1回目記事からの続きです→こちら
3-1・HPのモニターの比較

3回目記事のトップバッターは、米国のHP(ヒューレット・パッカード)のモニターです。
DELLのライバル企業ですが、両社のモニター展開の方向性は多少異なる印象です。
1・27型フルHDモニターの比較 (1)
1-1:選び方の基本の説明【導入】
1-2:LG〈韓国〉
1-3:DELL〈米国〉
2・27型フルHDモニターの比較 (2)
2-1:ASUS〈台湾〉
2-2:BenQ〈台湾〉
2-3:アイオーデータ〈日本〉
3・27型フルHDモニターの比較 (3)
3-1:HP〈米国〉
3-2:イイヤマ〈日本〉
3-3:フィリップス〈欧州〉
3-4:レノボ ほか
4・27型フルHDモニターの比較 (4)
4-1:最終的なおすすめの提案【結論】
今回も、1回目記事の冒頭(こちら)でみた、「選び方の基本」に沿って解説していきます。
ーー
なお、以下では、Atlasのおすすめポイントを赤系の文字色で、イマイチと思う部分を青字で記していきます。

【23.8インチ】
【2025年発売】B0CG8UT#ABJ
33・HP Series 3 Pro 327ph
¥22,400 HPダイレクト (8/20執筆時)
解像度:フルHD(1920×1080)
輝度:250cd/u
液晶方式:IPS ノングレア
コントラスト比:1000:1
応答速度:5ms (GTG)
リフレッシュレート:最大100Hz
HDR:
USB給電:
接続端子:HDMI D-SUB DP
スタンド:チルト・高さ
VESA:100mm
スピーカー:
保証期間:3年
HP Series 3 Pro は、HPの23.8インチディスプレイです。

「プロ」という名前ですが、本機は安めです。
「プロ」という名前が付く理由は、ハードウェア制御のブルーライトカット(HP Eye Ease)に対応する部分に由来します。同社の上位機のみに見られる仕様なので。

パネルは、IPSです。
スペックは、輝度(250cd/u)、コントラスト比(1000:1)です。
sRGBやP3の色域表示はないです。ただ、72% NTSC表記なので、sRGB 99%ほどでしょう。スタンダードなIPSです。
応答速度は、本機は、オーバードライブ時で5msです。
リフレッシュレートも100Hzですし、ゲーム系の指標はやや良いです。
画質調整機能は、ただし、特に目への優しさに関する技術はないです。
ブルーライトカットは、ハードウェア単位でカットする新方式です。一方、フリッカー対策の記載はないですが搭載になります(確認済)。

スタンドは、チルト(上23° 下5°)と高さ(10cm)です。
接続端子は、VGA、HDMI DPという構成です。
スピーカーは、未付属です。
保証期間は、3年です。
---
以上、HP Series 3 Proなどの紹介でした。
そこまで個性はないので他社と比べての「価格次第」ですが、スタンド、パネルとも一般水準はあるで、仕事用の格安機としては選択できそうです。
ただ、パネル部分ほか、スタンドがより強化される上位機との比較は重要です。次から見ていきます。

【2025年発売】
【27インチ】
34・HP Series 5 Pro 527pf B28F5UT#ABJ
¥38,500 HPダイレクト (4/9執筆時)
解像度:フルHD(1920×1080)
輝度:350cd/u
液晶方式:IPS+ ノングレア
コントラスト比:1,500:1
応答速度:5ms (GTG)
リフレッシュレート:最大120Hz
HDR:
USB給電:
接続端子: HDMI1.4 DP1.2
スタンド:チルト 左右 高さ 回転
VESA:100m
スピーカー:
保証期間:3年
Series 5 Pro 527pu は、HPの27インチディスプレイの上級機です。

デザイン面ほか、稼働性も良いスタンドが付属する部分が「売り」です。

パネルは、ノングレアのIPS+の水準です。
輝度(350cd/u)と、コントラスト比(1,500:1)、色域(sRGB 100%)を含めて、値段相応に、IPS系として上位です。
応答速度は、5ms、リフレッシュレートは120Hzです。

画質調整のは、本機も、さきほどの機種と差はないです。
ただ、プログレッシブホワイトバランスとして、ホワイトバランスを独自に整える自社技術の説明はあります。

スタンドは、性能が良いです。
縦表示(ピボット)ほか、高さ(150mm)・チルト角度(上20° 下5°)・左右(90度)の角度調整ができます。
かなり稼動性が良い、HPの上位仕様です。
スタンド自身も重心バランスと、取り回しの改良がなされた新世代です。
接続端子は、 上位機は、HDMI2.0、DP1.4という構成です。
USB-Cはない構成です。
USBハブは、USB-Aが4系統になります。
スピーカーは、ありません。
保証期間は、3年です。
---
以上、Series 5 Pro 527pu の紹介でした。
パネルは、IPSでも上位品として言って良い水準です。
ただ、この水準は他社機でも採用がありますので、やはり本機のスタンドが本機を選ぶ際の注目点です。稼動性ほかデザイン性が良いので、そこがポイントになります。
あとはフリッカー対策ほどで、画質は基本「PCに任せる」方向性で「あっさり」です。仕事メインで考える方向きです。
3-2・イイヤマのモニターの比較

続いて、日本のイイヤマからです。
現在はマウスコンピュータ傘下ですが、古くからあるディスプレイメーカーであり、品質には信頼性があります。

【27インチ】
【2024年発売】
35・iiyama ProLite XUB2792HSU-B6
¥19,980 Amazon.co.jp (4/10執筆時)
解像度:フルHD(1920×1080)
輝度:250cd/u
液晶方式:IPS方式 ノングレア
コントラスト比:1300:1
応答速度:0.4ms MPRT
リフレッシュレート:最大100Hz
HDR:
USB給電:
接続端子: HDMI DP
スタンド:チルト 左右 高さ 回転
VESA:100mm
スピーカー:内蔵(2w×2)
保証期間:5年
XUB2792HSU-B6は、イイヤマの27インチモニターです。

パネルは、ノングレア(非光沢)のIPS(IPS方式)です。
先視野角が広く、注視しても目疲れしにくい性質がある「目に優しい」傾向のパネルです。
輝度(250cd/u)、コントラスト比(1300:1)、視野角(178°)とも、フルHD解像度のスタンダードクラスのIPSの性能はあります。
色域は、同スペックの他社の事例を見れば、そこまで低くなく、sRGB 99%相当かと思います。

イイヤマは、LG製品のみIPS表記で、本機を含めそれ以外は「IPS方式」と表記しています。
イイヤマの説明では「IPS方式」は、パネルの駆動方式と「同等の技術を使用した」パネルという表現になります。
商標的にLG以外はこの表記にされてます。AHVAの場合も表記された事例は過去にあったので、それ以外の製品でしょう。
---
結論的にいえば、本機の場合、変則的なスペックではないので、上表のどこかの企業のパネルでしょう。特定はできませんが、イノラックスのAAS-IPSに思えます。
AASはPCモニターではそこまでのシェアはないので、信頼性の部分では普通です。主に価格面からの採用でしょう。また、PCモニター向けに開発されたパネルというより、汎用かと思います

応答速度は、、オーバードライブ時最大0.4msと「超速」です。
この値は小さいいほど、残像感が少ない映像が得られやすいと考えてください。
ただ、一般的なGtoG(中間色→中間色)での値はなく、主観ベースで把握した()基準の緩い)MPRT(黒→白→黒)の値です。
BtoBだと5ms前後、ネイティブで14msあたりの普通のIPSでしょう。
なお、オーバードライブは、かかれば良いと言うものではない(画質の実用度が落ちる)ので、5段階で強弱調整できるようにしています。

自動画質調整は、i-Style Colorという機能が目に付きます。
選択した利用目的に合わせて、コントラストや明るさを自動調整してくれる機能です。
映画・ゲームなどのほか、「テキストモード」が採用されている点は、文書仕事には有利でしょう。
そのほか、ゲームなどで便利なアスペクト比固定も対応です。

画質調整機能は、「映像美」という意味では、ACR機能があります。
テレビ的な機能で、仮想的に8000万:1までコントラスト比が挙げられます。
ADSはIPS液晶同様に「黒の締まり」が課題なので、なにかしら工夫は各社の上級機でなされます。
一方、「目の優しさ」は、LEDバックライトのフリッカー対策の明記があります(説明書)。この機能がない場合、画面暗めの低輝度で「チラツキ」が生じやすいからです。
なお、(色味が変わるので、実用的とも言いかねる)ブルーライト対策より、フリッカー対策のがよほど重要です。

スタンドは、上下・左右・高さ・回転が可能な、多機能スタンドを装備します。
チルト角度(上23°・下5°)、高さ(150cm)、左右(90°)と回転(90°)です。
稼働範囲も十分です。
先ほど書いたように、「目の疲れの軽減」のためには、モニターに対して目線を90度に合わせることが基本です。
この価格で搭載している点は、大きなメリット性です。
接続端子は、DisplayPort・HDMIという構成です。
標準的な構成であり、問題ありません。

USBハブは、2ポートつきます。
速度はUSB3.0ですので、外部ストレージでもそれなりの速度は得られます。
付属ケーブルは、HDMI・Display Portが、それぞれ1.8mとなります。
スピーカーは、総合4Wの貧弱なものですが、付属します。
保証期間は、3年です。
モニターの場合、3年が各社のだいたいの平均値です。
ただし、LGのような無輝点保証は未付属です。
---
以上、イイヤマのXUB2792HSU-B6の紹介でした。
パネルはIPS(AAS)のようで。PCモニター用としての信頼性の違いで「安い」とは言えますが、性質はIPSと同じです。コントラスト比の部分で見どころもあるので、そこまで素性の悪さは感じません。気にしすぎなくても良いかと思います。
保証期間も3年としっかりありますので、パネルの素性がやや不鮮明な部分に由来する信頼性もここで担保されます。
一方、スタンド性能がよく、フリッカー対策がありつつ、画質調整の部分でも独自機能がある製品です。この部分と、値段の安さを評価すれば、選べる機種の1つでしょう。
ただ、LGなど、IPSパネルで安い機種はありますし、しっかりと比較はしましょう。
3-3・フィリップスのモニターの比較

続いて、オランダのフィリップスです。
世界的な総合家電メーカーですが、わりとビジネス用のモニターに強いと言えます。

【2025年発売】【27インチ】
36・フィリップス 27E1N1200A/11
36・フィリップス 27E1N1200AW/11
¥21,300 楽天市場 (9/22執筆時)
解像度:フルHD(1920×1080)
輝度:300cd/u
液晶方式:IPS+ ノングレア
コントラスト比:1500:1
応答速度:4ms (GTG)
リフレッシュレート:最大100Hz
HDR:
USB給電:
接続端子:D-Sub HDMI1.4 DisplayPort1.2
スタンド:チルト
VESA:75mm
スピーカー:2W×2
保証期間:5年
272E2F/11は、フィリップスの製品です。
E Lineという、同社の家庭用ホームモニター向けの入門シリーズの製品です。

パネルは、フルHDのIPSを採用します。
正確にはIPSテクノロジーという表記です。
パネルスペックは、輝度(300cd/u)、コントラスト比(1500:1)、視野角(178°)、色域(101.8%)です。
なお、色域は、フィリップスの場合、他社のようなsRGBカバー率(coverage)ではなく、sRGB領域ベースの標準値(typical)で示しているため、100%を超える表記になります。カバー率そのものは非公開ですが、一般的なsRGB 99〜100%前後のパネルクラスのとみてよいでしょう。
広色域IPSとまでは言えませんが割と良いスペックです。上表「IPS+」の水準の製品といえます。

応答速度も、最大で4ms(GtoG)ですから、やや優れます。
反面、仕事に便利なものは付属しないので、用途としてはゲームよりな製品です。

自動画質調整は、同社のSmartImageを搭載です。
一方、本機はSmartImage ゲームモードを搭載し、ゲームにより特化した構成にしています。
FPSゲームなどに向けた暗部強化表示や、レースなど動きの速い映像において応答速度を強化する「レーシング」モードを搭載します。

画質調整機能は、目に関わる部分では、フリッカー対策がなされており、問題ないでしょう。ブルーライトカットも可能です。
映像美に関する部分では、SmartContrastとして、黒表現を強化する機能があります。
IPSはVAに比べるとコントラストが上げにくい部分があるので、こうした補正を搭載しています。ワンポイントでしょう。
スタンドは、チルト角度(上20°・下5°)の調整のみです。
調整力は課題でしょう。ただ、VESA規格に対応するため、モニターアームだけ後から良いものに取り替えることは可能です。
接続端子は、D-Sub HDMI1.4 DisplayPort1.2という、新旧取り合わせの構成です。
問題ありません。
スピーカーは、総合4Wのステレオです。
保証期間は、5年です。
同社は、保証期間が長めです。
---
以上、フィリップスの 272E2F/11の紹介でした。
家庭向けのE Lineですが、わりと安い値段で、輝度、コントラスト比が高めのIPSパネルが手に入るのが最大のメリットです。保証期間の長さも良い部分です。
画質調整機能は、ゲーム、動画視聴向けなので、用途的にマルチメディアを重視する人に向くでしょう。
ただ、その用途であってもスタンドの調整力は課題です。化したものですし、用途的に、マルチメディアを重視する人が選ぶべき製品だと思います。

【2025年発売】【27インチ】
(スピーカーあり)
37・ フィリップス 27E1N2300AE/11
¥17,800 Amazon.co.jp (9/22執筆時)
USB給電:65W
接続端子:HDMI1.4x1 USB -Cx1
スタンド:チルト 高さ
(スピーカーあり)
38・フィリップス 27E1N1200A/11
¥21,380 楽天市場 (9/22執筆時)
38・フィリップス 27E2N2100/11
¥12,979 楽天市場 (9/22執筆時)
USB給電:
接続端子:D-Subx1 HDMI1.4x1
スタンド:チルト
解像度:フルHD(1920×1080)
輝度:300cd/u
液晶方式:IPS++ ノングレア
コントラスト比:1500:1
応答速度:4ms (GTG)
リフレッシュレート:最大120Hz
HDR:
VESA:100mm
スピーカー:2W×2
保証期間:5年
27E1N2300AE/11などは、フィリップスのE Lineの上位モデルです。
こちらは、接続端子構成の違いで、上位機と下位機があります。
また、下位機には、スピーカー未搭載になる仕様のモデルもあります。

パネルは、フルHDのIPSを採用します。
正確にはIPSテクノロジーという表記です。
パネルスペックは、輝度(300cd/u)、コントラスト比(1500:1)、視野角(178°)、色域(102.66%)です。

今回の指標だと「IPS++」の水準の製品といえる上位版IPSです。
リフレッシュレートも、120Hz対応としている部分で、やや上位です。

応答速度も、最大で4ms(GtoG)です。
やはり、下位機と同じです。
画質調整も、基本仕様は下位機と同じです。
したがって、SmartContrastほか、調整面は比較的充実します。
スタンドは、上位機は、チルト角度(上20°・下5°)と高さ(10cm)を調節可能です。
下位機は、チルトのみです。

接続端子は、上位機は、HDMI1.4x1 USB -Cx1という構成です。
USB-Cは、65WのノートPCへの給電も対応です。
ミドルクラスのノートPCならば、速度低下なしに充電できる水準で 問題ありません。
スピーカーは、総合4Wのステレオです。
保証期間は、5年です。
---
以上、フィリップスの27E1N2300AE/11 の紹介でした。
上位構成の仕様は、高さ調整できる部分で、下位機よりも仕様が良いように思います。
USB-C給電の部分は要不要とはいえ、スマホへの高速給電につかうなど、あればあったで便利に感じる方は多そうです。
下位機種との価格差もあまりないですし、同社から選ぶ場合、こちらの上位機は、割と良い選択肢に見えます。
ーーー

【2024年発売】【27インチ】
39・フィリップス 27E1N1300A/11
¥23,220 楽天市場 (8/20執筆時)
解像度:フルHD(1920×1080)
輝度:250cd/u
液晶方式:IPS ノングレア
コントラスト比:1300:1
応答速度:4ms(GTG)
リフレッシュレート:最大100Hz
HDR:
USB給電:65W
接続端子: HDMI USB-C
スタンド:チルト
VESA:100mm
スピーカー:内蔵(2W×2)
保証期間:5年
なお、27E1N1300A/11は現行機ですが、USB-C給電対応の下位機にあたります。

パネルは、ノングレア(非光沢)のIPSです。
スペックは、輝度(250cd/u)、コントラスト比(1300:1)、視野角(178°)、色域は、非開示です。
先ほどの機種と比べると、輝度が250cd/uと並になる上で、コントラスト比(黒の締まり)は1300:1と、悪くないにせよ上位機よりやや劣ります。
スタンドは、チルト稼働のみです。
接続端子は、本機もHDMIとUSB-Cです。
USB-Cの給電力も同じ65Wです。
---
結論的にいえば、パネルは、上位機とそこまでの差はないでしょう。
ただ、スタンドがチルトのみですし、現状の価格差をみても、現行の上位機を推します。

【2020年発売】【27インチ】
40・フィリップス 273B9/11
¥29,080 楽天市場 (4/10執筆時)
解像度:フルHD (1920x1080)
輝度:250cd/u
液晶方式:IPS ノングレア
コントラスト比:1000:1
応答速度:4ms (GTG)
リフレッシュレート:最大75Hz
HDR:
USB給電:65W
接続端子: D-SUB HDMI DP USB-C
スタンド:チルト 左右 高さ 回転
VESA:100mm
スピーカー:内蔵(2W×2)
保証期間:5年
273B9/11も、フィリップスの製品です。
こちらは、ここまで見た同社のE Lineとは異なり、オフィスモニターとして、主に仕事向けに売られるものです。

パネルは、本機も、IPSを採用します。
スペックは、輝度(250cd/u)、コントラスト比(1000:1)色域(sRGB 99%)です。
色域のスペックはやや良いですが、旧水準のスタンダードクラスのIPSパネルです。
映像美を求めるわけでもない分野のモニターですし、仕事メインならば問題ありません。
応答速度は、4msですす。
画質調整機能は、ここまでの下位機と目立つ違いはないです。

スタンドは、前後左右高さ回転にフル稼働するSmartErgoBaseを装備します。
高さ(15cm)、チルト角度も(上30° 下5°)とEラインの機種より、性能が良いスタンドです。 VESA規格にも対応しますので、アーム交換も可能です。

接続端子は、HDMI・VGA・Display Port・USB-Cという構成です。
USB-Cは、こちらも65W給電に対応します。
スピーカーは、2Wと貧弱なものですが、内蔵です。
保証期間は、5年長期保証です。
---以上、フィリップスの243B9H/11の紹介でした。
先述のように家庭用としてゲームなどに使えないわけではないですが、基本的には「仕事用」のモニターです。パネルスペックは、コントラスト比ほか「旧水準」ではありますが、その用途ならば問題ないです。
USB-PD給電に対応する点で、ノートPCの「外付け」に向く仕様です。給電力は最大65Wですし、14インチのノートPCまでなら「フルスペック」で充電できそうです。
スタンド性能も評価できますし、値段を含めてバランスが良い機種に思えます。
ーーー

【2023年発売】【27インチ】
41・フィリップス 273S1/11
¥21,480 楽天市場 (4/10執筆時)
スタンド:チルト 左右 高さ 回転
接続端子: D-SUB HDMI DP USB-C
41・フィリップス 271S9A/11
¥16,800 楽天市場 (4/10執筆時)
スタンド:チルト
接続端子: D-SUB HDMI
解像度:フルHD(1920×1080)
輝度:250cd/u
液晶方式:IPS ノングレア
コントラスト比:1000:1
応答速度:4ms(GTG)
リフレッシュレート:最大75Hz
HDR:
USB給電:65W
接続端子: D-SUB HDMI DP USB-C
VESA:100mm
スピーカー:内蔵(2W×2)
保証期間:5年
このほか、主にオフィス用に売られる製品として、Sラインがあります。

パネルは、IPSです。
スペックは、輝度(250cd/u)、コントラスト比(1000:1)、色域(sRGB 102%)です。
フィリップスの多くの機種と同じで、色域が少し良い水準です。あとは、ごく普通のスタンダードクラスのIPSパネルのスペックです。

接続端子は、上位機は、HDMI1.4 USB-C DisplayPort1.2という構成です。
このほか、ギガビットLAN端子も装備し、汎用的な「USB Type-C ドッキングステーション」として機能させることができます。
スタンドは、上位機ならば、こちらも品質は良いです。
チルトの稼働性と高さ調整(15→13cm)と多少劣りますが、パーフェクトスタンドには変わりませんし、仕様は良いです。
ただし、下位機(241S9A/11 )は、スタンドの稼働性が悪いほか、ドッキングステーションとしての要素がない、シンプルなモニターです。
---
結論的にいえば、上位機については、レノボほかにも見られる、接続性を重視した各機の比較対象となりえる製品です。
発売年の問題で、パネルスペックが(価格からすると)やや見劣りする部分あります。もちろん、ストイックな仕事用としては、輝度やコントラストを含めて今でも問題ないですが、「型落ち」としての値ごろ感は、そこまで感じないように思います。
3-4・レノボなどのモニターの比較

最後に、レノボほか、ここまで見ていない企業の製品をまとめてみていきます。

【27インチ】【2025年発売】
42・Lenovo ThinkVision E27-40 64BCMAR4JP
¥24,790 Lenovo直販 (9/22執筆時)
解像度:フルHD(1920×1080)
輝度:300cd/u
液晶方式:IPS+ ノングレア
コントラスト比:1500:1
応答速度:4ms (GTG)
リフレッシュレート:最大100Hz
HDR:
USB給電:
接続端子:D-Sub HDMI1.4 DisplayPort1.2
スタンド:チルト 左右 高さ 回転
VESA:100mm
スピーカー:2W×2
保証期間:3年
ThinkVision E27-40 は、レノボの販売するモニターです。
米国のIBMからThinkPadとThinkVision を引き継いだ中国企業で、PC供給ではNECなどと連携関係にもある企業です。

パネルは、このブログの表記だとIPS+にあたる上位のIPSです。
スペックは、輝度(300cd/u)、コントラスト比(1500:1)、視野角(178°)、色域(sRGB 99%)です。
輝度、色域ほか、コントラスト比も改良された「新世代」のスタンダードクラスのIPSパネルといえます。
応答速度は、オーバードライブ時、最大で4msです。
ノーマルでも6msなので問題ないです。
画像補正機能は、特段の説明はなく、「あっさり」です。
フリッカー対策はなされます。
スタンドは、上下左右高さ回転と全方向対応です。
チルト(上 22度 下5度)、左右(360度)、高さ(15.5cm)と回転なので、可動性も良いです。

接続端子は、D-Sub HDMI1.4 DisplayPort1.2です。
このあたりは、「レガシー」ですが、ThinkVision らしいといえばそうです。
---
以上、 Lenovo ThinkVision E27-40 の紹介でした。
調整力の部分では「あっさり」ですが、パネル・スタンド・フリッカー対策という、ビジネス用に重要な部分は網羅します。
IBM時代からの伝統もあってか、しっかり堅牢な作りです。ThinkPad系のファンならば、ロゴもアクセントもあるので、候補の1つになるかもしれません。
ーー
このほか、レノボのビジネス用は、以下のような上位モデル、下位モデルの展開があります。
順番にみておきます。

【27インチ】
【2025年発売】
43・Lenovo ThinkVision T27-40 64A5MAR6JP
¥29,370 Lenovo直販 (4/10執筆時)
解像度:フルHD(1920×1080)
輝度:300cd/u
液晶方式:IPS++ ノングレア
コントラスト比:1500:1
応答速度:4ms (GTG)
リフレッシュレート:最大120Hz
HDR:
接続端子:HDMI1.4 DP1.2 D-SUB
スタンド:チルト 左右 高さ 回転
VESA:100mm
スピーカー:2W×2
保証期間:3年
第1に、T27-40 です。
ビジネス向けのTシリーズに属します。

パネルは、こちらも今回の基準だとIPS++です。
輝度(300cd/u)コントラスト比(1500:1)、視野角(178°)、色域(sRGB 99%)ですので、先ほどの機種とこの部分は同じです。
応答速度は、オーバードライブ時最大で4msです。
ノーマルでも6msなので、この部分は普通のパネルです。
リフレッシュレートは、一方、最大120Hzとすこし良いです。
仕事向けのディスプレイではありますが、カーソルを「なめらかに表示したい」などのニーズには、叶うかと思います。
画像補正面でも、しっかり、フリッカー対策はあります。
スタンドは、上下左右高さ回転と全方向対応です。
チルト(上23.5° 下5°)、左右(90°)、高さ(15.5cm)と縦回転ですので、スタンドは先ほどの機種と同じです。
接続は、HDMI1.4、DP1.2、D-SUBです。
アナログ端子があるのは、オールドファンが多いからでしょうか。
USB-C接続はないです。

USBハブは、一方、装備です。
構成は、USB-A(USB 3.0)が3ポートと、USB-C(USB 3.0)が1ポートです。
USB-Cは、15W給電もできますし、スマホの充電には便利です。
可動性も良いです。
デイジーチェーンは非対応です。

【型番:4XC1J05150】
ThinkVision MC60 (ロング)モニター Webカメラ
¥8,690 Lenovo直販 (8/20執筆時)
【型番:4XD1J05151】
ThinkVision MS30(ロング) モニター サウンドバー
¥2,970 Lenovo直販 (8/20執筆時)
スピーカーは、4Wですが付属です。
また、同社は、ThinkVision用に純正サウンドバーとノイキャンマイク内蔵のフルHDカメラが用意しています。増設により、特にビデオ通話などに対応できます。Windowsならば顔認証も対応です。
特にカメラは、オートフォーカス・オートフレーミング対応の新世代ですので、導入効果は高いでしょう。いずれも専用設計で、背面の端子にささるような設計なので、他社製品を導入するよりスマートでしょう。
保証期間は、3年です。
---
結論的にいえば、パネル部分は、リフレッシュレート以外は、先ほどのEシリーズと同じです。
それを考えると、USBハブ機能を利用して、先ほど示したカメラや、スピーカーを使いたい方を除けば、下位機種で良いでしょう。
ーーー

【27インチ】
【2025年発売】
44・Lenovo ThinkVision S27-4e 64BEKAR1JP
¥28,600 Lenovo直販 (4/10執筆時)
コントラスト比:1500:1
【2024年発売】
44・Lenovo ThinkVision S27i-30 63DFKAR4JP
¥25,300 Lenovo直販 (4/10執筆時)
コントラスト比:1300:1
解像度:フルHD(1920×1080)
輝度:300cd/u
液晶方式:IPS+ ノングレア
応答速度:4ms (GTG)
リフレッシュレート:最大100Hz
HDR:
USB給電:
接続端子:D-Subx1 HDMI1.4
スタンド:チルト
VESA:100mm
スピーカー:
保証期間:3年
第2に、 S27-4eです。
Lenovo ThinkVisionの下位機になります。
2024年旧機が残りますが、スタンド形状が若干変わりますが、主には、コントラスト比の向上が目立つ違いです。このくらいの価格差ならば、新機種が良いでしょう。

パネルは、本機もIPS+の水準です。
スペックは、ここまでの他機と変わらず、新世代のスタンダードパネルです。
スタンドは、ただ、チルトのみです。
接続端子は、D-Subx1 HDMI1.4です。
デジタル系の端子が、HDMI1つのみなのは、注意点です。
USBハブはありません。
---
結論的にいえば、パネルについては、冒頭見たEシリーズと差はないです。
ただ、接続面の構成ほか、スタンドの品質は値段差に相当する差を感じます。若干選びにくく思います。
ーーー

【27インチ】
【2025年発売】
45・ Lenovo L27-4e 68CDKAC1JP
¥15,840 Lenovo直販 (9/22執筆時)
接続端子:D-Sub HDMI1.4
スピーカー:
【2024年発売】
45・ Lenovo L27i-4A 67BEKAC1JP
¥20,980 Amazon.co.jp (8/20執筆時)
接続端子:D-Sub HDMI1.4 x2
スピーカー:3W×2
解像度:フルHD(1920×1080)
輝度:300cd/u
液晶方式:IPS+ ノングレア
コントラスト比:1500:1
応答速度:4ms (GtoG)
リフレッシュレート:最大100Hz
HDR:
USB給電:
スタンド:チルト
VESA:75mm
保証期間:3年
第3に、L27-4eです。
一方、ThinkVisionブランドではないですが、 レノボの「最安」となるシリーズです。
なお、旧機(写真)のほうやや高いのですが、スタンドが多少グレードが高く、スピーカーが付属する上で、端子構成がやや充実します。
スタンドの可動性は同じですが、外観を重視する場合は、旧機を選ぶのはありでしょう。
パネルは、こちらもIPS+です。
ここまで見た、コントラスト比も1500:1のパネルとスペックは同じであり、優秀です。

スタンドは、ただ、チルトのみです(上22° 下5°)。
VESA対応のアーム交換ができるので、その用途には割と良さそうです。
接続端子は、新機種だと、D-Sub HDMI1.4です。
やはり、デジタル系端子が、HDMIが1系統という部分は注意してください。
ライバルは、フィリップスやシャオミの格安機でしょう。格安機では特に重要なパネル部分は、本機が少し良くみえます。
---
結論的にいえば、「とにかく安く」という方向性ならば、本機は良い候補の1つになります。
パネルの素性はこちらも良い上で、フリッカーなどのアイケアに重要な最低減の機能性もありますので。旧機に冠しては、4辺フレームレスである上で、スタンドを含めて外観はモダンです。

【2023年発売】
【27インチ】【Amazon.co.jp限定】
46・ Xiaomi モニター A27i
¥13,980 Amazon.co.jp (4/10執筆時)
解像度:フルHD(1920×1080)
輝度:250cd/u
液晶方式:IPS ノングレア
コントラスト比:1000:1
応答速度:6ms (GTG)
リフレッシュレート:最大100Hz
HDR:
USB給電:
接続端子:HDMI DP
スタンド:チルト
VESA:75mm
スピーカー:
保証期間:1年
A27i は、シャオミが販売するモニターです。

3辺ベゼルレス仕様で、格好良い形状です。

パネルは、ノングレアのIPSです。
スペックは、輝度(250cd/u)、コントラスト比(1000:1)、視野角(178°)、色域(sRGB:99%)です。
輝度はすこし高めですが、(普通の)スタンダードクラスのIPSパネルです。
なお、同社の場合、IPSが、ADSなどを含む「IPS系パネル」を意味するか、(商標としての)IPSなのかは不明瞭です。
ただ、スペック的に問題ないですし、値段も値段なので、出所はあまり心配しなくても良いかなとは思います。
応答速度は、6msです。
平均値より多少落ちますが、問題ありません。
画像補正機能は、特に言及ではないです。
また、ブルーライトカットの言及はあるものの、フリッカー対策の部分が不明瞭です。

モニタースタンドは、チルトのみです。
また、見た感じ、キーボードなどの振動で揺れ(ぐらつき)がありそうな感じです。
ただ、新機種は、規格はVESA対応なので、問題があったら交換すれば良いでしょう。
まあ、売りの「安さ」が削がれますが。
接続端子は、 HDM・DPが1系統ずつです。
問題ないです。
ケーブルは、HDMIのみ付属です。
スピーカーは、ありません。
保証期間は、ただ、ディスプレイは1年とのことです。
---
以上、 Xiaomi モニター A27i の紹介でした。
価格の安さと、本体の格好良さに「全振り」したモニターです。
それ以外の部分は、IPS採用以外の部分で抜き出た個性はないですが、値段の安さは目立ちます。

【27インチ】
【2025年発売】VTF27011BT後継機
47・富士通 VTF27012BT
¥28,000 Amazon.co.jp (4/10執筆時)
解像度:フルHD(1920×1080)
輝度:250cd/u
液晶方式:IPS ノングレア
コントラスト比:1000:1
応答速度:4ms (GTG)
リフレッシュレート:最大75Hz
HDR:
USB給電:
接続端子:HDM×2 D-SUB
スタンド:チルト 左右 高さ 回転
VESA:100mm
スピーカー:2W×2
保証期間:5年
VTF27011BT は、富士通の販売する27インチモニターです。

パネルは、ノングレアのIPSです。
輝度(250cd/u)、コントラスト比(1000:1)、色域(sRGB 88%)ともごく普通のスタンダードなIPSです。
応答速度などの部分も、そういった機種とほぼ変わりません。

スタンドは、前後左右高さ回転と全方向対応です。
チルト(上17° 下6°)、左右(60°)、高さ(15cm)と縦回転です。
上チルトがやや弱いですが、まあ、問題ないです。
あとは、HDMI端子が2系統ある部分、保証期間が5年と長い部分が目に付いたところです。フリッカー対策は本機も採用です。
---
以上、富士通のVTF27011BT の紹介でした。
そつのない構成で「目の優しさ」の部分で最低限欲しい要素(IPS液晶・スタンド・フリッカー対策))は網羅します。
米国勢と同じで、画質補正の部分での工夫が見られず、余分なものをいれず、必要最低限でまとめた機種とは言えます。
スタンドも無個性で「実用重視」な部分はあるので、「値段勝負」となりますが、標準で「5年保証」がある点をふまえると、意外に「勝負できている」と感じました。
目は疲れるでしょう。
次回に続く!
27型液晶モニターのおすすめは結論的にこれ!
というわけで、今回は、27インチのFHDモニターの比較の3回目記事でした。
しかし、記事はもう少しだけ「続き」ます。

4・27型フルHDモニターの比較 (4)
4-1:最終的なおすすめの提案【結論】
液晶パネルの品質 ★★★★★
スタンドの性能 ★★★★★
動画ゲーム対応 ★★★★★
品質保証 ★★★★★
総合評価 ★★★★★
続く4回目記事(こちら )では、結論編です。
ここまで見た全機種から、目的別、用途別にAtlasのおすすめ機種!を提案していきます。
引き続きよろしくお願いします。
4回目記事は→こちら
