1回目記事からの続きです→こちら
3-1・IODATAのモニターアーム
3回目記事のトップバッターは、アイオーデータのモニターアームです。
日本のPC周辺機器メーカーで、エレコムなどのライバルです。
ゲーミング関係も展開があるので、それ関連でアームも出している感じです。
1・モニターアームの比較 (1)
1-1:選び方の基本の説明【導入】
1-2:エルゴトロン
1-3:グリーンハウス 1
2・モニターアームの比較 (2)
2-1:グリーンハウス 2
2-1:エレコム
2-2:サンワサプライ
3・モニターアームの比較 (3)
3-1:アイオーデータ
3-2:サンコー
3-3:JAPANNEXT
3-4:他の企業
3-5:最終的なおすすめの提案【結論】
今回も、1回目記事の冒頭(こちら)でかいた「選び方の基本」に沿いながら説明していきます。
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なお、以下では、高評価できるポイントについては赤系の文字色で、イマイチな点は青字で紹介していきます。
【2024年発売】
65・アイオーデータ DA-ARMS5B
65・アイオーデータ DA-ARMS5W
¥12,7000 Amazon.co.jp (6/3執筆時)
(ネット限定型番)
65・アイオーデータ DA-ARMS5B/UE
65・アイオーデータ DA-ARMS5W/UE
¥11,980 Amazon.co.jp (6/3執筆時)
稼働性:ガススプリング式(5軸)
固定方式:クランプ式
耐荷重:6kg
モニターサイズ:
チルト幅:上方50度、下方20度
DA-ARMS5シリーズは、日本のアイオーデータのモニターアームです。
2020年に参入した際の初期モデルで、同社の製品のなかではアームが長い高級仕様になります。
なお、流通ルートの違いで型番が変わりますが、性能は同じです。
形状は、ポールのない5軸型です。
すでにみたグリーンハウスやジャパンネクストなどと似ています。おそらく調達先は同じでしょう。
設置法は、クランプ式のみ対応できます。
耐荷重は、6kgです。
最近の製品としては、この部分は弱めのスペックです。
モニターサイズの要件は未記載です。まあ、27型程度と考えてください。
間接の稼働方式は、稼働が楽なガススプリング式です。
ガススプリング方式は、安めだと経年変化でガス抜けの危険はあります。
本機は、新登場なのでそのあたりは(時間が経たないと)不明ですが、先行した同社販売のガススプリング式でそういった問題点の指摘はないです。
売出時価格もそこまで安くないので、(保証はしませんが)問題ないかなと思います。
アームの可動範囲は、「ポールなしの5軸」です。
先述のように、よくある「カウンターバランス」型です。
横方式に余裕があるならば、机の背面までよせられるタイプです。
モニターの可動範囲は、上50度、下20度のチルト角度の調整です。
加えて、横回転(パン)、ローテーション(スイーブル)です。
上下の稼動性は、さほどないタイプです。
VESA規格は、75 x 75 mmでも100 x 100 mm双方とも対応できます。
設置寸法は、以上の通りです。
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以上、アイオーデータのDA-ARMS5シリーズの紹介でした。
この価格帯のガススプリング式はライバルも多いので比較は必要でしょう。
比較すると耐荷重とチルト調整幅がイマイチかなと思います。
耐荷重は、安定性・剛性(ぐらつき)とも関係する部分ですので、基準内のモニターで使うとしても、少し余裕があった方が(安めの場合)安心ですので。
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【2019年発売】
【2画面】
66・アイオーデータ GigaCrysta DA-ARMD4
¥13,608 Amazon.co.jp (6/3執筆時)
稼働性:ガススプリング式(5軸)
固定方式:クランプ式
耐荷重:6kg×2
モニターサイズ:
チルト幅:上方90° 下方85°
なお、DA-ARMD4は同社の、ゲーミング用ブランド「ギガクリスタ」でから出されるモデルです。
サンワサプライにも似た製品がありましたが、台座の部分がマルチポートハブになっている製品です。
ただ、本機は、端子がUSB-A(USB2.0)で、事実上マウスやヘッドセットなど専用です。オーディオもアナログ端子での配線です。
2019年発売であり、この部分の仕様がかなり陳腐化しています。
2-3・サンコーのモニターアームの比較
続いて、サンコーのモニターアームを紹介していきます。
サンコーは、秋葉原の有名ショップです。「かゆいところに手が届く」パソコン関連商品を売っている店です。Atlasも上京した折には覗くことの多い店の一つです。
かなり前から独自のモニターアームを扱っていましたが、現在、格安のモニターアームの殆ど全てをこの店が扱うようになっています。
【2018年発売】
58・サンコー MARMGUS191B
¥3,973 Amazon.co.jp (6/3執筆時)
稼働性:ネジ調整式(3軸)
固定方式:クランプ式
耐荷重:10kg
モニターサイズ:27インチまで
チルト幅:上方90度、下方90度
MARMGUS191Bは、サンコーが「軸式くねくねモニターアーム」という愛称で売っている製品です。
設置法は、クランプ式です。
耐荷重は、10キロまでと意外と評価値は高いです。
27インチまでのモデルが設置可能です。
間接の稼働方式は、本機もガススプリング式が不採用です。
アームの可動範囲も、写真にあるように、縦棒にアームが付属するだけの単純な3軸タイプです。
上下の移動は、便利なレバー式なのですが、値段的な限界かアームの固定力もイマイチです。
軸についても、角ネジで固定力を調整するタイプなので、柔軟性と安定性は両立しません。
モニターの可動範囲は、上下に180度の縦回転(チルト)、360度の横回転(パン)、ローテーション(スイーブル)に対応できます。
割と柔軟といって良い製品です。
VESA規格は、75 x 75 mmでも100 x 100 mm双方とも対応できます。
設置寸法は、詳しくはこちら をご覧ください。
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以上、サンコーのMARMGUS191Bの紹介でした。
非常に格安で、モニターアームの入門用として最適です。
ただ、剛性や、稼働のスムーズさは値段相応です。とくに、大きいモニターだと不安定差が増すため、あまり大きいモニターには向きません。
【2018年発売】
59・ サンコー MARMGUS192B
¥7,080 Amazon.co.jp (6/3執筆時)
稼働性:レバーロック式(4軸)
固定方式:クランプ式
耐荷重:10kg
モニターサイズ:27インチまで
チルト幅:上方90度、下方90度
MARMGUS192Bは、通称「4軸式くねくねモニターアーム」という愛称の製品です。
サンコーでは、最も売れているアームです。
耐荷重は、10キロまでです。
27インチまでのモニターまで対応できます。
設置法は、クランプ式のみです。
上下はロックレバー式、間接はボルト固定式ですから、本機も値段なりの仕様です。
特に上下はレバー式なので、経年変化で固定力が弱まる可能性はあるでしょう。
アームの可動範囲は、本機は4軸ですから、3軸だった下位機よりは「くねくね」できます。
机の奥行は不要なので、奥行のない場合でもそれなりに柔軟に使えます。
モニターの可動範囲は、上下に180度の縦回転(チルト)、360度の横回転(パン)、ローテーション(スイーブル)に対応します。
VESA規格は、75 x 75 mmでも100 x 100 mm双方とも対応できます。
設置寸法は、詳しくはこちら の画像ご覧ください。
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以上、サンコーのMARMGUS192Bの紹介でした。
4軸式で先ほどよりも可動範囲において柔軟性が増した製品です。
側面設置でなくても、正面に近いポジションで、比較的奥行を必要とせずに設置できるでしょう。
ただ、他社モデルも僧ですが、可動軸が増えると言うことは、剛性や安定性がより落ちるわけであり、値段からすると、剛性の面で心配な部分はあります。
【2009年発売】
60・サンコー MARMGUS128W
¥5,969 Amazon.co.jp (6/3執筆時)
稼働性:ネジ固定式(4軸)
固定方式:アームロック式
耐荷重:6kg
モニターサイズ:23インチまで
チルト幅:上方90度、下方90度
MARMGUS128Wは、サンコーの発売するモニターアームです。
サンワサプライなどにも見られた、支柱取付式のモニターアームです。
設置法は、基本スチールラックに取り付けるタイプになります。
今では結構、類似機がありますが、ニッチな「レアもの」として、同社では、だいぶ昔から展開があります。
耐荷重は、一方さほど無く6キロまでです。
モニターは23インチまで対応となります。
モニターの可動範囲は、上下に180度の縦回転(チルト)、360度の横回転(パン)、ローテーション(スイーブル)が可能です。
VESA規格は、75 x 75 mmでも100 x 100 mm双方とも対応できます。
設置寸法は、以上の通りです。
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以上、MARMGUS128Wの紹介でした。
25〜40mmのポールならば設置できるので、スチールラックにかかわらず、応用の幅は多いでしょう。
【2006年発売】
61・ サンコー MARMGUS11L
¥9,928 Amazon.co.jp (6/3執筆時)
稼働性:ネジ固定式(4軸)
固定方式:クランプ式
耐荷重:10kg×2面
モニターサイズ:27インチまで
チルト幅:上方90度、下方90度
こちらは、サンコーのMARMGUS11Lです。
他社にもありましたが、2画面対応のポール式の4軸モニターアームです。
設置法は、クランプ式です。
なお、構造的にヨコ2画面専用で、縦方向に2枚設置することは構造的にできません。
耐荷重は、1モニターにつき10キロまでです。
27インチまでのモニターまで対応可能です。
モニターの可動範囲は、上下に180度の縦回転(チルト)、360度の横回転(パン)、ローテーション(スイーブル)の対応です。
従って、角度調整は柔軟です。
堅牢性は、下部のC型クランプを2機配備するなど配慮があります。一方、上下調整が角ネジ固定式ですので、再調整時の利便性は、少し劣ります。
VESA規格は、75 x 75 mmでも100 x 100 mm双方とも対応できます。
設置寸法は、詳しくはこちら の画像をご覧ください。
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以上、サンコーのMARMGUS11Lの紹介でした。
2画面対応のポール型は、各社から出ています。比較すると、本機はそれなりに堅牢性はありそうですが、上下調整の部分では、やや面倒な部分があるでしょう。
【2008年発売】
62・サンコー MARMGUS12W
¥15,938 楽天市場 (6/3執筆時)
稼働性:ネジ固定式(4軸)
固定方式:クランプ式
耐荷重:10kg×4面
モニターサイズ:24インチまで
チルト幅:上方90度、下方90度
MARMGUS12Wは、サンコーの4面対応の格安モニターアームです。
設置法は、クランプ式のみです。
耐荷重は、1モニターにつき10キロまでです。
24インチのモニターまで対応です。
モニターの可動範囲は、上下に180度の縦回転(チルト)、360度の横回転(パン)、ローテーション(スイーブル)の対応です。
各アーム4軸で、柔軟性は高いですが、モニターが複数ある場合は、稼働に制限はあります。
なお、上下の移動は角ネジ固定式ですが、4画面モデルですし、この点はさほど問題とならないでしょう。
VESA規格は、75 x 75 mmでも100 x 100 mm双方とも対応できます。
設置寸法は、詳しくは、こちら をご覧ください。
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以上、サンコーのMARMGUS12Wの紹介でした。
4枚設置タイプでは、比較的値ごろ感があります。あまり重いモニターでない場合ならば、本機は、安定性を担保しうる重量感もありますし、選択肢にできるでしょう。
ただ、この重さをこの構造で支える場合、木製の机ではかなり「きわどい」と思います。スチール製の重い机限定で利用してください。
3-3・JAPANNEXTのモニターアーム
続いて、ジャパンネクストのモニターアームを紹介していきます。
モニター輸入でも最近目立つ日本企業ですが、アームもゲーム向けを中心に出しています。
【2021年発売】
63・JAPANNEXT JN-ARM-GM112XDV
¥9,073 楽天市場 (6/3執筆時)
稼働性:ガススプリング式(5軸)
固定方式:クランプ式
耐荷重:15kg
モニターサイズ:55インチまで
チルト幅:上下15度
N-ARM-GM112XDV は、JAPANNEXTのモニターアームです。
海外の協力企業による生産で激安テレビなどの販売で最近目立つ企業です。
設置法は、クランプ式のみ対応です。
耐荷重は、スペック的に15kgです。
格安機ですが、55インチまで対応との表記です。
ただ、(スチール製など)荷重の問題でよほどしっかりした机でないと危ないでしょう。
間接の稼働方式は、しっかりガススプリング式です。
高さ調整においてネジ調整が不要なので、利便性が高いです。
アームの可動範囲は、5軸のポール式です。
前後に15度、左右に180度に稼働できるほか、360度縦回転にも対応します。
前後は大画面ではあまり使わないでしょうし、稼働性は問題ないでしょう。
一方、ポールへの固定自体は角ネジを利用します。大画面用に使う場合は、あとからの調整は、1人だと少し難しいでしょう。
VESA規格は、75 x 75 mm・100 x 100 mm・200x200mmに対応できます。
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以上、JAPANNEXTのN-ARM-GM112XDVの紹介でした。
ここまで耐荷重スペックが出される格安製品は他にないため、その部分でプレゼンスがあります。
ただ、アーム自体の耐荷重は、机の耐荷重を示したものでない点は注意するべきでしょう。
【2021年発売】
64・JAPANNEXT JN-ARM-GE22V
¥7,491 Amazon.co.jp (6/3執筆時)
稼働性:ガススプリング式(5軸)
固定方式:クランプ式
耐荷重:8kg
モニターサイズ:34インチまで
チルト幅:上方90度 下方85度
JN-ARM-GE22Vも、JAPANNEXTのモニターアームです。
本機は、「ゲーミングモニター用」と銘打たれたモデルです。
確かにデザインの部分では【ゲーミングモニターの比較記事】で紹介した製品と相性が良さそうです。
アームの下部にUSBから電源をとるLEDが仕込まれていて、ライティングに対応します。
設置法は、クランプ式のみ対応です。
耐荷重は、8kgです。
サイズ的には、34インチまで対応との表記です。
間接の稼働方式は、本機もガススプリング式です。
高さ調整においてネジ調整が不要なので、利便性が高いです。
アームの可動範囲は、5軸で、支柱のないタイプです。
機能性の部分ほか、やはりこのほうが「格好良さ」はあります。
上方に90度、下方に85度のチルトのほか、左右に90度と縦回転に対応するフルスペックです。
高さについては、最大で512mm、最小で152mmの可動範囲です。
VESA規格は、75 x 75 mm・100 x 100 mm・200x200mmに対応できます。
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以上、JAPANNEXTのJN-ARM-GE22Vの紹介でした。
LED搭載とゲーム向けの「格好良さ」の部分のほかは、特段ゲーム向きと言える個性はないです。
ただ、こうした製品はレアなので、ニーズはあるでしょう。クランプ部分などの剛性もこの程度の重さならば問題にならないと思います。
3-4・その他のモニターアーム
最後に、ここまで紹介した以外のメーカーのモニターアームを、「ざっくり」と総覧していきます。
【2020年発売】
【垂直稼働】
67・アイリスオーヤマ DA-1040
¥2,970 Amazon.co.jp (6/3執筆時)
【水平稼働】
68・アイリスオーヤマ DA-4550
¥3,445 Amazon.co.jp (6/3執筆時)
【垂直・水平稼働】
69・アイリスオーヤマ DA-5065
¥5,127 Amazon.co.jp (6/3執筆時)
稼働性:ネジ調整式(2-5軸)
固定方式:クランプ式
耐荷重:8kg
モニターサイズ:32インチまで
チルト幅:上方35度、下方35度
DA-1040 は、アイリスオーヤマが販売するモニターアームです。
PC周辺機器メーカーとしてのプレゼンスはないですが、ホームセンターではお馴染みです。
アームの種類は、3種類です。
いずれもポール式ですが、支柱より先の形状が違うので、稼働範囲が違います。
なお、いずれも、上下の高さ調整は可能です。
設置法は、クランプ式です。
耐荷重は、8キロまでです。
32インチまでのモデルが設置可能ですので、グリーンハウスのポール式と同じです。
間接の稼働方式は、スプリングが不採用のネジ調整式です。
アームの可動範囲は、DA-5065 は、水平・垂直移動対応の4軸でそれなりです。
DA-4550 については、3軸ですが、アームが骨抜きで、やや安定性に課題がありそうです。
モニターの可動範囲は、上下については35度(下位2機は30度)、左右は90度です。
180度回しての縦表示はできますが、可動域は他社の格安機に比べても狭めです。
固定は、ネジ式ですので、フレシキブルに動かせません。
VESA規格は、75 x 75 mmでも100 x 100 mm双方とも対応できます。
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以上、アイリスオーヤマのDA-1040 などの紹介でした。
値段的には、先行する他社の格安機に迫っており、優秀です。ただ、稼働性がイマイチと言えます。
非常に格安で、モニターアームの入門用として最適です。
ただ、剛性や、稼働のスムーズさは値段相応です。とくに、大きいモニターだと不安定差が増すため、あまり大きいモニターには向きません。
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【2023年発売】(加筆予定)
【シングルアーム】
70・アイリスオーヤマ DA-G101U
¥7,450 Amazon.co.jp (6/3執筆時)
【デュアルアーム】
71・アイリスオーヤマ DA-G201U
¥7,450 Amazon.co.jp (6/3執筆時)
稼働性:ガススプリング式(5軸)
固定方式:クランプ/ グロメット
耐荷重:8kg
モニターサイズ:32インチまで
チルト幅:上方45度、下方45度
※ DA-G101Uのスペック
なお、23年にガススプリングの上位機が登場しました。
価格的に、グリーンハウスなど、ガススプリングの支柱式を出す先行各社のものより少し高めです。
一方、台座に1ポートのUSB-A(USB3.0)が2系統あるので、PCとケーブルを接続して図のように利用することは可能です。
ただ、どうもUSBハブではなく、2ポート別にスルーする方式のようです(調査中)。「USB延長コード」が仕込まれているイメージで捉えたら良いでしょう。中の回路部分の許容電力などが分からないので、また調べて加筆します。
【2021年発売】
72・キングジム ARM130
¥4,027 Amazon.co.jp (6/3執筆時)
稼働性:ガススプリング式(5軸)
固定方式:クランプ/グロメット式
耐荷重:9kg
モニターサイズ:30インチまで
チルト幅:上方85度、下方15度
ARM130 は、日本の事務器メーカーのキングジムが販売する格安モニターアームです。
モニターアームのイメージはないですが、エレコム同様に2019年からの参入です。
ただ、やはり、自社生産ではないようです。
設置法は、クランプ式・グロメット式双方に対応できます。
耐荷重は、9kgです。
スペック上、30インチのモニターまで対応可能です。
間接の稼働方式は、稼働が楽なガススプリング式です。
アームの可動範囲は、5軸です。
3軸表記ですが、縦に1軸と、角度調整ができるので、今回の表記基準ではそうなります
ただ、可動域自体はさほど優れません。
モニターの可動範囲は、180度の横回転(パン)、ローテーション(スイーブル)の対応です。問題ありません。
そのほか、上方向に85度、下方向への15度のチルトです。
VESA規格は、75 x 75 mmでも100 x 100 mm双方とも対応できます。
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以上、キングジムのARM130の紹介でした。
ガススプリング式としては、最安クラスです。2021年に出たばかりで、ややレビューに欠けるのが不安ですが、値段重視ならば、選択肢にできそうです。
ただ、可動範囲や、脚への荷重のかかり方、全体の剛性などは、多少ですが、エレコム機のが良さそうです。
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【2020年発売】
【垂直稼働 2軸】
73・キングジム ARM110
¥2,209 Amazon.co.jp (6/3執筆時)
【水平稼働 4軸】
74・キングジム ARM120
¥3,440 Amazon.co.jp (6/3執筆時)
稼働性:ネジ調整式(2-4軸)
固定方式:クランプ式
耐荷重:10kg
モニターサイズ:30インチまで
チルト幅:上方85度、下方15度
なお、キングジムからは、ポールでネジ調整の格安機も販売されています。
ただ、やはり、値段以外の理由でこのタイプをえ選ぶ理由はあまりないでしょう。
【2023年発売】
75・センチュリー CGMA-4A1MBK2
75・センチュリー CGMA-4A1MWH2
¥17,346 Amazon.co.jp (6/3執筆時)
稼働性:ガススプリング式(5軸)
固定方式:クランプ/グロメット式
耐荷重:10kg
モニターサイズ:32インチまで
チルト幅:上方75度、下方30度
CGMA-4A1M2 は、日本のPC周辺機器メーカーのセンチュリーが出す製品です。
設置法は、クランプ式・グロメット式双方に対応できます。
耐荷重は、10kgです。
スペック上、32インチのモニターまで対応可能です。
間接の稼働方式は、上級のガススプリング式です。
やや値段が高いのはこの部分も有馬Sう。
アームの可動範囲は、5軸です。
モニターの可動範囲は、180度の横回転(パン)、ローテーション(スイーブル)の対応です。問題ありません。
そのほか、上方向に75度、下方向への30度のチルトです。
VESA規格は、75 x 75 mmでも100 x 100 mm双方とも対応できます。
なお、本機は、エレコム機でもありましたが「簡単設置」方式です。
エルゴトロン社高級機を含めて、1人で設置する場合、モニターを「被せ置き」して、ネジ固定するのが主流です(上図)。
ただ「簡単設置」式の場合、モニター側に付けてから「はめ込める」ので、少し楽です。
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以上、センチュリーのCGMA-4A1M2の紹介でした。
ガススプリングで稼働性も問題ない製品です。格安機のライバルも多いですが、上で書いた「簡単設置」は、液晶を傷つける心配が少ないと言えるので、もう「ワンポイント」ある製品とも言えます。
例えば、職場内で、年間で定期的に席や部屋の移動がある場合などは、こういった仕様は割と良いかと思います。
【2024年発売】(加筆予定)
【シングルアーム】
76・Bauhutte BMA-1GS-BK
76・Bauhutte BMA-1GS-WH
¥13,680 Amazon.co.jp (6/3執筆時)
【デュアルアーム】
77・Bauhutte BMA-2GS-BK
77・Bauhutte BMA-2GS-WH
¥25,980 Amazon.co.jp (6/3執筆時)
【トリプルアーム】
78・Bauhutte BMA-3GS-BK
78・Bauhutte BMA-3GS-WH
¥31,180 Amazon.co.jp (6/3執筆時)
稼働性:ガススプリング式(7軸)
固定方式:クランプ/ グロメット
耐荷重:9kg
モニターサイズ:43インチまで
チルト幅:上方85度 下方15度
※ BMA-1GSのスペック
BMA-1GSは、Bauhutte (バウヒュッテ)の販売するモニターアームです。
ゲーミング系の家具を展開する企業で【PC用デスクの比較記事】でも同社の製品を紹介しています。
史中型ですが、上位機だと、2枚・3枚を搭載できる製品も同時に出ています。
設置法は、クランプ・グロメット相当に対応です。
耐荷重は、どのモデルも9kgです。
画面サイズとして、1枚ならば43インチですが、デュアル以上は応じて減ります。
一方、本機の個性は、アームの軸数と長さです。
1アームで最大76cmと相当前に出せます。
先述のように、バウヒュッテはゲーミング家具を出す企業ですので、姿勢的な柔軟性を出すための「特注」と言えます。
間接の稼働方式は、ガススプリング式です。
質の良い方式ですが、本機は多軸で、アームが長いので、使い方(ポジション)によって、耐久性は他機より若干心配な感じはあります。
ただ、軸の配置の部分で負担にならないような工夫はありそうなので、問題ないのかもしれません。ただ、長期のレビュー評価はみた方が良いでしょう。
アームの可動範囲は、7軸です。
上方に85度、下方に15度のチルトのほか、左右に90度と縦回転に対応するフルスペックです。
高さについては、支柱式なので、約50cmの調整幅があります。
VESA規格は、75 x 75 mm・100 x 100 mmに対応できます。
多画面タイプも、クイックリリース対応なので設置はしやすいでしょう。
そのほか、アイリスオーヤマ同様、USBポートが2系統あります。本機の場合も、ハブではなく、USB延長コードが2系統あるようなタイプです。
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以上、バウヒュッテのBMA-1GSなどの紹介でした。
基本的に、【PC用デスクの比較記事】でもみた同社のゲーミング向けのデスクの周辺機器といえる製品です。
ただ、他の机でも使えますし、とくに、ゲーミングチェアでリクライニングしながら利用する場合、使いやすいそうです。
先ほど書いた、ガスシリンダーの耐久性も、この手のゲーム用の周辺機器としてさほど高くはないため、中期の消耗品として考えれば、問題ないといえるかもしれません。本機については、現物を確認したい感じがあるので、みられたら段階で少し加筆する予定です。
今回の結論
モニターアームのおすすめは結論的にこの機種!
というわけで、各社のモニターアームを比較してきました。
最後にいつものように、目的別・価格別にAtlasのおすすめ機種を書いておきます。
第1に、事務机で使うアームとして最もオススメできる機種は、
【2019年発売】
1・エルゴトロン LX 45-241-026【銀】
1・エルゴトロン LX 45-241-224【黒】
1・エルゴトロン LX 45-490-216【白】
¥19,800 Amazon.co.jp (6/3執筆時)
稼働性:コンスタントフォース(5軸)
固定方式:クランプ/グロメット
耐荷重:11.3kg
モニターサイズ:34インチまで
チルト幅:上方70° 下方5°
安定性 ★★★★★
柔軟性 ★★★★★
耐荷重 ★★★★★
総合評価 ★★★★★
エルゴトロンのLX Desk Mountでしょう。
ただ、高価なモニターや高価な机を壊さないという意味での堅牢性はとても優秀です。
その上で、モニター利用中に些細なことで動かない安定性、好きなポジションに簡単に移動できる上で、ガススプリング式を上回る多給性を誇るコンスタントフォース式の柔軟性という点でも、エルゴトロンに敵うものはないでしょう。
また、モニターアームを、実用面意外で机の「美観」のため選ぶ人も多いと思いますが、デザイン性が良いモデルと言えるのは、やはりエルゴトロンです。
机の背面に設置するとして、モニターまで40cmほどのスペースがとれるならば、こちらを選べば失敗はないでしょう。
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【2021年発売】
【シングルアーム】
10・エルゴトロン TRACE 45-630-224 【黒】
10・エルゴトロン TRACE 45-630-216 【白】
¥49,900 Amazon.co.jp (6/3執筆時)
稼働性:コンスタントフォース(Trace)
固定方式:クランプ(グロメット)
耐荷重:9.8kg
モニターサイズ:38インチまで
チルト幅:上方75°下方5°
【デュアルアーム】
11・エルゴトロン TRACE 45-631-224 【黒】
11・エルゴトロン TRACE 45-631-216 【白】
¥75,360 Amazon.co.jp (6/3執筆時)
稼働性:コンスタントフォース(Trace)
固定方式:クランプ(グロメット)
耐荷重:9.8kg
モニターサイズ:27インチまで
チルト幅:上方30°下方5°
一方、かなり価格差はありますが、エルゴトロン TRACE モニターマウントは、仕事用の上位機として選択する意味はあると言えます。
アーム部分がパンタグラフ的な構造ですので、画面のチルト角度、左右の調整が、普通の1アーム式に比べて、操作が容易なので。
とくに、オープンなオフィスや書斎で、後ろからもモニターが見える配置の場合、スリムにみえますし、背面を気にせず操作できる部分で優れます。
第2に、できるだけ「シンプル」なデスクトップを目指す場合にオススメできる上位機は、
【2018年発売】
【シングルアーム】
6・エルゴトロン MXV 45-486-216 【白】
6・エルゴトロン MXV 45-486-224 【黒】
6・エルゴトロン MXV 45-486-026 【銀】
21,620 Amazon.co.jp (6/3執筆時)
稼働性:コンスタントフォース(5軸)
固定方式:クランプ/グロメット
耐荷重:9.1kg
モニターサイズ:34インチまで
チルト幅:180°
【デュアルアーム】
7・エルゴトロン MXV 45-496-216 【白】
7・エルゴトロン MXV 45-496-224 【黒】
7・エルゴトロン MXV 45-496-026 【銀】
¥58,590 Amazon.co.jp (6/3執筆時)
稼働性:コンスタントフォース(5軸)
固定方式:クランプ/グロメット
耐荷重:18.1kg
モニターサイズ:24インチまで
チルト幅:180°
安定性 ★★★★★★
柔軟性 ★★★☆☆
耐荷重 ★★★★★★
総合評価 ★★★★★
エルゴトロンのMXVシリーズが良いと思います。
柔軟性は、アームの長さが短い分多少劣るととも言えます。
ただ、ポールがない分、配置はシンプルにできます。上図の様な配置で机の端に寄せられるため、小さめの机でも対応可能でしょう。チルト幅もあるため、タッチパネルなどにも向くでしょう。
安定性も、関節が少ないですし、スリムアームでも問題ありません。
第3に、デュアルディスプレイ対応アームとして最もオススメできる機種は、
【2010年発売】
4・エルゴトロン LX 45-248-026【銀】
4・エルゴトロン LX 45-492-224【黒】
4・エルゴトロン LX 45-492-216【白】
¥38,890 Amazon.co.jp (6/3執筆時)
稼働性:コンスタントフォース(5軸)
固定方式:クランプ/グロメット
耐荷重:9.1kg(18.1kg)
モニターサイズ:24インチまで
チルト幅:上方70°下方5°
安定性 ★★★★★
柔軟性 ★★★☆☆
耐荷重 ★★★★☆
総合評価 ★★★★★
【2019年発売】
【通常版】
5・エルゴトロン LX 45-245-224【黒】
5・エルゴトロン LX 45-291-216【白】
5・エルゴトロン LX 45-245-026【銀】
¥39,390 Amazon.co.jp (6/3執筆時)
稼働性:コンスタントフォース(5軸)
固定方式:クランプ/グロメット
耐荷重:9.1kg(18.1kg)
モニターサイズ:27インチまで
チルト幅:上方70°下方5°
安定性 ★★★★★
柔軟性 ★★★★☆
耐荷重 ★★★★☆
総合評価 ★★★★★
エルゴトロンのLXデュアルデスクマウントアームが良いと思います。
Atlas的には、横並びの「サイドバイサイド」モデルが良いと思います。縦の直列はできませんが、基本的に縦の直列は、かなり特殊で、一般的にあまり使わないので。
ただ、トレーダーなどで、「タテ配置も便利かな?」感じるならば、むしろ、横配置・横配置も可能なスタッキングモデルを買って試してみるのも良いと思います。
と思います。また、アームの形状から考えても、こちらの方が設置スペースに余裕があると思いますので。
第4に、支柱に取り付けるタイプのモニターアームのなかでおすすめできるのは、
【2018年発売】
【支柱25-40mm】
55・サンワサプライ CR-LA358
¥9,205 Amazon.co.jp (6/3執筆時)
【支柱40-60mm】
55・サンワサプライ CR-LA360
¥15,399 Amazon.co.jp (6/3執筆時)
稼働性:ネジ調整式(4軸)
固定方式:アームロック式
耐荷重:15kg
モニターサイズ:32インチまで
チルト幅:180度
安定性 ★★★☆☆
柔軟性 ★★☆☆☆
耐荷重 ★★★★★
総合評価 ★★★☆☆
サンワサプライのCR-LA358 とCR-LA360 でしょう。
高耐荷重な支柱取付型は、サンコーからも販売があります。
ただ、支柱マウントは結合させる部分が弱いと、荷重によるずり落ちなどが心配です。
その部分で、耐荷重が15kgと表明するこの機種を選びました。
ラックなどの支柱が安定的ならば、大きな問題なく利用できるでしょう。
第5に、比較的安価に導入できるモニターアームとしておすすめできるのは、
【2020年発売】
34・エレコム DPA-SL02SV
¥10,350 Amazon.co.jp (6/3執筆時)
稼働性:ガススプリング式(5軸)
固定方式:クランプ/グロメット式
耐荷重:9kg
モニターサイズ:32インチまで
チルト幅:上方90度、下方90度
安定性 ★★★★☆
柔軟性 ★★★☆☆
耐荷重 ★★★★☆
総合評価 ★★★★☆
エレコムのこちらでしょう。
格安機は、台座形状が安定的、かつ、アームがある程度太めなほうが安心感がありますので。
エルゴトロンに較べると堅牢性や壁際で利用したい場合の調整力では劣ります。ただ、5軸のガススプリング式を採用してこの値段はお買得です。
予算が限られているのならば、こちらでしょう。
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【2021年発売】
21・グリーンハウス GH-GAMA1-RD
¥7,980 Amazon.co.jp (6/3執筆時)
稼働性:ガススプリング式(5軸)
固定方式:クランプ/グロメット
耐荷重:2.5-11kg
モニターサイズ:35インチまで
チルト幅:上方40度、下方40度
一方、ゲーミング用に使うならば、主にデザイン面で以上の機種を選ぶのはありでしょう。
他社機もありますが、重量のある大画面で使うならば、シリンダーを強化を明示している本機が良いかと思います。
ただ、先述のように、発売当初の製品ですので、レビューは気にしても良いでしょう。
補足:モニターアームの補強について
以上、今回はモニターアームの紹介でした。最後におまけです。
【白もあり】
モニタアーム補強プレート CR-LAPLT1
¥2,264 Amazon.co.jp (6/3執筆時)
金属製の事務机ではなく、合板などの机を使っている方、クランプ式のディスプレイアームを直付けすると、加重が一カ所にかかりすぎて、机が破損することがたまにあります。
そのため、荷重を分散できる補強プレートを利用することを強くオススメします。机は高価ですので。
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なお、机の強度が不安な方などで、この際、机も含めて考えたい方は、上記の2つの比較記事をぜひご覧ください。
1・標準的な液晶モニター
2・2.5K液晶モニター
3・4K液晶モニター
4・タッチパネルモニター
5・ゲーミングモニター
6・曲面・湾曲モニター
7・Mac向けモニター
8・液晶モニターの選び方【まとめ】
また、モニターの同時購入も考えている方、このブログには「目に優しい」という観点でモニターを比較した記事が10本あります。よろしければご覧ください。
ではでは。