【今回レビューする内容】2025年 ANKERのお掃除ロボットの性能とおすすめ・選び方:機種の違いや人気ランキング
【比較する製品型番】 Anker Eufy RoboVac G30 T2250511 G30 Edge T2251511 G30 Hybrid T2253511 ANKER Eufy X8 Pro T2266513 Eufy X8 Pro with Self-Empty Station T2276513 Eufy RoboVac L35 Hybrid Hybrid+ ANKER Eufy X10 Pro Omni T2351511 2 ANKER Eufy Robot Vacuum Omni S1 Pro T2080511 ANKER Eufy Robot Vacuum 3-in-1 E20 T2070511 ANKER Eufy Robot Vacuum Omni C20 T2280511 ほか
今回のお題
賢い!ロボット式掃除機のおすすめはどれ?
ども、Atlasです。
今日は、2025年5月現在、最新のANKERのEufyロボット式掃除機の比較です。
米国由来の企業でバッテリー販売では日本でも有名です。
そのノウハウほか、現在 自動運転技術の先進国の1つである中国に本拠を置く関係で、ロボット掃除機とも親和性の高い企業と言えます。
今回も、AI精度や、吸引力の違いに注目しながら、各社の最新機をみていきます。
1・ルンバなどロボット掃除機の比較
1-1:選び方の基本の説明【導入】
1-2:ルンバ 〈入門機〉
2・ルンバなどロボット掃除機の比較
2-1:ルンバ 〈中級機〉
2-2:ルンバ 〈上級機〉
3・アンカーのロボット掃除機の比較
3-1:アンカー
4・Ecovacsのロボット掃除機の比較
4-1:エコバックス 〈1〉
5・Ecovacsのロボット掃除機の比較
5-1:エコバックス 〈2〉
6・RoboRockのロボット掃除機の比較
6-1:ロボロック
7・世界のロボット掃除機の比較
7-1:ダイソン
7-2:TP-Link・シャオミ
8・ロボット掃除機の比較
8-1:最終的なおすすめの提案【結論】
今回の記事は、このブログの「ロボット掃除の比較記事」全体としては3回目記事です。
1回目記事の冒頭(こちら)で示したスペック面での「選び方の基本」を軸にしながら、各機の性能を、具体的に比べていきます。
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センサーの性能 ★★★★★
掃除のスピード ★★★★★
すきま対応力 ★★★★★
バッテリー ★★★★★
総合評価 ★★★★★
また、最終回記事(こちら)では、結論として、目的別・価格別の「Atlasのおすすめ機種」を提案します。
よろしくお願いします。
2-1・アンカーのユーフィの比較
はじめに、アンカーが出しているロボット掃除機、ユーフィーの比較です。
もとは米国の元グーグル社員が興した企業で、短期間で世界的なバッテリーメーカーになりました。
ロボット掃除機では比較的安い機種が多いのが特徴でしたが、近年は「上級機」と言える製品も展開しはじめました。
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今回も、以下では、高評価できるポイントは赤系の文字色で、イマイチなところは青字で表記していきます。
【2020年発売】
【水拭き・テープ非対応】型番: T2250511
22・AnKer eufy RoboVac G30
¥29,490 Amazon.co.jp (5/23執筆時)
【水拭き・テープ対応】型番:T2253511
23・AnKer eufy RoboVac G30 Hybrid
¥23,989 Amazon.co.jp (5/23執筆時)
マッピング:ジャイロセンサー
走行:ルート走行式
本体サイズ:32.5cm
段差対応:2cmまで
隙間対応:高さ7.5cmまで
物体認識:
吸引力:2000PA
ステーション:
床ふき: 対応
バッテリー:100分
RoboVac G30 は、アンカーのロボット掃除機の入門機です。
3機種あります。
水ふきと、進入禁止「バリア」の役割をする磁気境界線テープの対応の有無の違いだけです。
本体サイズは、幅は32.5cmです。
ロボット掃除機の幅の平均は35cmほどですので、やや小型といえます。
隙間対応も、高さ7.5cmまでなので、背が低いです。
したがって、幅の面でも、高さの面でも小柄な製品です。
小型化が難しいロボット掃除機の場合、ここは利点で、隙間に入って掃除してくれます。
ここは本機の良い部分です。
段差対応は、2cmです。
全機種の平均値と言えます。問題ないです。
走行方式は、一方、AIによるマッピング方式で、ルート走行をする機種です。
センサーは、位置情報を検知できる距離センサーが搭載です。
各センサーの性能は、1回目記事の「選び方の基本」(こちら)でかなり詳しく書きました。
本機の場合、自機の位置を判断するジャイロ・加速度センサーと、動経路を把握するPathトラッキングセンサーを底面に装備することで、自機の位置を把握しています。
そのデータを、AIがしっかり分析して最適な経路を分析します(スマート・ダイナミック・ナビゲーション 2.0)。
吸引機構は、サイドブラシと回転ブラシを装備する一般的な仕様です。
特別な機能性はないです。
吸引力は、海外企業の多くの同様目安数字が示されており、1500PAです。
使えないほど弱くはないものの、最近の入門機としては数字は控えめです。
カーペットは、ただ、BoostIQテクノロジーで対応できるとされます。
床面検知をし、必要に応じて「カーペットブースト」する機能です。海外製品だと、(最大吸引力のスペックを強調する目的もあり)この機能を持つ機種が多いです。
ただし、段差検知センサーを利用したベーシックな仕様ですので、高級機と違い、正確さは必ずしも担保されないと言えます。
小さめのカーペットが部屋にある、程度の場合は問題ないでしょう。
この方式は、レーザー式やカメラ式ほどの精度はないです。、移動距離を把握して「ざっくり」した地図(的なもの)を把握し、経路マッピングができます。
ただ、ざっくりとした位置認識しかできないので、アプリ上での進入禁止エリアの設定や、間取りの把握などは不可です。
このほか、衝突・落下回避の部分で、赤外線センサーを装備します。
バッテリーの量は、魅力です。
バッテリーが得意な企業らしく、多く積んでいて、最大100分まで連続稼働します。
ただし、ユーザーでのバッテリー交換の仕組みがないので、ユーザーサポート行きとなります。基本は「買い換え」でしょう。
付属品は、内蔵磁気センサーの検知で、「侵入禁止」にできる磁器テープ(バリア)が2巻です。
ネットワーク機能は、Wi-Fi搭載です。
スマホから操作設定ができます。
なお、本機は、基本スマホで操作することが前提となっています。
液晶なしの簡易的なリモコンになりますが、細かい設定はスマホで行います。
水拭きは、対応です。
内蔵される水タンクに注水し、モッピングクロスに滴下する方式です。
利用する際は、モッピングクロス(モジュール)を挿入し、普通の「掃除モード」で運転します。
吸引をしながら、直線的に水拭きをして行く方式ですので、こびり付き汚れには強くなく、さほど汚れないない床用です。綺麗な床の仕上げに使うようなものであることに注意してください。
なまた、常時付けっぱなしは想定しておらず、(普通の)吸引掃除だけしたい場合は、モップを外してモードオフにする必要があります。
結論的にいえば、「どうしても」という場合でないならば、このグレードで「水ふき」機能は不要かと思います。
消耗品は、サイドブラシですが、通常1000円以内で買えるため、価格も安めです。
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以上、アンカーのRoboVac G30 Edgeの紹介でした。
AIがしっかりマッピングする部分で、本格的な「ロボット掃除機」といえます。
ただ、最近だと、LDSセンサー搭載も普通になっている点と、若干、吸引力(真空度)が弱めの値なのが、いまだと気になります。
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【2022年発売】
【水拭き対応+ゴミ収集】型番: T2273514 T2273511
24・AnKer eufy Clean G40 Hybrid+
¥59,989 楽天市場 (5/23執筆時)
マッピング:ジャイロセンサー
走行:ルート走行式
本体サイズ:32.5cm
段差対応:1.6cmまで
隙間対応:高さ7.5cmまで
物体認識:
吸引力:2500PA
ステーション:ゴミ収集
床ふき: 対応 (一部)
バッテリー:100分
なお、、eufy Clean G40 Hybrid+はグレードとしては冒頭見た製品の1ランク上になります。
以前は、水ふき機能とゴミ収集ステーションの有無で4種類ありました。
現状だと、両方備わる上位機のみ残っています。
本体サイズ・センサー・走行方式は、冒頭見た機種と同じです。
したがって、AIによるマッピング方式で、ルート走行をする機種です。
距離センサーを利用したマッピングです。
吸引機構は、こちらは、真空度資して最大2500Paです。
入門機としても、今だとやや弱め水準です。
4段階で調節されます。
【紙パック 6枚】T2954 T2954111
Anker Eufy RoboVac G40+ / G40
¥2,990 Amazon.co.jp (5/23執筆時)
ごみステーションは、付属です。
消耗品は、ステーション用の紙パックです。
2ヶ月ゴミ捨て不要という触れ込みです。ルンバなどとおなじで、紙パックを利用する方式です。
サイズはルンバのものと変わりませんし、毎日使ってもその程度で収まるでしょう。
消耗品は安いです。
交換用パーツキット(セット)T2949131
¥3,990 Amazon.co.jp (5/23執筆時)
ゴミ収集ステーションフィルター 2個 T2953121
¥2,490 Amazon.co.jp (5/23執筆時)
交換用フィルターセット2個 T2947131
¥1,990 Amazon.co.jp (5/23執筆時)
純正の交換パーツもしっかり準備です。
あとの部分は、冒頭見たG30と基本性能は同じです。
ネットワーク機能・水拭き機能は、下位機種と仕組みは変わりません。
清潔性は、ただ、ゴミ収集ステーション部分を含めて、G30に比べて、抗菌(防臭)用フィルターは手厚い仕様です。
長期間ゴミをためこむステーションモデルは、この部分の対策が手厚いにこしたことはないでしょう。
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結論的にいえば、本機の場合も、吸引力(真空度)とセンサー構成が、今だとやや見劣りするように思います。
アンカー機を買うにしても、現状で選ぶべきはもう少し上位の製品です。
【2023年発売】
【ゴミステーションなし】型番: T2266513
25・ANKER Eufy X8 Pro
¥32,989 Amazon.co.jp (5/23執筆時)
【ゴミステーションあり】型番: T2276513
26・ANKER Eufy X8 Pro with Self-Empty Station
¥34,995 Amazon.co.jp (5/23執筆時)
マッピング:レーザー(LDS)
走行:ルート走行
本体サイズ:35.3cm
段差対応:1.9cmまで
隙間対応:高さ11cmまで
物体認識:
吸引力:4000PA×2
ステーション:ゴミ収集
床ふき: 対応
バッテリー:180分
Eufy RoboVac X8 Pro は、アンカーのロボット掃除機の上位機です。
後ほど見るエコバックス・ロボロックのライバルといえ、中級機の価格で、優秀なレーザーセンサーを搭載した製品の1つです。
本体サイズは、幅は35.3cmです。
背の高さも11cmなので、隙間対応はイマイチな製品です。
段差は、1.9cmまで対応です。
各社の平均と言える2cmの大台にはギリギリのりません。
センサーは、マッピング用は、上部でぐるぐる回るレーザー距離センサー(LDS方式)です。
「選び方の基本」で書いたように、レーザーセンサーは、グレードがありますが、本機は、普通の、2Dセンサーです。
とはいえ、他方式より精度が期待できるセンサーですし、入門機として問題はないです。
走行方式は、AIによるマッピング方式で、ルート走行をする機種です。
上部のレーザーセンサーが、障害物(壁)を検知することで、AIが間取りを把握できます(iPathレーザーナビゲーションシステム)。
アンカーで、精度の高いマッピングができる機種はこのグレードからです。
下位機と違って、しっかりした地図を描いた上で、部屋の自動認識で間取りごとの掃除にも対応します。実際、賢いと言え、ルンバなどの上位機に相当する精度です。
マッピングは、複数階も記憶もできますし、スケジュール設定も可能です。
吸引機構は、吸引力の部分で特長があります。
本機は、吸引口は、従来通りの回転ブラシ付きの普通のものですが、内部のタービン(モーター)がデュアルで搭載です。
同社では最高の4000PA×2という実力です。
実際の吸引力は、PA(真空度)のほか、風量やローラーなどの機構を含めて決まるものですが、(ここまでだと)実際、強いでしょう。
一方、ローラーも新形状です。
他社掃除機にも見られる形状ですが、V字形状にすることで毛絡み防止効果を付与したといえます。
カーペットなどを強力に吸引するBoostIQテクノロジーは、引き続き搭載です。
静音性は、強吸引の場合フアンになりますが、標準で56dBです。
パワフルですが、一般的な水準におさまります。ただ、BoostIQ利用時は、よりうるさいでしょう。
バッテリーの量は、最大180分まで連続稼働します。
十分でしょう。もちろん、ステーションに自動で戻ります。
充電時間は、約4時間〜5時間となります。
Anker Eufy Clean 交換用サイドブラシ
¥1,990 Amazon.co.jp (5/23執筆時)
消耗品は、フィルター・サイドブラシ・交換用ブラシ・ブラシガード・モッピングクロス等です。
先述のように、Ankerは交換部品は安めです。互換で良いならばより安く手に入るでしょう。
ネットワーク機能は、Wi-Fiを搭載です。
先述のように、スマホでのマッピングの確認や、進入禁止エリアの設定、また、【Amazon Alexa対応スピーカーの比較】で紹介した、音声入力での操作にも対応できます。
水拭き機能は、モッピングモードとして搭載です。
方式は、下位機と同じで、水拭きしたい場合のみ、モップを挿入します。
吸引掃除をしながら、直線的に水拭きしていきます。
一方、本機は、水拭き時の水量が3段階で調整できます。
モップのリフトアップや、じゅうたん検知で、カーペットを濡らさない仕組みはないです。
しかし、アプリ設定で、水量や水拭き禁止(水を出さない)エリアは設定できるため、この部分の自動化の度合いは、下位機種より高いです。
自動ステーションは、上位品は付属です。
コンパクトサイズで圧縮機能はないです。それでも、2ヶ月ほどは吸塵するとのスペック表記です。
Eufy Clean X8 Pro 交換用ダストバッグ 6個
¥2,990 Amazon.co.jp (5/23執筆時)
本体は、ダストパック式です。6個入りです。一方、純正も抗菌加工の表示がないのが若干気になります。互換品だともうすこし安いです。
短期のの2ヶ月交換だからという部分はありそうですが、やはりあった方が良いでしょう。
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以上、アンカーのANKER Eufy X8 Pro の紹介でした。
マッピングできる中級のレーザーセンサー式として、後述するエコバックスなどのライバルです。
デュアルタービン部分による吸引力強化は、スペックで言えば、業界でも最高と言って良いので、十分に吸うでしょう。
水拭きを重視する場合は、エコバックスなどと比較しても良いかと思います。
【2024年発売】
27・ANKER Eufy X10 Pro Omni T2351511
28・ANKER Eufy X10 Pro Omni T2351521
¥99,990 Amazon.co.jp (5/23執筆時)
マッピング:レーザー(LDS)
走行:ルート走行
本体サイズ:35.3cm
段差対応:2cmまで
隙間対応:高さ約13cmまで
物体認識:対応(動体も対応)
吸引力:8000PA
ステーション: ゴミ収集・モップ洗浄
床ふき: 高度(回転式)
バッテリー:180分
Eufy X10 Pro Omniは、アンカーの掃除ロボットの上から2番目の上位機です。
ここまでみた製品にない新機軸が多い製品で、機能面に興味のある方は「要注目」といえる機種です。
本体サイズは、幅は35.3cmです。
背の高さは、11.4cmなので、若干ですが隙間対応力は弱い構造とはいえます。
センサーは、本機も上部でぐるぐる回るレーザー距離センサー(LDS方式)です。
落下防止センサーと、赤外線センサー(ウォールセンサー)でフォローする仕組みで、下位機種と同じです。
物体回避は、ただ、本機は可能です。
方式は、カメラ式(障害物回避AIカメラ)です。
詳しい方式の説明はないですが、カメラを利用するものです(AIカメラ)。処理はTOFセンサー式かもしれません。
・ケーブル類・スリッパ
・オモチャ・ボール
物体識別は、前方カメラにて対応です。
AI.Seeシステムという名前で「100種類以上の物体」が識別できるとされます。
数として他社機よりかなり多いのですが、何が識別できるかの具体例がないです。
写真からすると、スリッパ・オモチャ・ケーブル類は識別できそうです。ただし、少なくとも、動体検知は無理のようです。
LEDセンサー(ライト)で、カメラの弱点である暗い場所でも物体を把握するとの記述です。
走行方式は、こちらも、AIによるマッピング方式で、ルート走行をする機種です。
なお、走行に関わる賢さは同じで、5フロアまで地図が保存できます。
段差は、2cm対応との表記です。
吸引機構は、最大8000Paとの表記です。
デュアルタービン仕様ではなく、単独でこの吸引力のようです。
同社によると、じゅうたんに対応できるパワーです。エコバックスの超高級機と同等にパワフルと言えます。
一方、ブラシ部分に、毛絡み除去システムを装備します。ルンバほかで、この部分を入門機から強調しますが、アンカーで示されるのは本機が初めてかと思います。
写真のようなコーム状のブラシを利用し、ブラシを正回転・逆回転させることで「ほぐす」構造です。ロボット掃除機だと見かけないギミックですが、おそらく効果はあるでしょう。
静音性は、一方、情報がないです。
静音設計という表記はありますが、方式上、それなりに稼働音はしそうです。
確認できるようならば、みてから補足しますが、基本、オフィスや、防音性の高いマンション用でしょう。
バッテリーの量は、最大180分まで連続稼働します。
アンカーですし、ここは妥協しません。
充電時間は、約180分となります。
消耗品は、サイドブラシと回転ブラシ・ブラシガードと水拭き用のモップパッドです。
構造は下位機と変わりません。
ネットワーク機能も、本機もWi-Fi搭載です。
下位機種と同じく、スマホでのマッピングの確認や、進入禁止エリアの設定、また、【Amazon Alexa対応スピーカーの比較】で紹介した、音声入力での操作にも対応できます。
水ふきは、回転式モップ式です。
その上で、1.2cmのリフトアップ機能があるので、カーペットの(吸引)掃除と同時運用が可能です。
同じ方式のエコバックスの最上位機(1.5cm)ほど持ち上がりませんが、値段からすれば大健闘であり、優秀でしょう。
一方、リフトアップ機構の応用でしょうが、逆に圧を床面に対してかける回転加圧 (1kg) 式ですので、下位機よりも「ゴシゴシ」洗えるとも言えそうです。
ダストボックスは、一方、全自動クリーニングステーションです。
ゴミ(2ヶ月分)だけではなく、モップの洗浄・乾燥も行えます。
水を給水し、汚れた汚水を汚水タンクに貯める方式なので、仕組み自体は先行したエコバックスと同じです。
同社と同じで、モップの自動洗浄も対応可能です。ただ、乾燥に温水は使わず、温風を吹き付ける方式です。温度も45度なので除菌(ニオイ対策)という意味では、今一歩には思えます。
汚水タンクの水も「毎回」捨てるような指示があります。他社にない文言(例えばエコバックスは1ヶ月に1回)で、この部分の仕様は特に注意です。
ごみステーションの紙パックは、こちらも消耗品です。
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以上、アンカーの Eufy X10 Pro Omniの紹介でした。
エコバックスの最上位機に備わる機能は「網羅した」上で、諸機能の水準を落としつつ、安くした機種に思えます。センサー面やマッピング処理、あるいは、モップの乾燥機構などを含めて差はあるのですが、そこは、価格差をふまえれば、問題ないと言える部分です。
ただ、先述のように、除菌、ニオイ対策の部分で、ステーションの汚水を「毎回」捨てないといけないという部分は、「日々の掃除の自動化」という意味では、最大の難点でしょう。
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【2025年発売】(加筆予定)
29・ ANKER Eufy Robot Vacuum Omni C20 T2280511
¥69,990 Amazon.co.jp (5/23執筆時)
マッピング:レーザー(LDS)
走行:ルート走行
本体サイズ:33.4cm
段差対応:2cmまで
隙間対応:高さ約9cmまで
物体認識:
吸引力:7000PA
ステーション: ゴミ収集・モップ洗浄
床ふき: 高度(回転式)
バッテリー:170分
なお、2025年に回転式モップと自動洗浄ステーション搭載の下位機として、Omni C20という製品が登場しました。
本機の売りは、コンパクトさです。
本体サイズは、33.4cmの幅で、背丈も8.5mmなので 、すき間対応力があります。
ステーションも奥行を抑えた仕様で、各社、通しても、回転モップ・自動洗浄付のロボット掃除機では「最小クラス」でしょう。
センサーは、物体認識はできませんが、レーザー距離センサー(LDS方式)です。
この仕様の中級機ならば問題ないと思える仕様です。
モップも、回転式で、10.5mmながらリフトアップしますし、掃除の自動化部分でも問題ないです。
ステーションも、小型ですが、浄水2.5Lタンクを備えます。
一方、カタログ的に、モップ自動洗浄の部分で、本機は乾燥が常温乾燥との記述が見られます。温風送風を行わない風乾燥の場合、除菌(ニオイ)面で若干不安があります。
汚水タンク(2.4L)の水も、本機の場合も、使用後すぐに捨てるような指示があります。おそらく、防臭部分の対策が他社機とは違うためです。
ステーション部分の小型化に伴う弊害かもしれません。
この部分は、何とも言えない(実際問題ないかもしれない)ので、長期利用者のレビューなどが出そろった段階で、追跡調査しようと思っています(補足予定)
【2024年発売】
30・ANKER Eufy Robot Vacuum Omni S1 Pro T2080511
¥199,900 Amazon.co.jp (5/23執筆時)
マッピング:レーザー(dTOF)+構造化ライト
走行:ルート走行
本体サイズ:32.5cm
段差対応:2cmまで
隙間対応:約10cmまで
物体認識:対応(動体も対応)
吸引力:8000PA
ステーション: ゴミ収集・モップ洗浄
床ふき: 高度(回転式)
バッテリー:210分
ANKER Eufy Robot Vacuum Omni S1 Proは、アンカーの掃除ロボットの最上位機です。
本体サイズは、幅は32.5cmです。
背の高さも、9.6cmなので、同社の製品としては小回りがそれなりに効きます。
センサーは マッピング用はレーザー距離センサー(dTOF方式)です。
下位機種でみた2D方式(LDS)ではなく、上位の3D方式です。
自動運転技術でも利用される方式で、得られる情報量も多く、危険回避能力に上位です。
そのため、同社のLDS式の機能名(iPathレーザーナビゲーション)とは別に、TrueCours マッピングという特別な名前を付けています。
一方、本機は上方に突起がなく、センサーが360度回る構造はないです。
その部分で、先述のような「背の低さ(すき間対応」が実現できています。
ただ、(デュアルセンサーにするなど)の工夫が見られない部分で言えば、センサーが上方取得できる範囲は、前方に限られる感じがあります。
物体回避は、本機も可能です。
また、下位機より高度な3D MatrixEye センサーです。
これは「選び方の基本」で書いた、3D構造化ライト方式のことです。
ストライプ状に発光する赤外線ライトを利用し、撮影画像自体をカメラが分析するというものです。
車の自動運転技術の深化とともに増えている上位技術であり、高度です。
このほか、落下防止センサーと、赤外線センサー(ウォールセンサー)・カーペット検知センサーが付属です。
物体識別は、一方、カメラセンサーがないので非対応です。
ただ、先述の3D MatrixEyeセンサーがあるほうが、実際の回避性能は高いとの判断です。
実際、総合的な回避性能は、こちらかと思います。
走行方式は、こちらも、AIによるマッピング方式で、ルート走行をする機種です。
なお、走行に関わる賢さの部分では、マッピング範囲と、(家具などを含めた)マッピング速度が従来より向上したとされます。
搭載センサーの質から言ってそうでしょう。
段差は、2cm対応との表記です。
吸引機構は、最大8000Paとの表記です。
ここは、下位機と同じスペックです。
じゅうたん対応と言えそうです。
ただ、毛絡み防止に関わる仕組みの説明はなくなりました。
静音性は、情報がないです。
バッテリーの量は、最大210分まで連続稼働します。
ネットワーク機能も、本機もWi-Fi搭載です。
下位機種と同じく、スマホでのマッピングの確認や、進入禁止エリアの設定、また、【Amazon Alexa対応スピーカーの比較】で紹介した、音声入力での操作にも対応できます。
水ふきは、回転式ローラー式です。
回転ブラシでない点で、非常にユニークです。
利点は、水が循環することで、モップの汚れを引きづらない点です。
難点は、ステーションほか、本体の汚水タンクのメンテ(1-2週間ごと)必要な部分です。
また、機構上、本体からステーションへの汚水の流量が一定度あるため、詰まりなどの状況がないか、注意する必要はありそうです。汚水なので、詰まれば臭うでしょうし、この部分は、実機の長期レビューを確認したいところです。
水拭き精度の部分は、ただ、290mmのモップで面を掃除ができる上で、1kgの加圧があるとの表記なので、ある程度ゴシゴシ洗えそうです。
Eufy Robot Vacuum Omni S1 Pro フロアクリーナー
¥2,990
ダストボックスは、こちらも、全自動クリーニングステーションです。
モップの洗浄と乾燥もできます。
加えて、面白いのは、洗剤(フロアクリーナー)タンクがあり、洗剤で洗える部分です。ただし、2ヶ月ごと、専用の指定クリーナーとの交換にはなります。
一方、オゾン水を精製してのモップ除菌の工夫も目立ちます。
ただ、以前【温水洗浄便座の比較記事】で書いたのですが、これはカルキ成分を利用するものです。
高度浄水処理を導入している自治体(大阪全域・東京都内・千葉一部)や、井戸水のご家庭の場合、おそらく発生量は期待できないと思います。ここは、日本特有の問題です。が。
汚水タンクのメンテ頻度も、本機は、1-2週間ごとと(下位機と違い)真っ当な長さです。
あとは、格好良い本体を含めて、問題に感じる部分はないです。
こちらもごみステーションの紙パックは、消耗品です。
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以上、アンカーのANKER Eufy Robot Vacuum Omni S1 Proの紹介でした。
色々工夫がある製品ですが、ローラー方式の水拭きは、実際効果的なように思います。ぞうきんがけと同じ方式なので、回転モップより、水拭きの跡を含め仕上がりも良いでしょうし。
ただ、あまりに革新的な方式なので、先述のような懸念材料があるのと、洗剤、紙パックを含めて、消耗品と定期的なメンテ点数が結構増える点がややネックです。
【2025年発売】T2070
31・ANKER Eufy Robot Vacuum 3-in-1 E20 T2070511
¥99,990 Amazon.co.jp (5/23執筆時)
マッピング:レーザー(LDS)+レーザー
走行:ルート走行
本体サイズ:35cm
段差対応:
隙間対応:約13cmまで
物体認識:
吸引力:8000PA
ステーション: ゴミ収集
床ふき:
バッテリー:180分(ロボット時)
Eufy Robot Vacuum 3-in-1 E20は、アンカーの掃除ロボットのハイブリッド機です。
写真で分かるように、スティック掃除機とセットで、3WAYで使えるようにしています。
とりあえず、ロボット掃除機の部分から解説します。
本体サイズは、幅は35cmで、背の高さは11.9cmです。
3ウェイ構造もあり、大ぶりになるので、隙間にはいりこむ力は課題がありそうです。
センサーは、同社の中型機と同じです。
上でぐるぐる回るレーザー距離センサー(LDS方式:iPathレーザー・ナビゲーション)です。
dTOF方式ではないので、この部分は1つ上の製品より落ちます。
落下防止センサーは、周囲に4つ確認できます。
物体回避は、可能です。
本機は、レーザーセンサーが、外周にもあり、そちらが障害物回避の情報を主に提供する形です。
物体識別は、一方、対応しません。
小物を回避するとの記述はありますが、小物が何かは把握できません。
段差は、明確な説明はないです。
吸引機構は、最大8000Paとの表記です。
現行水準でも平均以上の吸引力(真空度)といえます。
毛絡み除去を含めて、構造も同じです。
静音性は、情報がないです。
バッテリーは、ロボット時最大180分まで連続稼働します。
2.5時間でフル充電です。
ネットワーク機能も、本機もWi-Fi搭載です。
マッピングなど対応幅は、1つ上でみた(普通の)最上位機と同じです。
水ふきは、ただ、非対応です。
モーターもハンディと共用する構造的に難しかったのかなと思います。
ダストボックスは、したがってゴミのみ収集するタイプです。
こちらも、ステーションは、ダストパック方式になります。
約75日分のゴミを収集します。
スティック掃除機としては、ロボット掃除機のモーター部を取り外しスイッチで外してから、スティックに取りつけて使う方式です。
吸引力は、真空度で30000PAなので、じゅうたん対応とされます。
ヘッド方式は、モーターヘッドです。
ローラー部分も、毛絡み防止が配慮された構造です。
ただ、スティックを付けて利用する状態で2.4kgというのは、じゅうたん対応機としても、最近では重めの水準です。
吸引も、毛の短いじゅうたんならば問題ないですし、吸引力の強さの副作用といえる吸いつき過ぎも、構造的に抑える工夫は見られます。
海外レビューをいくつか見る限り、毛の長いじゅうたんでは、若干「吸い」は課題とする記事もありましたが、日本的な感じでは、少なくとも「吸う」方だとおもいます。
毛の短いじゅうたんならば問題ないでしょう。
バッテリーは、スティック式として利用する場合、標準で30分です。
じゅうたん利用時は、ターボで20分、最高出力にして、13分です。
装備は、一方、ゴミ量センサーなどもないので、本質的には「ロボット掃除機」で、スティックのほうが「おまけ」といえます。
Eufy スティック掃除機スタンド (3-in-1 E20 対応)
¥14,990 Amazon.co.jp (5/23執筆時)
スタンドは、一方、別売です。
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以上、アンカーのEufy Robot Vacuum 3-in-1 E20の紹介でした。
ミニマリストに向けた製品と評価できます。
ロボット掃除機の部分は、水ふきが不要ならば問題なさそうな水準です。
ただ、スティックとして利用する場合、色々書きましたが(海外はともかく)日本の感覚だと「吸う」ほうでしょう。
ただ、最近の機種としては重めですし、センサー類の装備がない点と、スタンドが別売である点、さらに、充電はステーションなので、スティックとして使う場合、屈んで出さないといけない点などが、注意点に思います。
Atlasは、ロボットにざっと掃除をして貰いつつ、スティックで一緒に掃除するスタイルなので、このタイプは他山の石です。
個人的には、モーター部分は別立てで、ステーションだけ共通とする仕様で出して貰った方が、「ミニマリスト」的にも便利には感じと思いました。
今回の結論
ロボット式掃除機のおすすめは結論的にこれ!
というわけで、今回は、各社のロボット掃除機の比較の3回目記事でした。
記事はまだまだ「続き」ます。
4・Ecovacsのロボット掃除機の比較
4-1:エコバックス 〈1〉
5・Ecovacsのロボット掃除機の比較
5-1:エコバックス 〈2〉
6・RoboRockのロボット掃除機の比較
6-1:ロボロック
7・世界のロボット掃除機の比較
7-1:ダイソン
7-2:TP-Link・シャオミ
8・ロボット掃除機の比較
8-1:最終的なおすすめの提案【結論】
次回の4回目記事(こちら)では、中国の大手で、世界で最もロボット掃除機を売っているエコバックスのロボット掃除機を見ていきます。
センサーの性能 ★★★★★
掃除のスピード ★★★★★
すきま対応力 ★★★★★
バッテリー ★★★★★
総合評価 ★★★★★
その上で、最終回記事(こちら)では、全体の結論として、目的別・価格別のAtlasのおすすめ機種を提案ししていきます。
よろしくお願いします。
4回目記事は→こちら