1回目記事からの続きです→こちら
今回の結論
読書にはおすすめなKindle端末は結論的にこれ!
というわけで、今回は、Kindleの全機種を比較してきました。
1・Kindle電子書籍リーダーの比較 (1)
1-1:選び方の基本の説明【導入】
1-2:Kindle〈24年機〉
1-3:Kindle Paperwhite〈24年機〉
1-4:Kindle Scribe〈24年機〉
2・Kindle電子書籍リーダーの比較 (2)
2-1:最終的なおすすめの提案【結論】
2回目記事では、予算別・目的別に、Atlasのおすすめ機種!を提案していきます。
第1に、日中に限らず、どこでも使える読書端末としておすすめできるKindle端末は、
【2024年発売】
3・Kindle Paperwhite (16GB)
¥20,980 Amazon.co.jp (7/10執筆時)
画面サイズ:7インチ
画面密度:300ppi
バックライト;LED17灯
記憶容量: 16GB
通信機能:Wi-Fi 4
重さ:211g
文字のみやすさ ★★★★★
記憶容量 ★★★★★
防水性 ★★★★★
夜間対応 ★★★★★
本体の軽さ ★★★★★
総合評価 ★★★★★
Kindle Paperwhite の16GBが良いでしょう。
下位機もあります。
ただ、本編で書いたように、LEDバックライトが弱いため、室内光が乏しい状況(寝室・飛行機)での利用がしにくいという弱点があります。
本機の場合、LED17灯で、暗い場所でも十分使えます。
アンバー系の暖色に画面の色調も変えられるため、最近のスマホの「夜モード」同様に「寝る前の読書」には、目に優しいといえます。
加えて、IPX8等級の防水性があります。
長風呂の祭のお供にもできますし、この部分でも優秀です。
本体も、細かい部分では、読書に集中しやすい「フラットベゼル」になるのもこのグレードからなので、(少し多く投資しても)このグレードを買う意味はあるように思えます。
「値段の安さ」と「性能」のバランスが良いので、「初めてKindleを購入する方は、この機種を買えば間違いない」と言えます。
記憶容量も、16GBもあれば、マンガでも300冊以上は入るでしょう。
【第12世代用】
ナカバヤシ 液晶保護フィルム
¥1,580 Amazon.co.jp (7/10執筆時)
なお、本体のガラスはあまり傷に強くないので、フィルムは付けても良いでしょう。
簡単に付けることができます。お風呂利用以外ならば、おすすめです。
【第12世代用】
Amazon 植物性レザーカバー
¥5,980 Amazon.co.jp (7/10執筆時)
Amazon ファブリックカバー
¥4,980 Amazon.co.jp (7/10執筆時)
運搬時の保護のため、また読書時の持ちやすさのために、専用ケースを購入するのも良いでしょう。植物性レザーカバーもあります。
この場合も、防止保護フィルムは貼った方が良いです。カバーの色は多色から選べます。
【第12世代用】
Kindle Paperwhite 延長保証1年 事故保証2年プラン
¥2,780 Amazon.co.jp (7/10執筆時)
Kindle Paper white 延長保証2年 事故保証3年プラン
¥3,480 Amazon.co.jp (7/10執筆時)
保証を延長するには、こちらを購入します。
保証プランは2種類です。
通常の1年の保証に追加する形です。通常保証に付与されない事故保証が、1年目を含めて付くのが特長です。
事故保証・水濡れ保証もありますし、お風呂で使う方、持ちはこぶ方はとくに入っても良いでしょう。
第2に、漫画をメインに読書する方や、読書家の方で、大量の蔵書を常に持ち歩きたい方は、
【2024年発売】(黒・緑)
4・Kindle Paperwhite シグニチャー エディション
5・Kindle Paperwhite シグニチャー エディション
¥25,980 Amazon.co.jp (7/10執筆時)
画面サイズ:7インチ
画面密度:300ppi
バックライト;LED17灯
記憶容量: 32GB
通信機能:Wi-Fi4
重さ:214g
文字のみやすさ ★★★★★
記憶容量 ★★★★★★
防水性 ★★★★★
夜間対応 ★★★★★★
本体の軽さ ★★★★★
総合評価 ★★★★★★
Kindle Paperwhite シグニチャー エディション でしょう。
容量は、32GBです。
マンガのようなデータ量の多い本を読む場合は、たいへん有用だと思います。
そのほか、明るさセンサーによる明るさの自動調整は、移動中に使うにはあっても良いかと思います。
【第12世代シグニチャー用】
Kindle Paperwhite 延長保証1年 事故保証2年プラン
¥3,580 Amazon.co.jp (7/10執筆時)
Kindle Paper white 延長保証2年 事故保証3年プラン
¥4,580 Amazon.co.jp (7/10執筆時)
【第12世代用】
Amazon 植物性レザーカバー
¥5,980 Amazon.co.jp (7/10執筆時)
Amazon ファブリックカバー
¥4,980 Amazon.co.jp (7/10執筆時)
【第12世代用】
ナカバヤシ 液晶保護フィルム
¥1,580 Amazon.co.jp (7/10執筆時)
保証は、シグニチャーは別料金ですが、アクセサリーは、通常のKindle Paperwhiteと同じです。
第3に、もっぱら自宅で日中利用するような使い方の場合におすすめなのは、
【2024年発売】(第11世代)
1・New Amazon Kindle 【ブラック】
2・New Amazon Kindle 【デニム】
¥14,980 Amazon.co.jp (7/10執筆時)
画面サイズ:6インチ
画面密度:300ppi
バックライト;LED4灯
記憶容量: 16GB
通信機能:Wi-Fi 4
重量;158g
文字のみやすさ ★★★★★
記憶容量 ★★★★★
防水性 ★☆☆☆☆
夜間対応 ★★★☆☆
本体の軽さ ★★★★★★
総合評価 ★★★★☆
無印のAmazon Kindleで良いでしょう。
本編で書いたように、従来機で問題だった(白黒の)コントラスト部分は、この世代で解決されました。
そうなると、上位機(Kindle Paperwhite)との主な差は、夜用のLED照明の強さと色あい調整、お風呂用の、防水性のの部分だけです。
利用方法として、夜間や外出先、お風呂での利用を想定しない場合、値段面でこちらは選択肢にできます。
重量も、158gと他機よりさらに軽いです。
画面は1インチ小さくなりますが、特に小説など、文字を追うものを呼ぶ場合においては、あまり差は感じません。
【第11世代】
Kindle 延長保証1年 事故保証2年プラン
¥2,780 Amazon.co.jp (7/10執筆時)
Kindle 延長保証2年 事故保証3年プラン
¥3,480 Amazon.co.jp (7/10執筆時)
保証金額は、以上の通です。
【第11世代用】
Amazon ファブリックカバー
¥3,980 Amazon.co.jp (7/10執筆時)
【第11世代用】
ナカバヤシ 液晶保護フィルム
¥1,380 Amazon.co.jp (7/10執筆時)
カバーは、こちらは、ファブリック製です。
室内利用ならばこれで問題ないです。
Amazon純正ケーブル USB-C to USB-A
¥1,180 Amazon.co.jp (7/10執筆時)
Amazon PowerFast USB-A 急速充電器 (9W)
¥1,980 Amazon.co.jp (7/10執筆時)
Anker Nano Charger USB-C 充電器
¥1,290 Amazon.co.jp (7/10執筆時)
また、本編で書いたように、こちらは、USB-C to USB-Cケーブルのみ付属です。
USB-C端子を持つ、PCやスマホをお持ちでない場合、充電手段を工夫してください。
付属ケーブルを活かす形ならば、AnkerのUSB-C充電器で良いかと思います。
第4に、ノート代わりに使える電子ペーパーデバイスとしておすすめなのは、
【2024年12月発売予定】(予約可)
【上位機】(プレミアムペン)
6・Kindle Scribe Notebook Design 16GB 【黒】
¥46,980 Amazon.co.jp (7/10執筆時)
7・Kindle Scribe Notebook Design 32GB 【黒】
¥49,980 Amazon.co.jp (7/10執筆時)
8・Kindle Scribe Notebook Design 64GB 【黒】
9・Kindle Scribe Notebook Design 64GB 【緑】
¥54,980 Amazon.co.jp (7/10執筆時)
画面サイズ:10.2インチ
画面密度:300ppi
バックライト;LED23灯
記憶容量: 16GB-64GB
通信機能:Wi-Fi
重さ:433g
文字のみやすさ ★★★★★★
記憶容量 ★★★★★(16GB)
防水性 ★☆☆☆☆
夜間対応 ★★★★★★
本体の軽さ ★★★★☆
総合評価 ★★★★★
Kindle Scribe Notebook Designでしょう。
記憶容量は、必要に応じてで良いです。
あまり値段差もないので、思っているより、1つ多めでも良いかと思います。
一方、スタンダードペン付属モデル(旧機)は安いですが、消しゴム機能がないなど、ペンの機能性が低いですし、この商品の性質上、やはり、それ以外の製品がよさそうです。
日本では、電子的な「手書きノート」が欲しい方に向けた製品展開です。
その点で言えば、ライバルは、むしろ、他社が出す、電子ペーパーでしょう。
ただ、AmazonがKindle用に電子ペーパーを大量発注している関係で、他社に比べても調達価格が安いようで、納得感のある値段です。需要はあるかと思います。
バッテリー寿命を気にせずノート的に使えますし、これまで見られた「ノート代わり」のデバイスの中では、最も完成度が高いかなと思います。
おまけ1:Kindle関連情報
最後に、Kindle関係のサービスについての情報と、各自お持ちの本をスキャナで「自炊」したい場合の補足情報を書いておきます。
はじめに、関連サービスの紹介です。
第1に、Kindle Unlimitedについてです。
これは、「月額980円で特定の本・雑誌がで読み放題」というサービスです。
モノ系・家電系の雑誌や、MacやPC系の雑誌がとても多く、Atlasの場合、かなり「コスト削減」になりました。
本編で書いたように、現状で、新端末を買う際に「3ヶ月の無料利用権」が付属します。すでに契約がある場合も、(契約満了後にプラスする形で)使えるので無駄がありません。
事前に、1ヶ月間の試用も可能です【こちら】ので、試すのも良いでしょう。
ただし、Amazonプライム会員に付随するサービスですので、そちらの契約も必要です。
プライム会員ではない方は、【こちら】でプライム会員の1ヶ月の無料試用の登録を試すのも良いかと思います。
ーーー
第2に、Prime Studentサービスについてです。
これは、プライムサービスの「学生版」です。
大学、大学院、短期大学、専門学校、高等専門学校の学生の方は、Amazonプライム会員と同様のサービスが、年間2,950円で受けられます。
無料体験期間も設けています。
無料の配送特典・音楽・動画などのプライムサービスを得られるほか、さらに本が10%還元という独自特典が付きます。大学に大きな書籍部がない方には特にオススメです。
大学ドメインのメアドがあれば、簡単な情報入力だけで登録できます。
なお、Prime Studentについては【こちら】から申し込めます。サービスや特典については【こちら】でご確認ください。
おまけ2・自炊したPDFの表示法
続いて、お持ちのPDFファイルなどを、Kindle本体で表示する方法についての補足です。
Kindleは、どの端末も、Kindle形式(.mobi,.AZW)と、PDF形式(.pdf)の表示が可能です。
基本となる部分ですし、Kindle Scribeもでましたので、順番に説明しておきます。
第1に、PDF形式(.pdf)での表示です。
Kindleは、(Scribe以外でも)PDF自体の表示機能があります。
USBケーブル経由で、PDFファイルを送るだけで、PDF表示できます。
上の画像は、Atlasが自炊で作成したPDFファイルを、Kindle端末に表示した画面を、上からスマホで撮影したものです。
PDFでも十分に読むに足る取り込みができます。
--
一方、ファイルサイズが大きいマンガほか、文庫本でも数百ページに及ぶ本のPDFは、KindleのCPUパワーの限界で、快適にページ送りできない場合があります。
例えば、PC上でも表示が遅いようなファイルは、「まず無理」と考えてください。
ただ、Kindle Scribeは、消息筋の情報では、少し良いCPUを積んでいるようです(要確認)。
解像度を無理に上げなかった部分を含めて、この部分が従来より「快適」に運用できるものと思われます。ここについては、なにかしら分かり次第で、追記するつもりです。
第2に、Kindle形式(.mobi,.AZW)での表示です。
Kindleに最適化されたアマゾン独自のファイル形式です。 PDFと比較して、ファイルが軽量で、(Amazonで購入した)Kindle本同様の扱いが「可能」です。
変換方法は、(基本的には)簡単です。
Kindle端末購入時、ユーザーは「 000@kindle.com」というユーザー固有の専用メールアドレスが貰えます。
そのアドレスに、「変換」ないし「convert」という標題を付けて添付メールを送れば、PDFや文書ファイル(doc., docx)から、Kindle形式にファイルが自動変換され、Kindle端末に「自炊本」が登録されます。
---
ただ、自動変換は、相当程度「適当」で、満足のいくクオリティが(ほぼ)得れないといえます。
そのため、自炊中級者以上は、ハッキリとクリアな画質で閲覧したい場合は、別の方法で、mobi形式に変換するのが普通です。
calibre for Windows
¥寄附 窓の杜 (7/10執筆時)
calibre for Mac
¥寄附 公式英語サイト (7/10執筆時)
その場合、最も便利かつ手軽なのは、calibreというアプリを利用する方法です。
これは、有名な書籍管理ソフトですが、PDFをインプットし、Kindle形式(.mobi)にアプトプットする機能も持ちます。
Mac版、Windows版ともに、アプリは完全に日本語化されています。
出力したいKindle端末の形式を最初に入力するだけでライブラリが起動します。
その後、インターフェースにPDFファイルをドラッグすれば、mobi形式に自動で変換が進みます。
自動でKindle用に最適化されたファイルができますが、よりこだわった手動設定も可能です。
ーーー
以上、自炊したPDFの表示法についての「補足」でした。
本格的にKindleに対応させたい場合は、Kindle形式(.mobi,.AZW)に変換させた方が、(Kindle本と同じ操作ができる点で)完璧です。
しかし、かなり頑張って作業する必要があり、(かなりこだわりたい場合を除けば)作業量に見合った結果は得にくいです。Atlasも「挫折」しました。
結論的にいえば、ある程度容量を絞った「PDF画像」をKindleで表示する方向性でいくのが、現状では、最も効率的だと思います。
さらに、自炊の上級者向けに、2点、補足しておきます。
第1に、透明PDFについてです。
なお、自炊中級者以上で、【日本語OCRの比較記事】で紹介したような専門ソフトで、画像の下に文字を埋め込み、検索できるPDF(=透明PDF)を作成している方もいると思います。
その場合、メールでの自動変換では、PDFに埋め込んだ文字だけをKindleが読み取ります。
「画像のまま」PDFを表示したい場合は、(必ず)USB経由で転送してください。
第2に、ドキュメントスキャナの設定についてです。
Kindle端末で読みやすいファイルを作る場合ですが、小説は「白黒2値」で、漫画は「グレースケール」で取り込んでください。
解像度は300dpi以上は必要です。
ーー
1・ドキュメントスキャナーの比較
2・ブックスキャナーの比較
3・初級者用裁断機の性能比較
4・ディスクカッターの比較
5・日本語OCRソフトの比較
6・英語OCRソフトの比較
7・自炊に必要な機材の総まとめ 【結論】
そのほか、モノマニアでは、書籍の自炊に関係する記事を多く書いています。
おすすめ機材などを知りたい方は、このブログの上記の関連記事もよろしくお願いします。さしあたっては、7番の「まとめ記事」が適当かと思います。
というわけで、今回は、Kindle端末のレビューでした。
ではでは。