足せば良いかと思います。

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 清潔性の部分では、清潔性の部分では、HEPAフィルターを装備します。

 詳しくは【空気清浄機の選び方の基本の記事】で書いたのですが、そちらでも最高クラスの集塵率を誇るものです。

 なお、HEPAは高集じんであるため目詰まりしやすいという難点があります。1ヶ月に1度の水洗いが推奨されますが、やったほうが良いでしょう。

 消耗品扱いとされないので、まめな交換(買換)は不要です。

 なお、本機も、電源は(トリガー式ではなく)ボタン式です。

 掃除機の収納は、先述のように、本機も専用充電ドックが付属します。

---

 以上、ダイソDyson Gen5detectの紹介でした。

 スリム系のV12でも「長い毛のじゅうたん」に対応できますが、パワーは本機が上です。

 その上で、先述のセンサー面の工夫と、毛絡み防止機構があるので、じゅうたんに高度に対応できる機種と言えます。

 一方、難点と言えるのは重さです。ここ数年のモデルチェンジでは、重さを加減する方向性でしたが、若干また「方針転換」に思えます。

 ただ、ここまで本格的な製品ですし、重心バランスの作りは伝統的によいメーカーなので、ありと言えば「あり」には思います。

 Atlasの知り合いにもいますが、「徹底して取りたい」というかなりの「完璧主義」の方は、これほどの「吸いこむ力」がないと、押し歩く(キャニスター式の)掃除からの卒業は難しいかもしれません。

ーーー

 なお、吸引力を重視するタイプは、以下のような旧機の展開もあります。

 まだ、一部にアウトレット在庫があるため、順番に解説しておきます。

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 【2022年発売】(生産完了)

 〈型番:SV22 ABL2 B / SV22 ABL N〉

 25・Dyson V15 Detect Complete
   ¥109,905 楽天市場 (4/14執筆時)

重さ:2610グラム
定格電圧:
仕事率:最大230W
モーター回転: 12.5万回/分
気筒数: 14気筒
標準駆動時間:30分
集塵方式:サイクロン式
ヘッド:モーター式  
センサー:床面検知+高感度ほこり
充電時間: 4 時間30分

 第1に、Dyson V15 Detectです。

 2022年までのダイソンの最上位機だった機種でし、1つ上でみたDyson Gen5detect旧機種にあたります。

 掃除機の重さは、2610gです(ソフトローラー時)。

 本機も重めの機種ですが、新機種よりは「加減」があります。

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 吸引力は、230Wです。

 新機種のが若干良いですが、十分な強さです。

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 モーターは、12.5万回転/分の同社では「第4世代」にあたるDyson Hyperdymiumモーターです。新機種より10%ほど弱いですが、実際、じゅうたん用としても十分以上です。

 気筒は、本機も14気筒でした。

 202107071253.jpg

 掃除機のヘッドは、2種類です。

 フローリング向けのソフトローラー(レーザースリムフラフィクリーナーヘッド)と、毛の長いじゅうたんに利用できる、デジタル モーターバークリーナーヘッドです。

 新機種(Gen5detect)と比べると、フローリング用の仕様が異なります。

 ライトが緑色LEDはなく、緑色レーザーになります。

 照らす範囲はLEDより狭い(15cmほど)ですが、フローリングのホコリを可視化の度合いは、LEDよりです。

 先ほど書いたように、「劣化」させたと言うより、前方が遠くまで視認できたほうが「変な格好で掃除しなくて済む(=腰が痛くならない)」からに思えます。

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 付属品は、コンビネーションノズル隙間ノズルと、先ほど紹介した(ミニモーターヘッドの後継の小型ヘッドとなる)毛絡み防止スクリューツールです。

 ファブリック用の小型ヘッドもつきますし、充電ドックも付属です。この構成でも実用度は高いでしょう。

 バッテリー持続時間は、30分で、充電も4.5時間です。

 掃除機のセンサーも、上位機同様にダブルで搭載です。

---

 結論的にいえば、仕事率で新機種に及ばないにしても、若干軽い部分は評価できます。

 ヘッドもセンサーもそこまでの違いはないので、値段によっては「選べる」と言えます。

 ただ、2025年になってほぼ在庫が尽きてきたようなので、なにかしらのアウトレットセールがない限り、新機種を選ぶべきでしょう。

ーーー

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 【2018年発売】

 26・Dyson Cyclone V10 Fluffy (SV12 FF LF)
  ¥37,800 Amazon.co.jp (4/14執筆時)

 27・Dyson Cyclone V10 Fluffy Black SV12 FF LF BK
 28・Dyson Cyclone V10 Fluffy SV12 FF

  ¥37,700 楽天市場 (4/14執筆時)

重さ:2580グラム
定格電圧:
吸い込み仕事率: 130W
モーター回転: 12.5万回/分
気筒数: 15気筒
標準駆動時間:40分
集塵方式:サイクロン式
ヘッド:モーター式   
センサー:
充電時間: 3 時間30分

 第2に、V10 Fluffy SV12です。

 2018年発売の製品で、公式には展開終了の製品です。

 しかし、大手のデンキヤ、TVショッピングで「旧型番を使っての特別セール」で、本機はまだ見かけます。

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 掃除機の重さは、2580グラムです。

 多少加減がありますが、パワーは、推定130Wほどで、現行水準より弱いです。

 静音性の部分も、この世代の後に改良がなされたため、本機は劣るでしょう。

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 また、長い毛のじゅうたんに対応できるタイプの「ダイレクドドライブクリーナーヘッド」(左図)が付いた機種が終息しています。

 重さやパワーからして、現状ではかなり選びにくいです。

ーー

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 【2023年発売】(2019年モデルが元)

 29・Dyson V11 Fluffy SV15 FF BU
  ¥(39,800) 楽天市場 (4/14執筆時)

重さ:2960グラム
定格電圧:
吸い込み仕事率: 160W
モーター回転: 12.5万回/分
気筒数: 15気筒
標準駆動時間:40分
集塵方式:サイクロン式
ヘッド:モーター式   
センサー:
充電時間: 3 時間30分

 第3に、V11 Fluffy SV15 です。

 一時期再販されていた、2019年機ベースのアウトレットです。また復活する可能性があるので、記事は残しています。 

 重さは、2960グラムです。

 V10世代より重かったと言えます。

 ヘッドは、今だと、フローリング向けの「Fluffyクリーナーヘッド」が付属するモデルだけの展開です。

 じゅうたん非対応でこの重さだと若干躊躇する部分はあります。

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 ただ、安めである点と、ソファ・ベッド用のミニモーターヘッドが、新しい「毛絡み防止スクリューツール」に更新されている部分は、ワンポイントです。

--

 結論的にいえば、重さが全く気にならない「力持ち」ならば、値段面で選択肢になるでしょう。重心バランスの配慮はありますから。

次回に続く!
コードレス掃除機のおすすめは結論的にこれ!

 というわけで、今回は、強力なコードレスの掃除機の比較の3回目記事でした。

 しかし、記事はまだまだ「続き」ます。

  180712-0055-28%.png

4・強力なコードレス掃除機の比較 (4)
 4-1:シャーク〈米国〉
 4-2:Tineco〈中国〉
 4-3:ケルヒャー〈ドイツ〉
 4-4:AQUA〈日本〉
5・おすすめコードレス掃除機
 5-1:おすすめ機種の提案【結論】

 続く、4回目記事こちら)では、シャークほか、海外企業のじゅうたん対応の強力機種を中心に、紹介していきます。

吸引力の強さ  ★★★★★
バッテリー量  ★★★★★
掃除機の軽さ  ★★★★★
ヘッドの性能  ★★★★★
センサー性能  ★★★★★
ゴミ箱のサイズ ★★★★★
総合評価    ★★★★★

 その上で、最後の「結論編」(こちら)では、全てのコードレス掃除機について、上表のようなポイントから、Atlasのおすすめ機種!を提案していきます。

 引き続きよろしくお願いします。

 4回目記事は→こちら

posted by Atlas at 01:11 | 掃除機・掃除用品

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