1回目記事からの続きです→こちら
4-1・ロジクールのPCスピーカー

4回目記事のトップバッターは、スイスの「ロジクール(Logitech)」の製品です。
PC周辺機器全般を生産する世界的企業です。
アナログなスピーカーを生産してきたオーディオ企業ではないですが、特に「低音が充実する」迫力重視のスピーカーを多くラインナップします。
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1・PCスピーカーの比較 (1)
1-1:選び方の基本の説明【導入】
1-2:CREATIVE〈シンガポール〉
1-3:Edifier 1〈香港〉
2・PCスピーカーの比較 (2)
2-1:Edifier 2〈香港〉
2-2:フォスター〈日本〉
2-3:オーディオテクニカ〈日本〉
2-4:JBL〈米国〉
3・PCスピーカーの比較 (3)
3-1:クリプトン〈日本〉
3-2:パイオニアDJ〈日本〉
3-3:サンワサプライ〈日本〉
3-4:Razer〈米国〉
3-5:EVE AUDIO〈ドイツ〉
4・PCスピーカーの比較 (4)
4-1:ロジクール〈スイス〉
4-2:FiiO〈中国〉
4-3:SONY〈日本〉
4-4:Audioengine〈米国〉
4-5:ELAC〈ドイツ〉
5・PCスピーカーの比較 (5)
5-1:最終的なおすすめの提案【結論】
今回も、 1回目記事の冒頭(こちら)でみた「選び方の基本」に基づいて、今回も説明していきます。
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なお、以下の本文では、Atlasのおすすめできるポイントについては赤字で、イマイチな部分については青字で書いていきます

【2020年発売】
【通常型番】
62・ロジクール PCスピーカー Z407
¥15,000 Amazon.co.jp (11/9執筆時)
【直販型番】(性能は同じ)
62・ロジクール PCスピーカー Z407a
¥13,500 楽天市場 (11/9執筆時)
ハイレゾ:
出力:10W×2+20W (RMS)
スピーカー:5.8cm
周波数帯域:55Hz-20kHz
接続:USB・Bluetooth・アナログ
サイズ:幅9.4× 高さ20× 奥行8.5cm
Z407は、ロジクール(Logitech)が販売するPCスピーカーです。

大きさは、幅9.4cm× 高さ20cm× 奥行8.5cmです。
ただし、サブウーファが別に付属し、そちらが、幅23.4cm× 高さ24cm× 奥行18cmです。
机の下などに設置すれば良いでしょう。

PCとの接続は、ステレオミニ端子によるアナログ方式ほか、BluetoothとUSBが選べます。
ネットワークは、したがって、Bluetooth搭載です。
ただ、圧縮音源並に音質が劣化するSBCコーデックのみなので用途は限定されます。

【0.5m〜2m】
USB C to Micro Bケーブル
¥1,126〜 Amazon.co.jp (11/9執筆時)
USB A to Micro Bケーブル
¥578〜 Amazon.co.jp (11/9執筆時)
結論的にいえば、 音質を重視したい場合は、USB接続がおすすめです。
ただ、ケーブルが未付属なので、PC側のUSB端子形状に合わせて別売ケーブルを買う必要があります。
「オーディオグレード」でなくてOKならば、この値段で手に入ります。

ケーブルは、PCからサブウーファに引き込みます。
その後、付属の有線ケーブル(RCA)で、左右のスピーカーに伝送されます。
アンプ出力は、ロジクールは、カタログ上総合RMSですが、左右合計20Wとサブウーファ20Wの、総合出力40Wです。
最大出力で言えば80Wなので、わりと強力です。ゲーム用などには良いでしょう。

スピーカーは、5.8cmインチのアルミコーンを1つだけ装備するフルレンジです。
音質は、サブウーファ由来で、低音域の深みには配慮があります。低音域は、レベル調整を単独でできるため、「低音が爆発」するようなことはいでしょう。

ボリューム調節は、付属のワイヤレスリモコンで可能です。
音源の再生・一次停止・ミュート・スキップなどの調整も可能です。
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以上、ロジクールの Z407の紹介でした。
音質的には(意外と)手堅い構成なので、重低音を効かせる聴き方ならば、「指名買い」で良さそうです。音域もサイズ感からすると広いです。
割と良い機種だと思いました。
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なお、ロジクールは、本機の「下位機種」といえる格安機が、いくつか発売されています。
順番にみておきます。

【2010年発売】
63・ロジクール PCスピーカー Z313 Z313a
¥7,480 Amazon.co.jp (11/9執筆時)
ハイレゾ:
出力:5W×2+15W (RMS)
スピーカー:5.1cm
周波数帯域:
接続:USB・Bluetooth・アナログ
サイズ:幅8.9× 高さ14.2× 奥行815cm
第1に、Z313a です。
同じようなサブウーファー付きですが、総合25W(最大50W)となる部分で下位機です。
ドライバーは、ツイーターぽい突起がありますが、小さめの5.1cmのフルレンジです。
サブウーファーは、11.4cmでパッシブラジエータ付です。
上位機と比べて、総じて低音域は弱いですが、左右スピーカーは小柄で設置性は良いです。また、軽量機ですが、先ほどの機種と同じく、床からの振動を受けにくい構造です。
価格からすると、本機も低音域〜高音域までバランス良く聞かせてくれます。
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結論的にいえば、机下などにサブウーファの置き場所さえあれば、この価格帯ではおすすめできます。
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【Amazon限定】
64・ロジクール Multimedia Speakers Z150BK
¥3,960 Amazon.co.jp (11/9執筆時)
ハイレゾ:
出力:1.5W+1.5W(RMS)
スピーカー:5cm
周波数帯域:
接続:アナログ(3.5mm)
サイズ:幅8.5×高さ15.1×奥行15.2cm
なお、同社の格安機としては、Z150Bという製品展開も見られます。
こちらは、電源をコンセントから取るタイプで、PCとの接続も、USB DACがないのでアナログ式です。
やはり、出力の弱さから、あまりおすすめできません。
4-2・FiiOのPCスピーカー

続いて、中国広東のFiiOのスピーカーです。
小型アンプは、相当前から日本でシェアが高かったブランドですが、スピーカーは2023年からです。日本ではエミライが代理店です。

【2024年発売】
65・FiiO SA1 FIO-SA1-B
65・FiiO SA1 FIO-SA1-W
¥31,560 Amazon.co.jp (11/9執筆時)
ハイレゾ:対応
出力:25W+25W
スピーカー:8.9cm + 1.9cm
周波数帯域: 65Hz-20kHz
接続:Bluetooth USB-C 光 同軸 アナログ
サイズ:幅13.5× 高さ18.5× 奥行15.5cm
FiiO SA1は、FiiOのデスクトップ用スピーカーの中級機です。

大きさは、幅13.5× 高さ18.5× 奥行15.5cmです。
結構、幅広で、若干幅のひろい机向けと言えます。
基本的には、PC用の「ニアフィールド」というより、レコードなどを含めて、リビングなどに置いて、BGM用に使うことを主眼に想定しているようにみえます。
ただ、浅めの奥行と、ドライバーのサイズと構成からしても、デスクトップでの利用も向いていると言えます。

スピーカーは、8.9cmのウーファーと、1.9cmのトゥイーターです。
ウーファーは、ウッドファイバー、トゥイーターは、アルミニウム・マグネシウム合金とです。
素材面で工夫があるのが「見どころ」です。他社だと、PC用スピーカーはあまりこだわらない場合がおおいからです。
音質は、高水準です。
高音域は、ハイレゾ対応機ですが、「きらびやかさ」より、聴き疲れしにくい「自然さ」重視です。とはいえ、情報量は多めで、ハイレゾ音源の良さを活かせます。
中音域は、ボーカルの立ち位置は、中庸で、そこまで前に出ない感じです。
ほどほどの明晰性がありますが、BGMに向くウォーム系です。
低音域は、質感・量感ともにバランスが良いです。
質の良さを感じます。ただ、各帯域ともクロスはやや甘めで、若干の「段差感」が指摘されることも多いです。
総じて、ハイレゾ用途に使って良い機種ですが、解像感より「暖かみ」を強く感じる製品ですので、用途的には「聴き疲れない」点で、BGM用途に向きそうです。クロスも、そこまで集中して聴かない用途ならば、大きくバランスを崩すものではないです。
小音量再生は、近接視聴時に、それなりにバランスを保てます。
PCとの接続は、上位機とほぼ仕様は同じです。
ただ、レコードプレーヤー用のフォノ端子と、サブウーファー用の出力が本機のみ加わります。
一方、USB接続、光、同軸ともに、仕様的に、サンプリングレートは、ハイレゾ対応水準です。

Bluetoothコーデックも、上位機と比べると、SBC・AAC・LDACだけになりますが、やはり、LDACでハイレゾ対応水準です。
ただ、周波数特性(65〜20kHz)を見ても、ユニット側でその用途を想定していないといえます。
リモコンも、装備です。
低音を含めた音質調整も可能です。
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以上、FiiO SA1の紹介でした。
音質は、PC用スピーカーとして向く機種です。
実際、ある程度の机の幅さえ確保できれば、「温かみのある音質」が好みならば本機は推せます。ハイレゾ的な「解像感」は得られませんが、「聴き疲れしにくさ」は重視できます。
ドライバー部分に工夫もあり、その部分でも「十分語れる」点で、オーディオとしての面白さもあるでしょう。あと一息、アンプ出力が欲しい感じですが、それ以外問題ないです。
一方、先述のように、「レコードプレーヤー」を置く口絵から、一見すると「リビング用」にも向くように見えますが、構成としては、今回見ている他機と同じで、あくまで「近接視聴用」の設計といえます。
なお、今回の比較の主旨からは外れますが、「レコード用」で考える場合、本機は、比較的狭めの空間で、大げさでないシンプルなシステムで、昔のレコードを聴きたいと思っている、「ライト層」に向けた製品といえそうです。

【2024年発売】
66・FiiO SP3 BT FIO-SP3BT-B
66・FiiO SP3 BT FIO-SP3BT-W
¥62,545 楽天市場 (11/9執筆時)
接続:Bluetooth5.0 USB-C 光 同軸 アナログ
ハイレゾ:対応
出力:40W+40W
スピーカー:8.89cm+2,5cm
周波数帯域: 65Hz-40kHz
サイズ:幅12.0× 高さ16.3× 奥行13.2cm
FiiO SP3 BTは、FiiOのデスクトップ用のスピーカーの上位機です。
価格的には、Edifierの上位ライン、あるいはAudioengineの製品あたりがライバルですが、やや小型です。

本体色は、黒と白です。
素材はアルミダイキャストで、一体成形です。角度は下部のスタンドを逆にすることでで水平にもできます。
底面はライトです。24色に調色可能です。
サイズは、幅12.0× 高さ16.3× 奥行13.2cmです。
冒頭書いた「幅13cm」の枠内には入るので、邪魔にならずに置ける方は多いでしょう。
PCとの接続は、基本、USB-Cを利用します。
そのほか、光デジタル・同軸もあるので、接続手段は多いです。
なお、これらの端子の対応サンプリングレートは、最大で96kHz/24bitです。
定額音楽サービスのハイレゾ音源(Flac)水準はありますし、問題ないでしょう。
RCAと3.5mmステレオのアナログも利用できますが、(サウンドカードにこだわりがある場合は別として)デジタル伝送のが良いでしょう。

ネットワークは、Bluetoothを利用できます。
コーデックは、SBC AACなどほか、LC3を除く、LDAC・Apt-X Adaptiveまでフル対応です。
最近、クアルコムで、ソニー系のLDACまで対応するQCC5124というSOCが出ましたが、それを使っています。
Bluetoothなどの通信機器はノイズ対策も重要ですが、先述のアルミダイキャスト製の筐体もその部分を重視します。

ハイレゾは、周波数帯域の部分でも新機種は適合水準です。

アンプ出力は、総合で40Wです(ウーファー30W・ツイーター10W)。
小型機なのでこれくらいで十分でしょう。
強くはないですが、構成からみても小音量で普通に視聴するには十分です。

スピーカーは、低音再生用のウーハーが8.89cm、高音再生用のツイーターが2.5cmです。
本体のサイズ感に相応する、ちょうど良いほどの大きさです。無理して大きなものを積んでもいません。
ウーファーは、弾性の強いカーボンファイバー製、ツイーターはシルクドームです、しっかり「オーディオしている」感じで、真面目です。
余裕のある電源供給力、スピーカーユニットごと2系統としたマルチアンプ(D級)構成など、やはり基本に真面目です。

音質は、高音域を含む解像感と、低音域の量感・質感を重視した設計です。
低音域は、ドライバー素材の工夫ほか、非対称マグネット回路の工夫で質感を高めつつ、写真のようなS字型のバスレフポートで量感を強化する方向です。
重低音の沈み込みは、周波数帯域(65Hz)をみてもそこまで重視しない設計です。
中音域は、一方、明瞭感がしっかり出ており品質が良いです。
高音域も、本機は「ハイレゾ音源対応」機らしく、「きらびやかさ」や「解像感」を感じます。刺さりにくい「自然さ」もあり、この部分も評価できる製品です。
ボリューム調節は、後面にあるツマミで調整が可能です。
左右のユニットの入替もスイッチで可能です。
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以上、 FiiO SP3 BTの紹介でした。
本機の初代は「伝統的なアナログ」接続でしたが、1年で「マルチ接続」に生まれ変わった機種です。
アンプ内蔵型として最も重要なノイズ対策は、筐体、ケーブル、回路と引き続き多重の工夫があります。その上で、電源供給力も十分で、スピーカーユニットにも素材的な工夫が見られます。
音質は特に「ハイレゾ対応機」らしいスペックで、高音域は「綺麗」ですし、低音域も、重低音的な沈み込みはないですが、量感・質感とも十分です。
近接視聴用の高級機としては、有力な候補の1つにできます。見かけも格好良く、本体幅も12cmなので、この価格グレードの製品では、かなり良い選択肢に思えます。
4-3・ソニーのPCスピーカー

続いて、ソニーのアクティブスピーカーです。
近年は10万円以下の製品を取りやめてしまったので、高級機が唯一の展開です。
基本的には、音楽を聴くといより、作成者向けというか、DTM向けの製品です。

【2020年発売】
67・SONY SA-Z1
¥744,880 Amazon.co.jp (11/9執筆時)
ハイレゾ:対応
出力:106W+106W
スピーカー:本文で説明
周波数帯域: 10Hz-100kHz
接続:USB ウォークマン 光
サイズ:幅19.8× 高さ20.7×奥行32.6cm
ニアフィールドパワードスピーカー SA-Z1は、SONYの高級ライン「Signature Series」に属するハイエンド機です。

スピーカーの大きさは、幅19.8× 高さ20.7×奥行32.6cmです。
ノートPC運用でないと、上図のような配置では使えないでしょう。
「ニアフィールド」用には違いないのですが、相当に大きく、気軽に使うような設計ではないです。
とくに、奥行は必要です。
机上棚などの工夫をせず、デスクトップPCで使う場合は、このブログの【PCデスクの比較記事】で紹介したような、奥行の取れる机を選ぶなど、相当考えないといけません。

PCとの接続は、基本的には、USB端子を利用します。
オーディオやプリンタで使うUSB-B(USB3.0)です。PCとつなげるための USBケーブル(USB-C/USB-B)は、最初から付属します。
この場合、PCM 768 kHz/32 bitまで対応できます。DSDは、最大11.4 MHzです。
光デジタル入力端子もありますが、 ハイレゾを扱う場合、最大96 kHz/24 bitにボトルネックがあります。
なお、本機は、【ウォークマンの比較記事】で紹介した、同社のハイレゾ端末との有線接続も考慮しているので、WM-PORTも存在します。
なお、音質有線設計のためか、Bluetooth接続は非対応です。

アンプ出力は、まさに「パワードスピーカー」であり、片側につき、106Wです。
同社のハイエンドウォークマンにも採用される、フルデジタルアンプの「S-Master HX」を、大出力向けにカスタマイズしたD.A.ハイブリッドアンプ(デジタル+アナログ)です。
また、左右のスピーカー間は、専用ケーブルでデジタル伝送させるなど、遅延問題にも配慮します。

本機は、4スピーカーです。
それぞれのチャンネルに4つのアンプを装備する「16ch独立駆動制御」により、タイミング精度も高度です。

スピーカーは、2WAY5スピーカーです。
多くのスピーカーがある場合、解像感を得るための調整はより難しくなります。
ただ、本機は、そもそも違和感を生じさせない「点音源化」を前提に設計されているので、近接視聴でも解像感が得られます。
その上で、ウーハーとツイーターも、相当なこだわりを見せています。

低音再生用のウーハーは、10cmのユニットが対向配置されます。
こうした配置は(角度は違いますが)最近の360度スピーカーにも見られますが、全周囲への低音の自然な広がりを意識しています。

音再生用のツイーターは、19mmが1基と、14mmが2基です。
「スーパートゥイーター」という表現は使っていませんが、2基は、実際のところ、ウーハーにあわせた音の広がり(指向性)の向上のほか、100kHz再生を可能にさせるために装備しているようです。

小音量再生については、Low Volume Modeが装備です。
この部分は、しっかり試聴ができたら、フォローしようと思います。

ボリューム調節は、コントロールユニットのほか、リモコンでも可能です。
またサブスピーカー側には、周波数範囲の調整などを微調整するスイッチが付属です。

このほか、本機については、ハイレゾ以外の音源をアップスケーリングするDSEE HXが付属です。
ソニー製品の音楽機器ではお馴染みですが、有線のPCスピーカーへの搭載は初かと思います。
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以上、SONYのSA-Z1の紹介でした。
値段面で「おすすめ」とは言いにくいですが、音質だけで言えば、ダントツでオススメになるでしょう。
Atlasも、サイズの部分さえ何とかなれば、長期でぜひ試したい製品です。
4-4・オーディオエンジンのPCスピーカー

続いて、米国のAudioengineの製品です。
2005年にテキサスで起業した会社ですが、面白い小型機を結構出しており、注目しています。。

【2025年発売】
68・Audioengine A2+ Next Gen AE-A2BT2-BLK
¥44,990 Amazon.co.jp (11/9執筆時)
黒: AE-A2BT2-BLK
赤: AE-A2BT2-RED
白: AE-A2BT2-WHT
緑: AE-A2BT2-GRN
ハイレゾ:
出力:30W+30W(RMS 30W)
スピーカー:7cm+1.9cm
周波数帯域: 65Hz-22kHz
接続:USB-C Bluetooth アナログ
サイズ:幅10.6× 高さ15.6×奥行13,8cm
A2+ Next Gen は、米国の音響メーカーオーディオエンジンの販売するPCスピーカーです。
2025年に登場で、A2+ WIRELESSの後継機になります。あまり仕様は変わっていませんが、USB接続、Bluetooth回りの仕様が進化しています。

大きさは、幅10.6× 高さ15.6×奥行13,8cmです。
繰り返し書いてきましたが、幅13cmクラスだと、工夫しないとデスクに圧迫感がでます。
本機は、高級機ながら幅10cmですので、その部分で貴重な存在です。

PCとの接続は、アナログ接続もできます。
しかし、USB DACを内蔵しますし、デジタル接続が良いでしょう。

ネットワークは、Bluetooth 5.3搭載です。
対応コーデックは、SBC、AACほか、Apt-HDも対応です。
24bit/48kHzですがハイレゾ入力ができます。
なお、USB-DACも、24bit/48kHz対応ですが、「パディングあり」の註記です。
つまり、24bit信号で通信するが、中身の情報は16bitの可能性が高いです。この場合、CD音質(16bit / 44.1kHz)実際的な音質向上効果は(ほぼ)なさそうです。
ハイレゾは、周波数帯域的にも、非対応水準です。
もちろん、ハイレゾ音源再生時は、可試聴域でも音質改善効果はありますが、本機の場合、先述のような音源入力段階の制限もあるので、そこを「狙ってはいない」でしょう。
アンプ出力は、最大出力で80Wです。
小型でもパワーはあります。

スピーカーは、低音再生用のウーハーが7cm、高音再生用のツイーターが1.9cmです。
コンパクトな機種ですので、口径はこの程度です。
ウーハーに、アラミド繊維(ガラスアラミド)を採用します。防弾チョッキにも使われる固い繊維で、高剛性だけに力強い音が鳴ります。
結構な出力な製品ですが、素材的な工夫で、音圧に負けない構成です。
なお、グリル(網)本機の場合は「不要」となります。
音質は、この価格帯、このサイズ感の製品としては優秀です。
高音域は「きらびやかさ」や「解像感」も平均点以上ですが、どちらかといえば(刺さらない)自然さを重視します。
中音域は、明晰さはこのクラスでも平均以上で、クロスも感じずクリアです。
低音域は、おそらくアラミド繊維の採用効果もあり、数字(65Hz)が示すより低音は深めな感じで、質感(スピード感)は良いです。
重低音的な沈み込みはないですが、これは、小型のPC用スピーカーだと、だいたいの機種で共通する部分です。
小音量再生は、もともとスピーカーユニットが小さめなので、問題ないです。
ボリューム調節は、調整つまみが本体の裏面です。
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以上、AudioengineののA2+ Next Genの紹介でした。
10cmの設置幅で設置可能で、比較的設計の新しい製品です。音質面も、ドライバー素材を含めて期待値が高いと言えます。
先述のように、ハイレゾ回りの仕様が中途半端で「ハイレゾ対応機」とは言いがたい点を除けば、音質部分も評価できます。中音域が自然でクリアで、音場とステレオの定位感も良好で、「質の良い優等生」てきな音を出します。
BGM用途のほか、中音域の質が良い機種なので、ボーカル曲や、アコースティックなど、この帯域が重要なコンテンツは、活きそうです。
逆に、映画や、EDMなどは、低音がやや物足りないかもしれません。

【2025年発売】
69・オーディオエンジンAudioengine HD4 BLK
69・オーディオエンジン Audioengine HD4 WAL
¥69,740 Amazon.co.jp (11/9執筆時)
ハイレゾ:(対応)
出力:30W+30W(RMS)
スピーカー:10.16cm+1.9cm
周波数帯域: 60Hz-22kHz
接続:USB-C Bluetooth アナログ
サイズ:幅14× 高さ22.9×奥行16.5cm
HD4も、Audioengineの販売する製品です。
上で見たA2+の上位機です。また、旧HD3の後継機にもあたりますが、ドライバーユニットと、アンプ出力が強化されため、そちらに対しても上位機です。

大きさは、幅14× 高さ22.9×奥行16.5cmです。
A2+と違って、結構な横幅です。
PC用として利用できないわけではないものの、配置にはやや苦労するでしょう。

PCとの接続は、本機もアナログほか、USB接続に対応します。

ネットワークは、Bluetooth 5.0です。
最新ではないですが、アンテナも付属しますので、安定性は担保されそうです。
コーデックは、SBC・AAC Apt-XとApt-X HDに対応です。
下位機種と同じです。USB-Cについても同じなので、「パディング」に関する1つ上で書いた注意点は本機もあります。
アンプ出力は、最大出力でRMSで、総合60Wです。
ピークで言えば120Wです。
言うまでもなく、力強いです。

スピーカーの直径は、低音再生用のウーハーは10.16cm、高音再生用のツイーターは1.9cmです。
ウーハー素材は、評価アラミド繊維からケプラーになっています。
アラミドと同じ繊維ですが、ケプラーはデュポンの商標なので、デュポン製ということを強調したいからかもしれません。
いずれにしても、防弾チョッキにも使われる高品質スピーカーではお馴染みの素材です。やはり、小さなユニットで力強くならすためでしょう。
音質は、下位機種よりも1ランク高いです。
高音域は、「自然さ」重視の傾向は同じですが、解像感や輝きはやや評価が高めです。
中音域は、本機は、ボーカルの輪郭がさらにはっきり見える仕様です。やはり、本体のサイズ感が好影響しているといえます。
低音域は、大きく改善が見られる部分です。
周波数帯域の値(60Hz)は控えめですが、低音の重心は幅14cm前後の他機と比べても深めです。もちろん、重低音(40Hz以下)が出るという意味ではないです。
質感もケプラー素材ですかり、しっかりしまっており、中音域に影響を与えていません。
各帯域のクロスも問題なく、音も分離し、音場と定位感も優れます。
小音量再生は、本機も、問題ないです。
ボリューム調節は、フロントに調整ダイヤルが付属です。
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以上、AudioengineののH4の紹介でした。
PC用スピーカーとしては「大きめ」なので、それに向くかは別の話ですが、音質は実際良いです。机上棚などに設置するならば、音質面でおすすめできます。音質傾向も、オーディオエンジンの製品は、個人的に好みです。
全体としては、聴き疲れない「ナチュラル系」の音質ですが、それなりに低音もでますし、高音域の情報量とともに、音源の良さを感じられるでしょう。
ただ、無理に狭い机に置くと、実力は発揮できないでしょう。また、バスレフポートは、前側ですが、ある程度ウーファーサイズがある製品なので、壁との距離も少し(10cm)は必要です。
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【2024年発売】
70・ Audioengine HD5 HOME MUSIC SYSTEM
¥109,890 楽天市場 (11/9執筆時)
ハイレゾ:(対応)
出力:75W+75W(RMS 50W)
スピーカー:12.7cm+1.9cm
周波数帯域: 50Hz-22kHz
接続:USB-C Bluetooth アナログ・光
サイズ:幅18× 高さ27.0×奥行20cm(アンテナ込み23cm)
なお、このシリーズの最上位機となるのは、HD5です。
価格は高いですが、木調のものは、外側にウォルナット材の突き板(ベニア)な「リアルウッド・キャビネット」になります。

サイズは、ただし、幅18cm× 高さ27.0cm×奥行20cmです。
写真は24型ほどのモニターとのコンビの写真に見えますが、机の方の幅が結構ありそうです。

「選び方の基本」で書いたように、相当幅広の机でないと、利用時に邪魔になるでしょう。その上で、奥行の工夫も必要なので、基本的には別にボードなどを用意して使うものです。
実際、ここまでの性能の製品を近接視聴用につかう場合、音量をある程度抑えて気味で使うことになるので、やはりバランスが悪いです。
アンプは、クラスABアンプで合計150Wです。

スピーカーは、ウーファーが12.7cmとなっての2ウェイです。
ウーファー素材は、こちらも(ケプラーを含む)アラミドファイバー素材です。
このあたりの理由は不明です。一方、トゥイーターには、浅めですがウェーブガイドが付いており、高音域の指向性を調整しているようです。
端子は、下位機に対して、光デジタル端子が加わります。

ネットワークは、Bluetooth 5です。
コーデックは、SBC・AAC Apt-XとApt-X HDに対応です。
USB-DACは、珍しく種類が記載で、旭化成のAKM AK4396です。
ロングセラーの高級オーディオ用DACで値段相応の組み合わせです。
ハイレゾ対応のDACであり、こちらは、下位機種と違ってパディング」に関する注意はありません。規格的に、24bit/192kHzまで対応する「ハイレゾ水準」です。
ただし、スピーカーユニットの周波数帯域の部分では、本機も(業界の)ハイレゾ基準には未到達になります(22kHz )。
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結論的にいえば、サイズ面で、デスクトップ用を探すという、今回の記事の主旨からは少しそれる製品といえます。
やはり、「パワードブックシェルフ」として、リビングなどで使いたい機種でしょう。その用途ならば、おすすめできます。
サブウーファーアウトもありますし、そうした用途を主に想定した高級機といえます。
4-5・ELACのPC用スピーカー

最後に、ドイツのELACのPC用スピーカーです。
世界的に知られる高級オーディオメーカーです。少数ながら、アンプ付きの展開もあります。

【2025年発売】
71・ELAC Debut ConneX DCB41
¥77,821 楽天市場 (6/18執筆時)
ハイレゾ:
出力:45W+45W(RMS)
スピーカー:11.5cm+.1.9cm
周波数帯域: 50Hz-25kHz
接続:Bluetooth アナログ 光 HDMI USB
サイズ: 幅140x奥行203x高さ245mm
Debut ConneX DCB41は、ドイツの高級オーディオメーカーElacの製品です。
高級オーディオメーカーですが、こちらの「 Debutシリーズ」は、比較的価格を抑えてだされている、同社のコスパモデルになります。

大きさは、 幅140x奥行203x高さ245mmです。
PC用スピーカーとして考えると、わりと幅があります。
「選び方の基本」でも書いたように、このサイズだと、ある程度、幅広で、奥行もある机が欲しい感じです。
PCとの接続は、USB接続が基本です。
ただ、同軸、光端子ほか、eARC対応のHDMI端子まで装備される点で豪華です。
一方、25年発売ですが、USB端子自体の形状はUSB-Bですので昔ながらです。
DACの限界で、最大 96kHz/24bitまでですが、定額音楽サービスなどの、Flac音源を聴きたい位ならば、問題ないです。
ハイレゾは、ただ、本機のスピーカーが示す周波数帯域のスペック(25KHz)からすると、少なくとも日本の業界団体の基準では、ハイレゾ対応機では「ない」です。
メーカーも、特に、この部分の対応には言及しません。

Bluetoothは、コーデックとして、SBCほか、Apt Xは対応表明があります。

スピーカーは、115mmのポリプロピレン製コーンを採用するウーファーと、19mmのソフト ドーム型のトゥイーターです。
(アンプ非搭載の)Debutシリーズの場合、アラミドファイバーの場合が多いですが、こちらは変わります。採用理由などは示されませんが、コスト面でしょうか。
一方、ただ、可動域の大きいロングストローク・ウーファーの採用は シリーズに貫徹するもので、ELACの特長である、低音域の豊かさにつながるものといえます。
音質は、このクラスの幅14cm前後の製品と比べても品質は良いです。
高音域は、「きらびやかさ」はそこまで重視されず「自然さ」重視です。
規格的にはハイレゾ対応ではないですが、高音の情報量は多めです。
中音域は、明晰性は重視され、質が良いです。
低音域は、質感(スピード感)が十分にある上で、量感も豊富です。
とくに、重低音(ミッドサブ)もかなり沈み込む感じであり、PC用スピーカーとしては、重心は十分に低めです。クロスも不自然さがなく、音の分離も良いです。
総じて言えば、「聴き疲れない」音質である上で、バランスが良いので、音源の種類に左右されず、上手にならしてくれる印象です。
ただ、やはり、近接視聴よりも、少し離した方が性能を発揮する部分はあります。
アンプ出力は、RMS表記で、総合90Wです。
サイズ感からすれば、十分です。D級アンプです。
ボリューム調節は、本体の後部です。
ただ、リモコンは付属です。
なお、アンプのL/Rは切り替えることができる仕様です。
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以上、Debut ConneX DCB41の紹介でした。
端子構成は「豪華」で HDMI端子まである点で、PCだけでなく、色々に使いたい場合に対応できる仕様です。
逆に言えば、サイズ感を含めて、そこまで、デスクトップ利用に最適化されているわけでもないので、この用途だけで考えれば、もう少し安めでも最適な機種はありそうです。
また、これは、他社でみた「大きめ」とも共通しますが、机の幅・奥行がある程度ないと、ステレオ感はやや得にくいでしょう。注意点です。
ただ、作りも堅牢で、外観を含めて格好良いといえるELAC製のスピーカーを「PC用スピーカー」として普段使いたい誘惑に狩られる気持ちは、Atlasも(よく)わかります。
今回の結論
パソコンスピーカーのおすすめは結論的にこの機種!
というわけで、今回は、PC用スピーカーの比較の4回目記事でした。
しかし、記事はまだまだ「続き」ます。

5・PCスピーカーの比較 (5)
5-1:最終的なおすすめの提案【結論】
低音域の迫力 ★★★★★
中音域の明瞭さ ★★★★★
高音域の伸び ★★★★★
小音量再生 ★★★★★
端子構成 ★★★★★
設置性 ★★★★★
総合評価 ★★★★★
続く、5回目記事(こちら)は、結論編です。
今回紹介する全機種から、目的別・予算別に「Atlasのおすすめ機種!」を提案していきます。
引き続きよろしくお願いします。
5回目記事は→こちら
