1回目記事からの続きです→こちら
2-1・シャープの冷蔵庫
2回目記事のトップバッターは、シャープの中型3ドア冷蔵庫です。
同社の場合、得意とするセンシングを利用した冷蔵庫の節電性能に特長があります。
1・3ドア冷蔵庫の比較 (1)
1-1:選び方の基本の説明【導入】
1-2:アクア
1-3:三菱電機
1-4・日立
1-5・東芝
2・3ドア冷蔵庫の比較 (2)
2-1:シャープ
2-2:パナソニック
2-3:ハイアール
2-4:ハイセンス
3・最新の冷蔵庫庫の選び方
3-1:最終的なおすすめの提案【結論】
今回も、1回目記事の冒頭で見た3ドア冷蔵庫の「選び方の基本」に沿いながら、各機を見ていきます。
ーー
なお、以下の本文では、Atlasのおすすめできるポイントを赤系の文字色で、イマイチな部分を青字で記していきます。
【2024年11月発売】
【通常型番】
32・ シャープ SJ-PW37P-H
32・ シャープ SJ-PW37P-W
¥151,200 Amazon.co.jp (6/9執筆時)
【エディオン限定】
33・ シャープ SJ-P37E4-H
¥152,980 楽天市場 (6/9執筆時)
定格内容積:374L
冷蔵室:207L〈166L〉
野菜室:70L〈42L〉
冷凍室:97L〈57L〉
自動製氷:あり
年間電気代:10,447円(337kWh)
SJ-PW37Pは、シャープの中型3ドア冷蔵庫です。
エディオン限定モデルは、ハンドルの色が微妙に変わるだけで性能は同じです。
デザイン性は、メタルドアです。
ガラスドアではないですが、フラットで、質感が良い上位仕様です。
なお、本機は、特殊なヒンジ(蝶番)で、左右どちらからでも冷蔵庫が開けられるというメリット性があります。
昔からの同社の冷蔵庫の一部の「売り」で、ユニークな部分です。
冷蔵庫のサイズは、設置幅が60cmの製品です。
収納力は、374Lです。
より収納力のある機種は他社にあるものの、60cmクラスでは広めと言えます。
後述するように、特に、冷凍庫が広めなのが特徴です。
配置は、野菜室が中段の構成です。
冷蔵室は、207Lです。
4段トレイと下部のチルド室という構成です。
なお、内部に、同社のマイナスイオン発生機である、プラズマクラスターが装備されています。密閉性の高い冷蔵庫の場合、それなりに効果はあると思います。
また、「プラズマクラスター集中シャワーモード」として、ドアセンサーと連動し、開閉直後には、集中運転する仕組みです。
このほか、雑菌やカビを抑えるためのナノ低温脱臭触媒も装備です。
チルドルームは、冷蔵室の下段です。
この部分は、特段の工夫はないです。
一方、本機の場合、低温新鮮モードとして、冷蔵室全体をチルド温度(1-3度)に設定する仕組みがあります。
ただ、弊害があり、チルド室(-1〜1度)・冷凍室(-23度)、野菜室(2-7度)と、冷蔵庫全体の温度が低下します。この場合、電気代もかかし、運転音も大きくなるということになります。
負担をかけることになるので、コンプレッサーの部分も若干気にはなります。
個人的には、野菜室と、特に冷凍庫の温度が23度あたりだと、業務用冷凍庫に近く、生もの(マグロなど)の長期保存によいので、「あり」だと思います。
野菜室は、70Lです。
機能面では、シャキット野菜室として、密閉性を高める構造で、野菜の乾燥を防ぐ仕組みはあるので、このクラスでは標準以上の配慮はあります。
冷凍室は、97L〈57L〉です。
他社と比べると、3段ケースで、大きめのフリーザーです。
機能面では、低温新鮮モード利用する場合、下段で肉を保存する場合、長期保存ができるとされます。先述のように、マイナス23度ですし、家庭用としては強力です。
上段は、冷気に近いので「おいそぎ冷凍」として、急速な冷凍ができる仕様にします。ただし、アルミトレイなどはなく、急冷にかかる時間も示されないので、そこまで高度ではないです。
この場合も、先述の低温新鮮モードを利用することが前提になります。
もちろん、自動製氷が付く製品です。
電気代は、パナソニックの「エコナビ」に相当する機能があります。
シャープの場合、単純に数だけで言えば、このクラスのパナソニックを上回るのセンサーを搭載していることもあり、最大25%節電とこの部分でも優秀です。
---
以上、シャープのSJ-PW37Kの紹介でした。
フリーザーの大きさが特長と言えます。
低温新鮮モードは、先述のように、冷蔵庫全体の温度が下がるので、仕様部分に若干クセはありそうです。
ただ、食材などを長期保存しがちな方には良い部分があるのは、間違いないでしょう。冷凍室以外の食材が凍ってしまわないようにうまく調整もされています。
まあ、このモードを年間を通しては利用せず(モードとして)限定的に利用するならば、そう欠点とも言えませんし、逆に便利なシーンも多そうです。
ーーー
なお、シャープからは、以下のような下位機の展開があります。
順番にみておきます。
【2024年11月発売】
34・ シャープ SJ-X372P-S
¥115,101 楽天市場 (6/9執筆時)
【2024年3月発売】
35・ シャープ SJ-X370M-S
¥119,800 楽天市場 (6/9執筆時)
定格内容積:374L
冷蔵室:207L〈166L〉
野菜室:70L〈42L〉
冷凍室:97L〈57L〉
自動製氷:
年間電気代:10,974円(354kWh)
第1に、 SJ-X372Pです。
旧機が残りますが、色以外は同じです。
本体形状や、庫内サイズは1つ上でみた上位機と同じです。
清潔面は、しかし、プラズマクラスター非対応です。
ナノ低温脱臭触媒は同様にありますが、冷凍室のAg+イオン加工もないので、全体的にこの部分の仕様が弱くなります。
加えて、低温新鮮モードも省略で、自動製氷もないです。
節電性も、センサー数の関係で、多少悪いと言えます。
---
結論的にいえば、上位機とはそれなりの値段差もありますが、同社の個性といえる機能が軒並み省略になるといえます。
そうなると、他社機にくらべての個性は「つけ替え可能なドア」ほどしかないように思えます。
【2024年12月発売】
36・ シャープ SJ-PT32P-H
36・ シャープ SJ-PT32P-W
¥116,257 楽天市場 (6/9執筆時)
定格内容積:317L
冷蔵室:183L〈153L〉
野菜室:61L〈37L〉
冷凍室:73L〈50L〉
自動製氷:
年間電気代:9,765円(315kWh)
SJ-PT32Pも、シャープの中型3ドア冷蔵庫です。
ここまで見た製品より、幅がスリムな54.4cmになります。
この部分の設置性重視の製品で、三菱と似ます。
こちらも、左右に「つけ替え可能なドア」です。
冷蔵庫のサイズは、先述のように、設置幅が54.4cmの製品です。
必要空間は左右に2cmという部分を含めると、三菱と比べても良いと言えます。
ただ、奥行は普通です。
収納力は、317Lです。
若干背が高い部分もありますが、とくに冷蔵庫が広め水準です。
配置は、本機も野菜室が中段の構成です.
冷蔵室は、183Lです。
本機も、4段トレイと下部のチルド室という構成です。
スリム型では広めですし、これで不満がある場合は、3ドアだと難しいかもしれません。
プラズマクラスター(冷気除菌)は本機もありますが、ドア開閉と連動したシャワーモードは未搭載です。
ナノ低温脱臭触媒は、こちらも装備です。
チルドルームは、冷蔵室の下段です。
ただ、先述の低温新鮮モードは、利用できないため、ここにあまり個性はないです。
野菜室は、61Lです。
平均的なサイズで、こちらもシールドされたシャキット野菜室です。
た先述のように、野菜室に対しても、低温新鮮モードはないです。
冷凍室は、73Lです。
3ドアだと普通サイズですが、「メガフリーザー」を売りにするシャープにしては、小さいとは言えます。
製氷室は、しかし、自動製氷に非対応です
電気代は、一方、省エネ達成率は高めです。
節電モードで、さらに5〜7%の節電が可能です。上位機より低めなのは、一部のセンサーの省略によるものかと思います。
ーー
以上、 シャープ のSJ-PT32Pの紹介でした。
設置性は評価できる機種です。一方、チルド室の工夫がイマイチなのと、自動製氷機能がない点が、残念に思う部分です。
とはいえ、55cm善の機種の中では、プラズマクラスター搭載の部分で、清潔性能がやはり良いので、そに注目する場合は、選択肢になりそうです。
2-2・パナソニックの冷蔵庫
続いて、パナソニックの中型3ドア冷蔵庫です。
同社の場合、得意とするセンシングを利用した冷蔵庫の節電性能に特長があります。
【2024年10月発売】
【326Lモデル】
【右開き】
37・ パナソニック NR-C33ES1-W
37・ パナソニック NR-C33ES1-C
¥107,980 Amazon.co.jp (6/9執筆時)
【左開き】
38・ パナソニック NR-C33ES1L-W
38・ パナソニック NR-C33ES1L-C
¥165,800 Amazon.co.jp (6/9執筆時)
定格内容積:326L【右開き】
冷蔵室:173L〈137L〉
野菜室:81L〈51L〉
冷凍室:72L〈41L〉
自動製氷:あり
年間電気代:9,982円(322kWh)
【355Lモデル】
【右開き】
39・ パナソニック NR-C37ES1-W
39・ パナソニック NR-C37ES1-C
¥108,900 Amazon.co.jp (6/9執筆時)
【左開き】
40・ パナソニック NR-C37ES1L-W
40・ パナソニック NR-C37ES1L-C
¥109,790 Amazon.co.jp (6/9執筆時)
定格内容積:365L【右開き】
冷蔵室:212L〈172L〉
野菜室:81L〈51L〉
冷凍室:72L〈41L〉
自動製氷:あり
年間電気代:10,230円(330kWh)
ESタイプは、パナソニックの販売する3ドア冷蔵庫です。
冷蔵庫のサイズは、2サイズです。
それぞれ、右開きと左開きが選べます。
326Lモデルは、設置幅が60cmです。
365Lモデルも、縦横の設置寸法は同じで、高さだけ約185cmとなります。
ただ、本機は幅と言うよりも、むしろ奥行が60cmと他社機より多少スリムなのが特長といえます。
配置は、野菜室が真ん中です。
パナソニックは、野菜室が広めで、逆に冷凍室はやや狭い傾向です。
冷蔵室 326Lモデルは3段、 365Lモデルは4段です。
冷蔵庫の段数で2種類用意されるのは、他社とだいたい同じです。
一方、下段については、写真のように、前半分を外して、一部をワインなど背の高いものを収納するような構造にもできます(わけられるん棚)。
収納が工夫できる構造は、最近の各社のトレンドの1つで、パナソニックもそうです。
チルドルームは、冷蔵室の下段です。
0-2度のチルド温度にはなりますが、氷温設定はできず、特段個性はないです。
野菜室は、81L〈51L〉と東芝の水準を超えて、大きめです。
下段ケースが大きいので、大きめ野菜は入れやすそうです。
野菜室の全面に仕切りを置ける構造で、2Lペットボトルも収納できる深さがあるのは言及に値します。なお、この仕様のため、野菜室が他機より低めの位置になります。
ただ、野菜の鮮度保持などの工夫は特段みられません。
冷凍室は、71Lです。
アルミプレートを備えていて、そこに冷凍したいものを置くと、通常より早く冷凍できます。
仕組みは古典的ですが、このために、120分間の(一時的な)急冷ボタンも備えます。ホームフリージングをする方には良いでしょう。
むろん、自動製氷機能もあります。
塩素除去率が良い浄水フィルター付きです。
電気代は、普通に使う場合、他社同様の水準か少し良い程度です。。
ただ、パナソニックは「AIエコナビ機能」があります。
開閉・室温・庫内温度をはかるためのセンサーを装備するので、プラスアルファの節電効果が期待できます。パナソニックによると夏で12%、冬で15%です。
---
以上、パナソニックのCシリーズの紹介でした。
他社機と比べると、エコナビ機能による節電性と、深くて大きめの野菜室が自慢です。
野菜室は、先述のように「ペットボトル収納」にもなるので、そちらの用途に使う場合も便利でしょう。
一方、チルド室の工夫には欠けますが、冷凍室について、先述の急冷ボタンを利用しての急速冷凍はワンポイントです。
このクラスでは「美味しく冷凍」できるといえそうです。
2-3・ハイアールの冷蔵庫
続いて、ハイアールの中型3ドア冷蔵庫です。
既にみたAQUAと同グループですが、別ブランドとして売られます。
以前は、比較的安めの展開の物が多かったのですが、最近は、中級機も出してきています。
【286L】
【2025年発売】 (エディオン系限定型番)
41・e angle select SLIMORE JR-CVM29E4-W
¥72,800 楽天市場 (6/9執筆時)
定格内容積:286L【右開き】
冷蔵室:143L〈118L〉
野菜室:74L〈50L〉
冷凍室:69L〈49L〉
自動製氷:あり
年間電気代:10,261円(331kWh)
【335L】
【2024年11月発売】
42・ハイアール SLIMORE JR-CVM34C-W
42・ハイアール SLIMORE JR-CVM34C-H
¥69,800 楽天市場 (6/9執筆時)
定格内容積:335L【右開き】
冷蔵室:192L〈159L〉
野菜室:74L〈50L〉
冷凍室:69L〈49L〉
自動製氷:あり
年間電気代:10,261円(331kWh)
SLIMORE JR-CVM34Cなどは、ハイアールの3ドア冷蔵庫です。
新旧ありますが、性能は変わりません。
一方、286Lモデルは、エディオン系店舗のオリジナル型番です。
こちらだけ、急速冷凍を補助するアルミトレイと冷凍室用の仕切り版がオマケで付きます。
別に手に入るものではありますが、同じほどの値段ならば選んで良いでしょう。
デザイン性は、都会的なデザインのメタルドアで、スタイリッシュです。
みためもスッキリで、色味も良いです。
庫内容量は、286Lと、335L(上図)です。
いずれも、54cmの設置幅で、背の高さが変わってきます。
アクアと違って(他社のように)横太ではない普通形状です。
冷蔵室は、143L(3段トレイ)・192L(4段トレイ)です。
いずれも下段に、自動製氷機用の水タンクとチルド室が付きます。
チルドルームは、温度切替は可能です。
ただ、AQUAの旬鮮チルドのような、中身の鮮度を伸ばす工夫はない、普通のチルド室です。
保存期間の目安も4日程度です。
野菜室は、中段で、74Lです。
実容量をふくめて、2段収納で、割と広めです。
一方、野菜の鮮度をキープする特別な工夫はないのですが、底におそうじ栓があり、ゴミを落とせるので、掃除が便利です。野菜室は、結構クズがでますし、結構、良い工夫です。
冷凍室も、69Lです。2段式で十分に広めです。
自動製氷機能もあります。落ちる場所に防音マットがあるのも、細かいですが、結構良い工夫です。
電気代は、他社とほぼ変わりません。
---
以上、ハイアールのSLIMORE JR-CVM34Cなどの紹介でした。
自動製氷機が付いた機種で、少し安めで考える場合、候補になります。野菜室の掃除面の工夫や、製氷室の防音マットの採用など、割と便利そうな工夫があるのも良いところです。外観も良いです。
チルド室の機能性にはもう少し工夫が欲しい部分はありますので、あえて言えば、その部分が課題に思います。
ーーー
【286L】
【2024年11月発売】
43・ハイアール SLIMORE JR-CV29C-W
43・ハイアール SLIMORE JR-CV29C-K
43・ハイアール SLIMORE JR-CV29C-H
¥63,800 楽天市場 (6/9執筆時)
定格内容積:286L【右開き】
冷蔵室:143L〈118L〉
野菜室:74L〈50L〉
冷凍室:69L〈49L〉
自動製氷:
年間電気代:10,261円(331kWh)
【2024年11月発売】JR-CV34C(W)
44・ハイアール SLIMORE JR-CV34C-W
44・ハイアール SLIMORE JR-CV34C-K
¥69,800 楽天市場 (6/9執筆時)
定格内容積:335L【右開き】
冷蔵室:192L〈161L〉
野菜室:74L〈50L〉
冷凍室:69L〈49L〉
自動製氷:
年間電気代:10,385円(335kWh)
なお、ハイアールは、下位機として、以上の3ドアも販売します。
多少安いですが、こちらは、自動製氷機が未付属です。
そのかわり、水タンクがない部分で、チルド室が少し広くなるのですが、個人的には、自動製氷機が付いていた方が便利だとは思います。
あとは、言及したい違いはないです。
2-4・ハイセンスの冷蔵庫
続いて、中国のハイセンスの3ドア冷蔵庫です。
ハイセンスは、グローバルに知られたブランドです。日本に冷蔵庫の修理網もあるので、出張修理に対応してくれます。
【2023年発売】
【通常型番】(ガラスドア:黒)
45・ ハイセンス HR-G280HBR
¥62,500 Amazon.co.jp (6/9執筆時)
【エディオン限定型番】(ガラスドア:白)
46・ ハイセンス HR-G28E3W HRG28E3W
¥59,800 楽天市場 (6/9執筆時)
【Amazon型番】(鋼板ドア)
47・ ハイセンス HR-D28ES
¥64,800 Amazon.co.jp (6/9執筆時)
定格内容積:283L
冷蔵室:145L〈119+11L〉
野菜室:71L〈42L〉
冷凍室:67L〈39L〉
自動製氷:
年間電気代:10,199円(329kWh)
HR-G280HBRも、ハイセンスの3ドア機です。
2023年から日本展開となった製品です。
外観は、ハイセンスも重視する企業です。
通常型番と、エディオン型番は、共にガラスドアで、質感を含めて高級感があります。
一方、Amazon型番は、仕様は同じですが、こちらだけ扉が(ガラスドアではなく)普通の鋼板ドアです。
---
結論的にいえば、好みもあるでしょうが、基本的にガラスドアの方が「高級」です。
そちらを選ぶのが良いかと思います
この部分以外は、微妙なサイズの誤差を除くと、どの機種も仕様は同じですので、以下では同時にみていきます。
冷蔵庫のサイズは、幅55cmクラスです。
背の高さも差ほどなく、設置性は良いでしょう。
配置は、野菜室が真ん中という構成です。
国内他社と同じです。
冷蔵室は、145Lです。
内側は、3段トレイと下部のチルド室という構成です。
最下段は、基本的には、生鮮をいれるチルド室です。
ただ、セレクトゾーンとして温度の切替が可能で、冷蔵/野菜室として利用もできます。
温度的には、野菜室より少し温度低めですので、「眠らせて」長期保存したい野菜をいれても良いかなと思います。
野菜室は、71L〈42L〉です。
東芝と同じで、ハイセンスも野菜室は広めの機種が多いです。
ただ、この機種は特段の機能性は強調されません。広さのみです。
とはいえ、先述のように、チルド室の方に「低温貯蔵」のような機能性を持たせられると言えばそうです。
他社にはより広いモデルがあるとは言え、このクラスだと広めです。
冷凍室は、少し大きめと言える、67L〈39L〉です。
ただ、残念ながら自動製氷は、未対応です。
なお、冷凍を補助するアルミトレイはないですが、吹き出し口に近い場所に食品を置くことで、急冷する、ホームフリージング向けの機能があります。
電気代は、一般的な水準です。
清潔性の面では、特段目立つ機能はないです。
騒音値は、23dBです。
問題ない水準ですが、同社の上位機より評価値が低いです。
---
以上、ハイセンスの HR-G280HBR の紹介でした。
野菜室のサイズ優先ならば、東芝同様、選択肢になりえる製品です。
とくに、チルド室を「低温野菜室」として利用すること前提ならば、3ドアでは屈指の収納力とも言えそうです。
とはいえ、お肉やお魚の行き所がなくなりますし、細かい切替も利用上面倒なので、もう一工夫欲しいような気はした製品です。
ーーーー
【2025年6月発売】(鋼板ドア)
48・ ハイセンス HR-D295KW
49・ ハイセンス HR-D295KB
¥69,500 楽天市場 (6/9執筆時)
定格内容積:295L
冷蔵室:145L〈123L+16L〉
野菜室:67L〈38L〉
冷凍室:83L〈56L〉
自動製氷:
年間電気代:9,734円(314kWh)
なお、HR-D295Kもハイセンスが販売する製品です。
外観は、こちらは、ガラスドアではなく、普通の鋼板ドアです。
スタイリッシュな見かけですが、グレードとしては1つ下です。
設置性は、先ほどの機種と(ほぼ)変わりません。
多少背が高くなる程度です。
冷蔵室は、こちらも145Lです。
実収納量で言えば、やや多い数字を出しています。
冷凍室は、一方、若干広めで、野菜室が若干狭めにしています。
こちらは、2025年登場のモデルと言うこともあり、冷凍食品を多めにストックしたい、最近の世の中の事情をふまえていると言えそうです。
あとは、先ほどの機種に対して、若干、消費電力の改善が見られますが、その程度の違いです。
--
結論的にいえば、冷蔵室を広めで考えたい場合、若干安めの製品として候補にできそうです。
ただ、自動製氷もないですいし、チルド室部分の工夫もないので、あくまでこの価格帯ではという話です。
【2021年発売】
50・ ハイセンス HR-G3601W
¥88,000 Amazon.co.jp (6/9執筆時)
【エディオン限定型番】(2025年追加)
51・ ハイセンス HR-G36E4W HRG36E4W
¥87,800 楽天市場 (6/9執筆時)
定格内容積:358L
冷蔵室:195L〈144L〉
野菜室:86L〈46L〉
冷凍室:77L〈42L〉
自動製氷:あり
年間電気代:10,728円(346kWh)
HR-G3601W は、ハイセンスの3ドア機です。
2021年から日本展開となった新シリーズで、自動製氷も付く同社の上位モデルです。
なお、エディオン限定型番は3年保証が付属する以外は同じです。
冷蔵庫のサイズは、幅60cmクラスです。
収納量は多くもないですが、過度に少なくもない平均値です。
配置は、野菜室が真ん中という構成です。
日本ではそちらのほうが普通で、売れてもいます。
冷蔵室は、195Lです。
内側は、4段トレイと下部のチルド室という構成です。
面白いのは、半分に折りたたみできるガラス棚です。
4段ですが、本機は(野菜室・冷凍室が大きめモデルなので)若干棚と棚の間の間隔が狭めです。
その欠点を補うため、ガラス棚を真ん中で折り畳めるようにして、鍋などを収納できる用にしています。
ドアポケット側は、三菱のように、ちょっと開けてペットボトルが取りやすい構造を採用します。
チルドルームは、冷蔵室の下段です。
この部分は、0度〜マイナス3度の「微凍結」と、0度〜3度の「チルド」の切替が可能です。
東芝と同じくこの部分の使い勝手は良いでしょう。アルミ製の冷却プレートも付属です。
野菜室は、86L〈46L〉です。
他社にはより広いモデルがあるとは言え、このクラスだと広めです。
機能部分は、「うるおい野菜室」という名前で、東芝と同じで仕切り(冷気ガード)あり、換装した冷気による野菜の乾燥を防ぐ構造です。
また、結構便利に思うのは、野菜室の下にある「おそうじ口」です。換装した野菜ゴミの処理は結構面倒なので、これは実際、良い工夫です。
冷凍室は、少し大きめと言える、77L〈42L〉です。
自動製氷もしっかり搭載します。
できた氷が落下する製氷室に防音シートがあるのは、夜は落下音が結構気になるときがあることをふまえると、やはり良い工夫です。
電気代は、普通に使う場合、他社同様の水準です。
清潔性の面では、HI-NANO機能として、イオンを利用した脱臭機能をもちます。
そのほか、ドアを開けっぱなしにした際の閉じ忘れアラームが、冷蔵室・冷凍室について付属します。
多ドアの高級機だと普通はつきますが、3ドアだと必ずしも付かない場合もあるのでポイントでしょう。
---
以上、ハイセンスの3ドアの紹介でした。
各社の良い部分をうまいこと取り入れた便利な機種に思います。
とくに、チルド室・野菜室の工夫が光ります。その上で、使い勝手の部分でも、実際使っていて気になる部分にスポットを独自に当てており、かなり好印象です。
静音性(約20dB)も開示されますし、印象が良いです。ハイセンスは、日本で白物家電の修理網もあります。
値段面をふくめて、良い選択肢の1つです。
次回に続く
おすすめの冷蔵庫は結論的にこの機種!
というわけで、今回は、中型の3ドア冷蔵庫をレビューしてきました。
しかし、記事はもう少しだけ「続き」ます。
6・サイズ別のおすすめ冷蔵庫 【結論】
対応できる人数 1〜4人
電気代の安さ ★★★★★
冷蔵室の工夫 ★★★★★
チルド機能 ★★★★★
野菜室の工夫 ★★★★★
冷凍の工夫 ★★★★★
総合評価 ★★★★★
最終回となる、6回目記事(こちら)は、「結論編」です。
ここまで紹介してきた全ての冷蔵庫から、予算別にAtlasのおすすめ機種!を提案していきます。
引き続き、よろしくお願いします。
6回目記事は→こちら