1回目記事からの続きです→こちら
今回の結論
フルサイズ以上のミラーレス一眼のおすすめは結論的にこれ!
1・フルサイズミラーレスの比較 (1)
1-1:ソニー
2・フルサイズミラーレスの比較 (2)
2-1:キヤノン
3・フルサイズミラーレスの比較 (3)
3-1:パナソニック
4・フルサイズミラーレスの比較 (4)
4-1:ニコン
4-2:シグマ
5・フルサイズミラーレスの比較 (5)
5-1:最終的なおすすめの提案【結論】
5回目記事では、最後に、いつものように、Atlasのおすすめ機種を提案しておきます。
第1に、20万円前後の予算のミラーレス機としておすすめなのは、
【2025年発売】
【ボディのみ】
67・ニコン Z5II ボディ
¥235,000 Amazon.co.jp (6/23執筆時)
【24−50mmレンズキット】
68・ニコン Z5II 24-50 レンズキット
¥299,200 Amazon.co.jp (6/23執筆時)
【24-200mmレンズキット】
69・ニコン Z5II 24-200 レンズキット
¥356,800 Amazon.co.jp (6/23執筆時)
撮像素子:フルサイズ
画素数:2450万画素
手ぶれ補正:2軸+5軸(ボディ)
ファインダー:有機EL(369万)
AF:ハイブリッドAF(273点)
連写速度:7.6コマ/秒
動画: 4K(60p)
モニター:3.2型(210万)
重さ:700グラム
画質の良さ ★★★★★
フォーカス性能 ★★★★★
連写速度 ★★★★☆
動画撮影 ★★★★☆
手ぶれ補正 ★★★★★
軽量性 ★★★★☆
総合評価 ★★★★★
ニコンのZ5II が、良いでしょう。
2025年登場機ということで、特にAF部分の世代が新しい点を評価しました。
フォーカス部分は、ソニー機も仕様が強いです。
ただ、同社は近年入門クラスの価格帯の新製品が未投入です。
その部分で、ソニーからセンサー提供を受けているニコンの方が開発が新しいと言えます。
とくに、被写体認識機能が、最新水準です。
本編で書いたように、人間・犬・ネコ・鳥・車・バイク・自転車・列車・飛行機の識別に対応します。
人物は、「目、顔、頭部、上半身」は識別し、動物も顔識別をします。
この部分では、70万円オーバーの同社の最上位機(ニコン Z 9 )と変わりません。
たしかに、測距点などをふまえると、合焦速度についてはソニーの方が良い部分もあると言えますが、追尾まで考えた場合、技術水準としては、やはりこちらが少し新しいでしょう。
上で示したような被写体を良く撮る方で、動く被写体で撮るような感じでは、こちらかなと思います。
暗い場所での利用も、ニコンは伝統的にスペックが良いです。
常用ISO感度は、最大ISO 64000ですし、AF時の低輝度限界は、大-10EVまで伸ばせます(AF-S時)
連写は、メカシャッターで、最大7.8コマです。
ソニーのが多少良いですが、実用水準です。
ただ、画質は限られますが、電子シャッターを利用したハイスピードフレームキャプチャー+だと、最大30コマ/秒までの高速連写はできます。
その上で、シャッター半押しで、1秒前までのさかのぼっての「プリキャプチャー」もできますし、野鳥撮影など「一瞬」が大事な使い方ならば、割とよさげな仕様です。
手ぶれ補正も、しっかり、ボディない5軸で、動画も、4K/60Pに対応です。
ファインダーは、0.5型の有機ELです。
解像度は369万ドットです。
同社の高級機とは差がありますが、本編で書いたように、同社はEVFの使い勝手に高い配慮があり、それはこのクラスでも同じです。
例えば、ジャイロセンサーを使って、EVFが自動で縦表示に切り替わるのは、面白い工夫と言えます。
動画撮影は、最大で、4K/60Pです。
あまり、ニコンは宣伝をしませんが、ここも仕様は良いです。
機能面も、4K・フルHD解像度での動画撮影の際、(ズームなしの単焦点でも)画質劣化なしに1.4倍(フルHD2倍)までズームできる。ハイレゾズームは、ユニークでしょう。
1・NIKKOR Z 24-120mm f/4 S
2・NIKKOR Z 28-400mm f/4-8 VR
レンズキットは、こちらの大玉のレンズが付属です。
24-120mmの5倍ズームの中望遠レンズです。
全域でF値4.0という超高性能レンズです。実売価格は15万円ほどです。重さは、ただし、630gです。
28-400mmは、Amazonで見られる「 推し撮りキット」に付きます。
14.2倍ズームの超望遠ですが、重さは725gと加減があります。別に買う場合は、20万円オーバーです。
第2に、軽量性にある程度配慮があるフルサイズのミラーレス機としては、
【2023年発売】
【ボディのみ】
5・SONY α7C II ILCE-7CM2 S
6・SONY α7C II ILCE-7CM2 B
¥296,010 Amazon.co.jp (6/23執筆時)
【ズームレンズキット】
7・SONY α7C II ILCE-7CM2L S
8・SONY α7C II ILCE-7CM2L B
¥312,191 Amazon.co.jp (6/23執筆時)
撮像素子:フルサイズ
画素数:3300万画素
手ぶれ補正:5軸(ボディ)
ファインダー:有機EL(235万)
AF:ハイブリッドAF(759点)
連写速度:8コマ/秒
動画: 4K(30p)
モニター:3型(103万)
重さ:514グラム
画質の良さ ★★★★★
フォーカス性能 ★★★★★★
連写速度 ★★★★★
動画撮影 ★★★★☆
手ぶれ補正 ★★★★★
軽量性 ★★★★★★
総合評価 ★★★★★
ソニーSONY α7C II が良いでしょう。
最軽量機はシグマですし、そのほかニコン、キヤノンからも軽量なタイプも出ており、単純な重さでは、ライバルが多いです。
ただ、フルサイズのスタンダード機からの機能省略がほとんどないという点で、万人におすすめできるのは、本機でしょう。
とくに、BIONZ XRエンジンの採用と、AI学習・ディープラーニング技術の進化で、被写体認識の部分が、最新です。
同社の最上位機と同じで、物体識別(鳥・昆虫・車・列車・飛行機)対応です。
人間や動物も瞳レベルで対応ですし、軽量機の中では全社通しても性能への期待値は高いです。
そのほか、手ブレ補正・夜間対応・フォーカスほか、画質にかかわる性能は、(軽量ではない)同社の中級機とほぼ同じ仕様であり、期待値が高いです。
あえて言えば、4K/30Pまでの動画対応部分が残念ですが、これは仕方ないでしょう。
いずれにしても、軽量機では最も完成度が高いと感じた機種です。
1・FE 28-60mm F4-5.6
レンズキットは、以上レンズを採用します。
2.1倍のズームレンズで167gという軽量性ですから、軽さを重視する本機に合うと言えます。
ソニー シューティンググリップ GP-VPT2BT
¥11,000 Amazon.co.jp (6/23執筆時)
チルトも180度稼働するタイプですから、シューティンググリップなどとの相性も良いですし、動画撮影にも向くでしょう。
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【2024年発売】
【ボディのみ】
45・パナソニック LUMIX DC-S9-K
45・パナソニック LUMIX DC-S9-S
¥168,300 Amazon.co.jp (6/23執筆時)
【標準ズームレンズキット】
46・パナソニック LUMIX DC-S9K-K
46・パナソニック LUMIX DC-S9K-S
¥210,000 Amazon.co.jp (6/23執筆時)
【高倍率ズームレンズキット】
47・パナソニック LUMIX DC-S9H-K
47・パナソニック LUMIX DC-S9H-S
¥252,800 Amazon.co.jp (6/23執筆時)
【広角ズームレンズキット】
48・パナソニック LUMIX DC-S9N-K
48・パナソニック LUMIX DC-S9N-D
48・パナソニック LUMIX DC-S9N-S
¥213,944 Amazon.co.jp (6/23執筆時)
(25年追加色:チタンゴールド)
48・パナソニック LUMIX DC-S9N-N
¥230,000 Amazon.co.jp (6/23執筆時)
【ダブルレンズキット】(25年追加)
49・パナソニック LUMIX DC-S9W-K
49・パナソニック LUMIX DC-S9W-D
49・パナソニック LUMIX DC-S9W-S
¥245,520 Amazon.co.jp (6/23執筆時)
撮像素子:フルサイズ
画素数:2420万画素
手ぶれ補正:2軸+5軸(ボディ)
ファインダー:
AF:ハイブリッドAF(779点)
連写速度:8コマ/秒
動画: 6K/30p
モニター:3型(184万)
重さ:350グラム
画質の良さ ★★★★★
フォーカス性能 ★★★★★
連写速度 ★★★★★
動画撮影 ★★★★☆
手ぶれ補正 ★★★★★
軽量性 ★★★★★★
総合評価 ★★★★★
一方、現行でフルサイズの「最軽量」は、パナソニック機です。
重さは、350グラムです。
ポケットインは難しいとしても、超高性能な「お散歩カメラ」としては、かなりの性能です。
フォーカスは、しっかり、ハイブリッドAFで、発売時期の関係で、しっかり、被写体認識の部分も現行水準です。
ただ、ファインダーが装備されないのと、(ローリングシャッター歪みの対策はあるものの)メカシャッターを装備しない部分で、「本格的」ではないので、そこが気になる場合は、ソニーが良いでしょう。
とはいえ、「お散歩カメラ」と考えると、あまり重視しなくて良いようには思いますし、(ガジェット好きなので)個人的にもかなり欲しいと思ったカメラです。
第3に、写真と言うよりも、フルサイズでの動画を中心に考えた場合、もっとも有効なミラーレス一眼は、
【2022年発売】
【ボディのみ】
50・パナソニック LUMIX DC-S5M2
¥219,800 楽天市場 (6/23執筆時)
【標準ズームレンズキット】
51・パナソニック LUMIX DC-S5M2K
¥248,790 楽天市場 (6/23執筆時)
【ダブルズームレンズキット】
52・パナソニック LUMIX DC-S5M2W
¥263,331 楽天市場 (6/23執筆時)
【高倍率ズームレンズキット】(24年追加)
53・パナソニック LUMIX DC-S5M2H
¥319,500 Amazon.co.jp (6/23執筆時)
撮像素子:フルサイズ
画素数:2420万画素
手ぶれ補正:2軸+5軸(ボディ)
ファインダー:0.5型有機EL(368万)
AF:ハイブリッドAF(779点)
連写速度:7コマ/秒
動画: 6K(30p)
モニター:3型(184万)
重さ:740グラム
画質の良さ ★★★★★
フォーカス性能 ★★★★★
連写速度 ★★★★☆
動画撮影 ★★★★★★
手ぶれ補正 ★★★★★★
軽量性 ★★★★☆
総合評価 ★★★★★★
パナソニックのDC-S5M2 でしょう。
動画に強い機種は、他社機も色々ありますが、20万円台でみると本機が良いように思えます。
35mmだと4K/60pは扱えないものの、6K/30pは扱えます。重さも超軽量ではないですが、納得感はある重さです。
動画撮影の使い勝手の部分は、パナソニックはソニーとともに優秀と言えます。
その上で、動画の場合、確実に問題になる放熱対策の部分が強く、6K撮影でも、時間無制限をアピールしている部分が魅力です。
一方、4K/60Pなどの撮影が「絶対」ならば上位機を選ぶことになるでしょう。
20万円台でも対応機はありますが、AFほかの部分が旧世代になります。放熱対策の部分も旧式になってきますし、その場合は、もう少し予算を出すことも検討したほうが良いかと思います。
【2023年発売】
【ボディのみ】
25・SONY VLOGCAM ZV-E1 B ボディ
26・SONY VLOGCAM ZV-E1 W ボディ
¥232,691 Amazon.co.jp (6/23執筆時)
【ズームレンズキット】
27・SONY VLOGCAM ZV-E1L B ボディ
28・SONY VLOGCAM ZV-E1L W ボディ
¥308,627 Amazon.co.jp (6/23執筆時)
撮像素子:フルサイズ
画素数:1290万画素
手ぶれ補正:5軸(ボディ)
ファインダー;なし
AF:ハイブリッドAF(759点)
連写速度:10コマ/秒(電子式)
動画: 4K(120p)※要クロップ
モニター:3型(103万)
重さ:483グラム
ただし、手持ちのVLOG用としては重めです。
その場合は、今回紹介したソニー機が良いです。
このほか【 Vlog動画向きカメラの比較記事】で書いたフルサイズ以外の他機とも比べてみてください。
第4に、50万以下クラスの高級機のうち、画質優先で選ぶ場合は、
【2022年発売】
【ボディのみ】
34・Canon EOS R6 Mark II ボディ
¥286,004 Amazon.co.jp (6/23執筆時)
【RF24-105 IS STM レンズキット】
35・Canon EOS R6 Mark II
¥327,972 Amazon.co.jp (6/23執筆時)
【RF24-105 F4 L IS USM レンズキット】
36・Canon EOS R6 Mark II
¥429,014 Amazon.co.jp (6/23執筆時)
撮像素子:フルサイズ
画素数:2420万画素
手ぶれ補正:2軸+5軸
ファインダー:有機EL(369万)
AF:デュアルピクセル CMOS AF II
連写速度:5.5コマ/秒
動画: 4K(60p)
モニター:3型(162万)
重さ:670グラム
画質の良さ ★★★★★★
フォーカス性能 ★★★★★★
連写速度 ★★★★★
動画撮影 ★★★★★
手ぶれ補正 ★★★★★★
軽量性 ★★★★★
総合評価 ★★★★★★
明るさの部分で、条件の悪い場所で撮影するシーンが多い場合、キヤノンの EOS R6 Mark IIでしょう。
他社上位機に比べて、画素数(解像感)を抑え気味にしていますが、その分、ISO感度が高く、この方面に強いです。
AFの低輝度限界が-6EVですので、とにかく、条件の悪い場所での撮影にはめっぽう強いと言えます。
ほかの部分も、懸案だった、ボディ内5軸補正に対応した上で、さらに、新エンジンDIGIC Xのパワーで、連写撮影・AF・ISO感度・4K動画など、多方面に渡る進化が見られます。
総合力として言えば、他社の同級より相当スペックが高いです。
RF24-105mm F4-7.1 IS STM
¥63,600 Amazon.co.jp (6/23執筆時)
RF24-105mm F4 L IS USM
¥166,320 Amazon.co.jp (6/23執筆時)
キットレンズは、協調制御で、8段の手ぶれ補正が得られるものですし、セットで購入するのも良いでしょう。
スペック重視なAtlasとしては、個人的に導入を検討したい製品でもあります。おすすめです。
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【2025年発売】
【ボディのみ】
63・パナソニック LUMIX DC-S1RM2
¥475,200 Amazon.co.jp (6/23執筆時)
【標準ズームレンズキット】
64・パナソニック LUMIX DC-S1RM2M
¥594,000 Amazon.co.jp (6/23執筆時)
撮像素子:フルサイズ
画素数:4430万画素
手ぶれ補正:2軸+5軸(ボディ)
ファインダー:有機EL(576万)
AF:ハイブリッドAF(779点)
連写速度:7コマ/秒
動画: 8K(30p)
モニター:3.0型(184万)
重さ:795グラム
一方、やや高め水準になりますが、パナソニックのUMIX DC-S1RM2も、同じほど良くみえます。
とくに、野外で使う場合、あるいは、動く被写体への強さを重視する場合、また、動画性能を重視する場合は、こちらを推します。
重さは、バッテリー込みで795グラムです。
パナソニックの弱点だった重さが、この世代で改善されました。
軽量で剛性が高いマグネシウム合金を利用することで実現したものです。
キヤノン機より重いとは言えま。
ただ、、防塵・防滴設計で、-10度から40度の耐寒・耐暑性能を持ちますし、フルサイズでは、野外での利用に特に向く製品です。
撮像素子は、新型のフルサイズです。
画素数は、4430万画素ですし、高級機として十分な水準です。
「解像感」を重要視して、撮影したい場合はとくに、本機が良いと言えます。
本編で書いたように、解像感が高いとノイズが問題になります。
しかし、低ノイズのままの進化であり、問題ないです。
キヤノンほど徹底して、悪条件の撮影に強いわけではないですが、高級機として優秀なのには、変わりません。
オートフォーカスの部分では、しっかりハイブリッドAFです。
パナソニックの空間認識AFを併用する形のハイブリッドですので、性能は期待できます。
その上で、AI世代の新エンジンの採用で、顔認識・瞳認識の精度も上がっています。
追尾AFも、今回の改良で、被写体の自動認識に新対応しました。
追尾を開始したい位置に、AF枠を置き、被写体が入ったら自動で追尾します。
また、人体や動物 (瞳・顔・体)に置いての追尾も、新エンジンの採用で、従来より良くなりました。
被写体認識も、力を入れるSONYなどと同じ水準と言って良いです。
人間・動物・乗り物を、全体、あるいは、部分に絞ってフォーマスされます。
連写性能も、そこまで個性はないですが、実用水準を超えます。
手ぶれ補正も、Dual I.S.2方式(2軸+5軸)で強力です。
動画撮影も、この価格帯だと初めてですが8K/30P(4K/120P)対応です。
本編で書いたように、パナソニックは動画用の手ぶれも電子式(E.I.S)と、ボディ内のアクティブ I.S.を併用で、力強いです。
熱対策は、こちらも、冷却ファンを搭載します。
持続時間は、限られますが、4K/30Pならばそれなりの時間使えそうです。
なお、バッテリー面では、USB-C PD対応なので、モバイルバッテリーで給電中に利用はできそうです。30W程度の出力があれば良いかと思います。
例えば、【USB-PD モバイルバッテリーの比較記事】で書いた、そこそこ強めの出力が出せるバッテリーが良いでしょう。
第5に、各社の高級機のうち、費用対効果を重視して選ぶ場合におすすめなのは、
【2023年発売】
【ボディのみ】
78・ ニコン Z 8 Z8ボディ
¥530,210 Amazon.co.jp (6/23執筆時)
撮像素子:フルサイズ
画素数:4571万画素
手ぶれ補正:2軸+5軸(ボディ)
ファインダー:有機EL(369万)
AF:ハイブリッドAF(493点)
連写速度:10コマ/秒
動画: 8K/30P
モニター:3.2型(210万)
重さ:910グラム
画質の良さ ★★★★★★★
フォーカス性能 ★★★★★★
連写速度 ★★★★★★
動画撮影 ★★★★★★
手ぶれ補正 ★★★★★★
軽量性 ★★★★☆☆
総合評価 ★★★★★★
ニコンのZ 8でしょう。
フラッグシップもありますが、あきらかに「プロ向け」ですし、重さも1340グラムなので、一般のハイアマチュアには、Z9で十分以上でしょう。
各社とも、最上位機は「プロ用」の少量生産で、割高です。費用対効果を考えると「上から2番目」がどうしても良くみえてしまう部分もあります。
そうした機種の中では、50万円代とわりと安めで買える部分を含めて、本機を選びました。
重さは、910グラムです。
軽くはないですが、大台の1kgは大きく切ります。
画素数は、4571万画素です。
最上位クラスとしては、画素数が高めで解像感重視です。
そのため、常用ISO感度は、ISO 64〜25600で、AFの低輝度限界も-3EVです。
ただ、AF専用の露出制御ができるので、AF-S時に最大-7ですし、そう大きく不便ではないと思います。解像感の良さを楽しむには良さそうです。
ファインダーも、ニコンの「売り」のReal-Live Viewfinderです。
他社のブラックアウトフリー技術の一歩先をいく技術で、被写体を追尾時に見逃しにくい工夫は、実用性が高いです。
フォーカスも、ハイブリッドAFで、被写体認識も、先述のように、ニコンは、下位機種から最上位機まで、良好な水準です。
動画も、8K/30Pほか、4K/60P・フルHD120Pも扱えます。
大ブレの対策もありますし、問題ないです。
連続撮影時間も、25度の外気で、4K UHD 60pで最大125分、8K UHD 30pで最大90分と良好です。
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【ボディのみ】
【2024年1月発売】
21・SONY α9 III ILCE-9M3
¥769,141 Amazon.co.jp (6/23執筆時)
撮像素子:フルサイズ
画素数:2520万画素
手ぶれ補正:5軸(ボディ)
ファインダー:有機EL(943万)
AF:ハイブリッドAF(759点)
連写速度:15コマ/秒
動画: 4K(120p)
モニター:3.2インチ(210万)
重さ:703グラム
一方、ソニーの(上からの2番目の)機種ですが、α9 III ILCE-9M3も、性能面で魅力があります。
とくに、日中に、動く被写体をよく撮影する場合、連写を多用する撮影スタイルの場合、合いそうです。
新しいExmor RSエンジンのパワーで、電子シャッター方式の弱点である「ローリングシャッター現象」が起こらないグローバルシャッター方式を、初めて採用しました。
最近の技術革新では、全社通しても最も大きなものの1つに思えます。
この部分は、ソニーが従来から得意としている、動く被写体への対応度の部分にもかなり効果を発揮するものと思います。
制限記載ありつつですが、ブラックアウトフリーで最大120コマ/秒というドライブを含めて、相当面白い機種に思えます。
常用ISO感度は、一方、最大ISO25600で、オート時はISO12800です。
画素数は、本機は、2520万画素とさほど高くないことをふまえると、ISO感度は物足りない数字です。
暗い場所の利用が、他社機より若干弱く見える点はあるので、その点が課題でしょう。
そのほか、動画の連続撮影時間(熱限界)が高級機としては少し短めなのが注意点です。
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【2024年発売】
【ボディのみ】
39・Canon EOS R5 Mark II ボディ
¥590,049 楽天市場 (6/23執筆時)
【RF24-105 IS STM レンズキット】
40・Canon EOS R5 Mark II
¥745,258 楽天市場 (6/23執筆時)
撮像素子:フルサイズ
画素数:4500万画素
手ぶれ補正:2軸+5軸
ファインダー:有機EL(576万)
AF:デュアルピクセルIntelligent AF
連写速度:6コマ/秒
動画: 8K(※60p)
モニター:3.2型(210万)
重さ:746グラム
もう1機、挙げるならば、EOS R5 Mark IIです。
とくに、特定のスポーツ(サッカー・バスケ・バレーボール)の撮影を良くする方や、解像感に加えて、夜間対応力もある程度重視したい場合、こちらが良さそうです。
画素数は、こちらは、4500万画素である上で、常用ISO感度は、ISO100〜51200です。
AFの低輝度限界も-6.5EVです。
キャノンは、(夜間に強くできるコントラストAFを併用しないという利用もありつつ)センサー部分で、夜間対応力が高めた製品が多いです。
本機も、解像度を「今どき」にしつつ、この特長を維持しています。
オートフォーカスは、デュアルピクセルIntelligent AFです。
お馴染みのキャノンの位相差(デュアルピクセルCMOS AF)をAIエンジンの性能を活かした世代に更新したものです。
本編で書いたように、これにより、登録した人物の区別が可能です。
その上で、被写体が隠れるような場合の、交錯に対応したトラッキングに対応します。
サッカー
:シュート・ヘディング・ショート・ロングパス・ドリブル・クリア・プレースキック・キーパーセーブ・スローイン・タックル
バスケ
: シュート・リバウンド・パス・ドリブル・フリースロー・ジャンプボール
バレー
スパイク・トス・レシーブ・サーブ
また、サッカー・バスケ・バレーボールについて、キーとなるシーンにフォーカスさせることができます。
その上で、これらの機能性は「同時使用」ができますので、特定のスポーツについては、他社機よりフォーカス部分の工夫が充実すると言えます。
連写は、他社より、多少弱い印象はありますが、メカシャッターで6コマですし、問題ないです。
手ぶれ補正も、しっかり、5軸+2軸ですし、動画も最大で8K/60Pです。
その他の部分も、問題ないです。
補足1・カメラの購入について
というわけで、今回は、フルサイズミラーレスの紹介でした。
APS-C
1・ソニーのミラーレスの比較
2・ニコンのミラーレスの比較
3・キヤノンのミラーレスの比較
4・富士フイルムのミラーレスの比較
フォーサーズ
5・パナソニックのミラーレスの比較
6・オリンパスのミラーレス一比較
フルサイズ
7・各社のフルサイズミラーレスの比較
全体まとめ
8・おすすめのミラーレスカメラ【結論】
フルサイズミラーレスは、やはり「高い」です。
その場合は、APS-Cかフォーサーズサを狙うのが妥当です。よろしければ、上記の1-5番の記事をご検討ください。
補足2・利用するSDカードについて
続いて、SDカードについてです。
【4K動画 高速連写対応】【64GB〜】
サンディスク SDSDXDM-064G-GHJIN
¥15,110〜 Amazon.co.jp (6/23執筆時)
【32GB】(64GB-512GBもあり)
キオクシア(旧東芝) SDHCカード 32GB UHS-1
¥698 Amazon.co.jp (6/23執筆時)
なお、カメラには、撮影用のSDカードが付きません。
SDカードは1000円程から売っていますが、格安のモデルは読み込み速度が遅くカメラ本来の性能を活かせません。
特に、高速連写のほか、4K動画時の記録については、SDカードの速度が必要です。
詳しくは、【おすすめSDカードの比較記事】で別に紹介していますので、よろしければご覧ください。
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というわけで、今回は一眼レフカメラの話でした。
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