1回目からの続きです→こちら
今回の結論
ドラム式洗濯機のおすすめは結論的にこの機種!
1・ドラム式洗濯機の比較 (1)
1-1:選び方の基本の説明【導入】
1-2:シャープ
1-3:パナソニック
2・ドラム式洗濯機の比較 (2)
2-1:日立
2-2:東芝
3・ドラム式洗濯機の比較 (3)
3-1:アクア
3-2:ハイアール
3-3:アイリスオーヤマ
4・ドラム式洗濯機の比較 (4)
4-1:最終的なおすすめの提案【結論】
というわけで、今回は各社の小型と中型のドラム式洗濯機を紹介しました。
4回目記事では、最後に、いつものように、Atlasのおすすめ機種を紹介します。
第1に、小型の洗濯台にも置ける洗濯機として最もおすすめできるのは、
【2024年12月発売】
1・シャープ ES-S7K-CL 【左開き】
1・シャープ ES-S7K-CR【右開き】
¥132,200 Amazon.co.jp (4/15執筆時)
(エディオン限定)
2・シャープ ES-S7KE4-L 【左開き】
2・シャープ ES-S7KE4-R【右開き】
¥148,000 楽天市場 (4/15執筆時)
【2024年2月発売】
3・シャープ ES-S7J-WL 【左開き】
3・シャープ ES-S7J-WR【右開き】
¥139,800 楽天市場 (4/15執筆時)
洗濯容量:7kg
乾燥容量:3.5kg
乾燥方式:ヒーター(水冷)
消費電力量:1600Wh
使用水量:80L
水道光熱費:70.6円/1回
スマホ連携:
温水洗浄:
自動投入:
サイズ:幅640×奥行600※5×高さ1039mm
洗浄力の強さ ★★★★★
光熱費の安さ ★★★★☆
しわの伸び ★★★★☆
静音性 ★★★★★
スマホ連携 ☆☆☆☆☆
故障しにくさ ★★★★☆
総合評価 ★★★★★
シャープの小型ドラム式洗濯機でしょう。
新旧両機種ありますが、性能は同じなので、値段で決めてOKです。ネットだと旧機種がまだ多くありました。
他社も小型はあります。ただ、洗濯機の耐用年数をふまえつつ、光熱費と本体価格のバランス出言えば、こちらかなと思います。
設置寸法は、幅640×奥行600※5×高さ1039mmです。
足の位置として、内寸540mmの防水パンにしっかり入ります。
また奥行も短くて済むので、大抵のご自宅には入るでしょう。
洗濯容量は、7kgで、乾燥容量は、3.5kgです。
世帯用としては容量が少なめですので、主には1人暮らし用です。
ただ、雨の日以外は、天日干しという方などは、このサイズでも良いかと思います。
設置性も、「選び方の基本」で書いたように、このサイズならば、たいていのご家庭の防水パンでそのまま使えるでしょう。
乾燥機の方式は、ヒーターセンサー乾燥式(水冷)です。
本編で書いたように、若干光熱費の水準が悪いのですが、昔ながらのドラム式洗濯機の方式で、「干したようにふんわり暖かい」のが良い部分です。
ビジネスホテルやコインランドリーにある、ガス式などの乾燥機に近い感じの暖かさです。
生乾き臭も起こりにくいですし、水冷式で、水蒸気を部屋のに出さないのも良いところです。
光熱費は、1回の洗濯乾燥で70.6円です。
これを高いと思うか、お得と思うかは論争的ですが、小型機では良い水準です。
シャープの場合、センシングもしっかりしていますし、必要以上の無駄が少なめとも言えます。
静音性も、乾燥運転時で36dBです。
他社機と比べてかなり静かですし、ここも室内設置に向くでしょう。
ーーー
【2024年11月発売】
40・AQUA AQW-DM10R-L-W 【左開き】
41・AQUA AQW-DM10R-R-W 【右開き】
¥175,800 楽天市場 (4/15執筆時)
洗濯容量:10kg
乾燥容量:5kg
乾燥方式:ヒートポンプ
消費電力量:1065Wh
使用水量:48L
水道光熱費:45.6円/1回
スマホ連携:対応
温水洗浄:対応
自動投入: 洗剤570mL 柔軟剤480mL
サイズ:幅595×奥行616×高さ943mm
洗浄力の強さ ★★★★☆
光熱費の安さ ★★★★★
しわの伸び ★★★★☆
静音性 ★★★★☆
スマホ連携 ☆☆☆☆☆
故障しにくさ ★★★★☆
総合評価 ★★★★★
一方、新機種ベースで言えば、若干高めですが、AQUAのAQW-D10Rもおすすめです。
パナソニックの下位機と迷いましたが、販売価格が少し安めで、光熱費の水準が良い部分で、こちらを選びました。
設置寸法は、幅595×奥行616※5×高さ943mmです。
設置性はかなり良く、本機も、狭い場所でも使えます。
乾燥機の方式は、先述のように、ヒートポンプ式です。
ヒートポンプ式を採用する製品では、最も小型でしょう。
電気代も、1回の洗濯乾燥で45.6円と、この方式らしいスペックです。
この方式の、弱点であるふんわり感も、65度がだせるヒーターですので、「ふんわり」仕上げるという対策があります。
シャープ同様に、無排気なので、部屋の湿度が上がることはないでしょう。
その上で、本機は、洗剤の自動投入、温水洗浄、乾燥ダクト・ドアパッキンの自動の自動洗浄という、近年のトレンドを網羅します。
洗浄力は、あえて言えば、(温水なしで)洗浄力を強化する工夫に欠ける点はみられます。
静音性も、やや課題で、脱水時46dB、乾燥時47dBです。
小型機としては音がある方なので、リビングや寝室との距離は考えてください。
この部分が問題になる場合、シャープが良いでしょう。
第2に、中型のドラム式洗濯機で、費用対効果の点でおすすめできるのは、
【2024年11月発売】洗濯容量:11kg
(ホワイト系)
4・シャープ ES-K11C-WL 【左開き】
4・シャープ ES-K11C-WR 【右開き】
¥158,800 楽天市場 (4/15執筆時)
(ブラウン系)
5・シャープ ES-K11C-TL 【左開き】
¥158,800 楽天市場 (4/15執筆時)
洗濯容量:11kg
乾燥容量:6kg
乾燥方式:ヒーター(水冷)
消費電力量:1880Wh
使用水量:96L
水道光熱費:83.4円/1回
スマホ連携:
温水洗浄:
自動投入:
サイズ:幅645×奥行732×高さ1100mm
洗浄力の強さ ★★★★★★
光熱費の安さ ★★★★☆
しわの伸び ★★★★★★
静音性 ★★★★★
スマホ連携 ☆☆☆☆☆
故障しにくさ ★★★★★★
総合評価 ★★★★★
シャープの ES-K10Dラインでしょう。
サイズは、幅645×奥行732×高さ1100mmです。
こちらも、540cmの防水パン対応です。
ただ、中型機ですので、奥行が73cmと割と必要な部分は、他社の中型とおなじで注意点です。
乾燥容量は、6kgです。
この水準があれば、天日干しをしないご家庭でも、十分です。
乾燥機の方式は、ヒーターセンサー乾燥式(水冷)です。
中型の場合、他社、あるいは、シャープの上位機だと、ヒートポンプ式も選べ、そちらの方が、光熱費も安いです。
光熱費は、1回の洗濯乾燥で約80円ですので、省エネタイプのヒートポンプ(ハイブリッド式)の約2倍かかります。
40円の費用差とすると、年間300回ほど回すとして、1年で約12,000円の差になります。7年ほどを耐用年数と考えると、高級機を買っても、さほどお得というわけでもないとはいえます。
ただ、ヒーター式の方がユニット耐久性が高いのと、壊れた場合の修理費用が安めという部分も含めて考えると、やはり、悪くないというのが、Atlasの意見です。
先述のように「お日様で干したようなふんわり感」が(確実に)得られるのも、この方式の魅力です。
中型としては、最近では唯一安定性の高い(熱を伴う)ヒーターセンサー乾燥式を利用していて、乾燥の仕上がりや、故障のしにくさの点で、メリット性が高いです。
もちろん、ヒートポンプ式の方が省エネではあります。
しかし、固有の弱点が完全には解決されていないですし、価格や、洗濯機の耐用年数(6-10年)を考えても、総合的にはこちらが経済的だと判断しました。ては充実していますので、未搭載の格安機より(洗浄力に比して)省エネにできるでしょう。
洗浄力の点でも、マイクロ高圧シャワーを採用です。
東芝のナノバブルほど細かいわけではないですが、効果的でしょう。
叩き洗いを再現する「ひまわりガラス」もクラシックな仕組みですが、効果的な仕組みです。
お手入れ部分は、特に、評価できます。
乾燥ダクトと排気口に(次回洗濯当初に)水を流すことで、自動にダクト掃除する「乾燥ダクト自動お掃除」に対応します。
最近は他社にもこうした工夫がありますが、メンテが楽になるという部分ほか、最も多い、経路の「詰まり」に由来する故障も効果的に防げそうです。洗剤の付いた糸くずほか、ティッシュなど紙類を間違えて入れて回した際など、この部分のトラブルは、結構あります。
その上で、24年機からは、ドアパッキンの洗浄機能が加わります。
この部分は、乾燥運転をする場合、結構ゴミがくっつくので、良い工夫です。
レノア リセット セラム
¥1,080 Amazon.co.jp (4/15執筆時)
個人的に、この機種の同系機(旧機)の使用経験は長いです。
「衣類しわ」について言えば、レノアリセットなど、しわ対策系の柔軟剤とのコンビならば、(形状安定しなすい)ワイシャツ・ポロシャツ、綿のシャツなどは、アイロンなしで着れています。
ボールド 洗濯洗剤 ジェルボール4D
¥3,109 Amazon.co.jp (4/15執筆時)
洗剤自動投入も、柔軟剤のジェルボールを利用して、(必要に応じて)粉末酵素で洗浄力を強化すれば、十分と言えば十分な部分はあります。
消耗品コストは若干必要ですが、これならば、メンテは不要です。
第3に、家庭用の中型で、機能面でのバランスが取れている製品と言えるのは、
【2024年9月発売】
【茶色】
35・東芝 TW-127XP4L-T 【左開き】
35・東芝 TW-127XP4R-T 【右開き】
¥224,485 楽天市場 (4/15執筆時)
【白色】
36・東芝 TW-127XP4L-W 【左開き】
36・東芝 TW-127XP4R-W 【右開き】
¥229,800 楽天市場 (4/15執筆時)
【2023年10月発売】
【茶色】
37・東芝 TW-127XP3L-T 【左開き】
37・東芝 TW-127XP3R-T 【右開き】
¥224,800 Amazon.co.jp (4/15執筆時)
【白色】
38・東芝 TW-127XP3L(W) 【左開き】
38・東芝 TW-127XP3R(W) 【右開き】
¥239,800 Amazon.co.jp (4/15執筆時)
洗濯容量:12kg
乾燥容量:7kg
乾燥方式:ヒートポンプ
消費電力量:730Wh/1330Wh
使用水量:61L
水道光熱費:38.6円/1回
スマホ連携:対応
温水洗浄:対応
自動投入: 洗剤890mL 柔軟剤590mL
サイズ:幅645×奥行750×高さ1060mm
洗浄力の強さ ★★★★★★
光熱費の安さ ★★★★★
しわの伸び ★★★★★
静音性 ★★★★☆
スマホ連携 ★★★★★
故障しにくさ ★★★★★
総合評価 ★★★★★★
東芝のW-127XP2シリーズでしょう。
旧機が残ります。
本編で書いたように、湿度センサーが新搭載で、通常運転において、シワや乾きムラに強くなったのが主な改良点です。
ただ、今の価格ならば、旧機でも良いでしょう。
サイズは、幅645×奥行750×高さ1060mmです。
他社機に比べると、奥行が75cmと出るので、ここが問題ないかは特にチェックしてください。
洗浄力は、近年もっとも力を入れて改良していると言えます。
光熱費の安めですむヒートポンプ式としては、シワ、ふんわり感、ゴミ詰まり問題を高レベルで解決しており、スペック的に言って、最も機能面でまとまった機種です。
この方式の固有の弱点と言えるニオイ残りの問題も、UVランプや温風、銀イオンの抗菌水ユニットほか、多重の対策があると言え、ヒートポンプ式の課題に誠実に取り組んでいるように思えます。
その上で、上位機のスタンダードと言える、洗剤の自動投入と、スマホ連携による「洗剤に合わせた設定」に対応するため、その部分でもおすすめできます。
欲を言えば、投入量が洗剤890mLと柔軟剤が590mLと若干少なめなのが難点ではありますが、補給は裸区ですし、問題ないでしょう。
洗濯機能も、「抗菌ウルトラファインバブル洗浄EXを」という売りの機能があります。
高圧水流による洗浄と、温水洗浄という最近のトレンドをしっかり押さえた上、騒音対策と清潔性の問題にも踏み込んでおり、とても優秀です。
先述のUVランプにより、抗菌という機能性も付与されます。
温水洗浄機能は、パナソニック同様に、洗濯容量の柔軟性が最も高い機種なので、実用的に使えると思います。
乾燥容量も7kgと他社よりも大きめなので、世帯向けとしてかなりおすすめできます。
コースも、先述のUVを利用したコースのほか、加湿センサーを活かしたうるおい上質仕上げが見どころです。7kgまで、乾燥容量の制限なしに使える機能性です。
乾燥終了後に、加湿運転して、衣類のシワや静電気を抑制する機能です。
追加で70分ほどの運転にはなりますし、マイナスイオン系の機能ではないので、チャイムですぐ取り出さないと静電気抑制効果は少ないでしょうが、シワケアには良い仕組みです。衣類の手触り向上効果も見込めますので。
いずれにしても、容量制限なしに使える「オプション」としては、わりと魅力に思います。
お手入れも、乾燥フィルターの掃除や、乾燥ダクトの自動洗浄機能など、「実際使うと便利」といえる部分にも配慮が行き届いており、親切な設計だと感じます。
日立機を除けば、この部分は優れます。
光熱費は、お急ぎモードを使わないならば、38.6円で済みます。
使ったとしても57.2円なので、問題ありません。
第4に、洗濯好きの方が「お洗濯の自動化」を考える場合、最も向いた中型ドラム式洗濯機は
【2024年11月発売】NA-LX127CL後継機
15・パナソニック NA-LX127DL-W 【左開き】
15・パナソニック NA-LX127DR-W【右開き】
¥298,000 Amazon.co.jp (4/15執筆時)
洗濯容量:12kg
乾燥容量:6kg
乾燥方式:ヒートポンプ
消費電力量:890Wh/620Wh
使用水量:55L
水道光熱費:42円/1回
スマホ連携:対応
温水洗浄:対応
自動投入: 洗剤1L 柔軟890mL おしゃれ/漂白730mL
サイズ:幅639×奥行722×高さ1060mm
洗浄力の強さ ★★★★★★
光熱費の安さ ★★★★★
しわの伸び ★★★★★
静音性 ★★★★★
スマホ連携 ★★★★★
故障しにくさ ★★★★★
総合評価 ★★★★★★
パナソニックのNA-LX127DLでしょう。
他社に比べて、洗剤・柔軟剤関係の選択自由度が高い部分と、温水洗浄対応で、温度面の選択自由度も高い部分が評価できます。
その上で、スマホ対応で、簡単かつ、細かく設定が詰められる部分で、色々考えて洗っている「お洗濯好き」には最も向く機種です。
とくに、デリケートな衣類を「優しく」洗いたい場合は、良いでしょう。
サイズは、幅639×奥行722×高さ1060mmです。
奥行も72cmクラスで、中型機としては標準的です。
乾燥機の方式は、ヒーターを使わないヒートポンプ式です。
他社も採用する方式ですが、サポートヒーターをつかわず、明確に「65度以下」のタンブル乾燥で、「衣類に優しい」と言及している機種です。
さほど温度を上げない方式の場合、「シワ」と「ふんわり感」が課題となるわけですが、パナソニックは「ふんわりジェット乾燥」で、風で解決をはかる方向性のため、デリケートな衣類には相性が良いかと思います。
日立も似たような性質を持ちますが、光熱費の水準から言えば、総合的にパナソニックでしょう。
洗浄力も、東芝のウルトラファインバブルに対して、パナソニックのスゴ落ち泡洗浄も洗浄力の強化という部分で定評があります。
衣類の汚れを落としきる力では、互角かと思います。
花王 パナソニック 汚れはがし剤
¥1,182 Amazon.co.jp (4/15執筆時)
洗剤自動投入も、トリプルタンクで、(デリケートな衣類という意味で)おしゃれ着用洗剤も対応できるのは本機だけです。
メンテ性も割と良く、ケースごと個別メンテなので、ほかの洗剤は無駄にはならない仕様です。
おしゃれ着を利用する場合、専用の汚れはがし(炭酸塩)や「漂白剤」は選べません。
オキシクリーン 酸素系漂白剤
¥546 Amazon.co.jp (4/15執筆時)
ただ、この部分は、粉末性で色物にも使えるような酵素系の漂白剤なり、炭酸塩なりを(ちょいと)足しておけば(まあ)良い話ではあると思います。
温水洗浄も、対応です。
また、洗濯容量に制限されないで利用できる、温水泡洗浄Wの搭載がされます。
洗剤自動投入も温水洗浄もですが、こうした技術で先行していたのはパナソニックでした。
モデルチェンジを経験している分、問題点の見直しもなされているでしょうし、(東芝同様)安定して利用できそうです。
利便性の面でも、IOT対応です。
スマホで「わがや流」のコースを細かく決めれますし、デリケートな衣類の洗浄を含め、「洗濯男子」「洗濯女子」的に、色々こだわりたい方には良い仕様かと思います。
メンテ性は、一方、パッキンや乾燥ユニットの自動掃除には、非対応です。
この部分は、最近のトレンドに乗れていない部分はありますが、それ以外に明確な欠点はないように思います。
また、本機を選びたいようなお洗濯好きには、気にならない作業かもしれません。
第5に、静音性を重視したい方に向く中型ドラム式洗濯機は、
【2024年9月発売】洗濯容量:12kg
(シルバー系)
6・シャープ ES-X12C-SL 【左開き】
6・シャープ ES-X12C-SR 【右開き】
¥223,340 楽天市場 (4/15執筆時)
(ブラウン系)
7・シャープ ES-X12C-TL 【左開き】
7・シャープ ES-X12C-TR 【左開き】
¥245,421 楽天市場 (4/15執筆時)
【2023年9月発売】洗濯容量:12kg
(ブラウン系)
8・シャープ ES-X11B-TL 【左開き】
¥219,700 Amazon.co.jp (4/15執筆時)
洗濯容量:12kg
乾燥容量:6kg
乾燥方式:ヒートポンプ
消費電力量:590Wh
使用水量:49L
水道光熱費:31.1円/1回
スマホ連携:対応
温水洗浄:
自動投入:洗剤・柔軟 600ml
サイズ:幅640×奥行739×高さ1115mm
洗浄力の強さ ★★★★★
光熱費の安さ ★★★★★★
しわの伸び ★★★★★
静音性 ★★★★★★
スマホ連携 ★★★★★★
故障しにくさ ★★★★★★
総合評価 ★★★★★★
シャープのES-X11Bでしょう。
集合住宅の共働きなどの方で、夜間に乾燥運転を多用する場合は特に良いと思います。
新旧ありますが、新ドラム(ファン)の採用で、洗濯容量が11kgから12kgに伸びました。
ただ、乾燥容量は同じですし、本編で書いたように、決定的な機能差はないため、旧機でもOKだと思います。
サイズは、幅640×奥行739×高さ1115mmです。
奥行は、他社の中級機を含めた平均的なサイズです。
一方、多少背は高めですので、ご自宅の水栓の位置は確認してください。
静音性は、もっとも長時間、もっともうるさい、乾燥時の静音性が、他社より抜きんでて良いです。
最上位機の本機も41dB(値が小さいほど静か)と相当静音で運転されます。
洗浄・脱水までならば東芝も静かなのですが、シャープは、無排気乾燥なので、最も長時間運転すると言える乾燥運転で音漏れがしにくく、とにかく静かです。
この部分は、同社のヒートポンプ式の電気代の安さにもつながっている技術で、見どころと言えます。実際、光熱費の合計額で言えば、本機は各社通しても最高レベルです。
洗浄力は、マイクロ高圧シャワーの工夫はあるものの、温水系の使い勝手がイマイチですので、高級機としては多少落ちます。
ただ、その分、節電性は相当良い上で、サポートヒーターが付属するハイブリッド乾燥です。
ヒートポンプ式特有のシワの問題やふんわり感不足は、この工夫で高度に解決できています。
無排気乾燥で乾燥終盤で温度を上げやすい性質もあるので、乾燥後の「ふんわり暖かい心地よさ」も、同社のヒーター式同様に楽しめます。
洗剤自動投入機能も搭載です。
シャープは、やや投入量が少なめではあるのですが、自動投入機のメンテ感覚が6ヶ月と長いです。
メンテ性も、日立の最上位機を除けば、最も工夫がある機種の1つです。
本編で書いたように、乾燥ダクト・ドアパッキン・洗濯槽自動お掃除が搭載ですから。
とくに乾燥ダクトはメンテ不足だとつまり故障の原因になりやすいですし、この部分は特に評価できます。
なお、デンキヤで延長保証に入る場合でも(たいていの場合)、ゴミの詰まりについては保証外でお金が取られます。
シャープだけではないですが、トラブルフリーになるよう多重の対策をとっている機種は、ランニングコストの面でも評価できます。
その上で、IOTの部分でも、先述のように、シャープはできが良いです。
洗濯機自体にスピーカー搭載ですし、IOT部分だけならば、全社を通しても総合力が高い製品です。
第6に、比較的値ごろ感のある製品のうち、標準運転だけでもしっかり綺麗にできる機能性を重視する場合におすすめなのは、
【2024年11月発売】
23・日立 BD-SW120KL-W 【左開き】
23・日立 BD-SW120KR-W 【右開き】
¥197,000 楽天市場 (4/15執筆時)
洗濯容量:12kg
乾燥容量:6kg
乾燥方式:低温ヒーター(水冷)
消費電力量:1570Wh
使用水量:86L
水道光熱費:71.8円/1回
スマホ連携:対応
温水洗浄:対応
自動投入:洗剤1L 柔軟剤1L
サイズ:幅630×奥行720×高さ1065mm
洗浄力の強さ ★★★★★★
光熱費の安さ ★★★☆☆
しわの伸び ★★★★★★
静音性 ★★★★★
スマホ連携 ★★★★★
故障しにくさ ★★★★★
総合評価 ★★★★★
日立の「ビッグドラム」の BD-SW120Kシリーズでしょう。
もっぱら固定的な「標準モード」の利用が主で、洗濯機に「おまかせ」で、家事の時短を図りたい場合も、本機はおすすめできます
逆説的ですが、「とにかく洗濯が面倒」で、家事の時短を図りたい、という目的なら全社通しても良いかなと思います。
サイズは、幅630×奥行720×高さ1065mmです。
中型機の平均値ですし、問題ないです。
光熱費は、日立の場合、ヒートポンプ式も選べます。
ただ、本編で割と詳しく書いたように、他社にみられるほど、ヒーターセンサー式との光熱費の差はない(20〜25円)です。
そのため、ヒーターセンサー式の本機でも、良いように思います。
方式上の欠点である、「乾燥の優しさ」は、温度と風の工夫で緩和されますし、方式上の利点である、消臭面の特長も、削がれずにあると言えそうですから。
乾燥ダクトのメンテ性を高める工夫は、各社とも近年(地味に)進めています。
しかし、日立は一歩踏み込んで、「完全にメンテ不要」にしている点は、相当に評価できます。本編で書いたように、
乾燥後のホコリ残りの具合は、少しレビューを確認した方がよいですが、多重の対策はあるので、おそらく問題ないように思います。
その上で「洗剤自動投入」「温水洗浄」などのトレンドも取り入れています。
洗剤自動投入部分も、量が多いほか、経路のメンテ性についても結構配慮がある機種です。
洗浄力も、高レベルです。
とくに「アイロン頻度の軽減」という部分で言えば、しわ対策は、全社通しても日立が最も手をかけています。
同社の「風アイロン」は、(定格容量ギリギリまで押し込むような使い方をせず、余裕を持った量ならば)シワ予防について最も高度です。
他社の似た機能とくらべても、普通の洗濯・乾燥運転でも効果が期待できる点を含めて優秀です。
光熱費の部分でも、ヒートポンプ式を採用したことで、23年モデルからは他社並みになりました。
その上で、他社を凌駕する多くのセンサーを利用する「AIお洗濯」を有効にする場合、「おまかせ」運転では、適切に光熱費を削って貰えるでしょう。
逆に、洗濯量などの点追加運転が必要な場合も、自動調整される部分で「まかせきり」にできる仕組みでもあります。
洗剤の自動投入機能もしっかりありますし、洗浄部分でも、温水洗浄ほか、ナイアガラ循環2段シャワーにも対応します。IOT部分でもスマホでの操作ができます。
ここまでおすすめした他社の「中型」とどれにするか迷う方は多そうですが、ただ、冒頭書いたように、洗濯にあまりこだわりがなく「ほったらかし」で任せたい場合は、やはり、この機種は優秀です。
そのほか、「シワ伸ばし」に注目する場合も、本機が良いです。
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【2024年9月発売】
20・日立 BD-SV120KL W 【左開き】
20・日立 BD-SV120KR W【右開き】
¥170,480 Amazon.co.jp (4/15執筆時)
【2023年9月発売】
21・日立 BD-SV120JL W 【左開き】
21・日立 BD-SV120JR W【右開き】
¥150,751 Amazon.co.jp (4/15執筆時)
【2022年発売】
22・日立 BD-SV120HL W 【左開き】
¥220,000 Amazon.co.jp (4/15執筆時)
洗濯容量:12kg
乾燥容量:6kg
乾燥方式:低温ヒーター(水冷)
自動投入: 洗剤1000mL 柔軟剤700mL
消費電力量:1570Wh
使用水量:86L
水道光熱費:71.8円/1回
スマホ連携:対応
温水洗浄:
自動投入:洗剤1L 柔軟剤700mL
サイズ:幅630×奥行716×高さ1065mm
一方、予算を少し節約したい場合、下位機も選択肢にできます。
こちらの場合、温水洗浄と、高度なセンサーが省略(22年機はWi-Fiも)です。
ただ、センサーも、主には、節電目的ですし、普通に洗う「洗浄力」の部分では、上位機と大きく変わりません。
新機種同士の値段差ならば、個人的には上位機が良くみえます。ただ、ネットで型落ちが十分に安いようならば、本機でも良いでしょう。
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【2022年9月発売】
29・日立 BD-STX120HL-W 【左開き】
¥210,800 Amazon.co.jp (4/15執筆時)
洗濯容量:12kg
乾燥容量:6kg
乾燥方式:2WAY除湿(空冷/水冷)
消費電力量:1570Wh
使用水量:86L
水道光熱費:71.2円/1回
スマホ連携:対応
温水洗浄:対応
自動投入:洗剤1L 柔軟剤700mL
サイズ:幅630×奥行716×高さ1065mm
本機も対応ですが、とくに、スマホでの利用に利便性を感じず、パネルで操作を完結させたい方は、カラーパネルは便利に感じると思います。
その上で、らくメンテも、温水洗浄も、洗剤の自動投入もありますので。
すでに、実店舗で(ほぼ)は売り切れですが、避退は、アウトレット的にAmazonで売る場合が多く、本機もそう言えます。
第7に、中型機で、設置面のコンパクトさを重視して選ぶ場合は、
【2024年11月発売】
47・AQUA まっ直ぐドラム AQW-SD12R-L-W
¥159,800 楽天市場 (4/15執筆時)
洗濯容量:12kg
乾燥容量:6kg
乾燥方式:ヒートポンプ
消費電力量:950Wh
使用水量:59L
水道光熱費:44.9円/1回
スマホ連携:
温水洗浄:対応
自動投入:
サイズ:幅595×奥行685×高さ943mm
洗浄力の強さ ★★★★☆
光熱費の安さ ★★★★★
しわの伸び ★★★★☆
静音性 ★★★★☆
スマホ連携 ☆☆☆☆☆
故障しにくさ ★★★★☆
総合評価 ★★★★☆
AQW-SD12R-L-W でしょう。
全社通しても最も設置性が良いのは、AQUAの「まっ直ぐドラム」シリーズです。
上位機もありますが、本編で書いたように、操作パネルが「ごちゃごちゃ」すぎて、使いにくいので、おすすめできるのは、このグレードです。
本機の操作パネルは、シンプルで分かりやすいので問題ないです。
サイズは、幅595×奥行685×高さ943mmです。
奥行が68.5cmの世帯用は、全社通しても、ほかにないでしょう。
設置性は、抜群に良いです。
光熱費の部分も、ヒートポンプ式であり、問題ないです。
その弱点も、ヒーター搭載で、「ハイブリッド」化させているため、文句はないです。
洗剤の自動投入は、未付属です。
しかし、温水洗浄はできます。
メンテ部分でも、乾燥ダクト・ドアパッキンの自動掃除に対応ですし、最新のトレンドは、しっかり押さえていると言えます。
あえて言えば、洗浄力を強化する工夫がイマイチ物足りないです。
その場合、同社の上位機でも良いのですが、先述のように、操作パネルが「ごちゃごちゃ」過ぎるのと、とくに自動洗剤投入の部分の仕様があまり強くないので、やはり、おすすめはこちらになります。
本編で書いたように、操作パネルを整理(=液晶パネル化)するか、IOT対応して、細かい設定がスマホアプリでできるようにならないと、上位機の機能性は(一部の方以外)使いこなせないと思います。
ボールド 洗濯洗剤 ジェルボール4D
¥3,109 Amazon.co.jp (4/15執筆時)
洗剤は、まあ、試したことがない方は、洗剤と柔軟剤入りのボールド(ジェルボール)などを試してみて、問題ないと思えたら、そちらで良いでしょう。
補足:関連記事の紹介ほか
というわけで、今回は、ドラム式洗濯機の話でした。
最後に、オマケで、いくつかの補足です。
1・タテ型の小型洗濯機 の比較
洗濯容量:4.kg〜6kg
乾燥:送風乾燥
対応人数:1人暮らし
2・タテ型の中型洗濯機の比較
洗濯容量:7kg〜10kg
乾燥:送風乾燥
対応人数:2人以上
3・タテ型の洗濯乾燥機の比較
洗濯容量:7kg〜12kg
乾燥:ヒーター
対応人数:2人以上
4・ドラム式洗濯乾燥機の比較
洗濯容量:7kg〜11kkg
乾燥:ヒーター or熱交換
対応人数:1-2人以上
第1に、その他の種類の洗濯機についてです。
ドラム式洗濯機は普及が進んでいるとは言え、まだ10万円以上と高いです。
また、形状的に洗濯水栓や洗濯台の交換が必要になる場合もあるため、タテ型洗濯機も検討対象に加えたいという方は、上記の記事もご覧ください。
技術革新が進み、新機軸を加えたものも出はじめていますので。
第2に、ドラム式洗濯機のネット購入に関する注意です。
洗濯機は、「家電リサイクル」の対象です。
そのため、古いものがある場合、回収が必要です。設置・場所までの搬入は、個人では難しいかと思います。。
回収は、リサイクル店に売るのも良いでしょうが、そうでない場合は困ります。
Amazonは、直販の在庫ならば、地域によっては、リサイクル・設置対応してくれます。
Amazon直販で取扱のある洗濯機のリストは(こちら)です。今回「おすすめ」した機種もいくつかありました。
楽天市場も、大きな家電量販店は、配達と同時の引き取りも依頼できます。
ただ、やはり地域はかぎられます。
いくつか例を挙げておきます。
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楽天ビックは、同社のグループ(ビックカメラ・コジマ・ソフマップ)店舗がある地域です。
楽天ビックの洗濯機購入説明ページ(こちら)に、リサイクルや搬入ほかの説明があります。
コジマ・ソフマップ(楽天店)も、同じ系列なので同じ地域です。
エディオン(楽天店)は、外部委託で全国対応のようです。
ただ、沖縄・離島は別途料金、山間部と離島は非対応との記載です。
例外はあるようですが、無理ならば普通に返金して貰えるでしょう。
なお、同社の場合、取付希望のチケット(こちら)を製品と一緒に同時購入する方式でした。
Joshin(楽天店)は、店舗がある特定の地域のみの対応です。
同社の場合、洗濯機は基本的に設置工事込みで売っています。
追加工事費の確認(こちら)と、購入までの流れ(こちら)が参考になります。
ページには、サービスエリアの確認へのリンクもありました。
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地域のデンキヤさんとの値段と、手間とを見比べてください。
【幅640mm〜900mm】
TOTO 洗濯機パン
¥8,470〜 Amazon.co.jp (4/15執筆時)
第3に、洗濯機のサイズです。
ドラム式の場合、室内設置で問題になるのは洗濯台(防水パン)のサイズでしょう。
防水パンは、規格化されていて、どれも奥行は640mm(内寸54cm)。
マンションの埋込式(フラット防水パン)も基本その仕様(内寸54cm)です。
市販の防水パンの場合も、幅は640mmで、横幅の違いで640mm・740mm・800mm・900mmなどの規格がみられます。
とくに横幅があると言える日立(ビッグドラム)や東芝(ザブーン)の12kgでも、規格上、幅640mm×奥行640mmで収まるように設計されています。
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結論的にいえば、すでに防水パンがあるマンションならば、今回紹介した製品は防水パンの交換なしに「置ける」と言えます。
むろん、本体サイズはそれより広いので、排水溝の位置との兼ね合いは見てください。また、古い規格(旧公団ほか)の洗濯台の場合も例外ですので、しっかり測ってください。
【12.5cm】
カクダイほか 壁ピタ水栓
¥7,180〜 Amazon.co.jp (4/15執筆時)
そのほか、水栓の背の高さも、念のため見ておきましょう。
背の高い洗濯機は、近年登場したものです。
そのため、ご家庭によっては、洗濯水栓の蛇口が洗濯機より上部にならない場合はあり得ます。蛇口から洗濯機の水栓まで10cmが最低必要です。
そうしないと、ホースと干渉し壁際におけません。
無理な場合、壁ピタ水栓(上図)の設置が必要です。水道工事になります。
部品を見た感じでは、最大で15cmほどまでは対応可能でした。
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というわけで、今回の記事はおわりです。
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(連続記事ですので、1回目記事をご紹介いただけるといっそう嬉しいです!)
ではでは!