1回目記事からの続きです→こちら
3-1・イイヤマのモニターの比較

3回目記事のトップバッターは、日本のイイヤマの4Kモニターです。
現在はマウスコンピュータ傘下ですが、古くからあるディスプレイメーカーであり、品質には信頼性があります。
1・31.5型4Kモニターの比較 (1)
1-1:選び方の基本の説明【導入】
1-2:DELL〈米国〉
1-3:LG〈韓国〉
1-4:EIZO〈日本〉
2・31.5型4Kモニターの比較 (2)
2-1:BenQ〈台湾〉
2-2:ASUS〈台湾〉
2-3:アイオーデータ〈日本〉
3・31.5型4Kモニターの比較 (3)
3-1:イイヤマ〈日本〉
3-2:フィリップス〈欧州〉
3-3:JAPANNEXT〈日本〉
3-4:Apple〈米国〉
3-5:レノボ・Acer ほか
4・4Kモニターの比較
4-1:最終的なおすすめの提案【結論】
今回も、1回目記事の冒頭(こちら)でかいた「選び方の基本」に沿いながら説明していきます。
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なお、以下では、Atlasのおすすめポイントを赤系の文字色で、イマイチと思う部分を青字で記していきます。

【31.5インチ】
【2023年発売】XB3288UHSU-B1後継機
34・iiyama ProLite XB3288UHSU-B5
¥43,600 Amazon.co.jp (9/17執筆時)
解像度:4K(3840×2160)
輝度:300cd/m2
パネル:VAノングレア
コントラスト比:3000:1
応答速度:5ms (GtoG)
リフレッシュレート:60Hz(4K)
HDR:HDR10
USB給電:
接続端子:HDMIx2 DP
スタンド:チルト 左右 高さ
VESA:100mm
スピーカー:内蔵(2w×2)
4K動画再生:HDCP2.2
保証期間:3年
XB3288UHSUは、イイヤマの31.5インチの4Kモニターです。

パネルは、ノングレア(非光沢)のVAです。
VAパネルは、広視野で大画面に向く液晶です。
コントラスト比が高く「黒が引き締まる」ため、映像コンテンツには向いています。
そのため、高級テレビなどでは採用例が多いです。
しかし、「ギラツブ」とも呼ばれる独特の粒状感があり、文字(静止画)の視認性が劣り、長時間見つめると疲れやすいため、仕事には向きません。
輝度は、300cd/m2です。
VAとはいえ、低めです。

応答速度は、Over Drive時には3msと、他社より少し優秀です。
かかりは、5段階で調整できます。

HDRは、最低限ながら、HDR10には対応です。
ソフト・コンテンツ的にHDR対応ならば、画質は高まります。

画質調整機能は、日本企業らしく、画面モードは多彩です。
「目の優しさ」の部分では、チラツキを防止するフリッカー対策をしっかり装備します。
一方「映像美」の部分も、TV的な画質向上技術となる「X-Res Tech」を備えます。
入力ソースを分析して文字や画像をクリアにする、テレビの超解像技術のようなものです。
そのほか、ゲームについては、AMD系のFree syncに対応します。

スタンドは、回転表示には非対応です。
31.5インチという画面サイズをふまえれば、縦表示は不要との判断でしょう。
ただ、それ以外の調整幅は、他社機に比べても優秀です。

新機種は、旧機種(上図)に比べても、可動性が良くなりました。
左右角度は旧機の方が調整できますが、一般的に左右45°あれば十分です。
接続端子は、HDMIx2 DisplayPortx1 という標準的な構成です。
HDCP2.2には、対応です。
付属ケーブルは、DVI-DL/ HDMI /DisplayPort /全てのケーブルが付属します。
保証は、3年間です。
無輝点保証はないです。
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以上、イイヤマのXB3288UHSUの紹介でした。
このサイズのVA液晶採用モニターは「激戦区」であり、ライバルが多いです。そのため、選ぶ場合は「メーカー独自のワンポイント」を重視するべきです。
イイヤマの場合は稼働性の高いスタンドと、そこそこ上位と言える「画質向上技術」がそれにあたります。
ただ、書類仕事には向かない、VA液晶モデルだけに、ここまでの性能のスタンドは不要とも言え、バランスはあまり良くない印象です。
3-2・フィリップスのモニターの比較

続いて、オランダのフィリップスです。
世界的な総合家電メーカーですが、わりとビジネス用のモニターに強いと言えます。
【27インチ】
【2024年発売】
35・フィリップス 32E1N5800LA/11
¥42,900 楽天市場 (9/17執筆時)
スタンド:チルト 高さ 回転
リフレッシュレート:75Hz(4K)
36・フィリップス 32E1N1800LA/11
¥36,480 楽天市場 (9/17執筆時)
スタンド:チルト
リフレッシュレート:60Hz(4K)
解像度:4K(3840×2160)
輝度:300cd/u
パネル:VA ノングレア
コントラスト比:3500 : 1
応答速度:4ms (GTG)
リフレッシュレート:60Hz(4K)
HDR:HDR10
接続端子:HDMI2.0×2 DP
USB給電:
VESA:100mm
スピーカー:2W×2
4K動画再生:HDCP2.2
保証期間:5年
32E1N5800LA/11などは、フィリップスの31.5インチの4Kモニターの入門機です。
家庭向きのEラインに属します。
下位機は、後述するように、スタンド部分ほか、パネル部分で下位仕様になります。

パネルは、ノングレアのVAです。
テレビでよく使われるタイプで、コントラスト比が高いタイプです。
ただ、繰り返し書いているように、見つめる仕事(書類仕事)には向かないと言えます。
は、上位機の場合、sRGB 102%です。
下位機種は、この部分の情報がないです。
リフレッシュレートも異なるので、パネル部分で「下位のVA」とみて良いです。
応答速度は、オーバードライブ時に4msと速いです。
ただ、VAはネイティブの速度はIPSより(通常)遅めです。
HDRは、HDR10対応です。
ストイックなビジネス用のモニターです。

画質調整機能は、それなりに充実します。
目の優しさの点で重要な「フリッカー対策」はもちろん、「映像美」に関する部分も、「黒の締まり」を補正する、SmartContrast機能が付属します。
画質の自動調整は「SmartImage ゲームモード」を持ちます。
ただ、リフレッシュレートの部分ほか、ゲーム用というわけではないです。
スタンドの品質は、上位機は、チルト(上20° 下5°)、高さ(13cm)と縦回転に対応です。
下位機はチルトのみです。
接続端子は、HDMI2.0が2つと、DisplayPortが1つです。
HDCP2.2は、対応です。
スピーカーは、総合4Wです。
保証年数は、5年です。
同社は保証が長めであり、ここは良い部分と言えます。
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以上、フィリップスの 32E1N5800LA/11の紹介でした。
「ホームモニター」として売られますが、VAパネルなので、基本的には、動画視聴を含めたライトなブラウジングを主とするかたに向く製品です。
一方、その方面で使うとしても、特別な「個性」と言える性能はないため、主には値段で選ぶ製品に思います。
いずれにしても、仕事にも、娯楽にも使うならば、目に優しいIPSパネルがおすすめです。

【2021年発売】【31.5インチ】
37・フィリップス 329P1H/11
¥78,859 楽天市場 (9/17執筆時)
【2025年発売】(ライトセンサーなし)
38・フィリップス 32B1U3900/11
¥43,800 楽天市場 (9/17執筆時)
解像度:4K(3840×2160)
輝度:350cd/u
パネル:IPSノングレア
コントラスト比:1000 : 1
応答速度:4ms (GTG)
リフレッシュレート:60Hz(4K)
HDR:
USB給電: 最大90W
接続端子:HDMI2.0x2 DP USB-C
スタンド:チルト 左右 高さ 回転
VESA:100mm
スピーカー:内蔵(5w×2)
4K動画再生:HDCP2.2
保証期間:5年
329P1H/11も、フィリップスの31.5インチの4Kモニターです。
同社の「ビジネス用のモニター」のラインとなる、PLineの製品です。
なお、下位機がありますが、後述するライトセンサーが省略になります。

液晶パネルは、ノングレアのIPSです。
正確には、フィリップスは「IPSテクノロジー」という表記です。

LGのIPS、あるいは、両社の関係性からしてサムスンの作るIPS系パネルとなるPLSかもしれません。
視野角を含めて性質は同じですので、基本問題ありません。
は、sRGB 128%・Adobe RGB 89%です。
静止画(写真)のデザインはいけそうですが、動画コンテンツ用には微妙です。
応答速度は、オーバードライブ時に4msと速いです。
HDRは、未対応です。
ストイックなビジネス用のモニターです。

画質調整機能は、センサー面が優秀です。
照度センサー(ライトセンサー)が付属します。
周囲の照度を検知できるので、画面輝度が調整されるので「目が疲れにくい」です。明るすぎるディスプレイは、スマホ同様に、目の負担ですから。
ほかにも人感センサーが付属し、利用状況に応じて節電できます。

なお、本機は、ポップアップ型のカメラを上部に搭載し、顔認証(Windows Hello)もできます。
ただ、200万画素のFHD画質で、マイクも内蔵なので他の使途も考えられそうです。

スタンドの品質は、前後左右高さと縦回転表示ができる「フルスペックスタンド」です。
しっかりと、方向と高さが合わせられる点でも「目に優しい」と言って良いです。

接続端子は、HDMI2.0が2つと、DisplayPortが1つのほか、UCB-C端子が付属です。
ノートPCとUSB-C端子でつなげる場合、ノートPCに給電も同時にできます。
出力は、最大90Wなので、16インチクラスのMacBook Proでも、ほぼ速度低下なしに給電できるでしょう。そのほか、LAN端子も装備します。
HDCP2.2は、本機については対応です。
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以上、フィリップスの329P1H/11の紹介でした。
目に優しいIPSパネルを採用する機種です。
その上で、フルスペックなスタンドを装備する上で、センサーが充実しており、ビジネス用にストイックに使うならば、31.5インチでは本機はかなり優秀かと思います。
一方、HDRに対応しない部分などで、家庭で仕事以外と共用で使うには、やや不向きな部分はあります。
3-3・JAPANNXTのモニターの比較

つづいて、ジャパンネクストの4Kモニターです。
同社は、最近、格安モニターを海外工場から輸入販売している日本企業となります。

【31.5インチ】
【2024年発売】
39・JAPANNEXT JN-iB315UR4FL-C65W
¥59,980 Amazon.co.jp (9/17執筆時)
スタンド:チルト 左右 高さ 回転
39・JAPANNEXT JN-IB315UR4FL-C65W-HSP
¥74,118 Amazon.co.jp (9/17執筆時)
スタンド:チルト
解像度:4K(3840×2160)
輝度:400cd/u
パネル:Black IPS ノングレア
コントラスト比:2,000:1
応答速度:8ms (GTG)
リフレッシュレート:60Hz(4K)
HDR:HDR400(相当)
USB給電: 65W
接続端子:HDMI2.0 DP1.2 USB-C
VESA:100mm
スピーカー:2w×2
4K動画再生:HDCP2.2
保証期間:1年
JN-iB315UR4FL-C65Wは、ジャパンネクストの4Kモニターの上位機です。
2機種ありますが、後述するスタンド性能の部分が差になります。
あとは、USBハブ(KVM)を上位機のみ、装備する点が目立つ違いです。

液晶パネルは、ノングレアのBlack IPSです。
DELLなどの上位機に採用されていたIPSの「進化形」です。
IPSの弱点であるコントラスト比が高めで、VAのように「黒が締まる」ため、映像美の観点で性能が良くなります。
IPSのその他の良い部分も保持さされるので、シンプルに上位と考えてOKです。
輝度も、400cd/m2です。
HDRも、HDR400(相当)です。
VESAの認定ロゴも使わず、自社独自のロゴで「HDR400相当」としています。
このパネルは、平均輝度は400cd/uで、色域の基準も越えていますが、その他の認証基準(黒レベルなど)が足りないという可能性はあります。
色域は、DCI-P3 88%です。
この部分は、IPS Blackにしては若干弱めのスペックに思います。
色域の広さは、(悪くはないにせよ)普通のIPSよりです。
応答速度は、一方、GtoGで8ms です。
あまり良くないです。
とはいえ、例えば、映画鑑賞程度の使い方ならば問題ないですし、パネル由来の映像美が勝つでしょう。
一方、FreeSyncにも対応ですすが、先述の応答速度の部分と対応リフレッシュレート(60Hz)の部分で言えば、コアゲーマー向けでもないです。
画質調整機能は、こちらも「あっさり」です。
とはいえ、フリッカー対策はなされています。
接続端子は、HDMI2.0 DP1.2 USB-Cです。
USB-Cは、ノートPCほかに65Wの給電ができます。

USBハブは、上位機のみ搭載です。2系統あります。
速度はUSB2.0でありストレージなどを高速につなげるのには不向きです。
マウスやキーボードをつなげる専用で、その部分では、複数のPCなどで、操作をモニターで切り替えられるKVM機能が利用できます。
スタンドの品質は、上位機は「フルスペック」です。
調整幅は、チルト(上15 下5)・左右(60度)・高さ13cmと縦回転です。
この画面サイズからするとしっかり動きます。
リフレッシュレートは、60Hzです。
スピーカーは、総合4Wです。
あまり強くないデス。
保証は、1年です。
ここは、引き続き、同社の弱点です。
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以上、ジャパンネクストの JN-iB315UR4FL-C65Wの紹介でした。
IPS Blackを採用しており、目の優しさほか、映像美の部分では上級です。
ただ、色域がさほどまで伸びていないのと、応答速度の部分のスペックが、このパネルにしては、若干「引っかかり」を感じないわけではないという感じです。同社の27型だと、ここまでスペックが開かない点を含めて、そのように思いました。
【2023年発売】
【31.5インチ】
41・JAPANNEXT JN-i315U
¥37,980 Amazon.co.jp (9/17執筆時)
42・JAPANNEXT JN-IPS315UHD-W
¥40,344 Amazon.co.jp (9/17執筆時)
解像度:4K(3840×2160)
輝度:350cd/u
パネル:ADS ノングレア
コントラスト比:1000:1
リフレッシュレート:60Hz(4K)
HDR:HDR10
応答速度:5ms (GTG)
USB給電:
接続端子:HDMI 2.0 HDMI1.4×2 DP1.2
スタンド:チルト
VESA:100mm
スピーカー:
4K動画再生:HDCP2.2
保証期間:1年
JN-IPS315UHDR-HSPなども、ジャパンネクストが販売する、4Kモニターです。
先ほどの機種と比べる場合、下位機にあたります。
なお、 JN-i315Uは、そのまた下位機種と言え、Amazon限定で卸される格安機です。
スタンドの稼働性が悪くチルトのみになるほか、の部分で、DCI-P3のカバー率が90%と若干ですが落ちています。同じ出所(ADS)ではありますが、差はあります。
若干安いですが、選ぶならば上位機でしょう。

パネルは、ADSです。
「IPS系」のパネルでは、お馴染みの中国のBOEが生産するパネルです。
輝度は、350cd/uとそれなりに高い上で、色域も、sRGB100%・DCI-P3 95%カバーです。
上表だと「広色域IPS系(ADS)パネル」の仲間と言って良いです。
ただし、コントラスト比は普通IPSの水準ですので、先ほどの機種(IPS Blackパネル)とはスペック的に結構な差はあります。
HDRは、HDR10の水準です。
応答速度は、5msですので、IPSの標準です。
画質調整機能は、本機も、一般向けの特段の独自機能は搭載しません。
ゲーム向けの諸機能と、FreeSyncには対応します。
また、目への優しさの部分で、フリッカーフリーには対応です。

スタンドは、上位機はフル稼動です。
調整幅は、高さ13.5cm、チルト(下5 上15)と左右(90度)と縦回転です。アームの固定力が若干弱そうに見えるのと、上チルトの可動範囲が多少狭いですが、許容範囲でしょう。
接続端子は、HDMI 2.0、HDMI1.4×2、 DP1.2です。
HDMI端子は多いですが、2つはHDMI1.4なので、4K/60Hzは対応できない端子である点が注意点です。
HDCP2.2は、HDMI2.0の端子は対応です。
スピーカーは、簡易的なステレオスピーカーは内蔵されます。
保証は、ただ1年です。
無輝点保証もないです。
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以上 JN-IPS315UHDR-HSPなどの紹介でした。
IPS-Black採用の同社の上位機と比べると、パネル品質は1ランク下になります。
ただ、ADSの上位版を採用するため、輝度、色域の部分は上位機相当で、決して素性の悪いパネルではないです。
スタンドも上位機ならば性能が良いですし、予算によっては選択肢にはなります。
ただ、先述のHDMI端子の構成と、保証年数の短さは、注意点と言えます。
、黒の締まりの部分以外は、上級機相当と言えます。特に、色域は、スタンダードクラスのIPSよりだいぶ良いため、発色の部分では、同価格帯の他機より優ると言えます。
そこを重視する場合、選択肢になりえますが、スタンド性能の弱さはやはり少し気になります。
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【2024年発売】
【31.5インチ】
43・JAPANNEXT JN-IPS315UHDR-C90W-HSP
¥49,982 Amazon.co.jp (9/17執筆時)
輝度:300cd/u
応答速度:7ms (GTG)
USB給電:90W
接続端子:HDMI 2.0 DP1.4 USB-C
44・JAPANNEXT JN-IPS315U-HSP
¥42,708 Amazon.co.jp (9/17執筆時)
輝度:330cd/u
応答速度:8ms (GTG)
USB給電:
接続端子:HDMI 2.0 DP1.4
解像度:4K(3840×2160)
パネル:ADS ノングレア
コントラスト比:1000:1
リフレッシュレート:60Hz(4K)
HDR:HDR10
スタンド:チルト 左右 高さ 回転
VESA:100mm
スピーカー:
4K動画再生:HDCP2.2
保証期間:1年
なお、JN-IPS315UHDR-C90W-HSPも同社が販売する製品です。
パネルは、本機もADSパネル採用の4K機です。
比較する場合、色域(DCI-P3 94%)やコントラスト比は、1つ上の製品と同じです。
しかし、輝度が300cd/uで、応答速度も7msと遅いので、総合的なパネルランクは、1つ下位です。

接続端子は、HDMI2.0 DP1.4と、90W給電対応のUSB-Cという比較的新しい構成です。
(速度規格は不明ながら)KVM対応のUSB-Aハブも2ポートあるので、端子部分の装備は、むしろ、先ほどの機種よりは良いです。
スタンドも、フル稼動ですし、文句はないです。
一方、JN-IPS315U-HSPは、同時期に発売した下位機です。
若干輝度スペックは良く330cd/uですが、色域、応答速度の部分で少し劣ります。
端子構成も、USB-CやUSBハブがない仕様です。
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結論的にいえば、両機ともですが、パネル部分のスペックの弱さは少し気になります。
上位機の場合は、接続性は良いのでそこは評価できますが、パネル部分でやはり若干選びにくさは感じます。

【2024年発売】
【31.5インチ】(Amazon限定)
45・JAPANNEXT JN-i315UR-HSP
¥44,980 Amazon.co.jp (9/17執筆時)
解像度:4K(3840×2160)
輝度:350cd/u
パネル:IPS(AAS)ノングレア
コントラスト比:1000:1
リフレッシュレート:60Hz(4K)
HDR:HDR10
応答速度:5ms (GTG)
USB給電:
接続端子:HDMI 2.0×2 DP1.2
スタンド:チルト 左右 高さ 回転
VESA:100mm
4K動画再生:HDCP2.2
スピーカー:2w×2
保証期間:2年
JN-i315UR-HSPも、ジャパンネクストの4Kディスプレイです。
Amazon限定で売られる製品です。

パネルは、IPS(AAS)表記です。
中国のBOEが生産するADSと同じで、AASは、台湾のイノラックスが生産する「IPS系」です。

AASパネルは、台湾大手のイノラックスが作るIPS系パネルです。
ADSなどと同じで、IPS方式で生産されるが、商標などの関係でそれを名乗れないIPS液晶の「ジェネリック」と言えます。
LG以外は、ADSはテレビ用、AHVAはゲーミング用でわりよく見かけます。AASは、PCパネルだとそこまで多くは見かけません。
その点でいえば、値段重視での調達とは言えるでしょう。
ただ、本機のスペックをみると、素性は悪くないです。
輝度は、350cd/uですし、色域も、DCI-P3 98%カバーですから、上表だと広色域IPSに(ギリギリ)分類して良い上級品といえます。
HDRは、HDR10の水準です。
応答速度は、5msですので、可もなく不可もなしです。
画質調整機能は、本機も、一般向けの特段の独自機能は搭載しません。
ゲーム向けの諸機能と、FreeSyncにはこちらも対応します。
また、目への優しさの部分で、フリッカーフリーにも対応です。

スタンドも、フル稼動です。
可動範囲は、高さ13cm、チルト(下5 上20°)と左右(60°)と縦回転です。
接続端子は、HDMI2.0が2系統と、DPです。
そのほか、USB-A端子がありますが、ファームウェアの更新用ですので、ハブは未付属と言えます。
スピーカーは、簡易的なステレオスピーカーは内蔵されます。
保証は、2年です。
他社よりはまだ短いですが、同社としては、Amazon向けに1年延長しています。
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以上、JN-i315UR-HSPの紹介でした。
パネルについて言えば、知名度がやや低いIPS系パネルといえるAASですが、スペックは決して悪くないパネルです。
先ほどみたADSのほうが、PCモニター用パネルとしては知られますが、若干安めで高スペックなパネルを狙いたい場合、こちらを選んでも良いでしょう。
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【2024年発売】【32インチ】
46・JAPANNEXT JN-IPS321UHD
¥45,435 Amazon.co.jp (9/17執筆時)
解像度:4K(3840×2160)
輝度:300cd/m2
パネル:IPS (AHVA) ノングレア
コントラスト比:1000:1
応答速度:12ms(GTG)
リフレッシュレート:60Hz(4K)
HDR:HDR
USB給電:
接続端子:HDMI2,1×2 DP1.4×2
スタンド:チルト
VESA:100mm
スピーカー:2W×2
4K動画再生:HDCP2.2
保証期間:1年
なお、 JN-IPS321UHD も同社が販売するIPS系パネルです。

液晶パネルは、 IPS(AHVA)との表記です。
AHVAは、台湾大手のAUOが作るIPS系パネルです。
高性能なPCモニターではプレゼンスがある企業です。販売企業によっては(LGと区別せず)IPSとして売られる場合も多いです。
実際、AUOはi信頼性において問題ないです。Apple系製品の委託先の1つでもあります。
ただ、本機は、パネル自体のスペックがあまり良くないです。
輝度はともかく、色域が、(基準の緩い)eRGBでも96%のカバー率と並のスペックのパネルだからです。
スタンド性能もイマイチですし、こちらは、おすすめしません。

【31.5インチ】
【2023年発売】
48・JAPANNEXT JN-V3150UHDR-HSP
¥37,800 Amazon.co.jp (9/17執筆時)
応答速度:8ms(GTG)
スタンド:チルト 左右 高さ 回転
49・JAPANNEXT JN-V3150UHDR
¥37,425 Amazon.co.jp (9/17執筆時)
応答速度:10ms (GTG)
スタンド:チルト
解像度:4K(3840×2160)
輝度:350cd/m2
パネル:VA ノングレア
コントラスト比:3000:1
リフレッシュレート:60Hz(4K)
HDR:HDR10
USB給電:
接続端子:HDMI2.0×2 DP
VESA:100mm
スピーカー:3W×2
4K動画再生:HDCP2.2
保証期間:1年
JN-V3150UHDR-HSP は、JAPANNEXTが販売する、32インチの格安4Kディスプレイです。
2種類ありますが、下位機種は、応答速度とスタンド性能が少し劣ります。

液晶パネルは、ノングレアのVAです。
他社機でもみましたが、コントラスト比が高く映像美を楽しみやすい一方、書類仕事には向かない仕様と言えます。
応答速度は、両機とも数字があまり良くないです。
VAはそもそもこの部分を上げにくい性質がありますが、PC用と考えるとそれでも数字は悪いと言えます。

輝度は、350cd/m2(22年機は300cd/m2)とそこそこ良く、色域も、sRGBカバー率99%、DCI-P3カーバー率90%なので、4K機として、スタンダードな品質はあります。
HDRは、HDR10には対応です。
画質調整機能は、フリッカーセーフやブルーライト軽減モードなどの基本のみを網羅します。

スタンドの品質は、上位機は、フルスペックのスタンドです。
調整幅は、チルト(上5°・下15°)・高さ13.5cm、左右60°と回転です。
若干チルトが狭いですが、画面サイズが大きい機種なので、問題ないでしょう。
接続端子は、HDMI 2.0が2系統と、DisplayPort です。
HDCP2.2にも、対応です。
保証期間は、 このメーカーの問題点で、1年のみです。
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以上、ジャパンネスクトのJN-V3150UHDR-HSP などの紹介でした。
VA液晶なので、その特性を理解して合う場合に選ぶべきです。映像視聴用には悪くないですので、その用途に特化して考えれば良いタイプです。
ただ、多用途への汎用性では、若干IPS(やその上位液晶)に負けるので、色々使いたい場合が被い、PCモニターには、Atlasとしてはあまりおすすめしていません。
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そのほか、同社からは以下のようなVAパネル機の販売がみられます。
簡単にですが、以下で違いを説明していきます。

【31.5インチ】
【2024年発売】
(Amazon限定)
50・JAPANNEXT JN-V3150UR-HSP
¥36,980 Amazon.co.jp (9/17執筆時)
(別仕様スタンド)
51・ JAPANNEXT JN-V3152UHDR-HSP
¥38,200 Amazon.co.jp (9/17執筆時)
スタンド:チルト 左右 高さ 回転
USB給電:
接続端子:HDMI2.0x2 USB-C
(Amazon限定)保証2年
52・JAPANNEXT JN-V315U-C6
¥37,981 Amazon.co.jp (9/17執筆時)
(別仕様スタンド)
53・ JAPANNEXT JN-V315UHDR-C65W-N
¥39,073 Amazon.co.jp (9/17執筆時)
スタンド:チルト
USB給電: 65W
接続端子:HDMI2.0x2 USB-C
54・JAPANNEXT JN-V3152UHDR
¥35,300 Amazon.co.jp (9/17執筆時)
スタンド:チルト
USB給電:
接続端子:HDMI2.0x2 DP1.2
解像度:4K(3840×2160)
輝度:300cd/u
パネル:VAノングレア
コントラスト比:3,000:1
応答速度:12ms (GTG)
リフレッシュレート:60Hz(4K)
HDR:HDR10
VESA:100mm
スピーカー:2w×2
4K動画再生:HDCP2.2
保証期間:1年
第1に、JN-V3150UHDR-C65W-HSP などです。
先ほどの機種の下位機にあたります。
いずれも、パネルのスペックがやや落ちます。
複数の型番がありますが、後述するように、スタンドと端子構成の違いです。

液晶パネルは、こちらもVAです。
輝度は、300cd/m2で、悪くはないにせよ、先ほど機種より低いです。
色域は、
ほぼ同等ですが、基本的には、先ほどの機種より下位のパネルです。
応答速度は、12msです。
この部分のスペックも落ちます。
あとは、先ほどの機種とだいたい同じです。

スタンドは、フル稼動とチルトのみのものがあります。
調整幅は、機種で変わります。
上位機の場合、チルト角度(上15度・下5度)と高さ13.5cm、左右(60度)と縦回転です。

一方、「別仕様スタンド」と書いたモデルは、台座形状がすこし代わります。
台座の脚の部分の間口が広いので、一部ゲームなどの際、画面近くに「寄れる」仕様にしています。ただし、安定性(揺れにくさ)とはバーターでしょう。
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結論的にいえば、1つ上で見た製品の方が、パネルスペックは少し良いように思います。
値段差もあまりないですし、同社のVAから選ぶとしてもそちらでしょう。
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【31.5インチ】
【2025年発売】
55・JAPANNEXT JN-V315U-HSPC6
¥42,709 Amazon.co.jp (9/17執筆時)
スタンド:チルト 左右 高さ 回転
輝度:300cd/u
応答速度:10ms (GTG)
USB給電: 65W
接続端子:HDMI2.0x2 DP1.2 USB-C
56・JAPANNEXT JN-V3152UHDR-HSP-G
¥39,073 Amazon.co.jp (9/17執筆時)
スタンド:チルト 左右 高さ 回転
輝度:350cd/u
応答速度:12ms (GTG)
USB給電:
接続端子:HDMI2.0x2 USB-C
57・JAPANNEXT JN-V3152UHDR-G
¥36,345 Amazon.co.jp (9/17執筆時)
スタンド:チルト
輝度:350cd/u
応答速度:12ms (GTG)
USB給電:
接続端子:HDMI2.0x2 DP1.2
解像度:4K(3840×2160)
パネル:VA ハーフグレア
コントラスト比:3,500:1
リフレッシュレート:60Hz(4K)
HDR:HDR10
VESA:100mm
スピーカー:2w×2
4K動画再生:HDCP2.2
保証期間:1年
第2に、JN-V315U-HSPC6 などです。
いずれも、2025に追加されたVAパネルの諸モデルです。
先ほどの機種と比べるとコントラスト比(3,500:1)はわずかに高めで、USB-C給電が付かない下位2機については輝度もやや高め(350cd/u )です。
ただ、パネルの表面処理がどれお、ハーフグレア(半光沢)です。
VAのハーフグレアだと、性質はTVパネルに近いので、そうした用途を想定して販売されているかと思います。もちろん、仕事用モニターには、さらに向かないと言えます。
3-4・Appleのモニターの比較

つづいて、Appleの5Kモニターです。
同社の場合、かなりの超高級機のみのラインナップです。

【2019年発売】【31.5インチ】
【標準ガラス】
58・Apple Pro Display XDR
¥728,480 Apple (9/17執筆時)
【Nano-textureガラス】
59・Apple Pro Display XDR
¥824,680 Apple (9/17執筆時)
解像度:6K(6016×3384)
輝度:1000cd/m2
パネル:IPS
コントラスト比:1,300:1
応答速度:
リフレッシュレート:60Hz(4K)
HDR:
USB給電:90W
接続端子:Thunderbolt 3
スタンド:チルト 高さ 回転
VESA:120mm
スピーカー:非搭載
4K動画再生:
保証期間:3年
Apple Pro Display XDRは、アップルが2019年に発表した新型ディスプレイです。
2機ありますが、上位版は(コントラストに影響しない)特殊な低反射処理をしたガラスです。下位機でも低反射ですが、さらに徹底しています。
本機については6Kになります。
純正で出されるモニターとしては、ほぼ10年ぶりな製品です。実質的には、(ほぼほぼ)Mac Proの周辺機器として出されたものです。

液晶パネルは、IPSです。
とくに輝度は、1000ニトです(SDRでは500ニト)。
HDR表記はないものの、輝度ピークは1600ニトですので、「モンスター級」でしょう。少なくとも、HDR1000クラスです。
Appleの場合、バックライトのW-LED(白色LED)や広色域LEDではなく、ブルーLEDを採用するとあります。

それ色変換シートを通すことで白色に変換する仕組みで、コントラストを高めます。要するに「量子ドット」でしょう。上表だと、QLED-IPSになります。
ただ、制御技術などを含めた技術は、アップル独自仕様です。
色ムラについても、画面ギリギリまでLEDを背面配置することで、配慮があります。

一方、パネルは低反射パネルとの表記ですが、iMac同様にガラス仕上げです。
ただ、先述のように、環境光の映り込み問題がある人向けに、マット仕上げのNano-textureガラス仕様にもできるオプションを表明しています。
ただし、繊細なので、付属する専用のポリッシングクロスでお手入れする必要があります。

スタンドの品質も、高いです。
新開発のPro Standは、高さ調整、角度調整、回転が可能なスタンドです。
Appleは従来的にこの部分に力を入れていなかったので、個人的には「革命的変化」と感じます。
画質調整機能は、用途に合わせたリファレンスモードを備え、自動調整がなされます。
明るさセンサーも前面と背面にダブルで搭載(True Tone)であり、こだわりがあります。
また、一台一台、出荷前にキャリブレーションがなされることが保証されます。
接続端子は、Thunderbolt 3(USB-C)となります。
接続用のThunderbolt 3 Proケーブル(2m)も付属です。
HDCP2.2には、言及がないです。
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以上、Apple Pro Display XDRの紹介でした。
性能部分や技術の新しさは、繰り返すまでもないでしょう。グラフィック界の基本仕様といえるMac Proという専用の高性能機がある同社だからこそ、発売できたとも言えそうです。
もちろん、値段の上では、個人用とは到底言いがたいのですが、スペック表を眺めているだけで、Atlasとしては「わくわくしてくる」製品です。
3-5・その他のモニターの比較

最後に、レノボほか、ここまでみていない31.5型のモニターをまとめてみていきます。

【2025年発売】
【31.5インチ】 64B0GAR1JP
60・Lenovo ThinkVision T32UD-40
¥88,000 Lenovo直販 (9/17執筆時時)
解像度:4K(3840×2160)
輝度:350cd/u
パネル: IPS ノングレア
コントラスト比:1500:1
応答速度:6ms (GTG)
リフレッシュレート:60Hz(4K)
HDR;HDR10
USB給電: 100W
接続端子:HDMI 2.1×2 DP1.4 USB-C
スタンド:チルト 左右 高さ 回転
VESA:100mm
スピーカー:
4K動画再生:HDCP2.2
保証期間:3年
ThinkVision T32UD-40 は、レノボの販売する21.5インチモニターです。
米国のIBMからThinkPadとThinkVision を引き継いだ中国企業で、PC供給ではNECなどと連携関係にもある企業です。

液晶パネルは、 IPS(In-Plane Switching)表記です。
スペックは、輝度(350cd/u)、コントラスト比(1500:1)、色域(RGB 99%)です。

コントラスト水準がわりと良いパネルです。。このスペックだと、TC L CSOTのHFS-IPSかなと思いますが、特定はできません。ただ、素性は良さそうです。
リフレッシュレート(60Hz)は普通ですが、応答速度(6ms)は少し低めです。
エクストリームモードだと4msですが、画質に影響する可と思います。
HDRは、HDR10ですが、対応です。
画質調整は、とくに、凝った仕様はないです。
とはいえ、フリッカー対策もしっかり明記ですし、問題ないです。

接続端子は、HDMI 2.1×2 DP1.4 USB-CとLANです。
USB-Cは給電対応で、また、100Wと結構強力です。
そのうえで、USB3.0ハブ(USB-AとUSB-C)が1つずつ付属します。ハブのUSB-Cも15W給電はできますし、ビジネス向けには良さそうです。
スタンドは、フル稼動です。
調整幅は、チルト(上23.5° 下5°)、左右(90°)、高さ(15.5cm)と縦回転です。
上チルトは必要最低限ですが、スタンドの作りはさすがにThinkVisionらしく堅牢です。問題ないでしょう。
保証期間は、3年です。
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以上、ThinkVision T32UD-40 の紹介でした。
基本的には、ThinkPadユーザーなどで。デザイン的な親和性を重視したい方で、100Wの給電力が欲しいようなパワーユーザー向けの製品に思います。
そういった方のうちで、デザイン系の仕事ではない場合で、予算を節約したい場合、本機は候補になるでしょう。
パネルもIPSとしては「ちょい上」水準ですし、端子周りの規格も新しいです。スタンドも堅牢であり、及第点の水準に思います。

【2019年発売】【31.5インチ】
【3年保証】
61・Acer SB322QKbmiipx
¥45,249 楽天市場 (9/17執筆時)
解像度:4K(3840×2160)
輝度:250cd/u
パネル:VAノングレア
コントラスト比:3,000:1
応答速度:4ms (GTG)
リフレッシュレート:60Hz(4K)
HDR:HDR10
USB給電:
接続端子:HDMI2.0x2 DP
スタンド:チルト
VESA:75mm
スピーカー:1w×2
4K動画再生:HDCP2.2
保証期間:1年(本体は3年)
SB322QKbmiipxは、台湾のAcerが販売する、31.5インチの4Kモニターです。

パネルは、VAです。
みつめる仕事に向かない性質を持ちますが、「黒が締まる」ので、映像視聴には良いパネルです。
ただ、輝度が250cd/uと低水準です。
スタンドの稼働性を含めても、この値段では選びにくいです
次回に続く!
31.5型の4K 5Kモニターのおすすめは結論的にこれ!
というわけで、今回は、31.5インチの4K液晶モニターの比較の3回目記事でした。
しかし、記事は、もう少しだけ続きます。

4・4Kモニターの比較
4-1:最終的なおすすめの提案【結論】
液晶パネルの画質 ★★★★★
目の疲れにくさ ★★★★★
動画・ゲーム対応 ★★★★★
品質保証 ★★★★★
総合評価 ★★★★★
最終回記事(こちら)では、今回の「結論編」です。
「まとめ」として、ここまで紹介した全てのモデルから、予算別・目的別のAtlasのおすすめ機種を提案していきたいと思います。
引き続き、よろしくお願いします。
最終回の結論編は→こちら
