Top 生活家電 比較2025’【夏も強力】除湿機86機の性能とおすすめ・選び方:衣類乾燥除湿機ほか(dehumidifier-5)

2025年06月07日

比較2025’【夏も強力】除湿機86機の性能とおすすめ・選び方:衣類乾燥除湿機ほか(dehumidifier-5)

1回目記事からの続きです→こちら

今回の結論
最新の除湿機でおすすめ結論的にこの機種!

 というわけで、今回は、除湿機の比較でした。

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1・除湿機の比較 (1)
 
1-1・選び方の基本の説明【導入】
 1-2・小型除湿機(衣類乾燥・小部屋用)
  :木造10畳・鉄筋20畳以下
2・除湿機の比較 (2)
 2-1・中型除湿機(広めリビング用)
  :木造12畳・鉄筋20畳以上
3・除湿機の比較 (3)
 3-1・冷風扇タイプ  
  :木造10畳・鉄筋20畳〜
 3-2・衣類乾燥タイプ(衣類特化型)
  :木造9畳・鉄筋18畳以下
4・除湿機の比較 (4)
 4-1・除加湿空気清浄タイプ(加湿あり)
  :木造 6畳 鉄筋 13畳以上
 4-2・除湿空気清浄タイプ(加湿なし)
  :木造 6畳 鉄筋 13畳以上
5・除湿機の比較 (5)
 4-1・目的別のおすすめの提案【結論】

 5回目記事では、ここまで見てきた全機種から、目的別・予算別に、Atlasのおすすめ機種を選定していきたいと思います。


 第1に、洗面所や、8畳未満の小さめの部屋で利用するのに向いた小型除湿機としておすすめできるのは、

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 【2024年5月発売】

 1・パナソニック ナノイー F-YZX60B-H
 2・パナソニック ナノイー F-YZX60B-C
  ¥29,415 Amazon.co.jp (6/7執筆時)

方式:デシカント式
適用畳数:木造 〜7畳 鉄筋 〜14畳
消費電力 295W465W
除湿量(1日): 3.5L/3.2L(5.4L/ 5.8L)
静音性:39〜48dB
センサー:湿温度センサー
タンク容量:約2L
サイズ:高さ459×幅178×奥行357mm 

部屋の除湿力 ★★★★★
衣類乾燥   ★★★★★
電気代の安さ ★★★★★
静音性    ★★★★☆
総合評価   ★★★★★

 パナソニックのデシカント式の小型機、 F-YZX60Bが良いでしょう。

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 消費電力は、除湿に利用する場合、西日本・東日本とも295Wです。

 小部屋向きのモデルでは省エネで、1時間約8円です。衣類乾燥時にブースト(465W)しても、1時間約14円ですし、家庭用として問題ないです。

 デシカント式は、コンプレッサー式に較べると電気代は高めですが、実用上、その欠点が出ないように、上手に調整されています。

 サイズも、高さ459×幅178×奥行357mm です。

 幅が18cmあまりと設置性が格段に良い点は評価できます。

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 衣類乾燥は、小型ですが、十分実用的です。

 デシカント式は1年中パワーが落ちないので、単なる除湿だけでなく、「非常時」の衣類乾燥にも便利に使えるはずです。

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 マイナスイオン発生機能も、オマケとして魅力です。

 ナノイーXは直接風であてる場合、生乾きの衣類の付着臭除去に対する効果が高いため、冬場などの衣類乾燥用途に最適です。

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 センサーも、しっかり、温湿度センサーを搭載です。

 乾燥を判断して自動で停止し、必要に応じて、その後、通常運転での湿度キープ運転もします。

 無駄な電気代をカットしつつ、乾かすことができます。

 こうした点で、多方面に優秀と言えるので、小型機としては、「買って損のない」良い機種と言えます。

ーーー

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 【2024年5月発売】

 3・パナソニック F-YZXJ60B-W
  ¥31,800 Amazon.co.jp (6/7執筆時)

方式:デシカント式
適用畳数:木造 〜7畳 鉄筋 〜14畳
消費電力 295W465W
除湿量(1日): 3.5L/3.2L(5.4L/ 5.8L)
静音性:39〜48dB
センサー:湿温度センサー
タンク容量:約2L
サイズ:高さ335×幅177×奥行436mm  

部屋の除湿力 ★★★★★
衣類乾燥   ★★★★★★
電気代の安さ ★★★★★
静音性    ★★★★☆
総合評価   ★★★★★

 一方、冬場でも衣類乾燥に使いたい場合で、お持ちの室内用物干しの背が低めの場合は、パナソニックの F-YZXJ60Bは候補です。

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 能力は、1つ上の製品と同じです。

 ただ、背が低いです。

 先ほどの機種でも、上着の部分のが80cm位として、125cm以上の物干しならば下部に入るでしょう。

 物干しがそれより低い場合や、折り目をつけずパンツを高いところから干したい場合など、本機の形状が有効かと思います。

 ただ、少し高いので、一般的には先ほどの機種で良いでしょう。

ーーー

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 【2025年発売】

  20・シャープ CV-T71-W
  ¥36,487 楽天市場 (6/7執筆時)

 【2024年発売】

  21・シャープ CV-S71-W
  ¥20,980 Amazon.co.jp (6/7執筆時)

 【2023年発売】

  22・シャープ CV-R71-W
  ¥20,800 Amazon.co.jp (6/7執筆時)

方式:コンプレッサー式
適用畳数:木造 〜8畳 鉄筋 〜16畳
消費電力:175W/190W
除湿量(1日): 6.3L/7.1L
静音性:35-44dB
センサー:湿温度センサー
タンク容量:約2.5L
サイズ:高さ480×幅304×奥行203mm 

部屋の除湿力 ★★★★★
衣類乾燥   ★★☆☆☆
電気代の安さ ★★★★★
静音性    ★★★★★
総合評価   ★★★★★

 一方、冬場はしまっておくという方は、シャープのCV-71ラインがよいでしょう。

 消費電力は、175W(西日本190W)です。

 デシカントのパナソニックと比べてだいぶ安く、1時間0.5円です。

 コンプレッサー式のメリット性です。

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 衣類乾燥も、夏ならば、この消費電力水準でこなします。

 ただ、コンプレッサー式ですので、冬場の衣類乾燥にはあまり向きません

 室温20度だと、2kgの衣類乾燥に要する時間は180分ですし、この部分は期待できません。

 とはいえ、梅雨から夏にかけてはパワフルに除湿しますし、光熱費が良い点も評価できます。

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 設置性も、奥行は20cmです

 洗面所などに置きやすい部分も評価できます。

 それを意図した風向制御もできます。

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 イオン発生機能も、プラズマクラスター7000が付属します。

 センサーも温湿度センサーを備えるため、こちらも良い選択肢だと思います。

ーーー

1・除湿機の比較 (1)
 1-2・小型除湿機(衣類乾燥・小部屋用)
  :木造10畳・鉄筋20畳以下

 なお、これらの商品は、今回の記事の1回目で紹介しています。


 第2に、8畳〜15畳程度のリビングや続きの間で、衣類乾燥を含めて色々使いたい場合におすすめな機種は、

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 【2024年発売】

 51・パナソニック F-YEX120B -W
  ¥70,000 Amazon.co.jp (6/7執筆時)

方式:エコ・ハイブリッド式
適用畳数:木造 〜13畳 鉄筋 〜27畳
消費電力:205W/225W205W/225W
除湿量(1日): 10.5L(12.5L)
静音性:41〜49dB
センサー:湿温度センサー
タンク容量:約3.2L
サイズ:高さ583×幅370×奥行225mm 

部屋の除湿力 ★★★★★★
衣類乾燥   ★★★★★★
電気代の安さ ★★★★★★
静音性    ★★★★★
総合評価   ★★★★★★

 パナソニックの「エコ・ハイブリッド式」である、F-YEX120B -Wがオススメです。

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 本体サイズは、高さ583×幅370×奥行225mmです。

 あまり小型ではないですが、リビング向けとしては標準的です。

 適用畳数は、東日本(50Hz)だと木造13畳、鉄筋27畳までです。

 西日本(60Hz)だと木造16畳、鉄筋32畳です。

 ここまでのスペックを必要する方は限られるでしょう。

 ただ、10-12畳程度のリビングでも、除湿速度を考えると導入する価値はあります。

 電気代の部分でも、運転強度はうまく調整する製品であり、経済性も良いです。

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 加湿方式は、エコ・ハイブリッド式です。

 本編で書いたように、コンプレッサ(冷却器)の先に、空冷式熱交換器(空冷除湿機)をさらに配置することで、2重に除湿する新方式です。

 通常の除湿もパワフルになる上で、ヒーターを使わないので、冬場でもエコ、そして、適用畳数に対する消費電力水準が、相当安くなるという、新技術です。

 24年登場ですが、ここ10年間でみた除湿機の技術の中でも革新的に思えます。

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 本編で書いたように、冬場の衣類乾燥除湿は、ヒーターを使わないため、ハイブリッド式や、ダイニチのヒーター併用型の機種より時間はかかるのですが、節電性が抜群によいです。

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 夏場は、衣類乾燥も、通常の除湿もパワフルですし、総合的に、現在存在する除湿機の中でも、極めて優秀です。 

 送風幅も広く、多くの洗濯物が干せます。

 また、ツインルーパーなので、2段干しも対応します。

 センサーも、温湿度センサー(カラッとセンサー)です。

 視覚的に乾き具合が分かるエコドライナビ表示もありますし、もともと良い光熱費の部分が、さらに向上しそうです。

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 【1m-10m】

 タカギ 内径15mm ソフトホース
  ¥307〜 Amazon.co.jp (6/7執筆時)

 水タンクも、3.2Lです。

 もうすこし大きくても良いですが、十分でしょう。常時排水も、ホースを買えば対応できます。

 静音性も、寝室で使わないならば問題ないでしょう。

 オマケとして、ナノイーXも装備します。合力も高く、「迷ったらこれを買えば後悔しないだろう」という意味で、オススメしたいリビング用除湿機になります。

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 【2024年発売】

 25・三菱 SARARI MJ-M120WX-W
  ¥42,458 楽天市場 (6/7執筆時)

 【2023年発売】

 26・三菱 SARARI MJ-M120VX-W
  ¥43,700 楽天市場 (6/7執筆時)

 【2022年発売】MJ-M120SX後継

 27・三菱 SARARI MJ-M120TX-W
  ¥40,500 楽天市場 (6/7執筆時)

 【2017年発売】

 28・三菱 SARARI MJ-M120MX-W
  ¥37,000 Amazon.co.jp (6/7執筆時)

方式:コンプレッサー式
適用畳数:木造 〜14畳 鉄筋 〜28畳
消費電力:325W/385W
除湿量(1日): 11L /12L
静音性:39-47dB
センサー:3D温度センサー
タンク容量:約3.0L
サイズ:高さ534×幅360×奥行210mm

部屋の除湿力 ★★★★★
衣類乾燥   ★★★★★
電気代の安さ ★★★★★
静音性    ★★★★★
総合評価   ★★★★★

 なお、少し予算を節約して考えたい場合は、三菱電機のコンプセッサー式も選択肢です。

 新旧で基本性能の部分は変わらないので、値段で決めてOKです。

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 本体サイズも、高さ534×幅360×奥行210mmですから、設置性も良いです。

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 方式は、コンプレッサー式です。

 方式的に「冬場に弱い」部分はあります。

 しかし、人がいる部屋でエアコンを併用すれば、問題になりにくいでしょう。

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 衣類乾燥は、濡れている場所が判断できる3Dムーブアイセンサーの効果で、その弱点は緩和できています。

 光ガイドで、実際把握しているのか、ユーザーは確認することもできます。

 コンプレッサー式ですが、主に「冬はエアコンの部屋で」と妥協できる場合、値段を含めて本機でも良いかと思います。

 消費電力も、325Wです。

 300Wは超えますが、安定湿度到達後は消費電力も落ちるので、適用畳数を下回る部屋でももちろん、問題ありません

ーーー

2・除湿機の比較 (2)
 2-1・中型除湿機(広めリビング用)
  :木造12畳・鉄筋20畳以上

 なお、これらの商品は、今回の記事の2回目で紹介しています。


 第3に、業務用での利用のほか、家やマンション全体を1機でカバーすることを考えるならば、

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 【2025年発売】

 45・コロナ BD-H1825(AG)
  ¥40,799 楽天市場 (6/7執筆時)

 【2024年発売】

 46・コロナ BD-H1824(AG)
  ¥39,500 楽天市場 (6/7執筆時)

 【Amazon専用型番】

 47・コロナ CD-H18A(K)
 47・コロナ CD-H18A(W)
  ¥39,800 Amazon.co.jp (6/7執筆時)

方式:コンプレッサー式
適用畳数:木造 〜20畳 鉄筋 〜40畳
消費電力:280W/310W580W/610W
除湿量(1日): 16L/18L
静音性:39-50dB
センサー:湿温度センサー
タンク容量:約4.5L
サイズ:高さ570×幅365×奥行202mm 

部屋の除湿力 ★★★★★★
衣類乾燥   ★★★★★★
電気代の安さ ★★★★★
静音性    ★★★★☆
総合評価   ★★★★★★

 コロナコンプレッサー式BD-H1823でしょう。

 シャープの大畳数用と迷いましたが、価格面を考える場合、こちらが良いように思います。

 一方、同社の場合、このグレードの上位のWルーパーの最上位機もあります。

 ただ、同じく値段面のほか、消費電力の水準がむしろこちらのが良い部分を評価しました。

 なお、Amazonモデルだけは、本編で書いたように、熱交換器のクリアフィンコートがないです。そちらは、買われる際の値段差がついている場合のみ「おすすめ」とします。

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 本体サイズは、高さ570×幅365×奥行202mmです。

 適用畳数は、木造20畳まで、鉄筋40畳までです。

 西日本(60Hz)だと木造23畳・鉄筋45畳です。

 この程度の大きさは許容すべき範囲でしょう。

 除湿方式は、コンプレッサー式です。

 DCモーターの採用で、1日16L(西日本18L)の除湿量というパワーを誇りつつ、消費電力は280W(310W)と抑えられている機種です。

 光熱費が低水準なのは、業務用としても嬉しい部分でしょう。

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 家庭用として考えた場合、コンプレッサー式は、冬場の衣類乾燥に弱いのがネックです。しかし、本機はヒーターを補うことでそれへの対処があります。

 本編で書いたように、それでも完璧な対処ではないので、冬場に頻繁に乾燥に利用する場合は、やはり、光熱費の部分で、ハイブリッド式(エコハイブリッド式)の機種のほうがよいです。

 しかし、例えば、梅雨の時期から秋にかけてならば問題ないです。冬に近くても、暖かい部屋で運用するならば、そのように言えるでしょう。

 冬場の利用をあまり考えないシーンならば、さらに問題ないです。

 電気代も、温湿度センサーを搭載です。

 無駄に除湿し続けることもなく、有利です。

 水タンクの容量も、4.5Lですし、使い勝手は良さそうです。

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 【2025年発売】

 30・三菱 サラリPro MJ-P180YX-W
  ¥42,599 楽天市場 (6/7執筆時)

 【2024年発売】

 31・三菱 サラリPro MJ-P180WX-W
  ¥42,599 楽天市場 (6/7執筆時)

 【2023年発売】MJ-P180TX-W SX-W後継機

 32・三菱 サラリPro MJ-P180VX-W
  ¥45,600 楽天市場 (6/7執筆時)

 【2020年発売】

 33・三菱 サラリPro MJ-P180RX-W
  ¥43,251 Amazon.co.jp (6/7執筆時)

方式:コンプレッサー式
適用畳数:木造 〜19畳 鉄筋 〜39畳
消費電力:330W /390W
除湿量(1日): 15.5L/18L
静音性:38-48dB
センサー:湿温度センサー
タンク容量:約4.7L
サイズ:高さ594×幅372×奥行281mm 

部屋の除湿力 ★★★★★★
衣類乾燥   ★★★★★
電気代の安さ ★★★★☆
静音性    ★★★★☆
総合評価   ★★★★★

 ただし、業務用など、例えば、ホテルの脱衣場などに設置する場合は、三菱が良いと思います。

 本編で書いたように、基本性能は変わらないので、旧機種でもOKです。

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 【1m-10m】

 タカギ 内径15mm ソフトホース
  ¥387〜 Amazon.co.jp (6/7執筆時)

 大型機ですが、別売ホースによる排水に対応するので、水タンクがメンテフリーで使える点が魅力です。

 家庭でも、例えばベランダの近くで、ダクトなどが付けられそうならば、同様の利便性があるでしょう。

ーー

2・除湿機の比較 (2)
 2-1・中型除湿機(広めリビング用)
  :木造12畳・鉄筋20畳以上

 なお、これらの商品は、今回の記事の2回目で紹介しています。


 第4に、とにかく格安に、梅雨の時期の湿気対策をしたいと考えている方には、

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 【2023年発売】IJC-H65後継機

 13・アイリスオーヤマ IJC-P70-W
 13・アイリスオーヤマ IJC-P70-H
  ¥16,550 Amazon.co.jp (6/7執筆時)

 14・アイリスオーヤマ KIJC-P70-W
  ¥27,280 楽天市場 (6/7執筆時)

方式:コンプレッサー式
適用畳数:木造 〜7畳 鉄筋 〜19畳
消費電力:180W/190W
除湿量(1日): 5.5L / 7L
静音性:
センサー:湿度センサー
タンク容量:約2.5L
サイズ:高さ430×幅244×奥行233mm 

部屋の除湿力 ★★★★☆
衣類乾燥   ★★★★☆
電気代の安さ ★★★★★
静音性    ★★★★☆
総合評価   ★★★★☆

 アイリスオーヤマの IJC-P70シリーズでしょう。

 価格と光熱費の部分で、とりあえず「除湿機」を導入してみようという方に、本機はおすすめできます。

 どの機種も、性能は同じですから、どれでもOKです。

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 サイズは、高さ430×幅244×奥行233mmです。

 適用畳数は、東日本(50Hz)で木造7畳、鉄筋14畳までです。

 西日本だと、木造9畳、鉄筋18畳です。

 除湿方式は、コンプレッサー式です。

 その特徴が出ており、本体価格だけではなく、消費電力も優秀です。

 1時間あたり約5円で、除湿も乾燥もできます。

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 衣類乾燥も、冬以外ならば、効果があります。

 デシカント式の小型機に比べると、2kgで157分と若干時間はかかります。何回か使って身につけた「経験」で、タイマー運転を併用すれば、外出中には乾くでしょう。

 あまり大きな部屋には向きませんが、小部屋でちょこっと使いたい場合は、これで良いでしょう。

 ただし、静音性、イオン発生機能など、2万円台クラスとの「差」は大きいので、上位機を選ぶ意味はあります。

ーーー

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 【2020年発売】

 16・アイリスオーヤマ 除湿機 IJC-J56
 16・アイリスオーヤマ 除湿機 KIJC-J56
  ¥14,184 Amazon.co.jp (6/7執筆時)

方式:コンプレッサー式
適用畳数:木造 〜6畳 鉄筋 〜13畳
消費電力:140W/165W
除湿量(1日): 5L/5.6L
静音性:
センサー:湿度センサー
タンク容量:約2L
サイズ:高さ383×幅220×奥行230mm 

 気密性がある程度ある小部屋で利用するならば、 同社のコンプレッサー式の小型機でも賄えるかと思います。

 デジカント式の格安機も同社から出ていますが、適用畳数(パワー)面で若干不安があるので、こちらにしました。

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 冬場の衣類乾燥は(エアコンなどを併用しない限り)やはり苦手です。

 しかし(例えば、日常生活を送るリビングなど)部屋の温度を上げた状況で使うなどで工夫で対処できそうならば、問題ないでしょう。

 ただし、本機は、静音性の部分でイマイチスペックが不明なので、寝室用だと少し不安がある点は留意してください。

ーーー

1・除湿機の比較 (1)
 1-2・小型除湿機(衣類乾燥・小部屋用)
  :木造10畳・鉄筋20畳以下

 なお、これらの商品は、今回の記事の1回目で紹介しています。


 第5に、冷風機タイプの除湿機としておすすめできるのは、

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 【通常モデル】

 (2025年発売)

 55・コロナ どこでもクーラー CDM-1025(AS)
  ¥31,400 楽天市場 (6/7執筆時)

 (2024年発売)

 55・コロナ どこでもクーラー CDM-1024(AS)
  ¥31,400 楽天市場 (6/7執筆時)

 (2023年発売)

 55・コロナ どこでもクーラー CDM-1023-AS
  ¥30,270 楽天市場 (6/7執筆時)

 【家電量販店モデル】

 (2025年発売)

 56・コロナ どこでもクーラー CDM-F1025(A)
  ¥38,841 楽天市場 (6/7執筆時)

 (2024年発売)

 56・コロナ どこでもクーラー CDM-F1024-A
  ¥26,960 楽天市場 (6/7執筆時)

 (2023年発売)

 56・コロナ どこでもクーラー CDM-F1023-A
  ¥29,400 楽天市場 (6/7執筆時)

 【Amazonモデル】(クリアフィンコートなし)

 57・コロナ どこでもクーラー CDM-10A3(K)
  ¥35,000 Amazon.co.jp (6/7執筆時)

方式:コンプレッサー式
適用畳数:木造 〜11畳/鉄筋 〜23畳
消費電力:185W /200W
除湿量(1日): 9L/10L
静音性:42dB-48dB
センサー:
タンク容量:約5.8L
サイズ:高さ600×幅250×奥行386mm 

部屋の除湿力 ★★★☆☆
衣類乾燥   ★★★☆☆
電気代の安さ ★★★★★
静音性    ★★★★☆
総合評価   ★★★★☆

 コロナの「どこでもクーラー」でしょう。

 かなりの数のモデルがありますが、基本的に同じですので、値段で決めてOKです。

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 先述のように、冷風機の場合、通常の除湿モードのほか、熱を後ろに排出することで、前方に最大10度の温度差の冷風を送ることができます。

 そのため、このタイプは、(除湿機と違い)基本的に室内全体の温度は上がります。

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 しかし、こちらは、95cmの排気ダクトが付属です。それを廊下なりに出すことで、室内温度の上昇を防げるといえます。

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  【他サイズもあり】

  コロナ 標準ダクトパネル HDP-70M
  ¥7,425 Amazon.co.jp (6/7執筆時)

 専用のダクトカバーの販売もあるので、DIYが得意な方は、簡単な「ウィンドウクーラー」的に設置することもできます。

 消費電力も、コンプレッサー式ですので、185Wと低いです。

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 衣類乾燥も、別に、上部用のルーパーを装備することで対応です。

 除湿された風に温風を混ぜることで乾燥時間も、洗濯物2kgで99分とそれなりのスペックです。

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 水タンクも、5.8Lと大きいです。

 カビ対策も、クリアフィンコートがなされており、内部乾燥も対応できます。

 ただし、本編で書いたように、除湿機の「上位互換」として、オマケでで冷風が出せるというものではないことは理解してください。

 あくまで、冷風が出せることを主眼とする方向けです。センサー運転もできませんし、ダクト利用しないならば除湿時の室内温度の上昇のなさもも、専用機に負けるでしょう。

ーーー

3・除湿機の比較 (3)
 3-2・冷風扇タイプ  
  :木造10畳・鉄筋20畳〜

 なお、これらの商品は、今回の記事の3回目で紹介しています。


 第6に、マルチ空調タイプの除湿機としておすすめできるのは、

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  【2023年発売】

 70・ダイキン MCZ704A-T
  ¥134,500 Amazon.co.jp (6/7執筆時)

方式:コンプレッサー式
適用畳数:木造 〜10畳 鉄筋 〜20畳
消費電力:203W/218W
除湿量(1日): 8L/9L
静音性:38-44db
センサー:下で説明
タンク容量:約2L
サイズ:高さ690×幅415×奥行360mm 

部屋の除湿力 ★★★★☆
衣類乾燥   ★★★☆☆
電気代の安さ ★★★★★
静音性    ★★★★★
総合評価   ★★★★★

 ダイキンのMCZ704Aでしょう。

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 マルチ空調といえる製品の中では、除湿・加湿・空気清浄とフル装備となる点をまず評価しました。

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 本体サイズは、高さ690×幅415×奥行360mmです。

 適用畳数は、木造10畳、鉄筋20畳ほどです。

 この適用面積の除湿機サイズを考えると、相当本体が大きいことはまず確認してください。

 ただ、除湿量8L)も加湿量650mL/h)も、空気清浄8畳で9分)とも、しっかりしたスペックでまとまっています。

 消費電力も、その上で、除湿(コンプレッサー式)加湿(気化式)を利用するため、どちらの機能を使っても、低消費電力です。

 空気清浄フィルターは、しっかりHEPA基準をクリアし、10年と長寿命化させたTAFUフィルターです。

 センサーも、高感度のホコリとニオイセンサーを網羅します。

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 その上で、加湿機能搭載機で最も課題となる、水のヌメリとニオイ対策が、多重の工夫で、防護されている点が評価できます。

 このように、良い部分は被い製品ですが、繰り返し書いていきたように、本体がかなり大きい点は注意点です。また、衣類乾燥機能も若干弱いと言えます。

 そのため、本編で書いたように「どうしても」という理由がない場合、Atlasとしては【加湿空気清浄機の比較記事】で書いたダイキン製を導入した上で、除湿機は単機能のものを別に買うことを基本的には、おすすめします。

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 【2025年発売】

 85・ 三菱電機 MJ-PHDV24YX-W
  ¥115,000 楽天市場 (6/7執筆時)

方式:コンプレッサー式+ヒーター
適用畳数:木造 〜30畳 鉄筋 〜61畳
消費電力:415W
除湿量(1日): 24L
静音性:26-46db
センサー:温湿度 ニオイ 高感度ほこり
タンク容量:約5.5L
サイズ:高さ650×幅410×奥行285mm 

部屋の除湿力 ★★★★★
衣類乾燥   ★★★★★
電気代の安さ ★★★★★
静音性    ★★★★★
総合評価   ★★★★★

 一方、加湿は不要という場合は、三菱電機美空感シリーズの本機は候補にできます。

 とくに、除湿部分に注目する場合、ダイキンよりだいぶ「パワフル」なので、その機能性を中心に据える場合、むしろこちらが良いです。

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 本体サイズは、高さ650×幅410×奥行285mmです。

 加湿が内部分でタンク不要なので、ダイキンに比べ加減があります。

 適用畳数は、除湿機として木造30畳、鉄筋61畳です。

 空気清浄機としても、最大21畳なので、リビング用として問題ないです。

 除湿量は、 24Lです。

 ダイキンに比べてもパワフルであり、広めのリビングでも全体を除湿できるスペックです。

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 【ほこり・ニオイフィルタセット】

 三菱電機 MJPR-PHDVFT
  ¥13,200 Amazon.co.jp (6/7執筆時)

 空気清浄機としても、十分以上のセンサーフィルターを備えます。

 センサーは、HEPA水準の不織布フィルタですし、センサーも、PM1.0クラスの高感度ほこりセンサーと、VODガス対応水準のニオイセンサーですので。

 あえて言えば、フィルタが3年交換である部分がネックですが、本機の価格帯の製品を選ぶならば、この部分は「飲める」方が大半かと思います。

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 本編で書いたように、空気清浄運転中は、構造的に除湿(強)利用できないのですが、先ほどのセンサーで、室内空間の状況に合わせて適切に自動切り替えされるので、あまり意識せずに、便利に使えます。  

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 一方、本機もコンプレッサー式なので、基本的に、寒い季節の衣類乾燥は苦手です。

 ただ、コンプレッサー自体の改良とヒーターの採用で、10度・湿度70%で7.0L/日ほどの出力は出せるようになっています。

 ハイブリッド式ではないですが、真冬以外は使えそうな仕様です。

 消費電力は、除湿をフルパワーで使って415Wです。

 多めですが、安定湿度到達後は、中(245W)、弱(135W)なので問題ないです。

 空気清浄だけ利用する場合は、1時間1.5円ですから、ここは問題ないです。

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 【1m-10m】

 タカギ 内径15mm ソフトホース
  ¥397〜 Amazon.co.jp (6/7執筆時)

 水タンクは、5.5Lです。

 大きい上で、水捨ても楽です。ホースでも連続排水も対応できます。

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4・除湿機の比較 (4)
 4-1・除加湿空気清浄タイプ(加湿あり)
  :木造 6畳 鉄筋 13畳以上
 4-2・除湿空気清浄タイプ(加湿なし)
  :木造 6畳 鉄筋 13畳以上

 なお、これらの商品は、今回の記事の4回目で紹介しています。

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 というわけで、今回は、除湿機・除湿乾燥機について書いてみました。

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 なお、このブログ「モノマニア」には空調家電に関する他の記事もあります。

1・除湿器の比較
2・エアコンの比較
3・扇風機の比較
4・サーキュレーターの比較

 これらの記事もよろしくお願いします。

 ではでは。

posted by Atlas at 12:05 | 生活家電

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