1回目記事からの続きです→こちら
3-1・キヤノンのVlog向けカメラ

3回目記事のトップバッターは、キヤノンのカメラです。同社も老舗光学メーカーです。
VLOG向けと銘打ったモデルは、ソニーと同じで、コンデジベースと、ミラーレスの展開です。
1・Vlog 動画向けカメラの比較(1)
1-1:選び方の基本の説明【導入】
1-2:ソニー
2・Vlog 動画向けカメラの比較(2)
2-1:ソニー〈続き〉
2-2:パナソニック
3・Vlog 動画向けカメラの比較 (3)
3-1:キヤノン
3-2:ニコン
4・Vlog 動画向けカメラの比較 (4)
3-2:富士フイルム
3-3:最終的なおすすめの提案【結論】
今回も、1回目記事の冒頭(こちら)で示した「選び方の基本」に基づいて説明していきます。
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なお、以下では、高評価できるポイントは赤系の文字色で、イマイチなところは青字で表記していきます。

【2023年発売】
【カメラのみ】
36・CANON PowerShot V10 PSV10SL
36・CANON PowerShot V10 PSV10BK
¥54,000 Amazon.co.jp (10/14執筆時)
【トライポッドグリップキット】(黒のみ)
36・CANON PowerShot V10 PSV10TRIPODKITBK
¥56,909 Amazon.co.jp (10/14執筆時)
タイプ:コンデジ型
撮像素子:1型CMOS(裏面照射型)
広角側の明るさ:F2.8
望遠側の明るさ:
画素数:2090万画素
光学ズーム:1倍
焦点距離 :19mm相当
手ぶれ補正:電子式
液晶モニター:2型タッチパネル(46万画素)
ファインダー:なし
AF:コントラスト式
連写速度:
動画:4K/30p
重さ:211g+163g
Canon Vlogカメラ PowerShot V10 は、キヤノンのVlog特化型のカメラです。
タイプは、コンデジ型です。
各社ともコンデジ事業が縮小・撤退で、格安・小型で出せる企業は限られていますが、キヤノンは「今でも出せる」企業です。
小型のユニーク系が得意なので「出すかな」と思っていたのですが、出ました。

本体の重さは、電池込みで211グラムです。
トライポッドグリップを使っての撮影の場合、その重さを含めて374gとなります。
コンデジ式のVLOGカメラだと、発売時「最軽量」でしょう。
本機の場合、トライポッドグリップ付属モデルはありますが、「手持ち」しやすい本体形状なので、「なし」のモデルのが需要がありそうです。
動画撮影機能は、4K動画/30pの撮影に対応します(120Mbps/60Mbps)。
100Mbps配信用の映像もつくれます。
一方、画素数は2090万画素ですが、有効画素数は1310万画素です。
また、ソニーのような、オーバーサンプリングの記載はないです。
スローモーションなどの効果もないのですが、先述のように「手持ちで気軽に」という感じなので「あり」でしょう。

Vlog向け機能は、あまり目立つ機能はないです。
美肌機能ほどでしょう。
ただ、カラーフィルターは、わりと充実します(合計14)。
音声録音は、対応です。
小型ながら、3マイクです。うち1マイクはノイズキャンセル用です。

撮影方法は、純正のトライポッドグリップ HG-100TBRが付属するモデルもあります(右図)。その場合、グリップほか、三脚的にも使えます。
ただ、冒頭書いたように、ポケットインして持ち歩き「手持ちで便利」な機種には思えます。

モニターは、1型のタッチパネルです。
あまり大きくないですし、解像度もあまり良くはないです。
ただ、チルト稼働するので、セルフィなどはやりやすいです。

撮像素子は、1型を採用します。
ここはポイントで、少し安めながら、ソニー機と並びます。
しっかり夜間に強い「裏面照射型」です。
画素数は、先述のように2100万画素です。

常用ISO感度は、動画時に、最高ISO6400です。
また、4Kだと最高ISO3200と落ちます。
あまり良くないですが、レンズと撮像素子の部分で対策はあるので、4Kでないならば、写真のような感じでも大丈夫だとは思います。
ズーム倍率は、ただし、1倍です(ズームなし)。
画角は19mm相当なので広角側に広く撮れる感じです。
「自分撮り」というより、「友人と撮り」のような感じに便利でしょう。
レンズの明るさは、F値2.8です。
及第点でしょう。ただ、芸術的なボケ味をだすためのレンズとはいえません。

手ぶれ補正は、電子式(アクティブ)です。
先述のように、動画の場合、この仕様でも「まあよい」と言えます。
オート撮影モードは、搭載です。
動画用のモードは「美肌動画」という補正機能があります。ようするに、肌色の補正ですが、ぼかすので、解像感は減ります。
連写は、特段説明がないです。
本機は静止画撮影はあまり重視しないので、問題ないです。

オートフォーカスは、一方、コントラストAFです。
最近はスマホでも位相差を搭載しますし、この部分は値段なりという感じです。

顔検出機能は、対応で、追尾も可脳です。
ただし、瞳の検出には対応できないので、精度はイマイチです。
美肌撮影機能は、先述のように、動画・静止画双方に付属します。

ネットワーク機能は、Wi-Fi とBluetooth LE 4.2です。
同社のCamera Connectアプリでライブ配信にも対応できます。
内蔵のWi-Fiでスマホにつなげ、そのままスマホ回線(あるいはWi-Fi)で配信するイメージです。同社もBluetoothからのシームレスなWi-Fi接続に対応します。
位置情報の取得もできるため、便利といえます。
規格的にもBluetooth LEなので、スマホのバッテリーの減りも少ないでしょう。

キャノン PD-E1
¥(10,310) 楽天市場 (10/14執筆時)
バッテリーは、注意点で、本機は内蔵式です。
へたったら、メーカー修理になる部分が注意でしょう。付属のUSB-CケーブルでPCなどで充電するほか、別売の電源ケーブルでも充電できます。
充電時間は、約1時間50分で、給電中も利用できるため、配信には大きな問題ないでしょう。

連続撮影時間は、バッテリー自体の実撮影時間としては、55分です。
温度面での、継続時間の目安は示されません。ただ、9段階のメーターで電断の目安は示されます。
一方、先述の「美肌動画」を4K/30Pで利用する場合、最長5分の目安です。プロセッサ処理で通常より発熱するためでしょう。また、このモードを高湿状況で利用する場合、「レンズ内部に結露が発生すること」があるとの注意です。
あまり見慣れない表記で「不吉」です。レンズはカビるので注意点といえます。
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以上、キャノンのPowerShot V10の紹介でした。小型で持ち運びやすいコンセプトの製品です。
たあ、本機の場合、高性能スマホの動画撮影機能が「ライバル」でしょう。
iPhone系では、1型撮像素子はまだスマホでは実装できていないですし、その部分で少し強みはあります。ただ、ズームがないのと、プロセッサ由来の画質面での補間技術を含めると、必ずしも高性能とも言えないのが、難しいところです。
ただ、モニターが可動式で、セルフィはしやすいです。ある種の「ファッション」としてカメラを持ち運ぶにしても、コンパクトで「格好良い」といえます。
本格的なVLOGカメラとは言えませんが、カジュアルなガジェットとしてはうまく作れているように見えます。個人的にはこうした製品は好きです。

【2025年発売】(補足予定)
37・CANON PowerShot V1 6390C001
¥129,760 楽天市場 (3/18執筆時)
タイプ:コンデジ型
光学ズーム:3.1倍
撮像素子:1.4型CMOS
広角側の明るさ:F2.8
望遠側の明るさ:F4.5
画素数:2390万画素
焦点距離 :16mm〜50mm
手ぶれ補正:電子式+光学式(2軸 5段)
モニター:3型タッチパネル(104万)
ファインダー:なし
AF:デュアルピクセルCMOSAF (425点)
連写:約8.2コマ/秒
動画:4K(60p)
重さ:426g+163g
PowerShot V1 は、キヤノンの「ビデオコミュニケーションモデル」として売る製品です。
タイプは、コンデジ型です。
このタイプの上位機です。
ただ、後述するように、コンデジ型としてはやや重いです。

画像エンジンは、2020年登場のDiGICXです。
同社の一眼(フルサイズミラーレスのR50・R10・R7など)の上位機でも採用される上位クラスのエンジンです。
この部分で新しいので、補正については、登場時(2025年)同社の PowerShotシリーズでは、画像補正部分ほかで、近年の技術の恩恵を得られています。

本体の重さは、電池・カード込みで426gです。
コンデジ型のVlogとしては、既にみたソニー機に比べても重めです。
ただ、Vlog向けのミラーレスよりだいぶ軽いと言えます。
実際、それらの中間的なニーズを欲する方に向けたものかと思います。
撮像素子は、1.4型 CMOSです。
ソニー機(1型)より、若干大きくしています。
ミラーレス(フォーサーズ)以上、1型未満と言ったところです。
画素数は、総画素数で2390万画素(動画撮影時:1870万)です。

動画撮影機能は、4K動画(60フレーム/秒)に対応します。
本機の場合、クロップ(切り出し)しての4K/60Pです。
その点で言えば「1型相当」なのですが、後ほど書く、被写体追尾ISを採用するほか、大きいことによる利点はあります。

なお、4K撮影に必要な画素数より画素数が多いことを活かして、5.7Kオーバーサンプリングも対応です。
他社でも観られる機能性ですが、4K/30P撮影時の解像感が高まります。

・CANON DM-E1D
¥27,595 楽天市場 (3/18執筆時)
音声録音は、一方、内蔵マイクは未搭載です。
このあたりもソニーのコンデジ型とは思想が異なる部分です。
上述の指向性ステレオマイクロホンをアクセサリシューに付けて使う方法を、同社は提案します。

・CANON DM-E1D
¥9,718 楽天市場 (3/18執筆時)
撮影方法は、具体的な提案はないです。
一応(ジンバルではない)トライポッドグリップが用意されます。
重さは163gです。先述のスピーカー(136g)も付けるとすると、コンデジ型である利点は、あまりないと言えます。
結論的にいえば、本機は、どちらかと言えば、「手持ち」で気軽に動画を撮るような使いかにおいて「便利」な製品に思えます。
最後に改めてまとめます。

ズーム倍率は、光学3.1倍ズームです。
焦点距離は、35mm換算で16〜50mmです(動画:17〜52mm)。
望遠側の倍率より、広角側の広さがむしろ目に入ります。
スマホもですが、最近では広く撮れた方が使い勝手が良いところはあります。
レンズの明るさは、広角側でF2.8、望遠側でもF4.5です。
HDR機能は、対応です。
ISO感度は、常用感度で、100〜32800の幅です(動画:ISO 12800)。
夜間撮影などは優秀な製品です。

手ぶれ補正は、電子式(動画電子IS)と光学式(2軸)を併用する手ぶれ補正です。
大ブレを光学式が担うタイプです。
ただ、水平補正と手ぶれは併用不可です。後述する被写体追尾を行う場合も、電子式補正が使えない仕様です。やや制限が多いです。
静止画(写真)用の手ぶれ補正は、光学式の2軸です。
写真撮影時に5段(中央)表記であり、そこそこ良いです。

オートフォーカスは、デュアルピクセルCMOS AF II for PowerShotです。
測距点は、425点と言えます(動画時376点)。
正確には3431ポジションから、カメラ制御として最大425分割(動画時3139ポジション)です。
いずれにしても、コンデジでは最高クラスです。
コンデジの場合、ソニーほかは「ハイブリッドAF」という、位相差AFとコントラストAFを併用するセンサーを採用します。
キヤノンの場合、像面位相差AFの改良版といえるデュアルピクセルCMOSAFにこだわります。
同社によると(レンズの行き来がある)ため、ハイブリッドAFでも合焦速度は遅れるとします。それを解決するために、(あえて)像面位相差AFを研ぎ澄ましたわけです。

実際、この技術の第2世代機にあたる本機は、画面の90%の領域で像面位相差AFが働きます。
追尾AF(サーボAF)にも対応です。
顔検出機能は、装備します。
瞳検出も対応します。

被写体追尾は、一方、被写体追尾ISという機能性があります。
スマホやPCカメラではAI世代になってからお馴染みな機能性ですが、キヤノンでは本機で初搭載です。
ようするに、撮影時に被写体が動いても、常にセンターなど指定位置に固定して、切り出し(クロップ)します。
この部分は、センサーサイズの大きさをうまく活かした形で、動画用として、ワンポイントです。

オート撮影モードは、シーンインテリジェントオート搭載です。
動画でも使えます。
一方、シーンインテリジェントオート時、特に、夜間、逆光時の場合、強力な補正を行う「アドバンスA+」も、同社のミラーレス同様に搭載です。
こうした部分で、優れるのも、新エンジンの恩恵です。

そのほか、美肌補正、レビュー動画用補正、手ぶれ動画補正など、各社ともお馴染みになってきた機能性は、網羅します。
液晶モニターは、3.0型のチルト式液晶です。
チルト式液晶は、アングルを変えたり「セルフポートレート撮影」ができ便利です。
その上でタッチパネルも採用されている点で、上級です。
ピント合わせが直感的にできます。
ファインダーは、付属しません。

ネットワーク機能は、Wi-Fi機能・Bluetooth(LE)・USB有線が搭載です。
同社アプリ(Canon Camera Connect)で接続も用意で、無線でのライブ配信も対応です。
そのほか、キャノンは自社でクラウド(mage.canon)を用意します。無料で30日間ストレージ保存ができるほか、AIによる静止画の自動仕分けや、自身のPCあるいは、外部サービス(Google Photos YouTube Flickrなど)への自動転送も対応です。

連続撮影時間は、外気23度時の動作可能時間として、4K/60Pで45分です。
自動電源オフ温度を「高」に設定する場合、2時間以上というスペックです。

本機の場合、コンデジはかなり大きいと言える冷却ファンが内蔵で、それによって効果的に冷やせるからです。
ウェアラブルカメラベースの超小型「ビデオカメラ」に比べてですが、この部分も特長です。
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以上、キヤノンの PowerShot V1の紹介でした。
Vlog専用(特化型)で考えると、色々な部分で、詰めが甘い感じがある製品です。重さのサイズ感、あるいは、手持ち時の若干手ぶれ部分の弱さについては特にそう言えます。
本機は、原型機となるコンデジを、動画に対応するようカスタマイズした感じの製品で、イチから「動画用」として作られた機種ではないからです。
しかし、コンデジながら、冷却ファン搭載というのは見どころでしょう。
季節問わず、ある程度長時間「放って」撮れるため、その部分に注目する場合、割と良いと言えます。
一方、本機は【高級コンデジの比較】でも取りあげている機首ですが、写真(静止画)用と考えると、現行のコンデジの中ではかなり評価できる機首です。
その点をふまえると、普段は写真だが、手持ちなどで、動画「も」撮るというような用途なら良いように思います。
Vlog動画用としてはイマイチながら、ちょっと高級な「旅カメラ」あるいは、被写体追尾ISを有効に活かした、「子供撮り、ペット撮り」などには、良さそうに思います。
ニーズはあるでしょう。

【2025年発売】
【 RF-S14-30 IS STM PZ レンズキット】
38・CANON EOS R50 V RF-S14-30PZ
¥126,200 Amazon.co.jp (10/14執筆時)
【ボディのみ】
39・CANON EOS R50 V EOSR50V
¥101,700 Amazon.co.jp (10/14執筆時)
タイプ:ミラーレス型
撮像素子:APS-C
画素数:2410万画素
手ぶれ補正:2軸(レンズ)
ファインダー:
AF:デュアルピクセルCMOS AF II
連写速度:7.6コマ/秒
動画: 4Kクロップ(60p)
液晶モニター:3型タッチパネル(104万)
大きさ:119.3×73.7×45.2mm
重さ:370g+130g
EOS R50Vは、キヤノンのVlog動画用のミラーレスです。
もともと、静止画用にでていたEOS R50をVlog向けに改良したものです。

重さは、370gです。
セットレンズは130gですので、合わせるとちょうど500gです。
ソニーのAPS-C機より多少重いかなとは思います。
もともと原型にしたカメラ(EOS R50)の限界でもありますが、それもあってか、本機は「手持ち」より、「据置」で便利な仕様に「振った」感じで、個性をつけている感じです。

CANON トライポッドグリップ HG-100TBR
¥10,700 Amazon.co.jp (10/14執筆時)
純正のグリップは、コントローラー込みで179gです。

動画は、こちらは、4Kクロップ時で、60Pに対応させています。
フルHDだと120Pに対応できます。
ただ、4K撮影時はクロップなので、画角・被写体深度やノイズなどは、リアル対応(全画素)の場合とは違います。
エンジンの更新はなかったので、ここは仕方ないでしょうが、シンプルに「画質」だけでいえば、本機も4K/30P機です。
そのほか、動画専用機なので、あとで編集しやすい、フラットで色味の薄いLog記録の規格部分で、動画編集に強い仕様にしています(10bit・4:2:2記録、 Canon Log 3 )。
同社もソニーと同じで、解像度の高さを活かして、6Kオーバーサンプリングで、4K動画の解像感をあげる仕組みがあります。

一方、Log記録した編集用画像(あえて色味の薄くして破綻可能性を減らした画像)を、カメラ内でLUT(Look-Up Table)を適用して記録する機能性もあります(LUTプレビュー)。
編集不要で使えますし、その場で完成時点の色確認もできます。
ただ、このグレードの場合、焼付け自体はカメラ内ではできません。できる機種は、他社でももう少し高級な機種ですし、ログ撮影できるだけ良い感じです。

Vlog向け機能は、レビュー用動画モードとして、被写体に近い場合、商品にピントを合わせる「レビュー用動画モード」が搭載です。
そのほか、持ち歩き時の自動水平補正や、お馴染みの美肌モードなどがあります。

キヤノン ステレオマイクロホン DM-E1D
¥26,599 Amazon.co.jp (10/14執筆時)
音声録音も、ウインドカット対応のステレオマイクはあります。
ただ、集音に特別な工夫はないので、マルチアクセサリーシュー経由での外部機器をつけるのが良いかと思います。
純正は、砲台型の指向性マイクです。合わないようならば、サードパーティー製でも良いでしょう。

モニターは、104万画素のタッチパネルを採用です。
バリアングル式で、開角175度、手前90度・奥側180度まで回転します。
180度回しての「セルフポートレート」など、撮影の自由度が高い仕様です。

一方、本機は、本体前面に、正面撮影や、縦撮りに使いやすい動画撮影ボタンと、状況が見える、タリーランプなどの装備が加わっています。
スタジオ機材のような、タリーランプの採用は、パナソニックなど先例がないわけでもないですが、録画中以外の点滅状況(待機ほか)もわかるのは、わりと珍しいかと思います。 
撮像素子は、APS-Cサイズです。
「撮像素子」は、「画質の決め手」になるという点でカメラで最も重要なパーツです。これは、純粋に、大きければ大きいほど、高画質です。
パナソニックやオリンパスが採用するフォーサーズよりも大きいため、取り込める情報量が多く、画質は良いです。
画素数は、2420万画素と、入門機としては優秀です。
画素数が増えると、ノイズが増加するというデメリットがあります。
しかし、同社の場合、画像エンジンDIGIC Xの処理能力で解決させています。
常用ISO感度は、この画素数でも最大ISO 100-32000です。
キヤノンのミラーレスは、伝統的にこの部分の性能は重視で、暗い場所での撮影は大得意です。

HDR機能も、対応です。
スマホなどでお馴染みの、写真合成機能で、あると逆光時などに有利です。
合成枚数が各社違いますが、本機は3枚合成なので、この分野の先駆けといえるソニーと同等で、優秀です。
一方、本機は、HDR PQ撮影ができます。
HDR PQ撮影は、【4K液晶テレビの比較記事】や【4Kモニターの比較記事】で説明した、最新のHDR対応モニターで写真を表示する場合、パネルの持つ輝度表現力を活かせるという撮影方式です。
本機の場合、撮影モードの選択でHDRモードとHDR PQの「重ねがけ」ができます。

併用した場合、対応パネルで表示するとき、モニターの輝度表現(ダイナミックレンジ)がより「活かせる」ということになります。

最近は、PC用だと、ピーク輝度が1000ニト(HDR1000)を超えるHDRモニターも出ているので、そういったものを活かせると言えます。
また、3枚合成も、JPEGではなくHEIFで行うので、写真データ自体がもつ情報量(表現力)もアップしたといえるかと思います。

オートフォーカスも、本機の見所です。
なお、オートフォーカスは、性能が良いほど、ピント合わせが高精度・高速となり、動く被写体への強さが増します。
キヤノンの場合、像面位相差AFの改良版といえるデュアルピクセルCMOS AF IIです。
各社とも上位機には「ハイブリッドAF」という、位相差AFとコントラストAFを併用するセンサーを採用する場合が多いです。
しかし、キャノンは、デュアルピクセルCMOSAFにこだわります。
同社によると(レンズの行き来がある)ため、ハイブリッドAFでも合焦速度は遅れるとします。
それを解決するために、(あえて)像面位相差AFを研ぎ澄ましたということです。

(そもそも)コントラストAFがないため、合焦するまで「行ったり来たり」がほぼなくなるので、速いでしょう。

測距点は、エリアで言えば651分割です。
新エンジンで伸びた部分です。測距エリアも100%です。デュアルピクセルCMOSAFが「第2世代」になり、この部分が良くなりました。
「ハイブリッドAF」と単純に比較はできませんが、センサーが誤判断で「コントラストAF側」を使ってしまう可能性を織り込めば、キャノン方式も良いと思います。
オートフォーカスは、デュアルピクセルCMOS AF IIを搭載します。
そのため、位相差AFだけで高速に合焦できます。
暗い場所でのAFの効きは、最大でEV-4ですので、ここも良いです。

顔検出機能は、本機も、瞳検知に対応します。
本機の場合、追従時も(顔や人体ではなく)瞳を追える精度があるため、瞳サーボAFという名前になります。

動く瞳の追尾もできる水準は、上位機に限られるので高度と言えます。
瞳・顔に加えて「頭部・動体検出」に対応します。左右の瞳も、通常は近い方の瞳ですが、タッチパネルでの選択ができます。

そのほか、一部の動物(犬・猫・鳥)検出にも対応します。
動物も「瞳・顔・全身検出」対応なので、ペット撮りなどには向くでしょう。動画時も、顔レベルですが追尾します。乗り物優先として、レースカー・バイクの検出も可能です。
かなり高機能です。
2021年前後以降、ディープラーニング技術の進展で、各社とも識別できる物体がかなり増えました。
フルサイズ機を含めて見ると、他社の場合、飛行機・鉄道などに対応するものも出てきたので、最近はこの部分の対応力で「競争」している印象です。

連写は、追尾AF(サーボAF)時でも7.6コマ/秒です。
ワンショットAF時は12コマ/妙です。
シャッターは、前幕にメカシャッターがない仕様です。そのため、電子先幕と電子シャッターしか選べません。
ミラーレスの場合、この2つが使えれば問題ないとは思いますが、弊害はゼロでもないでしょうし、こだわる場合は本機の注意点です。
フラッシュ・ファインダーは、ありません。

手ぶれ補正は、静止画の場合は、ボディ内補正がなくレンズ内手ぶれ補正です(2軸)です。
型番に「IS」とある対応レンズを使う限りにおいて、2軸補正になります。
動画の補正も動同様(光学式IS)ですが、動画のみ電子式も併用できる形です。
ただ、利用する場合、クロップが生じるので画質は少し落ちます。

ただ、動画撮影に限定して言えば、レンズの2軸補正と動画電子IS(Digital IS)を併用します。
写真だと、「ボディ内5軸補正(IBIS)」のように見えますが、撮像素子自体を物理的に動かすわけではない、デジタル式なので、クロップは生じますので、画質は落ちます。

ネットワーク機能は、Wi-FiとBluetoothLEに両対応です。
スマホからのA-GPSの位置情報の取得や、スマホへの写真の自動転送にも対応し、現在的には「最高クラス」の使い勝手です。

1・RF-S18-45mm F4.5-6.3 IS STM PZ
レンズは、以上のレンズがセットされます。
35mm換算で29-72mmの標準ズームで、重さは130gです。レンズは7群7枚です。
ISなので、手ぶれ補正(4.0段)に対応できます。
なお、本機は、パワーズーム(PZ)なので、ズーミングが「しなやか」で、動画向きです。

ライブストリーミングは、USBケーブルで有線接続することで対応できます。
ただし、フルHDまでで、4Kライブストリーミングは非対応です。
その際の給電は、バッテリー量が少なめなので、USB給電(USB-C PD)を使うか、純正のACアダプタ+DCカプラー(DR-E18)の併用を同社は推奨しています。
バッテリーパック LP-E17
¥5,302 楽天市場 (10/14執筆時)
予備バッテリーは上記のものです。
バッテリー量は、一方、本機はそこまで多くない(LP-E17:1,040mAh)です。
4K撮影で、45分前後でしょうから、長時間録画に使う場合は、USBバッテリー(USB-PD)で給電しながら使う感じです。
連続撮影時間は、、本機の場合、単体で2時間の長時間撮影に対応とされます。
ただ、4Kクロップ/60Pは例外で、これは4K/30P時の話ですが、それでも長いです。
この部分は、解決したメーカーはないので、むしろワンポイントでしょう。
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以上、キヤノンのEOS R50Vの紹介でした。
同社のミラーレスだと初めてのVlog動画専用設計機です。
ただ、原型とした機種自体の限界もあり、手持ちだと手ぶれ補正が弱いので、動画撮影に向くとしても、商品撮影などの固定利用かと思います。
固定して利用する用途では、ライブ配信も対応できますし、何より、小型単体で、別の装備なしに、長時間使える部分は魅力でしょう。
また、Log撮影をする場合、カメラ内でLUTが確認できる機種はわりと少ないので、
3-2・ニコンのVlog向けカメラ

続いて、ニコンのカメラです。
日本の老舗光学メーカーで、昔からカメラを製造しています。
同社は、ミラーレス一眼をベースにした製品をVlog用としています。

【2022年発売】
【12-28 PZ VR レンズキット】
44・ ニコン Z 30 Z30LK12-28
¥104,159 Amazon.co.jp (10/14執筆時)
【16-50 VR レンズキット】
45・ ニコン Z 30 Z30LK
¥96,456 Amazon.co.jp (10/14執筆時)
【ダブルズームキット】
46・ ニコン Z 30 Z30WZ
¥131,000 Amazon.co.jp (10/14執筆時)
【ボディのみ】
47・ ニコン Z 30
¥89,859 Amazon.co.jp (10/14執筆時)
タイプ:ミラーレス型
撮像素子:APS-C
広角側の明るさ:F3.5
望遠側の明るさ:F6.3
画素数:2088万画素
光学ズーム:3.1倍
焦点距離 :16-50mm
手ぶれ補正:2軸(レンズ内補整)
モニター:3型タッチパネル(184万)
ファインダー:
AF:ハイブリッドAF(209点)
連写速度:5コマ/秒
動画:4K/30p
重さ:405g+135g+200g
Z30は、ニコンが開発したVlog向けのカメラです。
タイプは、ミラーレス一眼型です。
望遠レンズとのセット(ダブルズーム)もありますが、Vlog用で望遠レンズを使う方も限られそうなので、16-50 VR レンズキットを基本に紹介します。
ただ、レンズ紹介の部分で、ダブルズーム機もふれます。

本体の重さは、バッテリー込みで405gです。
その上で、3.1倍のレンズ(16-50 VR )の重さが135gなので、合わせると535gです。
これに後述する同社の「おすすめ」のグリップを装備すると740gです。
ニコンは、Vlog用が最後発なのでもう少し軽量化をしてくるかと思ったのですが、逆に重めでした。

動画撮影機能は、4K動画の撮影に対応です。
本機も、30フレーム/秒ですので、他社と横並びです。
一方、スローモーション撮影など基本的な機能はありますが、動画撮影向けに独自性の強い機能はまり見られません。

Vlog向け機能は、それ専用という意味では、ボタンやダイヤルの工夫はあまりないです。
ただ、オート時に露出(ボケ味)を調整する露出調整用ボタンほか、ショートカット用のボタンが、手前にもあるなど、カメラに詳しい中級者以上は「便利」と思えるだろう工夫があります。
ただ、簡単に感覚的に使いたい初心者向けではないので、しっかり意図を持ってカスタマイズできる方に向くと言えます。
なお、編集向けのログ記録(ログ撮影)は対応ですが、カメラ内でのプレビューも、焼付けもできない仕様です。

SENNHEISER MKE200
¥11,891 Amazon.co.jp (10/14執筆時)
音声録音は、内蔵のステレオマイクを装備です。
ただ、性能部分で同社は特段強調はせず、基本「オマケ」です。
こだわりたい方は別に買うので、この仕様でも良いと言えば良いかとは思います。
実際、他社ですが、Vlog用にはドイツのゼンハイザーのMKE200を推奨しています。写真だと、SmallRig トライポッドグリップ3070を付けた使い方になります。

SmallRig Nikon Z 30 用 ウィンドマフ 3859
¥9,171 Amazon.co.jp (10/14執筆時)
ウインドマフも別売で、こちらが推奨です。
この部分だけで言えば、(自社内に音響部門もある)他社に負けます。
パナソニックのトラッキングモードなど、面白い工夫もないです。

【リモコンML-L7セット】
SmallRig トライポッドグリップ3070
¥7,550 楽天市場 (10/14執筆時)
撮影方法は、他社と同じです。
グリップは、先ほどもふれたパートナー企業の SmallRigの利用を提案します。
グリップの重さは、約200gです。

撮像素子は、APSーC型です。
ソニーと同じで、パナソニックのフォーサーズより大きめです。
ようするに、画質に対する潜在能力は、ソニー同様に高めです。
画素数は、2088万画素です。
ISO感度は、オートでISO51200です。
ニコンは、割とここは重視している企業で、条件の悪い場所(暗い場所など)だと、力を発揮します。

1・NIKKOR Z DX 16-50mm f/3.5-6.3 VR
2・NIKKOR Z DX 50-250mm f/4.5-6.3 VR
3・NIKKOR Z DX 12-28mm f/3.5-5.6 PZ VR
ズーム倍率は、先ほど説明したように、16-50mmを利用して3.1倍です。
ダブルズーム機だと、これに5倍の50-250mmがつきますが、Vlog用といえるかは微妙です。レンズの重さは400gと重めですので。
一方、あとから出た「Z 30 12-28 PZ VR レンズキット」は、超広角よりのズームレンズです。
広く撮れる部分と、「パワーズーム(PZ)」で、ズームがしなやかな部分で、Vlog向きには需要がありそうです。
レンズの明るさは、16-50mmは、広範囲が撮れる広角側でF値3.5で、ズーム側でF6.3です。
倍率を含めてソニーに付属していたレンズとだいたい同じ倍率ですが、望遠側が少し暗めです。

ただ、同社の場合も、交換レンズ(Zマウント)のラインナップは多いので、自分にあうものはあるかもしれません。

手ぶれ補正機能は、搭載です。
ニコンは、レンズ内蔵式の2軸補正です。
上位機だと、ボディ内補整を搭載する機種もありますが、本機は不採用です。
ミラーレスの場合、レンズ補正より、ボディ5軸のほうが写真でも性能が上ですので、この部分はマイナスです。
動画専用の手ぶれ補正機構も付けていません。

オートフォーカス(ピント合わせ)は、優れます。
ニコンは、像面位相差AFとコントラストAFを組み合わせたハイブリッドAFです。

ミラーレスにおいて、ハイブリッドAF式は、「最高性能」と言っても良い方式です。
同じ方式のソニーに比べると、位相差AFのほうの測距点として言えば209点ではあります。
ただ、単純にスペックだけで決まる部分でもないですし、十分でしょう。

顔検出機能は、顔・瞳認識AFを持ちます。
ソニーのように「両目」の区別はできないものの、一般的な瞳AF/動物AFには、対応できます。
なお、瞳レベルの追尾はしませんが、顔単位で追尾可能です。
連写は、ただし、メカシャッター時の追尾AFで5コマ/秒です。
動画にはあまり関係ない部分です。
オート撮影モードは、細かいシーンを調整できるという意味は非搭載です。

モニターは、3型のタッチパネルで、しっかり稼動するバリアングル式です。
チルト式より可動範囲が広く、単純に「自撮り」できるだけではなく、ローアングル・ハイアングルなどに対応できます。
ファインダーは、未付属になります。
先述のように、マイクほかを自製しない機種です。他社製品との互換性のため、上部をできるだけシンプルにするため、あるいは、重さの問題からだと思います。

ネットワークは、Wi-Fiのほか、Bluetooth LEを搭載します。
ニコンの場合は、200万画素のサムネイル画像のみBluetoothでスマホに自動転送する方式です。
ただ、Bluetoothからシームレスに(回線の太い)Wi-Fi接続移行できないので、あくまで確認や、気軽に友人に送るための機能です。
動画は、外出先の場合、Wi-Fiでアドホックにつなげる必要があるので、転送は不便でしょう。
そのほか、スマホのA-GPSから、撮影位置情報の自動取得に対応します。
ライブストリーミングは、未対応です。

バッテリーパック EN-EL25
¥5,050 楽天市場 (10/14執筆時)
連続撮影時間は、バッテリーの保ちという意味では、動画モードで75分というスペックです。
一方、記録時間としては、フルHDでも125分と長めの数字です。実際温度上昇時には他社機同様に止まるでしょう。ただ、4Kだと、目安時間は35分ですので、(小型化を過度にしなかった恩恵か)他社よりは割と長めに出しています。
また、温度が高いと、本機も「温度上昇警告」がでて、カウントダウン後、撮影が止まります。
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以上、ニコンのZ30の紹介でした。
Vlog向けのミラーレスは各社とも、完全に新作というモデルではなく、既存機の「改良」で発売しています。
ニコンは最後発で出しましたが、時間的余裕が合った割に、他社に比べてもVlog向けの独自の工夫がほぼないです。
重さの部分を含めて、原型機がこの目的にあまり向いたものではなかったことと、音響・動画関連の部門がない点で、先行2社にそもそも負けている気もします。
あえて言えば、既にニコンのレンズを持っている方が、「Vlogデビュー」の際に買われたら良い、という機種です。
【2024年発売】
【24-70mmレンズキット】
48・ニコン ZR ZRLK24-70
¥340,000 Amazon.co.jp (10/14執筆時)
【ボディのみ】
49・ ニコン ZR ボディ
¥272,000 Amazon.co.jp (10/14執筆時)
タイプ:ミラーレス型
撮像素子:フルサイズ
広角側の明るさ:F4
望遠側の明るさ:F4
画素数:2450万画素
光学ズーム:3倍
手ぶれ補正:2軸+5軸(ボディ)
モニター:4型タッチパネル(306万)
ファインダー:
AF:ハイブリッドAF(273点)
連写速度:(16コマ/秒:電子シャッター時)
動画: 6K/60P (RAW)
モニター:4型(307万)
重さ:630g+500g
ニコン ZRは、ニコンの「Z CINEMA」シリーズに属する製品です。
タイプは、ミラーレス一眼型です。
ただし、後述するように撮像素子をフルサイズにした「プロ級」のVlogカメラです。
同じタイプとしては、ソニーのZV-E1のライバルです。
なお、ニコンの場合も、既存の「写真向け」カメラだった Z 6IIIをベースに、動画向けに改良したモデルですが、動画に不要部分を、かなり「ざっくり」削っています。
そのため、ファインダやメカシャッターもない仕様ですが、その分、動画向けに「使いやすい」ような、外観、操作系を改良しており、良い感じです。

本体の重さは、630グラムです。
ソニーのフルサイズに比べても、かなり重いです。
3倍のセットレンズ(500g)を加えると1kgを超えますので、基本的に三脚を使ったような利用法が基本でしょう。
なお、写真はおそらく、DJIのテーブルトライポッドを握って撮影しています。
音声録音は、内蔵マイク(3マイク)がわりと高度です。
指向性の選択もできます(5種類)。
リニアPCMの32bitフロート録音に対応です。
32bitフロートは、録音レベルの調整が不要で集音できる規格です。最近は、動画用のミラーレスだと、この仕様を標準とする製品が増えてきました。
なお、このブログだと【音楽用のICレコーダーの比較記事】で、この規格について紹介しています。

動画撮影機能は、解像度では、最大で6K/60Pです(RAW時)。
通常フォーマットでも、5.4K/60P・4K/60P・2K/240Pです。
一方、フォーマット面では、ニコンは、R3D NE圧縮に対応します。
本格的にグレーディングをする必要がある編集時の利便性向上に寄与するプロ向けの機能性です。
そのほか、こちらは中級者向け機能ですが、シネマティック動画モードも強調されます。
カラーグレーディングを必要とせず、撮って出しで「映画風」な階調豊かな画づくりを、ワンタッチで作るためのモードです。気軽に「簡単に映画風」な絵が楽しめる一般向けの機能性と言えます。

撮像素子は、部分積層型CMOSを採用した35mmフルサイズです。
ソニー(最上位機)と同じす。
画素数は、2450万画素です。
6K(約1900万画素)はもちろん、4K(約800万画素)に必要な画素よりだいぶ余裕がある数字です。
同社の場合、ハイレゾズームという機能性があります。
4K・フルHD解像度での動画撮影に限りますが、(ズームなしの単焦点でも)画質劣化なしに1.4倍(フルHD2倍)までズームできる機能です。
本機の場合、画素数が2450万画素とソニー機(1290万画素)よりだいぶ多いです。
この余った画素を利用し、ズームに使うので、利用時に破綻しにくい利点があります。
ソニー機( ZV-E1/E1L)にも似た機能としてクリアイメージズームという機能性があります。ただ、ソニー機の画素数(1290万画素)の場合、4K(1:1)だと余裕がないので、超解像処理などでズームを補填します。
その点だけで言えば、比べれば「ニコンのズームのが良い」といえます。
常用ISO感度は、最大ISO 100〜64000です。
悪くはないですが、画素数が高めである関係で、暗所撮影については、ソニーよりわずかに不利な部分はあります。
ただ、気にするほどではないです。
HDR機能は、採用します。

1・NIKKOR Z 24-70mm f/4 S
ズーム倍率は、付属のレンズキットを利用した場合、約3倍です。
24-70mmの中望遠レンズです。
全域でF値4.0という超高性能レンズで、重さは500gです。ふだんの動画撮影だとこれくらいの焦点距離が適切で、他社のVlog動画向けのセットにもこのレンジは多いです。
もちろん、同社のフルサイズ向けの交換レンズも自由に使えます。

オートフォーカスは、ハイブリッドAFです。
ソニーと方式は変わりません。測距点は273点です。
顔検出機能は、ニコンのEXPEED 7エンジンです。
同世代の写真向け(静止画用)と仕様は同じです。
被写体認識は、人間・犬・ネコ・鳥・車・バイク・自転車・列車・飛行機の識別に対応します。
また、人物はや一部の動物は「目、顔、頭部、上半身・瞳」は識別します。瞳は、左右を選択もできます。
動画においても被写体検出や追尾において、これらの機能性は有効です。
なお、静止画モードでも、3Dトラッキング(追尾)は利用できる仕様であり、この部分の省略もないようです。
暗い場所での利用は、AFの低輝度限界は、最大で-4EVです。
AF-S時に最大-10EVまで伸ばせる仕様もZ 6IIIと同じです。ただし、動画の場合、−10 EV保証性の記載はないので、静止画撮影時の話となります。
先述のように、仕様上、暗所撮影は、そこまでは得意ではないです。
連写は、先述のように、メカシャッターは省略です。
電子シャッター(高速)で16コマ/秒です。
拡張時、20コマ秒です。また、画質はさらに落ちますが、ハイスピードフレームキャプチャー+(C30)設定時は「最高約120コマ/秒」です。
この部分も、従来の静止画用(Z 6III)を踏襲します。

手ブレ補正は、ボディ内手ブレ補正(5段)を内蔵します。
従来のレンズ(2軸)補正も利用できます。

モニターは、チルト可動式液晶モニターで、タッチパネル採用です。
一方、こちらはサイズを4.0型(306万ドット)とやや大きくしています。輝度も1000nitですので、この部分を質を良くしており、色域はP3 100%カバーの表明もあります。
ファインダーは、先述のように未付属です。
ネットワークは、Wi-Fi5 のほか、Bluetooth 5.0を搭載します。
この部分は、特に、先ほどの下位機種と変わりません。
ライブストリーミングは、未対応です。
バッテリーパック EN-EL15c
¥5,939 Amazon.co.jp (10/14執筆時)
連続撮影時間は、バッテリーの保ちという意味では、動画モードで90分というスペックです。フルHD・4Kなどによらず、ニコンは統一表記です。

一方、熱による電断は、本機は、ソニー機同様「ファンレス」です。
マグネシウム合金筐体の特性を活かした「パッシブサーマル設計」であるとします。25度の外気温で、6K・4K記録とも約125分まで熱停止しないという案内です。
ファンノイズを気にせずにこの時間というのは、本機の大きな魅力でしょう。先ほど書いた、高性能な内蔵マイクも活かせます。
そのほか、等級は示さないものの、防塵・防滴設計の記述もあります。
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以上、ニコン ZR ZRLK24-70の紹介でした。
同じフルサイズのソニー機より後発だったこともあり、仕様は良い印象です。
基本部分では、特に、熱耐性の部分ほか、ハイレゾズームの実用性の部分で、やや有利かとおもいます。
ただし、かなり重いので、ワンオペ撮影の場合はニコンは向かないでしょう。
ソニー機の仕様でも「重い」といえますし、完全に、プロ用」のシネマ専用と色合いが強いです。
その部分では、RAWの対応性、内部でのR3D NE対応、大きめの内蔵モニターを含めて、仕様は充実します。本格的な業務用シネマカメラと、編集面で同じような運用ができる製品とも言えます。
ただ、ハイアマチュアクラスでも「映画調」のシネマティック動画を「撮って出し」でできる部分など、面白い機能性があるのも確かです。マイク部分の性能も良いので、そのような使い方に向く部分があります。
重さを苦にしない使い方で、三脚利用を前提とする場合ならば、一般ユーザーの選択肢にも入りそうです。
今回の結論
Vlog動画におすすめのデジカメは結論的にこの機種!
というわけで、今回は、Vlog向けカメラの比較の3回目記事でした。
しかし、記事はもうすこしだけ「続き」ます。

4・Vlog 動画向けカメラの比較 (4)
4-1:富士フイルム
4-2:最終的なおすすめの提案【結論】
動画の画質 ★★★★★
写真の画質 ★★★★★
軽量性 ★★★★★
ズーム倍率 ★★★★★
手ぶれ補正 ★★★★★
連続撮影時間 ★★★★★
総合評価 ★★★★★
次回の3回目記事は、富士フイルムのVlog向けカメラをみたあと、結論編(こちら)に入ります。
今回みた動画用のカメラを含めて、ここまで紹介した全ての機種から、いつものように、Atlasのおすすめ機種!を提案していきたいと思います。
引き続きよろしくお願いします。
4回目記事は→こちら!
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