1回目記事からの続きです→こちら
2-1・スタドラーフォームのタワーファン
2回目記事では、スイスのStadlerFormのタワーファンの紹介からです。
日本には、アントレックスが輸入します。ブランドだと、バイタミックスなどを取り扱う輸入商社です。
1・タワーファンの比較(1)
1-1:選び方の基本の説明【導入】
1-2:山善〈日本〉
1-3:アイリスオーヤマ〈日本〉
1-4:コイズミ〈日本〉
1-5:ダイソン 〈英国〉
2・タワーファンの比較(2)
2-1:StadlerForm(スイス)
2-2:パナソニック 〈日本〉
2-2:シロカ 〈日本〉
2-3:他の企業
2-3:最終的なおすすめの提案【結論】
今回も1回目記事の冒頭(こちら) で書いた「選び方の基本」に沿いながら、各機を説明します。
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なお、以下では、Atlasが良いと思う部分を赤字、イマイチに感じる部分を青字で書いていきます。
【2018年発売】
32・Stadler Form Peter ブラック 2326
33・Stadler Form Peter ホワイト 2325
¥26,400 楽天市場 (7/12執筆時)
モーター:ACモーター
風速: 6.7 m/s
風量:
風量設定:3段階
スイング角度:70度
センサー:温度
消費電力:55W
サイズ:直径240×高さ1100mm
Stadler Form Peterは、スイスのスタドラーフォームがだすタワーファンです。
その見かけで、販売店で目に付くことが多い製品です。
サイズは、直径249×高さ1000mmです。
背丈の部分では存在感はあります。
モーターは、ACモーターです。
風速は、 6.7 m/sです。
JISの測定基準でないのですが、実機を見る限り、かなり強風です。
スイングは、70度です(送風範囲160度)。
かなり広めに動き、空気を循環させます。
操作系は上部で、そちらで設定する形です。
風量調整は、3段階です。
ACモーターだとこのような数字です。
リズム風(ナチュラルブリーズモード)も出せます。
リモコンは付属します。
タイマーは、切タイマーのみ搭載です(1-7 時間)。
静音性は、33-52dBです。
ACモーター機の標準ほどです。
本機ほどの風力を得られるAC機だとこんなものでしょう。
強風だとかなり音がしていました。
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以上、Stadler Form Peterの紹介でした。
ハイブリッド型を除くと、外観のデザイン性が良く、しっかりした作りの製品が減っているので、わりと貴重な製品に思えます。
性能面では、特段強調する部分はないといえるACモーター機ですが、インテリア部分での付加価値はあるでしょう。
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【2024年発売】
34・StadlerForm Peter DC SF-PETERDC-BK
35・StadlerForm Peter DC SF-PETERDC-LE
36・StadlerForm Peter DC SF-PETERDC-WH
¥26,400 楽天市場 (7/12執筆時)
モーター:DCモーター
風速:
風量:
風量設定:6段階
スイング角度:70度
センサー:温度
消費電力:30W
サイズ:直径240×高さ1100mm
なお、2024年にDCモーターにモーター種を替えたStadlerForm Peter DCが追加されました。
サイズは、直径240×高さ1100mmです。
旧機と同じです。直径は台座を除けば13.5cmなので見かけはスリムです。
消費電力が、30Wに抑えられたほか、風量設定が6段階になっています。
DCモーターのメリット性をこれら2点で活かせています。
静音性表記は、一方、33-52dBのままです。
風速は、現状で非開示ですが、DCモーター機の採用で上げているような表現はないです。
とはいえ、元々パワフルだったので問題ないですし、減じていることもないでしょう。
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結論的にいえば、おそらく、低風速方向に調整力が出たことが見どころでしょう。
電気代は、タワーファンは元々さほどかかりませんので。
やはり、インテリア性と作りの堅牢性に注目する場合は、選択肢になるでしょう。
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【2021年発売】
37・StadlerForm Peter little 9857
¥8,800 楽天市場 (7/12執筆時)
モーター:DCモーター
風速: 6.6 m/s
風量:
風量設定:3段階
スイング角度:60度
センサー:温度
消費電力:9W
サイズ:直径117×高さ361mm
一方、小型ファンとしてStadlerForm Peter littleの展開もあります。
サイズは、直径117×高さ361mmdですので、かなり小型です
風速は、上位機と同じ水準ですが、上下にファンが短いので当然巻き込み風量は、少なく、風の拡散性はあまりないです。
スイング角度は、60°(送風範囲として150度)です。
リモコンは未付属です。
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結論的にいえば、小型のデスクトップ用です。
ただ、ミニ扇風機より、スタイリッシュに置けるので、その部分で選択肢にできそうです。
2-2・パナソニックのタワーファン
続いて、パナソニックのタワーファンです。
パナソニックもハイブリッド型ですが、ファンの部分は他社と比べると少し特殊と言えます。
【2023年発売】
38・Panasonic DS-FWX1201-W
39・Panasonic DS-FWX1201-C
¥37,620 Amazon.co.jp (1/2執筆時)
モーター:DCモーター
風速:
風量:
風量設定:9段階
スイング角度:80°
センサー:人感センサー
消費電力:18W
サイズ:直径160×高さ545mm
Hot&Cool DS-FWX1201は、パナソニックの販売するタワーファンです。
こちらは、コイズミ機と同じで、暖房機能が付属する製品です。
サイズは、幅54.5×直径16cmです。
コイズミ機とはコンセプトがことなり、ひざ下のあたため(送風)を強調するる製品です。
風量・風速は、情報がないです。
ただ、強力ではないです。
あくまで、2m以内が適切な使用距離で、そこで優しい「心地よい風」が欲しい方向けです。
気流は独特です。
左右のスリット両側から出る風を前面でぶつることで、前方向に拡がっていく風を作り出す仕組みです(左図)。
コアンダ効果を利用するもので、自然風のように継ぎ目のない風を作るための工夫であり「心地よく包み込むような風質」です。
言い方は難しいですが、お風呂上がりや帰宅直後ではなく、外お昼寝をしているときの「そよ風」てきな風質です。
左右の風量差で(モーター首振りなしで)風向の変更やスイングが可能です(右図)。
風量調整は、9段階です。
スイング角度は、最大80度です。
パナソニックの場合、風向きも20度ごと方向をかえられます。
暖房は、最大1170Wです。
温風は、5段階で調整できます。
コイズミ機とだいたい同じ出力です。
適用畳数は、暖房として、木造5畳、コンクリート8畳とされます。
ただ、気流が独特ですし、あくまで「ピンポイント暖房」であると考えてください。
なお、暖房スペックの詳しい読み方は【セラミックファンヒーターの比較】記事の方でより詳しく書きました。
コイズミ同様、人感センサーを装備し、不在時節電できる仕様です。
センサーの検知範囲は、左右90度・上下は、足もとのみ、70cmで検知です。
前方は2mまでとなります。上方向の検知は削られます。どちらかと言うと、個人用なので、顔(の温度)を見れるように感度を良くするより、(温度の上がったカーテンのゆれほかで)不在時に誤動作しにくくしているのかと思います。
マイナスイオン発生機能は、同社のナノイーX(4.6兆)の発生機能がつきます。
発生量10倍の同社の中級仕様です。
風の当たる範囲に限られますが、衣類の不着臭の除去、洗濯物のニオイ防止などに効果があります。
ただ、風向・風質の関係から言ってそういった用途のため付属させているわけではないでしょう。
マイナスイオンを伴う心地よい「そよ風〜中速風」を出せるという「癒やし系」として評価してください。
タイマーは、1-3時間の切タイマー、6-8時間の入タイマーを装備します。
なお、本機は、リモコンも装備していて、電源・風量・風向・切タイマーについては、本体上部の操作パネルを使わず操作可能です。
静音性は、ただ、課題です。
涼や暖を得ようとしてパワーを上げると、耳に付きやすい稼働音がします。
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以上、パナソニックのHot&Cool DS-FWX1201の紹介でした。
足もと方向優先の気流です。暖房器具としては、既に部屋が適温になっている状況でのピンポイント暖房、送風機としても、汗をかかないような温度で、心地よい風に当たりたい場合の「うちわ風」と考えれば適当です。
パワーを上げれば、それぞれの用途を最低減は果たせますが、構造的に(昔のダイソンと同じで)静音性に課題がでます。使い方は選ぶといえます。個人的には「空調家電」というより「癒やし系家電」のが表現として適当かと思います。
2-3・シロカのタワーファン
続いて、日本のシロカのタワーファンです。
比較的新しい会社ですが、家電ラインナップも多く、とくに調理家電は、デンキヤでも同社の製品を最近多く見かけます。
【2025年発売】
40・シロカ 大風量タワーファン ビューンタワー SF-T251
¥24,800 楽天市場 (7/12執筆時)
センサー:人感センサー
消費電力:44W
【2024年発売】
41・シロカ 大風量タワーファン ビューンタワー SF-T151(W)
41・シロカ 大風量タワーファン ビューンタワー SF-T151(HD)
¥17,380 Amazon.co.jp (7/12執筆時)
センサー:
消費電力:43W
モーター:ACモーター
風速:
風量:
風量設定:7段階
スイング角度:330° 120° 75°
サイズ:直径28.5×高さ91mm
大風量タワーファン ビューンタワー SF-T251 は、日本のシロカの販売するタワーファンです。
SF-T151は、先行発売されていた製品で現在だと下位機です。
後述する人感センサーと、コードレス運転が未付属になるのが相違点です。
あとは、変わりませんので、同時にみていきます。
サイズは、縦横28.5センチ、高さ91cmです。
タワーファンとしてはかなり大きいです。
広めのリビングで、遠目から使うような製品です。
モーターは、ACモーターです。
先述のように、タワーファンの場合、静音性や消費電力の部分で、DCモーターに負ける一方で、パワーをあげやすい利点があります。
消費電力は、したがって43Wと多めです。
西日本(60Hz)だと、さらに50Wとなります。
スイング角度は、一方、工夫があります。
こちらは、330° 120° 75°と調整が可能です。
とくに、ほぼ全体に向けて首が振れるのは、ダイソンを除けばないので、本機の個性です。
ただ、(ダイソンに比べて)機構上、風の拡がる範囲は狭いので、330度回すと、涼しくない時間は長めには思います。
風量は、一方、JIS基準での風速データは非開示です。
しかし、ターボモード時に約20メートルという自主基準測定の情報は強力です。風量自体は、同じモードがあるコイズミより強力といえます。
一方、幅のない直進風である上で、風速が普通のリビング用としては強力過ぎると言えます。
つまり、20Mの風は、完全にサーキュレーター用途(=エアコン風のかくはん用)と考えてください。ただ、その目的に向いている風質といえるかは、微妙です。
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結論的にいえば、サーキュレーター的につかうならば、【サーキュレーターの比較記事】で書いたような専用製品のが良いでしょう。20Mの強風はなくて良かった機能だと感じます。
風量調整は、ACモーター採用機にしては細かい7段階です。
ただ、DCモーターに比べて、繊細な調整はできないタイプです。
(風に当たるのには適さない)ターボを除けば、強風・中風から微風までの表現力は課題があるでしょう。
風質は、解説だと、「本体背面の吸気口から空気を取り込み、本体前面から送風する構造」が特色と解説され、ふわビューンUZUと名付けています。
ただ、後方から吸気して前面から送風するのは、一般的にどのメーカーでも同じです。どこが独自の工夫(風質)なのかは、つっこんだ解説がないので分かりません。
静音性は、数字としては不明です。
「ACモーター採用機は一般的に、風力が強くできる変わりに「うるさい」です。ミネベアミツミのモーターとしますが、騒音値は出しません。
少なくとも、最大風速(ターボ)はかなりうるさいです。
センサーは、上位機のみ人感センサーが搭載です。
感知範囲は、正面60度で、上下50度、前方3Mほどです。
パナソニックほかの製品にも、節電機能として人感センサー搭載機がありました。
同社の場合、センサーが「顔認識」をなし、人の方に風を向けるという機能性です。
つまり「カメラセンサー」型の検知なので、日中限定で、逆光に弱い部分、あるいは、AIがポスターなどの顔を誤認する場合もありますが、試みとして「面白い」です。
同社の(普通の)扇風機で先行していた技術になります。
一方、人数にあわせて、風を「ひとりじめ」「やまわけ」機能があります。
「ひとりじめ」の場合、最初に見つけた顔を追尾して首振りをしてくれます。
カメラの追尾AFのようなものですので、一旦、認識範囲を外れると無効になりますし、多人数の顔の区別ができるわけでもないです。
「やまわけ」は、複数の人がいる範囲に首振り角度をあわせます。
そのほか、カメラに向かってハンドサインで、電源などを操作することも可能です。
リモコンは、付属です。
止めたい角度でリモコンが止められることを売りにします。
ただ、それならば、例えば、45度ずつ角度指定できるボタンがあった方が、実用上便利でしょう。
一方、本体の操作部は、上部であり、操作はしやすいです。
モニター部分が若干「海外仕様」でデザイン性がイマイチです。
ここはあえて言えばという話です。
タイマーは、1-6時間の切タイマーを搭載です。
そのほか、30分ごと1段階ずつ風量を下げるお休みモードがあります。その際に、LEDの照度と操作音がしなくなるのは、わりと気が利いています。
あとは、リズム風が表現できます。
清潔性は、わりとポイントです。
分解して、ファンが洗えるというのは、最近の小型空調家電では「ブーム」です。
例えば、続いて見るツインバードも同じ機能性をもつ製品を出しています。
電源は、コンセントです。
ただ、上位機はバッテリー内蔵です。
最大風量で1.5時間、最低風量で28時間の保ちです。
あればあったで、便利に思います。
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以上、シロカ SF-T251などの紹介でした。
独自ではないにせよ、ファンが洗える部分は良い工夫だと思います。
一方、上位機の「人感センサー」の工夫も割と良いように思います。ただ、(普通形状の)扇風機に比べて、ファン型の場合送風範囲が限られるため、センサーがロスして、風から「外れる」場合は多いように思います。
個人的に追尾型センサー搭載の家電は持っていますが、正確に動いてくれなかった場合、会が重なると、結構「いらつく」場合もあります。
こうした部分で、便利なはずの家電で却って「ストレス」に感じないかは懸念材料です。
ただ、カメラセンサーの部分は「ハンドジェスチャー」を含めて面白いですし、「子供にうける」類の楽しさがあるように思います。
「面白く」感じた場合は、送風範囲が広めで、同じ「カメラ式人感センサー」を搭載する同社の扇風機型を選択肢にしても、良いようには思います。
そちらならば、そこまでストレスを感じないでしょうから。【扇風機の比較記事】のシロカ編で紹介しています。
一方、ターボモード(20Mの強風)も、本機の売りです。
本編で書いたように実用性は乏しいでしょう。
事実上サーキュレーター専用の「暴風」である上で、それ用としても、天井方向に風を効果的に巻き上げて、空気を循環させるような幅広で強い風質ではないからです。
たしかに、この風力と330度スイングとを併用するならば、サーキュレーターとして機能させられる水準とはいえます。
しかし、それだと、ファンを部屋の真ん中に置く必要があるため、風でものが飛び散りやすく、また、風や回す際のモーター稼働音も気になると言えます。
【扇風機の比較記事】で書いたように、Atlasは、扇風機とサーキュレーターを「ハイブリッド化」した家電は、否定的な意見を持っています。それ以上に、サーキュレーターとタワーファンのハイブリッド化は向かないと今回思いました。
強風部分を優先して設計することで、通常利用時の風質や静音性などに影響を与えるマイナス面がとても大きいからです。この部分で、積極的にはオススメしにくい製品です。
2-4・他社のタワーファン
最後に、ここまで見た以外の他社製品をまとめてみていきます。
【2011年発売】
42・テクノス TF-910R
¥7,980 Amazon.co.jp (7/12執筆時)
モーター:ACモーター
風速:
風量:
風量設定:3段階
スイング角度:90度
センサー:温度
消費電力:45W/51W
サイズ:直径300×高さ900mm
TF-910Rは、テクノスの販売する製品です。
タワーファンにおけるロングセラー機の1つです。
サイズは、直径300×高さ900mmです。
操作パネル形状の関係で、若干背が高いタイプですが、送風口の位置は普通です。
モーターは、ACモーターです。
風量・風速は、情報非開示です。
ただ、風速は、各社のACモーター機の水準はあり、強風を感じます。
風量は、イマイチで、風の拡散性あまりないです。
ただ、これは、タワーファンだとどれもそう感じます。
スイングは、90度です。
他社の格安機より広めで、風の拡散性の狭さを補うものでしょう。
風量調整は、3段階です。
ACモーターに由来する弱みです。
センサーは、室温センサーが搭載です。
ただし、温度計であり、室温に連動した運転には非対応です。
リモコンは付属しますが、タイマーは、切タイマーのみ搭載です。
静音性は、イマイチです。
ACモーター機だけでみてもうるさいです。
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以上、テクノスのTF-910Rの紹介でした。
さほど特徴的な部分はないですので、値段で選ぶ機種でしょう。
ただ、設計年度の関係で、外観がの見映えの部分と、風量に対して、消費電力が高めのがネックです。新型への更新が必要な時期でしょう。
【2023年発売】EF-D913W後継機
43・ツインバード EF-D914B
¥11,980 Amazon.co.jp (7/12執筆時)
モーター:ACモーター
風速:3.83m/s
風量: 13㎥/m
風量設定:3段階
スイング角度:70度
センサー:温度
消費電力:26/31W
サイズ:直径280×高さ890mm
EF-D914Bは、ツインバードが販売するタワーファンです。
一芸のある家電が得意な日本の中堅家電メーカーの出す製品です。
本機の場合「ファンを外してまるごと水洗い」できる部分が個性です。
ロックつまみをつまむだけで外せるので、あとは、中性洗剤とブラシで丸洗いできます。家庭用というより、調理場あるいは、埃っぽい場所に良いかと思います。
サイズは、直径280×高さ1100mmです。
本体はやや幅広で、平べったい感じで独特です。
風速は、3.83m/sで、風量は、13㎥/mです。
風の拡散性はどの機種もイマイチですが、洗える構造としたことで、風速(風の到達距離)に若干影響しているかもしれません。
ただ、写真のほどの距離で利用するならば全く問題ないです。
スイング角度も、70度幅で調整可能です。
上下のルーパーは、別に動かせます。
静音性は、スペック非開示です。
ACモーター機なので、強調はできないでしょう。
センサーは、温度センサー内蔵です。
ツインバードの場合、センサー連動運転はできますが、温度設定はできず固定です。
設定温度幅をみても、どちらかと言えば「業務用」な空間を想定しているかもしれません。
そのほかタイマーは搭載し、リモコンも付属です。
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以上、ツインバードのEF-D914Bの紹介でした。
油っぽくなりがちなキッチンなどでは、洗える部分は魅力でしょう。
個人経営の食堂などで、この部分に配慮したい場合は、候補になりそうです。
今回の結論
タワーファンのおすすめは結論的にこの機種!
というわけで、今日は、タワーファン(羽根なし扇風機)を紹介しました。
最後にいつものように、Atlasのおすすめ機種!を提案しておきます。
第1に、年中「出しっぱなし」にして使う、リビング用のメイン機としておすすめなのは、
【2021年発売】
28・Dyson Purifier Cool TP07
¥38,770 楽天市場 (7/12執筆時)
【2018年発売】
29・Dyson Pure Cool DP04
¥24,800 楽天市場 (7/12執筆時)
モーター:DCモーター
風速: 2.26m/s
風量:15.6㎥/分
風量設定:10段階
スイング角度:350度
センサー:ニオイ・ホコリ
消費電力:40W
サイズA:幅352×奥行223×高さ691mm
サイズB:直径223×高さ1054mm
風の強さ ★★★★★
風の拡散性 ★★★★☆
首振り機能 ★★★★★★
静音性の良さ ★★★★★
省エネ性 ★★★★★
デザイン性 ★★★★★★
総合評価 ★★★★★★
ダイゾンのPure Cool でしょう。
リビングならば、TP07でしょう。
値段は最大のネックですが、値段に見合った満足度は得られると言える製品です。
風量は、リビング用としては十分な水準です。
タワーファンの範疇では、巻き込み風量が多い機種は他にあります。
しかし、「コアンダ効果」を利用する本機の風質は、ムラのない直進風ですし、風当たりの心地よさは、他者を圧倒します。
その上で、首振り機能が充実します。
350度の回転に対応するほか、45°・90°・180°と段階的に設定もできます。
首振りは、格安のタワーファンだと、振動や稼働音が気になりますが、ダイソンの設計はしっかりしており、問題ないです。
静音性も、昔より運転音もだいぶ静かになりました。
初代はここが不評でしたが、ヘルムホルツ式空洞の工夫を経た後の機種は、格段に改善しています。
存在感はある製品ですが、デザイン性は良いです。
「リビングの顔」として活躍してくれると思います。
なお、ダイソンは、これ以外にも、空浄機・加湿機・ヒーターとしての機能が付いたスリム形状の空調家電が20機種以上あります。
【ダイソンの空調家電の比較記事記事】で、別記事として、詳しく紹介しています。
第2に、オールシーズン用で暖房対応できる製品としておすすめなのは、
【2024年発売】
【上位機】
24・コイズミ KHF-12243/H
¥23,397 Amazon.co.jp (7/12執筆時)
モーター:DCモーター
風速:
風量:
風量設定:16段階+ Turbo
スイング角度:180° 90° 45°
センサー:人感センサー
消費電力:35W
サイズ:直径320×高さ800mm
風の強さ ★★★★☆
風の拡散性 ★★★★☆
首振り機能 ★★★★★★
静音性の良さ ★★★★☆
省エネ性 ★★★☆☆
デザイン性 ★★★★★
総合評価 ★★★★★
コイズミのKHF-12333/Cが候補です。
暖房は、1200Wなので、補助暖房クラスです。
しかし、ピンポイントの暖房としては、必要十分の性能があります。
なお、【ダイソンの空調家電の比較記事記事】で書いたように、ダイソン機も暖房対応はあります。しかし、本体価格の差が大きいです。
割と安めで狙う場合、本機が良いかと思います。
デザイン性も、上位機は特に、しっかりしています。
年中出しっぱなしの使い方になるでしょうが、どこにでも置けそうです。
風量も、リビングのソファ周りで、少し離して1〜2人で利用するには適切な風量です。
首振り角度は、本機の場合、珍しく、スイング範囲が調整可能です。
季節で送風して欲しい範囲が変わりがちなキッチンでの、オールシーズン用には、この仕様は良いようにみえます。
人感センサー搭載で、自動で運転制御される部分も、出入りの多いだろうキッチンだと省エネで良いでしょう。
第4に、リビング用として、パワー面を重視して、強力なタワーファンを選びたい場合は、
【2018年発売】(2022年追加)
【上位機】
15・アイリスオーヤマ TWF-C82T
16・アイリスオーヤマ KTF-C83T
¥11,891 Amazon.co.jp (7/12執筆時)
17・アイリスオーヤマ KTF-C84T-S
¥9,980 楽天市場 (7/12執筆時)
モーター:ACモーター
風速:(3.6m/s)
風量:
風量設定:3段階
スイング角度:45度
センサー:
消費電力:42W/50W
サイズ:直径260×高さ793mm
風の強さ ★★★★★
風の拡散性 ★★★★☆
首振り機能 ★★★☆☆
静音性の良さ ★★☆☆☆
省エネ性 ★★★☆☆
デザイン性 ★★★☆☆
総合評価 ★★★★☆
いくつか選択肢があります。
第1に、広めのリビングで、かなり遠くから部屋全体に向けて使いたい場合は、アイリスオーヤマのWF-C82Tが良いでしょう。
扇風機並みの到達距離を得られるものは、ダイソン機を除けば、現行機では本機ほどです。
風の拡散性は、タワーファンはどれもイマイチです。
しかし、やや狭めに設定された首振りと、柔軟性の良いルーパーで、これは解決可能です
比較的広めの部屋で、部屋の隅に置く場合、本機が良さそうです。
モーターは、ACモーターなので、静音性は期待できません。
ただ、DCモーター機ではこの水準に飛ぶ機種は(ダイソン機を除くと)ないですし、端に置くならば、距離的な部分で気になりにくいかとも思います。
風の調整は、ただし、3段階です。
「選び方の基本」で書いたように、買ってみて強力過ぎる場合、2段階しか選べないのは、注意点です。
スイング角度も、45度と、広い部屋の遠くからの利用を想定している角度です。
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【2024年発売】
34・StadlerForm Peter DC SF-PETERDC-BK
35・StadlerForm Peter DC SF-PETERDC-LE
36・StadlerForm Peter DC SF-PETERDC-WH
¥26,400 楽天市場 (7/12執筆時)
モーター:DCモーター
風速:
風量:
風量設定:6段階
スイング角度:70度
センサー:温度
消費電力:30W
サイズ:直径240×高さ1100mm
風の強さ ★★★★★
風の拡散性 ★★★★☆
首振り機能 ★★★☆☆
静音性の良さ ★★★☆☆
省エネ性 ★★★★☆
デザイン性 ★★★★★★
総合評価 ★★★★★
サイズは、直径240×高さ1100mmです。
かなり大きいですが、台座以外の部分は13.5cmなのでスリムです。
外観のデザイン性も、ユーロ系で、かなり目をひきます。
性能面でも、DCモーターを採用したため、風量設定が6段階になっています。
同社の製品は、もとのパワーが強い(音もする)ので、弱めて使うシーンも多そうですし、中・弱風方向の調整力が強まり、使い勝手は良くなっていると言えます。
リズム風もありますし、インテリア性や作りの堅牢性に注目する場合は、こちらは良いでしょう。
第4に、ソファーや畳や床に座って利用する際に便利な製品は、
【2024年発売】
21・アイリスオーヤマ TWF-CD83T
¥10,800 Amazon.co.jp (7/12執筆時)
モーター:DCモーター
風速:(3.6m/s)
風量:
風量設定:8段階
スイング角度:45度
センサー:
消費電力:16W
サイズ:直径245×高さ760mm
風の強さ ★★★★☆
風の拡散性 ★★★☆☆
首振り機能 ★★★★☆
静音性の良さ ★★★★☆
省エネ性 ★★★★☆
デザイン性 ★★★★☆
総合評価 ★★★★☆
アイリスオーヤマのTWF-CD83Tでしょう。
出力調整が細かくできるDCモーターの利点を活かして、本機は、低風量部分の調整力が細かいです。
DCモーターの利点で、出力弱めの際の静音性も高いですので、この部分で評価できます。
静音性も、DCモーター機の強い部分です。
例外もありますが、本機は、あまり強風で使うような機種ではないので、問題ないです。
サイズは、縦横24.5センチ、高さ76cmです。
ファンの位置からして、低い場所への送風は得意です。
その上で、モードが充実します。
室温連動で運転強度をかえられる「おまかせモード」は、留守中のペット用には便利そうです。
運転強度を徐々に弱めるおやすみモードは寝室に、風による冷えすぎを防止できるリズム風も、介護の場面や子供部屋などによさそうです。
スイング角度も、65度とさほど広くないスペースに最適化されています。
強風(到達距離)自慢の機種ではないですが、ここまで書いたような用途には便利でしょう。
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【2022年発売】
22・アイリスオーヤマ KTF-C62T-S
¥5,980 Amazon.co.jp (7/12執筆時)
モーター:ACモーター
風速:(3.5m/s)
風量:
風量設定:3段階
スイング角度:45度
センサー:
消費電力:36W (50Hz)
サイズ:直径260×高さ55mm
風の強さ ★★★★★
風の拡散性 ★★★☆☆
首振り機能 ★★★☆☆
静音性の良さ ★★☆☆☆
省エネ性 ★★★★☆
デザイン性 ★★★☆☆
総合評価 ★★★☆☆
一方、背が低い製品でも、風量が必要な場合は、同社のACモーター機がおすすめです。
風速面で、小型機でここまで必要なシーンは限られるとは思います。部屋の換気や、湿気を抜きたい場合などは、良いシーンもあるかもしれません。
ただし、ACモーター機で、いざ買ってみて思ったより風量が強すぎた場合、風が3種類しか選べない部分は注意点です。
第5に、カラッとした気候の地域で、手軽に涼を得たい場合は、
【2025年発売】FCR-BWG403(W)後継機
10・山善 冷風扇 FCR-BWG404(W)
¥18,800 楽天市場 (7/12執筆時)
【2022年発売】
11・山善 冷風扇 FCR-BWG402(W)
¥19,990 Amazon.co.jp (7/12執筆時)
モーター:ACモーター
風速:
風量:
風量設定:5段階
スイング角度:50度
センサー:温度
消費電力:35W (50Hz)
サイズ:直径335×高さ1030mm
風の強さ ★★★☆☆
風の拡散性 ★★★☆☆
首振り機能 ★★★☆☆
静音性の良さ ★★☆☆☆
省エネ性 ★★★★★★
デザイン性 ★★★☆☆
総合評価 ★★★★☆
山善のスポットクーラーでしょう。
旧機種も性能は変わらないため、値段が安いようならば、選択肢にして良いです。
水を自然気化させることで、体感温度を1-2度前後下げる効果がありますので。
本編で書いたように、不快指数マックスで多湿な酷暑には効果を発揮しません。また、部屋全体ではなく、本体周辺を「冷やす」だけで、効果範囲は狭いことも注意点です。ただ、冷風扇が合う気候は、少ないながら日本ではあるでしょう。
また、どこかしらの保冷剤で、水の冷たさをブーストして使えば、より涼感が得られるでしょう。
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【2025年発売】
12・山善 冷風扇 FCR-J402(WH)
¥13,900 Amazon.co.jp (7/12執筆時)
モーター:ACモーター
風速:
風量:
風量設定:3段階
スイング角度:左右対応
センサー:
消費電力:33W (60Hz 36W)
サイズ:直径226×高さ745mm
なお、足もと近くを冷やしたいという場合は、背の低めのこちらで良いかと思います。
第5に、油やホコリの多い場所で利用する場合におすすめなのは、
【2023年発売】EF-D913W後継機
43・ツインバード EF-D914B
¥11,980 Amazon.co.jp (7/12執筆時)
モーター:ACモーター
風速:3.83m/s
風量: 13㎥/m
風量設定:3段階
スイング角度:70度
センサー:温度
消費電力:26/31W
サイズ:直径280×高さ890mm
風の強さ ★★★★☆
風の拡散性 ★★★☆☆
首振り機能 ★★★☆☆
静音性の良さ ★★☆☆☆
省エネ性 ★★★☆☆
デザイン性 ★★★☆☆
総合評価 ★★★★☆
ツインバードのEF-D914Bでしょう。
風速・風量も並ですが、一点のみ「ファンを外してまるごと水洗い」というのは目立つ要素です。
ファンが汚れると機能性が落ちますし、特に、油系・黒カビ系の場合、吹き出し口のニオイにつながります。この部分で、簡単に外して洗える部分はかなり魅力に思います。
ここを重視するのは、わりと「あり」だと思います。
補足・このブログの関連記事の紹介
というわけで、今回は、羽根なし扇風機(タワーファン)を紹介しました。
なお、このブログ「モノマニア」には、扇風機についてほかに4つの記事があります。
1・静音DCモーター扇風機
2・ACモーターの激安扇風機
3・ダイソンのエアマルチプライアー
4・タワーファン型スリム扇風機
5・サーキュレーター
ではでは!