1回目記事からの続きです→こちら
4-1・三菱電機の冷蔵庫
4回目記事のトップバッターは、三菱電機のプレミアム冷蔵庫です。
同社の場合、伝統的に「肉などの急速冷凍の性能」にこだりがあります。
また、他社の場合、(冷媒効率の関係で)下段にあることが多い「野菜室」が真ん中にあるのも見どころです。
1・プレミアム冷蔵庫の比較 (1)
1-1:選び方の基本の説明【導入】
1-2:パナソニック
2・プレミアム冷蔵庫の比較 (2)
2-1:日立
2-2:シャープ
3・プレミアム冷蔵庫の比較 (3)
3-1:東芝
3-2・アイリスオーヤマ
4・プレミアム冷蔵庫の比較 (4)
4-1:三菱電機
4-2・AQUA
5・プレミアム冷蔵庫の比較 (5)
=最終的なおすすめの提案【結論】
今回も、1回目記事の冒頭(こちら)で書いた「選び方の基本」に沿いながら、各機を説明していきます。
【2025年2月発売】
【485L】〈幅65cmサイズ〉
66・三菱電機 MR-MZ49M-H
66・三菱電機 MR-MZ49M-W
¥246,297 楽天市場 (6/9執筆時)
【540L】〈幅65cmサイズ〉
67・三菱電機 MR-MZ54M-H
67・三菱電機 MR-MZ54M-W
¥265,962 楽天市場 (6/9執筆時)
【602L】 〈幅68.5cmサイズ〉
68・三菱電機 MR-MZ60M-H
68・三菱電機 MR-MZ60M-W
¥318,000 楽天市場 (6/9執筆時)
【2024年2月発売】
【485L】〈幅65cmサイズ〉
69・三菱電機 MR-MZ49K-H
69・三菱電機 MR-MZ49K-W
70・三菱電機 MR-MZ49K-C
¥210,300 楽天市場 (6/9執筆時)
【540L】〈幅65cmサイズ〉
71・三菱電機 MR-MZ54K-W
71・三菱電機 MR-MZ54K-C
¥209,800 楽天市場 (6/9執筆時)
【602L】 〈幅68.5cmサイズ〉
72・三菱電機 MR-MZ60K-H
72・三菱電機 MR-MZ60K-W
72・三菱電機 MR-MZ60K-C
¥227,950 楽天市場 (6/9執筆時)
定格内容積:485L
冷蔵室:268L〈196L〉
冷凍室:81L〈52L〉
野菜室:92L〈62L〉
製氷室:19L〈5L〉
特別室:27L〈14L〉
カメラ撮影:
年間電気代:8,339円(269kWh)
MZシリーズは、三菱電機の発売する冷蔵庫の上位機です。
同社の場合、上位機と言える機種が複数ありますが「真ん中野菜室」となるものでは、本機が最上位です。
一方、旧機種が残ります。
違いは、後述する、冷凍室で野菜などを(バラ凍結的に)ホームフリージングする「できちゃうV冷凍」が新機軸です。同社の得意な「微凍結技術」野菜版で面白い技術です。
あとは、新機種で、ベージュ色の展開がなくなった程度です。
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結論的にいえば、「できちゃうV冷凍」に興味があるならば、新機種、そうでもないならば、旧機でOKです。
デザイン性は、三菱電機も良好で、ガラスドア採用です。
モダンでスタイリッシュなデザインながら、伝統的に柔らかい感じもあり、外観で欲しいと思わせる機種です。個人的にはグレイが割と良い感じです。
定格内容積は、485Lサイズから、602Lサイズまで選択可能です。
三菱電機は、2022年モデルに全面的な改良があり、設置面積比での内容量を30L近くアップさせました(中だけひろびろ大容量)。
日立ほか、パナソニックと東芝も後を追ったので、今だとこの部分はそこまで目立たないのですが、「真ん中野菜室」タイプでは、標準以上であり問題ないです。
なお、三菱の場合、新しい断熱層(薄型断熱構造SMART CUBE)の開発で、断熱層が薄くできた結果の技術革新でした。
設置寸法は、サイズが小さい方から並べていますが、以上の通りです。
設置面積が、幅65×奥行65mmで収まるのは、485Lのみです。
それ以外も、幅だけならば、540Lも幅65cmで収まります。
602Lは、幅68.5cmである上で、奥行も73.8cmなので、設置スペースにはやや注意するべきでしょう。
配置的には、三菱は、冷凍室が下段で、野菜室が「真ん中」です。
野菜室は、パナソニックと日立と同じで、製氷室の下ですので「真ん中やや下目」となります。
取り出しやすさだけで言えば、「ど真ん中」の東芝に負けるでしょう。
ただ、背が低めの方が、ヘビー級の野菜を出す場合、あるいは、ペットボトルを収納している場合は「取り出しやすい」という説もあります。
冷蔵室は 、フレンチドア(観音開き)です。
パナソニックの機種と大きな違いはありません。
ただ、ペットボトルだけサッと取り出せる「横取りポケット」は、昔からの三菱電機の特長です。
なお、20度以下になると自動的に閉じる「オートクローザー」が冷蔵室については「搭載」です。
収納性も工夫があります。
メインの4段収納を、2段に折り畳める棚構造ほかを利用し、ポケット側・内部双方とも、棚の設置の自由度がかなり高まりました。
写真のような、相当に変則的な構成もできますし、棚構成の自由度は、(日立も優れますが)全メーカーを通しても最高クラスでしょう。
先ほど「余計なお世話」とかいた、本機の、整理時期のお知らせ機能も、「整理整頓好き」には良いのかもしれません(と思い直しました)。
チルドルームは、氷点下ストッカーD A.I.が、機能面での「売り」です。
これは、パナソニックの機能と似ていて、-3℃〜0℃に保つことで、生肉や生魚を10日程度保たせるようにする技術です。
一方、他社機に比べるとチルド室が2段です。
それを活かしてチーズ類などと、お肉類などが上段と下段で共存できるのが、面白いところです。
氷点下ストッカーは、塊の肉なら10日間、挽き肉類で8日間、魚で約5日間の保持期限を示します。
先ほど説明した機能性ほか、ドアの開閉などから利用状況に応じて制御する、人工知能システム(おまかせA.I.)を併用しての評価です。
一方、機能性はもともと三菱が先行していましたが、今だとパナソニックほか他社機も最近は装備します。
それでも、ケース内で、(凍ると品質が悪化すする)チーズ類などと、(氷温で長持ちする)お肉類が共存できる点は、独自と言えます。
加えて、本機は、完全に凍った食材をこのケースに入れて、包丁で切れる硬さまで自動で戻してから、氷点下ストックしておく「解凍ボタン」が付きます。
「氷点下保存解凍モード」という名前ですが、この部分もユニークと言えます。
後ほど見る特別室の機能性を含めて、お肉や魚のフリージングに強いのは、三菱の個性です。
冷凍室は、最下段にあります。
一方、冷凍室部分の機能面の工夫は、センサーを利用したAI分析による霜ガードはあります。方式は変わりますが、パナソニックや日立でもみられた工夫です。
一方、冷凍室1段目に、家庭でカットした野菜をジップロックなどで小分けし、指定されたように切って「ゆる冷凍」する「できちゃうV冷凍」という機能性が25年機から加わりました。
8時間かけて強冷風で凍らせることで、使いたいだけ「ポキポキ折って」料理にスクな分量を使えるという工夫です。
キャベツほかの葉物野菜や、大根や人参、あるいは、茸類などある程度の水分率がある食品での利用が提案されます。
一方、この仕組みは、予冷のための準備時間が必要で、本体パネルか、スマホアプリで、スイッチを入れた後、20-30分後に冷凍庫に入れる必要があります。
それでも「便利」と感じるかは人によるでしょう。
製氷室は、自動製氷に対応です。
同社の場合、AI(センサー)と連動して、氷がなくなるタイミングを予測し、本体パネルで通知を送る仕様です。
製氷機の経路がパイプを含めて、ユーザーが取り外して掃除できるような仕様で、メンテ性も良いです。
野菜室は、中段です。「真ん中クリーン朝どれ野菜室」という名前です。
パナソニックと同じで、真空断熱材を利用することで庫内湿度を安定化させる仕組みをとっています。
三菱の場合、センサーで野菜の霜取り制御はします。しかし、野菜室に湿度センサーや調湿機構がないので、高度な調湿はできません。
綿密に保湿していくパナソニックや、野菜室の機能性に注力する東芝に比べると、鮮度保存の部分は多少弱いでしょう。
一方、3色LEDを照射することで葉緑素を持つ葉物野菜のビタミンと糖量を高めるという機能は、三菱電機の「売り」です。
特殊なLEDを利用する機能は、後ほどみる、AQUAも採用します。
三菱電機の場合、太陽の下での光合成のサイクルを再現することで、それを実現するという方向です。
鮮度面でも、キャベツなどの色落ちが防げるようです。
特別室は、三菱電機の製品を選ぶ場合の大きな「ポイント」です。
こちらは、「切れちゃう瞬冷凍AI」が搭載されるからです。
冷凍室に食材を入れる際、AI(人工知能)が食材の使い方を推測して、挽き肉などの場合、「マイナス7度で芯から凍らせる」ことで、冷凍した食材が「凍ったまま切れる」のが売りです。
一般家庭で便利に感じるのは「挽き肉の小分け」くらいでしょうが、個人的には「それだけでもかなり便利」に感じます。
実際、従来の扉開閉センサーに加えて、温度センサーが装備されたため、(必要に応じて)あら熱をとってから「瞬冷凍」という方向性に進化しました。
電気代は、全室独立おまかせA.I.が「売り」です。
2021年モデルからの新機能で、各ドア内に装備される「5種類16個」のセンサー(温度・湿度・霜取り・室温・扉開閉)で、節電を図ります。
センサー数は、節電で先行するパナソニックを意識して、数を合わせています。ただ、照度で庫内量を推測できるパナソニックに比べると、なんとなく「数合わせ感」があります。
最近各社とも増えてきた、無線LAN(Wi-Fi)と連動する節電性能も三菱は未装備なので。
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結論的にいえば、節電性の部分だけについていえば、そこまで突き詰めた性能はないです。エコ機能を利用した場合も、パナソニックの半分近い、「約10%省エネ」という表現に止まりますので
清潔性の面では、マイナスイオン系の技術は不採用です。
フィルターでの換気のフィルタリングは行います。
ネットワーク機能は、搭載です。
Wi-Fi搭載で、スマホに通知が送れます。
先述の製氷のタイミングなどの「AI予測」について、スマホでも通知がうけられます。あとは、「切れちゃう冷凍」のレシピの提案などですが、IOT化はイマイチで、さほど便利とも思えません。
カメラ撮影は、三菱は非対応です。
一方、面白い機能性としては、ドア開閉の頻度から、整理整頓タイミングを、スマホほか、冷蔵庫のパネル表示で「指導」してくれる機能があります。
以前の、自動運転(全室おまかせAI)の製氷タンクの水切れ予測機能(ランプ)と加えて「A.I.予報」と統一した機能名になっています。
ただ、パナソニックの上位機のようにカメラで分析して結果を返すわけでもないため、人によっては「余計なお世話」でしょう。
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以上、三菱電機のMXシリーズの紹介でした。
冷蔵室、野菜室、冷凍室とも飛び抜けた個性もクセもないが、総合的にまとまった性能といえます。定格内容積も「真ん中野菜室」タイプでは優れた方ですし、選んでも後悔しないだろう機種の1つです。
あえて言えば、節電機能は「そこそこ」水準ですが、問題と思えるほどではないです。
逆に注目点は、特別室での切れちゃう瞬冷凍AIです。ここは、恐らく特許絡みがあり、他社も後追いしないので、かなり訴求力のある技術だと思います。
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【2025年5月発売】
【495L】〈幅65cmサイズ〉
73・三菱電機 MR-WZ50M-H
73・三菱電機 MR-WZ50M-W
¥262,900 楽天市場 (6/9執筆時)
【547L】〈幅65cmサイズ〉
74・三菱電機 MR-WZ55M-H
74・三菱電機 MR-WZ55M-W
¥283,990 楽天市場 (6/9執筆時)
【608L】 〈幅68.5cmサイズ〉
75・三菱電機 MR-WZ61M-H
75・三菱電機 MR-WZ61M-W
¥303,990 楽天市場 (6/9執筆時)
【2024年2月発売】
【495L】〈幅65cmサイズ〉
76・三菱電機 MR-WZ49K-H
76・三菱電機 MR-WZ49K-W
76・三菱電機 MR-WZ49K-C
¥210,300 楽天市場 (6/9執筆時)
【547L】〈幅65cmサイズ〉
77・三菱電機 MR-WZ55K-H
77・三菱電機 MR-WZ55K-W
77・三菱電機 MR-WZ55K-C
¥224,800 楽天市場 (6/9執筆時)
【608L】 〈幅68.5cmサイズ〉
78・三菱電機 MR-WZ60K-H
78・三菱電機 MR-WZ60K-W
78・三菱電機 MR-WZ60K-C
¥227,950 楽天市場 (6/9執筆時)
定格内容積:495L
冷蔵室:268L〈196L〉
冷凍室:81L〈52L〉
野菜室:92L〈62L〉
製氷室:17L〈4L〉
特別室:29L〈16L〉
カメラ撮影:
年間電気代:8,153円(263kWh)
一方、上で見たMZシリーズの「姉妹機」といえるのがWZシリーズです。
新旧両機種ありますが、本機も、冷凍室で野菜を「ゆる冷凍」する「できちゃうV冷凍」が、新機種のみの対応となる部分が主な違いです。
一方、1つ上でみたのMXシリーズと比べる場合の違いは、各室の配置です。
こちらは、野菜室が下段です。
上図は、最小の495Lモデルの図ですが、先ほどの機種の485Lと比べる場合、設置面積は同じで、庫内容積も、誤差範囲のさに止まります。
大きめサイズの冷蔵庫でもそのように言えます。
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結論的にいえば、省略された機能も特段見あたらないため、好みでこちらを選んでもOKでしょう。
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【2025年5月発売】
【495L】〈幅65cmサイズ〉
79・三菱電機 MR-JW50M-M
79・三菱電機 MR-JW50M-W
¥259,262 楽天市場 (6/9執筆時)
【547L】〈幅65cmサイズ〉
80・三菱電機 MR-JW55M-M
80・三菱電機 MR-JW55M-W
¥259,262 楽天市場 (6/9執筆時)
定格内容積:495L
冷蔵室:268L〈196L〉
冷凍室:81L〈52L〉
野菜室:92L〈62L〉
製氷室:17L〈4L〉
特別室:29L〈16L〉
カメラ撮影:
年間電気代:8,556円(276kWh)
一方、JWシリーズも、下段の野菜室で、同じサイズ、同じ庫内容量です。
こちらは、1つ上のWZシリーズの「廉価版」といえる製品です。
WZシリーズに対して、Wi-Fiが未装備です。
ほか、野菜室で
3色LEDを照射することで葉緑素を持つ葉物野菜のビタミンと糖量を高めるという機能性がないです。
外観もガラスドアでない普通の鋼板ドアなので、その部分も差です。
あとは、目立つ違いはないです。
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結論的にいえば、売りと言える、庫内容量の多さや、「切れちゃう瞬冷凍AI」をそのまま残しつつ、「まあ不要」と思える機能を省略し、売価を安めにしているとはいえます。
ただ、この仕様だと、もともとあまり強いとは言えない野菜室の個性がほぼなくなり、3ドアの中級機ともあまり変わらない仕様になっています。
その部分でバランスが少し悪いです。
【2025年2月発売】
【451L】〈幅60cmサイズ〉
(右開き)
81・三菱電機 MR-MD45M-W
81・三菱電機 MR-MD45M-C
¥204,733 楽天市場 (6/9執筆時)
(左開き)
82・三菱電機 MR-MD45ML-W
82・三菱電機 MR-MD45ML-C
¥211,850 楽天市場 (6/9執筆時)
【2024年2月発売】
【451L】〈幅60cmサイズ〉
(右開き)
83・三菱電機 MR-MD45K-W
83・三菱電機 MR-MD45K-C
¥168,900 楽天市場 (6/9執筆時)
(左開き)
84・三菱電機 MR-MD45KL-C
¥227,280 楽天市場 (6/9執筆時)
定格内容積:451L
冷蔵室:243L〈191L〉
冷凍室:91L〈60L〉
野菜室:86L〈56L〉
製氷室:18L〈4L〉
特別室:29L〈16L〉
カメラ撮影:
年間電気代:7,781円(251kWh)
MDシリーズは、三菱電機の少し「設置性」が良いタイプの人気冷蔵庫です。
旧機種が残ります。
こちらの場合も、冷凍室で野菜を「ゆる冷凍」する「できちゃうV冷凍」が、新機種だけになる部分が相違点です。
一方、ここまで見た製品と比べる場合、冷蔵室の扉が、観音開きではないです。
他社にもありましたが、右開きか、左開きを選んで買う必要があります。
庫内容量は、451Lのみの展開です。
MZシリーズと同じで、野菜室は「真ん中(下目)」の配置になります。
設置幅は、幅が60cmクラスです。
値段面ほか、65cm以上だと入らないという場合を含めて、需要がありそうです。
機能面は、上位機とほぼ同じです。
省エネに効果がある「全室独立おまかせA.I.」、冷凍室(特別室)の「切れちゃう瞬冷凍AI」チルドの「氷点ストッカーD AI」であり、野菜室もLEDを利用する「真ん中クリーン朝どれ野菜室」です。
もちろん、自動製氷もつきますし、できちゃうV冷凍もあります。
容量もこの設置幅からすると十分です。
「少し小さめ」で狙うならば、割と良い構成に思えます。
ネットワークも、しっかり、Wi-Fi内臓です。
あとは、基本的に、MZシリーズと基本性能は変わりません。
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以上、三菱電機のMDシリーズの紹介でした。
この程度の幅なら「邪魔にならず置ける」といえる方は多いかと思います。
機能面でも、幅の大きな同社のシリーズにあって本機になくて惜しい機能はないですし、5ドアで少し小さめを探している方は、「有力な候補」とできるでしょう。
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【2025年2月発売】
【700L】〈幅80cmサイズ〉
85・三菱電機 MR-WXD70M-H
85・三菱電機 MR-WXD70M-W
¥324,959 楽天市場 (6/9執筆時)
【470L】〈幅65cmサイズ〉
85・三菱電機 MR-WXD47LM-H
85・三菱電機 MR-WXD47LM-W
¥273,950 楽天市場 (6/9執筆時)
【2024年2月発売】
【700L】〈幅80cmサイズ〉
86・三菱電機 MR-WXD70K-XT
86・三菱電機 MR-WXD70K-W
¥304,007 楽天市場 (6/9執筆時)
【470L】〈幅65cmサイズ〉
86・三菱電機 MR-WXD47LK-C
86・三菱電機 MR-WXD47LK-W
¥195,000 楽天市場 (6/9執筆時)
定格内容積:700L
冷蔵室:243L〈191L〉
冷凍室:91L〈60L〉
野菜室:86L〈56L〉
製氷室:18L〈4L〉
特別室:29L〈16L〉
カメラ撮影:
年間電気代:9,610円(310kWh)
一方、逆に同社で最も「大きな」モデルとなるのが WXDシリーズです。
こちらの場合も、新旧の違いは「できちゃうV冷凍」のウムになります。
配置は、野菜室が下です。
こちらのみ、断熱材が2022年以前の形式なので、体積比の収納容量はやや少なめです。
ただ、そもそも700Lなので、三菱電機では最も収納性が良いです。
なお、このシリーズには、65cm幅の470Lの小さめもあります。
こちらはいわゆる「ロータイプ」で、幅・奥行をこのクラスでは少し広めにとることで、背丈を3ドア機並に低く抑えた製品です。ニーズはあろうと思います。
機能はも、冷凍・冷蔵機能に関わる部分は、冒頭でみたMZシリーズに対しても特段の省略はないです。デザイン性も同じです。
Wi-Fもi搭載です。
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結論的にいえば、容量重視で、また、スペースが許せば、上位機を選んでもOKです。
下位機も、背が低い部分を重視すれば選択肢になるでしょう。
3-2・アクアの冷蔵庫
続いて、アクアのプレミアム冷蔵庫です。
中国のハイアール傘下ですが、もともとは三洋電機の洗濯機部門がルーツで、完全に別ブランドで売っています。
同社の冷蔵庫は、際だった個性はないですが、縦横のサイズ展開が独自なので、「アクアの冷蔵庫なら大きいのが入る!」というキッチンは、わりと多いでしょう。
【2024年12月発売】
【433L】〈幅59.5cmサイズ〉
(右開き)
87・AQUA Delie+ AQR-VZ43R-S
87・AQUA Delie+ AQR-VZ43R-W
¥205,000 楽天市場 (6/9執筆時)
(左開き)
87・AQUA Delie+ AQR-VZ43RL-S
¥205,000 楽天市場 (6/9執筆時)
定格内容積:433L
冷蔵室:213L〈164L〉
下段冷凍室:79L〈42L〉
上段冷凍室:61L〈28L〉
野菜室:80L〈45L〉
製氷室:
カメラ撮影:
年間電気代:7,874円(254kWh)
Delie Plus AQR-VZシリーズ は、アクアから販売されている冷蔵庫の上位機です。
同社の場合、24年機から内容積や外観を含むモデルチェンジがありました。
後述するように内容積のバランス変更が主ですが、断熱材などの改良があった他社の場合と違い、総収納量自体はそう変わりませんでした。
どちらかと言えば、省エネ達成率(電気代)の改善が、目的だった感じです。
デザイン性は、ガラスドア採用で、高級感があります。
ドアは、観音開きではなく、右開き、左開きで選ぶタイプです。
定格内容積は、2サイズで、433Lです。
設置幅は、廃熱スペースを勘案して60cmクラスで、スリムです。
奥行は、ただ、71.5cmなので、奥行面ではそこまでスリムではないです。
配置は、本機は下段2段が冷凍室で、真ん中に野菜室という構成です。
野菜室の位置は、他社は「真ん中下目野菜室」の場合もありますが、東芝同様に「ど真ん中」であり、野菜は取り出しやすそうです。
なお、アクアの場合、5ドアではなく、4ドアです。
冷蔵室は 、一般的な右開きです(左開きもあり)。
ドア側の収納ケースの配置はユニークで、大量に食品が入りそうです。
一方、メインルーム自体に鮮度に関わる独自の工夫はないです。
チルドルームは、フルワイドチルトという名前です。
温度は、通常モード0度-2度と、マイナス2度−0度の2種類に切り替え可能です。
低温と通常からの選択なので、チーズと肉の共存は難しいでしょう。
一方、DEOフレッシュフィルタでこの部分の脱臭の配慮はありますが、調湿ユニットはないで、うるおい保持のような工夫はないです。なお、このグレードの旧機は、調湿ユニット(旬鮮チルド)がありましたが、24年機では省略です。
それもあり、他社と違い、肉・魚のなどの生鮮の鮮度保持期限(の延長)については、言及がないです。
一方、チルド上段は「ベジチルド」という名前です。
この部分を野菜室としても利用できるような仕組みです。
本機は、野菜室がそこまで大きくないので、この仕様が追加されているふしがあります。
後述するように、冷蔵室からガラス越しで野菜室が見える工夫があるのですが、それも、別室に野菜があるのは、取り出し時に二度手間ですし、便利かは微妙なところです。
冷凍室は、本機は特殊です。
他社と異なり、下部(80L)とその上(61L)で2つのケースが別にあります。
大きさ自慢でうるメガフリーザー搭載のシャープに、実収納量でいって同じほどです。
ただ、幅60cmで設置できるスリム型だと、最も広い冷凍室と言えそうです。
このスペックは、取り外し式の自動製氷室(4L)を外した場合ですが、それでも広いでしょう。
なお、冷凍庫は「おいシールド冷凍」という名前で、冷凍庫内の食品への霜付きをおさえる機能があります。
霜取り運転時に、暖気が混入してお肉などに霜が付いてしまわないような工夫です。最近各社とも、上級機だとこの機能が、デフォルト装備になってきました。
そのほか、冷凍室にLEDに備える工夫はが珍しいです。
特別室は、先述のように、本機は4ドア機なのでないです。
冷凍室を含めて「ホームフリージング」に便利な瞬間冷凍系の機能性はないです。
流行の機能性ですので、ここは注意点です。
野菜室は、「上から見渡す旬鮮野菜室」と名付けられています。
構造的に冷蔵室をあけると、ガラスで野菜室の一部がみえるようになっており、鮮度が都度確認しやすいです。
2段式ですが、実収納力は他社よりかなり少ない42Lです。
野菜を多くストックする生活の人は向かないでしょう。
チルド室の「ベジチルド(8L)」を加味すれば、平均値ですが、開閉の手間と、野菜室独特の鮮度保持を利用できない部分で、微妙な仕様でしょう。
野菜の鮮度保持は、各社工夫を凝らす部分です。
AQUAの場合、「見えるツインLED野菜室」とい機能名ですが、鮮度保持用のLEDライトを装備する面に面白みがあります。旧機でもこの仕組みはありましたが、継続して採用です。
仕組みとしては、北海道電力が昭和電工と開発した「ポテライト」というジャガイモの芽の発芽を防ぐライト技術を利用します。白色LEDに酸化防止のために赤色LEDをいれたもので、実際、業務用倉庫で使われています。
ジャガイモ以外にも、イチゴなどの腐敗抑制、トマトなどの軟化抑制、キャベツなどのビタミンC残量のアップが、同社により示されます。
冷蔵庫に入れておけばそれなりに保ちますが、「ジャガイモの芽が出にくい」という効果は新味がありますし、面白いです。
放射線処理で芽止めされていないジャガイモも、普通に冷蔵庫に入れて置けば長く保ちますが、30日後の実証ですので、意義はあるのかと思います。
電気代は、節電モードはありますが、全体の冷却が弱くなるタイプであり、多機能ではないです。
ただ、元の消費電力量は低めですし、問題ないです。
清潔性の面では、一方、チルド室のDEOフレッシュフィルタを除けば、あまり工夫はないです。
ネットワーク機能は、未装備です。
カメラも、ありません。
IOT化は、同社はあまり積極的でない印象です。
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以上、アクアのDelie+ AQR-VZシリーズの紹介でした。
60cm幅とスリムな製品で「メガフリーザー」な部分が注目点です。
キッチンの関係であまり幅広なものは置けないが、冷凍食品の収納量で妥協したくない場合候補となるでしょう。
一方、野菜室の鮮度保持については一定水準の工夫がありますが、やはり収納量と、2室に分かれる部分の「クセ」は認識するべきです。
チルドも鮮度保持の機能性がなく、ホームフリージングに関わる、瞬間冷凍系の機能もないので、全体として、バランスはイマイチな製品に思います。
ーーー
なお、Delie Plusシリーズは、本機以外にも、旧機や、上下するグレードのバリエーションがいくつかあります。
順番にみていきます。
【2024年12月発売】
【452L】〈幅59.5cmサイズ〉
(右開き)
88・AQUA Delie+ AQR-VZA45R-K
88・AQUA Delie+ AQR-VZA45R-W
¥212,800 楽天市場 (6/9執筆時)
(左開き)
88・AQUA Delie+ AQR-VZA45RL-K
¥212,780 楽天市場 (6/9執筆時)
定格内容積:433L
冷蔵室:213L〈164L〉
下段冷凍室:79L〈42L〉
上段冷凍室:61L〈28L〉
野菜室:80L〈45L〉
製氷室:
カメラ撮影:
年間電気代:7,874円(254kWh)
第1に、Delie Plus AQR-VZAシリーズです。
こちらは、最新機で、Delie Plusシリーズの「上位構成」となります。
定格内容積は、452Lです。
このシリーズでは大きめになり、特に冷蔵室が広めにとられます。
引き続き、幅60cmクラスの設置幅で、奥行は注意するべきですが、設置性は良いです。
外観は、上位機並みの装備になります。
ドアパネルは、高級感のあるフロストガラスで、人感センサー付きの前面カラーLEDで冷蔵庫の運転状況を知らせるLEDも、主にデザイン上のアクセントとして装備です。
基本装備は、1つ上の AQR-VZシリーズが装備する機能は網羅します。
冷蔵室は、バックパネルにもLEDを備えて明るくしています。
その上で、冷凍庫庫内のマイクロオゾン脱臭に対応します。
オゾンは、マイナスイオン系に比べて強力な脱臭力があるので、効果は期待できるでしょう。
ただし、初期状態ではOFFで使う場合5%ほど余分に電力はかかります。
加えて、オゾンは特有のニオイがするため、敏感な方は気になるでしょう。
なお、オゾンは毒性があるのですが、家電の場合、JIS基準で収まるように調整されています。
一方、簡単な装備ですが、冷凍室にアルミトレイで、急速凍結を促すクイック急冷に対応できます。
ホームフリージング系の装備も、新機種は省略だったので、この部分でも上です。
あとは、先ほどの機種と目立つ違いはないです。
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結論的にいえば、装備面で、先ほどの機種より充実するので、値段差はありますが、本機を導入する意義はありそうです。
ただ、引き続きチルドの機能性は、イマイチです。
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【2024年3月発売】
【430L】〈幅60cmサイズ〉
(右開き)
89・AQUA Delie AQR-VZ43P-T
89・AQUA Delie AQR-VZ43P-W
¥105,000 楽天市場 (6/9執筆時)
(左開き)
89・AQUA Delie AQR-VZ43PL-W
¥105,000 楽天市場 (6/9執筆時)
【458L】〈幅60cmサイズ〉
(右開き)
90・AQUA Delie AQR-VZ46P-K
90・AQUA Delie AQR-VZ46P-W
¥125,000 楽天市場 (6/9執筆時)
【下位モデル】
【2024年10月発売】
【368L】〈幅60cmサイズ〉
(右開き)
91・AQUA Delie AQR-VZ37P2-S
¥108,000 楽天市場 (6/9執筆時)
(左開き)
91・AQUA Delie AQR-VZ37P2L-S
¥108,000 楽天市場 (6/9執筆時)
定格内容積:430L
冷蔵室:211L〈163L〉
下段冷凍室:85L〈48L〉
上段冷凍室:67L〈35L〉
野菜室:67L〈38L〉
製氷室:
カメラ撮影:
年間電気代:8,370円(270kWh)
第2に、AQR-VZシリーズの1世代前の旧機です。
1つ上で見ている上位機ではなく、AQUA機の紹介の冒頭でみた製品と同グレードの旧機と考えてください。したがって、オゾン脱臭などの上位装備は未装備です。
なお、複数がありますが、368Lだけは下位機です。
野菜室の鮮度保持用のLEDが省略です。
特に安いわけではなく、設置幅も変わらないので、これは除外して考えて良いように思います。
定格内容積は、430L(左図)と458L(右図)です。
いずれも、新機種幅同様に、60cmとスリムです。
庫内容量は、それぞれ以上の通りです。
430Lは、先ほどの新機種とだいたい収納量は同じです。
458Lだと、冷蔵室が4段で収納量が少し多めです。
冷蔵室は 、新機種と仕様はほぼ変わりません。
ただ、チルド部分が旧機だと、DEOフレッシュフィルタではなく、調湿フィルタでした。機能名も「旬鮮チルドSELECT」です。
センサーによる調湿と温度コントロールで、食品の変色をおさえつつ、長持ちさせる工夫です。新機種だとこれがないので、この部分では旧機のが装備は良いです。
冷凍室は、本機も2段です。
収納量はやはり多めです。取り外せる自動製氷機もあります。
霜ブロックする「おいシールド冷凍」も新機種同様にあります。
諸装備は変わりません。
ただ、この世代だと、スタンダード機でも、アルミトレイで急速凍結を促すクイック急冷に対応できました。先述のように、現行機だと、上位機のみの装備でした。
野菜室も、若干、収納構造は変わりますが、仕様は同じです。
「上から見渡す旬鮮野菜室」ですし、、鮮度保持用のLEDライトを装備します。
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結論的にいえば、新機種同様、スリム幅のメガフリーザー搭載機である上、ホームフリージング部分と、チルド室の鮮度保持の機能性がより高い製品です。
AQUAは旧機在庫がそこまで長く残らない印象ですが、在庫があるうちは、旧機の方が装備も良いので、おすすめです。
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【2024年9月発売】
【368L】〈幅60cmサイズ〉
(右開き)
92・AQUA AQR-V37P2-K
92・AQUA AQR-V37P2-W
¥82,980 楽天市場 (6/9執筆時)
(左開き)
92・AQUA AQR-V37P2L-K
¥-----天市場 (6/9執筆時)
定格内容積:430L
冷蔵室:211L〈163L〉
下段冷凍室:85L〈48L〉
上段冷凍室:67L〈35L〉
野菜室:67L〈38L〉
製氷室:
カメラ撮影:
年間電気代:8,370円(270kWh)
第3に、AQR-V43Pです。
Delieシリーズの下位機の368L機です。
こちらは、外観がガラスドアでないほか、野菜室のツインLEDも未搭載です。
冷凍室のおいシールド冷凍機能がないです。
チルド室は、調湿する旬鮮チルドですが、温度設定ができず固定です。また、ベジチルドもないです。
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結論的にいえば、冷蔵室は引き続き大きめですが、それ以外の部分は、格安な3ドアとそう変わらない装備です。
あえて言えば、冷蔵室から「ガラスで上から見える野菜室」は引き続き個性ですが、言及したい部分はその程度に止まります。
機能性を重視する場合、もう少し上位の製品が良いでしょう。
【2025年3月発売】
【501L】〈幅70cmサイズ〉
93・AQUA TX AQR-TXA50R-K
93・AQUA TX AQR-TXA50R-W
¥273,000 楽天市場 (6/9執筆時)
【507L】〈幅70cmサイズ〉
94・AQUA TX AQR-TX51R-W
¥242,820 楽天市場 (6/9執筆時)
定格内容積:501L
冷蔵室:259L〈195L〉
下段冷凍室:55L〈27L〉
上段冷凍室:88L〈49L〉
野菜室:102L〈55L〉
製氷室:
カメラ撮影:
年間電気代:8,556円(276kWh)
TX AQR-TXA50Pも、アクアから販売されている4ドア冷蔵庫の上位機です。
先ほどの機種と比べると、幅が広いタイプです。
デザイン性は、ガラストップ(フロストガラス)採用で、こちらも高級感があります。
冷蔵庫の下部はカラーLEDのバーが仕込まれ、人感センサーが反応すると、冷蔵庫の稼働状況を色で知らせるギミックです。
定格内容積は、501Lです。
先述のように、500Lクラスの冷蔵庫としては結構幅広で、その代わりに、奥行にはすこし加減があるというタイプです。
アクアは、中型も含めて、こうした仕様のモデルを出します。
配置は、下位機と同じで、下段2段が冷凍室で、真ん中に野菜室という構成です。
冷蔵室は 、観音開きです。
機能的には先ほどの機種と変わりませんが、写真のように、光源を間接照明のように拡散させるためのパネルを装備していて、面発光で明るいです。
冷凍室は、本機も下段2段が冷凍室です。
総合140Lというメガフリーザーであり、他社を見渡しても最大級です。
ただし、製氷スペースを確保する場合は、下位機同様に少し狭くなるのですが、それでも、このクラスだと広めなのは間違いないです。
下位機同様に「おいシールド冷凍」技術も装備し、冷凍室にもLEDに備える工夫があります。
野菜室は、こちらも(冷蔵室から)「みえる野菜室」です。
下位機と同じで、鮮度保持用のLEDライトを装備します。
加えて、アルミプレートの輻射冷却を利用し、下部エリアを集中的に冷やす仕組みがあります。野菜を低温度・高湿度で「眠らせて」長期保存させる方向です。
これは、恐らくサイズ的な問題からでしょうが、下位機にはない工夫です。
チルドルームは、冷蔵室の下部にあります。
こちらは、W間接冷却チルドという名前です。
上部と下部に、アルミ素材を置き、輻射冷却を強化することで、開けしめの際などの温度変化を抑え、食材を長持ちさせようという発想です。
温度は、こちらも2段階で選べます。
電気代は、LEDがかなり多いですが、下位機種と同じ水準です。
清潔性の面では、冷蔵室について、マイクロオゾン脱臭に対応します。
先ほどの機種でも説明しましたが、脱臭力は期待値が高いのですが、濃度が上がる場合、オゾン特有のニオイはあります。
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以上、アクアの TX AQR-TXA50Pの紹介でした。
設置幅が特殊なのですが、それゆえに「これならピッタリ」という台所はあるようです。
機能面は、下位機種とそう変わりませんが、野菜室とチルド室の部分では本機の方がすこしグレードは上になります。
一方、4ドア機という部分もありますが、近年他社が積極的な「ホームネットワーク(急速冷凍」」の部分は、上位機としてやや弱さがあるかなと思います。
【2024年2月発売】
【420L】〈幅70cmサイズ〉
95・AQUA AQR-TZA42P-DS
¥149,800 楽天市場 (6/9執筆時)
【512L】〈幅83cmサイズ〉
95・AQUA AQR-TZA51P-DS
¥182,800 楽天市場 (6/9執筆時)
定格内容積:420L
冷蔵室:274L〈203L〉
冷凍室:146L〈91L〉
野菜室:
製氷室:内蔵
カメラ撮影:
年間電気代:8,370円(270kWh)
AQR-TZA42Pもアクアの高級冷蔵庫です。
フレンチドアタイプで、やや幅広なプレミアム冷蔵庫といえます。
定格内容積は、2サイズで、420Lと512Lです。
本機の場合、幅広の代わりに、奥行が63.5cmと短い利点があります。
やはり、特殊な構造のご家庭に対応力があるでしょう。
冷蔵室は 、フレンチドア(観音開き)です。
ただ、ドア側の収納ケースの配置はユニークで、大量に食品が入りそうです。
一方、メインルーム自体に鮮度に関わる独自の工夫はないです。
ただ、収納量は、420Lモデルで後述する野菜室の面積込みで、274L〈203L〉です。
とくに、メインルームは、少し少なめと言えます。
冷凍庫は、ユーロ仕様で、かなり大きいです。
収納力は、420Lモデルでも146L(自動製氷込み)なので、同社のスリム機より多いです。
本機も「おいシールド冷凍」には対応します。
ケースは、キャスター付きで引き出しやすいです。
最上段は、クイック冷凍コーナーです。
本機もアルミトレイ(フリージングトレイ)を使ったものですが、下位機と違い、(ボタンを押さず)置くだけで自動的にクイック冷凍に移行する仕組みが取り入れられます(自動クイック冷凍)。
センサーを利用するものでしょう。
野菜室は、一方、冷蔵庫の通常チルドルームがある位置の下部に内蔵される形式です。
サイズは、冷蔵庫の容量のうち25Lです。
本機も、下位機種同様に、ツインLED野菜ルームとして、先述の鮮度保持用のLEDライトを装備します。
一方、野菜室の相対的小ささについては、冷蔵室用下段用に合計6L(512L機は8L)のフレッシュ野菜ケースをつける策がとられます。
フィルタで調湿する仕組みがありますが、やはり、これと合わせても野菜室は小さいので、生活スタイルによって、合う、合わないは結構あるでしょう。
なお、ドアポケット部分に野菜を縦置きできる野菜スタンドがありますが、これは「野菜室」ではないでしょう。
チルドルームは、野菜室の横に小型のものがあります(10L)。
ただ、チーズやハムなどを入れる感じのストッカーで、他モデルのような工夫はないです。
電気代は、特別な節電機能は見られません。
清潔性の面では、冷蔵室について、こちらも、マイクロオゾン脱臭に対応します。
ネットワーク機能は、本機も未装備です。
カメラも、ありません。
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以上、アクアのAQR-TZA42Pの紹介でした。
基本的に冷凍庫が広い製品が欲しい方に向く機種です。また、キッチンによっては、奥行が縮められる部分で、空間が広く使える場合もありそうです。
野菜室の工夫も見どころです。
一方、野菜室と冷蔵室とが兼用であり、それらの部分の収納量は必ずしも多くはない点が注意点です。
オゾン脱臭の採用は賛否がありそうですが、実際使う場合、密閉性の強い冷蔵庫ならば、(おそらく)「キムコ不要」にできるでしょう。
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【2024年2月発売】(下位機種)
【420L】〈幅70cmサイズ〉
96・AQUA AQR-TZ42P-S
96・AQUA AQR-TZ42P-T
¥154,800 楽天市場 (6/9執筆時)
【512L】〈幅83cmサイズ〉
96・AQUA AQR-TZ51P-S
96・AQUA AQR-TZ51P-T
¥243,109 楽天市場 (6/9執筆時)
定格内容積:420L
冷蔵室:274L〈202L〉
冷凍室:146L〈91L〉
野菜室:
製氷室:内蔵
カメラ撮影:
年間電気代:8,463円(273kWh)
なお、本機の下位機種となるのが以上のモデルです。
形状は同様ですが、先述のオゾン脱臭が不採用です。
また、野菜のフレッシュケースは本機も付属ですが、冷蔵室ドア部分に野菜を縦置きできる野菜スタンドがないです。
旧機種の場合は、さらに、野菜室の鮮度保持LED機能も不採用です。
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結論的にいえば、機能面の面白みが欠けているため、設置性と冷凍庫の広さの部分以外の個性はなくなっています。
ただ、省略される機能は、必ずしも「マスト」とは言えない部分はありますし、こちらで良いかな、と思われる方は多いでしょう。
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【420L】〈幅70cmサイズ〉
【2024年10月発売】
97・AQUA AQR-SBS48R-DS
¥147,800 楽天市場 (6/9執筆時)
定格内容積:475L
冷蔵室:283L〈208L〉
冷凍室:192L〈144L〉
野菜室:
製氷室:内蔵
カメラ撮影:
年間電気代:9,000円(300kWh)
一方、さらに、ニッチな機種となるのが、AQR-SBS48Pです。
ユーロ開きで、冷蔵室+野菜室と、冷凍室が、縦割りで2分割されています。
下段の野菜室は「旬鮮野菜ルーム」として、調湿のためHCS-Vフィルターを装備する工夫があります。LEDライトの工夫はないですが、2段構成です。
冷凍室は、超大容量です。
総計6段あり、上段はフタ側も収納できます。アイスノンなども入るようです。
下段は、ポケット仕様です。
製氷は、自動製氷ではないのが注意点です。
30個つくれる広めの製氷皿と、180個収納できるケースが付きます。
そのほか、冷蔵庫、冷凍庫双方に、急速冷蔵(冷凍)機能がありますが、各庫内全体が冷えてしまうので、使い勝手はイマイチです。
除臭の部分では、DEO Freshフィルターが装備です。冷気の除臭のためです。
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結論的にいえば、超個性的で、ユニークな製品に思えます。
広い冷凍室が必要な方には向くでしょうが、開閉時全体が開く点で、省エネではないですし、4ドア構成にした方が、よいようには思えました。
次回に続く
最新冷蔵庫のおすすめは結論的にこれ!
というわけで、今日は、各社のプレミアム冷蔵庫の比較の4回目記事でした。
しかし、記事は、まだまだ「続き」ます。
5・プレミアム冷蔵庫の比較 (5)
=最終的なおすすめの提案【結論】
電気代の安さ ★★★★★
冷蔵室の工夫 ★★★★★
チルド機能 ★★★★★
野菜室の工夫 ★★★★★
冷凍の工夫 ★★★★★
総合評価 ★★★★★
続く、最終回の記事(こちら)は、結論編です。
いつものように、価格別・目的別に、Atlasのおすすめ機種!を提案していきます。
引き続きよろしくお願いします。
5回目記事は→こちら