1回目記事からの続きです。→こちら
3-1・DELLのモニターの比較
3回目記事のトップバッターは、「米国勢」となる、デルのモニターです。
米国系は、HPもそうでしたが、画質調整をPCに任せる構成」にして、価格を少し安くする傾向にあります。
1・24.1型・24.5型モニターの比較 (1)
1-1:選び方の基本の説明【導入】
1-2:EIZO〈日本〉
1-3:BenQ〈台湾〉
2・24.1型・24.5型モニターの比較 (2)
2-1:LG〈韓国〉
2-2:ASUS〈台湾〉
2-3:Acer〈台湾〉
2-4:アイオーデータ〈日本〉
2-5:イイヤマ〈日本〉
2-6:HP〈米国〉
3・24.1型・24.5型モニターの比較 (2)
3-1:DELL〈米国〉
3-2:ジャパンネクスト〈日本〉
3-3:Lenovo ほか〈各社〉
3-4:最終的なおすすめの提案【結論】
今回も、1回目記事の冒頭(こちら)で書いた「選び方の基本」に沿いながら、各機をみていきます。
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以下では、いつものように、Atlasのおすすめポイントを赤系の文字色で、イマイチと思う部分を青字で記していきます。
【2024年発売】
【24.1型】Dell P2423後継品
44・ Dell P2425
¥31,810 楽天市場 (5/8執筆時)
USB給電:
接続端子:DP HDMII D-sub
【24.1型】
45・ Dell P2425E
¥37,700 楽天市場 (5/8執筆時)
USB給電:90W
接続端子:DP HDMI USB-C LAN
解像度:WUXGA (1920×1200)
輝度:300 cd/u
液晶方式:IPS+ ノングレア
コントラスト比:1,500:1
応答速度:5ms(GTG)
リフレッシュレート:最大100Hz
HDR:
スタンド:チルト 左右 高さ 回転
VESA:100mm
スピーカー:
保証期間:3年
Dell 24 モニター -P2425は、米国のDELLが販売するモニターです。
Pシリーズは、デザイン系を除く一般的なビジネス向けの上位ラインと言えます。
パネルは、今回の基準だと、IPS+です。
輝度は、300 cd/uで、コントラスト比は1500:1です。
色域(sRGB99%)も割と良い値でですので、今回の比較基準では(ちょい上級の)「IPS+」に相当するスペックです。
応答速度も、オーバードライブ時に5ms(GTG)です。
過度に良いわけではないですが、値段からすると優秀です。
自動画質調整は、ムービー・ゲームモードはあります。
ただ、この部分は簡素で、必要最低限です。
画像補正機能は、フリッカー対策・ブルーライトカットなどはあります。
ディスプレイアームは、上下・左右・高さ・回転に対応できます。
調整幅は、高さ15cm、チルト角度(上21° 下5°)、左右(90°)と回転ピボットです。
高さ調整幅は広めで優秀です。
接続端子は、下位機は、DisplayPort HDMI D-subという構成です。
上位機は、DisplayPort HDMI USB-C LANです。
USB-Cは、ノートPCなどに90W給電も対応です。
他のモニターとのデイジーチェーン(数珠つなぎ)は非対応です。
USBハブも、Pシリーズは端子類が充実するのも「売り」です。
いずれもUSB-Cが1つと、USB-Aが3つです。
USB-Cハブは、15W給電なので、スマホにも給電できます。上位機の場合先述の90WのUSB-Cとは別で、単独になります。
ハブの速度規格は、いずれも、USB3.0なので、超高速のSSDドライブでないならば、ストレージでもOKでしょう。もちろん、PCとは別にUSBケーブルの配線は必要です。
ケーブルは、DisplayPortとUSB-C(下位機はHDMI)です。
Dell SB521A
¥5,030 Amazon.co.jp (5/8執筆時)
スピーカーは、未付属です。
ただ、別売の専用スピーカーの搭載が可能です。
このブログの【サウンドバーの比較記事】紹介したようなバータイプです。
RMS表記で3.6Wのステレオなので、10W程度の出力は期待できそうです。ただ、【PCスピーカーの比較記事】で紹介したような、外部接続の製品の方が音は良いでしょう。
ただ、スマートに設置できるのは良い部分でしょうし、一般的なモニター搭載スピーカーより音質はだいぶ良いです。
保証は、3年保証に加えて、プレミアムパネル交換保証があります。
こちらは「常時点灯の交換保証」です。
EIZOの無輝点保証は6ヶ月ですが、DELLは3年なので充実します。
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以上、DELLのP2423の紹介でした。
同価格帯のASUS機がライバルでしょう。
比較する場合、ディスプレイの品質・スタンド性能・保証などの部分でほぼ互角です。
どちらを選んでも良いと思いますが、色域についてわずかにASUSが広いので、性能面では、僅差でASUSでしょう。
3-2・JAPAN NEXTのモニターの比較
つづいて、ジャパンネクストのモニターです。
格安モニターを海外工場から輸入販売している日本企業となります。機種の展開数では、日本でも有数になってきました。
【2024年発売】
【24.1インチ】
46・JAPANNEXT JN-IPS24WUXGAR-C
¥23,511 Amazon.co.jp (5/1執筆時)
解像度:WUXGA (1920×1200)
輝度:300cd/u
液晶方式:ADS+ ノングレア
コントラスト比:1000:1
応答速度:14ms (GTG)
リフレッシュレート:最大75Hz
HDR:HDR10
USB給電:
接続端子:HDMI USB-C
スタンド:チルト
VESA:100mm
スピーカー:2W×2
保証期間:1年
JN-IPS24WUXGAR-Cは、ジャパンネクストが販売する液晶モニターです。
同社は近年目立つようになってきた、格安モニターを得意とする日本のファブレス企業です。
複数機種があります。
基本的に、スタンド性能ほか、USB-C PD給電(65W)に対応するかどうかの違いです。あとは、後述するUSBハブの構成が異なります。
パネルは、IPS+に相当する「ADS+」です。
中国のBOEが出している、いわゆるIPS系パネルです。
価格からの搭載とも言えますが、PC用モニターの採用歴も長いパネルで、信頼性はあります。
輝度は300cd/uで、色域は、sRGB 99%です。動画系のスペックであるDCI-P3も84%という値です。
応答速度は、ただ、最大14ms(GtoG)です。
かなり遅いと言えます。
HDRは、一方、HDR10ながら対応です(上位機)。
ゲームやサブスクの映画コンテンツなどHDR情報があるコンテンツの場合、輝度部分の表現力が高まります。
画像補正機能は、特に高機能ではないです。
フリッカー対策はあります。
モニタースタンドは、下位機はシンプルなチルトだけ対応です。
上位機はただ、フルスペックで、チルト(下5度 上15度)、高さ15cm、左右60度と縦回転と、動きます。
接続端子は、いずれも、HDMI USB-Cです。
上位機のみ、PCに対する65W給電に対応です。下位機も15Wの出力はあるので、スマホの充電などには使えます。
USBハブは、上位機のみ装備です。
USB-Aが2基で、速度はUSB2.0ですので基本的に、マウスなどのための装備です。
KVM機能があるので、PCなどを複数利用する場合、モニター側で切り替えられます。。
ケーブルは、いずれも、HDMIケーブル・USB-Cケーブルが付属です。
スピーカーは、総合4Wのステレオです。
保証期間は、1年です。
短いのが課題です。一時、長期保証が付いていた他モデルがありましたが、結構、値段差がありましたので、販売価格重視でしょう。
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以上、ジャパンネクストのJN-IPS24WUXGAR-C などの紹介でした。
上位機はさほどでもないですが、下位機は、ADSを採用することで、他社のIPS採用機に対して、ある程度のお買得感が出せているかなと思います。
仕事用としてある程度、色域が欲しい方に向く格安機といえます。
下位機は、スタンドがチルトなので、そこはマイナスとはいえ、WUXGAはあまり安売りする企業ないのでその部分でプレゼンスがあります。
そのほか、応答速度が弱いので、ゲーム・動画系にメインにはならない製品ですが、冒頭書いたように、WUXGAは、画面の縦横比が特殊なので、もともとその用途には向きません。
3-3・その他のモニターの比較
最後に、レノボほか、ここまで見た以外のメーカーの製品をみておきます。
【24.5インチ】
【2024年発売】
47・ Lenovo ThinkVision P25i-30 63F4MAR1JP
¥21,780 Lenovo直販 (8/20執筆時)
解像度:フルHD(1920×1080)
輝度:250cd/u
液晶方式:IPS ノングレア
コントラスト比:1300:1
応答速度:4ms (GTG)
リフレッシュレート:最大100Hz
HDR:
USB給電:
接続端子:HDMI D-SUB DP
スタンド:チルト 左右 高さ 回転
VESA:100mm
スピーカー:
保証期間:3年
ThinkVision P25i-30 は、レノボの販売する24.5インチモニターです。
米国のIBMからThinkPadとThinkVision を引き継いだ中国企業で、PC供給ではNECなどと連携関係にもある企業です。
解像度は、一般的なフルHDです。
先述のように24.5インチの刻みだとそうなります。
パネルは、IPSです。
輝度(250cd/u)、コントラスト比(1300:1)色域(sRGB 99%)というスペックです。
輝度は一般的ですが、その他の数字はIPS+に届く値です。
なお、色域はDCI-P3は83%ですので、広色域IPSではないです。
おそらく、Acerも使っていたTCL CSOTの作るIPSでしょう。
応答速度は、オーバードライブ時最大で4msです。
ノーマルでも6msなので問題ないです。
画像補正機能は、ただし、特段の説明はなく、「あっさり」です。
フリッカー対策はなされます。
スタンドは、上下左右高さ回転と全方向対応です。
チルト(上 23.5度 下5度)、左右(360度)、高さ(15.5cm)と回転なので、可動性も良いです。
接続は、HDMI D-SUB DPに対応します。
USB-C端子は持ちません。ただ、DPが2系統あり、デイジーチェーンに対応できるのは、格安機では珍しいでしょう。
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以上、 Lenovo ThinkVision P25i-30 の紹介でした。
調整力の部分では「あっさり」ですが、パネル・スタンド・フリッカー対策という、ビジネス用に重要な部分は網羅します。パネルは、生産企業が特定できない部分はありますが、コントラスト比が多少高めなのが、ワンポイントです。
IBM時代からの伝統もあってか、上位機はしっかり堅牢な作りです。ThinkPad系のファンならば、ロゴもアクセントもあるので、候補の1つになるかもしれません。
【24.1インチ】
【2024年発売】
48・ Lenovo ThinkVision P25i-30 63F4MAR1JP
¥41,800 Lenovo直販 (8/20執筆時)
解像度:WUXGA (1920×1200)
輝度:300cd/u
液晶方式:IPS+ ノングレア
コントラスト比:1500:1
応答速度:4ms (GTG)
リフレッシュレート:最大100Hz
HDR:
USB給電:
接続端子:HDMI D-SUB DP
スタンド:チルト 左右 高さ 回転
VESA:100mm
スピーカー:2W×2
保証期間:3年
ThinkVision P25i-30 は、レノボの販売する24.5インチモニターです。
本機も、ThinkVision シリーズに属します。
解像度は、こちらはWUXGA (1920×1200)です。
このシリーズは、ビジネスユーザーが多そうですし、縦長の書類に適するこのサイズ(16:10)の方がよいという方はいそうです。
パネルは、上表だとIPS+の水準です。。
輝度は300cd/uです。
その上で、コントラスト比が1500:1と高いほか、sRGBカバー率も99%です。
上表だと(Atlasの自主定義の)IPS+の水準がある上で、黒表現にプラス修正できる質の良い次世代パネルです。
似たスペックのパネルはLGやBOE(ADS)が生産するので、そのあたりからの調達かなと思います。
なお、レノボの場合、パネルスペックは「In-Plane Switching」との表記なので、特定はできません。
応答速度は、オーバードライブ時最大で4msです。
ノーマルでも6msなので問題ないです。
画像補正機能は、本機も特段の説明はなく、「あっさり」です。
フリッカー対策はなされます。
スタンドは、上下左右高さ回転と全方向対応です。
チルト(上 234度 下5度)、左右(360度)、高さ(15.5cm)と回転なので、可動性も良いです。
接続は、HDMI D-SUB DPに対応します。
USB-C端子は持ちません。
USBハブは、USB-A(USB3.0)で4ポートです。デイジーチェーンは非対応です。
【型番:4XC1J05150】
ThinkVision MC60 (ロング)モニター Webカメラ
¥11,000 Lenovo直販 (8/20執筆時)
【型番:4XD1J05151】
ThinkVision MS30(ロング) モニター サウンドバー
¥3,850 Lenovo直販 (8/20執筆時)
スピーカーは、総合4Wです。
また、以上の純正サウンドバー、ノイキャンマイク内蔵のフルHDカメラが用意されており、増設により、特にビデオ通話などに対応できます。Windowsならば顔認証も対応です。
特にカメラは、オートフォーカス・オートフレーミング対応の新世代ですので、導入効果は高いでしょう。いずれも専用設計で、背面の端子にささるような設計なので、他社製品を導入するよりスマートでしょう。
保証年数は、3年です。
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以上、 ThinkVision P25i-30の紹介でした。
デスクトップPCの外付けで、仕事用を考えている場合、候補となります。USB-C端子がないので、ノートPCでの運用には不向きですが、それ以外ならば問題ないです。
パネルの素性も良さそうで、フリッカー対策もある上で、4辺フレームレスとIBM調のアクセントでデザイン部分にも個性があります。
とくに、別売の専用カメラは性能を期待できるため、カメラ付きを考える場合、良い候補となるでしょう。
今回の結論
24.1型・24.5型液晶モニターのおすすめはこの機種!
というわけで、今回は、24インチ前後のディスプレイの比較でした。
最後に、今回紹介した機種から目的別、予算別にAtlasのオススメ機種について書いておきたいと思います。
第1に、仕事用に24.1インチを考えている場合、おすすめできる製品は、
【24.1インチ】
【2021年発売】
1・EIZO FlexScan EV2485-BK
2・EIZO FlexScan EV2485-WT
¥60,000 Amazon.co.jp (5/8執筆時)
解像度:WUXGA (1920×1200)
輝度:350cd/u
液晶方式:IPS+ ノングレア
コントラスト比:1,000:1
応答速度:5ms(GTG)
リフレッシュレート:最大60Hz
HDR:
USB給電:70W
接続端子:DP HDMI USB-C
スタンド:チルト 左右 高さ 回転
VESA:100mm
スピーカー:内蔵(1w×2)
保証期間:5年
液晶パネルの品質 ★★★★★
スタンドの性能 ★★★★★
動画ゲーム対応 ★★★★☆
品質保証 ★★★★★★
総合評価 ★★★★★
EIZOのFlexScan EV2485でしょう。
パネルは、しっかり(IPS+水準の)IPSです。
ただ、本編で書いたように、パネルスペックの部分では、より良い機種は他社機にあるといえます。
しかし、EIZOは、照度センサーを利用した調光部分でより精密です。
タイピングが多い「文字仕事」用は、高輝度ほか高いパネルスペックは不要です。むしろ「低輝度」時の視認性に配慮した本機が、目への優しさの部分で「ワンランク性能が良い」と言えます。
EIZOは検品体制がしっかりしているので、「液晶ムラ」などの問題に遭遇するリスクが低いと言えます。
動画性能も他機種に引けを取りませんが、やはり、強調するべきはこちらです。
接続面で、USB-Cをフォローする部分も見逃せないでしょう。
24.1インチモニターは「割と特殊」で、今後も継続的に生産されるか微妙な部分があります。実際、2020年に入るまで、撤退や、ほぼ新製品が出ない状況が長く続いていました。
その点で言えば、将来性も見こしてUSB-C接続ができる機種を選ぶ意味はあるでしょう。
スタンドも、稼動性や安定性は全体を通してもみても、評価できます。
値段が高いのが難点ですが、伝統的に評価が高い同社のスタンド性能を含めて、効果は確実に期待できます。フリッカー対策もなされます。
5年保証に加えて、無輝点保証が無料で付属する点も見逃せません。
キャリブレーションを含めた検品体制も信頼感があります。
資金を投入する意義はあると思います。
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【2024年発売】
【24.1インチ】
(-JPはドット抜け1ヶ月保証あり)
16・ BenQ RD240Q
¥64,546 Amazon.co.jp (5/8執筆時)
17・ BenQ RD240Q-JP
¥64,546 楽天市場 (5/8執筆時)
解像度:WQXGA (2560x1600)
輝度:300cd/u
液晶方式:IPS+ ノングレア
コントラスト比:1,000:1
応答速度:5ms (GTG)
リフレッシュレート:最大60Hz
HDR:HDR10
USB給電:90W
接続端子:HDMI DP USB-C
スタンド:チルト 左右 高さ 回転
VESA:100mm
スピーカー:2W×2
保証期間:1年(パネル3年)
一方、解像度の部分で、フルHD・WUXGA 水準では物足りない方は、2.5Kクラスで「縦長」となる、RD240Qが良いかと思います。
WQHD解像度を縦長にしたものなので、より詳細に(細かく)表示させることができます。
パネルは、今回の区分では「IPS+」と言って良い、仕事用では充実するスペックです。
その上で、高性能なスタンドも装備します。
画像調整の部分でも、環境光センサーによる、照度と、照明色に基づく、画質調整に対応です(B.I. Gen2)。
「目の優しさ」に関わる工夫は EIZOほかベンキューも充実しており高度と言えます。
この機能は、パネルの輝度調整にも使われるので「映像美」の部部分でもプラスアルファがあります。
フリッカー対策もあります。
環境光センサーと連動した、時間帯によるサーカディアンモードが利用できますので、太陽に合わせたバイオリズムを重視したい場合も、良い仕様でしょう。
ちなみに、ベンキューは【目に優しいLEDデスクライトの比較記事】で書いたように、照明企業でもあり、こうした部分の対策力は有数です。
接続的にも、90WのUSB-C給電ほか、デイジーチェーンも対応です。
値段相応に便利に使えそうです。
第2に、デザインほか、色域を必要とする方に向く、24.1インチサイズの液晶モニターとしては、
【24.1インチ】
【2024年発売】
23・ ASUS ProArt PA248CRV
¥41,636 Amazon.co.jp (5/8執筆時)
輝度:350cd/u
HDR:HDR10
接続端子:DP D-Sub HDMI
USB給電:96W
【2020年発売】
24・ ASUS ProArt PA248QV
¥28,618 Amazon.co.jp (5/8執筆時)
輝度:300cd/u
HDR:
接続端子:DP HDMI×2 USB-C
USB給電:
解像度:WUXGA (1920×1200)
液晶方式:広色域IPS ノングレア
コントラスト比:1,000:1
応答速度:5ms(GTG)
リフレッシュレート:最大75Hz
スタンド:チルト 左右 高さ 回転
VESA:100mm
スピーカー:内蔵(2w×2)
保証期間:3年
液晶パネルの品質 ★★★★★
スタンドの性能 ★★★★★
動画ゲーム対応 ★★★★☆
品質保証 ★★★★★
総合評価 ★★★★★
ASUSのPA248CRVが良いと思います。
静止画だけならば、PA248QVでも良いかなと思います。
パネルは、しっかり、広色域IPSです。
この部分は、用途的に重要で、デザイナー向けならば「最低減」とも言えます。
色域は、旧機でもsRGBは100%カバーです。
新機種だと、その上で、DCI-P3カバー率97%ですので、動画用としても適するでしょう。HDRにも対応します。
その上で、スタンド性能・液晶の品質などは、その値段並みに優れています。
デザイナー向けとの位置づけですが、色域を重視したい場合、ビジネス用に使っても良いかと思います。
16:10という変則的な縦横比ですから、ゲームや動画視聴に向かない点だけ気をつければ、誰でも便利に使えるでしょう。
保証面でも、「ZBD(ドット欠け)保証」があるため、安心感があるでしょう。
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【2024年発売】
【24.1インチ】
(-JPはドット抜け1ヶ月保証あり)
14・ BenQ AQCOLOR SW242Q
¥68,400 Amazon.co.jp (5/8執筆時)
15・ BenQ AQCOLOR SW242Q-JP
¥69,091 楽天市場 (5/8執筆時)
解像度:WQXGA (2560x160)
輝度:400cd/u
液晶方式:広色域IPS ノングレア
コントラスト比:1,000:1
応答速度:5ms (GTG)
リフレッシュレート:最大60Hz
HDR:HDR10
USB給電:90W
接続端子:HDMI DP USB-C
スタンド:チルト 左右 高さ 回転
VESA:100mm
スピーカー:
保証期間:3年
一方、解像度の部分で、2.5K相当ほどは欲しい場合は、ベンキューの SW242Qが良さそうです。
解像度は、WQXGA (2560x1600)です。
このサイズに多いWUXGA (1920×1200)は、あくまでフルHD相当での「縦長」なので。
液晶パネルは、広色域IPSです。
輝度は250cd/uで、色域は、Adobe RGB 99%とDCI-P3 98%です。
こちらも、スペック的に「広色域IPS」といえる水準です。
価格差はありますが、解像度だけではなく、色域の部分でも優れますし、デザイナー用としては、ASUS機に比べても、価格差相応に優れます。
SH242 SW242Q対応遮光フード
¥14,850 Amazon.co.jp (5/8執筆時)
スタンドもフル稼動で、遮光フードもこちらも別売ですが、用意されます。
接続端子も、90W給電対応のUSB-Cを持ちます。
価格的に高めにはなりますが、全体的に性能がまとまっており、おすすめできます。
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【24.1インチ】
【2023年発売】CS2420-ZBK後継機
9・EIZO ColorEdge CS2400S-BK
¥81,560 Amazon.co.jp (5/8執筆時)
輝度:410cd/u
コントラスト比:1,350:1
応答速度:19ms(GTG)
USB給電:70W
接続端子: DP HDMI USB
解像度:WUXGA (1920×1200)
液晶方式:広色域IPS ノングレア
リフレッシュレート:60Hz (WUXGA)
HDR:
スタンド:チルト 左右 高さ 回転
VESA:100mm
スピーカー:なし
保証期間:5年
一方、静止画専用機としてより高度と言えるのは、EIZOの上位機です。
パネルは、こちらも上表の広色域IPSに相当する、高級パネルです。
輝度(410cd/u)は不便ない水準をキープします。
色域は、Adobe RGB 99%です。
P3の値が示されない点や、HDR対応の部分で、クラシックな「静止画専用」ではありますが、写真編集を含めて、堅実な性能は期待できますし、必要としている方も多いでしょう。
あとは、スタンドの稼働性、無輝点保証を含む保証体制、キャリブレーションを含む、個体差の少なさを含めて「信頼のEIZOブランド」ですし、問題ないです。
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【24.1インチ】【遮光フード付属】
【2025年発売】
11・EIZO ColorEdge CG2400S-BK
¥244,290 楽天市場 (5/8執筆時)
コントラスト比:1,800:1
応答速度:11ms(GTG)
HDR:HLG PQ
USB給電:70W
接続端子: HDMI DC USB-C
解像度:WUXGA (1920×1200)
輝度:400cd/u
液晶方式:広色域IPS ノングレア
コントラスト比:1,500:1
応答速度:10ms(GTG)
リフレッシュレート:最大61Hz
スタンド:チルト 左右 高さ 回転
VESA:100mm
スピーカー:なし
保証期間:5年
一方、動画方面も対応させたい場合は、同社の最新上位機でしょう。
パネルは、Adobe RGB 99%の広色域IPSです。
その上で、こちらは、DCI-P3 98%で、HDR対応も明言されているので、動画にも使えます。
接続構成も、新機種になって、USB-C接続に対応しましたし、穴は少なくなりました。
ただ、この価格帯だと、解像的に2.5Kや4Kの、デザイナー向けのハイエンドクラスに手が届きます。それをふまえると、ニーズとしては、特殊と言えるかもしれません。
それでも、従来のW-LEDベースの広色域IPSの動画対応機を欲しい方はいるでしょうけれども。
第3に、仕事用で、WEBカメラがあると便利に思える場合におすすめなのは、
【24.1インチ】
【2024年発売】
48・ Lenovo ThinkVision P25i-30 63F4MAR1JP
¥41,800 Lenovo直販 (8/20執筆時)
解像度:WUXGA (1920×1200)
輝度:300cd/u
液晶方式:IPS+ ノングレア
コントラスト比:1500:1
応答速度:4ms (GTG)
リフレッシュレート:最大100Hz
HDR:
USB給電:
接続端子:HDMI D-SUB DP
スタンド:チルト 左右 高さ 回転
VESA:100mm
スピーカー:2W×2
保証期間:3年
液晶パネルの品質 ★★★★★
スタンドの性能 ★★★★★
動画ゲーム対応 ★★★★★
品質保証 ★★★★☆
総合評価 ★★★★★
ThinkVision P25i-30 でしょう。
【型番:4XC1J05150】
ThinkVision MC60 (ロング)モニター Webカメラ
¥11,000 Lenovo直販 (8/20執筆時)
【型番:4XD1J05151】
ThinkVision MS30(ロング) モニター サウンドバー
¥3,850 Lenovo直販 (8/20執筆時)
本編で書いたように、別売扱いですが、専用のマイク付きカメラとスピーカーが装着できます。
カメラは、フルHD解像度で、オートフォーカス・オートフレーミング対応の新世代です。マイクも、ノイキャン対応ですし、高性能と言ってよいです。
別売で買うのと違い、接続ケーブル不要で装着できます。
パネルは、今回の基準ではIPS+に分類できる製品です。
輝度は300cd/u、コントラスト比が1500:1、sRGBカバー率も99%と、値段相応に質の良いパネルです。
上表だとIPS+の水準に、黒表現をプラス修正したあたりのスペックです。
スタンドも、上下左右高さ回転と全方向対応で、可動幅も広いです。
4辺フレームレス構造で見映えも良く、USBハブも付属です。
唯一、USB-C端子がない機種である点が難点と言えばそうです。しかし、デスクトップPCでの1モニターならば、これで問題ないでしょう。
第4に、比較的安めで「ちょい大きめ」な24.5型モニターを探している場合は、
【2024年発売】
【24.5インチ】(執筆時在庫なし)
18・LG Electronics 25MS550-B
¥(14,000) Amazon.co.jp (5/8執筆時)
スタンド:チルト・高さ
スピーカー:2W×2
19・LG Electronics 25MS500-B
¥12,980 Amazon.co.jp (5/8執筆時)
スタンド:チルト
スピーカー:なし
解像度:フルHD(1920×1080)
輝度:250cd/u
液晶方式:IPS ノングレア
コントラスト比:1000:1
応答速度:5ms (GTG)
リフレッシュレート:最大100Hz
HDR:
USB給電:
接続端子: HDMI×2
VESA:75mm
保証期間:3年
液晶パネルの品質 ★★★★☆
スタンドの性能 ★★★★☆
動画ゲーム対応 ★★★★★
品質保証 ★★★★☆
総合評価 ★★★★☆
LGの25MS550-Bでしょう。
スタンド交換前提ならば、下位機でもOKです。
解像度は、フルHDです。
本編でも書きましたが、仕事だけに必ずしも利用するのでないならば、16:9の一般的な縦横比となるこのサイズは「悪くない」選択肢です。
この解像度の場合、23.8型と27型が多いですが、「気持ちちょい大きめ」くらいで考える場合、本機は割と良いかと思います。
パネルは、IPSです。
輝度(250cd/u)を含めて、スタンダードなLGのIPSです。
リフレッシュレートは、100Hzなので、カーソル表示もなめらかに設定できます。
応答速度も含めて、ちょっとしたゲームにも使える水準です。
スタンドも、チルトと高さが調整できますし、このグレードならば、上々でしょう。
フリッカー対策もしっかりあります。
画像処理も、LG機は、暗部補正ほか、超解像技術も持ちます。
接続端子が、HDMIの2系統となる部分に問題なければ、値段を含めて良い選択肢でしょう。
第5に、ゲームや動画視聴中心に考えた場合、最もおすすめモニターは、
【2021年発売】(24年追加)
【24.5インチ】
(5年保証)
28・IODATA GigaCrysta LCD-GD251SH
¥22,880 楽天市場 (5/8執筆時)
(3年保証)
29・IODATA GigaCrysta EX-GD251SH
¥17,980 Amazon.co.jp (5/8執筆時)
30・IODATA GigaCrysta LCD-GD251SH/S3
¥19,154 Amazon.co.jp (5/8執筆時)
31・IODATA GigaCrysta KH-GD251SH
¥15,800 楽天市場 (5/8執筆時)
32・IODATA GigaCrysta LCD-GD251SH
¥19,154 楽天市場 (5/8執筆時)
解像度:フルHD(1920×1080)
輝度:300cd/u
液晶方式:IPS系+ (HFS-IPS) ノングレア
コントラスト比:1500:1
応答速度:2ms (GTG)
リフレッシュレート:最大120Hz
HDR:HDR10
USB給電:
接続端子:HDMI DP
スタンド:チルト
VESA:100mm
スピーカー:
保証期間:5年 +無輝点保証(1ヶ月)
液晶パネルの品質 ★★★★★
スタンドの性能 ★★★★★
動画ゲーム対応 ★★★★★
品質保証 ★★★★★
総合評価 ★★★★★
IODATA LCD-GD251SHがオススメです。
WUXGAがゲームや動画視聴などにおすすめかは論争的でしょう。
しかし、ニッチなニーズはあるのかもしれません。その場合、それなりに高い、応答速度とリフレッシュを持つ本機が候補です。
複数の型番がありますが、以下で見る基本仕様は同じです。違いは保証年数の部分だけです。
パネルは、HFSパネルという表記です。
先述のように、従来の1.5倍の高コントラスト比(1500:1)を特徴とする、TCL系企業が作るIPS系パネルです。
IPS系の弱点である「黒表現」の克服が目指されています。ゲームや映像視聴には良いでしょう。
輝度も300cd/uで、HDRにも対応できます。
その上で、本編で書いたように、基本的なゲーム機能のほか、「映像美」に関わる技術として「超解像技術」「エンハンストカラー」なども充実します。
唯一、ディスプレイスタンドがチルトのみと残念ですが、VESA規格には対応できますし、将来的に、モニターアームを導入しても良いでしょう。
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ただ、WUXGAが良いと言える明確な目的性がない場合は、もう少し本格的な製品でも良いでしょう。
リフレッシュや応答速度の部分ほか、本機が弱いと言える、チラツキ対策の部分でより充実した機種などを以上のリンクで紹介しています。
よろしければ、そちらもご覧ください。
補足:液晶モニター関連記事の紹介
というわけで、今回は、24インチ前後の液晶を紹介しました。
1・31.5インチ液晶モニターの比較
=TV兼用に向く大型
2・27インチ液晶モニターの比較
=家庭用に快適なやや大きめ
3・24インチ液晶モニターの比較
=書類仕事に便利な縦長画面
4・23.8インチ液晶モニターの比較
=テレワークに人気な小さめ
5・小型液晶モニターの比較
=奥行のない机で使える超小型
なお、次回の4回目記事【こちら 】では、23.8インチ前後の小型ディスプレイを紹介します。
ノートPCで言うところの「15インチ相当」の作業領域ですが、その分24.1インチより少し小型です。
さほど大きなモニターが不要と考えている方は、引き続き4回目の記事もご覧ください。
【まとめ記事】
1・Mac向けの液晶モニターの選び方
2・液晶モニターの選び方とおすすめ
また、上のリンク記事では、主にモニターサイズの観点から、このブログの全10回のモニター関連記事を横断的にまとめています。
サイズの部分で決めかねている方などは、こちらもぜひご覧ください!
補足:PCモニター関連製品について
最後に「おまけ」で、液晶ディスプレイに関係する周辺機器についてです。
第1に、モニターアームです。
より「目への負担の軽減」をお考えならば、新しいモニターと同時に、別売のモニターアームを導入するのも効果的です。
予算としては+1万円ほどです。このブログの【モニターアームの比較記事】で詳しく紹介していますので、興味があれば、ぜひご覧ください。
なお、今回の記事のスペック表記の部分で【VESA100mm】と書いてある製品については、モニターアーム用の統一規格のネジ穴があるため、こうしたモニターアームが利用可能です。
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第2に、PC用スピーカーです。
ここで挙げたディスプレイの一部には内部スピーカーが付属します。しかし、スピーカーの口径が圧倒的に小さく、音質は全く期待できません。
・おすすめPCスピーカーの比較記事
・おすすめBluetoothスピーカーの比較記事
そのため、少しでも音にこだわりたい方は、上記の記事で紹介しているような外部スピーカーを買われると満足度が高いでしょう。
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ディスプレイ用クリーニングリキッド
¥755 Amazon.co.jp (5/8執筆時)
第3に、PC用液晶クリーナーです。
液晶モニターを手入れする場合、普通のティッシュペーパーなどで拭かないでください。
液晶に傷がつきますので、専用のクリーニング・リキッドの使用をおすすめします。
アルコール・界面活性剤を使っていませんので、モニター表面のコーティング塗装に影響しないからです。
【サンワ DK-KC5】
液晶画面用ハイテククロス DK-KC5
¥567 Amazon.co.jp (5/8執筆時)
ドライクリーニングティッシュ60枚入り
¥795 Amazon.co.jp (5/8執筆時)
これを、ハイテククロスに吹きかけて使うのがオススメです。
ただ、スプレー式のクリーナーは拭いた後に「ふき跡」が画面に白く僅かに残ります。
拭いた後が気になる人は、仕上げにドライクリーニングティッシュを使うのが良いです。
皮脂汚れはあまりとれませんが、拭き跡をとるための仕上げにはもってこいです!
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ではでは。