Top PC用液晶モニター 比較2025'【目に優しい】小型PCモニター76機のおすすめ・選び方:21.5インチ 20.7インチ(4)

2025年05月06日

比較2025'【目に優しい】小型PCモニター76機のおすすめ・選び方:21.5インチ 20.7インチ(4)

 1回目記事からの続きです→こちら

今回の結論
目に優しい小型液晶モニターは、結論的にこれ!

 というわけで、今日は、21.5インチ23.0インチのモニターを「目に優しい」という観点から比較してみました。

1・小型液晶モニターの比較 (1)
 1-1:選び方の基本の説明【導入】
 1-2:イイヤマ〈日本〉
 1-3:LG〈韓国〉
 1-4:EIZO〈日本〉
 1-5:DELL〈米国〉
2・小型液晶モニターの比較 (2)
 2-1:ASUS〈台湾〉
 2-2:ACER〈台湾〉
 2-3:フィリップス〈欧州〉
 2-4:BenQ〈台湾〉  
 2-5:HP〈米国〉
3・小型液晶モニターの比較 (3)
 3-1:アイオーデータ〈日本〉
 3-2:他の企業〈各社〉
4・小型液晶モニターの比較 (4)
 4-1:最終的なおすすめの提案【結論】

 4回目記事では、最後に、いつものように、Atlasのおすすめ機種を提案していきます。


 第1に、仕事用のモニターとして「目が疲れない」小型モニターといえるのは、

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 【2020年発売】

 【22.5インチ】

 8・EIZO FlexScan EV2360-BK  
 8・EIZO FlexScan EV2360-WT
  ¥35,200 Amazon.co.jp (5/6執筆時)

解像度:WUXGA(1920×1200)
輝度:250cd/u
液晶方式:IPS ノングレア
コントラスト比:1000:1
応答速度:5ms (GTG)
HDR:
USB給電:
接続端子:DVI HDMI D-sub
スタンド:チルト 左右 高さ 回転
リフレッシュレート:最大61Hz
VESA:100mm
スピーカー:内蔵(1w×2)
保証期間:5年

液晶パネルの品質 ★★★★★
目の疲れにくさ  ★★★★★★
動画・ゲーム対応 ★★★★☆
品質保証     ★★★★★★
総合評価     ★★★★★★

 EIZOのEV2360-BKが良いでしょう。

 202108072304.jpg

 本機は、22.5インチWUXGAです。

 書類を少し縦長に出せるので、仕事オンリーで考え場合、フルHDよりむしろ使いやすいです。

 201502111235.jpg

 パネル部分は各社同じですので、割高な機種にも思えます。

 ただ、目への優しさの部分は、同社独自の工夫も目立ち、値段相応に性能を期待できます。

 特に、低輝度の調光機能に優れているため「眼の優しさ」を重視した場合、最もおすすめと言えます。

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 スタンド部分を含めて、細かい調整も得意なので、マニュアルで「自分仕様」にしたい方にも向きます。

 逆に、「おまかせ」でも、自動調整機能が充実するため、あまり詳しくない方にも良いでしょう。

 202007011519.jpg

 検品体制や、ユーザーサポートも充実していますし、5年間の長期保証・6ヶ月の無輝点保証も付きます。

 値段が高めですが、「その価値はある」と言えるため、主に仕事用に小型機を選ぶならば、こちらでしょう。

ーーー

 202402011232.jpg

 【2018年発売】 【21.5インチ】

 32・BenQ GW2283
   ¥15,840 楽天市場 (5/6執筆時)

解像度:フルHD(1920×1080)
輝度:250cd/u
液晶方式:IPS ノングレア
コントラスト比:1000:1
応答速度:5ms (GTG)
リフレッシュレート:最大76Hz  
HDR:
USB給電:
接続端子:HDMI×2 D-Sub
スタンド:チルト
VESA:100mm
スピーカー:内蔵(1w×2)
保証期間: 1年(本体は3年)

液晶パネルの品質 ★★★★★
目の疲れにくさ  ★★★★★
動画・ゲーム対応 ★★★★☆
品質保証     ★★★★☆
総合評価     ★★★★☆

 若干、価格を抑えて考える場合は、BenQGW2283でしょう。

 202405131257.jpg

 パネルは、IPSです。

 スペックは、輝度(250cd/u)、コントラスト比(1000:1)、視野角(178°)、色域(NTSC:72%)です。

 いずれの値も、「目に優しいIPSとしてスタンダードと言ってよい性能はあります。

 202007011330.jpg

 その上で、本機は、格安機だと珍しく環境光センサー(明るさセンサー)を搭載します。

 周囲の明るさと、照明などの色温度に合わせて、コンテンツをしっかり調整してくれます。

 この部分で、EIZOの高級機を除けば、「目の優しさ」に配慮が高いと言えます。

 201905201254.jpg

 この技術は、「映像美」の部分でも、輝度調整に使われるので、仕事だけでなく、色々使い高い方にも、良い仕様と言えます。

 スタンドは、ただ、稼動性がイマイチです。

 買ったあと、この部分が気になったらモニターアームを増設するなどを検討するなどすれば良いでしょう。


 第2に、パネルスペックが良く、家庭用として、仕事や映像視聴などマルチに使える小型モニターといえるのは、

 202408201214.jpg

 【21.5インチ】

 【2024年発売】

 15・Dell P2225
  ¥25,999 Amazon.co.jp (5/6執筆時)

解像度:フルHD(1920×1080)
輝度:250cd/u
液晶方式:IPSテクノロジー ノングレア
コントラスト比:1500:1
応答速度:5ms (GTG)
リフレッシュレート:最大100Hz   
HDR:
USB給電:15W
接続端子:HDMI DP D-sub
スタンド:チルト 左右 高さ 回転
VESA:100mm
スピーカー:
保証期間:3年

液晶パネルの品質 ★★★★★
目の疲れにくさ  ★★★★☆
動画・ゲーム対応 ★★★★★
品質保証     ★★★★★★
総合評価     ★★★★★

 Dell P2223HCでしょう。

 202405131257.jpg

 パネルは、IPS系です。

 スペックは、輝度(250cd/u)、コントラスト比(1500:1)、視野角(178°)です。

 IPS系としては、コントラスト比が、平均より1.5倍良いといえる新世代です。IPSの弱点だった「黒の締まり」もあるていど、VAに近い水準になています。

 202408201505.jpg  

 色域も、sRGB表記ながら99%です。

 このクラスだと優秀で、やはり質の良いパネルと言って良いです。

 輝度の部分で(このブログが定義した)IPS+の水準ではないです。

 ただ、輝度が高めの機種は(仕事で必要な)低輝度が出しにくい機種もあるので、仕事を含めて、マルチに使うならば、むしろこれくらいで良い気がします。

 「目への優しさ」の部分では、EIZO・ベンキューほどの作り込みはないとはいえ、フリッカー対策がある上で、フルスペックのモニタースタンドですし、及第点です。

 202007011739.jpg

 パネルの、「常時消灯(輝点)の交換保証」もありますし、USB-C端子(15W給電)を含めたUSBハブも充実します。この部分でも候補となるでしょう。

 202104251116.jpg

  Dell SB521A
  ¥4,779 Amazon.co.jp (
5/6執筆時)

 スピーカーも、重視したい場合、別売の専用スピーカーが利用できます。 


 第3に、動画視聴やゲームを主軸において、目に優しいモニターを選ぶ場合は、 

 202104241036.jpg

 【2020年発売】【21.5インチ】

 (3年保証)22MN430M-B

 5・LG Electronics 22MN430M-BAJP
  ¥12,200 Amazon.co.jp (5/6執筆時)

 (5年保証)

 6・LG Electronics 22MN430M-BAJP-SB
  ¥12,900 楽天市場 (5/6執筆時)

解像度:フルHD(1920×1080)
輝度:250cd/u
液晶方式:IPS ノングレア
コントラスト比:1000:1
応答速度:5ms (GTG)
リフレッシュレート:最大75Hz  
HDR:
USB給電:
接続端子:
HDMI×2 D-SUB
スタンド:チルト
VESA:75mm
スピーカー:なし
保証期間:3年

液晶パネルの品質 ★★★★★
目の疲れにくさ  ★★★☆☆
動画・ゲーム対応 ★★★★★★
品質保証     ★★★★☆
総合評価     ★★★★☆

 LG22MN430M-BAJPでしょう。

 保証は要不要で良いかと思います。

 LGの場合、IPSパネルは、(TV用は調達もあるようですが)モニターの場合、LGのAH-IPSに(事実上)確定です。

 201505151139.jpg

 その上でフリッカー対策という「目の優しさ」にかかわる基本を抑えつつ、画像処理の部分で、超解像技術・暗部補正を搭載する点が評価できます。

 価格的にもパネルの生産メーカーだけあって「コスパが良い」ため、低価格で探している場合は、良い候補です。

 スタンドは、但し、チルトのみなので、この部分は、合わなかった場合などは、モニターアームの導入を考えても良いように思います。

ーーー

 202207161139.jpg

 【2021年発売】

 【21.5インチ】2E2Y3AA-AAAA

  33・HP M22f FHD
  ¥13,300 Amazon.co.jp (5/6執筆時)

解像度:フルHD(1920×1080)
輝度:300cd/u
液晶方式:IPS+ ノングレア
コントラスト比:1000:1
応答速度:5ms (GTG)
リフレッシュレート:最大75Hz   
HDR:
USB給電:
接続端子:HDMI D-SUB
スタンド:チルト
VESA:100mm
スピーカー:
保証期間:3年

液晶パネルの品質 ★★★★★★
目の疲れにくさ  ★★★☆☆
動画・ゲーム対応 ★★★★★
品質保証     ★★★★☆
総合評価     ★★★★☆

 一方、パネルスペックに注目する場合、HPのM22f FHDも、候補と言えます。

 202405131257.jpg

 パネルは、本機も、IPSです。

 スペックは、ただ、輝度(300cd/u)、コントラスト比(1000:1)、視野角(178°)、色域(sRGB 99%)です。

 コントラスト比は普通ですが、輝度と色域が、LGに比べても良いので、IPSとしては「ちょっと良い」IPS+の水準にあります。

 格安機で輝度が高めの機種は、(輝度がうまく落ちない部分で)仕事用にイマイチな場合もあります。

 ただ、300cd/uならそこまで高いわけでもないです。仕事でのタイピングなどは「ほどほど」で、むしろ「映像美」を中心に考えたい場合、本機を選ぶのもありでしょう。

 実際、1万円台で買えるフルHDの21.5インチだけで言えば、映像美の方面で、これ以上の表示スペックの製品は見られないです。


 第4に、しっかりしたモニターアームを装備する上で、持ち運んでも利用しやすい、モニターと言えるのは、

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 【2024年発売】(保証2年)

 20・ASUS MB229CF
  ¥45,272 楽天市場 (5/6執筆時)

 【Amazon限定】(保証4年)

 20・ASUS MB229CF-J
  ¥41,980 Amazon.co.jp (5/6執筆時)

解像度:フルHD(1920×1080)
輝度:250cd/u
液晶方式:IPS ノングレア
コントラスト比:1000:1
応答速度:5ms(GTG)
リフレッシュレート:最大100Hz
HDR:
USB給電:60W
接続端子:HDMI USB-C
スタンド:チルト 左右 高さ 回転(C型)
VESA:100mm
スピーカー:
保証期間:3年/4年

液晶パネルの品質 ★★★★★
目の疲れにくさ  ★★★★★
動画・ゲーム対応 ★★★★☆
品質保証     ★★★★★
総合評価     ★★★★★

 一方、少し特殊ですが、ASUSのMB229CFも候補です。

 保証が長めで、安めのAmazonモデルがよいでしょう。

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 液晶パネルは、IPSです。

 その上で、写真のように、クランプ式のモニターアームが初期付属です。

 202408201243.jpg

 高さを含めて可動性が良い上で、簡単に取り外せるので、ポータブル利用や壁掛け利用など、別に、アクセサリーを買わずとも、柔軟に使えます。

 重さも、2.2kgと持ち運ぶにも苦になりません。

 202408201254.jpg

 このようなポータブルな利用状況ではUSB-C端子を通して、しっかりしたUSB-C出力があるノートPC側から給電できます。

 逆に、モニターアームで利用するような際は、同じくUSB-C端子を通してノートPCに60W給電できる部分を含めて、自宅内で色々利用したい場合は、特に良い設計に思いました。

 202408201255.jpg

 スピーカーも、ポータブルに持ち運んで利用する場合は、わりと重要になるでしょうが、(サブ)ウーファーありの2.1chで、わりとしっかりしています。

補足:液晶モニター関連記事の紹介

 というわけで、今回は、21.5インチの液晶モニターを紹介しました。


  201810050906.jpg

モニターアームの選び方とおすすめ

 なお、低価格機は、スタンドが良いモデルが少ないです。

 そのため、その部分について、不満を感じたら「交換」も視野に入れれば良いでしょう。 今回のブログのスペック欄に、VESA対応の有無は書いたので参考になさってください。

 75mmか100mmのVESAマウント対応モニターなら、交換はできるので、気になったら交換しても良いでしょう。

 交換自体は(手間がかかるだけで)難しくはないので、初めてでもOKです。

 このブログの以上の記事で紹介していますので、よろしければご覧ください。

ーーーー

  201908211112.jpg

1・31.5インチ液晶モニターの比較
2・27インチ液晶モニターの比較
3・24インチ液晶モニターの比較
4・23.8インチ液晶モニターの比較
5・小型液晶モニターの比較

 一方、21インチモデルは、家庭用としては多少小型です。

 そのため、もし、もう1ランク上の動画性能・液晶性能・スタンド性能を期待するならば23インチモデルを検討してもよいでしょう。

 23インチについては【こちら】で紹介しています。

 201804130736.jpg

【まとめ記事】
9・Mac向けの液晶モニターの選び方
10・液晶モニターの選び方とおすすめ

 また、上の2つの「まとめ記事」では、主にモニターサイズの観点から、このブログの全10回のモニター関連記事を横断的にまとめています。


 つづいて、「ディスプレイのお手入れ」について補足しておきます。

 202302241054.jpg

 ディスプレイ用クリーニングリキッド
  ¥755 Amazon.co.jp (5/6執筆時)

 液晶モニターを手入れする場合、普通のティッシュペーパーなどで拭かないでください

 液晶に傷がつきますので、専用のクリーニング・リキッドの使用をおすすめします。

 アルコール・界面活性剤を使っていませんので、モニター表面のコーティング塗装に影響しないからです。

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 液晶画面用ハイテククロス DK-KC5
  ¥567 Amazon.co.jp (5/6執筆時)

 ドライクリーニングティッシュ60枚入り
  ¥819 Amazon.co.jp (5/6執筆時)

 これを、ハイテククロスに吹きかけて使うのがオススメです。

 ただ、スプレー式のクリーナーは拭いた後に「ふき跡」が画面に白く僅かに残ります。

 拭いた後が気になる人は、仕上げにドライクリーニングティッシュを使うのが良いです。

 皮脂汚れはあまりとれませんが、拭き跡をとるための仕上げにはもってこいです。

ーーー

 最後になりましたが、この記事がもし皆さんのお役に立ったようならば、Twitter Facebook はてなブックマークなどで話題を共有していただければ嬉しいです。

 ではでは。

posted by Atlas at 23:04 | PC用液晶モニター

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