1回目記事からの続きです→こちら
3-1・ジャパンネクストのモニターの比較
3回目記事のトップバッターは、本のジャパンネクストーのモニターです。
モニターを多数販売する、新興の日本のファブレス企業です。展開数が多く、最近目立ってきました。
1・2.5Kゲーミングモニターの比較 (1)
1-1:LG〈韓国〉
1-2:BenQ〈台湾〉
1-3:ASUS〈台湾〉
2・2.5Kゲーミングモニターの比較 (2)
2-1:アイオーデータ〈日本〉
2-2:ソニー〈日本〉
2-3:TVS レグザ〈日本〉
2-4:MSI〈台湾〉
3・2.5Kゲーミングモニターの比較 (3)
3-1:JapanNext〈日本〉
3-2:Acer〈台湾〉
4・2.5Kゲーミングモニターの比較 (4)
4-1:DELL〈米国〉
4-2:HP〈米国〉
4-3:シャオミ・Titan Amy・TCL ほか
5・ゲーミングモニターの比較 【結論】
=最終的なおすすめ機種の提案
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なお、以下では、Atlasのおすすめポイントを赤系の文字色で、イマイチと思う部分を青字で記していきます。
【31.5インチ】
【2024年発売】
33・ JAPANNEXT JN-i315WQHDR165-HSP
¥37,980 Amazon.co.jp (5/5執筆時)
パネル:IPS(ADS) ノングレア
コントラスト比:1200:1
応答速度:3ms (GtoG)
スタンド:チルト 左右 高さ 回転
【2024年発売】
34・ JAPANNEXT JN-IPS3152WQHDR165
¥39,982 Amazon.co.jp (5/5執筆時)
パネル:IPS(ADS) ノングレア
コントラスト比:1200:1
応答速度:3ms (GtoG)
スタンド:チルト
リフレッシュレート:最大165.0Hz
解像度:WQHD (2560x1440)
輝度:400cd/u
パネル:IPS(ADS) ノングレア
コントラスト比:1200:1
同期技術: FreeSync
HDR:HDR10
USB給電:
接続端子:HDMI2.0×2, Display port1.2×1
VESA: 100mm
スピーカー:内蔵(2w×2)
保証期間: 1年
同年発売の下位機は、スタンドがチルト稼働のみになる廉価版です。
アーム交換を前提にしないならば、上位機が良いでしょう。
あとは、目立つ違いはないので、同時にみていきます。
リフレッシュレートは、最大165Hzです。
モニター解像度は、WQHD (2560x1440)です。
液晶パネルは、ADSです。
中国のBOEが製造するIPS系パネルで、商標の関係でIPSとしないのが普通です。
性質は同じですし、企業として品質も問題ないです。
スペックは、ただ、コントラスト比が1200:1と多少水準が良い一方で、色空間(色域)が、DCI-P3のカバー率が非開示です。sRGB99というデータのみ開示です。
ただ、本機が採用すると思われるパネル情報として、BOE側で、DCI-P3 78%という数字は出ています。
あまり良い数字ではないので、映像美の部分では「値段なり」と言えます。
応答速度は、オーバードライブ時最大で3ms (GtoG)です。
(基準の甘い)MPRTだと1msですが、参考にしない方がよいでしょう。
遅くもないですが、Fast-IPSの水準にないのは確かです。
HDRは、HDR10です。
輝度的にはHDR400の水準に至るでしょうが、色域が足りないと言えます。
1・FreeSync
=チラツキ・レスポンス改善
2・FreeSync Premium
+ カクツキ(LFC)防止
3・FreeSync Premium Pro
+HDR使用時も対応
チラツキ対策は、FreeSyncとの表記です。
カクツキ対策はないグレードです。
画質面での補整機能は、あまり充実しません。
フリッカー対策はあります。
接続端子は、HDMI2.0が2系統、DisplayPort1.2Iが1系統です。
どちらでも、144Hzは通りますが、165Hzで表示したい場合はDPのみ対応です。
ディスプレイスタンドは、フル稼動です。
調整幅は、高さ12.5cm、チルト角度(上20° 下5°)、左右(30°)と縦回転です。
十分です。また、スタンド形状が薄型なので、壁際に配置しやすい仕様になっています。その分、安定性は犠牲になりますが。
保証期間は、1年です。
ここは注意点で、他社より短いです。
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以上、JAPANNEXTのJN-i315WQHDR165-HSPの紹介でした。
スペック面ではあまり強調できる部分はないですが、しっかり輝度が出せる「今どきな」仕様にはなっています。
ただ、先述のように、色空間(色域)のスペックが値段相応に悪いため、映像美という部分では、課題を感じます。ただ、この値段ならば、十分という言い方もできます。
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このほか、同社からは、以下のような、2.5K解像度のゲーミング用モニターが販売されます。順番にみておきます。
【2022年発売】
【31.5インチ】
35・JAPANNEXT JN-V3150WQHDR165
¥33,980 Amazon.co.jp (5/5執筆時)
リフレッシュレート:最大165.0Hz
解像度:WQHD (2560x1440)
輝度:300cd/u
パネル:VA ノングレア
コントラスト比:3000:1
同期技術: FreeSync
応答速度:1ms (MPRT)
HDR:HDR10
USB給電:
接続端子:HDMI2.0×2, Display port1.2×1
スタンド:チルトのみ
VESA: 100mm
スピーカー:内蔵(2w×2)
保証期間: 1年
第1に、 JN-V3150WQHDR165です。
1つ上の製品と、仕様は似ています。
パネルは、ただ、VAになります。
VAはコントラスト比が高く「黒が締まる」性質があり、映像美の部分で利点があります。
一方、ゲーミング用として言えば、応答速度に課題があります。
こちらは、MRPT値で1msですが、GtoG、あるいは、ネイティブの値で言えば、IPS系より劣るでしょう。
ゲーミング用としてはそこに課題があります。また、色域についての情報もないです。
【27インチ】
【2024年発売】
36・JAPANNEXT JN-27IPS240WQHDR-HSP
¥35,981 Amazon.co.jp (5/5執筆時)
リフレッシュレート:最大240.0Hz
輝度:450cd/u
HDR:HDR10
スタンド:チルト 左右 高さ 回転
VESA: 100mm
【2024年発売】
37・JAPANNEXT JN-27i180Q
¥27,981 Amazon.co.jp (5/5執筆時)
リフレッシュレート:最大180.0Hz
輝度:500cd/u
HDR:HDR400(相当)
スタンド:チルトのみ
VESA: 75mm
【2023年発売】
38・JAPANNEXT JN-27IPSG165WQHDR
¥29,991 Amazon.co.jp (5/5執筆時)
リフレッシュレート:最大165.0Hz
輝度:450cd/u
HDR:HDR10
スタンド:チルトのみ
VESA: 100mm
解像度:WQHD (2560x1440)
パネル:ADSノングレア
コントラスト比:1000:1
同期技術: FreeSync
応答速度:3ms (GtoG)
USB給電:
接続端子:HDMI2.0×2, Display port1.2×1
スピーカー:内蔵(2w×2)
保証期間: 1年
JN-27IPS240WQHDR-HSP は、JAPANNEXTが販売する31.5インチのゲーミングディスプレイです。
複数機種があります。
JN-27i180Qは、リフレッシュレートとスタンドの可動性が変わります。
輝度は少し良く500cd/u で、その関係でHDR400(相当)の表記もあります。
ただ、HDRはVESAの公式認証ではない独自ロゴです。
全体としては下位機に変わりません。
JN-27IPSG165WQHDRは、旧機にあたります。
こちらも、リフレッシュレートとスタンドがすこし弱い仕様です。
その上で、他機より色域がわずかに劣る(DCI-P3 91%)といえます。
あとは、同じなので、同時にみていきます。
リフレッシュレートは、最大で240Hzです。
モニター解像度は、WQHD (2560x1440)です。
液晶パネルは、ADSです。
先ほどみた31.5インチと同じBOEのパネルです。
輝度は、ただ450cd/uと高い上で、色空間も、95%です。
先述のように、ADSは一部においてクセの強いパネルがありますが、こちらは普通ですし、問題ないです。
応答速度は、ただ、本機もオーバードライブ時最大で3ms (GtoG)です。
Fast-IPS(あるいはFast-ADS)の水準はないので、そこを重視したい場合は注意です。
HDRは、本機も、HDR10です。
標準輝度・色域のスペックは良いので、ピーク輝度は水準に達しているでしょう。
黒レベルほか、他の数字が及ばないのだと思います。
チラツキ対策は、こちらもFreeSyncとだけの表記です。
画質面での補整機能は、独自性はあまりないです。
一般的なゲーム向け機能があるだけです。
接続端子は、HDMI2.0が2系統、DisplayPort1.2Iが2系統です。
144Hz以上を通したい場合はDPのみ対応です。
ディスプレイスタンドは、フル稼動です。
調整幅は、高さ13cm、チルト角度(上20° 下7°)、左右(60°)と縦回転です。
十分でしょう。
保証期間は、1年です。
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以上、JAPANNEXTのJN-IPS3150WQHDR165の紹介でした。
ADSですが、色域も十分で、クセがない点で選びやすい機種です。新機種だとスタンドの可動性も良いです。
あえて言えば、HDRの対応水準が多少物足りないので、同じ価格帯の他社機とは比べても良いでしょう。
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このほか、同社からは27インチの2.5Kのゲーミングモニターが他にも出ています。
順番にみておきます。
【2024年発売】【27インチ】
39・JAPANNEXT JN-27IPS165WQHDR-HSP
¥33,231 楽天市場 (5/5執筆時)
リフレッシュレート:最大165.0Hz
解像度:WQHD (2560x1440)
輝度:300cd/u
パネル: IPS(AHVA) ノングレア
コントラスト比:1000:1
同期技術: FreeSync
応答速度:7ms (GtoG)
HDR:HDR10
USB給電:
接続端子:HDMI2.0×2, Display port1.4×2
スタンド:チルトのみ
VESA: 100mm
スピーカー:内蔵(2w×2)
保証期間: 1年
第1に、JN-27IPS165WQHDR-HSPです。
先ほどの機種の下位機で、27インチの、165Hzのリフレッシュレート機です。
パネルは、IPSで、台湾のAUOのAHVA-IPSです。
輝度も300cd/uで、色域も、DCI-P3で91%ですので、必要水準はクリアします。
ただ、応答速度が、オーバードライブ時で最大7msと、かなりスペックが悪いです。
MPRTでは1msですが、先述のように、基準があまりので、あまり参考にならないです。
AUOはゲーミング用の優秀なパネルも多いですが、こちらは例外でしょう。
スタンドも、チルト角度の調整のみです。
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【2023年発売】
【27インチ】
40・JAPANNEXT JN-27V165WQHDR-HSP
¥27,255 Amazon.co.jp (5/5執筆時)
リフレッシュレート:最大165.0Hz
解像度:WQHD (2560x1440)
輝度:300cd/u
パネル:VA ノングレア
コントラスト比:4000:1
同期技術: FreeSync
応答速度:1ms (MPRT)
HDR:HDR10
USB給電:
接続端子:HDMI2.0×2, Display port1.2×1
スタンド:チルトのみ
VESA: 100mm
スピーカー:内蔵(2w×2)
保証期間: 1年
第2に、JN-27V165WQHDR-HSP です。
パネルは、こちらはVAです。
さすがに、4000:1とコントラスト比は高いです。
一方、色空間(色域)は、DCI-P3のカバー率が非開示で、sRGBでも96%とイマイチです。
応答速度は、MPRTで1msです。GtoGでは5msとここも並です。
やはり、この部分で、本格的なゲーミングモニターとして、VAは不向きかなと思います。もちろん、映像美は楽しみやすいので、要不要という話です。
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【23.8インチ】
【2022年発売】
41・JAPANNEXT JN-238GT165WQHDR
¥24,282 Amazon.co.jp (5/5執筆時)
応答速度:1ms (GtoG)
スタンド:チルト
VESA: (別売対応)
接続端子:HDMI2.0 DP1.2 DVI
スピーカー:
【27インチ】
【2024年発売】
41・JAPANNEXT JN-27GT165WQHDR-HSP
¥27,882 Amazon.co.jp (5/5執筆時)
応答速度:4ms (GtoG)
スタンド:チルト 左右 高さ 回転
VESA:75mm
接続端子:HDMI2.0×2 DP1.2×2
スピーカー:2W×2
リフレッシュレート:最大165.0Hz
解像度:WQHD (2560x1440)
輝度:350cd/u
パネル:TN ノングレア
コントラスト比:1000:1
HDR:HDR10
USB給電:
接続端子:HDMI2.0 DP1.2 DVI
保証期間: 1年
第3に、 JN-238GT165WQHDRです。
こちらは23.8インチの小型モニターです。
しかし2.5Kのゲーミング用として売っています。
パネルは、ただし、TNです。
応答速度が出しやすいので、ゲーム用では「あり」なのですが、映像方面は、能力が圧倒的に低いです。現状で、IPSパネルの方式改良で、高解像度型ではTNは淘汰されてきたので、稀少性はあります。
厚めのベゼルである点、別売パーツがないとVESAマウントに対応できない点、チルトの調整範囲が狭い点など、安くするために「削れる部分は削った」製品です。
ある意味徹底しており、こういったものもあって良いように思えました。
なお、同社は、JN-27GT165WQHDR-HSPとして、27インチのTNも追加で出しました。
こちらは、4辺フレームレスで「格好良い」です。
パネルは、同じくTNです。
おそらくAUOのものですが、TNとしては、オーバードライブ時の応答速度が遅めです。
理由不明ですが、24年機からジャパンネクストはこの傾向のパネルが割と多くなっています。
なお、こちらは、「HDR400」という文字が宣伝で見られます。
ただ、国際基準のVESA規格のロゴではなく、自社で「HDR400相当」としているだけです。
VESAの場合、ピーク輝度以外にも、黒レベルや色域などの基準があるのですが、特に本機の場合、色域が認証基準に満たないでしょう。DCI-P3カバー率は75%以下でしょうから。
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【2025年発売】【23.8インチ】
42・JAPANNEXT JN-IPS238G180Q
¥26,345 Amazon.co.jp (5/5執筆時)
リフレッシュレート:最大180Hz
解像度:WQHD (2560x1440)
輝度:300cd/u
パネル: IPS(FFS) ノングレア
コントラスト比:1000:1
同期技術: FreeSync
応答速度:1ms (GtoG)
HDR:HDR400
USB給電: 90W
接続端子:HDMI2.0 ×2, Display port 1.2 ×2
スタンド:チルト
VESA: 750mm
スピーカー:内蔵(5w×2)
保証期間: 2年
なお、同じく23.8インチの小さめの2.5Kの製品で、JN-IPS238G180Qというモデルがあります。
パネルは、FFS-IPSです。
この方式は、BOEほかそこら中の企業が作っているので、メーカーは不特定です。
おそらく、TCL系のTCL CSOTの、ゲーミング向けパネルかなと思います。
その場合、色域(90%)、輝度(300cd/u)はスタンダードです。
応答速度は、1msです。
ただ、スイッチングの改良があるFast-IPSとちがって、ネイティブで6msあたりの「中速」IPSかと思います。
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結論的にいえば、TNよりは、一般向けで良いと思いますが、Fast-IPSの類ではない点が注意点です。
【2024年発売】【27インチ】
43・JAPANNEXT X-360Q JN-27IPS360WQHDR-HSP
¥71,856 Amazon.co.jp (5/5執筆時)
リフレッシュレート:最大360Hz
解像度:WQHD (2560x1440)
輝度:500cd/u
パネル: IPS(AHVA) ノングレア
コントラスト比:1000:1
同期技術: FreeSync
応答速度:1ms (GtoG)
HDR:HDR400
USB給電: 90W
接続端子:HDMI2.1 ×2, Display port 2.1 USB-C
スタンド:チルトのみ
VESA: 100mm
スピーカー:内蔵(5w×2)
保証期間: 1年
JN-27IPS360WQHDR-HSP は、JAPANNEXTの27インチ2.5Kモニターのハイエンド機です。
リフレッシュレートは、最大360Hzです。
ASUSなどにもありましたが、2.5K解像度だと、最大です。
その上で、結構安いので、この部分で需要がありそうです。
パネルは、台湾のAUOのAHVA-IPSです。非光沢です。
ULTRA FAST IPS・あるいは、AST IPS BLACKとの表記ですが、今回の基準だとFast-IPSと思ってください。
輝度は、500cd/uで、色域は、DCI-P3 95%です。
広色域で、高輝度なパネルで質が良いです。
応答速度も、1ms(GtoG)です。
MPRTでも1msです(100Hz以上利用時)。
HDRも、しっかりHDR400の水準です。
画質面での補整機能は、ただ、一般的なゲーム用の機能以外はないです。
フリッカー対策とDCRが目立つ程度です。
チラツキ対策も、 FreeSyncとのみの表記です。
スタンドも、チルト角度の調整のみです。
接続端子は、HDMI2.1 DSC×2・Display port 2.1・USB-Cです。
どの接続端子でも360Hzに対応します。
USB-C端子はさらに90W給電も対応です。
そのほか、KVM対応のUSB-Aハブが2ポートあります。
保証期間は、1年です。
−
以上、ジャパンネクストのJN-27IPS360WQHDR-HSP の紹介でした。
360Hz対応の2.5K機は、ASUS(IPS)やMSI(OLED)も日本で出しますが、それらと比べてもかなり安いと言えます。
パネル自体も色域は広めですし、輝度は明らかに高めですし、パネルの素性は良いように思います。
【2024年発売】【40インチ】
44・JAPANNEXT JN-IPS401UWQHD144-C90W
¥80,727 Amazon.co.jp (5/5執筆時)
リフレッシュレート:最大144Hz
解像度:WQHD (2560x1440)
輝度:400cd/u
パネル: ADS ノングレア
コントラスト比:1200:1
同期技術: FreeSync
応答速度:1ms (MPRT)
HDR:HDR400(相当)
USB給電: 90W
接続端子:HDMI 2.0×2, Display port 1.4 USB-C
スタンド:チルト・高さ
VESA: 100mm
スピーカー:内蔵(8w×2)
保証期間: 1年
JN-IPS401UWQHD144-C90W は、JAPANNEXTの40インチ2.5Kモニターのハイエンド機です。
意外と40型などの大画面の2.5K高リフレッシュレート機は市場にないように思います。
わりとレアでしょう。
リフレッシュレートは、最大144Hzです。
パネルは、中国のBOEのADSです。
輝度(400cd/u)、コントラスト比(1200:1)、色域(sRGB 97%)です。
コントラスト比が少しだけ良いが、色域が並という、昔からあるタイプのADSのスタンダードです。
応答速度は、MPRTで1msですので、GtoGは不明です。
おそらく、オーバードライブ時に4-5msあたりでしょう。Fast-ADS(Fast-IPS)ではないです。
HDRは、HDR400の(相当)です。
画質面での補整機能は、ただ、一般的なゲーム用の機能以外はないです。
チラツキ対策も、 FreeSyncとのみの表記です。
スタンドは、チルト(上15° 下5°)と高さ(11.5cm)の調整幅です。
大画面でも、調整できれば便利でしょう。
接続端子は、HDMI2.0 ・Display port 1.4・USB-Cです。
どの接続端子でも144Hzに対応できます。
USB-C端子はさらに90W給電も対応です。
保証期間は、1年です。
−
以上、ジャパンネクストのJN-IPS401UWQHD144-C90W の紹介でした。
このサイズならば、4Kのほうが良いような気はします。
問題はないにせよ、ADSのスタンダードパネルで、Fast-IPSでもないですし、(レアなサイズですが)レアな理由はあるようには感じます。
3-2・ACERのモニターの比較
つづいて、台湾のエイサーです。
ASUS同様に、日本では、ゲーミングモニターに強い印象のあるメーカーです。
【2025年発売】
【27インチ】
45・Acer NITRO VG2 VG272UW2bmiipx
¥34,980 Amazon.co.jp (5/5執筆時)
スタンド:チルト
46・Acer NITRO XF3 XF273UW2bmiiprx
¥46,980 Amazon.co.jp (5/5執筆時)
スタンド:チルト 高さ 左右 回転
リフレッシュレート:最大180Hz
解像度:WQHD (2560x1440)
輝度:400cd/m
パネル: Fast-IPSノングレア
コントラスト比:1000:1
同期技術: FreeSync Premium
応答速度:1ms (GtoG)
HDR: HDR400
USB給電:
接続端子:HDMI2.0×2 DP1.4
VESA: 100mm
スピーカー:2W×2
保証期間: 3年(無輝点保証)
VG272UW2bmiipx などは、台湾のAcerの発売するニターです。
リフレッシュレートは、最大240Hzです。
液晶パネルは、IPSです。
ネイティブのパネル速度がないですが、Fast-IPSと考えて良いでしょう。
輝度(400cd/m)は高めですが、色域は、P3のカバー率は非開示(sRGBは99%)ですので、応答速度以外は普通のパネルです。。
応答速度は、1msです。
一方、最小値は0.5ms(最小値)ですが、同社の場合、この設定だとFreeSync利用不可です。
冒頭書いたように、オーバードライブによる応答速度の強化は、実用性を削ぐ場合もあるため、その部分だけ注目して買うことにはおすすめしません。
チラツキ対策は、AMD FreeSync Premiumです。
ランクで言えば、カクツキ防止にも対応する中級になります。
HDRは、HDR 400水準です。
問題ないです。
画質面での補整機能は、黒挿入技術など、レベルの高い補正は不採用です。
接続端子は、DisplayPort 1.4 ×1、HDMI2.0×2という構成です。
本機は、HDMIだと、最大でリフレッシュレート144Hz に規格上の限界があります。
DPでつなげてください。
ディスプレイスタンドは、上位機は、稼働性は割と良いです。
高さ12cm、チルト角度(25° 下5°)左右(360°)と縦回転です。
保証期間は、3年です。
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以上、Acerの VG272UW2bmiipx の紹介でした。
オリジナルな要素はざっくり省略しつつ、パネルとスタンド部分に「全振り」した格安機といえます。
実際、Syncの規格や保証性ほか、大事な部分は手抜かりない感じではあるので、同じような個性があまりないFast-IPS採用機と比べて、安いようならば選べそうです。
ーーー
なお、同社からは、比較的安めの2.5K機が他にもラインナップされます。
順番にみていきます。
【2025年発売】
【27インチ】
47・Acer NITRO KG1 KG271UXbmiipx
¥34,980 Amazon.co.jp (5/5執筆時)
スタンド:チルト
48・Acer NITRO XF3 XF273UXbmiiprx
¥45,980 Amazon.co.jp (5/5執筆時)
スタンド:チルト 高さ 左右 回転
リフレッシュレート:最大280Hz
解像度:WQHD (2560x1440)
輝度:350cd/m
パネル: VAノングレア
コントラスト比:100万:1
同期技術: FreeSync Premium
応答速度:1ms (GtoG)
HDR: HDR10 (HDR350)
USB給電:
接続端子:HDMI2.0×2 DP1.4
VESA: 100mm
スピーカー:2W×2
保証期間: 3年(無輝点保証)
第1に、KG271UXbmiipxです。
スタンドの稼働性の違いで、2種類あります。
パネルは、VAです。
応答速度は、1msの表記です(最小0.5ms)。
VAもネイティブのパネル速度を改善したFast-VAがあります。
本機は明示がないので断言できません。ただ、ネイティブ3-5ms前後速度に改善されたTCL系のFast-VAではなく、VAでも8msあたりの速度で、ODで1ms出せるAUOの「中速のVA」な気はします。
HDRは、一方、販売店だと「Acer HDR 350」という奇妙な書き方です。
逆に言えば、最大輝度で400は出ないことを示しているかと思います。
HDR10の水準です。
あとは、特段言及したい部分はないです。
---
結論的にいえば、VAも悪くないパネルですが、本機は、応答速度の部分ほか、コントラスト比の水準の不明(ダイナミック比のみ)なので、若干、おすすめするのが不安です。
同社から選ぶにしても、先ほどのFast-IPSの方向の製品が良いように思います。
【2023年発売】
【27インチ】
49・Acer NITRO XV271UM3bmiiprx
¥32,680 Amazon.co.jp (5/5執筆時)
リフレッシュレート:最大180Hz
解像度:WQHD (2560x1440)
輝度:250cd/u
パネル: IPS ノングレア
コントラスト比:1,000:1
同期技術: FreeSync Premium
応答速度:1ms (GtoG)
HDR:HDR10
USB給電:
接続端子:HDMI 2.0 ×2, DP1.2
スタンド:チルト 左右 高さ 回転
VESA: 100mm
スピーカー:内蔵(2w×2)
保証期間: 1年(本体は3年)
NITRO XV271UM3bmiiprxも、台湾のAcerの発売するニターです。
リフレッシュレートは、最大180Hzとなります。
液晶パネルは、IPSです。
色域がDCI-P3 95%で、応答速度が1msのパネルです。
Fast-IPSのスペックに近いです。
ただ、最近のパネルにしては輝度は250cd/uと弱いですし、そうかもしれません。
いずれにしても、スペック面でバランスがあまり良くない感じです。
チラツキ対策は、AMD FreeSync Premiumです。
ランクで言えば、カクツキ防止にも対応する中級になります。
応答速度は、1ms(GtoG)です。
なお、0.5msという数値も出ますが、この設定だとFreeSync利用不可です。
HDRは、HDR10水準です。
250cd/uという輝度なので、さほど強調もできません。最近だとHDR400は対応していないと、平均的な水準以下です。
画質面での補整機能は、黒挿入技術など、レベルの高い補正は不採用です。
接続端子は、DisplayPort 1.2 ×1、HDMI2.0×2という構成です。
本機は、HDMI2.0だと、WQHDだと144Hz に規格上の限界があります。
DP1.2の場合、規格上は165Hzですが、同社によると、オーバークロックで、180Hzまでは大丈夫との記載です。
ディスプレイスタンドは、稼働性は割と良いです。
27インチ機は、高さ12cm、チルト角度(25° 下5°)左右(360°)と縦回転です。
31.5インチ機は、一方、高さ9cm、チルト角度(15° 下5°)左右(360°)です。
下位機に、やや負けるわけですが、画面が大きめなので、これでもほぼ合格点です。ただ、上チルトは少し物足りないでしょう。
また、これは27インチも含めてですが、360°のスイーベルは割と珍しいです。
ただ、形状的に、安定性と使いやすさは、イマイチには見えます。
保証期間は、パネルの保証が1年保証と短いです(本体は3年)。
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以上、Acerの XV270の紹介でした。
基本的に、オリジナルな要素はざっくり省略しつつ、安めに価格設定した製品に思えます。ただ、スタンドは贅沢です。
独自性はあまりないので、同じ傾向のDELLやHPといった企業の製品が比較対象でしょうが、モニターパネルの基本スペックは少し弱く思えます。
【2023年発売】
【27インチ】
50・Acer Nitro XV2 XV272UV3bmiiprx
¥45,229 楽天市場 (5/5執筆時)
リフレッシュレート:最大180Hz
51・Acer Nitro XV2 XV272URVbmiiprx
¥32,800 Amazon.co.jp (5/5執筆時)
リフレッシュレート:最大170Hz
解像度:WQHD (2560x1440)
輝度:300cd/u
パネル: Fast-IPS ノングレア(低反射)
コントラスト比:1,000:1
同期技術: FreeSync Premium
応答速度:1ms (GtoG)
HDR:HDR400
USB給電:
接続端子:HDMI 2.0 ×2, DP1.2
スタンド:チルト 左右 高さ 回転
VESA: 100mm
スピーカー:内蔵(2w×2)
保証期間: 1年(本体は3年)
Nitro XV2 XV272UV3bmiiprxは、Acerが販売する27インチのWQHD解像度のディスプレイです。
リフレッシュレートは、本機も、最大180Hzとなります。
液晶パネルは、上の区分だと、Fast-IPSに相当します。
同社は、Agile-Splendor IPSパネルと表記しています。
色空間は、DCI-P3の95%で、応答速度も、GtoGで1msです。
輝度は、300cd/uと並で、色域も広色域パネルというほどではないにせよ、上表のFast-IPSの水準はしっかり満たす製品です。
加えて、本機は、低反射ディスプレイであるという記述もあります。
先述のように、IPS(IPS-AVA)を生産している大手に台湾のAUOがあります。同社の先進反射防止型(A.R.T)パネルです。
A.R.T. (advanced reflectionless technology)は、低反射になるようパネル表面を加工したものになります。
技術体系を示言葉で、グレードはあるようですが、本機も、従来パネルから37%の反射率の低減ということなので、単にノングレア(非光沢)パネルだということ以上の「プラスα」があります。
この加工で、日中でも見やすく「ざらつき」が少ない性質が付与されます。一方、AUOはこの部分について「目の優しさ」に結びつけた説明をしますが、Acerは、眼精疲労の軽減には関係しないような書きかたでした。
この手のパネルは、(仕事向けの)ベンキューも積極的に展開をはじめたので、高級機では流行っていくかもしれません。
HDRは、HDR400に対応です。
チラツキ対策は、AMD FreeSync Premiumです。
応答速度は、先述のように、GtoGで最高1msです。
最小0.5msという数値も出ますが、実用水準かは不明です。
画質面での補整機能は、一方VRB(黒挿入)に言及があります。
ただ、FreeSyncとの併用は不可です。
接続端子は、DisplayPort 1.2 ×1、HDMI2.0×2という構成です。
先ほどの機種と同じです。
ディスプレイスタンドも同じで、フル稼動です。
調整幅は、高さ12cm、チルト角度(25° 下5°)左右(360°)と縦回転です。
保証期間は、本体は3年ですが、パネルの保証が1年保証と短いです。
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以上、Acerの Nitro XV2 の紹介でした。
パネルは注目点で、低反射で、そこそこ広色域で応答速度の速い新型が使われています。とくに反射率が低い部分は、少なくとも映像表現には有効でしょうし、要注目の機種と言えます。
先述のように、できれば実物をしっかり見て、また、もう少し補足調査をしてから、加筆するつもりです。
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【2023年発売】
52・Acer Nitro XV5 XV275UXymiiprx
¥63,636 Amazon.co.jp (5/5執筆時)
リフレッシュレート:最大240Hz
解像度:WQHD (2560x1440)
輝度:300cd/u
パネル: Fast-IPS ノングレア
コントラスト比:1,000:1
同期技術: FreeSync Premium
応答速度:1ms (GtoG)
HDR:HDR10
USB給電:
接続端子:HDMI 2.0 DP1.2
スタンド:チルト 左右 高さ 回転
VESA: 100mm
スピーカー:内蔵(3w×2)
保証期間: 1年(本体は3年)
なお、Nitro XV5 XV275UXymiiprxは、リフレッシュレートの部分で言えば、本機の上位機です。同時に発表されました。
ただ、色域がDCI-IP3は非公開です。
sRGB 99%の表記なので、色域の部分では並と言えます。低反射加工もないものなので、パネル自体、先ほどの機種とは違うものです。
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結論的にいえば、2.5Kで、高リフレッシュレートを求めたい場合は本機ですが、パネル部分の個性はないですから、同じ性能をもつ、他社機との比較にはなると言えます。
【26.5インチ】【2023年発売】
53・Acer Predator X27U X27Ubmiipruzx
¥117,264 Amazon.co.jp (5/5執筆時)
リフレッシュレート: 最大240Hz
解像度:WQHD (2560x1440)
輝度:150cd/u
パネル方式:OLED ノングレア
コントラスト比:150万:1
同期技術:FreeSync Premium
応答速度:0.03ms (GtoG)
HDR:HDR10
USB給電: 90W
接続端子:HDMI 2.0 x2 DP1.4 USB-C
スタンド:チルト 左右 高さ 回転
VESA: 100mm
スピーカー:
保証期間: 3年
Predator X27U は、Acdrが販売するOLED(有機EL)パネル採用の2.5Kゲーミングモニターです。
パネルは、普通のOLEDです。
LGパネルになります。
同じ、LEDパネルでも世代やランクがあります。
本気は、輝度(150cd/u)があまり高くない点で旧仕様(2022年のPC向け)に相当する製品です。
現行最新のPC用だと標準輝度で250〜275cd/uあたりが普通です。
明るい部屋(照明)には弱めです。
とはいえ、色域(P3 99%)はもちろん、画面を完全に消して「全黒」が表現できる部分で、コントラスト比の良さは、ありとあらゆる液晶方式を凌ぎます。
熱対策は、一方、ヒートシンクなどによる独自の熱対策はないです。
未対策機だと、映像劣化や画面の焼き付きにつながるので、LG以外の液晶で、調達なパネルではきれば、この部分の対策があるほうがよいです。
HDRは、HDR10の水準です。
HDR時のピーク輝度は、上位の400 True Blackの認証水準に至ります。
ただ、おそらく全白輝度が水準に満たないからでしょう。
チラツキ対策は、FreeSync Premiumです。
しっかりします。
画質補正は、黒挿入など、上位の機能性はありません。
接続端子は、HDMI 2.0 x2とDP1.4、USB-Cという構成です。
最大リフレッシュレートは、HDMIは非対応で144Hzまでになります。
USB-Cは、90Wの給電にも対応します。
そのほか、USB-A(USB3.0)ですが、USB-Aハブが2ポート付属です。
KVMにも対応です。
スタンドは、可動性が良いです。
チルト(上25° 下5°)、左右(50°)、上下15cmと縦回転です。
保証期間は、本体は3年ですが、パネルの保証が1年保証と短いです。
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以上、AcerのPredator X27Uの紹介でした。
OLEDの製品では、最安クラスでしょう。
ただ、パネル自体は最新ではないので、部屋を完全に遮光して使わない場合、あまりおすすめできません。黒のしまりはともかく、HDR独特の輝度表現は、さほど楽しめないようには思います。
画質調整周りも「あっさり」です。
次回に続く!
ゲーミングモニターのおすすめは結論的にこの機種!
というわけで、今回は、ゲーム用のWQHD解像度のモニターの比較の3回目記事でした。
しかし、記事はまだまだ「続き」ます。
3・2.5Kゲーミングモニターの比較 (3)
3-1:JapanNext〈日本〉
3-2:Acer〈台湾〉
4・2.5Kゲーミングモニターの比較 (4)
4-1:DELL〈米国〉
4-2:HP〈米国〉
4-3:シャオミ・Titan Amy・TCL ほか
5・ゲーミングモニターの比較 【結論】
=最終的なおすすめ機種の提案
続く4回目記事(こちら )では、DELLなど、ここまで見ていない企業の製品をみていきます。
液晶のみやすさ ★★★★★
スタンドの性能 ★★★★★
応答速度 ★★★★★
リフレッシュレート ★★★★★
品質保証 ★★★★★
総合評価 ★★★★★
次回の最終回記事(こちら)では、記事全体の「結論」として、価格別・目的別に、Atlasのおすすめ機種を提案していきたいと思います。
他の解像度のモニターも含めた、総合的なおすすめになります。
引き続きよろしくお願いします。
3回目記事は→こちら