1回目記事からの続きです→こちら
3-1・HPのモニターの比較
3回目記事のトップバッターは、米国のHP(ヒューレット・パッカード)のモニターです。
DELLのライバル企業ですが、両社のモニター展開の方向性は多少異なる印象です。
1・27型フルHDモニターの比較 (1)
1-1:選び方の基本の説明【導入】
1-2:イイヤマ〈日本〉
1-3:LG〈韓国〉
1-4:DELL〈米国〉
2・27型フルHDモニターの比較 (2)
2-1:ASUS〈台湾〉
2-2:ACER〈台湾〉
2-3:BenQ〈台湾〉
3・27型フルHDモニターの比較 (3)
3-1:HP〈米国〉
3-2:フィリップス〈欧州〉
3-3:アイオーデータ〈日本〉
4・27型フルHDモニターの比較 (4)
4-1:JAPANNEXT〈日本〉
4-2:Lenovo シャオミ ほか〈各社〉
4-3:最終的なおすすめの提案【結論】
今回も、1回目記事の冒頭(こちら)でみた、「選び方の基本」に沿って解説していきます。
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なお、以下では、Atlasのおすすめポイントを赤系の文字色で、イマイチと思う部分を青字で記していきます。
【2024年発売】
【27インチ】
(スピーカーなし)
42・ HP 527sh FHD ディスプレイ
¥17,001 HPダイレクト (5/8執筆時)
42・ HP 527sh FHD 価格コム限定
¥18,000 HPダイレクト (5/8執筆時)
スタンド:チルト 高さ
(スピーカーあり)
43・ HP 527sa FHD ディスプレイ
¥18,000 HPダイレクト (5/8執筆時)
43・ HP 527sa FHD 価格コム限定
¥18,500 HPダイレクト (12/28執
(スピーカーなし)
44・ HP 527sf FHD ディスプレイ
¥18,000 HPダイレクト (5/8執筆時)
44・ HP 527sf FHD 価格コム限定
¥17,200 HPダイレクト (12/28執
スタンド:チルト
解像度:フルHD(1920×1080)
輝度:300cd/u
液晶方式:IPS+ ノングレア
コントラスト比:1,500:1
応答速度:5ms (GTG)
リフレッシュレート:最大100Hz
HDR:
USB給電:
接続端子: HDMI D-sub
VESA:
スピーカー:2w×2( HP 524saのみ)
保証期間:3年
HP 527シリーズは、HPの27インチディスプレイです。
3系統あります。
詳しくは後述しますが、スピーカーの有無と、スタンドの稼働性が主な違いです。
あとは、スピーカー付モデルのみ、ヘッドホン・オーディオ入力があるほかは、目立つ違いはないです。
なお、それぞれのモデルには「価格コム限定」モデルがあります。時期により通常品より安い場合もあるので、買われる場合、確認してみて下さい。
あとは同じなので、同時にみていきます。
液晶パネルは、IPS+の水準です。
スペックは、輝度(300cd/u)、コントラスト比(1500:1)、視野角(178°)、色域(sRGB 99%)です。
通常のIPSよりも仕様が少し良いので(Atlasが便宜上名付けた)ちょい上な「IPS+」と言えます。
コントラスト比も、2024年から採用例が各社とも増えてきた1500:1とIPSでは上級のものです。
応答速度は、本機は、オーバードライブ時で5msです。
リフレッシュレートも100Hzです。ゲーミング用を除けば、高い方で宇。
画質調整機能は、ただし、特に目への優しさに関する技術はないです。
ブルーライトカットは、ハードウェア単位でカットする新方式です。一方、フリッカー対策の記載はないですが搭載になります(確認済)。
スタンドは、上位機、下位機で変わります。
下位機は、上下の角度調整(下5°・上25°)のみ対応と、イマイチです。
上位機は、10cmながら、高さ調整ができます。
左右の調整は、小型ディスプレイならなくても良いでしょうし、縦表示不要ならばこれで問題ないです。
ただし、VESAマウントも装備しないので、アームの換装に対応できません。
接続端子は、VGA、HDMIという構成です。
付属ケーブルは、HDMIケーブル1本のみです。
スピーカーは、上位版は付属しますが、簡易的なものです。
保証期間は、3年です。
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以上、HP 524shなどの紹介でした。
IPS液晶で割と輝度が明るく、コントラスト比も良い上で、価格が安い点は大きな見所です。
スタンドも上位機なら問題ないです。例えば、法人その他で「できるだけ目に良いIPS液晶を相当数揃えたい」場合などには、この手の製品は必要でしょう。
こうした商品を薄利で販売しているのは、重要に思います。
【2023年発売】
【27インチ】6N4E2AA#ABJ
45・ HP E27 G5 フルHDモニター
¥29,810 HPダイレクト (5/8執筆時)
45・ HP E27 G5 価格.com限定モデル
¥29,700 HPダイレクト (5/8執筆時)
解像度:フルHD(1920×1080)
輝度:250cd/u
液晶方式:IPS ノングレア
コントラスト比:1,000:1
応答速度:5ms (GTG)
リフレッシュレート:最大75Hz
HDR:
USB給電:
接続端子: HDMI DP
スタンド:チルト 左右 高さ 回転
VESA:100mm
スピーカー:
保証期間:3年
HP E27u G5 は、同社の法人向けのディスプレイです。
個人でも購入でき、スタンドの稼働性の面では、このサイズのフルHDでは、最上位です。
後述するように、デザイン面ほか、稼働性も良いスタンドが付属する部分が「売り」です。
パネルは、IPSを採用します。
また、輝度・応答速度・画質調整は、ここまでみてきた下位機種と差はない、(普通の)IPSのスタンダードです。
モニタースタンドは、ただ、性能が良いです。
縦表示(ピボット)ほか、高さ(150mm)・チルト角度(上20° 下5°)・左右(90度)の角度調整ができます。
従来モデルより稼働性が良く、他社の上位機に追いつきました。スタンド自身も重心バランスと、取り回しの改良があったので、より使いやすいと言えます。
接続端子は、HDMI Display Port という構成です。
付属ケーブルは、HDMIケーブル・DPケーブルになります。
スピーカーは、ありません。
保証期間は、3年です。
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以上、HP E27u G5 の紹介でした。
同社のスタンドは、稼動性ほか、デザイン性が良いので、そこがポイントになるでしょう。そのほかの部分も、このグレードでは平均点の水準はあります。
一方、画質調整面は、フリッカー対策ほどで、あとは、基本「PCに任せる」方向性で「あっさり」です。他社と見比べる場合、若干この部分が物足りなくは感じます。
3-2・フィリップスのモニターの比較
続いて、オランダのフィリップスです。
世界的な総合家電メーカーですが、わりとビジネス用のモニターに強いと言えます。
【2021年発売】【27インチ】
〈4辺フレームレス+高さ調整〉
46・フィリップス 272E2FE/11
¥18,800 Amazon.co.jp (5/8執筆時)
【2020年発売】
〈4辺フレームレス〉
47・フィリップス 272E2F/11
¥14,980 楽天市場 (5/8執筆時)
【2019年発売】
〈3辺フレームレス〉
48・フィリップス 271E1D/11
¥17,800 Amazon.co.jp (5/8執筆時)
解像度:フルHD (1920x1080)
輝度:350cd/u
液晶方式:IPS+ ノングレア
コントラスト比:1000:1
応答速度:4ms(GTG)
リフレッシュレート:最大75Hz
HDR:
USB給電:
接続端子: D-SUB HDMI DP
スタンド:チルト 高さ
VESA:100mm
スピーカー:なし
保証期間:5年
276E9QDSB/11 は、オランダのフィリップスが販売する27インチモニターです。
E Lineという、同社の家庭用ホームモニター向けの入門シリーズの製品です。
新旧で3機種あります。
2019年機は、輝度が250cd/uで、ベゼルが、3辺フレームレスです。
スタンドが、角度調整(チルト)のみで、他社にもあった「廉価版」と同じ仕様です。
端子構成も、Displa yPortがなく、DVIがあるやや古い仕様です。
2020年機は、ベゼルが4辺フレームレスです。
加えて、パネルの輝度が350cd/uと輝度の高い新型パネルを使います。
2021年機は、これに加えて、高さ調整ができる新スタンド仕様です。
結論的にいえば、さほど値段差がない場合、新モデルがおすすめです。
液晶パネルは、IPSです。
正確にはIPSテクノロジーという表記です。 同社の関係性から言えば、サムスンのPLS-IPSでしょう。IPSと性質は同じなので問題ないです。
パネルスペックは、輝度(350cd/u)、コントラスト比(1000:1)、視野角(178°)、色域(113.4%)です。
割と良い仕様で上表の「IPS+」水準です。
それでも(最近の4K機などに多い)広色域パネルの域には達していませんが、今回みているフルHDの他機より優秀と言えます。
特に、動画視聴やゲームに有利でしょう。
応答速度も、4msですから、優れます。
自動画質調整は、同社のSmartImageを搭載です。
一方、本機はSmartImage ゲームモードを搭載し、ゲームにより特化した構成にしています。
FPSゲームなどに向けた暗部強化表示や、レースなど動きの速い映像において応答速度を強化する「レーシング」モードを搭載します。
画質調整機能は、目に関わる部分では、フリッカー対策がなされており、問題ないでしょう。ブルーライトカットも可能です。
映像美に関する部分では、SmartContrastとして、黒表現を強化する機能があります。
IPSはVAに比べるとコントラストが上げにくい部分があるので、こうした補正を各社、上位機では搭載します。 LGのブラックスタビライザーに相当する機能です。
モニタースタンドは、上位機のみ高さ調整対応です。
角度調整(上20° 下5°)ほか、13cmの高さ調整と縦表示に対応です。
スイーベル(左右調整)はなくフルスペックではないとはいえ、十分でしょう。
接続端子は、HDMIとD-SUB(アナログ端子)とDisplay Port端子がそれぞれ1つです。
アナログ端子は、色ズレがおこり目に悪いので、基本的にHDMIでつなげましょう。
ケーブルは、全種類とも付属します。
HDMIが1.8Mで、その他は1.5Mです。
保証期間は、同社の場合、5年長期保証が無償で得られます。
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以上、フィリップスの242E2F/11の紹介でした。
家庭向けのE Lineですが、 わりと安い値段で、輝度が高めのIPSパネルが手に入るのが最大のメリットです。
一方、スタンドの調整力は課題です。
ただ、画質調整機能はゲームに特化したものですし、用途的に、マルチメディアを重視する人が選ぶべき製品だと思います。
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このほか、主に家庭向けに出している製品として以下のものがあります。
順番にみておきます。
【2022年発売】【27インチ】
【高性能スタンド】
49・フィリップス 27E1N5300AE/11
¥24,000 楽天市場 (5/8執筆時)
【チルトのみ】
50・フィリップス 27E1N3300A/11
¥22,800 楽天市場 (5/8執筆時)
解像度:フルHD(1920×1080)
輝度:300cd/u
液晶方式:IPS ノングレア
コントラスト比:1000:1
応答速度:4ms(GTG)
リフレッシュレート:最大75Hz
HDR:
USB給電:65W
接続端子: HDMI USB-C
スタンド:チルト 左右 高さ
VESA:100mm
スピーカー:内蔵(3W×2)
保証期間:5年
第1に、27E1N5300AE/11 などです。
フレームは、4辺フレームレスです。
パネルは、IPSです。
スペックは、輝度(300cd/u)、コントラスト比(1000:1)、視野角(178°)、色域(122.7%)です。
本機も、上表「IPS+」の水準の上位製品といえます。
接続端子は、 HDMIとUSB-Cという構成です。
USB-Cは、ノートPCなどへの65WのUSB給電に対応になります。
また、上位機は、角度のチルト調整(25度)ほか、130mmの高さ調整と、写真のような縦表示にも対応できます。
左右(スイーベル)は回転しないものの、特に仕事での実用度は、本機も高いです。
スピーカーも、付属です。
(音楽が聴ける水準ではないですが)総合6Wなので少しだけ良いです。
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結論的にいえば、家庭用の一般向けのホームモニターながら、ノートPCもつなげて使うような場合、選択肢になります。
その点で、輝度をあえて300cd/uの水準にして、仕事用で使いやすいようにバランスをとっている気がします。
ただ、それでも、あくまで(多用途の)ホームモニターとしての設計です。フィリップスから選ぶとしても、仕事用をならば、後で見る同社の「ビジネス用」が良いと思います。
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【2024年発売】【27インチ】
51・フィリップス 27E1N1300A/11
¥20,000 楽天市場 (8/20執筆時)
解像度:フルHD(1920×1080)
輝度:250cd/u
液晶方式:IPS ノングレア
コントラスト比:1300:1
応答速度:4ms(GTG)
リフレッシュレート:最大100Hz
HDR:
USB給電:65W
接続端子: HDMI USB-C
スタンド:チルト
VESA:100mm
スピーカー:内蔵(2W×2)
保証期間:5年
第2に、24E1N1300A/11 です。
今のところ流通限定ですが、1つ上でみたスタンドが「チルトのみ」の機種の後継機になると思います。
パネルは、ノングレア(非光沢)のIPSです。
スペックは、輝度(250cd/u)、コントラスト比(1300:1)、視野角(178°)、色域は、非開示です。
先ほどの機種と比べると、輝度が250cd/uと並になる一方で、コントラスト比(黒の締まり)は1300:1と、IPSだと「ちょっと良い」水準です。
色域は、同スペックの他社の事例を見れば、そこまで低くなく、sRGB 99%相当かと思います。
輝度が普通水準なので(このブログが定義した)iPS+の水準には届かない、スタンダードIPSの「ちょい上」くらいの性能です。
接続端子は、本機もHDMIとUSB-Cです。
USB-Cの給電力も同じ65Wです。
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結論的にいえば、パネル自体は、旧機に比べても「映像美」の方面で一定の見どころありますが、総合的には、上下関係といえるほどの差はないでしょう。
ただ、スタンドがチルトのみですし、(スタンドを換装しないならば)従来機で良いように思います。
【2020年発売】【27インチ】
52・フィリップス 273B9/11
¥28,740 楽天市場 (5/8執筆時)
解像度:フルHD (1920x1080)
輝度:250cd/u
液晶方式:IPS ノングレア
コントラスト比:1000:1
応答速度:4ms (GTG)
リフレッシュレート:最大75Hz
HDR:
USB給電:65W
接続端子: D-SUB HDMI DP USB-C
スタンド:チルト 左右 高さ 回転
VESA:100mm
スピーカー:内蔵(2W×2)
保証期間:5年
273B9/11も、フィリップスの製品です。
こちらは、ここまで見た同社のE Lineとは異なり、オフィスモニターとして、主に仕事向けに売られるものです。
パネルは、本機も、IPSを採用します。
輝度は、ただ、フィリップスとしては低めで、250cd/uで、色域も98%です。
普通のIPSパネルですが、映像美を求めるわけでもない分野のモニターですし、仕事メインならば全く問題ありません。
応答速度も、4msです。
仕事に便利なものは付属しないので、用途としてはゲームよりな製品といえそうです。
自動画質調整は、SmartImage を搭載します。
パネル部分をふくめ、あくまで「仕事用」です。
画質調整機能は、このモデルもフリッカー対策がなされており、問題ないでしょう。
ブルーライトカットも可能です。
接続端子は、HDMI・VGA・Display Port・USB-Cという構成です。
USB端子は、65W給電に対応します。
コアなゲーミングを除けば、速度低下なしに充給電可能です。
スタンドは、前後左右高さ回転にフル稼働するSmartErgoBaseを装備します。
高さは15cm、チルト(上30° 下5°)と、「フルスペック」な他社製スタンドに比べても負けない高水準です。
VESA規格にも対応しますので、アーム交換も可能です。
ケーブルは、全種類とも1.8mが付属します。
スピーカーは、2Wと貧弱なものですが、内蔵です。
保証期間は、5年長期保証です。
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以上、フィリップスの243B9H/11の紹介でした。
先述のように、家庭用としてゲームなどに使えないわけではないですが、基本的には「仕事用」のモニターです。
USB-PD給電に対応する点で、ノートPCの「外付け」に向く仕様です。給電力は最大65Wですし、13インチのノートPCまでなら「フルスペック」で充電できそうです。
上位機種は、スタンド性能も評価できますし、値段を含めて、バランスが良い機種に思えます。
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このほか、主にオフィス用に売られる製品として、以下のようなものがあります。
【2023年発売】【27インチ】
53・フィリップス 273S1/11
¥36,293 楽天市場 (5/8執筆時)
スタンド:チルト 左右 高さ 回転
接続端子: D-SUB HDMI DP USB-C
54・フィリップス 271S9A/11
¥15,800 楽天市場 (5/8執筆時)
スタンド:チルト
接続端子: D-SUB HDMI
解像度:フルHD(1920×1080)
輝度:250cd/u
液晶方式:IPS ノングレア
コントラスト比:1000:1
応答速度:4ms(GTG)
リフレッシュレート:最大75Hz
HDR:
USB給電:65W
接続端子: D-SUB HDMI DP USB-C
VESA:100mm
スピーカー:内蔵(2W×2)
保証期間:5年
このほか、主にオフィス用に売られる製品として、Sラインがあります。
おそらく、1つ上で見た製品の後継型番として登場したものです。
パネルは、IPSです。
スペックは、輝度(250cd/u)、コントラスト比(1000:1)、視野角(178°)です。色域(sRGB 102%)です。
フィリップスの多くの機種と同じで、色域が少し良い水準です。あとは、ごく普通のスタンダードクラスのIPSパネルのスペックです。
上位機は、「USB-C ドッキングモニター」として売られるビジネス向けです。
ただ、こちらは、ギガビット級のLAN端子(RJ-45 )も装備していて、さらに汎用的な「USB Type-C ドッキングステーション」として機能させることを目的にします。
その他の仕様は、カメラなしのEラインに似ます。
チルトの稼働性と高さ調整(15→13cm)と多少劣りますが、パーフェクトスタンドには変わりませんし、問題ないです。
ただし、下位機(241S9A/11 )は、スタンドの稼働性が悪いほか、ドッキングステーションとしての要素がない、シンプルなモニターです。
IPSのモニターとして、値段はそれなりに安いですが、スタンドはネックでしょう。
3-3・アイオーデータのモニターの比較
続いて、日本のアイオーデータの製品です。
三菱電機の液晶モニター部門を吸収して、プレゼンスを高めた日本企業です。
【2025年発売】
【27インチ】
55・IODATA EX-D272SA-F
¥21,980 Amazon.co.jp (5/6執筆時)
スタンド:チルト 左右 高さ 回転
56・IODATA EX-D272SA
¥19,980 Amazon.co.jp (5/6執筆時)
スタンド:チルト
解像度:フルHD(1920×1080)
輝度:250cd/u
液晶方式:IPS (AHVA) ノングレア
コントラスト比:1300:1
応答速度:4ms GTG)
リフレッシュレート:最大100Hz
HDR:
USB給電:65W
接続端子:HDMI DP
VESA:100mm
スピーカー:内蔵(2w×2)
保証期間:3年
EX-D2S-Fシリーズなどは、アイオーデータのPCモニターです。
同社がネット向けに出す格安な入門機になります。
パネルは、IPSです。
正確には、台湾大手のAUOが作るAHVA-IPSですが、性質は同じです。
商標の関係でアイオーデータではAHVA表記にしているだけです。
スペックは、輝度(250cd/u)、コントラスト比(1300:1)です。
色域は非開示です。
AUOのこのスペックだとsRGB 83%(P3 68%)あたりでしょう。少なくとも、この部分は強調できないIPSです。
応答速度は、オーバードライブ時に最大4msです。
標準だと14msほどの普通のパネルです。
リフレッシュレートは、100Hzです。
やや良い水準です。
画像補正機能は、「あっさり」です。
同社モニターは、超解像度技術や、広色域化技術を伴うパネルもあります。
しかし、本機はそうではないです。フリッカー対策はあります。
スタンドは、上位機は稼動性は良いです。
チルト(上23°・下5°)・左右90度・高さ15cmと縦回転です。
下位機は、チルトのみですし、あまりおすすめしません。
接続端子は、 HDMIとDPが、1系統のみです。
スピーカーは、総合4Wのステレオスピーカーで。
5年保証:フル稼動スタンド
:LCD-D272SA-F
:LCD-D272SA-FX
:LCD-D272SA-F-AG (+抗菌)
5年保証:チルトのみ
:LCD-D272SA
:LCD-D272SAX
:LCD-D272SA-F-AG(+抗菌)
保証期間は、3年間です。
なお、本機は「法人向け」「個人向け」で別型番であって、そちらは5年保証です。
ただ、いずれも輝点保証などはないです。
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以上、アイオーデータのEX-D2S-Fシリーズなど紹介でした。
同社の売りの画質補正面であまり個性はないです。
パネルも、コントラスト比はやや良いですが、逆に色域に課題がありそうなパネルです。
若干おすすめポイントに欠ける製品です。
【27インチ】
【2024年発売】
(個人向けワイドモデル)
57・IODATA LCD-C271DBX
¥27,017 楽天市場 (5/8執筆時)
(法人・文教向けモデル)
58・IODATA LCD-C271DB 【黒】
58・IODATA LCD-C271DW 【白】
¥26,200 楽天市場 (5/8執筆時)
(ネット限定モデル):保証3年
59・IODATA EX-C271DB 【黒】
59・IODATA EX-C271DW 【白】
¥26,800 Amazon.co.jp (5/8執筆時)
スタンド:チルト
(個人向けワイドモデル)
60・IODATA LCD-C271DB-FX
¥32,800 楽天市場 (5/8執筆時)
(法人・文教向けモデル)
61・IODATA LCD-C271DB-F 【黒】
61・IODATA LCD-C271DW-F 【白】
¥29,736 楽天市場 (5/8執筆時)
(ネット限定モデル):保証3年
62・IODATA EX-C271DB-F 【黒】
62・IODATA EX-C271DW-F 【白】
¥29,800 Amazon.co.jp (5/8執筆時)
スタンド:チルト 左右 高さ 回転
解像度:フルHD(1920×1080)
輝度:250cd/u
液晶方式:ADS ノングレア
コントラスト比:3000:1
応答速度:5ms(GTG)
リフレッシュレート:最大75Hz
HDR:
USB給電:65W
接続端子:HDMI DP USB-C
VESA:100mm
スピーカー:内蔵(2w×2)
保証期間:5年
LCD-C271DBXシリーズなどは、アイオーデータのPCモニターです。
「法人・文教向け」の製品と、個人向けの製品がありますが、基本仕様は同じです。
ただし、ネット限定モデルだけ、保証が短い代わりに安くしています。
液晶パネルは、ADSです。
ADSも、「IPS系パネル」の1つです。
IPSとADSは正確に言えば、中身の仕組みが少し異なりますが、表示傾向は同じです。
ADSは、中国大手のBOEが生産しているIPS系パネルです。
TV用パネルでむしろ知られますが、PC用でも昔から同社は採用しており、信頼性も十分です。
スペックは、輝度(250cd/u)、コントラスト比(1000:1)、視野角(178°)です。
色域は、本機も非開示です。
応答速度は、オーバードライブ時に最大5msです。
オーバードライブはオン/オフが選択可能です。
自動画質調整は、シーン別オート調整モード(画面モード)が付きます。
日本企業の製品はモードが多い傾向です。
画像補正機能は、アイオーデータの場合、超解像技術を搭載します。ネット動画で、DVDレベルの低画質ソースを向上できます。
一方、写真画質向上のための「エンハンストカラー」の言及はありますが、LGのブラックスタビライザーに該当する機能はないです。
その上で、この機種は、フリッカーレス設計の言及があります。
スタンドは、こちらは、フル稼動の「パーフェクトスタンド」が選べます。
チルト(上20°・下5°)・左右90度・高さ130cmと回転ですので、十分です。
選ぶならば、そちらでしょう。
接続端子は、 HDMI・DPほか、USB-C端子も付属します。
DELLでもみましたが、対応するノートPCなどに対して65W給電できます。
ケーブルは、HDMIとUSB-Cケーブルが付属です。
スピーカーは、総合4Wのステレオスピーカーが搭載されています。
保証期間は、5年間です。
輝点保証などはないですが、同社は長めです。ただし、ネット限定モデルは3年となります。
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以上、 LCD-C271DBXシリーズなど紹介でした。
基本的には27インチ機の教育市場向けでしょうが、画像補正やUSB-C給電などの部分で「家庭向き」な部分もあります。
一方、ADS液晶であるのは、目への優しさにおいて、過度に大きな問題ではないですし、値段によっては選べるでしょう。ただし、モニターアームがしっかりした上位機に限ります。
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このほか、アイオーデータは、27インチモニターのラインナップがかなりの数あります。
以下、簡単にですが、順番にみておきます。
【27インチ】
【2023年発売】
(個人向けワイドモデル)
63・IODATA LCD-A271DBX
¥18,390 Amazon.co.jp (5/8執筆時)
(法人・文教向けモデル)
64・IODATA LCD-A271DB 【黒】
64・IODATA LCD-A271DW 【白】
¥19,173 楽天市場 (5/8執筆時)
リフレッシュレート:最大60Hz
保証期間:5年
【2024年発売】
(特定店限定)
65・IODATA DI-A271DB
¥11,800 楽天市場 (5/8執筆時)
65・IODATA KH-A271DB
¥18,500 楽天市場 (5/8執筆時)
(Amazon限定)
66・IODATA EX-A271DB
66・IODATA EX-A271DW
¥17,800 Amazon.co.jp (5/8執筆時)
リフレッシュレート:75Hz
保証期間:3年
解像度:フルHD(1920×1080)
輝度:250cd/u
液晶方式:ADS ノングレア
コントラスト比:1000:1
応答速度:5ms (GTG)
HDR:
USB給電:
接続端子:HDMI D-SUB
スタンド:チルト
VESA:100mm
スピーカー:内蔵(1w×2)
第1に、LCD-A271DBXなどです。
かなり多くの型番があるのは、個人用と文教・法人用ほか、特定量販店向けのモデルで型番を分けるからです。ただ、仕様は同じです。
正確には、教育機関向け合わせた政府認証をとりますが、個人で買う分には変わりませんし、
リフレッシュレートの違いはは気にせずとも良いでしょう。
パネルは、ADSです。
先ほどの機種と同じです。
スタンドは、しかし、いずれの機種もチルト角度調整のみです。
その部分で「価格相応」です。
接続端子は、HDMIとD-subのみのあっさり構成です。
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結論的にいえば、若干、画像補正が充実するものの、基本的には、文教用に機能を絞った廉価版と言えます。
とくに、スタンドの貧弱さは、どの機種の場合も個人用としてはネックです。
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【2021年発売】【27インチ】
【教育市場向け】
67・IODATA LCD-DF271EDB-F
67・IODATA LCD-DF271EDW-F
¥25,939 楽天市場 (5/8執筆時)
解像度:フルHD (1920x1080)
輝度:300cd/u
液晶の方式:ADS ノングレア方式
コントラスト比:1000:1
応答速度:5ms (GTG)
リフレッシュレート:最大60Hz
HDR:
USB給電:
接続端子:HDMI D-SUB DP
スタンド:チルト 左右 高さ 回転
VESA:100mm
スピーカー:内蔵(1w×2)
保証期間:5年
第2に、LCD-DF271ED-Fシリーズです。
こちらも、端子構成は旧式で、USB-Cがない古い構成です。
輝度は、300cd/uと少し良いですが、色域の開示はないですし、そこまで上位ではないです。
スタンドは、稼働性が良い「パーフェクトスタンド」仕様です。
チルト(上20° 下5°)、左右(90°)、高さ(13cm)と縦回転ができます。
画面サイズを考えても、これで十分でしょう。
その上で、こちらのみジャイロセンサー内蔵になります。
Windowsに限られますが、縦回転した際に自動で画面も回転します。この点で、ビジネス用に便利と言えます。
一方、フリッカー対策はあるものの、アイオーデータの特徴の1つである超解像技術・エンハンストカラーは不採用ですので、ストイック)な仕事用と言えます。
【2024年発売】(一部21年)
【27インチ】
68・IODATA GigaCrysta LCD-GD271SH
¥23,600 楽天市場 (5/8執筆時)
保証期間:3年 +無輝点保証(1ヶ月)
69・IODATA GigaCrysta EX-GD271SH
¥22,480 Amazon.co.jp (5/8執筆時)
69・IODATA GigaCrysta KH-GD271SH/KS
¥21,780 楽天市場 (5/8執筆時)
69・IODATA GigaCrysta KH-GD271SH
¥21,800 楽天市場 (5/8執筆時)
69・IODATA GigaCrysta LCD-GD271SH
¥23,600 楽天市場 (5/8執筆時)
保証期間:5年 +無輝点保証(1ヶ月)
解像度:フルHD(1920×1080)
輝度:350cd/u
液晶方式:IPS系+ (HFS-IPS) ノングレア
コントラスト比:1500:1
応答速度:1.9ms(GTG)
リフレッシュレート:最大120Hz
HDR:HDR10
USB給電:
接続端子:HDMI DP
スタンド:チルト
VESA:100mm
スピーカー:
LCD-GD271SH などは、アイオーデータが販売する、27インチのフルHDモニターです。
同社のゲーム向けのGigaCrystaシリーズですが、リフレッシュレートの部分で、さほど本格的でもないので、一般モニターとしてこちらで見ることにしました。
複数の型番がありますが、以下で見る基本仕様は同じです。
違いは保証年数の部分だけで、あとは流通ルートで型番が無数に分かれていると考えてください。そこだけ注意すれば、あとは値段で決めてOKです。
パネルは、HFSパネルという表記です。
HFSは、IPS系パネルの一種です。
中国大手TVメーカーのTCL系子会社のTCL CSOT(華星光電)のパネルです。
スペックは上表だとIPS相当ですが、高コントラスト(黒表現)は、それを上回ると言えます。標準品のIPSの1.5倍となる、1500:1ですので。
輝度は、350cd/uですが、色域は非開示です。
恐らくsRGB 100% 相当ですので、広色域IPSの類ではないですが、上図のIPS+あたりのスペックはあるでしょう。
その上で、IPSの弱点である「黒の締まり」に、メスを入れた低コストパネルとしてプレゼンスがあります。
応答速度は、最大1.9ms(120Hz時)です。
最大リフレッシュレートも120Hzです。
一般モニターとして言えば高いですが、このブログの【ゲーミング用モニターの比較】で見た製品ほど、本格的ではないです。どちらかといえば、PS5などのゲーム機にもつなげて使いたい、という感じのかたに向く、ライトなゲーム用と言えます。
AdaptiveSyncですので、DP接続時のみですが、チラツキ対策もフォローします。
HDRは、HDR10対応です。
画質補正は、ゲーム向けに充実します。
暗部補正(Night Clear Vision)ほか、同社ではお馴染みの、画質無視で、極限までオーバードライブする「バーストモード」などをフォローします。
「映像美」に関わる技術として「超解像技術」「エンハンストカラー」など、やはり、同社にお馴染みに補正技術が見られます。
アイオーデータは、元は三菱電機のディスプレイ部門が前身なので、テレビ的な補正は充実します。
そのほか、フリッカー対策があります。
ディスプレイスタンドは、ただ、チルト(上20°、下5°)のみです。
接続は、HDMIとDisplayPortが1つです。
保証は、3年と5年と選べます。
一方、どの機種も無輝点保証が付属します。
ただ、1ヶ月のみなのでベンキューと同じ水準ですので、そこまで意義は強調できないものです。
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以上、アイオーデータのLCD-GD251SHの紹介でした。
珍しいタイプのIPS系パネルですが、コントラスト比が良く、格安機の中では割と良い仕様に思えます。
一方、スタンド性能がイマイチで、ゲーミング用としていえば、リフレッシュほか、チラツキ対策がAdaptiveSyncという部分で、若干、物足りなさはあります。
また、従来からこのシリーズに付属するリモコンも未付属ですし、廉価版的な色合いが強い製品でには思います。
次回に続く!
27型液晶モニターのおすすめは結論的にこれ!
というわけで、今回は、27インチのFHDモニターの比較の3回目記事でした。
しかし、記事はもう少しだけ「続き」ます。
4・27型フルHDモニターの比較 (4)
4-1:JAPANNEXT〈日本〉
4-2:Lenovo シャオミ ほか〈各社〉
4-3:最終的なおすすめの提案【結論】
液晶パネルの品質 ★★★★★
スタンドの性能 ★★★★★
動画ゲーム対応 ★★★★★
品質保証 ★★★★★
総合評価 ★★★★★
続く4回目記事(こちら )では、ここまで見ていない各社の製品をみたあと、結論編に入ります。
引き続きよろしくお願いします。
4回目記事は→こちら