Top 生活家電 比較2025’【夏も強力】除湿機86機の性能とおすすめ・選び方:衣類乾燥除湿機ほか(dehumidifier-3)

2025年06月07日

比較2025’【夏も強力】除湿機86機の性能とおすすめ・選び方:衣類乾燥除湿機ほか(dehumidifier-3)

1回目記事からの続きです→こちら

3-1・冷風扇タイプの除湿機の比較

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 3回目記事は、除湿機のうち、クール機能をもつ冷風扇タイプの除湿機の紹介からです。

1・除湿機の比較 (1)
 
1-1・選び方の基本の説明【導入】
 1-2・小型除湿機(衣類乾燥・小部屋用)
  :木造10畳・鉄筋20畳以下
2・除湿機の比較 (2)
 2-1・中型除湿機(広めリビング用)
  :木造12畳・鉄筋20畳以上
3・除湿機の比較 (3)
 3-1・冷風扇タイプ  
  :木造10畳・鉄筋20畳〜
 3-2・衣類乾燥タイプ(衣類特化型)
  :木造9畳・鉄筋18畳以下
4・除湿機の比較 (4)
 4-1・除加湿空気清浄タイプ(加湿あり)
  :木造 6畳 鉄筋 13畳以上
 4-2・除湿空気清浄タイプ(加湿なし)
  :木造 6畳 鉄筋 13畳以上
5・除湿機の比較 (5)
 5-1・目的別のおすすめの提案【結論】

 今回も、1回目記事の冒頭(こちら)でみた、スペック面の選び方の基本に沿いながら各機をみていきます。

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 なお、除湿方式としては、コンプレッサー式のみのラインナップです。

3-1・冷風特化型除湿機の比較

 というわけで、冷風の送風を得意とする除湿機を紹介します。

 衣類乾燥などにも使えますが、基本的には「涼む」ことを目的に使うタイプの除湿機です。廃熱ホースのない「冷風扇」とも言えます。

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 なお、今回の記事でも、Atlasのおすすめポイントを赤字系で、イマイチと思う部分を青字で記していきます。 


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 【2025年発売】

  54・シャープ CM-T100-W
  ¥43,060 楽天市場 (6/7執筆時)    

 【2024年発売】

  54・シャープ CMS100W CM-S100-W
  ¥30,800 Amazon.co.jp (6/7執筆時)    

 【2023年発売】

  54・シャープ CM-R100-W
  ¥28,700 Amazon.co.jp (6/7執筆時)  

 【2022年発売】CM-L100後継機

  54・シャープ CM-P100-W
  ¥38,980 Amazon.co.jp (6/7執筆時)

方式:コンプレッサー式
適用畳数:木造 〜11畳 鉄筋 〜23畳
消費電力:245W/290W(250W/290W)
除湿量(1日): 9L/ 10L
静音性:40-51dB
センサー:湿温度センサー
タンク容量:約2.5L
サイズ:高さ575×幅315×奥行235mm 

 CM-R100は、シャープが「コンパクトクール(冷風機)」シリーズとして販売する除湿機です。

 過年度モデルが結構な年数のこります。ただ、基本性能は同じですので、買われる際の値段で決めてOKです。

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 除湿方式は、コンプレッサー式です。

 「選び方の基本」で書いたように、比較的電気代が安い方式です。

 仕組みは、既にみたコンプレッサー式の除湿機と同じで、冷却器と放熱器をコンプレッサで制御する方式です。

 ただ、決定的に異なる部分があります。

 除湿機は、部屋の温度を下げる効果はない代わりに、温度上昇しにくくしています。

 冷風機は、部屋の熱をとり冷やす効果がある一方、熱を後方に排気します。

 冷風機は、仕組みとして、エアコンにより近いと考えてください。

 本体に対して前面の室温は下がる一方、後方の気温はかなり上がる空調です。

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 とはいえ、前方に冷風(室温マイナス10度)送れるので、メリット性のが大きいです。動作温度も、エアコン並(38度)なので、酷暑でも効果はあります。

 とくに本機は、冷気を感じられるように、スイング式ルーパーを採用していて、「人にあてる」ことに主眼を置いています。

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 なお、冷風機能自体をオフにして除湿だけにすることも、本機は可能です。

 仕組み上、前面に出てくる風は温風と冷風に分かれますが、除湿時に近接させて直接あたるわけではないので、問題ないです。ただ、同性能の除湿機より温度は上がりやすいでしょう。

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 サイズは、高さ575×幅315×奥行235mmです。

 キッチンや洗面所にも置けます。

 キッチンなど部屋の口などに置き、廊下などに廃熱する感じに使うと良いでしょう。

 適用畳数は、東日本(50Hz)だと、木造11畳、鉄筋23畳です。

 西日本だと、少し能力は上昇し、木造13畳、鉄筋25畳です。

 除湿力は、1日で9リットルです(西日本は10L)。

 これくらい強くないと涼感を感じにくいため、結構強力です。

 消費電力は、除湿・冷風運転時とも245W(西日本は290W)す。 

 衣類乾燥も、東日本だけわずかに上がるだけです。

 コンプレッサー式はあまり電気代がかかりません。 

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 衣類乾燥は、できないわけではないです。

 ルーパーを絞って、送風することで、乾いた風で乾燥させることは可能です。

 ただ、風向的に、除湿機と比べて効率は悪いです。

 また、コンプレッサー式ですし、冬場の乾燥は苦手です。

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 静音性は、冷風・除湿運転時、最大49dB(西日本54dB)です。。

 弱運転時は、40dBですが、あまり静かとも言えない家電です。

 (エアコンと違って)コンプレッサが内蔵なので、これは仕組み的に仕方ないでしょう。

 センサーは、温湿度センサーを装備します。

 そのため、適湿に向けての自動運転は可能です。

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 マイナスイオン発生機能はプラズマクラスター7000が搭載されます。

 先ほども書きましたが、衣類の生乾き臭の防止や、衣服に直接風に当てることでの消臭・静電気除去ができます。

 水タンクの容量は、2.5Lです。

 平均的なサイズです。

 タンクはハンドル付きで、水捨ては楽です。

 清潔性は、やや課題です。

 熱交換器のカビ対策となる専用の「内部乾燥モード」はないからです。「弱運転+2時間タイマー」で代用できますが、少し不便です。

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 【1m-10m】

 タカギ 内径15mm ソフトホース
  ¥260〜 Amazon.co.jp (6/7執筆時)

 そのほか、市販の内径15cmのホースを買えば、ホースによる連続排水に対応できます。

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 以上、シャープCM-R100の紹介でした。

 前方に冷風は送れるため、「涼む」ことは可能です。

 この用途に限っていえば、本機は便利かと思います。

 一方、除湿モードもありますが、先述のように、仕組み上、除湿機の上位互換ではないです。除湿機としても「まあ」使える感じである点は、承知で選ぶべきでしょう。


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 【通常モデル】

 (2025年発売)

 55・コロナ どこでもクーラー CDM-1025(AS)
  ¥31,400 楽天市場 (6/7執筆時)

 (2024年発売)

 55・コロナ どこでもクーラー CDM-1024(AS)
  ¥31,400 楽天市場 (6/7執筆時)

 (2023年発売)

 55・コロナ どこでもクーラー CDM-1023-AS
  ¥30,270 楽天市場 (6/7執筆時)

 【家電量販店モデル】

 (2025年発売)

 56・コロナ どこでもクーラー CDM-F1025(A)
  ¥38,841 楽天市場 (6/7執筆時)

 (2024年発売)

 56・コロナ どこでもクーラー CDM-F1024-A
  ¥26,960 楽天市場 (6/7執筆時)

 (2023年発売)

 56・コロナ どこでもクーラー CDM-F1023-A
  ¥29,400 楽天市場 (6/7執筆時)

 【Amazonモデル】(クリアフィンコートなし)

 57・コロナ どこでもクーラー CDM-10A3(K)
  ¥35,000 Amazon.co.jp (6/7執筆時)

方式:コンプレッサー式
適用畳数:木造 〜11畳/鉄筋 〜23畳
消費電力:185W /200W
除湿量(1日): 9L/10L
静音性:42dB-48dB
センサー:
タンク容量:約5.8L
サイズ:高さ600×幅250×奥行386mm 

 CDM-1025は、コロナが「どこでもクーラー」として販売する除湿機です。

 複数の機種がありますが、どれも基本性能は同じです。

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 なお、Amazonモデルは、後述するクリアフィンコートがないです。また、「家電量販店モデル」のみ、実売700円ほどの抗菌・除菌シート(CD-DS2)のおまけがあります。

 ただ、単純に空気口に貼り付ける不織布に過ぎないため、別に不要なおまけだと思います。使う場合、1年ごとの交換です。

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 結論的にいえば、コートは重要なので、付属する選ぶのが良いかと思います。

 除湿方式は、本機も、コンプレッサー式です。

 また、冷風機なので前方に冷風(室温マイナス10度)を届ける機能性があります。

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 形状は、シャープ同様にスイング式ルーパーを採用ですが、ルーパーの位置から言えば、シャープと違って「座って涼む」ような使い方に良いと言えます。

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 本機は、廃熱用の布製ダクト(95cm)が同梱されます。

 後方の排気を遠くに持って行けるので、「簡易的な」クーラーとして利用できます。

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  【他サイズもあり】

  コロナ 標準ダクトパネル HDP-70M
  ¥7,425 Amazon.co.jp (6/7執筆時)

 専用のダクト用のパネル機材の販売もあります。

 モードは、こちらも、冷風ほか、除湿・衣類乾燥モードが選択できます。

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 サイズは、高さ600×幅250×奥行386mmです。

 写真の見た目ほど小さくはないので、サイズ感は寸法で確認してください。

 適用畳数は、木造11畳・鉄筋23畳です。

 西日本だと木造19畳・鉄筋25畳です。

 除湿力は、1日で9Lです(西日本10L)。

 適用畳数・除湿力はシャープと同じです。

 消費電力は、185W(西日本200W)です。

 シャープに比べると、省エネです。 

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 衣類乾燥は、対応です。

 本機は、スイング式ルーパーだと衣服に届かないので、専用のランドリールーパーが別にあります。

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 通常後方に排出する暖気を混ぜて、除湿された温風を吹き付ける構造です。

 これにより、乾燥時間は短くできます。

 日本電機工業協会の基準で、洗濯物2kgで99分(西日本)ですので、このクラスの除湿機と比べても速いです。

 ただ、コンプレッサー式で、このデータも室温20度時の時間ですから、冬場の乾燥は苦手でしょう。

 静音性は、除湿運転時、最大42dBです。

 このタイプでは静かと言えます。

 センサーは、注意点です。

 本機は、温湿度センサーが未装備です。

 適湿に向けての運転ができません。

 適湿になったら、自分で調節する必要があります。

 マイナスイオン発生機能も、未付属です。

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 水タンクの容量は、満水で5.8Lです。

 日中の利用ならば、2日間は水捨て不要でしょう。

 この部分は、他機より充実します。

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 清潔性は、本機は、内部乾燥に対応します。

 熱交換器にカビ対策(クリアフィンコート)があるのも、ワンポイントです。

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 以上、コロナのCDM-1025の紹介でした。

 価格差はありますが、廃熱用の布製ダクトを装備するほか、カビ対策や、タンクサイズの部分で、ライバル機より性能が良いです。

 自動運転機能がないので「除湿」目的だとやや物足りない部分があるのと、風向的に、立ち仕事で直接風に当たりたい場合にやや不利な部分もありそうです。

 逆に、ソファなどに座って「涼む」ことを前提ならば、本機のが良いかと思います。

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 【2025年発売】

 58・コロナ どこでもクーラー CDM-1425-W
  ¥35,900 楽天市場 (6/7執筆時)

 【2024年発売】

 58・コロナ どこでもクーラー CDM-1424-W
  ¥33,489 楽天市場 (6/7執筆時)

 【2023年発売】

 58・コロナ どこでもクーラー CDM-1423-W
  ¥37,016 楽天市場 (6/7執筆時)

 【2022年発売】

 58・コロナ どこでもクーラー CDM-1422-W
  ¥38,400 楽天市場 (6/7執筆時)

方式:コンプレッサー式
適用畳数:木造 〜15畳 鉄筋 〜30畳

費電力:270W(310W)
除湿量(1日): 12L//14L
静音性:46dB-49dB
センサー:
タンク容量:約5.8L
サイズ:高さ600×幅250×奥行386mm 

 なお、同じサイズで、パワーを増したCDM-1425というモデルがあります。

 適用畳数は、木造15畳・鉄筋30畳(西日本は18畳・35畳)です。

 消費電力は、したがって相応に増えて270W(西日本310W)です。

 除湿量は、12L(西日本14L)です。

 ここまで見た普通の除湿機の中型タイプなので、除湿量もパワフルです。

 ただし、冷風機としては「室温マイナス11度」で、1度しかパワーは変わりません。

 クリアフィンコートはされています。

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 結論的にいえば、そもそも冷風機は遠くまで涼しくなる家電ではないのと、先述のように、除湿機能も、除湿機の「上位互換」ではない点で言えば、若干バランスが悪い気がします。

3-2・衣類乾燥特化型の除湿機

 続いて、除湿機のうち、衣類乾燥に主眼を置いているモデルをみていきます。

 ここまで見た全機種とも「衣類乾燥」はできますが、ここでは、その部分の機能性を前面に打ち出している部分で、ユニークな機種をみています。


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 【2023年発売】

 59・アイリスオーヤマ 除湿機 IJDC-P60-C
 59・アイリスオーヤマ 除湿機 IJDC-P60-AH
  ¥21,362 Amazon.co.jp (6/7執筆時)

 60・アイリスオーヤマ 除湿機 KIJDC-P60-W
  ¥29,530 楽天市場 (6/7執筆時)

方式:デシカント式
適用畳数:木造 〜7畳/鉄筋 〜15畳
消費電力:590W
除湿量(1日): 5.8L
静音性:32dB〜
センサー:
タンク容量:約2.5L
サイズ:高さ657×幅279×奥行247mm

  IJDC-P60は、アイリスオーヤマの除湿機です。

 同社のスタンダード機ですが、他社に比べると風量強化タイプで、主に衣類乾燥特化型と言えます。

 複数の機種がありますが、流通ルートの違いで、以下で示す性能は同じです。

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 方式は、デジカント式です。

 繰り返し書いているように、若干光熱費にがある方式ですが、冬場にパワフルに除湿できる点で、年中衣類乾燥に使えるタイプです。

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 適用畳数は、東西とも、木造6畳・鉄筋15畳です。

 小部屋ならば利用できるスペックです。

 除湿力は、東西とも1日で5.8Lです。

 定格除湿量として、他社よりもパワフルです。

 消費電力は、ただ、最大590Wです。

 1時間で、約18円です。

 パワーが強分、少し高いと言えます。

 除湿量は3段階で手動調整できますが、その際の消費電力・除湿量は非公開です。

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 衣類乾燥は、工夫があります。

 強力なファンを搭載するため、風圧で相当の乾燥が期待できるからです。

 最大90度(340cm幅)の振り幅の「左右」首振り機能もあります。

 小型機ですが、広範囲に乾燥対応します。

 洗濯機に「風乾燥モード」というのがありますが、乾いた風ならば、風だけでも洗濯物をある程度乾燥します。それを考えれば合理的な製品です。

 センサーは、未搭載です。 

 適湿が判断できないので、電気代は実際多くかかる場合があります。

 タイマーは、2・4・8時間の切タイマーのみ付属します。

 水タンクの容量は、2.5Lです。

 大きめで問題ないです

 静音性は、最小32dB(60Hz)との表示です。

 最小運転では静かですがファン式なので、衣類乾燥時は50dBを超えてくるでしょう。

 うるさいほうです。

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 以上、アイリスオーヤマの IJDC-P60の紹介でした。

 洗濯乾燥に特化して考えた場合風力の強さに特化したこの機種は、機能的に面白いです。左右の首振り機能の範囲の広さを含めて、低価格製品のなかでは「選べる」製品の1つです。

 ただし、温湿度センサーがない部分が注意です。この部分で、衣類はともかく部屋全体の除湿利用に不便であるほか、留守中の衣類乾燥は、タイマーで行うしかないので、完全に乾燥するかは、状況によるでしょう。

ーーー

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 【2019年発売】

 61・アイリスオーヤマ 除湿機 IJD-I50
 61・アイリスオーヤマ 除湿機 IJD-I50-WH
  ¥18,816 Amazon.co.jp (6/7執筆時)

 61・アイリスオーヤマ 除湿機 KIJDC-N50
  ¥29,530 楽天市場 (6/7執筆時)

 【2022年発売】(廉価版)

 62・アイリスオーヤマ 除湿機 IJDC-N50-B
  ¥21,980 Amazon.co.jp (6/7執筆時)

方式:デシカント式
適用畳数:木造 〜6畳/鉄筋 〜13畳
消費電力:590W
除湿量(1日): 5.0L
静音性:
センサー:
タンク容量:約2.5L
サイズ:高さ640×幅287×奥行234mm

 なお、旧型が残ります。

 除湿量は、5L/日です。

 同じ電力でも新機種より14%ほど能力が落ちます。

 IJDC-N50は、旧型の再販モデルになります。

 タンクのフタ形状も旧式です。

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 結論的にいえば、一定の能力差がある上で、若干値段差も詰まってきましたので、基本的には新機種かなと思います。


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 【2020年発売】

 【おまかせ運転あり】

 63・アイリスオーヤマ KIJDC-K80
  ¥27,775 Amazon.co.jp (6/7執筆時)

 【おまかせ運転なし】

 64・アイリスオーヤマ IJDC-K80
  ¥25,780 Amazon.co.jp (6/7執筆時)

 64・アイリスオーヤマ IJDC-N80-W
  ¥26,351 楽天市場 (6/7執筆時)

 【首振りなし】IJD-K80-W

 65・アイリスオーヤマ IJD-K80
  ¥25,800 Amazon.co.jp (6/7執筆時)

方式:デシカント式
適用畳数:木造 〜10畳 鉄筋 〜20畳
消費電力:720W
除湿量(1日): 8.0L
センサー:(湿度センサー)
静音性:
タンク容量:約3.5L
サイズ:高さ739×幅334×奥行285mm 

  KIJDC-K80も、アイリスオーヤマのデシカント式の除湿機です。

 複数ありますが、上に書いたように、温湿度センサー(おまかせ運転)と首振り機能の有無になります。

 「おまかせ」が付かない下位機は、本機は除湿力が高い部分で、電気代のロスが多そうです。上位機が良いでしょう。

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 サイズは、高さ739×幅334×奥行285mmです。 

 同じファン型ですが、先ほどの機種より少し縦に大きめです。

 適用畳数は、木造10畳で、鉄筋20畳です。

 東日本・西日本とも同じです。

 除湿力は、1日で8リットルです。

 小型といえる家庭向けでは優秀です。

 消費電力は、最大で720Wです。

 1時間22円ほどです。

 水準はあまり良くないので、選ぶとしたら「おまかせ」がない下位機は光熱費の部分で厳しいです。

 強弱は2段階です。

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 センサーは、上位機は、湿度センサーの搭載です。

 約55%を軸に送風と除湿を切り替えて運転ができます。

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 衣類乾燥は、1つ上の製品と同じく、ファンを活かして乾燥させタイプです。

 先述のように、この方式は合理的です。

 ただ、温湿度センサー連動で、衣類が乾いたら停止という運転はできない仕様です。

 ここがパナソニックとの差です。ファンで乾燥させるので、センサーで乾きが判断ができないからです。

 水タンクの容量は、3.5Lと十分です。

 あとの部分は、下位機とほど同じです。

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 以上、アイリスオーヤマのKIJDC-K80の紹介でした。

 冬でもパワフルな部分ほか、ファン乾燥など良い部分もある機種です。

 しかし、本機のように若干大きな機種だと、消費電力と部屋の温度の上昇など「あら」もだいぶ目立つように思います。


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 【2025年発売】

 67・コロナ CDSC-H8025X(W)
  ¥41,800 楽天市場 (6/7執筆時) 

 【2024年発売】

 68・コロナ CDSC-H8024X(W)
  ¥34,100 楽天市場 (6/7執筆時) 

 【2023年発売】

 69・コロナ CDSC-H8023X(W)
  ¥39,800 楽天市場 (6/7執筆時) 

方式:コンプレッサー式
適用畳数:木造 〜9畳 鉄筋 〜18畳
消費電力:160W/180W430W/450W
除湿量(1日): 7L/日(8L/日)
静音性:38-48dB
センサー:温湿度センサー
タンク容量:約3.6L
サイズ:高さ556×幅298×奥行310mm 

 CDSC-H8024Xは、コロナの衣類乾燥特化型の除湿機です。

 2023年に初代がでた新作で、後述するように、2つの家電の「ハイブリッド」である部分がユニークです。

 新機種になって消費電力が10%ほど良くなっています。

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 サイズは、高さ556×幅298×奥行310mm です。

 少し背が高いです。

 写真のように「分離も可能なサーキュレーター」を搭載する、ファンとのハイブリッドだからです。

 ファンを搭載の除湿器は、1回目記事でみたアイリスオーヤマが先行していました。

 しかし、外せるようにしたのは、コロナのアイデアです。

 ただし、ファンがバッテリー式というわけではないので、分離する場合、別に電源コードが必要です。

 適用畳数は、東日本だと木造9畳で、鉄筋18畳です。

 西日本(60Hz)だと木造10畳・鉄筋20畳です。

 除湿力は、1日で7L(西日本8L)です。

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 乾燥方式は、コンプレッサー式です。

 先発のアイリスオーヤマ機は、デシカント式冬場の乾燥が得意でした。

 本機は、冬の除湿が苦手なコンプレッサー式です。

 そのため、補助ヒーターを利用て温風を出す仕組みがあります。

 消費電力は、160W(西日本180W)です。

 省エネのコンプレッサー式らしい数字で、電気代も1時間約5円です。

 補助ヒーターを利用する際の消費電力は、多めの430Wです(西日本450W)。

 電気代で言えば約13円です。

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 同じ除湿力のアイリス機(デシカント式)より消費電力は低い水準です。

 分離せずに利用した場合について公開されている消費電力量(電気代)も安めなので、コンプレッサ式らしく「安あがりに乾く」と言ってよいでしょう。

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 特に、夏の除湿梅雨時期の衣類乾燥は、補助ヒーター(ほぼ)不要なので、光熱費は安めになります。

 ただし、冬場の寒い部屋で干す場合、ヒーターを利用するので、電気代や乾燥時間は余計にかかる機種です。

 その点で言えば、1回目記事でみた機種だと、パナソニックのハイブリッド式がライバルになるとも言えます。

 そちらと比べた場合、ヒーター利用時でも消費電力はやや良いと言えます。

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 分離式の利点は、風が効果的に使える点です。

 外さない状態だと少量の洗濯物を、外して単体のファンとして利用すると、より多くの衣類が効果的に乾燥できます。

 コードレスではないので、用意と片付けが面倒ですが、洗濯物の量で調整できるのはやはり良い部分です。

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 センサーは、温湿度センサー搭載です。

 衣類乾燥運転時には、乾きを検知したら本体のヒーターを弱め、赤外線通信で分離したファンを自動操作し、ファンの風を強める(スイング速度を高める)運転をします。

 これにより乾燥時間はより短く、電気代はより安くできます。

 自宅にある扇風機を除湿機併用する場合と違って、センサーで乾いたと判断すると、ファンも除湿器も止まるので、留守中に使いやすい部分もありそうです。

 自動運転機能は、センサー搭載なので対応と言えます。

 タイマーは、2・4・8時間の切タイマーのみ付属します。

 水タンクの容量は、3.5Lとこのサイズでは平均的です。

 静音性は、本体が、除湿時38dB、衣類乾燥時48dBです。

 加えて、サーキュレーター部分が最小風量で27dB、最大で48dBです。

 問題は分離して衣類乾燥に使う場合、騒音が2倍と言うことでしょう。

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 以上、コロナのCDSC-H8023Xの紹介でした。

 ファンが目立つので、同じくファン採用のアイリス機を比較対象にして考えました。

 比較すると、冬の衣類乾燥メインならば、あまりオススメできないと言えますが、冬場を除けば、光熱費は良さそうで良い機種にも思えました。

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 しかし、冷静に考えると、むしろライバルは、同じく1回目記事こちら)で見た、パナソニックのハイブリッド型の衣類乾燥機でしょう。

 おそらくコロナもそう考えており(どのを削ったのか分からないですが)2世代目から、従来より、消費電力を削り、パナソニック機を上回るように調整されました。

 ただ、その部分をふまえてもこのハイブリッドが意味があるのかは、1年経った意味でも微妙に思えます。

 連動運転するとはいえ、お持ちの扇風機などにタイマーをかけて、1-2時間洗濯物に向けけて利用するのと、おそらく電気代も乾燥時間も同じでしょう。

 ただ、利用時にファンを別に設置したり、戻したりする手間がない分、そのほうがスマートには思えます。

 その部分を含めて、最終的なオススメは記事の最後で改めて考えます。

次回に続く!
おすすめの除湿機は結論的にこの機種!

 というわけで、今回は、除湿機の比較の2回目記事でした。

 しかし、記事はまだまだ「続き」ます。

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4・除湿機の比較 (4)
 4-1・除加湿空気清浄タイプ(加湿あり)
  :木造 6畳 鉄筋 13畳以上
 4-2・除湿空気清浄タイプ(加湿なし)
  :木造 6畳 鉄筋 13畳以上
5・除湿機の比較 (5)
 5-1・目的別のおすすめの提案【結論】

 続く、4回目記事こちら】は、除湿以外に加湿と空気清浄の機能をもつタイプをみていきます。年中出しっぱなしタイプとも言えます。

部屋の除湿力 ★★★★★
衣類乾燥   ★★★★★
電気代の安さ ★★★★★
静音性    ★★★★★
総合評価   ★★★★★

 その上、最終回記事こちら)にはいります。

 全体の結論として、ここまで紹介してきた機種全体から、価格別・目的別にAtlasのオススメ機種を選定していきます。

 引き続き、よろしくお願いします。

 4回目記事は→こちら

posted by Atlas at 12:08 | 生活家電

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