1回目記事からの続きです→こちら
2-1・DMMのチューナーレスTVの比較
2回目記事のトップバッターは、DMMの販売するチューナーレスTVです。
ご存じの通り、映像系の通販大手ですが、白物・黒物問わず、ニッチな家電も結構出します。
1・チューナーレス4Kテレビの比較 (1)
1-1:選び方の基本の説明【導入】
1-2:TCL 〈中国〉
1-3:シャオミ 〈中国〉
1-4:オリオン 〈日本〉
1-5:マクスゼン 〈日本〉
2・チューナーレス4Kテレビの比較(2)
2-1:DMM.make 〈日本〉
2-2:他の企業
2-2:最終的なおすすめの提案【結論】
今回も、1回目記事の冒頭(こちら)でみた「選び方の基本」に沿いながら、各機を説明していきます。
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なお、以下では、いつものように、Atlasのおすすめできるポイントを赤字系で、イマイチと思う部分を青字で書いていきます。
【2023年8月発売】
【43インチ】輝度:200cd/u コントラスト比:5000:1
31・DMM.make DKS-4K43DG6
¥44,345 Amazon.co.jp (4/12執筆時)
【50インチ】輝度:220cd/u コントラスト比:5000:1
32・DMM.make DKS-4K50DG6
¥53,064 Amazon.co.jp (4/12執筆時)
【55インチ】輝度:260cd/u コントラスト比:4000:1
33・DMM.make DKS-4K55DG6
¥62,355 Amazon.co.jp (4/12執筆時)
【65インチ】輝度:300cd/u コントラスト比:5000:1
34・DMM.make DKS-4K65DG6
¥103,955 Amazon.co.jp (4/12執筆時)
【75インチ】輝度:300cd/u コントラスト比:5000:1
35・DMM.make DKS-4K75DG6
¥178,582 Amazon.co.jp (4/12執筆時)
【85インチ】輝度:300cd/u コントラスト比:5000:1
36・DMM.make DKS-4K85DG6
¥350,000 Amazon.co.jp (4/12執筆時)
パネル:VA
バックライト:直下型
解像度:4K画質
倍速液晶:なし
ネット動画:
フレームレート:4k/60p
新4K放送用チューナー:
DG5シリーズは、通販大手のDMMが「DMM.make モニター」として販売するテレビです。
最近は、各社ともチーュナーレステレビを出しますが、同社の場合、相当昔からこのタイプをてんかいしており「古参」です。すでに、7世代目の製品となります。
液晶パネルは、毎年構成が変わります。
2023年は、VAで統一されています。
テレビ向きなので良いです。表面処理はテレビ向けなので、しっかりハーブグレア(半光沢)です。
バックライトは、直下型です。
HDR10規格は、対応します。
新4K放送に利用されるHLGも対応ですから、問題ないでしょう。
倍速液晶は、非対応です。
動きのある映像にあまり強くない点は、ややネックとなります。
録画機能は、TVチューナー未搭載機のため、こちらには未付属です。
映像配信サービスは、非対応です。
対応させたい場合は、【セットトップボックスの比較記事】で書いたような、USB形状のメディアストリーミング端末が必要です。
リモコンも付属し、ファームウェア更新も対応するため、品質における過度の心配は不要です。
リモコンは付属します。
音声アシスタントサービスも、未搭載です。
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以上、DMMの4Kディスプレイの紹介でした。
毎回仕様を大きく替えてくるモデルです。今回は、最近の「チューナーレスブーム」の需要を取り込むべき改良を加えた機種と言えます。
割と大きな画面のモデルが安めという印象があるブランドでしたがTCLやXiaomiが日本参入してきたた現状だと、そこまでは目立たない感じです。
2-2・その他のチューナーレスTVの比較
最後に、ここまで見た以外の企業の製品を「ざっくり」とですが見ていきます。
【2022年発売】
【43V型】
【9.5ms 200nit 5000:1】
37・KEIYO RCA RCA-43N1
¥32,280Amazon.co.jp (4/12執筆時)
【50V型】
【9.5ms 220nit 5000:1】
38・KEIYO RCA RCA-50N1
¥21,199 Amazon.co.jp (4/21執
パネル:VA
バックライト :直下型
解像度:4K画質
倍速液晶:
ネット動画:Android TV
フレームレート:4k/60p
新4K放送チューナ:
RCA-43N1は、日本のRCA(慶洋エンジニアリング)のだすチューナーレスTVです。
このブログでも、車載ナビなどを紹介したことがある日本の企業です。本機は、ネットだけでなく、一部のデンキヤの流通網にものっています。
パネルは、開示があり、どれもVAです。
量子ドット技術は不採用の普通のVAですので、色域も非開示です。
輝度がそれぞれ200ニト・220ニトなので暗めです。
なお、格安のVAパネルは、その仕様で視野角178°に至らない製品がありますが、本機は視野角の情報がないのが、懸念材料です。
ネット動画サービスは、こちらも、Android TV (11)になります。
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結論的にいえば、現行の4Kチューナーレステレビについて言えば、画質面の性能が優れた機種というのは、現状ではないです。
その性質上、おそらく「高性能なチューナーレス」というのは、(業務用以外)今後も出ないかなと、いうのが、Atlasの予想です。
今回の結論
チューナーレス4Kテレビのおすすめは結論的にこの機種!
というわけで、今回は、チューナーレス4Kテレビの比較でした。
最後に、いつものように、目的別、価格別に、Atlasのおすすめ機種を提案しておきます。
第1に、画質に関わる総合性能のバランスが良い入門機としておすすめなのは、
【2023年7月発売】
【43インチ】
1・TCL P63Hシリーズ 43P63H
¥34,800 楽天市場 (4/12執筆時)
【50インチ】
2・TCL P63Hシリーズ 50P63H
¥43,800 楽天市場 (4/12執筆時)
【2023年2月発売】【Amazon限定】
【43インチ】
3・TCL P636シリーズ 43P63J
¥42,300 Amazon.co.jp (4/12執筆時)
【50インチ】
4・TCL P636シリーズ 50P63J
¥44,800 Amazon.co.jp (4/12執筆時)
パネル:VA
バックライト :直下型+エリア制御
解像度:4K画質
倍速液晶:2倍速相当
ネット動画:Google TV
フレームレート:4k/120p
新4K放送チューナー:
映像の美しさ ★★★★☆
目の疲れにくさ ★★★★☆
音質の良さ ★★★☆☆
ネット動画 ★★★★★
総合評価 ★★★★☆
TCLのP63H シリーズでしょう。
本編で書いたように、Amazonモデルも実際の性能は変わらないので、安いようならばそちらでもOKでしょう。
クーポンがでている場合があるので、リンク先で値段は見てください。
液晶パネルは、VAパネルです。
4Kチューナーレスでは一般的です。
ただ、TCLはスペックの公開があります。
55型で、コントラスト比(5000:1)、応答速度(6.5ms)、75型で、コントラスト比(5000:1)、応答速度(8ms)ですので、スペックはしっかりします。
視野角も弄っていませんし、TVを自社生産しないノンブランド系に比べて、ここに安心感があります。
バックライトも、直下型です。
エリア制御はしませんがソフト的なマイクロディミングの言及はあります。
この価格帯では「上等」です。
画像エンジンは、Algo エンジン IIです。
ノイズ除去・詳細感の復元など、一般的な機能性もあるため、問題ないです。
先述のように、この部分にノンブランド系は言及がないので、ワンポイントといえます。
倍速液晶は、未装備で、等速パネルです。
ただ、同社系列の他製品と同じでMEMC はありますし、十分でしょう。
ネット動画サービスも、しっかり、Google TVです。こうした部分で、総合的にまとまっており、入門機としてお買得感も感じます。
第2に、チューナーレスを、画質重視で選びたい場合におすすめなのは、
【2024年発売】
【55インチ】
14・Xiaomi TV S Mini LED 2025 ELA5664GL
¥84,800 Amazon.co.jp (4/12執筆時)
【65インチ】
15・Xiaomi TV S Mini LED 2025 ELA5672GL
¥109,800 Amazon.co.jp (4/12執筆時)
【75インチ】
16・Xiaomi TV S Mini LED 2025 ELA5680GL
¥149,800 Amazon.co.jp (4/12執筆時)
パネル:VA (量子ドット)
バックライト:MiniLED+エリア制御
解像度:4K画質
倍速液晶:4倍速相当
ネット動画:Google TV
フレームレート:4k/144p
新4K放送チューナー:
映像の美しさ ★★★★★
目の疲れにくさ ★★★★☆
音質の良さ ★★★☆☆
ネット動画 ★★★★★
総合評価 ★★★★☆
Xiaomi TV S Mini LED 2025でしょう。
液晶パネルは、量子ドット(QLED)のVAパネルです。
バックライトも、エリア制御を伴うミニLEDです。
308ゾーンのエリア制御と、1200ニトのピーク輝度ですので、この価格帯だと、例外的に「贅沢」な構成です。
その上で、倍速パネルですし、パネル周りの仕様は、普通の(チューナー付だと)20万円前後でも不思議ではない感じのしように見えます。
画像エンジンは、ただし、AI世代ではありそうですが、具体的にどのような処理をするかは不明です。
スピーカーも、さほど凝ったものではないです。
HFR(ハイフレームレート)は、4K/120Pに対応しますし、ゲーム向きです。
総合的に、チューナーレスでは上級で、全方位的に性能のまとまりもある、良いパネルに思えます。
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【2023年発売】
【55インチ】
6・TCL C845シリーズ 55C845
¥170,022 Amazon.co.jp (4/12執筆時)
【65インチ】
7・TCL C845シリーズ 65C845
¥218,000 Amazon.co.jp (4/12執筆時)
パネル:VA (量子ドット)
バックライト:MiniLED+エリア制御
解像度:4K画質
倍速液晶:2倍速
ネット動画:Google TV
フレームレート:4k/120p
新4K放送チューナー:
映像の美しさ ★★★★★
目の疲れにくさ ★★★★☆
音質の良さ ★★★★☆
ネット動画 ★★★★★
総合評価 ★★★★★
もちろん、予算があるならば、TCLの最上位機でしょう。
パネルは、同じく、量子ドットとMiniLED+エリア制御という構成です。
P3カバー率96%ですので、それらしい広色域な、今どきのパネルです。
画像エンジンは、Algoエンジン MAX IIです。
シャオミとの大きな違いで、こちらは、AI世代の新しい補正に対応することがしっかり説明されます。

スピーカーも、2.1.2chで60Wです。
値段は、シャオミより高め水準です。
ただ、TCLはテレビ製造企業である部分の信頼性もありますし、TCLジャパンとして、修理網をもつ保証性の部分では、やはり安心感があります。
その部分を含めると、価格差にも納得感はあります。
第3に、比較的安めながら、性能が期待できる55型以上の大画面チューナーレステレビは
【2024年発売】
【43インチ】
8・Xiaomi TV A Pro 2025 ELA5537TW
¥39,800 Amazon.co.jp (4/12執筆時)
【55インチ】
9・Xiaomi TV A Pro 2025 ELA5539TW
¥64,800 Amazon.co.jp (4/12執筆時)
【65インチ】
10・Xiaomi TV A Pro 2025 ELA5525GL
¥89,800 Amazon.co.jp (4/12執筆時)
【75インチ】
11・Xiaomi TV A Pro 2025 ELA5527GL
¥119,800 Amazon.co.jp (4/12執筆時)
パネル:VA? (量子ドット)
バックライト :直下型+エリア制御
解像度:4K画質
倍速液晶:2倍速相当
ネット動画:Google TV
フレームレート:4k/120p
新4K放送チューナー:
映像の美しさ ★★★★☆
目の疲れにくさ ★★★★☆
音質の良さ ★★★☆☆
ネット動画 ★★★★★
総合評価 ★★★★☆
Xiaomi TV A Pro 2025でしょう。
液晶パネルは、量子ドットのVAパネルです。
色域も、DCI-P3 94%との表記で、この価格帯だとかなり贅沢です。
というより、同社以外は、入門機でこのスペックは出せない感じがあります。
倍速パネルは、非搭載ですが、MEMS技術はあるので、動く画像にもそれなりに対応できそうです。
画像エンジンは、先述のように、凝った説明はないです。
ただ、4コアでそれなりの処理力がありそうなCPUですので、リモコンなどの操作性は良さそうです。
ネット動画サービスも、しっかりGoogle TVです。
先述のように、スピーカーは少し弱めにはなりますが、そこは、(将来的に)外部機器を導入するなりすれば良いでしょう。
チューナーレステレビの格安機では、性能面で最も良さそうです。
第4に、超大画面機を格安で狙う場合、おすすめできるのは、
【2024年発売】
【85インチ】ELA5728GL
17・Xiaomi Xiaomi TV Max 85 2025
¥189,800 Amazon.co.jp (4/12執筆時)
【100インチ】
18・Xiaomi TV Max 100 2025
¥299,800 楽天市場 (4/12執筆時)
パネル:VA (量子ドット)
バックライト:直下型+エリア制御
解像度:4K画質
倍速液晶:4倍速相当
ネット動画:Google TV
フレームレート:4k/144p
新4K放送チューナー:
映像の美しさ ★★★★★
目の疲れにくさ ★★★★☆
音質の良さ ★★★☆☆
ネット動画 ★★★★★
総合評価 ★★★★★
Xiaomi Xiaomi TV Maxシリーズでしょう。
サイズ感的に、4Kプロジェクターの「代替」としても最適で、実際それに比べても安いように思います。
若干示される視聴距離(85型で2.6m)は、よくみかける「4Kは解像度が良いから近くても良い」という「さば読み」もないので、妥当なところです。
壁掛けにすれば、リビングに設置できるご家庭は割と多いでしょう。
液晶パネルは、量子ドット(QLED)のVAパネルです。
さらに、こちらの場合、DCI-P3カバー率96%です。
本編で書いたように、ミニLEDが不採用ですが、さすがにこの価格クラスでその仕様でだすのは難しいですし、ここは妥協するべき点です。
気になる場合は、サイズを妥協して、同社、あるいは、TCLの65型・75型をおすすめします。
ただ、本編で書いたように、実際、「大画面は正義」な側面はあるため、HDRコンテンツばかり見るわけでもなく、かつ、このサイズに魅力を感じるならば、こちらで良いと思います。補足1:テレビ関連記事の紹介
というわけで、今回はチューナーレスの大画面液晶テレビの紹介でした。
1・4K液晶テレビの比較
サイズ:43インチ〜
2・有機ELテレビの比較
サイズ:48インチ〜
3・8Kテレビの比較
サイズ:60インチ〜
なお、特段チューナーレスでもなくて良い気がしてきた方は、上記の記事リンクご利用ください。
とくに、画質面の選択肢の幅はより拡がりますので。
そのほか、その他のサイズと、どれにしようか迷っている方がいましたら、TVのサイズを横断して「テレビ全体のおすすめ・選び方」を解説した記事があります。
興味のある方は、(こちら)の記事をご覧ください。
補足2:テレビ関連機器の紹介
続いて、いくつか、周辺機器について、説明しておきます。
固定式アンテナケーブル(各サイズ)
¥612〜 Amazon.co.jp (4/12執筆時)
山善 テレビ台 幅80 ダークブラウン
¥4,290 Amazon.co.jp (4/12執筆時)
第1に、アクセサリー類です。
ここで紹介したTVにはロングアンテナケーブルが付属しませんので、それらを購入するのもお忘れなく。
テレビ台については、アマゾンから送料無料で送って貰えるのは色々ある(こちら)ので、お好みに合わせて選べば良いと思います。
第2に、スピーカーです。
今回紹介したテレビは、あまり音質にこだわったものが少なかったと言えます。
映画館のような、「オーディオグレード」とはほど遠いと言えます。
1・サウンドバーの比較
2・ホームシアターシステムの比較
3・AVアンプの比較
その場合、別途スピーカーを導入するのは「手」です。
特に最近は、TVの前「だけ」に設置し、音質などを強化できる別売りスピーカーが出ています。
今回紹介した機種は、どれも20Wに満たない出力の内蔵スピーカーですので、1万円台の格安機でも、劇的な音の改善効果が望めます。
詳しくは、【サウンドバー・シアターバーの比較記事】で紹介していますので、よろしければ、合わせてご覧ください。
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そのほか、このブログ「モノマニア」では、1人暮らし向けに必要な家電や家具類を20ジャンル以上まとめた記事もあります。
新生活をはじめる方で、掃除機のほかに色々お探しのものがありましたら、このリンク記事もよろしくお願いします。
ではでは。