【今回レビューする内容】 2024年 PCI-Express Gen5の内蔵SSDドライブの性能とおすすめ・選び方:PS5対応SSDドライブ: PCI-Express 5.0 接続の製品・高速な第5世代SSD
【比較する製品型番】 crucial T705 CT1000T705SSD5-JP CT1000T705SSD3-JP CT2000T705SSD5-JP CT2000T705SSD3-JP CT4000T705SSD3-JP CT4000T705SSD5-JP crucial T700 CT1000T700SSD5JP CT2000T700SSD3JP Corsair MP700 PRO with AIR COOLER CSSD-F1000GBMP700PRO CSSD-F1000GBMP700PNH CSSD-F2000GBMP700PRO CSSD-F2000GBMP700PNH CSSD-F2000GBMP700PHX crucial P510 CT1000P510SSD5-JP CT2000P510SSD8-JP CT2000P510SSD5-JP ウエスタンデジタル WD WD_Black SN8100 NVMe SSD WDS100T1X0M WDS200T1X0M SN8100 B0FB8MR7PG キオクシア EXCERIA PLUS G4 SSD-CK1.0N5PLG4N D-CK1.0N5PLG4J SSD-CK2.0N5PLG4N SSD-CK2.0N5PLG4J サムスン 9100 PRO MZ-VAP1T0B-IT/EC MZ-VAP1T0B-IT MZ-VAP2T0B-IT/EC MZ-VAP2T0B-IT MZ-VAP4T0B-IT/EC MZ-VAP4T0B-IT MZ-VAP1T0C-IT/EC MZ-VAP1T0C-IT MZ-VAP2T0C-IT/EC MZ-VAP2T0C-IT MZ-VAP4T0C-IT/EC MZ-VAP4T0C-IT MSI SPATIUM M580 PCIe 5.0 NVMe M.2 2TB FROZR 2TB ほか
今回のお題
PCLe第5世代の内蔵SSDのおすすめはどれ?
どもAtlasです。
今日は、2025年6月現在、最新のSSDの比較の4回目記事です。
今回は、現行で最高速な「第5世代SSD」、つまりPCI-Express 5.0接続の高速SSDを比較します。
1・PCIe gen3 内蔵SSDの比較 (1)
4-1:選び方の基本の説明【導入】
4-2:クルーシャル〈米国〉
4-3:コルセア〈米国〉
4-3:WD〈米国
4-4:キオクシア〈日本〉
4-5:サムスン〈韓国〉
4-6:その他の企業
2・内蔵SSDドライブのまとめ
=最終的なおすすめの提案【結論】
以下では、はじめに、第5世代SSDの「選び方の基本」を説明します。
その後、各社の製品をみていくという構成です。
読出速度 ★★★★★
書込速度 ★★★★★
耐久性 ★★★★★
保証 ★★★★★
総合評価 ★★★★★
そして、いつものように、最後に「結論」として、上表のポイントから目的別・予算別のAtlasのおすすめ機種を提案していきます。
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1・内蔵SSDドライブの比較 (1)
接続:SATA(2.5インチ)
用途:HDDからの換装
速度:〜560MB/s
2・内蔵SSDドライブの比較 (2)
接続:M.2 PCI-Express 3.0
用途:低予算での買換・耐久性重視
速度:2000MB/s〜
3・内蔵SSDドライブの比較 (3)
接続:M.2 PCI-Express 4.0
用途:PC・ノートPCの速度強化
速度:3200MB/s〜
4・内蔵SSDドライブの比較 (4)
接続:M.2 PCI-Express 5.0
用途:PCの超高速化(ゲーミングなど)
速度:10000MB/s〜
5・内蔵SSDドライブのまとめ 【結論】
=最終的なおすすめ製品の提案
なお、今回は、このブログの内蔵SSDドライブの比較記事全体としては、3回目記事となります。
1・第5世代の内蔵SSDの選び方の基本
1:書込・読出速度
2:耐久性と保証期間
3:廃熱構造
はじめに、第4世代SSDのスペック面からの「選び方の基本」を簡単に解説しておきます。
1・SSDの書込速度・読出速度
第1に、速度についてです。
規格上の最大速について言えば、PCI-Express 5 .0は、最速です。
読出・書込とも7500MBバイト/秒以上出せるのは、この規格だけですので。
なお、PCie接続のSSDの速度面の快適度は、だいたいですが、以上のような水準にまとめられます。
普通に使うぶんには5000MB/s前後の読み書き速度があれば十分快適です。
ただ、ゲームほか速度を追い求めたい場合は、6000MB/sあたりを超えると、実感として「高速だな」と感じられます。
読出速度:10,000MB/s
書込速度:10,000MB/s
ランダム:1000K/1500K IOPS
今回の記事では、各製品の速度について、以上のような数値を出して比較します。
読出速度・読出速度は、HDD(ハードディスク)の場合と同じですので、説明不要でしょう。
ただ、SSDの場合、ディスクが1秒あたりアクセスできる容量を示す、OPS (I/O per Second)というランダムアクセス速度が公開されます。
実体に近いため、こだわる方はこの値を重視する方は多いです。
400KB × 4KB(QD1)÷ 1000
=1600MB/s
普通の速度に当てはめる場合の、標準の計算式は以上の通りです。
例えば、ランダム読込が400K IOPS(=40万)の場合です。
QD1基準の転送サイズ4KB(4キロバイト)とかけ算し、それをMB(メガバイト)に換算するために、1000で割り算すると、1600MB/sとなります。
ただ、計算が面倒です。また、基本的に「読出速度込/読出速度」にだいたい比例するので、今回の記事では、(値がかけ離れて)注意するべき製品があった場合だけ、特別に言及しています。
2・SSDの耐久性と保証
保証期間:5年間
書込耐久性:600TBW/ 1TB
第2に、耐久性と保証です。
保証期間は、ほぼ全てのブランドが5年間保証をつけています。
HDDより耐久性が高いので、この部分で差は付きません。
一方、内蔵SSDは、サーバー用などで、耐久性を求める方のために、書込耐久性(僧書込量)が明示されるのが普通です。
この数値が大きいほど「故障可能性」が低いと言えます。
:300TBW(612GB)
:600TBW(1TB)
:1200TBW(2TB)
なお、同じシリーズのSSDの場合、例えば1TBの耐久性が600TBWだったら、2TBは1200TBWとなる「法則」なので、今回は1TBのSSDの場合の耐久性を示して、比較します。
例えば、WDのWD REDや、シーゲイトの FireCudaなど、この部分にこだわった専用製品もいくつかあります。
現状だと、WDは「第5世代」でこうした製品は出ていないのですが、シーゲートは、1TBで1000TBWを超える製品をこの世代で出しています。
3・SSDの廃熱
第3に、SSDの廃熱です。
第5世代の製品は、廃熱のためのヒートシンクが実装される製品があります。
未実装の製品でも、(自分でヒートシンクを増設せず)そのまま利用するような一般の場合、シート式のヒートスプレッダを実装されて販売されるが普通です。
とはいえ、2025年以降、消費電力が10Wを「切る」水準の製品が出てきました。
速度10,000MB/s以下のモデルだと、消費電力が5W強と「第4世代」とそこまで変わらないものもあります。
こうした製品は、「第4世代」と同じくヒートシンクなしでも使えそうです。
速度10,000MB/s以上のモデルでも、10Wを切る水準の製品が出てきています。
狭いPS5のスロットに入る、ロープロのヒートシンク付きモデルも出てきました。
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結論的にいえば、特別な廃熱対策が不要で使える部分で(上級ゲーミング用ではなく)「一般向けの高速タイプ」と言って良い製品が増えています。
その部分で、第5世代のしきいは「低く」なってきたと感じます。
もちろん、Eゲームやトレードなど、高負荷での連続運用を考えている上級者は、それなりの対策がなされた製品を選ぶ必要は引き続きあるでしょう。
ーーー
以上、内蔵SSDのスペック面からの「選び方の基本」を書きました。
これ以外にも、キャッシュや、節電性(低発熱性)など、見るべきところはありますが、細かい部分は、具体的な製品紹介の中で書いていきます。
1・PCIe gen3 内蔵SSDの比較 (1)
4-1:選び方の基本の説明【導入】
4-2:クルーシャル〈米国〉
4-3:コルセア〈米国〉
4-4:キオクシア〈日本〉
4-5:サムスン〈韓国〉
4-6:その他の企業
2・内蔵SSDドライブのまとめ
=最終的なおすすめの提案【結論】
冒頭書いたように、以上のような企業順に説明します。
4-1・クルーシャルのGen.5世代のSSD
というわけで、比較をはじめます。
はじめに、マイクロンの直販となるcrucialから順番にみていきます。
ちなみに、マイクロンは、今だと、サムスンやキオクシアなどの他社も「第5世代」のメモリーを製造しますが、24年までは同社だけでした。
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以下では、Atlasのおすすめポイントについては赤系の文字色で、イマイチと思う部分は青字で、本文を記していきます。
【2024年発売】
【1TB】
(ヒートシンクあり)
1・crucial T705 CT1000T705SSD5-JP
¥27,556 Amazon.co.jp (6/28執筆時)
(ヒートシンクなし)
2・crucial T705 CT1000T705SSD3-JP
¥25,737 Amazon.co.jp (6/28執筆時)
読出速度:13,600MB/s
書込速度:10,200MB/s
ランダム:
【2TB】
(ヒートシンクあり)本体黒
3・ crucial T705 CT2000T705SSD5-JP
¥38,564 Amazon.co.jp (6/28執筆時)
(ヒートシンクあり)本体白
4・ crucial T705 CT2000T705SSD5AJP
¥44,424 Amazon.co.jp (6/28執筆時)
(ヒートシンクなし)
5・crucial T705 CT2000T705SSD3-JP
¥38,556 Amazon.co.jp (6/28執筆時)
読出速度:14,500MB/s
書込速度:12,700MB/s
ランダム:
【4TB】
(ヒートシンクあり)
6・ crucial T705 CT4000T705SSD3-JP
¥78,869 Amazon.co.jp (6/28執筆時)
(ヒートシンクなし)
7・crucial T705 CT4000T705SSD5-JP
¥77,051 Amazon.co.jp (6/28執筆時)
読出速度:14,100MB/s
書込速度:12,600MB/s
ランダム:
【共通の仕様】
メモリ:Micron 232層 TLC NAND
I/F:PCI Express 5.0
ヒートシンク:あり(22mm)
PS5:
保証期間:5年
書込耐久性:600TBW/ 1TB
Crucial T700シリーズは、マイクロンがcrucialブランドで販売しているPCI Express 5.0のSSDです。
この規格では同社の「第3世代」といえるもので、232層NANDを初めて採用したモデルとなります。
ドライブの速度は、2TBで読出速度が14,500MB/s、書込速度が12,700MB/sです。
言うまでもなく、現在で最速です。
1TBは、多少数字が落ちますが、遅いとは言えないでしょう。
第4世代の最高速モデルが現状で7300MB/sほどですので、3割弱速いと言えます。
規格上、まだ速くなる可能性はありますが、それでも飛び抜けます。
なお、コントローラーは、 Phison E26(8チャネル)のようです。
ヒートシンクは、基本は内蔵型です。
ファン付きのごついヒートシンクで、海外情報だと22mmです(長さ80mm)。
アルミと銅素材を利用した、放熱性が高いタイプです。
なお、ヒートシンクなしのモデルもありますが、この世代は、ヒートシンクの利用は基本的に「マスト」です。
自分で用意できる方向けに「なし」で売っていると考えても良いです。
耐久性は、1TBあたりで600TBWです。
保証期間は、5年です。
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以上、Crucial T750シリーズの紹介でした。
先述のように、提供元がここだけなので、ある意味「純正」といえます。この製品を基準にしながら、他社機を選ぶ感じで今のところよいでしょう。
ただ、これは他社もですが、このクラスの廃熱には相当ゴツいファン付きヒートシンクが必要と言えます。初期の第4世代と同じで、この方面の解決には時間がかかる気がします。
ーーー
このほか、同社からは次のような製品展開があります。
違いを順番にみておきます。
【2023年発売】
【1TB】
(ヒートシンクあり)
8・crucial T700 CT1000T700SSD5JP
¥28,569 楽天市場 (6/28執筆時)
(ヒートシンクなし)
9・crucial T700 CT1000T700SSD3JP
¥22,271 楽天市場 (6/28執筆時)
読出速度:11700MB/s
書込速度:9500MB/s
ランダム:(1350K/1400K IOPS)
【2TB】
(ヒートシンクあり)
10・crucial T700 CT2000T700SSD5JP
¥38,485 楽天市場 (6/28執筆時)
(ヒートシンクなし)
11・crucial T700 CT2000T700SSD3JP
¥30,510 楽天市場 (6/28執筆時)
読出速度:12400MB/s
書込速度:11800MB/s
ランダム:(1500K/1500K IOPS)
【4TB】(販売なし)
(ヒートシンクあり)
12・crucial T700 CT4000T700SSD5JP
¥75,232 楽天市場 (6/28執筆時)
(ヒートシンクなし)
13・crucial T700 CT4000T700SSD3JP
¥73,313 楽天市場 (6/28執筆時)
読出速度:12400MB/s
書込速度:11800MB/s
ランダム:(1500K/1500K IOPS)
【共通の仕様】
メモリ:Micron B58R 3D TLC
I/F:PCI Express 5.0
ヒートシンク:あり(21mm)
PS5:
保証期間:5年
書込耐久性:600TBW/ 1TB
第1に、 Crucial T700シリーズです。
先ほどみた製品、1世代前となりますが、今だと下位機種としての販売です。
いずれも、(遅くはないですが)、とくに、読出速度が新機種と比べると劣ります。
企業によっては、下位機として継続販売する例もありますが、こちらは、あまり価格差が付いていないので、ラインは残さず「在庫限り」かと思います。
今のところ、型落ちとしての値ごろ感はないので、選択肢にならないでしょう。これだと、発熱がしにくいと言うこともないと言えます。
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【2025年発売】
【1TB】
(ヒートシンクあり)
14・crucial P510 CT1000P510SSD5-JP
¥20,081 Amazon.co.jp (6/28執筆時)
(ヒートシンクなし)
15・crucial P510 CT1000P510SSD8-JP
¥17,657 楽天市場 (6/28執筆時)
読出速度:11,000MB/s
書込速度:8,700MB/s
ランダム:(1350K/1400K IOPS)
【2TB】
(ヒートシンクあり)
16・crucial P510 CT2000P510SSD5-JP
¥52,576 Amazon.co.jp (6/28執筆時)
(ヒートシンクなし)
17・crucial P510 CT2000P510SSD8-JP
¥34,960 楽天市場 (6/28執筆時)
読出速度:10,000MB/s
書込速度:9,500MB/s
ランダム:(1500K/1500K IOPS)
【共通の仕様】
メモリ:Micron G9 TLC NAND
I/F:PCI Express 5.0
ヒートシンク:あり(9.652mm)
PS5:
保証期間:5年
書込耐久性:600TBW/ 1TB
第2に、 Crucial P510シリーズです。
CFD販売が日本で2025年販売をはじめた、マイクロン・クルーシャル系メモリです。
先ほどの機種と違って、書込速度が低めです。
詳細は公開されません。おそらく、コントローラーの部分が廉価設計で、DRAMがないなどの違いがあるからかと思います。
ヒートシンクは、付属モデルがあります。
ファンがないタイプなので、サイズ(厚み)は加減があり、約9.7mmです。
あとは、言及したい違いはないです。
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結論的にいえば、オープンワールド系の超高度なゲーミング用なら、DRAM搭載がはっきりしている先ほどの製品が良いかと思います。
ただ、こちらでも(一般的に)速いことには違いはないので、それ以外なら値段面でこちらを選ぶのはありでしょう。書込耐久性の水準などは変わりません。
一方、ランダムアクセス時の公称速度などは同じですが、DRAMの有無でその部分の安定度の差が付くだろうことと、高負荷時の安定性・信頼性などの違いが、上位機との(結構な)価格差の理由でと言えます。
4-2・コルセアのGen.5世代のSSD
つづいて、米国のコルセアの第5世代をみていきます。
コルセア自体は中身のメモリー製造せず、表面実装だけです。ただ、ゲーミング関係に強いパーツメーカーとして世界的に知られます。
【2023年発売】
【1TB】
(ヒートシンクあり)CSSD-F1000GBMP700PRO
18・Corsair MP700 PRO with AIR COOLER
¥31,051 Amazon.co.jp (6/28執筆時)
(ヒートシンクなし)
19・Corsair MP700 PRO CSSD-F1000GBMP700PNH
¥28,379 Amazon.co.jp (6/28執筆時)
読出速度:11700MB/s
書込速度:9600MB/s
ランダム:(1400K/1500K IOPS)
【2TB】
(ヒートシンクあり)CSSD-F2000GBMP700PRO
20・Corsair MP700 PRO with AIR COOLER
¥46,585 Amazon.co.jp (6/28執筆時)
(ヒートシンクなし)
21・Corsair MP700 PRO CSSD-F2000GBMP700PNH
¥40,998 Amazon.co.jp (6/28執筆時)
(水冷ユニット専用) CSSD-F2000GBMP700PHX
22・Corsair MP700 PRO Hydro X Series
¥36,881 Amazon.co.jp (6/28執筆時)
読出速度:12400MB/s
書込速度:11800MB/s
ランダム:(1500K/1600K IOPS)
【共通の仕様】
メモリ:Micron B58R 3D TLC
I/F:PCI Express 5.0
ヒートシンク:あり(30mm)
PS5:
保証期間:5年
書込耐久性:700TBW/ 1TB
Corsair MP700 PRO シリーズは、米国のコルセアが販売するPCI Express 5.0対応の製品です。
ドライブの速度は、1TBで読出速度が11700MB/s、書込速度が9600MB/sです。
ランダムを含めて速度は若干異なりますが、マイクロンの第5世代の「1世代前」を使います。
DRAMは「ある」タイプです。、コントローラーもマクロン(クルーシャル)と同じ、Phison E26(Phison PS5026‑E26)でしょう。
ヒートシンクは、ありとなしが選びます。
ありの場合、30mmです。ファンありのヒートシンクです。
横からのフローです。なお、恒例の「水冷用」がありますが、これはPC側の対応も必要ですし、特殊でアす。
耐久性は、1TBあたりで700TBWです。
保証期間は、5年です。
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以上、Corsair MP700 PRO シリーズの紹介でした。
速度的に言えば、マイクロンの「1世代前」なので、冒頭でみた最新世代より速度は落ちます。
ヒートシンクなしの場合は、単純に、同じ世代のマイクロン純正と値段を比べて安いならば、選べます。
ただ、ヒートシンク付は、コルセアは、伝統的に信頼性がある企業なので、その部分で選びたい方は多いでしょう。
4-3・キオクシアのGen.5世代のSSD
つづいて、日本のキオクシアの第5世代をみていきます。
旧東芝メモリーで、日本企業です。
中身のメモリーを製造できる企業で2024年からPcie5.0を出しはじめています。
日本での販売については、バッファローに委託のようです。
【2024年発売】
【1TB】
23・キオクシア EXCERIA PLUS G4 SSD-CK1.0N5PLG4N
¥15,880 Amazon.co.jp (6/28執筆時)
24・キオクシア EXCERIA PLUS G4 SSD-CK1.0N5PLG4J
¥15,515 楽天市場 (6/28執筆時)
読出速度:7900MB/s
書込速度:10,000MB/s
ランダム:最大1300K/1400K IOPS
【2TB】
25・キオクシア EXCERIA PLUS G4 SSD-CK2.0N5PLG4N
¥26,980 Amazon.co.jp (6/28執筆時)
26・キオクシア EXCERIA PLUS G4 SSD-CK2.0N5PLG4J
¥26,727 楽天市場 (6/28執筆時)
読出速度:8200MB/s
書込速度:10,000MB/s
ランダム:最大1300K/1400K IOPS
【共通の仕様】
メモリ:BiCS FLASH TLC
I/F:PCI Express 5.0
ヒートシンク:(極薄)
PS5:
保証期間:5年
書込耐久性:600TBW/ 1TB
EXCERIA PLUS G4は、キオクシアのPCI Express 5.0規格のメモリーです。
キオクシア初の「第5世代」ですが、同社のハイエンド(EXCERIA PRO)はまだ「第4世代」です。
つまり、普及用のスタンダード製品で「最速」というのが本機です。
流通ルートの違うSSDCKNPL4Jシリーズも一緒に見ています。型番が変わりますが、性能も保証も同じですので、値段で決めてOKです。
ドライブの速度は、2TBで読出速度が8,200MB/s、書込速度が10,200MB/sです。
いずれも必要十分ですが、先発のマイクロンに特に読出速度が及びません。
PCI Express 4.0と比べてもそこまで変わりません。
ただ、書込は、納得の速度です。
価格もある程度、値ごろ感を感じます。
ヒートシンクは、未装備です。
他社の一部にもみられますが、ヒートスプレッダー入りラベルで放熱を補助する仕組みはあります。
ゲーミング用ではないですが、電力はマイクロン系を使っていた「コルセア」は11.5Wだったのが、5.3Wです。
PCI Express 4.0とほぼ変わらない点からしても、ゲーミング用というより、スタンダード製品しいて売り出したといえます。
ノートPCでの利用もむろん想定します。
耐久性は、1TBあたりで600TBWです。
保証期間は、5年です。
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以上、キオクシアのEXCERIA PLUS G4の紹介でした。
対応ノートPCを含めた増設用に選択肢になるでしょう。
消費電力部分も優秀ですし、自作(増設用)SSDも第5世代が一般化していくように思います。
先述のように、提供元がここだけなので、ある意味「純正」といえます。この製品を基準にしながら、他社機を選ぶ感じで今のところよいでしょう。
ただ、これは他社もですが、このクラスの廃熱には相当ゴツいファン付きヒートシンクが必要と言えます。初期の第4世代と同じで、この方面の解決には時間がかかる気がします。
4-4・WD・SANDISKのSSDドライブの比較
続いて、米国のWD(ウエスタンデジタル)のSSDです。
同社は、2025年春夏シーズンからGen.5を投入しました。
WDは、自社グループで、中身のメモリも含めて完全に生産できる世界的な企業です。
【2025年発売】
【1TB】
(ヒートシンクなし) WDS100T1X0M-00CMT0
27・WD Black WD SN8100 B0FB8T6Y8J
¥28,900 Amazon.co.jp (6/28執筆時)
28・WD_Black SN8100 NVMe SSD WDS100T1X0M
¥28,609 楽天市場 (6/28執筆時)
(ヒートシンクあり)(2025年秋発売予定)
・WD Black WD SN8100 WDS100T1XHM-00CMT0
¥----
読出速度:14,900MB/s
書込速度:11,000MB/s
ランダム:最大1600K/2400K IOPS
【2TB】
(ヒートシンクなし)WDS200T1X0M-00CMT0
29・WD Black SN8100 B0FB8NZQ1B
¥44,640 Amazon.co.jp (6/28執筆時)
30・WD_Black SN8100 NVMe SSD WDS200T1X0M
¥44,424 楽天市場 (6/28執筆時)
(ヒートシンクあり)(2025年秋発売予定)
・WD Black WD SN8100 WDS200T1XHM-00CMT0
¥----
読出速度:14,900MB/s
書込速度:14,000MB/s
ランダム:最大2300K/2400K IOPS
【4TB】
(ヒートシンクなし)WDS400T1X0M-00CMT0
31・WD Black SN8100 B0FB8MR7PG
¥81,090 Amazon.co.jp (6/28執筆時)
32・WD_Black SN8100 NVMe SSD WDS400T1X0M
¥81,920 楽天市場 (6/28執筆時)
(ヒートシンクあり)(2025年秋発売予定)
・WD Black WD SN8100 WDS400T1XHM-00CMT0
¥----
読出速度:14,900MB/s
書込速度:14,000MB/s
ランダム:最大2300K/2400K IOPS
【共通の仕様】
メモリ:BiCS FLASH TLC
I/F:PCI Express 5.0
ヒートシンク:あり(11.18mm)
PS5:
保証期間:5年
書込耐久性:600TBW/ 1TB
WD Black SN81000シリーズ は、WDのPCI Express 5.0規格のメモリーです。
ここまでマイクロン系が先行していましたが、2025年にもWDで採用されました。
もちろん、ゲーミング向けのWD Blackからの登場です。
ドライブの速度は、2TBで読出速度が14,900MB/s、書込速度が14,000MB/sです。
同社の従来のPCI Express 4.0と比べて約2倍ですし、インパクトは高いです。消息筋の情報だと、キオクシアとの共同開発のチップ(BiCS8 TLC 3D NAND)のようです。
コントローラーは、公式の報告はないですが、海外情報だとSilicon Motion SM2508 で、速度的には現状で最高速といって良いハイエンドです。
マイクロン(最上位機)と同じで、DRAMもあります。
ヒートシンクは、付属モデルは2025年秋からの展開予定です。
ただ、同社の第4世代より若干厚みのある11.18cmです。
なお、未搭載モデルは、ヒートスプレッダーの記述も見られません。
耐久性は、1TBあたりで600TBWです。
保証期間は、5年です。
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以上、WDの Black SN81000シリーズ の紹介でした。
速度的には先行したマイクロンより(きっちり)速くだしてきたのが、(後発の利点でもありますが)WDらしいです。
書込耐久もよいですし、ゲーミングにおけるWD Blackブランドの信頼性を含めて、選びたい方は多そうです。
4-5・サムスンのGen.5世代のSSD
続いて、韓国のサムスンの第5世代をみていきます。
日本では、2025年からの展開です。
【2025年3月発売】
【1TB】
33・サムスン 9100 PRO MZ-VAP1T0B-IT/EC
¥27,980 Amazon.co.jp (6/28執筆時)
34・サムスン 9100 PRO MZ-VAP1T0B-IT
¥28,263 楽天市場 (6/28執筆時)
読出速度:14,700MB/s
書込速度:13,300MB/s
ランダム:最大1850K/2600K IOPS
【2TB】
35・サムスン 9100 PRO MZ-VAP2T0B-IT/EC
¥44,980 Amazon.co.jp (6/28執筆時)
36・サムスン 9100 PRO MZ-VAP2T0B-IT
¥45,434 楽天市場 (6/28執筆時)
読出速度:14,700MB/s
書込速度:13,400MB/s
ランダム:最大1850K/2600K IOPS
【4TB】
37・サムスン 9100 PRO MZ-VAP4T0B-IT/EC
¥84,980 Amazon.co.jp (6/28執筆時)
38・サムスン 9100 PRO MZ-VAP4T0B-IT
¥85,878 楽天市場 (6/28執筆時)
読出速度:14,800MB/s
書込速度:13,400MB/s
ランダム:最大2200K/2600K IOPS
【共通の仕様】
メモリ:V-NAND TLC
I/F:PCI Express 5.0
ヒートシンク:(極薄)
PS5:
保証期間:5年
書込耐久性:600TBW/ 1TB
SSD 9100 PROは、サムスンのPCI Express 5.0規格のメモリーです。
2025年登場で、速度面では同社の「ハイエンド」です。
流通ルートで型番が変わりますが、性能は同じです。
ドライブの速度は、2TBで読出速度が14,700MB/s、書込速度が13,400MB/sです。
いずれも先発していた24年のマイクロン機に比べて速く、25年初頭発売時で、最速になります。
ヒートシンクは、未装備です。
キオクシアでヒートスプレッダー入りラベルで放熱を補助する仕組みです。
消費電力は、1TBで7.6W、2TBで8.1W、4TBで9.0W(読出)です。
若干多めではありますが、速度からしたら優秀で、マイクロンの最速機より良いかと思います。
ただ、動作時温度70度までです。キオクシアの(スタンダードの第五世代)だと、85度ですし、この速度クラスだと、ハードに酷使するならば、廃熱に専門の配慮は必要でしょう。
PS5への搭載は、公式に対応情報が出ています。
耐久性は、1TBあたりで600TBWです。
保証期間は、5年です。
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以上、サムスンのSSD 9100 PRO (M.2/NVMe)の紹介でした。
マイクロンのハイエンドと同じで、速度が必要なゲーミング用と言えます。
消費電力について書きましたが、10Wは切りましたし、ある程度エアフローに配慮があれば問題ない水準です。
その用途ならば、選んでも良いでしょう。
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【2025年3月発売】
【1TB】
39・サムスン 9100 PRO MZ-VAP1T0C-IT/EC
¥29,980 Amazon.co.jp (6/28執筆時)
40・サムスン 9100 PRO MZ-VAP1T0C-IT
¥28,263 楽天市場 (6/28執筆時)
読出速度:14,700MB/s
書込速度:13,300MB/s
ランダム:最大1850K/2600K IOPS
【2TB】
41・サムスン 9100 PRO MZ-VAP2T0C-IT/EC
¥45,980 Amazon.co.jp (6/28執筆時)
42・サムスン 9100 PRO MZ-VAP2T0C-IT
¥47,454 楽天市場 (6/28執筆時)
読出速度:14,700MB/s
書込速度:13,400MB/s
ランダム:最大1850K/2600K IOPS
【4TB】
43・サムスン 9100 PRO MZ-VAP4T0C-IT/EC
¥86,980 Amazon.co.jp (6/28執筆時)
44・サムスン 9100 PRO MZ-VAP4T0C-IT
¥87,859 楽天市場 (6/28執筆時)
読出速度:14,800MB/s
書込速度:13,400MB/s
ランダム:最大2200K/2600K IOPS
【共通の仕様】
メモリ:V-NAND TLC
I/F:PCI Express 5.0
ヒートシンク:あり(8.88mm)
PS5:
保証期間:5年
書込耐久性:600TBW/ 1TB
なお、執筆時には未発売でした、純正ヒートシンク付も販売予定です。
速度などは同じです。
ヒートシンク付きですが8.8mm薄型ロープロファイルで「薄め」と言えます。
この薄さならば、ゲーミング用のラップトップ(ノートPC)でも入るものはあるでしょう。
必要に応じて選んでください。
4-3・その他のGen.5世代のSSD
最後に、台湾のMSIや、A-DATAなど他社の第5世代をみていきます。
【2024年発売】
【2TB】
45・ MSI SPATIUM M580 PCIe 5.0 NVMe M.2 2TB FROZR
¥59,509 Amazon.co.jp (6/28執筆時)
読出速度:14,500MB/s
書込速度:12,700MB/s
ランダム:1400K/1500K IOPS
メモリ:Micron 232層 TLC NAND
I/F:PCI Express 5.0
ヒートシンク:あり(71.65mm)
PS5:
保証期間:5年
書込耐久性:700TBW/ 1TB換算
SPATIUM M570 PCIe 5.0 NVMe M.2 HSは、台湾のMSIの販売するPCI Express 5対応SSDです。
ドライブの速度は、2TBで読出速度が14,500MB/s、書込速度が12,700MB/sです。
冒頭でみた、24年登場のマイクロンの最新最速の256層NANDを積んでいます。
ヒートシンクは、71.65mmの厚みです。
サイズは、94.8 x24x 71.65mmですので、ケースサイズはみてください
3本のコアパイプで、上部のヒートシンクとつながっていて、アルミのフィンに逃がした熱を、PC内蔵のファンで排熱する構造です。
公称で、20度の温度低下が見込めるとされますし、大きさはともかく、他の対策なしで、熱問題での速度低下を効果的に減らせる構造です。
耐久性は、1TB換算で700TBWです。
十分でしょう。
保証期間は、5年です。
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以上、MSIの SPATIUM M570 PCIe 5.0 NVMe M.2 HSはの紹介でした。
マイクロン直販の crucialに続いて出た最新最速のNANDを採用した製品です。価格は純正のヒートシンク付き同士で比べると、安いです。
ファンがないですが、ここまでフィンが広ければ、エアフローは考えやすいように思います。速度低下が問題となる場合、見た目を含めて安心感があります。。
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このほか、目立つ第5世代機を、以下、ざっとみておきます。
【2024年発売】
【2TB】
46・MSI SPATIUM M570 PRO PCIe 5.0 NVMe M.2 2TB FROZR
¥40,384 Amazon.co.jp (6/28執筆時)
読出速度:12400MB/s
書込速度:11800MB/s
ランダム:(1500K/1500K IOPS)
メモリ:3D NAND
I/F:PCI Express 5.0
ヒートシンク:あり(71.65mm)
PS5:
保証期間:5年
書込耐久性:700TBW/ 1TB
第1に、MSIのSPATIUM M570 PROシリーズです。
24年2月登場ですが、先述のように、新しい256層NANDが出る前のものです。
速度は、1世代前のCrucialと同じです。
ようするに、今だと上から2番目の速度です。
サイズは、長さ94.80 x幅 24.00 x 高さ71.65mmです。
こちらもゴツいヒートシンクが付きます。
現状で、多少安めなので、その部分では、選択肢になるでしょう。
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【2023年発売】
【1TB】
47・Seagate FireCuda 540 ZP1000GM3A004
¥29.430 楽天市場 (6/28執筆時)
読出速度:10000MB/s
書込速度:10000MB/s
ランダム:(1400K/1400K IOPS)
【2TB】
48・Seagate FireCuda 540 ZP2000GM3A004
¥45.881 Amazon.co.jp (6/28執筆時)
読出速度:10000MB/s
書込速度:10000MB/s
ランダム:(1400K/1400K IOPS)
【共通の仕様】
メモリ:Micron B58R 3D TLC
I/F:PCI Express 5.0
ヒートシンク:
PS5:
保証期間:5年
書込耐久性:1000TBW/ 1TB換算
第3に、Seagate FireCuda 540 です。
ハードディスク製造で有名な米国企業ですが、マイクロンと提携関係にあるので、そちらのメモリでしょう。
速度は、ADATAと同じです。
ただ、耐久性の部分で、こちらは、1TBで1000TBWですので、値としてはかなり良いです。
FireCudaシリーズはその部分に特化した製品なので、なにかしらこの部分が重要になる用途ならば、選んで良いかなと思います。
保証は、5年です。
その上で、3年間で1回の(軽度の)データ復旧サービスが付くのは、HDDメーカーらしい要素と言えます。
次回に続く
内蔵タイプのSSDドライブのおすすめは結論的にこれ!
というわけで、今回は、PCIe gen5規格の内蔵SSDドライブの比較でした。
しかし、記事は、もうすこしだけ「続き」ます。
6・内蔵SSDドライブのまとめ 【結論】
=最終的なおすすめ製品の提案
読出速度 ★★★★★
書込速度 ★★★★★
耐久性 ★★★★★
保証 ★★★★★
総合評価 ★★★★★
最終回の6回目記事(こちら)は、「結論編」です。
今回紹介した製品をふくめて、いつものように、目的別・予算別にAtlasのおすすめ機種!を提案しておきます。
引き続き、よろしくお願いします。
6回目記事は→こちら !