Top 珈琲関連の家電 比較2025'【結論】電動コーヒーミル46機の性能とおすすめ・選び方 (3)

2025年04月21日

比較2025'【結論】電動コーヒーミル46機の性能とおすすめ・選び方 (3)

1回目記事からの続きです→こちら

今回の結論
コーヒー豆を挽くのに最適なミルは結論的にこの機種!
 

 というわけで、今回はコーヒーミル(グラインダー)について紹介しました。

1・コーヒーミルの比較 (1)
 1-1:選び方の基本の説明【導入】
 1-2: メリタ〈ドイツ〉
 1-3:デロンギ〈イタリア〉
 1-4:ボダム〈北欧〉
 1-5:カリタ〈日本〉
 1-6:ハリオ〈日本〉  
2・コーヒーミルの比較 (2)
 2-1:みるっこDX〈日本〉
 2-2:ラッセルホブズ〈英国〉
 2-3:ソリスジャパン〈スイス〉  
 2-4:ユニーク Cores ほか
3・コーヒーミルの比較 (3)
 2-5:最終的なおすすめの提案【結論】

 3回目記事では、最後にいつものように、目的別、予算別にAtlasのおすすめ機種について書いておきたいと思います。


 第1に、コーヒー専用で考えた場合、入門用に最もおすすめできるのは

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 【2014年発売】

 8・デロンギ DeLonghi KG79J
  ¥6,282 Amazon.co.jp (4/21執筆時)

ミル方式:臼式
極細挽き:
ホッパー容量:120g
コンテナ容量:100g
定格時間: 70秒
粗さ調整:(無段階)
サイズ: 幅130×奥行160×高さ260mm

コーヒー粉の質 ★★★★☆
粒度の調整   ★★★★☆
静電気対策   ★★★★☆
掃除しやすさ  ★★★★★
エスプレッソ  ☆☆
☆☆
総合評価    ★★★★☆

 デロンギのKG79Jでしょう。

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 ミルの方式は、臼式です。

 ハンドドリップや、普通のコーヒーメーカーに使うのに向く製品です。

 挽きムラ(粉の均一性)も、コーヒー用の中細挽きまでならば、上位方式に劣らないので、問題ないです。

 エスプレッソに使う方と、ハンドドリップでも、相当細かいメッシュにする方を除けば、これでよいです。

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 刃も、熱が入りにくく、金味が付きにくいセラミック刃ですし、質は良いです。

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 本体サイズは、臼式のメリット性で、コーン式などより小型で設置性がよいです。

 キッチンの広さに課題があるご家庭は、形状的に設置しやすい本機は「おすすめ」です。

ーーー

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 【2013年発売】

 6・Melitta バリオ VARIO-E CG-124
   ¥31,897 楽天市場  (4/21執筆時)

ミル方式:臼式
極細挽き:
ホッパー容量:100g
コンテナ容量:100g
定格時間: 90秒
粗さ調整:4段階
サイズ: 幅113×奥行153×高さ219mm   

コーヒー粉の質 ★★★★☆
粒度の調整   ★★★★☆
静電気対策   ★★★★☆
掃除しやすさ  ★★★★★
エスプレッソ  ☆☆
☆☆
総合評価    ★★★★☆

 一方、安めの対抗機を挙げるとすると、メリタの「パーフェクトタッチ2」です。

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 本体サイズは、 幅113×奥行153×高さ219mmですの。

 デロンギよりも「1回り小型」です。

 ミルの方式は、デロンギ同様の臼(うす)式です。

 デロンギと違い、セラミック歯ではないですが、さほど大きな違いとも言えません。値段差が十分あるようならば、本機でも良いかと思います。


 第2に、アロマを重視したい方向けの中級機としておすすめできるのは、

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 【2019年発売】

 9・デロンギ コーン式グラインダー KG366J
  ¥13,118 Amazon.co.jp (4/21執筆時)

ミル方式:コーン式
極細挽き:対応
ホッパー容量:310g
コンテナ容量:110g(中挽)
定格時間: 70秒
粗さ調整:16段階
サイズ: 幅135×奥行195×高さ290mm   

コーヒー粉の質 ★★★★★
粒度の調整   ★★★★★
静電気対策   ★★★★☆
掃除しやすさ  ★★★★☆
エスプレッソ  ★★★★★

総合評価    ★★★★★

 デロンギのコーヒーグラインダーのKG366Jでしょう。

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 ミルの方式は、コーン式です。

 先述のように、この方式は、熱の入りにくさや、豆の均一性、(相対的な)微粉の少なさなど、味の部分で臼式より評価が高いです。

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 コーヒーの味も、したがって、アロマを重視したい場合は、特に選ぶ意義があります。

 16段階で挽き具合が調整できる部分を含めて「中級者」に向きます。

 エスプレッソは、極細挽きができるため対応できます。

 同社は、自社マシンを展開する点を含めて、この部分の信頼性は高いでしょう。

 本体サイズは、一方、幅135×奥行195×高さ290mmです。

 長細いので、設置性は悪くないですが、構造的に臼式に及ばない部分はあります。

 メンテ性も、(さほどたいへんではないですが)臼式よりは手間がかかります。

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 結論的にいえば、先述のように、エスプレッソ用に考えている方ほか、コーヒーでも味にこだわりたい方は、本機が良いです。Atlasも本機の旧機種を使っていました。

 ただ、同社の臼式も、中細挽きまでのコーヒーに関しては「味が優秀」です。両方みたことがありますが、正直、ブラインドで味の違いが分かる自信はないです。

 そういった意味で、「こだわりある」中級者に限定しておすすめする製品です。

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 【2020年発売】

 28・ソリスジャパン ソリス スカラプラス SK1661
   ¥9,945 Amazon.co.jp  (4/21執筆時)

ミル方式:コーン式
極細挽き:対応
ホッパー容量:300g
コンテナ容量:70g
定格時間:60秒
粗さ調整:21段階   
サイズ:幅135×奥行170×高さ285mm   

コーヒー粉の質 ★★★★★
粒度の調整   ★★★★★
静電気対策   ★★★★☆
掃除しやすさ  ★★★★☆
エスプレッソ  ★★★★★

総合評価    ★★★★★

 一方、スイスの老舗コーヒー器具メーカーのソリスが出すスカラプラス SK1661も候補にできます。

 デロンギ機と、仕様はほぼ同じですが、若干安めなので、その部分で候補にできます。

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 こちらを、第1の「おすすめ」でも良いのですが、 個人的には、サイドにダイヤルがある仕様より、デロンギ方式の方が使いやすいと思います。あと、補修部品の入手についても、若干、デロンギの方がよいかなとは思います。

 ただ、そこまで気にするのは「大げさ」には思いますし、キッチン的に問題がないならば、値段面を重視し、本機でもOKです。


 第3に、2万円前後の上級機として、技術的裏打ちがみられる上位機は

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 【2017年発売】

 10・デロンギ デディカ KG521J-M
  ¥25,500 楽天市場 (4/21執筆時)

ミル方式:コーン式
極細挽き:対応
ホッパー容量:350g
コンテナ容量:120g(中挽)
定格時間: 40秒×2
粗さ調整:18段階
サイズ:幅155×奥行255×高さ385mm   

コーヒー粉の質 ★★★★★★
粒度の調整   ★★★★★
静電気対策   ★★★★☆
掃除しやすさ  ★★★★☆
エスプレッソ  ★★★★★

総合評価    ★★★★★★

 デロンギ デディカ KG521J-Mでしょう。

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 ミルの方式は、本機もコーン式です。

 この方式は、低速で回せる部分に意義がありますが、本機は、DCリダクションモーターを採用します。

 豆により熱が入らないので、香りがさらに飛びにくく、ミルの改良もあり、豆の均一性も高まっています。

 こうした部分で、雑味が出にくいため、スペシャルティコーヒーなどの高品質豆の味も引き出しやすそうです。

 その点で、ワンポイントがある本機はオススメです。

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 サイズは、幅155×奥行255×高さ385mm です。

 幅は狭いですが、置行・高さは出てくるので、置けるキッチンは限られるでしょう。

 ここが最大の難点です。

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 その他は、問題ないです。粒状の調整も細かくできますし、杯数や濃さでも指定できる点も面白いです。

 保証の部分も、デロンギは日本に進出して長いですし、長く安心して使えるでしょう。

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 【2020年発売】

 6・Melitta バリオ VARIO-E CG-124
   ¥31,897 楽天市場  (4/21執筆時)

ミル方式:コーン式
極細挽き:対応
ホッパー容量:220g
コンテナ容量:142g
定格時間:60秒
粗さ調整:40段階
サイズ:幅120×奥行160×高さ350mm   

コーヒー粉の質 ★★★★★
粒度の調整   ★★★★★★
静電気対策   ★★★★☆
掃除しやすさ  ★★★★☆
エスプレッソ  ★★★★★

総合評価    ★★★★★★

 一方、対抗馬を挙げておけば、メリタのCG-124です。

 2020年に型番が変わりましたが、昔からあるもコーン式です。

 低速DCモーターを採用しない点で、デロンギほどの革新性はないですが、VARIO-Eは、(ドイツらしく)長年の技術的な信頼性がある製品です。

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 粗さ調整も、40段階と細かいほか、なにより、幅120×奥行160×高さ350mmと、高さ方面以外は、それなりに設置性がよいです。

 横にスイッチがあるのは、デロンギも同じですし、設置性の部分で、本機を選ぶのは「あり」でしょう。


 第4に、喫茶店などで、あえて業務用を買うほどでもない方には、

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 【2020年発売】

 (ブルー・グリーン)

 19・ナイスカットミル NEXT G2 61122
 20・ナイスカットミル NEXT G2 61120
   ¥47,057 楽天市場 (4/21執筆時)

 (アクアブルー)Amazon限定 B08R9D4VVQ

 21・ナイスカットミル NEXT G2
   ¥46,363 Amazon.co.jp (4/21執筆時)

 (ボルドーブラウン)24年新色

 22・ナイスカットミル NEXT G2 611370
   ¥56,636 楽天市場 (4/21執筆時)

ミル方式:フラット式
極細挽き:対応
ホッパー容量:60g
コンテナ容量:60g
定格時間:5分
粗さ調整:8段階   
サイズ:幅123×奥行215×高さ401mm   

コーヒー粉の質 ★★★★★
粒度の調整   ★★★★★
静電気対策   ★★★★★
掃除しやすさ  ★★★★★★
エスプレッソ  ★★★★★

総合評価    ★★★★★

 カリタのナイスカットNEXTG2でしょう。

 この場合、重要になるのは定格運転時間です。

 家庭用は、定格時間が短く、実際的に「短時間で大量にはすれない」といえます。

 その部分で、本機は優秀です。

 これ以上となると、完全に本職向けといえる「みるっこDX」しかないです。

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 その上で、静電気対策が充実します。

 コーヒーミルで、ここまで静電気問題に真面目に取り組んだ機種は他にないです。

 この点にストレスを感じてきた方には、本機が最良です。

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 味の部分でも、モーターの回転数の調整と、セラミック刃の採用で、熱問題と豆の均質化の問題に取り組んだ機種です。

 先述のように、フラット式は熱が弱点ですが、本機はそこに対策があるフラット式ですので、家庭にも向くでしょう。

 個人用としては上級者向けですが、値段相応の期待感があります。 


 第5に、普段しまっておける超小型機としては、

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 【2020年発売】

 1・メリタ VARIE SIMPLE ECG64-1L
  ¥3,960 Amazon.co.jp (4/21執筆時)

サイズ: 幅98×奥行98×高さ183mm

 2・メリタ VARIE PIAZZA ECG65-1B
  ¥3,300 楽天市場 (4/21執筆時)

サイズ : 幅92×奥行107×高さ194mm

ミル方式:プロペラ式
極細挽き:
ホッパー容量:70g
コンテナ容量:
定格時間: 60秒
粗さ調整:

コーヒー粉の質 ★★★☆☆
粒度の調整   ★★★☆☆
静電気対策   ★★★★☆
掃除しやすさ  ★★★☆☆
エスプレッソ  ★☆☆☆☆

総合評価    ★★★☆☆

 メリタのプロペラ式でしょう。

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 上位方式と比較してしまうと、確かに「落ちる」のですが、小型で普段しまっておけるサイズです。

 実際、コーヒー屋さんで挽いてもらったり、コーヒー粉を買うより、自宅で豆を挽いた方が確実に「美味しい」ですし、プロペラ式導入の意味はあります。

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 一方、コップが取り外して洗えないという端点を抱えますが、必要十分のコーヒー粉は得られます。

 ただし、細かい挽きカスは毎回手入れしないと、コーヒーの味を落とす原因になるので、注意してください。

 豆の均一性の点では、動作を途中で止めて攪拌しながら回すと、意外と上手に挽けます。

ーーー

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 【2024年発売】

 29・ユニーク oceanrich G3 UQ-ORG3CBK
  ¥9,980 Amazon.co.jp (4/21執筆時)

ミル方式:コーン式(ステンレス刃)
極細挽き:非対応
ホッパー容量:30g
コンテナ容量:110g
定格時間:
粗さ調整:5段階
サイズ: 幅100×奥行100×高さ215mm

コーヒー粉の質 ★★★★☆
粒度の調整   ★★★★★
静電気対策   ★★★★☆
掃除しやすさ  ★★★★☆
エスプレッソ  ★★★★☆

総合評価    ★★★★☆

 ただ、味を重視したい場合は、ユニークのoceanrich G3がおすすめです。

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 本体サイズは、 幅100×奥行100×高さ215mm です。

 かなりコンパクトです。USB-C充電で動くことを考えると、設置性は良いです。

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 方式は、コーン式です。

 すぐれたコーン式を採用する製品では、最小クラスです。

 ホッパーは、30gです。

 利用法によっては、注意点です。

 1回2-3杯分(コーヒーで500mL前後)で構わないならばこれで良いかと思います。

 ただ、下部のガラスコンテナは、110gあります。

 豆だけ2回セットすれば、家庭用としても使える水準です。 

 満量になるまでの数回の連続使用も、モーター的に問題ないです。 

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 USB充電式ですが、1.5時間の充電で10回稼動します。

 10回までは、連続使用できますし、コンテナ兼用の保存瓶は110gですので数日分は、「まとめ挽き」して保存しておけます。

 野外でも使えますし、キャンプ用などにも良さそうです。

補足:コーヒー関連記事の紹介

 以上、今回は、コーヒーグラインダーを比較してみました。

 最後に「おまけ」です。

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1・おすすめコーヒー豆の比較記事

 このブログでは、コーヒ豆については、産地別の味の違いと特長について、以上の記事でまとめています。こちらもよろしくお願いします。

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1・紙フィルタ式コーヒーメーカー
2・ペーパーレスコーヒーメーカー
3・全自動コーヒーメーカー
4・ネスレのエスプレッソメーカー
5・デロンギのエスプレッソメーカー
6・他社のエスプレッソメーカー
7・おすすめのコーヒーメーカー 【結論】

 そのほか、このブログ「モノマニア」には、コーヒーメーカー関連の記事が他にもあります。

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10・おすすめのコーヒーメーカー 【結論】

 とくに10回目の記事では、コーヒーメーカーとエスプレッソメーカーと合わせて、紹介してきた機種全部からオススメの機種を改めて「まとめ」ました。よろしければご覧ください

 ではでは。

posted by Atlas at 15:17 | Comment(0) | 珈琲関連の家電

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