【今回レビューする内容】2025年 軽量コードレス・スティック式掃除機の性能とおすすめ・選び方: フローリング向け
【比較する製品型番】日立 PV-BL50L-N PV-BL30L-C PV-BL50K-N PV-BL30K-N PKV-BK50L-V PV-BL30C4-W PV-BL50M-C PV-BL45E5 C パナソニック MC-NS100K MC-NS70F-H MC-PB61J-A MC-PB60J MC-PB61J-A MC-PB60J-C MC-SB70KM-W MC-SB54K-A MC-SB34J-C MC-SB34J-G ほか
今回のお題
軽量なコードレス掃除機のおすすめはどれ?
ども!Atlasです。
今日は、2025年4月現在、最新の軽量なコードレス掃除機の比較の2回目記事です。
まだ紹介できていない、日立の上位機をみたあと、パナソニックの軽量コードレスをみていきます。
1・軽量なコードレス掃除機の比較 (1)
1-1:選び方の基本の説明【導入】
1-2:シャープ〈日本〉
1-3:日立 1〈日本〉
2・軽量なコードレス掃除機の比較 (2)
2-1:日立 2〈日本〉
2-2:パナソニック〈日本〉
3・軽量なコードレス掃除機の比較 (3)
3-1:東芝〈日本〉
3-2:シャーク〈米国〉
4・軽量なコードレス掃除機の比較 (4)
4-1:マキタ〈日本〉
5・軽量なコードレス掃除機の比較 (5)
5-1:アイリスオーヤマ〈日本〉
6・軽量なコードレス掃除機の比較 (6)
6-1:ダイソン 〈英国〉
6-2:AQUA〈日本〉
6-3:他の企業〈各社〉
7・おすすめのコードレス掃除機【結論】
=:終的な「おすすめ機種」の提案
今回も、1回目記事の冒頭(こちら)で書いた「選び方の基本」の説明に沿いながら説明していきます。
2-1・【軽量】・日立の掃除機の比較
続いて、日立の軽量型のコードレス掃除機のうち、1回目の記事で紹介できなかった上位モデルの紹介からです。
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なお、以下では、いつものように、オススメできるポイントを赤系の文字色で、イマイチな点は青字で書いていきます。
【2024年12月発売】PV-BL50M(C)
1・日立 パワかるスティック PV-BL50M-C
¥57,290 楽天市場 (4/14執筆時)
【2023年12月発売】PV-BL50L(N)
2・日立 パワかるスティック PV-BL50L-N
¥49,503 楽天市場 (4/14執筆時)
【2022年発売】
3・日立 パワかるスティック PV-BL50K N
¥48,571 Amazon.co.jp (4/14執筆時)
重さ:1400グラム
定格電圧:21.6V
吸い込み仕事率:
標準駆動時間:40分
集塵方式:サイクロン式
ヘッド: 自走式
センサー:床面検知
充電時間:2時間
PV-BL50Kは、日立の軽量タイプコードレス掃除機では最上位機になります。
「パワかるスティック」という名前のサイクロン式です。
過度に軽くはせず、ある程度のパワーを持たせたシリーズです。
旧機種も売られます。
2024年機は、ごみくっきりライトが新搭載です(右図)。
旧機(左図)に比べて、ゴミの見える範囲が狭いです。
あとは、後述する、4方向吸引に対応したこと(パワフル スマートヘッド plus)、ブラシの角度変更(2アングル形状)、拡張現実を利用する「ARおそうじ」に対応するようになったことが目立つ違いです。
2023年機は、したがって、これらの機能がないです。
2022年機は、床質検知センサー未付属です。
自動運転ができないので、実質上(部分的に)カーペッとがあるような場所の掃除は、新機種に比べて苦手と言えます。実運転時間も短くなります。
また、バッテリーの充電時間が3.5時間と現行機より少し長めになります。
あとは、付属品部分の違いに止まります。
上位機だけに付属する布用ブラッシングヘッドは、2023年の上位機と比べて、旧式になります。詳しくは後述しますが、劣るとは言えない部分もあります。
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結論的にいえば、各年度とも、しっかりと値段差分の差を感じる進化が見られます。
ただ、センサー面の違いが大きいので22年モデルはいまだとオススメしません。23年モデルは、(ある種の)下位機とはいえますが、そこまでの差はないため、買われる際に、1万円前後安いならば、選んでも良いでしょう。
あとは同じなので、同時にみていきます。
本体の重さは、1400グラムです。
軽量ですが、同社の最軽量機と比べると300g重いとは言えます。
ただ、一般的に「軽く感じる」のは間違いないでしょう。
吸引力は、仕事率が非公開です。
しかし、電圧(パワー)が21.6Vです。
軽量機は18Vクラスがメインですが、少し良いです。この重さのコードレス機だと、各社通しての最高クラスかと思います。
その部分だけで吸引力が決まるわけではないですが、実際「本格的なじゅうたん用」とも言える軽量機です。
ちなみに、同社のじゅうたん用はさらに強い25.2Vですのでさらに強いですので、そこに及ぶわけではないです。
モーターは、同社の新世代のジェット3Dファンモーターです。
同社の「じゅうたん用」の重いモデルにも使われるタイプです。
掃除機のヘッドは、自走式です(パワフル スマートヘッド plus)。
シンクロフラップや、からみにくいブラシの工夫などは、下位機種と同じです。
その上で、24年機からは、左右からもゴミを吸引できる新構造(4方向吸引)を採用しています。壁ぎわのゴミを取りやすくするための工夫です。
また、これに伴いブラシ形状を若干変更(2アングル形状)しています。形状変更に伴う「吸い付きすぎ」を防ぎ、軽い操作性を担保するための工夫でしょう。問題ないです。
LEDヘッドライトは、緑色のものが搭載です。
3方向ごみくっきりライトという名前で、ゴミが見えやすい色にしています。
なお、ヘッドの稼働性の良さも日立の売りです。
このほか、ヘッドが直角に曲がるクルッとヘッドと、すきま対応が良いペタリンコ構造など、同社ではお馴染みの機能は、すべて搭載です。
センサーは、本機の場合、2023年機から床質検知センサーを装備です。
自動運転にする場合、8分〜40分まで利用できます。
じゅうたんをしっかり吸わせる場合、強運転の水準(8分)でしょうが、先述のように、本機は「しっかり吸う」といえます。
バッテリー持続時間は、標準運転、あるいは、自動運転で最大40分です。
かなり長めです。
カーペットなどのための強運転だと約8分ですが、軽量機ですし及第点です。
バッテリーの充電時間は、2023年機からは2時間です。
より高速な機種もありますが、十分速いです。
また、バッテリーが着脱できますので、交換しながらの連続使用はできます。
PVB-2125B 互換バッテリー
¥9,980〜 Amazon.co.jp (4/14執筆時)
旧機は市販されない「保守パーツ」(PV-BL50J-00)でした。新機種も同じ(PVB-2125B:PV-BEH900-009)ですが、サードパーティの互換品は手に入ります。ちなみに純正だと、1.6万円ほどです。
とはいえ、充電器付属のシャープ機と違って、掃除機を介さず、電池単独で充電する方法はないので、購入したとしてもさほど便利ではないでしょう。
遠心分離サイクロンは、下位機種と仕様は同じです。
つまり、ゴミ圧縮機構はあるが、フィルターレスではなく(簡単ながら)2箇所のフィルターメンテが必要なモデルです。
このタイプは、ゴミ量が増えると若干吸引力が落ちますが、ワンプッシュでゴミが捨てられる構造ですし、問題ないでしょう。
本体の収納は、スティックスタンドが付属します。単独で自立はしません。
また、先述のように、スタンド自体から電源が取れるのは、上位機のみです。
清潔性の面では、本機も、ダストボックス周りに加えて、ブラシも水洗いできる仕様です。
アクセサリーは充実します。
布用ブラッシングヘッドが付属です。
布用は、ミニモーターヘッドではない点で、吸引力の部分は「中級」です。
ただ、水洗いはできますし、表面的な布への毛絡みの対応力はありそうなので、ソファなどのペット用にはむしろ向きそうです。
一方、旧機は、洗えないものの、モーター駆動のミニパワーヘッドでした。
おそらく、ふとんなどの場合、新機種より吸う部分はあります。
そのほかテーブルなどハンディタイプで使う際のハンディブラシ、伸縮する2WAYすき間ブラシと、小物を吸引しないですむほうきブラシが付属です。
日立は、パーツ構成にこだわりがあり、お掃除好きにはわりと便利です。
ネットワークは、Wi-Fiほか、特段装備されません。
ただ、24年からAR(拡張現実)お掃除として、スマホカメラを利用しての軌跡表示ができます。
面白い「おまけ」ですが、つけるならばもう少しゲーム性が欲しいところです。
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以上、日立のパワかるスティックの紹介でした。
名前通り「パワかる」な機種です。
同社には「じゅうたん対応」モデルもありますが、それと、ここまでみた超軽量機の間を埋める存在と言えます。たまに絨緞は使うので、軽量でも少しパワーが欲しいという場合に候補でしょう。
とくに、新機種は「自動運転」もできるようになったので、軽量機としてではなく、「じゅうたん用」の入門機ともいえる機種です。
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なお、このシリーズには、以下のような、兄弟機があります。
違いを順番にみておきます。
【2025年1月発売予定】
(エディオン限定) PVBL45E5C
4・日立 パワかるスティック PV-BL45E5 C
¥59,800 楽天市場 (4/14執筆時)
【2023年12月発売】
5・日立 パワかるスティック PV-BL30L-C
¥30,989 楽天市場 (4/14執筆時)
(エディオン限定)PVBL45E4N
6・日立 パワかるスティック PV-BL45E4 N
¥40,910 楽天市場 (4/14執筆時)
【2022年発売】
7・日立 パワかるスティック PV-BL30K N
¥39,952 Amazon.co.jp (4/14執筆時)
重さ:1400グラム
定格電圧:21.6V
吸い込み仕事率:
標準駆動時間:40分
集塵方式:サイクロン式
ヘッド: 自走式
センサー:床面検知
充電時間:2時間
第1に、 PV-BL45E5などです。
本体部分は、1つ上で見た製品と同じですが、付属品が異なる製品です。
2024年機は、エディオン限定モデルのみの展開です。
先ほどの機種と比べると、スタンドはつくものの、充電機能がないです。
写真のように立てたあと、本体にケーブルを付ける必要があるのが大きな違いです。
付属品は、ハンディブラシ、(2WAYでない)すき間用吸口ほか、スマートホースが付属になります。
写真のような形状ですが、高所掃除などにキャニスター型のように使うためのパーツです。
エディオンは、メーカーに「おまけ」を特注することが多いですが、こちらもそうです。
2023年機は、新旧のと仕様差は、先ほどみた上位機と同じです。
繰り返せば、4方向吸引に対応したこと(パワフル スマートヘッド plus)、ブラシの角度変更(2アングル形状)、拡張現実を利用する「ARおそうじ」に非対応になります。
この年も、エディオン型番があります。
同じ仕様ですが、先述のスマートホースがおまけで付きます。
2022年機は、上位機の場合と同じで、床面検知センサーが未付属です。
付属品は、一方、この年までは、ふとん用のファブリックヘッドが付属しました。
あとは、目に付く違いはないです。
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結論的にいえば、1つ上でみた、各年度の製品との違いは、付属品の部分です。
主に床掃除に使う方で布系の掃除はしないという方、隙間ノズルくらいしかアクセサリーは使わないだろう方は、上位機と比べて、十分値段が安い時期ならば、こちらでも良いでしょう。
とくに、エディオンモデルは「高所掃除」に便利な、スマートホースが付属するのは、非力な方が、シーリングライトや、欄間などを掃除したい場合、割と良いかなと思います。
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【2024年発売】PV-BL30C4(W)
8・日立 PV-BL30C4-W
¥39,800 Amazon.co.jp (4/14執筆時)
重さ:1500グラム
定格電圧:21.6V
吸い込み仕事率:
標準駆動時間:40分
集塵方式:サイクロン式
ヘッド: 自走式
センサー:床面検知
充電時間:2.5時間
特定店向けに売られる、このシリーズの廉価版と言えます。
仕様は似ていますが、こちらのみ「パワかるスティック」などの固有名(愛称)を貰えていません。
重さは、1500gです。
100g重いです。
充電時間も、2.5時間です。
モーター出力自体は同じ21.6Vで、運転自体も変わりません。
本体重量は変わらないため、同じモーター(ジェット3Dファンモーター)でしょう。
付属品は、ブラシ類2種とスティックスタンドのみです。
ファブリック用のヘッドは未付属です。
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結論的にいえば、「安売り用」に、付属品とバッテリー部分のみ仕様を落とした製品です。
1つ上で見た下位機種と比べて、そこまで安くもないですし、選択肢にはしにくいでしょう。
【2023年12月発売】PKV-BK50L(V)
9・日立 かるパックスティック PKV-BK50L-V
¥53,660 楽天市場 (4/14執筆時)
重さ:1400グラム
定格電圧:21.6V
吸い込み仕事率:
標準駆動時間:40分
集塵方式:紙パック式 (0.4L)
ヘッド: 自走式
センサー:床面検知
充電時間:2時間
PKV-BK50Lは、日立の「かるパックスティック」シリーズの製品です。
日立 3枚入り紙パック GP-S120FS
¥1,000 Amazon.co.jp (4/14執筆時)
ようするに「パワかるスティック」の紙パック版といえます。
とくにシニア世代にこの方式の愛用者が多いので、だされた形でしょう。
対応紙パックは、以上のものです。
0.6Lとキャニスター式に比べて小さめですが、ゴミに手を振らずに捨てられる利点があります。
重さは、1400gです。
吸引力は、パワかるスティックと基本的に同じグレードと言えます。
同じ、電圧21.6Vのジェットファンモーターを採用しますので。
もちろん、機構が違うので実際の差はあるでしょうが、上下関係で説明するほどではないという意味です。
一方、紙パック式の弱点として、紙パック式が満量に近い状態の際に、吸引力が落ちるというものがあります。
しかし、同社の紙パック式の場合、風経路の工夫による「パワー長持ち機構」があるので、軽減されると思います。
掃除機のヘッドも、自走式です。
同じ、パワフル スマートヘッドですが、本機は、23年12月発売です。
そのため、サイクロン式の「パワかるスティック」だと23年相当の装備です。
LEDヘッドのライト形状が旧式になるほか、4方向吸引に対応したこと(パワフル スマートヘッド plus)、ブラシの角度変更(2アングル形状)、拡張現実を利用する「ARおそうじ」に非対応であるのが違いです。
付属品は、23年モデルのパワかるスティック」と同じ構成です。
したがって、布用ブラッシングヘッドも付属しますし、スタンドの上級のものです。
ほうきブラシ、伸縮すき間用吸口も付属です。
センサーは、しっかり、床面検知センサーも付属で、自動運転もできます。
あとは、冒頭で見たサイクロン式の上位機に対して、目に付く違いはないです。
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以上、日立のPKV-BK50の紹介でした。
紙パック式を「マスト」と考えて、ある程度パワフルな機種を選びたい場合、本機を選んで良いと思います。
吸引力の部分で、日立は、サイクロ式と紙パック式で、有意の差(ランク)を付けているふしもないので、(軽くならば)じゅうたんも対応できる機種として、選択肢にできそうです。
どちらが良いかは、好みで良いでしょう。
あえて言えば、消耗品費を押さえたい場合、サイクロン式、メンテの楽さ(お手入れの少なさ)ならば紙パック式でしょう。
2-2・【軽量】パナソニック機の比較
続いて、パナソニックの軽量型の機種を紹介します。
誰でも知っている総合家電メーカーですが、軽量機については、2019年からの展開とわりと歴史は新しいです。
【2023年11月発売】MC-NS10K-W後継機
10・パナソニック MC-NS100K-W
¥55,800 Amazon.co.jp (4/14執筆時)
重さ:1500グラム
定格電圧:14.4V
吸い込み仕事率:
標準駆動時間:15分
集塵方式:カプセル式
ヘッド: 自走式
センサー:ゴミ量(高感度)
充電時間:3時間
MC-NS100K は、パナソニックが発売する「パワーコードレス」シリーズの軽量コードレス機です。
シャープにもあった、ゴミ収集ステーション付きの製品です。
正確には、パナソニックがこのタイプを初めてだした企業で、他社は後追いです。
2021年からの展開で「セパレート型コードレススティック掃除機」という名前になります。
本体の重さは、1500gです。
吸引力は、一方、本機は情報がないです。
電圧としては、DC 14.4Vです。
方式としては、本体はサイクロンではなく、「紙パックレス式(カプセル式)」ですので、数字は出せるかと思いますが、情報がないです
毎分11万回転のモーターとの記載のみみられます。
結論的にいえば、フローリング専用で、その範疇でも吸引力の部分を自慢とはしない機種です。
掃除機のヘッドは、自走式です。
また、2020年からパナソニックのいくつかの掃除機に導入された新型の「からまないブラシ」を採用します。
写真にあるように、円錐型ブラシが中心を境にダブルで搭載される不思議な構造です。これにより、ローラーへの「毛がらみ」という不快な現象が劇的に減る構造です。
ロボット型掃除機の技術を応用したものでしょうが、特にペットを飼われている方には有利です。
その上で、2世代前のトレンドといえる「ふき掃除」を再現する機能、1世代前のトレンドである、壁際のゴミを撮る「ガバとり機能」も省略せず搭載しています。
モーター部分で、フローリングようと言えますが、その範疇で言えば、綺麗にできると言えます。
一方、フローリングに利用する際の「ふき掃除」機能は、強化(現代化)されてます。
図のように、イオンプレートを利用して、帯電したハウスダストなどを引き剥がし、吸引力を高めるという工夫です。同社によれば、「フローリングの菌までふき掃除」できるとされます。
操作性は、若干特殊です。
持ち手がグリップではなく、シングルレバーだからです。
重心が下部にあるので、写真のような前後操作は問題ないですし、すべりもしません。
ただ、ハンディとして使う場合ほか、すき間掃除をする場合などは、グリップ式のほうが優るような感じは個人的にはします。
掃除機のセンサーは、パナソニックは、ゴミ量センサー(クリーンセンサー)が搭載です。
ダイソン機の場合高級機だけですが、この値段の機種に搭載される点は魅力でしょう。20μmまで補足できる精度ですし、掃除機としては「高感度なセンサー」と言えます。
ゴミが吸入していることを知らせるセンサーが搭載される場合、ハウスダストの取り残しがないです。
オートモードの際、ゴミ量センサーを使って、ゴミが多い場所だと、吸引力を上げます。
一方、床面検知センサーはないので、じゅうたんを検知した時、自動で吸引力が上がるわけではないです。
パナソニックは、ゴミ量センサーが高感度なので、(センサーを全面的に信頼できる方は)それで良いと感じるかもしれません。ただ、毛の長いじゅうたんは、強運転状態でないと、底のゴミは吸いにくいのも事実です。
バッテリー持続時間は、課題です。
自動運転時でも最大15分、高運転だと6分だからです。
バッテリーの充電時間は、約3時間で、交換もできないため、用途はかなり限られるでしょう。
やはり、デザイン性重視で、細いスティックにした弊害はあります。
本体の収納は、ダストボックスとの共通スタンドが付属です。
先述のように、本機はゴミ収集ステーション仕様です
ステーションにゴミ捨てがあり、掃除終了後に、ゴミを本体に吸いこむ構造です。
ロボット掃除機の上位機で見られる方式をスティック型に応用した感じです。
紙パック(S型) AMC-U2 10枚
¥784 Amazon.co.jp (4/14執筆時)
同じタイプを後からだしたシャープ同様に、ステーションは紙パック集塵です。
ゴミに触らず捨てられる点を含めて、基本的なシステムは同じと言えます。
一方、消耗品となる紙パックは、パナソニックは以前から販売のあるタイプの流用であり安めです。1年使ってだいたい600円で収まる水準です。
清潔性も、同社のマイナスイオン技術(ナノイーX)を内部に放射する仕組みで、消臭の配慮もなします。密閉空間なので、効果は期待できます。
正直、この仕組みは目の付け所がよく、軽量化に寄与するほか、スティックを細くできるという意味で、デザイン家電としても優れていると言えます。
静音性は、ステーション型の場合きになりますが、65dBという値です。
21年に若干改良が入りましたが、いまでもシャープ(60dB)より少し劣ります。
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以上、パナソニック MC-NS10K の紹介でした。
ステーション型は、パナソニックの独壇場でしたが、シャープや東芝も出してきたので比較が必要になりました。
ただ、吸引力やヘッドの工夫は、あるいは、ナノイーを利用したステーションの消臭面の工夫はパナソニックが特に優れるように思います。
一方、掃除機利用時やステーションへの吸引時の騒音や、バッテリー充電時間は、シャープに負ける部分があります。
一長一短ですが、総合的には、最初に独自開発した上で、1世代分の改良が加わっているパナソニックが良いように思います。類似機がない状況から開発した「オリジナルモデル」ですし、その部分を含めて評価したい思いもあります。
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なお、このシリーズには、以上の兄弟機があります。
【2023年11月発売】
11・パナソニック MC-NS70F-H
¥43,300 Amazon.co.jp (4/14執筆時)
重さ:1200グラム
定格電圧:14.4V
吸い込み仕事率:
標準駆動時間:15分
集塵方式:カプセル式
ヘッド:
センサー:ゴミ量(高感度)
充電時間:3時間
第1に、MC-NS70Fです。
重さは、1200gです。
軽量化ではこのシリーズで最も優秀ですが、ヘッドにローラーがないタイプです。
つまり、1回の往復でゴミをしっかり取りきる力はイマイチになります。
他方、本機は、羽根のようなヘッド左右の部分が、障害物との接触で自然と畳まれる仕様です(動くノズル)
1アクションで、細かいすき間も掃除できる点は大きな見どころに思えます。
最大運転時間は、ただ、オートで15分です。
付属品は、隙間ノズルのみです。
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結論的にいえば、すき間について小回りが効くので、使って便利に感じる方は、実際いるでしょう。
ただし、普通の「面の」床掃除は不得意で時間がかかる部分と、構造的に「フローリング・畳」はいけるものの、ヘッド構造的に、カーペットは(短時間・強モードでも)「無理」になるのが注意点と言えます。
こうした部分で、面白い機種である一方、かなりニッチな機種といえます。
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【2021年6月発売】
12・パナソニック MC-SBV01-W
¥17,480 楽天市場 (4/14執筆時)
重さ:2300グラム
定格電圧:18V
吸い込み仕事率:
標準駆動時間:36分
集塵方式:サイクロン式
ヘッド:パワーヘッド
センサー:
充電時間:3時間30分
第2に、MC-NS70Fです。
こちらは、おそらく「業務用」向けです。
集塵容量を多めにして、バッテリー寿命を2500回保証したかわり、じゅうたんに対応できない一般的な家庭用としては、重めになっています。
ゴミ量センサーもないです。
一般的に選択肢にしなくてOKです。
【2024年8月発売】
13・パナソニック MC-PB61J-A
¥50,000 Amazon.co.jp (4/14執筆時)
【2023年発売】
14・パナソニック MC-PB60J-C
¥30,197 Amazon.co.jp (4/14執筆時)
重さ:1300グラム
定格電圧:14.4V
吸い込み仕事率:
標準駆動時間:25分
集塵方式:紙パック式 (0L)
ヘッド: 自走式
センサー
充電時間:3時間
MC-PB61Jは、パナソニックが発売する「パワーコードレス」シリーズの軽量コードレス機です。
日立の「かるパックスティック」のライバルとなる、紙パック式コードレスです。
本体の重さは、1300グラムです。
日立機より100gですが軽いです。
吸引力は、一方、本機は仕事率の情報がないです。
扉口絵は、フローリングに加えて、カーペットの絵もあります。
正直なところ、パナソニックがどちらに「最適」と考えているか分からないです。
触った感じ、かるパックスティックと同じくらいの「吸い」だったのと、そこまで強くない定格電圧(14.4V)から判断して、こちらのカテゴリで紹介しました。
ただ、軽くならば、じゅうたんも対応できる吸引力はあるでしょう。
一方、紙パック式の場合、ゴミが詰まった際の吸引力の低下が課題です。
さすがに老舗企業らしく、この部分の形状的な配慮はあります。
掃除機のヘッドは、自走式です。
同社のV字形ブラシは採用せず、スタンダードなフラットなブラシです。
それもあり、近年のトレンドである「毛絡み防止、壁ぎわ掃除」などの機能性は表明がないです。古めの要素と言える「ふき掃除」もないです。
ただ、操作性は軽かったので、そこに集中させた開発かもしれません。
操作性は、本機もシングルレバーです。
個人的にこのタイプは「慣れない」です。はっきり言えば、デザイン性(みかけ)の部分以外、この形状である意味を感じませんので。一時期は、他社特許の絡みでこの形状なのではないか?とさえ、一時は思っていました。
ただ、公平を期して言えば、方向転換などは、一部パナソニック機と違い、スムーズです。
掃除機のセンサーは、未搭載です。
おそらく、搭載しようとすれば出来たはずですが、近年、「マスユーザーが使わない機能」はそぎ落としているようなので、省略なのかと思います。
バッテリー持続時間は、標準運転で25分です。
強運転で8分ですし、この部分でも、本質的には「カーペット」用ではないと思います。
また、センサーがないので、自動運転はできません。
バッテリーの充電時間は、約3時間です。
紙パック(S型) AMC-U2 10枚
¥784 Amazon.co.jp (4/14執筆時)
紙パックは、同社のS型が対応です。
昔からあるタイプで、消耗品が安いのは見どころです。
集塵容量としては、0.5Lなので、割と入ります。
静音性は、最大69dB、最小63dBです。
あまり配慮がないです。
ステーション型の場合きになりますが、65dBという値です。
21年に若干改良が入りましたが、いまでもシャープ(60dB)より少し劣ります。
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以上、パナソニックMC-PB61J の紹介でした。
(不器用だからでしょうが)シングルレバーが「苦手」なAtlasなので、操作性は評価できません。
ただ、センサーがない部分や、ブラシに見るべき工夫がない点など、無個性な製品であると思います。見かけ以外、どこを売りにしているのか分かりにくいのが、本機のネックです。
【2024年8月発売】
【上位機種】
15・パナソニック MC-SB54K-A
¥49,005 Amazon.co.jp (4/14執筆時)
【下位機種】
16・パナソニック MC-SB34J-C
16・パナソニック MC-SB34J-G
¥31,300 Amazon.co.jp (4/14執筆時)
【2022年11月発売】
【上位機種】
17・パナソニック MC-SB53K-HC
¥32,280 楽天市場 (4/14執筆時)
【下位機種】
18・パナソニック MC-SB33J-W
18・パナソニック MC-SB33J-G
¥32,100 楽天市場 (4/14執筆時)
重さ:1600グラム
定格電圧:14.4V
吸い込み仕事率:
標準駆動時間:15分
集塵方式:サイクロン式
ヘッド:自走式
センサー:ゴミ量(高感度)
充電時間: 3時間30分
MC-SB54K-Aは、パナソニックのコードレス掃除機です。
本機も、シングルハンドの形状です。
一方、上位機と下位機がありますが違いは、後述するヘッド部分となります。
一方、2022年旧機は、静音性が課題(69dB)でした、そのほか、後述するように、スタンドの形状が変わります。
本体の重さは、1600グラムです。
1つ上の製品よりは少し多めで宇。
集塵方法は、本機は、サイクロンです。
吸引力は、仕事率は非公開です。
ただ、定格電圧(14.4V)からすれば、メインはフローリングまででしょう。
サイクロンも、同社のじゅうたん用のような2段分離の多気筒式ではないです。
ヘッドは、自走式です。
上位機は、ブラシにおいて「からまない構造」と「壁ぎわ対応」の工夫があります。
また、ローラーを斜めに配置することで、主に斜め方向への操作性を向上させる工夫が見られます。ただし、フローリングの「ふき掃除」の機能性は言及がないものです。
操作性は、本機もシングルレバーです。
この部分でも、基本は、ハードフロア向けです。
センサーは、本機も、クリーンセンサー(高感度ゴミ量センサー)が付属です。
高速赤外線センサーとされ、約20 μmの検知力です。高感度です。
バッテリー持続時間は、本機も自動運転で最大15分です。
床用ノズルを装備しなければ30分ですが、比較の意味はないです。
運転モードは、自動運転(オート)ほかは、強運転が選択できます。
持続時間は8分です。
バッテリーの充電時間は、約3.5時間です。
付属品は、24年機のみスタンドが付属です。
ただ、旧機にあった壁ピタゴムがなくなったので、逆に壁に立て掛けにくくなりました。
個人的には一長一短があるように思います。
下位機も、ローラーの工夫と、「壁ぎわ対応」の工夫はありますが、普通のブラシで、「からまない」メリット性はない点で違いがあります。
一方、このグレードの2021年旧型は、上位機も下位機種も新型と同じブラシなのですが、ローラー部分が普通の直線配置で、稼働性の部分で差はあります。
センサーは、上位機はゴミセンサーがつきます(下位機は省略)し、手入れの部分も同等です。
付属品は、こちらは、スタンドは、新旧とも未付属です。
一方、上位機・下位機とも、新機種に更新されて、相当課題だった、騒音値が67dBと(普通にうるさい程度には)抑えられました。
ただ、強運転の使用時間が伸びていることから判断するに、運転強度をやや落とした部分はありそうです。
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以上、MC-SB54Kの紹介でした。
本格的なじゅうたん用でないので、重さはやや課題に思えます。実際、シングルレバーで重いのは、操作性がイマイチですので、個人的にはあまり好きではないです。
騒音値も(マシになったとは言え)まだ67dBですので、静かではないです。
【2024年発売】MC-SB70KM(W) B0DHZ7MKRZ
19・パナソニック MC-SB70KM-W
¥58,880 Amazon.co.jp (4/14執筆時)
重さ:1700グラム
定格電圧:14.4V
吸い込み仕事率:
標準駆動時間:20分
集塵方式:カプセル式
ヘッド: 自走式
センサー:ゴミ量(高感度)
充電時間:3時間
MC-NX810KMは、パナソニックが販売する新コンセプトの製品です。
同時期に同じコンセプトの「じゅうたん対応型」もでましたが、本機は出力的に、ハードフロア向けです。
仕組みは、同社ではお馴染みの、サイクロン式(フィルタレスサイクロン)です。
ただ、ヘッドからマイクロミストを放出するオリジナル機能があります。
ホームセンターでみかえる植物の水やり用の霧吹きのうち、極小タイプに相当するミストです(10 μm)。
パナソニックによると、揮発性が高いので、床材がじゅうたんや畳でも使えるとされます。
ただし、基本的にフローリング用で、水によってフローリングの極小凹凸に入り込んだゴミを、水でこそぎ落とすかんじにとらえてください。
例えば、ウェットのクイックワイパーをかけたあとの「さらっと」した質感を、掃除機で実現できるという工夫です。皮脂汚れも取れるとのことです。
給水は、本体を開け、キャップを開けて行います。
その上で「ヘッドの」ミストスイッチをONにすると噴霧されます。注意点は、この操作は、ハンドルでできないという点です。水を受け付けない白木などの床質で止めたい場合、面倒です。
加えて、仕組み上、水が余ったら捨てる必要もあります。真水でも、ほこりに近い場所にあるので、ニオイの原因になるからです。
メンテは、一方、先述のように、(原則的に)水分は揮発するので、吸いこんだゴミが湿るというようなことはないようです。
ただ、別紙で「お願い書」が添付されており、そちらによると、(水を纏いやすい)粉末状のゴミ、土埃を大量に吸いこんだ場合、お手入れランプが点滅し、ダストボックスのメンテが要求される場合があるようです。
手入れは、わりと面倒である上で、乾燥を要するので結構面倒です。
加えて、ミストの噴霧口もしっかり確認して、(綿棒で)メンテをしないと、液だれの原因になります。ここは、場所的に、ほこりを「まとい」やすそうな場所ですし、少し不安です。
また、仕組み上、壁ほか1カ所に一定時間当て続けると、水滴が落ちる可能性も注意としてなされます。
本体の重さは、1700グラムです。
これに、水の分(約150g)が加わるので、下に重心がかかるタイプです。
掃除機のヘッドは、自走式です。
重さは、この部分である程度解決されます。
仕組み的には、同社の多くの掃除機にみられる、V字形の「からまないブラシ」です。
ヘッドは、日立のようなゴミが発見しやすい緑LEDではないですが、ホワイトLEDが装備です。
また、ローラーを壁に近い位置に配置し「壁際のゴミを取りやすく」という、最近のトレンドに配慮があるほか、毛絡み防止に関する工夫もあります。
総合的に、ヘッドは、高性能と言えます。
操作性は、ただ、水を含めた場合のヘッドの重さもあり、ミスト非搭載機のような柔軟性はあまりないと言えます。
すき間掃除のしやすさや、方向転換の柔軟性などは強調されません。
掃除機のセンサーは、高感度タイプのゴミセンサーが搭載です。
ゴミ残りがあれば、ランプでお知らせがあります。
バッテリー持続時間は、自動運転時で最大20分、高運転だと8分です。
ここは課題です。
バッテリーの充電時間は、約3時間です。
バッテリー切れ時の交換は想定しません。
本体の収納は、付属のスタンドを利用します。
付属品は、一般的な隙間ノズルと、ふとん用の(モーター非搭載の)ふとん清潔ノズルです。
静音性は、掃除の際は64dB、ステーション吸引は69dBです。
あまり静かではないです。
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以上、パナソニックMC-NX810KMの紹介でした。
革新的で、野心的で、若々しい発想の製品に思いました。懸念されるポイントは繰り返しませんが、こういう「考えさせる」製品は市場には重要に思います。
ただ、本機は、じゅうたんに対応するスペックでない割に重いほか、水を使う部分での先述の但し書きが、不安要素です。
フローリングを、加熱ミストで「さらさら」にできるのは魅力ですが、結局、面倒で、その部分を使わなくなるリスクはあるでしょう。正直、水を使うリスクは、不快な「ニオイ」がでやすいので、この部分に最大限の対策がない限り、個人的にはあまり評価できません。
次回に続く!
コードレス掃除機のおすすめは結論的にこの機種!
というわけで、今回は、軽量なコードレスの掃除機の比較の2回目記事でした。
しかし、記事は、まだまだ続きます。
3・軽量なコードレス掃除機の比較 (3)
3-1:東芝〈日本〉
3-2:シャーク〈米国〉
4・軽量なコードレス掃除機の比較 (4)
4-1:マキタ〈日本〉
5・軽量なコードレス掃除機の比較 (5)
5-1:アイリスオーヤマ〈日本〉
6・軽量なコードレス掃除機の比較 (6)
6-1:ダイソン 〈英国〉
6-2:AQUA〈日本〉
6-3:他の企業〈各社〉
7・おすすめのコードレス掃除機【結論】
=:終的な「おすすめ機種」の提案
続く3回目記事(こちら)では、東芝・シャークの製品を追加でみていきます。
やや個性的なラインアップが中心です。
吸引力の強さ ★★★★★
バッテリー量 ★★★★★
掃除機の軽さ ★★★★★
ヘッドの性能 ★★★★★
センサー性能 ★★★★★
ゴミ箱のサイズ ★★★★★
総合評価 ★★★★★
引き続きよろしくお願いします。
3回目記事は→こちら!