1回目記事から続きです→こちら
今回の結論
タテ型全自動洗濯機のおすすめ機種は結論的にこれ!
1・全自動洗濯機の比較 7kg〜 (1)
1-1:選び方の基本の説明【導入】
1-2:日立〈日本〉
1-3:シャープ〈日本〉
2・全自動洗濯機の比較 7kg〜 (2)
2-1:パナソニック 〈日本〉
2-2:東芝〈日本〉
3・全自動洗濯機の比較 7kg〜 (3)
3-1:ハイアール〈中国〉
3-2:アクア〈日本〉
4・全自動洗濯機の比較 7kg〜 (4)
4-1:アイリスオーヤマ〈日本〉
4-2:ハイセンス〈日本〉
4-3:Maxzen〈日本〉
4-4:Comfee’・ツインバード ほか
5・全自動洗濯機の比較 7kg〜 (5)
5-1:最終的なおすすめの提案【結論】
というわけで、今回は、タテ型の全自動洗濯機を紹介してきました。
5回目記事では、最後の結論として、価格別・目的別に、Atlasのおすすめ機種をあげておきたいと思います。
第1に、7kg機で、洗浄力・光熱費のバランスが取れた総合力の高さから、現在的に最もおすすめできる洗濯機は、
【7kg】
【2024年6月発売】
【通常型番】BW-V70K(W)
1・日立 ビートウォッシュ BW-V70K-W
¥64,800 楽天市場 (4/15執筆時)
【エディオン系型番】BWV70KE4W
2・日立 ビートウォッシュ BW-V70KE4 W
¥74,800 楽天市場 (4/15執筆時)
【2023年発売】
3・日立 ビートウォッシュ BW-V70J-W
¥69,800 Amazon.co.jp (4/15執筆時)
【2022年発売】
4・日立 ビートウォッシュ BW-V70H W
¥77,400 Amazon.co.jp (4/15執筆時)
洗濯容量:7.0kg
使用水量: 86L
消費電力量:40Wh
センサー:布量
ステンレス槽:あり
インバーター:搭載
洗剤自動投入:
騒音値:32/38db
水道光熱費: 23.8円
簡易乾燥:対応
風呂水ポンプ:付属
サイズ:幅577×奥行586×高さ980mm
洗浄力の強さ ★★★★★★
カビ対策 ★★★★★
光熱費の安さ ★★★★☆
静音性 ★★★★★
使いやすさ ★★★★★
総合評価 ★★★★★
日立のビートウォッシュでしょう。
本編で書いたように、23年機とはほぼ差が内ので、現状ではそちらを推します。ネットならば在庫は多めです。
また22年機は本編で書いたように、パルセーターが旧型です。
ただ、「力強く汚れを落とす」ビートウォッシュの性能は新機種と変わりません。「優しく洗う」部分で多少差がありますが、値段差を考えれば、そちらも良いように思います。
とくに、おしゃれ着は、おしゃれ着として別洗いやネットを使うような几帳面な方は、実際的にさほどの差は感じないと思います。
サイズは、幅577×奥行586×高さ980mmです。
コンパクト型であり、防水パンも内寸で奥行530mmあれば入ります。
賃貸を含めて、たいていの場合、設置できそうです。
洗浄力の点では、パナソニックの能力も高そうです。
しかし、手洗いにおける「もみ洗い」「押し洗い」の再現に加えて「たたき洗い」に言及のある唯一の機種である部分が、日立の場合、評価できます。
その上で、「ナイヤガラシャワー」により、洗剤を効果的に混ぜる仕組みもあります。
一方、泡に関する工夫はないですが、強力にかき混ぜる仕組みを持つため、あまり問題にならないでしょう。
「標準コースの洗浄力」はこの機種は、恐らく最も高いでしょう。
なお、(デリケートモードなどを利用しない場合の)、一般的な衣類に対する「優しさ」は、パルセーターに由来する洗浄力のほか、洗剤に由来する「泡」も活かして洗っていく、パナソニックのほうが、現状ではやや「上まわる」と思います。
ただ、強力な「ナイヤガラシャワー」をすすぎにも使える仕組みを含めて、「完璧に、糸くずを取り切る」「洗剤残りを避ける」ことを重視する場合は、この機種は(パナソニックより)良いでしょう。
光熱費の部分では、センサーを介在させずに、業界の平均値である30円前後を超える高い経済性をキープしている点が評価できます。
子供が汚してきた泥汚れはすぐ洗った方が落ちますし、1回あたりの水道光熱費がかからないにこしたことはないでしょう。
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なお、(家電好きとしては)近年の「ビートウォッシュ」について、洗浄力に関する技術的進化があまりない点に、やや不満を感じています。
ただ、これは、ある意味、「完成度の高さ」の裏返しともいえるため、「洗浄力」という基本性能を重視するならば、引き続き、この機種は十分な能力がありますし、間違いなく、「おすすめ」です。
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【7kg】
【2025年6月発売】(89L 50Wh 25.7円)
28・パナソニック NA-FA7H5-C
¥138,000 楽天市場 (4/15執筆時)
【2024年6月発売】(92L 51Wh 24.9円)
28・パナソニック NA-FA7H3-C
¥67,800 Amazon.co.jp (4/15執筆時)
洗濯容量:7.0kg
使用水量: 92L
消費電力量:51Wh
騒音値:32/39db
水道光熱費: 24.9円
サイズ:幅564×奥行573×高さ1022mm
センサー:水温・布量センサー
ステンレス槽:あり
インバーター:搭載
簡易乾燥:対応
風呂水ポンプ:付属
一方、パナソニックの7kgも良い機種だと思います。
正直こちらを「イチオシ」でも良かったとも思います。ただ、実際の使用経験をふまえて洗浄力という部分では、日立がやや上かなと感じました。
本編で書いたように、新機種では、おまかせでの標準稼働時間の短縮と、わずかな光熱費の低下がなされました。しかし、本体価格差を吸収するような水準ではないので、、値段の安いうちは、旧機でOKです。
ネットだと、在庫はまだ豊富です。
サイズは、10kgのみ、幅599×奥行628×高さ1024mm です。
奥行がやや必要です。ただ、540mmの防水パンに十分入りますし、問題ないです。
日立機と同様に、全自動洗濯機としては、納得の洗浄システムを持ちます。
どちらかと言えば、泡を活かして優しく洗う機種ですので、大事に洗いたい場合は、割と良い部分があります。
高低差を付けての2段シャワーも、日立機は7kg機には採用しませんし、独自の見どころもあります。
光熱費の水準も、及第点です。
泡を効果的に利用する部分では東芝機(ザブーン)も優秀だとは思いますが、(全自動洗濯機は、乾燥機付きほどさほどかからないとはいえ)光熱費の水準が少し気になります。
その点、パナソニックはエコナビ搭載です。
水位を決める布量センサーのほか、水温センサーを搭載します。
消費電力量から換算される光熱費ではなく、実際の節電性もより良い部分がありそうで、そこを含めてこちらを選びました。
第2に、まとめ洗いや、育ち盛りのお子さんがいるご家庭向けの中型機としておすすめできるのは、
【2024年発売】
【8kg】BW-V80K(W) BW-V80K(V)
8・日立 ビートウォッシュ BW-V80K-W
8・日立 ビートウォッシュ BW-V80K-V
¥70,280 楽天市場 (4/15執筆時)
【特定店向け型番】BWV80KE4W
9・日立 ビートウォッシュ BW-V80KE4 W
¥79,800 楽天市場 (4/15執筆時)
洗濯容量:8.0kg
使用水量: 92L
消費電力量:51Wh
騒音値:32/38db
水道光熱費: 25.7円
サイズ:幅608×奥行610×高さ930mm
【10kg】BW-V80K(W)
10・日立 ビートウォッシュ BW-V100K-W
¥74,997 楽天市場 (4/15執筆時)
洗濯容量:10.0kg
使用水量: 103L
消費電力量:53Wh
騒音値:32/39db
水道光熱費: 28.6円
サイズ:幅608×奥行610×高さ1000mm
センサー:布量
ステンレス槽:あり
インバーター:搭載
洗剤自動投入:
簡易乾燥:対応
風呂水ポンプ:付属
洗浄力の強さ ★★★★★★
カビ対策 ★★★★★
光熱費の安さ ★★★★☆
静音性 ★★★★★
使いやすさ ★★★★★
総合評価 ★★★★★
やはり、洗浄力の強さを重視して日立のビートウォッシュでしょう。
サイズは、洗濯の頻度とお子さんの人数にもよりますが、8kgで普通は十分でしょう。
洗浄力の工夫は、下位機種の持つ能力に加えて、こちらは、シャワー口が上下2段で、洗濯村を防げるナイアガラ2段シャワーを搭載です。
多めの洗濯物を割と無理に詰め込んだ感じでも、それなりに仕上げてくれる部分が評価できます。
サイズは、幅608×奥行610×高さ930mm(10kgは1000mm)です。
奥行に問題がなければ設置できるでしょう。防水パンも530mmで入ります。
大きな透明窓も、状況を確認できる部分で良い仕様です。
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【8kg】【2023年発売】
11・日立 ビートウォッシュ BW-V80J-W
¥76,800 Amazon.co.jp (4/15執筆時)
洗濯容量:8.0kg
使用水量: 92L
消費電力量:51Wh
センサー:布量
ステンレス槽:あり
インバーター:搭載
洗剤自動投入:
騒音値:32/38db
簡易乾燥:対応
風呂水ポンプ:付属
水道光熱費: 25.4円
サイズ:幅608×奥行610×高さ1000mm
なお、こちらは旧機が残ります。
シャワーが1段となるので、先ほどの機種には劣ります。
あとは、透明窓の部分以外差は無いです。
現状の値段ならば、選択肢にはならないでしょう。
ただ、Amazonだとクーポンがでていた時期があるので、チェックしてみてください。その際の値段が新機種に比べて安いようならば、下位機として選択肢にしても良いように思います。
第3に、中型洗濯機を、比較的安い予算で探している方におすすめできるのは、
【2022年11月発売】
【7kg】
52・ハイアール JW-UD70A-W
¥46,361 楽天市場 (4/15執筆時)
洗濯容量:7.0kg
使用水量: 95L
消費電力量:39Wh
騒音値:36/36db
水道光熱費: 26.1円
【8kg】
53・ハイアール JW-UD80A-W
¥49,416 楽天市場 (4/15執筆時)
洗濯容量:8.0kg
使用水量: 98L
消費電力量:37Wh
騒音値:35/35db
水道光熱費: 26.8円
センサー:布量
ステンレス槽:あり
インバーター:搭載
洗剤自動投入:
簡易乾燥:対応
風呂水ポンプ:
サイズ:幅550×奥行545×高さ970mm
洗浄力の強さ ★★★★☆
カビ対策 ★★★★★
光熱費の安さ ★★★★☆
静音性 ★★★★☆
使いやすさ ★★★★☆
総合評価 ★★★★☆
ハイアールのJW-UD70Aでしょう。
1つ大きめのJW-UD80Aも光熱費の水準が良いのでおすすめです。
やはり、この値段で、インバーターモーター搭載機という部分が魅力です。
採用機は、洗浄力が高まるほか、消費電力や静音性にも効果を発揮しますので。
サイズは、幅550×奥行545×高さ970mmです。
コンパクトですが、本編で書いたように、防水パン 幅510×奥行560mm(以上)必要という指定です。
奥行540cmの防水パンだと(トラップ位置の関係で)難しいので、設置する場合寸法を測ってみてください。
静音性は、十分な水準であり、モーターをしっかり活かしています。
洗浄力の点では、センサーに弱さが見られるものの、先述のインバーターモーターはが高い効果を発揮するでしょう。
その上で、新型3Dウィングパルセーターを装備し、立体的なプロペラ水流を実現するなど、この部分の工夫もあります。
シャワーと泡の部分の工夫はないですが、それは、この価格帯では他社機でもないので、我慢するべき部分でしょう。
柔軟剤の香りを高める香アップコースなど、あまり予算をかけずに楽しめる面白い機能もありますし、値段重視で、7kgクラスを選ぶならば、本機は「あり」でしょう。
また、ハイアールは海外企業ですが、アクアを持っている関係もあり、国内企業と同じく、訪問修理網もありますし、アフターサービスも安心です。
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【7.5kg】
【2024年発売】
81・ハイセンス HW-DG75J
¥37,761 楽天市場 (4/15執筆時)
【2022年発売】(110L)
81・ハイセンス HW-DG75C
¥42,980 Amazon.co.jp (4/15執筆時)
洗濯容量:7.5kg
使用水量:97L
消費電力量:65Wh
騒音値:36/39db
水道光熱費:27.4円
【8kg】
【2022年発売】
82・ハイセンス HW-DG80C
¥42,800 Amazon.co.jp (4/15執筆時)
洗濯容量:8kg
使用水量:114L
消費電力量:68Wh
騒音値:38/43db
水道光熱費:32.0円
センサー:布量
ステンレス槽:搭載
インバーター:搭載
洗剤自動投入:
簡易乾燥:対応
風呂水ポンプ:あり
サイズ:幅570×奥行560×高さ990mm
安めの機種で、インバーター対応の機種をもう一機挙げておくとすると、ハイセンスでしょう。
こちらならば、8kgが用意されますので。
外観も、天板がガラストップで良い感じです。
サイズは、いずれも幅570×奥行560×高さ990mmです。
こちらは、設計的に、防水パンが内寸で奥行530mmで良いです。
たいていの場合、設置できるといえます。
洗浄力は、ハイセンス同様に、インバーターモーター装備で、水流についても、ある程度工夫があります。
水道光熱費は、ハイアール機より高めです。
水準として5円ほどの差ですので、週に4-5回使うとして、1年で1000円くらいの差です。
それを考えれば(性能差は置いておき)トータルコストは悪くないです。
使用水量が多い部分も 繰り返し書いてきたように、対策がなく節水性が強いと糸くず残りが生じやすいので、この部分は、さほどマイナスとも思えません。
本機は、上から水流が多少弱い部分があるので、この仕様で良いかなとも思います。
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【2023年発売】
【8kg】(洗剤自動投入あり)
84・ ハイセンス HW-DG80XH
¥59,386 楽天市場 (4/15執筆時)
洗濯容量:8kg
使用水量: 100L
消費電力量:63Wh
水道光熱費:28.2円
サイズ:幅575×奥行585×高さ1030mm
【10kg】(洗剤自動投入あり)
85・ ハイセンス HW-DG100XH
¥69,800 楽天市場 (4/15執筆時)
【10kg】(洗剤自動投入なし)
85・ ハイセンス HW-DG1001
¥54,364 Amazon.co.jp (4/15執筆時)
洗濯容量:10kg
使用水量: 120L
消費電力量:85Wh
水道光熱費:34.1円
サイズ:幅599×奥行622×高さ1060mm
騒音値:44/45db
ステンレス槽:あり
インバーター:搭載
洗剤自動投入:対応
センサー:布量
風呂水ポンプ:
一方、「激安」ではないですが、最新洗濯機の機能的な「トレンド」を完備した製品で安いのは、ハイセンスの以上の機種です。
こちらの場合、しっかりした洗剤自動投入機構を持ちつつ、Wi-Fi経由でのスマホアプリでの操作に対応しますので。
本編で書いたように、洗剤投入量の設定まではスマホでは不可ですが、そこは妥協するべき部分でしょう。お気に入りの洗剤(柔軟剤)が決まっていて、常に買い続けるならば、むろん問題ないです。
サイズは、8kgだと、幅575×奥行585×高さ1030mmです。
10kgだと幅599×奥行622×高さ1060mmです。
注意点は、こちらのみ、防水パンが内寸で奥行600mmと結構必要な部分です。
対応できるご家庭も多いでしょうが、念のため、内寸を測ってください。
外装は、ガラストップで、しっかり、インバーター制御ですので、洗濯容量からして、光熱費の水準もよく、洗浄力も期待できます。
もちろん、洗剤投入量や、IOT対応の部分で課題がないわけではないですが、この値段で出せていることにむしろ「価値」があるでしょう。
風呂水ポンプが付かない点だけ、注意してください。
ボールド 洗濯洗剤 ジェルボール4D
¥3,109 Amazon.co.jp (4/15執筆時)
なお、洗剤自動投入の部分は、柔軟剤入りジェルボールを利用すれば(コストと種類はともかく)さほど面倒でもない部分はあるので、そこを気にしないならば、未付属の機種でも良いかとは思います。
ただ、Wi-Fiで外出先からの操作できる機種については、共働き世代で、夜に洗濯して、お風呂(乾燥室)などで乾燥させるようなスタイルの場合、有効かなとおもいます。
第4に、全自動洗濯機でも、ある程度まで「洗濯の自動化」をなしたい場合におすすめできるのは、
【10kg】
【2024年6月発売】
24・シャープ ES-SW10J-S
¥114,821 楽天市場 (4/15執筆時)
洗濯容量:10.0kg
使用水量: 102L
消費電力量:98Wh
騒音値:39/38db
水道光熱費: 29.8円
サイズ:幅600×奥行652×高さ1025mm
【11kg】
【2024年6月発売】
25・シャープ ES-SW11J-T
¥100,826 楽天市場 (4/15執筆時)
【2023年6月発売】
26・シャープ ES-SW11H-T
¥104,800 Amazon.co.jp (4/15執筆時)
洗濯容量:11.0kg
使用水量: 115L
消費電力量:110Wh
騒音値:39/38db
水道光熱費: 33.5円
サイズ:幅600×奥行652×高さ1055mm
センサー:重量・水位センサー
ステンレス槽:あり
インバーター:搭載
洗剤自動投入: 対応
簡易乾燥:対応
風呂水ポンプ:付属
洗浄力の強さ ★★★★★
カビ対策 ★★★★★
光熱費の安さ ★★★★☆
静音性 ★★★★★
使いやすさ ★★★★★
総合評価 ★★★★★
シャープのES-SW10Jでしょう。
本編で書いたように、個人的には家事の時短効果において、(乾燥まで済ませてくれない)全自動洗濯機の場合、この部分はマストではないと思います。
ただ、天日干しにこだわる方や、ガス式などの乾燥機をお持ちの方のような方もいるでしょうし、そういった方で「自動化」を目指す場合、本機は「おすすめ」です。
洗剤の自動投入とWi-Fiを利用してのスマホ操作ができる上で、本体が10kgのモデルが展開される部分を評価しました。
設置幅は、本機を選んだ大きな理由です。
11kgを含めて60cm幅で設置できる自動投入機能機は、ほぼないからです。
しっかり、540mmの防水パンに入ります。
洗剤の自動投入方式も、優秀です。
シャープは唯一「ウォーターポンプ方式」の洗剤の自動投入構造です。
洗濯機においては比較的新しい工夫なので、トラブルの可能性が多い部分ですが、本機は、水を混ぜて投入する方式です。
粘性の強めの洗剤も(国産ならば)同社は使用を認めますし、普通の洗剤を使う分にも故障可能性は少なめでしょう。メンテ回数も、半年に1回と他社の半分で済みます。
光熱費の水準は、さほど良くないですが、ヒーター乾燥機能がない洗濯機の場合、長期利用に考えても、さほどは差が開かないため、ここは妥協できるかと思います。
洗浄の工夫は、国内他社ほど強調はできないものの、ドルフィンパルを利用した、立体的な水流を作る構造など、基本はしっかり抑えています。
モーター音も十分静かであり、問題ないです。
ネットワーク部分も、シャープは従来から力を入れている企業です。
アプリの使い勝手などを含めて、IOTの部分は期待して良いです。
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【11kg】 (トリプル自動投入)
【2025年発売】(137L 68Wh 38.0円)
39・パナソニック NA-FA11K5-N
¥195,819 楽天市場 (4/15執筆時)
【2024年発売】(145L 90Wh 41.0円)
39・パナソニック NA-FA11K3-N
¥117,800 楽天市場 (4/15執筆時)
洗濯容量:11.0kg
使用水量: 137L
消費電力量:68Wh
水道光熱費: 38.0円
サイズ:幅643×奥行694×高さ1086mm
ステンレス槽:あり
インバーター:搭載
洗剤自動投入:対応
騒音値:37/39db
簡易乾燥:対応
風呂水ポンプ:付属
一方、洗剤の自動投入に注目する場合、パナソニックの NA-FA11K5-Nも見どころがあります。
こちらの場合も、旧機が残ります。
本編で書いたように、おまかせでの標準稼働時間の短縮と「汚れはがし剤」の対応は新機種からですが、この値段ならば、旧機でもちろんOKです。
同社の11kgモデルは、トリプル自動投入対応だからです。
普段の洗濯で、おしゃれ着洗い(あるいは酸素系漂白剤)を割と使う場合で、そちらの自動化も狙いたいならば、候補になるでしょう。
ただし、3ヶ月で使い切れる分量を入れるようにしてください。
サイズは、幅643×奥行694×高さ1086mです。
少し奥行が必要なのが、設置面での注意点です。ただ、540mmの防水パンには入ります。
洗浄力の部分では、先述のように、パナソニックは力強いですし、全く問題ないです。
ネットワーク部分も、アプリを含めて、考えて作っています。
対応周辺機器を含めるとシャープが良いですが、パナソニックも悪くないです。
設置性は、ただし課題です。
シャープ機よりすこし幅広なので、設置できるかはよく見てください。
第4に、利便性の高いハイエンドクラスの高級機としておすすめできるのは、
【12kg】(温水洗浄あり)
【2025年発売】(139L 70Wh 38.6円)
40・パナソニック NA-FA12V5-W
¥205,811 楽天市場 (4/15執筆時)
【2024年発売】(150L 98Wh 42.3円)
40・パナソニック NA-FA12V3-W
¥138,000 楽天市場 (4/15執筆時)
洗濯容量:12.0kg
使用水量: 150L
消費電力量:98Wh
水道光熱費: 42.3円
ステンレス槽:あり
インバーター:搭載
洗剤自動投入:対応
騒音値:37/39db
簡易乾燥:対応
風呂水ポンプ:付属
サイズ:幅643×奥行694×高さ1086mm
洗浄力の強さ ★★★★★★★
カビ対策 ★★★★★
光熱費の安さ ★★★★☆
静音性 ★★★★★
使いやすさ ★★★★★★
総合評価 ★★★★★★
パナソニックのハイエンド機でしょう。
サイズは、幅643×奥行694×高さ1086mです。
奥行が必要ですが、540mmの防水パンに入ります。
洗剤自動投入は、こちらも、トリプル自動投入に対応です。
その上で、本機は「温水洗浄」の部分です。
洗剤の自動投入とWi-Fi対応の機種は他にもあります。ただ、(真の意味で)温水洗浄に対応できる全自動洗濯機は本機ほどです。
(ヒーター乾燥をしない)全自動洗濯機はほとんど「完成された家電」なので、洗浄力の抜本的な強化という部分で、新機能はほとんど追加されません。
その点で、あまり高価なモデルを選んでも仕方ない部分はあるのですが、「温水洗浄」は、そのなかでも数少ない見どころです。
電気代・運転時間の長さなどの問題はありますが、洗浄力の面では、冷水で洗う他機よりも確実に期待値は高いですから。
コインランドリーやホテルにあるガス式の洗濯機のような効果が期待できます。加えて、ステンレス槽の採用や、高度な泡洗浄Wなど、他の部分の機能も充実しています。
日干しができるお天気な地域にお住まいだが、洗浄力には「こだわりたい!」という方はこの機種が良いでしょう。
洗浄力も、(お湯を使わない場合も)「泡洗浄」「パワフル立体水流」「ダブルシャワー」機能をもちますし、日立を含めたハイエンド機に十分張り合えています。
第5に、まとめ洗いできる、14kg以上の大容量型でおすすめな全自動洗濯機は、
【2024年6月発売】
【14kg】
【超音波洗浄なし】79Wh
72・ AQUA Prette AQW-VA14R-W
¥100,237 楽天市場 (4/15執筆時)
(エディオン限定)QW-VX14E4W
72・ AQUA Prette AQW-VX14E4(W)
¥109,800 楽天市場 (4/15執筆時)
【超音波洗浄あり】77Wh
72・ AQUA Prette plus AQW-VX14R-W
72・ AQUA Prette plus AQW-VX14R-K
¥109,256 楽天市場 (4/15執筆時)
洗濯容量:14kg
使用水量: 169L
消費電力量:79Wh
騒音値:36/38db
水道光熱費:46.7円
サイズ:幅650×奥行633×高さ1069mm
ステンレス槽:あり
インバーター:搭載
洗剤自動投入:あり
センサー:布量
簡易乾燥:対応
風呂水ポンプ:付属
AQUAの14kgとなる、こちらが良さそうです。
ハイアールも出しますが、洗剤自動投入が2タンクである点を評価しました。
奥側に投入口があり、洗剤(800ml)、柔軟剤(780ml)がが入ります。
量も十分です。タンクの外し洗いができないのは課題ですが、異物混入フィルタなどの工夫で、万一の事故はなさそうです。経路のメンテもわりと楽で、5-6ヶ月ごとのメンテでよいとされます。
サイズは、幅650×奥行633×高さ1069mmです。
防水パンは、570mm以上ですが、そもそもこのサイズの洗濯機がおける場所ならば、問題ないでしょう。
サイズ的に、同時に多くが洗えるだけでなく、コンランドリーの大型機のように、大物の毛布も洗えるサイズです。この部分でニーズがあるかと思います。
静音性も、洗濯36dB、脱水38dbであり、これより小さめと変わりません。
洗浄力の点では、立体的に洗う3Dパワフル洗浄と、経路の工夫で泡立てを行うスピンバブル洗浄があります。
東芝のような、この部分でのプラスαの工夫はないですが、堅実な性能です。
なお、上位のPrette plusシリーズは、超音波洗浄機能が付属です。
ネットだと、さほど値段も変わりませんし、上位機を選んでも良いかと思います。
清潔面も、底までステンレスであり、配慮があります。
大容量機で、週一程度の使用頻度の場合、ある程度、カビ対策がないと少し心配ですし、配慮があるのは、良い点です。
補足:関連記事の紹介ほか
というわけで、今回は、全自動洗濯機の話でした。
最後に、オマケで、いくつかの補足です。
1・タテ型の小型洗濯機 の比較
洗濯容量:4.kg〜6kg
乾燥:送風
2・タテ型の中型洗濯機の比較
洗濯容量:7kg〜16kg
乾燥:送風
3・タテ型の洗濯乾燥機の比較
洗濯容量:7kg〜12kg
乾燥:ヒーター
4・ドラム式洗濯乾燥機の比較
洗濯容量:7kg〜13kg
乾燥:ヒーター or熱交換
第1に、その他の種類の洗濯機についてです。
他のタイプとも比較したい方は、関連記事があります。
乾燥も対応したい場合などは、そちらもご覧ください。
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6・1人暮らしに必要な家電【まとめ】
そのほか、「1人暮らしに必要なもの」をリスト的にまとめた記事もあります。
多くの家電の選び方へのリンク記事ともなっているので、新生活を送る予定の方は、ぜひご覧ください。

第2に、洗濯機のネット購入に関する注意です。
洗濯機は、「家電リサイクル」の対象です。
そのため、古いものがある場合、回収が必要です。設置・場所までの搬入は、個人では難しいかと思います。。
とくに回収は、リサイクル店に売れば良いでしょうが、そうでない場合、困ります。
Amazonは、直販の在庫ならば、地域によっては、リサイクル・設置対応してくれます。一部、延長保証も受け付けています。
Amazon直販で取扱のある縦型洗濯乾燥機(=上面投入型)のリストは(こちら)です。
今回対象にした7kg以上のほか、6kgも入ってしまいますが、そこは注意して除外してご覧ください。
楽天市場も、大きな家電量販店は、配達と同時の引き取りも依頼できます。
いくつか例を挙げておきます。
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楽天ビックは、同社のグループ(ビックカメラ・コジマ・ソフマップ)店舗がある地域です。
楽天ビックの洗濯機購入説明ページ(こちら)に、リサイクルや搬入ほかの説明があります。
コジマ・ソフマップ(楽天店)も、同じ系列なので同じ地域です。
エディオン(楽天店)は、外部委託で全国対応のようです。
ただ、沖縄・離島は別途料金、山間部と離島は非対応との記載です。
例外はあるようですが、無理ならば普通に返金して貰えるでしょう。
なお、同社の場合、取付希望のチケット(こちら)を製品と一緒に同時購入する方式でした。ドラム式と共通のチケットです。
Joshin(楽天店)は、店舗がある特定の地域のみの対応です。
同社の場合、洗濯機は基本的に設置工事込みで売っています。
追加工事費の確認(こちら)と、購入までの流れ(こちら)が参考になります。
ページには、サービスエリアの確認へのリンクもありました。
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地域のデンキヤさんとの値段と、手間とを見比べてください。
第3に、洗濯機のDIYによる設置についてです。
設置は、給水部については、あまり面倒ではないです。
どの機種も給水ホースが付属しますから。たいていの場合、0.8メートルのホースです。
一般的な横水栓の蛇口(上図)なら、たいてい付属の継手を、ドライバで閉めるだけで対応できます。
賃貸の場合は、すでに水栓にオートストッパー水栓(プラスチックの部品が特徴)が付いているかもしれません。
その場合、継手もなしでホースだけでジョイントできます。より簡単でしょう。
面倒なのは、蛇口が動くタイプです。
例えば、万能ホーム水栓(=水が飲めるように上に向けられる蛇口)や、自在水栓(=昔の台所によくあった方向にに稼動する蛇口)などです。
洗濯水栓ではレアケースでしょうが、あり得ます。
カクダイ 洗濯機用 水漏れ防止ストッパー
¥1,918 Amazon.co.jp (4/15執筆時)
その場合は、ノーズ(配管)の部分をスパナで外し、給水栓ジョイントに替える付ける手間が必要です。
各社の純正品(CB-J6)でも、以上のような水道メーカーの製品でも良いかと思います。
排水は、マンションに排水パイプ(上図)があればそれに直結するだけです。ベランダ取り付けならば、付属の排水ホースを排水溝に向けるだけです。
詳しい説明書があるため、間違わずに付けられます。
ただ、洗濯機の真下(直下)に排水溝がある(直下排水)の場合、洗濯機用直下排水キットが必要です。
これは各社で規格があります。できないことはないですが難易度が格段にあがるので、一般的に設置工事込みの洗濯機を買うのが良いかと思います。
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ではでは!