1回目記事から続きです→こちら
4-1・アイリスの全自動洗濯機の比較
4回目記事のトップバッターは、アイリスオーヤマの洗濯乾燥機です。
値段面で海外勢に張り合える、数少ない日本企業と言えます。
1・全自動洗濯機の比較 7kg〜 (1)
1-1:選び方の基本の説明【導入】
1-2:日立〈日本〉
1-3:シャープ〈日本〉
2・全自動洗濯機の比較 7kg〜 (2)
2-1:パナソニック 〈日本〉
2-2:東芝〈日本〉
3・全自動洗濯機の比較 7kg〜 (3)
3-1:ハイアール〈中国〉
3-2:アクア〈日本〉
4・全自動洗濯機の比較 7kg〜 (4)
4-1:アイリスオーヤマ〈日本〉
4-2:ハイセンス〈日本〉
4-3:Maxzen〈日本〉
4-4:Comfee’・ツインバード ほか
5・全自動洗濯機の比較 7kg〜 (5)
5-1:最終的なおすすめの提案【結論】
今回も、1回目記事の冒頭(こちら)で書いた「選び方の基本」に沿いながら説明します。
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また、以下では、いつものように、高評価できるポイントは赤系の文字色で、イマイチな点は青字で紹介していきます。
【2021年11月発売】
【7kg】
74・アイリスオーヤマ IAW-T704
¥54,790 楽天市場 (4/15執筆時)
洗濯容量:7.0kg
使用水量: 144L
騒音値:42/56db
消費電力量:
水道光熱費:
センサー:布量
ステンレス槽:あり
インバーター:
洗剤自動投入:
簡易乾燥:対応
風呂水ポンプ:
サイズ:幅590×奥行591×高さ930mm
IAW-T704は、アイリスオーヤマの洗濯機です。
フタ部分がガラス天板で、中身が見えるデザインです。
サイズは、いずれも、幅590×奥行591×高さ930mmです。
防水パンは、ただ、590mmと多少大きめのものが必要です。
洗濯容量は、7kg用です。
使用する水量は、144Lです。
他社平均より25%ほど使用水量が多い計算です。
インバーター未搭載が影響した結果ですが、1回で10円弱は水道代が変わるでしょう。すぐ買い換えるものではないので、この差は大きいでしょう。
ただ、観点を変えれば、糸くず残りの問題は、ここまで水を使うならば、おそらくないでしょう。
消費電力量は、非公開です。
消費電力量を公開しておらず、この点は、かなり不安です。
水道光熱費は、したがって算出できません。
ただ、使用水量は他社よりもかなり多いので、平均値といえる30円を大幅に超えそうです。
先述のように、全自動洗濯機の場合、電気代より水道代のほうが10倍ほど費用がかかるので。
洗浄力の点では、先述のスプラウォッシュが独自性といえます。
水の取水幅を広げることで、洗剤の浸透性を高める工夫です。
同社発表では、従来機に対して18%の洗浄力の差となります。
とはいえ、インバーターモーターが非搭載ですから、細かい制御は期待薄です。
センサーは、水位をきめる布量検知センサーのみです。
洗剤の自動投入は、非対応です。
清潔性の点では、ステンレス槽を採用です。
ただ、形状的に他社のステンレス槽採用モデルより、プラスチック部分が多く、そちらの抗菌性については、表明がないです。
静音性も、脱水時に55dBなので、かなりうるさいです。
簡易乾燥は、対応です(部屋干しモード)。
6分間の脱水後、湿った空気を外に追い出すための高速回転を約60分の運転を続けます。
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以上、アイリスオーヤマの IAW-T704の紹介でした。
スペック的に、インバーターモーターではないので、静音性・消費電力・水量などが劣る部分があります。
洗濯機については、同社の他分野の白物家電に比べると、力の要れ具合は微妙です。とくに、ステンレス槽と言えない面と、独自機能が乏しい点は、欠点です。
また、特に7kgモデルは、脱水時に58dbと、騒音も他社平均よりかなり大きい点は、注意点です。
スペックも未開示の部分が見られますし、現状では、値段の安さを考慮しても、選択肢としにくい機種です。
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【8kg】
【2022年発売】
75・アイリスオーヤマ IAW-T806HA
75・アイリスオーヤマ IAW-T806CW
¥46,300 Amazon.co.jp (4/15執筆時)
【2021年発売】
76・アイリスオーヤマ IAW-T805BL
¥44,700 Amazon.co.jp (4/15執筆時)
洗濯容量:8.0kg
使用水量: 158L
消費電力量:
センサー:
ステンレス槽:あり
インバーター:
洗剤自動投入:
騒音値:39/54db
簡易乾燥:対応
風呂水ポンプ:
水道光熱費:
サイズ:幅590×奥行591×高さ930mm
※2022年機のスペック
一方、IAW-T806HAなど、これらの製品は、別の部分で注意が必要です。
本機は、フタの部分にガラストップ採用で、デザイン的に高級で高性能なモデルに見えます。
ただ、本機は、布量センサーが非搭載なので、洗濯量に応じての自動的な節水ができません。
そのため、本体価格に水道代を加味すると、トータルコストは悪くなるでしょう。
糸くずフィルターも大小2個付属です。この部分も、水流のパワーがなく2個ないと取り切れない仕様のような気もします。
デザインはともかくとして、性能面では選びにくい製品です。
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【7kg】
【2023年発売】
77・アイリスオーヤマ ITW-70A01-W
¥33,131 Amazon.co.jp (4/15執筆時)
77・アイリスオーヤマ ITW-70A01-WH
¥(31,000) Amazon.co.jp (4/15執筆時)
【2024年発売】(黒)
77・アイリスオーヤマ TNI-70A1-B
¥41,990 Amazon.co.jp (4/15執筆時)
77・アイリスオーヤマ ITW-70A01-BH
¥32,800 Amazon.co.jp (4/15執筆時)
洗濯容量:7.0kg
使用水量: 110L
騒音値:34/49db
サイズ:幅567×奥行549×高さ893mm
【8kg】
【2024年発売】(白・黒)
77・アイリスオーヤマ ITW-80B01-W
77・アイリスオーヤマ ITW-80B01-B
¥45,253 Amazon.co.jp (4/15執筆時)
洗濯容量:8.0kg
使用水量: 99L
騒音値:36/45db
サイズ:幅593×奥行600×高さ970mm
【10kg】
【2024年発売】(白・黒)
77・ アイリスオーヤマ ITW-100B01-W
¥51,010 Amazon.co.jp (4/15執筆時)
77・ アイリスオーヤマ TNI-100A1-B
¥59,990 Amazon.co.jp (4/15執筆時)
洗濯容量:10.0kg
使用水量: 109L
騒音値:35/48db
サイズ:幅593×奥行600×高さ1009mm
消費電力量:
センサー:
ステンレス槽:あり
インバーター:
洗剤自動投入:
簡易乾燥:対応
風呂水ポンプ:
水道光熱費:
一方、 ITW-70A01-Wも7kgも、センサー未搭載の機種です。
7kgとしてはコンパクトな製品で、設置性が良い製品です。
防水パンも、こちらならば540mmで大丈夫です。
使用水量は、110Lなので、ここまでの機種よりだいぶ節水です。
ただ、他社と比べるとまだやや多めで、示される騒音値も少し大きめです。
とはいえ、値段はかなり安いので、その部分に注目すれば、選択肢にはなるでしょう。
【2023年11月発売】
【8kg】
【洗剤の自動投入あり】(白)
78・アイリスオーヤマ OSH ITW-80A01-W
¥62,800 楽天市場 (4/15執筆時)
【洗剤自動投入なし】(白:黒)
78・アイリスオーヤマ OSH ITW-80A02-W
¥59,990 Amazon.co.jp (4/15執筆時)
78・アイリスオーヤマ OSH TNI-80A2-B
¥64,990 Amazon.co.jp (4/15執筆時)
洗濯容量:8.0kg
使用水量: 99L
消費電力量:
騒音値:37dB/46dB
サイズ:幅593×奥行637×高さ1032mm
【2024年5月発売】
【10kg】
【洗剤の自動投入あり】(白)
79・アイリスオーヤマ OSH ITW-100A01-W
¥72,800 楽天市場 (4/15執筆時)
【洗剤自動投入なし】(白)
79・アイリスオーヤマ OSH ITW-100A02-W
¥72,800 楽天市場 (4/15執筆時)
洗濯容量:10.0kg
使用水量:
消費電力量:
騒音値:
サイズ:幅593×奥行637×高さ1071mm
センサー:布量
ステンレス槽:あり
インバーター:なし
洗剤自動投入:あり
簡易乾燥:対応
風呂水ポンプ:付属
水道光熱費:
ITW-80A02-Wなどは、アイリスオーヤマの全自動洗濯機の最上位機です。
OSH(オッシュ)というシリーズ名です。
洗濯容量は、8kgと10kgが展開です。
サイズは、8kgで幅593×奥行637×高さ1032mmです。
10kgモデルも背が1071mmになるだけで、設置性は同じです。
防水パンも540mmで構いません。
外観は、ユニークです。
ふたの周りのガラスの部分だけ開閉する構造です。
手前を低く、入口をワイドにすることで出し入れしやすくする工夫です。
消費電力量は、非公開です。
使用する水量は、8kgで、99Lです。
同社の製品としては水量は少なめで、業界の平均値ほどです。
水道光熱費は、消費電力量を出さないので不明です。
洗剤の自動投入は、対応機があります。
タンク容量は、洗剤より柔軟剤のが多めです。
この部分の理由は不明です。洗剤量の自動調整は可能です。
手動投入口も別にあるので、そちらの利用も可能です。
タンク部分は取り外して洗えますので、メンテ性は良さそうです。ただ、経路まるごとは取り出せないので、そちらのメンテは別に必要です。
センサーは、布量センサーは搭載です。
洗浄力は、いくつかの工夫があります。
最初に洗剤を溶かす際、布量に合わせて、高低の2箇所から自動で選択し出すスピード浸透Wシャワー、洗濯の際、洗濯物がぶつからずスムーズに回すためのフルフラット構造、そして、大きな羽根で渦巻上の水流をだす、極渦パルセーターです。
物珍しさはないですが、全体として立体水流を作り出し、全体をかくはんさせていくという基本が抑えられている印象です。とくに、「大物」を入れた場合のかくはん性は割と良さそうです。
糸くず残りは、小型の「スリム糸くずフィルタ」で回収します。使用水量が減った部分もありますので、この部分は少しレビューを待ちたい感じはあります。
なお、同社によると脱水時の遠心力で飛ばすのでネット部にゴミが付きにくいので、手入れは楽とされます。ただし、1回ごとの手入れが前提です。
モーターは、インバーター非搭載です。
この部分は、運転制御に関わる部分ですので、搭載機に比べると弱いです。
清潔性の点では、カビに強いステンレス槽が採用されています。
静音性の面では、乾燥時はそこそこですが、運転時は割と静かな値です。
簡易乾燥は、対応です(風乾燥)。
風呂水ポンプはありません。
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以上、アイリスオーヤマのITW-80A02などの紹介でした。
外観デザインは良く、水流の工夫も堅実で良さそうです。
一方、上級機としてインバーターモーターの不採用な部分は残念です。新しい構造なので糸くず部分について問題がないかも、若干気にはなります。
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【2023年11月発売】
【8kg】
【洗剤の自動投入×4】
80・アイリスオーヤマ OSH TCW-80A01-W
¥39,800 楽天市場 (4/15執筆時)
洗濯容量:8.0kg
使用水量: 99L
消費電力量:
騒音値:35dB/41dB
サイズ:幅593×奥行637×高さ1032mm
【2024年5月発売】
【10kg】
【洗剤の自動投入×4】
80・アイリスオーヤマ OSH ITW-100A01-W
¥70,800 楽天市場 (4/15執筆時)
洗濯容量:10.0kg
使用水量:
消費電力量:
騒音値:
サイズ:幅593×奥行637×高さ1071mm
センサー:布量
ステンレス槽:あり
インバーター:搭載
洗剤自動投入:あり
簡易乾燥:対応
風呂水ポンプ:
水道光熱費:
なお、本機の上位機として、洗剤の自動投入が2系統ある機種があります。
サイズは、先ほどの機種と変わりません。
柔軟剤の部分におしゃれ着洗いを入れるなど、組み合わせを選択して使えます。
ただ、操作パネルをいちいち操作してまで、そうしたことをするかは割と微妙に思えます。
一方、こちらのモデルは少し静音ですが、これはインバーターモーターを採用するからです。その部分で、洗浄力(制御)も下位機よりも若干良くなるでしょう。
4-2・ハイセンスの小型洗濯機の比較
続いて、中国のハイセンスの小型洗濯機です。
ハイアール同様に、洗濯機を自社製造できる世界的大企業ですが、日本では主にネット販売でプレゼンスがあります。
【7.5kg】
【2024年発売】
81・ハイセンス HW-DG75J
¥37,761 楽天市場 (4/15執筆時)
【2022年発売】(110L)
81・ハイセンス HW-DG75C
¥42,980 Amazon.co.jp (4/15執筆時)
洗濯容量:7.5kg
使用水量:97L
消費電力量:65Wh
騒音値:36/39db
水道光熱費:27.4円
【8kg】
【2022年発売】
82・ハイセンス HW-DG80C
¥42,800 Amazon.co.jp (4/15執筆時)
洗濯容量:8kg
使用水量:114L
消費電力量:68Wh
騒音値:38/43db
水道光熱費:32.0円
センサー:布量
ステンレス槽:搭載
インバーター:搭載
洗剤自動投入:
簡易乾燥:対応
風呂水ポンプ:あり
サイズ:幅570×奥行560×高さ990mm
HW-DG75Jは、ハイセンスが販売する全自動洗濯機です。
8kgもデルを含めて、2022年機が残ります。
24年機は、使用水量がやや減っているほか、やや大きかった騒音値が平均レベルまで改善しました。洗浄力に影響がない範囲でしょうし、改良と言えそうです。
そのほかパルセーターに銀イオンユニットが装備され、衣類の抗菌コートができるとのことです。ただ、この部分の効果は(他社もですが)実際の効果があるかは微妙で「オマケ」でしょう。
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結論的にいえば、水量面・騒音値の改善は良いことに思いますし、新機種を選ぶ意味はあります。ただ、1回の洗濯で3円ほどの差ではあるので、騒音を重視しないならば、(新機種が出ていない8kgをふくめて)旧機でもよいでしょう。
洗濯容量は、7.5kg・8kgが用意されます。
サイズは、いずれも幅570×奥行560×高さ990mmです。
かなりコンパクトです。特に、防水パンも内寸で奥行530mmで良いのはポイントでしょう。
使用する水量は、7.5kgについては節水型とまでは言えないものの平均水準です
一方、8kgモデルは114Lですのでやや多めです。
ただ、格安機の場合、節水性が強いと糸くず残りが生じやすいので、(理由なしで)過度に節水したモデルよりは安心感があります。
糸くずフィルタは大きめの1つですし、逆に言えば「1つで済む」水量です。
消費電力量は、8kgで68Whです。
本機は、インバーターなので、省エネです。
水道光熱費は、ただ、業界団体の統一計算式を利用する場合、水道代と電気代の合計で、8kgのモデルで32円です。
悪くはない価ですが、平均値前後です。
繰り返し述べてきたように、(ヒータ乾燥のない)普通の全自動洗濯機の場合、電気代はあまりかからず、費用は、使用水量の多寡に多く影響されます。
そのため、消費電力が優れるインバーターモーターの採用は、光熱費の部分ではあまりメリット性が出ません。
ただ、無意味ではなく、細かい制御ができるインバーターは、洗浄力を強化しますし、静音性も高めます。
搭載はおおきな「メリット」です。
洗浄力の点では、ユニークな形のパルセーターである点が目立ちます。
5枚羽根で、かなり立体的な構造で、上下左右に水流をかくはんすることに重きを置いていそうです。
また、ドラムに凹凸を付けて「こすり洗い」をする仕組みもありますし、洗浄力の部分では、ライバルのハイアールに負けないでしょう。
センサーは、布量センサーのみですが、センシング可能です。
洗剤の自動投入は、非対応です。
ステンレス槽は、搭載です。
簡易乾燥も、対応です。
(脱水ほどではない強さで)パルセーターが高速回転し、水分を外に出していく方式で、東芝などと同じです。
2kgまでに限定されますが、部屋干しの時短が可能です。運転前に、30・60・150分で設定できます。
静音性は、一方、静音性の高いインバーターモーターとしては、並です。
脱水時43dBですので、うるさくはないにせよ、静かでもないレベルです。
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以上、ハイセンスのHW-DG75Jなどの紹介でした。
際だった個性はないですが、洗濯機メーカーだけに、インバーターを搭載する上で、パルセーター(回転盤)の部分に工夫があるのが見どころです。
インバーター搭載モデルとしては、ハイアール機と並んで格安で良い製品です。節水性も、7.5kgはそれなりの水準です。
8kgはやや多めです。先述のように、節水は、糸くず残りとバーターなので、この程度の水量がある方が安心感はあるとは言えます。
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【7kg】
【2024年発売】(性能は同じ)
83・ハイセンス HW-K70J
¥33,800 Amazon.co.jp (4/15執筆時)
83・ハイセンス HW-G70J
¥37,367 楽天市場 (4/15執筆時)
洗濯容量:7kg
使用水量:95L
消費電力量:102Wh
騒音値:36/48db
水道光熱費:28.1円
【7.5kg】
【2022年発売】
83・ハイセンス HW-G75C
¥29,800 Amazon.co.jp (4/15執筆時)
洗濯容量:7.5kg
使用水量:110L
消費電力量:130Wh
騒音値:41/47db
水道光熱費:32.9円
センサー:布量
ステンレス槽:搭載
インバーター:
洗剤自動投入:
簡易乾燥:対応
風呂水ポンプ:
サイズ:幅570×奥行560×高さ990mm
なお、本機の格安版が2系統あります。
洗濯容量は、7kg機と7.5kg機があります。
サイズは、いずれも、幅570×奥行560×高さ990mmです。
50cmの設置幅で、防水パンも53cmで良いので、設置性は良いです。
しかし、いずれも、風呂水ポンプが付属しないです。
加えて、インバーターモーター不採用です。
先述のように、モーターの違いで、電気代はそう大きく変わらないのですが、洗浄時の制御部分で差が出るほか、騒音値が悪化します。
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結論的にいえば、値段差をふまえても、上位機が良いかと思います。
【2023年発売】
【8kg】(洗剤自動投入あり)
84・ ハイセンス HW-DG80XH
¥59,386 楽天市場 (4/15執筆時)
洗濯容量:8kg
使用水量: 100L
消費電力量:63Wh
水道光熱費:28.2円
サイズ:幅575×奥行585×高さ1030mm
【10kg】(洗剤自動投入あり)
85・ ハイセンス HW-DG100XH
¥69,800 楽天市場 (4/15執筆時)
【10kg】(洗剤自動投入なし)
85・ ハイセンス HW-DG1001
¥54,364 Amazon.co.jp (4/15執筆時)
洗濯容量:10kg
使用水量: 120L
消費電力量:85Wh
水道光熱費:34.1円
サイズ:幅599×奥行622×高さ1060mm
騒音値:44/45db
ステンレス槽:あり
インバーター:搭載
洗剤自動投入:対応
センサー:布量
風呂水ポンプ:
HW-DG80XHなどは、ハイセンスが販売する全自動洗濯機の上位機です。
洗濯容量は、8kgと10kgのみです。
サイズは8kgだと、幅575×奥行585×高さ1030mmです。
10kgだと幅599×奥行622×高さ1060mmです。
設置面積として言えば差ほどでもないですが、脚の関係で防水パンは内寸で奥行600mmとなります。
ここは測ってください。
なお前面は880mmとローダウン設計なのであまり屈まずとも取り出せるタイプです。
外観は、トップがガラストップで、高級感があります。
一方、洗剤の自動投入機構付きの機種と、そうでない機種がある点に注意してください。
使用する水量は、8lgモデルで100L、10lgで120Lです。
平均より少し多めですので、節水型とまでは言えません。
消費電力量は、10kgで85Whです。
インバーターモーターにしては多めですが、先述のように、電気代は全自動洗濯機では、あまり差がでないので、問題ありません。
水道光熱費は、10kgだと36.7円です。
8kgはそれなりに思えますが、10kgという容量を考慮しても、やや高め水準でしょう。
洗浄は、下位機種の持つ工夫に加えて、立体シャワー水流に対応します。
同社は「激流しっかり洗浄」と名付けますが、上部に送られた水を他機のように出して、洗浄力を高める工夫です。日立やパナソニックでもみられた技術です。
一方、本機の場合「糸くずフィルター」が2箇所です。
ユーザーが不満に思いやすい点について「万全を期している」とも言えますが、特段処理しやすい工夫はないので、「二度手間」な部分はあります。
とはいえ、使用水量も多めですし、フィルタの手入れをしっかりすれば、糸くずの心配はフリーでしょう。
センサーは、布量センサーのみですが、センシング可能です。
洗剤の自動投入機能は、本機は装備です。
しっかりしたケース式で、洗剤が450mL、柔軟剤が550mLはいります。
流経路のメンテは3ヶ月ごとが推奨です。洗ったあと、手の届かない流経路について、お湯(できればクエン酸水)で、洗剤を溶かす感じです。
ネットワークは、上位機はWi-Fiを装備です。
同社のConnectLifeアプリで、外出先を含めた操作と、運転状況の確認、また、洗剤の銘柄に合わせた投入量の調整など、一通りのことが可能です。
ただ、洗剤の自動投入についての基準量の設定は、スマホでは不可です。
色々な洗剤を手軽に試せるという部分で言えば、課題でしょう。
IOT対応は、他社の音声AIや、同社のテレビなどの諸家電との連携は、現状では非対応です。
また、Amazon・Google・Apple系の音声AIサービス(スマートホーム)との連携も今のところありません。
正確には、Amazon AlexaのSkillに「ConnectLife」はみられるのですが、洗濯機で使えるのかは不明です。
なお、同社の場合、【家電リモコンの比較記事】で詳しく書いた業界団体の「Matter規格」に対応していくようなので、将来的にはですが、各社のAIスピーカーとのリンクさせていくようです。それ以外は機能差はありません。
ただ、風呂水ポンプは、こちらは未付属です。
外し洗いできる点で、パナソニックなど日本企業のモデルと同じです。
ステンレス槽も、搭載です。
簡易乾燥も、対応です。
静音性は、本機も、インバーターモーターとしては並です。
うるさくもないですが、強調はできません。
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以上、ハイセンスのHW-DG10A紹介でした。
インバーター機で、洗剤の自動投入機能、シャワー水流を兼ね備えた機種としては「最安級」でしょう。
使用水量の多さは、10kgモデルについてはやや課題ですが、洗剤の自動投入を「マスト」とするならば、選択肢になるでしょう。
とくに、Wi-Fi搭載の上位機は洗濯の自動化を目指したいかたには魅力に思います。
他社機で書いたように、個人的には乾燥まで自動化されてこそ、だとは思うのですが、乾燥機を別にお持ちの方、天日干し派はいるわけで、そういった方には十分でしょう。
4-3・マクスゼンの全自動洗濯機の比較
続いて、マクスゼンほか、ここまで見ていない各社の洗濯乾燥機をみていきます。
【7kg】
【2025年発売】
86・maxzen DJW70WP01WH
86・maxzen DJW70WP01BK
¥36,060 楽天市場 (4/15執筆時)
【2019年発売】
86・maxzen JW70WP01WH
86・maxzen JW70WP01BK
¥32,812 Amazon.co.jp (4/15執筆時)
洗濯容量:9kg
使用水量: 130L
洗剤自動投入:
サイズ:幅565×奥行534×高さ835mm
【10kg】
【2020年発売】
87・maxzen JW100WP01WH
¥61,980 Amazon.co.jp (4/15執筆時)
洗濯容量:10kg
使用水量: 120L
洗剤自動投入:あり
サイズ:幅610×奥行610×高さ1049mm
【11kg】
【2023年発売】
88・maxzen JW110WP01WH
¥63,980)Amazon.co.jp (4/15執筆時)
洗濯容量:11kg
使用水量: 125L
洗剤自動投入:あり
サイズ:幅610×奥行649×高さ1049mm
消費電力量:
騒音値:
ステンレス槽:搭載
インバーター:搭載(7kg以外)
センサー:
簡易乾燥:対応(7kg以外)
風呂水ポンプ:付属(7kg以外)
水道光熱費:
これらの製品は、maxzenの販売する全自動洗濯機です。
同社はホームセンターではお馴染みのDCMホールディングス系の家電企業です。
白物家電の格安品を得意とします。
複数の型番がありますが、性能は同じです。
ただ、本体色の違いで、「おまけコース」の種類を微妙に換えています。白は、家庭向け、黒は、1人暮らしの若い世代向けの訴求でしょう。
サイズは、上表の通りです。
ただ、同社は、防水パンの対応水準が未記載(=未保証)です。
洗濯容量は、7kg用から11kg用が発売されています。
ただし、7kgだけはシリーズが異なり、インバーターモーター不採用なので、静音性や消費電力・水道代などの面で、だいぶ劣ります。選ばない方が良いでしょう。
8kg以上は、他社同様に、インバーターモーターですから安心です。
使用する水量は、8kgモデルの場合で、108Lです。
それなりに節水ですが、インバーター機ですし、布量検知センサーもある点では、問題ない水準でしょう。
消費電力量は、非公開です。
この部分は、洗濯機として問題点です。
水道光熱費は、したがって算出できません。
ただ、使用水量がかなり多いので、いずれにしても、平均値といえる30円を上回る水準です。
洗浄力の点では、パルセーターを含めて、特段の工夫はないです。
センサーは、非搭載です。
したがって、布量に合わせた、自動運転はできません。
水量を自分で設定したら、あとは、決められた規格通りに動くだけです。
ステンレス槽は、採用です。
ただ、7kgモデルは、やや使用箇所が少ないと言えます。
洗剤の自動投入は、10kg以上の場合は対応です。
掃除は2-3ヶ月ごとです。ユニット全体は取り外せないので、洗剤ケースを洗ったああとに、40度ほどのお湯(クエン酸入り推奨)を湯通しして掃除する仕組みです。
海外勢の格安機とだいたい同じ仕組みで、大手とは差があります。
簡易乾燥は、7kg以外は対応です。
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以上、maxzenの洗濯機の紹介でした。
格安の7kgを除けば、他社の格安機と同等程度の性能はありそうです。
ただ、光熱費の部分は、データが公開されないので、何とも言えません。
一方、上位機の洗剤の自動投入機付の製品は、付属するタイプではアイリスオーヤマと共に「最安クラス」だと思います。
ただ、そちらのメンテ性は、やや不安要素です。
とくに、洗剤量を少なめで放置して固化するような事態になると面倒そうな部分があります。万一のトラブルの場合、ハイセンス・アクアを含めた諸企業と違い、自前で自社の修理網を持つ企業ではのはやや注意点でしょう。
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【2023年発売】
【8kg】
89・maxzen JW80MD01WH
¥39,980 楽天市場 (4/15執筆時)
洗濯容量:8kg
使用水量: 158L
消費電力量:
騒音値:
ステンレス槽:搭載
インバーター:
洗剤自動投入:
センサー:
簡易乾燥:対応
風呂水ポンプ:付属
水道光熱費:
サイズ:幅590×奥行591×高さ930mm
一方、2023年に登場したJW70WP01WHは、インバーター非対応です。
そのため、電気代は(公開がないですが)割とかかるほか、節水性も悪くなります。
引き続き、センサー運転ができないほか、こちらは、洗剤自動投入もないです。
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結論的にいえば、かなりシンプルな製品です。
数年の利用では、節水・節電型と光熱費と本体価格の合計は逆転しないでしょうが、インバーター非搭載だと、洗浄力も並になるでしょうし、性能面で選ぶ機種ではないと言えます。
4-3・その他の全自動洗濯機の比較
最後に、ここまで見ていない各社の洗濯乾燥機をみていきます。
【2024年発売】【7kg】
90・ Comfee' CAC06EW70/T-S1
90・ Comfee' CAC06EW70/W-S1
¥30,380 Amazon.co.jp (4/15執筆時)
洗濯容量:7.0kg
使用水量: 132L
消費電力量:
騒音値:37/45db
サイズ:幅590×奥行591×高さ930mm
【2025年発売】【9kg】
90・ Comfee' CAS16EW90/TT-JP
90・ Comfee' CAS16EW90/WW-JP
¥44,800 Amazon.co.jp (4/15執筆時)
洗濯容量:9.0kg
使用水量: 176L
消費電力量:
騒音値:
サイズ:幅591×奥行590×高さ960mm
センサー:
ステンレス槽:あり
インバーター:
洗剤自動投入:
簡易乾燥:対応
風呂水ポンプ:
水道光熱費:
サイズ:幅591×奥行590×高さ960mm
CAC06EW70などは、コンフィーの販売する全自動洗濯機です。
このブランドは、中国大手の美的集団(Midia)グループのイタリア企業です。最近、白物家電で進出しはじめました。
系列の日本美的が販売しますので、日本でのサポートもあります。
洗濯容量は、7kgと9kgの展開です。
540mmの防水パン対応ですので、普通の小型です。
外装は、大きなガラスの確認窓がある仕様で、良いです。
このブランドは格安機では外装に気を使う印象が高く、ここはポイントです。
一方、インバーターモーターは、不採用です。
ここは、価格的に仕方ないです。
使用する水量は、7kgでも132Lです。
消費電力量は、非公開です。
センサーは、非搭載です。
水道光熱費は、算出できません。
ただ、格安機としても、かなりの使用水量で、センサー運転もないので、ここは強調できません。。
洗浄力の点では、パルセーターを含めて、特段の工夫はないです。
先ほどみたマクスゼンの製品と似ているので、そちらもミデアからの調達なのでしょう。
ステンレス槽は、採用です。
内装の抗菌性は格安機としては水準が高いです。
洗剤の自動投入は、非対応です。
簡易乾燥は、対応です。
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以上、コンフィーのCAC06EW70などの紹介でした。
インバーター不採用は価格から仕方ないにしても、水量が多いのが難点でしょう。
この部分は、ハイアールなど海外企業が日本に進出した当時もそうでした。ある種の「ガラパゴス」が進む中で、大幅に改善した部分です。そのような意味では、海外仕様のままな感じが強いです。それゆえ、安いとも言えますが、光熱費の水準がやはり問題でしょう。
外観の良さと、清潔性はよいので、滞在型マンションの備品などでは人気の出そうな製品です。
【2024年発売】【7kg】
91・ツインバード WM-ED70W
¥43,799 楽天市場 (4/15執筆時)
洗濯容量:7.0kg
使用水量: 113L
消費電力量:
センサー:
ステンレス槽:あり
インバーター:
洗剤自動投入:
騒音値:37/48db
簡易乾燥:対応( 1kg)
風呂水ポンプ:
水道光熱費:
サイズ:幅515×奥行560×高さ908mm
WM-ED70W は、ツインバーの販売する全自動洗濯機です。
新潟の家電企業で、多くの家電ジャンルの企画商品を販売しています。
洗濯容量は、7kgのみの展開です。
550mmの防水パンが必要な製品です。
インバーターモーターは、不採用です。
使用する水量は、7kgでも113Lです。
平均よりは多めです。
消費電力量は、非公開です。
センサーは、非搭載です。
水道光熱費は、算出できません。
洗浄力の点では、トリプルシャワー洗浄が売りです。
格安機は、2本のシャワーが普通ですが1つ多くして、洗浄力を強化しています。
パルセーター自体はとくに説明はないです。
ステンレス槽は、採用です。
スクラブ形状で、洗浄にも使われる形状です。
ただ、樹脂部分もわいと多く、そちらの抗菌性は不明です。
洗剤の自動投入は、非対応です。
簡易乾燥は、1kgのみですが対応です。
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以上、ツインバードのCAC06EW70の紹介でした。
昔から「春の新生活」のセット商品で、同社の洗濯機は見かけることが多かった気がします。シンプル形状で安さが「売り」という製品ですが、光熱費の水準は公開して欲しいかなと思います。
トリプルシャワーの工夫はありますが、インバーター不採用で、シンプルなパルセーター周りを含めて、洗浄力の部分では、格安機としてもそこまで高くは評価できません。
次回に続く!
タテ型全自動洗濯機のおすすめ機種は結論的にこれ!
というわけで、今回は、タテ型の全自動洗濯機の比較の4回目記事でした。
しかし、記事は、もうすこしだけ、続きます。
5・全自動洗濯機の比較 7kg〜 (5)
5-1:最終的なおすすめの提案【結論】
洗浄力の強さ ★★★★★
カビ対策 ★★★★★
光熱費の安さ ★★★★★
静音性 ★★★★★
使いやすさ ★★★★★
総合評価 ★★★★★
続く5回目記事(こちら )は、全体の「結論編」です。
て改めて、予算別・目的別に「Atlasのおすすめ機種!」を提案していきます。
引き続きよろしくお願いします。
5回目記事は→こちら