1回目記事からの続きです→こちら
4-1・その他のオーブントースター
4回目記事は、COMFEE’ほか、ここまでみていない企業のオーブントースターの紹介からでです。
1・オーブントースターの比較 (1)
1-1:選び方の基本の説明【導入】
1-2:パナソニック(日本)
1-3:バルミューダ〈日本〉
1-4:アラジン〈日本〉
1-5:象印〈日本〉
2・オーブントースターの比較 (2)
2-1:三菱電機〈日本〉
2-2:タイガー〈日本〉
2-3:シロカ〈日本〉
2-4:シャープ〈日本〉
2-5:東芝〈日本〉
3・オーブントースターの比較 (3)
3-1:ツインバード工業〈日本〉
3-2:ビタントニオ〈日本〉
3-3:アイリスオーヤマ〈日本〉
3-4:コイズミ〈日本〉
3-5:デロンギ・山善・AQUA ほか
4・オーブントースターの比較 (4)
4-1・COMFEE’ ほか
4-2:最終的なおすすめの提案【結論】
今回も、1回目記事の冒頭(こちら)で書いた「選び方の基本」に基づきながらみていきます。
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以下では、いつものように、Atlasが高評価している点は赤系の文字色で、イマイチと感じている点は青字で書くようにします。
【2024年発売】
55・Comfee' CF-MG101-AY
¥4,180 Amazon.co.jp (5/13執筆時)
寸法:幅32.2×奥行27.7×高さ22.7cm
【2021年発売】(旧機)
56・Comfee' CF-CD083
57・Comfee' CF-AD081
¥2,952 Amazon.co.jp (5/13執筆時)
寸法:幅36.4×奥行19.7×高さ20.7cm
トースト枚数:2枚
ヒーター:ガラス管×2
消費電力:1000W
庫内広さ:
火力調節:無段階(80〜230℃)
CF-MG101-AY は、COMFEE' が販売するオーブントースターです。
中国大手の美的集団(Midia)グループのイタリア企業で、最近、白物家電で進出しはじめました。系列の日本美的が販売しますので、国内保証体制もあります。
新旧ありますが、開閉方式が変わりました。
流行のワイドオープン形状としつつ、幅が32.2cmtと設置性が増しました。
奥行は逆に出ましたが、廃熱スペースをふまえても、日本の家庭のキッチンではこちらの方が、スペースは見つけやすそうです。
ヒーターは、2本です(上1・下1)。
全て石英管(ガラスヒーター)で、火力に特徴はないです。
パワーも、1000Wに止まります。
庫内が小さい部分をふまえても、速暖性ほか、性能はそこまで期待でないでしょう。
温度は、80〜230度で無段階のダイヤル調整できます。
もちろん、マイコン制御ではなく、サーモスタット(サーミスタ)での簡単な制御ですから、温度は「だいたい」です。
また、高温状況にするには、このヒーターだと時間がかかります。
これは、この価格帯の製品ならば普通です。
あとは特段個性はないです。
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以上、Comfee' CF-MG101-AY の紹介でした。
基本的には、値段の安さで選ぶ製品ですので、アイリスオーヤマや、山善あたりの製品との比較になるでしょう。
ただ、外観はレトロ調で、結構良いように思います。
本格的な料理には、少しパワー不足ですので、食パンをちょっと焼いたり、総菜を温めたりという、ライトな使い方に限定して言えば、(まあ)「使える」と言えます。
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このほか、同社からは、次のようなトースターのラインナップが見られます。
簡単に確認しておきます。
【2025年発売】
58・Comfee' CF-MD081-BK
¥2,780 Amazon.co.jp (5/13執筆時)
トースト枚数:2枚
ヒーター:ガラス管×2
消費電力:1000W
庫内広さ:幅26.0×奥行19.3×高さ17.5cm
火力調節:
寸法:幅36.4×奥行19.8×高さ20.7cm
第1に、 CF-MD081-BKです。
同社の格安機です。
火力調整ができないシンプルな構成ですが、抜群に安いという製品です。
機能面は平凡ですし、特段言及したいところはないです。
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【2024年発売】
59・Comfee' CF-MC142-AY
¥5,999 Amazon.co.jp (5/13執筆時)
トースト枚数:4枚
ヒーター:ガラス管×2 黒遠赤×1
消費電力:1300W
庫内広さ:
火力調節:無段階(80〜230℃)
寸法:幅34.6×奥行36.6×高さ23.5cm
第2に、CF-MC142です。
先ほどの機種と同じ「レトロ調」の4枚焼きです。
サイズは、幅34.6×奥行36.6×高さ23.5cmです。
やはり、4枚焼きとしては、幅狭で設置性が良いです。
ただ、廃熱スペースを含めて奥行は、必要ですが。
温度設定は、本機も80〜230°です。
ヒーターは、ただ、構成が変わります。
4枚焼きで庫内が広いので、1300Wにされた上で、ヒーターが3本(上1 .下2)です。
とくに、上火は、遠赤ヒーター(黒遠赤ヒーター)です。
構成としては、既に見たタイガーに類似した構成です。
最高温度は230度(タイガーは250度)と、断熱面を含めて差はあるのですが、この構成だと、表面加熱が強いのは同じです。
トーストほか、上火に焦げ目をつけたいような料理(グリル)には向きそうです。
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結論的にいえば、遠赤ヒーターをそなえる構成の製品では、最安クラスといえます。
もちろん、1万円前後の機種と比べると、制御や最高温度などの部分で差はありますが、一般向けとして実用性は十分でしょう。
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【2024年発売】(クリーム)
60・Comfee' CF-MF082-AY
¥4,159 Amazon.co.jp (5/13執筆時)
【2025年発売】(黒)
60・Comfee' CF-MF083-BK
¥4,280 Amazon.co.jp (5/13執筆時)
トースト枚数:2枚
ヒーター:ガラス管×2
消費電力:1300W
庫内広さ:
火力調節:不可
寸法:幅25.8×奥行23.2×高さ33.3cm
第3に、CF-MF082です。
こちらは、縦型形状の2枚焼きです。
先ほどみた、レコルト(Toffy)とほぼ同型の色違いといえます。
生産は、こちらだと思います。
サイズは、幅25.8×奥行23.2×高さ33.3cm です。
さすがに、幅は相当狭めです。
奥行や高安も、ビックリするほどは大きくなく、設置性は良さそうです。
庫内は、2段です。
サイズ的に、トーストを焼く場合は、庫内2段をフルに使うことになります。
2段別の料理に使う提案もありますが、火力は個別に制御できないので、できる料理は限られるでしょう。
ヒーターは、3本です。
上下2段あるので、中段にヒーターもがあります。
全て、石英管(ガラス管)です。
温度設定は、不可です。
本機の場合、少量の場合は上段に食べ物をいれ、上中ヒーター(総計720W)のみで加熱です。2段で使う場合、下ヒーターも付いて、上中下(1000W)になります。
そのほか、下ヒーター(280W)だけでも使えます。
これは、先述のように、本機が温度設定ができないため、低温での「総菜のあたため」などを想定するものです。
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結論的にいえば、個人的には、設置スペースがあるならば、(1弾の)普通形状の製品のほうが良いかなと思います。
レコルト機でも書きましたが、この方式だと、ヒーターほか、輻射熱や断熱の部分を考慮すると、上段と下段で、料理の仕上がり具合は変わりやすいでしょうから。
庫内温度の均一性が担保される(高価な)2段オーブンレンジとは違いますので。
今回の結論
オーブントースターのおすすめは結論的にこの機種!
というわけで、今回は、各社のオーブントースターを比較してきました。
最後に、いつものように、予算別、目的別にAtlasのおすすめ機種を提案していきます。
第1に、トースト以外の料理にも利用しやすい総合力の高いオーブントースターは、
【2020年発売】
3・パナソニック ビストロ NT-D700-K
¥28,000 Amazon.co.jp (5/13執筆時)
トースト枚数:2枚
ヒーター:遠赤外線×2 近赤外線×1
消費電力:1300W
庫内広さ:26.0×25.0×9.5cm
火力調節: 8段階(120〜260℃)
寸法:幅34.1×奥行32.8×高さ26.9cm
サックリ(火力) ★★★★★
ふっくら(保水) ★★★★☆
ピザ焼き ★★★★★
チーズトースト ★★★★☆
冷凍パン ★★★★★
すばやさ(時短) ★★★★★
総合評価 ★★★★★
パナソニック ビストロ NT-D700-Kでしょう。
価格が高く、また、人気で「予約購入」になりますが、その価値はあります。
とくに本機は、上火が継続的に強く出せるので、グラタンなど「家庭のレンジの上火が弱くて焼き目が付かない」点が不満で、オーブントースターを探しているならば、本機が良さそうです。
最も「大事」な火力は、上下とも遠赤で、上部に近赤という「遠近トリプルヒーター」です。
その上で、上部に、近赤外線ヒーターを搭載し、遠赤外線と併用すしています。これは、パナソニックの高級オーブンレンジにも見られる独特の工夫です。
パンのほか、食材の中まで加熱したい総菜や、具材を載せたパン、ロールパンなどにも対応幅が広いと言えます。
最大火力を「260度」と表記している部分も、「火力で負けない」という意思表示に思えます。
パンの美味しさの部分でも、その「火力」ほか、温度センサーを「インテリジェント制御」が光ります。
マイコン制御の部分をここまで高度にした製品は今までないので、食材調理はもちろん、パン焼きについても、かなり高度です。
スチーム機能はフォローしませんが、文中でも書いたように、スチーム利用には短所もあるため、特長のある火力と得、センサー制御で押し切る方法で問題ないでしょう。
その上で、設置性やデザイン性も良いため、予算面がクリアできるようならば、選んでOKでしょう。
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【2019年発売】
11・象印 こんがり倶楽部 EQ-JA22-BA
¥13,050 Amazon.co.jp (5/13執筆時)
トースト枚数:2枚
ヒーター:遠赤×2 ガラス管×2
消費電力:(2000W)
庫内広さ:27x23.5x11cm
火力調節:18段階(80-250度)
寸法:幅33.5×奥行29×高さ26cm
サックリ(火力) ★★★★★
ふっくら(保水) ★★★★☆
ピザ焼き ★★★★★
チーズトースト ★★★★☆
冷凍パン ★★★★★
すばやさ(時短) ★★★★☆
総合評価 ★★★★★
一方、パン以外にも便利に使える機種をもう一台あげるならば、象印のEQ-JA22-BAです。
色々な料理に使いたい方で、値段的にパナソニックに手が出ない場合は、とくに良い候補です。
火力は、本機も相当強いです。
高火力スイッチヒーティング式を採用することで、「カラッ」とした揚げ物や、釜焼き風のピザの再現など、パナソニック同様にレベルが高いです。
この部分は、トーストにも活きますので、「サクふわ」な食感」のトーストが可能でしょう。
マイコン制御もパナソニック機と同じく採用します。
一方、高火力スイッチヒーティング式という方式上、象印機は、調理時間がやや長めにかかる傾向です。
トーストも、パナソニック機と異なり、上部・下部両面に遠赤ヒーターを置く仕様ではないため、やや時間が長め(4-7分)です。
両面を「同じようにこんがり」という部分でも、及ばない面はありそうです。
とはいえ、トースト機能をふくめ、技術的に良い機種であることは変わりませんし、揚げ物やピザを中心に考える方で、「新しもの好き」の方は、ぜひ試して欲しい製品です。
第2に、「サクふわ」な食感のトーストを作るのに最も向いていそうなオーブントースターは、
【2枚焼き】
【2022年発売】
7・アラジン AET-GS13C(G) 【緑】
7・アラジン AET-GS13C(W) 【白】
¥13,800 Amazon.co.jp (5/13執筆時)
トースト枚数:2枚
寸法:幅36.0×奥行35.5×高さ25.0cm
【4枚焼き】
【2023年発売】
8・アラジン AGT-G13B(G) 【緑】
8・アラジン AGT-G13B(W) 【白】
¥22,000 Amazon.co.jp (5/13執筆時)
【2018年発売】
8・アラジン AGT-G13A(G) 【緑】
8・アラジン AGT-G13A(W) 【白】
¥22,500 Amazon.co.jp (5/13執筆時)
トースト枚数:4枚
寸法:幅36.0×奥行35.5×高さ25.0cm
ヒーター:グラファイト×1 石英ガラス管×1
消費電力:1300W
庫内広さ:31× 23.5× 8.7cm
火力調節:10段階( 100℃~280℃)
サックリ(火力) ★★★★★★
ふっくら(保水) ★★★★★
ピザ焼き ★★★★★
チーズトースト ★★★★☆
冷凍パン ★★★★☆
すばやさ(時短) ★★★★★
総合評価 ★★★★★
アラジンのグラファイト トースターでしょう。
パナソニック機をふくめ、この食感を実現するために開発された製品は多いです。
しかし、高価な製品が多いので、手軽に導入するできる価格である点でこの製品は評価できます。
2枚焼きは、旧機種だと普通の網(右)ですが、値段差もありますので、そちらでも良いかと思います。
トーストは、速暖性と遠赤効果が共に高い、グラファイトヒーターの力で、短時間で表面を焼き上げ、遠赤効果で中までしかかり火が通ります。
下面は、石英管ですが、庫内形状とグラファイトヒーターで高温を保てるようにしており、方式として理に適っていますし、毎年の改良で信頼性も増していると言えます。
料理の幅は、一方、マイコン制御を取らない点で、同社の上位機やパナソニック機に較べるとイマイチです。
ただ、価格差を考えれば、本機の費用対効果は高いと言えます。
むろん、料理の汎用性を考えれば、先述のパナソニック機や象印も良いです。ただ、基本、パンをメインに考える場合は、その方面の工夫に説得力がある、この機種も十分に推せます。
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【2022年発売】ST-2D251後継品
37・シロカ すばやきトースター ST-2D451-W
37・シロカ すばやきトースター ST-2D451-K
¥17,981 Amazon.co.jp (5/13執筆時)
38・シロカ すばやき とっておき ST-2D471
¥29,800 Amazon.co.jp (5/13執筆時)
トースト枚数:2枚
ヒーター:遠赤外線×3 熱風ファン
消費電力:1400W
庫内広さ:29× 20.1× 10cm
火力調節: 8段階(40℃~280℃)
寸法:幅35×奥行28.6×高さ23cm
サックリ(火力) ★★★★★★
ふっくら(保水) ★★★★★
ピザ焼き ★★★☆☆
チーズトースト ★★★★☆
冷凍パン ★★★★★
すばやさ(時短) ★★★★★★
総合評価 ★★★★★
一方、多少価格は前後しますが、「トースト専用」と考えると、シロカのすばやきトースターも良い候補です。
色が違うだけの「とっておき」でもOKです。
ヒーターは、本機は、疎密構造の遠赤ヒーター3本の熱を、熱風ファンで回す独特の仕組みで、強力です。
速熱性は、ヒーター自体だけで考えるとアラジンにメリット性がありそうです。
しかし、熱循環を促すファンの採用と、疎密構造のヒーター、ヒーターリフレクター、断熱構造のガラスなど、そこを補う多重の工夫が光ります。
とくに、厚めの食パンなどの調整力は、本機が良い部分もありそうです。
マイコンによる自動調理メニューも充実するため、使い勝手も良さそうです。
搭載の温度センサーの質と、それがどのように自動調理に活かしているのかは(パナソニックに比べると)イマイチ分からない部分はありますが、それでも十分高度でしょう。
本機は、設置において、空きスペースが十分に必要という部分だけ注意してください。
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【2023年発売】
【上位機種】K05A-SE後継機
4・BALMUDA The Toaster Pro K11A-SE
¥38,500 Amazon.co.jp (5/13執筆時)
【下位機種】K05A後継機
5・BALMUDA The Toaster K11A
¥33,000 Amazon.co.jp (5/13執筆時)
トースト枚数:2枚
ヒーター:遠赤外線×2
消費電力:1300W
庫内広さ:27.5× 22.4× 17.8cm
火力調節: 3段階
寸法:幅35.7×奥行32.1×高さ20.9cm
サックリ(火力) ★★★★★
ふっくら(保水) ★★★★★
ピザ焼き ★★★☆☆
チーズトースト ★★★★★
冷凍パン ★★★★★
すばやさ(時短) ★★★★★
総合評価 ★★★★★
そのほか、バルミューダのオーブントースターも定評があり、「候補」になります。
こんがりトーストが好きな方は、上位機、そうでももないならば、下位機で良いかと思います。
あまり珍しくなくなった「スチーム式」ではありますが、遠赤ヒーターと温度センサー制御というポイントはおさえます。
味についても、バター分の多いリッチパン(セブンの金の食パンなど)は美味しいです。
チーズパンなどのアレンジパンも、専用モードがある分美味しいです。
難点は、パン以外の調理にほぼ使えない点と、水という「不確定要素」が入る点で、どうしても、買われるパンのサイズ(厚み)ほかで、出来不出来のバラツキが生じやすい点です。
個人的に、【ホームベーカリーの比較記事】で書いたように、パンは自作して自分で好きに切るので、多少合いにくい部分はありました。
ただ、市販の5−6枚切りのパンなどならば、美味しく仕上がるでしょう。値段相応の実力は見られる機種です。
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マーナ パン型 トーストスチーマー K712
¥1,145 Amazon.co.jp (5/13執筆時)
なお、格安機で(どうしても)スチームを試したい場合、もちろん同じには焼けませんが、トーストスチーマーという調理補助器具があります。
素焼きの陶器なのですが、その中に水を入れて、気化を促すものです。既存のトースターでこうした「細工」をすれば、スチームトースターにある程度近い状況を得ることはできます。
第3に、トッピングトーストや、フレンチトーストなどバリエーションを楽しめるのは、
【2019年発売】
23・三菱電機 ブレッドオーブン TO-ST1-T
¥28,987 Amazon.co.jp (5/13執筆時)
トースト枚数:1枚
ヒーター:フラットヒーター×2
消費電力:930W
庫内広さ:幅27×奥行22×高さ14cm
火力調節: 3段階
寸法:幅27.0×奥行22.3×高さ14cm
サックリ(火力) ★★★★★★
ふっくら(保水) ★★★★★★
ピザ焼き ☆☆☆☆☆
チーズトースト ★★★★★★
冷凍パン ★★★★★
すばやさ(時短) ★★★★☆
総合評価 ★★★★★★
三菱電機のTO-ST1-でしょう。
トースターとしては、1枚までですが、密閉してオーブンとして焼き上げる点で、水分が失われず、中まで柔らかな美味しいトーストが期待できます。
(パン屋さんが想定していない)スチーム式の焼き上げと異なり、(不自然に)外部の水分を足すわけでないため、実際「オーブン」に近いのは、こちらでしょう。
その上で、各種センサーを利用しつつ、トッピングトースト・フレンチトーストに対応するため、飽きずに使えそうです。
収納性も良く、片付けも楽ですから、1-2人暮らしのご家庭で、高級トースターを狙っているならば、現状で最も「面白い製品」です。
Atlasも、メインで利用中ですが、満足しています。
第4に、ノンフライ調理が得意なほか、日が経った状態のパンに強いといえるのは、
【2024年12月発売】
41・シャープ ヘルシオ トースター AX-WT1-B
¥28,800 楽天市場 (5/13執筆時)
トースト枚数:2枚
ヒーター:ウォーターオーブン
消費電力:1410W
庫内広さ:幅262×奥行239×高さ108mm
火力調節: 4段階
寸法:幅340×奥行363×高さ270mm
サックリ(火力) ★★★★★
ふっくら(保水) ★★★★★★
ピザ焼き ★★★★☆
チーズトースト ★★★★☆
冷凍パン ★★★☆☆
すばやさ(時短) ★★★★★
総合評価 ★★★★★
シャープのヘルシオ トースター AX-WT1でしょう。
トーストは、過熱水蒸気式の加熱ですが、焦げ目もしっかり付きます。
方式的に「サクふわ」な食感のトーストも得意で、100度を超える大量の過熱水蒸気を使う独自方式のため、買ってから日が経った状態のパンをわりとうまく仕上げます。
この点で言えば、長期間買い置きを常温や冷蔵保存している方に、本機は特に合うでしょう。
触感についても、焼き目と、ふわふわ度で、15通りのチョイスができます。
自動調理機能は、特にパン類は、かなり充実します。
冷凍・常温を問わず、賢くマイコン制御で加熱してくれます。
パン以外の調理は、とくに、総菜のカラッと温めは、方式的に言っても大得意です。
料理も、本編で書いたように、この方式だと、油を使わないヘルシーな揚げ物の調理も、対応できます。唐揚げについては、自動調理機能も利用できますし、本機の見どころでしょう。
難点は、さほどみあたらないです。
スチーム式ですが、給水も後片付けも面倒ではないので。
本体のサイズも、旧機より小型化し、設置性もよくなりました。
あえて言えば、家族の人数によっては、1度に2枚までという枚数が難点かもしれません。
ただ、3分ちょっとで焼ける上で、2回までは給水不要で連続で焼けるため、問題ないという方も多いでしょう。
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【2021年発売】
42・シャープ ヘルシオ グリエ AX-GR2-R
42・シャープ ヘルシオ グリエ AX-GR2-W
¥21,980 Amazon.co.jp (5/13執筆時)
トースト枚数:2枚
ヒーター:ウォーターオーブン
消費電力:1410W
庫内広さ:25.9× 23.2× 7.7cm
火力調節: 4段階
寸法:幅41.2×奥行30.6×高さ22.7cm
なお、本編で書いたように、、今だと、旧機種のヘルシオ グリエAX-GR2 が、多少安めにアウトレット販売されます。

パワーは、最大1410Wです。
加熱方式などの仕組みは、新機種と同じです。
相違点は、マイコン制御による自動調理が、トースト以外はない点です。
ただ、手動で、「ノンフライの唐揚げ」冷凍を含む「総菜のあたため」、揚げ物のリベイクなどは対応できます。
超高温の過熱水蒸気を使った「ウォーターオーブン」を試してみたいかたには良い選択肢に思います。
この方式は、調理時に油が落としやすいので、製品名どおり「ヘルシー」ともいえます。
繰り返しますが、100℃以上の水蒸気を使う方式なので、料理に使う場合、食材が水っぽくなるようなことはないです。
第5に、1万円以下のオーブトースターでおすすめできるのは、
【2023年発売】
39・アイリスオーヤマ SOT-201-B
39・アイリスオーヤマ SOT-201-T
39・アイリスオーヤマ SOT-201-C
¥7,000 Amazon.co.jp (5/13執筆時)
トースト枚数:2枚
ヒーター:遠赤フラット+遠赤?
消費電力:1350W
庫内広さ:
火力調節: 10段階(100℃~230℃)
寸法:幅35×奥行30×高さ24cm
サックリ(火力) ★★★★★
ふっくら(保水) ★★★★★
ピザ焼き ★★★★★
チーズトースト ★★★☆☆
冷凍パン ★★★☆☆
すばやさ(時短) ★★★★★
総合評価 ★★★★☆
1万円前後で選ぶ場合、アイリスオーヤマの「瞬間発熱」SOT-201が候補です。
ヒーターは、上火が遠赤フラットカーボンヒーターです。
下火は普通のヒーターです。
しかし1350Wの消費電力でトーストを最短1.5分で焼き上げます。
この価格帯だと、マイコン制御を伴う機種は限られます。そのため、指定した温度で加熱する機種しかないのですが、そういった機種だけで言えば、本機のように「瞬間」で焼ける方が、結果的に、サクふわに仕上がりやすいです。
タイガーの同級機より素早いですし、この部分を評価しました。
トーストは、2枚まで、ピザならば、21センチまで焼けます。
温度も、280度まで出せればピザも美味しいでしょう。パンもアナログな仕組みではありますが、スチームトースト対応です。
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【2022年発売】
12・象印 こんがり倶楽部 ET-GP30-BZ
¥9,633 楽天市場 (5/13執筆時)
【2019年発売】ET-GM30-BZ後継
13・象印 こんがり倶楽部 ET-GN30-BZ
¥11,800 Amazon.co.jp (5/13執筆時)
トースト枚数:4枚
ヒーター:遠赤外線×2 ガラス管×3
消費電力:1300W
庫内広さ:27x29.5x9cm
火力調節;10段階(80〜250℃)
寸法:幅39.5×奥行34.5×高さ22.5cm
サックリ(火力) ★★★★★
ふっくら(保水) ★★★☆☆
ピザ焼き ★★★★★
チーズトースト ★★★☆☆
冷凍パン ★★★★★
すばやさ(時短) ★★★★★
総合評価 ★★★★★
一方、調理にも使いたい方は、象印のET-GN30-BZを推します。
外観以外変わらない旧機種でもOKです。
比較的格安な製品ですが、庫内が広く、4枚のトーストや、25センチの市販のLサイズピザが焼ける庫内容量を持ち、この点が評価できます。
搭載されるヒーターも、ピザやトーストを表面をこんがり焼ける遠赤外線ヒーターがしっかり搭載です。
トーストは、古くなった食パンなど、保水の部分は他社に負けます。
ただ、パナソニック機のように、冷凍トーストの温めに対応しますし、火力を活かして、「サクふわ」な食感のトーストはある程度まで再現できるでしょう。
料理の幅は、マイコン制御の自動調理機能があります。
「メーカーが考えた適切な火加減」に調理過程に自動調整されます。
とくに、象印は「調理途中に中火にする」という、従来の常識では考えられなかった方法で、味の向上を図っており、この点でも「面白い」です。
冷蔵・冷凍用のピザ・トーストの自動調理ボタンなど、多彩なメニューも選べます。
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【2022年発売】
29・タイガー やきたて KAM-S131-R
29・タイガー やきたて KAM-S131-KM
¥7,780 楽天市場 (5/13執筆時)
トースト枚数:3枚
ヒーター:遠赤外線×1 ガラス管×2
消費電力:1300W
庫内広さ:幅30.5×奥行26.5×高さ9cm
火力調節;9段階(80〜250℃)
寸法:幅35.1×奥行32.8×高さ22.4cm
もう少し安めで言えば、タイガーのKAM-S131、あるいは同性能の旧機が良さそうです。
火力は、1300Wで、遠赤ヒーターとガラス管ヒーターのコンビで3本です。
構造的に加熱ムラを避けるための構造もありますし、速暖性も、アイリスには負けますが、十分です。
庫内の広さは、トーストなら3枚まで、ピザならば、25センチまでやけます。
スチームは非対応ですが、深皿トレイが備わる部分で、料理には却って便利な部分はありそうです。
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【2024年発売】
59・Comfee' CF-MC142-AY
¥5,999 Amazon.co.jp (5/13執筆時)
トースト枚数:4枚
ヒーター:ガラス管×2 黒遠赤×1
消費電力:1300W
庫内広さ:
火力調節:無段階(80〜230℃)
寸法:幅34.6×奥行36.6×高さ23.5cm
このほか、もっと安めで考えるならば、Comfee’のCF-MC142-AYが候補になります。
ヒーターは、上火が遠赤ヒーター(黒遠赤ヒーター)です。
下2本がガラス管という構成を含めて、1つ上のタイガーと同じです。
断熱性を含めた、総合的な火力(最高温度)は少し負けますが、外観は良いですし、安めで売られていたら、こちらでも良いでしょう。
これ以下の価格だと、今のところ(機能面での)おすすめはないです。
補足:コンベクションオーブンの紹介
最後に「おまけ」の話です。
冒頭で述べたように、「上位互換」といえる調理家電があります。コンベクションオーブンです。

上でも紹介しましたが、モノマニアでは、別にコンベクションオーブンの記事があります。よろしければご覧ください。
また、トーストも自作したいという方、以上のような記事も書いています。
食材に関する紹介記事もあります。
1・1人暮らし向け電子レンジ
2・小型のスチームオーブン
3・中型のスチームオーブン
4・オーブン全体のおすすめ【まとめ】
そのほか、トーストに加えてオーブンとレンジの機能が欲しい方は、これらのリンク記事もご覧ください。
また、このブログには、1人暮らし向けに必要な家電屋必需品を20ジャンル以上まとめた記事もあります。
新生活で「色々お探しのもの」がありましたら、上の記事もよろしくお願いいたします。
というわけで、今回は、オーブントースターの紹介でした。
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